JP2003126136A - 水虫治療装置 - Google Patents

水虫治療装置

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JP2003126136A
JP2003126136A JP2001323484A JP2001323484A JP2003126136A JP 2003126136 A JP2003126136 A JP 2003126136A JP 2001323484 A JP2001323484 A JP 2001323484A JP 2001323484 A JP2001323484 A JP 2001323484A JP 2003126136 A JP2003126136 A JP 2003126136A
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liquid
foot
athlete
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Takahiko Oishi
貴彦 大石
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NIPPON KOSEI KAGAKU KENKYUSHO
NIPPON KOSEI KAGAKU KENKYUSHO KK
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NIPPON KOSEI KAGAKU KENKYUSHO
NIPPON KOSEI KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角質層や爪の内部に入り込んだ白癬菌に対し
ても高い治療効果を発揮する水虫治療装置を提供する。 【解決手段】 液体Wを注入して人間の足部を液体に浸
漬させるための容器10と、液体Wを加熱するヒータ3
0と、液体Wを強制循環させるポンプ40と、液体Wの
温度を計測する温度センサ50と、温度センサ50によ
り計測された温度に基づきヒータ30を制御するコント
ローラ60とを備え、人間の足部を42℃〜44℃に制
御された液体Wに3時間程度浸漬させ、温熱浸潤効果を
生じさせることによって水虫を治療する。また、容器内
には保温蓋12を設け、温度制御性を向上させている。
液体Wには皮膚のふやけ防止のため、0.85%から
0.95%の塩水を使用する。また、水虫に対して治療
効果のある薬剤を患部に塗布するか液体Wに含ませて温
熱治療することで、高い治療効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、水虫の治療に使
用する水虫治療装置に関し、特に患部を液体に浸漬させ
て治療する水虫治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水虫の治療方法としては、患部に
薬剤を塗布するもの、紫外線を照射して殺菌するもの等
が知られている。これらは、水虫の原因とされる白癬菌
を死滅させることによって治療しようとするものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の治療方法では、皮膚表面付近の白癬菌に対し
ては効果があるが、角質層の内部に入り込んだ白癬菌や
爪水虫と呼ばれる爪の内部に入り込んだ白癬菌にはほと
んど効果がない。このため、一時的には症状が緩和され
ても、皮膚の内部に入り込んだ白癬菌がやがて増殖する
ため、水虫を完治することは困難であるとされていた。
【0004】それゆえに、本願発明の主たる目的は、角
質層や爪の内部に入り込んだ白癬菌に対しても高い治療
効果を発揮する水虫治療装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の水虫治
療装置は、人間の足部を液体に浸漬させるための容器
と、液体を加熱する加熱手段と、液体を強制循環させる
強制循環手段と、液体の温度を計測する温度センサと、
温度センサにより計測された温度に基づいて加熱手段を
制御する制御手段とを備え、設定された治療温度に温度
制御された液体に人間の足部を浸漬させて深部体温を昇
温し、皮膚内層部に温熱浸潤効果を生じさせることによ
って水虫を治療するものである。
【0006】請求項2に記載の水虫治療装置は、請求項
1に記載の水虫治療装置であって、容器内の液体表面に
密接させて使用する保温蓋を備えたものである。これに
より、液体の保温性が高まり、液体の温度をより精度良
くコントロールできる。
【0007】請求項3に記載の水虫治療装置は、請求項
1または請求項2に記載の水虫治療装置であって、制御
手段が液体温度を42℃ないし44℃の設定された温度
に制御する機能を有するものである。これにより、液体
に浸漬させた足の深部体温が41℃ないし43℃に昇温
され、正常組織に対して大きな負担を与えることなく長
時間液体に浸漬できるので、温熱浸潤効果により皮膚内
層部に対して治療効果を発揮できる。
【0008】請求項4に記載の水虫治療装置は、請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載の水虫治療装置であ
って、液体を0.85%ないし0.95%の濃度を有す
る塩類溶液としたものである。人間の体液に近い浸透圧
を有する液体を使用することで、長時間の浸漬に対して
皮膚のふやけ等の弊害を抑制できる。0.85%ないし
0.95%の塩分濃度を有する塩水を使用してもよく、
生理的食塩水や生理的塩類溶液を使用してもよい。
【0009】請求項5に記載の水虫治療装置は、請求項
1ないし請求項4のいずれかに記載の水虫治療装置であ
って、人間の足部を容器内の液体に浸漬させる際に、患
部に水虫に対して治療効果のある薬剤を塗布しておくも
のである。これにより、患部に塗布した薬剤が温熱浸潤
効果によって角質層や爪の内部に浸透するので、治療効
果が飛躍的に高まる。また、単なる薬剤の塗布では治療
が困難であった深層部の水虫にも対応できる。
【0010】請求項6に記載の水虫治療装置は、請求項
1ないし請求項5のいずれかに記載の水虫治療装置であ
って、液体に水虫に対して治療効果のある薬剤を含むも
のである。これにより、液体Wに含ませた薬剤が温熱浸
潤効果によって角質層や爪の内部に浸透するので、治療
効果が飛躍的に高まる。また、単なる薬剤の塗布では治
療が困難であった深層部の水虫にも対応できる。更に、
従来深層部の水虫の治療のために内服していた薬剤を、
液体Wに含ませて温熱治療することで、胃腸障害等の副
作用なく深層部の水虫を治療できる。
【0011】請求項7に記載の水虫治療装置は、請求項
1ないし請求項6のいずれかに記載の水虫治療装置であ
って、制御手段が液体を設定された開始温度から設定さ
れた治療温度まで設定された昇温レートで昇温する機能
を有するものである。これにより、人間が受ける温度痛
を抑え、患部の温度を無理なく必要な治療温度に昇温で
きる。
【0012】請求項8に記載の水虫治療装置は、請求項
1ないし請求項7のいずれかに記載の水虫治療装置であ
って、液体を冷却する冷却手段を備えたものである。こ
れにより、単に自然冷却のみで温度制御するよりも応答
性がよくなり、温度精度も向上する。また、液体温度を
急速に下げることも可能となるので、人間にとって苦痛
が少なく、かつ長時間液体に浸漬できるような液体温度
パターンを設定することが可能となる。
【0013】請求項9に記載の水虫治療装置は、請求項
8に記載の水虫治療装置であって、、制御手段が液体を
設定された開始温度から、設定された治療温度より高い
温度まで昇温する機能と、設定された時間経過後に、液
体を設定された治療温度に冷却する機能とを有するもの
である。これにより、患部の深部体温を昇温するとき
は、液体温度を治療温度より高くまで上げるので短時間
で必要な治療温度に昇温でき、昇温後は液体温度を患部
の深部体温を保持するのに十分な温度まで冷却するので
肉体的負担が抑えられる。また、患部の深部体温の昇温
時間が短縮されるので、設定された治療温度により長時
間浸漬させることが可能となり、高い治療効果が得られ
る。
【0014】本願発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に本願発明の一実施形態にか
かる水虫治療装置のシステム構成を示す。図において、
10は液体Wを注入して人間の足を液体Wに浸漬させる
ための容器である。容器10の形状は、足首から下を収
容できる桶状のものであれば、円形、楕円形、長方形等
を問わない。足の形状に合わせたカーブを持たせたもの
でもよく、両足を個別に入れる槽を有するものでもよ
い。また、容器10の材質は、樹脂製・金属製を問わな
いが、保温性のよい材質または構造とするのが好まし
い。容器10の底は、単なる平面形状でもよいが、液体
Wがよく循環するように突起物を設けたり、液体Wを透
過する足置台を設け、その上に足を乗せるようにしても
よい。
【0016】容器10には保温性を更によくするため、
保温蓋12を備える。保温蓋12は、足首を通過する穴
を有するフロート式の断熱材で、液体Wに足を浸漬させ
た後に液体表面を覆うようにセットする。また、容器の
上部に足首の通過穴を有する開閉式の上蓋を更に設ける
ようにしてもよい。
【0017】20は液体Wを循環させる循環ラインであ
り、容器10に設けられた抽出口14および注入口16
に接続されている。ここでは、液体Wを加熱したときの
容器10内の液体温度の温度偏差を小さくするため、外
部循環式としている。22は容器10に液体Wを供給す
るための給水ラインであり、三方弁24によって容器1
0内に液体Wを供給するか、容器10内の液体Wを循環
させるかを切替える。26は液体Wを容器10から排水
するための排水ラインであり、28は排水する際のドレ
ン弁である。
【0018】30は液体Wを加熱するためのヒータであ
り、ここでは電気式のラインヒータを用い、循環ライン
20上に設けている。
【0019】40は容器10内の液体Wを強制循環させ
るための循環ポンプであり、容器10内の液体Wを外部
の循環ライン20に強制循環させて容器10内の液体温
度の均一化を図る。
【0020】50は液体Wの温度を計測するための温度
センサであり、ここでは容器10の出口温度および外部
からの給水温度を計測できるように循環ライン20上に
設けている。
【0021】60は液体Wの温度制御をするためのコン
トローラであり、温度センサ50からの信号に基づいて
ヒータ30を制御し、容器10内の液体温度が設定温度
となるように自動制御する。尚、ヒータは、容量の異な
るヒータを複数備えて設定温度と液体温度の温度差によ
って切替えるようにしてもよく、ヒータをパルス通電し
てそのデューティを設定温度と液体温度の温度差によっ
て変えるようにしてもよい。これらにより、液体温度を
設定温度に迅速に昇温でき、精度良く保持できる。
【0022】次に、本実施形態の水虫治療装置の基本動
作について説明する。最初に、三方弁24を給水側に
し、給水ライン22から適当な温度のお湯を容器10に
供給する。容器10内に所定量のお湯が給水されたら三
方弁24を循環側にし、循環ポンプ40によって容器1
0内のお湯を循環させる。コントローラ60の設定温度
は治療温度にセットされており、液体温度は治療温度ま
で加熱され、一定の温度を保持する。液体温度が所定の
治療温度になったら足を入れ、保温蓋12をして、所定
の治療時間お湯につけることによって治療を行う。
【0023】治療温度は42℃〜44℃の範囲で、治療
時間は3時間程度が好ましい。これにより、患部の深部
体温が41℃〜43℃となり、正常組織に大きな負担を
与えず、温熱浸潤効果によって角質層や爪の内部に入り
こんだ白癬菌を死滅させることができる。
【0024】上記実施形態では、液体Wには通常の温水
を用いるとして説明したが、本願発明の水虫治療装置で
は足を液体Wに長時間つけることになるので、液体Wは
人間の体液に近い浸透圧を有することが好ましい。例え
ば、液体Wとして0.85%〜0.95%の塩分濃度を
有する塩水を用いてもよく、生理食塩水や生理的塩類溶
液を使用してもよい。これにより、長時間の浸漬によっ
て生ずる皮膚のふやけ等の弊害を抑制することができ
る。
【0025】上記実施形態では、一定の温度に温度制御
された液体に長時間つけることによる温熱浸潤効果によ
って水虫を治療するとして説明したが、あらかじめ患部
に水虫に対して治療効果のある薬剤を塗布した上で、所
定の治療温度に温度制御された液体Wに所定の治療時間
浸漬させるようにしてもよい。これにより、患部に塗布
した薬剤が温熱浸潤効果によって角質層や爪の内部に浸
透するので、治療効果が飛躍的に高まる。また、単なる
薬剤の塗布では治療が困難であった深層部の水虫にも対
応できる。
【0026】患部に塗布する薬剤としては、水虫に対し
て治療効果のあるとされるトルナフタートやイミダゾー
ル系化合物であるクロトリマゾール等が使用できる。
【0027】また、液体Wに水虫に対して治療効果のあ
る薬剤を含ませ、これを治療温度に温度制御して所定の
治療時間足を浸漬させるようにしてもよい。これによ
り、液体Wに含ませた薬剤が温熱浸潤効果によって角質
層や爪の内部に浸透するので、治療効果が飛躍的に高ま
る。また、単なる薬剤の塗布では治療が困難であった深
層部の水虫にも対応できる。尚、従来薬剤の塗布では治
療が困難な爪や深層部の水虫を治療するため内服薬が使
用されていたが、胃腸障害等の副作用があった。このよ
うな薬剤を液体Wに含ませて本願発明の温熱治療を行え
ば、副作用なく爪や深層部の水虫を治療することができ
る。
【0028】液体Wに含ませる薬剤としては、前述のト
ルナフタートやイミダゾール系化合物であるクロトリマ
ゾール等が使用できる他、従来内服薬として使用されて
いたグリセオフルビン、イトラコナゾール、テルビナフ
ィン等を使用してもよい。また、塩には殺菌効果がある
ので、薬剤として塩を使用してもよい。従って、液体W
を0.85%以上の塩分濃度を有する塩類溶液とすれ
ば、皮膚のふやけ等を防止しつつ、温熱浸潤効果により
深層部に浸透した塩分によって白癬菌を死滅させること
も可能である。
【0029】上記実施形態では、液体温度が所定の治療
温度になったら足を入れるとして説明したが、足を入れ
るときの液体温度を治療温度より低くし、足を入れてか
ら治療温度まで一定の昇温レートで昇温するようにして
もよい。図2に上記液体温度制御をコントローラ60に
よって行う場合の処理フローの実施例を示す。最初に、
設定温度を開始温度にセットし(S10)、液体温度が
開始温度になるまで待つ(S12)。液体温度が開始温
度になったら、ランプ等(図示省略)により準備完了表
示し(S14)、足を入れるように促す。尚、開始温度
は体温と5℃以内とするのが好ましく、これにより温度
痛が抑えられ、無理なく昇温できる。ここで、足が入れ
られたことを、昇温開始ボタン(図示省略)または容器
内に足検知センサ(図示省略)を設けることによって検
知し(S16)、液体温度を所定の昇温レートで昇温す
る。昇温レートは、液体Wの容積とヒータの容量から定
まる熱応答時間をもとにサイクルタイムを定め、サイク
ルタイム毎に上昇する設定温度ΔTwaを指定すること
で設定する。昇温は、設定温度をΔTwaだけ上昇し
(S18)、サイクルタイム経過を待ち(S20)、設
定温度が治療温度に達するまで繰返す(S22)。設定
温度が治療温度に達したら、設定された治療時間が経過
するまで待つ(S24)。設定された治療時間が経過し
たら、ランプ等(図示省略)により治療終了表示をして
(S26)、処理を終了する。
【0030】上記実施形態では、液体温度の制御はヒー
タの制御のみにより行っているが、液体Wを積極的に冷
却する冷却器を設け、コントローラによってヒータと冷
却器の両方を制御することで容器内の液体温度を制御す
るようにしてもよい。これにより、単に自然冷却のみで
温度制御するよりも応答性がよくなり、温度精度も向上
する。また、液体温度を急速に下げることも可能となる
ので、人間にとって苦痛が少なく、かつ長時間液体に浸
漬できるような液体温度パターンを設定することが可能
となる。
【0031】図3に上記冷却器の冷却機能を利用した液
体温度パターンの設定をコントローラ60で行う場合の
処理フローの実施例を示す。最初に、設定温度を開始温
度にセットし(S30)、液体温度が開始温度になるま
で待つ(S32)。液体温度が開始温度になったら、ラ
ンプ等(図示省略)により準備完了表示して足を入れる
ように促し(S34)、足が入れられたことが確認され
たら(S36)、液体温度を所定の昇温レートで昇温す
る。以上の処理は、図2の場合と同様である。昇温は、
設定温度をΔTwaだけ上昇し(S38)、サイクルタ
イム経過を待ち(S40)、設定温度が昇温温度に達す
るまで繰返す(S42)。この場合、昇温温度とは患部
の深部体温を短時間で所望の温度に昇温するための液体
温度であり、被治療者が苦痛を感じない範囲でできる限
り高く設定する。設定温度が昇温温度に達したら、設定
された昇温時間が経過するまで待つ(S44)。設定さ
れた昇温時間が経過したら、設定温度を治療温度にセッ
トし(S46)、液体温度を治療温度まで下げる。その
後、設定された治療時間が経過するまで待ち(S4
8)、設定された治療時間が経過したら、ランプ等(図
示省略)により治療終了表示をして(S50)、処理を
終了する。
【0032】図4に上記実施例による液体温度制御にお
ける液体温度と患部の深部体温との関係の一例を示す。
ここでは、開始温度を41℃、昇温温度を50℃、治療
温度を43℃とした。
【0033】上記実施例では、液体温度の昇温は開始温
度から所定の設定レートで昇温し、昇温温度に達してか
ら設定された昇温時間経過後に液体温度を治療温度に冷
却するようにしたが、必ずしもこれに限らず、開始温度
から所定の昇温レートで昇温し、設定された昇温時間が
経過したときに昇温を終え、液体温度を治療温度に冷却
するようにしてもよい。この場合の、液体温度と患部の
深部体温との関係を図5に示す。
【0034】上記実施形態では、液体Wを加熱する手段
として電気式のラインヒータを用いたが、本願発明はこ
れに限定されるものではなく、ガスボイラを用いて加熱
してもよく、外部から供給される温水を利用してこれと
熱交換するようにしたり、温水と置換することによって
温度を上げるようにしてもよい。同様に、変形例で述べ
た冷却器も冷却ファンによって空冷するものでもよく、
圧縮冷媒ガスを使用した冷凍機を用いてもよい。また、
外部から供給される冷水を利用してこれと熱交換するよ
うにしたり、冷水と置換することにより温度を下げるよ
うにするものでもよい。その他、ペルチェ素子を使用し
て、液体を加熱・冷却するようにしてもよい。
【0035】上記実施形態では、容器10内の液体Wの
循環は、単に容器10の抽出口14から抽出し、注入口
16に注入するとして説明したが、容器10への液体W
の注入を多数の噴出口を有する攪拌ノズルを用いて拡散
注入するようにすれば、容器内の液体の温度偏差をより
小さくできる。更に、このような攪拌ノズルを容器内に
複数個設けて分散注入するようにすれば容器内の液体の
温度偏差を更に小さくできる。
【0036】また、上記実施形態では、容器10内の液
体Wの循環は、外部に循環ライン20を設け、循環ライ
ン20上にヒータ30を設けるようにしたが、本願発明
はこれに限定されるものではなく、容器内にヒータを設
け、容器内で液体Wを攪拌する攪拌ファンを設けて強制
循環するようにしてもよく、同様の効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】本願発明によれば、液体を注入して人間
の足部を液体に浸漬させるための容器と、液体を加熱す
る加熱手段と、液体を強制循環させる強制循環手段と、
液体の温度を計測する温度センサと、温度センサにより
計測された温度に基づき加熱手段を制御する制御手段と
を備え、設定された治療温度に温度制御された液体に人
間の足部を浸漬させて深部体温を昇温し、皮膚内層部に
温熱浸潤効果を生じさせることによって水虫を治療する
ので、角質層や爪の内部に入り込んだ白癬菌に対しても
高い治療効果を発揮するなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる水虫治療装置の
システム構成図である。
【図2】本願発明の一実施例にかかる液体温度制御の処
理フロー図である。
【図3】本願発明の他の実施例にかかる液体温度制御の
処理フロー図である。
【図4】本願発明の他の実施例にかかる液体温度制御を
用いた場合の液体温度と患部の深部体温の関係図であ
る。
【図5】本願発明の他の実施例にかかる液体温度制御の
変形例を用いた場合の液体温度と患部の深部体温の関係
図である。
【符号の説明】
10 容器 12 保温蓋 20 循環ライン 22 給水ライン 26 排水ライン 30 ヒータ 40 循環ポンプ 50 温度センサ 60 コントローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4196 A61K 31/4196 33/14 33/14 A61P 17/00 101 A61P 17/00 101 Fターム(参考) 4C086 AA01 BA05 BC38 BC60 HA02 HA24 MA01 MA04 MA17 MA63 NA05 ZA90 4C099 AA01 CA10 EA06 GA26 JA01 LA03 LA07 LA13 LA16 PA04 PA08 PA09 TA04 4C206 AA01 FA09 JA71 MA01 MA04 MA13 MA14 MA37 MA83 NA05 ZA90

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人間の足部を液体に浸漬させるための容
    器と、前記液体を加熱する加熱手段と、前記液体を強制
    循環させる強制循環手段と、前記液体の温度を計測する
    温度センサと、前記温度センサにより計測された温度に
    基づいて前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、設
    定された治療温度に温度制御された前記液体に人間の足
    部を浸漬させて深部体温を昇温し、皮膚内層部に温熱浸
    潤効果を生じさせることによって水虫を治療することを
    特徴とする、水虫治療装置。
  2. 【請求項2】 前記容器内の前記液体表面に密接させて
    使用する保温蓋を備えたことを特徴とする、請求項1に
    記載の水虫治療装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記液体温度を42℃
    ないし44℃の設定された温度に制御する機能を有する
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の水
    虫治療装置。
  4. 【請求項4】 前記液体を0.85%ないし0.95%
    の濃度を有する塩類溶液としたことを特徴とする、請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の水虫治療装置。
  5. 【請求項5】 前記人間の足部を前記容器内の液体に浸
    漬させる際に、患部に水虫に対して治療効果のある薬剤
    を塗布しておくことを特徴とする、請求項1ないし請求
    項4のいずれかに記載の水虫治療装置。
  6. 【請求項6】 前記液体は、水虫に対して治療効果のあ
    る薬剤を含むことを特徴とする、請求項1ないし請求項
    5のいずれかに記載の水虫治療装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記液体を設定された
    開始温度から、設定された治療温度まで、設定された昇
    温レートで昇温する機能を有することを特徴とする、請
    求項1ないし請求項6のいずれかに記載の水虫治療装
    置。
  8. 【請求項8】 前記液体を冷却する冷却手段を備えたこ
    とを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の水虫治療装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記液体を設定され
    た開始温度から設定された治療温度より高い温度まで昇
    温する機能と、設定された時間経過後に前記液体を前記
    設定された治療温度に冷却する機能とを有することを特
    徴とする、請求項8に記載の水虫治療装置。
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