JP2003124362A - 不揮発性半導体記憶装置およびその駆動方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその駆動方法

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JP2003124362A
JP2003124362A JP2001320235A JP2001320235A JP2003124362A JP 2003124362 A JP2003124362 A JP 2003124362A JP 2001320235 A JP2001320235 A JP 2001320235A JP 2001320235 A JP2001320235 A JP 2001320235A JP 2003124362 A JP2003124362 A JP 2003124362A
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Keita Takahashi
桂太 高橋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 微細化に際して、データの読み出し及び書き
込み速度をともに向上させることが可能な不揮発性半導
体記憶装置及びその駆動方法を提供する。 【解決手段】 不揮発性半導体記憶装置のメモリセルア
レイは、2次元の行列状に配置されたメモリセル1と、
行方向に配置され、メモリセル1のゲートに接続された
複数のメモリワード線2と、列方向に配置された主ビッ
ト線6,副ビット線3及びソース線11とを備える。互
いに異なる列のメモリセル1に接続する複数の副ビット
線は各主ビット線6から分岐しており、各ソース線11
は1列に並ぶ複数のメモリセル1のソースに共通に接続
している。このアレイ構造により、データの読み出しを
ビット線側から行ない、データの書き込みをソース線電
圧の制御により行なうことにより、装置が微細化しても
読み出し速度と書き込み速度を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置、特に、読み出し動作と書き込み動作の高速化に
適した不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、微細加工技術の進展に伴い、より
高集積化され、且つ読み出し速度と書き込み速度が共に
大きい不揮発性半導体記憶装置が求められている。
【0003】このような不揮発性半導体記憶装置の一例
が、特開平6−77437号公報に開示されている。こ
の不揮発性半導体記憶装置について、以下説明する。
【0004】図6は、従来の不揮発性半導体記憶装置の
アレイ構造を示す回路図である。
【0005】同図に示すように、従来の不揮発性半導体
記憶装置のメモリセルアレイは、ゲート電極113,フ
ローティングゲート117,ソース領域111及びドレ
イン領域112を有し、2次元の行列状に配置された複
数のスタックゲート型のメモリセル101と、行方向
(図中の横方向)に設けられ、複数のゲート電極113
に接続された複数のメモリワード線102と、列方向
(図中の縦方向)に延びる複数の主ビット線106と、
主ビット線106から分岐し、列方向に並ぶn個(nは
2以上の整数)のメモリセル101のドレイン領域11
2にそれぞれ接続された副ビット線103と、副ビット
線103のうち主ビット線106からの分岐点付近に設
けられたドレイン選択トランジスタ105と、行方向に
並ぶドレイン選択トランジスタ105の各ゲート電極に
接続されたドレイン選択ワード線107と、行方向に設
けられた共通ソース線109と、共通ソース線109か
ら分岐し、列方向に並ぶn個のメモリセルのソース領域
111にそれぞれ接続される副ソース線104と、副ソ
ース線104のうち共通ソース線109からの分岐点付
近に設けられたソース選択トランジスタ108と、ソー
ス選択トランジスタ108のゲート電極に接続されたソ
ース選択ワード線110とを備えている。
【0006】また、メモリセル101について見ると、
ゲート電極113はメモリワード線102に接続され、
ドレイン領域112は副ビット線103を介して主ビッ
ト線106に接続され、ソース領域112は副ソース線
104を介して共通ソース線109に接続されているこ
とになる。
【0007】ここで、説明のために、個別の主ビット線
を図6の左側から順に主ビット線MB1、MB2、…M
Bmとし、個別のメモリワード線を図6の上側から順に
メモリワード線W11、W12、…W1n、W21、W
22、…W2nとする。また、個別のドレイン選択ビッ
ト線を図6の上側から順にドレイン選択ビット線BD
1、ドレイン選択ビット線BD2とし、共通ソース線1
09のうち共通ソース線S1から分岐する副ソース線を
副ソース線SS11、SS12、…SS1m、SS2
1、SS22、…SS2mとする。
【0008】また、従来の不揮発性半導体記憶装置のア
レイ構造においては、各列の構造が互いに等しい繰り返
し構造になっている。また、従来のアレイ構造は、共通
ソース線を軸として線対称な構造になっている。
【0009】なお、従来の不揮発性半導体記憶装置のメ
モリセルアレイにおいては、上述のように主ビット線と
副ビット線とからなる階層構造が取られているが、これ
は、読み出しに用いる主ビット線に接続されるトランジ
スタ数を減らして、主ビット線の容量を低減し、高速読
み出しを実現するためである。
【0010】次に、従来の不揮発性半導体記憶装置の動
作について説明する。
【0011】−消去動作− 従来の不揮発性半導体記憶装置においては、図6に示す
メモリセル101のフローティングゲート117から電
荷が除かれた状態を、消去状態としている。また、デー
タ消去時のメモリセル1のしきい値電圧は1.0Vであ
る。
【0012】なお、消去時には、選択された1本のメモ
リワード線102に接続される全てのメモリセル101
が保持するデータが同時に消去される。
【0013】例えば、図6に示すメモリワード線W11
に接続された複数のメモリセル101を消去する場合
は、メモリワード線W11に−20Vの電圧を印加し、
各メモリセル101の基板(pウェル)の電位を0Vと
する。そして、選択しないメモリワード線102には0
Vの電圧を印加する。なお、データの消去時には、メモ
リセル101のソース及びドレイン電位はフローティン
グ状態でよいので、各主ビット線106及び各共通ソー
ス線109の電位はフローティングないしは設定電位と
する。
【0014】以上の電圧印加により、選択されたメモリ
セル101のゲート−基板間には−20Vの電圧が印加
されるので、電子がフローティングゲートから基板側に
引き抜かれる。これにより、メモリセル101のしきい
値電圧が約1.0Vに低下し、消去状態となる。
【0015】また、選択しないメモリセル101におい
ては、ゲート−基板間に電位差が発生しないため、デー
タの消去は行われず、しきい値電圧は書き込み状態から
変化しない。
【0016】−書き込み動作− 次に、書き込み動作について説明する。
【0017】従来の不揮発性半導体記憶装置において
は、図6に示すメモリセル101のフローティングゲー
ト117に電子を注入し、メモリセル101のしきい値
電圧が約4.0Vになった状態を書き込み状態としてい
る。
【0018】例えば、図6に示すメモリワード線W11
に接続されたm個のメモリセル101のうち、主ビット
線MB1から分岐した副ビット線SB11に接続された
メモリセル101に選択的にデータを書き込む場合は、
メモリワード線W11に+15Vの電圧を、ドレイン選
択ワード線BD1に10Vの電圧を、主ビット線MB1
に0Vの電圧を、すべてのソース選択ワード線10に0
Vの電圧を、各メモリセル101の属する基板(pウェ
ル)に0Vの電圧をそれぞれ印加する。
【0019】また、データを書込まないメモリセル10
1に接続された主ビット線106には5Vの電圧を、ド
レイン選択ワード線BD1以外のドレイン選択ワード線
107(BD2〜)には0Vの電圧を、メモリワード線
W11以外のメモリワード線102(W12〜)には0
Vの電圧を印加する。
【0020】これらの電圧印加により、メモリワード線
W11に接続されたメモリセル101はすべてオン状態
となるため、メモリワード線W11には15Vの電圧
が、副ビット線SB11と副ソース線SS11には0V
の電圧が、それぞれ印加されることとなる。一方、副ビ
ット線SB11以外の副ビット線103(SB12〜)
と副ソース線SS11以外の副ソース線(SS12〜)
には5Vの電圧が印加されることとなる。
【0021】以上の電圧印加の結果、選択されたメモリ
セル101のゲート−基板間には+15Vが印加される
ので、電子が基板からフローティングゲート117へ注
入され、このメモリセル101のしきい値電圧が約4.
0Vに上昇する。
【0022】また、メモリワード線W11に接続された
メモリセル101のうち、選択されないメモリセル10
1のゲート−基板間には、10V程度の電位差しか発生
しないため、書き込みはほとんど行われず、メモリセル
101のしきい値電圧はほとんど変化しない。
【0023】なお、メモリワード線W11以外のメモリ
ワード線102に接続されたメモリセル101のゲート
−基板間には電位差が生じないので、書き込みも当然行
われない。
【0024】以上のようにして、選択したメモリワード
線102に接続されるメモリセル101のうち、個別の
メモリセル101ごとにデータを書き込むことができ
る。また、複数のメモリセル101を同時に選択して書
き込みたいデータを書き込むこともできる。
【0025】このように、従来の不揮発性半導体記憶装
置の書き込み方法は、副ビット線103を介してビット
線側からメモリセルへの書き込みを制御するものであっ
た。
【0026】なお、従来のメモリセルアレイでは、副ソ
ース線構造を有することにより、隣接する副ソース線間
の電気的絶縁を可能にしている。
【0027】−読み出し動作− 次に、読み出し動作について説明する。
【0028】従来の不揮発性半導体記憶装置において、
メモリセル101が消去状態ならば、しきい値電圧は約
1Vとなり、メモリセル101が書き込み状態ならば、
しきい値電圧は約4Vになっている。このしきい値電圧
の差を利用して、メモリセル101のゲートに3Vを印
加し、メモリセル101のソース−ドレイン間に電流が
流れれば消去状態、流れなければ書き込み状態であると
判定することができる。
【0029】例えば、図6に示すメモリワード線W11
に接続されるメモリセル101のうち、副ビット線SB
11に接続されたメモリセル101のデータを選択的に
読み出す場合、メモリワード線W11に3Vの電圧を、
ドレイン選択ワード線BD1に3Vの電圧を、主ビット
線MB1に1Vの電圧を、すべてのソース選択ワード線
110に3Vの電圧を、共通ソース線9に0Vの電圧
を、メモリセル101の属する基板(pウェル)に0V
の電圧を、それぞれ印加する。
【0030】また、主ビット線MB1以外の主ビット線
6(MB2〜)はオープン状態にし、メモリワード線W
11以外のメモリワード線2(W12〜)には0Vの電
圧を印加する。
【0031】以上の電圧印加により、ドレイン選択ワー
ド線BD1に接続されたドレイン選択トランジスタ10
5とソース選択ワード線110に接続されたソース選択
トランジスタが共にオンとなるので、読み出したいメモ
リセル101が接続されたメモリワード線W11には3
Vが、副ビット線SB11には1Vが、副ソース線SS
11には0Vが印加されることになる。
【0032】この電圧印加の結果、メモリセル101に
接続された主ビット線MB1に電流が流れれば消去状態
であり、流れなければ書き込み状態であると判定するこ
とができる。
【0033】この方法により、各メモリセル101に記
憶されたデータを個別に読み出すことができる。
【0034】なお、従来の不揮発性半導体記憶装置にお
いて、ビット線を主ビット線、副ビット線の階層構造に
することにより、読み出し時に電圧を印加する主ビット
線6に接続されるトランジスタ数を大幅に低減し、主ビ
ット線6間に生じる容量を小さくすることができる。こ
れにより、高速読み出しが可能になる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
不揮発性半導体記憶装置のアレイ構造では、微細化に伴
って隣接する主ビット線間の容量が増大するため、高速
読み出しが維持できなくなるという不具合があった。
【0036】ただし、上記の不具合は、従来のアレイ構
造を、1本の主ビット線から行方向に複数の副ビット線
を分岐させ、1本の主ビット線が副ビット線を介して複
数行のメモリセルに接続された構造とすることにより解
決を図ることができる。
【0037】1本の主ビット線から行方向に複数の副ビ
ット線を分岐させ、主ビット線と副ビット線とを互いに
高さの異なる配線層内に配置することにより、同一配線
層内に存在する主ビット線の本数を減らすことができる
ので、主ビット線間に生じる容量を低減し、読み出し速
度の低下を抑制することができるのである。
【0038】しかしながら、このようなアレイ構造をと
った場合、行方向に分岐した各副ビット線上に、互いに
異なる制御を受けるドレイン選択トランジスタを1つず
つ設けることが必要になるため、データの書き込み速度
が低下するという新たな不具合が発生する。
【0039】加えて、書き込みの際にはビット線側の電
位を固定するので、例えば3本の副ビット線が1本の主
ビット線から分岐する場合には、各主ビット線の電位を
3回固定し直す必要があるため、書き込み速度は約1/
3となる。すなわち、書き込み速度は、副ビット線の主
ビット線からの分岐本数に反比例して遅くなる。
【0040】このように、従来の不揮発性半導体記憶装
置では、微細化に際して書き込み速度と読み出し速度の
両方を維持することが困難であった。
【0041】本発明の目的は、微細化した場合にデータ
の書き込み速度及び読み出し速度を維持することが可能
な不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法を提供する
ことにある。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
記憶装置は、ゲート電極と、第1及び第2不純物拡散層
と、情報保持部とを有し、2次元の行列状に配置された
複数の不揮発性メモリセルと、上記複数の不揮発性メモ
リセルのうち、一部の複数の不揮発性メモリセルの第1
不純物拡散層に共通に接続され、ほぼ列方向に延びる複
数の第1配線と、上記一部の複数の不揮発性メモリセル
の第2不純物拡散層に共通に接続され、ほぼ列方向に延
びる複数の第2配線とを備えた不揮発性半導体記憶装置
であって、上記各第1配線は、第1主配線と、上記第1
主配線から分岐した、少なくとも1本の第1副配線とに
分かれている。
【0043】これにより、第1配線側が第1主配線と第
1副配線とに分かれた階層構造となっているため、1本
の第1主配線が複数の第1副配線を介して複数列の不揮
発性メモリセルの第1不純物拡散層に接続された場合
に、第1主配線同士の間隔を大きくとることができるの
で、配線間に生じる容量を小さくすることができる。そ
の結果、装置の微細化が進んでも、第1配線側からデー
タの読み出しを行なうことで、読み出し速度を維持する
ことができる。
【0044】また、上記複数の第2配線のうち、互いに
異なる列に配置された複数の不揮発性メモリセルの第2
不純物拡散層に接続された複数の第2配線は互いに絶縁
され、上記複数の第2配線のうち、互いに同じ列に配置
された複数の不揮発性メモリセルの第2不純物拡散層に
接続された複数の第2配線は、互いに接続されているこ
とにより、1本の第2配線が複数列に配置された不揮発
性メモリセルに接続されないので、第2配線の電位を適
宜設定してデータの書き込みを行なうことが可能とな
り、書き込み速度を向上させることができる。
【0045】また、上記不揮発性メモリセルの上方に設
けられた複数の配線層をさらに備え、上記複数の第2配
線は、単一の上記配線層内に設けられていてもよい。
【0046】上記複数の第2配線のそれぞれは、第2主
配線と、上記第2主配線から分岐した第2副配線とに分
かれ、上記第2主配線と上記第2副配線とが、それぞれ
互いに高さ位置が異なっている。
【0047】これにより、同時に駆動するビット数が少
なくなり、駆動しなければならない容量を小さくするこ
とができるので、動作時間の遅延を抑制することができ
る。ここで、同時に駆動するビット数が少なくなると容
量が小さくなるのは、同時に駆動するトランジスタ数が
減るからである。
【0048】上記複数の第2配線に接続された複数のラ
ッチ回路を内部に有し、上記複数の第1主配線に接続さ
れた書き込み制御回路とをさらに備え、上記複数のラッ
チ回路は、データを書き込む際に、上記第1主配線を介
して書き込み用データをラッチし、設定された電圧を上
記各第2配線に印加する機能を有することにより、第2
配線側からのデータの書き込みを実現することができ
る。
【0049】本発明の不揮発性半導体記憶装置の駆動方
法は、ゲート電極と、第1及び第2不純物拡散層と、情
報保持部とを有し、2次元の行列状に配置された複数の
不揮発性メモリセルと、上記複数の不揮発性メモリセル
のうち一部の不揮発性メモリセルの第1不純物拡散層に
共通に接続され、ほぼ列方向に延びる複数の第1副配線
と、少なくとも1本の上記第1副配線に接続された複数
の第1主配線と、上記不揮発性メモリセルのうち一部の
不揮発性メモリセルの第2不純物拡散層に共通に接続さ
れ、ほぼ列方向に延びる複数の第2配線とを備えた不揮
発性半導体記憶装置の駆動方法であって、上記各第1主
配線の電位を制御することにより上記不揮発性メモリセ
ルに保持されたデータを読み出すステップ(a)と、上
記各第2配線の電位を制御することにより上記不揮発性
メモリセルにデータを書き込むステップ(b)とを含ん
でいる。
【0050】この方法により、上記ステップ(a)にお
いて、特に1本の第1主配線が複数の第1副配線を介し
て複数列の不揮発性メモリセルに接続された場合に、配
線間に生じる容量が低減された第1配線側からデータを
読み出すので、読み出しの速度を向上させることができ
る。また、ステップ(b)では、第2配線側から書き込
みを行なうことで、第1配線側から書き込みを行なう場
合よりも書き込み速度を向上させることができる。
【0051】また、上記第1主配線を介して書き込み用
のデータをラッチ回路に書き込むステップ(c)をさら
に含み、上記ステップ(b)では、上記ラッチ回路に書
き込まれたデータに基づいて書き込み制御回路が上記各
第2配線の電位を制御することにより、ステップ(b)
における第2配線側からのデータ書き込みを実現するこ
とができる。また、上記ラッチ回路数を減らすことで、
書き込み制御回路の面積を低減することもできる。
【0052】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について、ア
レイ構造と駆動方法に分けて説明する。
【0053】−アレイ構造− 図1は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置のアレイ
構造を示す回路図である。
【0054】同図に示すように、本実施形態の不揮発性
半導体記憶装置のメモリセルアレイは、ゲート電極(制
御ゲート)13,フローティングゲート17,ソース領
域18及びドレイン領域12を有し、2次元の行列状に
配置されたスタックゲート型の複数のメモリセル1と、
行方向(図中の横方向)に延びて、複数のメモリセル1
のゲート電極13に接続されたメモリワード線2と、ほ
ぼ列方向(図中の縦方向)に延びる主ビット線6と、主
ビット線6から分岐し、ほぼ列方向に並ぶn個(nは2
以上の整数)のメモリセル1のドレイン領域12にそれ
ぞれ接続された複数の副ビット線3と、各副ビット線3
のうち主ビット線6からの分岐点付近に介設されたドレ
イン選択トランジスタ5と、行方向に設けられ、複数の
ドレイン選択トランジスタ5のゲートに接続されたドレ
イン選択ワード線7と、1つの列に並ぶすべて(2n
個)のメモリセル1のソース領域18にそれぞれ接続さ
れる複数のソース線11とを備えている。
【0055】また、1本の主ビット線6からは、分岐点
を同じくする2本の副ビット線3が分岐しており、これ
らの副ビット線3は、互いに隣り合う行のメモリセル1
のドレイン領域12に接続されている。また、1本の主
ビット線6から分岐した2本の副ビット線3上に介設さ
れた各ドレイン選択トランジスタ5は、互いに異なるド
レイン選択ワード線7により接続されている。
【0056】なお、隣接するソース線11同士、あるい
は隣接する副ビット線3同士は互いに電気的に絶縁され
ている。
【0057】このように、本実施形態の不揮発性半導体
記憶装置のメモリセルアレイは、図1に示すとおり、2
行ずつの繰り返し構造をとるとともに、図1の上半分に
示すm行×n列のセルアレイが多数個しきつめられた構
造となっている。
【0058】なお、以下の説明で、個別の主ビット線6
を図1の左側から順に主ビット線MB1,MB2,…M
Bxとし(xは2以上の整数,x=2m)、個別のメモ
リワード線2を順にメモリワード線W11,W12,…
W1n,W21,W22,…W2n、個別のドレイン選
択ワード線7を図1の上側から順にドレイン選択ワード
線BD11,BD12,BD21,BD22とし、個別
の副ビット線3を副ビット線SB11,SB12,…S
B1m,SB21,SB22,…SB2mとする。
【0059】以上で説明した本実施形態の不揮発性半導
体記憶装置のアレイ構造が従来のアレイ構造と異なる点
は、主ソース線、副ソース線の階層構造がなく、1つの
列に配置されたすべてのメモリセル1のソース領域に1
本のソース線11が接続されていることと、これに伴っ
て副ソース線を制御するためのトランジスタをなくした
ことである。そして、ソース線11はすべて同一配線層
内に設けられている。
【0060】これにより、ビット線側に比べてソース線
側には書き込み速度を遅延させる制御トランジスタ及び
行方向への配線の分岐がないため、ソース線側からの高
速書き込みが可能になる。
【0061】また、ビット線側は主ビット線と副ビット
線からなる階層構造になっており、かつ、1本の主ビッ
ト線6から、互いに異なる列のメモリセル1に接続され
る2本の副ビット線3が分岐している。
【0062】これにより、読み出しに用いる主ビット線
に接続されるトランジスタ数を減らすことができるとと
もに、主ビット線と副ビット線とを2つの配線層に分け
て隣接する主ビット線間の容量を削減することもできる
ので、高速読み出しが可能になる。このビット線構造は
従来から用いられていたが、上述のソース線構造と組み
合わせることで、装置を微細化し、ビット線同士の間隔
が狭くなった場合でも、読み出し速度の向上と書き込み
速度の向上を両立させることができるようになる。
【0063】(消去動作)次に、本実施形態の不揮発性
半導体記憶装置における消去動作について説明する。な
お、データの消去については従来の不揮発性半導体記憶
装置と同様の方法で行われる。
【0064】本実施形態の不揮発性半導体記憶装置にお
ける消去動作では、図1に示すメモリセル1のフローテ
ィングゲート17から電子が放出され、メモリセル1の
しきい値電圧が約1.0Vになった状態を消去状態とす
る。
【0065】例えば、図1に示すメモリワード線W11
に接続されるメモリセル1のデータを消去する場合、メ
モリワード線W11に−20Vの電圧を印加し、メモリ
セル1の属する基板(pウェル)の電位を0Vに固定す
る。そして、選択しないメモリワード線2(W12〜)
には0Vの電圧を印加する。
【0066】なお、消去時において、メモリセル1のソ
ース及びドレイン領域の電位はフローティング状態で良
いので、主ビット線6等の他端子の電位はフローティン
グないしは適宜に設定した電位でよい。
【0067】以上の電圧印加の結果、メモリワード線W
11に接続されたメモリセル1のゲート電極13には−
20Vの電圧が印加されることとなり、電子がフローテ
ィングゲートから基板に引き抜かれる。そして、メモリ
セル1のしきい値電圧が約1.0Vに低下する。
【0068】一方、選択されていないメモリセル1のゲ
ート−基板間には電位差が発生しないため、しきい値電
圧は変化せず、データの消去は行われない。
【0069】このように、消去時には、選択された1本
のメモリワード線2に接続されるすべてのメモリセル1
のデータが同時に消去される。
【0070】−書き込み動作− 本実施形態の不揮発性半導体記憶装置における書き込み
動作では、メモリセル1のフローティングゲート17に
電子を注入し、メモリセル1のしきい値電圧が約4.0
Vになった状態を書き込み状態とする。
【0071】例えば、図1に示すメモリワード線W11
に接続されるメモリセル1のうち、副ビット線SB11
に接続されたメモリセル1に選択的に書き込む場合、メ
モリワード線W11に+15Vの電圧を、ソース線S1
に0Vの電圧を、すべてのドレイン選択ワード線7(B
D11〜)に0Vの電圧を、メモリセルの属する基板
(pウェル)に0Vの電圧をそれぞれ印加する。また、
ソース線S1以外のソース線11(S2〜)には5Vの
電圧を印加し、メモリワード線W11以外のメモリワー
ド線2(W12〜)には0Vの電圧を印加する。
【0072】これらの電圧印加により、メモリワード線
W11に接続されるすべてのメモリセル1がオン状態に
なるので、選択されたメモリセル1が接続された副ビッ
ト線SB11とソース線S1にはともに0Vの電圧が、
選択しないメモリセル1が接続された副ビット線3(S
B12〜)とソース線11(S2〜)には共に5Vの電
圧が、それぞれ印加されることになる。
【0073】以上の電圧印加の結果、選択されたメモリ
セル1のゲート−基板間にはゲート電極側から15Vの
電圧が印加されることになり、電子がフローティングゲ
ート17へ注入される。これにより、選択されたメモリ
セル1のしきい値電圧が約4.0Vに上昇し、書き込み
状態となる。
【0074】また、メモリワード線W11以外のメモリ
ワード線2に接続されたメモリセル1ではゲート−基板
間に電位差は生じず、メモリワード線W11に接続され
たメモリセル1のうち選択されないメモリセルのゲート
−基板間でも10V以下の電位差しか発生しないため、
書き込みはほとんど行われず、メモリセル1のしきい値
電圧はほとんど変化しない。
【0075】このようにして、書き込み時には、メモリ
ワード線2に接続されるメモリセル1のうち、書き込み
たいデータに応じて選択的に書き込みを行うことができ
る。また、各メモリセルに書き込みたい各データを同時
に書き込むこともできる。
【0076】なお、本実施形態の書き込み動作において
は、ビット線側のドレイン選択トランジスタ5はオフに
なっており、データを書き込むメモリセルの選択はソー
ス線からの電圧印加により制御されている。これは、ビ
ット線側からデータの書き込みを制御していた従来の書
き込み方法と大きく異なる。
【0077】本実施形態の不揮発性半導体記憶装置のメ
モリセルにおいて、上述のように、ビット線側に比べて
ソース線側には書き込み速度を遅延させる制御トランジ
スタ及び行方向への配線の分岐がないため、ソース線側
から書き込みを制御することにより、ビット線側から書
き込む場合に比べ高速な書き込みが可能になる。
【0078】特に、行方向への配線の分岐がないこと
で、1組のデータを書き込む際に各ソース線11の電位
を複数回固定し直す必要がなくなるので、書き込み速度
の低下を効果的に抑制することができる。
【0079】−読み出し動作− 次に、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置における読
み出し動作について説明する。
【0080】上述の通り、メモリセル1が消去状態なら
ば、しきい値電圧は約1Vに、書き込み状態ならば、し
きい値電圧は約4Vになっている。このため、例えばメ
モリセル1のゲートに3Vの電圧を印加し、メモリセル
1のソース−ドレイン間に電流が流れれば消去状態であ
り、流れなければ書き込み状態であると判定することが
できる。
【0081】例えば、図1に示すメモリワード線W11
に接続されるメモリセル1のうち、副ビット線SB11
に接続されたメモリセル1を選択的に読み出す場合は、
メモリワード線W11に3Vの電圧を、ドレイン選択ワ
ード線BD11に3Vの電圧を、主ビット線MB1に1
Vの電圧を、ソース線S1に0Vの電圧を、メモリセル
1の属する基板(pウェル)に0Vの電圧をそれぞれ印
加する。また、主ビット線MB1以外の主ビット線6
(MB2〜)はオープン状態にし、メモリワード線W1
1以外のメモリワード線2(W12〜)に0Vの電圧を
印加する。
【0082】これらの電圧印加により、読み出したいメ
モリセル1が接続されたメモリワード線W11には3V
の電圧が、副ビット線SB11には1Vの電圧が、ソー
ス線S1には0Vの電圧がそれぞれ印加されることにな
る。
【0083】この結果、読み出したメモリセル1に接続
された主ビット線MB1に電流が流れれば消去状態であ
り、流れなければ書き込み状態であると判定することが
できる。
【0084】これと同様の方法で、他のメモリセルに保
持されるデータについても読み出すことができる。すな
わち、本実施形態の読み出し動作によれば、読み出した
いメモリセル1に保持されるデータを個別に読み出すこ
とができる。
【0085】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の読み出し動作においては、従来と同様にビット線側
から行っている。
【0086】本実施形態のメモリセルアレイにおいて、
ビット線側は、主・副ビット線の階層構造を有し、主ビ
ット線と主ビット線から複数本分岐した副ビット線とが
互いに高さが異なる2つの配線層内に設けられているの
で、同一配線層内の主ビット線の本数は階層構造をとら
ない場合に比べ減っている。このため、主ビット線間に
生じる容量が低減されているので、ビット線側から読み
出しを行なうことにより、読み出し速度を向上させるこ
とができる。
【0087】このように、書き込み時とは異なり、読み
出し時においては、1本の主ビット線から多数の副ビッ
ト線が分岐した構造の方が動作速度の上で有利である。
【0088】−まとめ− 以上のように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の
メモリセルアレイにおいては、ビット線側が主ビット線
6と副ビット線3の階層構造をとり、且つ異なる2つの
列に配置されたメモリセルにそれぞれ接続された2本の
副ビット線が1本の主ビット線から分岐する構造をとっ
ている。
【0089】一方、ソース線側は1列のメモリセルに対
して1本のソース線が接続された単純な構造になってい
る。
【0090】このようなアレイ構造を有する本実施形態
の不揮発性半導体記憶装置において、データの書き込み
をソース線側、データの読み出しをビット線側から行な
うことにより、書き込み速度と読み出し速度の両方を向
上させることが可能となる。つまり、本実施形態の不揮
発性半導体記憶装置及びその駆動方法によれば、従来ト
レードオフの関係にあった書き込み速度の向上と読み出
し速度の向上を同時に実現することができる。
【0091】もちろん、本実施形態の不揮発性半導体記
憶装置及びその駆動方法は、装置の微細化が進んだ場合
にも適用することができる。
【0092】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置においては、1本の主ビット線6から、互いに異なる
列のメモリセル1に接続された2本の副ビット線3が分
岐していたが、分岐する副ビット線3は3本以上であっ
てもよいし、逆に1本であってもよい。1本の主ビット
線から副ビット線3が3本以上分岐している場合は、主
ビット線6間の距離をさらに大きくすることができ、主
ビット線間容量をさらに小さくすることができるので、
読み出し速度をさらに向上させることができる。
【0093】なお、本実施形態の消去動作、書き込み動
作及び読み出し動作において、制御のために印加された
各電圧は絶対的なものではなく、しきい値電圧などメモ
リセルの特性に応じて最適なものを選べばよい。例え
ば、メモリセルのしきい値が書き込み状態で3V、消去
状態で1Vであるなら、メモリワード線から印加する読
み出し電圧は3Vではなく、例えば2Vにすればよい。
【0094】また、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の駆動方法では、メモリセルが1つのフローティング
ゲートを有するトランジスタであったが、これに替えて
基板(pウェル)とゲート電極との間に基板側から順に
トンネル酸化膜とシリコン窒化膜とを有するMNOS
(Metal Nitride Oxide Semiconductor)や、ゲート酸
化膜と強誘電体膜とを有するMFIS(Metal Ferroelec
tric Insulator Semiconductor)を用いてもよい。ま
た、特開平11−177068号公報に記載されたよう
な、メモリセルがメモリトランジスタと選択トランジス
タとの2つのトランジスタから構成されたものであって
もよい。
【0095】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の駆動方法においては、書き込み,消去共にトンネル
酸化膜全面を電子が通過するFNトンネル電流を用いて
行ったが、例えばCHE(Channel Hot Electron)によ
りフローティングゲートに電子を注入して書き込みを行
なうなど、他の方法を用いてもよい。
【0096】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を示す
ブロック回路図である。
【0097】同図に示すように、本実施形態の不揮発性
半導体記憶装置は、第1の実施形態に係る不揮発性半導
体記憶装置のメモリセルアレイに、装置を駆動するため
の周辺回路をさらに加えたものである。
【0098】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置のうちメモリセルアレイ部分は、ゲート電極,フロー
ティングゲート,ソース領域及びドレイン領域を有し、
2次元の行列状に配置されたスタックゲート型の複数の
メモリセル1と、行方向(図中の横方向)に設けられ、
複数のメモリセル1のゲート電極に接続されたメモリワ
ード線2と、ほぼ列方向(図中の縦方向)に延びる主ビ
ット線6と、主ビット線6から分岐し、ほぼ列方向に並
ぶn個(nは2以上の整数)のメモリセル1のドレイン
領域にそれぞれ接続された複数の副ビット線3と、各副
ビット線3のうち主ビット線6からの分岐点付近に介設
されたドレイン選択トランジスタ5と、行方向に設けら
れ、複数のドレイン選択トランジスタ5のゲートに接続
されたドレイン選択ワード線7と、1列に並ぶすべて
(2n個)のメモリセル1のソース領域にそれぞれ接続
される複数のソース線11とを備えている。
【0099】そして、本実施形態の不揮発性半導体記憶
装置は、上述のメモリセルアレイと、該メモリセルアレ
イの周辺部に設けられ、主ビット線6に接続する主ビッ
ト線電圧制御回路23と、メモリワード線2とドレイン
選択ワード線7とに接続する各ワード線電圧制御回路2
2と、ソース線11に接続し、複数のラッチ回路20を
有するソース線電圧制御回路21とを備えている。
【0100】本実施形態の不揮発性半導体記憶装置にお
いては、主ビット線6の電位を制御する主ビット線電圧
制御回路23と、メモリワード線2及びドレイン選択ワ
ード線7の電位を制御する各ワード線電圧制御回路22
と、ソース線11の電位を制御するソース線電圧制御回
路21とが互いに協働することにより、消去、書き込
み、読み出しなどの動作が行われる。
【0101】次に、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置における書き込み時の回路動作を説明する。
【0102】まず、1本のメモリワード線2に接続され
る各メモリセル1に書き込むデータは、主ビット線電圧
制御回路23から主ビット線6を介してソース線電圧制
御回路21の内部にあるラッチ回路20に順次送られ、
同回路に記憶される(注)
【0103】例えば、1本の主ビット線6から16本の
副ビット線3がメモリワード線方向に分岐するとし、1
本のメモリワード線2に接続される全メモリセル1の数
が1024個とすると、主ビット線6は64本になる。
このとき、64本の主ビット線6から同時にラッチ回路
20に記憶させられるデータ数は64個であるから、1
6回に分けて順次1024個分のデータをラッチ回路に
記憶させることになる。
【0104】次に、先にラッチ回路20に記憶させた1
024個のメモリセル分のデータをもとに、ソース線電
圧制御回路21がソース線電位を設定していくことによ
って、実際に各メモリセル1にデータが書き込まれる。
【0105】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置に用いられるソース線電圧制御回路21内では、1本
のソース線に対して1つのラッチ回路20が対応してい
るので、ラッチ回路20に記憶されたデータを同時にメ
モリセル1に書き込むことができる。
【0106】このような方法でソース線側から書き込み
を行なうことにより、1本の主ビット線6からメモリワ
ード線方向に複数の副ビット線が分岐していても、副ビ
ット線の分岐がない場合の従来の不揮発性半導体記憶装
置と同等の高速書き込みを維持することができる。
【0107】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置において、ソース線電圧制御回路21はメモリセルア
レイの周辺部に設けられた例について説明したが、この
ソース線電圧制御回路21をメモリセルアレイの内部、
例えばメモリワード線W1nとドレイン選択ワード線B
D21(符号は図1参照)の間に配置してもよい。
【0108】これにより、データを伝える各ソース線の
長さを短くすることができるので、ソース線での抵抗が
小さくなり、不揮発性半導体記憶装置の書き込み速度を
上げることができる。
【0109】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置において、1本のソース線に対して1つのラッチ回路
20が対応していたが、ラッチ回路20の数を減らし、
書き込みを複数回に分けて行なうことも可能である。例
えば、2本のソース線に対して1つのラッチ回路が対応
する場合、書き込みは2回に分けて行なう。このとき、
ソース線のうち半数には書き込みを防止する電圧を印加
し、残りの半数のソース線には書き込みデータに応じて
ラッチ回路より電圧を印加する。
【0110】これにより、ラッチ回路の数を減らすこと
ができるので、装置面積を縮小することができる。
【0111】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る不揮発性半導体記憶装置について、以下アレイ
構造と駆動方法に分けて説明する。
【0112】−アレイ構造− 図3は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置のアレイ構造を示す回路図である。
【0113】同図に示すように、本実施形態の不揮発性
半導体記憶装置のメモリセルアレイは、ゲート電極1
3,フローティングゲート17,ソース領域18及びド
レイン領域12を有し、2次元の行列状に配置されたス
タックゲート型の複数のメモリセル1と、行方向(図中
の横方向)に設けられ、複数のメモリセル1のゲート電
極13に接続されたメモリワード線2と、ほぼ列方向
(図中の縦方向)に延びた主ビット線6と、主ビット線
6から分岐し、ほぼ列方向に並ぶn個(nは2以上の整
数)のメモリセル1のドレイン領域12にそれぞれ接続
された副ビット線3と、各副ビット線3のうち主ビット
線6からの分岐点付近に介設されたドレイン選択トラン
ジスタ5と、行方向に設けられ、複数のドレイン選択ト
ランジスタ5のゲートに接続されたドレイン選択ワード
線7と、メモリワード線2及びドレイン選択ワード線7
と立体的に交差し、ほぼ列方向に延びた主ソース線24
と、1つの列に並ぶn個のメモリセル1のソース領域1
8にそれぞれ接続される複数の副ソース線4と、主ソー
ス線24と副ソース線4とを接続するソース側配線(S
11,S12…)と、副ソース線4のうちソース側配線
との接続点付近に介設されたソース選択トランジスタ8
と、1つの行に並んで配置されたソース選択トランジス
タ8の各ゲートに接続されたソース選択ワード線10と
を備えている。
【0114】本実施形態の不揮発性半導体記憶装置のメ
モリセルアレイにおいては、ビット線側だけでなくソー
ス線側も主ソース線24と副ソース線4からなる階層構
造をとっている点が第1の実施形態のメモリセルアレイ
と異なる。このように、ソース線側も階層構造をとるこ
とにより、同時に駆動するビット数を少なくすることが
できる。これにより、同時に駆動するトランジスタを減
らすことができるので、容量を小さく抑えられ、動作速
度の遅延が抑制される。
【0115】また、1本の主ソース線24は、ソース側
配線,副ソース線4及びソース選択トランジスタ8を介
して1つの列のメモリセル1のソース領域18のみに接
続されており、この点が従来例のメモリセルアレイと異
なる。
【0116】この構造により、1本の主ソース線24
は、1つの列に配置されたメモリセル1にのみ接続され
ているので、書き込みをソース線側から行なう場合に、
書き込み速度の低下が抑制される。これについては後に
説明する。
【0117】また、副ソース線4は、1つの列に並ぶメ
モリセル1のうちn個ずつに接続するように分割されて
設けられており、1つの主ソース線24は1個の接続点
あたりソース側配線を介して2本の副ソース線4に接続
されている。
【0118】なお、図3には、1本の主ビット線6が、
副ビット線3を介して1つの列に配置されたメモリセル
1にのみ接続する例を示すが、1本の主ビット線6が分
岐した副ビット線3を介して複数列のメモリセル1に接
続する構造をとってもよい。
【0119】なお、隣接する主ソース線24同士、ある
いは隣接する主ビット線及び副ビット線3同士は互いに
電気的に絶縁されている。
【0120】また、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置のメモリセルアレイは、図3に示すとおり、1つの行
を繰り返した構造をとるとともに、m行×2n列のセル
アレイが多数個しきつめられた構造となっている。
【0121】なお、以下の説明で、個別の主ビット線6
を図3の左側から順に主ビット線MB1,MB2,…M
Bmとし(mは2以上の整数)、個別のメモリワード線
2を順にメモリワード線W11,W12,…W1n,W
21,W22,…W2n、個別のドレイン選択ワード線
7を図3の上側から順にドレイン選択ワード線BD1,
BD2とし、個別の副ビット線3を副ビット線SB1
1,SB12,…SB1mとし、個別の主ソース線24
を図3の左側から順に主ソース線MS1,MS2,…M
Smとし、個別の副ソース線4を副ソース線SS11,
SS12,…SS1m,SS21,SS22,…SS2
mとし、個別のソース選択ワード線10を図3の上側か
ら順にソース選択ワード線BS1,BS2とする。
【0122】(消去動作)次に、本実施形態の不揮発性
半導体記憶装置における消去動作について説明する。な
お、データの消去については第1の実施形態の不揮発性
半導体記憶装置と同様の方法で行われ、図3に示すメモ
リセル1のフローティングゲート17から電子が放出さ
れた状態を消去状態とする。
【0123】例えば、図3に示すメモリワード線W11
に接続されるメモリセル1のデータを消去する場合、メ
モリワード線W11に−20Vの電圧を印加し、メモリ
セル1の属する基板(pウェル)の電位を0Vに固定す
る。そして、選択しないメモリワード線2(W12〜)
には0Vの電圧を印加する。
【0124】なお、消去時において、メモリセル1のソ
ース及びドレイン領域の電位はフローティング状態で良
い。
【0125】以上の電圧印加の結果、メモリワード線W
11に接続されたメモリセル1のゲート電極13には−
20Vの電圧が印加されることとなり、電子がフローテ
ィングゲートから基板に引き抜かれる。そして、メモリ
セル1のしきい値電圧が約1.0Vに低下する。
【0126】一方、選択されていないメモリセル1のゲ
ート−基板間には電位差が発生しないため、しきい値電
圧は変化せず、データの消去は行われない。
【0127】このように、消去時には、選択された1本
のメモリワード線2に接続されるすべてのメモリセル1
のデータが同時に消去される。
【0128】−書き込み動作− 本実施形態の不揮発性半導体記憶装置における書き込み
動作では、第1の実施形態と同様に、メモリセル1のフ
ローティングゲート17に電子を注入し、メモリセル1
のしきい値電圧が約4.0Vになった状態を書き込み状
態とする。
【0129】例えば、図3に示すメモリワード線W11
に接続されるメモリセル1のうち、副ビット線SB11
に接続されたメモリセル1に選択的に書き込む場合、メ
モリワード線W11に+15Vの電圧を、すべてのドレ
イン選択ワード線7(BD11〜)に0Vの電圧を、主
ソース線MS1に0Vの電圧を、ソース選択ワード線B
S1に3Vを、メモリセル1の属する基板(pウェル)
に0Vの電圧をそれぞれ印加する。また、メモリワード
線W11以外のメモリワード線2(W12〜)には0V
の電圧を、主ソース線MS1以外の主ソース線24(S
2〜)には5Vの電圧を印加し、ソース選択ワード線B
S1以外のソース選択ワード線10には0Vの電圧を印
加する。
【0130】これらの電圧印加により、メモリワード線
W11に接続されるすべてのメモリセル1がオン状態に
なるとともに、ソース選択ワード線BS1に接続された
ソース選択トランジスタ8がオン状態になり、ドレイン
選択ワード線BD1に接続されたドレイン選択トランジ
スタ5がオフ状態になるので、選択されたメモリセル1
が接続された副ビット線SB11と副ソース線SS11
には共に0Vの電圧が、選択しないメモリセル1が接続
された副ビット線3(SB12〜SB1m)と副ソース
線4(SS12〜SS1m)には共に5Vの電圧が、そ
れぞれ印加されることになる。
【0131】以上の電圧印加の結果、選択されたメモリ
セル1のゲート−基板間にはゲート電極側から15Vの
電圧が印加されることになり、電子がフローティングゲ
ート17へ注入される。これにより、選択されたメモリ
セル1のしきい値電圧が約4.0Vに上昇し、書き込み
状態となる。
【0132】また、メモリワード線W11以外のメモリ
ワード線2に接続されたメモリセル1ではゲート−基板
間に電位差は生じず、メモリワード線W11に接続され
たメモリセル1のうち選択されないメモリセルのゲート
−基板間でも10V以下の電位差しか発生しないため、
書き込みはほとんど行われず、メモリセル1のしきい値
電圧はほとんど変化しない。
【0133】このようにして、書き込み時には、メモリ
ワード線2に接続される個々のメモリセル1ごとにデー
タを書き込むことができる。また、1本のメモリワード
線に接続される個々のメモリセルに書き込みたいデータ
を同時に書き込むこともできる。
【0134】なお、本実施形態の書き込み動作において
は、第1の実施形態と同様に、データを書き込むメモリ
セルの選択は、ソース線側からの電圧印加により制御さ
れている。これは、ビット線側からデータの書き込みを
制御していた従来の書き込み方法と大きく異なる。
【0135】本実施形態の不揮発性半導体記憶装置のメ
モリセルにおいては、書き込み速度を遅延させる行方向
への配線の分岐がソース線側にないため、上述のように
ソース線側から書き込みを制御することにより、主ビッ
ト線6から多数の副ビット線3が行方向へ分岐する場合
においても、書き込み速度を維持することができる。
【0136】ただし、本実施形態の不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルにおいては、1本の主ソース線24か
ら列方向に複数の副ソース線4が分岐している。しか
し、列方向の分岐があっても、副ソース線4が行方向に
分岐する場合とは異なり、1列に並ぶメモリセルに対し
て1本の主ソース線24が接続されているので、メモリ
セル1にデータを書き込む際に複数回に分ける必要がな
い。そのため、書き込み速度に影響を与えない。
【0137】また、ソース線側が主ソース線と副ソース
線からなる階層構造をとり、且つ主ソース線と副ソース
線が互いに高さの異なる配線層内に分離して設けられて
いるため、主ソース線間に生じる容量を低減することが
でき、装置の微細化による書き込み速度の低下を抑制す
ることができる。
【0138】−読み出し動作− 次に、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置における読
み出し動作について説明する。
【0139】上述の通り、メモリセル1が消去状態なら
ば、しきい値電圧は約1Vに、書き込み状態ならば、し
きい値電圧は約4Vになっている。このため、第1の実
施形態の読み出し方法と同様に、例えばメモリセル1の
ゲートに3Vの電圧を印加し、メモリセル1のソース−
ドレイン間に電流が流れれば消去状態であり、流れなけ
れば書き込み状態であると判定することができる。
【0140】例えば、図3に示すメモリワード線W11
に接続されるメモリセル1のうち、副ビット線SB11
に接続されたメモリセル1を選択的に読み出す場合は、
メモリワード線W11に3Vの電圧を、ドレイン選択ワ
ード線BD1に3Vの電圧を、主ビット線MB1に1V
の電圧を、主ソース線MS1に0Vの電圧を、ソース選
択ワード線BS1に3Vの電圧を、メモリセル1の属す
る基板(pウェル)に0Vの電圧をそれぞれ印加する。
また、主ビット線MB1以外の主ビット線6(MB2
〜)はオープン状態にし、メモリワード線W11以外の
メモリワード線2(W12〜)に0Vの電圧をそれぞれ
印加する。また、他の主ソース線MS2〜や、ソース選
択ワード線BS2の電位は0Vとする。
【0141】これらの電圧印加により、読み出したいメ
モリセル1が接続されたメモリワード線W11には3V
の電圧が、副ビット線SB11には1Vの電圧が、副ソ
ース線S1には0Vの電圧がそれぞれ印加されることに
なる。
【0142】この結果、読み出したメモリセル1に接続
された主ビット線MB1に電流が流れれば消去状態であ
り、流れなければ書き込み状態であると判定することが
できる。
【0143】これと同様の方法で、他のメモリセルに保
持されるデータについても読み出すことができる。すな
わち、本実施形態の読み出し動作によれば、読み出した
いメモリセル1に保持されるデータを個別に読み出すこ
とができる。
【0144】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の読み出し動作においては、従来例及び第1の実施形
態の方法と同様にビット線側から行っている。
【0145】本実施形態のメモリセルアレイにおいて、
ビット線側の配線は、主・副ビット線からなる階層構造
を有し、主ビット線と主ビット線から分岐した副ビット
線とが互いに高さが異なる2つの配線層内に設けられて
いるので、同一配線層内の主ビット線の本数は階層構造
をとらない場合に比べ減っている。
【0146】また、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置においては、主ビット線から行方向に分岐する副ビッ
ト線の本数は2本であってもよく、その場合には、主ビ
ット線間に生じる容量がさらに低減されるので、ビット
線側から読み出す速度をより向上させることができる。
【0147】このように、書き込み時とは異なり、読み
出し時においては、1本の主ビット線から多数の副ビッ
ト線が分岐した構造の方が動作速度の上で有利である。
【0148】−まとめ− 以上のように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の
メモリセルアレイにおいては、ビット線側が主ビット線
6と副ビット線3とからなる階層構造をとるとともに、
ソース線側も主ソース線24と副ソース線4とからなる
階層構造をとっている。
【0149】また、1本の主ソース線24は、副ソース
線4とソース選択トランジスタ8とを介して1つの列に
配置されたメモリセル1にのみ接続されている。
【0150】本実施形態の不揮発性半導体記憶装置はこ
のようなアレイ構造を有するので、データの書き込みを
ソース線側、データの読み出しをビット線側から行なう
ことにより、書き込み速度と読み出し速度の両方を向上
させることが可能となる。
【0151】なお、図3には1本の主ビット線6から副
ビット線3の行方向への分岐が1本であったが、2本以
上であってもよく、読み出し動作については、1本の主
ビット線6から行方向に分岐する副ビット線3の本数が
多い方がより速くなる。
【0152】また、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置及びその駆動方法は、装置の微細化が進んだ場合にも
適用することができる。
【0153】なお、第1の実施形態同様、本実施形態の
消去動作、書き込み動作及び読み出し動作において、制
御のために印加された各電圧は絶対的なものではなく、
しきい値電圧などメモリセルの特性に応じて最適なもの
を選べばよい。
【0154】また、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の駆動方法では、メモリセルが1つのフローティング
ゲートを有するトランジスタであったが、これに替えて
基板(pウェル)とゲート電極との間に基板側から順に
トンネル酸化膜とシリコン窒化膜とを有するMNOS
や、ゲート酸化膜と強誘電体膜とを有するMFISを用
いてもよい。また、特開平11−177068号公報に
記載されたような、メモリセルがメモリトランジスタと
選択トランジスタとの2つのトランジスタから構成され
たものであってもよい。
【0155】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置の駆動方法においては、書き込み,消去共にトンネル
酸化膜全面を電子が通過するFNトンネル電流を用いて
行ったが、例えばCHEによりフローティングゲートに
電子を注入して書き込みを行なうなど、他の方法を用い
てもよい。
【0156】(第4の実施形態)図4は、本発明の第4
の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を示す
ブロック回路図である。
【0157】同図に示すように、本実施形態の不揮発性
半導体記憶装置は、第3の実施形態に係る不揮発性半導
体記憶装置のメモリセルアレイに、装置を駆動するため
の周辺回路をさらに加えたものである。
【0158】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置のうちメモリセルアレイ部分は、ゲート電極13,フ
ローティングゲート17,ソース領域18及びドレイン
領域12を有し、2次元の行列状に配置されたスタック
ゲート型の複数のメモリセル1と、行方向に設けられ、
複数のメモリセル1のゲート電極13に接続されたメモ
リワード線2と、ほぼ列方向に延びた主ビット線6と、
主ビット線6から分岐し、ほぼ列方向に並ぶn個(nは
2以上の整数)のメモリセル1のドレイン領域12にそ
れぞれ接続された副ビット線3と、各副ビット線3のう
ち主ビット線6からの分岐点付近に介設されたドレイン
選択トランジスタ5と、行方向に設けられ、複数のドレ
イン選択トランジスタ5のゲートに接続されたドレイン
選択ワード線7と、メモリワード線2及びドレイン選択
ワード線7と立体的に交差し、列方向に延びた主ソース
線24と、1つの列に並ぶn個のメモリセル1のソース
領域18に共通に接続される複数の副ソース線4と、主
ソース線24と副ソース線4とを接続するソース側配線
(S11,S12…)と、副ソース線4のうちソース側
配線との接続点付近に介設されたソース選択トランジス
タ8と、1つの行に並んで配置されたソース選択トラン
ジスタ8の各ゲートに接続されたソース選択ワード線1
0とを備えている。
【0159】そして、本実施形態の不揮発性半導体記憶
装置は、上述のメモリセルアレイと、該メモリセルアレ
イの周辺部にそれぞれ設けられた、主ビット線6に接続
する主ビット線電圧制御回路23と、メモリワード線
2,ドレイン選択ワード線7及びソース選択ワード線1
0に接続する各ワード線電圧制御回路22と、主ビット
線6と主ソース線24とに接続し、複数のラッチ回路2
0を有するソース線電圧制御回路21とを備えている。
【0160】本実施形態の不揮発性半導体記憶装置にお
いては、主ビット線6の電位を制御する主ビット線電圧
制御回路23と、メモリワード線2,ドレイン選択ワー
ド線7及びソース選択ワード線10の電位を制御する各
ワード線電圧制御回路22と、主ソース線24の電位を
制御するソース線電圧制御回路21とが互いに協働する
ことにより、消去、書き込み、読み出しなどの動作が行
われる。
【0161】次に、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置における書き込み時の回路動作を説明する。
【0162】まず、1本のメモリワード線2に接続され
る各メモリセル1に書き込むデータは、主ビット線電圧
制御回路23から主ビット線6を介してソース線電圧制
御回路21の内部にあるラッチ回路20に順次送られ、
同回路に記憶される。
【0163】例えば、1本の主ビット線6から16本の
副ビット線3がメモリワード線方向に分岐するとし、1
本のメモリワード線2に接続される全メモリセル1の数
が1024個とすると、主ビット線6は64本になる。
このとき、64本の主ビット線6から同時にラッチ回路
20に記憶させられるデータ数は64個であるから、1
6回に分けて順次1024個分のデータをラッチ回路に
記憶させることになる。
【0164】次に、先にラッチ回路20に記憶させた1
024個のメモリセル分のデータをもとにソース線電圧
制御回路21が主ソース線24の電位を設定していき、
これと同時に各ワード線電圧制御回路22が各ソース選
択ワード線10の電位を設定する。これにより、実際に
各メモリセル1にデータが書き込まれる。
【0165】このような方法でソース線側から書き込み
を行なうことにより、1本の主ビット線6からメモリワ
ード線方向に複数の副ビット線が分岐している場合で
も、副ビット線の分岐がない場合の従来の不揮発性半導
体記憶装置と同等の高速書き込みを維持することができ
る。
【0166】なお、図5(a)は、本実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置のうち、図4に示す領域Vのみを
示す図であり、図5(b)は、本実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置の変形例のうち、図4に示す領域Vの
みを示す図である。
【0167】図5(a)に示すように、本実施形態の不
揮発性半導体記憶装置に用いられるソース線電圧制御回
路21内では、1本の主ソース線24に対して1つのラ
ッチ回路20が対応しているので、ラッチ回路20に記
憶されたデータを同時にメモリセル1に書き込むことが
できる。
【0168】また、図5(b)に示すように、ラッチ回
路20の数を減らし、書き込みを複数回に分けて行なっ
てもよい。例えば、2本の主ソース線24に対して1つ
のラッチ回路20が対応する場合、書き込みは2回に分
けて行なう。このとき、1回目の書込みでは、主ソース
線24のうち半数(主ソース線MS1,MS3…)に書
き込みを防止する電圧を印加し、残りの半数の主ソース
線24(MS2,MS4…)に書き込みデータに応じて
ラッチ回路20より電圧を印加する。そして、2回目に
は、書き込み用電圧を印加する主ソース線と書き込み防
止用電圧を印加する主ソース線とを入れ替える。
【0169】これにより、ラッチ回路の数を減らすこと
ができるので、装置面積を縮小することができる。
【0170】なお、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置において、ソース線電圧制御回路21はメモリセルア
レイの周辺部に設けられた例について説明したが、この
ソース線電圧制御回路21をメモリセルアレイの内部、
例えばソース選択ワード線BS1とソース選択ワード線
BS2の間に配置してもよい。
【0171】これにより、データを伝える各ソース線の
長さを短くすることができるので、ソース線での抵抗が
小さくなり、不揮発性半導体記憶装置の書き込み速度を
上げることができる。
【0172】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置及びそ
の駆動方法によれば、ビット線が主ビット線と副ビット
線からなる階層構造をとり、1つの列に配置された複数
のメモリセルに対して1本のソース線が接続されるの
で、ビット線側から読み出しを行ない、ソース線側から
書き込み制御を行なうことにより、データの読み出しと
書き込みの両方の速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置のアレイ構造を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の構成を示すブロック回路図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置のアレイ構造を示す回路図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の構成を示すブロック回路図である。
【図5】(a),(b)は、それぞれ本発明の第4の実
施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のうち、図4に示
す領域Vを示す図、及び本発明の第4の実施形態に係る
不揮発性半導体記憶装置の変形例のうち、図4に示す領
域Vを示す図である。
【図6】従来の不揮発性半導体記憶装置のアレイ構造を
示す回路図である。
【符号の説明】
1 メモリセル 2 メモリワード線 3 副ビット線 4 副ソース線 5 ドレイン選択トランジスタ 6 主ビット線 7 ドレイン選択ワード線 8 ソース選択トランジスタ 9 共通ソース線 10 ソース選択ワード線 11 ソース線 12 ドレイン領域 13 ゲート電極 17 フローティングゲート 18 ソース領域 20 ラッチ回路 21 ソース線電圧制御回路 22 各ワード線電圧制御回路 23 主ビット線電圧制御回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 G11C 17/00 622A 29/792 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD04 AD05 AE05 5F083 EP02 EP22 EP79 ER02 ER19 ER23 ER30 GA03 KA06 KA12 5F101 BA01 BB02 BC02 BC11 BD36 BE02 BE05 BE07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極と、第1及び第2不純物拡散
    層と、情報保持部とを有し、2次元の行列状に配置され
    た複数の不揮発性メモリセルと、 上記複数の不揮発性メモリセルのうち、一部の複数の不
    揮発性メモリセルの第1不純物拡散層に共通に接続さ
    れ、ほぼ列方向に延びる複数の第1配線と、 上記一部の複数の不揮発性メモリセルの第2不純物拡散
    層に共通に接続され、ほぼ列方向に延びる複数の第2配
    線とを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、 上記各第1配線は、第1主配線と、上記第1主配線から
    分岐した、少なくとも1本の第1副配線とに分かれてい
    る不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 上記複数の第2配線のうち、互いに異なる列に配置され
    た複数の不揮発性メモリセルの第2不純物拡散層に接続
    された複数の第2配線は互いに絶縁され、 上記複数の第2配線のうち、互いに同じ列に配置された
    複数の不揮発性メモリセルの第2不純物拡散層に接続さ
    れた複数の第2配線は、互いに接続されていることを特
    徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の不揮発性半導
    体記憶装置において、 上記不揮発性メモリセルの上方に設けられた複数の配線
    層をさらに備え、上記複数の第2配線は、単一の上記配
    線層内に設けられていることを特徴とする不揮発性半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の不揮発性半導
    体記憶装置において、 上記複数の第2配線のそれぞれは、第2主配線と、上記
    第2主配線から分岐した第2副配線とに分かれ、 上記第2主配線と上記第2副配線とが、それぞれ互いに
    高さ位置が異なっていることを特徴とする不揮発性半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載
    の不揮発性半導体記憶装置において、 上記複数の第2配線に接続された複数のラッチ回路を内
    部に有し、上記複数の第1主配線に接続された書き込み
    制御回路とをさらに備え、 上記複数のラッチ回路は、データを書き込む際に、上記
    第1主配線を介して書き込み用データをラッチし、設定
    された電圧を上記各第2配線に印加する機能を有するこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 ゲート電極と、第1及び第2不純物拡散
    層と、情報保持部とを有し、2次元の行列状に配置され
    た複数の不揮発性メモリセルと、上記複数の不揮発性メ
    モリセルのうち一部の不揮発性メモリセルの第1不純物
    拡散層に共通に接続され、ほぼ列方向に延びる複数の第
    1副配線と、少なくとも1本の上記第1副配線に接続さ
    れた複数の第1主配線と、上記不揮発性メモリセルのう
    ち一部の不揮発性メモリセルの第2不純物拡散層に共通
    に接続され、ほぼ列方向に延びる複数の第2配線とを備
    えた不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、 上記各第1主配線の電位を制御することにより上記不揮
    発性メモリセルに保持されたデータを読み出すステップ
    (a)と、 上記各第2配線の電位を制御することにより上記不揮発
    性メモリセルにデータを書き込むステップ(b)とを含
    む不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の駆動方法において、 上記第1主配線を介して書き込み用のデータをラッチ回
    路に書き込むステップ(c)をさらに含み、 上記ステップ(b)では、上記ラッチ回路に書き込まれ
    たデータに基づいて書き込み制御回路が上記各第2配線
    の電位を制御することを特徴とする不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法。
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