JP2003125178A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JP2003125178A
JP2003125178A JP2001315136A JP2001315136A JP2003125178A JP 2003125178 A JP2003125178 A JP 2003125178A JP 2001315136 A JP2001315136 A JP 2001315136A JP 2001315136 A JP2001315136 A JP 2001315136A JP 2003125178 A JP2003125178 A JP 2003125178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
unit
image
image reading
scanning direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001315136A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Maruta
敏浩 丸田
Kosuke Shimizu
孝亮 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001315136A priority Critical patent/JP2003125178A/ja
Publication of JP2003125178A publication Critical patent/JP2003125178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取装置において、簡単に光軸調整がで
きるようにする。 【解決手段】 レジ位置検出部320は、リードレジガ
イド125に対するラインセンサ142の副走査方向の
相対的な位置を移動させて読取信号処理部14にリード
レジガイド125を読み取らせ、撮像信号に基づいてリ
ードレジガイド125のエッジ位置を検出する。演算処
理部340は、レジ位置検出部320が検出したリード
レジガイド125のエッジ位置に基づいて、ラインセン
サ142の取付け位置を調整するための指標値を算出す
る。表示制御部360は、演算処理部340により算出
された指標値を可視情報として表示デバイスに表示出力
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿載置台に載置
された原稿を撮像デバイスにより光学的に読取る画像読
取装置に関する。より詳細には、前記光学的な読取りに
関わる光軸調整機能に関する。
【0002】
【従来の技術】複写装置や印刷装置あるいはイメージス
キャナなど原稿を読み取る画像読取装置が知られてい
る。この画像読取装置は、レンズおよび長尺状の撮像デ
バイスを内包するレンズユニットを有しており、原稿載
置台の一例である光透過性のプランテンガラス上に載置
された原稿に対して、前記長尺状の撮像デバイスをその
長手方向に交差する方向(通常は略直交する方向)に相
対移動させることで、原稿の全面を光学的に走査して画
像を読み取っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、レンズユニット
を構成する場合、組立や調整が容易なように、または市
場での撮像デバイス破損などの際レンズユニットの交換
を容易にするため、レンズユニットを別々の治具で調整
して本体へ組み込むいわゆるユニット組立工程を採用す
る場合がある(たとえば特公平7−34575号参
照)。この場合、レンズユニット同士の互換性を保証し
投影ズレなどのない高画質な画像を得るために、原稿面
および結像面に対するレンズユニットの取付け位置およ
び取付角度は正確に設定されることつまり光軸調整が必
要である。特にCCD(電荷結合素子)などの固体撮像
素子を用いた縮小光学系を採用する械種にあってはより
高い光軸調整精度が要求される。つまり、互換性を保証
し高画質を得るためにはレンズユニット積載部品に高精
度の光軸調整が必要となる。しかしながら、微小範囲の
調整は困難であり時間もかかるため、生産効率を上げる
ことができず、装置のコストが上昇してしまう。
【0004】また残存する光軸ズレは、特に3Line
で構成されるようなカラー画像読取り用の装置におい
て、色バランス悪化を容易に引き起こすなどレンズユニ
ットの十分な互換性を保証することができないという問
題点を招く。
【0005】これに対して特開平10−271294に
は、撮像デバイス故障時の交換単位を撮像デバイスサブ
アッセイにて行なう方法が提案されている。しかしなが
ら、レンズを含めた光学調整に加え撮像デバイスサブア
ッセイについても調整を必要とするため、治具設備費お
よび組み立て、あるいは調整時間の増加によるコスト増
大が避けられず、トータルコストは必ずしも低減しない
などの問題が新たに生じる。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、高精度の光軸調整を簡単あるいは低コストで実現す
ることができる画像読取装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
画像読取装置は、原稿を載置するための原稿載置台と、
長尺状の撮像デバイスを具備し、原稿載置台上に載置さ
れた原稿を光学的に読み取る画像読取部とを備えた画像
読取装置であって、原稿を原稿載置台上に載置する際の
副走査方向の基準を示す先端ガイドに対する撮像デバイ
スの長手方向に交差する副走査方向の相対的な位置を移
動させて画像読取部に先端ガイドを読み取らせ、この読
取りにより撮像デバイスから出力される撮像信号に基づ
いて先端ガイドの位置を検出する先端ガイド位置検出部
と、この先端ガイド位置検出部が検出した先端ガイドの
位置に基づいて、撮像デバイスの取付け位置を調整する
ための指標値を算出する演算処理部とを備えた。また従
属項に記載された発明は、本発明に係る画像読取装置の
さらなる有利な具体例を規定する。
【0008】
【作用】上記構成の画像読取装置において、先端ガイド
位置検出部は、先端ガイドに対する撮像デバイスの副走
査方向の相対的な位置を移動させて画像読取部に先端ガ
イドを読み取らせる。そして、この読取りにより撮像デ
バイスから出力される撮像信号に基づいて先端ガイドの
位置を検出する。演算処理部は、先端ガイド位置検出部
が検出した先端ガイドの位置に基づいて、撮像デバイス
の取付け位置を調整するための指標値を算出する。算出
された指標値を参照して撮像デバイスの取付け位置を調
整することで、光軸調整を実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明に係る画像読取装置の一実
施形態である画像取得部を搭載したカラー複写装置の一
例の機構図である。このカラー複写装置1は、画像取得
部10、画像処理部20、画像出力部30、およびプラ
テンカバーの機能も備えたADF装置60を備える。
【0011】画像取得部10は、原稿載置台の一例であ
るプラテンガラス11上に載置された原稿をADF装置
60で覆った状態で読み取り、この読取りにより得た撮
像画像信号を赤(R)、緑(G)、青(B)の各色成分
のデジタル画像データに変換し、赤、緑、青のデジタル
画像データを、ケーブル15を通じて画像処理部20に
送る。この読取り時には、光源12からの光が原稿を全
面に亘って照射し、受光部13がレンズ140などの光
学系を介して入力画像を全面に亘って読み取るように、
光源12を含む光学系、受光部13および読取信号処理
部14は、矢印Xで示すように図1中の左方から右方
(副走査方向)に相対移動させられる。
【0012】画像処理部20は、画像取得部10の読取
信号処理部14からの赤、緑、青の画像データに対して
色空間変換や拡大縮小などの処理を施し、処理後の画像
に基づいて、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)のオンオフ2値化トナー信号を
得、各トナー信号を画像出力部30に出力する。
【0013】本実施形態の画像出力部30は、一方向に
順次一定間隔をおいて並置されたK,Y,M,Cの各色
の画像形成部31K,31Y,31M,31Cを有す
る。先端検出器44が、用紙カセット41から各画像形
成部に搬送される用紙の搬送経路上に近接して設けられ
ている。この先端検出器44は、用紙カセット41から
レジストローラ42を通じて転写ベルト43上に送り出
された用紙の先端をたとえば光学的に検出して先端検出
信号を得、この先端検出信号を画像処理部20に送る。
画像処理部20は、入力された先端検出信号に同期し
て、K,Y,M,Cの各色のオンオフ2値化トナー信号
を順次一定間隔をおいて得る。
【0014】画像出力部30においては先ず、半導体レ
ーザ38Kは、画像処理部20からのブラックのオンオ
フ2値化トナー信号によって駆動されることで、ブラッ
クのオンオフ2値化トナー信号を光信号に変換し、この
変換されたレーザ光をポリゴンミラー39に向けて照射
する。このレーザ光は、さらに反射ミラー47K,48
K,49Kを介して一次帯電器33Kによって帯電され
た感光体ドラム32K上を走査することで、感光体ドラ
ム32K上に静電潜像を形成する。この静電潜像は、ブ
ラックのトナーが供給される現像器34Kによってトナ
ー像とされ、このトナー像は、転写ベルト43上の用紙
が感光体ドラム32Kを通過する間に転写帯電器35K
によって用紙上に転写される。そして転写後は、クリー
ナ36Kによって感光体ドラム32K上から余分なトナ
ーが除去される。
【0015】同様に、半導体レーザ38Y,38M,3
8Cは、画像処理部20からブラックのオンオフ2値化
トナー信号に対して順次一定間隔をおいて得られる対応
するY,M,Cの各色のオンオフ2値化トナー信号によ
って駆動されることで、各色のオンオフ2値化トナー信
号を光信号に変換し、この変換されたレーザ光をポリゴ
ンミラー39に向けて照射する。このレーザ光は、さら
に反射ミラー47Y〜49Y,47M〜49M,47C
〜49Cを介して一次帯電器33Y,33M,33Cに
よって帯電された感光体ドラム32K上を走査すること
で、感光体ドラム32Y,32M,32C上に静電潜像
を順次形成する。各静電潜像は、各色のトナーが供給さ
れる現像器34Y,34M,34Cによって順次トナー
像とされ、各トナー像は、転写ベルト43上の用紙が対
応する感光体ドラム32Y,32M,32Cを通過する
間に対応する転写帯電器35Y,35M,35Cによっ
て用紙上に順次転写される。
【0016】このようにK,Y,M,Cの各色のトナー
像が順次多重転写された用紙は、転写ベルト43上から
剥離され、定着ローラ45によってトナーが定着され
て、複写機の外部に排出される。
【0017】図2は、カラー複写装置1の画像取得部1
0に着目した図であって、図2(A)はその外観を示す
図、図2(B)は図2(A)に示す画像取得部10の主
要部の概略縦断面図、図2(C)は画像読取り時の光の
回込みの影響を説明する図である。なお、ADF装置6
0の本体部分(図中上側)は割愛し、そのプラテンカバ
ーの機能部分のみを示す。
【0018】図2(A)に示すように、画像取得部10
は、略箱型の筐体112と、外隔カバー114と、筐体
112の一長辺側に1対のヒンジ118により起伏回動
自在に取り付けられ、筐体112の上部開口部を閉塞す
る蓋状のプラテンカバー116(実質的にADF装置6
0の本体側)とを備えている。外隔カバー114は、長
方形枠120と、この長方形枠120の内周部に筐体1
12側(下側)から嵌め込まれた板状の透明ガラスから
成る原稿載置台としてのプラテンガラス11とを備えて
いる。なお筐体112の上面には、プラテンカバー11
6の開閉状態を検知する図示しない開閉検出SW(スイ
ッチ)なども設けられる。
【0019】長方形枠120の一長辺側(REAR側)
とこれに隣接する一短辺側(LEFT側)の内周部側に
原稿を位置決めするための原稿突当ガイドの一例である
サイドレジガイド124およびリードレジガイド125
が配されている(図A中の斜線部参照)。この2つのレ
ジガイド124,125は、本例では裏面(下面)が白
色とされている。プラテンカバー116のプラテンガラ
ス11と対向する面側には、長方形枠120と2つのレ
ジガイド124,125とによって形成される開口部1
26に対向する白色の圧接ベルト128が設けられてい
る。この圧接ベルト128が回転することによってAD
F機構の作用をなす。
【0020】長方形枠120の一長辺側(FRONT
側)には、コントロールパネル180が配されている。
このコントロールパネル180は、光軸補正開始ボタン
182aなどが配された操作部182と、操作メニュー
や調整メニューなどの種々の可視情報を表示する表示部
184とを有する。
【0021】2つのレジガイド124,125のうち、
一長辺側に配されたサイドレジガイド124は、原稿を
プラテンガラス11上に載置する際の主走査方向の基準
を示す側端ガイドの一例であって、プラテンガラス11
上に移動不能に固定されている。一方、一短辺側に配さ
れたリードレジガイド125は、原稿をプラテンガラス
11上に載置する際の副走査方向の基準を示す先端ガイ
ドの一例であって、ADF機構に連動して支点125a
を回転中心として、プラテンガラス11側が上下可動に
設けられている。すなわち図2(B)に示すように、リ
ードレジガイド125は、ADF機構を稼働させないと
きには、プラテンガラス11側に設けられた爪125b
がプラテンガラス11の下面に引っかかった状態とな
り、サイドレジガイド124の上面とリードレジガイド
125の上面とが略同一の位置(同一の高さ)とされ
る。一方、ADF機構を稼働させ、圧接ベルト128の
回転に伴ってADF装置側からプラテンガラス11上に
原稿を搬入するときには、支点125aを回転中心とし
て、プラテンガラス11側が図中矢印X方向に所定距離
だけ回転することで、リードレジガイド125のプラテ
ンガラス11側の上面とプラテンガラス11の上面と
が、略同一の位置(同一の高さ)とされる。
【0022】また図2(B)に示すように、画像取得部
10は、筐体112内に、プラテンガラス11の原稿載
置面と反対側の面(裏面)に向かって光を照射する光源
12と、光源12から発せられた光をプラテンガラス1
1側に反射させる略凹状の2つの反射鏡131a,13
1bと、プラテンガラス11側からの反射光をプラテン
ガラス11に略平行の方向に偏向する第1の反射ミラー
132とを有するフルレートキャリッジ(F/R−CR
G)134とを備える。光源12としては、主走査方向
(図における紙面直交方向)を長手方向とする蛍光ラン
プが使用されている。また画像取得部10は筐体112
内に、略直角を形成するように配された第2および第3
の反射ミラー136a,136bを有し、フルレートキ
ャリッジ134によって偏向された反射光を順次略90
°づつ偏向するハーフレートキャリッジ(H/R−CR
G)138を備える。フルレートキャリッジ134およ
びハーフレートキャリッジ138は、図示しないステッ
ピングモータにより、連動して、副走査方向(図3中矢
印B方向)およびこれと反対方向に往復移動可能に構成
されている。
【0023】さらに画像取得部10は筐体112内に、
第3の反射ミラー138により偏向された反射光を収束
するレンズ140と、レンズ140で収束された反射光
を受光して主走査方向(図2中矢印A方向)に画像を読
み取り濃度に応じた画像信号を順次出力する受光部13
の主要部であるCCD(電荷結合素)からなるラインセ
ンサ(イメージセンサ)142と、このラインセンサ1
42を駆動するCCDドライバなどが設けられた読取信
号処理部14とを備える。ラインセンサ142は、主走
査方向の1ラインに対応させてアレー状に配列された多
数の光電変換素子から構成されている。またカラー画像
撮像用途として、ラインセンサ142は、R,G、Bの
3ライン分の検出が可能なものを使用する。レンズ14
0はベースフレーム210上に取り付けられ、読取信号
処理部14およびラインセンサ142は、取付位置調整
フレーム220上に取り付け保持され、この取付位置調
整フレーム220は、ベースフレーム210上にその配
設位置を調整可能に支持され、レンズユニット200が
構成されている。
【0024】上記構成により、たとえば光源12からの
光がプラテンガラス11上に載置された原稿を照射し、
反射光が反射ミラー132,136a,136bやレン
ズ140からなる光学系を介して赤、緑、青の各色に分
光される。そして各色光が、それぞれ対応する、各色光
用に分けられたラインセンサ142に入射し、入力画像
がたとえば600dpi(600ドット/1インチ)の
解像度で読み取られることで、赤、緑、青の各色成分の
アナログの撮像画像信号S1が得られる。
【0025】このときリードレジガイド125は、AD
F機構に対応して、支点125aを回転中心として、プ
ラテンガラス11側が所定距離だけ回転するようになっ
ているため、光源12から発せられた光の回り込みの影
響を受けて、リードレジガイド125の端面部における
撮像信号は、図2(C)の左側に示すように、濃度が、
副走査方向に緩やかに変化する特性を呈する。このた
め、閾値処理をしてリードレジガイド125の端面部す
なわちリードエッジ位置を検出しようとすると、リード
エッジ位置が所定の画素数分だけプラテンガラス11側
にずれて検出される。後述する光軸補正量算出処理にお
いては、この検出位置のズレ量を補正するために光源照
射のまわり込み対策を施す。なお、この問題はDADF
機構の場合にも同様に生じる。一方、リードレジガイド
125を、サイドレジガイド124と同様に、プラテン
ガラス11上に固定配置する場合(いわゆるプラテン機
の場合)には、リードレジガイド125の端面部におけ
る撮像信号は、図2(C)の右側に示すように、エッジ
部における撮像信号の変化は比較的急峻であるので、前
述のような問題は殆ど生じない、もしくは検出位置ズレ
が極めて小さい。つまり、リードレジガイド125のプ
ラテンガラス11に対する配置位置決定機構の相違に起
因して、レジガイドの位置の検知結果に相違が生じる。
【0026】図3は、レンズユニット200の一実施形
態を示す機構図である。ベースフレーム210は、その
大部分が略平板状を呈している。レンズ140は、数点
の部材から構成されたレンズ保持フレーム230により
ベースフレーム210の図中左側に取り付けられてい
る。ベースフレーム210は、固定フレーム218,2
19により、図示しない本体フレームに固定される。
【0027】ラインセンサ142の取付け位置を調整す
るための取付位置調整フレーム220は、順次谷側に略
90°づつ折り曲げられた面(それぞれをa,b,c,
dで示す)を有する保持フレーム222と、略L字状の
取付けフレームの一例である可動フレーム224と、平
板状のプリント基板226とを備える。保持フレーム2
22は、その面222aにてベースフレーム210上に
固定されている。可動フレーム224は、その面224
aが保持フレーム222の面222bと、面224bが
保持フレーム222の面222cと、それぞれ所定距離
を隔てて対向するように、面224cの左右2カ所に
て、ナット228a,229aを具備した取付部材の一
例である調整ボルト228,229により保持フレーム
222の面222cに取り付けられる。調整ボルト22
8,229は、左右2カ所においてナット228a、2
29aがそれぞれ独立に回転可能になっている。また各
ナット228a,229aの回転量に応じて、保持フレ
ーム222の面222cと可動フレーム224の面22
4bとの間の左右の空隙距離が、それぞれ独立に変わる
ように構成されている。調整ボルト228,229が配
される位置は、光軸CLに対して、左右(装置のFRO
NT側およびREAR側に対応)に均等距離の位置とさ
れるのが好ましい。
【0028】プリント基板226は、可動フレーム22
4の面224aに取り付けられる。ラインセンサ142
は、プリント基板226上に配され、かつ、プリント基
板226のレンズ140側に、その長手方向がプリント
基板226の左右方向、すなわちベースフレーム210
の面と略平行となるように取り付けられる。換言すれ
ば、ラインセンサ142は、光軸に対して略垂直な平面
に取り付けられる。また読取信号処理部14は、プリン
ト基板226上の適当な場所に取り付けられる。
【0029】保持フレーム222の面222bの左右方
向の略中央部には、ピン状の回転支軸222eが取り付
けられる。この回転支軸222eに対向する、可動フレ
ーム224の面224a部分は、この回転支軸222e
を中心として長目の略凹状を呈する突起部224cが形
成されている。この構成により、可動フレーム224
は、回転支軸222eを中心として回転可能で、かつ、
突起部224cの凹状部分の長手方向(深さ方向)に沿
って移動可能、すなわちベースフレーム210に対する
可動フレーム224、プリント基板226あるいはライ
ンセンサ142の高さが、一体的に調整可能になってい
る。つまり、ラインセンサ142は、調整ボルト22
8,229のナット228a,229aの回転量に応じ
て、光軸に垂直な平面上において、回転可能でかつベー
スフレーム210に対しての高さ方向に平行移動可能に
構成され(以下回転移動可能ともいう)、これによっ
て、光軸補正ができるように構成されている。よって光
軸補正機構(光軸補正機構)は、実質的に、調整ボルト
228がFRONT側調整部、調整ボルト229がRE
AR側調整部の機能をなす。なお、面222cの調整ボ
ルト226が貫通する開口部の周縁には、ナット228
a,229aの回転角度を示唆するための調整マーク2
22fが付されている。本実施形態の調整マーク222
fとしては、45°ごとに長い線、この45°の範囲内
の15°ごとに短い線が付されている。そして、ナット
228a,229aの周縁の一部には基準マーク228
b,229bが付されている。つまり、ナット228
a,229aを回転させたとき、基準マーク228b,
229bの回転量を調整マーク222fを用いて判断可
能に構成されている。
【0030】図4は、画像取得部10および光軸補正処
理部300の回路ブロック図である。画像取得部10
は、ラインセンサ142と、サンプルホールド回路14
4、出力増幅回路146、A/D変換回路148、およ
びシェーディング補正回路150を有し、ラインセンサ
142から出力された各色の撮像信号R,G,Bを処理
する読取信号処理部14と、読取信号処理部14から出
力された信号に基づいて、ラインセンサ142の取付け
位置を調整するための指標値を求める光軸補正処理部3
00と、画像取得部10の各部を制御する制御部400
と、ラインセンサ142を駆動する駆動部500とを備
える。なお読取信号処理部14内の各色に対応する構成
要素の部番や出力信号には、それぞれR,G,Bを付し
て示す。
【0031】ラインセンサ142は、プラテン11上の
原稿の画像を読み取り、R,G,Bの各色成分を示すア
ナログの撮像信号S1を出力する。撮像信号S1は、サ
ンプルホールド回路144によりサンプリングされた
後、出力増幅回路146によって各々適正なレベルに増
幅され、A/D変換回路148により各々デジタル画像
データS2に変換される。シェーディング補正回路15
0は、減算回路152、RAM154、乗算回路15
6、除算回路158を有する。シェーディング補正回路
150は、A/D変換回路148から出力されたデジタ
ル画像データS2に対し、ラインセンサ142の画素感
度バラツキの補正や、光学系の光量分布特性に対応した
補正を施し、処理済のデータS3を、図示しない画像処
理部20に送信する。
【0032】光軸補正処理部300は、リードレジ位置
LLおよびサイドレジ位置SLを検出するレジ位置検出
部320と、レジ位置検出部320により検出されたレ
ジ位置に基づいて、光軸の変動量(光軸変動量)や光軸
を補正するための指標値(光軸補正量)を算出する演算
処理部340と、算出された光軸変動量や光軸補正量な
どの光軸補正に関する情報を可視情報として表示させる
表示制御部360とを備える。また、光軸補正処理部3
00は、レジ位置検出部320により検出されたレジガ
イドの位置に基づいて、副走査方向や主走査方向の読取
り開始位置を決定する走査読取開始位置決定部350を
さらに備える。
【0033】レジ位置検出部320は、処理用あるいは
処理済のデータを保持するメモリ322と、前処理部3
24と、リードエッジ検出部326と、サイドエッジ検
出部328とを有する。このレジ位置検出部320は、
先端ガイドの一例であるリードレジガイド125に対す
るラインセンサ142の長手方向に交差する副走査方向
の相対的な位置を移動させて画像取得部10にリードレ
ジガイド125を読み取らせ、この読取りによりライン
センサ142から出力される撮像信号に基づいてリード
レジガイド125の位置を検出する先端ガイド位置検出
部の機能を有する。またレジ位置検出部320は、側端
ガイドの一例であるサイドレジガイド124をラインセ
ンサ142により読み取り、この読取りによりラインセ
ンサ142から出力される撮像信号に基づいてラインセ
ンサ142の長手方向のサイドレジガイド124に対す
る相対的な位置を検出する側端ガイド位置検出部の機能
も有する。
【0034】演算処理部340は、レジ位置検出部32
0により検出されたレジ位置に基づいて光軸変動量を算
出する光軸変動量算出部342と、レジ位置検出部32
0により検出されたレジ位置に基づいて光軸補正量を算
出する光軸補正量を算出するリードレジ補正量算出部3
44と、光軸変動量算出部342により算出された光軸
変動量が所定範囲にあるか否かを判定する比較判定部3
46と、サイドレジ補正量算出部348とを有する。光
軸補正処理部300における処理については、後述す
る。
【0035】図5は、画像読取り時の信号タイミング
(主走査側)を示す図(A)、およびこの信号タイミン
グと画像読取範囲との関係を示す図(B)である。画像
読取り時には、読取の走査同期信号に基づいて、各部の
動作の同期が取られる。たとえば図5(A)に示すよう
に、主走査側については、ラインセンサ142で読み取
った画像の1ライン分のデータを取り込むときには、ラ
インセンサ142の主走査同期信号が“H(ハイ)”の
期間の画像データを取り込むことを意味する。読取の主
走査同期信号の“H”への遷移とラインセンサ142の
主走査同期信号の“H”への遷移との間には、図示する
ようにVLSS分だけの時間差がある。装置内のメモリ
(PROM)に保持されているイニシャル値(PROM
のVLSS開始位置=PROMVLSS)と後述する調整処理に
よって得た実際のサイドレジ位置とに基づいて、同期タ
イミングを再設定し、調整後においては、正しいサイド
レジ位置から画像が読取られるようにする(後述する主
走査同期タイミング調整を参照)。なお図5(A)は、
主走査側の同期タイミングのみを示しているが、副走査
側の同期タイミングも、主走査側と略同様に考えればよ
い。
【0036】一方、図5(B)に示すように、本実施形
態では、光軸補正量算出処理において、プラテンガラス
11の先端付近(リードエッジ近傍)および中心部(セ
ンター)のように、副走査方向に連続しない複数箇所
(本例では2ヵ所)で読取り動作をさせ、光軸補正量を
算出する。具体的には、リードレジ側のエッジ位置L
1,L2を求める際には、Y=48.5mm位置および
Y=248.5mm位置の2カ所でリードレジ位置を検
出する。また、“リードレジ位置+210mm位置”に
てサイドレジ位置を検出する。本例では、副走査方向の
画像読取り領域は420mmである。よって、“リード
レジ位置+210mm”の位置は、画像読み取り領域の
中心となっている。これは、主走査方向のスキューの影
響を受けずにサイドレジ位置を調整するためである。
【0037】なお、光軸LCは、Y=48.5mm位置
とY=248.5mm位置の中心であるY=148.5
mm位置とされる。つまり、Y=48.5mm位置は、
光軸LCから奥(REAR)側に100mm隔てた位置
であり、Y=248.5mm位置は、光軸LCから前
(FRONT)側に100mm隔てた位置である。
【0038】図6は、光軸補正処理部300の作用、特
にレジ位置検出処理および光軸補正量算出処理(纏めて
スキュー調整処理という)に着目した処理手順を示した
フローチャートである。オペレータにより光軸補正開始
ボタン182が押されたら、制御部400は先ず、プラ
テンカバー11の状態を確認し(S100)、プラテン
カバー11がオープン状態でなければ、その旨をオペレ
ータに知らせ終了する(S100−NO,S290)。
一方制御部400は、プラテンカバー11がオープン状
態であれば(S100−YES)、光源12を点灯させ
(S110)、フルレートキャリッジ134を“リード
レジ位置−3mm”の位置に移動させる(S120)。
この時制御部400は、サンプリング動作カウンタnの
値をリセットし“0”にする(S130)。
【0039】次に、制御部400は、画像取得部10に
画像を1ライン分読み取らせる(S140)。この画像
読取り動作は、シェーディング補正をするための白基準
板のデータを保持しているRAMを用いて行なうため、
制御部400は、シェーディング補正をしていない画像
が取り込まれることになる前記画像読取り動作によって
取り込まれた画像のうち必要な画像データをレジ位置検
出部320に転送させる(S150)。本例では、デジ
タル画像データS2のうちの、図5に示すY=48.5
mm位置およびY=248.5mm位置の2点に対する
隣接4画素のG成分のデータS2Gを用いるので、この
データだけをレジ位置検出部320に転送させる。レジ
位置検出部320に転送された画像データS2Gは、シ
ェーディング補正が施されていないため、レジ位置検出
部320が、シェーディング補正を実施し結果をメモリ
322に保持しておく(S152)。
【0040】次にレジ位置検出部320の前処理部32
4は、Y=48.5mm位置の隣接4画素のデータを加
算しL1(n)とし、Y=248.5mm位置の隣接4
画素のデータを加算しL2(n)として保持しておく
(S160)。そしてレジ位置検出部320は、1ライ
ン画像取込み動作からL1(n),L2(n)算出まで
の一連の動作を副走査方向に0.14mm間隔で44回
実施する(S170)。
【0041】L1(n),L2(n)の算出処理が44
回分完了したら(S170−YES)、レジ位置検出部
320のリードエッジ検出部326は、リードレジ側の
エッジ位置L1,L2を求める。すなわち、リードエッ
ジ検出部326は先ず、メモリ322に保持されている
44個分のL1(n)に基づいて、Y=48.5mm位
置におけるの副走査方向エッジ位置L1を検出し、その
エッジ検出結果L1をメモリ322に保持しておく(S
180)。同様に、リードエッジ検出部326は、メモ
リ322に保持されている44個分のL2(n)に基づ
いて、Y=248.6mm位置における副走査方向エッ
ジ位置L2を検出し、そのエッジ検出結果L2をメモリ
322に保持しておく(S190)。
【0042】制御部400は、リードエッジ検出部32
6によりリードレジ側のエッジ位置L1,L2が求めら
れたら、フルレートキャリッジ132を“リードレジ位
置+210mm位置”に移動させる(S200)。次に
制御部400は、画像取得部10に画像を1ライン分読
み取らせ(S210)、得られたデジタル画像データS
2のうち必要な画像データをレジ位置検出部320に転
送させる(S220)。“リードレジ位置+210mm
位置”では、図5に示すように、80画素〜348画素
の画像データを転送する。またステップ150と同様
に、レジ位置検出部320に転送された画像データS2
Gは、シェーディング補正が施されていないため、レジ
位置検出部320が、シェーディング補正を実施し結果
をメモリ322に保持しておく(S222)。
【0043】次にレジ位置検出部320のサイドレジ検
出部328は、シェーディング補正後の画像データS2
Gに基づいて、主走査方向のエッジ位置SLを検出し、
そのエッジ検出結果SLをメモリ322に保持しておく
(S230)。
【0044】演算処理部340は、レジ位置検出部32
0により検出された2つのリードレジ位置(副走査方向
エッジ位置)L1,L2およびサイドレジ位置(主走査
方向エッジ位置)SLに基づいて、光軸変動量および光
軸を補正するための指標値(光軸補正量)を算出し(S
240)、光軸変動量が所定範囲であるかどうかを判定
し(S250)、光軸変動量や光軸補正量あるいは判定
結果を表示制御部360に伝える。表示制御部360
は、光軸変動量や光軸補正量あるいは判定結果に応じた
情報を、可視情報として、表示パネルに表示させる(S
260)。
【0045】図7は、上記処理手順のステップS170
における、データの前処理の詳細を示したフローチャー
トである。先ず処理カウンタ値nが43であるかどうか
を判定する(S172)。n=43であれば、L1
(n),L2(n)の算出処理が44回分完了したこと
になるのでステップ180に移行する(S172−YE
S)。一方、n=43でなければ(S172−NO)、
処理カウンタ値nを“1”インクリメントし(S17
4)、フルレートキャリッジ134の副走査方向への移
動を開始させる(S176)。そして、フルレートキャ
リッジ134が副走査方向に0.14mm移動したら、
ステップ140に戻って次の1ライン分について、L1
(n),L2(n)の算出処理をさせる(S178−Y
ES)。このように、L1(n),L2(n)の算出処
理を44回実施するのは、“リードレジ位置−3mm位
置”から開始して、“リードレジ位置+3mm位置”ま
で実施するためである。
【0046】図8は、リードエッジ検出部326の作
用、すなわち上記処理手順のステップS180,S19
0における、リードレジガイド位置(副走査方向のエッ
ジ)検出処理の詳細を示したフローチャートである。先
ずリードエッジ検出部326は、処理カウンタ値nを
“0”に設定する(S400)。次に処理カウンタ値n
を監視しながら(S420,S430)、隣接4画素の
加算値(ステップS180ではL1(n)、ステップS
190ではL2(n))に基づいて、n=0〜43ま
で、その平均値L1(n)/4,L2(n)/4を4画
素平均値X(n)として所定の閾値THと比較すること
で濃度変化点を検知する(S410)。そして、4画素
平均値X(n)が前記閾値THより小さいときには(S
410−YES)、4画素平均値X(n)の位置をリー
ドエッジ検出結果L1,L2とする(S412)。一
方、n=43となっても4画素平均値X(n)が前記閾
値THより大きい場合は(S420−YES)、リード
エッジが検出できなかったとしてエッジ未検出とする
(S422)。本例おいては、“リードレジ位置±3m
m”の領域を44回順次サンプリングしているが、この
サンプリング領域が広く、サンプリング回数が多くなり
時間がかかってしまう時は、先ずサンプリング間隔を広
くし粗くエッジ検出を実施する。その後、エッジが検出
された領域を再度細かくサンプリングし、エッジ検出す
るといった方法を適用するのが好ましい。こうすること
により、同じ精度で時間を短縮し、リードエッジ検出を
することができる。なお、リードエッジが検出できなか
ったときには(S422)、リードエッジ検出部326
は、その旨を表示制御部360に伝える。表示制御部3
60は、コントロールパネル180の表示部184のナ
ットの回転角度の表示部分に“***”を表示させるな
どして、リードエッジ検出ができなかったことをユーザ
に知らせる。
【0047】図9は、サイドエッジ検出部328の作
用、すなわち上記処理手順のステップS230におけ
る、サイドレジガイド位置(主走査方向エッジ)検出処
理の詳細を示したフローチャートである。サイドエッジ
検出部328は先ず、処理カウンタ値nを“83”に設
定する(S500)。次に処理カウンタ値nを監視しな
がら(S520,S530)、80画素から343画素
までのシェーディング補正後の画像データに対し“n〜
n−3画素”の4画素平均値AveY(n)(nは83
以上)と所定の閾値TH(リードレジ位置検出時の閾値
と異なっていてよい)と比較することで濃度変化点を検
知する(S510)。そして、4画素平均値AveY
(n)が前記閾値THより小さいときには(S510−
YES)、4画素平均値AveY(n)の位置をサイド
エッジ検出結果SLとする(S512)。一方、n=3
48となっても4画素平均値AveY(n)が前記閾値
THより大きい場合は(S520−YES)、サイドエ
ッジが検出できなかったとしてエッジ未検出とする(S
522)。なお、サイドエッジが検出できなかったとき
には(S522)、サイドエッジ検出部328は、その
旨を表示制御部360に伝える。表示制御部360は、
コントロールパネル180の表示部184のナットの回
転角度の表示部分に“$$$”を表示させるなどして、
サイドエッジ検出ができなかったことをユーザに知らせ
る。なお、リードエッジの未検出と、サイドエッジの未
検出との違いが分かるように、2つのエッジ未検出処理
の表示は異なるものとするのが好ましい。
【0048】図10は、上記処理手順のステップS24
0における、光軸補正量算出処理の詳細を説明する図で
あって、上面図(A)、右側面図(B)、および補正量
算出方法を示した図(C)である。ここでは、600d
pi読取り時における縮小光学系を模式化して示してい
る。
【0049】図10(A)において、左側にリードレジ
ガイド125が配され、中央部にレンズ140が配さ
れ、その右側にラインセンサ142が配されている。6
00dpi縮小光学系において、ラインセンサ142の
画素サイズが9.325μmの場合、倍率は0.22倍
となるので、光軸LCからREAR側あるいはFRON
T側に100mm隔てたリードレジガイド125の位置
は、ラインセンサ142上においては、光軸LCからF
RONT側あるいはREAR側に22mm隔てた位置に
対応する。
【0050】ここで、ラインセンサ142の光軸LCに
対する取付け位置が不適切な場合、すなわち光軸ズレが
ある場合、その結果として、リードレジガイド125の
読取位置がズレることになる。具体的には、光軸LCか
らREAR側に100mm隔てたY=48.5mm位置
ではL1、光軸LCからFRONT側に100mm隔て
たY=248.5mm位置ではL2だけズレる。前述の
リードレジ位置検出処理では、このズレ量L1,L2を
検出していることになる。
【0051】図10(B)において、プリント基板22
6上の略中央部にラインセンサ142が配されている。
また本例では、FRONT側調整部の機能をなす調整ボ
ルト228(あるいはナット228a)と、REAR側
調整部の機能をなす調整ボルト229(あるいはナット
229a)とは、光軸LCに対して各々71mm隔てた
距離に配されている。ナット228aは主にL1を調整
する機能をなし、ナット229aは主にL2を調整する
機能をなす。また図3に示したように、ラインセンサ1
42は、プリント基板226や可動フレーム224と一
体的に、調整ボルト228,229のナット228a,
229aの回転量に応じて、光軸に垂直な平面上におい
て、回転可能でかつ高さ方向に平行移動可能に構成され
ている。ここで、調整ボルト228,229のナット2
28a,229aとして、M3/ピッチ0.5のものを
用いる場合、ナット228a,229aの1回転で、F
RONT側調整部やREAR側調整部の基準点X1,X
2が、それぞれ0.5mm変化する。
【0052】ここで、何れか一方の調整ボルト(本例で
はL1に対応する調整ボルト228)のナットを1回だ
け正転(右ネジ方向)させると、たとえば図10(C)
に示すように、図中の左側の光軸LCから71mm隔て
た位置が0.5mm下がる。この0.5mmの変動分
は、ラインセンサ142上においては、FRONT側の
位置Y1では0.327mm、REAR側の位置Y2で
は0.172mm、それぞれ下がるように画素移動距離
として反映される。このラインセンサ142上における
画素移動距離を原稿面(プラテンガラス11面)に換算
すると、“画素移動距離/倍率0.22”から、それぞ
れ1.48mm、0.782mmとなる。つまり、この
値がナット1回転での、L1に対する補正可能な量とな
る。したがって、FRONT側のナット228をf回
転、REAR側のナット229をr回転させたときの補
正可能な量(光軸補正量)が式(1−1),(1−
2),(1−3)で求められる。リードレジ補正量算出
部344は、レジ位置検出部320により検出されたレ
ジ位置L1,L2、および式(1−1)〜(1−3)に
基づいて、光軸を補正するための指標値(光軸補正量)
を算出する。
【数1】
【0053】またリードレジ補正量算出部344は、求
めたナットの回転角度Xに対し、以下の順で丸め処理を
する。この丸め処理は、Front側、Rear側とも
に、共通である。すなわち先ず、 1)Xの小数第1位を四捨五入し、整数とする。 2)X÷15=YあまりZとし、Z≦7のときには回転
角度=15×Y、Z≧8のときには回転角度=15×
(Y+1)とする。 3)回転角度>+990の時には回転角度=+990、
回転角度<−990の時には回転角度=−990とす
る。 4)990を0とし、−990の場合は0、990の場
合は1980として送信用データを算出する。つまりス
キュー調整値は990を0とする値で、0から989は
負を表し、990から1980までは正を表す。
【0054】リードレジ補正量算出部344は、求めた
値を表示制御部360に入力する。表示制御部360
は、入力された光軸補正量を示す値(送信用データ)を
可視情報としてコントロールパネル180の表示部18
4に表示させる。このとき表示制御部360は、値が負
(−)のときは文字”左”に変換し、正(+)のときは
文字”左”に変換して表示させる、つまり、値が負のと
きは左方向、正のときは右方向にナットを回転すべき旨
を表示させる。
【0055】なお、FRONT側およびREAR側の両
者を互いに逆方向に回転させるとラインセンサ142は
回転しL1およびL2が互いに逆方向に変化する。また
FRONT側およびREAR側のうちの何れか一方のみ
を回転させてもラインセンサ142は回転し、L1およ
びL2のうちの対応する方のみが変化する。またこれら
の場合はともに、光軸LCに対する回転方向の調整が主
になるが、光軸LCに対する高さ方向の調整もなされ
る。一方、FRONT側およびREAR側の両者を同じ
方向に回転させるとラインセンサ142は高さ方向に移
動しL1およびL2の両者が同じ方向に変化する。つま
りこの場合は、光軸LCに対する高さ方向の調整が主に
なるが、光軸LCに対する回転方向の調整もなされる。
【0056】上述のように、上記実施形態の光軸調整機
構では、L1およびL2のうちの何れか一方のみが変化
するあるいは両者が互いに逆方向に変化するようにナッ
トを回転調整することでラインセンサ142の取付け位
置の光軸LCに対する回転ズレを調整することができ
る、すなわち回転方向に関する光軸ズレを完全に補正す
ることができる。加えて、L1およびL2がともに同じ
方向に変化するように左右のナットを回転調整してライ
ンセンサ142のベースフレーム210に対する高さを
調整することで、ラインセンサ142の取付け位置の光
軸LCに対する高さズレも調整可能である、すなわち取
付け高さに関する光軸ズレに関しても完全に補正するこ
とができる。つまり上記実施形態の光軸調整機構は、ラ
インセンサ142を回転移動可能であり、たとえば、2
つのナット228a,229aを同じ方向に略同量回転
させると、光軸に対するラインセンサ142の相対角度
を維持した状態で、ラインセンサ142の取付け高さを
調整することができる。
【0057】図11は、ラインセンサ142を回転移動
可能に構成したことと、リードレジガイド125の検知
位置L1,L2が同じ方向にズレていた場合との関係の
一例を説明する図である。光源12でプラテンガラス1
1の下面を照射したときの光量分布特性は、図示するよ
うに、Δの範囲が略平坦で、それ以外は急激に光量が低
下する特性を呈する。これに対して、ラインセンサ14
2のベースフレーム210に対する高さがX1であると
き、光源12から発せられたプラテンガラス11上の光
量分布が最も平坦な部分A1を検知できるものとする。
この場合、カラー用の3ライン分が併設されたラインセ
ンサ142には、それぞれ均等なエネルギの色光が入射
されるから、ラインセンサ142からは、R,G,Bと
もに均等な撮像信号S1が得られる。
【0058】一方、L1およびL2がともに同じ方向に
ズレた状態となりラインセンサ142の取付け位置がX
2の位置にずれた場合、平坦な部分A1ではなく、急激
に光量が低下している部分A2が入射され、光量A2の
位置を受光することになる。このため、R,G,Bの入
射光量が異なり、ラインセンサ142からは、R,G,
Bで異なるエネルギの撮像信号S1が得られ、画像上で
は色ズレが生じるなどの不具合が発生する。しかしなが
ら上述のように、上記実施形態の光軸調整機構では、ラ
インセンサ142を回転させて回転方向の光軸ズレを調
整するだけでなく、ベースフレーム210に対するライ
ンセンサ142の高さを調整することができるから、ラ
インセンサ142の取付け位置をX2からX1に移動さ
せることで、色ズレが生じるなどの不具合の発生を防止
することができる。
【0059】以上のことから、光軸変動量算出部342
は、下記式(2)に示すように、レジ位置検出部320
により検出されたレジ位置L1,L2に基づいて、光軸
変動量の一例であるリードスキュー量およびリードレジ
量を算出する。
【数2】
【0060】また比較判定部346は、光軸変動量算出
部342により算出されたリードスキュー量およびリー
ドレジ量が、所定範囲にあるか否かを判定する。たとえ
ば、リードスキュー量の絶対値が予め設定されている光
軸補正スキュー判定値TH1(たとえば0.4mm)よ
り小さく、リードレジ量の絶対値が予め設定されている
光軸補正レジ判定値TH2(たとえば0.6mm)より
小さい場合には、光軸のズレは許容範囲にある(OK)
と判定し、スキュー調整は不要とする。リードレジ量の
判定処理の際には、ADF機構に伴う光源照射の回込み
による検出ズレ量を補正する。なお、検出されたレジ位
置L1,L2に対して、予め検出ズレ量を補正しておい
てもよい。リードスキュー量に関しては、差分なので、
検出ズレ量を補正しなくても問題がない。一方、前記の
判定基準に収まらないときには、比較判定部346は、
光軸のズレは許容範囲外にある(NG)と判定し、スキ
ュー調整が必要であるとする。比較判定部346は、こ
の判定結果を表示制御部360に入力する。
【0061】またサイドレジ補正量算出部348は、主
走査レジ補正値(サイドレジ補正量)PRadjFを算出す
る。たとえば、サイドエッジ近傍の光源照射の回込み対
策として、0.4mm(9画素;前述のADF機構に伴
う検出ズレ量よりは遙かに小さい)をオフセットとして
追加し、下記式(3)のように、サイドレジ補正量を求
める。なお実際のサイドレジ補正の範囲は“0〜24
0”とする。
【数3】
【0062】このように、サイドレジ位置(主走査エッ
ジ位置)が検出されたときには、主走査レジ補正値PRad
jFが算出されるので、この算出された値を所定のメモリ
に書き込む。こうすることで正しい主走査レジ補正値が
メモリに保持される、すなわち主走査レジ補正値が更新
される。一方、サイドレジ位置を検出できなかったとき
には、主走査レジ補正値の更新はしない。
【0063】前述の一連の処理が完了した後、装置1が
立ち上げ直された時には、走査読取開始位置決定部35
0は、メモリに保持された主走査レジ補正値PRadj
Fを、主走査方向における原稿読取り開始位置VLSS
を設定する際に使用する。たとえば、光軸補正処理の際
に用いていた装置内のメモリ(PROM)に保持されて
いるイニシャル値(PROMのVLS開始位置=PRO
MVLSS)を、上記式(3)から求められた値VLS
Sに設定し直すことにより、調整された読取り開始位置
が設定され、正しいサイドレジ位置から画像が主走査方
向に読み取られることになる。また、副走査方向に関し
ては、(L1+L2)/2の位置が副走査方向の読取り
開始位置となる。走査読取開始位置決定部350は、フ
ルレートキャリッジ134がその位置に来た時、副走査
方向の同期信号を出すことにより、副走査方向の読み取
りが開始されるようにタイミングを制御することで、副
走査方向の読取開始位置を設定する。このように上記実
施形態の光軸調整機構によれば、検出したレジガイドの
エッジ位置を、光軸調整だけでなく、読取り開始位置の
決定処理に利用することもできる。したがって、専用の
読取り開始位置決定機構を別に設けなくてもよくなる。
【0064】図12は、上記のようにしてスキュー調整
処理をした場合における一例を示し、図12(A)は装
置状態および処理結果の一例を示し、図12(B)はコ
ントロールパネルの表示部に表示された処理結果の一例
を示す。表中の各状態とそれに対応した処理の内容につ
いては、上述の説明と同じである。
【0065】また図13は、図12(B)に示す表示例
に従って光軸LCを調整する手法の一例を示す。図示す
るように、ベースフレーム210は、固定フレーム21
8,219により、本体フレーム290に固定されてい
る。ラインセンサ142を保持している取付位置調整フ
レーム220はカバー250に覆われている。このカバ
ー250の調整ボルト228,229に対応する部分に
は開口部258,259が設けられている。光軸調整時
には、この開口部258,259を通して、ナット22
8a,228bを、表示部184に表示された回転角度
だけ回転させる。ナット228a,229aを所定量回
転させると、カバー250内に配されたプリント基板2
26に取り付けられているラインセンサ142が図示す
るように回転移動する。これにより、光軸LCに対する
ラインセンサ142の取付け位置の調整、すなわち光軸
調整が可能となる。ここで回転移動というのは、前述の
ように、回転だけでなくその取り付け高さも変化するこ
とを意味する。そしてこの際には、ナット228a,2
29aに付された基準マーク228b,229bと、保
持フレーム222の面222cのナット228a,22
9aの周縁部に付された調整マーク222fとの相対回
転角度により、調整すべき回転量を判断することができ
る。
【0066】本実施形態の構成によれば、レンズユニッ
ト200を本体フレーム290に固定して組み立てた後
には、たとえば、ベースフレーム210と本体フレーム
290との取付け位置を調整しなくても、ナット228
a,229aを所定量回転させるだけで、極めて簡単に
光軸調整ができる。よって、たとえばレンズユニット2
00の交換時においても、ベースフレーム210と本体
フレーム290とを、予め決められた適当な位置に固定
し、その後前述のように光軸調整処理をして補正量を求
めることで、簡単に光軸合わせをすることができる。ま
た、使用途中における光軸変化が生じた場合において
も、同様である。換言すれば、レンズ140と本体フレ
ーム290との取付け精度が劣っていても、センサ側を
前述のようにして調整することで簡単に光軸を調整する
ことができ、よって、レンズ140の取付けに関しては
無調整化を図ることもできるなど、全体のコストを低減
することができる。
【0067】このように上記実施形態の光軸調整機構に
よれば、光軸調整(アライメント調整の一例)が非常に
簡単であるので、個別の光学調整を必要とするサブアッ
セイを用いることなく、さらにレンズユニット積載部品
に複雑な調整機構を用いず、安価なフレーム構成で画質
を損なうことなく、レンズユニットを交換することがで
きる。また、ナットの位置を出荷状態の位置に戻すこと
で、光軸を出荷状態に復帰させることができるため、原
稿面照度分布の光軸ズレによるカラーバランス悪化など
を防止することができる。また、アライメント不良など
のトラブル発生時には、上記機能を作動させることで光
軸の位置確認ができるので、画像形成装置側とレンズユ
ニット側との要因切分けが容易となる。
【0068】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更また
は改良を加えることができ、そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、
上記の実施形態は、クレームにかかる発明を限定するも
のではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の
組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らな
い。
【0069】たとえば上記実施形態では、レジ位置検出
部320は、ラインセンサ142の長手方向に相当する
主走査方向における複数の位置(前例ではY=48.5
および248.5の2カ所)においてリードレジガイド
125の位置を検出し、演算処理部340は、レジ位置
検出部320が検出した複数の位置に基づいて光軸調整
量を表す指標値を算出していたが、リードレジガイド1
25の検出位置は1カ所だけであってもよい。ただしこ
の場合は、ラインセンサ142のベースフレーム210
に対する取付け高さに関しての光軸調整のみが可能であ
る。
【0070】また先端ガイドや側端ガイドは、原稿を原
稿載置台上に載置する際の副走査方向や主走査方向の基
準を示すことができればよく、必ずしもプラテンガラス
上あるいはその側面近傍に配されたものでなくてもよ
い。たとえばプラテンカバー側に示されたものであって
もよい。この場合、プラテンカバーを閉じた状態で前記
光軸補正処理を実行すればよい。また、たとえば基準を
示すための光やワイヤなどを利用してもよい。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、先端ガ
イド位置検出部が検出した先端ガイドの位置に基づい
て、撮像デバイスの取付け位置を調整するための指標値
を算出することができるので、算出された指標値を参照
して撮像デバイスの取付け位置を調整することで、光軸
調整を簡単に実現することができる。これにより、個別
の光学調整機構を必要とする撮像デバイスサブアッセイ
を用いることなく、またレンズユニット積載部品に複雑
な調整機構を用いることなく、安価なフレーム構成で画
質を損なうことなく、レンズユニット交換を簡単に実現
することができる。さらにアライメントのみならず、光
軸を出荷状態に復帰させることもできるため、原稿面照
度分布の光軸ズレによるカラーバランス悪化などを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の一実施形態であ
る画像取得部を搭載したカラー複写装置の一例の機構図
である。
【図2】 画像取得部に着目した図である。
【図3】 レンズユニットの一実施形態を示す機構図で
ある。
【図4】 画像取得部および光軸補正処理部の回路ブロ
ック図である。
【図5】 画像読取り時の信号タイミング(主走査側)
を示す図(A)、およびこの信号タイミングと画像読取
範囲との関係を示す図(B)である。
【図6】 光軸補正処理部におけるスキュー調整処理に
着目した処理手順を示したフローチャートである。
【図7】 スキュー調整処理における、データの前処理
の詳細を示したフローチャートである。
【図8】 スキュー調整処理における、リードレジガイ
ド位置検出処理の詳細を示したフローチャートである。
【図9】 スキュー調整処理における、サイドレジガイ
ド位置検出処理の詳細を示したフローチャートである。
【図10】 スキュー調整処理における、光軸補正量算
出処理の詳細を説明する図である。
【図11】 ラインセンサを回転移動可能に構成したこ
ととリードレジガイドの検知位置が同じ方向にズレてい
た場合との関係の一例を説明する図である。
【図12】 スキュー調整処理をした場合における一例
を示した図である。
【図13】 図12に示す表示例に従って光軸を調整す
る手法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…カラー複写装置、10…画像取得部、11…プラテ
ンガラス、12…光源、13…受光部、14…読取信号
処理部、20…画像処理部、30…画像出力部、60…
ADF装置、114…外隔カバー、116…プラテンカ
バー、124…サイドレジガイド、125…リードレジ
ガイド、140…レンズ、142…ラインセンサ、15
0…シェーディング補正回路、180…コントロールパ
ネル、184…表示部、200…レンズユニット、20
2…ベースフレーム、210…ベースフレーム、220
…取付位置調整フレーム、222…保持フレーム、22
4…可動フレーム、226…プリント基板、228,2
29…調整ボルト、300…光軸補正処理部、310…
制御部、320…レジ位置検出部、322…メモリ、3
24…前処理部、326…リードエッジ検出部、328
…サイドエッジ検出部、340…演算処理部、342…
光軸変動量算出部、344…リードレジ補正量算出部、
346…比較判定部、348…サイドレジ補正量算出
部、350…走査読取開始位置決定部、360…表示制
御部、400…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/028 H04N 1/04 102 5C072 1/10 1/10 1/107 Fターム(参考) 2H108 AA01 CB01 FA02 FA05 FA21 FA31 JA00 3F048 AA08 AB02 BA21 BA22 BC03 CA09 DA01 EB33 3F102 AA14 AB01 BA09 BB02 CB01 DA02 5B047 AA01 AB04 BA02 BB03 BC02 BC05 BC09 BC11 CA23 CB05 CB21 5C051 AA01 BA03 DA03 DA06 DB01 DB22 DB24 DB28 DB35 DC02 DC07 DE22 EA01 FA01 5C072 AA01 BA04 CA04 DA02 DA04 DA23 FA05 FB04 FB06 LA02 RA04 XA01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載置するための原稿載置台と、長
    尺状の撮像デバイスを具備し、前記原稿載置台上に載置
    された前記原稿を光学的に読み取る画像読取部とを備え
    た画像読取装置であって、 前記原稿を前記原稿載置台上に載置する際の副走査方向
    の基準を示す先端ガイドに対する前記撮像デバイスの長
    手方向に交差する副走査方向の相対的な位置を移動させ
    て前記画像読取部に前記先端ガイドを読み取らせ、この
    読取りにより前記撮像デバイスから出力される撮像信号
    に基づいて前記先端ガイドの位置を検出する先端ガイド
    位置検出部と、 前記先端ガイド位置検出部が検出した前記先端ガイドの
    位置に基づいて、前記長尺状の撮像デバイスの取付け位
    置を調整するための指標値を算出する演算処理部とを備
    えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記演算処理部により算出された指標値
    を可視情報として所定の表示デバイスに表示出力させる
    表示制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記表示制御部は、前記先端ガイド位置
    検出部が前記先端ガイドの位置を検出できなかったとき
    には、前記指標値を表示出力させることに代えて、前記
    検出できなかったことを示す可視情報を表示出力させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記演算処理部が算出した指標値が予め
    定められている閾値を超えているか否かに基づいて前記
    撮像デバイスの取付け位置の良否を判定する比較判定部
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のうち
    の何れか1項に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記表示制御部は、前記演算処理部が算
    出した指標値が前記閾値を超えていないときには、前記
    撮像デバイスの取付け位置の変更が不要である旨を可視
    情報として表示出力させることを特徴とする請求項4に
    記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記表示制御部は、前記演算処理部が算
    出した指標値が前記閾値を超えているときには、その旨
    を可視情報として表示出力させることを特徴とする請求
    項4に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記先端ガイド位置検出部は、前記撮像
    デバイスの長手方向に相当する主走査方向における複数
    の位置において前記先端ガイドの位置を検出し、 前記演算処理部は、前記先端ガイド位置検出部が検出し
    た複数のガイドの位置に基づいて前記指標値を算出する
    ことを特徴とする請求項1から6のうちの何れか1項に
    記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記撮像デバイスが取付けられる取付け
    フレーム、当該取付けフレームを支持するベースフレー
    ム、および前記取付けフレームの前記ベースフレームに
    対する取付け位置をその回転量により調整可能な取付部
    材とを具備し、 前記演算処理部は、前記指標値として、前記取付部材の
    回転量を算出することを特徴とする請求項1から7のう
    ちの何れか1項に記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記取付部材は、光軸を中心として、前
    記撮像デバイスの長手方向における異なる位置に配さ
    れ、 前記演算処理部は、前記取付部材の配置されている前記
    光軸に対する位置、前記光学系の拡縮倍率、および前記
    先端ガイド位置検出部により検出された前記先端ガイド
    の位置に基づいて前記指標値を算出することを特徴とす
    る請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記撮像デバイスの取付け位置を調整
    する際の調整量確認用の確認マークを具備することを特
    徴とする請求項1から9のうちの何れか1項に記載の画
    像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記先端ガイド位置検出部は、前記撮
    像デバイスから出力される撮像信号が示す前記主走査方
    向に交差する前記副走査方向における濃度変化点に基づ
    いて前記先端ガイドの位置を検出することを特徴とする
    請求項1から10のうちの何れか1項に記載の画像読取
    装置。
  12. 【請求項12】 前記先端ガイド位置検出部は、前記副
    走査方向における、前記先端ガイドの位置に対応して予
    め定められている前記先端ガイドの位置を中心とする読
    取り範囲について、前記撮像デバイスを相対的に前記副
    走査方向に移動させて得られる前記濃度変化点に基づい
    て前記先端ガイドの位置を検出することを特徴とする請
    求項11に記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 前記先端ガイド位置検出部は、前記撮
    像デバイスを相対的に前記副走査方向に比較的粗く移動
    させて得られる前記濃度変化点に基づいて前記先端ガイ
    ドの位置を予備検出し、この後、前記予備検出された前
    記先端ガイドの位置の近傍を比較的細かく移動させて得
    られる前記濃度変化点に基づいて前記先端ガイドの位置
    を検出することを特徴とする請求項11または12に記
    載の画像読取装置。
  14. 【請求項14】 前記ガイド位置検出部は、注目画素の
    撮像信号および当該注目画素に近接する前記副走査方向
    における近傍画素の撮像信号とに基づいて比較対象の画
    素値を求め、当該比較対象の画素値と予め定められてい
    る閾値とを比較することにより前記濃度変化点を求める
    ことを特徴とする請求項11から13のうちの何れか1
    項に記載の画像読取装置。
  15. 【請求項15】 前記先端ガイド位置検出部により検出
    された前記先端ガイドの位置に基づいて、前記副走査方
    向の読取り開始位置を決定する副走査読取開始位置決定
    部をさらに備えたことを特徴とすると請求項1から14
    のうちの何れか1項に記載の画像読取装置。
  16. 【請求項16】 前記原稿を前記原稿載置台上に載置す
    る際の主走査方向の基準を示す側端ガイドを前記撮像デ
    バイスにより読み取り、この読取りにより前記撮像デバ
    イスから出力される撮像信号に基づいて前記撮像デバイ
    スの長手方向の前記側端ガイドに対する相対的な位置を
    検出する側端ガイド位置検出部と、 前記側端ガイド位置検出部により検出された前記撮像デ
    バイスの位置に基づいて、前記主走査方向の読取り開始
    位置を決定する主走査読取開始位置決定部をさらに備え
    たことを特徴とする請求項1から15のうちの何れか1
    項に記載の画像読取装置。
  17. 【請求項17】 前記側端ガイド位置検出部は、注目画
    素の撮像信号および当該注目画素に近接する前記主走査
    方向における近傍画素の撮像信号とに基づいて比較対象
    の画素値を求め、当該比較対象の画素値と予め定められ
    ている閾値とを比較することにより前記撮像デバイスの
    長手方向の前記側端ガイドに対する相対的な位置を検出
    することを特徴とする請求項16に記載の画像読取装
    置。
  18. 【請求項18】 前記側端ガイド位置検出部は、前記原
    稿載置台上に載置される前記原稿のうちの最大サイズの
    原稿に対応する前記副走査方向の略中央部において前記
    撮像デバイスの前記側端ガイドに対する相対的な位置を
    検出することを特徴とする請求項16または17に記載
    の画像読取装置。
  19. 【請求項19】 前記読取開始位置決定部は、前記ガイ
    ド位置検出部が前記ガイドの位置を検出できなかったと
    きには、前記読取り開始位置を決定しないことを特徴と
    する請求項1から18のうちの何れか1項に記載の画像
    読取装置。
  20. 【請求項20】 前記ガイド位置検出部は、前記ガイド
    の前記原稿載置台に対する配置位置決定機構の相違に起
    因する前記ガイドの位置の検知結果のズレ量を補正する
    ことを特徴とする請求項1から19のうちの何れか1項
    に記載の画像読取装置。
JP2001315136A 2001-10-12 2001-10-12 画像読取装置 Pending JP2003125178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001315136A JP2003125178A (ja) 2001-10-12 2001-10-12 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001315136A JP2003125178A (ja) 2001-10-12 2001-10-12 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003125178A true JP2003125178A (ja) 2003-04-25

Family

ID=19133349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001315136A Pending JP2003125178A (ja) 2001-10-12 2001-10-12 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003125178A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010089868A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010089868A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6950139B2 (en) Image reading device and storage medium storing control procedure for image reading device
US8081357B2 (en) Image scanning apparatus, image scanning method, and program for use in image scanning apparatus
US9055175B2 (en) Image reading apparatus, and image forming apparatus
JP3470097B2 (ja) 画像形成装置およびそれに用いられるカラー画像読取装置
CN104243738A (zh) 图像读取装置以及读取装置
JPH09197566A (ja) 画像読取装置
US7675656B2 (en) Image reading apparatus for detecting noise in image data
US7400430B2 (en) Detecting and compensating for color misregistration produced by a color scanner
US7408180B2 (en) Compensation apparatus for image scan
US20060066917A1 (en) Image reading apparatus reading an original while transporting the same
EP0508361A2 (en) Image reading apparatus
JP2003125178A (ja) 画像読取装置
JP2017079374A (ja) 画像読取装置、画像形成装置、およびシェーディングデータ処理方法
US6515771B1 (en) Image reading apparatus having a reference image and measurement means for measuring distortion based on reading the reference image
JP2002290686A (ja) 画像読取装置、画像形成装置及びファクシミリ装置
JPH09159962A (ja) 光走査装置
JPH11355513A (ja) 画像読取装置及び複写機
JPH08190630A (ja) 画像処理装置
JP2001007970A (ja) 画像読取装置のずれ診断方法
JPH0818748A (ja) 画像読み取り装置
JP3178718B2 (ja) カラー画像読取装置
JP4004881B2 (ja) 原稿読取装置
JPH11289432A (ja) デジタル画像読取装置
US20060197821A1 (en) Apparatus for image correction of a laser printer and method for the same
JP2022059179A (ja) 読取装置、画像形成装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060530