JP2003125668A - 貝類の陸上養殖装置 - Google Patents

貝類の陸上養殖装置

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JP2003125668A JP2001330389A JP2001330389A JP2003125668A JP 2003125668 A JP2003125668 A JP 2003125668A JP 2001330389 A JP2001330389 A JP 2001330389A JP 2001330389 A JP2001330389 A JP 2001330389A JP 2003125668 A JP2003125668 A JP 2003125668A
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卓朗 中塚
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 養殖コストや手間をかけずに潮流やせせらぎ
のような新鮮な水の流れを造り、実際の生息環境に近い
環境を実現し、しかも単位面積当たりの育成数量を増加
させることができる貝類の陸上養殖装置を提供する。 【解決手段】 水路状水槽2,2内に複数の堰5,5を
設けるとともに、それらの堰5,5が多段的になるよう
に前記水路状水槽2,2の先端側を下方に傾斜させて配
置することにより、多段的な堰5,5を越えていわゆる
越流が生じるため、流水中の溶存酸素量が高められ、し
かも浮遊汚濁粒子を速やかに流出させて新鮮な水を適度
な流速で供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貝類の陸上養殖装置
に係り、特に、アワビやサザエ等のように常に潮流にさ
らされる環境で生息している貝類を陸上で養殖するのに
好適な貝類の陸上養殖装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からアワビ等の貝類を養殖するため
の研究開発が進められているが、貝類の成長は数年に渡
るため実証試験に長期間を要することもあり、なかなか
成果を上げるのが難しいし、その生態について不明な点
も多い。そのような貝類の1つにアワビがあるが、この
アワビは1年間に1〜2cm程度しか成長しない。しか
し、販売価格が高価であることから研究が盛んである。
現状までの研究成果によれば、人工的にアワビに産卵を
させて孵化させる技術が認められている。これによりア
ワビの稚貝を入手することは比較的容易になったが、稚
貝の成長過程については現在研究が進められている状況
であり、まだその全容は解明されていない。したがっ
て、従来においてアワビを効率的に成長させ、安価に提
供できるような養殖技術は開発されていなかった。
【0003】ところで、従来の貝類の養殖装置として提
案されている技術を大きく分類すると、海中養殖と陸上
養殖とに分けられる。海中での養殖装置は、稚貝を付着
させる板等を網で囲んで海中に下ろして育成させるた
め、実際の生息環境に比較的近い環境を整え易いという
メリットがある。
【0004】しかし、海中養殖では船に乗って給餌した
り、清掃したり、収穫しなければならない作業であるた
め、高齢化した漁師にとっては過酷である。また、アワ
ビが安定供給できないという問題もある。つまり、海中
養殖では天候や海の時化等によっては船が出せず収穫で
きない場合があり、何月何日の何時に入手したいという
要望に確実に応えられない。
【0005】これに対して、陸上養殖は前述のような海
中養殖のデメリットがない。つまり、船に乗って過酷な
作業をする必要もないし、天候や海の時化とも無縁であ
るから安定供給が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
貝類の陸上養殖装置では、アワビ等の貝類が生息してい
るような潮通しがよくてきれいな環境を実現することが
難しい。具体的には、水が淀みやすいために水中の溶存
酸素量が少ないし、残餌や排泄物をすぐに除去すること
ができずに病気になり易いという問題があった。また、
陸上養殖の水槽は藻が発生しやすいため少なくとも1週
間に1度は清掃しなければならなかった。さらに、品質
は、荒磯に揉まれて成長する天然貝類に比べると身の締
まりや味の点で劣ってしまうという問題があった。
【0007】例えば、実用新案登録第3056367号
公報には、陸上におけるアワビの養殖施設が記載されて
いる。このアワビの養殖施設には、アワビの飼育水槽を
多段に設置し、この飼育水槽に海水を供給する給水管と
オーバーフロー管を備え、さらに前記飼育水槽に給気管
および給餌場が付設されている。そして、ポンプで給水
管に海水を流入させるとともに、オーバーフロー管を下
げることによって海水を下段の水槽へ流し、海水の流動
を促進させる。また、給気管にはブロアーで空気を吸入
し、圧縮空気を泡状に噴出させる。これにより溶存酸素
の補給を行うようになっている。
【0008】しかしながら、このような従来のアワビの
養殖施設においては、下流に設けたオーバーフロー管よ
り排水することにより海水を流動させるようになってい
るが、排水量が少量であるため、効果的な海水流動が得
られなかった。もし、排水量を大量にしたとしてもオー
バーフロー管の周辺の流れは強くなるが、全体の流れに
影響を及ぼす程度は小さく、自然界の潮流とは到底比較
にならない。
【0009】また、従来のアワビの養殖施設では、溶存
酸素の補給のためにブロアーを別途使用しなければなら
ず、装置コストおよび電気代が高くなってしまう。さら
に、残餌や排泄物の処理については特に考慮されていな
いため、頻繁に清掃を行わなくてはならない。特に貝類
は肝などを好んで食する習慣があるため、毒素が肝に蓄
積しないように常に清潔な環境を保ってあげる必要があ
【0010】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、養殖コストや手間をかけずに潮流
やせせらぎのような新鮮な水の流れを造り、実際の生息
環境に近い環境を実現し、しかも単位面積当たりの育成
数量を増加させることができる貝類の陸上養殖装置を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る貝類の陸上
養殖装置の特徴は、水路状水槽内に複数の堰を設けると
ともに、それらの堰が多段的になるように前記水路状水
槽の先端側を下方に傾斜させて配置した点にある。
【0012】そして、このような構成を採用したことに
より、水路状水槽に供給された水は傾斜水路に沿って流
れ、多段的な堰を越えて流れる、いわゆる越流を生じさ
せるため、酸素を取り込みやすく、浮遊汚濁粒子を速や
かに流出させ、かつ新鮮な水を適度な流速で供給するこ
とができる。
【0013】また、本発明に係る貝類の陸上養殖装置の
特徴は、水路上に複数の堰を備えた水路状水槽を上下方
向に複数配置し、これらの水路状水槽の先端側を前記各
堰が多段的になるように下方に傾斜させるとともに、前
記各水路状水槽の先端方向を上下で交互に変えてジグザ
グ状に配置した点にある。
【0014】そして、このような構成を採用したことに
より、複数の水路状水槽の先端方向を上下で交互に変え
てジグザグ状に配置しているため、単位面積当たりの貝
類の育成数量を増加させることができて、貝類を狭い土
地で効率的に養殖することができる。
【0015】また、本発明の一態様では、上下に配置し
たそれぞれの水路状水槽の間に、上方の水路状水槽から
流出する水を一旦貯留して下方の水路状水槽へ給水する
ための中間貯水槽が備えられることが好ましい。これに
よれば、上方の水路状水槽から流出する水が水路状水槽
よりも大きな的となる中間貯水槽に落下するため、水が
こぼれにくくて流量損失を抑制できるし、先端部形状の
自由度が高まる。また、一旦、中間貯水槽に水を貯めら
れるため、各水路状水槽での流量や給水および排水スピ
ードを適度に調整することができる。
【0016】また、本発明では、前記水路状水槽の底部
と堰との間に隙間を形成することが望ましい。これによ
れば、水路状水槽の底部と堰との間に形成された隙間を
通って底部を流れる、いわゆる低層流が発生し、残餌や
排泄物の沈殿汚濁粒子を速やかに流すため衛生的な環境
を造ることができる。
【0017】さらに、本発明では、前記隙間の高さを、
水路状水槽内の底部に生息する貝類または前記水路状水
槽内に配置された付着用底板に生息する貝類に当接し得
る低層流が発生する高さに形成することが好ましい。こ
れによれば、酸素を含む低層流が直接的に貝類に当たる
ため貝類の呼吸を楽にし、かつ常に淀みのない新鮮な水
を供給することで成長を促進させることができる。
【0018】また、本発明の一態様では、前記堰の上端
部を略水平直線状に形成することが望ましい。これによ
り、略水平直線状の堰を越える越流水が直線的な流れを
形成して渦が生じるのを抑制するため、水路状水槽内の
流れが滞留してしまうのを防止できる。
【0019】さらに、本発明の一態様では、前記水路状
水槽の先端部が上方向に傾斜勾配を有するように形成す
ることが好ましい。これにより、先端部の流出口で発生
する渦流によって滞留してしまう浮遊汚濁粒子を傾斜勾
配に沿って流し、速やかに排出させることができる。
【0020】さらにまた、本発明の一態様として、前記
水路状水槽の先端部の傾斜勾配および長さを、給水が停
止したときに前記水路状水槽の水路後端部が浸水する程
度に形成することが好ましい。これにより、非常事態で
給水が停止した場合に、水路状水槽内の水位は、前記水
路先端部の傾斜勾配および長さと、水路後端部の高さと
の均衡位置で決定されるため、水路後端部の貝類が水に
浸る水位を保持させることができる。
【0021】また、前記水路状水槽の最先端部を、流出
水の落下経路に沿うように下方へ湾曲する略くちばし状
に形成することが好ましい。このようにすれば、水路状
水槽の最先端部から水がスムーズに流出し、落下水が飛
散するのを防止して流量損失を抑制することができる。
【0022】また、本発明では、水路状水槽内に斜板シ
ェルターを配置することが望ましい。これによれば、斜
板シェルターが水路状水槽内に陰影を造るため夜行性の
アワビ等が育ちやすいし、アワビが付着できる領域を底
部のみならず、空間領域に確保することができる。
【0023】さらに、その斜板シェルターの上面を凹凸
状に形成することが好ましい。これによれば、斜板シェ
ルターの凹凸面に餌料が引っかかりやすいため、水流に
よって餌料が流れてしまうのを抑制できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る貝類の陸上養
殖装置に関する実施形態の一例をアワビの養殖を例に説
明する。
【0025】図1から図5に示すように、本実施形態の
アワビの陸上養殖装置1は、主として、アワビを育成す
るために収容する複数の水路状水槽2,2と、これらの
水路状水槽2,2の先端側を下方に傾斜させた状態で支
持する木製や金属製の枠体3と、前記水路状水槽2,2
の給水や排水を行う給排水手段4とを備えている。
【0026】また、複数の水路状水槽2,2は、図4お
よび図7に示すように、傾斜される各水路状水槽2,2
の先端方向を上下で交互に変えてジグザグ状に配置され
ている。その傾斜勾配は、可動堰を使って流量調整を行
う予備試験の結果によると、各水路状水槽2,2の水路
底面勾配を水平に対して約3/100〜6/100と
し、流量を10〜20リットル/分程度とする設定が好
ましい。
【0027】また、各水路状水槽2,2内には、複数の
堰5,5が適当な間隔で配置されている。これらの堰
5,5の高さは略同一であるが、水路状水槽2,2の傾
斜により多段状に構成されている。したがって、水路状
水槽2,2内では、各堰5,5を超える越流水が発生し
酸素を取り込みながら流れるため、流水の溶存酸素量を
確保できる。
【0028】水路状水槽2,2の内側面には、上下方向
に形成された図示しない直線状の嵌入溝が形成されてお
り、この嵌入溝に沿って堰5,5が嵌入され、その両側
部5a,5aが保持されるようになっている。本実施形
態では、前記嵌入溝が水路状水槽2,2内に適当な間隔
で多数形成されており、アワビの個数や成長度合等に応
じて堰5,5の位置を任意に移動し、各堰5,5による
区画流域の広さを変動させることができるようになって
いる。
【0029】また、図9に示すように、各堰5,5は、
上端部6が略水平直線状に形成され、堰底部7にスリッ
ト8が形成されている。各堰5,5の形状は、堰5,5
を越えて流れる、いわゆる越流水が浮遊汚濁粒子を流す
程度に淀みなく流れるのであれば、適当な形状を採用し
て構わない。ただし、実験によると、堰5,5の上端部
6の中央位置に略V字形状の切り込みを形成したとこ
ろ、略V字形状部分の両脇流域に滞留ゾーンが生じてし
まい、流れが弱い流域を形成してしまうことが判明し
た。したがって、越流水による浮遊汚濁粒子の流出をよ
り効果的に行うために、各堰5,5の上端部6を略水平
直線状に形成し、越流水が直線的に流れを生じるように
して渦流の発生を抑制することが好ましい。
【0030】一方、越流水だけでなく、低層流について
も検討が必要である。すなわち、残餌や排泄物等の沈殿
汚濁粒子は堰底部7に溜まってアワビに害を及ぼすた
め、これを除去する必要がある。また、アワビは水路状
水槽2,2の底に滞在することが多いため、酸素を十分
含んだ低層流を効率的に供給できれば、呼吸がし易く潮
通しのよい生息環境を提供することができる。
【0031】そこで、前述したように堰5,5の堰底部
7にスリット8を形成することで、堰5,5と水路状水
槽2,2の底部との間に隙間が設けられている。スリッ
ト8の高さは、水路状水槽2,2内の底部に生息するア
ワビに低層流が直接的に当たるような高さに形成される
ことが好ましい。なお、アワビの取り出しを容易にする
ための付着用底板22を水路状水槽2,2内の底部に配
置する場合には、その付着用底板22上に付着するアワ
ビに低層流が直接的に当たるような高さに形成すること
が好ましい。さらに、堰底部7の両隅部5b,5b付近
に沈殿汚濁粒子が滞留するようであれば、図10に示す
ように、両隅部5b,5bに両隅スリット9,9を形成
すればよい。
【0032】また、前述したスリット8を堰5,5の堰
底部7に形成せずに、堰5,5と水路状水槽2,2の底
部との間に隙間が空くように、堰5,5を配置するよう
にしてもよい。
【0033】なお、スリット8の形状は、効果的な低層
流が発生させられるのであれば特に直線状に限定する必
要はない。
【0034】さらに、図11から図15に示すように、
各水路状水槽2,2の先端部10は、上方向に傾斜勾配
を有するように形成されている。これは、先端部10の
流出口が通常の垂直な堰5のままであると、表層から低
層へ流れる渦流が発生し、浮遊汚濁粒子の滞留を助長し
てしまうため、そのような浮遊汚濁粒子を速やかに流出
させるようになっている。
【0035】また、前記先端部10の傾斜勾配および長
さは、図16に示すように、給水が停止したときに水路
状水槽2,2の後端部11の水路が浸水するように設定
されている。これは、例えば停電等により給水が停止し
たときに、総てのアワビが数時間は生存できるためのも
のである。したがって、給水停止時に水路状水槽2,2
の後端部11が浸水する深さは約1cm程度確保する必
要がある。
【0036】本実施形態では、図11および図12に示
すように、たとえば両端の堰間間隔が2000mm、水
路勾配が水平に対して4/100、堰5,5の高さが8
cm、水量が15リットル/分に設定されている場合で
あれば、先端の堰5から先端部10の湾曲頂点までの水
平長さが290mm、高さが90mmに設定されてい
る。このとき、給水停止時の水位は先端側の堰5におい
て最大8cm、後端部11において1cmであった。
【0037】なお、上述のように先端部10の傾斜形状
によっては、低層流の発生を妨げるおそれがあるため、
水流中におがくずを混入して流し可視的に観察したとこ
ろ、おがくずは先端部10の勾配に沿ってスムーズに流
れることが確認された。
【0038】また、前記先端部10の最先端部(流出
口)12は、図11から図15に示すように、流出水の
落下経路に沿うように下方へ湾曲された「くちばし状」
に形成されている。このような形状に形成することによ
り、後述する中間貯水槽17,17へ流水が落下する際
に飛散せず、流量損失を抑制することができる。
【0039】さらに、図17に示すように、水路状水槽
2,2の水路水位内には、斜板シェルター21が配置さ
れている。この斜板シェルター21は、区画流域を適度
に覆うような大きさの平板であって、流れを阻害しない
ように水路底部の隅から斜め上方に延出されている。ま
た、ほぼ上端部まで水中に浸るように配置される。この
ような斜板シェルター21を配置することにより、日陰
を確保してアワビの夜行性を利用した成長促進を図るこ
とができるとともに、アワビが付着できる範囲を空間的
に拡大させることができる。
【0040】また、斜板シェルター21の上面は、図示
しない網目状の凹凸面に形成されている。これにより切
片状の餌料が凹凸面に引っかかりやすく、餌料が水流で
流されにくいという効果が得られる。
【0041】さらに、図17に示すように、斜板シェル
ター21は、付着用底板22を備えており、安定的に配
置されている。付着用底板22に付着したアワビは入れ
替えや収穫が容易である。この場合に、付着用底板22
の上面に網目状の凹凸面を形成するようにして餌料が流
されにくくするのが好ましい。
【0042】つぎに、各水路状水槽2,2の周辺構造に
ついて説明する。図3から図5に示すように、各水路状
水槽2,2は、上下に4段、左右4列を2列ごとに所定
間隔を空けて計16本配置されている。上下の水路状水
槽2,2の間隔は、水路状水槽2,2内の観察やアワビ
の収穫が容易にできるように空けられている。また、上
段の水路状水槽2の観察や収穫のために足場台13が設
けられている。
【0043】また、給排水手段4は、新鮮な海水を供給
するためのメインポンプ14と、各水路状水槽2,2を
流下した海水を再び循環させる循環用補助ポンプ15
と、新鮮な海水が貯留されているメインタンク16と、
海水を一旦貯めながら各水路状水槽2,2に供給する中
間貯水槽17と、各水路状水槽2,2を流下し終えた海
水を貯留する排水槽18と、前記中間貯水槽17に前記
メインポンプ14および前記循環用補助ポンプ15を連
結させる給水パイプ19と、排水槽18に連結された排
水パイプ20とから構成されている。
【0044】メインポンプ14は、メインタンク16内
に配置されており、貯留されている海水を最上段の中間
貯水槽17に供給するようになっている。中間貯水槽1
7は、上下に配置された各水路状水槽2,2の間に配置
され、上の水路状水槽2,2から流出する水を一旦貯留
し、下の水路状水槽2,2に後端部11から給水するよ
うになっている。そして、排水槽18は最下段に配置さ
れた水路状水槽2の流出口12から排出する海水を貯留
するようになっている。その排水槽18には、循環用補
助ポンプ15が配置されており、この循環用補助ポンプ
15は、メインポンプ14の給水パイプ19に途中で連
結されている。したがって、前記循環用補助ポンプ15
は、メインポンプ14が故障したときでも水流を絶やさ
ない役割を担うとともに、正常時においては循環水を適
当な割合で混入させるようになっている。これにより海
水を再利用することができてコスト低減を図ることがで
きる。なお、排水槽18に連結された排水パイプ20は
余分な海水を排出するようになっている。
【0045】つぎに、本実施形態におけるアワビの陸上
養殖装置1の作用について説明する。
【0046】本実施形態では、まず、メインポンプ14
がメインタンク16から海水を吸い上げて給水パイプ1
9を介して最上段の中間貯水槽17に供給する。海水は
最上段の中間貯水槽17から上段の水路状水槽2に流下
し、各堰5,5により適度に堰き止められ、水量が堰5
の高さを越えると越流し、次の堰5へと流れ込む。そし
て、次の堰5においても水量が堰5の高さを越えると越
流する。このように水路状水槽2,2が傾斜されること
で各堰5,5が多段的な配置となっており、各堰5,5
で海水が越流して多段的に流下していく。また、同時に
堰底部7に形成したスリット8から低層流が流下する。
これら越流と低層流とによって、常に潮通しを良くし溶
存酸素量を確保する流れを造って、いわば海の荒磯のよ
うな環境を形成する。
【0047】特に、堰5,5を越える流れは、略水平直
線状の上端部6により直線流となるため滞留することが
なく、浮遊汚濁粒子をきれいに流す。一方、低層流は残
餌や排泄物等の沈殿汚濁粒子をきれいに流すとともに、
その低層流を受けるアワビは酸素呼吸を楽に行える。
【0048】つづいて各堰5,5を越えた越流は、水路
状水槽2,2の先端に達すると、その先端部10の上方
向への傾斜勾配に沿って流れ、さらにくちばし状の流出
口12の湾曲線に沿ってスムーズに流出する。このくち
ばし状の流出口12から落下する海水は、ほとんど飛散
することなく下段の中間貯水槽17に流入する。そし
て、海水は中間貯水槽17から次の水路状水槽2の後端
部11へ流入し、前述と同様に各堰5,5に堰き止めさ
れつつ越流および低層流として水路を流下していく。
【0049】その後、海水は最下段の水路状水槽2まで
流下し、その流出口12から排水槽18に流れ込む。こ
こでは、そのまま排水パイプ20から排出するようにし
てもよいし、適当な水量を循環用補助ポンプ15によっ
て吸い上げて給水パイプ19に供給し、メインポンプ1
4から吸入した海水と混合させて循環させるようにして
もよい。汚れの少ない循環水であれば節水ができて相当
なコスト削減を図ることができる。
【0050】ところで、アワビの成長を観察したり収穫
する場合には、各段の水路状水槽2,2間に十分な空間
が形成されているため容易に覗くことができるし、上段
の水路状水槽2,2には足場台13が設けられている。
【0051】したがって、前述した本実施形態によれ
ば、常に新鮮な海水を越流および低層流として適度な流
速で流せるため、自然の海と同じような環境を造ること
ができる。これにより、残餌や排泄物等の浮遊汚濁粒子
および沈殿汚濁粒子を速やかに流し、海水の劣化を防止
できるとともに病気の発生を防止できる。
【0052】例えば、陸上養殖の水槽には、藻が発生し
やすい。このため、従来の養殖装置では1週間に1度清
掃しなければならなかったが、本実施形態では1ヶ月に
1度の清掃であっても十分清潔を保つことができる。
【0053】また、適度な流れの中でアワビを育てられ
るため天然アワビと遜色がない程の高品質アワビを養殖
することができる。
【0054】さらに、多段的な堰5,5を設けて堰底部
7にスリット8を形成するという簡単な構造によって、
特にエアーレーション等を装備せずに水流を発生させら
れるため、装備代、電気代、使用水量の点で節約するこ
とができる。しかも、堰5,5の形状や流出口12の形
状等を工夫して海水の流れを可能な限りスムーズにして
流量損失を減らし、さらに循環用補助ポンプ15によっ
て循環水を再利用するため、一層コスト削減を図ること
ができる。
【0055】さらにまた、複数の水路状水槽2,2を上
下に多段的に構築したり、斜板シェルターを配置するこ
とにより、単位面積当たりのアワビの育成数量を増加す
ることができる。
【0056】なお、本発明の本実施形態の各構成は前述
したものに限るものではなく、適宜変更することができ
る。
【0057】例えば、前述した実施形態ではアワビを対
象とする養殖装置について説明したが、これに限るもの
ではなく、サザエやトコブシ、牡蠣等の他、シジミ貝等
の淡水で成長する貝類についても適用することができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、流
水中の溶存酸素量が高められるとともに、浮遊汚濁粒子
を速やかに流して衛生的であるし、新鮮な水をせせらぎ
のごとく適度な流速で流すことができる。これによりコ
ストを抑制しつつ自然の生息環境に近い環境下で天然貝
類に劣らぬ品質の貝類を陸上にて育成することができ
る。
【0059】また、本発明では、複数の水路状水槽の先
端方向を上下で交互に変えてジグザグ状に配置している
ため、単位面積当たりの貝類の育成数量を増加させるこ
とができて、貝類を狭い土地で効率的に養殖することが
できる。
【0060】さらに、本発明の一態様によれば、上方の
水路状水槽から流出する水が水路状水槽よりも大きな的
となる中間貯水槽に落下するため、水がこぼれにくくて
流量損失を抑制できるし、先端部形状の自由度が高ま
る。また、一旦、中間貯水槽に水を貯められるため、各
水路状水槽での流量や給水および排水スピードを適度に
調整することができる。
【0061】また、本発明の一態様によれば、越流とと
もに低層流を発生させるため、浮遊汚濁粒子のみなら
ず、沈殿汚濁粒子も速やかに流し去り、より衛生的な環
境を造ることができ、頻繁に清掃する必要がなくなる
し、健康的な貝類の成長を促すことができる。
【0062】さらに、本発明の一態様によれば、水路状
水槽内の底部または付着用底板に生息する貝類に低層流
を当接することができるため、貝類の呼吸を助け成長を
促進させることができる。
【0063】また、本発明の一態様によれば、略水平直
線状の堰を越える越流水が直線的な流れを形成し、渦を
発生させないため、水路状水槽内の流れが滞留してしま
うのを防止し、より一層速やかに浮遊汚濁粒子を流し去
ることができるし、広い範囲に酸素を取り込むことがで
きる。
【0064】さらに、本発明の一態様によれば、水路状
水槽の先端部の形状によって先端部近傍で生じる渦流に
よる浮遊汚濁粒子の滞留を速やかに先端部の傾斜に沿っ
て流出させることができる。
【0065】また、本発明の一態様によれば、異常事態
により給水が停止しても水路状水槽の水路水位を一定に
保持して、貝類が死滅するのを防止することができる。
【0066】さらに、本発明の一態様によれば、水路状
水槽の最先端部から水がスムーズに流出し、落下水が飛
散するのを防止して流量損失を抑制することができる。
【0067】また、本発明の一態様によれば、斜板シェ
ルターが水路状水槽内に日陰を形成するため、夜行性の
アワビ等が育ちやすくなるし、さらにアワビ等が付着で
きる領域を底部のみならず、空間領域に確保することが
できる。
【0068】さらに、本発明の一態様によれば、斜板シ
ェルターの凹凸面に餌料が引っかかり水流によって餌料
が流れてしまうのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る貝類の陸上養殖装置の実施形態
の一例を示す正面図
【図2】 図1の平面図
【図3】 本実施形態の貝類の陸上養殖装置において枠
体等の全体の関連を示す正面図
【図4】 図3の右側面図
【図5】 図4の平面図
【図6】 本実施形態の貝類の陸上養殖装置において水
路状水槽の水路全体を示す正面図
【図7】 図6の右側面図
【図8】 図7の平面図
【図9】 本実施形態における堰の形状を示す正面図
【図10】 本実施形態における堰の両隅スリットを示
す正面図
【図11】 本実施形態における水路状水槽を示す平面
【図12】 図11の正面図
【図13】 図12に示すA−A線での一部省略断面図
【図14】 図12に示すB−B線での一部省略断面図
【図15】 図12に示すC−C線での一部省略断面図
【図16】 本実施形態における水路状水槽の先端部の
傾斜角度および長さの設定基準を示す模式図
【図17】 本実施形態における斜板シェルターおよび
付着用底板を示す模式図
【符号の説明】
1 貝類の陸上養殖装置 2 水路状水槽 3 枠体 4 給排水手段 5 堰 6 上端部 7 堰底部 8 スリット 9 両隅スリット 10 先端部 11 後端部 12 流出口 13 足場台 14 メインポンプ 15 循環用補助ポンプ 16 メインタンク 17 中間貯水槽 18 排水槽 19 給水パイプ 20 排水パイプ 21 斜板シェルター 22 付着用底板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アワビ等の貝類を収容する水路状水槽を
    備えているとともに、この水路状水槽に給水するための
    給水ポンプを有する陸上養殖装置であって、前記水路状
    水槽内に複数の堰を設けるとともに、それらの堰が多段
    的になるように前記水路状水槽の先端側を下方に傾斜さ
    せて配置したことを特徴とする貝類の陸上養殖装置。
  2. 【請求項2】 水路上に複数の堰を備えた水路状水槽を
    上下方向に複数配置し、これらの水路状水槽の先端側を
    前記各堰が多段的になるように下方に傾斜させるととも
    に、前記各水路状水槽の先端方向を上下で交互に変えて
    ジグザグ状に配置したことを特徴とする貝類の陸上養殖
    装置。
  3. 【請求項3】 上下に配置した各水路状水槽の間に、上
    方の水路状水槽から流出する水を一旦貯留して下方の水
    路状水槽へ給水するための中間貯水槽を設けたことを特
    徴とする請求項2に記載の貝類の陸上養殖装置。
  4. 【請求項4】 前記水路状水槽の底部と前記堰との間に
    隙間を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3
    のいずれかに記載の貝類の陸上養殖装置。
  5. 【請求項5】 前記隙間の高さを、水路状水槽内の底部
    に生息する貝類または前記水路状水槽内に配置された付
    着用底板に生息する貝類に当接し得る低層流が発生する
    高さに形成したことを特徴とする請求項4に記載の貝類
    の陸上養殖装置。
  6. 【請求項6】 前記堰の上端部を略水平直線状に形成し
    たことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに
    記載の貝類の陸上養殖装置。
  7. 【請求項7】 前記水路状水槽の先端部を、上方向に傾
    斜勾配を有するように形成したことを特徴とする請求項
    1から請求項6のいずれかに記載の貝類の陸上養殖装
    置。
  8. 【請求項8】 前記水路状水槽の先端部の上方向への傾
    斜勾配および長さを、給水が停止したときに前記水路状
    水槽の水路後端部が浸水する程度に形成したことを特徴
    とする請求項7に記載の貝類の陸上養殖装置。
  9. 【請求項9】 前記水路状水槽の最先端部を、流出水の
    落下経路に沿うように下方へ湾曲する略くちばし状に形
    成したことを特徴とする請求項7または請求項8に記載
    の貝類の陸上養殖装置。
  10. 【請求項10】 水路状水槽内に斜板シェルターを配置
    したことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか
    に記載の貝類の陸上養殖装置。
  11. 【請求項11】 前記斜板シェルターの上面を凹凸面に
    形成したことを特徴とする請求項10に記載の貝類の陸
    上養殖装置。
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