JP2003127575A - 合成樹脂製クリップ - Google Patents
合成樹脂製クリップInfo
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- JP2003127575A JP2003127575A JP2001323385A JP2001323385A JP2003127575A JP 2003127575 A JP2003127575 A JP 2003127575A JP 2001323385 A JP2001323385 A JP 2001323385A JP 2001323385 A JP2001323385 A JP 2001323385A JP 2003127575 A JP2003127575 A JP 2003127575A
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- synthetic resin
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】一対の挟持片1と、この挟持片1を連結す
る屈曲部2とを合成樹脂によって一体成型する。挟持片
1の各先端部近傍を外側に湾出するように屈曲した係止
部3を形成する。挟持片1の先端部を拡開せしめる一対
のつまみ4を止部3に回動自在に連結する。挟持片1と
屈曲部2との境界部分内側面に適数個の収縮歪みSを設
ける。係止部3の湾曲した内側面に適数個の収縮歪みS
を設ける。 【効果】合成樹脂製クリップの挟持力と耐久力を高め
る。つまみを操作して拡開する際に、変形しない耐久力
を備える。
る屈曲部2とを合成樹脂によって一体成型する。挟持片
1の各先端部近傍を外側に湾出するように屈曲した係止
部3を形成する。挟持片1の先端部を拡開せしめる一対
のつまみ4を止部3に回動自在に連結する。挟持片1と
屈曲部2との境界部分内側面に適数個の収縮歪みSを設
ける。係止部3の湾曲した内側面に適数個の収縮歪みS
を設ける。 【効果】合成樹脂製クリップの挟持力と耐久力を高め
る。つまみを操作して拡開する際に、変形しない耐久力
を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂ダブルクリッ
プと称される金属製クリップをプラスチック樹脂製に改
良した合成樹脂製クリップに係り、特に金属製クリップ
に匹敵する挟持力を有する合成樹脂製クリップに関す
る。
プと称される金属製クリップをプラスチック樹脂製に改
良した合成樹脂製クリップに係り、特に金属製クリップ
に匹敵する挟持力を有する合成樹脂製クリップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ダブルクリップと称される金属製クリッ
プは、帯状鋼板の弾性板を側面略二等辺三角形状に屈曲
した挟持部を有するクリップで、この挟持部の各先端部
をリング状に曲げて形成した係止部に、金属線で作られ
た2本のつまみのそれぞれ両端を回動自在に挿入し、こ
のつまみを操作して挟持部を開閉する書類用のクリップ
である。
プは、帯状鋼板の弾性板を側面略二等辺三角形状に屈曲
した挟持部を有するクリップで、この挟持部の各先端部
をリング状に曲げて形成した係止部に、金属線で作られ
た2本のつまみのそれぞれ両端を回動自在に挿入し、こ
のつまみを操作して挟持部を開閉する書類用のクリップ
である。
【0003】一方、当出願人は、先に、合成樹脂製クリ
ップの挟持力を高め、合成樹脂製クリップの製造コスト
を押さえることができる合成樹脂製クリップの製造方法
及び合成樹脂製クリップを発明している(特許第318
5180号)。先の発明では、主に、屈曲部の収縮時に
発生する所謂ヒケと称される歪みをクリップの挟持力に
利用する技術を開発したものであり、金属製クリップに
匹敵する挟持力を有する合成樹脂製クリップの提供に成
功している。
ップの挟持力を高め、合成樹脂製クリップの製造コスト
を押さえることができる合成樹脂製クリップの製造方法
及び合成樹脂製クリップを発明している(特許第318
5180号)。先の発明では、主に、屈曲部の収縮時に
発生する所謂ヒケと称される歪みをクリップの挟持力に
利用する技術を開発したものであり、金属製クリップに
匹敵する挟持力を有する合成樹脂製クリップの提供に成
功している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】当発明者が先に提案した発明によると、ク
リップの挟持力を高めることに成功しているが、前述し
たダブルクリップと称される従来の金属製クリップのよ
うに、つまみを操作して開口部を開閉するタイプのクリ
ップに利用可能にするまでには至っていない。すなわち
この種のクリップは、紙片を挟み付ける挟持力の外に、
つまみで操作して強制的に拡開する際の力に抵抗する強
度が必要になり、紙片を挟着する挟持力以外の強度が必
要になっている。
リップの挟持力を高めることに成功しているが、前述し
たダブルクリップと称される従来の金属製クリップのよ
うに、つまみを操作して開口部を開閉するタイプのクリ
ップに利用可能にするまでには至っていない。すなわち
この種のクリップは、紙片を挟み付ける挟持力の外に、
つまみで操作して強制的に拡開する際の力に抵抗する強
度が必要になり、紙片を挟着する挟持力以外の強度が必
要になっている。
【0006】すなわち、ダブルクリップのように、つま
みを設けたクリップでは、つまみを設けないクリップと
比較して、紙片を挟持する力よりも、このつまみを操作
して拡開するときの力が強くなり易い状態にある。その
ため、ダブルクリップを合成樹脂材で形成する場合は、
つまみを操作して拡開する際に変形しない、より強い耐
久力を備える必要がある。
みを設けたクリップでは、つまみを設けないクリップと
比較して、紙片を挟持する力よりも、このつまみを操作
して拡開するときの力が強くなり易い状態にある。その
ため、ダブルクリップを合成樹脂材で形成する場合は、
つまみを操作して拡開する際に変形しない、より強い耐
久力を備える必要がある。
【0007】そこで本発明は、上述の課題を解消すべく
創出されたもので、合成樹脂製クリップの挟持力と耐久
力を高め、つまみを操作して拡開する際に変形しない耐
久力を備えた合成樹脂製クリップの提供を目的とする。
創出されたもので、合成樹脂製クリップの挟持力と耐久
力を高め、つまみを操作して拡開する際に変形しない耐
久力を備えた合成樹脂製クリップの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
本発明の第1の手段は、合成樹脂によって一対の挟持片
1と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが一体成型さ
れ、この挟持片1の各先端部近傍を外側に湾出するよう
に屈曲した係止部3を形成し、挟持片1の先端部を拡開
せしめる一対のつまみ4を係止部3に回動自在に連結し
た合成樹脂製クリップにおいて、挟持片1と屈曲部2と
の境界部分内側面に適数個の収縮歪みSを設けると共
に、係止部3の湾曲した内側面に適数個の収縮歪みSを
設けたことにある。
本発明の第1の手段は、合成樹脂によって一対の挟持片
1と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが一体成型さ
れ、この挟持片1の各先端部近傍を外側に湾出するよう
に屈曲した係止部3を形成し、挟持片1の先端部を拡開
せしめる一対のつまみ4を係止部3に回動自在に連結し
た合成樹脂製クリップにおいて、挟持片1と屈曲部2と
の境界部分内側面に適数個の収縮歪みSを設けると共
に、係止部3の湾曲した内側面に適数個の収縮歪みSを
設けたことにある。
【0009】第2の手段は、挟持片1のいずれか一方ま
たは両方に、湾曲した補強弾性部5を形成し、この補強
弾性部5に適数個の収縮歪みSを設けている。
たは両方に、湾曲した補強弾性部5を形成し、この補強
弾性部5に適数個の収縮歪みSを設けている。
【0010】第3の手段は、挟持片1のいずれか一方、
又は両方の先端部内側に滑り止め用の凹凸加工6を施し
たことにある。
又は両方の先端部内側に滑り止め用の凹凸加工6を施し
たことにある。
【0011】第4の手段は、合成樹脂によって一対の挟
持片1と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが一体成
型され、この挟持片1の各先端部を屈曲して湾曲した係
止部3を形成した合成樹脂製クリップにおいて、挟持片
1と屈曲部2との境界部分内側面に適数個の収縮歪みS
を設けると共に、係止部3の湾曲した内側面に適数個の
収縮歪みSを設けたことを課題解消のための手段とす
る。
持片1と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが一体成
型され、この挟持片1の各先端部を屈曲して湾曲した係
止部3を形成した合成樹脂製クリップにおいて、挟持片
1と屈曲部2との境界部分内側面に適数個の収縮歪みS
を設けると共に、係止部3の湾曲した内側面に適数個の
収縮歪みSを設けたことを課題解消のための手段とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。本発明クリップは、ポリカーボ
ネート等の熱可塑性プラスチックによって一対の挟持片
1と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが一体成型さ
れたクリップである(図1参照)。特に、挟持片1の各
先端部近傍を外側に湾出するように屈曲した係止部3を
形成し、挟持片1の先端部を拡開せしめる一対のつまみ
4を係止部3に回動自在に連結している(図2参照)。
この屈曲部2の位置は、つまみ4を操作することで、挟
持片1の先端部を拡開できる位置に設定する。そのた
め、挟持片1の先端又は先端部から僅かに基端部方向に
ずれた先端部近傍位置に屈曲部2を設定する。
施例を詳細に説明する。本発明クリップは、ポリカーボ
ネート等の熱可塑性プラスチックによって一対の挟持片
1と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが一体成型さ
れたクリップである(図1参照)。特に、挟持片1の各
先端部近傍を外側に湾出するように屈曲した係止部3を
形成し、挟持片1の先端部を拡開せしめる一対のつまみ
4を係止部3に回動自在に連結している(図2参照)。
この屈曲部2の位置は、つまみ4を操作することで、挟
持片1の先端部を拡開できる位置に設定する。そのた
め、挟持片1の先端又は先端部から僅かに基端部方向に
ずれた先端部近傍位置に屈曲部2を設定する。
【0013】本発明クリップの挟持片1と屈曲部2との
境界部分の内側面に適数個の収縮歪みSを設ける(図2
参照)。屈曲部2に、この収縮歪みSを発生させること
で、屈曲部2の強度を強化して挟持片1の圧着力を高め
ることができる。
境界部分の内側面に適数個の収縮歪みSを設ける(図2
参照)。屈曲部2に、この収縮歪みSを発生させること
で、屈曲部2の強度を強化して挟持片1の圧着力を高め
ることができる。
【0014】更に、係止部3の湾曲した内側面にも適数
個の収縮歪みSを設けてある。この収縮歪みSは係止部
3の強度を高めるもので、挟持片1の各先端部近傍を外
側に湾出するように屈曲した係止部3の内側面に収縮歪
みSを設けることで、挟持片1先端部の強度も高めるこ
とができる。このとき、係止部3を形成する際に、係止
部3の外形カーブを大きく設定し係止部3の内側に形成
される内側カーブをできるだけ真円に近付くように設定
した状態で収縮歪みSを設けると、収縮後における係止
部3の強度を高めると共に、挟持片1の挟着力を高める
ことができる。
個の収縮歪みSを設けてある。この収縮歪みSは係止部
3の強度を高めるもので、挟持片1の各先端部近傍を外
側に湾出するように屈曲した係止部3の内側面に収縮歪
みSを設けることで、挟持片1先端部の強度も高めるこ
とができる。このとき、係止部3を形成する際に、係止
部3の外形カーブを大きく設定し係止部3の内側に形成
される内側カーブをできるだけ真円に近付くように設定
した状態で収縮歪みSを設けると、収縮後における係止
部3の強度を高めると共に、挟持片1の挟着力を高める
ことができる。
【0015】図4は、湾曲した補強弾性部5を示してい
る。この補強弾性部5は、挟持片1のいずれか一方また
は両方に形成するもので、各補強弾性部5に適数個の収
縮歪みSを設けることによって、挟持片1の強度を更に
高めることができる。図示の補強弾性部5は、係止部3
と同じ形状にして連続するように形成している。こうす
ることで、各補強弾性部5を係止部3として利用するこ
とが可能になり、つまみ4の係止位置を自由に移動する
ことができる。また、補強弾性部5の数や形状は、図示
例に限られるものではなく、挟持片1の強度を高めるた
めの設計変更は自由である。
る。この補強弾性部5は、挟持片1のいずれか一方また
は両方に形成するもので、各補強弾性部5に適数個の収
縮歪みSを設けることによって、挟持片1の強度を更に
高めることができる。図示の補強弾性部5は、係止部3
と同じ形状にして連続するように形成している。こうす
ることで、各補強弾性部5を係止部3として利用するこ
とが可能になり、つまみ4の係止位置を自由に移動する
ことができる。また、補強弾性部5の数や形状は、図示
例に限られるものではなく、挟持片1の強度を高めるた
めの設計変更は自由である。
【0016】つまみ4は、係止部3に回動自在に連結す
ることで、挟持片1の先端部を拡開せしめるもので、挟
持片1と同じ合成樹脂材にて形成する。このつまみ4
は、従来使用されているダブルクリップと称される金属
製クリップのつまみと同じ働きをしている。すなわち、
挟持片1を拡開する際の操作用つまみとして使用する
他、任意の突起物に係止する係止具としても使用でき
る。図1に示すつまみ4は、つまみ4の先端部を挟持片
1の外側から係止部3の内部に挿入して連結している。
このとき、つまみ4の揺動する側面4Aに接する係止部
3の端部に、略山形状に突出する突起3Aを設けること
で、つまみ4の位置を、操作用つまみとして使用する位
置と、係止具として使用する位置とのいずれかの位置に
規制することができるので使用勝手を良好にすることが
できる(図3参照)。
ることで、挟持片1の先端部を拡開せしめるもので、挟
持片1と同じ合成樹脂材にて形成する。このつまみ4
は、従来使用されているダブルクリップと称される金属
製クリップのつまみと同じ働きをしている。すなわち、
挟持片1を拡開する際の操作用つまみとして使用する
他、任意の突起物に係止する係止具としても使用でき
る。図1に示すつまみ4は、つまみ4の先端部を挟持片
1の外側から係止部3の内部に挿入して連結している。
このとき、つまみ4の揺動する側面4Aに接する係止部
3の端部に、略山形状に突出する突起3Aを設けること
で、つまみ4の位置を、操作用つまみとして使用する位
置と、係止具として使用する位置とのいずれかの位置に
規制することができるので使用勝手を良好にすることが
できる(図3参照)。
【0017】一方、図6に示すように、挟持片1の内側
から外側に向いたつまみ4の先端を係止部3に連結する
ことも可能である。また、図7に示す如く挟持片1を拡
開する際に、つまみ4の基端部側で対向する位置に、相
接するストッパー4Bを設けることで、挟持片1の拡開
範囲を規制し、必要以上の荷重が挟持片1に加わるのを
防止することができる。
から外側に向いたつまみ4の先端を係止部3に連結する
ことも可能である。また、図7に示す如く挟持片1を拡
開する際に、つまみ4の基端部側で対向する位置に、相
接するストッパー4Bを設けることで、挟持片1の拡開
範囲を規制し、必要以上の荷重が挟持片1に加わるのを
防止することができる。
【0018】本発明クリップは、特につまみ4を設けた
タイプのクリップに好適であるが、このつまみ4を設け
ていないタイプのクリップとして使用することも可能で
ある(図5参照)。例えば、本発明クリップからつまみ
4を外した状態で使用したり、あるいは、予めつまみ4
を設けないタイプのクリップとして形成することも可能
である。この場合係止部3は、つまみ4を連結する機能
はなくなり、単に挟持片1を強化するための構成とな
る。
タイプのクリップに好適であるが、このつまみ4を設け
ていないタイプのクリップとして使用することも可能で
ある(図5参照)。例えば、本発明クリップからつまみ
4を外した状態で使用したり、あるいは、予めつまみ4
を設けないタイプのクリップとして形成することも可能
である。この場合係止部3は、つまみ4を連結する機能
はなくなり、単に挟持片1を強化するための構成とな
る。
【0019】図中、符号6は、挟持片1のいずれか一
方、又は両方の先端部内側に設ける凹凸加工を示してい
る(図2、図5参照)。図示の凹凸加工6は、挟持片1
の相接する先端部分の一方に凸部6Aを形成し、他方に
凹部6Bを形成している。また、この凹凸加工6は、図
示例に限られず、凹凸状のしぼ加工や、複数条の凹凸加
工6など、挟持片1の挟持力を補助するための任意の変
更が可能である。
方、又は両方の先端部内側に設ける凹凸加工を示してい
る(図2、図5参照)。図示の凹凸加工6は、挟持片1
の相接する先端部分の一方に凸部6Aを形成し、他方に
凹部6Bを形成している。また、この凹凸加工6は、図
示例に限られず、凹凸状のしぼ加工や、複数条の凹凸加
工6など、挟持片1の挟持力を補助するための任意の変
更が可能である。
【0020】収縮歪みSを発生させるには、射出成型用
金型(図示せず)で屈曲部2における左右両端部の厚み
を長手中央部の厚みよりも肉厚に設定すると、この屈曲
部2における左右両端部の内側面に、それぞれ収縮歪み
Sを発生させることができる。このとき、屈曲部2にお
いて、屈曲部2外側面の長手中央部を両端部よりも凹ま
せ、この中央部から各挟持片方向に傾斜する一対のテー
パー7を設ける(図1参照)。そして、このテーパー7
の境界部分を金型のパーティング面とする。このように
テーパー7の境界に射出成型用金型のゲート口を設ける
ことにより、偏平な突出部分から製品を切り離す作業も
極めて容易に行なうことができる。更に、製品を切り離
したあとは、突出部分が極めて小さいので、そのまま使
用することに差支えはない。しかも、この突出部分は、
テーパー7の凹みの中に残るのでゲート処理する必要が
全くなくなり、このゲート処理に要していた手間やコス
トをすべて省くことができる。
金型(図示せず)で屈曲部2における左右両端部の厚み
を長手中央部の厚みよりも肉厚に設定すると、この屈曲
部2における左右両端部の内側面に、それぞれ収縮歪み
Sを発生させることができる。このとき、屈曲部2にお
いて、屈曲部2外側面の長手中央部を両端部よりも凹ま
せ、この中央部から各挟持片方向に傾斜する一対のテー
パー7を設ける(図1参照)。そして、このテーパー7
の境界部分を金型のパーティング面とする。このように
テーパー7の境界に射出成型用金型のゲート口を設ける
ことにより、偏平な突出部分から製品を切り離す作業も
極めて容易に行なうことができる。更に、製品を切り離
したあとは、突出部分が極めて小さいので、そのまま使
用することに差支えはない。しかも、この突出部分は、
テーパー7の凹みの中に残るのでゲート処理する必要が
全くなくなり、このゲート処理に要していた手間やコス
トをすべて省くことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したことにより
当初の目的を達成した。すなわち、合成樹脂によって一
対の挟持片1と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが
一体成型され、この挟持片1の各先端部近傍を外側に湾
出するように屈曲した係止部3を形成し、挟持片1の先
端部を拡開せしめる一対のつまみ4を係止部3に回動自
在に連結した合成樹脂製クリップにおいて、挟持片1と
屈曲部2との境界部分内側面に適数個の収縮歪みSを設
けると共に、係止部3の湾曲した内側面に適数個の収縮
歪みSを設けたことにより、合成樹脂製クリップの挟持
力と耐久力を高めることができた。この結果、つまみ4
を操作して拡開する際に、クリップの変形を防止するこ
とができる。
当初の目的を達成した。すなわち、合成樹脂によって一
対の挟持片1と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが
一体成型され、この挟持片1の各先端部近傍を外側に湾
出するように屈曲した係止部3を形成し、挟持片1の先
端部を拡開せしめる一対のつまみ4を係止部3に回動自
在に連結した合成樹脂製クリップにおいて、挟持片1と
屈曲部2との境界部分内側面に適数個の収縮歪みSを設
けると共に、係止部3の湾曲した内側面に適数個の収縮
歪みSを設けたことにより、合成樹脂製クリップの挟持
力と耐久力を高めることができた。この結果、つまみ4
を操作して拡開する際に、クリップの変形を防止するこ
とができる。
【0022】また、挟持片1のいずれか一方または両方
に、前記係止部3に連続する湾曲した補強弾性部5を形
成し、この補強弾性部5に適数個の収縮歪みSを設けた
ことにより、より強い挟持力と耐久性とを実現した。
に、前記係止部3に連続する湾曲した補強弾性部5を形
成し、この補強弾性部5に適数個の収縮歪みSを設けた
ことにより、より強い挟持力と耐久性とを実現した。
【0023】更に、挟持片1のいずれか一方、又は両方
の先端部内側に滑り止め用の凹凸加工6を施したことに
より、特に挟持片1の挟持力を高めることができる。
の先端部内側に滑り止め用の凹凸加工6を施したことに
より、特に挟持片1の挟持力を高めることができる。
【0024】そして、合成樹脂によって一対の挟持片1
と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが一体成型さ
れ、この挟持片1の各先端部を屈曲して湾曲した係止部
3を形成した合成樹脂製クリップにおいて、挟持片1と
屈曲部2との境界部分内側面に適数個の収縮歪みSを設
けると共に、係止部3の湾曲した内側面に適数個の収縮
歪みSを設けたことにより、つまみ4を設けていないク
リップにおいても、挟持力に優れた性能を発揮すること
ができる。
と、この挟持片1を連結する屈曲部2とが一体成型さ
れ、この挟持片1の各先端部を屈曲して湾曲した係止部
3を形成した合成樹脂製クリップにおいて、挟持片1と
屈曲部2との境界部分内側面に適数個の収縮歪みSを設
けると共に、係止部3の湾曲した内側面に適数個の収縮
歪みSを設けたことにより、つまみ4を設けていないク
リップにおいても、挟持力に優れた性能を発揮すること
ができる。
【0025】このように本発明によると、合成樹脂製ク
リップの挟持力と耐久力を高め、つまみを操作して拡開
する際に、変形しない耐久力を備えるなどといった産業
上有益な種々の効果を奏するものである。
リップの挟持力と耐久力を高め、つまみを操作して拡開
する際に、変形しない耐久力を備えるなどといった産業
上有益な種々の効果を奏するものである。
【図1】本発明の一実施例を示す平面図。
【図2】本発明クリップの一実施例を示す側面図。
【図3】本発明クリップの係止部を示す要部拡大断面
図。
図。
【図4】本発明クリップの他の実施例を示す側面図。
【図5】本発明クリップの他の実施例を示す側面図。
【図6】本発明クリップにおけるつまみの他の実施例を
示す側面図。
示す側面図。
【図7】本発明クリップおけるつまみの他の実施例を示
す側面図。
す側面図。
S 収縮歪み
1 挟持片
2 屈曲部
3 係止部 3A 突起
4 つまみ 4A 側面
4B ストッパー
5 補強弾性部
6 凹凸加工 6A 凸部
6B 凹部
7 テーパー
Claims (4)
- 【請求項1】 合成樹脂によって一対の挟持片と、この
挟持片を連結する屈曲部とが一体成型され、この挟持片
の各先端部近傍を外側に湾出するように屈曲した係止部
を形成し、挟持片の先端部を拡開せしめる一対のつまみ
を係止部に回動自在に連結した合成樹脂製クリップにお
いて、挟持片と屈曲部との境界部分内側面に適数個の収
縮歪みを設けると共に、係止部の湾曲した内側面に適数
個の収縮歪みを設けたことを特徴とする合成樹脂製クリ
ップ。 - 【請求項2】 前記挟持片のいずれか一方または両方
に、湾曲した補強弾性部を形成し、この補強弾性部に適
数個の収縮歪みを設けた請求項1記載の合成樹脂製クリ
ップ。 - 【請求項3】 前記挟持片のいずれか一方、又は両方の
先端部内側に滑り止め用の凹凸加工を施した請求項1記
載の合成樹脂製クリップ。 - 【請求項4】 合成樹脂によって一対の挟持片と、この
挟持片を連結する屈曲部とが一体成型され、この挟持片
の各先端部を屈曲して湾曲した係止部を形成した合成樹
脂製クリップにおいて、挟持片と屈曲部との境界部分内
側面に適数個の収縮歪みを設けると共に、係止部の湾曲
した内側面に適数個の収縮歪みを設けたことを特徴とす
る合成樹脂製クリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323385A JP2003127575A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 合成樹脂製クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323385A JP2003127575A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 合成樹脂製クリップ |
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---|---|---|---|---|
KR100776059B1 (ko) | 2005-06-14 | 2007-11-15 | 김영희 | 사무용 클립 |
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-
2001
- 2001-10-22 JP JP2001323385A patent/JP2003127575A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100776059B1 (ko) | 2005-06-14 | 2007-11-15 | 김영희 | 사무용 클립 |
WO2018080153A1 (ko) * | 2016-10-28 | 2018-05-03 | 최중경 | 집게 클립 |
KR101909657B1 (ko) * | 2016-10-28 | 2018-10-24 | 최진규 | 집게 클립 |
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