JP2003126275A - 遠赤外線温熱治療装置 - Google Patents

遠赤外線温熱治療装置

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JP2003126275A
JP2003126275A JP2001323483A JP2001323483A JP2003126275A JP 2003126275 A JP2003126275 A JP 2003126275A JP 2001323483 A JP2001323483 A JP 2001323483A JP 2001323483 A JP2001323483 A JP 2001323483A JP 2003126275 A JP2003126275 A JP 2003126275A
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temperature
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infrared
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Application number
JP2001323483A
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English (en)
Inventor
Takahiko Oishi
貴彦 大石
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NIPPON KOSEI KAGAKU KENKYUSHO
NIPPON KOSEI KAGAKU KENKYUSHO KK
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NIPPON KOSEI KAGAKU KENKYUSHO
NIPPON KOSEI KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全身に転移する癌およびHIV等の難治性感
染症に適応でき、患者を必要以上の高温に曝すことな
く、深部体温を治療温度に短時間に昇温して精度良く長
時間保持することができる遠赤外線温熱治療装置を提供
する。 【解決手段】 患者を収容する本体容器10と頭部容器
18は、本体カバー10bと頭部カバー18bを閉止す
ることで患者を容器内に密閉する。本体カバー10bの
内面にはラバーヒータ12aと植物性炭素繊維12bが
配設され、患者の頭部以外の全身に遠赤外線を照射す
る。また、容器内の空気を循環させる循環ファン42、
容器内の空気温度を調節する加熱器50・冷却器52・
温度センサ54、容器内の空気を加湿する加湿器60、
患者の深部体温を計測する直腸温度センサ16、制御装
置70、患者の頭部を冷却する頭部冷却装置30、人工
呼吸器120、生体モニタ100等を備え、患者にとっ
て負担の少ない治療を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、遠赤外線を使用
した温熱治療装置に関し、特に、たとえば癌やウィルス
感染者の治療に用いる遠赤外線温熱治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、癌の治療には外科的治療、放射線
療法、化学療法等が用いられていたが、これらはいずれ
も人体の正常組織に対して損傷を与える侵襲的治療方法
であるため、患者に対して大きなダメージを与える。ま
た、HIV等の難治性感染症では、適切な治療法が無い
のが現状である。これに対し、近年、正常細胞と癌細胞
やウィルスの温度感受性の差を利用して、患部を41℃
〜43℃に加温して、正常細胞を守りながら癌細胞やウ
ィルスを死滅させる温熱療法(ハイパーサーミア)が非
侵襲的治療方法として注目されている。また、かかる温
熱療法は、放射線療法や化学療法と併用することで、そ
の治療効果が高まることが確認されている。
【0003】このような温熱療法には、患部のみを加温
する部分温熱療法と、全身を均一に加温する全身温熱療
法とがあり、前者は高周波や超音波を患部に照射する方
法や患部に電極針を差し入れて加温する方法が、後者は
体外循環によって血液を加温する方法、遠赤外線を照射
する方法が現在までに試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の温熱療法では、以下のような問題があった。高周
波や超音波を患部に照射する方法や患部に電極針を差し
入れて加温する方法等の部分温熱療法では、局所的な癌
に対しては効果があるが、全身に転移する癌や血液内を
循環するウィルスに対しては必要な治療効果が得られな
い。
【0005】体外循環によって血液を加熱する方法で
は、全身を加温することになるので全身に転移する癌や
血液内を循環するウィルスに対して治療効果が期待でき
るが、全身の深部体温を上げるためには血液を45℃〜
46℃に加温する必要があり、通常血液の凝固を防止す
る等のために例えばへパリン等を投与するため、治療時
間は1時間程度が限度であり、治療後数日間は立ち上が
れないほどの肉体的負担を生ずる。
【0006】遠赤外線を照射する方法では、全身を加温
することができるので全身に転移する癌や血液内を循環
するウィルスに対して治療効果が期待できる。しかしな
がら、従来の遠赤外線を照射する方法では、主として遠
赤外線の輻射熱で体温を上昇させるため、深部体温を4
1℃〜42℃に上げるには皮膚の温度が65℃以上とな
るため、長時間照射すると低温やけどを生ずる。このた
め、治療時間はやはり1時間程度が限度とされていた。
また、深部体温を昇温するのに長時間要するため、結果
的に深部体温を治療温度に長時間保持できないという問
題があった。更に、非侵襲的治療のためには患者の体温
を正常細胞の生理的範囲である43℃以下に抑え、かつ
癌細胞やウィルスを死滅させることのできる41℃〜4
2.5℃以上のできるだけ高い温度に精度良く保持する
必要があるが、従来の遠赤外線を照射する方法では、深
部体温を精度良く保持することは困難であった。
【0007】それゆえに、本願発明の主たる目的は、全
身に転移する癌およびHIV等の難治性感染症に適応で
き、患者を必要以上の高温に曝すことなく深部体温を必
要な治療温度に短時間に昇温して精度良く長時間保持
し、正常細胞に対して非侵襲的に治療できる遠赤外線温
熱治療装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の遠赤外
線温熱治療装置は、患者の頚部を通過させる頚部通過穴
を有し患者の頭部以外の全身を収容する容器と、容器の
内面に配設され患者に対し遠赤外線を照射する遠赤外線
照射手段とを備えた遠赤外線温熱治療装置において、頚
部通過穴が患者の頚部をシールするシール手段を有し、
患者の頭部以外の全身を密閉収容して遠赤外線を照射す
るものである。これにより、遠赤外線照射手段による輻
射熱と密閉容器内の空気による伝導熱とによって患者の
頭部以外のほぼ全身が加温されるので、患者を必要以上
の高温に曝すことなく深部体温を必要な治療温度に短時
間に昇温して精度良く長時間保持することができる。
【0009】請求項2に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、患者の頚部を通過させる頚部通過穴を有し患者の頭
部以外の全身を収容する容器と、容器の内面に配設され
患者に対し遠赤外線を照射する遠赤外線照射手段とを備
えた遠赤外線温熱治療装置において、容器に密接し患者
の頭部を覆う頭部カバーと、患者の呼吸を確保する呼吸
確保手段とを備え、患者の全身を密閉収容して遠赤外線
を照射するものである。これにより、遠赤外線照射手段
による輻射熱と密閉容器内の空気による伝導熱とによっ
て患者の頭部以外のほぼ全身が加温されるとともに、頭
部が密閉されることによる加温効果が加わるので、患者
を必要以上の高温に曝すことなく深部体温を必要な治療
温度に短時間に昇温して精度良く長時間保持することが
できる。また、人工呼吸器を備えるので、密閉状態でも
患者の呼吸は確保される。尚、患者に供給するエアー
は、あらかじめ予熱しておくことにより、呼吸による体
温の降下を防止でき、患者の深部体温をより短時間に昇
温し、より精度良く保持できる。
【0010】請求項3に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、患者の全身を密閉収容する容器と、容器の内面に配
設され患者に対し遠赤外線を照射する遠赤外線照射手段
と、患者の呼吸を確保する呼吸確保手段とを備え、患者
の全身を密閉収容して遠赤外線を照射するものである。
これにより、遠赤外線照射手段による輻射熱と密閉容器
内の空気による伝導熱とによって患者のほぼ全身が加温
されるので、患者を必要以上の高温に曝すことなく深部
体温を必要な治療温度に短時間に昇温して精度良く長時
間保持することができる。また、人工呼吸器を備えるの
で、密閉状態でも患者の呼吸は確保される。尚、患者に
供給するエアーは、あらかじめ予熱しておくことによ
り、呼吸による体温の降下を防止でき、患者の深部体温
をより短時間に昇温し、より精度良く保持できる。
【0011】請求項4に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の遠赤外
線温熱治療装置であって、患者の頭部を冷却する頭部冷
却手段を備えたものである。これにより、頭部の体温を
生理的範囲に保持しながら全身温熱治療が行える。
【0012】請求項5に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遠赤外
線温熱治療装置であって、容器内の空気を強制循環させ
る強制循環手段を備えたものである。これにより、容器
内の空気の温度偏在が少なくなり、患者の深部体温をよ
り均一に加温できる。
【0013】請求項6に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の遠赤外
線温熱治療装置であって、容器内の空気を加湿する加湿
手段を備えたものである。これにより、容器内の空気が
加湿され、伝導熱による加温効果が高まるとともに、体
表面からの水分の蒸発による気化熱が抑制されるので、
患者の深部体温をより短時間に必要な治療温度に昇温す
ることができる。
【0014】請求項7に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の遠赤外
線温熱治療装置であって、患者の深部体温を計測する深
部体温センサと、遠赤外線照射手段を制御する制御手段
とを備え、制御手段が深部体温センサにより計測された
深部体温に基づいて遠赤外線照射手段を制御する機能を
有するものである。これにより、患者の深部体温に応じ
て遠赤外線照射手段を制御するので、患者の深部体温を
より精度良く必要な治療温度に昇温し保持できる。
【0015】請求項8に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項7に記載の遠赤外線温熱治療装置であって、
制御手段が深部体温センサにより計測された深部体温の
温度変化から所定時間後の深部体温を予測し、予測され
た深部体温に基づいて遠赤外線照射手段を制御する機能
を有するものである。これにより、患者の深部体温をオ
ーバーシュートの生ずることなく必要な治療温度に昇温
し保持できる。
【0016】請求項9に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項7または請求項8に記載の遠赤外線温熱治療
装置であって、容器内の空気を加熱する加熱手段と、容
器内の空気を冷却する冷却手段と、容器内の空気温度を
計測する空気温度センサとを備え、制御手段が容器内の
空気温度を調節する機能を有するものである。これによ
り、昇温時は空気温度を高くすることで、患者の深部体
温をより短時間に必要な治療温度に昇温できる。また、
治療時は空気温度を適切に調節することで、患者の深部
体温をより精度良く保持できる。更に、降温時は空気温
度を低くすることで、患者の深部体温をより迅速に平常
体温に降温できる。
【0017】請求項10に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項9に記載の遠赤外線温熱治療装置であって、
制御手段が深部体温センサにより計測された深部体温に
基づいて容器内の空気温度を調節する機能を有するもの
である。これにより、患者の深部体温に応じて容器内の
空気温度を調節するので、患者の深部体温をより短時間
に精度良く必要な治療温度に昇温し保持できる。
【0018】請求項11に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項9または請求項10に記載の遠赤外線温熱治
療装置であって、制御手段が深部体温センサにより計測
された深部体温の温度変化から所定時間後の深部体温を
予測し、予測された深部体温に基づいて容器内の空気温
度を調節する機能を有するものである。これにより、患
者の深部体温をオーバーシュートの生ずることなくより
精度良く必要な治療温度に昇温し保持できる。
【0019】請求項12に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の遠赤
外線温熱治療装置であって、制御手段が容器内の空気温
度を患者の深部体温を治療温度に昇温するときは65℃
以上に設定し、昇温完了後は患者の深部体温を保持可能
な温度まで冷却する機能を有するものである。これによ
り、患者の深部体温を昇温するときは容器内の空気温度
を65℃以上の高い温度に設定することで短時間で昇温
でき、昇温後は患者の深部体温を治療温度に保持するこ
とが可能な温度まで冷却することで低温やけど等の患者
の負担を抑制できるので、患者の深部体温を治療温度に
長時間保持できる。
【0020】請求項13に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項7ないし請求項12のいずれかに記載の遠赤
外線温熱治療装置であって、患者の心拍数、呼吸数、血
圧を含む生体活動を監視する生体センサを備え、制御手
段が生体センサの信号に基づいて遠赤外線照射手段を制
御する機能を有するものである。これにより、患者の生
体反応に応じて遠赤外線照射手段を制御できるので、治
療中の患者の生体反応に応じて治療条件を変更すること
ができる。
【0021】請求項14に記載の遠赤外線温熱治療装置
は、請求項13に記載の遠赤外線温熱治療装置であっ
て、制御手段が生体センサの信号に基づいて容器内の空
気温度を調節する機能を有するものである。これによ
り、例えば患者の生体反応に応じて空気温度を下げるこ
とができるので、緊急時でも患者の体温を迅速に下げる
ことができる。
【0022】本願発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0023】
【発明の実施の形態】図1に本願発明の一実施形態にか
かる遠赤外線温熱治療装置のシステム構成および本体容
器・頭部容器の正面の概略構造を示す。また、図2に本
体容器・頭部容器の側面の概略構造を示す。図におい
て、10は患者の頚部以下を収容する本体容器であり、
患者が載置されるベッド14を備えた本体基台10a
と、開閉式の本体カバー10bとからなる。
【0024】本体カバー10bは、患者の頭部側に頚部
通過穴10cを備えた半円筒状のカバーで、ヒンジ10
dによって本体基台10aと連接され、開閉可能となっ
ている。本体カバーの各端面には、ゴムパッキング等の
シールが設けられ、患者を収容後に本体カバー10bを
閉じると、本体カバー10bは本体基台10aと密接
し、患者は頚部通過穴10cを除いて密閉される。
【0025】本体基台10aおよび本体カバー10bの
内面は、ほぼ全面にわたって断熱材10eが配設され、
治療中の放熱を防止している。また、本体カバー10b
の円周上には、ラバーヒータ12aが配設され、その表
面は植物性炭素繊維12bで覆われており、ラバーヒー
タ12aに通電することによって、3〜20μの遠赤外
線が放射され、患者に照射される。
【0026】16は患者の直腸温度を計測する直腸温度
センサであり、患者の深部体温を把握する手段として、
治療中は常に患者の直腸にセットされる。
【0027】18は患者の頭部を収容する頭部容器であ
り、頭部基台18aと、開閉式の頭部カバー18bとか
らなる。頭部基台18aは、本体基台10aと一体構造
をなし、内面には本体基台10aと同様に、断熱材18
dが配設されている。頭部カバー18bは、患者の頚部
側が開放された半円筒状のもので、頭部基台18aとヒ
ンジ18cによって連接され、開閉可能となっている。
頭部カバー18bの各端面には、ゴムパッキング等によ
るシールが設けられ、患者を収容後に本体カバー10b
と頭部カバー18bを閉じることによって、患者の全身
が密閉収容される。尚、頭部カバー18bは、治療中の
患者の様子を確認できるように、透明樹脂で形成するの
が好ましい。
【0028】20は治療中に患者に人工呼吸を施すため
の口受であり、患者を収納後に患者の口に取付け、後述
の人工呼吸器130によって密閉容器に収容された患者
の呼吸を確保する。尚、患者に供給するエアーは、あら
かじめ容器内空気温度に予熱しておくことが望ましい。
これにより、呼吸による体温の降下を防止でき、患者の
深部体温をより短時間に昇温し、より精度良く保持する
ことが可能となる。
【0029】30は治療中の患者の頭部体温を通常の生
理的範囲に保持するための頭部冷却装置であり、冷却水
を患者の頭部に循環させて頭部を冷却する。このため、
治療中は患者の頭部に冷却水を流す頭部固定部材32を
セットする。
【0030】40は容器内の空気を強制循環するための
循環ラインであり、循環ファン42を備え、吸引口44
から容器内の空気を吸引して吹出口46に吹出すこと
で、容器内の空気の温度偏差をできる限り小さくする。
循環ライン40には、循環する空気を加熱する加熱器5
0と、循環する空気を冷却する冷却器52を備え、容器
内空気温度を所望の温度に調節することができる。ま
た、本体容器10には、容器内温度を計測する容器内温
度センサ54を備える。
【0031】60は容器内の空気を加湿する加湿器であ
り、治療中の容器内の湿度を高くすることによって、空
気の熱伝導度を高めるとともに、患者の体表面での気化
熱による冷却を抑え、患者の深部体温をより短時間で必
要な治療温度に昇温できるようにする。
【0032】70は本実施形態にかかる遠赤外線温熱治
療装置を制御するための制御装置であり、容器内温度セ
ンサ54からの信号に基づいて加熱器50と冷却器52
を制御し、容器内空気温度を設定空気温度に保持する機
能と、直腸温度センサ16からの信号に基づいてヒータ
12aの通電制御を行って遠赤外線強度を調節したり、
容器内空気温度を調節する機能を持つ。
【0033】本願発明の温熱治療においては、患者の深
部体温を生理的範囲の限界付近まで昇温するため、治療
中の患者の状態を監視する生体モニタを備える。また、
強制的な昇温に対する頻脈を防止する目的で通常は軽い
麻酔を施す。更に、患者を容器内に密閉することや麻酔
を施すこと等のことから、患者の呼吸を確保するため人
工呼吸器を備える。
【0034】図3に上記機能を備えた生体管理装置の概
観図を示す。図のように、生体管理装置100には、患
者の心拍数、呼吸数、血圧等をモニタする生体モニタ1
10と、患者に麻酔を施すための麻酔装置120と、炭
酸ガス吸収装置132や呼吸バッグ134を含む人工呼
吸器130とを備える。生体モニタの情報は、制御装置
70に取込み、治療ガイドとともに表示装置(図示省
略)に表示するようにしてもよく、これらの情報に基づ
いて治療条件を変更するようにしてもよい。例えば、心
拍数に応じて遠赤外線強度を調節したり、容器内空気温
度を調節したりしてもよく、心拍数が所定数を超える緊
急時に遠赤外線の照射を中止し、容器内空気を緊急冷却
するようにしてもよい。
【0035】次に、本願発明の遠赤外線温熱治療装置を
使用して、温熱治療を行う手順について説明する。図4
に患者の収容から退出までの治療処理フローを示す。患
者を収容(S100)した後、患者の直腸に直腸温度セ
ンサ16をセットし(S110)、患者の口に人工呼吸
器130の口受20をセットし(S120)、患者の頭
部に頭部冷却装置30の頭部固定部材32をセットし
(S130)、本体カバー10bと頭部カバー18bを
閉止し(S140)、患者を容器内に密閉する。患者を
容器内に密閉した後、循環ファン42を起動し(S16
0)、容器内の空気温度の均一化を図るとともに、加湿
器60を作動し(S180)、容器内湿度を高める。
【0036】次に、患者の深部体温を治療温度まで昇温
する昇温処理を行う(S200)。昇温処理は、患者に
照射する遠赤外線強度を患者に苦痛を与えない範囲で最
大となるようにラバーヒータ12aに通電するととも
に、加熱器50を作動させて、容器内空気温度を65℃
〜80℃の範囲で、患者に苦痛を与えない最高温度に加
熱する。尚、患者に苦痛を与えない範囲は、治療に先だ
って患者の特性を計測しておいてもよく、治療中の患者
の脈の変位を監視して調節するようにしてもよい。
【0037】患者の直腸温度が設定された治療温度にな
ったら昇温を終了し、所定の治療カロリーを与えるまで
患者の深部体温を保持する保温処理を行う(S30
0)。保温処理は、遠赤外線強度や容器内空気温度を調
節することによって、患者の深部体温を設定された治療
温度に保持する。
【0038】設定された治療時間が経過すると、加湿器
を停止し(S400)、患者の深部体温を退出可能温度
まで下げる降温処理を行う(S500)。降温処理は、
遠赤外線ヒータを停止し、容器内空気温度を患者に苦痛
を与えない範囲の最低温度に設定する。患者の深部体温
が退出温度まで下がったら、循環ファンを停止し(S6
00)、頭部カバーおよび本体カバーを開放し(S61
0)、直腸センサ・人工呼吸器・頭部冷却装置を取外し
(S620)、患者を退出させる(S630)。
【0039】図5に本願発明の昇温処理(S200)の
実施例にかかる処理フロー示す。最初に、設定遠赤外線
強度を昇温時遠赤外線強度に設定し(S210)、設定
空気温度を昇温時空気温度に設定する(S212)。昇
温時遠赤外線強度と昇温時空気温度は、前述のように患
者に苦痛を与えない範囲で、できるだけ短時間に患者の
体温を昇温できるように設定する。次に、定められたサ
イクルタイムの経過を待ち(S214)、患者の直腸温
度を計測し(S216)、所定時間後の患者の深部体温
を予測する(S218)。ここで、サイクルタイムとは
直腸温度センサの応答時間等から決定される制御周期で
ある。深部体温の予測は、直腸温度の計測値を前回の計
測値と比較し、直線近似によって求めるようにしてもよ
く、3つ以上の直腸温度の計測値から高次近似するよう
にしてもよい。尚、予測する時間は遠赤外線および容器
内空気温度による患者の深部体温の応答時間等に基づい
て決定する。以下の深部体温の予測はすべて同様の処理
によって行う。求められた予測体温を設定された治療温
度と比較し(S220)、まだ治療温度に達していない
場合はS214から処理を繰返す。予測体温が治療温度
に達したら、設定遠赤外線強度を保温時遠赤外線強度に
設定し(S222)、設定空気温度を保温時空気温度に
設定し(S224)、昇温を終了する。尚、保温時遠赤
外線強度および保温時空気温度は、患者の体温を治療温
度に保持するために必要な遠赤外線強度および空気温度
であり、後述の保温処理の初期設定である。
【0040】上記実施例では、昇温開始時から容器内空
気温度を所定の昇温時空気温度に加熱するとしたが、最
初はより低い温度から開始し、患者の体温の上昇ととも
に設定温度を上げていくようにしてもよい。これによ
り、患者の体温と空気温度の差を小さく抑えることがで
き、患者の負担をより小さくできる。
【0041】図6に本願発明の保温処理(S300)の
第1実施例にかかる処理フローを示す。最初に、サイク
ルタイムの経過を待ち(S310)、患者の直腸温度を
計測し(S312)、所定時間後の患者の深部体温を予
測する(S314)。求められた予測体温を治療温度+
ΔTcu(治療温度上限偏差)と比較し(S316)、
予測体温が大きい場合は設定遠赤外線強度をImin
(保温時最低遠赤外線強度)を下回らない範囲でΔIc
dだけ下げる(S318、S320)。設定遠赤外線強
度が既にImin以下となっている場合は、設定空気温
度をΔTcdだけ下げる(S322)。また、予測体温
を治療温度―ΔTcl(治療温度下限偏差)と比較し
(S324)、予測体温が小さい場合は設定遠赤外線強
度をImax(保温時最高遠赤外線強度)を上回らない
範囲でΔIcaだけ上げる(S326、S328)。設
定遠赤外線強度が既にImax以上となっている場合
は、設定空気温度をΔTcaだけ上げる(S330)。
最後に、治療時間が経過したか否かを判断し(S33
2),治療時間が経過していないときはS310から繰
返し、治療時間が経過したら保温処理を終了する。
【0042】図7に本願発明の保温処理(S300)の
第2実施例にかかる処理フローを示す。本実施例では、
体温偏差が小さい範囲では空気温度を調節することで患
者の深部体温を治療温度に保持し、体温偏差が一定範囲
(+ΔTcuu、−ΔTcll)を超える場合にのみ遠
赤外線の強度を調節して患者の深部体温の保持を図るも
のである。最初に、サイクルタイムの経過を待ち(S3
40)、患者の直腸温度を計測し(S342)、所定時
間後の患者の深部体温を予測する(S344)。求めら
れた予測体温を治療温度+ΔTcuと比較し(S34
6)、予測体温が大きい場合は更に予測体温を治療温度
+ΔTcuuと比較し(S348)、予測体温がこれを
上回らない限り設定空気温度をΔTcdだけ下げること
で対応する(S350)。予測体温が治療温度+ΔTc
uuを上回る場合は、設定遠赤外線強度をImin(保
温時最低遠赤外線強度)を下回らない範囲でΔIcdだ
け下げる(S352、S354)。また、求められた予
測体温を治療温度―ΔTclと比較し(S356)、予
測体温が小さい場合は更に予測体温を治療温度―ΔTc
llと比較し(S358)、予測体温がこれを下回らな
い限り設定空気温度をΔTcaだけ上げることで対応す
る(S360)。予測体温が治療温度―ΔTcllを下
回る場合は、設定遠赤外線強度をImax(保温時最高
遠赤外線強度)を上回らない範囲でΔIcaだけ上げる
(S362、S364)。最後に、治療時間が経過した
か否かを判断し(S366),治療時間が経過していな
いときはS340から繰返し、治療時間が経過したら保
温処理を終了する。
【0043】上記実施例では、いずれも遠赤外線強度と
空気温度の両方を調節して患者の体温を保持するとして
説明したが、いずれか一方で患者の体温が保持できる場
合は一方のみを調節するものでよいことは言うまでもな
い。
【0044】図8に本願発明の降温処理(S500)の
実施例にかかる処理フローを示す。最初に、設定遠赤外
線強度を0として、遠赤外線照射を止め(S510)、
設定空気温度を降温時空気温度に設定する(S51
2)。次に、サイクルタイムの経過を待ち(S51
4)、患者の直腸温度を計測し(S516)、直腸温度
を退出体温と比較し(S518)、直腸温度が退出体温
以下となるまでS514から繰返す。直腸温度が退室温
度以下となったら降温処理を終了する。
【0045】上記実施例では、降温開始時に容器内空気
温度を所定の空気温度に冷却するとしたが、最初はより
高い温度から開始し、患者の体温の下降とともに設定を
下げていくようにしてもよい。これにより、患者の体温
と空気温度の差を小さく抑えることができ、患者の負担
をより小さくできる。尚、上記降温処理は、患者が容器
から退出するに当って十分に体温を下げておく目的で設
けたもので、患者が自力または他の手段で体温が下げる
ことができ場合には省略してもよい。
【0046】上記実施形態では、本体容器10と頭部容
器18を別個に備え、本体カバー10bと、頭部カバー
18bを閉止したときに患者を容器内に密閉するように
したが、特に本体容器と頭部容器を区別する必要はな
く、1つの架台上に本体カバーと頭部カバーを設けて患
者の全身を密閉収容するようにしてもよいことは言うま
でもない。
【0047】また、患者の頭部を頭部以外と特に分離し
て収納する必要はなく、1つの密閉容器に患者の頭部を
含めて全身を収容するようにし、容器内に遠赤外線照射
手段と、人工呼吸器を備えるようにしてもよく、本願発
明の効果を奏する。
【0048】また、患者の頭部は容器内に収容せず、頭
部以外の全身を容器内に密閉するようにしてもよい。こ
の場合は、本体容器に患者の頚部を通過する頚部通過穴
を設け、その頚部通過穴に患者の頚部との間の隙間をシ
ールするシール手段を設けることで本願発明の効果を奏
する。シール手段としては、例えばエアーチューブを頚
部通過穴の円周に沿って布設し、患者を収容後にエアー
チューブを膨らませて隙間をシールするようにしたもで
もよい。
【0049】上記実施形態では、遠赤外線照射手段とし
て、ラーバーヒータの表面を植物性炭素繊維で覆ったも
のを用いたが、本願発明はこれに限定されるものではな
く、他の遠赤外線照射手段を用いてもよい。例えば、ヒ
ータの表面にアルミナやジルコニア等の遠赤外線を発生
するセラミック層を設けたものでもよい。
【0050】上記実施例では、遠赤外線照射手段は本体
カバーの円周上の全面に設けるとしたが、本願発明はこ
れに限定されるものではなく、複数の遠赤外線ヒータを
分散配置するようにしてもよい。また、足部や頚部の壁
面にも配備するようにしてもよい。また、上記実施形態
では、ベッド側には遠赤外線ヒータを設けなかったが、
例えばベッドに遠赤外線を通過する素材やメッシュ状の
素材等を用い、下面からも遠赤外線を照射するようにし
てもよい。このとき、本体基台も本体カバーと同様の円
筒形状とし、全周から均一に遠赤外線を照射するように
すれば、患者の深部体温をより均一に昇温できる。
【0051】上記実施形態では本体カバーは半円筒形状
として説明したが、患者の身体形状に合わせた形状とし
てもよく、これにより患者の深部体温をより広範囲に均
一に加温することが可能となる。
【0052】上記実施形態では、容器内の空気を加湿す
る加湿器について具体的手段を記載しなかったが、ヒー
タによって蒸気を生成するものでもよく、超音波によっ
て蒸気を生成するものでもよい。また、単にトレイに水
を張ったものを容器内に置いておくだけでもよく、本願
発明の効果を奏する。尚、上記実施形態では容器内に加
湿器を設けるものとして説明したが、循環ライン内に設
けるようにしてもよい。また、加湿器に容器内湿度を調
節する機能を設け、保温処理を終了したときに容器内の
湿度を積極的に下げるようにしてもよい。これにより、
より短時間で患者の体温を下げることができる。
【0053】上記実施形態では、容器内の空気を加熱す
る加熱器と容器内の空気を冷却する冷却器について具体
的手段を記載しなかったが、加熱器は電気ヒータやガス
ヒータによって空気を直接加熱するものの他、熱交換器
に温水を流して空気を加熱するものでもよい。また、容
器内の空気を冷却する冷却器は、ファンや圧縮冷媒ガス
を使用した冷凍機によって強制空冷するものの他、外気
との置換によって冷却したり、熱交換器に冷水を流して
空気を冷却するようにしてもよい。また、ペルチェ素子
を使用して、加熱・冷却を行うようにしてもよい。
【0054】上記実施形態では、容器内の空気を攪拌す
るため、容器外に循環ラインを設け、循環ライン内に循
環ファンと加熱器と冷却器を設けるようにしたが、本願
発明はこれに限定されるものではなく、容器内に加熱器
と冷却器と循環ファンを設けて、空気の攪拌と温度調節
を行うようにしてもよいことは言うまでもない。
【0055】上記実施形態では、患者の深部体温は直腸
温度センサで計測するとして説明したが、本願発明はこ
れに限定されるものではなく、鼓膜温度センサを使用し
たり、排尿器を取り付けて膀胱温度を計測してもよく、
これらを併用するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】本願発明によれば、患者の頭部以外の全
身または患者の全身を密閉収容して遠赤外線を照射する
ようにしたので、遠赤外線照射手段による輻射熱と密閉
容器内の空気による伝導熱とにより患者の頭部以外のほ
ぼ全身または患者のほぼ全身が加温され、患者を必要以
上の高温に曝すことなく深部体温を必要な治療温度に短
時間に昇温して精度良く長時間保持でき、全身に転移す
る癌やHIV等の難治性感染症を正常細胞に対して非侵
襲的に治療できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる遠赤外線温熱治
療装置のシステム構成図および本体容器・頭部容器の正
面図解図である。
【図2】本願発明の一実施形態にかかる遠赤外線温熱治
療装置の本体容器・頭部容器の側面図解図である。
【図3】本願発明の一実施形態にかかる遠赤外線温熱治
療装置の生体管理装置の概観図である。
【図4】本願発明の一実施形態にかかる遠赤外線温熱治
療装置の治療処理フロー図である。
【図5】本願発明の昇温処理の実施例にかかる処理フロ
ー図である。
【図6】本願発明の保温処理の第1実施例にかかる処理
フロー図である。
【図7】本願発明の保温処理の第2実施例にかかる処理
フロー図である。
【図8】本願発明の降温処理の実施例にかかる処理フロ
ー図である。
【符号の説明】
10 本体容器(10a 本体基台、10b 本体カバ
ー) 12 遠赤外線ヒータ(12a ラバーヒータ、12b
植物性炭素繊維) 14 ベッド 16 直腸温度センサ 18 頭部容器(18a 頭部基台、18b 頭部カバ
ー) 20 人工呼吸器の口受 30 頭部冷却装置 40 容器内空気循環ライン 42 循環ファン 50 容器内空気加熱器 52 容器内空気冷却器 54 容器内空気温度センサ 60 加湿器 70 制御装置 100 生体管理装置 110 生体モニタ 120 麻酔装置 130 人工呼吸器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の頚部を通過させる頚部通過穴を有
    し、前記患者の頭部以外の全身を収容する容器と、 前記容器の内面に配設され、前記患者に対し遠赤外線を
    照射する遠赤外線照射手段とを備えた遠赤外線温熱治療
    装置において、 前記頚部通過穴は、前記患者の頚部をシールするシール
    手段を有し、 前記患者の頭部以外の全身を密閉収容して遠赤外線を照
    射することを特徴とする、遠赤外線温熱治療装置。
  2. 【請求項2】 患者の頚部を通過させる頚部通過穴を有
    し、前記患者の頭部以外の全身を収容する容器と、 前記容器の内面に配設され、前記患者に対し遠赤外線を
    照射する遠赤外線照射手段とを備えた遠赤外線温熱治療
    装置において、 前記容器に密接し、前記患者の頭部を覆う頭部カバー
    と、 前記患者の呼吸を確保する呼吸確保手段とを備え、 前記患者の全身を密閉収容して遠赤外線を照射すること
    を特徴とする、遠赤外線温熱治療装置。
  3. 【請求項3】 前記患者の全身を密閉収容する容器と、 前記容器の内面に配設され、前記患者に対し遠赤外線を
    照射する遠赤外線照射手段と、 前記患者の呼吸を確保する呼吸確保手段とを備え、 前記患者の全身を密閉収容して遠赤外線を照射すること
    を特徴とする、遠赤外線温熱治療装置。
  4. 【請求項4】 前記患者の頭部を冷却する頭部冷却手段
    を備えたことを特徴とする、請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の遠赤外線温熱治療装置。
  5. 【請求項5】 前記容器内の空気を強制循環させる強制
    循環手段を備えたことを特徴とする、請求項1ないし請
    求項4のいずれかに記載の遠赤外線温熱治療装置。
  6. 【請求項6】 前記容器内の空気を加湿する加湿手段を
    備えたことを特徴とする、請求項1ないし請求項5のい
    ずれかに記載の遠赤外線温熱治療装置。
  7. 【請求項7】 前記患者の深部体温を計測する深部体温
    センサと、前記遠赤外線照射手段を制御する制御手段と
    を備え、 前記制御手段は、前記深部体温センサにより計測された
    深部体温に基づいて前記遠赤外線照射手段を制御する機
    能を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項6
    のいずれかに記載の遠赤外線温熱治療装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記深部体温センサに
    より計測された深部体温の温度変化から所定時間後の深
    部体温を予測し、前記予測された深部体温に基づいて前
    記遠赤外線照射手段を制御する機能を有することを特徴
    とする、請求項7に記載の温熱治療装置。
  9. 【請求項9】 前記容器内の空気を加熱する加熱手段
    と、前記容器内の空気を冷却する冷却手段と、前記容器
    内の空気温度を計測する空気温度センサとを備え、 前記制御手段は、前記容器内の空気温度を調節する機能
    を有することを特徴とする請求項7または請求項8に記
    載の遠赤外線温熱治療装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記深部体温センサ
    により計測された深部体温に基づいて前記容器内の空気
    温度を調節する機能を有することを特徴とする、請求項
    9に記載の遠赤外線温熱治療装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記深部体温センサ
    により計測された深部体温の温度変化から所定時間後の
    深部体温を予測し、前記予測された深部体温に基づいて
    前記容器内の空気温度を調節する機能を有することを特
    徴とする、請求項9または請求項10に記載の温熱治療
    装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記容器内の空気温
    度を前記患者の深部体温を治療温度に昇温するときは6
    5℃以上に設定し、昇温完了後は前記患者の深部体温を
    保持可能な温度まで冷却する機能を有することを特徴と
    する、請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の遠
    赤外線温熱治療装置。
  13. 【請求項13】 前記患者の心拍数、呼吸数、血圧を含
    む生体活動を監視する生体センサを備え、 前記制御手段は、前記生体センサの信号に基づいて前記
    遠赤外線照射手段を制御する機能を有することを特徴と
    する、請求項7ないし請求項12のいずれかに記載の遠
    赤外線温熱治療装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、前記生体センサの信
    号に基づいて前記容器内の空気温度を調節する機能を有
    することを特徴とする、請求項13に記載の遠赤外線温
    熱治療装置。
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