JP2003128657A - アルドースレダクターゼ阻害物質として有用なスルホニルピリダジノン化合物 - Google Patents

アルドースレダクターゼ阻害物質として有用なスルホニルピリダジノン化合物

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JP2003128657A
JP2003128657A JP2002050684A JP2002050684A JP2003128657A JP 2003128657 A JP2003128657 A JP 2003128657A JP 2002050684 A JP2002050684 A JP 2002050684A JP 2002050684 A JP2002050684 A JP 2002050684A JP 2003128657 A JP2003128657 A JP 2003128657A
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JP2002050684A
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William H Martin
ホルト マーティン ウィリアム
Banavara L Mylari
ラクシュマン マイレーリ ヴァナバラ
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D237/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings
    • C07D237/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D237/06Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D237/10Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D237/18Sulfur atoms
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    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】アルドースレダクターゼ阻害作用を有する
新規なスルホニルピリダジノン化合物、スルホニルピリ
ダジノンを含む医薬組成物、第二医薬と共にスルホニル
ピリダジノンの配合を含む医薬組成物、スルホニルピリ
ダジノン化合物の投与を含む治療法、第二医薬と組み合
わせたスルホニルピリダジノン化合物の投与を含む治療
法およびスルホニルピリダジノン化合物を調製するのに
中間体として有用な化合物。 【効果】このスルホニルピリダジノン化合物および組成
物は糖尿病に由来する特定の合併症の治療または予防に
有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖尿病に由来する
特定の合併症の治療または予防にアルドースレダクター
ゼ阻害物質として有用な新規なスルホニルピリダジノン
化合物、スルホニルピリダジノン化合物を含む医薬組成
物、第二医薬と共にスルホニルピリダジノン化合物の配
合を含む医薬組成物、哺乳類へのスルホニルピリダジノ
ン化合物の投与を含む治療法、および第二医薬と組み合
わせたスルホニルピリダジノン化合物の哺乳類への投与
を含む治療法に関する。また、本発明は、本発明のスル
ホニルピリダジノン化合物を調製するのに中間体として
有用な新規な化合物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】酵素ア
ルドースレダクターゼは、グルコースおよびガラクトー
スのようなアルドースのソルビトールおよびガラクチト
ールのようなそれらの相当するポリオールへの還元を調
節するのに関与する。本発明の一般式Iのスルホニルピ
リダジノン化合物は、冒されているヒトおよび他の哺乳
類の特定の組織(例えば、神経、腎臓、水晶体および網
膜組織)の増加したポリオール水準と関連する、ヒトお
よび他の哺乳類の糖尿病の合併症の治療および予防にア
ルドースレダクターゼ阻害物質として有用である。
【0003】仏国特許公開番号2647676は、置換
したベンジル側鎖およびベンゾチアゾール側鎖を有する
ピリダジノン誘導体が、アルドースレダクターゼの阻害
物質であることを開示している。
【0004】米国特許第4,251,528号は、種々
の芳香族炭素環式オキソフタラジニル酢酸化合物が、ア
ルドースレダクターゼ阻害特性を有することを開示して
いる。
【0005】普通に譲渡された米国特許第4,939,
140号は、複素環式オキソフタラジニル酢酸化合物を
開示している。
【0006】普通に譲渡された米国特許第4,996,
204号は、アルドースレダクターゼ阻害物質として有
用なピリドピリダジノン酢酸化合物を開示している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様は、一般
式Iの化合物
【化7】 そのプロドラッグ又はこの化合物若しくはこのプロドラ
ッグの薬学的に許容することのできる塩である[ここ
で、RおよびRは、独立に、水素またはメチルであ
り、Xは、共有結合、NRまたはCHRであり、こ
こでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
−NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフェ
ニルであり、そしてRは、水素またはメチルであり、
Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
−NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
−ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
)アルキル、O−(C−C)アルキル、S
(O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
−C)アルキル、フェニルまたはナフチルである
が、但し、Xが共有結合であり、Rが水素であり、そ
してRが水素である場合、Yは未置換のフェニル環で
はなく、且つYは、メチルで4位で一置換されているフ
ェニル環ではなく;そしてXがCHRであり、R
Hであり、Rが水素であり、そしてRが水素である
場合、Yは未置換のフェニル環ではない]。
【0008】本発明の別の態様は、一般式Iの化合物
【化8】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
−NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
−ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
)アルキル、O−(C−C)アルキル、S
(O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
−C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
る]、この化合物のプロドラッグまたはこの化合物もし
くはこのプロドラッグの薬学的に許容することのできる
塩、および薬学的に許容することのできる賦形剤、希釈
剤または担体を含む、医薬組成物である。
【0009】本発明の更なる態様は、一般式Iの第一化
合物
【化9】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
−NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
−ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
)アルキル、O−(C−C)アルキル、S
(O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
−C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
る]、この第一化合物のプロドラッグまたはこの第一化
合物もしくはこのプロドラッグの薬学的に許容すること
のできる塩、およびソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害
物質;選択的セロトニン再取り込み阻害物質;3−ヒド
ロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻
害物質;アンギオテンシン変換酵素阻害物質;チアゾリ
ジンジオン抗糖尿病薬;グリコーゲンホスホリラーゼ阻
害物質;アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト;
γ−アミノ酪酸(GABA)アゴニスト;ホスホジエス
テラーゼ5型阻害物質から選ばれる第二化合物、この第
二化合物のプロドラッグまたはこの第二化合物もしくは
このプロドラッグの薬学的に許容することのできる塩を
含む、医薬組成物である。
【0010】本発明の更なる態様は、一般式Iの化合物
【化10】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
−NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
−ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
)アルキル、O−(C−C)アルキル、S
(O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
−C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
る]、そのプロドラッグまたはこの化合物もしくはこの
プロドラッグの薬学的に許容することのできる塩を含む
第一剤形;ソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害物質;選
択的セロトニン再取り込み阻害物質;3−ヒドロキシ−
3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害物質;
アンギオテンシン変換酵素阻害物質;チアゾリジンジオ
ン抗糖尿病薬;グリコーゲンホスホリラーゼ阻害物質;
アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト;γ−アミ
ノ酪酸(GABA)アゴニスト;ホスホジエステラーゼ
5型阻害物質から選ばれる第二化合物、そのプロドラッ
グまたはこの化合物もしくはこのプロドラッグの薬学的
に許容することのできる塩を含む第二剤形;および容器
を含む、キットである。
【0011】本発明の別の態様は、糖尿病の合併症の治
療または予防を必要としている哺乳類、好ましくはヒト
にアルドースレダクターゼを阻害する量の一般式Iの化
合物
【化11】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
−NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
−ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
)アルキル、O−(C−C)アルキル、S
(O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
−C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
る]、この化合物のプロドラッグまたはこの化合物もし
くはこのプロドラッグの薬学的に許容することのできる
塩を投与することを含む、治療法である。
【0012】本発明の更なる態様は、糖尿病の合併症の
治療または予防を必要としている哺乳類にアルドースレ
ダクターゼを阻害する量の一般式Iの第一化合物
【化12】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
−NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
−ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
)アルキル、O−(C−C)アルキル、S
(O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
−C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
る]、この第一化合物のプロドラッグまたはこの第一化
合物もしくはこのプロドラッグの薬学的に許容すること
のできる塩、およびソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害
物質;選択的セロトニン再取り込み阻害物質;3−ヒド
ロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻
害物質;アンギオテンシン変換酵素阻害物質;チアゾリ
ジンジオン抗糖尿病薬;グリコーゲンホスホリラーゼ阻
害物質;アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト;
γ−アミノ酪酸(GABA)アゴニスト;ホスホジエス
テラーゼ5型阻害物質から選ばれる第二化合物、この第
二化合物のプロドラッグまたはこの化合物もしくはこの
プロドラッグの薬学的に許容することのできる塩を投与
することを含む、治療法である。
【0013】本発明の一般式Iの化合物、組成物および
キット相の好ましい態様において、Xは、共有結合であ
る。
【0014】本発明の一般式Iの化合物、組成物および
キット相の別の好ましい態様において、Xは、Rが水
素またはメチルであるCHRである。
【0015】本発明の一般式Iの化合物、組成物および
キット相の更なる好ましい態様において、Xは、NR
である{ここで、Rは、OH、F、Cl、Br、I、
CN、CF、(C−C)アルキル、O−(C
)アルキル、S(O)−(C−C)アルキル
およびSO−NRから選ばれる1個以上の置換
基で任意に置換されてもよい(C−C)アルキルま
たはフェニルである}。
【0016】本発明の一般式Iの化合物、組成物および
キット相の別の好ましい態様において、RおよびR
は、両方とも水素である。
【0017】Xが共有結合である本発明の一般式Iの化
合物、組成物およびキット相の好ましい態様において、
Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキルおよびO−(C
)アルキルから選ばれる1個以上の置換基で任意に
置換されてもよいフェニルまたはナフチル環であり、こ
こで、Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF
(C−C)アルキルおよびO−(C−C)アル
キルから選ばれる1個以上の置換基で任意に置換されて
もよいフェニルまたはナフチル環である。
【0018】Xが共有結合である本発明の一般式Iの化
合物、組成物およびキット相のより好ましい態様におい
て、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、CF、(C
−C)アルキルおよびO−(C−C)アルキル
から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換されてもよ
い第一のフェニルまたはナフチル環であり、ここで、A
rは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C−C
)アルキルおよびO−(C−C)アルキルから選
ばれる、そして好ましくはFおよびCFから選ばれる
1個以上の置換基で任意に置換されてもよい第二のフェ
ニルまたはナフチル環であるが、但し、この第一のフェ
ニルまたはナフチル環は、たった一つのArで置換され
る。
【0019】Xが共有結合である本発明の一般式Iの化
合物、組成物およびキット相の尚更好ましい態様におい
て、一般式Iの化合物は、好ましくは、6−(3−トリ
フルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダ
ジン−3−オン;6−(4−ブロモ−2−フルオロ−ベ
ンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6
−(4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−
2H−ピリダジン−3−オン;6−(2−ブロモ−ベン
ゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−
(3,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピ
リダジン−3−オン;6−(4−メトキシ−ベンゼンス
ルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(3−
ブロモ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3
−オン;6−(ビフェニル−4−スルホニル)−2H−
ピリダジン−3−オン;6−(4´−フルオロ−ビフェ
ニル−4−スルホニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン;6−(4´−トリフルオロメチル−ビフェニル−4
−スルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−
(3´,5´−ビス−トリフルオロメチル−ビフェニル
−4−スルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6
−(ビフェニル−2−スルホニル)−2H−ピリダジン
−3−オン;6−(4´−トリフルオロメチル−ビフェ
ニル−4−スルホニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン;6−(2−ヒドロキシ−ベンゼンスルホニル)−2
H−ピリダジン−3−オン;6−(2−クロロ−ベンゼ
ンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−
(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジ
ン−3−オン;6−(2,3−ジクロロ−ベンゼンスル
ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,5
−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン
−3−オン;6−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(4−クロロ
−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン;6−(2−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2H
−ピリダジン−3−オン;6−(2,3−ジフルオロ−
ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;
6−(2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H
−ピリダジン−3−オン;6−(2,4−ジフルオロ−
ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;
6−(2,6−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H
−ピリダジン−3−オン;6−(2−クロロ−4−フル
オロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−
オン;6−(2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゼンスル
ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;および6−
(ナフタレン−1−スルホニル)−2H−ピリダジン−
3−オンから、更に好ましくは6−(2−クロロ−ベン
ゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−
(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジ
ン−3−オン;6−(2,3−ジクロロ−ベンゼンスル
ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,5
−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン
−3−オン;6−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(4−クロロ
−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン;6−(2−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2H
−ピリダジン−3−オン;6−(2,3−ジフルオロ−
ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;
6−(2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H
−ピリダジン−3−オン;6−(2,4−ジフルオロ−
ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;
6−(2,6−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H
−ピリダジン−3−オン;6−(2−クロロ−4−フル
オロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−
オン;6−(2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゼンスル
ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;および6−
(ナフタレン−1−スルホニル)−2H−ピリダジン−
3−オンから、尚更好ましくは6−(2−クロロ−ベン
ゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−
(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジ
ン−3−オン;6−(2,3−ジクロロ−ベンゼンスル
ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,5
−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン
−3−オン;6−(2,3−ジフルオロ−ベンゼンスル
ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,4
−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン
−3−オン;6−(2,4−ジフルオロ−ベンゼンスル
ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,6
−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン
−3−オン;6−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼ
ンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−
(2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−
2H−ピリダジン−3−オン;および6−(ナフタレン
−1−スルホニル)−2H−ピリダジン−3−オンか
ら、そして特に更に好ましくは6−(2,3−ジフルオ
ロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン;6−(2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−
2H−ピリダジン−3−オン;6−(2−ブロモ−4−
フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−
3−オン;および6−(ナフタレン−1−スルホニル)
−2H−ピリダジン−3−オンから選ばれる。
【0020】XがCHRである{ここで、Rは、水
素またはメチルである}本発明の一般式Iの化合物、組
成物およびキット相の好ましい態様において、Yは、A
r、OH、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
−C)アルキルおよびO−(C−C)アルキルか
ら選ばれる1個以上の置換基で任意に置換されてもよい
フェニルまたはナフチル環であり、ここで、Arは、
F、Cl、Br、I、CN、CF、(C−C)ア
ルキルおよびO−(C−C)アルキルから選ばれる
1個以上の置換基で任意に置換されてもよいフェニルま
たはナフチル環である。
【0021】XがCHRである{ここで、Rは、水
素またはメチルである}本発明の一般式Iの化合物、組
成物およびキット相の尚更好ましい態様において、Y
は、F、Cl、Br、CF、(C−C)アルキル
およびO−(C−C)アルキルから選ばれる1個以
上の置換基で任意に置換されてもよいフェニルまたはナ
フチル環である。
【0022】XがCHRである{ここで、Rは、水
素またはメチルである}本発明の一般式Iの化合物、組
成物およびキット相の特により好ましい態様において、
一般式Iの化合物は、以下から選ばれる:6−(4−ブ
ロモ−2−フルオロ−フェニルメタンスルホニル)−2
H−ピリダジン−3−オン;6−(2,6−ジクロロ−
フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−
オン;6−(3−クロロ−5−メチル−フェニルメタン
スルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−
(3,4−ジメトキシ−フェニルメタンスルホニル)−
2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,5−ジメトキ
シ−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン−
3−オン;6−(3,5−ジクロロ−フェニルメタンス
ルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2−
メトキシ−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダ
ジン−3−オン;6−(3,4−ジメチル−フェニルメ
タンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−
(ナフタレン−2−イルメタンスルホニル)−2H−ピ
リダジン−3−オン;6−(3,5−ジクロロ−2−メ
チル−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン
−3−オン;6−(2−クロロ−4,6−ジフルオロ−
フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−
オン;6−(2−クロロ−3−メチル−フェニルメタン
スルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(4
−ブロモ−2−フルオロ−フェニルメタンスルホニル)
−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2−クロロ−フ
ェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン;6−(2−フルオロ−フェニルメタンスルホニル)
−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,4−ジフル
オロ−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン
−3−オン;6−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニ
ルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;
6−(2,3,4−トリフルオロ−フェニルメタンスル
ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,
4,6−トリフルオロ−フェニルメタンスルホニル)−
2H−ピリダジン−3−オン;6−(2−フルオロ−3
−メチル−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダ
ジン−3−オン;6−(3−トリフルオロメチル−フェ
ニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オ
ン;6−(2,3−ジクロロ−フェニルメタンスルホニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2−トリフ
ルオロメチル−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピ
リダジン−3−オン;6−(2−フルオロ−3−トリフ
ルオロメチル−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピ
リダジン−3−オン;6−(2−クロロ−6−フルオロ
−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン−3
−オン;6−(2−メトキシ−フェニルメタンスルホニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,3−ジ
クロロ−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジ
ン−3−オン;6−(1−フェニル−エタンスルホニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−[1−(3−
トリフルオロメチル−フェニル)−エタンスルホニル]
−2H−ピリダジン−3−オン;6−[1−(2−トリ
フルオロメチル−フェニル)−エタンスルホニル]−2
H−ピリダジン−3−オン;および6−[1−(2,4
−ジクロロ−フェニル)−エタンスルホニル]−2H−
ピリダジン−3−オン。
【0023】XがNRである{ここで、Rは、上記
で定義した通りである}本発明の一般式Iの化合物、組
成物およびキット相の好ましい態様において、Yは、A
r、OH、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
−C)アルキルおよびO−(C−C)アルキルか
ら選ばれる1個以上の置換基で任意に置換されてもよい
フェニルまたはナフチル環であり、ここで、Arは、
F、Cl、Br、I、CN、CF、(C−C)ア
ルキルおよびO−(C−C)アルキルから選ばれる
1個以上の置換基で任意に置換されてもよいフェニルま
たはナフチル環である。
【0024】XがNRである{ここで、Rは、上記
で定義した通りである}本発明の一般式Iの化合物、組
成物およびキット相のより好ましい態様において、一般
式Iの化合物は、6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリ
ダジン−3−スルホン酸メチル−フェニル−アミド;6
−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−スルホ
ン酸イソプロピル−フェニル−アミド;および6−オキ
ソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−スルホン酸
(3,4−ジクロロ−フェニル)−メチル−アミドから
選ばれる。
【0025】本発明の一般式Iの化合物、組成物および
キット相の好ましい態様において、XおよびYは、一緒
にCH−CH(OH)−ArまたはCH−C(O)
−Arになり、RおよびRは、両方とも水素であ
る。
【0026】本発明の一般式Iの化合物、組成物および
キット相のより好ましい態様において、XおよびYは、
一緒にCH−CH(OH)−Ar´´またはCH
C(O)−Ar´´になり、RおよびRは、両方と
も水素である。ここで、Ar´´は、4−クロロフェニ
ルである。
【0027】本発明の医薬組成物、キットおよび治療法
の好ましい態様において、一般式Iのこの化合物、その
プロドラッグまたはこの化合物もしくはこのプロドラッ
グの薬学的に許容することのできる塩は、糖尿病に冒さ
れた哺乳類、好ましくはヒトにおいて酵素アルドースレ
ダクターゼを阻害するのに効果的な量である。
【0028】組成物が、一般式Iの第一化合物、この第
一化合物のプロドラッグまたはこの第一化合物もしくは
このプロドラッグの薬学的に許容することのできる塩、
および第二化合物、そのプロドラッグまたはこの第二化
合物もしくはこのプロドラッグの薬学的に許容すること
のできる塩を含む、本発明の組成物相の好ましい態様に
おいて、組成物は、更に、薬学的に許容することのでき
る賦形剤、希釈剤または担体を含む。
【0029】本明細書で用いる用語゛本発明の多剤併用
相゛は、以下のいずれか及び/又は全てを意味する:組
成物が、一般式Iの第一化合物、この第一化合物のプロ
ドラッグまたはこの第一化合物もしくはこのプロドラッ
グの薬学的に許容することのできる塩、および第二化合
物、そのプロドラッグまたはこの第二化合物もしくはこ
のプロドラッグの薬学的に許容することのできる塩を含
む本発明の多剤併用相;本発明のキット相;ならびに、
方法が、一般式Iの第一化合物、この第一化合物のプロ
ドラッグまたはこの第一化合物もしくはこのプロドラッ
グの薬学的に許容することのできる塩、および第二化合
物、そのプロドラッグまたはこの第二化合物もしくはこ
のプロドラッグの薬学的に許容することのできる塩を投
与することを含む本発明の治療法相。
【0030】本発明の多剤併用相の好ましい態様におい
て、第二化合物は、ソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害
物質を、好ましくはソルビトールデヒドロゲナーゼを阻
害する量で含む。
【0031】本発明の多剤併用相の更に好ましい態様に
おいて、第二化合物は、選択的セロトニン再取り込み阻
害物質を、好ましくは選択的セロトニン再取り込みを阻
害する量で含む。
【0032】本発明の多剤併用相の更に好ましい態様に
おいて、第二化合物は、3−ヒドロキシ−3−メチルグ
ルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害物質を、好ましくは
3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダク
ターゼを阻害する量で含む。
【0033】本発明の多剤併用相の別の好ましい態様に
おいて、第二化合物は、アンギオテンシン変換酵素阻害
物質を、好ましくはアンギオテンシン変換酵素を阻害す
る量で含む。
【0034】本発明の多剤併用相の更なる好ましい態様
において、第二化合物は、グリコーゲンホスホリラーゼ
阻害物質を、好ましくはグリコーゲンホスホリラーゼを
阻害する量で含む。
【0035】本発明の多剤併用相の更に好ましい態様に
おいて、第二化合物は、チアゾリジンジオン抗糖尿病薬
を、好ましくはインスリン感受性を増大させる量で含
む。
【0036】本発明の多剤併用相の別の好ましい態様に
おいて、第二化合物は、アンギオテンシンII受容体ア
ンタゴニストを、好ましくはアンギオテンシンII受容
体を遮断する量で含む。
【0037】本発明の多剤併用相の更に好ましい態様に
おいて、第二化合物は、γ−アミノ酪酸(GABA)ア
ゴニストを、好ましくはγ−アミノ酪酸受容体と結合す
る量で含む。
【0038】本発明の多剤併用相の更なる好ましい態様
において、第二化合物は、ホスホジエステラーゼ5型阻
害物質を、好ましくはホスホジエステラーゼ5型を阻害
する量で含む。
【0039】本発明の更なる相は、一般式XIの化合物
である
【化13】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
ルであり、Zは、O−(C−C)アルキル、O−A
r´、またはO−CH−Ar´であり、ここで、Ar
´は、ハロゲン、(C−C)アルキルおよびO−
(C−C)アルキルから選ばれる1個以上の置換基
で任意に置換されても良いフェニル環である]。
【0040】本発明の一般式XIの化合物相の好ましい
態様において、Ar´は、Cl、Brおよびメチルから
選ばれる1個以上の置換基で任意に置換されても良いフ
ェニル環であり、そして更に好ましくは、Ar´は、C
l、Brまたはメチルで任意に一−または二−置換され
ても良いフェニル環である。
【0041】本発明の一般式XIの化合物相の別の好ま
しい態様において、RおよびRは、両方とも水素で
あり、Zは、メトキシまたはベンジルオキシである。
【0042】本発明の別の相は、上述のような一般式X
Iの化合物とHN(R)−Yとを反応させて一般式X
IIの化合物を形成する、一般式XIIの化合物を調製
する方法である
【化14】 [ここで、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、C
N、CF、(C−C )アルキル、O−(C−C
)アルキル、S(O)−(C−C)アルキルお
よびSO−NRから選ばれる1個以上の置換基
で任意に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環で
あり、ここで、Arは、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
−NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環であり、
nは、各例で独立して、0、1または2であり、R
は、各例で独立して、H、(C −C)アルキル、
フェニルまたはナフチルであり、そしてRは、各例で
独立して、(C−C)アルキル、フェニルまたはナ
フチルであり;RおよびRは、独立に、水素または
メチルであり;そしてRは、OH、F、Cl、Br、
I、CN、CF、(C−C)アルキル、O−(C
−C)アルキル、S(O)−(C−C)アル
キルおよびSO −NRから選ばれる1個以上の
置換基で任意に置換されてもよい(C−C)アルキ
ルまたはフェニル、好ましくは(C−C)アルキル
である]。
【0043】本発明の別の相は、本発明の方法により調
製した一般式XIIの化合物を鉱酸、好ましくは塩酸で
加水分解して一般式XIIIの化合物を形成することを
含む、一般式XIIIの化合物を調製する方法である
【化15】 [ここで、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、C
N、CF、(C−C )アルキル、O−(C−C
)アルキル、S(O)−(C−C)アルキルお
よびSO−NRから選ばれる1個以上の置換基
で任意に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環で
あり、ここで、Arは、F、Cl、Br、I、CN、C
、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
−NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環であり、
nは、各例で独立して、0、1または2であり、R
は、各例で独立して、H、(C −C)アルキル、
フェニルまたはナフチルであり、そしてRは、各例で
独立して、(C−C)アルキル、フェニルまたはナ
フチルであり;RおよびRは、独立に、水素または
メチルであり;そしてRは、OH、F、Cl、Br、
I、CN、CF、(C−C)アルキル、O−(C
−C)アルキル、S(O)−(C−C)アル
キルおよびSO −NRから選ばれる1個以上の
置換基で任意に置換されてもよい(C−C)アルキ
ルまたはフェニル、好ましくは(C−C)アルキル
である]。
【0044】本明細書で用いる表現゛一般式Iの化合物゛
および゛本発明の化合物゛は、一般式Iの化合物、そのプ
ロドラッグおよびこの化合物またはこのプロドラッグの
薬学的に許容することのできる塩を意味する。一般式I
の化合物に言及する場合、用語゛化合物゛には、この化合
物のプロドラッグおよびこの化合物またはこのプロドラ
ッグの薬学的に許容することのできる塩も含まれる。
【0045】本明細書で用いる場合、下付きの文字゛t゛
が1より大きい整数を表す用語゛(C−C)アルキ
ル゛は、1個からt個の炭素原子を有する飽和した一価
の直鎖または分枝鎖の脂肪族炭化水素基を表す。
【0046】本発明の一般式Iの化合物に関連して本明
細書で用いる表現゛薬学的に許容することのできる塩゛に
は、薬学的に許容することのできるカチオン性塩が含ま
れる。表現゛薬学的に許容することのできるカチオン性
塩゛は、それらに限定される訳ではないが、アルカリ金
属塩(例えば、ナトリウムおよびカリウム)、アルカリ
土類金属塩(例えば、カルシウムおよびマグネシウ
ム)、アルミニウム塩、アンモニウム塩、ならびに有機
アミンを有する塩、例えばベンザチン(N,N´−ジベ
ンジルエチレンジアミン)、コリン、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチ
レンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)、
ベネタミン(N−ベンジルフェネチルアミン)、エタノ
ールアミン、ジエチルアミン、ピペラジン、トリエタノ
ールアミン(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,
3−プロパンジオール)およびプロカインのような塩を
定義するつもりである。
【0047】本発明の一般式Iの化合物の薬学的に許容
することのできる塩は、この化合物の遊離酸形態と適切
な塩基、通常1当量とを共溶媒中で反応させることによ
り容易に調製することができる。好ましい共溶媒として
は、ジエチルエーテル、ジグリムおよびアセトンが挙げ
られる。好ましい塩基としては、水酸化ナトリウム、ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水素化ナ
トリウム、カリウムメトキシド、水酸化マグネシウム、
水酸化カルシウム、ベンザチン、コリン、エタノールア
ミン、ジエタノールアミン、ピペラジンおよびトリエタ
ノールアミンが挙げられる。塩は、濃縮乾涸により、ま
たは非溶媒の添加により単離する。多くの場合、塩は、
酸の溶液とカチオンの異なる塩(例えば、エチルヘキサ
ン酸ナトリウムまたはカリウム、オレイン酸マグネシウ
ム)の溶液とを混合し、所望のカチオン性塩が沈殿す
る、または別の方法で濃縮により単離することのできる
上述のような共溶媒を用いることにより調製することが
できる。
【0048】用語゛プロドラッグ゛は、インビボで本発明
の一般式Iの化合物に変換される化合物を表す。このよ
うな化合物としては、一般式Iの化合物のN−アルキル
誘導体および一般式Iの互変異性体化合物のO−アルキ
ル誘導体が挙げられる。
【0049】用語゛置換された゛は、フェニルまたはナフ
チル環について述べるのに用いる場合、別の原子または
原子の基でのフェニルまたはナフチル環の水素原子の置
換を指す。例えば、用語゛一−置換された゛は、フェニル
またはナフチル環の水素の内たった1個が置換されてい
ることを意味する。用語゛二−置換された゛は、フェニル
またはナフチル環の水素の内2個が置換されていること
を意味する。
【0050】本発明の化合物がいくつかの互変異性形態
で存在することができることは、当業者等の認めるとこ
ろである。このような互変異性形態の全てが、本発明の
一部と考えられる。例えば、一般式Iの化合物のカルボ
ニル部分の互変異性形態の全てが、本発明に含まれる。
また、例えば、一般式Iの化合物の全てのエノール−ケ
ト形態も、本発明に含まれる。
【0051】本発明の化合物が、いくつかのジアステレ
オ異性および鏡像異性形態で存在することができること
も、当業者等の認めるところである。全てのジアステレ
オ異性および鏡像異性形態、ならびにそのラセミ混合物
が、本発明に含まれる。
【0052】更に、一般式Iの化合物が、水の分子がそ
の結晶構造内に包含される水和物および溶媒の分子がそ
の中に包含される溶媒和物として結晶形態で存在するこ
とができることは、当業者等の認めるところである。こ
のような水和物および溶媒和物形態の全てが、本発明の
一部であると考えられる。
【0053】本発明は、1個以上の原子が、天然に普通
に見出される原子質量または質量数と異なる原子質量ま
たは質量数を有する原子により置換されているという事
実を除いては一般式Iにより述べたものと同一である同
位体標識をした化合物も含む。本発明の化合物の中に含
有することのできる同位体の例としては、それぞれ、
H、H、13C、14C、15N、18O、17O、
31P、32P、35S、18Fおよび36Clのよう
な水素、炭素、窒素、酸素、燐、硫黄、フッ素および塩
素の同位体が挙げられる。前述の同位体および/または
他の原子の他の同位体を有する本発明の化合物、そのプ
ロドラッグ、並びにこの化合物又はこのプロドラッグの
薬学的に許容することのできる塩は、本発明の範囲内に
ある。本発明の特定の同位体標識化合物、例えば、
および14Cのような放射性同位体を含むものは、薬物
および/または基質組織分布測定に有用である。トリチ
ウム化、即ち、H、および炭素−14、即ち14C同
位体は、調製の容易さ及び検出能故に特に好ましい。更
に、ジュウテリウム、即ちHのようなより重い同位体
での置換は、より大きい代謝安定性に起因する特定の治
療上の有利性、例えば、増加したインビボ半減期または
減少した必要量を得ることができ、従って、ある状況で
は好ましいかもしれない。同位体標識した本発明の一般
式Iの化合物及びそのプロドラッグは、通常、同位体標
識していない試薬を容易に入手可能な同位体標識試薬に
代えることにより、下記の模式図および/または実施例
および調製例に開示された手法を実施することにより調
製することができる。
【0054】通常、本発明の一般式Iの化合物は、化学
業界で公知の方法を含む方法により、特に本明細書に記
載した説明に照らして調製することができる。本発明の
一般式Iの化合物の特定の製造法は、以下の反応模式図
により具体的に説明されている。他の方法は、実験部分
で説明されている。模式図および実施例で説明した反応
のための出発化合物のいくつかは、本明細書で具体的に
説明したように調製する。全ての他の出発化合物は、シ
グマ−アルドリッヒコーポレーション(Sigma-Aldrich C
orporation)、セントルイス、MOのような一般的市販
源から得ることができる。
【0055】模式図1に示すように、本発明の化合物
は、一般式IIのジクロロピリダジン化合物または一般
式IIIのクロロピリダジノン化合物とY−X−SO
Hのアルカリまたはアルカリ金属塩、例えば、一般式I
VのY−X−SONa(ここで、R、R、Xおよ
びYは、本明細書で定義した通りである)とを反応させ
ることにより調製することができる。この反応は、水ま
たは、水とジオキサンもしくはテトラヒドロフラン(T
HF)のような水混和性溶媒の混合物中で実施すること
ができる。反応は、通常、大気圧で、約80℃から用い
る溶媒の沸点の温度で行う。
【化16】
【0056】一般式Iの化合物は、模式図2の工程によ
っても調製することができる。模式図2の工程1におい
て、一般式Vの化合物{ここで、R、R、Xおよび
Yは、本明細書で定義した通りであり、そしてZは、C
l、O−(C−C)アルキル、O−Ph、O−CH
−Phである(ここで、Phは、塩素、臭素、または
メチルで任意に一−または二−置換されてもよいフェニ
ルである)}は、一般式VIのチオール化合物と反応し
て一般式VIIのスルフェニル化合物を形成する。
【化17】
【0057】模式図2の工程1の一方法において、一般
式Vの化合物を、一般式VIのチオールのアルカリ金属
塩と反応させる。アルカリ金属塩は、(C−C)ア
ルキル−OH中で一般式VIのチオールをアルカリ金属
(C−C)アルコキシドと反応させることにより調
製する。(C−C)アルコキシドおよび(C−C
)アルキル−OHが、一般式Vの化合物のZに対応す
るのが好ましい。例えば、ZがOMeである場合、好ま
しいアルコキシドは、アルカリ金属メトキシド、好まし
くはナトリウムメトキシドであり、好ましい(C−C
)アルキル−OHは、メタノールである。カリウムt
−ブトキシドは、アルカノールおよびZのいずれの組み
合わせにも用いることができる。好ましい金属酸化物
は、ナトリウムメトキシドおよびナトリウムエトキシド
である。一般式VIのチオール化合物のアルカリ金属塩
を形成する反応由来の余分のアルコールを蒸発させ、そ
の結果できたアルカリ金属塩を、芳香族炭化水素溶媒、
好ましくはトルエン中で一般式Vの化合物と共に一晩還
流して一般式VIIの化合物を形成する。
【0058】模式図2の工程1の別の方法において、一
般式VIIの化合物は、炭酸ナトリウムまたはカリウム
を含有するN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中
で一般式Vの化合物を一般式VIの化合物と反応させる
ことにより調製することができる。この反応は、好まし
くは、大気圧で約60℃から約120℃の温度で行う。
【0059】模式図2の工程1の更なる方法において、
ZがO−(C−C)アルキルである一般式Vの化合
物を、水素化アルカリもしくはアルカリ土類金属、好ま
しくは水素化ナトリウム、またはカリウムt−ブトキシ
ドを含有する極性非水性溶媒(例えば、アセトニトリ
ル)またはエーテル溶媒(例えば、ジグリム、テトラヒ
ドロフランまたはDMF)のいずれか中で一般式VIの
化合物と反応させる。好ましい溶媒は、DMFである。
【0060】模式図2の一般式Vの化合物{ここで、Z
は、O−(C−C)アルキル、O−Ph、O−CH
−Phである(ここで、Phは、塩素、臭素、または
メチルで任意に一−または二−置換されてもよいフェニ
ルである)}は、一般式IIの化合物
【化18】 をHO−(C−C)アルキル、HO−PhまたはH
O−CH−Phのナトリウム塩と反応させることによ
り調製することができる。ナトリウム塩は、応用できる
場合、HO−(C−C)アルキル、HO−Phまた
はHO−CH−Phをナトリウム金属と約0℃から約
50℃の温度で反応させることにより調製することがで
きる。任意に反応不活性溶媒、好ましくはベンゼン、ト
ルエン、THFまたはエーテルの存在下であってもよい
が、約0℃から約室温の温度で、HO−(C−C
アルキル、HO−PhまたはHO−CH−Phを水素
化ナトリウムと反応させることによっても酸化物を調製
することができる。
【0061】模式図2の工程2において、一般式VII
の化合物を酸化して一般式VIIIのスルホニル化合物
を形成する。一般式VIIの化合物は、ハロ炭素溶媒
(例えば、ジクロロメタン)中で、任意に蟻酸、酢酸ま
たはm−クロロ過安息香酸(MCPBA)のような過酸
の存在下であっても良いが、30%過酸化水素で酸化す
ることができる。反応は、好ましくは、大気圧で約20
℃から約40℃の温度で行い、約3から約6時間で完了
する。反応は、窒素原子のN−オキシドへの過度の酸化
を回避するよう慎重に監視すべきである。形成されるN
−オキシドは、好ましくは約100℃で約4時間、N−
オキシドと亜燐酸トリエチル、亜硫酸ナトリウムまたは
亜硫酸カリウムとを反応させることにより還元ピリダジ
ン化合物に変換することができる。
【0062】模式図2の工程3の一般式VIII化合物
を、単独で又はジオキサンのようなエーテル溶媒中で、
鉱酸、例えば、濃塩酸で加水分解して一般式Iの化合物
を得る。工程3の反応は、好ましくは、大気圧で、用い
る溶媒の還流温度で行う。
【0063】模式図3は、一般式Iの化合物を調製する
更に別の方法を提供する。模式図3において、一般式I
IIのクロロピリダジノン化合物は、一般式VIのチオ
ール化合物と反応して一般式XIのスルフィニルピリダ
ジノン化合物を形成する。反応は、好ましくは、約室温
から約100℃で、DMFまたはアセトニトリルのよう
な反応不活性極性溶媒中で、アルカリまたはアルカリ金
属アルコキシド、例えばカリウムtertブトキシドの
存在下で実施する。その結果できた一般式Iの化合物
を、ジクロロメタンのようなハロ炭素溶媒中で、任意に
酢酸または過酸、好ましくはm−クロロ過安息香酸(M
CPBA)の存在下であってもよいが、過酸化水素で酸
化して一般式Iの化合物を形成する。
【化19】
【0064】XがCHRである(ここで、Rは、水
素またはメチルである)一般式Iの化合物は、模式図4
に従って調製することができる。模式図4の工程1にお
いて、一般式Xの化合物{ここで、Zは、Cl、O−
(C−C)アルキル、O−Ph、O−CH−P
である(ここで、Phは、塩素、臭素、またはメ
チルで任意に一−または二−置換されてもよいフェニル
である)}は、塩基、好ましくは炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムまたは水素化ナトリウムの存在下、Y−X−L
{ここで、Lは、離脱基、好ましくはCl、Br、I、
OSOCH、OSOCF、またはOSOPh
である(ここで、Phは、Br、ClまたはOCH
で任意に一置換されてもよいフェニルである)}と反
応して一般式VIIの化合物を形成する。塩基が炭酸ナ
トリウムまたは炭酸カリウムである場合、反応溶媒は、
好ましくは、アセトンである。しかしながら、塩基が水
素化ナトリウムであるならば、DMFまたはアセトニト
リルを反応溶媒として用いる。反応は、好ましくは、大
気圧で約室温から約100℃の温度で行う。工程2およ
び3は、模式図2の工程2および3と類似しており、そ
れと同じ様式で行う。
【化20】
【0065】XおよびYが共にCHC(O)Arを形
成する一般式Iの化合物は、模式図4に従って調製する
ことができ、工程1で一般式Xの化合物とLCH
(O)Arとを反応させて一般式VIIの化合物を形成
する。反応は、塩基、好ましくは炭酸ナトリウムまたは
炭酸カリウムの存在下、ジメチルホルムアミドのような
反応不活性溶媒中で行う。反応温度は、好ましくは、約
室温から約80℃である。模式図4の工程2および工程
3は、模式図2の工程2および3と類似の様式で実施す
る。
【0066】XおよびYが共に−CHCH(OH)A
rを形成する一般式Iの化合物は、メタノール、エタノ
ールまたはイソプロパノールのようなアルコール性溶媒
中で、XおよびYが共に−CHC(O)Arを形成す
る一般式Iの化合物と水素化硼素ナトリウムとを反応さ
せることにより調製することができる。反応は、好まし
くは、約0℃から約60℃の温度で大気圧で実施する。
【0067】XがNRである{ここで、Rは、(C
−C)アルキルである}一般式Iの化合物(一般式
XIIIの化合物)は、模式図5に従い調製することが
できる。模式図5の工程1において、一般式Vの化合物
{ここで、Zは、Cl、−O−(C−C)アルキ
ル、O−Ph、O−CH−Phである(ここで、Ph
は、塩素、臭素、またはメチルで任意に一−または二−
置換されてもよいフェニルである)}を、ケトン溶媒、
好ましくはアセトン、エチルメチルケトンまたはイソブ
チルケトン中で、チオ尿素と反応させて一般式Xの化合
物を得る。工程1は、大気圧で、溶媒の還流温度で行
う。一般式Vの化合物は、模式図2のために上述した通
りに調製することができる。
【化21】
【0068】模式図5の工程2において、一般式XIの
化合物は、J. Heterocyclic Chem.,1998, 35, 429-436
に開示された方法により調製される。一般式XIの化合
物は、一般式Iの化合物の調製における中間体として特
に有用である。
【0069】模式図5の工程3において、一般式XII
の化合物は、任意に有機反応不活性塩基、好ましくはト
リメチルアミン、トリエチルアミンおよびジメチル−イ
ソプロピル−アミンから選ばれるトリアルキルアミン、
更に好ましくはトリエチルアミン中でもよいが、一般式
XIの化合物と過剰のHN(R)−Yとを反応させる
ことにより調製する。反応は、任意に、好ましくはジエ
チルエーテル、イソプロピルエーエル、テトラヒドロフ
ラン、ジグリム、クロロホルム、二塩化メチレン、ベン
ゼンおよびトルエンから選ばれる、エーテル、ハロ炭素
または芳香族炭化水素溶媒のような反応不活性溶媒中で
実施しても良い。工程3の反応は、好ましくは、約室温
から用いる溶媒の約還流温度の温度で行う。
【0070】模式図5の工程4において、一般式XII
Iの化合物は、濃塩酸のような鉱酸で、それのみ又はエ
ーテル溶媒(例えば、ジオキサン)と共にのいずれかで
一般式XIIの化合物を加水分解することにより調製す
ることができる。反応は、約室温から用いる溶媒の約還
流温度で行うことができる。
【0071】Xが共有結合であり、そしてYがヒドロキ
シで置換されたフェニルまたはナフチル環である一般式
Iの化合物は、YがC−Cアルコキシで置換された
フェニルまたはナフチルである一般式Iの化合物とAl
Cl、AlBrまたはBFのような脱アルキル化
試薬とを反応させることにより調製することができる。
AlClまたはAlBrが、脱アルキル化試薬であ
る場合、反応は、好ましくは、溶媒無しで行う。脱アル
キル化試薬がBFである場合、好ましくはハロ炭素溶
媒、好ましくは塩化メチレンまたは塩化エチレンを用い
る。反応は、大気圧で約−60℃から約80℃の温度で
行う。
【0072】Xが共有結合であり、そしてYが任意に置
換されても良いフェニルまたはナフチル環で置換された
フェニルまたはナフチルである一般式Iの化合物は、初
めに、Pd[P(Ph)のようなパラジウム触媒
の存在下そして炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムのい
ずれかの存在下、一般式VIIIの化合物{ここで、X
は共有結合であり、ZはO−(C−C)アルキルで
あり、Yは、ブロモまたはヨード置換基を有するフェニ
ルまたはナフチルである}と適切に置換されたフェニル
またはナフチルボロン酸とを反応させることにより調製
することができる。反応は、好ましくは、芳香族炭化水
素溶媒、好ましくはトルエン、またはC −Cアルコ
ール、好ましくはエタノール中で、大気圧で、約室温か
ら用いる溶媒の還流温度までの温度で行う。初めの工程
の生成物を、鉱酸、好ましくは塩酸で、それらのみで又
はエーテル溶媒好ましくはジオキサン中で加水分解して
一般式Iの化合物(ここで、Yは、任意に置換されても
良いフェニルまたはナフチル環で置換されたフェニルま
たはナフチルである)を得る。
【0073】本発明の一般式Iの化合物は、酵素アルド
ースレダクターゼにより触媒されるグルコースのソルビ
トールへの生体内変換を阻害し、そのままで、それらに
限定される訳ではないが、糖尿病性ニューロパシー、糖
尿病性腎症、糖尿病性心筋症、糖尿病性網膜症、糖尿病
性白内障および組織虚血のような合併症を含む糖尿病の
合併症の治療に有用性がある。このようなアルドースレ
ダクターゼ阻害は、当業者等に公知の標準測定法(例え
ば、B.L.マイラリ(B. L. Mylari)等, J. Med. Che
m., 1991, 34, 108-122)により、そして一般的実験手
法に記載のプロトコールに従い、当業者等によって容易
に測定される。
【0074】
【発明の実施の形態】また、本発明は、本発明の一般式
Iの化合物を、治療の恩恵を得るよう設計された適切な
薬剤投与計画の一部として投与する、哺乳類における糖
尿病の合併症を治療または予防する治療法に関する。適
切な薬剤投与計画、投与される各薬剤の量および化合物
の投薬間隔は、用いられる本発明の一般式Iの化合物、
用いられる医薬組成物の型、治療される対象者の特性お
よび症状の重篤度に依存する。通常、本発明の方法の実
施に当たり、本発明の一般式Iの化合物にとって効果的
な用量は、1回または分割量で約0.1mg/kg/日
から約500mg/kg/日の範囲にある。しかしなが
ら、用量のいくらかの変動は、治療される対象者の状態
に依存して必然的に生じる。いずれにしろ、投薬に責任
のある個々人が、個々の対象者にとって適切な用量を決
める。
【0075】上述したようなアルドースレダクターゼ阻
害活性を測定するのに用いる標準測定法を用いて、ヒト
および他の哺乳類における本発明の一般式Iの化合物の
用量水準を決定することができる。このような測定法
は、本発明の一般式Iの化合物とアルドースレダクター
ゼ阻害物質である他の公知の化合物の活性を比較する手
段を提供する。これらの比較の結果は、このような用量
水準を決定するのに有用である。
【0076】用語゛第二薬物゛は、以後、ソルビトールデ
ヒドロゲナーゼ阻害物質、選択的セロトニン再取り込み
阻害物質、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵
素Aレダクターゼ阻害物質、アンギオテンシン変換酵素
阻害物質、チアゾリジンジオン抗糖尿病薬、グリコーゲ
ンホスホリラーゼ阻害物質、アンギオテンシンII受容
体アンタゴニスト、γ−アミノ酪酸アゴニスト、ホスホ
ジエステラーゼ5型阻害物質、これらの化合物もしくは
薬物のプロドラッグ、またはこのような化合物、薬物も
しくはプロドラッグの薬学的に許容することのできる塩
である医薬化合物または薬物を集合的に指す。゛一つの
第二薬物゛のような単数形での用語の使用は、以後、こ
れらの第二薬物から選ばれる一つの医薬を指す。一つの
第二薬物は、一つより多い前述の特性を共有する一つの
医薬であってもよい。
【0077】本発明の更なる相は、本発明の一般式Iの
化合物および一つの第二薬物を含む医薬組成物に関す
る。このような組成物を、以後、集合的に゛多剤併用組
成物゛と称する。
【0078】また、本発明は、本発明の一般式Iの化合
物および第二薬物を、同じ医薬組成物の一部として共に
又は別々に投与する哺乳類における糖尿病の合併症を治
療または予防する治療法に関する。このような方法を、
以後、集合的に本発明の゛多剤併用療法゛と称する。多剤
併用療法には、本発明の一般式Iの化合物および第二薬
物を、同じ医薬組成物の一部として共に投与する治療法
ならびに、これらの二つの薬物を同時に又はいずれの順
序でも連続的にのいずれかで別々に投与する方法が含ま
れる。
【0079】本発明は、更に、本発明の一般式Iの化合
物および第二薬物を含む医薬キットを提供する。このよ
うなキットは、以後、本発明の゛キット゛と呼ぶことがで
きる。
【0080】いずれの選択的セロトニン再取り込み阻害
物質(SSRI)も、本発明の多剤併用組成物、多剤併
用療法およびキットにおける第二薬物として用いること
ができる。選択的セロトニン再取り込み阻害物質とは、
求心性ニューロンによるセロトニンの再取り込みを阻害
する物質を指す。このような阻害は、米国特許第4,5
36,518号および次のパラグラフで列挙する他の米
国特許に開示されたもののような標準測定法に従い当業
者等により容易に測定される。
【0081】本発明に従い用いることのできる好ましい
選択的セロトニン再取り込み阻害物質としては、米国特
許第3,912,743号に述べられた通りに調製する
ことのできるフェモキセチン;米国特許第4,314,
081号に述べられた通りに調製することのできるフル
オキセチン;米国特許第4,085,225号に述べら
れた通りに調製することのできるフルボキサミン;米国
特許第4,064,255号に述べられた通りに調製す
ることのできるインダルピン;米国特許第4,109,
088号に述べられた通りに調製することのできるイン
デロキサジン;米国特許第4,478,836号に述べ
られた通りに調製することのできるミルナシプラン;米
国特許第3,912,743号または米国特許第4,0
07,196号に述べられた通りに調製することのでき
るパロキセチン;米国特許第4,536,518号に述
べられた通りに調製することのできるセルトラリン;米
国特許第4,929,629号に述べられた通りに調製
することのできるシブトラミン;および米国特許第3,
928,369号に述べられた通りに調製することので
きるジメルジンが挙げられる。フルオキセチンは、プロ
ザク(Prozac)(登録商標)としても知られている。セル
トラリン塩酸塩は、ゾロフト(Zoloft)(登録商標)とし
ても知られている。シブトラミンは、メリジア(Meridi
a)(登録商標)としても知られている。その開示物は、
参照により本明細書に含めるものとする。
【0082】選択的セロトニン再取り込み阻害物質は、
選択的セロトニン再取り込み阻害物質および投与経路に
よるが、好ましくは、1回または分割量で約0.01m
g/kg/日から約500mg/kg/日、平均的対象
者では好ましくは1日当たり約10mgから約300m
gの範囲の量で投与する。しかしながら、用量のいくら
かの変動は、治療される対象者の状態に依存して必然的
に生じる。いずれにしろ、投薬に責任のある個々人が、
個々の対象者にとって適切な用量を決める。
【0083】いずれの3−ヒドロキシ−3−メチルグル
タリル補酵素A(HMG−CoA)レダクターゼ阻害物
質も、本発明の多剤併用組成物、多剤併用療法およびキ
ットにおける第二薬物として用いることができる。3−
ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素A(HMG−
CoA)レダクターゼ阻害物質とは、酵素3−ヒドロキ
シ−3−メチルグルタリル補酵素A(HMG−CoA)
レダクターゼを阻害する医薬を指す。この酵素は、コレ
ステロール生合成における段階の一つであるHMG−C
oAのメバロン酸(メバロナート)への変換に関与す
る。このような阻害は、当業者等に周知の標準測定法に
より容易に測定される。
【0084】本発明に従い用いることのできる好ましい
3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダク
ターゼ阻害物質としては、米国特許第4,681,89
3号に開示されたアトルバスタチン、米国特許第5,2
73,995号に開示されたアトルバスタチンカルシウ
ム、米国特許第5,502,199号に開示さR他セリ
バスタチン、ヨーロッパ特許出願738,510A2に
開示されたダルバスタチン、ヨーロッパ特許出願36
3,934A1に開示されたフルインドスタチン、米国
特許第4,739,073号に開示されたフルバスタチ
ン、米国特許第4,231,938号に開示されたロバ
スタチン、米国特許第3.983,140号に開示され
たメバスタチン、米国特許第4,346,227号に開
示されたプラバスタチン、米国特許第4,444,78
4号に開示されたシムバスタチンならびに米国特許第
4,448,784号および米国特許第4,450,1
71号に開示されたベロスタチンが挙げられ、これらの
全てを、参照により本明細書に含めるものとする。特に
好ましい3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素
Aレダクターゼ阻害物質としては、アトルバスタチン、
リプトール(Liptor)(登録商標)としても知られている
アトルバスタチンカルシウム、メバコール(Mevacor)
(登録商標)としても知られているロバスタチン、プラ
バコール(Pravachol)(登録商標)としても知られてい
るプラバスタチン、およびゾコール(Zocor)(登録商
標)としても知られているシムバスタチンが挙げられ
る。
【0085】3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補
酵素Aレダクターゼ阻害物質は、3−ヒドロキシ−3−
メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害物質および
投与経路によるが、好ましくは、1回または分割量で約
0.1mg/kgから約1000mg/kg/日、平均
的対象者では好ましくは約1mg/kg/日から約20
0mg/kg/日の範囲の量で投与する。しかしなが
ら、用量のいくらかの変動は、治療される対象者の状態
に依存して必然的に生じる。いずれにしろ、投薬に責任
のある個々人が、個々の対象者にとって適切な用量を決
める。
【0086】いずれのチアゾリジンジオン抗糖尿病薬
も、本発明の多剤併用組成物、多剤併用療法およびキッ
トに用いることができる。チアゾリジンジオン抗糖尿病
薬とは、脂肪組織、骨格筋、および肝臓のようなインス
リン作用にとって重要な組織のインスリン感受性を増大
させる医薬を指す。
【0087】以下の特許は、本発明の多剤併用組成物、
方法およびキットに用いることのできるチアゾリジンジ
オン抗糖尿病薬を例示する:米国特許第4,340,6
05号;米国特許第4,342,771号;米国特許第
4,367,234号;米国特許第4,617,312
号;米国特許第4,687,777号および米国特許第
4,703,052号。好ましいチアゾリジンジオン抗
糖尿病薬としては、アクトス(Actos)(登録商標)とし
ても知られているピオグリタゾン、およびアバンジア(A
vandia)(登録商標)としても知られているロシグリタ
ゾンが挙げられる。
【0088】チアゾリジンジオン抗糖尿病薬は、チアゾ
リジンジオン抗糖尿病薬および投与経路によるが、好ま
しくは、1回または分割量で約0.1mg/日から約1
00mg/日、平均的対象者では好ましくは約0.1m
g/日から約50mg/日の範囲の量で投与する。しか
しながら、用量のいくらかの変動は、治療される対象者
の状態に依存して必然的に生じる。いずれにしろ、投薬
に責任のある個々人が、個々の対象者にとって適切な用
量を決める。
【0089】いずれのアンギオテンシン変換酵素(AC
E)阻害物質も、本発明の多剤併用組成物、多剤併用療
法およびキットにおける第二薬物として用いることがで
きる。アンギオテンシン変換酵素阻害物質とは、アンギ
オテンシン変換酵素活性を阻害する医薬を指す。アンギ
オテンシン変換酵素は、アンギオテンシンIの血管収縮
物質アンギオテンシンIIへの変換に関与する。アンギ
オテンシン変換酵素阻害物質の活性は、下記に記載した
特許で述べられた標準測定法を含む当業者等に公知の方
法により容易に測定することができる。
【0090】好ましいアンギオテンシン変換酵素阻害物
質としては、米国特許第4,248,883号に開示さ
れたアラセプリル;米国特許第4,410,520号に
開示されたベナゼプリル;米国特許第4,046,88
9号および4,105,776号に開示されたカプトプ
リル;米国特許第4,452,790号に開示されたセ
ロナプリル;米国特許第4,385,051号に開示さ
れたデラプリル;米国特許第4,374,829号に開
示されたエナラプリル;米国特許第4,337,201
号に開示されたホシノプリル;米国特許第4,508,
727号に開示されたイマダプリル;米国特許第4,5
55,502号に開示されたリシノプリル;米国特許第
4,344,949号に開示されたモエキシプリル;ベ
ルギー特許第893,553号に開示されたモベルトプ
リル;米国特許第4,508,729号に開示されたペ
リンドプリル;米国特許第4,344,949号に開示
されたキナプリル;米国特許第4,587,258号に
開示されたラミプリル;米国特許第4,470,972
号に開示されたスピラプリル;米国特許第4,699,
905号に開示されたテモカプリル;ならびに米国特許
第4,933,361号に開示されたトランドラプリル
が挙げられる。このような特許全ての開示物を、参照に
より本明細書に含めるものとする。
【0091】アンギオテンシン変換酵素阻害物質は、ア
ンギオテンシン変換酵素阻害物質および投与経路による
が、好ましくは、1回または分割量で約0.01mg/
kg/日から約500mg/kg/日、平均的対象者で
は好ましくは1日当たり約10mgから約300mgの
範囲の量で投与する。しかしながら、用量のいくらかの
変動は、治療される対象者の状態に依存して必然的に生
じる。いずれにしろ、投薬に責任のある個々人が、個々
の対象者にとって適切な用量を決める。
【0092】いずれのアンギオテンシン−II受容体
(A−II)アンタゴニストも、本発明の多剤併用組成
物、多剤併用療法およびキットにおける第二薬物として
用いることができる。アンギオテンシン−II受容体ア
ンタゴニストとは、多数の組織(例えば、血管の平滑
筋、副腎)に見られるAT受容体へのアンギオテンシ
ンIIの結合を遮断することによりアンギオテンシンI
Iの血管収縮作用を遮断する医薬を指す。アンギオテン
シン−II受容体アンタゴニストの活性は、下記に記載
した特許で述べられた標準測定法を含む当業者等に公知
の方法により容易に測定することができる。
【0093】好ましいアンギオテンシン−II受容体ア
ンタゴニストとしては、米国特許第5,196,444
号に開示された通りに調製することのできるカンデサル
タン(candesartan);米国特許第5,185,351号
に開示された通りに調製することのできるエプロサルタ
ン(eprosartan);米国特許第5,270,317号に開
示された通りに調製することのできるイルベサルタン(i
rbesartan);米国特許第5,138,069号に開示さ
れた通りに調製することのできるロサルタン(losarta
n);および米国特許第5,399,578号に開示され
た通りに調製することのできるバルサルタン(valsarta
n)が挙げられる。その開示物は、参照により本明細書に
含めるものとする。更に好ましいアンギオテンシン−I
I受容体アンタゴニストは、ロサルタン、イルベサルタ
ンおよびバルサルタンである。
【0094】アンギオテンシン−II受容体アンタゴニ
ストは、アンギオテンシン−II受容体アンタゴニスト
および投与経路によるが、好ましくは、1回または分割
量で約0.01mg/kg/日から約500mg/kg
/日、平均的対象者では好ましくは1日当たり約10m
gから約300mgの範囲の量で投与する。しかしなが
ら、用量のいくらかの変動は、治療される対象者の状態
に依存して必然的に生じる。いずれにしろ、投薬に責任
のある個々人が、個々の対象者にとって適切な用量を決
める。
【0095】いずれのγ−アミノ酪酸(GABA)アゴ
ニストも、本発明の多剤併用組成物、多剤併用療法およ
びキットにおける第二薬物として用いることができる。
γ−アミノ酪酸アゴニストとは、哺乳類の中枢神経系の
GABA受容体に結合する医薬を指す。GABAは、哺
乳類の中枢神経系における主要な抑制性神経伝達物質で
ある。γ−アミノ酪酸(GABA)アゴニストの活性
は、ジャンセンスドベレベケP.(Janssens de Verebek
e, P.)等, Biochem. Pharmacol., 31, 2257-2261(198
2)、ロッシャーW.(Loscher, W.), Biochem. Pharmaco
l., 31, 837-842,(1982)および/またはフィリップス
N.(Phillips, N.)等, Biochem. Pharmacol., 31, 225
7-2261に開示された手法を含む当業者等に公知の方法に
より容易に測定することができる。
【0096】好ましいγ−アミノ酪酸アゴニストとして
は、ムスシモール(muscimol)、プロガビド、リルゾール
(riluzole)、バクロフェン、ガバペンチン(ニューロン
チン(Neurontin)(登録商標))、ビガバトリン、バル
プロ酸、ティアガビン(tiagabine)(ガビトリル(Gabitr
il)(登録商標))、ラモトリジン(ラミクタル(Lamict
al)(登録商標))、プレガバリン(pregabalin)、フェ
ニトイン(ジランチン(Dilantin)(登録商標))、カル
バマゼピン(テグレトール(Tegretol)(登録商標))、
トピラマート(トパマックス(Topamax)(登録商標))
並びにこれらγ−アミノ酪酸アゴニストの類似体、誘導
体、プロドラッグおよび薬学的に許容することのできる
塩が挙げられる。
【0097】一般に、本発明によれば、本発明の多剤併
用剤、医薬組成物、方法およびキットに用いるγ−アミ
ノ酪酸アゴニストは、1回または分割量で、1日当たり
約4mg/治療される対象者の体重kgから1日当たり
約60mg/治療される対象者の体重kgの用量で投与
する。しかしながら、用量のいくらかの変動は、治療さ
れる対象者の状態に依存して必然的に生じる。いずれに
しろ、投与に責任のある人が、個々の対象者にとって適
切な用量を決める。特に、本発明にγ−アミノ酪酸アゴ
ニストとして用いる場合、プレガバリンは、1日当たり
約300mgから約1200mgで投薬し、ガバペンチ
ンは、1日当たり約600mgから約3600mgで投
薬する。
【0098】いずれのグリコーゲンホスホリラーゼ阻害
物質(GPI)も、本発明の多剤併用組成物、多剤併用
療法およびキットにおける第二薬物として用いることが
できる。グリコーゲンホスホリラーゼ阻害物質とは、グ
リコーゲンホスホリラーゼの酵素作用を減少させる、遅
らせる、または排除するいずれの物質もしくは薬物また
は物質および/または薬物のいずれの組み合わせも指
す。このような作用は、米国特許第5,988,463
号に説明されているような標準測定法により当業者等に
よって容易に測定される。
【0099】米国特許第5,988,463号、PCT
特許出願WO96/39384およびPCT特許出願W
O96/39385は、本発明の多剤併用組成物、方法
およびキットに用いることのできるグリコーゲンホスホ
リラーゼ阻害物質を例示し、且つそれらのグリコーゲン
ホスホリラーゼ阻害物質を調製する方法に言及してい
る。
【0100】グリコーゲンホスホリラーゼ阻害物質は、
グリコーゲンホスホリラーゼ阻害物質および投与経路に
よるが、好ましくは、1回または分割量で約0.005
mg/kg/日から約50mg/kg/日、平均的対象
者では好ましくは1日当たり約0.1mg/kgから約
15mg/kgの範囲の量で投与する。しかしながら、
用量のいくらかの変動は、治療される対象者の状態に依
存して必然的に生じる。いずれにしろ、投薬に責任のあ
る個々人が、個々の対象者にとって適切な用量を決め
る。
【0101】いずれのソルビトールデヒドロゲナーゼ阻
害物質(SDI)も、本発明の多剤併用組成物、多剤併
用療法およびキットにおける第二薬物として用いること
ができる。ソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害物質と
は、ソルビトールデヒドロゲナーゼの酵素作用を減少さ
せる、遅らせる、または排除するいずれの物質もしくは
薬物または物質および/または薬物のいずれの組み合わ
せも指す。ソルビトールデヒドロゲナーゼは、ソルビト
ールのフルクトースへの酸化を触媒すると考えられる。
【0102】ソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害物質
は、参照により本明細書に含めるものとする、普通に譲
渡された米国特許第5,728,704号、米国特許第
5,866,578号およびPCT特許出願WO00/
59510に開示されている。
【0103】ソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害物質の
活性は、普通に譲渡されたPCT特許出願WO00/5
9510に開示された測定および方法ならびに当業者等
に公知の他の測定および方法を用いて評価することがで
きる。
【0104】ソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害物質
は、ソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害物質および投与
経路によるが、好ましくは、1回または分割量で約0.
001mg/kg/日から約100mg/kg/日、平
均的対象者では好ましくは1日当たり約0.01mg/
kgから約10mg/kgの範囲の量で投与する。しか
しながら、用量のいくらかの変動は、治療される対象者
の状態に依存して必然的に生じる。いずれにしろ、投薬
に責任のある人が、個々の対象者にとって適切な用量を
決める。
【0105】いずれのホスホジエステラーゼ5型(PD
E−5)阻害物質も、本発明の多剤併用組成物、多剤併
用療法およびキットにおける第二薬物として用いること
ができる。ホスホジエステラーゼ5型阻害物質とは、環
式グアノシン一燐酸(cGMP)−特異的ホスホジエス
テラーゼ5型の酵素作用を減少させる、遅らせる、また
は排除するいずれの物質もしくは薬物または物質および
/または薬物のいずれの組み合わせも指す。このような
作用は、PCT特許出願WO00/24745に説明さ
れているような測定法により当業者等によって容易に測
定される。
【0106】以下の特許公開物は、本発明の多剤併用組
成物、方法およびキットに用いることができるホスホジ
エステラーゼ5型阻害物質を例示しており、それらのホ
スホジエステラーゼ5型(PDE−5)阻害物質を調製
する方法に言及している:PCT特許出願WO00/2
4745;PCT特許出願WO94/28902;ヨー
ロッパ特許出願0463756A1;ヨーロッパ特許出
願0526004A1およびヨーロッパ特許出願020
1188A2。好ましいホスホジエステラーゼ5型阻害
物質は、ビアグラ(Viagra)(登録商標)としても知られ
ているシルデナフィルクエン酸塩である。
【0107】ホスホジエステラーゼ5型阻害物質は、ホ
スホジエステラーゼ5型阻害物質および投与経路による
が、好ましくは、1回または分割量で約5mg/日から
約500mg/日、平均的対象者では好ましくは約10
mg/日から約250mg/日の範囲の量で投与する。
しかしながら、用量のいくらかの変動は、治療される対
象者の状態に依存して必然的に生じる。いずれにしろ、
投薬に責任のある個々人が、個々の対象者にとって適切
な用量を決める。
【0108】本発明の一般式Iの化合物および第二薬物
を同じ医薬組成物の一部として共に投与する糖尿病の合
併症を治療または予防する療法並びにこれら2種の薬物
を別々に投与する方法に関する本発明の態様において、
適切な薬剤投与計画、投与される各薬物の量および活性
物質の投与間隔は、再度、用いられる本発明の一般式I
の化合物および第二薬物、用いられる医薬組成物の型、
治療される対象者の特性ならびに症状の重篤度に依存す
る。
【0109】本発明の化合物および医薬組成物の投与
は、本発明の化合物または組成物を所望の組織(例え
ば、神経、腎臓、水晶体、網膜および/または心臓組
織)に優先して送達するいずれの方法を介しても実施す
ることができる。これらの方法としては、経口経路、非
経口、十二指腸内経路等が挙げられ、1回量(例えば、
毎日1回)もしくは複数回量で又は恒常的輸液を介して
投与することができる。
【0110】本発明の医薬組成物は、経口的、局所的、
非経口的を含む種々の従来の投与経路により、例えば、
静脈内、皮下的または髄内的に、治療を必要とする対象
者に投与することができる。更に、本発明の医薬組成物
は、経鼻的に、坐剤として、または゛フラッシュ゛処方物
を用いて、即ち水を用いる必要無しに医薬が口中に溶解
するのを可能にして投与することができる。
【0111】本発明の化合物は、単独で又は薬学的に許
容することのできる担体、賦形剤もしくは希釈剤と組み
合わせて、1回または複数回量のいずれかで投与するこ
とができる。適切な製薬担体、賦形剤および希釈剤とし
ては、不活性固形希釈剤または賦形剤、滅菌水性液剤お
よび種々の有機溶媒が挙げられる。本発明の化合物およ
び薬学的に許容することのできる担体、賦形剤または希
釈剤を混合することにより形成された医薬組成物は、次
いで、錠剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤、注射用液
剤等のような種々の剤形で容易に投与される。これらの
医薬組成物は、所望であれば、着香剤、結合剤、医薬品
添加物等のような更なる成分を含有することができる。
従って、経口投与目的には、デンプン、アルギン酸およ
び/または特定の複合珪酸塩類のような種々の崩壊剤、
ならびにポリビニルピロリドン、ショ糖、ゼラチンおよ
び/またはアラビアゴムのような結合剤と共に、クエン
酸ナトリウム、炭酸カルシウムおよび/または燐酸カル
シウムのような種々の医薬品添加物を含有する錠剤を用
いることができる。更に、ステアリン酸マグネシウム、
ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクのような滑沢剤
は、錠剤化目的にはしばしば有用である。同様の型の固
形組成物を、軟および硬ゼラチンカプセルに充填する賦
形剤として用いることもできる。このための好ましい材
料としては、ラクトース即ち乳糖および高分子量ポリエ
チレングリコール類が挙げられる。経口投与用に水性懸
濁剤またはエリキシル剤を所望である場合、水、エタノ
ール、プロピレングリコール、グリセリンおよび/また
はそれらの組み合わせのような希釈剤と共に、種々の甘
味剤または着香剤、着色剤もしくは染料、ならびに、所
望であれば、乳化剤または懸濁化剤と活性医薬物質をそ
の中で合わせることができる。
【0112】非経口投与には、ゴマもしくは落花生油、
水性プロピレングリコール、または滅菌水溶液中の本発
明の化合物の液剤を用いることができる。このような水
性液剤は、必要であれば適切に緩衝化すべきであり、液
体希釈剤は、初めに十分な生理食塩水またはグルコース
で等張にすべきである。これらの特定の水性液剤は、特
に、静脈、筋肉内、皮下および腹腔内投与に好適であ
る。これに関して、用いる滅菌水性媒体は、全て、当業
者等に公知の標準技法により容易に入手可能である。
【0113】通常、本発明の組成物は、経口的に、また
は非経口的に(例えば、静脈、筋肉内、皮下または髄
内)投与される。また、局所投与も、例えば、患者が胃
腸疾患に罹患している場合、または世話をする医師によ
り決定されることであるが、医薬を組織もしくは器官の
表面に適用するのが最善である場合は常に局所投与を適
応することができる。
【0114】本発明の組成物の頬投与は、従来の方式で
処方された錠剤またはトローチ剤の形態をとることがで
きる。
【0115】鼻内投与または吸入による投与には、本発
明の化合物は、患者により強く握られる若しくは噴出さ
れる噴出スプレー容器から出る液剤または懸濁剤の形態
で、または適切な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロ
メタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフ
ルオロエタン、二酸化炭素もしくは他の適切なガスの使
用により、加圧容器または噴霧器から出るエアゾール・
スプレー提供物として都合よく供給される。加圧エアゾ
ールの場合、用量単位は、計量した量を供給する弁を提
供することにより測定することができる。加圧容器また
は噴霧器は、本発明の化合物の液剤または懸濁剤をいれ
ることができる。吸入器または吹き入れ器に用いるカプ
セルおよびカートリッジ(例えば、ゼラチンから製造し
た)には、本発明の化合物とラクトースまたはデンプン
のような適切な散剤基剤との粉末混合物が入っているよ
うに処方することができる。
【0116】経皮(例えば、局所)投与の目的には、希
釈滅菌した水性または部分的に水性液剤(通常、約0.
1%から5%濃度)、さもなければ上記の非経口液剤と
類似のものを調製する。
【0117】特定量の有効成分を含有する種々の医薬組
成物を調製する方法は、公知であるか、又はこの開示物
に照らして当業者等に明白である。医薬組成物を調製す
る方法の例は、レミングトンの製薬科学(Remington’s
Pharmaceutical Sciences)、マック出版社(Mack Publis
hing Company)、イーストン(Easton)、Pa、第19版
(1995)参照。
【0118】組成物が、本発明の一般式Iの化合物、そ
のプロドラッグまたはこの化合物もしくはプロドラッグ
の薬学的に許容することのできる塩と第二薬物の両方の
一定量を含有している多剤併用組成物に関する本発明の
態様において、このような成分のそれぞれの量は、独立
に、組成物の全量の0.0001%−95%であっても
よいが、但し、当然のことながら、全量は、100%を
超えない。いずれにしろ、投与される組成物または処方
物は、治療される対象者の疾患/症状を治療するのに効
果的な量で、本発明による組成物のそれぞれの量の成分
を含有する。
【0119】本発明は、別々に投与することのできる有
効成分の組み合わせを用いた本明細書で述べた疾患/症
状の治療に関する態様を有することから、本発明は、ま
た、キット形態で組み合わせた別々の医薬組成物に関す
る。本キットは、2種の別々の医薬組成物:本発明の一
般式Iの化合物、そのプロドラッグまたはこのような化
合物もしくはプロドラッグの薬学的に許容することので
きる塩を含む第一医薬組成物;およびソルビトールデヒ
ドロゲナーゼ阻害物質、選択的セロトニン再取り込み阻
害物質、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素
Aレダクターゼ阻害物質、アンギオテンシン変換酵素阻
害物質、チアゾリジンジオン抗糖尿病薬、グリコーゲン
ホスホリラーゼ阻害物質、アンギオテンシンII受容体
アンタゴニスト、γ−アミノ酪酸アゴニストまたはホス
ホジエステラーゼ5型阻害物質、そのプロドラッグまた
は上述したようなこの第二薬物もしくはプロドラッグの
薬学的に許容することのできる塩から選ばれる薬物を含
む第二医薬組成物を含む。本キットは、分かれた瓶また
は分かれた箔パッケージのような別々の組成物を入れる
ための容器を含む。代表的には、本キットは、別々の成
分の投与のための指示書を含む。本キット形態は、別々
の成分が、異なる剤形(例えば、経口および非経口)で
好ましく投与されるか、異なる用量間隔で投与される場
合、または本多剤併用薬の個々の成分のタイターが、処
方する医師により所望される場合、特に有利である。
【0120】このようなキットの一例は、いわゆるブリ
スタパックである。ブリスタパックは、包装産業界で周
知であり、医薬単位剤形(錠剤、カプセル剤等)の包装
に広く用いられている。ブリスタパックは、通常、好ま
しくは透明なプラスチック材料の箔で覆われた比較的固
い材料のシートから成る。包装処理中、プラスチック箔
に窪みが形成される。窪みは、包装しようとする錠剤ま
たはカプセル剤の大きさと形状を有する。次に、錠剤ま
たはカプセル剤を窪みに置き、比較的固い材料のシート
を、窪みが形成された方向の反対側にある箔面でプラス
チック箔に対して密封する。結果として、錠剤またはカ
プセル剤が、プラスチック箔とシートの間の窪みに密封
される。好ましくは、シートの強度は、窪みに掛けられ
た手先の圧力によりシートの窪みの場所に開口が形成さ
れることによりブリスタパックから錠剤またはカプセル
剤を取り出すことができるほどのものである。錠剤また
はカプセル剤は、次いで、この開口を通じて取り出すこ
とができる。
【0121】例えば、そのように指定された錠剤または
カプセル剤を取るべき養生計画の日と数が一致する錠剤
またはカプセル剤の隣の数の形態で、キット上に記憶の
手助けとなるものを提供することが望ましいかもしれな
い。このような記憶の手助けになるものの別の例は、例
えば、次のように゛第1週、月曜日、火曜日、…等…第
二週、月曜日、火曜日、…゛等のカード上に印刷された
カレンダーである。記憶の手助けとなるものの他の変形
例は、容易に明白である。゛毎日の用量゛は、所定の日に
取るべき只一つの錠剤もしくはカプセル剤または数錠の
錠剤もしくはカプセル剤であってもよい。また、本発明
の化合物の毎日の用量が、1個の錠剤またはカプセル剤
から成り、そして、第二薬物の毎日の用量が、数錠の錠
剤またはカプセル剤から成ってもよく、または、その逆
でも良い。記憶の手助けとなるものは、これを反映すべ
きである。
【0122】本発明の別の特定の態様において、意図さ
れた使用順に一度に一つ毎日の用量を調剤するように設
計された調剤器が提供される。好ましくは、本調剤器
は、養生計画の服薬遵守が更に容易になるように記憶の
手助けとなるものを装備している。このような記憶の手
助けとなるものの一例は、調合されている毎日の用量の
数を示す機械的計数器である。このような記憶の手助け
となるものの別の例は、例えば、最後に毎日の用量をと
った日を読み出す、および/または次の用量をいつとる
ことになっているか思い出させる、液晶読み出し又は聞
き取れる思い出させるシグナルと結び付けた電池を動力
とするマイクロチップメモリーである。
【0123】上記の雑誌の論文および科学文献、特許な
らびに特許出願物は、参照により完全に本明細書に含め
るものとする。
【0124】
【一般的実施例手順】融点は、トーマス−フーバー(Tho
mas-Hoover)毛細管融点測定装置により測定し、未補正
である。H NMRスペクトルは、プロトンとして2
50、300、または400MHzで、約23℃で、ブ
ルーカー(Bruker)AM−250(ブルーカー社(Bruker
Co.)、ビレリカ(Billerica)、マサチューセッツ)、ブ
ルーカーAM−300、バリアン(Varian)XL−300
(バリアン社(Varian Co.)、パロアルト(Palo Alto)、
カリフォルニア)、またはバリアンユニティ(Varian Un
ity)400により得た。化学シフトは、内部基準として
残存クロロホルム(7.26ppm)、ジメチルスルホ
キシド(2.49ppm)、またはメタノール(3.3
0ppm)に相対する百万分率(δ)で報告される。ピ
ークの形状およびピークの形状の説明は、次のように表
す:s,一重線;d,二重線;t,三重線;q,四重
線;m,多重線;c,複雑線;br,幅広線;app,
見掛け。低分解能質量スペクトルは、フィソンズ(現在
ではマイクロマス)トリオ(Trio)1000質量分析計
(マイクロマス社(Micromass Inc.)、ビバリー(Beverl
y)、マサチューセッツ)によりサーモスプレー(TS)
条件下で、ヒューレットパッカード(Hewlett Packard)
5989A粒子ビーム質量分析計(ヒューレットパッカ
ード社、パロアルト、カリフォルニア)により化学イオ
ン化(CI)条件下で、またはフィソンズ(現在ではマ
イクロマス)プラットホーム(Platform)II分光計によ
り大気圧化学イオン化(APCI)下で得た。
【実施例】
【0125】実施例1 6−(3−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)
−2H−ピリダジン−3−オン 3,6−ジクロロピリダジン(4.44g)、3−トリ
フルオロメチルフェニルスルフィン酸ナトリウム塩
(6.93g)、イソプロパノール(30mL)、およ
び水(1mL)の混合物を調製し、18時間還流した。
反応混合物を、次いで、冷まし、水(100mL)で希
釈し、析出した固形物を集めた。固形物をn−プロパノ
ールと共にこね、固形物を集めて標記化合物(25%、
2.3g)を得た。
【0126】実施例2 6−(2−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピ
リダジン−3−オン 工程1:3−(2−フルオロ−フェニルスルファニル)
−6−メトキシ−ピリダジン DMF(10mL)中の4−フルオロチオフェノール
(2.56g)の透明な溶液に3−クロロ−6−メトキ
シ−ピリダジン(3.18g)を加え、室温で1時間攪
拌した。反応混合物を水(30mL)で反応停止させ、
酢酸エチル(50mL)で抽出した。酢酸エチル層を集
め、水で洗浄し(2x20mL)、有機部分を集め、無
水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濾液を蒸発させ
て粗製3−(2−フルオロ−フェニルスルファニル)−
6−メトキシ−ピリダジン(85%、4.0g、融点5
8−62℃;質量スペクトルM,236)を得た。
【0127】工程2:3−(2−フルオロ−ベンゼンス
ルホニル)−6−メトキシ−ピリダジン 3−(2−フルオロ−フェニルスルファニル)−6−メ
トキシ−ピリダジン(500mg)、m−クロロ過安息
香酸(MCPBA)(1.04g)および二塩化メチレ
ン(10mL)の混合物を調製し、室温で2時間攪拌し
た。反応混合物を二塩化メチレンで希釈し、二塩化メチ
レン層を、飽和重炭酸ナトリウム(10mL)次いで水
(2x20mL)で洗浄した。二塩化メチレン層を集
め、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濾液を蒸
発乾固した。残分を、シリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液として3:1の酢酸エチル/ヘキサン)により
精製して3−(2−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−
6−メトキシ−ピリダジンを白色固形物(51%、29
0mg;NMR,4.19(s,3H),7.13
(d,1H),7.21(d,1H),8.13(m,
4H)として得た。
【0128】工程3:6−(2−フルオロ−ベンゼンス
ルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン 3−(2−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−6−メト
キシ−ピリダジン(200mg)および濃塩酸(2m
L)の混合物を調製し、1時間還流した。反応混合物を
冷まし、水(20mL)で希釈した。次いで、十分な4
0%水性水酸化ナトリウムを加えて混合物のpHを3に
調整し、混合物を酢酸エチル(2x20mL)で抽出し
た。酢酸エチル抽出部分を集め、合わせ、無水硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濾過した。濾液を蒸発させて標記化
合物を白色固形物(45%、80mg)、融点173−
176℃;NMR,7.06(d,1H),7.23
(m,1H),7.3(m,1H),7.89(d,1
H),8.02(m,2H)および11.66(s,1
H)として得た。
【0129】実施例3 6−(4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゼンスルホニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン 工程1:3−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニルス
ルファニル)−6−メトキシ−ピリダジン 2−フルオロ−4−ブロモチオフェノール(300m
g)、2,6−ジクロロ−ピリダジン(149mg)、
炭酸カリウム(400mg)およびアセトン(6mL)
の混合物を調製し、2時間還流した。混合物からアセト
ンを蒸発させ、その結果できた残分をメタノール(3m
L)およびナトリウム金属(166mg)の溶液に溶解
した。その結果できた溶液を1時間還流した。メタノー
ルの蒸発により3−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェ
ニルスルファニル)−6−メトキシ−ピリダジンを得、
単離せずに直ちに工程2に用いた。
【0130】工程2:3−(4−ブロモ−2−フルオロ
−ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ−ピリダジン 工程1の生成物(400mg)をクロロホルム(10m
L)に溶解し、その結果できた溶液にm−クロロ過安息
香酸(MCPBA)(770mg)を加えた。反応混合
物を、室温で一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、その結果
できた残分を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液
として90%ヘキサン/10%酢酸エチル)により精製
して標記化合物(264mg、60%):質量スペクト
ルM,346を得た。
【0131】工程3:6−(4−ブロモ−2−フルオロ
−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン 3−(4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゼンスルホニ
ル)−6−メトキシ−ピリダジン(260mg)、ジオ
キサン(5mL)および濃塩酸(1mL)の混合物を調
製し、2時間還流した。反応混合物を、次いで、蒸発乾
固した。その結果できた残分を、水と共にこね、析出し
た固形物を集め、風乾して標記化合物(90%、225
mg);融点>220℃;NMR7.05(d,1
H),7.7(d,1H),7.9(m,3H),1
3.8(s,1H)を得た。
【0132】実施例4 6−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリ
ダジン−3−オン 工程1:3−(3−クロロ−フェニルスルファニル)−
6−メトキシ−ピリダジン ナトリウム金属(218mg)をメタノール(10m
L)に溶解した。3−クロロチオフェノールを加え、室
温で1時間攪拌した。余分なメタノールを蒸発させ、乾
燥残分にトルエン(20mL)および3−クロロ−6−
メトキシピリダジン(1.1g)を加えた。反応混合物
を4時間還流し、室温に冷まし、次いで、水(30m
L)に注ぎ入れた。溶液のpHを、初めに、20%水酸
化カリウムで10に調整し、酢酸エチルで抽出した(2
x20mL)。抽出により得られた水層を集めた。水性
部分を濃塩酸でpH3に酸性にし、次いで、酢酸エチル
で抽出した(3x10mL)。酢酸エチル抽出液を蒸発
させ、残分をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製
して3−(3−クロロ−フェニルスルファニル)−6−
メトキシ−ピリダジン(M,253)を得た。
【0133】工程2:3−(3−クロロ−ベンゼンスル
ホニル)−6−メトキシ−ピリダジン 3−(3−クロロ−フェニルスルファニル)−6−メト
キシ−ピリダジン(529mg)、m−クロロ過安息香
酸(MCPBA)(760mg)およびクロロホルム
(20mL)の混合物を調製し、室温で2時間攪拌し
た。反応混合物を、5%チオ硫酸ナトリウム(20m
L)続いて水(30mL)で希釈した。クロロホルム層
を集め、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、乾燥
したクロロホルム部分を蒸発乾固した。その結果できた
固形残分を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液と
して3:1ヘキサン/酢酸エチル)により精製して3−
(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ−
ピリダジン(29%、173mg);質量スペクトル、
,285を得た。
【0134】工程3:6−(3−クロロ−ベンゼンスル
ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン 3−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−6−メトキ
シ−ピリダジン(148mg)、ジオキサン(2mL)
および濃塩酸(0.5mL)の混合物を調製し、30分
間還流した。反応混合物を、次いで、蒸発乾涸し、残分
を酢酸エチルで抽出した(2x10mL)。酢酸エチル
混合物を集め、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過
し、濾液を蒸発乾固して6−(3−クロロ−ベンゼンス
ルホニル)−2H−ピリダジン−3−オンを白色固形物
(38%、61mg);融点222−223℃:NM
R,7.11(d,1H),7.74(t,1H),
7.86−8.04(m,4H),13.86(s,1
H)として得た。
【0135】実施例4Aから4Nを、実施例4の方法と
類似の様式で適切な出発物質から調製した。実施例 化合物 融点℃ 4A 6-(4-フルオロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン >225 4B 6-(4-トリフルオロメチル-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン >220 4C 6-(2-フ゛ロモ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 210-213 4D 6-(3,4-シ゛クロロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 166-168 4E 6-(4-メトキシ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 111-113 4F 6-(2-クロロ-4-フルオロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 205-208 4G 6-(4-クロロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン >220 4H 6-(2-クロロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 220-222 4I 6-(3-フ゛ロモ -ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン >220 4K 6-(4-フ゛ロモ-2-フルオロ-フェニルメタンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン >220 4L 6-(2,6-シ゛クロロ-フェニルメタンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 219-220 4M 6-(3-クロロ-5-メチル-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン >250 4N 6-(2-クロロ-4,6-シ゛フルオロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン >250
【0136】実施例5 6−(2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H
−ピリダジン−3−オン 工程1:6−(2,4−ジクロロ−フェニルスルファニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン カリウムt−ブトキシド(1.1g)を、N,N−ジメ
チルホルムアミド(DMF)(5mL)中の2,4−ジ
クロロチオフェノール(1.8g)の溶液に加えた。混
合物を室温で10分間攪拌し、次いで、6−クロロ−2
H−ピリダジン−3−オン(1.31g)を加えた。反
応混合物を100℃で5時間攪拌した。混合物を、次い
で、室温に冷まし、水(20mL)に注ぎ入れ、20%
水酸化カリウム(5mL)を加えた。その結果できた暗
色溶液を酢酸エチルで抽出した(2x10mL)。水層
を集め、pHを濃塩酸で3に調整した。溶液を、次い
で、酢酸エチルで抽出した(3x10mL)。酢酸エチ
ル層を集め、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、
蒸発させて粗生成物を得、シリカゲルクロマトグラフィ
ー(溶出液として1:1酢酸エチル/ヘキサン)により
精製して6−(2,4−ジクロロ−フェニルスルファニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン(418mg、15
%);NMR6.88(d,1H),7.10(d,1
H),7.24(dd,1H),7.48(d,1
H),7.52(d,1H)を得た。
【0137】工程2:6−(2,4−ジクロロ−ベンゼ
ンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン 6−(2,4−ジクロロ−フェニルスルファニル)−2
H−ピリダジン−3−オン(418mg)、過酢酸
(3.2mL)および酢酸(3.2mL)の混合物を調
製し、80℃で2.5時間攪拌した。反応混合物を、次
いで、室温に冷まし、水(50mL)に注ぎ入れた。そ
の結果できた白色固形物を集め、乾燥して標記生成物6
−(2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−
ピリダジン−3−オン(37%、173mg);融点2
02−203℃;NMR7.15(d,1H),7.8
1(dd,1H),8.03(m,2H),8.25
(d,1H),13.88(s,1H)を得た。
【0138】実施例5Aから5Iを、実施例5の方法と
類似の様式で適切な出発物質から調製した。実施例 化合物 融点℃ 5A 6-(2-クロロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 220-222 5B 6-(2,4-シ゛フルオロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 186-188 5C 6-(ナフタレン-1-スルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 225-226 5D 6-(2,4-シ゛クロロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 202-203 5E 6-(2-フルオロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 189-191 5F 6-(2,3-シ゛クロロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 224-225 5G 6-(2,5-シ゛クロロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 229-232 5H 6-(2,6-シ゛クロロ-ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン 118-120 5I 6-(2,3-シ゛フルオロ -ヘ゛ンセ゛ンスルホニル)-2H-ヒ゜リタ゛シ゛ン-3-オン >225
【0139】実施例6 6−(2−ヒドロキシ−ベンゼンスルホニル)−2H−
ピリダジン−3−オン 6−(2−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピ
リダジン−3−オン(100mg)および三臭化アルミ
ニウム(2g)の混合物を調製し、100℃で2時間加
熱した。反応混合物を冷まし、水(10mL)を加え
た。混合物を、次いで、クロロホルムで抽出した。有機
抽出液を、水で洗浄し(2x10mL)、無水硫酸ナト
リウム上で乾燥し、蒸発させた。その結果できた残分を
イソプロピルエーテルと共にこね、その結果できた固形
物を濾過により集めて標記化合物(61%、58mg)
H NMR(CDCl,300MHz)δ7.0
(m,3H),7.6(m,2H),7.8(d,1
H)を得た。
【0140】実施例7 3−(2−クロロ−ベンゼンスルホニル)−6−メトキ
シ−ピリダジン,N−オキシド 3−(2−クロロ−フェニルスルファニル)−6−メト
キシ−ピリダジン、m−クロロ過安息香酸(MCPB
A)(4.0g)およびクロロホルム(30mL)の混
合物を調製し、30時間還流した。反応試料の一部の質
量分析は、所望のスルホン−N−オキシド(M+,30
1)への完全な変換を示した。反応物を冷まし、亜硫酸
ナトリウム(10%溶液、20mL)、炭酸ナトリウム
(10%溶液、20mL)、および水(2x20mL)
で連続して洗浄した。クロロホルム層を集め、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濾液を蒸発させて粗製
固形物を得た。粗製固形物を、シリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出液として1:1酢酸エチル/ヘキサン)に
より精製して標記化合物(38%、425mg);融点
148−153℃;NMRδ4.01(s,3H),
6.80(d,1H),7.42(m,1H),7.5
7(m,2H),8.38(d,1H),8.46
(m,1H)を得た。
【0141】実施例8 3−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニ
ル)−6−メトキシ−ピリダジン,N−オキシド 標記化合物を、出発化合物として3−(2−クロロ−4
−フルオロ−フェニルスルファニル)−6−メトキシ−
ピリダジンを用い、実施例7と同様の手法により調製し
た。(60%);融点159−161℃;NMRδ4.
01(s,3H),6.80(d,1H),7.15
(dd,1H),7.25(dd,1H),8.37
(d,1H),8.49(m,1H).
【0142】実施例9 3−(2−クロロ−ベンゼンスルホニル)−6−メトキ
シ−ピリダジン 実施例7から得た3−(2−クロロ−ベンゼンスルホニ
ル)−6−メトキシ−ピリダジン,N−オキシド(31
7mg)および亜燐酸トリエチル(3mL)の混合物
を、4時間100℃に加熱した。反応混合物を室温に冷
まし、水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し
た(2x10mL)。有機抽出液を蒸発乾涸し、粗生成
物を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液として
1:1酢酸エチル/ヘキサン)により精製した。(48
%、143mg);NMRδ4.19(s,3H),
7.19(d,1H),7.43(dd,2H),7.
58(m,2H),8.27(d,1H),8.44
(dd,2H).
【0143】実施例10 3−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニ
ル)−6−メトキシ−ピリダジン 標記化合物を、3−(2−クロロ−4−フルオロ−ベン
ゼンスルホニル)−6−メトキシ−ピリダジン,N−オ
キシドから出発し、実施例9の手法により調製した。
(48%);融点84−87℃。
【0144】実施例11 6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−スル
ホン酸メチル−フェニル−アミド 工程1:6−メトキシ−ピリダジン−3−チオール 3−クロロ−6−メトキシ−ピリダジン(100g)、
チオ尿素(105g)およびエチルメチルケトン(1.
8L)の混合物を調製し、3時間還流した。次いで、反
応混合物を冷まし、上澄を水に注ぎ入れ、1Mの水酸化
ナトリウムで抽出した(4x100mL)。水酸化ナト
リウム溶液を酢酸エチルで洗浄し(2x50mL)、水
性抽出液を十分な濃塩酸で酸性にしてpHを5に下げ
た。その結果できた黄色固形物を集め、風乾して標記化
合物(24%、23g);融点198−200℃を得
た。
【0145】工程2:フッ化6−メトキシ−ピリダジン
−3−スルホニル 6−メトキシ−ピリダジン−3−チオール(7.1
g)、メタノール(100mL)、水(100mL)お
よびフッ化水素カリウム(39g)の混合物を調製し、
−10℃で30分間攪拌した。塩素ガスを、温度が−1
0℃を超えないことを保証する速度で、混合物に吹き入
れた。白色がかった黄色反応混合物を、次いで、氷冷水
(50mL)に注ぎ入れ、その結果できた白色固形物を
濾過し、風乾して標記化合物(74%、7.1g);融
点87−88℃を得た。
【0146】工程3:6−メトキシ−ピリダジン−3−
スルホン酸メチル−フェニル−アミド フッ化6−メトキシ−ピリダジン−3−スルホニル
(1.62ミリモル、312mg)およびN−メチルア
ニリン(24.3ミリモル、0.26mL)の混合物を
調製し、100℃で12時間加熱した。次いで、混合物
を冷ました。その結果できた固形残分を、シリカゲルク
ロマトグラフィーにより精製して標記化合物(53%、
240mg);M,279を単離した。
【0147】工程4:6−オキソ−1,6−ジヒドロ−
ピリダジン−3−スルホン酸メチル−フェニル−アミド 6−メトキシ−ピリダジン−3−スルホン酸メチル−フ
ェニル−アミド(239mg)、ジオキサン(4mL)
および濃塩酸(1mL)の混合物を調製し、1時間還流
した。混合物を、次いで、蒸発乾固した。その結果でき
た固形物を水と共にこね、固形物を集めて標記化合物
(75%、171mg);融点157−158℃を得
た。
【0148】実施例12 6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−スル
ホン酸イソプロピル−フェニル−アミド 標記化合物を、実施例11の6−オキソ−1,6−ジヒ
ドロ−ピリダジン−3−スルホン酸メチル−フェニル−
アミドの製造法と同様の手法により、工程3のN−メチ
ルアニリンをN−イソプロピルアニリンに置き換えて調
製した。(20%);融点190−191℃。
【0149】実施例13 6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−スル
ホン酸(3,4−ジクロロ−フェニル)−メチル−アミ
標記化合物を、実施例11の6−オキソ−1,6−ジヒ
ドロ−ピリダジン−3−スルホン酸メチル−フェニル−
アミドの製造法と同様の手法により、N−メチルアニリ
ンをN−メチル−3,4−ジクロロアニリンに置き換え
て調製した。(28%);融点207−208℃。
【0150】実施例14 6−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−2H−
ピリダジン−3−オン 実施例2の工程1と同様の手法により調製した3−(4
−フルオロ−フェニルスルファニル)−6−メトキシ−
ピリダジン(250mg)および濃塩酸の混合物を調製
し、30分間還流した。次いで、混合物を蒸発乾固し
た。その結果できた残分を、シリカゲルクロマトグラフ
ィー(溶出液として酢酸エチル)により精製して標記化
合物(65%、152mg);融点99−101℃を得
た。
【0151】実施例15 6−(ビフェニル−4−スルホニル)−2H−ピリダジ
ン−3−オン 工程1:3−(ビフェニル−4−スルホニル)−6−メ
トキシ−ピリダジン 4−フルオロ−ベンゼンボロン酸(157mg)、3−
(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−6−メトキシ
−ピリダジン(247mg)、炭酸カリウム(207m
g)、Pd[P(Ph)(87mg)、トルエン
(4mL)、エタノール(2mL)および水(1.5m
L)の混合物を調製し、4時間還流した。混合物を冷ま
し、水を加えた(10mL)。次いで、混合物を濾過
し、その結果できた濾液を、酢酸エチル(20mL)で
抽出した。酢酸エチル抽出液を、水で洗浄し、酢酸エチ
ル部分を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し
た。濾液を集め、蒸発乾固して工程1の標記生成物を得
た。NMRδ4.17(s,3H),7.13(m,3
H),7.54(m,2H),7.70(m,2H),
8.17(m,3H)。
【0152】工程2:6−(ビフェニル−4−スルホニ
ル)−2H−ピリダジン−3−オン 工程1の生成物を、実施例1の工程3に従い濃塩酸で処
理して標記化合物を得た。融点219−220℃。
【0153】実施例16 フッ化6−ベンジルオキシ−ピリダジン−3−スルホニ
工程1:3−ベンジルオキシ−6−クロロ−ピリダジン ナトリウム金属(3.1g)をベンジルアルコール(7
5mL)に加え、全てのナトリウム金属が溶解するま
で、30分間50℃に穏やかに温めた。ベンジルアルコ
ール(75mL)中の3,6−ジクロロピリダジン(1
35ミリモル)の溶液を加えた。反応混合液を、100
℃で24時間維持した。余分なベンジルアルコールを蒸
発させ、残分を酢酸エチルで抽出し(3x100m
L)、酢酸エチル抽出液を水で洗浄した。その結果でき
た酢酸エチル層を集め、乾燥し、濾過し、濾液を蒸発さ
せて標記化合物(90%、26.7g);融点77−7
8℃を得た。
【0154】工程2:6−ベンジルオキシ−ピリダジン
−3−チオール 3−ベンジルオキシ−6−クロロ−ピリダジン(4
g)、チオ尿素(2.8g)およびエチルメチルケトン
(75mL)の混合物を調製し、一晩還流した。余分な
エチルメチルケトンを蒸発させ、その結果できた残分を
2Mの水酸化ナトリウム(25mL)で抽出した。水酸
化ナトリウム溶液を、次いで、酢酸エチルで洗浄した
(2x30mL)。水層を集め、十分な濃塩酸を加えて
pHを5にした。その結果できた溶液を、酢酸エチルで
抽出した(2x30mL)。酢酸エチル抽出液を集め、
乾燥し、濾過し、濾液を蒸発させて標記化合物(15
%、605mg);融点155−157℃を得た。
【0155】工程3:フッ化6−ベンジルオキシ−ピリ
ダジン−3−スルホニル 6−ベンジルオキシ−ピリダジン−3−チオール(51
0mg)、メタノール(10mL)、水(10mL)お
よびフッ化水素カリウム(1.83g)の混合物を調製
し、−10℃で30分間攪拌した。塩素ガスを、温度が
−10℃を超えないことを保証する速度で、混合物に吹
き入れた。その結果できた白色がかった黄色反応混合物
を、氷冷水(50mL)に注ぎ入れ、その結果できた白
色固形物を濾過し、風乾して標記化合物を得た。(収率
89%、560mg);融点85−86℃。
【0156】実施例17 6−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−エ
タンスルホニル]−2H−ピリダジン−3−オン 工程1:1−(4−クロロ−フェニル)−2−(6−メ
トキシ−ピリダジン−3−イルスルファニル)−エタノ
2−メルカプト−6−メトキシ−ピリダジン(10ミリ
モル、1.42g)、4−クロロ−α−ブロモアセトフ
ェノン(10ミリモル、2.33g)、炭酸カリウム
(20ミリモル、2.76g)およびジメチルホルムア
ミド(15mL)の混合物を、室温で1時間攪拌した。
反応混合物を濾過し、残分を酢酸エチルで洗浄し(2x
20mL)、合わせた濾液を水で洗浄した(2x20m
L)。酢酸エチル層を集め、乾燥し、濾過し、濾液を蒸
発乾固して工程1の標記化合物(96%、2.85
g);質量スペクトルm295を得た。
【0157】工程2:1−(4−クロロ−フェニル)−
2−(6−メトキシ−ピリダジン−3−スルホニル)−
エタノン 工程1から得た化合物(8.5ミリモル、2.3g)、
MCPBA(25ミリモル、5.8g)および塩化メチ
レン(160mL)の混合物を室温で40分間攪拌し
た。反応混合物に重炭酸ナトリウムの飽和溶液(400
mL)を加え、塩化メチレン層を集め、乾燥し、濾過
し、濾液を蒸発させて工程2の標記化合物を白色固形物
(79%、2.2g);融点153−156℃として得
た。
【0158】工程3:6−[2−(4−クロロ−フェニ
ル)−2−オキソ−エタンスルホニル]−2H−ピリダ
ジン−3−オン 工程2から得た化合物を、実施例1の工程3に従い、酸
加水分解を通じて標記化合物に変換した。(79%);
融点>240℃。
【0159】実施例18 6−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ
−エタンスルホニル]−2H−ピリダジン−3−オン メタノール(10mL)中の実施例17により調製した
6−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−オキソ−エ
タンスルホニル]−2H−ピリダジン−3−オン(1.
0ミリモル、312mg)の懸濁液を調製した。水素化
硼素ナトリウム(1.5ミリモル、55mg)を室温で
懸濁液に加え、1時間攪拌した。反応混合物を蒸発さ
せ、残分を10%塩酸(5mL)と共にこねた。その結
果できた白色沈殿物を濾過し、風乾して標記化合物(6
9%、218mg);融点178−179℃を得た。
【0160】実施例19 アルドースレダクターゼ阻害測定のためのプロトコール 試験化合物(TC)溶液を、20μlの20%ジメチル
スルホキシド(DMSO)にTCを溶解し、100mM
の燐酸カリウムバッファーpH7.0で代表的には5m
Mから1μMの範囲にある種々のTC濃度に希釈するこ
とにより調製する。゛ゼロTC゛溶液は、20μlのDM
SO(TC非含有)のみで出発するよう調製する。
【0161】アルドースレダクターゼ活性の測定を、9
6ウェルのプレートで行う。反応の開始(基質と共に)
に先立ち、25μlのTC溶液と共に125μMのNA
DPHおよび12.5nMのヒト組み換えアルドースレ
ダクターゼ(和光化学社(Wako Chemicals, Inc.)、#5
47−00581)を含有する200μlの100mM
燐酸カリウムバッファーpH7.0の24℃での10分
の予備インキュベーションを行う。25μlの20mM
のD−グリセルアルデヒド(シグマ社(Sigma)、セント
ルイス)の添加により、反応を開始する。OD340
おける減少の割合を、340ATTCプレート読み取り
器(SLTラボインストリューメンツ(SLT Lab Instrum
ents)、オーストリア)内で24℃で15分間監視す
る。TCによる阻害を、TC非含有試料と比較したNA
DPH酸化の割合のパーセンテージ減少として測定す
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/00 A61P 25/00 27/02 27/02 43/00 111 43/00 111 121 121 123 123 // C12N 9/99 C12N 9/99 (72)発明者 ヴァナバラ ラクシュマン マイレーリ アメリカ合衆国 06385 コネチカット州 ウォーターフォード市 クインレイ・ウ ェイ 6 Fターム(参考) 4C084 AA17 MA02 NA14 NA15 ZA01 ZA33 ZA91 ZC20 ZC35 ZC75 4C086 AA01 AA02 AA03 BC41 NA14 NA15 ZA01 ZA33 ZA81 ZC20 ZC35 ZC75

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式Iの化合物 【化1】 そのプロドラッグまたは当該化合物もしくは当該プロド
    ラッグの薬学的に許容することのできる塩[ここで、R
    およびRは、独立に、水素またはメチルであり、X
    は、共有結合、NRまたはCHRであり、ここでR
    は、OH、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
    −C)アルキル、O−(C−C)アルキル、S
    (O)−(C−C)アルキルおよびSO −NR
    から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
    てもよい(C−C)アルキルまたはフェニルであ
    り、そしてRは、水素またはメチルであり、Yは、A
    r、OH、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
    −C)アルキル、O−(C−C)アルキル、S
    (O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
    から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
    てもよいフェニルまたはナフチル環であるか、またはX
    およびYは、一緒にCH−CH(OH)−Arまたは
    CH−C(O)−Arになり、ここで、Arは、F、
    Cl、Br、I、CN、CF、(C−C)アルキ
    ル、O−(C−C)アルキル、S(O)−(C
    −C)アルキルおよびSO−NRから選ばれ
    る1個以上の置換基で任意に置換されてもよいフェニル
    またはナフチル環であり、nは、各例で独立して、0、
    1または2であり、Rは、各例で独立して、H、(C
    −C)アルキル、フェニルまたはナフチルであり、
    そしてRは、各例で独立して、(C−C)アルキ
    ル、フェニルまたはナフチルであるが、但し、Xが共有
    結合であり、Rが水素であり、そしてRが水素であ
    る場合、Yは未置換のフェニル環ではなく、且つYは、
    メチルで4位で一置換されているフェニル環ではなく;
    そしてXがCHRであり、RがHであり、Rが水
    素であり、そしてRが水素である場合、Yは未置換の
    フェニル環ではない]。
  2. 【請求項2】 請求項1の化合物[ここで、Xは、共有
    結合であり、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、CF
    、(C−C)アルキルおよびO−(C −C
    アルキルから選ばれる1個以上の置換基で任意に置換さ
    れてもよい第一のフェニルまたはナフチル環であり、こ
    こで、Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF
    (C−C)アルキルおよびO−(C−C)アル
    キルから選ばれる1個以上の置換基で任意に置換されて
    もよい第二のフェニルまたはナフチル環であるが、但
    し、当該第一のフェニルまたはナフチル環は、たった一
    つのArで置換される]。
  3. 【請求項3】 Arが、FおよびCFから選ばれる1
    個以上の置換基で任意に置換されてもよいフェニルまた
    はナフチル環である、請求項2の化合物。
  4. 【請求項4】 6−(2,3−ジフルオロ−ベンゼンス
    ルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,
    4−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−2H−ピリダジ
    ン−3−オン;6−(2−ブロモ−4−フルオロ−ベン
    ゼンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;およ
    び6−(ナフタレン−1−スルホニル)−2H−ピリダ
    ジン−3−オンから選ばれる、請求項1の化合物。
  5. 【請求項5】 XがCHRであり、そしてYが、F、
    Cl、Br、CF、(C−C)アルキルおよびO
    −(C−C)アルキルから選ばれる1個以上の置換
    基で任意に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環
    である、請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】 以下から選ばれる請求項1の化合物:6
    −(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニルメタンスルホ
    ニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,6−
    ジクロロ−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダ
    ジン−3−オン;6−(2−メトキシ−フェニルメタン
    スルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2
    −フルオロ−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリ
    ダジン−3−オン;6−(4−クロロ−2−フルオロ−
    フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−
    オン;6−(2,3,4−トリフルオロ−フェニルメタ
    ンスルホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−
    (2,4,6−トリフルオロ−フェニルメタンスルホニ
    ル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2−フルオ
    ロ−3−メチル−フェニルメタンスルホニル)−2H−
    ピリダジン−3−オン;6−(3−トリフルオロメチル
    −フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン−3
    −オン;6−(2,3−ジクロロ−フェニルメタンスル
    ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2−ト
    リフルオロメチル−フェニルメタンスルホニル)−2H
    −ピリダジン−3−オン;6−(2−フルオロ−3−ト
    リフルオロメチル−フェニルメタンスルホニル)−2H
    −ピリダジン−3−オン;6−(2−クロロ−6−フル
    オロ−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリダジン
    −3−オン;6−(2−メトキシ−フェニルメタンスル
    ホニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−(2,3
    −ジクロロ−フェニルメタンスルホニル)−2H−ピリ
    ダジン−3−オン;6−(1−フェニル−エタンスルホ
    ニル)−2H−ピリダジン−3−オン;6−[1−(3
    −トリフルオロメチル−フェニル)−エタンスルホニ
    ル]−2H−ピリダジン−3−オン;6−[1−(2−
    トリフルオロメチル−フェニル)−エタンスルホニル]
    −2H−ピリダジン−3−オン;および6−[1−
    (2,4−ジクロロ−フェニル)−エタンスルホニル]
    −2H−ピリダジン−3−オン。
  7. 【請求項7】 請求項1の化合物[ここで、XはNR
    であり、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、C
    N、CF、(C−C)アルキルおよびO−(C
    −C)アルキルから選ばれる1個以上の置換基で任意
    に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環であり、
    は、OH、F、Cl、Br、I、CN、CF
    (C−C)アルキル、O−(C−C)アルキ
    ル、S(O) −(C−C)アルキルおよびSO
    −NRから選ばれる1個以上の置換基で任意に置
    換されてもよい(C−C)アルキルまたはフェニル
    であり、Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF
    (C−C)アルキルおよびO−(C−C)アル
    キルから選ばれる1個以上の置換基で任意に置換されて
    もよいフェニルまたはナフチル環であり、Rは、H、
    (C−C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
    り、そしてRは、(C−C)アルキル、フェニル
    またはナフチルである]。
  8. 【請求項8】 6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダ
    ジン−3−スルホン酸メチル−フェニル−アミド;6−
    オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−スルホン
    酸イソプロピル−フェニル−アミド;および6−オキソ
    −1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−スルホン酸
    (3,4−ジクロロ−フェニル)−メチル−アミドから
    選ばれる、請求項1の化合物。
  9. 【請求項9】 RおよびRが、両方とも水素であ
    り、そしてXおよびYが、一緒にCH−CH(OH)
    −ArまたはCH−C(O)−Arになる、請求項1
    の化合物。
  10. 【請求項10】 XおよびYが、一緒にCH−CH
    (OH)−Ar´´またはCH−C(O)−Ar´´
    {ここで、Ar´´は、4−クロロフェニルである}に
    なる、請求項9の化合物。
  11. 【請求項11】 一般式Iの化合物 【化2】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
    ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
    り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
    CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
    アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
    SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
    意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
    ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
    り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
    、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
    ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
    −NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
    に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
    か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
    −ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
    Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
    )アルキル、O−(C−C)アルキル、S
    (O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
    から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
    てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
    で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
    立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
    ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
    −C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
    る]、当該化合物のプロドラッグまたは当該化合物もし
    くは当該プロドラッグの薬学的に許容することのできる
    塩、および薬学的に許容することのできる賦形剤、希釈
    剤または担体を含む、医薬組成物。
  12. 【請求項12】 一般式Iの第一化合物 【化3】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
    ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
    り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
    CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
    アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
    SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
    意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
    ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
    り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
    、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
    ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
    −NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
    に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
    か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
    −ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
    Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
    )アルキル、O−(C−C)アルキル、S
    (O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
    から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
    てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
    で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
    立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
    ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
    −C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
    る]、当該第一化合物のプロドラッグまたは当該第一化
    合物もしくは当該プロドラッグの薬学的に許容すること
    のできる塩、およびソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害
    物質;選択的セロトニン再取り込み阻害物質;3−ヒド
    ロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻
    害物質;アンギオテンシン変換酵素阻害物質;チアゾリ
    ジンジオン抗糖尿病薬;グリコーゲンホスホリラーゼ阻
    害物質;アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト;
    γ−アミノ酪酸(GABA)アゴニスト;ホスホジエス
    テラーゼ5型阻害物質から選ばれる第二化合物、当該第
    二化合物のプロドラッグまたは当該第二化合物もしくは
    当該プロドラッグの薬学的に許容することのできる塩を
    含む、医薬組成物。
  13. 【請求項13】 一般式Iの化合物 【化4】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
    ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
    り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
    CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
    アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
    SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
    意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
    ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
    り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
    、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
    ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
    −NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
    に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
    か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
    −ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
    Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
    )アルキル、O−(C−C)アルキル、S
    (O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
    から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
    てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
    で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
    立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
    ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
    −C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
    る]、そのプロドラッグまたは当該化合物もしくは当該
    プロドラッグの薬学的に許容することのできる塩を含む
    第一剤形;ソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害物質;選
    択的セロトニン再取り込み阻害物質;3−ヒドロキシ−
    3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害物質;
    アンギオテンシン変換酵素阻害物質;チアゾリジンジオ
    ン抗糖尿病薬;グリコーゲンホスホリラーゼ阻害物質;
    アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト;γ−アミ
    ノ酪酸(GABA)アゴニスト;ホスホジエステラーゼ
    5型阻害物質から選ばれる第二化合物、そのプロドラッ
    グまたは当該化合物もしくは当該プロドラッグの薬学的
    に許容することのできる塩を含む第二剤形;および容器
    を含む、キット。
  14. 【請求項14】 糖尿病の合併症の治療または予防を必
    要としている哺乳類にアルドースレダクターゼを阻害す
    る量の一般式Iの化合物 【化5】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
    ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
    り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
    CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
    アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
    SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
    意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
    ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
    り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
    、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
    ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
    −NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
    に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
    か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
    −ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
    Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
    )アルキル、O−(C−C)アルキル、S
    (O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
    から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
    てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
    で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
    立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
    ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
    −C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
    る]、当該化合物のプロドラッグまたは当該化合物もし
    くは当該プロドラッグの薬学的に許容することのできる
    塩を投与することを含む、治療法。
  15. 【請求項15】 糖尿病の合併症の治療または予防を必
    要としている哺乳類にアルドースレダクターゼを阻害す
    る量の一般式Iの第一化合物 【化6】 [ここで、RおよびRは、独立に、水素またはメチ
    ルであり、Xは、共有結合、NRまたはCHRであ
    り、ここでRは、OH、F、Cl、Br、I、CN、
    CF、(C−C)アルキル、O−(C−C
    アルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよび
    SO −NRから選ばれる1個以上の置換基で任
    意に置換されてもよい(C−C)アルキルまたはフ
    ェニルであり、そしてRは、水素またはメチルであ
    り、Yは、Ar、OH、F、Cl、Br、I、CN、C
    、(C−C)アルキル、O−(C−C)ア
    ルキル、S(O)−(C−C)アルキルおよびS
    −NRから選ばれる1個以上の置換基で任意
    に置換されてもよいフェニルまたはナフチル環である
    か、またはXおよびYは、一緒にCH−CH(OH)
    −ArまたはCH−C(O)−Arになり、ここで、
    Arは、F、Cl、Br、I、CN、CF、(C
    )アルキル、O−(C−C)アルキル、S
    (O)−(C−C)アルキルおよびSO−NR
    から選ばれる1個以上の置換基で任意に置換され
    てもよいフェニルまたはナフチル環であり、nは、各例
    で独立して、0、1または2であり、Rは、各例で独
    立して、H、(C−C)アルキル、フェニルまたは
    ナフチルであり、そしてRは、各例で独立して、(C
    −C)アルキル、フェニルまたはナフチルであ
    る]、当該第一化合物のプロドラッグまたは当該第一化
    合物もしくは当該プロドラッグの薬学的に許容すること
    のできる塩、およびソルビトールデヒドロゲナーゼ阻害
    物質;選択的セロトニン再取り込み阻害物質;3−ヒド
    ロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻
    害物質;アンギオテンシン変換酵素阻害物質;チアゾリ
    ジンジオン抗糖尿病薬;グリコーゲンホスホリラーゼ阻
    害物質;アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト;
    γ−アミノ酪酸(GABA)アゴニスト;ホスホジエス
    テラーゼ5型阻害物質から選ばれる第二化合物、当該第
    二化合物のプロドラッグまたは当該第二化合物もしくは
    当該プロドラッグの薬学的に許容することのできる塩を
    投与することを含む、治療法。
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