JP5902860B1 - 魚養殖装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】残餌に起因する生産性の低下を抑制することができる魚養殖装置を得る。【解決手段】魚養殖装置10は、養殖対象とするドジョウDが生息する水域Wの水面下に水域Wの水面に沿った水面方向に沿って広げられた第1網状部材36及び第2網状部材42と、水域Wの水深方向に対して第1網状部材36及び第2網状部材42の下に第2網状部材42と所定の間隔を空けて設けられた板状部材46と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、魚養殖装置に関する。
従来、食用、観賞用、愛玩用、研究用、餌用等として、淡水魚及び海水魚の別を問わず、多くの種類の魚が養殖されている。
また、魚を養殖する場合に、魚の成長速度を高めるために、生き餌等の天然の餌だけではなく、例えば、市販されている魚の餌を練って団子状にした人工餌等を、養殖対象とする魚が生息する水域や養殖場等に給餌することが行われている。
しかしながら、人工餌を水域や養殖場等に給餌する手法では、人工餌が水底に沈み、魚による餌の食べ残しが発生しやすく、人工餌の消費効率が必ずしも高いとはいえなかった。なお、以下では、魚により食べ残された餌を「残餌」という。また、この手法では、残餌が水底の底土等に混じってしまうため、残餌を水底から取り除くことが困難であった結果、残餌が腐敗することにより、水質が悪化してしまう虞が高かった。
この問題を解決するために適用することができる技術として、特許文献1には、網状部材が水域の水深方向に所定の間隔を空けて複数設けられた藻類繁殖装置が開示されている。
この藻類繁殖装置によれば、網状部材上に人工餌を置くことで、残餌が水底に沈むことを抑制することができる。
特開2008−092855号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、人工餌を魚が食べる場合に、人工餌が細かく分裂し、分裂した人工餌が残餌として網状部材の網目をすり抜けて水底に沈んでしまう場合があった。また、この場合、前述したように、人工餌の消費効率が低下し、さらに水質が悪化してしまう結果、必ずしも生産性の高い養殖を行うことができるとは限らない、という問題点があった。
なお、この問題点は、人工餌に限らず、細かく分裂する天然の餌でも生じ得ることである。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、残餌に起因する生産性の低下を抑制することができる魚養殖装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明の魚養殖装置は、養殖対象とする魚が生息する水域の水面下に該水域の水面に沿った水面方向に広げられた網状部材と、前記水域の水深方向に対して前記網状部材の下に前記網状部材と所定の間隔を空けて設けられた板状部材と、を備えている。
第1の発明の魚養殖装置によれば、網状部材が、養殖対象とする魚が生息する水域の水面下に該水域の水面に沿った水面方向に広げられ、板状部材が、水域の水深方向に対して網状部材の下に網状部材と所定の間隔を空けて設けられている。
第1の発明の魚養殖装置では、養殖の作業を行う作業者(以下、単に「作業者」という。)により網状部材上に餌が置かれる。また、魚が餌を食べることにより分裂した餌が網状部材の網目をすり抜けて板状部材に落下する。そして、魚は、板状部材に落下した餌も食べる結果、残餌の量を低減することができる。さらに、板状部材に落下した餌を魚が食べ残した場合でも、定期的に作業者が板状部材を水域の外に取り出して清掃することで、水質の悪化を抑制することができる。従って、残餌に起因する生産性の低下を抑制することができる。
なお、第1の発明の魚養殖装置は、前記網状部材が、前記水域の水深方向に対して所定の間隔を空けて複数設けられ、かつ設けられた位置の水深が深くなるほど、網目の大きさが小さくされていてもよい。これにより、後述する第2の発明と同様に、残餌の量を低減することができ、かつ水質の悪化を抑制することができる結果、残餌に起因する生産性の低下を抑制することができる。
一方、上記目的を達成するために、第2の発明の魚養殖装置は、養殖対象とする魚が生息する水域の水面下に該水域の水面に沿った水面方向に広げられ、前記水域の水深方向に所定の間隔を空けて複数設けられた網状部材を備え、前記網状部材は、設けられた位置の水深が深くなるほど、網目の大きさが小さくされている。
第2の発明の魚養殖装置によれば、養殖対象とする魚が生息する水域の水面下に該水域の水面に沿った水面方向に広げられた網状部材が、水域の水深方向に所定の間隔を空けて複数設けられている。また、網状部材は、設けられた位置の水深が深くなるほど、網目の大きさが小さくされている。
第2の発明の魚養殖装置では、作業者により水面側に位置する網状部材上に餌が置かれる。また、魚が餌を食べることにより分裂した餌が網状部材の網目をすり抜けて、水深方向の下に位置する網状部材に落下する。ここで、設けられた位置の水深が深くなるほど、網状部材の網目の大きさが小さくなっているため、網状部材の網目をすり抜けた餌は、該網状部材の水深方向の下に位置する網状部材上に留まる場合が多い。そして、魚は、該網状部材に留まった餌も食べる結果、残餌の量を低減することができる。さらに、網状部材に残餌がある場合は、定期的に作業者が網状部材を水域の外に取り出して清掃することで、水質の悪化を抑制することができる。従って、残餌に起因する生産性の低下を抑制することができる。
なお、第2の発明の魚養殖装置は、前記水深方向に対して前記複数の網状部材の下に前記網状部材と所定の間隔を空けて板状部材がさらに設けられていてもよい。これにより、第1の発明と同様に、残餌の量を低減することができ、かつ水質の悪化を抑制することができる結果、残餌に起因する生産性の低下を抑制することができる。
また、本発明の魚養殖装置は、前記板状部材が、表面が波状に形成されていてもよい。これにより、板状部材の表面が平板状である場合に比較して、板状部材上の餌が、魚が泳ぐこと等により発生する水流によって板状部材の外側に飛散して水底に落下することを抑制することができる結果、残餌に起因する生産性の低下をより抑制することができる。
また、本発明の魚養殖装置は、前記網状部材の少なくとも1つが、前記魚の餌が置かれ、前記魚の餌が置かれる前記網状部材が、前記餌が置かれた状態で、前記水深方向に対して湾曲した状態となってもよい。これにより、網状部材が、餌が置かれた状態で平板状である場合に比較して、網状部材上の餌が、魚が泳ぐこと等により発生する水流によって網状部材の外側に飛散して水底に落下することを抑制することができる結果、残餌に起因する生産性の低下をより抑制することができる。
また、本発明の魚養殖装置は、前記水域の水面に最も近い位置に設けられた網状部材の上側に、遮光性を有する部材を含んで形成された遮光網状部材をさらに備えてもよい。これにより、日光等の光が遮られることにより、魚が活発に餌を食べる結果、生産性の低下をより抑制することができる。さらに、魚を鳥獣等の攻撃から守ることができる結果、生産性の低下をより抑制することができる。
本発明によれば、残餌に起因する生産性の低下を抑制することができる、という効果が得られる。
実施の形態に係る魚養殖装置の構成を示す平面図である。 実施の形態に係る魚養殖装置の構成を示す側面断面図である。 実施の形態に係る魚養殖装置の構成を示す正面断面図である。 実施の形態に係る遮光網状部材の構成を示す平面図である。 実施の形態に係る第1網状部材の構成を示す平面図である。 実施の形態に係る第1網状部材に人工餌が置かれた状態の説明に供する側面図である。 実施の形態に係る第2網状部材の構成を示す平面図である。 実施の形態に係る板状部材の構成を示す平面図である。 実施の形態に係る浮遊植物の説明に供する正面断面図である。 実施の形態に係る排水部材の説明に供する側面図である。 実施の形態に係る魚の養殖作業の流れを示すフローチャートである。 変形例に係る魚養殖装置の構成を示す側面断面図である。 変形例に係る第3網状部材の構成を示す平面図である。 変形例に係る板状部材の構成を示す側面断面図である。 変形例に係る魚養殖装置の構成を示す平面図である。 変形例に係る魚養殖装置の構成を示す平面図である。 変形例に係る魚養殖装置の構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例について詳細に説明する。なお、ここでは、養殖対象とする魚として、ドジョウを適用した形態例について説明する。
まず、図1〜図10を参照して、本実施の形態に係る魚養殖装置10の構成について説明する。図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る魚養殖装置10は、水槽12、複数組(本実施の形態では3組)の浮遊体14、複数組(本実施の形態では4組)の浮遊植物群16、給水管18、排水部材20、及び各々複数(本実施の形態では2本ずつ)の外枠管22A、22Bを備えている。
なお、図2は図1におけるA−A線断面図であり、図3は図1におけるB−B線断面図である。また、錯綜を回避するために、図2では浮遊植物群16の図示を省略し、図3では、浮遊体14、浮遊植物群16、及び外枠管22A、22Bの図示を省略している。また、魚養殖装置10の設置場所は特に限定されず、屋内でもよいし、屋外でもよい。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る水槽12は、形状が直方体状で、かつ1つの面が開口部とされ、地面上に設置された複数(本実施の形態は、2つ)の直方体状の台24の上に設置されている。また、水槽12は、開口部が上面となるように、台24の上に設置されている。また、水槽12の底には底土26が敷き詰められている。そして、水槽12の壁面の内側の空間に対して、給水管18から給水されることで、ドジョウDが生息する水域Wが形成される。
図2に示すように、本実施の形態に係る浮遊体14は、遮光網状部材30、第1網状部材36、第2網状部材42、及び板状部材46を備えている。
図2及び図4に示すように、本実施の形態に係る遮光網状部材30は、2本の長尺状の外枠管32A、長尺状で、かつ長手方向の長さが外枠管32Aより長い2本の外枠管32B、及び長尺状の補強管32Cを備えている。また、遮光網状部材30は、4本の平面視略L字状の継手32D、及び遮光性を有する網34を備えている。
本実施の形態に係る外枠管32A及び外枠管32Bは、短手方向に切断した場合の断面の形状が円形とされており、内部が空洞となっている。また、本実施の形態に係る継手32Dは、両端の開口部が円形とされており、内部が空洞となっている。また、外枠管32A及び外枠管32Bの外径は、継手32Dの内径と略同一とされている。
そして、外枠管32Aの両端部の各々が、対応する継手32Dの一端部の開口部に差し込まれ、外枠管32Bの両端部の各々が、対応する継手32Dの他端部の開口部に差しこまれている。以上の構成により、遮光網状部材30の外枠が平面視矩形状に形成され、該外枠の外周部は密閉された状態となっている。
また、本実施の形態に係る補強管32Cも、短手方向に切断した場合の断面の形状が円形とされており、内部が空洞となっている。また、補強管32Cの両端部は図示しない蓋等により閉鎖されている。そして、補強管32Cの両端部の各々が、対応する外枠管32Bの中央部に対して、図示しない紐や結束バンド等の結束部材により固定されている。
また、図4に示すように、本実施の形態に係る網34は、広げられた状態で矩形状とされており、網目の形状が矩形とされている。また、網34は、網目の大きさが、例えば鳥獣の足等のドジョウDを攻撃する攻撃元が通過できない大きさとされている。また、網34は、広げられた状態で、周縁部が図示しないクリップ等により、外枠管32A及び外枠管32Bに固定されている。
なお、本実施の形態では、外枠管32A、外枠管32B、補強管32C、及び継手32Dとして、薄肉の塩化ビニル管(VU管)を適用しているが、これに限定されない。外枠管32A、外枠管32B、補強管32C、及び継手32Dとして、水に浮き、耐水性を有する他の部材を適用してもよい。
図2及び図5に示すように、本実施の形態に係る第1網状部材36は、2本の長尺状の外枠管38A、長尺状で、かつ長手方向の長さが外枠管38Aより長い2本の外枠管38B、長尺状の補強管38C、及び遮光性を有する網40を備えている。
本実施の形態に係る外枠管38A、外枠管38B、及び補強管38Cは、短手方向に切断した場合の断面の形状が円形とされている。そして、外枠管38Aの両端部の各々と、対応する外枠管38Bの両端部の各々とが、図示しない結束部材により固定されている。以上の構成により、第1網状部材36の外枠が平面視矩形状に形成されている。また、補強管38Cの両端部の各々が、対応する外枠管38Bの中央部に図示しない結束部材により固定されている。
また、図5に示すように、本実施の形態に係る網40は、広げられた状態で矩形状とされており、網目の形状が矩形とされている。また、網40は、広げられた状態で、周縁部が図示しない結束部材により、外枠管38A及び外枠管38Bに固定されている。
また、図6に示すように、本実施の形態に係る網40は、例えば市販されている魚の餌が団子状に練られた人工餌Fが網40上に載せられた状態で、人工餌Fの重さによって網40が水深方向に湾曲する(たわむ)ように、外枠管38A及び外枠管38Bに固定されている。
なお、本実施の形態では、外枠管38A、外枠管38B、及び補強管38Cとして、ステンレス製の丸鋼を適用しているが、これに限定されない。外枠管38A、外枠管38B、及び補強管38Cとして、水に沈み、耐水性を有する他の部材を適用してもよい。
図2及び図7に示すように、本実施の形態に係る第2網状部材42は、第1網状部材36の網40に代えて網44を備えた構成となっている。
また、図7に示すように、本実施の形態に係る網44は、広げられた状態で矩形状とされており、網目の形状が矩形とされている。また、網44は、広げられた状態で、周縁部が図示しない結束部材により、外枠管38A及び外枠管38Bに固定されている。さらに、網44は、網目の大きさが第1網状部材36の網40より小さい。
図2及び図8に示すように、本実施の形態に係る板状部材46は、2本の長尺状の外枠管38A、長尺状で、かつ長手方向の長さが外枠管38Aより長い2本の外枠管38B、及び板48を備えている。板状部材46の外枠管38A及び外枠管38Bは、第1網状部材36と同様に構成されている。
また、図2及び図8に示すように、本実施の形態に係る板48は、平面視矩形状とされており、表面が波状(側面視した場合に凹部と凸部とが交互に形成されている形状)とされている。板48の一例としては、プラスチック製の波状トタンが挙げられる。また、板48は、周縁部が図示しない結束部材により、外枠管38A及び外枠管38Bに固定されている。
一方、図2に示すように、本実施の形態に係る遮光網状部材30は、4つの角部(すなわち、各継手32D)の底面側の各々に、複数の環状の部材が連結された鎖50の一端部が図示しない結束部材により固定されている。また、鎖50の他端部は水域Wの底に向けて垂れ下がった状態とされている。
そして、図2に示すように、第1網状部材36、第2網状部材42、及び板状部材46が、この順番で水深方向(図2の下方向)に所定の間隔を空けて、各々4つの角部が対応する鎖50に対して図示しないフック等により固定されている。
以上の構成により、浮遊体14は、水に浮くようになっており、板状部材46は、水域Wの底から所定の間隔を空けて設けられている。
一方、図1及び図9に示すように、本実施の形態に係る浮遊植物群16は、水に浮く複数の浮遊植物が束ねられた複数(本実施の形態では6束)の浮遊植物束16Aが、一方向(図1の上下方向)に配列されたものである。また、図9に示すように、浮遊植物束16Aの浮遊植物の下端部は、水深方向に対して第1網状部材36より下に位置されている。
なお、本実施の形態では、浮遊植物としてホテイアオイを適用しているが、これに限定されない。例えば、浮遊植物として、クレソンやセリ等の他の水に浮く植物を適用してもよい。
一方、図1及び図9に示すように、本実施の形態に係る外枠管22A、22Bは、長尺状で、かつ短手方向に切断した場合の断面の形状が円形とされており、内部が空洞となっている。また、外枠管22A、22Bの両端部は図示しない蓋等により閉鎖されている。また、外枠管22Bは、長手方向の長さが外枠管22Aより長いものとされている。
そして、外枠管22Aの両端部の各々と、対応する外枠管22Bの両端部の各々とが、図示しない結束部材により固定されている。以上の構成により、外枠が平面視矩形状に形成され、該外枠の外周部は密閉された状態となっている。
なお、本実施の形態では、外枠管22A、22Bとして、薄肉のVU管を適用しているが、これに限定されない。外枠管22A、22Bとして、水に浮き、耐水性を有する他の部材を適用してもよい。
そして、図1及び図9に示すように、浮遊植物群16と浮遊体14とが、外枠管22A、22Bにより形成された外枠内における水域Wの水面に沿った水面方向の一方向(図1の左右方向)に隣接して交互に配置されている。
一方、図3に示すように、本実施の形態に係る排水部材20は、水域Wからの水が流入する長尺状の流入管60、長尺状の連結管62、正面視略L字状の複数(本実施の形態では2つの)継手64、及び水が排出される長尺状の排水管66を備えている。
本実施の形態に係る流入管60、連結管62、継手64、及び排水管66は内部が空洞とされており、各端部が開放されている。また、流入管60、連結管62、及び排水管66の外径と継手64の内径とが略同一とされている。そして、図3に示すように、流入管60、連結管62、継手64、及び排水管66が連結されている。
なお、本実施の形態では、流入管60、連結管62、継手64、及び排水管66として、VP管を適用しているが、これに限らない。例えば、流入管60、連結管62、継手64、及び排水管66として、VU管やステンレス管等を適用してもよい。
流入管60における水域Wの底の近傍には、スリット60Aが刻み込まれており、スリット60Aから水域Wの水が流入する。また、流入管60には、スリット60Aを覆うように、網60Bが設けられている。本実施の形態に係る網60Bは、網目の大きさが、ドジョウDが通過できない大きさとされている。これにより、ドジョウDが、スリット60Aを通過して水域Wの外部に移動することが防止される。
また、流入管60の継手64に差し込まれている端部とは反対側の端部は、水面より上の位置とされている。これにより、雨等により水域Wが急激に増水した場合でも、該反対側の端部から水域Wの水が流入し、水槽12の外部に排水される。
また、図10に示すように、排水管66は、連結管62を回転軸として矢印G方向に回動可能とされている。この構成により、当該回動によって、水域Wの水面の高さを、ドジョウDの成長等に応じて細かく調整することができる。
次に、図11を参照して、本実施の形態に係る魚養殖装置10を用いた魚の養殖を行う際の作業の流れを説明する。なお、図11は、当該作業を行う作業者によって実行される作業の流れを示すフローチャートである。また、錯綜を回避するために、本実施の形態では、魚養殖装置10が図1〜図3に示す状態で設置され、水槽12に水が貯められた状態で当該作業が開始されるものとする。
図11のステップ100で、作業者は、予め定められた数のドジョウDを水槽12内の水域Wに放流する。なお、本実施の形態では、上記予め定められた数として、水槽12の底面積が広くなるほど多い数(一例として、1m当り雄、雌ともに2匹ずつ)を適用しているが、これに限らない。例えば、ドジョウDの放流の時期等に応じて、上記予め定められた数を適宜決定してもよいことは言うまでもない。
次のステップ102で、作業者は、給餌するタイミングとして予め定められたタイミングが到来したか否かを判定する。この判定が肯定判定となった場合は、ステップ104に移行する一方、否定判定となった場合は、ステップ104を実行することなく、ステップ106に移行する。なお、本実施の形態では、上記給餌するタイミングとして、定期的(例えば1日2回等)なタイミングを適用している。
ステップ104で、作業者は、人工餌Fを各浮遊体14の第1網状部材36の網40上に投与する。具体的には、作業者は、例えば、遮光網状部材30の網34を取り外し、人工餌Fを網40上に投与した後、遮光網状部材30の網34を元の設置位置に戻す。
一方、ステップ106で、作業者は、第1網状部材36の網40、第2網状部材42の網44、及び板状部材46の板48の少なくとも1つ(以下、「清掃対象部材」という。)を清掃するタイミングとして予め定められたタイミングが到来したか否かを判定する。この判定が肯定判定となった場合は、ステップ108に移行する一方、否定判定となった場合は、ステップ108〜ステップ112を実行することなく、ステップ114に移行する。なお、本実施の形態では、上記清掃するタイミングとして、清掃対象部材の汚れの度合が、所定の度合を超えたタイミングを適用している。
ステップ108で、作業者は、清掃対象部材を水槽12から取り出す。次のステップ110で、作業者は、ステップ108で取り出した清掃対象部材を清掃する。次のステップ112で、作業者は、ステップ110で清掃した清掃対象部材を元の設置位置に戻す。
一方、ステップ114で、作業者は、ドジョウDを回収するタイミングとして予め定められたタイミングが到来したか否かを判定する。この判定が肯定判定となった場合は、ステップ116に移行する一方、否定判定となった場合は、ステップ102に戻る。なお、本実施の形態では、上記ドジョウDを回収するタイミングとして、ドジョウDが市場に出荷できる程度の体長(本実施の形態では、約12cm)まで成長したタイミングを適用している。
ステップ116で、作業者は、網等を使用してドジョウDを水槽12から回収した後、本作業を終了する。作業者は、以上の作業の後、回収したドジョウDを市場に出荷する作業を行う。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明を抽出できる。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、上記実施の形態では、網34、網40、及び網44の網目の形状として、矩形を適用した場合について説明したが、これに限定されない。例えば、網目の形状として、円形や楕円形、矩形以外の多角形等の他の形状を適用する形態としてもよい。また、各網で網目の形状が異なる形態としてもよい。
また、上記実施の形態において、第1網状部材36及び第2網状部材42の数は特に限定されない。例えば、第1網状部材36及び第2網状部材42の何れか一方のみを設ける形態としてもよい。また、例えば、第1網状部材36及び第2網状部材42の少なくとも一方を複数設ける形態としてもよい。この場合の形態例として、設けられた網の位置が水深方向の下に位置するほど、網目の大きさを小さくする形態が例示される。
また、上記実施の形態において、図12に示すように、板状部材46に代えて、第2網状部材42の網44を網82に置き換えた第3網状部材80を設ける形態としてもよい。この場合の形態例として、図13に示すように、網82の網目の大きさを、第2網状部材42の網44の網目より小さくする形態が例示される。
また、上記実施の形態では、板状部材46における板48の表面の形状として、側面視波状を適用した場合について説明したが、これに限定されない。例えば、図14に示すように、板48の表面の形状として、側面視三角形を適用してもよいし、板48の表面に側面視凹部分が形成される形状であれば、他の形状を適用する形態としてもよい。
また、浮遊体14及び浮遊植物群16の配置状態は、上記実施の形態において説明した例(図1参照。)に限定されない。例えば、図15に示すように、各浮遊体14の間に複数列(図15に示す例では2列)の浮遊植物群16を配置する形態としてもよい。また、例えば、図16に示すように、外枠管22A、22Bにより形成された外枠の外側に浮遊植物束16Aを配置する形態としてもよい。また、例えば、図17に示すように、浮遊体14の遮光網状部材30に代えて、浮遊植物群16を設ける形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、水槽12を用いて養殖対象とする魚が生息する水域Wを形成する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、水田や池等の水域に、4枚の平板状の仕切り部材を平面視矩形状に設けて、該仕切り部材の内側の水域を養殖対象とする魚が生息する水域Wとする形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、人手による作業により排水管66を回動させる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、排水管66に図示しないモータ、および該モータの駆動を制御する制御部を設け、該モータの駆動を該制御部により制御することによって、排水管66の回動を電気的に制御する形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、養殖対象とする魚として、ドジョウを適用した場合について説明したが、これに限定されない。例えば、養殖とする魚として、メダカ、コイ、フナ、ナマズ等の他の魚を適用する形態としてもよい。
その他、上記実施の形態で説明した魚養殖装置10の構成(図1〜図10参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要な構成要素を削除したり、新たな構成要素を追加したりすることができることは言うまでもない。
さらに、上記実施の形態で示した魚を養殖する際の作業の流れ(図11参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの順序を入れ替えたりすることができることは言うまでもない。
10 魚養殖装置
16 浮遊植物群
16A 浮遊植物束
30 遮光網状部材
34 網
36 第1網状部材
40 網
42 第2網状部材
44 網
46 板状部材
48 板

Claims (7)

  1. 養殖対象とする魚が生息する水域の水面下に該水域の水面に沿った水面方向に広げられた網状部材と、
    前記水域の水深方向に対して前記網状部材の下に前記網状部材と所定の間隔を空けて設けられた板状部材と、
    を備えた魚養殖装置。
  2. 前記網状部材は、前記水域の水深方向に対して所定の間隔を空けて複数設けられ、かつ設けられた位置の水深が深くなるほど、網目の大きさが小さくされている
    請求項1記載の魚養殖装置。
  3. 養殖対象とする魚が生息する水域の水面下に該水域の水面に沿った水面方向に広げられ、前記水域の水深方向に所定の間隔を空けて複数設けられた網状部材を備え、
    前記網状部材は、設けられた位置の水深が深くなるほど、網目の大きさが小さくされている
    魚養殖装置。
  4. 前記水深方向に対して前記複数の網状部材の下に前記網状部材と所定の間隔を空けて板状部材がさらに設けられている
    請求項3記載の魚養殖装置。
  5. 前記板状部材は、表面が波状に形成されている
    請求項1、請求項2、及び請求項4の何れか1項記載の魚養殖装置。
  6. 前記網状部材の少なくとも1つは、前記魚の餌が置かれ、
    前記魚の餌が置かれる前記網状部材は、前記餌が置かれた状態で、前記水深方向に対して湾曲した状態となる
    請求項1から請求項5の何れか1項記載の魚養殖装置。
  7. 前記水域の水面に最も近い位置に設けられた網状部材の上側に、遮光性を有する部材を含んで形成された遮光網状部材をさらに備えた
    請求項1から請求項6の何れか1項記載の魚養殖装置。
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