JP2003128889A - カレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いたシート - Google Patents

カレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いたシート

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JP2003128889A JP2001328111A JP2001328111A JP2003128889A JP 2003128889 A JP2003128889 A JP 2003128889A JP 2001328111 A JP2001328111 A JP 2001328111A JP 2001328111 A JP2001328111 A JP 2001328111A JP 2003128889 A JP2003128889 A JP 2003128889A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工時におけるロール離型性に優れ、しかも
出来上がったシートの透明性が良好でありかつ耐溶剤
性、耐洗剤性に優れた品質のカレンダーシート加工を可
能にすることができるポリエステル樹脂組成物を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 (ア)非晶性ポリエステル30〜97重
量部、(イ)結晶性ポリエステル3〜70重量部、
(ウ)結晶核剤0.1〜10重量部、(エ)滑剤0.0
1〜5重量部よりなるカレンダー加工用ポリエステル樹
脂組成物を用いることにより上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルのカ
レンダー加工においてロール剥離性、ロングラン加工
性、熱安定性に優れ、食品、化粧品、飲料用のシュリン
クラベル、保香性ヒートシールフィルム、耐油性多層シ
ート等、各種シート、フィルム、特に工業加工用シー
ト、フィルムに有用なカレンダー加工に最適なポリエス
テル樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より塩化ビニル(以下、塩ビ)系シ
ート(フィルム)は安価でかつ透明性に優れることから
あるゆる用途に多用されている。このシートを加工する
方法としては押し出し成型やカレンダー成型が知られて
いるが、押し出し成形ではカレンダー成形と比較して、
ダイリップの摩擦が樹脂の加工性(成形性)を左右し、
シート(フィルム)の厚さ、幅、流れ方向などにおいて
精度が劣り、また大量生産にも不向きである。よって生
産性や品質の観点より後者がより多く使われている。ま
た塩ビは可塑剤を添加する事により自由に柔軟性を調節
できることからシートとしての加工がしやすく、その用
途の代表例としては、木材の意匠性向上のために木目を
印刷した化粧版シート(フィルム)がある。しかしなが
ら近年、塩ビ焼却時のダイオキシン発生の問題、内分泌
撹乱物質等による可塑剤使用抑制の問題より塩ビ系シー
ト(フィルム)を他の素材に置き換えようとする動きが
ある。数ある代替素材の内、ポリエステルはその物理的
性状、価格等の面より有力な素材である。しかし、ポリ
エステルで代替するに当たっては二つの大きな課題があ
る。
【0003】まず第一に、塩ビシートの成型方法として
多用されているカレンダー成型への適用が難しいことで
ある。従来ポリエステル樹脂は、シートやフィルムを製
造する方法として、加工の容易さから押し出し成形が主
に使用されてきた。しかしながらポリエステル樹脂をカ
レンダー加工しようとすると、熱可塑化した際のロール
への粘着力が比較的強く、加工時にロールに付着し易い
ため成型が困難である。そこでロールへの付着を防止す
るために種々の滑剤を添加することが試みられている。
かかる滑剤としては例えばポリエチレンワックスやパラ
フィンワックス等の炭化水素系滑剤、高級脂肪酸系滑
剤、高級アルコール系滑剤、高級脂肪酸による金属石
鹸、脂肪酸アマイド系滑剤、エステル系滑剤、他種の滑
剤の検討が行われたが、十分なロール剥離性とロングラ
ン加工時間を得ることは出来ず、また、ロングラン加工
した際に、得られたシート(フィルム)が着色して、シ
ート(フィルム)の色相が悪くなるといった問題が生じ
る。
【0004】2つ目の課題は、透明なシートを得る為に
非晶性ポリエステルや透明性の高い結晶性ポリエステル
を採用しようとした場合、溶剤や洗剤といった化学薬品
への耐性が弱く、浸漬したりこすったりした際に白化や
膨潤を起こしてしまうことである。化粧板シートに貼り
合わせた木材をテーブルや家具、流し台の収納扉等に加
工する際、シートに汚れが付着することが良くある。こ
の汚れを落とす工程でアルコールやメチルエチルケトン
といった溶剤でふき取ることが行われているが、表面の
ポリエステルが白化してしまったり、あるいは膨潤また
は溶解して外観が悪くなり使えなくなってしまう。また
そのような家具が−般家庭で使われる際には、家庭用や
台所用の洗剤で汚れを落とすことが日常的に行われる
が、やはり溶剤で拭くのと同様に外観が悪くなってしま
う問題がある。
【0005】これまでのポリエステル樹脂のカレンダー
加工の検討例を以下に示し、従来の技術についてさらに
詳細に述べる。特開平7−278418、特開平8−2
83547では結晶性のポリブチレンテレフタレート系
エラストマーをカレンダー加工してシートを得ている
が、加工直後から樹脂が結晶化してシートが白化してお
り、透明性の要求される化粧版用途では使用しにくい。
また特開平11−343353、特開2000−136
294、特開2000−186191、特開2000−
302951、特開2001−64496、特開200
1−4019、US−6068910でシクロヘキサン
ジメタノールを共重合した非晶性のポリエチレンテレフ
タレートをカレンダー加工によりシート化しているが、
透明性は良好なものの、何れも耐薬品性は不充分であ
り、溶剤に浸漬するとシートの白化が起きて化粧版シー
トとしての実用化は難しい。また本発明者らが開示され
ている滑剤を使用してカレンダー加工のテストを行った
ところ、滑剤の量を多くすると加工後のシートの透明性
や印刷性が低下し、滑剤の量を少なくすると加工時のロ
ール離型性が低下し、両者のバランスをうまく取ること
ができなかった。またこれら滑剤を主体にした場合、ロ
ングラン加工時に次第にシートが着色し、シートの外観
が低下するという問題も生じた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
み、加工時におけるロール離型性と加工後のシート性状
(着色がほとんどなく、透明性や印刷性が良好であり、
しかも耐溶剤性や耐洗剤性が優れる)を両立化できるカ
レンダー加工用ポリエステル樹脂組成物を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
達成すべく、鋭意研究した結果、非晶性ポリエステル樹
脂、結晶性ポリエステル樹脂、結晶核剤、滑剤を配合す
ることにより、カレンダー加工時におけるロール離型性
及びロングラン加工性と、加工後のシート性状(着色が
ほとんどなく、透明性や印刷性良好であり、しかも耐溶
剤性や耐洗剤性が優れる)を両立化できることを見出
し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち本発明は以下の特徴を有してい
る。 (1)(ア)非晶性ポリエステル樹脂、(ウ)結晶核剤
および(エ)滑剤を含むことを特徴とするカレンダー加
工用ポリエステル樹脂組成物
【0009】(2)少なくとも2種のポリエステル、
(ウ)結晶核剤および(エ)滑剤を含むカレンダー加工
用ポリエステル樹脂組成物であって、2種以上のポリエ
ステルのうち少なくとも1種は(ア)非晶性ポリエステ
ルであることを特徴とする上記(1)記載のカレンダー
加工用ポリエステル樹脂組成物。
【0010】(3)(ア)非晶性ポリエステル、(イ)
結晶性ポリエステル、(ウ)結晶核剤、(エ)滑剤から
なり、(ア)成分と(イ)成分との合計量100重量部
を基準にして、(ア)30〜97重量部、(イ)3〜7
0重量部、(ウ)0.1〜10重量部、(エ)0.01
〜5重量部であることを特徴とする上記(2)記載のカ
レンダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
【0011】(4)(ア)非晶性ポリエステルが、炭素
数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂
肪族または脂環族グリコールを主成分であることを特徴
とする(1)または(2)記載のカレンダー加工用ポリ
エステル樹脂組成物。
【0012】(5)(ア)非晶性ポリエステルの炭素数
8〜14の芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸あるいは
イソフタル酸であることを特徴とする(4)記載のカレ
ンダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
【0013】(6)(ア)非晶性ポリエステルの炭素数
2〜10の脂肪族または脂環族グリコールがエチレング
リコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、シクロヘキサンジメタノールであることを特徴と
する(4)または(5)記載のカレンダー加工用ポリエ
ステル樹脂組成物。
【0014】(7)(イ)結晶性ポリエステル樹脂の融
点が90〜220℃であることを特徴とする(3)〜
(6)記載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成
物。
【0015】(8)(イ)結晶性ポリエステルの全グリ
コール成分を100モル%としたとき、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメ
タノールのうち少なくとも1種を50モル%以上含むこ
とを特徴とする(3)〜(7)記載のカレンダー加工用
ポリエステル樹脂組成物。
【0016】(9)有機リン酸エステル金属塩を滑剤と
して使用したことを特徴とする上記(1)〜(8)記載
のカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
【0017】(10)25℃にて引張モードでの貯蔵弾
性率が1×107 Pa以上であり、かつ、引張モードで
の貯蔵弾性率が1×107 Paから1×106 Paまで
を示す温度領域の巾が60℃以上であることを特徴とす
る(1)〜(9)記載のカレンダー加工用ポリエステル
樹脂組成物 (11)上記(1)〜(10)の樹脂組成物をカレンダ
ー加工して得られたシート。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のカレンダー加工用ポリエ
ステル樹脂組成物は、(ア)非晶性ポリエステル、
(ウ)結晶核剤、(エ)滑剤からなるものである。ここ
で言う非晶性とは以下のように定義する。すなわち示差
走査熱量計(DSC)を用いて−100℃から300℃
まで20℃/分の速度で昇温した後、50℃/minで
300℃から−100℃まで冷却し、次に−100℃か
ら300℃まで20℃/minの速度で再度昇温する。
その2度の昇温過程のどちらにも明確な融解ピークを持
たないことを示す。逆に結晶性とは同様な条件でDSC
を測定すると明確な融解ピークを示すことである。ま
た、ロール離型性と加工後のシート性状を高いレベルで
両立させるには、本発明のポリエステル樹脂組成物中に
は少なくとも2種類のポリエステルが含まれていること
が好ましく、その中の少なくとも一つは非晶質ポリエス
テルである。また、非晶質ポリエステル以外に(イ)結
晶性ポリエステルが含まれていることがさらに好まし
い。
【0019】本発明ではまず、(ア)非晶性ポリエステ
ル樹脂、(ウ)結晶核剤および(エ)滑剤を必須成分と
して含む。DSCで明確なピークを持たないポリエステ
ルであっても、溶剤に触れると結晶化が起こり白化する
が、結晶核剤を含むことにより結晶がシート自身の透明
性を損なわない程度の小さな大きさに結晶化する作用が
あるものと考えられる。その結晶性成分が存在するため
に、溶剤がシート表面に付着しても樹脂の膨潤が起こら
ず、分子運動が妨げられ白化を防ぐことができると考え
られるが、この理由の如何より権利範囲が確定されるも
のではない。
【0020】また、滑剤はカレンダーロールにポリエス
テル樹脂の粘着を防止するために必須となる。さらにこ
の効果を高めるために、本発明では、少なくとも2種の
ポリエステル、を用いることが好ましく、2種以上のポ
リエステルのうち少なくとも1種は(ア)非晶性ポリエ
ステルである。2種以上のポリエステルのうちより結晶
化しやすい方が速やかに透明性を損なわない程度に結晶
化するものと考えられるさらに、(イ)結晶性ポリエス
テルが含まれていることが好ましい。溶剤性を発現する
ためには、できあがったシート中に存在する結晶性ポリ
エステルがシート自身の透明性を損なわない程度に結晶
化するものと考えられる。
【0021】まず、ポリエステルについて説明する。本
発明のポリエステル100重量部に対して、(ア)非晶
性ポリエステルの配合下限は好ましくは30重量部、よ
り好ましくは50重量部、さらに好ましくは65重量部
であり、配合上限は好ましくは97重量部、より好まし
くは90重量部である。(イ)結晶性ポリエステルの配
合下限は好ましくは3重量部、より好ましくは5重量部
であり、配合上限は好ましくは70重量部、より好まし
くは50重量部、さらに好ましくは35重量部である。
非晶性ポリエステルの配合量が30重量部未満である
と、カレンダー加工時に樹脂ダレを起こさないようにす
る上で加工温度での粘弾性を調整しづらく、また、出来
上がったシートの結晶性が顕著となるため外観の白化を
起こすので好ましくない。また非晶性ポリエステルの配
合量が97重量部を越えると、出来上がったシートの耐
溶剤性や耐洗剤性が高いレベルで維持しにくくなる。
【0022】本発明に用いられる(ア)非晶性ポリエス
テル樹脂は炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素
数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを主成分と
することが望ましい。ここでいう主成分とは全酸成分及
びグリコール成分をそれぞれ100モル%としたとき、
両成分それぞれが50モル%以上、好ましくは60モル
%、さらに好ましくは65モル%以上である。両成分が
50モル%未満になるとカレンダー加工して得られるシ
ートの伸度及び機械的物性が低下する。
【0023】本発明に用いられる(ア)非晶性ポリエス
テル樹脂のうち炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸は
テレフタル酸あるいはイソフタル酸であることが望まし
い。これらのジカルボン酸を使用するとカレンダー加工
して得られるシートの伸度及び機械的物性がさらに向上
する。
【0024】本発明の(ア)非晶性ポリエステル樹脂
は、上記のテレフタル酸、イソフタル酸以外の他の多価
カルボン酸を共重合しても良く、例えばオルソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、デカン酸、ダイマー酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸、トリメリット酸等の公知の
ものが使用できる。
【0025】本発明に用いられる(ア)非晶性ポリエス
テルのうち炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコ
ールがエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノールで
あることが好ましい。さらには、エチレングリコールが
40モル%以上、さらには50モル%以上、特には4モ
ル%以上必須成分として含まれ、さらにジエチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメ
タノールから選ばれた少なくとも一種が60モル%未
満、さらには50モル%未満、特には40モル%未満含
まれるものであることが好ましい。なお、ジエチレング
リコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジ
メタノールから選ばれた少なくとも一種は10モル%以
上、特には15モル%以上含まれることが好ましい。こ
の中でもエチレングリコールとネオペンチルグリコール
の組み合わせは滑剤との相溶性が良好であり、ロール離
型性とシートの透明性を両立させやすい。
【0026】本発明の(ア)非晶性ポリエステル樹脂
は、上記のエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノ
ール以外の他の多価アルコール成分が共重合されていて
も良く、例えば1,2−ブタンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
2−メチル−1,3−プロパンジオール、ヘキサンジオ
ール、ノナンジオール、ダイマージオール、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物やプロピレンオキサ
イド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール、2−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、トリシク
ロデカンジメタノール、ネオペンチルヒドロキシピバリ
ン酸エステル、2,2,4−トリメチル−1,5−ペン
タンジオール、トリメチロールプロパン等が使用でき
る。
【0027】本発明に用いられる(イ)結晶性ポリエス
テル樹脂の融点は90〜220℃であることが好まし
い。より好ましい下限は100℃、さらに好ましくは1
10℃である。一方より好ましい上限は200℃、さら
に好ましくは190℃である。融点が90℃未満になる
と結晶性が低下することにより、耐溶剤性や耐洗剤性が
低下する。一方融点が220℃を越えるとカレンダー加
工する際のロールの表面温度を高く設定する必要が生じ
るため、ポリエステルの加水分解により分子量が低下す
るため加工時のロール離型性が悪くなったり、シート伸
度の低下が起こったりする。
【0028】本発明に用いられる(イ)結晶性ポリエス
テルは、その全グリコール成分を100モル%としたと
き、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
シクロヘキサンジメタノールのうち少なくとも1種を5
0モル%以上含むことが好ましい。より好ましくは55
モル%以上、さらに好ましくは60モル%以上である。
耐溶剤性を発揮させるためにはシート中に存在する結晶
性ポリエステルを速やかに結晶化させることが重要であ
るが、十分な結晶性を付与するには上記成分を50モル
%以上含むことが好ましい。逆に50モル%未満になる
と耐溶剤性が低下する。上記成分の中でも特にエチレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオールを使用すると比較的結晶化が速やかに進行す
るので耐溶剤性の観点より好ましい。
【0029】本発明に用いられる(イ)結晶性ポリエス
テル樹脂は、上記のエチレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、シクロヘキサンジメタノール以外の他の
多価カルボン酸成分、多価アルコール成分が共重合され
ていても良く、例えば多価カルボン酸成分としてはテレ
フタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、デカン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、トリメリット酸等の公知のものが使用でき
る。一方多価アルコール成分としては1,2−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−
メチル−1,3−プロパンジオール、ノナンジオール、
ダイマージオール、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イド付加物やプロピレンオキサイド付加物、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、2−ブチル−2−エチル−1,3
−プロパンジオール、トリシクロデカンジメタノール、
ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、2,2,
4−トリメチル−1,5−ペンタンジオール、トリメチ
ロールプロパン等が使用できる。
【0030】本発明に用いられる(ア)非晶性ポリエス
テル樹脂及び(イ)結晶性ポリエステル樹脂の数平均分
子量は、好ましくは15000〜40000、より好ま
しくは18000〜35000、さらに好ましくは20
000〜35000である。数平均分子量が15000
未満であると、樹脂凝集力不足のためにシートの強伸度
が不足し、脆くなって使用できない。一方、40000
以上になると溶融粘度が上がるために、カレンダー加工
するのに最適な温度も上がってしまい、結果的にロール
離型性を悪くしてしまう。
【0031】本発明に用いられる(ア)非晶性ポリエス
テル樹脂及び(イ)結晶性ポリエステル樹脂の酸価は、
好ましくは100当量/106g以下、より好ましくは
50当量/106g以下、さらに好ましくは40当量/
106g以下である。酸価が100当量/106gを越え
ると、カレンダー加工時に樹脂を加熱する際、加水分解
がより促進され、できあがったシートの機械的強度が低
下する。また、樹脂の分解が進むことより、ロール離型
性も低下する。
【0032】本発明に用いられるポリエステル樹脂組成
物の、220℃、剪断速度100sec-1のときの溶融
粘度は、好ましくは6000〜60000dPa・se
c、より好ましくは7000〜50000dPa・se
c、さらに好ましくは8000〜40000dPa・s
ecである。溶融粘度が6000dPa・sec未満だ
と樹脂の粘着性が増すためにロール離型性が低下する。
一方60000dPa・secを越えると溶融粘度が高
すぎて、生産性が低下するため実用的でない。
【0033】本発明のポリエステル樹脂組成物には、
(ウ)結晶核剤を添加することが必須である。全ポリエ
ステル樹脂100重量部に対して、結晶核剤の配合下限
は0.1重量部、配合上限は10重量部である。好まし
くは、下限0.5重量部、上限5重量部である。配合量
が0.1重量部より少ないと耐溶剤性効果が薄れる。逆
に、10重量部を越えると、カレンダー加工時の流動性
や、シートとしての機械的物性が低下し、好ましくな
い。結晶核剤は結晶性ポリエステルの結晶化速度や、非
晶性ポリエステルの配向を速め、速やかに結晶化、配向
化を完了させると共に、結晶核の数を調節することによ
り球晶の大きさもコントロールできる。生成する球晶の
直径が可視光の波長以下の非常に微細な結晶であれば、
樹脂結晶化後も透明性を失わず、シートの透明性と耐溶
剤性を両立することが容易になるものと考えられる。
【0034】なお、球晶の直径は、300nm以下、さ
らには200nm以下、特には100nm以下が好まし
い。結晶核剤の具体例としてはタルク、シリカ、グラフ
ァイト、炭素粉、ピロフェライト、石膏、中性粘土等の
無機質微粒子や、酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム、二酸化チタン等の金属酸化物、硫酸塩、リン酸塩、
ケイ酸塩、シュウ酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩、
サリチル酸塩、酒石酸塩、スルホン酸塩、モンタン酸ワ
ックス塩、モンタン酸ワックスエステル塩、テレフタル
酸塩、カルボン酸塩、α−オレフィンとα,β−不飽和
カルボン酸とからなるイオン性共重合体等が挙げられ
る。それらの中で、特に効果の大きいものは、シュウ酸
塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、酒石
酸塩、スルホン酸塩、モンタンワックス塩、モンタンワ
ックスエステル塩、テレフタル酸塩、カルボン酸塩、α
−オレフィンである。上記の塩類の中ではアルカリ金属
塩、特にナトリウム塩が結晶核が小さくなる効果が高く
より好ましい。
【0035】本発明のポリエステル樹脂を使用してカレ
ンダー加工によりシートを作成する場合、ロール離型性
を高めるために、当該ポリエステル樹脂に滑剤を配合す
る必要がある。
【0036】本発明に用いられる滑剤の配合量は全ポリ
エステル樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部
である。好ましい下限は0.05重量部、より好ましい
下限は0.1重量部、さらに好ましい下限は0.5重量
部である。また好ましい上限は4.5重量部、より好ま
しい上限は4重量部、さらに好ましい上限は3.5重量
部である。滑剤の量が0.01重量部未満ではロール離
型性の向上効果が得難く、5重量部を越えると加工で得
られたシートの透明性、着色、印刷性が低下する傾向を
示す。
【0037】本発明に用いられる滑剤としては、ポリオ
レフィン系ワックス、有機リン酸エステルの金属塩、有
機リン酸エステル、アジピン酸またはアゼライン酸と高
級脂肪族アルコールとのエステル化合物、エチレンビス
ステアロアマイト、メチレンビスステアロアマイト、グ
リセリン高級脂肪酸エステル化合物、ペンタエリスリト
ール高級脂肪酸エステル化合物、高級脂肪族アルコー
ル、高級脂肪酸、石油または石炭より誘導されるパラフ
ィン、ワックス、天然または合成された高分子エステル
ワックス、高級脂肪酸による金属石鹸等が挙げられる。
これらは1種または2種以上を併用してもよい。特にポ
リオレフィン系ワックスおよび/または有機リン酸エス
テルの金属塩を使用するのが好ましい。
【0038】本発明で滑剤として使用するポリオレフィ
ン系ワックスには、ポリエチレンワックス、ポリプロピ
レンワックス及びこれらの誘導体が挙げられ、当該誘導
体としては、アクリル酸、酢酸ビニル、スチレン、マレ
イン酸といった他のモノマーとの共重合体及び部分的に
酸化した分解型がある。
【0039】本発明で滑剤として使用する有機リン酸エ
ステルの金属塩としては、例えば、下記一般式(I)で
表される有機リン酸エステルの金属塩および/または下
記一般式(II)で表される有機リン酸エステルの金属
塩が挙げられる。
【0040】式(I): [{RO(Cf2fO)n3-a-oPO(O)a(O
H)ed{M(OH)bc 〔式中、Rは炭素数4〜30の炭化水素基を表し、Mは
アルカリ金属、アルカリ土類金属、ZnまたはA1を表
し、aは1または2を表し、eは0または1を表し(但
し、aが1のときは0または1、aが2のときは0であ
る。)、bは0〜2を表し、cは1または2を表し、d
は1〜3を表し、fは2または3を表し、nは0〜60
を表し、また、a、b、c、dは金属(M)の価数(以
下、mと記載する)との間に次の関係を有する。m=1
のとき、b=0,d=1,a=c,m=2のとき、b=
0,c=1,a×d=2、または、b=1,d=1,a
=c,m=3のとき、b=0,d=3,a=c,b=
1,c=1,a×d=2、または、b=2,d=1,a
=cであり、さらに、m≧2のとき、金属(M)には互
いに異なるホスフェートイオン基が結合していてもよ
く、その場合に、d=2または3は互いに異なるホスフ
ェートイオン基の合計数である。また、dが2または3
のとき、それぞれの[ ]内の構造は互いに同一でも異
なっていてもよい。〕
【0041】式(II): [{R1O(Cf2fO)n3-a-ePO(O)a(O
H)ed{M(OCOR2s(OH)xt 〔式中、R1は炭素数4〜30の炭化水素基を表し、R2
は炭素数1〜25のアルキル基を表し、Mはアルカリ金
属、アルカリ土類金属、ZnまたはA1を表し、aは1
または2を表し、eは0または1を表し(但し、aが1
のときは0または1、aが2のときは0である。)、d
は1または2を表し、sは1または2を表し、xは0ま
たは1を表し、tは1または2を表し、fは2または3
を表し、nは0〜60を表す。また、s+x=1または
2であり、a,d,s,tは金属(M)の価数(以下、
mと記載する)との間に次の関係を有する。m=2のと
き、s=1,d=1,a=tであり、m=3のとき、s
=1,t=1,a×d=2、または、s=2,d=1,
a=tであり、さらに、m=3のときは、金属(M)に
は互いに異なるホスフェートイオン基が結合していても
よく、その場合に、d=2は各種ホスフェートイオン基
の合計数を意味する。また、dが2のとき、それぞれの
[ ]内の構造は互いに同一でも異なっていてもよ
い。〕
【0042】上記一般式(I)中のRで表される炭素数
4〜30の炭化水素基および一般式(II)中のR1
表される炭素数4〜30の炭化水素基としては、アルキ
ル基、フェニル基、アリールアルキル基、アルゲニル基
またはアルキルフェニル基が好ましい。また、一般式
(I)および一般式(II)中のMで表されるアルカリ
金属としては、例えば、Li、Na、K等が好ましく、
アルカリ土類金属としては、例えば、Mg、Ca、Ba
等が好ましい。
【0043】当該一般式(I)で表される有機リン酸エ
ステルの金属塩および当該一般式(II)で表される有
機リン酸エステルの金属塩は常法により製造することが
でき、その製造方法に関しては特に制限されない。
【0044】一般式(I)で表される有機リン酸エステ
ルの金属塩の好ましい例としては、例えば、下記表1に
示す化合物(1)〜化合物(13)、下記表2に示す化
合物(14)〜化合物(16)等が挙げられ、一般式
(II)で表される有機リン酸エステルの金属塩の好ま
しい例としては、例えば、下記表2に示す化合物(1
5)〜化合物(26)が挙げられる。これらは1種また
は2種以上を併用して用いることができる。
【0045】なお、これらの化合物(化合物(1)〜化
合物(26))は、ポリエーテルアルコール成分おける
オキシエチレン単位またはオキシトリメチレン単位の繰
り返し数が小数を含む数で示されているように、単体ま
たはポリエーテルアルコール成分におけるオキシエチレ
ン単位またはオキシトリメチレン単位の繰り返し数(式
中の(Cl2lO)nの繰り返し数(n))が異なる複数
のリン酸エステル金属塩の混合物である。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】本発明のポリエステル樹脂には、加工時の
ポリエステル樹脂の熱劣化を抑制する(熱劣化による樹
脂の着色やロールヘの粘着等の発生を防止する)ために
酸化防止剤を配合した組成物にして使用するのが望まし
い。当該酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸
化防止剤、有機亜リン酸エステル系化合物等が好適であ
る。
【0049】本発明で使用するフェノール系酸化防止剤
の具体例としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブ
チルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル4−
エチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジ
メチルフェノール、2,4,6−トリ−tert−ブチ
ルフェノール、2−tert−ブチル−4−メトキシフ
ェノール、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシメチル
フェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキジフェニル)
プロパン、ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−2−メチルフェニル)スルフィド、2,5−ジ−t
ert−アミルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−
ブチルヒドロキノン、1,1−ビス(3−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、
ビス(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)メタン、2,6−ビス(2−ヒドロキシ
−3−tert−ブチル−5−メチルベンジル)−4−
メチルフェノール、ビス(3−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルベンジル)スルフィド、ビス
(3−tert−ブチル5−エチル−2−ヒドロキジフ
ェニル)メタン、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル
4−ヒドロキジフェニル)メタン、ビス(3−tert
−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)スル
フィド、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、エチレンビス[3,3−ビス(3−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブチラ−ト]、
ビス[2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル5
−メチルベンジル)−4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプロ
パン、4−メトキシフェノール、シクロヘキシルフェノ
ール、p−フェニルフェノール、カテコール、ハイドロ
キノン、4−tert−ブチルピロカテコール、エチル
ガレート、プロピルガレート、オクチルガレート、ラウ
リルガレート、セチルガレート、β−ナフトール、2,
4,5−トリヒドロキシブチロフェノン、トリス(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
イソシアネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キジベンジル)ベンゼン、1,6−ビス[2−(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニルオキシ]ヘキサン、テトラキス[3−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキジフェニル)
プロピオニルオキシメチル]メタン、ビス(3−シクロ
ヘキシル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタ
ン、ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]スル
フィド、n−オタタデシル−3−(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナー
ト、ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル4−ヒ
ドロキジフェニル)プロピオニルアミノ]ヘキサン、
2,6−ビス(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)−4−メチルフェノール、ビス
[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,
6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート、トリス
[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレ
ート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,1,3−ト
リス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メ
チルフェニル)ブタン等が挙げられる。なお、これらの
化合物は1種でも2種以上を併用して用いてもよい。
【0050】該フェノール系酸化防止剤の配合量は、好
ましい上限は1.0重量部以下、特に好ましくは0.8
重量部以下、一方好ましい下限は0.01重量部以上、
特に好ましくは0.02重量部以上である。配合量が
0.01重量部未満では、加工時の熱劣化を抑制する効
果が得られ難く、また、1.0重量部を越えると熱劣化
を抑制する効果は飽和し経済的でない
【0051】本発明で使用する有機亜リン酸エステル系
化合物の具体例としては、例えば、トリフェニルホスフ
ァイト、トリス(メチルフェニル)ホスファイト、トリ
イソオクチルホスファイト、トリデシルホスファイト、
トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリス
(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(オクチルフ
ェニル)ホスファイト、トリス[デシルポリ(オキシエ
チレン)]ホスファイト、トリス(シクロヘキシルフェ
ニル)ホスファイト、トリシクロヘキシルホスファイ
ト、トリ(デシル)チオホスファイト、トリイソデシル
チオホスファイト、フェニル・ビス(2−エチルヘキシ
ル)ホスファイト、フェニル・ジイソデシルホスファイ
ト、テトラデシルポリ(オキシエチレン)・ビス(エチ
ルフェニル)ホスファト、フェニル・ジシクロヘキシル
ホスファイト、フェニル・ジイソオクチルホスファイ
ト、フェニル・ジ(トリデシル)ホスファイト、ジフェ
ニル・シクロヘキシルホスファイト、ジフェニル・イソ
オクチルホスファイト、ジフェニル・2−エチルヘキシ
ルホスファイト、ジフェニル・イソデシルホスファイ
ト、ジフェニル・シクロヘキシルフェニルホスファイ
ト、ジフェニル・(トリデシル)チオホスファイト、ノ
ニルフェニル・ジトリデシルホスファイト、フェニル・
p−tert−ブチルフェニル・ドデシルホスファイ
ト、ジイソプロピルホスファイト、ビス[オタデシルポ
リ(オキシエチレン)]ホスファイト,オクチルポリ
(オキシプロピレン)・トリデシルポリ(オキシプロピ
レン)ホスファイト、モノイソプロピルホスファイト、
ジイソデシルホスファイト、ジイソオクチルホスファイ
ト、モノイソオクチルホスファイト、ジドデシルホスフ
ァイト、モノドデシルホスファイト、ジシクロヘキシル
ホスファイト、モノシクロヘキシルホスファイト、モノ
ドデシルポリ(オキシエチレン)ホスファイト、ビス
(シクロヘキシルフェニル)ホスファイト、モノシクロ
ヘキシル・フェニルホスファイト、ビス(p−tert
−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラトリデシル・
4,4’−イソプロピリデンジフェニルジホスファイ
ト、テトラトリデシル・4,4’−ブチリデンビス(2
−tert−ブチル−5−メチルフェニル)ジホスファ
イト、テトライソオクチル・4,4’−チオビス(2−
tert−ブチル−5−メチルフェニル)ジホスファイ
ト、テトラキス(ノニルフェニル)・ポリ(プロピレン
オキシ)イソプロピルジホスファイト、テトラトリデシ
ル・プロピレンオキシプロピルジホスファイト、テトラ
トリデシル・4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキ
シルジホスファイト、ペンタキス(ノニルフェニル)・
ビス[ポリ(プロピレンオキシ)イソプロピル]トリホ
スファイト、ヘプタキス(ノニルフェニル)・テトラキ
ス[ポリ(プロピレンオキシ)イソプロピル]ペンタホ
スファイト、ヘプタキス(ノニルフェニル)・テトラキ
ス(4,4’−イソプロピリデンジフェニル)ペンタホ
スファイト、デカキス(ノニルフェニル)・ヘプタキス
(プロピレンオキシイソプロピル)オクタホスファイ
ト、デカフェニル・ヘプタキス(プロピレンオキシイソ
プロピル)オクタホスファイト、ビス(ブトキシカルボ
エチル)・2,2−ジメチレン−トリメチレンジチオホ
スファイト、ビス(イソオクトキシカルボメチル)・
2,2−ジメチレントリメチレンジチオホスファイト、
テトラドデシル・エチレンジチオホスファイト、テトラ
ドデシル・ヘキサメチレンジチオホスファイト、テトラ
ドデシル・2,2’−オキシジエチレンジチオホスファ
イト、ペンタドデシル・ジ(ヘキサメチレン)トリチオ
ホスファイト、ジフェニルホスファイト、4,4’−イ
ソプロピリデン−ジシクロヘキシルホスファイト、4,
4’−イソプロピリデンジフェニル・アルキル(C12
〜C15)ホスファイト、2−tert−ブチル−4−
[1−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキジフェニ
ル)イソプロピル]フェニルジ(p−ノニルフェニル)
ホスファイト、ジトリデシル・4,4’−ブチリデンビ
ス(3−メチル−6−tert−ブチルフェニル)ホス
ファイト、ジオクタデシル・2,2−ジメチレントリメ
チレンジホスファイト、トリス(シクロヘキシルフェニ
ル)ホスファイト、ヘキサトリデシル・4,4’,4”
−1,1,3−ブタントリイル−トリス(2−tert
−ブチル−5−メチルフェニル)トリホスファイト、ト
リドデシルチオホスファイト、デカフェニル・ヘプタキ
ス(プロピレンオキシイソプロピル)オクタボスファイ
ト、ジブチル・ペンタキス(2,2−ジメチレントリメ
チレン)ジホスファイト、ジオクチル・ペンタキス
(2,2−ジメチレントリメチレン)ジホスファイト、
ジデシル・2,2−ジメチレントリメチレンジホスファ
イト並びにこれらのリチウム、ナトリウム、カリウム、
マグネシウム、カルジウム、バリウム、亜鉛及びアルミ
ニウムの金属塩が挙げられる。なお、これらの化合物は
1種でも2種以上を併用して用いてもよい。
【0052】有機亜リン酸エステル系化合物の配合量
は、好ましい上限は3.0重量部以下、特に好ましくは
2.0重量部以下であり、好ましい下限は0.01重量
部以上、特に好ましくは0.02重量部以上である。配
合量が0.01重量部未満では、加工時の熱劣化を抑制
する効果が得られ難く、また、3.0重量部を越えると
熱劣化を抑制する効果は飽和し経済的でない。
【0053】なお、フェノール系酸化防止剤と有機亜リ
ン酸エステル系化合物とを併用すると熱劣化の抑制効果
がより向上し、好ましい。
【0054】本発明において、ポリエステル樹脂組成物
の引張モード貯蔵弾性率は、25℃において107 Pa
以上で、かつ180℃より低い温度で107 Pa以下と
なることが好ましい。さらに、250℃以下の領域で、
107 Paから106Paまでを示す温度領域の幅が6
0℃以上であることが好ましい。25℃において10 7
Pa未満であると、この特許の目的とする塩ビシート代
替用途には不向きである。また、該温度領域の幅を60
℃以上を有することで、カレンダー加工中に、カレンダ
ーの温度制御のぶれや分布にも対応して適した粘弾性を
保持することができる。このカレンダー加工に適した粘
弾性とする為には、結晶性ポリエステルを非晶性ポリエ
ステルに適当量配合することで達成できる。また、結晶
核剤や滑剤の添加量により、調整することもできる。な
お、引張モードでの貯蔵弾性率は、シート状の樹脂を動
的粘弾性測定装置にかけて得られたものとする。サンプ
ルシートのサイズは、例えば、長さ15mm(掴み代除
く)、幅4mm、厚さ約1mmで、測定条件は、周波数
を10Hzに固定して、20℃/分の昇温速度で−20
℃から測定不能となるまで(最大250℃)のスキャン
とする。サンプルシートの作成方法については、例え
ば、ポリエステル樹脂の軟化点より10℃以上高い温度
に設定したヒートプレス等により、ポリエステル樹脂を
ポリイミドフィルム等の耐熱性の高いフィルムに挟んで
プレスし、平滑なシートを得ることができる。
【0055】本発明のポリエステル樹脂組成物には、用
途に応じて他の成分も適宜添加することができる。例え
ぱ、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料、帯電防止
剤、抗菌剤、エボキシ化合物、架橋剤、イオウ系酸化防
止剤等があげられる。
【0056】
【実施例】本発明を更に詳細に説明するために以下に実
施例を挙げるが、本発明は実施例に何ら限定されるもの
ではない。
【0057】合成例に記載された測定値は以下の方法に
よって測定したものである。
【0058】ポリエステル組成:樹脂を重クロロホルム
に溶解し、H1−NMRにより定量した。
【0059】ガラス転移温度、融点:示差走査熱量計を
用い、測定試料10mgをアルミパンに入れ、蓋を押さ
えて密封し20℃/minの昇温速度で測定した。
【0060】数平均分子量:ヘキサフルオロイソプロパ
ノールを溶媒として用いてゲル浸透クロマトグラフィに
よりポリスチレン換算値として求めた。
【0061】酸価:クロロホルムに樹脂を溶解し、0.
1N水酸化カリウムエタノール溶液で滴定して求めた。
指示薬はフェノールフタレインを用いた。
【0062】貯蔵弾性率:ポリエステル樹脂組成物のサ
ンプルを、200℃に調整した卓上型ヒートプレス(テ
スター産業株式会社製)上にポリイミドフィルム(東レ
デュポン社製「カプトン」)を介して載せ、2N/mm
2の圧力で20秒保持して、1mm厚みのシートサンプ
ルを得た。これを、長さ15mm(掴み代除く)、幅4
mmに裁断し、アイティー計測制御株式会社製、動的粘
弾性測定装置「DVA−200」にサンプルセットし
て、引張モードにて測定した。測定条件は、周波数を1
0Hzに固定して、20℃/分の昇温速度で−20℃か
ら測定不能となるまで(最大250℃)のスキャンとし
た。
【0063】<非晶性ポリエステル(A)の合成例>撹
拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレ
フタル酸ジメチル960重量部、エチレングリコール5
27重量部、ネオペンチルグリコール156重量部、テ
トラブチルチタネート0.34重量部加え、170〜2
20℃で2時間エステル交換反応を行った。エステル交
換反応終了後、反応系を220℃から270℃まで昇温
する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて
500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55
分間重縮合反応を行い、非晶性ポリエステル(A)を得
た。
【0064】非晶性ポリエステル(A)はNMR分析の
結果、ジカルボン酸成分はテレフタル酸100モル%、
ジオール成分はエチレングリコール80モル%、ネオペ
ンチルグリコール20モル%の組成を有していた。また
ガラス転移温度は78℃、数平均分子量は28000、
酸価30当量/106gであった。
【0065】非晶性ポリエステル(B)〜(E)は、非
晶性ポリエステル(A)と同様にして製造を行った。組
成、及び測定結果を表3に示す。(数値は樹脂中のモル
%)
【0066】結晶性ポリエステル(a)〜(e)は、非
晶性ポリエステル(A)と同様にして製造を行った。組
成、及び測定結果を表3に示す。(数値は樹脂中のモル
%)
【0067】
【表3】
【0068】表3に示したポリエステルを表4、5に示
した各成分とビーカー内で混合し、該混合物を180℃
に設定した2本の6インチチルドロール上で混練した。
時折へらでチルドロールに付着した樹脂を剥がしながら
混合し、剥がれなくなった時を樹脂がロールに付着した
とし、混合開始からの粘着時間を測定した。また同様に
して5分混練後、ロール間隔を0.3mmに設定(シー
ト厚み0.3mm設定)しシートを得た。その結果を表
4、5に示す。この時、シート引き取り状況を、○:
「樹脂のタレもなくスムーズなものであった。」、×:
「樹脂のタレが生じ、均一な厚みのシートを得ることが
できなかった。」として、樹脂ダレの有無を評価し、ま
た、得られたシートの貯蔵弾性率と共に、表4、5に示
す。
【0069】尚、表4、5に記載された結晶核剤及び滑
剤、安定剤は以下の化合物を意味する。 I:ステアリン酸ナトリウム II:トリデシルポリ(オキシエチレン)ホスフェート亜
鉛塩 III:スチレン変性ポリエチレンワックス IV:トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート
【0070】また表中のポリエステル量、結晶核剤、滑
剤、安定剤量における数値は重量部である。
【0071】
【表4】 *: 弾性率温度巾は、引張モード貯蔵弾性率が、107
aから106Paまでを示す温度領域の幅を示す。
【0072】
【表5】 *: 溶融せずシート化不可
【0073】表中透明性と耐溶剤性の評価方法は下記の
通りである。
【0074】透明性:シートを目視で比較し以下の判断
基準で評価を行った。(5:極透明、4:透明性良好、
3:透明、2:わずかに不透明、1:少し不透明。)
【0075】耐溶剤性:シートをメチルエチルケトンに
10分間浸漬後、白化、膨潤が起こっているかを目視で
比較し以下の判断基準で評価を行った。(5:変化無
し、4:やや膨潤するが大きな変化はなし、3:白化が
起こる、2:白化が起こりかつ表面が少し膨潤する、
1:白化が起こりかつ表面が溶ける)
【0076】透明性、耐溶剤性評価の欄で、比較例の
「−」は粘着してシート化できなかったことを意味す
る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリエス
テル樹脂組成物は、非晶性ポリエステル、結晶核剤、滑
剤、を組み合わせ、さらには結晶性ポリエステルを加え
た組成物であって、このため過去に難しかったポリエス
テル樹脂組成物のカレンダー加工を容易にするだけでな
く(特に樹脂ダレを防止し)、出来上がったシートの透
明性が良好でありかつ耐溶剤性、耐洗剤性に優れた品質
のカレンダーシート加工を可能にすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 67:00 B29K 67:00 B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 4F071 AA44 AA89 AB03 AB17 AB26 AC09 AE04 AE22 AF20 AF45 AH04 AH06 BA01 BB04 BC01 4F204 AA24B AA24C AA24K AB07 AB08 AB19 AM32 FA06 FB02 FE21 FF01 FN11 FN15 FN20 4J002 AE043 CF03W CF03X CF05W CF06W CF07W CF08W DA026 DE076 DE136 DE146 DG036 DG056 DH046 DJ016 DJ046 EG016 EG056 EH097 EW047 FD177 FD206 GG02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (ア)非晶性ポリエステル樹脂、(ウ)
    結晶核剤および(エ)滑剤を含むことを特徴とするカレ
    ンダー加工用ポリエステル樹脂組成物
  2. 【請求項2】 少なくとも2種のポリエステル、(ウ)
    結晶核剤および(エ)滑剤を含むカレンダー加工用ポリ
    エステル樹脂組成物であって、2種以上のポリエステル
    のうち少なくとも1種は(ア)非晶性ポリエステルであ
    ることを特徴とする請求項1記載のカレンダー加工用ポ
    リエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (ア)非晶性ポリエステル、(イ)結晶
    性ポリエステル、(ウ)結晶核剤、(エ)滑剤からな
    り、(ア)成分と(イ)成分との合計量100重量部を
    基準にして、(ア)30〜97重量部、(イ)3〜70
    重量部、(ウ)0.1〜10重量部、(エ)0.01〜
    5重量部であることを特徴とする請求項2に記載のカレ
    ンダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (ア)非晶性ポリエステルが、炭素数8
    〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族
    または脂環族グリコールを主成分であることを特徴とす
    る請求項1〜3に記載のカレンダー加工用ポリエステル
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (ア)非晶性ポリエステルの炭素数8〜
    14の芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸あるいはイソ
    フタル酸であることを特徴とする請求項4記載のカレン
    ダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (ア)非晶性ポリエステルの炭素数2〜
    10の脂肪族または脂環族グリコールがエチレングリコ
    ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
    ル、シクロヘキサンジメタノールであることを特徴とす
    る請求項4または5記載のカレンダー加工用ポリエステ
    ル樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (イ)結晶性ポリエステル樹脂の融点が
    90〜220℃であることを特徴とする請求項3〜6記
    載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 (イ)結晶性ポリエステルの全グリコー
    ル成分を100モル%としたとき、エチレングリコー
    ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
    ル、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタ
    ノールのうち少なくとも1種を50モル%以上含むこと
    を特徴とする請求項3〜7記載のカレンダー加工用ポリ
    エステル樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 有機リン酸エステル金属塩を滑剤として
    使用したことを特徴とする請求項1〜8記載のカレンダ
    ー加工用ポリエステル樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 25℃にて引張モードでの貯蔵弾性率
    が1×107 Pa以上であり、かつ、引張モードでの貯
    蔵弾性率が1×107 Paから1×106 Paまでを示
    す温度領域の巾が60℃以上であることを特徴とする請
    求項1〜9記載のカレンダー加工用ポリエステル樹脂組
    成物
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の樹脂組成物をカレン
    ダー加工して得られたシート。
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