JP2003127310A - 空洞含有ポリエステル系積層フィルムロール - Google Patents

空洞含有ポリエステル系積層フィルムロール

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JP2003127310A JP2001326747A JP2001326747A JP2003127310A JP 2003127310 A JP2003127310 A JP 2003127310A JP 2001326747 A JP2001326747 A JP 2001326747A JP 2001326747 A JP2001326747 A JP 2001326747A JP 2003127310 A JP2003127310 A JP 2003127310A
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠蔽性、クッション性、表面強度、製膜安定
性に優れ、かつ絵柄印刷層との色調の差が小さく、フィ
ルムロール内の色差の変動が少なく、化粧シートに用い
た場合に絵柄印刷層の印刷品位に優れ、かつ受傷時の色
調変化が少ない、空洞含有ポリエステル系積層フィルム
ロールを提供する。 【解決手段】 空洞含有層(A層)と、A層の少なくと
も片面にポリエステル樹脂から主としてなる層(B層)
が積層された空洞含有ポリエステル系積層フィルムロー
ルであって、前記A層及びB層はともに少なくとも2種
以上の着色顔料を含有し、かつA層は空洞積層数密度が
0.20個/μm以上であり、さらに450nmと65
0nmでのフィルム表面の反射率比(R650/R450)が
1〜5であり、同一フィルムロール内での色差(ΔE)
の最大値と最小値の差が1.0以下であることを特徴と
する空洞含有ポリエステル系積層フィルムロール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷性、製膜安定
性、2次加工適正、熱寸法安定性、インク転移性、Vカ
ット適正に優れ、金属や木材などに貼り合わせて用い
る、化粧シートに好適な空洞含有ポリエステル系積層フ
ィルムロールに関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂を主原料とする合成紙は、耐水
性、表面光沢、平滑な表面による印刷適性等に優れてい
る点から様々な用途展開が進んでいる。特にポリエチレ
ンテレフタレートに代表されるポリエステル系樹脂は、
合成紙原料の中では耐熱性が高く、剛性が高い特徴を有
し使用範囲を拡大しつつある。
【0003】また、空洞含有構造によって発現するクッ
ション性により、熱転写印刷用途(特開昭63−280
687号公報)を始め、各種印刷用フィルムとしても広
く利用されている。このような用途に用いられる空洞含
有ポリエステル系フィルムとしては、ポリエステル中に
無機微粒子を混合して延伸することにより粒子周辺に空
洞を形成したものや、ポリエステル樹脂と非相溶性の熱
可塑性樹脂等をポリエステル中に混合・分散させて空洞
形成の核として利用する方法が知られている。特に後者
は、フィルムを軽量化出来る点から広く採用されてい
る。
【0004】この空洞形成のために用いられる空洞形成
剤としては、ポリプロピレン樹脂やポリメチルペンテン
樹脂(特開昭49−34755号公報)に代表されるポ
リオレフィン系樹脂、あるいはポリスチレン系樹脂(例
えば、特公昭49−2016号公報、特公昭54−29
55号公報)等が提案されている。
【0005】しかしながら、単純に空洞を形成させただ
けでは、空洞の大きさ、形状、数によっては表面強度の
弱いフィルムとなり、表面強度が必要な用途には問題が
ある。
【0006】一方、建築材料については、化粧版の基材
と絵柄印刷層との間に使用されるシート、あるいは化粧
シートに使用されるシート(フィルム)は、通常、表面
に高意匠の絵柄模様が施される。さらに、表面に用いら
れる材料であるため、表面が受傷することがある。特
に、強い接触や擦過を受けた場合は、受傷部の損傷も大
きくなり、フィルムの表面や内部が化粧シートの表面に
露出することがある。そして、フィルムとその表面に形
成された絵柄印刷層の色調が大きく異なる場合は、受傷
部の色調が周囲の色調と異なるために、受傷部が目立
ち、化粧シートの表面の意匠性が大きく損なわれる。こ
のため上層の絵柄層と、基材となる該フィルムの色は極
端に違わないことが要求される。
【0007】化粧シートとしては、塩化ビニル樹脂シー
トが最も一般的である。しかしながら、塩化ビニル樹脂
シートを使用した場合、可塑剤が接着剤層に移行して基
材との間の接着不良を惹起するとか、熱寸法安定性が悪
いために熱による伸縮が生じてシワを惹起するなどの問
題がある。さらに、塩化ビニル樹脂シートは、焼却の際
に塩素を発生し、また、酸性雨およびダイオキシン発生
の要因になるとも言われており、環境保護の観点からも
塩化ビニル樹脂シートを使用しない化粧シートの要望が
強まっている。
【0008】また、ポリプロピレン系の化粧シートにつ
いても同様に、基材との間の接着性が劣ったり、熱寸法
安定性が悪いことによる皺や印刷工程での生産性が上が
らない等の問題がある。
【0009】このため、着色ポリエステルフィルムによ
る印刷性や耐熱性の問題の解決が特開平11−2682
15号公報で試みられているものの、この方法では耐熱
性を優先すると剛性が高くなり、加工性やクッション性
が悪くなる。逆に、加工性を優先すると耐熱性が不足と
なるために充分な解決手段とは言えなかった。さらに、
充分な隠蔽性を得るためには、厚みの薄いフィルムでは
着色剤を大量に含有させる必要があり、製膜性が著しく
悪化するという問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を解消し、隠蔽性、クッション性、表面
強度、製膜安定性に優れ、かつ絵柄印刷層との色調の差
が小さく、フィルムロール内の色差の変動が少なく、化
粧シートに用いた場合に絵柄印刷層の印刷品位に優れ、
かつ受傷時の色調変化が少ない、空洞含有ポリエステル
系積層フィルムロールを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の発明は、ポリエステル樹脂と前記ポリエステル樹脂に
非相溶の熱可塑性樹脂を含有する組成物から主としてな
る空洞含有層(A層)と、A層の少なくとも片面にポリ
エステル樹脂から主としてなる層(B層)が積層された
空洞含有ポリエステル系積層フィルムロールであって、
前記A層及びB層はともに少なくとも2種以上の着色顔
料を含有し、かつA層は下記式(1)で定義される空洞
積層数密度が0.20個/μm以上であり、さらに前記
フィルム表面は450nmと650nmにおける反射率
比(R650/R450)が1〜5であり、同一フィルムロー
ル内での色差(ΔE)の最大値と最小値の差が1.0以
下であることを特徴とする空洞含有ポリエステル系積層
フィルムロールである。 空洞積層数密度(個/μm)=フィルム厚み方向におけるA層の空洞数 (個)/A層の厚み(μm)…(1)
【0012】第2の発明は、前記着色顔料の平均粒子径
が5μm以下であることを特徴とする第1の発明に記載
の空洞含有ポリエステル系積層フィルムロールである。
【0013】第3の発明は、前記ポリエステル樹脂に非
相溶の熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂及びポリ
スチレン系樹脂を含むことを特徴とする第1または2の
発明に記載の空洞含有ポリエステル系積層フィルムロー
ルである。
【0014】第4の発明は、前記フィルムの見かけ密度
が0.70〜1.45g/cm3であることを特徴とす
る第1、2、または3の発明に空洞含有ポリエステル系
積層フィルムロールである。
【0015】第5の発明は、前記積層フィルムの厚みが
100μm以下であることを特徴とする第1、2、3、
または4の発明に記載の空洞含有ポリエステル系積層フ
ィルムロールである。
【0016】
【発明の実施形態】化粧板の多くに用いられる木目調印
刷に対し、この絵柄印刷層とフィルムとの色調の差を小
さくし、絵柄印刷層が受傷した際のキズを目立たなくす
るためには、450nmと650nmにおけるフィルム
表面の反射率比(R650/R450)が1〜5であることが
必要である。前記反射率比の上限値は3.0が好まし
く、特に好ましくは2.5である。また、前記反射率比
の下限値は1.2が好ましく、特に好ましくは1.3で
ある。前記反射率比(R650/R450)が小さすぎたり、
大きすぎたりする場合には、絵柄印刷層とフィルム間の
色調の差が大きくなるため、絵柄印刷層が受傷した際の
キズが目立ち好ましくない。
【0017】また、厚みが100μm以下の薄物フィル
ムの場合には、隠蔽性を確保するために着色剤を大量に
含有せざるを得ず、逆に製膜安定性が悪化する。これに
対し、フィルム中に空洞含有構造を付与することによ
り、隠蔽度と白色度が付加されるため、着色顔料の含有
量を減少させることができ、さらにフィルムの延伸性の
点でも工業生産に充分対応できる。
【0018】さらに、フィルムを積層構造とすることに
よって、各層で異なる機能を付与することが可能とな
る。具体的には、主層である空洞含有層(A層)で延伸
性を確保する機能を持たせ、前記A層の少なくとも片面
に積層する主としてポリエステル樹脂からなる層(B
層)で、単層では不可能な大量の着色顔料を含有させる
ことが可能となり、さらなる隠蔽性の向上させる機能を
もたせることができる。
【0019】また、フィルム内部を空洞含有構造とする
ことにより、フィルムに適度なクッション性や柔らかさ
を付与することが可能となり、従来の着色ポリエステル
フィルムでは得られなかった加工追随性を与えることが
可能となる。
【0020】同一フィルムロール内でのフィルム表面の
色差(ΔE)の最大値と最小値の差は、1.0以下であ
ることが必要である。前記色差の最大値と最小値の差
は、0.8以下が好ましく、特に好ましくは0.6以下
である。ここで、色差とは、色差計を用いて測定したフ
ィルムの色調L値、b値、a値をそれぞれ二乗した数値
の和の平方根で表したものである。前記色差(ΔE)の
最大値と最小値の差が大きすぎると、フィルムロールの
ロット内での色調変動が大きくなる。そのため、絵柄印
刷層を付与した後の意匠性を損なったり、製品の安定性
を損なってしまう。
【0021】フィルムの色差(ΔE)の最大値と最小値
の差を小さくするためには、フィルム中の着色顔料の分
散をよくすることや、原料供給系や押し出し機内部での
原料の偏析を減少させることが重要となってくる。
【0022】具体的には、着色顔料の分散性を良くする
方法として、予め着色顔料を樹脂中に分散させたマスタ
ーバッチを作成し、この後に製膜用の押出し機で混合押
し出しする方法や、攪拌効率の高い押出し機を用いる方
法が好適である。さらに、原料供給系においては、レジ
ンの偏析を防止するために、レジンの計量精度の高い計
量装置や移送装置を用いることや、再攪拌の設備を使用
する方法を単独または併用することが有効である。
【0023】また、空洞含有層(A層)については、空
洞の数や空洞の形態によって白色度や隠蔽度に大きく影
響を与えるために、フィルムロール中の空洞状態をフィ
ルムの幅方向と流れ方向について均一とすることが、白
色度や隠蔽度などの品質を一定レベルで安定して得るた
めに重要である。
【0024】しかしながら、白色度や隠蔽度などの品質
を一定レベルで安定して得るためには、極めて高度な製
膜技術や工程管理が必要となり、前記空洞含有層(A
層)の色調の変動を極限まで小さくすることは一般的に
は非常に困難である。
【0025】そこで、フィルムを積層構造とし、前記空
洞含有層(A層)の外側に色調の変動要因がより少ない
着色顔料を含有するポリエステル樹脂層(B層)を設け
ることによって、フィルムロール内におけるフィルムの
色差の最大値と最小値の差をより小さくすることが可能
となる。
【0026】本発明の空洞含有ポリエステル系積層フィ
ルムロールにおいて、絵柄印刷層とフィルムとの色調の
差を小さくし、絵柄印刷層が受傷した際のキズを目立た
なくするためには、450nmと650nmにおけるフ
ィルム表面の反射率比(R65 0/R450)を1〜5とする
必要があり、前記反射率比(R650/R450)を1〜5と
するためには、空洞含有層(A層)及び主としてポリエ
ステル樹脂からなる層(B層)の両方の層に、少なくと
も2種以上の着色顔料を含有させることが必要である。
【0027】着色顔料としては、下記に示す様々なもの
が使用することができる。白色顔料としてはルチル型ま
たはアナターゼ型の二酸化チタン、亜鉛華、鉛白、硫酸
鉛、リトボン、硫化亜鉛、酸化アンチモンなどが使用で
きる。
【0028】さらに、艶消し効果が得られる体質顔料と
しては、バライト、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウ
ム、炭酸石灰粉、沈降性炭酸カルシウム、石膏、アスベ
スト、クレー(カオリン)、シリカ粉、微粉ケイ酸、珪
藻土、塩基性炭酸マグネシウム、アルミナホワイト、グ
ロスホワイト、サチン白などが使用できる。
【0029】黒色顔料としては、マグネタイト(鉄
黒)、カーボンブラック、アニリンブラック、シアニン
ブラックなどが使用できる。黄色顔料としては黄鉛、亜
鉛黄、クロム酸バリウム、カドミウムイエロー、黄色酸
化鉄、黄土、チタン黄、鉛シアナミド、鉛酸カルシウム
などの無機顔料のほかに、有機顔料としてハンザイエロ
ーなどのアゾ系顔料、ナフトールイエローなどのニトロ
系顔料が使用できる。
【0030】橙色顔料としては、赤口黄鉛、クロムパー
ミリオンなどの無機系顔料のほかに、有機系顔料として
パーマネントオレンジなどのアゾ系顔料などが使用でき
る。
【0031】赤色顔料としてはベンガラ、鉛丹、銀朱、
カドミウムレッド、カドミウムマーキュリーレッド、ア
ンチモン朱などの無機顔料のほかに、有機顔料としてパ
ーマネントレッドなどのアゾ系顔料あるいはキナクリド
ン系顔料などが使用できる。
【0032】紫色顔料としてはコバルト紫[(Co
3(PO42あるいはCo3(AsO42]あるいはマン
ガン紫などの無機顔料のほかに、有機顔料としてファス
トバイオレットBなどのアゾ系顔料やメチルバイオレッ
トレーキなどの塩基性染色系レーキ顔料が使用できる。
【0033】青色顔料としては群青、紺青、コバルトブ
ルー、セルリアンブルー、呉須などの無機顔料のほか
に、有機顔料としてフタロシアニンブルーなどのフタロ
シアニン系顔料やアルカリブルーレーキなどの酸性染色
レーキ顔料などが使用できる。
【0034】緑色顔料としてはクロムグリーン、ジンク
グリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリー
ンあるいはコバルトグリーンなどの無機顔料のほかに、
有機顔料としてピグメントグリーンBなどのニトロソ系
顔料やフタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系
顔料等が使用できる。
【0035】上記の着色顔料のうち、粒形状が球状、疑
似球状、円柱状などの立体的な形状を呈する無機顔料に
ついては、平均粒子径(SEM法)が5μm以下である
ことが好ましい。平均粒子径の上限値は3μmがさらに
好ましく、特に好ましくは1μmである。また、平均粒
子径の下限値は0.05μmが好ましく、さらに好まし
くは0.1μmであり、特に好ましくは0.3μmであ
る。着色顔料の平均粒子径が小さすぎると、体積当たり
の表面積が大きくなるため、水分の吸着が多くなり、加
水分解により樹脂の固有粘度の低下が増大したり、さら
には着色顔料同士が凝集しやすくなる。一方、平均粒子
径が大きすぎると、フィルム製造時にフィルムが破断し
たり、印刷の仕上がり性が低下するなどの問題が発生す
るため好ましくない。
【0036】本発明において、着色顔料はポリエステル
の重合反応中に含有させてもよく、重合後に例えば二軸
押出機を使用して着色顔料を混練・分散させてマスター
バッチとし、これの所定量をポリエステルフィルム中に
配合させる方法などを採用することができる。着色顔料
含有量の調節方法としては、マスター原料を調製し、実
質的に着色顔料を含有しない原料でマスター原料を希釈
して着色顔料含有量を調節する方法が有効である。な
お、着色顔料は、二次凝集した粗大粒子を除去するため
に、事前に解砕処理、分散処理、分級処理、濾過処理な
どの少なくとも1つ以上の処理を行うことが好ましい。
【0037】表面強度に関しては、フィルムを積層構造
にすることと、フィルムの厚み方向における空洞含有層
(A層)のボイド積層数密度を0.20個/μm以上と
することで達成される。ボイド積層数密度は上限値が
0.45個/μmであることがより好ましく、特に好ま
しくは0.40個/μmである。また、下限値は0.2
5個/μmであることがより好ましく、特に好ましくは
0.30個/μmである。ボイド積層数密度が0.20
個/μm未満では、ボイドのサイズが大きくて表面強度
が不足となるか、あるいは空洞の体積が少なくて必要な
クッション性が達成されず、印刷性や、加工に対する追
随性が悪化する。
【0038】また、本発明における空洞含有ポリエステ
ル系積層フィルムロールは、積層フィルムの見かけ密度
が0.70〜1.45g/cm3であることが好まし
い。積層フィルムの見かけ密度の上限値は1.40g/
cm3であることがより好ましく、特に好ましくは1.
35g/cm3である。また、積層フィルムの見かけ密
度の下限値は0.80g/cm3であることがより好ま
しく、特に好ましくは0.85g/cm3である。積層
フィルムの見かけ密度が小さすぎると、フィルムの強度
が低下し、シワの発生や表面の劈開などにより後加工工
程での取扱が難しくなるため好ましくない。一方、積層
フィルムの見かけ密度が大きすぎると、空洞含有量が充
分でなくなるため、本発明の好適な用途である化粧シー
トとして必要な特性が充分に得られなくなる。
【0039】本発明において、上記空洞積層数密度およ
び見かけ密度を上記範囲に制御するためには、例えば、
下記に示すポリエステル樹脂に非相溶の熱可塑性樹脂の
含有量を適切な範囲に調節したり、フィルムの延伸温度
や延伸倍率を調節するなどの方法が挙げられる。
【0040】本発明の空洞含有ポリエステル系積層フィ
ルムにおいて、ポリエステル樹脂中にポリオレフィン系
樹脂およびポリスチレン系樹脂を含む、ポリエステル樹
脂に非相溶の熱可塑性樹脂が粒子状に分散されている。
ポリオレフィン系樹脂粒子の周りにはポリスチレン系樹
脂よりなる相が形成(コア・シェル構造)され、これが
空洞発現材粒子として、マトリクスのポリエステル系樹
脂中に海島構造として分散している。本発明のフィルム
に含まれる空洞は、上記構造を有する溶融樹脂成形物を
少なくとも1方向に延伸することにより、当該非相溶の
熱可塑性樹脂からなる分散粒子とマトリクスのポリエス
テル樹脂の界面に形成される。
【0041】本発明のフィルムで用いられるポリエステ
ル樹脂とは、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸のごとき芳香族ジカルボン酸又はそのエス
テルとエチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコールのごときグリコールとを重縮合
させて製造されるポリエステルである。
【0042】これらのポリエステルは、芳香族ジカルボ
ン酸とグリコールとを直接反応させる方法のほか、芳香
族ジカルボン酸のアルキルエステルとグリコールとをエ
ステル交換反応させた後重縮合させるか、あるいは芳香
族ジカルボン酸のジグリコールエステルを重縮合させる
などの方法によって製造することができる。
【0043】かかるポリエステルの代表例としてはポリ
エチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンブチレンテレフタレートあるいはポ
リエチレン−2,6−ナフタレートなどが挙げられる。
これらのポリエステルはホモポリマーであってもよく、
第3成分を共重合したものであってもよい。いずれにし
ても本発明においては、エチレンテレフタレート単位、
プロピレンテレフタレート単位、ブチレンテレフタレー
ト単位あるいはエチレン−2,6−ナフタレート単位が
70モル%以上であるポリエステルが好ましく、より好
ましくは80モル%以上、特に好ましくは90モル%以
上である。なお、上記ポリエステル樹脂は単独で使用し
てもよく、あるいは2種以上混合して使用してもよい。
【0044】また、本発明の積層フィルムの空洞含有層
(A層)において、空洞発現材として用いるポリオレフ
ィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン、ポリメチルペンテンなどが挙げられる。こ
れらは必ずしもホモポリマーに限定されるものではな
い。また、2種類以上のオレフィン系モノマーを重合し
た共重合ポリマーであってもよく、有機酸成分などを共
重合した変成ポリオレフィン樹脂でもよい。
【0045】また、ポリオレフィン系樹脂は必ずしも単
独で使用する必要はなく、主成分(含有量の最も多いポ
リオレフィン樹脂成分)以外に、他の副成分(主成分に
対して含有量の少ないポリオレフィン系樹脂成分)を混
合して用いてもよい。
【0046】また、本発明においては高温下でも軟化し
にくく、優れた空洞発現性を発現することから、前記ポ
リオレフィン系樹脂の中でもポリメチルペンテン樹脂が
特に好ましい。
【0047】上記ポリオレフィン系樹脂の含有量は、空
洞含有層(A層)を構成する樹脂組成物に対して、上限
値が14.5重量%であることが好ましく、特に好まし
くは11.5重量%である。また、下限値は2.0重量
%であることが好ましく、特に好ましくは4.0重量%
である。ポリオレフィン系樹脂の含有量が少なすぎる
と、積層フィルムの空洞含有層(A層)における空洞含
有量が充分でなくなるため、本発明の好適な用途である
化粧シートとして必要な特性が充分に得られなくなる。
一方、ポリオレフィン系樹脂の含有量が多すぎると、製
膜時の延伸工程の安定性が得られなくなる。
【0048】また、本発明の積層フィルムの空洞含有層
(A層)に用いるポリスチレン系樹脂は特に限定されな
いが、代表的な樹脂としてスチレンモノマーを重合した
ホモポリマーのほか、有機酸成分などの各主成分を共重
合した変成ポリスチレン樹脂などが挙げられる。上記ポ
リスチレン系樹脂の含有量は、空洞含有層を構成する樹
脂組成物に対して、上限値が7.0重量%であることが
好ましく、特に好ましくは5.0重量%である。また、
下限値は0.5重量%であることが好ましく、特に好ま
しくは1.0重量%である。ポリスチレン系樹脂の含有
量が少なすぎると、ポリエステル樹脂に非相溶な樹脂か
らなる空洞発現材粒子が粗分散化して空洞が大きくな
り、表面強度などの物性を損なう。一方、ポリスチレン
系樹脂の含有量が多すぎると、フィルムの剛性が高くな
り、柔軟性を損なう。
【0049】本発明の積層フィルムでは、上記ポリオレ
フィン系樹脂と上記ポリスチレン系樹脂を含む、ポリエ
ステル樹脂に非相溶の熱可塑性樹脂の合計含有量は、空
洞含有層を構成する樹脂組成物に対して、上限値が1
5.0重量%であることが好ましく、特に好ましくは1
0.0重量%である。また、下限値は2.5重量%であ
ることが好ましく、特に好ましくは4.0重量%であ
る。ポリエステル樹脂に非相溶の熱可塑性樹脂の合計含
有量が少なすぎると、フィルムの空洞含有量が不充分と
なり、本発明の好適な用途である化粧シートとして必要
な特性が充分に得られなくなる。一方、ポリスチレン系
樹脂の含有量が多すぎると、製膜時の延伸工程の安定性
が得られなくなる。
【0050】また、本発明の積層フィルムの空洞含有層
(A層)に用いるポリオレフィン系樹脂とポリスチレン
系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂の溶融粘度ηO(ポイ
ズ)とポリスチレン系樹脂の溶融粘度ηS(ポイズ)と
の比(ηO/ηS)が0.80以下であることが好まし
く、特に好ましくは0.50以下である。上記の溶融粘
度の比が大きすぎると、ポリスチレン系樹脂の分散が不
均一になり、非相溶樹脂の分散体における相構造が不安
定になることから、空洞発現材の分散状態が悪化し、フ
ィルム厚み方向のボイド積層数密度を前記範囲とするこ
とが困難となる。
【0051】なお、2種類以上のポリオレフィン系樹脂
を混合して用いる場合、含有量が最も多いポリオレフィ
ン系樹脂(主成分)の溶融粘度をηO(ポイズ)を上記
の溶融粘度の関係を満足するように樹脂粘度を設定する
ことが好ましい。
【0052】ポリオレフィン系樹脂の主成分としてポリ
メチルペンテン樹脂を使用する場合、当該ポリメチルペ
ンテン樹脂の溶融粘度ηOは、3,500ポイズ以下で
あることが好ましく、特に好ましくは2,000ポイズ
以下である。ポリメチルペンテン樹脂の溶融粘度ηO
溶融粘度が大きすぎると、フィルム原料を混練り、押出
し成形する過程で当該樹脂が分散され難くなり、本発明
の好適な用途である化粧シートとして必要な特性が充分
に得られなくなる。
【0053】また、ポリスチレン系樹脂の溶融粘度ηS
は、上限値が10,000ポイズであることが好まし
く、特に好ましくは7,000ポイズである。また、下
限値は1,000ポイズであることが好ましく、特に好
ましくは3,000ポイズである。ポリスチレン系樹脂
の溶融粘度ηSが大きすぎると、フィルム原料を混練
り、押出し成形する過程で当該樹脂が分散され難くな
り、一方ポリスチレン系樹脂の溶融粘度ηSが小さすぎ
ると当該樹脂の分布が不均一となり、どちらの場合も本
発明の好適な用途である化粧シートとして必要な特性が
充分に得られなくなる。
【0054】また、本発明の積層フィルム中には、隠蔽
性をさらに高めるために、無機または有機の不活性粒子
を必要に応じて含有してもよい。前記不活性粒子として
は、二酸化チタン、シリカ、カオリナイト、タルク、炭
酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、
カーボンブラック、酸化亜鉛、硫化亜鉛などの無機粒子
のほか、有機粒子等の一般に用いられるものが想定され
るが特に限定されるものではない。
【0055】また、不活性粒子の含有量についても特に
限定されるものではない。しかしながら、不活性粒子を
含有させる場合には、本発明の好適な用途である化粧シ
ートとしての特性を低下させない範囲で、その種類と含
有量を設定すべきである。
【0056】また、本発明の積層フィルムにおいては、
その少なくとも片面に塗布層を設けてもよい。塗布層を
設けることにより、接着性や帯電防止性などの機能を付
与することができる。塗布層を主として構成するバイン
ダー樹脂としては、共重合ポリエステル樹脂が好ましい
が、このほかにも、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウ
レタン樹脂、アクリル系樹脂など、通常のポリエステル
フィルムの接着性を改善する高分子樹脂や、帯電防止性
を向上させる化合物等が適用可能である。
【0057】塗布層を設ける方法としては、グラビアコ
ート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレイコ
ート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方
式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式な
ど通常用いられている方法が適用できる。塗布する段階
としては、フィルムの延伸前や縦延伸後に塗布するイン
ラインコーティング法、あるいは二軸配向処理の終了し
たフィルム表面に塗布するオフラインコーティング法な
どのいずれの方法も可能である。
【0058】本発明の空洞含有ポリエステル系積層フィ
ルムロールの製造方法は任意であり、特に制限されるも
のではないが、例えば前述の組成からなる混合物を溶融
させシート状に押出し成形して未延伸フィルムとし、こ
の未延伸フィルムを少なくとも1方向に延伸し、次いで
熱固定処理、必要に応じて熱弛緩処理したあと冷却し、
両端部をカットした後、必要なサイズのスリットして紙
管などにロール状に巻き取るという一般的な方法を用い
ることができる。
【0059】本発明においては、原料を溶融して押出し
成形する過程でポリエステル樹脂中にポリエステル樹脂
と非相溶な熱可塑性樹脂を分散させている。本発明の実
施例では、ポリエステル樹脂およびこれに混合させる樹
脂はペレット形状で供給されているものを用いたが、こ
れに限定されるものではない。
【0060】フィルム状に溶融成形するために押出機に
投入する原料は、目的の組成に応じて、これらの樹脂を
ペレット混合して準備した。しかしながら、本発明で用
いるポリエステル樹脂とポリオレフィン系樹脂は一般に
比重が大きく異なっており、一度混合したペレットが押
出機に供給される過程で再分離しない工夫を加えること
が好ましい。
【0061】このための方策の好ましい例としては、事
前に原料樹脂の一部または全部を組み合わせて混練りペ
レタイズし、マスターバッチペレットとして準備する方
法が挙げられる。本発明の実施例ではこの方法を用いた
が、本発明の効果を妨げない限り特に限定されるもので
はない。
【0062】また、これらの非相溶な樹脂の混合系の押
出しにおいては、溶融状態で混合して微分散させた後
も、樹脂の界面エネルギーを減少させようという働きか
ら、粒子状に分散した前記非相溶樹脂が再凝集する性質
がある。これは未延伸フィルムを押出成形する際に空洞
発現材を粗分散化させ、求める物性発現の妨げとなる現
象である。
【0063】これを防ぐため、本発明のフィルムを成形
する際にはより混合効果の高い二軸押出機を用いて、空
洞発現材をあらかじめ微分散させておくことが好まし
い。また、これが困難な場合には補助的な手段として、
押出機から静的混合器を介して、原料樹脂をフィードブ
ロックまたはダイスに供給することも好ましい。
【0064】ここで用いる静的混合器としては、スタテ
ィックミキサーやオリフィス等を用いることができる。
ただし、これらの方法をとった場合にはメルトライン中
に熱劣化した樹脂を滞留させることもあり、注意が必要
である。なお、溶融状態の非相溶樹脂の再凝集は低せん
断状態で時間とともに進行すると考えられるので、押出
機からダイスにいたるメルトライン中に溶融樹脂の滞留
時間を減少させることが根本的な解決となる。本発明に
おいて、この時間は30分以下とすることが好ましく、
特に好ましくは15分以下とする。
【0065】また、空洞含有層(A層)と主にポリエス
テル樹脂からなる層(B層)との積層は、共押し出し法
により溶融状態で行うことが好ましい。
【0066】上述の様にして得た未延伸フィルムは少な
くとも一軸方向に延伸配向させる。延伸・配向条件は、
フィルムの物性と密接に関係する。以下では、最も一般
的に用いられている逐次二軸延伸方法、特に未延伸フィ
ルムを長手方向次いで幅方向に延伸する方法を例にと
り、延伸・配向条件を説明する。
【0067】縦延伸工程では、周速が異なる2本あるい
は多数本のロール間で延伸する。このときの加熱手段と
しては、加熱ロールを用いる方法でも非接触の加熱方法
を用いる方法でもよく、それらを併用してもよい。次い
で一軸延伸フィルムをテンターに導入し、幅方向に(T
m−10℃)以下の温度で2.5〜5.0倍に延伸す
る。(但し、Tmはポリエステルの融点を示す。)
【0068】また、上記の二軸延伸フィルムに対し、熱
固定処理を施す。熱固定処理はテンター中で行うのが好
ましく、特に好ましくは(Tm−60℃)〜Tmの範囲
で行う。さらに、寸法安定性をさらに改良するために幅
方向及び/又は長手方向に弛緩処理を行ってもよい。
【0069】このようにして得られた空洞含有ポリエス
テル系積層フィルムは、特に好適な化粧シート用に用い
る場合には、絵柄印刷層と木材や金属などの基材の間に
設けられる。
【0070】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を用いて
詳しく説明する。まず、本発明で用いた測定方法および
評価方法を以下に示す。
【0071】(1)分光反射率 フィルムの分光反射率を分光光度計(日立製作所(株)
製、U3500)を用いて反射モードで測定した。45
0nmにおける反射率R450と650nmにおける反射
率R650との反射率を求め、それらの反射率比(R650
450)を求めた。
【0072】(2)色差(ΔE)の最大値と最小値の差 フィルムロールの長手方向に対し、色差計(日本電色社
製、Z−1001DP)により、色差を測定した。フィ
ルムロールは20m毎に1,000mの範囲でサンプリ
ングし、それらの試料の中で色差の最大値と最小値の差
を求めた。
【0073】(3)A層の空洞積層数密度 走査型電子顕微鏡を用いて、サンプルの異なる部位の5
箇所においてフィルムの縦延伸方向と平行かつフィルム
面に垂直な切断面を観察した。前記切断面を300〜
3,000倍の適切な倍率で観察し、積層フィルムにお
ける空洞含有層(A層)の空洞の分布状態が確認できる
写真を撮影した。写真画像上の任意の場所でフィルム表
面に垂直に直線を引き、この直線に交わる空洞の数N
(積層数)を計数した。また、この直線に沿って積層フ
ィルムにおけるA層の厚みT(μm)を測定し、空洞の
積層数N(個)をA層の厚みで除して空洞積層数密度N
/T(個/μm)を求めた。なお、測定は写真1枚につ
き5箇所で行い、総計25箇所でのA層の空洞積層数密
度の平均値を求め、サンプルのA層の空洞積層数密度
(個/μm)とした。
【0074】(4)溶融粘度(ηO、ηS) 樹脂温度285℃、剪断速度100/秒における溶融粘
度を、フローテスター(島津製作所製、CFT−50
0)を用いて測定した。なお、剪断速度100/秒での
溶融粘度の測定は、剪断速度を100/秒に固定して行
うことが困難であるため、適当な荷重を用いて、100
/秒未満の任意の剪断速度および前記剪断速度よりも大
きい任意の剪断速度で溶融粘度を測定し、縦軸に溶融粘
度、横軸に剪断速度をとり、両対数グラフにプロットし
た。前記の2点を直線で結び、内挿により剪断速度10
0/秒での溶融粘度(η:ポイズ)を求めた。
【0075】(5)フィルム厚みと見かけ密度 フィルムを5.00cm四方の正方形に4枚切り出して
試料とした。これを4枚重ねにして、フィルム厚み計
(SONY Precision Technology Inc.製、DigitalMicrome
ter M-30)を用いて有効数字4桁で10点測定し、重ね
厚みの平均値を求めた。この平均値を4で除し、小数第
4位の桁を四捨五入し、一枚あたりの平均のフィルム厚
み(t:μm)を小数第3位の桁で求めた。また、同試
料4枚の重量(w:g)を自動上皿天秤により有効数字
4桁まで測定し、下記式により見かけ密度を求めた。な
お、見かけ密度は有効数字3桁に丸めた。 見かけ密度(g/cm3)=w×104/(5.00×
5.00×t×4)
【0076】(6)ポリエステル樹脂の固有粘度 フェノール60重量%と1,1,2,2−テトラクロロ
エタン40重量%の混合溶媒にポリエステル原料を溶解
し、固形分をガラスフィルターで濾過した後、30℃に
て測定した。
【0077】(7)表面強度 清浄なフィルムを縦5cm、横20cmに切りだし、ポ
リエステル両面粘着テープAを用いて平板ガラスに全面
接着させた。この表面に幅24mmの粘着テープB(ニ
チバン社製、セロテープ)を長さ35mmにわたって貼
付し1分間放置する。この後、ガラス面に垂直な方向に
一気に引き剥がして面を観察した。前記粘着テープBの
剥離部面積の50%以上でフィルム表面が剥がれたもの
を「剥離」したとし、5回以上の繰り返しで「剥離」頻
度が半数未満の場合を「○」(表面強度が優れる)、半
数以上の場合を「×」(表面強度が劣る)と評価した。
【0078】(8)顔料の平均粒子径 粉末状の顔料粒子について透過型電子顕微鏡像から、粒
子の数平均粒子径を算出し、平均粒子径とした。
【0079】(9)全光線透過率 フィルムの光線透過率をヘイズメーター(日本電色工業
(株)製、NDH1001 DP)を用いて全光線透過率を測定
し、下記の基準にてランク付けを行い、○を合格とし
た。 ○:≦10% △:10%越え50%未満 ×:≧50%
【0080】(10)印刷面の品位 ニトロセルロース・アルキッド系樹脂からなるインキを
使用して木目の絵柄層をグラビア印刷によってフィルム
表面に付与し、仕上がり性及び複数枚の仕上がりの安定
性を以下のように目視判定し、○を合格とした。 ○:良好 △:若干印刷外観が悪い ×:印刷外観が不良
【0081】(11)受傷時の色調変化 ポリエステル系フィルムの表面に絵柄印刷層を設けた化
粧シートの表面を硬貨で擦過し、絵柄印刷層およびポリ
エステルフィルムまで破壊し、その際の破壊された部分
の色調変化を目視評価した。色調変化が小さく傷が目立
たない場合を○、色調変化が大きく傷が目立つ場合を
×、その中間を△とした。
【0082】実施例1 (マスターペレットの調整)溶融粘度(ηO)が1,3
00ポイズのポリメチルペンテン樹脂(三井化学社製、
DX820)60重量%、溶融粘度(ηS)が3,90
0ポイズのポリスチレン樹脂(日本ポリスチ社製、G7
97N)20重量%および溶融粘度が2,000ポイズ
のポリプロピレン樹脂(グランドポリマー社製、J10
4WC)20重量%をペレット混合したものを285℃
に温調したベント式二軸押出機に供給し、予備混練りし
た。この溶融樹脂を連続的にベント式単軸混練機に供
給、混練りして押出し、得られたストランドを冷却、切
断して空洞発現材含有マスターペレット(M1)を調整
した。
【0083】また、ルチル型二酸化チタン粒子46重量
部、カーボンブラック0.22重量部、赤色酸化鉄2.
6重量部、チタンイエロー37.8重量部を分散混合し
て、平均粒子径が0.5μmの着色顔料粒子混合物
(P)の粉体を得た。なお、各々の着色顔料はあらかじ
め乾式分級処理を行った、この着色顔料粒子混合物
(P)50重量%に対し、定法により得られた固有粘度
0.62dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂5
0重量%を混合した組成物をベント式2軸押出し機に供
給し、混練してストランド状に押出した。得られたスト
ランドを冷却し、切断して着色顔料含有マスターペレッ
ト(M2)を調整した。
【0084】(フィルム原料の調整)140℃で8時間
の真空乾燥を施した固有粘度0.62dl/gのポリエ
チレンテレフタレート樹脂64重量%と、90℃で4時
間の真空乾燥を施した上記空洞発現材含有マスターペレ
ット(M1)6重量%、140℃で8時間の真空乾燥を
施した上記マスターペレット(M2)30重量%とを混
合して、A層用フィルム原料(C1)とした。
【0085】次いで、フィルム原料(C1)に用いたも
のと同じポリエチレンテレフタレート樹脂70重量%お
よび上記マスターペレット(M2)30重量%を混合し
て、B層用フィルム原料(C1)とした。
【0086】これらの計量混合操作においては、連続運
転の高精度計量フィーダを使用し、一時保存用のホッパ
ーは比重差などによる偏析が少ない小底面積タイプを使
用した。
【0087】(未延伸フィルムの作製)上記A層用フィ
ルム原料(C1)を285℃に温調した押出機(I)
に、B層用フィルム原料(C2)を290℃に温調した
押出機(II)にそれぞれ別々に供給した。これらの計量
混合操作においても、連続運転の高精度計量フィーダを
使用し、一時保存用のホッパーは小底面積タイプを使用
した。
【0088】押出機(I)より吐出される溶融樹脂はス
タティックミキサーを介して、押出機(II)より吐出さ
れる樹脂もスタティックミキサーを介してフィードブロ
ックに導き、フィルム原料(C1)からなる層(B層)
とポリエチレンテレフタレート樹脂とマスターペレット
(M2)からなる層(A層)をB層/A層/B層の順に
積層した。これを25℃に温調した冷却ロール上にTダ
イより共押出しし、厚み180μmの未延伸フィルムを
作製した。なお、各押出機の吐出量を各層の厚み比率が
B/A/B=20/60/20となるようにA層側及び
B層側の押出し機及びギアポンプの回転数を調整した。
【0089】(二軸延伸フィルムの作製)得られた未延
伸フィルムを、加熱ロールを用いて65℃に均一加熱
し、周速が異なる二対のニップロール間で3.4倍に縦
延伸した。このとき、フィルムの補助加熱装置として、
ニップロール中間部に金反射膜を備えた赤外線加熱ヒー
タをフィルムの両面に対向して設置(フィルム表面から
1cmの距離)し、加熱した。縦延伸後原反は25℃に
温調した金属ロールで急冷した。このようにして得られ
た一軸延伸フィルムをテンターに導き、150℃に加熱
して3.7倍に横延伸し、幅固定しながら230℃で5
秒間の熱処理を施し、さらに200℃で幅方向に3%緩
和処理させることにより、次いで冷却過程で両端の耳部
をトリミングし、厚さ20μmの空洞含有ポリエステル
系積層フィルムをロール状に1000m強を巻き取っ
た。積層フィルムの構成を表1に、得られたフィルムの
特性値を表2に示した。
【0090】実施例2 実施例1において、B層の原料組成をポリエチレンテレ
フタレート樹脂80重量%及びマスターペレット(M
2)20重量%とし、A層の原料組成をポリエチレンテ
レフタレート樹脂74重量%、上記マスターペレット
(M1)6重量%、マスターペレット(M2)20重量
%とした。さらに、各押出機の吐出量を各層の厚み比率
がB/A/B=10/80/10となるようにA層側及
びB層側の押出し機及びギアポンプの回転数を調整し
て、厚み460μmの未延伸フィルムを作製した。次い
で、実施例1と同様の条件で、二軸延伸、熱固定処理、
幅方向への緩和処理を行い、厚み50μmの空洞含有ポ
リエステル系積層フィルムロールを得た。積層フィルム
の構成を表1に、得られたフィルムの特性値を表2に示
した。
【0091】比較例1 実施例1において、B層の原料組成をポリエチレンテレ
フタレート樹脂80量%及びマスターペレット(M2)
20重量%とし、A層の原料組成をポリエチレンテレフ
タレート樹脂80重量%及びマスターペレット(M2)
20重量%とした。さらに、各押出機の吐出量を各層の
厚み比率がB/A/B=10/80/10となるように
A層側及びB層側の押出し機及びギアポンプの回転数を
調整し、厚み550μmの未延伸フィルムを作製した。
次いで、実施例1と同様の条件で、二軸延伸、熱固定処
理、幅方向への緩和処理を行い、厚み50μmのポリエ
ステル系積層フィルムロールを得た。積層フィルムの構
成を表1に、得られたフィルムの特性値を表2に示し
た。
【0092】比較例2 実施例1において、B層の原料組成をポリエチレンテレ
フタレート樹脂50重量%及びマスターペレット(M
2)50重量%とし、A層の原料組成をポリエチレンテ
レフタレート樹脂50重量%及びマスターペレット(M
2)50重量%とした。さらに、各押出機の吐出量を各
層の厚み比率がB/A/B=20/60/20となるよ
うにA層側及びB層側の押出し機及びギアポンプの回転
数を調整し、厚み230μmの未延伸フィルムを作製し
た。次いで、実施例1と同様の条件で、二軸延伸、熱固
定処理、幅方向への緩和処理を行い、厚み20μmのポ
リエステル系積層フィルムロールを得た。積層フィルム
の構成を表1に、得られたフィルムの特性値を表2に示
した。
【0093】比較例3 実施例1において、B層の原料組成をポリエチレンテレ
フタレート樹脂30重量%及びマスターペレット(M
2)70重量%とし、B層の原料組成をポリエチレンテ
レフタレート樹脂30重量%及びマスターペレット(M
2)70重量%とした。さらに、各押出機の吐出量を各
層の厚み比率がB/A/B=20/60/20となるよ
うにA層側及びB層側の押出し機及びギアポンプの回転
数を調整して、厚み230μmの未延伸フィルムを作製
した。引き続き、実施例1と同様に未延伸フィルムを二
軸延伸しようとしたが、破断が多発して製膜することが
できなかった。未延伸の積層フィルムの構成を表1に示
した。
【0094】比較例4 実施例1において、マスターペレット(M2)の代わり
に、あらかじめ乾式分級処理を行った、平均粒子径0.
5μmのルチル型二酸化チタン50重量%とポリエチレ
ンテレフタレート樹脂50重量%からなるマスターペレ
ット(M3)を用いた。B層の原料組成をポリエチレン
テレフタレート樹脂50重量%及びマスターペレット
(M3)50重量%とし、A層の原料組成をポリエチレ
ンテレフタレート樹脂50重量%、マスターペレット
(M3)50重量%とした。さらに、各押出機の吐出量
を各層の厚み比率がB/A/B=10/80/10とな
るようにA層側及びB層側の押出し機及びギアポンプの
回転数を調整して、厚み550μmの未延伸フィルムを
作製した。次いで、実施例1と同様の条件で、二軸延
伸、熱固定処理、幅方向への緩和処理を行い、厚み50
μmのポリエステル系積層フィルムロールを得た。積層
フィルムの構成を表1に、得られたフィルムの特性値を
表2に示した。
【0095】比較例5 実施例1において、B層の吐出を停止し、A層の原料組
成をポリエチレンテレフタレート樹脂40重量%、マス
ターペレット(M1)30重量%、マスターペレット
(M2)30重量%とした。厚み420μmの未延伸フ
ィルムを作製し、次いで、実施例1と同様の条件で、二
軸延伸、熱固定処理、幅方向への緩和処理を行い、厚み
50μmの空洞含有ポリエステル系フィルムロールを得
た。積層フィルムの構成を表1に、得られたフィルムの
特性値を表2に示した。
【0096】比較例6 実施例1において、マスターペレット(M2)の代わり
に、乾式分級処理をしていない着色顔料紛体を用い、マ
スターペレット(M2)を作成したときのマスターペレ
ット化工程を省略し、ホッパー、計量器は通常の装置を
使用して、顔料と樹脂の混合物を製膜機の押し出し機に
直接投入して製膜した。以上のようにして、厚み50μ
mのポリエステル系積層フィルムロールを得た。積層フ
ィルムの構成を表1に、得られたフィルムの特性値を表
2に示した。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】表1及び2から、以下のように考察するこ
とができる。上記実施例1及び2で得られた、本願発明
の要件をすべて満足する空洞含有ポリエステル系積層フ
ィルムは、絵柄印刷層との色調の違いが少なく、かつ傷
が目立ちにくい特徴を有する。また、薄物とした場合に
おいても隠蔽性に優れている。
【0100】これに対して、比較例1、2、4、及び6
で得られたポリエステル系積層フィルムは、ポリエステ
ル樹脂に非相溶な熱可塑性樹脂を含有していないため、
クッション性が不足していた。さらに、比較例6では着
色顔料がポリエステル樹脂中に充分に分散していないた
め、フィルム表面の粗大突起により印刷品位が劣ってい
た。
【0101】また、比較例2では隠蔽性が不足し、比較
例3では製膜が困難であり、比較例4及び5では傷部分
が目立ち、比較例5ではさらに表面強度が不足するた
め、化粧板の基材と絵柄印刷層との間に使用されるシー
ト及び化粧シートに使用されるシート(フィルム)とし
て好適なポリエステル系フィルムを得ることができなか
った。
【0102】
【発明の効果】本発明で得られた空洞含有ポリエステル
系積層フィルムロールは、積層フィルムの空洞含有層
(A層)とA層の少なくとも片面にポリエステル樹脂か
ら主としてなる層(B層)を設け、かつA層の空洞積層
数密度を特定値以上としているため、隠蔽性、クッショ
ン性、表面強度、製膜安定性のすべてに優れている。
【0103】さらに、各層に少なくとも2種以上の着色
顔料を含有させ、かつ450nmと650nmでの反射
率比を特定範囲とし、かつフィルムロール内での色差の
最大値と最小値の差を特定値以下としているため、絵柄
印刷層との色調の差が小さく、かつフィルムロール内の
色差の変動も少ない。
【0104】そのため、本発明の空洞含有ポリエステル
系積層フィルムロールを所望するサイズに断裁し、化粧
板の基材と絵柄印刷層との間に使用されるシート、ある
いは化粧シートに使用されるシート(フィルム)として
使用する際に、絵柄印刷層の印刷品位に優れ、かつ受傷
時の色調変化が少ないという顕著な効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/00 C08L 67/00 (72)発明者 佐々木 靖 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社フィルム開発研究所敦賀フィルムセ ンター内 Fターム(参考) 4F074 CA02 CC02Y CC32X CE02 DA20 DA24 DA33 DA37 DA52 DA54 4F100 AK01A AK03A AK12A AK41A AK41B AK41C AL05A BA02 BA03 BA10B BA10C BA16 CA13A CA13B CA13C DJ00A GB08 GB81 JA13 JB16A JJ03 JL01 JN06 YY00 4J002 BC031 FD096 GF00 GG00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル樹脂と前記ポリエステル樹
    脂に非相溶の熱可塑性樹脂を含有する組成物から主とし
    てなる空洞含有層(A層)と、A層の少なくとも片面に
    ポリエステル樹脂から主としてなる層(B層)が積層さ
    れた空洞含有ポリエステル系積層フィルムロールであっ
    て、前記A層及びB層はともに少なくとも2種以上の着
    色顔料を含有し、かつA層は下記式(1)で定義される
    空洞積層数密度が0.20個/μm以上であり、さらに
    前記フィルム表面は450nmと650nmにおける反
    射率比(R650/R450)が1〜5であり、同一フィルム
    ロール内での色差(ΔE)の最大値と最小値の差が1.
    0以下であることを特徴とする空洞含有ポリエステル系
    積層フィルムロール。 空洞積層数密度(個/μm)=フィルム厚み方向におけるA層の空洞数 (個)/A層の厚み(μm)…(1)
  2. 【請求項2】 前記着色顔料は、平均粒子径が5μm以
    下であることを特徴とする請求項1記載の空洞含有ポリ
    エステル系積層フィルムロール。
  3. 【請求項3】 前記ポリエステル樹脂に非相溶の熱可塑
    性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂及びポリスチレン系樹
    脂を含むことを特徴とする請求項1または2記載の空洞
    含有ポリエステル系積層フィルムロール。
  4. 【請求項4】 前記積層フィルムは、見かけ密度が0.
    70〜1.45g/cm3であることを特徴とする請求
    項1、2、または3記載の空洞含有ポリエステル系積層
    フィルムロール。
  5. 【請求項5】 前記積層フィルムは、厚みが100μm
    以下であることを特徴とする請求項1、2、3、または
    4記載の空洞含有ポリエステル系積層フィルムロール。
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