本発明者は、挟み具について鋭意検討した結果、以下の発明に至った。
本発明の一態様である挟み具は、第1の挟持部材と、第1の挟持部材と一対の第2の挟持部材とを備える挟み具であって、第1の挟持部材は、一端に第1挟み部と、第1挟み部とは異なる端部近傍に形成される第1摘み部と、第1挟み部と第1摘み部との中間領域に形成される第1係合部と、第1摘み部近傍に形成される付勢部とを備え、第2の挟持部材は、第1挟み部に対応する位置に形成される第2挟み部と、第2挟み部とは異なる端部近傍に形成される第2摘み部と、第1係合部と係合する第2係合部とを備え、第1係合部と第2係合部とが係合する場合に、付勢部は第1摘み部と第2摘み部とが互いに離れるよう付勢する構成である。
このような構成により、第1の挟持部材と第2の挟持部材とが係合する際に、付勢部により第1摘み部と第2摘み部とが互いに離れるよう付勢されて挟み具が使用可能となるため、簡便に組み立て可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1の挟持部材は、一体形成されてもよい。
このような構成により、挟み具の組み立て工程をより効率化できる。
本発明の一態様である挟み具において、付勢部は、第2摘み部近傍を押圧するよう構成されてもよい。
このような構成により、第1摘み部と第2摘み部とが互いに離れるよう付勢され、第1挟み部と第2挟み部とが良好に当接する。
本発明の一態様である挟み具において、付勢部は、第2挟み部とは異なる端部に係合するよう構成されてもよい。
このような構成により、第1摘み部と第2摘み部とが離れるよう良好に付勢されるため、第1挟み部と第2挟み部とが良好に当接する。
本発明の一態様である挟み具において、第1挟み部は、第1摘み部に比べて横方向の長さが長く構成され、第2挟み部は、第2摘み部に比べて横方向の長さが長く構成されてもよい。
このような構成により、第1挟み部と第2挟み部とが、長めの対象物を良好に挟持することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1係合部は、第1摘み部より第1挟み部に近接して配設され、第2係合部は、第2摘み部より第2挟み部に近接して配設されてもよい。
このような構成により、少ない付勢力によっても第1挟み部と第2挟み部とが対象物を良好に挟持することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第2の挟持部材は、第1摘み部と第2摘み部とが互いに離れるように付勢する第2付勢部をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1摘み部と第2摘み部とを離す付勢力が強くなり、第1挟み部と第2挟み部とが当接して対象物を強力に挟持することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1係合部と第2係合部とが係合する場合に、第1挟み部と第2挟み部とは、互いに当接する第1の状態および離隔する第2の状態のいずれかの状態に動作可能に構成されてもよい。
このような構成により、対象物を挟持し、又は解放することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1係合部と第2係合部とは、回動可能に係合するよう構成されてもよい。
このような構成により、第1係合部と第2係合部とが支点を構成し、第1摘み部と第2摘み部とが離れるよう付勢されると第1挟み部と第2挟み部とが当接し、対象物を挟持することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1摘み部と第2摘み部とが外側から押圧されると、第1挟み部と第2挟み部とは互いに離隔する第2の状態に動作するよう構成されてもよい。
このような構成により、第1摘み部と第2摘み部とがユーザーにより外側から押圧されると、第1挟み部と第2挟み部とが互いに離隔する状態に動作し、挟持されていた対象物を開放することが可能となる。或いは、両者の間に新たに対象物を進入させて挟持することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1挟み部と第2挟み部とは、第1摘み部と第2摘み部とを近接させる方向の押圧力がかけられていない場合に、互いに当接する第1の状態になるよう構成されてもよい。
このような構成により、第1摘み部と第2摘み部とは互いに離隔する状態になり、第1挟み部と第2挟み部とが互いに当接して対象物を挟持可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、付勢部は、第2の挟持部材を撓んで押圧するよう構成されてもよい。
このような構成により、付勢部が本来の形状に戻ろうとする力を利用して第2の挟持部材を押圧することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、付勢部は、第2摘み部に当接するよう構成されてもよい。
このような構成により、付勢部は、第2摘み部に当接して付勢することが可能となる。付勢部が撓んで押圧可能な素材により構成される場合、付勢部が第2摘み部に撓んだ状態で当接することにより第1摘み部と第2摘み部とが互いに離隔するよう付勢可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1の挟持部材は、断面視略直線状に構成されるとともに、第1係合部が突出するよう構成されてもよい。
このような構成により、第1の挟持部材の製造を簡易化することが可能となる。一例として射出成形により第1の挟持部材を製造する場合に、射出成形に用いられる金型の形状を簡素化できる。
このような構成により、第1の挟持部材の曲がり部分を少なくし、強度を高めることが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第2の挟持部材は、断面視略直線状に構成されるとともに、第2係合部が突出するよう構成されてもよい。
このような構成により、第2の挟持部材の製造を簡易化することが可能となる。一例として射出成形により第2の挟持部材を製造する場合に、射出成形に用いられる金型の形状を簡素化できる。
このような構成により、第2の挟持部材の曲がり部分を少なくし、強度を高めることが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1の挟持部材は、第1係合部から第1挟み部に向かって正面視漸次拡張して構成されてもよい。
このような構成により、第1挟み部が対象物に当接する面積が広く構成されるため、対象物を良好に挟持することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第2の挟持部材は、第2係合部から第2挟み部に向かって正面視漸次拡張して構成されてもよい。
このような構成により、第2挟み部が対象物に当接する面積が広く構成されるため、対象物を良好に挟持することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1の挟持部材は、線状の樹脂により外縁を形成するよう構成されてもよい。
このような構成により、挟み具を軽量化できる。
本発明の一態様である挟み具において、第2の挟持部材は、線状の樹脂により外縁を形成するよう構成されてもよい。
このような構成により、挟み具を軽量化できる。
本発明の一態様である挟み具において、付勢部は、板状に構成されてもよい。さらに本発明の一態様である挟み具において、付勢部は、薄板状に構成されてもよい。
このような構成により、付勢部が第2の挟持部材に撓んで当接すると、付勢力を生じる。このような構成により、付勢部の構造を簡素化できる。
本発明の一態様である挟み具において、付勢部は、基端から先端にかけて第2摘み部が配設されている端部の方向に指向するよう構成されてもよい。
このような構成により、付勢部は第1摘み部と第2摘み部とが互いに離れるよう付勢することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、付勢部は、基端が第1の挟持部材に回動可能に係合してもよい。
このような構成により、付勢部は、基端が回動することにより先端を第2の挟持部材に当接させることが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、線状の樹脂により外縁を形成する第1の挟持部材は、線状の樹脂の形状を保持する補強部をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1の挟持部材の変形や破損を抑制することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、線状の樹脂により外縁を形成する第2の挟持部材は、線状の樹脂の形状を保持する補強部をさらに備えてもよい。
このような構成により、第2の挟持部材の変形や破損を抑制することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、補強部の両端部は、外縁の2つの辺に夫々当接するよう構成されてもよい。
このような構成により、第1の挟持部材や第2の挟持部材の外縁が変形や破損するのを良好に抑制可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1の挟持部材は、人力により撓ませることが可能に構成され、第1係合部は、第1の挟持部材を撓ませて第2係合部に係合可能に構成されてもよい。
このような構成により、組み立て作業が簡素化される。このような構成により、第1の挟持部材が元の形状に戻ろうとする力により、第1係合部と第2係合部との係合状態が維持される。
本発明の一態様である挟み具において、第2の挟持部材は、付勢部の先端が摺動可能な溝部をさらに備えてもよい。
このような構成により、付勢部の先端が第2の挟持部材に良好に当接するとともに、第2挟持部材を押圧可能となる。このような構成により、付勢部の先端が第2の挟持部材から離脱するのを抑制可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、溝部は、第2摘み部に形成されてもよい。
このような構成により、付勢部が良好に第2摘み部を押圧可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、溝部は、第1摘み部と第2摘み部との距離が最大となる場合において付勢部の先端が当接する第1の位置と、第1摘み部と第2摘み部との距離が最小となる場合において付勢部の先端が当接する第2の位置との間を、付勢部の先端を摺動可能に構成されてもよい。
このような構成により、付勢部の先端が溝部内を摺動する。このような構成により、付勢部の先端が溝部から離脱するのを抑制することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、付勢部の先端は、第1摘み部と第2摘み部との距離が最小となる第2の位置において溝部の側面に当接するよう構成されてもよい。
このような構成により、第2の位置において付勢部の先端は溝部の側面に当接して停止する。このような構成により、付勢部の先端が溝部から離脱するのを抑制することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、付勢部は、第1係合部と第1摘み部の端部との間に形成されてもよい。
このような構成により、付勢部は、第2摘み部を付勢して第1摘み部と第2摘み部とを互いに離隔させることが可能となる。
本発明の一態様である挟み具は、第1のアーム部と、第1のアームに対向する第2のアーム部と、第1のアーム部と第2のアーム部とを連結させる連結部とを備え、連結部は、第1のアーム部と第2のアーム部とを互いに近接するよう付勢する挟み具である。
このような構成において、第1のアーム部と第2のアーム部との間に対象物を進入させることにより挟持することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、第1のアーム部と、第2のアーム部と、連結部とは、平面視U字状に一体形成されてもよい。
このような構成において、第1のアーム部と第2のアーム部と連結部とを一体形成することにより、製造工程を簡素化することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具は、袋体の開口を閉塞させる挟み具であって、第1のアーム部は、袋体の開口上端に係止される留め部をさらに備えてもよい。
このような構成により、挟み具が袋体から脱落するのを抑制することが可能となる。このような構成により、挟み具が袋体の開口を良好に閉塞することが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、留め具は、袋体の開口上端に掛止可能に構成されてもよい。
このような構成により、挟み具が袋体から脱落するのを抑制することが可能となる。このような構成により、袋体の開口を閉塞させ、袋体に物品を投入するのを困難にすることが可能となる。
本発明の一態様である挟み具において、留め部は、複数形成されてもよい。
このような構成により、挟み具が袋体から脱落するのを良好に抑制することが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、同一の構成部材に対しては同一の符号を付し、これに関する重複する説明は省略する。
本発明における挟み具は、対象物を挟持可能な挟み具を広く含む。本発明における挟み具は、対象物を挟持する機能を備えるものである限り、洗濯バサミや頭髪用挟み具、或いは書類用挟み具などでもよいし、挟持する対象物を限定するものでもない。第1実施形態において、袋物や鞄の開口部を挟持可能な挟み具1を例示する。
図1は、第1実施形態における挟み具1の構成の一例を示す図である。挟み具1は、第1挟持部材2と、第1挟持部材2と一対の第2挟持部材3とを備える。第1挟持部材2と第2挟持部材3とは、互いに係合することにより挟み具1を構成する。
第1挟持部材2は、樹脂、金属、木材、紙材等により形成される。第1挟持部材2は、樹脂により一体形成されてもよい。一例として、第1挟持部材2は射出成形により製造されてもよい。このような構成により、挟み具1の製造工程を効率化することが可能となる。
第1挟持部材2は、第1挟み部4と、第1摘み部5と、第1係合部7とを備える。第1挟み部4は、対象物を挟持する部位である。第1挟み部4は、第1挟持部材2の一端に形成される。
第1摘み部5は、挟み具1を使用する際にユーザーが押圧可能な部位である。第1摘み部5は、第1挟み部4が形成される端部とは異なる端部近傍に形成される。第1摘み部5は、第1挟み部4が形成される端部とは異なる端部に形成されてもよい。
第1係合部7は、第2挟持部材3に形成される第2係合部11と係合可能な部位である。第1係合部7は、第1挟み部4と第1摘み部5との中間領域に形成される。
第1挟持部材2は、付勢部6を備える。付勢部6は、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢する部位である。付勢部6は、第1摘み部5の近傍に形成される。
好ましくは、付勢部6は、第1係合部7と第1摘み部5との中間領域に形成されてもよい。このような構成により、付勢部6は、第2挟持部材3を付勢して第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢することが可能となる。
付勢部6は、樹脂やゴムなど弾性を有する素材により形成されてもよいし、紙などにより形成されてもよい。
図1に示される例において、付勢部6は、縦方向xと横方向yにより形成される正面から見て、第2挟持部材3に対向する面に形成される。付勢部6は、縦方向xと横方向yにより形成される正面から見て、第1摘み部5における第2挟持部材3に対向する面に形成されてもよい。図示の例において、付勢部6は、第2挟持部材3を押圧する。このような構成により、第1摘み部5と第2挟持部材3の第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢される。
第2挟持部材3は、第2挟み部8と、第2摘み部10と、第2係合部11とを備える。第2挟み部8は、第1挟持部材2における第1挟み部4に対応する位置に形成される。第2挟み部8は、第1挟み部4と当接する方向に付勢されることにより、対象物を挟持可能である。
第2摘み部10は、挟み具1を使用する際にユーザーが押圧可能な部位である。第2摘み部10は、第2挟み部8とは異なる端部近傍に形成される。図1に示される例において、第2摘み部10は、第1摘み部5に対向する位置に形成される。このような構成により、付勢部6は第2摘み部10を押圧することにより、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢することが可能となる。
第2係合部11は、第1係合部7と係合する部位である。第2係合部11は、第2挟み部8と第2摘み部10との中間領域に形成される。このような構成により、第1挟持部材2と第2挟持部材3とが係合する際に、付勢部6により第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢されると、第1挟み部4と第2挟み部8とが近接して対象物を挟持可能となる。
このような構成を備えることにより、第1係合部7と第2係合部11とが係合すると挟み具1が使用可能となる。したがって、挟み具1が簡便に組み立て可能となる。
第1係合部7と第2係合部11とは、回動可能に係合してもよい。このような構成により、第1係合部7と第2係合部11とが支点を構成し、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢されると、第1挟み部4と第2挟み部8とが互いに近接して対象物を挟持可能となる。一例として、第1係合部7と第2係合部11とは、横方向yに回転軸を構成するよう回動可能に係合する。
図2は、第1実施形態における挟み具1の構成の一例を示す図である。図2は、縦方向xと厚さ方向zにより形成される側面から見た挟み具1の構成の一例を示す図である。第1実施形態において、付勢部6は、基端が第1挟持部材2に一体形成される。
付勢部6は、第1係合部7と第1摘み部5との間に配設される。付勢部6は、基端が第1係合部7と第1摘み部5との間に形成される。付勢部6は、第2挟持部材3の方向に突出して形成される。
付勢部6は、基端から先端にかけて第2摘み部10の端部の方向に指向するよう構成されてもよい。このような構成により、付勢部6は第1摘み部5と第2摘み部とが互いに離れるよう付勢することが可能となる。
図2に示される例では、付勢部6は、第1摘み部5の近傍に基端を有する。付勢部6は、第2挟持部材3の第2摘み部10に向けて指向する。付勢部6は、第1摘み部5と第2摘み部10とにより開放される上部方向に指向してもよい。
付勢部6は、先端が第2摘み部10近傍を押圧する。このような構成により、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢され、第1挟み部4と第2挟み部8とが良好に当接する。
付勢部6は、第2挟持部材3を撓んで押圧するよう構成されてもよい。このような構成により、付勢部6が良好に第2挟持部材3を押圧することが可能になる。
第1実施形態において、第1係合部7と第2係合部11とは、回動自在に係合してもよい。このような構成により、第1係合部7と第2係合部11とが係合して支点を構成する。そして、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢されると、第1挟み部4と第2挟み部8とが当接して、対象物を挟持可能となる。
図2に示される例において、側面から見て、第1係合部7から第1摘み部5にかけて第2挟持部材3から離れる方向に指向する。同様に、第2係合部11から第2摘み部10にかけて第1挟持部材2から離れる方向に指向する。
次に、第1挟持部材2の構成を説明する。図3は、第1実施形態における第1挟持部材2の構成の一例を示す図である。付勢部6は、板状に構成されてもよい。このような構成により、付勢部6が第2挟持部材3に撓んで当接すると、付勢力を生じる。このような構成により、付勢部6の構造を簡素化できる。
好ましくは、付勢部6は薄板状に構成されてもよい。このような構成により、付勢部6はより撓み易くなる。付勢部6は、基端部が第1挟持部材2に当接し、両者は一体形成される。このような構成により、挟み具1の組み立ての作業を簡素化できる。これとは異なり、付勢部6は、第1挟持部材2に着脱自在に配設されてもよい。
付勢部6は、基端から先端にかけて斜め上方に指向してもよい。このような構成により、付勢部6は第2挟持部材3に対して傾斜して当接する。付勢部6は、第2挟持部材3に対して傾斜して当接することにより、撓み易くなる。このような構成により、付勢部6は良好に撓んで第2挟持部材3を付勢することが可能となる。
第1係合部7は、第1挟み部4と第1摘み部5との中間領域に形成される。図3に示される例において、第1係合部7は、第1挟み部4が形成される端部と第1摘み部5が形成される端部との略中間に形成される。
図3に示される例において、第1係合部7は、第2挟持部材3に対向する方向に突出して形成される。第1係合部7は、第2係合部11に係合する凸部を備える。第1係合部7の凸部は、第2係合部11に回動自在に係合する。
図3に示される場合とは異なり、第1係合部7は、第1挟持部材2に形成される窪みに形成されてもよい。
図3に示される例において、第1挟持部材2は、縦方向xと横方向yにより形成される正面から見て、矩形状に形成される。第1挟持部材2は、縦方向xにおいて湾曲部を有する板状に構成される。このような構成により、例えば射出成形により製造する場合に、金型の形状を簡素化できる。
次に、第2挟持部材3の構成を説明する。図4は、第1実施形態における第2挟持部材3の構成の一例を示す図である。図4に示される例において、第2挟持部材3は、横方向yにおいて略同じ長さに形成される。第2挟持部材3は、縦方向xにおいて、第1挟持部材2に対応して湾曲部を有する板状に構成される。このような構成により、例えば射出成形により製造する場合に、金型の形状を簡素化できる。
第2係合部11は、第2挟み部8と第2摘み部10との中間領域に形成される。図4に示される例では、縦方向xにおいて第2挟持部材3の略中間に窪みが形成されて、第2係合部11は当該窪みに配設される。
図4に示される例において、第2係合部11は、第1係合部7に係合する溝状の形状を備える。第2係合部11は、上方が開放される溝状に構成されてもよい。このような構成により、組み立て作業において、第1係合部7を上方から下方に移動させて第2係合部11に係合させることにより、第1挟持部材2と第2挟持部材3とを係合させることができる。これにより、組み立て作業が効率化される。
次に、挟み具1の組み立て手順の一例を説明する。図5は、第1実施形態における挟み具1の組み立て手順の一例を示す図である。第1挟持部材2と第2挟持部材3とは、互いに対向して係合する。
縦方向xと厚さ方向zにより形成される側面から見て、第1係合部7と第2係合部11とが互いに係合する。図5に示される例では、第1挟持部材2を下方へ移動させ、下方にて待機する第2挟持部材3における第2係合部11に、第1係合部7を係合させる。
縦方向xと厚さ方向zにより形成される側面から見て、付勢部6は、第2挟持部材3に対向する方向に突出してもよい。このような構成により、第1挟持部材2と第2挟持部材3とが係合すると、付勢部6の先端が第2挟持部材3に当接して、第2挟持部材3を良好に押圧可能となる。
付勢部6は、基端から先端にかけて第2挟持部材3に対向して斜め上方に指向するよう構成されてもよい。このような構成により、第1挟持部材2を下方に移動させて第2挟持部材3と係合させる場合に、付勢部6は第2挟持部材3に対してスムーズに当接することができる。また、このような構成により、付勢部6は第2挟持部材3に撓んで当接することができる。
第1係合部7と第2係合部11とが回動自在に係合すると、第1挟み部4と第2挟み部8とが互いに当接する。すなわち、第1係合部7と第2係合部11とが係合すると、付勢部6が第2摘み部10又は第2摘み部10の近傍を押圧する。そうすると、第2係合部11を挟んで第2摘み部10の反対側に形成される第2挟み部8は、第1挟み部4に近接するよう付勢され、第1挟み部4に当接する。
第1係合部7と第2係合部11とが互いに係合すると、横方向yに沿って形成される回転軸を中心として第1挟持部材2と第2挟持部材3は回動可能に係合する。第1係合部7と第2係合部11とが係合する場合に、第1挟み部4と第2挟み部8とは、互いに当接する状態および互いに離隔する状態のいずれかの状態に動作可能となる。
このような構成により、第1挟み部4と第2挟み部8とが当接する場合に、対象物を挟持することが可能となる。第1挟み部4と第2挟み部8とが互いに離隔する状態に動作すると、対象物を解放することが可能となる。
第1摘み部5と第2摘み部10とが夫々外側から押圧されると、第1挟み部4と第2挟み部8とは互いに離隔する状態に動作する。第1摘み部5と第2摘み部10とがユーザーにより外側から押圧されると、第1挟み部4と第2挟み部8とは互いに離隔する状態に動作することにより、挟持されていた対象物を解放することが可能となる。或いは、互いに離隔している第1挟み部4と第2挟み部8との間に新たな対象物を進入させて挟持することが可能となる。
第1挟み部4と第2挟み部8とは、第1摘み部5と第2摘み部10とを近接させる方向に押圧されていない場合に、互いに当接する状態になるよう構成されてもよい。ユーザーにより第1摘み部5と第2摘み部10を近接させる方向への押圧力が加えられていない場合、付勢部6は、第2挟持部材3を押圧して第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢する。これにより、第1挟み部4と第2挟み部8とは互いに当接する。
付勢部6は第2摘み部10を押圧してもよい。このような構成を備える場合に、付勢部6が第2摘み部10を押圧することにより、第2摘み部10は、第1摘み部5から離れるよう良好に付勢される。
付勢部6は撓んで第2摘み部10を押圧するよう構成されてもよい。このような構成により、第2摘み部10は、第1摘み部5から離れるよう良好に付勢される。
図6は、第1実施形態における挟み具1の使用態様の一例を示す図である。挟み具1の使用態様の一例として、鞄や袋物の開口部を閉塞させることがある。ユーザーにより使用される前の状態において、挟み具1は、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢部6により付勢され、これにより第1挟み部4と第2挟み部8とは互いに当接している。
ユーザーにより挟み具1が使用される場合に、ユーザーは、第1摘み部5と第2摘み部10とが近接するように両者の外側から押圧する。第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに近接すると、第1挟み部4と第2挟み部8とは、当接している状態から互いに離れた状態に動作する。
第1挟み部4と第2挟み部8とが離れた状態において、ユーザーは、挟持する対象物である鞄や袋物の開口部の外周を、第1挟み部4と第2挟み部8との間に進入させる。そして、第1摘み部5と第2摘み部10の外側から押圧していたのを停止させて第1摘み部と第2摘み部10とが再び付勢部6により互いに離れるよう付勢されると、第1挟み部4と第2挟み部8は互いに当接する方向に動作する。これにより、鞄や袋物の開口部が第1挟み部4と第2挟み部8とにより挟持され、開口部が閉塞される。
付勢部6が第2挟持部材3を押圧することから、第1摘み部5と第2摘み部10の外側から押圧力が加えられない限り、第1摘み部5と第2摘み部10とは互いに離れるよう付勢される。そうすると、第1挟み部4と第2挟み部8とが当接するよう付勢され、開口部は継続して閉塞される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態につき説明する。第2実施形態において、付勢部6は、第1挟持部材2および第2挟持部材3の両方又はいずれかに着脱自在に装着される。図7は、第2実施形態における挟み具1の構成の一例を示す図である。
付勢部6は、第1挟持部材2および第2挟持部材3の両方又はいずれかに着脱自在に装着されてもよい。図7に示される例において、付勢部6は、可撓性を有する薄板状に形成される。縦方向xと厚さ方向zにより形成される側面から見て、付勢部6は、上方に湾曲して第1挟持部材2および第2挟持部材3に装着され、これらを付勢する。上方に湾曲することにより、第1挟持部材2および第2挟持部材3に対して外側からの押圧力が加えられると、付勢部6は、第1挟持部材2および第2挟持部材3における開放された端部の方向に撓む。このような構成により、撓んだ付勢部6が第1挟持部材2と第2挟持部材3との間に挟まれるのを回避可能となる。
付勢部6は、下方に湾曲して第1挟持部材2および第2挟持部材3に装着されてもよい。下方に湾曲することにより、第1挟持部材2および第2挟持部材3に対する外側からの押圧力が加えられると、付勢部6は、第1係合部7と第2係合部11が係合する方向に撓む。このような構成により、撓んだ状態の付勢部6が第1挟持部材2と第2挟持部材3との間に挟まれるため、外側からの押圧力に抗して第1摘み部5と第2摘み部10との間の所定距離を確保することが可能となる。
付勢部6は、第2挟持部材3に装着される際に、撓んで装着されてもよい。このような構成において、付勢部6の復元力により、第1挟持部材2および第2挟持部材3は、互いに離れる方向に付勢される。
付勢部6は、第2挟持部材3に対して着脱自在に装着されてもよい。第2摘み部10は、第1摘み部5に対向する面に、付勢部6に係合する部材を備えてもよい。このような構成により、付勢部6を第2摘み部10に係合させることにより、第1挟持部材2および第2挟持部材3を付勢可能となる。
好ましくは、第2摘み部10は、付勢部6に係合する部材を互いに異なる複数の位置に備えてもよい。一例として、縦方向xにおいて互いに異なる複数の位置に付勢部6に係合する部材を備える。ユーザーは、複数の部材のうち所望の位置の部材に付勢部6を係合させることにより、付勢部6の湾曲度を調整可能となる。
図8は、第2実施形態における第1挟持部材2の構成の一例を示す図である。付勢部6は、第1挟持部材2において第2挟持部材3に対向する方向に突出して一体形成される。このような構成により、挟み具1の組み立て工程を簡素化することが可能となる。
これとは異なり、付勢部6は、第1挟持部材2に着脱自在に装着されてもよい。このような構成により、第1挟持部材2を成形する場合における形状が簡素化される。
図8の例に示されるように、付勢部6は、第1摘み部5における第2挟持部材3に対向する面に形成されてもよい。付勢部6は、薄板状に構成されてもよい。付勢部6は、上方に撓んで湾曲可能に形成されてもよい。このような構成により、付勢部6は、第2挟持部材3を撓んで押圧することが可能となる。このような構成により、付勢部6は、平板状に戻ろうとする力により第1挟持部材2と第2挟持部材3とを互いに離隔するよう付勢することが可能となる。
図8に示す例とは異なり、付勢部6は、下方に撓んで湾曲して形成されてもよい。このような構成により、湾曲した付勢部6が第1挟持部材2および第2挟持部材3により開放される端部に進入するのを回避可能となる。
付勢部6は、横方向yに長く構成されてもよいし、縦方向xに長く構成されてもよい。付勢部6が横方向yに長く構成される場合、付勢部6の復元力が強くなり、第1挟み部4と第2挟み部8により対象物を挟持する力を強めることが可能となる。付勢部6が縦方向xに長く構成される場合、付勢部6がよりしなやかに撓むことが可能となる。
第2実施形態において、付勢部6は、第2挟持部材3に形成される係止部18に対応する係止孔16を備える。係止孔16は、付勢部6に形成される孔であり、係止部18を係止可能な孔である。係止孔16は、付勢部6の端部近傍に形成される。このような構成により、付勢部6を第2挟持部材3に簡便に係合させることが可能となる。
係止孔16は、付勢部6における異なる複数の位置に形成されてもよい。一例として、係止孔16は、付勢部6の先端から基端に向かって所定距離毎に形成されてもよい。このような構成により、ユーザーは、所望の位置の係止孔16に係止部18を係止させ、付勢部6の湾曲度を調整可能となる。このような構成において、ユーザーは、所望の位置の係止孔16に係止部18を係止させることにより、付勢部6の第2挟持部材3に対する押圧力を調整可能となる。
図9は、第2実施形態における第2挟持部材3の構成の一例を示す図である。第2挟持部材3は、付勢部6を係止する係止部18を備える。図示される例において、係止部18は、鉤状に突出して構成されるが、これに限られない。係止部18は、付勢部6に形成される係止孔16に係止される構成であればよく、突出する細板状であってもよい。
第2摘み部10は、第1挟持部材2に対向する面に係止部18をさらに備えてもよい。このような構成により、付勢部6に形成される係止孔16に係止部18が係止されると、付勢部6により第2摘み部10が押圧される。これにより、第2摘み部10は、第1摘み部5から離れるよう付勢される。
係止孔16に係止部18を係止させる際、付勢部6は撓んで第2挟持部材3に当接する。係止孔16に係止部18を係止させる際、付勢部6は撓んで第2摘み部10に当接してもよい。
係止部18が係止孔16に係止される際に、ユーザーは付勢部6を撓んで湾曲させて係止させる。一例として、付勢部6は、上方又は下方に湾曲して係止部18に係止される。このような構成により、湾曲する付勢部6により第2挟持部材3が押圧される。このような構成により、湾曲する付勢部6により第2摘み部10が押圧される。
係止部18は、第2挟持部材3における複数の異なる位置に形成されてもよい。一例として、係止部18は、縦方向xにおいて複数の異なる高さの位置に形成されてもよい。このような構成により、ユーザーは、係止孔16を所望の係止部18に係止させ、付勢部6の湾曲度を調整可能となる。このような構成において、ユーザーは、所望の位置の係止部18を係止孔16に係止させることにより、付勢部6の第2挟持部材3に対する押圧力を調整可能となる。
図10は、図9に示した例とは異なる第2挟持部材3の構成の一例を示す図である。第2挟持部材3は、第1挟持部材2を付勢する第2付勢部20を備えてもよい。このような構成により、第1挟持部材2と第2挟持部材3とが離れるよう付勢される。
第2付勢部20は、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢してもよい。このような構成により、第1摘み部5と第2摘み部10とを離す付勢力が強くなり、第1挟み部4と第2挟み部8とが当接して対象物を強力に挟持することが可能となる。
第2付勢部20は、第1挟持部材2に対向する方向に突出して形成されてもよい。図10に示される例において、第2付勢部20は第2摘み部10の縦方向xにおける下方に形成される。
第2付勢部20は、付勢部6に対向して付勢部6が湾曲する方向とは異なる方向に湾曲して、先端が第1挟持部材2に当接してもよい。例えば第2付勢部20は、付勢部6が上方に湾曲して先端が第2挟持部材3に当接する場合に、下方に湾曲して先端が第1挟持部材2に当接する。このような構成により、第2付勢部20は、付勢部6と相俟って第1挟持部材2と第2挟持部材3とが互いに離れるよう良好に付勢することが可能となる。
第2付勢部20は、薄板状に形成されてもよい。第2付勢部20は、横方向yにおける長さが付勢部6と略同じに構成されてもよい。第2付勢部20は、付勢部6と異なる形状に構成されてもよい。第2付勢部20は、第1挟持部材2と第2挟持部材3とが係合する際に、付勢部6と当接しないよう配設されてもよい。このような構成により、付勢部6と第2付勢部20とは互いに妨げられることなく、第1挟持部材2と第2挟持部材3とが離れるよう付勢することが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態につき説明する。第3実施形態において、第1挟持部材2および第2挟持部材3の両者又はいずれかは、正面視開口を有するフレーム状に構成される。図11は、第3実施形態における挟み具1の構成の一例を示す図である。
第1挟持部材2と第2挟持部材3とは、夫々正面視開口を有するフレーム状に構成されてもよい。図11に示す例において、第1挟持部材2および第2挟持部材3は、縦方向xと横方向yにより形成される正面から見て、開口の周囲を囲むフレーム状に構成される。このような構成により、挟み具1を軽量化することができる。
フレーム状の外縁を形成する第1挟持部材2は、補強部22をさらに備えてもよい。このような構成により、外縁の形状を保持し、変形や破損を抑制することが可能となる。補強部22の両端は、第1挟持部材2の外縁の2つの辺に夫々当接してもよい。このような構成により、外縁の形状を良好に保持することが可能となる。
図11に示す例において、第1挟持部材2の縦方向xにおける中間付近に、横方向yに沿って形成される。補強部22は、外縁において対向する2つの辺の夫々に当接する。これにより、横方向yから第1挟持部材2に対して加えられる力に対して抗することが可能となる。
フレーム状の外縁を形成する第2挟持部材3は、補強部22をさらに備えてもよい。このような構成により、外縁の形状を保持し、変形や破損を抑制することが可能となる。補強部22の両端は、第2挟持部材3の外縁の2つの辺に夫々当接してもよい。このような構成により、外縁の形状を良好に保持することが可能となる。
図11に示す例とは異なり、補強部22は、外縁において隣接する2つの辺の夫々に当接するよう構成されてもよい。このような構成により、外縁の形状を良好に保持することが可能となる。このような構成により、縦方向xおよび横方向yのいずれの方向から加えられる力に対しても抗することが可能となる。
付勢部6は、第1摘み部5と第2摘み部10の端部に夫々当接して形成されてもよい。このような構成により、第1摘み部5と第2摘み部10とが離れるよう良好に付勢することが可能となる。
図11に示す例において、付勢部6は、上方に湾曲して第1摘み部5と第2摘み部10の端部に夫々当接する。このような構成により、付勢部6により第1摘み部5と第2摘み部10とが離れるよう良好に付勢される。
付勢部6は、第1挟持部材2および第2挟持部材3と一体形成されてもよい。このような構成により、部品点数を抑制することが可能となる。
図12は、第3実施形態における組み立てられる前の挟み具1の構成の一例を示す図である。図示される例において、付勢部6は、対向する端部が夫々第1挟持部材2および第2挟持部材3に連続して形成される。このような構成により、挟み具1の組み立て作業の効率を上げることが可能となる。
付勢部6は、第1摘み部5から連続して形成されてもよい。付勢部6は、可撓性を有する薄板状に形成されてもよい。付勢部6は、樹脂やゴム、或いは紙など弾性を有する素材により構成されてもよい。
付勢部6は、第1摘み部5に当接する辺に対向する辺において第2摘み部10に当接してもよい。付勢部6は、第2摘み部10から連続して形成されてもよい。
図示される例では、挟み具1を組み立てる際に、第1挟持部材2を、方向Fに沿って付勢部6を撓ませて第2挟持部材3に近接させる。そして、第1係合部7と第2係合部11とを係合させる。このように、挟み具1の組み立て工程が簡便になり、作業効率を向上させることが可能となる。
図12に示される例では、付勢部6は、第1摘み部5および第2摘み部10の端部に夫々当接する場合を示したが、これに限られず、付勢部6は、第1摘み部5における第2摘み部10に対向する面に当接してもよいし、第2摘み部10における第1摘み部5に対向する面に当接してもよい。このような構成により、挟み具1の組み立て工程が簡素化され、作業効率を向上させることが可能となる。
図12に示される例では、付勢部6が平板状に構成される場合を示した。これに限られず、付勢部6は開口を有してもよいし、開口の周縁を囲むように構成されてもよい。付勢部6は、開口を有することにより湾曲し易くなる。
また、付勢部6は、波板状に構成されてもよいし、屈曲部を有してもよい。このような構成により、付勢部6は曲がりやすくなり、第1挟持部材2と第2挟持部材3とを、互いに離れるよう好適に付勢することが可能となる。付勢部6が波板状に構成される場合、付勢部6の強度が高まる。
図13は、第3実施形態における組み立てられる前の挟み具1の構成の一例を示す図である。第1挟持部材2は、人力により撓ませることが可能な程度の可撓性を有してもよい。
一例として、第1挟持部材2は、フレーム状に形成されてもよい。第1係合部7は、第1挟持部材2において、外側に突出して構成されてもよい。第2挟持部材3において、第2係合部11が凹状に形成されてもよい。
図13に示される例において、挟み具1を組み立てる際に、作業者は第1挟持部材2における第1係合部7が配設される位置を、外側から挟むようにして撓ませて、第2挟持部材3における第2係合部11に対して内側からはめ込んで組み立てる。
このような構成により、組み立て作業が簡素化される。このような構成により、第1挟持部材2が元の形状に戻ろうとする力により、第1係合部7と第2係合部11との係合状態が維持可能となる。
図14は、第3実施形態における組み立てられる前の挟み具1の構成の一例を示す図である。第1挟持部材2は、人力により撓ませることが可能な程度の可撓性を有してもよい。
一例として、第1係合部7は、第1挟持部材2において、内側に向かって突出する形状を備えてもよい。第2係合部11は、第2挟持部材3の外側に凹状に構成されてもよい。
図14に示される例において、挟み具を組み立てる際に、作業者は第1挟持部材2を内側から外側に広げるように拡張させて、第2係合部11に対して外側からはめ込んで組み立てる。
このような構成により、第1挟持部材2が元の形状に戻ろうとする力により、第1係合部7が第2係合部11を外側から押圧し、第1係合部7と第2係合部11との係合状態が良好に維持される。
なお、図13および図14に示される挟み具1の例において、付勢部6は、第1係合部7と第2係合部11の方向に湾曲してもよい。組み立てられた挟み具1において、付勢部6は、下方向に湾曲してもよい。このような構成により、挟み具1の縦方向xにおけるサイズが大きくなるのを抑制可能となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態において、第2挟持部材3は、付勢部6の先端が摺動可能な溝部25を備える。
図15は、第4実施形態における挟み具1の構成の一例を示す図である。第4実施形態において、付勢部6は、第1摘み部5の第2挟持部材3に対向する面に形成される。第2挟持部材3は、付勢部6の先端が摺動可能な溝部25を備える。このような構成により、付勢部6の先端が第2挟持部材3に良好に当接するとともに、第2挟持部材3を押圧することが可能となる。このような構成により、付勢部6の先端が第2挟持部材3から離脱するのを抑制することが可能となる。
図示される例において、溝部25は、付勢部6の先端が当接する領域に形成される。溝部25は、第2摘み部10に形成されてもよい。このような構成により、付勢部6が良好に第2摘み部10を押圧することが可能となる。
図15に示される例において、溝部25は縦方向xに長く構成される。このような構成により、付勢部6の先端が溝部25内を良好に摺動可能となる。溝部25の横方向yの長さは、付勢部6の横方向yの長さに概ね対応する。付勢部6は、先端が溝部25内に当接する。
ユーザーにより第1摘み部5と第2摘み部10とが外側から押圧されると、付勢部6は撓みながら先端が上方向に摺動する。図15に示される例では、付勢部6の先端が溝部25内を上方向に摺動する。このような構成により、付勢部6が第2摘み部10から離脱するのを抑制することができる。これにより、付勢部6は、継続して第2挟持部材3を押圧することが可能となる。
ユーザーによる第1摘み部5と第2摘み部10に対する外側からの押圧が停止されると、付勢部6により第2摘み部10が押圧され、第1挟持部材2と第2挟持部材3とが互いに離れるよう付勢される。付勢部6の先端は、溝部25内を下方向に摺動する。そして、第1挟み部4と第2挟み部8とが当接して、対象物を挟持することが可能となる。
第4実施形態において、第1挟み部4は、第1摘み部5に比べて横方向yの長さが長く構成されてもよい。第2挟み部8は、第2摘み部10に比べて横方向yの長さが長く構成されてもよい。このような構成により、第1挟み部4と第2挟み部8とが挟持する対象物に当接する面積を広くすることが可能となる。
上記のように、第1挟み部4と第2挟み部8が横方向yに長く構成されることにより、第1挟み部4と第2挟み部8とが、長めの対象物を良好に挟持することが可能となる。一例として、鞄や袋物の開口を閉塞する場合に、第1挟み部4と第2挟み部8とが開口の長手方向に当接することが可能となる。これにより、挟み具1により鞄や袋物の開口を良好に閉塞することが可能となる。
図16は、第4実施形態における挟み具1の第2挟持部材3の構成の一例を示す図である。図16は、縦方向xと横方向yにより形成される正面から見た第2挟持部材3の構成の一例を示す図である。
第2挟持部材3は、第2摘み部10における第1摘み部5に対向する面に、溝部25を備える。溝部25は、第2摘み部10の上端と第2係合部11との中間領域に形成される。このような構成により、付勢部6の先端が溝部25内に良好に当接する。
溝部25は、第2摘み部10における左右端部に複数形成されてもよい。複数の溝部25は、略同じ高さに形成される。このような構成により、付勢部6の先端が横方向yにおいてバランス良く溝部25に当接する。
第2挟み部8は、横方向yにおいて第2摘み部10より長く構成される。図16の例において、第2挟み部8は、左右に拡張して形成される。このような構成により、第1挟み部4と第2挟み部8により、対象物を良好に挟持することが可能となる。
図17は、第4実施形態における挟み具1の第2挟持部材3の構成の一例を示す図である。図17は、縦方向xと厚さ方向zにより形成される側面から見た第2挟持部材3の断面図の一例である。
図17に示す例において、溝部25は、第2摘み部10の表面から窪んで形成される。溝部25は、第2摘み部10の表面から背面側に向けて所定幅入り込んで形成される。このような構成により、付勢部6の先端が摺動することが可能となる。このような構成により、付勢部6の先端が溝部25から離脱するのを抑制可能となる。
溝部25は、第2摘み部10の上端近傍に形成されてもよい。このような構成により、第2摘み部10の上端近傍に付勢部6の先端が及ぶ場合に、付勢部6の先端が第2挟持部材3から離脱するのを抑制可能となる。
図18は、第4実施形態における挟み具1の第1挟持部材2の構成の一例を示す図である。図18は、縦方向xと厚さ方向zにより形成される側面から見た第1挟持部材2の断面図の一例である。
付勢部6は、第1摘み部5における第1係合部7に近接する領域に形成されてもよい。図18の例において、付勢部6は、基端が第1係合部7に近接して形成される。付勢部6は、基端から先端にかけて斜め上方を指向するよう構成されてもよい。このような構成により、付勢部6は、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢することが可能となる。このような構成により、付勢部6は、先端が撓んで第2摘み部10に当接し、良好に第2摘み部10を押圧することが可能となる。
図18の例において、付勢部6は、下方が湾曲するよう構成されてもよい。このような構成により、付勢部6は、先端が撓んで第2摘み部10に当接して、良好に第2摘み部10を押圧することが可能となる。
図18に示す例とは異なり、付勢部6は、第1摘み部5の上端近傍に形成されてもよい。付勢部6は、第2摘み部10に形成される溝部25に先端が当接するよう指向してもよい。このような構成により、付勢部6の先端は溝部25に当接し、溝部25内を良好に摺動することが可能となる。
付勢部6は、溝部25に当接可能な可撓性を有する素材により形成されてもよい。付勢部6は、弾性を有する素材により形成されてもよい。
図19は、第4実施形態における挟み具1の動作の態様の一例を示す図である。図19(a)は、挟み具1における第1挟み部4と第2挟み部8が当接している状態の一例を示す図である。付勢部6の先端は、第2摘み部10に当接する。
付勢部6は、溝部25の底面に当接してもよい。これにより、付勢部6により第2摘み部10が押圧されて第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢される。そして、第1挟み部4と第2挟み部8とが当接して、対象物を挟持することが可能となる。
溝部25は、第1摘み部5と第2摘み部10との厚さ方向zにおける距離が最大となる場合に、付勢部6の先端が第1の位置に当接するよう構成されてもよい。図19(a)に示される例では、溝部25の底面における第1の位置に付勢部6が当接する。
第1挟み部4と第2挟み部8とが当接し、第1摘み部5と第2摘み部10との厚さ方向zにおける距離が最大となる場合に、付勢部6の先端が溝部25における第1の位置に当接して第2摘み部10を押圧する。このような構成により、第1挟み部4と第2挟み部8とは、当接して良好に対象物を挟持可能となる。
図19(b)は、挟み具1における第1挟み部4と第2挟み部8とが互いに離れている状態の一例を示す図である。ユーザーにより第1摘み部5と第2摘み部10に対して外側から押圧力が加えられると、第1摘み部5と第2摘み部10とが接近を開始する。付勢部6は、撓んで溝部25内を摺動する。このような構成により、付勢部6が第2挟持部材3から離脱するのを抑制可能となる。
図19(b)に示すように、付勢部6が溝部25内の上方側面に当接すると、付勢部6は摺動を停止する。そうすると、第1摘み部5と第2摘み部10との接近が停止する。溝部25は、第1摘み部5と第2摘み部10との厚さ方向zにおける距離が最小となる場合に、付勢部6の先端が溝部25における第2の位置に当接するよう構成されてもよい。このような構成により、付勢部6の先端が溝部25から離脱するのを抑制可能となる。
図19(b)に示される例では、溝部25の上方の側面における第2の位置に付勢部6が当接する。溝部25の上方の側面における第2の位置に付勢部6が当接すると、付勢部6は、摺動を停止する。このような構成により、付勢部6の先端が溝部25から離脱するのを抑制可能となる。また、このような構成により、付勢部6の摺動が停止することにより、付勢部6が撓んで第2摘み部10を押圧する力が増加する。これにより、第1摘み部5と第2摘み部10との接近を停止させることが可能となる。
図20は、第4実施形態における挟み具1の第2挟持部材3の構成の一例を示す図である。図20に示す例では、図16および図17に示す例とは異なり、第2挟持部材3は、第1係合部7が第2係合部11から離脱するのを抑制する抜け止め部28を備える。
抜け止め部28は、第1係合部7が第2係合部11から離脱するのを抑止する部材である。図20に例示される抜け止め部28は、第1係合部7が第2係合部11に係合する場合に、第1係合部7の上方に配設される。第2係合部11は、上方が開放されたU字状の受け部に構成される。抜け止め部28が第1係合部7の上方に配設されることにより、第1係合部7が上方に移動するのを抑制し、第2係合部11から離脱するのを良好に抑制することができる。
第1係合部7は、第1摘み部5より第1挟み部4に近接して配設されてもよい。第2係合部11は、第2摘み部10より第2挟み部8に近接して配設されてもよい。図20において、第2摘み部10から第2係合部11までの長さL1が、第2挟み部8から第2係合部11までの長さL2より長く構成されてもよい。このような構成により、第1係合部7と第2係合部11との係合箇所を支点として、付勢部6による第2摘み部10に対する押圧力によって、第1挟み部4と第2挟み部8とを良好に当接させ、対象物を良好に挟持可能となる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を説明する。第5実施形態において、第1挟持部材2および第2挟持部材3のうちいずれかが、側面視直線状に構成される。図21は、第5実施形態における挟み具1の構成の一例を示す図である。
第1挟持部材2は、側面視略直線状に構成されてもよい。このような構成により、第1挟持部材2の製造を簡素化することが可能となる。一例として、射出成形により第1挟持部材2を製造する場合に、射出成形に用いられる金型の形状を簡素化できる。このような構成により、第1挟持部材2の曲がり部分を少なくし、強度を高めることが可能となる。
付勢部6は、第1挟持部材2および第2挟持部材3と一体形成されてもよいし、第1挟持部材2および第2挟持部材3の両者又はいずれかと着脱自在に係合可能に構成されてもよい。図21に示される例において、付勢部6は、撓んで第1挟持部材2と第2挟持部材3とが互いに離れるよう付勢する。
第1係合部7は、第2係合部11の方向に突出して形成されてもよい。図21に示される例において、第1係合部7は、第2係合部11の方向に突出して形成され、第2係合部11と回動可能に係合する。このような構成により、横方向yに回転軸C1を形成する。
第1係合部7と第2係合部11とが係合すると、付勢部6により、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢される。これにより、第1挟み部4と第2挟み部8とが互いに当接して、対象物を挟持することが可能となる。
第2挟持部材3は、側面視第1挟持部材2から離れる方向に屈曲して構成されてもよい。第2摘み部10は、上方に向かい第1摘み部5から漸次又は段階的に離れるよう形成されてもよい。このような構成によると、回転軸C1を中心にして第2挟持部材3が回動し、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れると、第1挟み部4と第2挟み部8とが当接する。他方、第2挟持部材3が回動して、第1摘み部5と第2摘み部10とが近接すると、第1挟み部4と第2挟み部8とが互いに離れる。
第1挟持部材2は、側面視第2挟持部材3から離れる方向に屈曲して構成されてもよい。第1摘み部5は、上方に向かい第2摘み部10から漸次又は段階的に離れるよう形成されてもよい。
図22は、第5実施形態における挟み具1の構成の一例を示す図である。図22に示される例において、付勢部6は、第1摘み部5および第2摘み部10に夫々一体形成される。付勢部6は、第1摘み部5および第2摘み部10の両者又はいずれかの上端に、夫々一体形成されてもよい。このような構成において、付勢部6により、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう良好に付勢される。
図22に示される例において、第1係合部7と第2係合部11とが係合する際に、第1挟持部材2と第2挟持部材3とが厚さ方向zに沿って近接すると、付勢部6は、上方に撓んで湾曲する。これにより、付勢部6は、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう良好に付勢することが可能となる。このような構成により、挟み具1の組み立て工程が効率化される。
図22に示される例とは異なり、付勢部6は、第1摘み部5における第2挟持部材3に対向する面に薄板状に形成されてもよい。付勢部6は、基端が第1摘み部5に当接し、尖端が第2挟持部材3に対して突出して形成されてもよい。このような構成により、第1係合部7と第2係合部11とが係合すると、付勢部6は、第2摘み部10を押圧して、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢することが可能となる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態を説明する。第6実施形態において、第1係合部7から第1挟み部4に向かって横方向yの長さが拡張される。第6実施形態において、第2係合部11から第2挟み部8に向かって横方向yの長さが拡張される。
図23は、第6実施形態における挟み具1の構成の一例を示す図である。第1挟持部材2は、第1係合部7から第1挟み部4に向かって正面視漸次拡張して構成されてもよい。このような構成により、第1挟み部4が対象物に当接する面積が広く構成されるため、対象物を良好に挟持することが可能となる。
第2挟持部材3は、第2係合部11から第2挟み部8に向かって正面視漸次拡張して構成されてもよい。このような構成により、第2挟み部8が対象物に当接する面積が広く構成されるため、対象物を良好に挟持することが可能となる。
図24は、第6実施形態における挟み具1の第1挟持部材2の構成の一例を示す図である。第1挟持部材2は、縦方向xと厚さ方向zにより形成される側面から見て、略直線状に形成されてもよい。このような構成により、第1挟持部材2の形状を簡素化できる。このような構成により、第1挟持部材2の製造工程を効率化することができる。
第1係合部7は、第2挟持部材3に対向する面に形成される。第1係合部7は、第2挟持部材3に向かって突出して形成されてもよい。第1係合部7は、鉤状に構成されてもよい。
縦方向xと横方向yにより形成される正面から見て、第1係合部7から第1挟み部4に向かって、横方向yにおける長さが漸次拡張してもよい。このような構成により、第1挟み部4が対象物に当接する面積が広く構成される。
正面から見て、第1係合部7から第1挟み部4に向かって、横方向yにおける長さが段階的に拡張されてもよい。このような構成により、第1挟み部4が対象物に当接する面積が広く構成される。
図25は、第6実施形態における挟み具1の第2挟持部材3の構成の一例を示す図である。第2挟持部材3は、縦方向xと厚さ方向zにより形成される側面から見て、第2摘み部10が第1摘み部5から離れる方向に略くの字状に屈曲して形成されてもよい。このような構成により、第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れる。
図25に示される例において、付勢部6は第2摘み部10の上端に一体形成される。第2係合部11は、第1係合部7に対応する位置に形成され、第1挟持部材2に向かって突出して形成されてもよい。
縦方向xと横方向yにより形成される正面から見て、第2係合部11から第2挟み部8に向かって、横方向yにおける長さが漸次拡張してもよい。このような構成により、第2挟み部8が対象物に当接する面積が広く構成される。
正面から見て、第2係合部11から第2挟み部8に向かって、横方向yにおける長さが段階的に拡張されてもよい。このような構成により、第2挟み部8が対象物に当接する面積が広く構成される。
第2係合部11は、第1係合部7に係合可能な鉤状に構成されてもよい。第1係合部7と第2係合部11とが係合すると、第1挟み部4と第2挟み部8が当接して対象物を挟持可能となる。付勢部6によって第1摘み部5と第2摘み部10とが互いに離れるよう付勢されるため、第1挟み部4と第2挟み部8は、強力に当接することが可能となる。
第6実施形態における挟み具1の使用態様の一例として、ユーザーは、第1挟持部材2と第2挟持部材3とが係合していない状態で、挟持する対象物を第1挟み部4と第2挟み部8との間に配置した後に、第1係合部7と第2係合部11とを係合させる。これにより、第1挟み部4と第2挟み部8とが対象物を挟持する。
対象物を挟み具1から離脱させる場合、ユーザーは、第1係合部7と第2係合部11との係合を解除する。これにより、第1挟み部4と第2挟み部8とは互いに離れるため、挟持されていた対象物を良好に離脱させることが可能となる。
第6実施形態における挟み具1によると、対象物を簡単に挟持し、また、対象物を簡単に離脱させることが可能となる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態を説明する。図26は、第7実施形態における挟み具50の構成の一例を示す図である。
第7実施形態において、挟み具50は、第1アーム部52と、第1アーム部52に対向する第2アーム部54とを備える。第1アーム部52および第2アーム部54は、棒状に形成されるアームであり、第1アーム部52と第2アーム部54の間に対象物を進入させて挟持可能である。
挟み具50は、第1アーム部52と第2アーム部54とを連結させる連結部56を備える。連結部56は、第1アーム部52と第2アーム部54とを互いに近接するよう付勢する。このような構成により、第1アーム部52と第2アーム部54との間に対象物を挟持することが可能となる。
第1アーム部52と、第2アーム部54と、連結部56とは、平面視U字状に一体形成されてもよい。このような構成により、製造工程を簡素化することが可能となる。
図26に示される例では、第1アーム部52、第2アーム部54および連結部56は、樹脂やゴム等により一体形成されてもよい。第1アーム部52と、第2アーム部54と、連結部56とは、可撓性を備える素材により一体形成されてもよい。連結部56は、可撓性を有する素材により形成されてもよい。
挟み具50は、袋体の開口を閉塞可能であり、第1アーム部52は、袋体の開口上端に係止される留め部58を備えてもよい。このような構成により、挟み具50が袋体から脱落するのを抑制可能となる。このような構成により、挟み具50が袋体の開口を継続して閉塞することが可能となる。
留め部58は、袋体の開口上端に掛止可能に構成されてもよい。図26に示される例において、留め部58は、第2アーム部54に対向する方向に突出する部位を有する。このような構成により、挟み具50が袋体から脱落するのを良好に抑制可能となる。
留め部58は、第1アーム部52に一つ又は複数形成されてもよい。留め部58が複数形成される場合、挟み具50が袋体から脱落するのを良好に抑制可能となる。第2アーム部54は、一つ又は複数の留め部58を備えてもよい。
図27は、第7実施形態における挟み具50の使用態様の一例を示す図である。ユーザーは、第1アーム部52と第2アーム部54との間に挟持する対象物を進入させ、対象物の端部が連結部56に当接する程度まで進入させる。
連結部56は、第1アーム部52と第2アーム部54とが近接するよう付勢する。このような構成により、第1アーム部52と第2アーム部54とによって対象物を挟持することが可能となる。
図27に示す例において、挟み具50は、カバン100の開口を挟持する。留め部58は、カバン100の開口上端に係止可能である。これにより、挟み具50がカバン100から脱落するのを抑制可能である。
第1アーム部52と第2アーム部54とは、磁力により互いに近接するよう付勢されてもよい。このような構成により、第1アーム部52と第2アーム部54とは、対象物を良好に挟持可能となる。