JP2003125372A - 上り信号制御装置及び伝送システム - Google Patents

上り信号制御装置及び伝送システム

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JP2003125372A
JP2003125372A JP2001313920A JP2001313920A JP2003125372A JP 2003125372 A JP2003125372 A JP 2003125372A JP 2001313920 A JP2001313920 A JP 2001313920A JP 2001313920 A JP2001313920 A JP 2001313920A JP 2003125372 A JP2003125372 A JP 2003125372A
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Japan
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signal
upstream signal
upstream
control device
filter
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Application number
JP2001313920A
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English (en)
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Osamu Tanaka
治 田中
Yasuo Nagaishi
康男 長石
Shunichi Nezu
俊一 根津
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支線内から幹線への雑音の流入を軽減し、雑
音によりデータ送信が中断することなく高いS/Nのデ
ータ通信を行うことができる上り信号制御装置及び伝送
システムを提供する。 【解決手段】 上り信号制御装置は、上り信号に対し
て、周波数帯域を分析し通過周波数帯域のみ通過させ他
の周波数帯域を遮断している。また、検出手段におい
て、信号レベルによる信号の検出と、信号を復調しプリ
アンブル信号による信号の検出とを行う。これらの検出
情報に基づいて、信号通過制御手段において、信号が送
信されている時間のみ信号を通過させ、信号が送信され
ている時間以外の入力信号(雑音)を遮断している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCATV(ケーブル
テレビ)網で使用されるケーブルモデムや双方向セット
トップボックスの上り通信(端末からセンター装置に向
かう通信)の上り信号制御装置及び伝送システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のCATVは、ビルの谷間や山間部
等におけるテレビ画像の映りの悪さを回避するために、
共同アンテナを設置するとともにケーブルにより加入者
の家庭に送信するものである。また、このように有線の
ケーブルにより接続されることから、視聴者・顧客を特
定できるため、有料テレビとしても用いられる。
【0003】そして、CATVのアクセス系(CATV
網)は、放送局(センター)側から一般家庭や企業等の
ユーザーに向けて同軸ケーブルを使ったツリー状の網構
成となっている。つまり、一例を示すと、図12に示す
ように、センター装置127に接続されるCATV幹線
126の伝送路の任意の接合点に接合装置125を配置
する。各家庭等に設置される端末装置121が、その接
合装置125に直接或いは複数の接合装置125を介し
て接続される。そして、従来のシステムは、センター装
置127側から家庭へ下り回線を使用して下り信号とし
て情報を発信する、片方向のみ伝送するCATVであっ
た。しかし近年、インターネットの普及により、ケーブ
ルモデムや双向セットトップボックス使用し、CATV
網を利用したシステムが増大してきている。このため、
端末装置121からセンター装置127への上り回線又
は上り下り共通回線を使用した上り信号によるデータ通
信が増加している。
【0004】下り信号と上り信号とが同一の伝送経路を
用いることから、混信しないようにするため、伝送周波
数を変えている。通常、下り信号は、70〜450MH
z或いは70〜770MHzの周波数帯域が使用され
る。上り信号は、上記した下り信号の周波数帯域に混信
しない10〜50MHzの周波数帯域が使用される。し
かしながら、10〜50MHz帯では、家庭内の電気機
器や周囲の中小企業の電気機器はもちろんのこと、短波
放送波やCB無線波等から混入する雑音が非常に多く、
この混入レベルも大きい。また、センター装置127と
各端末装置121間は樹枝状で構成しており、各端末装
置121からの上りデータはセンター装置127に集中
する。このため、各端末装置121で発生する雑音が上
り回線上で流合することによる流合雑音が、上りデータ
通信に障害を与えるということが大きな問題となってい
る。これを回避するため、上り使用周波数帯域を変換し
て上り信号を制御する装置がある。
【0005】以下、図面を参照しながら、従来の上り信
号制御装置及び伝送システムの一例について説明する。
図12は従来の上り信号制御装置を使用したシステム構
成を示す図である。図12において、121は端末装
置、122はアップコンバータ(上り信号制御装置
1)、123は支線、124はダウンコンバータ(上り
信号制御装置2)、125は接合装置、126は幹線、
127はセンター装置である。図13は従来の上り信号
制御装置及び伝送システムの周波数帯域を示す図であ
る。図13において、横軸は周波数帯域で、131は通
常上り周波数帯域、132は下り周波数帯域、133は
支線内上り周波数帯域である。
【0006】以上のように構成された上り信号制御装置
122、124を使用したシステムについて、以下、そ
の動作について説明する。端末装置121から通常上り
周波数帯域131を使用し、データが送信される。送信
されたデータは、アップコンバータ122で通常上り周
波数帯域131から支線内上り周波数帯域133に変換
される。変換されたデータは、支線123を介してダウ
ンコンバータ124で受信される。受信されたデータ
は、ダウンコンバータ124で支線内上り周波数帯域1
33から幹線で使用される元の通常上り周波数帯域13
1に変換される。元の周波数帯域に変換されたデータ
は、幹線126との接合点である接合装置125に送信
され、幹線126を介して、センター装置127で受信
される。以上のように、従来例の上り信号制御装置及び
伝送システムでは、支線内において上り周波数帯域の変
換を行うことにより、支線内で発生する雑音が接合点で
幹線に流入することを回避していた。例えば、特開20
00−253371号公報にそのような発明が記載され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、アップコンバータ(上り信号制御装置
1)とダウンコンバータ(上り信号制御装置2)の双方
が必要である。特にアップコンバータについては、支線
内の接続される各端末装置の数だけ必要であるという問
題点を有していた。また、幹線で使用する下り周波数帯
域が70〜450MHzから70〜770MHzのよう
に拡大された場合に、支線内で使用する周波数帯域を変
更しなければならないという問題点をも有していた。本
発明は上記問題点に鑑み、上り周波数帯域の幹線へ雑音
の流入を軽減して、装置構成を簡略化することができる
上り信号制御装置及び伝送システムを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は下記の構成を有する。請求項1に記載の発
明は、双方向通信端末装置が時間的にバースト状に送出
する上り信号を含む入力信号を入力する入力手段と、前
記上り信号を検出する検出手段と、前記検出手段の検出
結果に応じて前記入力信号を通過させ又は阻止する信号
通過制御手段と、前記信号通過制御手段の出力信号をセ
ンター装置に伝送する出力手段と、を有することを特徴
とする上り信号制御装置である。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記検出手段が
前記上り信号を検出したときのみ、前記信号通過制御手
段が前記上り信号を通過させることを特徴とする請求項
1に記載の上り信号制御装置である。
【0010】請求項3に記載の発明は、入力信号を入力
し、前記上り信号の主要成分を含む周波数帯域の信号の
みを通過させるフィルタを更に有し、前記検出手段が前
記上り信号を検出したとき、前記フィルタを通過した前
記入力信号を出力することを特徴とする請求項1又は請
求項2に記載の上り信号制御装置である。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記上り信号を
入力し、遅延して出力する遅延手段を更に有し、前記検
出手段が前記上り信号を入力して前記上り信号を検出
し、前記信号通過制御手段が遅延された前記上り信号を
入力し、前記検出手段が前記上り信号を検出したときの
み遅延された前記上り信号を通過させる、ことを特徴と
する請求項2又は請求項3に記載の上り信号制御装置で
ある。
【0012】請求項5に記載の発明は、前記検出手段が
前記入力信号のレベル又はエネルギーが一定の値以上に
なったことに基づいて前記上り信号を検出し、前記検出
手段が前記上り信号を検出したとき、前記信号通過制御
手段は前記上り信号を通過させ始める、ことを特徴とす
る請求項2から請求項4のいずれかの請求項に記載の上
り信号制御装置である。
【0013】請求項6に記載の発明は、前記検出手段が
前記入力信号のレベル又はエネルギーが一定の値以下に
なったことに基づいて前記上り信号がなくなったことを
検出し、前記検出手段が前記上り信号がなくなったこと
を検出したとき、前記信号通過制御手段は前記上り信号
を通過させることを終える、ことを特徴とする請求項2
から請求項5のいずれかの請求項に記載の上り信号制御
装置である。
【0014】請求項7に記載の発明は、前記上り信号の
復調を行う復調手段を更に有し、前記検出手段は、復調
された前記上り信号のプリアンブル信号を検出したこと
に基づいて前記上り信号を検出し、前記検出手段が前記
上り信号を検出したとき前記信号通過制御手段は前記上
り信号を通過させ始める、ことを特徴とする請求項2、
請求項3、請求項4又は請求項6に記載の上り信号制御
装置である。
【0015】請求項8に記載の発明は、前記上り信号の
復調を行う復調手段を更に有し、前記検出手段は、復調
された前記上り信号に含まれる送信データ長の情報を検
出し、前記送信データ長の情報に基づいて前記上り信号
の終了時を検出し、前記検出手段が検出した前記上り信
号の終了時に、前記信号通過制御手段は前記上り信号を
通過させることを終える、ことを特徴とする請求項2、
請求項3、請求項4、請求項5又は請求項7に記載の上
り信号制御装置である。
【0016】請求項9に記載の発明は、前記上り信号の
周波数を入力し、低い周波数に変換するダウンコンバー
タと、前記フィルタの出力信号を元の周波数に変換する
アップコンバータと、を更に有し、前記フィルタは、前
記ダウンコンバータで変換された前記上り信号を入力
し、その主要成分を含む周波数帯域の信号のみを通過さ
せる、ことを特徴とする請求項3に記載の上り信号制御
装置である。
【0017】請求項10に記載の発明は、前記上り信号
が複数の異なる中心周波数の中から選択された中心周波
数の信号であって、前記フィルタが、前記上り信号の中
心周波数に応じた通過帯域特性で前記上り信号を通過さ
せる、ことを特徴とする請求項3に記載の上り信号制御
装置である。
【0018】請求項11に記載の発明は、前記検出手段
が、任意の中心周波数の前記上り信号を検出する広帯域
信号検出手段であることを特徴とする請求項10に記載
の上り信号制御装置である。
【0019】請求項12に記載の発明は、前記検出手段
が、前記上り信号と、その中心周波数とを検出し、前記
フィルタが、前記上り信号の中心周波数に応じて前記上
り信号を一定の周波数の信号に変換する第1の変換手段
と、一定の周波数に変換された前記上り信号を入力して
一定の周波数帯域で通過させるフィルタと、前記上り信
号の中心周波数に応じて、前記フィルタを通過した前記
上り信号を元の周波数に変換する第2の変換手段と、を
有することを特徴とする請求項3に記載の上り信号制御
装置である。
【0020】請求項13に記載の発明は、双方向通信端
末装置が時間的にバースト状に送出する上り信号と、セ
ンター装置が送出した下り信号とを入力する入力手段
と、前記下り信号を復調する復調手段と、復調された前
記下り信号に含まれる上り信号制御情報を検出する上り
信号制御情報検出手段と、前記上り信号制御情報に応じ
て前記上り信号を通過させ、又は阻止する信号通過制御
手段と、前記信号通過制御手段の出力信号をセンター装
置に伝送する出力手段と、を有することを特徴とする上
り信号制御装置である。
【0021】請求項14に記載の発明は、下り信号を送
出し、且つ上り信号を入力するセンター装置と、請求項
1から請求項13のいずれかの請求項の上り信号制御装
置と、前記上り信号を送出し、且つ前記下り信号を入力
する複数個の双方向通信端末装置と、を有することを特
徴とする伝送システムである。本発明の上り信号制御装
置及び伝送システムは、雑音によりデータ送信が中断す
ることなく、流合雑音によるS/Nの低下が生じないデ
ータ通信を行うことができる。また、本発明の上り信号
制御装置及び伝送システムは、構成を簡略化することが
できるため安価に構築することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の上り信号制御装置
及び伝送システムの好適な実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0023】《実施例1》本発明の実施例1の上り信号
制御装置及び伝送システムについて説明する。図1は本
発明の実施例1における上り信号制御装置を使用したシ
ステム構成を示す図である。図1において、11は端末
装置、12は支線、13は上り信号制御装置、14は接
合装置、15は幹線、16はセンター装置である。図2
は本発明の実施例1における上り信号制御装置13の構
成を示す図である。図2において、201は入力手段、
202はフィルタ、203は周波数検出手段、204は
検出手段、205は遅延手段、206は信号通過制御手
段、207は出力手段である。検出手段204は、整流
器211、積分器212、比較器213及び基準レベル
出力手段214を有する。図3は本発明の実施例1にお
ける上り信号制御装置13の周波数帯域を示す図であ
る。図3において、31は不通過周波数帯域、32は通
過周波数帯域である。
【0024】以上のように構成された実施例1の上り信
号制御装置及び伝送システムについて、以下図1から図
3を用いてその流れを説明する。端末装置11から送出
された上り信号は、支線12を介して、上り信号制御装
置13で受信される。入力手段201は、受信された上
り信号をフィルタ202及び周波数検出手段203に送
信する。周波数検出手段203は、上り信号の周波数を
検出し、帯域制御信号をフィルタ202に送信する。フ
ィルタ202は、周波数検出手段203からの帯域制御
信号に基づいて、上り信号の主要成分を含む周波数帯域
(通過周波数帯域32)の上り信号のみを通過させ、それ
以外の周波数帯域31の信号(雑音)は遮断する。フィル
タ202を通過した信号は、検出手段204及び遅延手
段205に送信される。
【0025】検出手段204において、整流器211
は、上り信号を整流する。積分器212は、整流された
信号を積分する。比較器213は、積分された信号と基
準レベル出力手段214からの基準レベルとを比較する
ことにより、上り信号の開始及び終了を検出する。さら
に比較器213は、検出結果を制御信号として信号通過
制御手段206に送信する。
【0026】また遅延手段205は、フィルタを通過し
た信号を一定時間遅延させ信号通過制御手段206に送
信する。遅延手段205の遅延時間は、検出手段204
が上り信号を入力してから上り信号を検出するまでの遅
延時間と同一の時間に設定されている。信号通過制御手
段206は、検出手段204からの制御信号に基づい
て、上り信号が検出されたときのみ遅延された上り信号
が通過するように通過制御を行う。出力手段207は、
通過した上り信号を出力する。上り信号制御装置13か
ら出力された上り信号は、幹線15との接続点である接
合装置14に送信され、幹線15を介して、センター装
置16で受信される。
【0027】以上のように本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、上り信号に対して、周波数帯域を
分析し、通過周波数帯域のみ通過させ、他の周波数帯域
を遮断している。さらに、本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、信号レベルにより信号と雑音の検
出を行い、上り信号が送信されている時間以外の雑音を
遮断している。これにより、本実施例の上り信号制御装
置及び伝送システムは、支線内から幹線への雑音の流入
を軽減し、雑音によりデータ送信が中断することなく、
高いS/Nのデータ通信を行うことができる。
【0028】《実施例2》本発明の実施例2の上り信号
制御装置及び伝送システムについて説明する。実施例1
との違いは、信号を復調しプリアンブルデータ及びデー
タ長情報を検出することによりデータの開始及び終了を
判断する手段を追加した点である。本発明の実施例2に
おける上り信号制御装置を使用したシステム構成を示す
図は図1と同様であるため、説明を省略する。
【0029】図4は本発明の実施例2における上り信号
制御装置13の構成を示す図である。図4において、2
01は入力手段、202はフィルタ、203は周波数検
出手段、205は遅延手段、206は信号通過制御手
段、207は出力手段、404は検出手段である。検出
手段404は、整流器211、積分器212、比較器2
13、基準レベル出力手段214、復調手段411、プ
リアンブル検出手段412、データ開始タイミング判断
手段413、データ長検出手段414及びデータ終了タ
イミング判断手段415を有する。実施例2の上り信号
制御装置13は、実施例1の上り信号制御装置13と同
様の機能を有する。さらに実施例2の上り信号制御装置
13は、検出手段404が復調手段411、プリアンブ
ル検出手段412、データ開始タイミング判断手段41
3、データ長検出手段414及びデータ終了タイミング
判断手段415を有する。実施例1と同一のブロックに
は同一の符号を付している。
【0030】本発明の実施例2における上り信号制御装
置13の周波数帯域を示す図は図3と同様であるため、
説明を省略する。図5は本発明の実施例2における上り
信号のデータ構造を示す図である。図5において、51
はプリアンブルデータ、52はデータ長情報、53は上
り送信データである。
【0031】以上のように構成された実施例2の上り信
号制御装置及び伝送システムについて、以下図1、図
3、図4及び図5を用いてその流れを説明する。端末装
置11から送出された上り信号は、支線12を介して、
上り信号制御装置13で受信される。入力手段201
は、受信された上り信号をフィルタ202及び周波数検
出手段203に送信する。周波数検出手段203は、上
り信号の周波数を検出し、帯域制御信号をフィルタ20
2に送信する。フィルタ202は、周波数検出手段20
3からの帯域制御信号に基づいて、上り信号の主要成分
を含む周波数帯域(通過周波数帯域32)の上り信号のみ
を通過させ、それ以外の周波数帯域31の信号(雑音)は
遮断する。フィルタ202を通過した信号は、検出手段
404及び遅延手段205に送信される。
【0032】検出手段404において、整流器211
は、上り信号を整流する。積分器212は、整流された
信号を積分する。比較器213は、積分された信号と基
準レベル出力手段214からの基準レベルとを比較する
ことにより、上り信号の開始及び終了を検出する。さら
に比較器213は、検出結果を制御信号にして信号通過
制御手段206に送信する。一方、復調手段411は、
上り信号を復調する。プリアンブル検出手段412は、
復調された信号のプリアンブルデータ51を検出する。
プリアンブルデータ51が検出された場合、データ開始
タイミング判断手段413は、上りデータの開始である
と判断し、上り信号の通過を指示する制御信号を信号通
過制御手段206に送信する。また、データ長検出手段
414は、復調された信号のデータ長情報52を検出す
る。データ終了タイミング判断手段415は、検出され
たデータ長情報からデータの終了時点を判断し、検出さ
れたデータ長だけの送信データ53が伝送された時点
で、上り信号の阻止を指示する制御信号を信号通過制御
手段206に送信する。
【0033】また遅延手段205は、フィルタを通過し
た信号を一定時間遅延させ信号通過制御手段206に送
信する。遅延手段205の遅延時間は、検出手段404
が上り信号を入力してから上り信号を検出するまでの遅
延時間と同一の時間に設定されている。信号通過制御手
段206は、検出手段404、データ開始タイミング判
断手段413及びデータ終了タイミング判断手段415
で先に検出された制御信号に基づいて、上り信号が検出
されたときのみ遅延された上り信号が通過するように通
過制御を行う。
【0034】実施例2においては、比較器213の上り
信号検出信号と、データ開始タイミング判断手段413
が出力するデータ開始タイミング及びデータ終了タイミ
ング判断手段414が出力するデータ終了タイミングで
定められる上り信号検出信号との論理積をとる。上記2
つの上り信号検出信号の論理積結果である上り信号検出
信号に従って信号通過制御手段206を制御する。これ
に代えて例えば上記2つの上り信号検出信号の論理和を
とり、論理和結果である上り信号検出信号に従って信号
通過制御しても良い。その他2つの上り信号検出信号を
任意に組み合わせて信号通過制御手段206を制御する
こともできる。出力手段207は、通過した上り信号を
出力する。上り信号制御装置13から出力された上り信
号は、幹線15との接続点である接合装置14に送信さ
れ、幹線15を介して、センター装置16で受信され
る。
【0035】以上のように本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、実施例1と同様に、上り信号に対
して、周波数帯域を分析し、通過周波数帯域のみ通過さ
せ、他の周波数帯域を遮断している。さらに、本実施例
の上り信号制御装置及び伝送システムは、信号レベルに
より上り信号を検出し且つ信号を復調し、プリアンブル
信号を検出することにより上り信号の検出を行い、上り
信号が送信されている時間以外の雑音を確実に遮断して
いる。これにより、本実施例の上り信号制御装置及び伝
送システムは、実施例1のものに比べて、更に支線内か
ら幹線への雑音の流入を軽減し、雑音によりデータ送信
を中断することなく、高いS/Nのデータ通信を行うこ
とができる。
【0036】《実施例3》本発明の実施例3の上り信号
制御装置及び伝送システムについて説明する。実施例2
との違いは、フィルタの前後にダウンコンバートとアッ
プコンバートを追加した点である。本発明の実施例3に
おける上り信号制御装置を使用したシステム構成を示す
図は図1と同様であるため、説明を省略する。
【0037】図6は本発明の実施例3における上り信号
制御装置13の構成を示す図である。図6において、2
01は入力手段、202はフィルタ、205は遅延手
段、206は信号通過制御手段、207は出力手段、4
04は検出手段、621はダウンコンバータ、622は
アップコンバータである。検出手段404は、整流器2
11、積分器212、比較器213、基準レベル出力手
段214、復調手段411、プリアンブル検出手段41
2、データ開始タイミング判断手段413、データ長検
出手段414及びデータ終了タイミング判断手段415
を有する。実施例3の上り信号制御装置13は、実施例
2の上り信号制御装置13と周波数検出手段203以外
は同様の機能を有する。さらに実施例3の上り信号制御
装置13は、ダウンコンバータ621、アップコンバー
タ622を有する。実施例2と同一のブロックには同一
の符号を付している。
【0038】図7は本発明の実施例3における上り信号
制御装置13の周波数帯域を示す図である。図7におい
て、31は不通過周波数帯域、32は通過周波数帯域、
71はダウンコンバート後の不通過周波数帯域、72は
ダウンコンバート後の通過周波数帯域である。実施例2
と同一のブロックには同一の符号を付している。
【0039】以上のように構成された実施例3の上り信
号制御装置及び伝送システムについて、以下図1、図6
及び図7を用いてその流れを説明する。端末装置11か
ら送出された上り信号は、支線12を介して、上り信号
制御装置13で受信される。入力手段201は、受信さ
れた上り信号をダウンコンバータ621に送信する。ダ
ウンコンバータ621は、その主要な周波数成分が通過
周波数帯域32に存在する上り信号を、その主要な周波
数成分が通過周波数帯域72に存在するようにダウンコ
ンバートする。
【0040】フィルタ202は、ダウンコンバート後の
通過周波数帯域72の上り信号のみを通過させ、それ以
外のダウンコンバート後の周波数帯域71の上り信号は
遮断する。一般にフィルタの遮断特性は、例えば12dB
/oct等のように表わされる。通過信号周波数をf
し、周波数(f+f)の信号を遮断しようとすれば、
を小さくするほど(f+f)/f=1+f
の値は大きくなり、フィルタでの減衰率は大きくな
る。従ってダウンコンバータ621により不通過周波数
帯域のノイズを更に遮断できる。フィルタ202を通過
した信号は、アップコンバータ622に送信される。ア
ップコンバータ622は、ダウンコンバータ621でダ
ウンコンバートした周波数分だけ(上り信号制御装置入
力時の周波数帯域32へ)アップコンバートする。アッ
プコンバートされた信号は、検出手段604及び遅延手
段205に送信される。これ以後の処理は、実施例2で
説明した動作と同様なものであるため説明を省略する。
【0041】本実施例の上り信号制御装置及び伝送シス
テムは、アップコンバータとダウンコンバータを使用す
ることで、通過周波数制御部の通過フィルタの通過特性
を高めている。これにより、本実施例の上り信号制御装
置及び伝送システムは、実施例1のものに比べて、更に
支線内から幹線への雑音の流入を軽減し、雑音によるデ
ータ送信を中断することなく、高いS/Nのデータ通信
を行うことができる。また、上り信号制御装置及び伝送
システムの構成を簡略化することができる。
【0042】《実施例4》本発明の実施例4の上り信号
制御装置及び伝送システムについて説明する。実施例3
との違いは、端末装置が複数の中心周波数を選択して上
り信号を送出するようにした点である。本発明の実施例
4における上り信号制御装置を使用したシステム構成を
示す図は図1と同様であるため、説明を省略する。
【0043】図8は本発明の実施例4における上り信号
制御装置13の構成を示す図である。図8において、2
01は入力手段、202はフィルタ、205は遅延手
段、206は信号通過制御手段、207は出力手段、4
04は検出手段、821はダウンコンバータ、822は
アップコンバータである。検出手段404は、整流器2
11、積分器212、比較器213、基準レベル出力手
段214、復調手段411、プリアンブル検出手段41
2、データ開始タイミング判断手段413、データ長検
出手段414及びデータ終了タイミング判断手段415
を有する。ダウンコンバータ821は、基準搬送波出力
手段823、変調器824及び減算器825を有する。
アップコンバータ822は、変調器826を有する。実
施例4の上り信号制御装置13は、実施例3の上り信号
制御装置13と同様の機能を有し、フィルタ202、ダ
ウンコンバータ821、アップコンバータ822を遅延
手段205と信号通過制御手段206の間に配置する。
実施例3と同一のブロックには同一の符号を付してい
る。本発明の実施例4における上り信号制御装置13の
周波数帯域を示す図は図7と同様であるため、説明を省
略する。
【0044】以上のように構成された実施例4の上り信
号制御装置及び伝送システムについて、以下図1、図7
及び図8を用いてその流れを説明する。端末装置11か
ら送出された上り信号は、支線12を介して、上り信号
制御装置13で受信される。入力手段201は、受信さ
れた上り信号を検出手段404及び遅延手段205に送
信する。
【0045】検出手段404以後の処理は、実施例2で
説明した動作と同様なものであるため説明を省略する。
また遅延手段205は、入力手段201から送信された
信号を一定時間遅延させダウンコンバータ821に送信
する。入力信号の周波数帯域をfin、フィルタ202
の通過周波数帯域をfとする。ダウンコンバータ82
1において、変調器824及び減算器825に遅延され
た信号が入力される。減算器825は、遅延された信号
inから基準搬送波出力手段823が出力する周波数
を差し引き、差分信号(fin−f)を出力する。
差分信号は、変調器824及び変調器826に伝送され
る。変調器824は、周波数帯域finの入力信号を差
分信号(fin−f)で変調し、周波数帯域fの信号
を出力する。
【0046】フィルタ202は、周波数帯域fの信号
のみを通過させ、其れ以外の周波数帯域の信号は遮断す
る。フィルタ202を通過した信号は、アップコンバー
タ822に送信される。アップコンバータ822におい
て、変調器826にフィルタ202を通過した信号が入
力される。変調器826は、フィルタを通過した周波数
帯域fの入力信号を差分信号(fin−f)で変調
し、元の周波数帯域f の信号を出力する。変調器8
26の出力信号は、信号通過制御手段206に送信され
る。これ以後の処理は、実施例2で説明した動作と同様
なものであるため説明を省略する。
【0047】以上のように本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、実施例2と同様の作用を有する
他、実施例3と同様に、アップコンバータとダウンコン
バータを使用することで、多チャンネルの信号伝送シス
テムに適した構成を有し、通過フィルタの通過特性を高
めている。
【0048】これにより、本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、実施例1のものに比べて、更に支
線内から幹線への雑音の流入を軽減し、雑音によるデー
タ送信を中断することなく、高いS/Nのデータ通信を
行うことができる。さらに、本実施例の上り信号制御装
置及び伝送システムは、アップコンバータとダウンコン
バータを使用することで、複数の周波数帯を使用する場
合でも、単一の通過フィルタで通過周波数制御を行うこ
とができ、実施例3のものに比べて、上り信号制御装置
及び伝送システムの構成を簡略化することができる。
【0049】《実施例5》本発明の実施例5の上り信号
制御装置及び伝送システムについて説明する。実施例4
との違いは、上り信号の周波数帯域を検出し、その情報
に基づいて一定の周波数帯域の信号に変調する点であ
る。本発明の実施例5における上り信号制御装置を使用
したシステム構成を示す図は図1と同様であるため、説
明を省略する。
【0050】図9は本発明の実施例5における上り信号
制御装置13の構成を示す図である。図9において、2
01は入力手段、202はフィルタ、205は遅延手
段、206は信号通過制御手段、207は出力手段、9
04は検出手段、921はダウンコンバータ、922は
アップコンバータである。検出手段904は、整流器2
11、積分器212、比較器213、基準レベル出力手
段214、復調手段411、プリアンブル検出手段41
2、データ開始タイミング判断手段413、データ長検
出手段414、データ終了タイミング判断手段415及
び上り信号周波数検出手段911を有する。ダウンコン
バータ921は、変調器824及び基準搬送波出力手段
923を有する。アップコンバータ922は、変調器8
26を有する。実施例5の上り信号制御装置13は、実
施例4の上り信号制御装置13と同様の機能を有する。
さらに実施例5の上り信号制御装置13は、検出手段9
04に上り信号周波数検出手段911を有する。実施例
4と同一のブロックには同一の符号を付している。本発
明の実施例5における上り信号制御装置13の周波数帯
域を示す図は図7と同様であるため、説明を省略する。
【0051】以上のように構成された実施例5の上り信
号制御装置及び伝送システムについて、以下図1、図7
及び図9を用いてその流れを説明する。端末装置11か
ら送出された上り信号は、支線12を介して、上り信号
制御装置13で受信される。入力手段201は、受信さ
れた上り信号を検出手段904及び遅延手段205に送
信する。
【0052】検出手段904において、整流器211及
び復調手段411以後の処理は、実施例2で説明した動
作と同様なものであるため説明を省略する。上り信号周
波数検出手段911は、上り信号の周波数帯域を検出
し、検出した周波数帯域情報をダウンコンバータ921
に送信する。
【0053】また遅延手段205は、入力手段201か
ら送信された信号を一定時間遅延させダウンコンバータ
921に送信する。入力信号の周波数帯域をfin、フ
ィルタ202の通過周波数帯域をf、上り信号周波数
検出手段911からの周波数帯域情報に基づき基準搬送
波出力手段923からの出力される周波数帯域をf
、…、fとする。基準搬送波出力手段923は、
上り信号の周波数帯域の情報に基づいて基準搬送波f
(1≦i≦n)を選択し出力する。f=fin−f
ある。ダウンコンバータ921において、変調器824
に遅延された上り信号が入力される。変調器824は、
周波数帯域finの入力信号を搬送波f (=fin
)で変調し、周波数帯域fの信号を出力する。フ
ィルタ202は、周波数帯域fの信号のみを通過さ
せ、其れ以外の周波数帯域の信号は遮断する。フィルタ
202を通過した信号は、アップコンバータ922に送
信される。アップコンバータ922において、変調器8
26にフィルタ202を通過した信号が入力される。変
調器826は、フィルタを通過した周波数帯域fの入
力信号を基準搬送波出力手段823からの搬送波f
変調し、元の周波数帯域finの信号を出力する。変調
器826の出力信号は、信号通過制御手段206に送信
される。これ以後の処理は、実施例2で説明した動作と
同様なものであるため説明を省略する。
【0054】以上のように本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、実施例2と同様の作用を有する
他、検出された上り信号の周波数帯域情報に基づいてア
ップコンバータとダウンコンバータを使用することで、
多チャンネルの信号伝送システムに適した構成を有し、
通過フィルタの通過特性を高めている。
【0055】これにより、本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、実施例1のものに比べて、更に支
線内から幹線への雑音の流入を軽減し、雑音によるデー
タ送信を中断することなく、高いS/Nのデータ通信を
行うことができる。また、本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、上り信号の周波数帯情報を識別
し、アップコンバータとダウンコンバータを使用するこ
とで、複数の周波数帯を使用する場合でも、単一の通過
フィルタで通過周波数制御を行うことができ、実施例3
のものに比べて、上り信号制御装置及び伝送システムの
構成を簡略化することができる。
【0056】《実施例6》本発明の実施例6の上り信号
制御装置及び伝送システムについて説明する。実施例5
との違いは、上り信号の周波数帯域を検出し、その情報
に基づいてフィルタを選択しフィルタを通過する周波数
帯域を入力信号に合わせる点である。本発明の実施例6
における上り信号制御装置を使用したシステム構成を示
す図は図1と同様であるため、説明を省略する。
【0057】図10は本発明の実施例6における上り信
号制御装置13の構成を示す図である。図10におい
て、201は入力手段、205は遅延手段、206は信
号通過制御手段、207は出力手段、904は検出手
段、1002はフィルタである。検出手段904は、整
流器211、積分器212、比較器213、基準レベル
出力手段214、復調手段411、プリアンブル検出手
段412、データ開始タイミング判断手段413、デー
タ長検出手段414及びデータ終了タイミング判断手段
415、上り信号周波数検出手段911を有する。実施
例6の上り信号制御装置13は、実施例5の上り信号制
御装置13とダウンコンバータ921及びアップコンバ
ータ922以外は同様の機能を有する。実施例5と同一
のブロックには同一の符号を付している。本発明の実施
例6における上り信号制御装置13の周波数帯域を示す
図は図7と同様であるため、説明を省略する。
【0058】以上のように構成された実施例6の上り信
号制御装置及び伝送システムについて、以下図1、図7
及び図10を用いてその流れを説明する。端末装置11
から送出された上り信号は、支線12を介して、上り信
号制御装置13で受信される。入力手段201は、受信
された上り信号を検出手段904及び遅延手段205に
送信する。
【0059】検出手段904において、整流器211及
び復調手段411以後の処理は、実施例2及び実施例5
で説明した動作と同様なものであるため説明を省略す
る。上り信号周波数検出手段911は、上り信号の周波
数帯域を検出し、検出した周波数帯域情報をフィルタ1
002に送信する。また遅延手段205は、入力手段2
01から送信された信号を一定時間遅延させフィルタ1
002に送信する。フィルタ1002は、まず上り信号
周波数検出手段911からの周波数帯域情報に基づき、
フィルタ1、フィルタ2、…、フィルタnの中から上り
信号周波数帯域の信号のみを通過させるフィルタを選択
する。次にフィルタ1002は、選択したフィルタを使
用して上り信号周波数帯域の信号のみを通過させ、其れ
以外の周波数帯域の信号は遮断する。フィルタ1002
を通過した信号は、信号通過制御手段206に送信され
る。これ以後の処理は、実施例2で説明した動作と同様
なものであるため説明を省略する。
【0060】以上のように本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、実施例2と同様の作用を有する
他、複数のフィルタを有し、検出された上り信号の周波
数帯域情報に基づいてフィルタを選択することで、多チ
ャンネルの信号伝送システムに適した構成を有する。こ
れにより、本実施例の上り信号制御装置及び伝送システ
ムは、実施例1のものに比べて、更に支線内から幹線へ
の雑音の流入を軽減し、雑音によるデータ送信を中断す
ることなく、高いS/Nのデータ通信を行うことができ
る。また、本実施例の上り信号制御装置及び伝送システ
ムは、上り信号の周波数帯情報を識別し、フィルタを選
択することで、複数の周波数帯を使用する場合でも、最
適な通過フィルタで通過周波数制御を行うことができ、
従来例のシステムに比べて、上り信号制御装置及び伝送
システムの構成を簡略化することができる。
【0061】《実施例7》本発明の実施例7の上り信号
制御装置及び伝送システムについて説明する。実施例1
との違いは、下り信号中の上り信号送出機会制御情報を
検出し、その情報に基づいて上り信号の通過を制御する
点である。本発明の実施例7における上り信号制御装置
を使用したシステム構成を示す図は図1と同様であるた
め、説明を省略する。
【0062】図11は本発明の実施例7における上り信
号制御装置13の構成を示す図である。図11におい
て、201は入力手段、202はフィルタ、203は周
波数検出手段、206は信号通過制御手段、207は出
力手段、1104は検出手段である。検出手段1104
は、下り信号復調手段1111、下り信号検出手段11
12及び上り信号制御情報検出手段1113を有する。
実施例7の上り信号制御装置13は、実施例1の上り信
号制御装置13と検出手段204及び遅延手段205以
外は同様の機能を有する。さらに実施例5の上り信号制
御装置13は、検出手段1104に下り信号復調手段1
111、下り信号検出手段1112及び上り信号制御情
報検出手段1113を有する。実施例1と同一のブロッ
クには同一の符号を付している。
【0063】以上のように構成された実施例7の上り信
号制御装置及び伝送システムについて、以下図1及び図
11を用いてその流れを説明する。端末装置11から送
出された上り信号は、支線12を介して、上り信号制御
装置13で受信される。またセンター装置16から送出
された下り信号は、幹線15、接合装置14を介して、
上り信号制御装置13で受信される。また、センター装
置16から送出される下り信号には、上り信号の送出機
会を与える情報が付加されている。
【0064】入力手段201は、受信された下り信号を
検出手段1104に送信する。検出手段1104におい
て、入力された下り信号は、下り信号検出手段1112
及び下り信号復調手段に送信される。下り信号検出手段
1112は、下り信号を検出し、その情報を下り信号復
調手段1111に送信する。下り信号復調手段1111
は、下り信号検出手段1112からの情報に基づいて、
入力された下り信号を復調する。上り信号制御情報検出
手段1113は、復調された下り信号から上り信号制御
情報を検出し、検出された制御情報を信号通過制御手段
206に送信する。
【0065】また入力手段201は、受信された上り信
号をフィルタ202及び周波数検出部203に送信す
る。周波数検出手段203は、上り信号の周波数を検出
し、帯域制御信号をフィルタ202に送信する。フィル
タ202は、周波数検出手段203からの帯域制御信号
に基づいて、上り信号の主要成分を含む周波数帯域(通
過周波数帯域32)の上り信号のみを通過させ、それ以
外の周波数帯域31の上り信号は遮断する。フィルタ2
02を通過した信号は、信号通過制御手段206に送信
される。信号通過制御手段206は、検出手段1104
からの制御信号に基づいて、上り信号の通過制御を行
う。例えば、上り信号の通過を指示する上り信号制御情
報を入力した場合は、信号通過制御手段206は上り信
号を通過させる。次に、上り信号の阻止を指示する上り
信号制御情報を入力した場合は、信号通過制御手段20
6は上り信号を阻止する。出力手段207は、通過した
上り信号を出力する。上り信号制御装置13から出力さ
れた上り信号は、幹線15との接続点である接合装置1
4に送信され、幹線15を介して、センター装置16で
受信される。
【0066】以上のように本実施例の上り信号制御装置
及び伝送システムは、実施例1と同様に、上り信号に対
して、周波数帯域を分析し、通過周波数帯域のみ通過さ
せ、他の周波数帯域を遮断している。さらに、本実施例
の上り信号制御装置及び伝送システムは、下り信号によ
り上り信号の送信期間の検出を行い、上り信号が送信さ
れている時間以外の入力信号(雑音)を遮断している。こ
れにより、本実施例の上り信号制御装置及び伝送システ
ムは、支線内から幹線への雑音の流入を軽減し、雑音に
よりデータ送信が中断することなく、高いS/Nのデー
タ通信を行うことができ、さらに、従来例のシステムに
比べて、上り信号制御装置及び伝送システムの構成を簡
略化することができる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、支線内から幹線への雑
音の流入を軽減できる上り信号制御装置及び伝送システ
ムを実現できるという有利な効果が得られる。これによ
り、雑音によりデータ送信が中断することなく、高いS
/Nのデータ通信を行うことができる。本発明によれ
ば、上り信号の周波数帯情報を識別し、アップコンバー
タとダウンコンバータを使用することにより、複数の周
波数帯を使用する場合でも、最適な通過周波数帯域を有
する上り信号制御装置及び伝送システムを実現できる。
また、上り信号制御装置及び伝送システムの構成を簡略
化することができるという有利な効果が得られる。これ
により、上り信号制御装置及び伝送システムを簡単で安
価に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における上り信号制御装置を
使用したシステム構成図
【図2】本発明の実施例1における上り信号制御装置の
構成図
【図3】本発明の実施例1における上り信号制御装置の
周波数帯域を示す図
【図4】本発明の実施例2における上り信号制御装置の
構成図
【図5】本発明の実施例2における上り信号のデータ構
造図
【図6】本発明の実施例3における上り信号制御装置の
構成図
【図7】本発明の実施例3における上り信号制御装置の
上り周波数帯域を示す図
【図8】本発明の実施例4における上り信号制御装置の
構成図
【図9】本発明の実施例5における上り信号制御装置の
構成図
【図10】本発明の実施例6における上り信号制御装置
の構成図
【図11】本発明の実施例7における上り信号制御装置
の構成図
【図12】従来の上り信号制御装置を使用したシステム
構成図
【図13】従来の上り信号制御装置及び伝送システムの
周波数帯域を示す図
【符号の説明】
11、121 端末装置 12、123 支線 13 上り信号制御装置 14、125 接合装置 15、126 幹線 16、127 センター装置 31 不通過周波数帯域 32 通過周波数帯域 51 プリアンブルデータ 52 データ長情報 53 上り送信データ 71 ダウンコンバート後の不通過周波数帯
域 72 ダウンコンバート後の通過周波数帯域 122 アップコンバータ(上り信号制御装置
1) 124 ダウンコンバータ(上り信号制御装置
2) 131 通常上り周波数帯域 132 下り周波数帯域 133 支線内上り周波数帯域 201 入力手段 202 フィルタ 203 周波数検出手段 204、404、904、1104 検出手段 205 遅延手段 206 信号通過制御手段 207 出力手段 211 整流器 212 積分器 213 比較器 214 基準レベル出力手段 411 復調手段 412 プリアンブル検出手段 413 データ開始タイミング判断手段 414 データ長検出手段 415 データ終了タイミング判断手段 621、821、921 ダウンコンバータ 622、822、922 アップコンバータ 823、923 基準搬送波出力手段 824、826 変調器 825 減算器 911 上り信号周波数検出手段 1002 フィルタ 1111 下り信号復調手段 1112 下り信号検出手段 1113 上り信号制御情報検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根津 俊一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C064 BA01 BB05 BC11 BC13 BC14 BD01 BD07 5K046 AA01 BA05 BB03 CC03 KK01 PP06 YY01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向通信端末装置が時間的にバースト
    状に送出する上り信号を含む入力信号を入力する入力手
    段と、 前記上り信号を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に応じて前記入力信号を通過さ
    せ又は阻止する信号通過制御手段と、 前記信号通過制御手段の出力信号をセンター装置に伝送
    する出力手段と、 を有することを特徴とする上り信号制御装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段が前記上り信号を検出した
    ときのみ、前記信号通過制御手段が前記上り信号を通過
    させることを特徴とする請求項1に記載の上り信号制御
    装置。
  3. 【請求項3】 入力信号を入力し、前記上り信号の主要
    成分を含む周波数帯域の信号のみを通過させるフィルタ
    を更に有し、 前記検出手段が前記上り信号を検出したとき、前記フィ
    ルタを通過した前記入力信号を出力することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の上り信号制御装置。
  4. 【請求項4】 前記上り信号を入力し、遅延して出力す
    る遅延手段を更に有し、 前記検出手段が前記上り信号を入力して前記上り信号を
    検出し、 前記信号通過制御手段が遅延された前記上り信号を入力
    し、前記検出手段が前記上り信号を検出したときのみ遅
    延された前記上り信号を通過させる、 ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の上り信
    号制御装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段が前記入力信号のレベル又
    はエネルギーが一定の値以上になったことに基づいて前
    記上り信号を検出し、 前記検出手段が前記上り信号を検出したとき、前記信号
    通過制御手段は前記上り信号を通過させ始める、 ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかの請
    求項に記載の上り信号制御装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段が前記入力信号のレベル又
    はエネルギーが一定の値以下になったことに基づいて前
    記上り信号がなくなったことを検出し、 前記検出手段が前記上り信号がなくなったことを検出し
    たとき、前記信号通過制御手段は前記上り信号を通過さ
    せることを終える、 ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかの請
    求項に記載の上り信号制御装置。
  7. 【請求項7】 前記上り信号の復調を行う復調手段を更
    に有し、 前記検出手段は、復調された前記上り信号のプリアンブ
    ル信号を検出したことに基づいて前記上り信号を検出
    し、 前記検出手段が前記上り信号を検出したとき前記信号通
    過制御手段は前記上り信号を通過させ始める、 ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4又は請
    求項6に記載の上り信号制御装置。
  8. 【請求項8】 前記上り信号の復調を行う復調手段を更
    に有し、 前記検出手段は、復調された前記上り信号に含まれる送
    信データ長の情報を検出し、前記送信データ長の情報に
    基づいて前記上り信号の終了時を検出し、 前記検出手段が検出した前記上り信号の終了時に、前記
    信号通過制御手段は前記上り信号を通過させることを終
    える、 ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項5又は請求項7に記載の上り信号制御装置。
  9. 【請求項9】 前記上り信号の周波数を入力し、低い周
    波数に変換するダウンコンバータと、 前記フィルタの出力信号を元の周波数に変換するアップ
    コンバータと、 を更に有し、 前記フィルタは、前記ダウンコンバータで変換された前
    記上り信号を入力し、その主要成分を含む周波数帯域の
    信号のみを通過させる、 ことを特徴とする請求項3に記載の上り信号制御装置。
  10. 【請求項10】 前記上り信号が複数の異なる中心周波
    数の中から選択された中心周波数の信号であって、 前記フィルタが、前記上り信号の中心周波数に応じた通
    過帯域特性で前記上り信号を通過させる、 ことを特徴とする請求項3に記載の上り信号制御装置。
  11. 【請求項11】 前記検出手段が、任意の中心周波数の
    前記上り信号を検出する広帯域信号検出手段であること
    を特徴とする請求項10に記載の上り信号制御装置。
  12. 【請求項12】 前記検出手段が、前記上り信号と、そ
    の中心周波数とを検出し、 前記フィルタが、前記上り信号の中心周波数に応じて前
    記上り信号を一定の周波数の信号に変換する第1の変換
    手段と、 一定の周波数に変換された前記上り信号を入力して一定
    の周波数帯域で通過させるフィルタと、 前記上り信号の中心周波数に応じて、前記フィルタを通
    過した前記上り信号を元の周波数に変換する第2の変換
    手段と、 を有することを特徴とする請求項3に記載の上り信号制
    御装置。
  13. 【請求項13】 双方向通信端末装置が時間的にバース
    ト状に送出する上り信号と、センター装置が送出した下
    り信号とを入力する入力手段と、 前記下り信号を復調する復調手段と、 復調された前記下り信号に含まれる上り信号制御情報を
    検出する上り信号制御情報検出手段と、 前記上り信号制御情報に応じて前記上り信号を通過さ
    せ、又は阻止する信号通過制御手段と、 前記信号通過制御手段の出力信号をセンター装置に伝送
    する出力手段と、 を有することを特徴とする上り信号制御装置。
  14. 【請求項14】 下り信号を送出し、且つ上り信号を入
    力するセンター装置と、 請求項1から請求項13のいずれかの請求項の上り信号
    制御装置と、 前記上り信号を送出し、且つ前記下り信号を入力する複
    数個の双方向通信端末装置と、 を有することを特徴とする伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7617517B2 (en) 2004-01-30 2009-11-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Cable modem including filtering based on frequency band
JP2010093493A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Miharu Communications Co Ltd 双方向catvシステムにおける上り信号の帯域制御方法と、その帯域制御方法を用いた流合雑音チェック方法と、上り信号帯域制御装置と、その上り信号帯域制御装置を備えた双方向catvシステム。
JP2011525072A (ja) * 2008-06-05 2011-09-08 クゥアルコム・インコーポレイテッド リモート分散アンテナ

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