JP2003125367A - マルチメディア通信端末 - Google Patents

マルチメディア通信端末

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JP2003125367A
JP2003125367A JP2001315005A JP2001315005A JP2003125367A JP 2003125367 A JP2003125367 A JP 2003125367A JP 2001315005 A JP2001315005 A JP 2001315005A JP 2001315005 A JP2001315005 A JP 2001315005A JP 2003125367 A JP2003125367 A JP 2003125367A
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Japan
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message
communication terminal
multimedia communication
video
unit
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JP2001315005A
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English (en)
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Takeshi Mio
武史 三尾
Yuji Horii
裕児 堀井
Osamu Murayama
修 村山
Morio Yoshimoto
守男 吉本
Susumu Oka
進 岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信開始時に端末の保有する複数の能力のう
ち一部の能力のみをネゴシエーションすることにより、
通信相手や状況に応じた通信を可能とする。 【解決手段】 留守番モード設定時に着信があると、通
信制御部2は、端末の保有する複数の送信能力及び受信
能力のうちから、例えば3G−324Mで必須あるいは
推奨な映像符号化方式(MPEG4)、音声符号化方式
(AMR)等を選択して送信及び受信能力リストを作成
する。通信制御部2は、次いで本能力リストを元に、通
常モード同様にマルチメディア通信制御プロトコルIT
U−T勧告H.245に従って、受信能力を示す通信制
御メッセージをメディア多重分離部9に出力する。メデ
ィア多重分離部9では、入力された通信制御メッセージ
をITU−T勧告H.223等のメディア多重分離規格
に従ってメディア多重化処理し多重化信号を回線I/F
部10を介し通信回線11に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一または複数の
メディアより構成されるデータを、通信回線を経由して
相手端末と送受することのできるマルチメディア通信端
末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単一または複数のメディアより構成され
るデータを伝送する通信システムにおいて、最低あるい
は最高の転送レートにて留守番応答メッセージの符号
化、蓄積を行う方式が用いられている。
【0003】図7は、特開平11−69330号公報に
示される従来のマルチメディア通信端末の構成図であ
る。本図において、1は送信映像処理部3は受信映像処
理部、3は送信音声処理部、4は受信映像処理部、5は
メディア多重化部、6はメディア分離部、7は回線部、
8はCPU部、9は応答蓄積部、10は伝言蓄積部であ
る。
【0004】以上の様に構成された、従来のマルチメデ
ィア通信端末の動作について説明する。
【0005】まずは、留守番モードの設定がなされてい
ない、通常通信時の動作について説明する。図示しない
カメラ等より送信映像処理部1に入力された映像は、A
/D変換や圧縮符号化等の処理を行い、符号化情報とし
てCPUバスを経由してメディア多重化部5へ出力され
る。同じく図示しないマイク等より送信音声処理部2に
入力された音声もまた、A/D変換や圧縮符号化等の処
理を行い、符号化情報としてCPUバスを経由してメデ
ィア多重化部5へ出力される。映像、音声の各符号化情
報は、メディア多重化部5にてメディア多重化処理が行
われ、多重化情報として回線部7を経由して通信回線に
出力される。
【0006】一方、通信回線より回線部7を経由して入
力した多重化情報は、メディア分離部6にて映像、音声
の各符号化情報に分離される。映像符号化情報は、CP
Uバスを経由して受信映像処理部に入力され、伸長復号
処理やD/A変換処理を行った後、図示しないモニタ等
に入力される。一方、音声符号化情報は、受信音声処理
部4に入力され、伸長復号処理やD/A変換処理を行っ
た後、図示しないスピーカ等に入力される。
【0007】以上は、通常の通信時の動作であるが、以
降は留守番電話モード時の動作について説明を行う。
【0008】送信映像処理部1は、CPU部8に指定さ
れる符号化速度に基づいて、映像信号を圧縮符号化して
映像符号化情報を生成する。この時の指定符号化速度
は、以下の2通りの基準で指定される。 ・低符号化速度(例えば、最低符号化速度) ・高符号化速度(例えば、最高符号化速度)
【0009】一方、送信音声処理部2は、一定の符号化
速度に基づいて、音声信号を圧縮符号化して音声符号化
情報を生成する。
【0010】送信映像処理部1、送信音声処理部2にて
生成された映像、音声の符号化情報は、CPUバス13
を経由して映像応答メッセージ、音声応答メッセージと
して応答蓄積部9に蓄積される。
【0011】低符号化速度設定で映像応答メッセージを
蓄積した場合の、応答メッセージ送信動作について説明
する。留守番モード設定時に着信があると、CPU部8
は、相手端末とのネゴシエーションの結果決定する符号
化速度と映像応答メッセージ生成時の符号化速度を比較
する。符号化速度が一致する場合、CPU部8は応答蓄
積部9より映像応答メッセージ及び音声応答メッセージ
を読み出し、メディア多重化部5に出力する。映像、音
声の応答メッセージは、メディア多重化部5でメディア
多重化処理を行われた後、回線部を経由して通信回線に
出力される。一方、符号化速度が一致しない場合、CP
U部8は応答蓄積部9より映像応答メッセージ及び音声
応答メッセージを読み出し、メディア多重化部5に出力
する。また、同時に実際の符号化速度との差分に相当す
る無効ビットを生成してメディア多重化部5に出力す
る。映像、音声の応答メッセージは、無効ビットと共に
メディア多重化部5でメディア多重化処理を行われた
後、回線部を経由して通信回線に出力される。
【0012】次いで、高符号化速度設定で映像応答メッ
セージを蓄積した場合の、応答メッセージ送信動作につ
いて説明する。留守録設定時に着信があると、CPU部
8は応答蓄積部9より映像応答メッセージ及び音声応答
メッセージを読み出し、映像応答メッセージは受信映像
処理部3に、音声応答メッセージはメディア多重化部5
に出力する。受信映像処理部3に入力された映像応答メ
ッセージは、復号処理が行われた後に、図示されないル
ート切替スイッチを経由して送信映像処理部1に出力さ
れる。
【0013】一方、送信映像処理部1は、CPU部8に
より相手端末とのネゴシエーションの結果決定する符号
化速度で符号化処理を行うよう指示が行われており、受
信映像処理部3より入力された映像情報に対して符号化
処理を行い、応答メッセージ(符号化情報)としてメデ
ィア多重化部5に出力する。映像、音声の応答メッセー
ジは、メディア多重化部5でメディア多重化処理を行わ
れた後、回線部を経由して通信回線に出力される。
【0014】相手端末から送信された伝言メッセージの
記憶方法について説明する。留守録設定時に着信があ
り、応答メッセージの送出が完了すると、CPU部8
は、伝言メッセージの送信を相手端末に指示する。これ
により、相手端末は映像と音声よりなる伝言メッセージ
の送出を開始する。通信回線より入力された伝言メッセ
ージは、CPU部8の指示により、メディア分離部6を
経由せずに、CPUバス13を経由して伝言メッセージ
として伝言蓄積部10に出力され、そこで蓄積される。
【0015】伝言メッセージの再生が指示された場合、
CPU部8は伝言蓄積部10より伝言メッセージを読み
出してメディア分離部6に出力する。メディア分離部6
に入力した伝言メッセージは、映像、音声の各符号化情
報に分離されて出力される。映像符号化情報は、CPU
バスを経由して受信映像処理部に入力され、伸長復号処
理やD/A変換処理を行った後、図示しないモニタ等に
入力される。一方、音声符号化情報は、受信音声処理部
4に入力され、伸長復号処理やD/A変換処理を行った
後、図示しないスピーカ等に入力される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のマルチメディア通信端末では、通信開始時
に端末の保有する複数の送信能力、受信能力を全て含む
能力リストを用いてネゴシエーションしているため、同
一の通信端末と通信する際は、端末の動作モードによら
ず常に同一の通信レートや符号化方式が選択されること
になる。
【0017】このため、端末の保有する能力を制限して
通信を行うことによる蓄積媒体容量の削減、通信料金の
低減、セキュリティの確保やプライバシーの確保など、
ユーザの使用目的に応じた最適な動作を行うことが出来
ない。
【0018】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、通信開始時に端末の保有す
る複数の能力のうち一部の能力のみを用いてネゴシエー
ションすることにより、通信相手や状況に応じた通信を
可能とするマルチメディア通信端末を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための部】上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明では、外部より入力される映像や音
声などの各種メディア情報を各々メディア処理部にて符
号化し多重化して通信回線に送出する一方、通信回線か
ら入力する多重化されたメディア符号化情報をメディア
毎に分離した後、メディア処理部にて復号処理を行うマ
ルチメディア通信端末であって、通信相手の端末との間
で送信および受信能力のネゴシエーションを行う際、上
記メディア処理部の有する複数の能力のうちから一部の
能力を選択して送信および受信能力の能力リストを作成
し、当該作成した能力リストを用いてネゴシエーション
を行う通信制御部を有することを特徴とする。
【0020】また、請求項2記載の発明では、請求項1
に記載のマルチメディア通信端末において、端末の動作
モードを装置外部から任意に設定可能とすることを特徴
とする。
【0021】また、請求項3記載の発明では、請求項2
に記載のマルチメディア通信端末において、さらに、蓄
積部を備え、留守番応答メッセージを予め蓄積部に蓄積
しておくことを特徴とする。
【0022】また、請求項4記載の発明では、請求項3
記載のマルチメディア通信端末において、留守番応答メ
ッセージを予めマルチメディア通信端末を規定する規格
や業界標準で規定される必須あるいは推奨の符号化方式
にて符号化処理を行った後に蓄積部に蓄積し、装置外部
から留守番モードに設定されている時に他の端末から着
信した場合は、能力ネゴシエーション時に本留守番応答
メッセージの符号化処理に用いた符号化方式のみを送信
能力リストに載せることを特徴とする。
【0023】また、請求項5記載の発明では、請求項3
記載のマルチメディア通信端末において、留守番応答メ
ッセージを予め圧縮効率の最も高い符号化方式にて符号
化処理を行った後に蓄積部に蓄積し、装置外部から留守
番モードに設定されている時に他の端末から着信した場
合は、能力ネゴシエーション時にマルチメディア通信端
末を規定する規格や業界標準で規定される必須あるいは
推奨の符号化方式の他に、本留守番応答メッセージの符
号化処理に用いた方式のみを送信能力リストに載せるこ
とを特徴とする。
【0024】また、請求項6記載の発明では、請求項3
記載のマルチメディア通信端末において、留守番応答メ
ッセージを予め非圧縮状態で蓄積部に蓄積し、能力ネゴ
シエーションにて決定した符号化方式にて符号化処理を
行って送信することを特徴とする。
【0025】また、請求項7記載の発明では、請求項3
記載のマルチメディア通信端末において、留守番応答メ
ッセージを予め蓄積部に蓄積する際に、映像、音声など
のメディア種別毎に圧縮、非圧縮や符号化方式などの選
択を可能とすることを特徴とする。
【0026】また、請求項8記載の発明では、請求項2
記載のマルチメディア通信端末において、さらに、留守
番応答メッセージなどの蓄積部を備え、装置外部から留
守番モードに設定されている時に他の端末から着信した
場合は、蓄積部に蓄積された応答メッセージの読み出し
を行い、相手端末に送信を行うことを特徴とする請求項
2記載のマルチメディア通信端末。
【0027】また、請求項9記載の発明では、請求項8
記載のマルチメディア通信端末において、装置外部から
留守番モードに設定されている時に他の端末から着信し
た場合は、能力ネゴシエーションにおいて、相手端末の
提示した受信能力リストに含まれる能力を選択して留守
番応答メッセージを送信することを特徴とする。
【0028】また、請求項10記載の発明では、請求項
8記載のマルチメディア通信端末において、装置外部か
ら留守番モードに設定されている時に他の端末から着信
した場合は、能力ネゴシエーションの結果、蓄積された
留守番応答メッセージと異なる符号化方式にて通信を行
う必要が生じた際には、本蓄積ストリームを一旦復号
し、能力ネゴシエーションの結果決定した符号化方式に
再符号化して送信することを特徴とする。
【0029】また、請求項11記載の発明では、請求項
8記載のマルチメディア通信端末において、装置外部か
ら留守番モードに設定されている時に他の端末から着信
した場合は、能力ネゴシエーションの結果決定した符号
化方式にて、非圧縮状態で蓄積された応答メッセージ
を、能力ネゴシエーションの結果決定した符号化方式に
て符号化して送信することを特徴とする。
【0030】また、請求項12記載の発明では、請求項
2記載のマルチメディア通信端末において、さらに、通
信相手の端末から受信した伝言メッセージの蓄積部を備
え、装置外部から留守番モードに設定している時には、
相手端末より送信された伝言メッセージを蓄積部に蓄積
することを特徴とする。
【0031】また、請求項13記載の発明では、請求項
12記載のマルチメディア通信端末において、通信相手
の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際し、能力
ネゴシエーション時にマルチメディア通信端末を規定す
る規格や業界標準で規定される必要最低限の必須機能あ
るいは推奨機能のみを受信能力リストに載せて能力ネゴ
シエーションを行うことにより、相手端末の送信モード
を必須機能あるいは推奨機能に誘導し、伝言メッセージ
を蓄積部符号化信号のまま復号せずに蓄積部に蓄積する
ことを特徴とする。
【0032】また、請求項14記載の発明では、請求項
12記載のマルチメディア通信端末において、通信相手
の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際し、能力
ネゴシエーション時にマルチメディア通信端末を規定す
る規格や業界標準で規定される必須あるいは推奨の符号
化方式の他に、装置の保有する全能力のうちで圧縮効率
の最も高い符号化方式のみを受信能力リストに載せて能
力ネゴシエーションを行うことにより、相手端末の送信
モードを必須機能あるいは推奨機能あるいは圧縮効率の
良い符号化方式に誘導し、伝言メッセージを蓄積部符号
化信号のまま復号せずに蓄積部に蓄積することを特徴と
する。
【0033】また、請求項15記載の発明では、請求項
12記載のマルチメディア通信端末において、通信相手
の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際し、受信
伝言メッセージを一旦復号後、自らが有する符号化方式
のうち圧縮効率の最も高い符号化方式で再符号化後に蓄
積部に蓄積することを特徴とする。
【0034】また、請求項16記載の発明では、請求項
12記載のマルチメディア通信端末において、通信相手
の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際し、受信
復号メッセージを復号し、非圧縮状態のデータを蓄積部
に蓄積することを特徴とする。
【0035】また、請求項17記載の発明では、請求項
12記載のマルチメディア通信端末において、通信相手
の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際し、映
像、音声などのメディア種別毎に圧縮、非圧縮や符号化
方式などの蓄積形態を選択可能とすることを特徴とす
る。
【0036】また、請求項18記載の発明では、請求項
2記載のマルチメディア通信端末において、さらに、通
信相手の端末から受信した伝言メッセージの蓄積部を備
え、蓄積部に蓄積された伝言メッセージの読み出しを行
い相手端末に送信を行うことを特徴とする。
【0037】また、請求項19記載の発明では、請求項
18記載のマルチメディア通信端末において、能力ネゴ
シエーションにおいて、相手端末の提示した受信能力リ
ストに含まれる能力を選択して蓄積された伝言メッセー
ジを送信することを特徴とする。
【0038】また、請求項20記載の発明では、請求項
18記載のマルチメディア通信端末において、能力ネゴ
シエーションの結果、蓄積された伝言メッセージと異な
る符号化方式にて通信を行う必要が生じた際には、本伝
言メッセージを一旦復号し、能力ネゴシエーションの結
果決定した符号化方式にて再符号化して送信することを
特徴とする請求項18記載のマルチメディア通信端末。
【0039】また、請求項21記載の発明では、請求項
18記載のマルチメディア通信端末において、能力ネゴ
シエーションの結果、非圧縮状態で蓄積された伝言メッ
セージを、能力ネゴシエーションの結果決定した符号化
方式にて符号化して送信することを特徴とすることを特
徴とする。
【0040】また、請求項22記載の発明では、請求項
3〜21記載のいずれかの請求項に記載のマルチメディ
ア通信端末において、蓄積部に蓄積された応答メッセー
ジあるいは伝言メッセージを選択して読み出す機能を有
し、復号あるいはそのままの形式で装置に付随するモニ
タやスピーカに出力することを特徴とする。
【0041】また、請求項23記載の発明では、請求項
2記載のマルチメディア通信端末において、さらに、端
末外部より所定の電話番号を設定可能とし、相手端末の
電話番号に応じて装置の保有する全能力から選択的に一
部の能力リストを用いて能力ネゴシエーションを行うこ
とを特徴とする。
【0042】また、請求項24記載の発明では、請求項
23記載のマルチメディア通信端末において、予め設
定、記憶された電話番号に発信する際には、装置の保有
する全能力から選択的に一部の能力リストを用いて能力
ネゴシエーションを行うことを特徴とする。
【0043】また、請求項25記載の発明では、請求項
23記載のマルチメディア通信端末において、予め設
定、記憶された電話番号以外に発信する際には、装置の
保有する全送信及び受信能力から選択的に一部の能力リ
ストを用いて能力ネゴシエーションを行うことを特徴と
する。
【0044】また、請求項26記載の発明では、請求項
23記載のマルチメディア通信端末において、予め設
定、記憶された電話番号から着信した際には、装置の保
有する全能力から選択的に一部の能力リストを用いて能
力ネゴシエーションを行うことを特徴とする。
【0045】また、請求項27記載の発明では、請求項
23記載のマルチメディア通信端末において、予め設
定、記憶された電話番号以外から着信した際には、装置
の保有する全能力から選択的に一部の能力リストを用い
て能力ネゴシエーションを行うことを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本実施の
形態における単一または複数のメディアより構成される
データの伝送を行うマルチメディア端末のブロック図で
ある。本図において、1は装置制御部、2は通信制御
部、3は映像メディアのメディア処理部である映像処理
部、4は音声メディアのメディア処理部である音声処理
部、5は映像選択部、6は映像蓄積部、7は音声選択
部、8は音声蓄積部、9はメディア多重分離部、10は
回線I/F部、11は通信回線、12はCPUバスであ
る。なお、本実施の形態1では、メディア種別として映
像、音声のみを取り上げているが、ユーザデータを含ん
でも構わない。このことは、他の実施の形態でも同様で
ある。
【0047】次に、以上のように構成された本実施の形
態1におけるマルチメディア通信端末の動作について説
明する。
【0048】[留守番応答メッセージの蓄積動作]まず
最初に、通信動作に先立ち、図1を用いて非通信状態に
おいて留守番応答メッセージを蓄積する動作について説
明する。
【0049】留守番応答メッセージの蓄積動作の設定が
行われている場合、映像処理部3では、カメラ等より入
力する映像信号を、例えば第三世代携帯電話標準に関す
る業界団体である3GPP(Third Genera
tion Partnership Project)
のマルチメディア通信端末標準3G−324Mで推奨さ
れるMPEG4などの圧縮符号化規格に従って圧縮符号
化処理を行い、映像符号化信号として映像選択部5に出
力する。映像選択部5では入力された映像符号化信号を
映像蓄積部6に出力する。映像蓄積部6では、入力され
た映像符号化信号を、映像応答メッセージとして蓄積す
る。なお、上記の各部の動作は、いずれも装置制御部1
の指示の元に行われる。これは、以下の説明でも同様で
あり、特筆されていない場合も含めて同様である。
【0050】一方、音声処理部4では、マイク等より入
力する音声信号を、例えば3G−324Mで必須なAM
Rなどの圧縮符号化規格に従って圧縮符号化処理等を行
い、音声符号化信号として音声選択部7に出力する。音
声選択部7では、入力された音声符号化信号を音声蓄積
部8に出力する。音声蓄積部8では、入力された音声符
号化信号を、音声応答メッセージとして蓄積する。
【0051】[蓄積メッセージ内容を確認するための読
出動作]次に、蓄積されたメッセージの内容を確認する
ために読み出す動作について説明する。
【0052】映像蓄積部6及び音声蓄積部8に蓄積した
留守番応答メッセージや後述の伝言メッセージの再生が
指示された場合、装置制御部1は映像蓄積部6に対して
映像応答メッセージあるいは映像伝言メッセージの読み
出しを指示する。また、音声蓄積部8に対して音声応答
メッセージあるいは音声伝言メッセージの読み出しを指
示する。
【0053】映像蓄積部6では、指定された映像応答メ
ッセージあるいは映像伝言メッセージを読み出し、映像
符号化信号として映像選択部5に出力する。映像選択部
5では、入力された映像符号化信号を映像処理部3に出
力する。映像符号化信号は、映像処理部3に入力され、
伸長復号処理やD/A変換処理が行われた後、図示しな
いモニタ等に入力される。
【0054】一方、音声蓄積部8では、指定された音声
応答メッセージあるいは音声伝言メッセージを読み出
し、音声符号化信号として音声選択部7に出力する。音
声選択部7では、入力した音声符号化信号を音声処理部
4に出力する。音声処理部4に入力された音声符号化信
号は、伸長復号処理やD/A変換処理が行われた後、図
示しないスピーカ等に入力される。
【0055】[通常モード時の通信動作]次に、通常モ
ード時の通信動作について説明する。回線I/F部10
を介して相手端末と呼が確立した後、映像、音声を用い
たマルチメディア通信に先立って相手端末との間で保有
する受信能力リストの交換を行い、これを元に伝送速
度、映像や音声の符号化方式等を決定する。これを能力
ネゴシエーションという。また、受信能力だけでなく、
送信能力についても能力交換を行う場合もある。
【0056】図2を用いて、通常モード時の能力交換に
ついて説明する。
【0057】通常モード時は、通信制御部2は、装置制
御部1の指示により、端末の保有する複数の映像符号化
方式、音声符号化方式、多重モード等を含む送信能力、
受信能力リストを作成する(図2A)。例えば、本リス
トには映像符号化方式として3G−324Mで必須なI
TU−T勧告H.263や使用が推奨されるMPEG
4、音声符号化方式として必須なAMRやITU−T勧
告G.723.1などが含まれる。また、複数回線を束
ねて使用するITU−T勧告H.324 Annex
H対応のマルチメディア通信端末などの場合は、複数回
線を束ねて使用する能力を含む(本例では、本能力を有
していない)。
【0058】次いで、通信制御部2は、本能力リストを
元に、例えば3G−324Mで使用が必須であるマルチ
メディア通信制御プロトコルITU−T勧告H.245
に従って、受信能力を示す通信制御メッセージを作成
し、メディア多重分離部9に出力する。
【0059】メディア多重分離部9では、入力された通
信制御メッセージをITU−T勧告H.223等のメデ
ィア多重分離規格に従ってメディア多重化処理を行い、
多重化信号として回線I/F部10に出力する。回線I
/F部10では、入力された多重化信号を通信回線11
に出力する(図2B)。
【0060】一方、相手端末も保有する能力を元に、送
信能力、受信能力を示す能力リストを作成する(図2
a)。更に本能力リストを元に通信制御メッセージを作
成して、メディア多重化処理を行った後、本端末に向け
て送信する(図2b)。
【0061】本端末では、通信回線11より入力した相
手端末からの信号を回線I/F10で受信し、多重化信
号としてメディア多重分離部9に出力する。メディア多
重分離部9では、入力された多重化信号をITU−T勧
告H.223に従って分離し、通信制御メッセージを通
信制御部2に向けて出力する(図2C)。
【0062】通信制御部2では、自端末の送信能力リス
トと相手端末から受信した受信能力リストを比較し(図
2D)、両者の保有する能力の共通項より、本通信で使
用する伝送速度、映像や音声の符号化方式等を決定する
(図2E)。
【0063】本例の場合、映像符号化方式として、双方
の端末ともMPEG4及びITU−T勧告H.263を
有しているため、3G−324Mで推奨されているMP
EG4が選択される。また、音声符号化方式として、相
手端末がITU−T勧告G.723.1のみ有している
ため、ITU−T勧告G.723.1が選択される。
【0064】[通常モード時の能力ネゴシエーション後
のマルチメディア通信動作]図1を元に通常モード時の
能力ネゴシエーション後のマルチメディア通信動作を説
明する。
【0065】映像処理部3では、カメラ等より入力する
映像信号を能力ネゴシエーションの結果決定された、例
えばMPEG4などの圧縮符号化規格に従って圧縮符号
化処理を行い、映像符号化信号として映像選択部5に出
力する。映像選択部5では、入力された映像符号化信号
をメディア多重分離部9に出力する。
【0066】一方、音声処理部4では、マイク等より入
力する音声信号を能力ネゴシエーションの結果決定され
た、ITU−T勧告G.723.1などの圧縮符号化規
格に従って圧縮符号化処理等を行い音声符号化信号とし
て音声選択部7に出力する。音声選択部7では、入力さ
れた音声符号化信号をメディア多重分離部9に出力す
る。
【0067】メディア多重分離部9では、映像選択部
5、音声選択部7から入力された映像、音声の両符号化
信号をITU−T勧告H.223等のメディア多重分離
規格に従ってメディア多重化処理を行い、多重化信号と
して回線I/F部10に出力する。回線I/F部10で
は、入力された多重化信号を通信回線11に出力する。
【0068】[通常モード時の受信処理動作]次に、通
常モード時の受信処理における動作について説明する。
【0069】通信回線11より回線I/F部10に入力
された多重化信号は、メディア多重分離部9に出力され
る。メディア多重分離部9では、入力された多重化信号
をITU−T勧告H.223等のメディア多重分離規格
に従ってメディア分離処理を行い、映像符号化信号、音
声符号化信号として、各々映像選択部5、音声選択部7
に出力する。
【0070】映像選択部5では、入力された映像符号化
信号を映像処理部3に出力する。映像処理部3では、入
力された映像符号化信号に対し、能力ネゴシエーション
の結果決定されたMPEG4などの圧縮符号化規格に従
って伸長復号処理を行い、映像信号としてモニタ等に出
力する。
【0071】一方、音声選択部7では、入力された音声
符号化信号を音声処理部4に出力する。音声処理部4で
は、入力された音声符号化信号に対し、能力ネゴシエー
ションの結果決定されたITU−T勧告G.723.1
などの圧縮符号化規格に従って伸長復号処理を行い、音
声信号としてスピーカ等に出力する。
【0072】[留守番モード時などの保有能力に制限を
加えての能力ネゴシエーション動作]次に、本実施例に
おける留守番モード時などの保有能力に制限を加えて能
力ネゴシエーションを行う動作について説明する。本モ
ードは、例えば留守番電話の設定がなされている場合な
どに端末の保有する複数の送信能力、受信能力から、一
部の能力のみを選択して能力リストを作成し、本リスト
を用いて能力ネゴシエーションを実施するモードであ
る。
【0073】図3を用いて能力制限モード時の能力交
換、能力ネゴシエーションの動作を説明する。
【0074】留守番モード設定時に着信があると、通信
制御部2は、端末の保有する複数の送信能力及び受信能
力を示す能力リスト(図3X)から、例えば3G−32
4Mで必須あるいは推奨な映像符号化方式(MPEG
4)、音声符号化方式(AMR)等を選択して送信及び
受信能力リストを作成する。また、複数回線を束ねて使
用するITU−T勧告H.324 Annex H対応
のマルチメディア通信端末などの場合は、複数回線を束
ねて使用する能力を伏せて能力リストを作成する(図3
A)。
【0075】通信制御部2は、次いで本能力リストを元
に、通常モード同様にマルチメディア通信制御プロトコ
ルITU−T勧告H.245に従って、受信能力を示す
通信制御メッセージをメディア多重分離部9に出力す
る。
【0076】メディア多重分離部9では、入力された通
信制御メッセージをITU−T勧告H.223等のメデ
ィア多重分離規格に従ってメディア多重化処理を行い、
多重化信号として回線I/F部10に出力する。回線I
/F部10では、入力された多重化信号を通信回線11
に出力する(図3B)。
【0077】一方、相手端末も保有する能力を元に、送
信能力、受信能力を示す能力リストを作成し(図3
a)、本リストを元に受信能力を示す通信制御メッセー
ジを作成し、メディア多重化処理を行った後、本端末に
向けて送信する(図3b)。
【0078】本端末では、通信回線11より入力した相
手端末からの信号を回線I/F10で受信し、多重化信
号としてメディア多重分離部9に出力する。メディア多
重分離部9では、入力された多重化信号を分離し、受信
通信制御メッセージを通信制御部2に出力する(図3
C)。
【0079】通信制御部2では、自端末の送信能力リス
トと相手端末から受信した受信能力リストを比較し(図
3D)、両者の保有する能力の共通項より、本通信で使
用する伝送速度、映像や音声の符号化方式等を決定する
(図3E)。
【0080】本例の場合、映像符号化方式として双方の
端末の能力に共通するMPEG4、音声符号化方式とし
て双方の端末の能力に共通するAMRが選択される。
【0081】[留守番モードなどの能力制限モード時に
おける各種マルチメディア通信動作]次いで、図1を用
いて留守番モードなどの能力制限モード時における、能
力ネゴシエーション後の留守番応答メッセージの送信、
伝言メッセージの蓄積、あるいは伝言メッセージの閲覧
などの、マルチメディア通信動作について説明する。
【0082】留守番モード設定時に着信があると、相手
端末に対して蓄積された応答メッセージの送信を行う。
映像蓄積部6は、映像応答メッセージの読み出しを行
い、映像選択部5に出力する。映像選択部5は、入力さ
れた映像応答メッセージをメディア多重分離部9に出力
する。一方、音声蓄積部8は、音声応答メッセージの読
み出しを行い、音声選択部7に出力する。音声選択部7
は、入力された音声応答メッセージをメディア多重分離
部9に出力する。
【0083】メディア多重分離部9では、通常通信時と
同様に入力された映像、音声の両符号化信号をITU−
T勧告H.223等のメディア多重分離規格に従ってメ
ディア多重化処理を行い、多重化信号として回線I/F
部10に出力する。回線I/F部10では、入力された
多重化信号を通信回線11に出力する。
【0084】次に、相手端末より送信された伝言メッセ
ージの蓄積方法について説明する。
【0085】留守番モード設定時に着信があると、相手
端末からの伝言メッセージの記憶動作を行う。通信回線
11より回線I/F部10に入力された伝言メッセージ
(多重化信号)は、メディア多重分離部9にて映像符号
化信号と音声符号化信号に分離され、各々映像選択部5
及び音声選択部7に出力される。
【0086】映像選択部5は、入力された映像符号化信
号を映像蓄積部6に出力する。映像蓄積部6では、入力
された映像符号化信号を映像伝言メッセージとして蓄積
する。一方、音声選択部7は、入力された音声符号化信
号を音声蓄積部8に出力する。音声蓄積部8では、入力
された音声符号化信号を音声伝言メッセージとして蓄積
する。なお、勿論相手端末からの受信データを伝言メッ
セージとして蓄積するだけでなく、並行して通常モード
と同様の受信動作を行っても良い。
【0087】伝言メッセージを読み出し、送信する動作
について説明する。伝言メッセージの通信回線を介した
閲覧は、応答メッセージの場合と異なり、発呼者を特定
して動作する必要があるが、本発明では、その特定の方
法、及び応答メッセージ、伝言メッセージの選択の方法
については範囲外である。以下、本発明で規定されない
方法にて、伝言メッセージを選択することを前提に説明
する。
【0088】映像蓄積部6は、映像伝言メッセージの読
み出しを行い、映像選択部5に出力する。映像選択部5
は、入力された映像伝言メッセージをメディア多重分離
部9に出力する。一方、音声蓄積部8は、音声伝言メッ
セージの読み出しを行い、音声選択部7に出力する。音
声選択部7は、入力された音声伝言メッセージをメディ
ア多重分離部9に出力する。
【0089】メディア多重分離部9では、通常通信時と
同様に映像選択部5、音声選択部7から入力する映像、
音声の両符号化信号をITU−T勧告H.223等のメ
ディア多重分離規格に従ってメディア多重化処理を行
い、多重化信号として回線I/F部10に出力する。回
線I/F部10では、メディア多重分離部9より入力し
た多重化信号を通信回線11に出力する。
【0090】以上説明したように、本実施の形態1で
は、留守番応答メッセージを必須あるいは推奨の符号化
方式で蓄積し、且つ留守番モード時に端末の保有する複
数の送信能力及び受信能力のうちから選択した規格や業
界標準で規定される必須あるいは推奨の符号化能力のみ
を含む能力リストを用いて能力ネゴシエーションを実施
し、必須あるいは推奨の符号化方式を用いて通信を行う
ように誘導することにより、相手端末における応答メッ
セージの確実な受信を可能とする。
【0091】また、本実施の形態1では、留守番モード
時に端末の保有する複数の送信能力及び受信能力のうち
から選択したマルチメディア通信端末を規定する規格や
業界標準で規定される必須あるいは推奨の符号化能力の
みを含む能力リストを用いて能力ネゴシエーションを実
施し、必須あるいは推奨の符号化方式を用いて通信を行
うように誘導することにより、伝言メッセージを必須あ
るいは推奨の符号化方式で蓄積させることが可能とな
る。
【0092】また、本実施の形態1では、留守番モード
時に端末の保有する複数の送信能力及び受信能力のうち
から選択したマルチメディア通信端末を規定する規格や
業界標準で規定される必須あるいは推奨の符号化能力の
みを含む能力リストを用いて能力ネゴシエーションを実
施し、必須あるいは推奨の符号化方式を用いて通信を行
うように誘導することにより、蓄積された伝言メッセー
ジを通信回線を介して閲覧する時に伝言メッセージの受
信を可能とする。
【0093】実施の形態2.本実施の形態では、例えば
留守番モードの設定がなされている場合などに、端末の
保有する複数の能力からマルチメディア通信端末を規定
する規格や業界標準で規定される必須あるいは推奨の能
力(本例ではMPEG4及びAMR)の他は、最も圧縮
効率の良い符号化方式のみを選択して能力リストを作成
し、本リストを用いて能力ネゴシエーションを実施する
モードである。
【0094】また、応答メッセージの蓄積に際しても、
同様に最も圧縮効率の良い符号化方式にて実施すること
により、映像蓄積部6、音声蓄積部8の蓄積効率向上、
資源の削減が可能とするものである。
【0095】なお、実施の形態2の構成図は、実施の形
態1と同じく図1である。以降、説明の簡単化のため
に、実施の形態1との差異のみ説明する。
【0096】通信動作に先立って、図1を用いて非通話
状態において留守番応答メッセージを蓄積する場合の本
実施の形態2の動作について説明する。
【0097】留守番応答メッセージの蓄積動作の設定が
行われている場合、映像処理部3では、カメラ等より入
力する映像信号を、保有する符号化能力のうち最も圧縮
効率の良い方式(例えば、架空の高圧縮効率符号化方式
Videoα)などの圧縮符号化規格に従って圧縮符号
化処理を行い、映像符号化信号として映像選択部5に出
力する。映像選択部5では、入力された映像符号化信号
を映像蓄積部6に出力する。映像蓄積部6では、入力さ
れた映像符号化信号を、映像応答メッセージとして蓄積
する。
【0098】一方、音声処理部4では、マイク等より入
力する音声信号を、保有する符号化能力のうち最も圧縮
効率の良い方式(例えば、架空の高圧縮効率符号化方式
Audioα)などの圧縮符号化規格に従って圧縮符号
化処理等を行い音声符号化信号として音声選択部7に出
力する。音声選択部7では、入力された音声符号化信号
を音声蓄積部8に出力する。音声蓄積部8では、入力さ
れた音声符号化信号を、音声応答メッセージとして蓄積
する。
【0099】[能力交換、能力ネゴシエーションの動
作]図4を用いて本実施の形態2における能力交換、能
力ネゴシエーションの動作を説明する。
【0100】通信制御部2は、端末の保有する複数の送
信能力及び受信能力を示す能力リスト(図4X)から、
マルチメディア通信端末を規定する規格や業界標準で規
定される必須あるいは推奨の能力(本例ではMPEG4
及びAMR)の他は、最も圧縮効率の良い映像符号化方
式(本例ではVideoα)、音声符号化方式(本例で
はAudioα)のみを選択して送信及び受信能力リス
トを作成する(図4A)。
【0101】通信制御部2は、次いで本能力リストを元
に、マルチメディア通信制御プロトコルITU−T勧告
H.245に従って、受信能力を示す通信制御メッセー
ジとしてメディア多重分離部9に出力する。
【0102】メディア多重分離部9では、入力された通
信制御メッセージをITU−T勧告H.223等のメデ
ィア多重分離規格に従ってメディア多重化処理を行い、
多重化信号として回線I/F部10に出力する。回線I
/F部10では、入力された多重化信号を通信回線11
に出力する(図4B)。
【0103】一方、相手端末側でも、保有する能力を元
に、送信能力、受信能力を示す能力リストを作成し(図
4a)、本リストを元に受信能力を示す通信制御メッセ
ージを作成し、メディア多重化処理を行った後、本端末
に向けて送信する(図4b)。
【0104】本端末では、通信回線11より入力した相
手端末からの信号を回線I/F10で受信し、多重化信
号としてメディア多重分離部9に出力する。メディア多
重分離部9では、入力された多重化信号を分離し、受信
通信制御メッセージを通信制御部2に出力する(図4
C)。
【0105】通信制御部2では、自端末の送信能力リス
トと相手端末から受信した受信能力リストを比較し(図
4D)、両者の保有する能力の共通項より、本通信で使
用する伝送速度、映像や音声の符号化方式等を決定する
(図4E)。本例の場合、映像符号化方式として双方の
端末の能力に共通するVideoαが選択されている。
また、音声符号化方式として双方の端末の能力に共通す
るAudioαが選択されている。
【0106】なお、留守番応答メッセージ、伝言メッセ
ージの再生動作、留守番応答メッセージの送信、伝言メ
ッセージの蓄積、伝言メッセージの送信(閲覧)に関す
る動作は、使用される符号化方式が異なる点を除き、実
施の形態1と同様であるため、省略する。
【0107】以上説明したように、本実施の形態2で
は、留守番応答メッセージを端末の保有する複数の能力
より、最も圧縮効率の良い符号化方式で蓄積し、且つ留
守番モード時に端末の保有する複数の送信能力及び受信
能力のうちから選択したマルチメディア通信端末を規定
する規格や業界標準で規定される必須あるいは推奨の能
力(本例ではMPEG4及びAMR)の他は、最も圧縮
効率の良い符号化方式のみを含む能力リストを用いて能
力ネゴシエーションを実施し、最も圧縮効率の良い符号
化方式を用いて通信を行うように誘導することにより、
相手端末における応答メッセージの受信が可能とする。
【0108】また、本実施の形態2では、留守番モード
時に端末の保有する複数の送信能力及び受信能力のうち
から選択したマルチメディア通信端末を規定する規格や
業界標準で規定される必須あるいは推奨の能力の他は、
最も圧縮効率の良い符号化方式のみを含む能力リストを
用いて能力ネゴシエーションを実施し、最も圧縮効率の
良い符号化方式を用いて通信を行うように誘導すること
により、伝言メッセージを最も圧縮効率の良い符号化方
式で蓄積させることが可能となる。
【0109】また、本実施の形態2では、留守番モード
時に端末の保有する複数の送信能力及び受信能力のうち
から選択したマルチメディア通信端末を規定する規格や
業界標準で規定される必須あるいは推奨の能力の他は、
最も圧縮効率の良い符号化方式のみを含む能力リストを
用いて能力ネゴシエーションを実施し、最も圧縮効率の
良い符号化方式を用いて通信を行うように誘導すること
により、蓄積された伝言メッセージを通信回線を介して
閲覧する時に伝言メッセージの受信を可能とする。
【0110】また、本実施の形態2では、留守番応答メ
ッセージを最も圧縮効率の良い符号化方式で蓄積し、且
つ留守番モード時に端末の保有する複数の送信能力及び
受信能力のうちから選択したマルチメディア通信端末を
規定する規格や業界標準で規定される必須あるいは推奨
の能力の他は、最も圧縮効率の良い符号化方式のみを含
む能力リストを用いて能力ネゴシエーションを実施し、
最も圧縮効率の良い符号化方式を用いて通信を行うよう
に誘導することにより伝言メッセージの蓄積も最も圧縮
効率の良い符号化方式で行う。このことにより、留守番
応答メッセージ、伝言メッセージを蓄積する蓄積媒体の
蓄積効率を高めると共に、蓄積媒体の容量削減を可能と
する。
【0111】実施の形態3.本実施の形態3では、実施
の形態2において、マルチメディア通信端末を規定する
規格や業界標準で規定される必須あるいは推奨の能力の
他は、最も圧縮効率の良い符号化方式のみを能力リスト
に加えて行う能力ネゴシエーションを行い、最も圧縮効
率の良い符号化方式を用いて通信を行うように誘導する
ことに失敗した場合の動作を特徴としており、蓄積され
た応答メッセージ、伝言メッセージの送信の際に、能力
ネゴシエーションの結果決定した符号化方式にて再度符
号化して送信を行うものである。なお、実施の形態3の
構成図は、実施の形態1、実施の形態2と同じく図1で
ある。以降、説明の簡単化のために、実施の形態1、実
施の形態2との差異を中心に説明する。
【0112】[能力交換、能力ネゴシエーションの動
作]図5を用いて本実施の形態における能力交換、能力
ネゴシエーションの動作を説明する。
【0113】通信制御部2は、端末の保有する複数の送
信能力及び受信能力を示す能力リスト(図5X)から、
マルチメディア通信端末を規定する規格や業界標準で規
定される必須あるいは推奨の能力(本例ではMPEG4
及びAMR)の他は、最も圧縮効率の良い映像符号化方
式(本例ではVideoα)、音声符号化方式(本例で
はAudioα)のみを選択して送信及び受信能力リス
トを作成する(図5A)。
【0114】通信制御部2は、次いで本能力リストを元
に、マルチメディア通信制御プロトコルITU−T勧告
H.245に従って、受信能力を示す通信制御メッセー
ジとしてメディア多重分離部9に出力する。
【0115】メディア多重分離部9では、入力された通
信制御メッセージをITU−T勧告H.223等のメデ
ィア多重分離規格に従ってメディア多重化処理を行い、
多重化信号として回線I/F部10に出力する。回線I
/F部10では、入力された多重化信号を通信回線11
に出力する(図5B)。
【0116】一方、相手端末も保有する能力を元に、送
信能力、受信能力を示す能力リストを作成(図5a)
し、本リストを元に受信能力を示す通信制御メッセージ
を作成し、メディア多重化処理を行った後、本端末に向
けて送信する。
【0117】本端末では、通信回線11より入力した相
手端末からの信号を回線I/F10で受信し、多重化信
号としてメディア多重分離部9に出力する。メディア多
重分離部9では、入力された多重化信号を分離し、受信
通信制御メッセージを通信制御部2に出力する(図5
C)。
【0118】通信制御部2では、自端末の送信能力リス
トと相手端末から受信した受信能力リストを比較し(図
5D)、両者の保有する能力の共通項より、本通信で使
用する伝送速度、映像や音声の符号化方式等を決定(図
5E)する。本例の場合、映像符号化方式として双方の
端末の能力に共通するMPEG4が選択される。また、
音声符号化方式として双方の端末の能力に共通するAM
Rが選択される。
【0119】[能力制限モード時における各種マルチメ
ディア通信動作]図1を用いて留守番モードなどの能力
制限モード時における、能力ネゴシエーション後の留守
番応答メッセージの送信、伝言メッセージの蓄積など
の、マルチメディア通信動作について説明する。
【0120】留守番モード設定時に着信があると、相手
端末に対して蓄積された応答メッセージの送信を行う。
【0121】映像蓄積部6は、映像応答メッセージの読
み出しを行い、映像選択部5に出力する。ここで蓄積さ
れた応答メッセージの符号化方式(Videoα)が能
力ネゴシエーションで決定した符号化方式(MPEG
4)と異なるため、映像選択部5は、入力された映像応
答メッセージを映像処理部3に出力する。
【0122】映像処理部3では、入力された映像符号化
信号(映像応答メッセージ)に対し、映像応答メッセー
ジを符号化したVideoαに従って伸長復号処理を実
施、能力ネゴシエーションの結果決定されたMPEG4
に従って圧縮符号化処理を行い、映像符号化信号として
再度映像選択部5に出力する。
【0123】映像選択部5では、入力された映像符号化
信号をメディア多重分離部9に出力する。
【0124】一方、音声蓄積部8は、音声応答メッセー
ジの読み出しを行い、音声選択部7に出力する。ここで
蓄積された応答メッセージの符号化方式(Audio
α)が能力ネゴシエーションで決定した符号化方式(A
MR)と異なるため、音声選択部7は、音声蓄積部8か
ら入力される音声応答メッセージを音声処理部4に出力
する。
【0125】音声処理部4では、入力された音声符号化
信号(音声応答メッセージ)に対し、音声応答メッセー
ジを符号化したAudioαに従って伸長復号処理を実
施、能力ネゴシエーションの結果決定されたAMRに従
って圧縮符号化処理を行い、音声符号化信号として再度
音声選択部7に出力する。
【0126】音声選択部7では、入力された音声符号化
信号をメディア多重分離部9に出力する。
【0127】メディア多重分離部9では、映像選択部
5、音声選択部7から入力する映像、音声の両符号化信
号をITU−T勧告H.223等のメディア多重分離規
格に従ってメディア多重化処理を行い、多重化信号とし
て回線I/F部10に出力する。回線I/F部10で
は、メディア多重分離部9より入力した多重化信号を通
信回線11に出力する。
【0128】なお、本実施の形態3における伝言メッセ
ージの送信動作も、応答メッセージの送信動作と同様で
あるため省略する。
【0129】[伝言メッセージの蓄積方法]次に、相手
端末から送信された伝言メッセージの蓄積方法について
説明する。留守番モード設定時に着信があると、相手端
末からの伝言メッセージの記憶動作を行う。
【0130】通信回線11より回線I/F部10に入力
された伝言メッセージ(多重化信号)は、メディア多重
分離部9にて映像符号化信号と音声符号化信号に分離さ
れ、各々映像選択部5及び音声選択部7に入力される。
【0131】メディア多重分離部9より映像選択部5に
入力された映像符号化信号は、能力ネゴシエーションで
決定した符号化方式(MPEG4)がメッセージ蓄積に
用いる符号化方式(Videoα)と異なるため、映像
処理部3に出力される。映像処理部3では、入力された
映像符号化信号(映像伝言メッセージ)に対し、能力ネ
ゴシエーションの結果決定されたMPEG4に従って伸
長復号処理を実施、メッセージ蓄積に用いるVideo
αに従って圧縮符号化処理を行い、映像符号化信号とし
て再度映像選択部5に出力する。映像選択部5では、入
力された映像符号化信号を映像蓄積部6に出力する。映
像蓄積部6では、入力された映像符号化信号を映像伝言
メッセージとして蓄積する。
【0132】一方、メディア多重分離部9より音声選択
部7に入力された音声符号化信号は、能力ネゴシエーシ
ョンで決定した符号化方式(AMR)がメッセージ蓄積
に用いる符号化方式(Audioα)と異なるため、音
声処理部4に出力する。音声処理部4では、入力された
音声符号化信号(音声伝言メッセージ)に対し、能力ネ
ゴシエーションの結果決定されたAMRに従って伸長復
号処理を実施、メッセージ蓄積に用いるAudioαに
従って圧縮符号化処理を行い、音声符号化信号として再
度音声選択部7に出力する。音声選択部7では、入力さ
れた音声符号化信号を音声蓄積部8に出力する。音声蓄
積部8では、入力された音声符号化信号を音声伝言メッ
セージとして蓄積する。
【0133】以上説明したように、本実施の形態3で
は、留守番モード時に端末の保有する複数の送信能力及
び受信能力のうちから選択した規格や業界標準で規定さ
れる必須あるいは推奨の符号化能力の他は、最も圧縮効
率の良い符号化方式のみを含む能力リストを用いて能力
ネゴシエーションを実施し、最も圧縮効率の良い符号化
方式を用いて通信を行うように誘導することが失敗した
場合でも、留守番応答メッセージ、伝言メッセージを能
力ネゴシエーションの結果決定された符号化方式に再符
号化して送信することにより、相手端末における確実な
受信を可能とする。
【0134】実施の形態4.本実施の形態4では、端末
の保有する複数の能力のうち、一部の能力のみを能力リ
ストに加えて行う能力ネゴシエーションを行い、その保
有能力を用いて通信を行うように誘導することに失敗し
た場合でも、応答メッセージを再符号化せずに送信可能
なように、メッセージの蓄積を非圧縮で行うようにした
ものである。なお、実施の形態4の構成図は、実施の形
態1〜3と同じく図1である。以降、説明の簡単化のた
めに、実施の形態1〜3との差異を中心に説明する。
【0135】[非通信時の留守番応答メッセージを蓄積
する動作]まずは、図1を用いて非通信時の留守番応答
メッセージを蓄積する動作について説明する。
【0136】留守番応答メッセージの蓄積動作の設定が
行われている場合、映像処理部3では、カメラ等より入
力する映像信号を、非圧縮の映像信号として映像選択部
5に出力する。映像選択部5では、入力された映像信号
を映像蓄積部6に出力する。映像蓄積部6では、入力さ
れた映像信号を、映像応答メッセージとして蓄積する。
【0137】一方、音声処理部4では、マイク等より入
力する音声信号を、非圧縮の音声信号として音声選択部
7に出力する。音声選択部7では、入力された音声信号
を音声蓄積部8に出力する。音声蓄積部8では、入力さ
れた音声信号を、音声応答メッセージとして蓄積する。
【0138】映像蓄積部6及び音声蓄積部8に蓄積した
留守番応答メッセージや後述の伝言メッセージの再生が
指示された場合、装置制御部1は映像蓄積部6に対して
映像応答メッセージあるいは映像伝言メッセージの読み
出しを指示する。また、音声蓄積部8に対して音声応答
メッセージあるいは音声伝言メッセージの読み出しを指
示する。
【0139】映像蓄積部6では、指定された映像応答メ
ッセージあるいは映像伝言メッセージを読み出し、非圧
縮の映像信号として映像選択部5に出力する。映像選択
部5では、入力された映像信号を映像処理部3に出力す
る。映像処理部3に入力された映像信号は、D/A変換
処理が行われた後、図示しないモニタ等に入力される。
【0140】一方、音声蓄積部8では、指定された非圧
縮の音声応答メッセージあるいは音声伝言メッセージを
読み出し、音声信号として音声選択部7に出力する。音
声選択部7では、入力された音声信号を音声処理部4に
出力する。音声処理部4に入力された音声信号は、D/
A変換処理が行われた後、図示しないスピーカ等に入力
される。
【0141】なお、本実施の形態4における留守番モー
ドなどの能力制限モードにおける能力交換、能力ネゴシ
エーション動作については、実施の形態3と同様である
ため、説明を省略する。
【0142】[能力制限モード時の能力ネゴシエーショ
ン後の各種マルチメディア通信動作]次に、図1を用い
て留守番モードなどの能力制限モード時の能力ネゴシエ
ーション後の留守番応答メッセージの送信、伝言メッセ
ージの蓄積、あるいは伝言メッセージの閲覧などの、マ
ルチメディア通信動作について説明する。
【0143】留守番モード設定時に着信があると、相手
端末に対して蓄積された応答メッセージの送信を行う。
映像蓄積部6は、映像応答メッセージの読み出しを行
い、映像選択部5に出力する。ここで読み出された応答
メッセージは非圧縮の映像信号であるため、映像選択部
5は、入力された映像応答メッセージを映像処理部3に
出力する。
【0144】映像処理部3では、入力された非圧縮の映
像信号(映像応答メッセージ)に対し、能力ネゴシエー
ションの結果決定された例えばMPEG4などの符号化
方式に従って圧縮符号化処理を行い、映像符号化信号と
して再度映像選択部5に出力する。映像選択部5では、
入力された映像符号化信号をメディア多重分離部9に出
力する。
【0145】一方、音声蓄積部8は、音声応答メッセー
ジの読み出しを行い、音声選択部7に出力する。ここで
読み出された応答メッセージは非圧縮の音声信号である
ため、音声選択部7は、入力された音声応答メッセージ
を音声処理部4に出力する。音声処理部4では、入力さ
れた非圧縮の音声信号(音声応答メッセージ)に対し、
能力ネゴシエーションの結果決定された例えばAMRな
どの符号化方式に従って圧縮符号化処理を行い、音声符
号化信号として再度音声選択部7に出力する。音声選択
部7では、入力された音声符号化信号をメディア多重分
離部9に出力する。
【0146】メディア多重分離部9では、映像選択部
5、音声選択部7から入力された映像、音声の両符号化
信号をITU−T勧告H.223等のメディア多重分離
規格に従ってメディア多重化処理を行い、多重化信号と
して回線I/F部10に出力する。回線I/F部10で
は、入力された多重化信号を通信回線11に出力する。
【0147】なお、本実施の形態4における伝言メッセ
ージの送信動作は、応答メッセージの送信動作と同様で
あるため、説明を省略する。
【0148】[伝言メッセージの蓄積方法]次に、相手
端末から送信された伝言メッセージの蓄積方法について
説明する。
【0149】留守番モード設定時に着信があると、相手
端末からの伝言メッセージの記憶動作を行う。通信回線
11より回線I/F部10に入力された伝言メッセージ
(多重化信号)は、メディア多重分離部9にて映像符号
化信号と音声符号化信号に分離され、各々映像選択部5
及び音声選択部7に入力される。
【0150】メディア多重分離部9より映像選択部5に
入力された映像符号化信号は、メッセージ蓄積に用いる
非圧縮の映像信号とするため、映像処理部3に出力され
る。
【0151】映像処理部3では、入力された映像符号化
信号(映像伝言メッセージ)に対し、能力ネゴシエーシ
ョンの結果決定されたMPEG4に従って伸長復号処理
を実施、メッセージ蓄積に用いる非圧縮の映像信号とし
て再度映像選択部5に出力する。映像選択部5では、入
力された非圧縮の映像信号を映像蓄積部6に出力する。
映像蓄積部6では、入力された映像信号を映像伝言メッ
セージとして蓄積する。
【0152】一方、メディア多重分離部9より音声選択
部7に入力された音声符号化信号は、メッセージ蓄積に
用いるメッセージ蓄積に用いる非圧縮の映像信号とする
ため、音声処理部4に出力される。音声処理部4では、
入力された音声符号化信号(音声伝言メッセージ)に対
し、能力ネゴシエーションの結果決定されたAMRに従
って伸長復号処理を実施、メッセージ蓄積に用いる非圧
縮の音声信号として再度音声選択部7に出力する。音声
選択部7では、入力された非圧縮の音声信号を音声蓄積
部8に出力する。音声蓄積部8では、入力された音声信
号を音声伝言メッセージとして蓄積する。
【0153】以上説明したように、本実施の形態4で
は、留守番モード時に留守番応答メッセージ、伝言メッ
セージを非圧縮状態で蓄積し、能力ネゴシエーションの
結果決定された符号化方式に符号化して送信することに
より、相手端末における確実な受信を可能とする。
【0154】実施の形態5.本実施の形態5では、留守
番応答メッセージ、伝言メッセージの蓄積に際して、映
像、音声のメディア毎にその蓄積の形態(圧縮、非圧
縮)を選択可能とすることにより、映像蓄積部6、音声
蓄積部8の容量やメッセージの画質、音質に関して最適
化することを特徴としたものである。尚、実施の形態5
の構成図は、実施の形態1〜4と同じく図1である。以
降、説明の簡単化のために、実施の形態1〜4との差異
を中心に説明する。
【0155】[留守番応答メッセージを蓄積する動作]
まず、通信動作に先立ち、図1を用いて非通信状態にお
いて留守番応答メッセージを蓄積する動作について説明
する。
【0156】留守番応答メッセージの蓄積動作の設定が
行われている場合、映像処理部3では、カメラ等より入
力する映像信号を、例えば3G−324Mで推奨される
MPEG4などの圧縮符号化規格に従って圧縮符号化処
理を行い、映像符号化信号として映像選択部5に出力す
る。映像選択部5では、入力された映像符号化信号を映
像蓄積部6に出力する。映像蓄積部6では、入力された
映像符号化信号を、映像応答メッセージとして蓄積す
る。
【0157】一方、音声処理部4では、マイク等より入
力する音声信号を、例えば非圧縮の音声信号として音声
選択部7に出力する。音声選択部7では、音声処理部4
から入力される音声信号を音声蓄積部8に出力する。音
声蓄積部8では、入力された音声信号を、非圧縮の音声
応答メッセージとして蓄積する。
【0158】[蓄積メッセージ内容を確認するための読
出動作]次に、蓄積されたメッセージの内容を確認する
ために読み出す動作について説明する。
【0159】映像蓄積部6及び音声蓄積部8に蓄積した
留守番応答メッセージや後述の伝言メッセージの再生が
指示された場合、装置制御部1は映像蓄積部6に対して
映像応答メッセージあるいは映像伝言メッセージの読み
出しを指示する。また、音声蓄積部8に対して音声応答
メッセージあるいは音声伝言メッセージの読み出しを指
示する。映像蓄積部6では、指定された映像応答メッセ
ージあるいは映像伝言メッセージを読み出し、映像符号
化信号として映像選択部5に出力する。映像選択部5で
は、入力された映像符号化信号を映像処理部3に出力す
る。映像符号化信号は、映像処理部3に入力され、能力
ネゴシエーションの結果決定された、例えばMPEG4
などの伸長復号処理やD/A変換処理が行われた後、図
示しないモニタ等に入力される。
【0160】一方、音声蓄積部8では、指定された音声
応答メッセージあるいは音声伝言メッセージを読み出
し、非圧縮の音声信号として音声選択部7に出力する。
音声選択部7では、音声信号を音声処理部4に出力す
る。音声処理部4に入力された音声信号は、D/A変換
処理が行われた後、図示しないスピーカ等に入力され
る。
【0161】そして、留守番モード設定時に着信がある
と、相手端末に対して蓄積された応答メッセージの送信
を行う。映像蓄積部6は、映像応答メッセージの読み出
しを行い、映像選択部5に出力する。映像選択部5は、
入力された映像応答メッセージ(圧縮)をメディア多重
分離部9に出力する。
【0162】一方、音声蓄積部8は、音声応答メッセー
ジの読み出しを行い、音声選択部7に出力する。ここで
読み出された応答メッセージは非圧縮の音声信号である
ため、音声選択部7は、入力された音声応答メッセージ
を音声処理部4に出力する。音声処理部4では、入力さ
れた非圧縮の音声信号(音声応答メッセージ)に対し、
能力ネゴシエーションの結果決定された例えばAMRな
どの符号化方式に従って圧縮符号化処理を行い、音声符
号化信号として再度音声選択部7に出力する。音声選択
部7では、入力された音声符号化信号をメディア多重分
離部9に出力する。
【0163】メディア多重分離部9では、通常通信時と
同様に映像選択部5、音声選択部7から入力する映像、
音声の両符号化信号をITU−T勧告H.223等のメ
ディア多重分離規格に従ってメディア多重化処理を行
い、多重化信号として回線I/F部10に出力する。回
線I/F部10では、入力された多重化信号を通信回線
11に出力する。
【0164】[伝言メッセージの蓄積方法]次に、相手
端末から送信された伝言メッセージの蓄積方法について
説明する。
【0165】まず、留守番モード設定時に着信がある
と、相手端末からの伝言メッセージの記憶動作を行う。
つまり、通信回線11より回線I/F部10に入力され
た伝言メッセージ(多重化信号)は、メディア多重分離
部9にて映像符号化信号と音声符号化信号に分離され、
各々映像選択部5及び音声選択部7に入力される。映像
選択部5は、入力された映像符号化信号を映像蓄積部6
に出力する。映像蓄積部6では、入力された映像符号化
信号を映像伝言メッセージ(圧縮)として蓄積する。
【0166】一方、音声選択部7は、入力された音声符
号化信号を、メッセージ蓄積に用いるメッセージ蓄積に
用いる非圧縮の映像信号とするため、音声処理部4に出
力する。音声処理部4では、入力された音声符号化信号
(音声伝言メッセージ)に対し、能力ネゴシエーション
の結果決定された例えばAMRなどの符号化方式に従っ
て伸長復号処理を実施、メッセージ蓄積に用いる非圧縮
の音声信号として再度音声選択部7に出力する。音声選
択部7では、入力された非圧縮の音声信号を音声蓄積部
8に出力する。音声蓄積部8では、入力された音声信号
を音声伝言メッセージとして蓄積する。
【0167】[伝言メッセージの読出し・送信動作]
に、伝言メッセージを読み出し、送信する動作について
説明する。映像蓄積部6は、映像伝言メッセージの読み
出しを行い、映像選択部5に出力する。映像選択部5
は、入力された映像伝言メッセージをメディア多重分離
部9に出力する。
【0168】一方、音声蓄積部8は、伝言メッセージの
読み出しを行い、音声選択部7に出力する。ここで読み
出された伝言メッセージは非圧縮の音声信号であるた
め、音声選択部7は、入力された音声伝言メッセージを
音声処理部4に出力する。音声処理部4では、入力され
た非圧縮の音声信号(音声伝言メッセージ)に対し、能
力ネゴシエーションの結果決定された例えばAMRなど
の符号化方式に従って圧縮符号化処理を行い、音声符号
化信号として再度音声選択部7に出力する。音声選択部
7では、入力された音声符号化信号をメディア多重分離
部9に出力する。
【0169】メディア多重分離部9では、通常通信時と
同様に映像選択部5、音声選択部7から入力された映
像、音声の両符号化信号をITU−T勧告H.223等
のメディア多重分離規格に従ってメディア多重化処理を
行い、多重化信号として回線I/F部10に出力する。
回線I/F部10では、入力された多重化信号を通信回
線11に出力する。
【0170】以上説明したように、本実施の形態5で
は、留守番応答メッセージ、伝言メッセージの蓄積に際
して、映像、音声のメディア毎にその蓄積の形態(圧
縮、非圧縮)を選択可能とすることにより、メッセージ
の蓄積媒体の容量やメッセージの画質、音質に応じた蓄
積方式を選択することが可能となる。
【0171】実施の形態6.本実施の形態6では、例え
ば所定番号からの着信時、所定番号以外からの着信時、
所定番号への発信時、所定番号以外への発信時に通信能
力の制限を行うモードの設定がなされている場合など
に、該通信において端末の保有する複数の能力から、一
部の能力のみを能力リストに加えて行う能力ネゴシエー
ションを行い、その保有能力を用いて通信を行うように
誘導することにより、使用者のプライバシー保護やセキ
ュリティ確保を行うようにしたものである。なお、実施
の形態6の構成図は、実施の形態1〜5と同じく図1で
ある。
【0172】[能力交換、能力ネゴシエーションの動
作]図6を用いて本実施の形態における能力交換、能力
ネゴシエーションの動作を説明する。まず、所定番号へ
の発信時に通信能力の制限を行うモードの設定時に着信
があると、通信制御部2は、装置制御部1の指示によ
り、端末の保有する複数の送信能力及び受信能力を示す
能力リスト(図6X)から、例えば映像能力を含まない
送信及び受信能力リストを作成する(図6A)。
【0173】次いで、通信制御部2は、本能力リストを
元に、マルチメディア通信制御プロトコルITU−T勧
告H.245に従って、受信能力を示す通信制御メッセ
ージを作成し、メディア多重分離部9に出力する。
【0174】メディア多重分離部9では、入力された通
信制御メッセージをITU−T勧告H.223等のメデ
ィア多重分離規格に従ってメディア多重化処理を行い、
多重化信号として回線I/F部10に出力する。回線I
/F部10では、入力された多重化信号を通信回線11
に出力する(図6B)。
【0175】一方、相手端末も保有する能力を元に、送
信能力、受信能力を示す能力リストを作成する。更に本
能力リストを元に通信制御メッセージを作成して(図6
a)、メディア多重化処理を行った後、本端末に向けて
送信する(図6b)。
【0176】本端末では、通信回線11より入力した相
手端末からの信号を回線I/F10で受信し、多重化信
号としてメディア多重分離部9に出力する。メディア多
重分離部9では、入力された多重化信号をITU−T勧
告H.223に従って分離し、通信制御メッセージを通
信制御部2に向けて出力する(図6C)。
【0177】通信制御部2では、自端末の送信能力リス
トと相手端末から受信した受信能力リストを比較し(図
6D)、両者の保有する能力の共通項より、本通信で使
用する伝送速度、映像や音声の符号化方式等を決定する
(図6E)。本例の場合、映像を用いた通信を行わず、
音声符号化方式として双方の端末の能力に共通するAM
Rが選択される。
【0178】[本通信モード時の能力ネゴシエーション
後のマルチメディア通信動作]次に、図1を元に本通信
モード時の能力ネゴシエーション後のマルチメディア通
信動作を説明する。
【0179】ここで、本通信モード時は映像能力を有さ
ないので、映像処理部3、映像選択部5の動作は規定さ
れない。
【0180】つまり、音声処理部4では、マイク等より
入力する音声信号を能力ネゴシエーションの結果決定さ
れたAMRなどの圧縮符号化規格に従って圧縮符号化処
理等を行い音声符号化信号として音声選択部7に出力す
る。音声選択部7では、入力された音声符号化信号を装
置制御部1の指示によりメディア多重分離部9に出力す
る。
【0181】メディア多重分離部9では、音声選択部7
から入力された音声符号化信号をITU−T勧告H.2
23等のメディア多重分離規格に従ってメディア多重化
処理を行い、多重化信号として回線I/F部10に出力
する。回線I/F部10では、入力された多重化信号を
通信回線11に出力する。
【0182】[本通信モード時の受信処理]次に、本通
信モード時の受信処理における動作について説明する。
【0183】通信回線11より回線I/F部10に入力
された多重化信号は、メディア多重分離部9に出力され
る。メディア多重分離部9では、入力された多重化信号
をITU−T勧告H.223等のメディア多重分離規格
に従ってメディア分離処理を行い、音声符号化信号を音
声選択部7に出力する。なお、本通信モードでは、映像
能力を有していないため、映像符号化信号は多重化信号
に多重化されていない。
【0184】音声選択部7では、入力された音声符号化
信号を音声処理部4に出力する。音声処理部4では、入
力された音声符号化信号に対し、能力ネゴシエーション
の結果決定されたAMRなどの圧縮符号化規格に従って
伸長復号処理を行い、音声信号としてスピーカ等に出力
する。
【0185】なお、本通信モード時は映像能力を有さな
いので、映像処理部3、映像選択部5の動作は規定され
ない。
【0186】以上説明したように、本実施の形態6で
は、例えば所定番号からの着信時、所定番号以外からの
着信時、所定番号への発信時、所定番号以外への発信時
に端末の保有する複数の能力から、一部の能力のみを能
力リストに加えて行う能力ネゴシエーションを行い、そ
の保有能力を用いて通信を行うように誘導することによ
り、通信相手に応じて音声のみの通信に制限するなど、
使用者のプライバシー保護やセキュリティ確保を可能と
する。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信開始時に端末の保有する複数の送信および受信能力
のうちから一部の能力を選択して送信および受信能力の
能力リストを作成し、当該作成した能力リストを用いて
ネゴシエーションすることにより、通信相手や状況に応
じた通信を可能とすることができる。その結果、端末の
保有する能力を制限して通信を行うことにより、蓄積媒
体容量の削減や、通信料金の低減、セキュリティの確保
やプライバシーの確保など、ユーザの使用目的に応じた
最適な動作を行うことが可能となる。
【0188】また、本発明によれば、外部より動作モー
ドや固有動作を行う接続先の電話番号を設定することに
より、端末の設定や通信相手に応じて異なるモードで通
信することを可能とすることができる。
【0189】また、本発明によれば、留守番応答メッセ
ージを予めマルチメディア通信端末を規定する規格や業
界標準で規定される必須あるいは推奨の符号化方式にて
蓄積部に蓄積し、能力ネゴシエーション時に本符号化方
式のみを送信能力リストに載せることにより、通信時の
送信符号化方式を全ての端末の保有する必須あるいは推
奨の符号化方式に誘導することができる。
【0190】また、本発明によれば、留守番応答メッセ
ージを予め圧縮効率の最も高い符号化方式にて蓄積部に
蓄積し、能力ネゴシエーション時にマルチメディア通信
端末を規定する規格や業界標準で規定される必須あるい
は推奨の符号化方式の他は、本符号化方式のみを送信能
力リストに載せることにより、通信時の送信符号化方式
を圧縮効率の最も高い符号化方式に誘導し、且つ応答メ
ッセージの蓄積に必要な蓄積媒体の容量を最小化するこ
とができる。
【0191】また、本発明によれば、留守番応答メッセ
ージを予め非圧縮状態で蓄積部に蓄積しておき、能力ネ
ゴシエーションにて決定した送信符号化方式にて符号化
して送信することにより、高画質の応答メッセージを送
信可能とすることができる。
【0192】また、本発明によれば、留守番応答メッセ
ージを予め蓄積部に蓄積する際に、メディア種別毎に非
圧縮あるいは保有能力に応じた各種の符号化方式、符号
化速度で蓄積しておくことにより、メディアの種別や蓄
積部の容量に応じて最適化することができる。
【0193】また、本発明によれば、能力ネゴシエーシ
ョンにおいて相手端末の提示した受信能力リストを選択
して蓄積された応答メッセージを送信することにより、
相手端末における確実な応答メッセージ受信を可能とす
ることができる。
【0194】また、本発明によれば、能力ネゴシエーシ
ョンの結果、蓄積された応答メッセージと異なる符号化
方式にて通信を行う必要が生じた際には、本応答メッセ
ージを一旦復号し、能力ネゴシエーションの結果決定し
た符号化方式に再符号化して送信することにより、相手
端末における確実な応答メッセージ受信を可能とするこ
とができる。
【0195】また、本発明によれば、能力ネゴシエーシ
ョン時にマルチメディア通信端末を規定する規格や業界
標準で規定される必須あるいは推奨の符号化方式のみを
受信能力リストに載せておくことにより、通信時の受信
符号化方式を全ての端末の保有する必須あるいは推奨の
符号化方式に誘導し、本方式にて符号化された受信伝言
メッセージを蓄積部に蓄積することができる。
【0196】また、本発明によれば、能力ネゴシエーシ
ョン時にマルチメディア通信端末を規定する規格や業界
標準で規定されるうち必須あるいは推奨の符号化方式の
他に圧縮効率の最も高い符号化方式のみを受信能力リス
トに載せておくことにより、通信時の受信符号化方式を
圧縮効率の最も高い符号化方式に誘導し、本方式にて符
号化された受信伝言メッセージを蓄積部に蓄積し、伝言
メッセージの蓄積に必要な蓄積媒体の容量を最小化する
ことができる。
【0197】また、本発明によれば、受信伝言メッセー
ジを一旦復号後に保有する符号化方式のうち圧縮効率の
最も高い符号化方式にて符号化後、蓄積部に蓄積し、伝
言メッセージの蓄積に必要な蓄積媒体の容量を最小化す
ることができる。
【0198】また、本発明によれば、受信伝言メッセー
ジを一旦復号後非圧縮状態で蓄積部に蓄積し、伝言メッ
セージ読み出しの際に復号処理を不要とすることを可能
とする。
【0199】また、本発明によれば、受信伝言メッセー
ジを蓄積する際に、メディア種別毎に非圧縮あるいは保
有能力に応じた各種の符号化方式、符号化速度で蓄積し
ておくことにより、メディアの種別や蓄積部の容量に応
じて最適化した伝言メッセージの蓄積することができ
る。
【0200】また、本発明によれば、蓄積部に蓄積され
た伝言メッセージの読み出しを行い、相手端末に対して
送信を可能とすることにより、相手端末より伝言メッセ
ージを閲覧可能とすることができる。
【0201】また、本発明によれば、能力ネゴシエーシ
ョンにおいて相手端末の提示した受信能力リストを選択
して蓄積された伝言メッセージを送信することにより、
相手端末における確実な伝言メッセージ受信を可能とす
ることができる。
【0202】また、本発明によれば、能力ネゴシエーシ
ョンの結果、蓄積された伝言メッセージと異なる符号化
方式にて通信を行う必要が生じた際には、本伝言メッセ
ージを一旦復号し、能力ネゴシエーションの結果決定し
た符号化方式に再符号化して送信することにより、相手
端末における確実な伝言メッセージ受信を可能とするこ
とができる。
【0203】また、本発明によれば、端末外部より所定
の電話番号を設定可能とし、予め設定、記憶された電話
番号からの着信の際には、装置の保有する全能力から選
択的に一部の能力リストを用いて能力ネゴシエーション
を行うことにより、装置の保有する能力の一部に制限を
加えることができる。
【0204】また、本発明によれば、端末外部より所定
の電話番号を設定可能とし、予め設定、記憶された電話
番号以外からの着信の際には、装置の保有する全能力か
ら選択的に一部の能力リストを用いて能力ネゴシエーシ
ョンを行うことにより、装置の保有する能力の一部に制
限を加えることができる。
【0205】また、本発明によれば、端末外部より所定
の電話番号を設定可能とし、予め設定、記憶された電話
番号に発信する際には、装置の保有する全能力から選択
的に一部の能力リストを用いて能力ネゴシエーションを
行うことにより、装置の保有する能力の一部に制限を加
えることができる。
【0206】また、本発明によれば、端末外部より所定
の電話番号を設定可能とし、予め設定、記憶された電話
番号以外に発信する際には、装置の保有する全能力から
選択的に一部の能力リストを用いて能力ネゴシエーショ
ンを行うことにより、装置の保有する能力の一部に制限
を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における複数の通信チャネルを
用いてデータ伝送を行うマルチメディア通信端末のブロ
ック図である。
【図2】 実施の形態1のマルチメディア通信端末の通
常モード時における能力交換を示す図。
【図3】 実施の形態1における能力制限モード時の能
力交換、能力ネゴシエーションの動作を示す図。
【図4】 実施の形態2における能力交換、能力ネゴシ
エーションの動作を示す図。
【図5】 実施の形態3における能力交換、能力ネゴシ
エーションの動作を示す図。
【図6】 実施の形態6における能力交換、能力ネゴシ
エーションの動作を示す図。
【図7】 特開平11−69330号公報に示される従
来のマルチメディア通信端末の構成図。
【符号の説明】
1 装置制御部、2 通信制御部、3 映像処理部、4
音声処理部、5 映像選択部、6 映像蓄積部、7
音声選択部、8 音声蓄積部、9 メディア多重分離
部、10 回線I/F部、11 通信回線、12 CP
Uバス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 修 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吉本 守男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 岡 進 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C064 BA01 BB05 BC10 BC23 BD05 BD08 BD14

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部より入力される映像や音声などの各
    種メディア情報を各々メディア処理部にて符号化し多重
    化して通信回線に送出する一方、通信回線から入力する
    多重化されたメディア符号化情報をメディア毎に分離し
    た後、メディア処理部にて復号処理を行うマルチメディ
    ア通信端末であって、 通信相手の端末との間で送信および受信能力のネゴシエ
    ーションを行う際、上記メディア処理部の有する複数の
    能力のうちから一部の能力を選択して送信および受信能
    力の能力リストを作成し、当該作成した能力リストを用
    いてネゴシエーションを行う通信制御部を有することを
    特徴とするマルチメディア通信端末。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマルチメディア通信端
    末において、 端末の動作モードを装置外部から任意に設定可能とする
    ことを特徴とするマルチメディア通信端末。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のマルチメディア通信端
    末において、 さらに、蓄積部を備え、 留守番応答メッセージを予め蓄積部に蓄積しておくこと
    を特徴とするマルチメディア通信端末。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のマルチメディア通信端末
    において、 留守番応答メッセージを予めマルチメディア通信端末を
    規定する規格や業界標準で規定される必須あるいは推奨
    の符号化方式にて符号化処理を行った後に蓄積部に蓄積
    し、装置外部から留守番モードに設定されている時に他
    の端末から着信した場合は、能力ネゴシエーション時に
    本留守番応答メッセージの符号化処理に用いた符号化方
    式のみを送信能力リストに載せることを特徴とするマル
    チメディア通信端末。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のマルチメディア通信端末
    において、 留守番応答メッセージを予め圧縮効率の最も高い符号化
    方式にて符号化処理を行った後に蓄積部に蓄積し、装置
    外部から留守番モードに設定されている時に他の端末か
    ら着信した場合は、能力ネゴシエーション時にマルチメ
    ディア通信端末を規定する規格や業界標準で規定される
    必須あるいは推奨の符号化方式の他に、本留守番応答メ
    ッセージの符号化処理に用いた方式のみを送信能力リス
    トに載せることを特徴とするマルチメディア通信端末。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のマルチメディア通信端末
    において、 留守番応答メッセージを予め非圧縮状態で蓄積部に蓄積
    し、能力ネゴシエーションにて決定した符号化方式にて
    符号化処理を行って送信することを特徴とするマルチメ
    ディア通信端末。
  7. 【請求項7】 請求項3記載のマルチメディア通信端末
    において、 留守番応答メッセージを予め蓄積部に蓄積する際に、映
    像、音声などのメディア種別毎に圧縮、非圧縮や符号化
    方式などの選択を可能とすることを特徴とするマルチメ
    ディア通信端末。
  8. 【請求項8】 請求項2記載のマルチメディア通信端末
    において、 さらに、留守番応答メッセージなどの蓄積部を備え、装
    置外部から留守番モードに設定されている時に他の端末
    から着信した場合は、蓄積部に蓄積された応答メッセー
    ジの読み出しを行い、相手端末に送信を行うことを特徴
    とする請求項2記載のマルチメディア通信端末。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のマルチメディア通信端末
    において、 装置外部から留守番モードに設定されている時に他の端
    末から着信した場合は、能力ネゴシエーションにおい
    て、相手端末の提示した受信能力リストに含まれる能力
    を選択して留守番応答メッセージを送信することを特徴
    とするマルチメディア通信端末。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のマルチメディア通信端
    末において、 装置外部から留守番モードに設定されている時に他の端
    末から着信した場合は、能力ネゴシエーションの結果、
    蓄積された留守番応答メッセージと異なる符号化方式に
    て通信を行う必要が生じた際には、本蓄積ストリームを
    一旦復号し、能力ネゴシエーションの結果決定した符号
    化方式に再符号化して送信することを特徴とするマルチ
    メディア通信端末。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のマルチメディア通信端
    末において、 装置外部から留守番モードに設定されている時に他の端
    末から着信した場合は、能力ネゴシエーションの結果決
    定した符号化方式にて、非圧縮状態で蓄積された応答メ
    ッセージを、能力ネゴシエーションの結果決定した符号
    化方式にて符号化して送信することを特徴とするマルチ
    メディア通信端末。
  12. 【請求項12】 請求項2記載のマルチメディア通信端
    末において、 さらに、通信相手の端末から受信した伝言メッセージの
    蓄積部を備え、装置外部から留守番モードに設定してい
    る時には、相手端末より送信された伝言メッセージを蓄
    積部に蓄積することを特徴とするマルチメディア通信端
    末。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のマルチメディア通信
    端末において、 通信相手の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際
    し、能力ネゴシエーション時にマルチメディア通信端末
    を規定する規格や業界標準で規定される必要最低限の必
    須機能あるいは推奨機能のみを受信能力リストに載せて
    能力ネゴシエーションを行うことにより、相手端末の送
    信モードを必須機能あるいは推奨機能に誘導し、伝言メ
    ッセージを蓄積部符号化信号のまま復号せずに蓄積部に
    蓄積することを特徴とするマルチメディア通信端末。
  14. 【請求項14】 請求項12記載のマルチメディア通信
    端末において、 通信相手の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際
    し、能力ネゴシエーション時にマルチメディア通信端末
    を規定する規格や業界標準で規定される必須あるいは推
    奨の符号化方式の他に、装置の保有する全能力のうちで
    圧縮効率の最も高い符号化方式のみを受信能力リストに
    載せて能力ネゴシエーションを行うことにより、相手端
    末の送信モードを必須機能あるいは推奨機能あるいは圧
    縮効率の良い符号化方式に誘導し、伝言メッセージを蓄
    積部符号化信号のまま復号せずに蓄積部に蓄積すること
    を特徴とするマルチメディア通信端末。
  15. 【請求項15】 請求項12記載のマルチメディア通信
    端末において、 通信相手の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際
    し、受信伝言メッセージを一旦復号後、自らが有する符
    号化方式のうち圧縮効率の最も高い符号化方式で再符号
    化後に蓄積部に蓄積することを特徴とするマルチメディ
    ア通信端末。
  16. 【請求項16】 請求項12記載のマルチメディア通信
    端末において、 通信相手の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際
    し、受信復号メッセージを復号し、非圧縮状態のデータ
    を蓄積部に蓄積することを特徴とするマルチメディア通
    信端末。
  17. 【請求項17】 請求項12記載のマルチメディア通信
    端末において、 通信相手の端末から受信した伝言メッセージの蓄積に際
    し、映像、音声などのメディア種別毎に圧縮、非圧縮や
    符号化方式などの蓄積形態を選択可能とすることを特徴
    とするマルチメディア通信端末。
  18. 【請求項18】 請求項2記載のマルチメディア通信端
    末において、 さらに、通信相手の端末から受信した伝言メッセージの
    蓄積部を備え、蓄積部に蓄積された伝言メッセージの読
    み出しを行い相手端末に送信を行うことを特徴とするマ
    ルチメディア通信端末。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のマルチメディア通信
    端末において、 能力ネゴシエーションにおいて、相手端末の提示した受
    信能力リストに含まれる能力を選択して蓄積された伝言
    メッセージを送信することを特徴とするマルチメディア
    通信端末。
  20. 【請求項20】 請求項18記載のマルチメディア通信
    端末において、 能力ネゴシエーションの結果、蓄積された伝言メッセー
    ジと異なる符号化方式にて通信を行う必要が生じた際に
    は、本伝言メッセージを一旦復号し、能力ネゴシエーシ
    ョンの結果決定した符号化方式にて再符号化して送信す
    ることを特徴とする請求項18記載のマルチメディア通
    信端末。
  21. 【請求項21】 請求項18記載のマルチメディア通信
    端末において、 能力ネゴシエーションの結果、非圧縮状態で蓄積された
    伝言メッセージを、能力ネゴシエーションの結果決定し
    た符号化方式にて符号化して送信することを特徴とする
    ことを特徴とするマルチメディア通信端末。
  22. 【請求項22】 請求項3〜21記載のいずれかの請求
    項に記載のマルチメディア通信端末において、 蓄積部に蓄積された応答メッセージあるいは伝言メッセ
    ージを選択して読み出す機能を有し、復号あるいはその
    ままの形式で装置に付随するモニタやスピーカに出力す
    ることを特徴とするマルチメディア通信端末。
  23. 【請求項23】 請求項2記載のマルチメディア通信端
    末において、 さらに、端末外部より所定の電話番号を設定可能とし、
    相手端末の電話番号に応じて装置の保有する全能力から
    選択的に一部の能力リストを用いて能力ネゴシエーショ
    ンを行うことを特徴とするマルチメディア通信端末。
  24. 【請求項24】 請求項23記載のマルチメディア通信
    端末において、 予め設定、記憶された電話番号に発信する際には、装置
    の保有する全能力から選択的に一部の能力リストを用い
    て能力ネゴシエーションを行うことを特徴とするマルチ
    メディア通信端末。
  25. 【請求項25】 請求項23記載のマルチメディア通信
    端末において、 予め設定、記憶された電話番号以外に発信する際には、
    装置の保有する全送信及び受信能力から選択的に一部の
    能力リストを用いて能力ネゴシエーションを行うことを
    特徴とするマルチメディア通信端末。
  26. 【請求項26】 請求項23記載のマルチメディア通信
    端末において、 予め設定、記憶された電話番号から着信した際には、装
    置の保有する全能力から選択的に一部の能力リストを用
    いて能力ネゴシエーションを行うことを特徴とするマル
    チメディア通信端末。
  27. 【請求項27】 請求項23記載のマルチメディア通信
    端末において、 予め設定、記憶された電話番号以外から着信した際に
    は、装置の保有する全能力から選択的に一部の能力リス
    トを用いて能力ネゴシエーションを行うことを特徴とす
    るマルチメディア通信端末。
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