JP2003125627A - 動力作業機及び草刈機 - Google Patents

動力作業機及び草刈機

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JP2003125627A JP2001323567A JP2001323567A JP2003125627A JP 2003125627 A JP2003125627 A JP 2003125627A JP 2001323567 A JP2001323567 A JP 2001323567A JP 2001323567 A JP2001323567 A JP 2001323567A JP 2003125627 A JP2003125627 A JP 2003125627A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体に対するハンドルの相対位置が変化した
場合でも、該ハンドル側に配設された原動機制御操作部
材と、前記機体に搭載された原動機と、の間の制御操作
系に悪影響が及ばない、動力作業機を提供する。 【解決手段】 作業部材2と、該作業部材2を駆動する
原動機3と、該原動機3を支持する機体4と、操作者M
が前記機体4外から該機体4を制御するためのハンドル
5と、を備えた動力作業機において、前記原動機3を前
記機体4に対して回動自在かつ任意の回動角度位置に固
定自在に支持させるとともに、前記ハンドル5を前記原
動機3側に連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原動機を搭載した
機体外から操作者が前記機体を制御するためのハンドル
を有する動力作業機に関するものである。本発明はま
た、前記動力作業機の一例としての草刈機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】前記の如き動力作業機においては、前記
ハンドルを前記機体に対して直接取着するのが一般的で
ある。さらに、前記ハンドルと前記機体との相対的な位
置関係を、必要に応じて変更することができるようにせ
しめれば、作業現場の状況や個々の操作者の好みに応じ
て、前記機体を操作し易いように、該機体に対する前記
ハンドルの位置を適宜に選択することができて、好適で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ハ
ンドルが前記機体に対して直接取着されていると、該機
体に対する前記ハンドルの相対位置を変化させることに
よって、必然的に、前記機体に搭載された前記原動機に
対する前記ハンドルの相対位置も三次元的に大きく変化
してしまうことになる。このため、前記原動機を制御す
るための原動機制御操作部材を前記ハンドル側に設けて
いる場合には、前記原動機制御操作部材と前記原動機と
の間の制御操作系に無理がかかってしまう場合がある。
【0004】本発明は、前記の如き事情に鑑みてなされ
たもので、機体に対するハンドルの相対位置が変化した
場合でも、該ハンドル側に配設された原動機制御操作部
材と、前記機体に搭載された原動機と、の間の制御操作
系に悪影響が及ばない、動力作業機を提供しようとする
ものである。
【0005】本発明はまた、前記動力作業機の好適例と
しての、草刈機を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る動力作業機は、作業部材と、該作業部
材を駆動する原動機と、該原動機を支持する機体と、操
作者が前記機体外から該機体を制御するためのハンドル
と、を備えた動力作業機であって、前記原動機が前記機
体に対して回動自在かつ任意の回動角度位置に固定自在
に支持されるとともに、前記ハンドルが前記原動機側に
連結されたことを特徴としている(請求項1)。
【0007】また、本発明に係る草刈機は、刈刃と、該
刈刃を駆動する原動機と、該原動機を支持する機体と、
操作者が前記機体外から該機体を制御するためのハンド
ルと、を備え、前記原動機が前記機体に対して回動自在
かつ任意の回動角度位置に固定自在に支持されるととも
に、前記ハンドルが前記原動機側に連結されたことを特
徴としている(請求項2)。
【0008】本発明によれば、前記操作者は、前記機体
に対する前記ハンドルの位置が前記機体を制御し易い位
置となるように、該機体に対する前記原動機の回動角度
位置を適宜に変更し固定して、作業を行うことができ
る。よって、操作性が良く、作業性も良好となる。
【0009】加えて、前記機体に対する前記ハンドルの
位置が大きく変わっても、該ハンドルと前記原動機との
相対位置は、少なくとも一平面内では常に一定不変であ
るので、該原動機を制御するための原動機制御操作部材
を前記ハンドル側に配設した場合でも、該原動機制御操
作部材と前記原動機との間の制御操作系に不都合は生じ
ない。よって、該制御操作系が破損することもなく、そ
の取り回し性もよい。
【0010】本発明の好適な一実施の形態として、前記
動力作業機または前記草刈機において、前記ハンドル
を、前記原動機の回動軸線と交差する方向へ延びる軸線
を中心として揺動自在となるように、前記原動機側に連
結することもできる(請求項3)。このようにすれば、
前記機体に対する前記ハンドルの角度位置を、互いに交
差する方向へ延びる前記原動機回動軸線と、前記ハンド
ル揺動軸線と、を中心として、三次元的に多様に変化さ
せることができるので、作業条件の変化等に対するきめ
細かな対応が可能となり、操作性および作業性が一層向
上する。
【0011】さらに、前記動力作業機または前記草刈機
において、前記ハンドルを長さ調節自在に構成すれば
(請求項4)、作業現場の状況や自分の好み等に応じ
て、前記操作者が、前記機体を制御し易い長さに前記ハ
ンドルの長さを適宜変更することができるので、操作性
および作業性がなお一層向上して、好適である。
【0012】本発明の他の実施の形態として、前記動力
作業機または前記草刈機において、さらに、前記原動機
を前記機体に対して任意の回動角度位置に固定する原動
機固定手段と、該原動機固定手段を遠隔操作するための
原動機固定手段操作部材と、を備えたものとし、該原動
機固定手段操作部材を、前記ハンドルのグリップ部から
前記操作者の手が届く位置に配設したものとすることも
できる(請求項5)。このようにすれば、前記操作者
は、前記ハンドルの前記グリップ部を把持した状態で、
前記原動機固定手段操作部材を操作することができるの
で、作業を中断することなく、前記機体に対する前記原
動機の回動角度位置、すなわち、前記機体からの前記ハ
ンドルの延び出し方向を変更することができる。よっ
て、作業性が一層向上する利点がある。
【0013】さらに、前記ハンドルを、原動機側ハンド
ル要素と、該原動機側ハンドル要素に相対伸縮自在に連
結されたグリップ部側ハンドル要素と、を備えたものと
し、該グリップ部側ハンドル要素の伸縮に応じて前記ハ
ンドルに沿って伸縮する伸縮ロッドをその軸線を中心と
して回動自在に前記ハンドルに支持させ、前記原動機固
定手段操作部材の操作により前記伸縮ロッドが回動する
ようにそれらを作動上互いに連結するとともに、該伸縮
ロッドの回動により前記原動機固定手段が操作されるよ
うにそれらを作動上互いに連結することもできる(請求
項6)。
【0014】この場合、前記操作者が、前記原動機固定
手段操作部材を操作すると、前記伸縮ロッドが前記軸線
を中心に回動して、前記原動機固定手段に操作力が伝達
される。前記伸縮ロッドは、前記原動機側ハンドル要素
に対する前記グリップ部側ハンドル要素の相対伸縮に応
じて前記ハンドルに沿って伸縮するので、該ハンドルを
どのような長さとした場合でも、邪魔になることがな
い。
【0015】さらにまた、前記伸縮ロッドの回動を前記
原動機固定手段に伝達するボーデンケーブルを備え、該
ボーデンケーブルのインナーワイヤを、前記伸縮ロッド
の前記軸線方向に沿って相対移動自在に、且つ、前記伸
縮ロッドの回動に応じて前記インナーワイヤが引き操作
されるように、前記伸縮ロッドに作動上連結し、前記ボ
ーデンケーブルのアウターチューブの伸縮ロッド側端部
を、前記原動機側ハンドル要素に止着することもできる
(請求項7)。
【0016】この場合には、前記操作者が、前記グリッ
プ部の近くに配設されている前記原動機固定手段操作部
材を操作すると、前記伸縮ロッドが前記軸線を中心に回
動して、前記ボーデンケーブルの前記インナーワイヤが
引かれて、前記原動機固定手段に操作力が伝達される。
前記インナーワイヤは、前記伸縮ロッドの前記軸線方向
に沿って相対移動自在となるように前記伸縮ロッドに対
して連結されているので、前記ハンドルの長さ調節に応
じて前記伸縮ロッドが伸縮しても、前記インナーワイヤ
と前記伸縮ロッドとの連結部は、所定位置にとどまるこ
とができる。よって、前記グリップ部側ハンドル要素を
収縮させた場合でも前記ボーデンケーブルにたるみが生
じないように、該ボーデンケーブルを前記原動機側ハン
ドル要素に沿って必要最小限の長さに配設することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適な一実施の形態について説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態に係る動力
作業機の一例としての草刈機の全体斜視図、図2は、図
1の草刈機の使用方法の一例を示す斜視図である。ま
ず、これらの図面を参照して、本発明の一実施の形態に
係る草刈機の構成および使用方法を、概略的に説明す
る。
【0019】図1において、本発明の一実施の形態に係
る草刈機1は、作業部材としての刈刃2と、該刈刃2を
駆動する原動機としての小型空冷二サイクル内燃エンジ
ン3と、該内燃エンジン3を支持する機体4と、操作者
Mが前記機体4外から該機体4を制御するためのハンド
ル5と、を備えている。そして、前記内燃エンジン3
は、前記機体4に、縦方向に延びるエンジン回動軸線X
を中心として回動自在かつ任意の回動角度位置に固定自
在に支持され、前記ハンドル5は、前記エンジン回動軸
線Xと交差する方向へ延びるハンドル揺動軸線Yを中心
として上下揺動自在に、前記内燃エンジン3側に連結さ
れている。さらに、前記ハンドル5は、長さ調節自在
(伸縮自在)に構成されている。
【0020】なお、前記内燃エンジン3は、刈草等の吸
入・付着を防止するために、網籠状カバー3aでその全
体を覆われている。
【0021】前記機体4は、車台6と、該車台6を地面
G上で前後移動可能に支持する接地部材としての遊転輪
7,7,8,8と、を備えている。このため、前記操作
者(作業者)Mは、前記ハンドル5を押したり引いたり
することにより、前記機体4を、前記地面G上で、前記
遊転輪7,7,8,8の向きに沿った前後方向F−Rへ
と移動させることができる。
【0022】前記刈刃2は、前記車台6の下面と前記地
面Gとの間に配置されている。該刈刃2は、前記内燃エ
ンジン3で駆動されて、前記地面Gと平行な面S内で回
転する。前記車台6の前後には、草刈取口9f,9rが
形成されている。このため、前記内燃エンジン3を作動
させて、前記刈刃2を回転させながら、前記ハンドル5
を操作して、前記機体4を草刈り地面G上で前後方向F
−Rへ移動させると、自動的に前記刈刃2によって草が
刈り取られる。
【0023】既に述べたように、前記内燃エンジン3
は、前記機体4上において、地面Gに対して垂直な前記
エンジン回動軸線Xを中心として回動自在であり、か
つ、前記機体4に対し、前記エンジン回動軸線Xを中心
とした任意の回動角度位置に、固定自在とされている。
このため、前記操作者Mは、前記内燃エンジン3側に連
結された前記ハンドル5を、前記エンジン回動軸線Xを
中心として水平方向(地面Gと平行)に回動させ、草刈
作業現場の地形や自分の好みに応じて、前記機体4から
の前記ハンドル5の延び出し方向を、自在に設定するこ
とができる。このため、操作性および作業性が向上す
る。
【0024】例えば、前記ハンドル5を、前記遊転輪
7,7,8,8の向きに沿った前後R方向F−Rへ延び
るように固定して、前記操作者Mが前記機体4の真後ろ
に立って、該機体4を前方へ押しながら歩行すれば、長
い水平面の草刈りを行うことができる。
【0025】同様に、前記ハンドル5を、前記遊転輪
7,7,8,8の向きに沿った前後方向F−Rへ延びる
ように固定した状態で、前記ハンドル5を所定の前後ス
トロークで押し引き操作しながら、前記機体4の位置を
少しずつ左右いずれかの横方向へずらすようにすれば、
所定幅で横方向へ草刈りを行うことができる。
【0026】前記ハンドル5は、前記ハンドル揺動軸線
Yを中心として上下揺動自在であり、前記機体4と前記
ハンドル5との間の上下の角度変化が許容されるので、
前記機体4の押し引き操作を円滑に行うことができる。
【0027】さらに、前記ハンドル5を、前記機体4の
前後方向F−Rに対して斜め横向きに延びるように固定
することにより、前記操作者Mの歩行位置から横にずれ
た位置の草刈りを行うことも可能となる。このため、図
2に示したように、例えば高畔等、上下方向の距離が長
い傾斜面G1の草刈りを、安全かつ省力的に行うことが
できる。
【0028】すなわち、前記操作者Mは、前記機体4
を、その前後方向F−Rが前記傾斜面(法面)G1の等
高線の向きに一致するようにして該傾斜面G1上に配置
し、該傾斜面G1の上縁に連続する平面G2上を歩行し
ながら、前記ハンドル5で、前記機体4を前記傾斜面G
1の等高線に沿って前方Fへ移動させる。このとき、前
記エンジン回動軸線Xを中心として、前記機体4に対し
て前記内燃エンジン3を回動させ、前記機体4の進行方
向Fに対する前記ハンドル5の向きを、前記傾斜面G1
の傾斜角度や、前記傾斜面G1における草刈り等高線の
高さ位置等に応じて、前記操作者Mが操作し易い適宜の
角度位置に固定しておくことにより、前記機体4の操作
性が向上し、草刈り作業性も向上する。
【0029】前記機体4が前記傾斜面G1の終点に到達
したら、前記操作者Mは、前記ハンドル5の操作で、前
記機体4の向きはそのままにして、その位置のみを前記
傾斜面G1上で刈り幅分だけ下にずらす。そして、前記
操作者Mは、前記平面G2上を戻り歩行しながら、前記
機体4をそれまでとは逆方向Rへと移動させ、それまで
より一段低い等高線に沿った草刈りを行う。この場合に
も、前記エンジン回動軸線Xを中心として前記機体4上
で前記内燃エンジン3を回動させ、前記ハンドル5の向
きを、例えば、それまでとは前後逆にして固定する等、
前記機体4に対して前記操作者Mが操作し易い適宜の角
度位置に固定すれば、円滑な草刈り作業を継続すること
ができる。
【0030】前記ハンドル5は、前記ハンドル揺動軸線
Yを中心として上下揺動自在であるので、前記操作者M
は、前記傾斜面G1の傾斜角度の大きさにかかわらず、
常に自分が前記機体4の移動を制御しやすいハンドル角
度で作業を行うことができる。
【0031】また、前記ハンドル5は、長さ調節自在で
あるので、前記操作者Mは、前記傾斜面G1の長い上下
距離に対応して、広範囲に渡る草刈りを確実に行うこと
ができる。
【0032】なお、図2の例では、前記ハンドル5を前
記機体4の進行方向Fに対して斜め横前方へ引き出し、
前記ハンドル5で、前記機体4を引っ張り移動させなが
ら草刈りを行っているが、これとは逆に、前記ハンドル
5を前記機体4の進行方向Fの斜め横後方へ引き出し、
前記ハンドル5で、前記機体4を斜め後ろから押しなが
ら草刈りを行うようにすることもできる。
【0033】次に、図1に加えて図3乃至図5を参照し
て、前記草刈機1の具体的な構成について、詳細に説明
する。図3は、前記機体4と前記内燃エンジン3との結
合関係を示す、エンジン載置部の縦断面図、図4は、図
1のA矢視部の一部切欠拡大平面図、図5は、図1のB
矢視部の拡大斜視図である。
【0034】図1に示すように、前記機体4の前記車台
6は、前記遊転輪7,7,8,8による移動方向F−R
の前後中央部に水平に形成されたエンジン載置部10
と、該エンジン載置部10の前後でそれぞれ斜め上向き
に延びるとともにそのそれぞれが前記草刈取口9f,9
rを画成する傾斜板11f,11rと、を備えている。
前記車台6の全体形状は、その前後も左右も、互いに対
称な形状となっている。このため、前記車台6を前進F
させても後進Rさせても、同じように草刈りを行うこと
ができる。
【0035】前記車台6の前後には、複数枚の短冊状の
ゴム板からなる保護カバー12が付設されている。該保
護カバー12は、前記草刈取口9f,9rに垂れ下が
り、前記車台6の真下で回転する前記刈刃2から、前記
操作者Mのつま先等を保護するとともに、前記刈刃2の
回転による刈り草等の飛散も防止する。
【0036】前記車台6は、そのそれぞれが円滑に遊転
する前記遊転輪7,7,8,8で支持されているので、
該遊転輪7,7,8,8の向きにしたがって、小さな人
力で、その前後方向F−Rに移動せしめることができ
る。限定はされないが、本実施の形態では、前記車台6
の前後移動方向F−Rの中央部の左右両側と、前記車台
6の前後部の前記傾斜板11f,11rの幅方向中央と
に、一輪ずつ、前記遊転輪7,7,8,8を配設してい
る。このようにすれば、前記左右一対の遊転輪8,8
が、前記刈刃2の左右の真横に位置しているので、前記
車台6の走行路面に凹凸がある場合でも、前記刈刃2が
前記走行路面に接触してしまうことがない。また、前記
車台6に、前記前後一対の遊転輪7,7が配設されてい
るので、前記ハンドル5による前記車台6の操向操作も
容易となる。
【0037】なお、前記遊転輪7,7,8,8に代え
て、そり状部材を接地部材として採用し、前記ハンドル
5を介して前記機体4を草刈り面上で滑走させるように
制御しながら、草刈りを行うようにすることもできる。
【0038】前記車台6において、前記エンジン載置部
10の水平な上面の中央部には、前記内燃エンジン3
が、前記エンジン回動軸線Xを中心として回動自在に支
持されている。
【0039】すなわち、図3に示すように、前記エンジ
ン載置部10の中央部には、円形の貫通孔13が形成さ
れ、該貫通孔13の内周には、上下両端部に抜け止め用
のフランジ14,14を有する適数(例えば、四つ)の
ローラ15が、隣接するもの同士の間に均等な角度間隔
をおいて、回動自在に係合している。そして、前記エン
ジン載置部10を上下から挟むように、いずれも円形の
回動テーブル16と下プレート17とが同心に配置さ
れ、これら同士の間に、前記適数のローラ15のそれぞ
れが、支軸18で回動自在に支持されている。
【0040】前記内燃エンジン3には、その図示しない
クランク軸に、それ自体周知の構成の遠心式クラッチ装
置19を介して、下向きの刈刃駆動軸20が連結されて
いる。前記内燃エンジン3は、前記回動テーブル16と
前記下プレート17のそれぞれの中央部に同心に形成さ
れた円形の貫通孔21,22の中心位置に前記刈刃駆動
軸20を挿通して、前記回動テーブル16に対して固定
されている。前記刈刃駆動軸20は、前記エンジン載置
部10の前記円形貫通孔13と同心に位置しており、こ
れにより、前記内燃エンジン3は、前記刈刃駆動軸20
の中心軸線を前記エンジン回動軸線Xとして、前記機体
4に対して回動自在に支持されていることになる。
【0041】前記刈刃駆動軸20の下端部には、前記刈
刃として、短冊板状の回転刈刃2が、その長さ方向の中
央部において固着されている。
【0042】なお、図示簡略化のため、前記回転刈刃2
を一枚使用した例を図示したが、互いに若干高さを変え
て、二枚の刈刃を十文字状に装着せしめると、一層好適
である。
【0043】図3に示すように、前記回動テーブル16
と、前記エンジン載置部10と、の間には、それらの間
にごみが入り込むことを防止するため、スポンジ等から
なるリング状の防塵シール23が介装されている。
【0044】固定部側となる前記車台6の前記エンジン
載置部10と、回動部側となる前記回動テーブル16
と、の間には、前記内燃エンジン3を前記機体4に対し
て前記エンジン回動軸線Xの回りで任意の回動角度位置
に固定するための、エンジン固定手段24が設けられて
いる。
【0045】具体的には、前記エンジン載置部10に、
多数のロックピン受入孔25が、前記エンジン回動軸線
Xを中心とした円弧に沿うように、隣接するもの同士の
間に所定角度間隔をおいて形成されている。一方、前記
回動テーブル16には、前記多数のロックピン受入孔2
5に対応する位置に、前記エンジン固定手段としての単
一のロックピン24が、その軸線に沿って上下動自在に
支持されている。該単一のロックピン24は、前記回動
テーブル16上に上下方向に延びるように固着されたロ
ックピン支持筒26内に上下摺動自在に収容され、同じ
く該ロックピン支持筒26内に収容された付勢手段とし
てのロックピン付勢用圧縮コイルばね27で、前記多数
のロックピン受入孔25に突入する下方向へと常時付勢
されている。このため、前記ロックピン24は、常時
は、前記回動テーブル16に形成されたロックピン挿通
孔28を通して、前記多数のロックピン受入孔25のい
ずれかに係入している。よって、前記ロックピン24
を、前記ロックピン受入孔25から上方へ離脱させた後
に、前記エンジン回動軸線Xを中心として前記内燃エン
ジン3を回動させ、別のロックピン受入孔25に前記ロ
ックピン24を係入させるようにすることにより、前記
内燃エンジン3を、前記機体4に対して、任意の回動角
度位置に固定することができる。
【0046】前記ロックピン24は、操作力伝達手段と
しての、引き操作自在なロックピン制御用ボーデンケー
ブル29を介して、後述するロックピン操作レバー30
に作動上連結されている。すなわち、前記ロックピン制
御用ボーデンケーブル29のインナーワイヤ31の一端
部31aが、前記ロックピン支持筒26内で前記ロック
ピン24に接続され、前記ロックピン制御用ボーデンケ
ーブル29のアウターチューブ32の一端部32aが、
適宜の固定部、すなわち、前記ロックピン支持筒26に
固着されたアウターチューブ支持柱33に対して固定さ
れている。
【0047】このため、前記操作者Mが、前記ロックピ
ン24の前記ロックピン受入孔25からの引き抜き操作
方向へと前記ロックピン操作レバー30を揺動操作する
と、前記インナーワイヤ31が引かれて、前記ロックピ
ン付勢用圧縮コイルばね27の付勢力に抗して、前記ロ
ックピン24が、前記ロックピン受入孔25から引き抜
かれ、前記内燃エンジン3が、前記機体4に対して回動
自在となる。そして、前記操作者Mが、それまで前記ロ
ックピン操作レバー30に加えていた操作力を解除する
と、前記ロックピン付勢用圧縮コイルばね27の付勢力
によって、前記ロックピン24が、前記ロックピン受入
孔25へと係入して、前記内燃エンジン3が、前記機体
4に対して回動不能に固定される。
【0048】次に、前記ハンドル5について説明する。
該ハンドル5は、図1を参照して既に述べたように、前
記エンジン回動軸線Xと交差する(水平)方向へ延びる
ハンドル揺動(水平)軸線Yを中心として上下揺動自在
となるように、前記機体4側ではなく、前記内燃エンジ
ン3側に連結されている。さらに、前記ハンドル5は、
長さ調節自在に構成されている。
【0049】図1に示すように、前記回動テーブル16
には、斜め下向き開口コ字状のハンドル支持フレーム3
4が固着されている。前記ハンドル5は、その左右一対
の脚部35a,35aのそれぞれの下端部を、同一水平
線Y上に位置する枢止軸36,36を介して、前記ハン
ドル支持フレーム34に枢止されている。その結果、前
記ハンドル5は、前記ハンドル揺動軸線Yを中心とし
て、前記操作者Mのグリップ部37bとなる上端部側
が、上下揺動自在となっている。
【0050】前記ハンドル5は、斜め下向き開口コ字状
の原動機側ハンドル要素35と、該原動機側ハンドル要
素35に相対伸縮自在に嵌挿連結された、斜め下向き開
口コ字状のグリップ部側ハンドル要素37と、を備えて
いる。前記原動機側ハンドル要素35は、その左右一対
の脚部35a,35aのそれぞれの下端部を、前記ハン
ドル支持フレーム34に枢止され、前記グリップ部側ハ
ンドル要素37は、その左右一対の脚部37a,37a
を、前記原動機側ハンドル要素35の前記左右一対の脚
部35a,35aに、相対伸縮自在に嵌挿連結されてい
る。前記グリップ部側ハンドル要素37において、その
前記左右一対の脚部37a,37aの上端部同士を互い
に連結する連結バー部が、前記グリップ部37bとして
使用される。
【0051】前記原動機側ハンドル要素35と、前記グ
リップ部側ハンドル要素37と、の間には、前記ハンド
ル5の最大伸長量を規制するストッパ装置38が介装さ
れている。
【0052】該ストッパ装置38は、図4に示すよう
に、外筒となる前記原動機側ハンドル要素35の前記脚
部35aの上端部側に配設されたストッパピン39を備
えている。一方、内筒となる前記グリップ部側ハンドル
要素37の前記脚部37aの下端部側には、単一のスト
ッパピン受入孔40が形成されている。
【0053】前記ストッパピン39は、前記原動機側ハ
ンドル要素35の前記脚部35aの外周面に直角に固着
されたストッパピン支持筒41内に、その軸線方向に摺
動自在に収容され、同じく前記ストッパピン支持筒41
内に収容された付勢手段としてのストッパピン付勢用圧
縮コイルばね42で、前記ストッパピン受入孔40に突
入する方向へと常時付勢されている。このため、前記原
動機側ハンドル要素35からの前記グリップ部側ハンド
ル要素37の引き出し時において、前記ストッパピン受
入孔40が前記ストッパピン39に対応する位置に至る
までの間は、前記ストッパピン39の先端部39aが、
前記原動機側ハンドル要素35に形成された貫通孔43
を通して、引き出される前記グリップ部側ハンドル要素
37の外表面を相対的に摺動する。そして、前記ストッ
パピン39は、前記ストッパピン受入孔40が前記スト
ッパピン39に対応する位置に至ると同時に、前記スト
ッパピン付勢用圧縮コイルばね42の付勢力によって、
前記ストッパピン受入孔40内に自動的に突入する。こ
れにより、前記グリップ部側ハンドル要素37の最大引
き出し量が規制され、前記原動機側ハンドル要素35か
らの抜け出しが阻止される。
【0054】前記ハンドル5を最大伸長状態から収縮さ
せる場合には、前記ストッパピン39の外端部に固着さ
れた頭部つまみ44を指でつまんで、前記ストッパピン
39を、前記ストッパピン付勢用圧縮コイルばね42の
付勢力に抗して、前記ストッパピン受入孔40から離脱
させ、前記グリップ部側ハンドル要素37を、前記原動
機側ハンドル要素35内へと押し込めばよい。
【0055】前記ハンドル5の長さ調節のための機構と
しては、例えば、押しねじ固定式のものを採用すること
ができる。すなわち、外筒となる前記原動機側ハンドル
要素35側に、内筒となる前記グリップ部側ハンドル要
素37側へと圧接する押しねじ(図示せず)を設け、該
押しねじを緩めて前記原動機側ハンドル要素35に対し
て前記グリップ部側ハンドル要素37を伸縮させた後
に、前記押しねじを締めるようにするのである。
【0056】しかし、本実施の形態では、前記ハンドル
5の長さ調節を簡易な操作で行うことができるように、
その長さ調節機構として、次のような構成を採用してい
る。
【0057】すなわち、図5に示すように、前記グリッ
プ部側ハンドル要素37の一方の前記脚部37aの下側
には、その長さ方向に間隔をおいて多数のロック爪受入
孔45が形成されている。他方の前記原動機側ハンドル
要素35には、その揺動一端部にロック部材としてのロ
ック爪46を有するロックレバー47が、前記原動機側
ハンドル要素35の長さ方向と直交する方向へ延びる枢
止軸48を介して、揺動自在に枢止されている。前記ロ
ック爪46は、前記原動機側ハンドル要素35に形成さ
れた貫通孔49を通して、前記多数のロック爪受入孔4
5のいずれかに係入する。前記ロックレバー47は、そ
の揺動他端部47aと前記原動機側ハンドル要素35の
前記脚部35aとの間に介装された付勢手段としてのロ
ックレバー付勢用圧縮コイルばね50によって、前記ロ
ック爪46が前記多数のロック爪受入孔45に係入する
方向へと常時付勢されている。
【0058】また、前記ロックレバー47には、前記操
作者Mが小さな力で前記ロックレバー47を容易に揺動
操作することができるように、ロックレバー操作ハンド
ル51が固着されている。このため、前記操作者Mは、
前記ロックレバー操作ハンドル51を操作して、前記ロ
ックレバー付勢用圧縮コイルばね50の付勢力に抗し
て、前記ロック爪46が前記ロック爪受入孔45から離
脱する方向へと前記ロックレバー47を揺動させ、その
状態で前記グリップ部側ハンドル要素37を前記原動機
側ハンドル要素35に対して伸縮させ、別の前記ロック
爪受入孔45に前記ロック爪46を係入させれば、前記
ハンドル5を新たな長さに固定することができる。
【0059】図1に示すように、前記ハンドル5(前記
原動機側ハンドル要素35)には、前記内燃エンジン3
の回転数を制御するための出力制御部材として、スロッ
トルレバー52が取り付けられている。該スロットルレ
バー52は、前記操作者Mが手を離してもその操作位置
に留まる、操作位置固定式のものとされている。前記ス
ロットルレバー52は、操作力伝達部材としての押し引
き操作自在なスロットル制御用ボーデンケーブル53を
介して、前記内燃エンジン3に作動上連結されている。
前記スロットル制御用ボーデンケーブル53は、草刈り
作業の邪魔にならないように、前記原動機側ハンドル要
素35に沿わせて配設されている。
【0060】既に述べたように、前記ハンドル5は、前
記機体4に対して前記エンジン回動軸線Xを中心として
回動自在に支持された、前記内燃エンジン3側の前記回
動テーブル16に連結されている。このため、前記内燃
エンジン3を前記エンジン回動軸線Xを中心として回動
させて、前記機体4に対する前記ハンドル5の引き出し
方向を変更する場合にも、該ハンドル5と前記内燃エン
ジン3との間の水平面内での相対位置は不変である。よ
って、前記内燃エンジン3と、前記ハンドル5に固着さ
れた前記スロットルレバー52と、を繋ぐ前記スロット
ル制御用ボーデンケーブル53の取り回し性が良いほ
か、前記内燃エンジン3を回動させて前記機体4に対す
る前記ハンドル5の引き出し方向を変更する場合にも、
前記スロットル制御用ボーデンケーブル53が邪魔にな
る等の問題がない。
【0061】図1に示すように、前記ハンドル5には、
前記スロットルレバー52の他に、前記内燃エンジン3
の回動角度位置を固定するための前記ロックピン24の
操作部材としての前記ロックピン操作レバー30も取り
付けられている。該ロックピン操作レバー30は、図3
を参照して既に述べたように、操作力伝達手段として
の、引き操作自在な前記ロックピン制御用ボーデンケー
ブル29を介して、前記ロックピン24に作動上連結さ
れている。
【0062】前記ロックピン操作レバー30は、前記ハ
ンドル5の前記グリップ部37bを把持した状態で前記
操作者Mがその操作を行うことができるように、前記グ
リップ部37bの近くに配設されている。このため、前
記操作者Mは、草刈り作業をしながらでも、前記機体4
からの前記ハンドル5の引き出し方向を、自在に変更す
ることができる。
【0063】ところで、前記グリップ部側ハンドル要素
37は、前記原動機側ハンドル要素35に対して相対伸
縮自在である。このため、前記グリップ部37bの近く
に配設された前記ロックピン操作レバー30と、前記回
動テーブル16に配設された前記ロックピン24と、の
間の距離は、前記ハンドル5の長さ調節によって変化す
ることになる。この変化を許容するためには、操作力伝
達部材として前記ロックピン制御用ボーデンケーブル2
9のみを使用する場合には、該ボーデンケーブル29の
長さを、前記ハンドル5の最大伸長時に対応する長さに
設定しておく必要がある。
【0064】しかし、そのようにすると、前記ハンドル
5を収縮させて草刈りを行う場合に、前記ロックピン制
御用ボーデンケーブル29に大きなたるみが生じてしま
うので、草刈り作業の邪魔になる等の問題がある。
【0065】そこで、本実施の形態では、前記ハンドル
5を収縮させた場合でも前記ロックピン制御用ボーデン
ケーブル29にたるみが生じないように、次のような構
成を採用している。
【0066】図1に示すように、前記ハンドル5には、
前記グリップ部側ハンドル要素37の伸縮に応じて前記
ハンドル5の長さ方向に沿って伸縮する伸縮ロッド54
が、その軸線Zを中心として回動自在に支持されてい
る。具体的には、前記伸縮ロッド54をその前記軸線Z
回りで回動自在かつ出入り自由に収容する鞘部材55
が、前記原動機側ハンドル要素35の前記左右一対の脚
部35a,35aの一方に沿って固定され、前記鞘部材
55に対して相対摺動する前記伸縮ロッド54が、前記
伸縮ロッド54の上端部54a側を回動自在に支持する
軸受ブラケット56を介して、前記グリップ部側ハンド
ル要素37の前記左右一対の脚部37a,37aの一方
に支持されている。
【0067】前記伸縮ロッド54の前記上端部54aに
は、前記ロックピン操作レバー30が連結固定されてい
て、前記操作者Mが前記ロックピン操作レバー30を回
動操作することにより、前記伸縮ロッド54が、その前
記軸線Zを中心として回動するようになっている。
【0068】また、その前記一端部31a側が前記ロッ
クピン24に接続されている前記ロックピン制御用ボー
デンケーブル29の前記インナーワイヤ31の他端部3
1b側は、前記鞘部材55の伸縮ロッド出入口側端部5
5aの近傍において、前記伸縮ロッド54の前記軸線Z
方向に沿って相対移動自在に、且つ、前記伸縮ロッド5
4の回動に応じて前記インナーワイヤ31が引き操作さ
れるように、前記伸縮ロッド54に対する取付金具57
を介して、前記伸縮ロッド54に対して接続されてい
る。
【0069】図5に明瞭に示すように、前記取付金具5
7は、一例として、断面四角形とされた前記伸縮ロッド
54の外周形状に対応する四角形の伸縮ロッド受入孔5
7aを有し、前記伸縮ロッド54に嵌挿されて、その前
記軸線Z方向に相対移動自在となっており、且つ、前記
伸縮ロッド54と常に一体的に回動する。前記伸縮ロッ
ド54の断面の外周形状と、前記取付金具57の前記伸
縮ロッド受入孔57aの形状は、前記伸縮ロッド54と
前記取付金具57との一体回動を保証するように互いに
対応した形状であればよく、図示例のものには限定され
ない。
【0070】一方、前記ロックピン制御用ボーデンケー
ブル29の前記アウターチューブ32の他端部32b側
は、前記原動機側ハンドル要素35の前記左右一対の脚
部35a,35aの上端部同士を互いに連結する連結バ
ー部35bに固定されている。
【0071】図1に示すように、前記構成において、前
記操作者Mが、前記グリップ部37bの近くに配設され
た前記ロックピン操作レバー30を揺動操作すると、前
記伸縮ロッド54が回動駆動され、前記取付金具57を
介して、前記ロックピン制御用ボーデンケーブル29の
前記インナーワイヤ31が前記グリップ部37b側へ引
かれ、前記ロックピン24が、前記ロックピン付勢用圧
縮コイルばね27(図3参照)の付勢力に抗して、前記
ロックピン受入孔25から抜け出す。そこで、前記操作
者Mは、前記グリップ部37bを水平方向に揺動させる
ことにより、前記エンジン回動軸線Xを中心として、前
記機体4上で前記内燃エンジン3を回動させ、前記機体
4からの前記ハンドル5の延び出し方向を、作業に都合
のよい方向へと変更する。前記ハンドル5の新たな位置
が決まったところで、前記操作者Mが、それまで所定角
度揺動させたままの状態で拘束していた前記ロックピン
操作レバー30を解放すれば、前記ロックピン付勢用圧
縮コイルばね27の付勢力によって、前記ロックピン2
4が新たな前記ロックピン受入孔25に係入して、前記
内燃エンジン3が前記機体4に対して新たな回動角度位
置に固定される。
【0072】前記ハンドル5の長さ調節を行うと、前記
原動機側ハンドル要素35に対して前記グリップ部側ハ
ンドル要素37が伸縮することに応じて、前記伸縮ロッ
ド54が伸縮する。しかし、該伸縮ロッド54に対して
は、前記取付金具57が相対摺動自在に嵌挿されている
ので、前記伸縮ロッド54の伸縮動作にかかわらず、前
記取付金具57は、前記鞘部材55の前記伸縮ロッド出
入口部側端部55aの近傍に止まっていることができ
る。このため、前記ロックピン制御用ボーデンケーブル
29は、前記原動機側ハンドル要素35に沿って必要最
小限の長さに配設しておけばよく、草刈り作業の邪魔に
なることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る動力作業機の一例
としての草刈機の全体斜視図である。
【図2】図1の草刈機の使用方法の一例を示す斜視図で
ある。
【図3】図1の草刈機の機体と原動機との関係を示す、
原動機載置部の拡大縦断面図である。
【図4】図1のA矢視部の一部切欠拡大平面図である。
【図5】図1のB矢視部の拡大斜視図である。
【符号の説明】 1 動力作業機(草刈機) 2 作業部材(刈刃) 3 原動機(内燃エンジン) 4 機体 5 ハンドル 24 原動機固定手段(ロックピン) 29 ボーデンケーブル 30 原動機固定手段操作部材(ロックピン操作ハンド
ル) 31 インナーワイヤ 32 アウターチューブ 32b アウターチューブの伸縮ロッド側端部 35 原動機側ハンドル要素 37 グリップ部側ハンドル要素 37b ハンドルのグリップ部 54 伸縮ロッド M 操作者 X 原動機回動軸線(エンジン回動軸線) Y ハンドル揺動軸線 Z 伸縮ロッドの軸線
フロントページの続き (72)発明者 島田 光雄 東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式 会社共立内 Fターム(参考) 2B083 AA02 BA01 BA12 BA18 CA07 HA23 HA25 HA29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業部材(2)と、該作業部材(2)を
    駆動する原動機(3)と、該原動機(3)を支持する機
    体(4)と、操作者(M)が前記機体(4)外から該機
    体(4)を制御するためのハンドル(5)と、を備えた
    動力作業機(1)であって、前記原動機(3)が前記機
    体(4)に対して回動自在かつ任意の回動角度位置に固
    定自在に支持されるとともに、前記ハンドル(5)が前
    記原動機(3)側に連結されている、動力作業機。
  2. 【請求項2】 刈刃(2)と、該刈刃(2)を駆動する
    原動機(3)と、該原動機(3)を支持する機体(4)
    と、操作者(M)が前記機体(4)外から該機体(4)
    を制御するためのハンドル(5)と、を備え、前記原動
    機(3)が前記機体(4)に対して回動自在かつ任意の
    回動角度位置に固定自在に支持されるとともに、前記ハ
    ンドル(5)が前記原動機(3)側に連結されている、
    草刈機。
  3. 【請求項3】 前記ハンドル(5)が、前記原動機
    (3)の回動軸線(X)と交差する方向へ延びる軸線
    (Y)を中心として揺動自在に、前記原動機(3)側に
    連結されている、請求項1に記載の動力作業機または請
    求項2に記載の草刈機。
  4. 【請求項4】 前記ハンドル(5)が長さ調節自在に構
    成されている、請求項1,2または3に記載の動力作業
    機または草刈機。
  5. 【請求項5】 前記原動機(3)を前記機体(4)に対
    して任意の回動角度位置に固定する原動機固定手段(2
    4)と、該原動機固定手段(24)を遠隔操作するため
    の原動機固定手段操作部材(30)と、を備え、該原動
    機固定手段操作部材(30)が、前記ハンドル(5)の
    グリップ部(37b)から前記操作者(M)の手が届く
    位置に配設されている、請求項1,2,3または4に記
    載の動力作業機または草刈機。
  6. 【請求項6】 前記ハンドル(5)が、原動機側ハンド
    ル要素(35)と、該原動機側ハンドル要素(35)に
    相対伸縮自在に連結されたグリップ部側ハンドル要素
    (37)と、を備え、該グリップ部側ハンドル要素(3
    7)の伸縮に応じて前記ハンドル(5)に沿って伸縮す
    る伸縮ロッド(54)をその軸線(Z)を中心として回
    動自在に前記ハンドル(5)に支持させ、前記原動機固
    定手段操作部材(30)の操作により前記伸縮ロッド
    (54)が回動するようにそれらを作動上互いに連結す
    るとともに、該伸縮ロッド(54)の回動により前記原
    動機固定手段(24)が操作されるようにそれらを作動
    上互いに連結したことを特徴とする、請求項5に記載の
    動力作業機または草刈機。
  7. 【請求項7】 前記伸縮ロッド(54)の回動を前記原
    動機固定手段(24)に伝達するボーデンケーブル(2
    9)を備え、該ボーデンケーブル(29)のインナーワ
    イヤ(31)を、前記伸縮ロッド(54)の前記軸線
    (Z)方向に沿って相対移動自在に、且つ、前記伸縮ロ
    ッド(54)の回動に応じて前記インナーワイヤ(3
    1)が引き操作されるように、前記伸縮ロッド(54)
    に作動上連結し、前記ボーデンケーブル(29)のアウ
    ターチューブ(32)の伸縮ロッド側端部(32b)
    を、前記原動機側ハンドル要素(35)に止着したこと
    を特徴とする、請求項6に記載の動力作業機または草刈
    機。
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