JP2003127369A - インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置

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JP2003127369A
JP2003127369A JP2001331082A JP2001331082A JP2003127369A JP 2003127369 A JP2003127369 A JP 2003127369A JP 2001331082 A JP2001331082 A JP 2001331082A JP 2001331082 A JP2001331082 A JP 2001331082A JP 2003127369 A JP2003127369 A JP 2003127369A
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Japan
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potential
ink
pressure chamber
temperature
ink jet
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JP2001331082A
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English (en)
Inventor
Koji Matsuo
幸治 松尾
Hideaki Horio
英明 堀尾
Koji Ikeda
浩二 池田
Koichi Baba
弘一 馬場
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッド及びインクジェット式
記録装置において、環境温度の変化に対する吐出性能の
変動を抑制するとともに、信頼性を向上させる。 【解決手段】 アクチュエータに供給される駆動信号
は、中間電位VM、最小電位VL、最大電位VH、中間
電位VMの順に電位が変化する波形を有している。電位
割合H=a/b=(VM−VL)/(VH−VL)は、
環境温度が低くなるほど1に近づくように、環境温度に
応じて変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッド及びインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタ、ファクシミリ、複
写機等の記録装置において、圧電素子の圧電効果を利用
してインクを吐出するインクジェットヘッドが用いられ
ている。一般に、インクジェットヘッドは、インクが充
填された圧力室と、圧力室に連通するノズルと、圧力室
の容積を増減させることによって圧力室内のインクに圧
力を付与する圧電アクチュエータと、圧電アクチュエー
タに駆動信号を供給する信号供給部とを備えている。イ
ンク吐出の際には、信号供給部から圧電アクチュエータ
に対して駆動信号が供給され、圧電アクチュエータはノ
ズルからインクを押し出すように圧力室内のインクに圧
力を付与する。これにより、ノズルからインク滴が吐出
され、当該インク滴が記録紙に着弾することによって、
記録紙上に所定の画像等が形成される。
【0003】ところで、インクの特性(例えば、粘度、
表面張力等)は、環境温度(インクジェットヘッドが使
用される環境の温度)によって若干異なる。そのため、
環境温度が変化すると、インク滴の吐出速度や液滴量が
変化し、インクジェットヘッドの吐出性能が変動してし
まうことが知られている。
【0004】そこで、環境温度の変化による吐出性能の
変動を抑制するために、環境温度に応じて駆動信号波形
を補正する技術(特開平10−250061号公報、特
開2000−153608号公報参照)が提案されてい
る。
【0005】特開平10−250061号公報に開示さ
れたインクジェットヘッドの駆動方法は、環境温度の低
下に伴って、駆動パルス信号のパルスの幅を圧電振動板
の固有振動周期の(n+1/4)倍(ただし、n=1,
2,3)から上記固有振動周期の(n+3/4)倍若し
くは(n−1/4)倍に変化させていくことにより、低
温環境下でのインクの供給不足を解消するものである。
【0006】しかし、インク吐出量を変化させるために
は、駆動パルス信号の振幅(電位差)を変化させること
が効果的である。そこで、特開2000−153608
号公報に開示されたインクジェットヘッド駆動装置で
は、環境温度の変化に伴って、駆動パルス信号のパルス
幅及び振幅を変化させることとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図20に示す
ように、上記インクジェットヘッド駆動装置では、環境
温度が低いときには、振幅が大きくなるので最大電圧V
2が相当程度上昇する。そのため、駆動回路の発熱を招
きやすく、回路や素子の寿命を縮めるおそれがあった。
また、最大電圧V2の上昇に伴って、圧電アクチュエー
タの絶縁破壊を生じるおそれが高くなった。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、インクジェットヘッ
ド及びインクジェット式記録装置において、環境温度の
変化に対する吐出性能の変動を抑制するとともに、信頼
性を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインクジェ
ットヘッドは、ノズルと当該ノズルに連通し且つインク
が充填された圧力室とが形成されたヘッド本体と、圧電
素子を有し、当該圧電素子の圧電効果により前記圧力室
の容積を増減させることによって前記ノズルからインク
滴を吐出させるアクチュエータと、前記圧力室の容積を
増加させる第1の電位VLと、前記圧力室の容積を減少
させる第2の電位VHと、前記第1電位VLと前記第2
電位VHとの間の中間電位VMとを含む駆動信号を前記
アクチュエータに供給する信号供給手段と、環境温度ま
たはインクの温度を検出する温度検出手段とを備えたイ
ンクジェットヘッドであって、前記信号供給手段は、前
記中間電位VM、前記第1電位VL、前記第2電位V
H、前記中間電位VMの順に電位が変化する主駆動信号
を少なくとも供給し、前記第2電位VHと前記第1電位
VLとの差に対する前記中間電位VMと前記第1電位V
Lとの差の割合H=(VM−VL)/(VH−VL)
を、前記温度検出手段の検出温度が低いほど1に近づけ
るように、前記検出温度に応じて0.5〜1(0.5以
上かつ1以下)の間で変化させるものである。
【0010】なお、上記及び下記において、温度検出手
段は、ヘッド本体に設けられていてもよく、ヘッド本体
から分離されていてもよい。温度検出手段の設置箇所
は、特定の箇所に限定されるものではない。
【0011】インクの温度が高い場合には、インクの粘
度は相対的に小さくなる。この場合、インク吐出のため
に必要な電位差VM−VLは小さくても足りる一方、イ
ンク吐出後のインクメニスカス振動は大きくなりやすい
ので、残留振動を抑制するためには電位差VH−VMは
比較的大きい方が好ましい。上記インクジェットヘッド
によれば、環境温度またはインクの温度が高い場合に
は、上記割合Hが小さくなるので、インク吐出のための
電位差VM−VLは比較的小さくなるが、メニスカス振
動を抑制するための電位差VH−VMは比較的大きくな
る。そのため、インク滴の吐出性能が維持されるととも
に、インク吐出後のメニスカス振動は抑制される。
【0012】一方、インクの温度が低い場合には、イン
クの粘度は相対的に大きくなる。この場合、メニスカス
振動を抑制するための電位差VH−VMは小さくても足
りる一方、インク吐出のために必要な電位差VM−VL
は大きい方が好ましい。上記インクジェットヘッドによ
れば、環境温度またはインクの温度が低い場合には、上
記割合Hが大きくなるので、メニスカス振動を抑制する
ための電位差VH−VMは比較的小さくなるが、インク
吐出のための電位差VM−VLは大きくなる。そのた
め、第2電位と第1電位との電位差VH−VLを大きく
変化させなくても、インク滴を良好に吐出することがで
きる。したがって、アクチュエータの印加電圧が過大に
なることはなく、アクチュエータの絶縁破壊等を招くお
それは小さい。
【0013】このように、上記インクジェットヘッドに
よれば、環境温度の変化に対する吐出性能の変動が抑制
されるとともに、信頼性が向上する。
【0014】本発明に係る他のインクジェットヘッド
は、ノズルと当該ノズルに連通し且つインクが充填され
た圧力室とが形成されたヘッド本体と、圧電素子を有
し、当該圧電素子の圧電効果により前記圧力室の容積を
増減させることによって前記ノズルからインク滴を吐出
させるアクチュエータと、前記圧力室の容積を増加させ
る第1の電位VLと、前記圧力室の容積を減少させる第
2の電位VHと、前記第1電位VLと前記第2電位VH
との間の中間電位VMとを含む駆動信号を前記アクチュ
エータに供給する信号供給手段と、環境温度またはイン
クの温度を検出する温度検出手段とを備えたインクジェ
ットヘッドであって、前記信号供給手段は、前記中間電
位VM、前記第1電位VL、前記中間電位VM、前記第
2電位VH、前記中間電位VMの順に電位が変化する主
駆動信号を少なくとも供給し、前記第2電位VHと前記
第1電位VLとの差に対する前記中間電位VMと前記第
1電位VLとの差の割合H=(VM−VL)/(VH−
VL)を、前記温度検出手段の検出温度が低いほど1に
近づけるように、前記検出温度に応じて0.5〜1の間
で変化させるものである。
【0015】上記インクジェットヘッドにおいても、前
述の理由により、環境温度の変化に対する吐出性能の変
動が抑制されるとともに、信頼性が向上する。加えて、
上記インクジェットヘッドでは、電位が第1電位VLに
変化した後、直ちに第2電位VHにまで変化するのでは
なく、いったん中間電位VMに移行した後に第2電位V
Hにまで変化する。そのため、ノズルから突出したイン
クは分離されやすくなり、インク滴が容易に形成される
ことになる。
【0016】前記主駆動信号は、中間電位VM、第1電
位VL、前記中間電位VMの順に電位が変化した後、当
該中間電位VMを所定の維持時間だけ維持し、その後当
該中間電位VM、第2電位VH、前記中間電位VMの順
に電位を変化させる信号からなり、前記中間電位VMの
維持時間T1は、インクジェットヘッドのヘルムホルツ
共振周期Tcに対して、n×Tc+Tc/4≦T1≦n
×Tc+Tc/2(ただし、nは0または自然数)に設
定されていることが好ましい。
【0017】このことにより、インクのメニスカス振動
の共振が利用され、インク滴はより容易に形成されるこ
とになる。
【0018】本発明に係る他のインクジェットヘッド
は、ノズルと当該ノズルに連通し且つインクが充填され
た圧力室とが形成されたヘッド本体と、圧電素子を有
し、当該圧電素子の圧電効果により前記圧力室の容積を
増減させることによって前記ノズルからインク滴を吐出
させるアクチュエータと、前記圧力室の容積を増加させ
る第1の電位VLと、前記圧力室の容積を減少させる第
2の電位VHと、前記第1電位VLと前記第2電位VH
との間の中間電位VMとを含む駆動信号を前記アクチュ
エータに供給する信号供給手段と、環境温度またはイン
クの温度を検出する温度検出手段とを備えたインクジェ
ットヘッドであって、前記信号供給手段は、前記中間電
位VM、前記第1電位VL、前記中間電位VM、前記第
1電位VL、前記第2電位VH、前記中間電位VMの順
に電位が変化する主駆動信号を少なくとも供給し、前記
第2電位VHと前記第1電位VLとの差に対する前記中
間電位VMと前記第1電位VLとの差の割合H=(VM
−VL)/(VH−VL)を、前記温度検出手段の検出
温度が低いほど1に近づけるように、前記検出温度に応
じて0.5〜1の間で変化させるものである。
【0019】上記インクジェットヘッドにおいても、前
述の理由により、環境温度の変化に対する吐出性能の変
動が抑制されるとともに、信頼性が向上する。加えて、
上記インクジェットヘッドでは、電位がいったん中間電
位VMに移行した後、更に第1電位VLに変化してから
第2電位VHに移行するので、ノズルから突出したイン
クを強制的に分離させることができる。そのため、イン
ク滴を吐出するための波形がインク滴を吐出した後の波
形に与える影響を少なくすることができる。
【0020】主駆動信号における中間電位VM、第1電
位VL、前記中間電位VMの順に電位が変化してから更
に電位が変化し始める時点t1から、その後第1電位V
Lになってから更に電位が変化し始める時点t2までの
時間T2=t2−t1は、インクジェットヘッドのヘル
ムホルツ共振周期Tcに対して、T2≦Tc/4に設定
されていることが好ましい。
【0021】このことにより、インク滴を分離するため
に特に好適な波形が得られる。
【0022】前記信号供給手段は、第1電位VL及び第
2電位VHを一定に維持する一方、中間電位VMを変化
させることによって前記割合H=(VM−VL)/(V
H−VL)を変化させることが好ましい。
【0023】このことにより、第2電位と第1電位との
電位差VH−VLを変えることなく、上記割合Hを変化
させることができる。そのため、アクチュエータに過大
な電圧を印加する必要はなく、駆動回路の発熱やアクチ
ュエータの絶縁破壊は、より確実に防止される。
【0024】前記信号供給手段は、同一のノズルから複
数のインク滴を吐出させ且つそれらインク滴を飛翔中に
合体させるように、前記主駆動信号に先立って、前記中
間電位VMと前記第1電位VLとを有する1または2以
上のパルス信号を供給するものであってもよい。
【0025】このように複数のインク滴を合体させるこ
とにより、大径のインクドットを形成することができ
る。
【0026】本発明に係るインクジェット式記録装置
は、前記いずれか一つのインクジェットヘッドと、前記
インクジェットヘッドと記録媒体とを相対移動させる移
動手段とを備えているものである。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第2電
位VHと第1電位VLとの差に対する中間電位VMと第
1電位VLとの差の割合H=(VM−VL)/(VH−
VL)を、環境温度またはインクの温度が低いほど大き
くなるように変化させることとしたので、環境温度の変
化に対する吐出性能の変動を抑制することができるとと
もに、信頼性及び寿命を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0029】<実施形態1>図1は、インクジェット式
記録装置としてのプリンタ20の概略構成を示してい
る。プリンタ20は、キャリッジ16に固定されたイン
クジェットヘッド1を備えている。キャリッジ16に
は、図1では図示を省略するキャリッジモータ28(図
6参照)が設けられている。キャリッジ16は、キャリ
ッジモータ28によって主走査方向(図1及び図2に示
すX方向)に延びるキャリッジ軸17にガイドされ、そ
の方向に往復移動するように構成されている。インクジ
ェットヘッド1はキャリッジ16に搭載されているの
で、インクジェットヘッド1もキャリッジ16の往復移
動に伴って主走査方向Xに往復移動する。なお、このキ
ャリッジ16、キャリッジ軸17及びキャリッジモータ
28により、インクジェットヘッド1と記録紙41とを
相対移動させる移動手段が構成されている。
【0030】記録紙41は、図1では図示を省略する搬
送モータ26(図6参照)によって回転駆動される2つ
の搬送ローラ42に挟まれており、この搬送モータ26
及び各搬送ローラ42により、主走査方向Xと直交する
副走査方向(図1及び図2に示すY方向)に搬送され
る。
【0031】図2〜図5に示すように、インクジェット
ヘッド1は、インクを収容する複数の圧力室4と各圧力
室4にそれぞれ連通する複数のノズル2とが形成された
ヘッド本体40と、各圧力室4内のインクに圧力を付与
するアクチュエータ10とを有している。アクチュエー
タ10は、圧電素子13を有するピエゾ式のアクチュエ
ータであって、圧電素子13に固着した振動板11がた
わみ変形を行ういわゆるたわみ振動型のアクチュエータ
である。このアクチュエータ10は、圧力室4の縮小及
び拡大に伴う圧力室4内の圧力変化によって、ノズル2
からインク滴を吐出し且つ圧力室4にインクを充填す
る。
【0032】図2に示すように、圧力室4は、インクジ
ェットヘッド1の内部に主走査方向Xに延びるように長
溝状に形成され、副走査方向Yに互いに所定間隔をあけ
て配設されている。圧力室4の一端部(図2の右側の端
部)には、ノズル2が設けられている。ノズル2,2,
…は、インクジェットヘッド1の下面において、副走査
方向Yに互いに所定間隔をあけて開口するように設けら
れている。圧力室4の他端部(図2の左側の端部)は、
インク供給路5の一端部に連続している。各インク供給
路5の他端部は、副走査方向Yに延びるインク供給室3
に連続している。
【0033】図3に示すように、インクジェットヘッド
1は、ノズル2が形成されたノズルプレート6と、圧力
室4及びインク供給路5を区画形成する区画壁7と、ア
クチュエータ10とが順に積層されて構成されている。
このノズルプレート6は厚さ20μmのポリイミド板か
らなり、区画壁7は厚さ480μmのステンレス製ラミ
ネート板、またはステンレスと感光性ガラスとのラミネ
ート板からなっている。
【0034】図4及び図5に誇張して示すように、アク
チュエータ10は、圧力室4を覆う振動板11と、振動
板11を変形させる薄膜の圧電素子13と、個別電極1
4とが順に積層されて構成されている。振動板11は、
厚さ2μmのクロム板からなっていて、個別電極14と
共に圧電素子13に電圧を印加するための共通電極とし
ての機能も有している。圧電素子13は、圧力室4に対
応して設けられており、厚さ0.5μm〜5μmのPZ
T(ジルコル酸チタン酸鉛)等を好適に用いることがで
きる。本実施形態では、圧電素子13の厚みは3μmに
設定されている。個別電極14は厚さ0.1μmの白金
板からなっており、アクチュエータ10の全体の厚さは
約5μmとなっている。なお、互いに隣接する圧電素子
13及び個別電極14の間には、ポリイミドからなる絶
縁層15が設けられている。
【0035】次に、図6のブロック図を参照しながら、
プリンタ20の制御回路35を説明する。制御回路35
は、CPUからなる主制御部21と、各種データ処理の
ためのルーチン等を記憶したROM22と、各種データ
の記憶等を行うRAM23と、搬送モータ26及びキャ
リッジモータ28とをそれぞれ駆動制御するためのドラ
イバ回路25,27及びモータ制御回路24と、印刷デ
ータを受信するデータ受信回路29と、駆動信号を発生
させる駆動信号発生回路30とを備えている。また、制
御回路35には、環境温度を検出する温度センサ33が
設けられている。本実施形態の温度センサ33は、プリ
ンタ本体側に設けられており、プリンタ20の設置され
た室内の空気温度を検出するものである。ただし、温度
センサ33はインクジェットヘッド1に設けられていて
もよく、また、インクタンク(図示せず)内またはイン
クジェットヘッド1内のインクの温度を検出するもので
あってもよい。
【0036】次に、プリンタ20の動作について説明す
る。まず、プリンタ本体(図示せず)から画像データが
送信され、データ受信回路29がこの画像データを受信
すると、主制御部21がROM22に記憶された処理ル
ーチンに基づいて、モータ制御回路24及びドライバ回
路25,27を介して搬送モータ26及びキャリッジモ
ータ28をそれぞれ制御すると共に、駆動信号発生回路
30に駆動信号を発生させる。そして、この駆動信号が
アクチュエータ10に供給され、アクチュエータ10の
たわみ変形によってノズル2からインク滴が吐出され
る。
【0037】次に、駆動信号発生回路30によって生成
される駆動信号について説明する。図7に示すように、
駆動信号は、圧力室4の容積を増加させるようにアクチ
ュエータ10を駆動する最小電位(第1電位)VLと、
圧力室4の容積を減少させるようにアクチュエータ10
を駆動する最大電位(第2電位)VHと、最小電位VL
と最大電位VHとの間の中間電位VMとを有し、中間電
位VMを維持する波形P11と、中間電位VMから最小
電位VLに移行する立ち下がり波形P12と、最小電位
VLを維持する波形P13と、最小電位VLから最大電
位VHに移行する立ち上がり波形P14と、最大電位V
Hを維持する波形P15と、最大電位VHから中間電位
VMに移行する立ち下がり波形P16と、中間電位VM
を維持する波形P17とから構成されている。言い換え
ると、上記駆動信号は、アクチュエータ10にいわゆる
プルプッシュプル(引き押し引き)動作を行わせる信号
である。
【0038】立ち上がり波形P14の終点の電位を中間
電位VMではなく最大電位VHにした理由は、その後に
中間電位VMに戻す立ち下がり波形P16を設けること
によって、インク滴を吐出した後のノズル近傍のインク
メニスカスをノズル内に強制的に引き込むためである。
このような立ち下がり波形P16を設けることにより、
メニスカスの振動を抑制することができ、駆動周波数の
向上を図ることができる。
【0039】ところで、インクの粘度は環境温度によっ
て変化する。環境温度が高い場合はインクの粘度は小さ
くなり、逆に、環境温度が低い場合には、インクの粘度
は大きくなる。インク粘度が大きい場合には、インク滴
の吐出速度及び吐出量が減少しないように、駆動パルス
の立ち下がり波形P12の電位差(VM−VL)は、で
きるだけ大きい方が好ましい。一方、インク粘度が小さ
い場合には、インク吐出後のインクメニスカスはノズル
内に引き込まれやすく、メニスカスの振動が起こりにく
いので、立ち下がり波形P16の電位差(VH−VM)
は小さくてもよい。
【0040】そこで、本実施形態では、インク粘度が大
きくなる低温環境下では立ち下がり波形P12の電位差
が相対的に大きく且つ立ち下がり波形P16の電位差が
相対的に小さくなるように、中間電位VMと最小電位V
Lとの差a=(VM−VL)と最大電位VHと最小電位
VLとの差b=(VH−VL)との割合H=a/bを、
環境温度に応じて変化させることとした。
【0041】すなわち、本駆動信号では、上記割合H=
a/bは、環境温度が低いほど大きく且つ環境温度が高
いほど小さくなるように、環境温度に応じて変化する。
具体的には、上記割合Hは0.5〜1の範囲内で変化す
るようになっており、例えば、環境温度が5℃〜30℃
の範囲では、表1に示すように変化する。
【0042】
【表1】
【0043】本実施形態では、最小電位VL及び最大電
位VHの値は不変であり、中間電位VMを変化させるこ
とによって上記割合Hを変化させている。つまり、アク
チュエータ10等に過大な電圧を印加しないように、最
大電位VHと最小電位VLとの差b=(VH−VL)は
一定になっており、中間電位VMと最小電位VLとの差
a=(VM−VL)は環境温度に応じて変化する。
【0044】なお、図8に示すように、上記割合Hが1
となるのは、立ち下がり波形P16のない場合である。
【0045】図9は、環境温度が25℃(基準温度)の
ときに、インク滴の吐出速度が駆動周波数によってどの
ように変動するかを示したグラフである。駆動周波数に
対する吐出速度の変動が少ないほど、吐出性能は安定し
ていると言える。図9より、環境温度が25℃の場合に
は、割合H=a/bが大きくなるほど吐出速度の変動が
大きくなることが分かる。逆に言うと、インクメニスカ
ス振動を抑制する前記立ち下がり波形P16を設けるこ
とにより、吐出性能は安定することが分かる。
【0046】一方、図10は、環境温度が5℃のときに
おける吐出速度の変動を示すグラフである。図10よ
り、環境温度が低温の場合には、割合Hが大きくても吐
出速度の変動が小さいことが分かる。
【0047】また、図11は環境温度が30℃のときに
おける吐出速度の変動を示すグラフである。図11よ
り、環境温度が高い場合には基準温度よりもインク粘度
が低くなるため、インクメニスカスが振動しやすくな
る。このため高周波数での速度変動が大きくなる。これ
を抑えるため、低温時とは逆に割合H=a/bを小さく
することで、速度変動を抑えることが可能になる。また
割合H=a/bを0.5にすることで、さらに安定性を
増すことが出来るが、30℃以上での吐出速度の変動は
比較的少ないため、ここでは波形の数を減らすため30
℃以上ではH=0.75としている。
【0048】以上のように、本実施形態によれば、環境
温度が低い場合には、中間電位VMと最小電位VLとの
電位差a=VM−VLが大きくなるので、アクチュエー
タ10の駆動力は大きくなる。そのため、インクの粘度
が増加しているにも拘わらず、インク滴を所定の速度及
び液適量で吐出することができる。この際、最大電位V
Hと最小電位VLとの電位差b=VH−VLは変わらな
いので、駆動回路の発熱やアクチュエータ10の絶縁破
壊は起こりにくい。一方、環境温度が通常温度または高
温の場合には、最大電位VHと中間電位VMとの電位差
(=VH−VM)が大きくなるので、インク吐出後のメ
ニスカス振動を十分に抑制することができる。このよう
に、環境温度に応じて電位割合Hを変化させることによ
り、ヘッドの吐出性能及び信頼性の双方を向上させるこ
とができる。
【0049】<実施形態2>実施形態2は、実施形態1
において、駆動信号の波形に変更を加えたものである。
【0050】図12に示すように、実施形態2における
駆動信号は、ノズル2からインクを突出させる波形P1
4の後に、そのインクを強制的に分離させてインク滴に
する波形(液滴分離波形)P21〜P24を加えたもの
である。具体的には、本駆動信号は、中間電位VMを維
持する波形P11と、中間電位VMから最小電位VLに
移行する立ち下がり波形P12と、最小電位VLを維持
する波形P13と、最小電位VLから中間電位VMに移
行する立ち上がり波形P14と、中間電位VMを維持す
る波形P21と、中間電位VMから最小電位VLに移行
する立ち下がり波形P22と、最小電位VLを維持する
波形P23と、最小電位VLから最大電位VHに移行す
る立ち上がり波形P24と、最大電位VHを維持する波
形P15と、最大電位VHから中間電位VMに移行する
立ち下がり波形P16と、中間電位VMを維持する波形
P17とから構成されている。
【0051】図13に模式的に示すように、ノズル2内
のインクは、立ち下がり波形P12によってノズル2内
部に引き込まれた後(図13(a)参照)、立ち上がり
波形P14によってノズル2の外部に突出する(図13
(b)参照)。そして、突出したインクは、液滴分離波
形P22〜P24によって分離され、インク滴となって
飛翔する(図13(c)参照)。次に、メニスカス振動
を抑制する立ち下がり波形P16により、ノズル2外に
突出したインク滴は、ノズル2の内側方向に強制的に引
き込まれる(図13(d),(e)参照)。
【0052】本実施形態においても、実施形態1と同
様、電位割合H=a/b=(VM−VL)/(VH−V
L)は環境温度に応じて変化する。したがって、実施形
態1と同様の効果を得ることができる。なお、図14
は、上記割合H=1の場合(環境温度5℃の場合)の波
形図である。
【0053】加えて、本実施形態では、液滴分離波形を
設け、ノズル2から突出したインクを強制的に分離する
こととしたので、インクメニスカス振動を抑制する波形
P24,P15,P16を、インク吐出のための波形P
12,P13,P14と別々に調整することが可能とな
る。そのため、インク吐出のための波形P12,P1
3,P14とメニスカス振動を抑制する波形P24,P
15,P16とを、それぞれ最適の波形に設定すること
が容易になる。したがって、インク滴の吐出速度及び吐
出量の制御が容易になる。
【0054】図15は、インク滴の吐出量を変えること
なく吐出速度を増加させるように波形を好適化した場合
に、液滴分離波形の有無によって吐出速度がどのように
変わるかを示すグラフである。図15から、液滴分離波
形を設けることにより、吐出速度が増加することが分か
る。
【0055】なお、液滴分離波形によって新たなインク
滴が吐出されないように、立ち下がり波形P22の立ち
下がり開始点から立ち上がり波形P24の立ち上がり開
始点までの時間T2(図12参照)は、ノズル2及び圧
力室4内のインクジェットヘッドのヘルムホルツ共振周
期(なお、ここでいう共振周期は、アクチュエータ10
だけでなく内部のインクも含めた振動系全体の固有周期
をいう。)Tcに対して、T2≦Tc/4に設定されて
いることが好ましい。
【0056】−変形例− 液滴分離波形は、パルス波形に限定されるものではな
い。例えば、図16に示すように、中間電位VMを所定
時間T1だけ維持するような波形であってもよい。この
ように、最小電位VLから最大電位VHにまで電位を立
ち上げる間に、所定時間T1の中間電位維持波形P25
を設けることによっても、ノズル2から突出したインク
を分離することができる。なお、インクメニスカス振動
の共振を利用してインクを分離するために、上記所定時
間T1は、インクジェットヘッドのヘルムホルツ共振周
期Tcに対して、n×Tc+Tc/4≦T1≦n×Tc
+Tc/2(ただし、nは0または自然数)に設定され
ていることが好ましい。
【0057】<実施形態3>実施形態3は、実施形態2
において、駆動信号の波形に変更を加えたものである。
【0058】図17に示すように、実施形態3における
駆動信号は、一印刷周期内に複数のパルスを印加するこ
とによって複数のインク滴を吐出させ、それら複数のイ
ンク滴によって記録紙上に大径のインクドットを形成す
るものである。詳しくは、本駆動信号は、実施形態2の
波形の前に、第1〜第3のパルス信号P1〜P3を加え
たものである。
【0059】上記駆動信号は、記録紙上のインクドット
が主走査方向に細長い長円形になることを防止するた
め、後から吐出するインク滴の方が先に吐出したインク
滴よりも吐出速度が速くなるように設定されていること
が好ましい。パルス間隔を徐々にインクジェットヘッド
のヘルムホルツ共振周期に近づけるように設定すると、
メニスカス振動の共振を利用して吐出速度を調整するこ
とができるので、特に好適である。吐出したインク滴を
飛翔中に合体させ、一つのインク滴にしてから記録紙に
着弾させることとすれば、良好な形状のインクドットを
形成することができるため、より一層好ましい。
【0060】本実施形態においても、電位割合H=a/
b=(VM−VL)/(VH−VL)は、環境温度に応
じて変化する。したがって、実施形態2と同様の効果を
得ることができる。
【0061】メニスカス振動の共振を利用する場合に
は、最後のインク滴を吐出した後のメニスカス振動の振
幅が大きくなりやすいため、立ち下がり波形P16を設
けることによって残留振動を抑制する効果は、顕著に発
揮されることになる。
【0062】図18は、環境温度が25℃の場合におけ
る吐出速度の特性に関するグラフである。図19は、環
境温度が5℃の場合における吐出速度の特性に関するグ
ラフである。図18から、通常温度においては、電位割
合Hが大きいほど吐出速度の変動が大きいことが分か
る。一方、図19から、低温環境下では、電位割合Hが
大きくても吐出速度は変動しないことが分かる。したが
って、環境温度に応じて電位割合Hを変化させることに
より、ヘッドの吐出性能及び信頼性の双方の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの要部の概略構成図で
ある。
【図2】インクジェットヘッドの部分平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】アクチュエータ近傍の部分断面図である。
【図5】図2のB−B線断面図である。
【図6】制御回路のブロック図である。
【図7】実施形態1に係る駆動信号の波形図である。
【図8】実施形態1における環境温度が5℃の場合の駆
動信号の波形図である。
【図9】環境温度が25℃の場合における吐出速度の特
性図である。
【図10】環境温度が5℃の場合における吐出速度の特
性図である。
【図11】環境温度が30℃の場合における吐出速度の
特性図である。
【図12】実施形態2に係る駆動信号の波形図である。
【図13】(a)〜(e)は、インクの挙動を説明する
図である。
【図14】実施形態2における環境温度が5℃の場合の
駆動信号の波形図である。
【図15】環境温度が25℃の場合における吐出速度の
特性図である。
【図16】実施形態2の変形例に係る駆動信号の波形図
である。
【図17】実施形態3に係る駆動信号の波形図である。
【図18】環境温度が25℃の場合における吐出速度の
特性図である。
【図19】環境温度が5℃の場合における吐出速度の特
性図である。
【図20】従来の駆動信号の波形図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 ノズル 3 インク供給室 4 圧力室 10 アクチュエータ 11 振動板 13 圧電素子 14 個別電極 20 プリンタ(インクジェット式記録装置) 30 駆動信号発生回路(信号供給手段) 33 温度センサ(温度検出手段) 35 制御回路 40 ヘッド本体 41 記録紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 馬場 弘一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF23 AF42 AL26 AM22 AR08 BA04 BA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルと当該ノズルに連通し且つインク
    が充填された圧力室とが形成されたヘッド本体と、 圧電素子を有し、当該圧電素子の圧電効果により前記圧
    力室の容積を増減させることによって前記ノズルからイ
    ンク滴を吐出させるアクチュエータと、 前記圧力室の容積を増加させる第1の電位VLと、前記
    圧力室の容積を減少させる第2の電位VHと、前記第1
    電位VLと前記第2電位VHとの間の中間電位VMとを
    含む駆動信号を前記アクチュエータに供給する信号供給
    手段と、 環境温度またはインクの温度を検出する温度検出手段と
    を備えたインクジェットヘッドであって、 前記信号供給手段は、 前記中間電位VM、前記第1電位VL、前記第2電位V
    H、前記中間電位VMの順に電位が変化する主駆動信号
    を少なくとも供給し、 前記第2電位VHと前記第1電位VLとの差に対する前
    記中間電位VMと前記第1電位VLとの差の割合H=
    (VM−VL)/(VH−VL)を、前記温度検出手段
    の検出温度が低いほど1に近づけるように、前記検出温
    度に応じて0.5〜1の間で変化させるインクジェット
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 ノズルと当該ノズルに連通し且つインク
    が充填された圧力室とが形成されたヘッド本体と、 圧電素子を有し、当該圧電素子の圧電効果により前記圧
    力室の容積を増減させることによって前記ノズルからイ
    ンク滴を吐出させるアクチュエータと、 前記圧力室の容積を増加させる第1の電位VLと、前記
    圧力室の容積を減少させる第2の電位VHと、前記第1
    電位VLと前記第2電位VHとの間の中間電位VMとを
    含む駆動信号を前記アクチュエータに供給する信号供給
    手段と、 環境温度またはインクの温度を検出する温度検出手段と
    を備えたインクジェットヘッドであって、 前記信号供給手段は、 前記中間電位VM、前記第1電位VL、前記中間電位V
    M、前記第2電位VH、前記中間電位VMの順に電位が
    変化する主駆動信号を少なくとも供給し、 前記第2電位VHと前記第1電位VLとの差に対する前
    記中間電位VMと前記第1電位VLとの差の割合H=
    (VM−VL)/(VH−VL)を、前記温度検出手段
    の検出温度が低いほど1に近づけるように、前記検出温
    度に応じて0.5〜1の間で変化させるインクジェット
    ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
    であって、 主駆動信号は、中間電位VM、第1電位VL、前記中間
    電位VMの順に電位が変化した後、当該中間電位VMを
    所定の維持時間だけ維持し、その後当該中間電位VM、
    第2電位VH、前記中間電位VMの順に電位を変化させ
    る信号からなり、 前記中間電位VMの維持時間T1は、インクジェットヘ
    ッドのヘルムホルツ共振周期Tcに対して、 n×Tc+Tc/4≦T1≦n×Tc+Tc/2 (ただし、nは0または自然数)に設定されているイン
    クジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 ノズルと当該ノズルに連通し且つインク
    が充填された圧力室とが形成されたヘッド本体と、 圧電素子を有し、当該圧電素子の圧電効果により前記圧
    力室の容積を増減させることによって前記ノズルからイ
    ンク滴を吐出させるアクチュエータと、 前記圧力室の容積を増加させる第1の電位VLと、前記
    圧力室の容積を減少させる第2の電位VHと、前記第1
    電位VLと前記第2電位VHとの間の中間電位VMとを
    含む駆動信号を前記アクチュエータに供給する信号供給
    手段と、 環境温度またはインクの温度を検出する温度検出手段と
    を備えたインクジェットヘッドであって、 前記信号供給手段は、前記中間電位VM、前記第1電位
    VL、前記中間電位VM、前記第1電位VL、前記第2
    電位VH、前記中間電位VMの順に電位が変化する主駆
    動信号を少なくとも供給し、 前記第2電位VHと前記第1電位VLとの差に対する前
    記中間電位VMと前記第1電位VLとの差の割合H=
    (VM−VL)/(VH−VL)を、前記温度検出手段
    の検出温度が低いほど1に近づけるように、前記検出温
    度に応じて0.5〜1の間で変化させるインクジェット
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェットヘッド
    であって、主駆動信号における中間電位VM、第1電位
    VL、前記中間電位VMの順に電位が変化してから更に
    電位が変化し始める時点t1から、その後第1電位VL
    になってから更に電位が変化し始める時点t2までの時
    間T2=t2−t1は、インクジェットヘッドのヘルム
    ホルツ共振周期Tcに対して、 T2≦Tc/4 に設定されているインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のイ
    ンクジェットヘッドであって、信号供給手段は、第1電
    位VL及び第2電位VHを一定に維持する一方、中間電
    位VMを変化させることによって前記割合H=(VM−
    VL)/(VH−VL)を変化させるインクジェットヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一つに記載のイ
    ンクジェットヘッドであって、信号供給手段は、同一の
    ノズルから複数のインク滴を吐出させ且つそれらインク
    滴を飛翔中に合体させるように、前記主駆動信号に先立
    って、前記中間電位VMと前記第1電位VLとを有する
    1または2以上のパルス信号を供給するインクジェット
    ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一つに記載のイ
    ンクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドと記
    録媒体とを相対移動させる移動手段とを備えているイン
    クジェット式記録装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006142588A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007144659A (ja) * 2005-10-25 2007-06-14 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2007301954A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置
JP2008221578A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出ヘッド駆動装置
JPWO2018186140A1 (ja) * 2017-04-07 2020-02-13 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及び駆動方法

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