JP3540881B2 - 不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法に関し、特にフラッシュ型EEPROM等の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)は、電気的に書き込み及び消去することが可能であるとともに、電源を切ってもデータが消えない不揮発性を有する。特に、全ビット一括又はブロック単位でデータの消去を行うようにしたフラッシュ型EEPROM(「フラッシュメモリ」と称する。)は、様々な分野で利用され、より大きな記憶容量を持つ製品が期待されている。
【0003】
このフラッシュメモリをより高集積化及び高容量化するための方式の1つとして、"A 1.28 μm2 Contactless Memory Cell Technology for a 3V-Only 64MbitEEPROM" (久米他:IEDM 92, pp.991-993 : 1992 IEEE)に記載されているようないわゆる「コンタクトレス方式」が提案されている。このコンタクトレス方式では、各メモリセルのソース/ドレイン拡散層がそのままソース線/ビット線を兼ねるように、行(columns )、列(rows)のマトリックスに配列されたメモリセルアレイの各行の複数のメモリセルのソース/ドレイン拡散層を基板内に連続して形成しており、この種のNOR型のセルアレイにそれまで必要であったメモリセル毎のドレインコンタクトを省くことで、セルサイズの縮小を可能としている。但し、この文献に記載の方式では、各行のメモリセルにソース拡散層とドレイン拡散層の一対が必要であった。
【0004】
一方、マスクROM等の読み出し専用メモリでは、各メモリセルのソース/ドレイン拡散層がそのままソース線/ビット線を兼ねるように上述の如く構成するとともに、列方向に延びるワード線に沿った方向で隣接する各一対のメモリセルで拡散層を共有するように構成することにより、ビット線方向の各行のメモリセルに1本のソース/ドレイン拡散層を設けるようにして高集積化を図るようにしたいわゆる「仮想接地方式」が提案されている(日経マイクロデバイス1993年12月号128〜129頁)。
【0005】
この仮想接地方式は、"NOR Virtual Ground(NVG) - A New Scaling Concept for Very Hight Density FLASH EEPROM and its Implementation in a 0.5um process:IEDM 92, pp.15-18 :1993 IEEE)に記載されているように、フラッシュメモリに対しても提案されている。以下、この文献に記載のフラッシュメモリにおける仮想接地方式について説明する。
【0006】
図15は、従来の仮想接地方式によるフラッシュメモリのメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。この図15に示すフラッシュメモリの書き込み動作を説明する。
【0007】
例えば、メモリセルM(3,6) にデータを書き込む場合、ワード線W2 を12V、他のワード線を0V、ビット線B3 を6V、ビット線B4 をフローティング(開放状態)、他のビット線を0V、ソース線S3 を6V、ソース線S4 をフローティング、他のソース線を0Vに夫々バイアスする。その結果、メモリセルM(3,6) の制御ゲートに12V、ドレインに6V、ソースに0Vが夫々印加され、メモリセルM(3,6) の浮遊ゲートにホットエレクトロンが注入されて、このメモリセルM(3,6) は書き込まれた状態になる。
【0008】
ここで、ソース線S3 に6Vが印加されることによって、メモリセルM(3,6) とビット線B3 を挟んで右側に隣接するメモリセルM(3,7) の誤書き込みが防止される。また、ビット線B4 がフローティングとされることによって、ソースに6Vが印加される更に右のメモリセルM(3,8) の誤書き込みが防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の仮想接地方式を採用した従来のフラッシュメモリの書き込み方法においては、例えば、メモリセルM(3,6) にデータを書き込む場合、4つ隣のメモリセルM(3,10)は、制御ゲートに12V及びドレインに0Vが夫々印加され、ソースがフローティングである。この条件は、データを書き込まれていないメモリセルが、その浮遊ゲートとドレインとの電位差によるファウラー・ノードハイム(FN)トンネル現象のためにデータ書き込みを起こしやすい条件である。即ち、上述した従来の書き込み方法では、或るメモリセルに書き込みを行う際に他のメモリセルに誤書き込みが起こる可能性が高いという問題があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、特に仮想接地方式を採用した不揮発性半導体記憶装置において、選択されたメモリセルへのデータ書き込み動作時に他のメモリセルに誤書き込みされることのない信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法は、半導体基板上に行および列のマトリックスに配置されるように形成され、各メモリセルがソース、ドレイン及び浮遊ゲートと制御ゲートを含む複合ゲート構造を有するメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、各列に配置されたメモリセルの隣接する2つが、それぞれのソース又はドレインとなる1つの不純物拡散層を共有し、各列に配置された上記メモリセルの上記制御ゲートを含んでワード線が構成されており、列方向に交互に複数のビット線及び複数のソース線が配列されており、上記メモリセルのソース又はドレインである上記不純物拡散層が上記半導体基板内で行方向に連続的に形成されて上記ソース線又は上記ビット線の少なくとも一部を構成している不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、書き込むべき第1のメモリセルの制御ゲートに第1の電圧、ドレインに第2の電圧、ソースに上記第2の電圧より小さい第3の電圧を印加して、該メモリセルの浮遊ゲートにホットエレクトロンを注入し、上記第1のメモリセルとドレインを共有し、ソースを共有しない第2のメモリセルのソースに上記第2の電圧を印加し、上記第2のメモリセルとソースを共有し、ドレインを共有しない第3のメモリセルのドレイン、及び、上記第3のメモリセルとドレインを共有し、ソースを共有しない第4のメモリセルのソースに、上記第2の電圧より小さく、上記第3の電圧より大きい第4の電圧を印加することを特徴とする。
【0022】
上記第1、第2、第3及び第4の電圧は、それぞれ12V、6V、0V及び3Vであってよい。
【0023】
別の観点では、半導体基板上に行および列のマトリックスに配置されるように形成され、各メモリセルがソース、ドレイン及び浮遊ゲートと制御ゲートを含む複合ゲート構造を有するメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、各列に配置されたメモリセルの隣接する2つが、それぞれのソース又はドレインとなる1つの不純物拡散層を共有し、各列に配置された上記メモリセルの上記制御ゲートを含んでワード線が構成されており、列方向に交互に複数のビット線及び複数のソース線が配列されており、上記メモリセルのソース又はドレインである上記不純物拡散層が上記半導体基板内で行方向に連続的に形成されて上記ソース線又は上記ビット線の少なくとも一部を構成している不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、書き込むべき第1のメモリセルの制御ゲートに第1の電圧、ドレインに第2の電圧、ソースに上記第2の電圧より小さい第3の電圧を印加して、該メモリセルの浮遊ゲートにホットエレクトロンを注入し、
上記第1のメモリセルとドレインを共有し、ソースを共有しない第2のメモリセルのソースに上記第3の電圧より大きく、上記第2の電圧より小さい第4の電圧を印加する。
【0024】
上記第1、第2、第3及び第4の電圧は、それぞれ12V、6V、0V及び3Vであってよい。
【0030】
本発明に係る他の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法は、半導体基板に形成され且つ浮遊ゲートと制御ゲートの複合ゲート構造を有するメモリセルがマトリックス状に配列されたメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、上記制御ゲートで構成されるワード線の方向に隣接する各2つの上記メモリセルがソース又はドレインである不純物拡散層を共有し、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルが2n個(n:自然数)毎のブロックに分割され、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルのドレインである上記不純物拡散層が上記ブロック毎に上記半導体基板内に連続的に形成されて、副ビット線を構成し、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルのソースである上記不純物拡散層が、隣接する各2つのブロックに跨がった2n個の上記メモリセルにおいて上記半導体基板内に連続的に形成されて、副ソース線を構成し、上記各副ビット線が、上記ブロック毎に設けられたビット選択トランジスタ及びビットコンタクトを介して主ビット線に接続し、上記ビット選択トランジスタのゲートがビット選択ワード線に接続し、上記各副ソース線が、上記各ブロック間に設けられたソースコンタクトを介して主ソース線に接続している不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、書き込むべきメモリセルの上記制御ゲートに第1の電圧、ドレインに第2の電圧及びソースに上記第2の電圧よりも小さい第3の電圧を印加するとともに、上記書き込むべきメモリセルとドレインを共有し且つソースを共有しないメモリセルのソースに上記第3の電圧よりも大きく上記第2の電圧よりも小さい第4の電圧を印加することを特徴とする。
【0032】
本発明に係る更に他の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法は、半導体基板に形成され且つ浮遊ゲートと制御ゲートの複合ゲート構造を有するメモリセルがマトリックス状に配列されたメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、上記制御ゲートで構成されるワード線の方向に隣接する各2つの上記メモリセルがソース又はドレインである不純物拡散層を共有し、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルが2n個(n:自然数)毎のブロックに分割され、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルのドレインである上記不純物拡散層が上記ブロック毎に上記半導体基板内に連続的に形成されて、副ビット線を構成し、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルのソースである上記不純物拡散層が、隣接する各2つのブロックに跨がった2n個の上記メモリセルにおいて上記半導体基板内に連続的に形成されて、副ソース線を構成し、上記各副ビット線が、上記ブロック毎に設けられたビット選択トランジスタ及びビットコンタクトを介して主ビット線に接続し、上記ビット選択トランジスタのゲートがビット選択ワード線に接続し、上記各副ソース線が、上記各ブロック間に設けられたソースコンタクトを介して主ソース線に接続している不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、書き込むべきメモリセルの上記制御ゲートに第1の電圧、ドレインに第2の電圧及びソースに上記第2の電圧よりも小さい第3の電圧を印加するとともに、上記書き込むべきメモリセルとドレインを共有し且つソースを共有しない第2のメモリセルのソースに上記第2の電圧を印加し、上記第2のメモリセルとソースを共有し且つドレインを共有しない第3のメモリセルのドレイン及び上記第3のメモリセルとドレインを共有し且つソースを共有しない第4のメモリセルのソースに上記第3の電圧よりも大きく上記第2の電圧よりも小さい第4の電圧を夫々印加することを特徴とする。
【0033】
なお、上記各副ソース線が、上記各ブロック間に設けられたソース選択トランジスタ及び上記ソースコンタクトを介して上記主ソース線に接続され、上記ソース選択トランジスタのゲートがソース選択ワード線に接続されていてもよい。この場合、前記不揮発性半導体記憶装置が、上記ワード線、上記ビット選択ワード線及び上記ソース選択ワード線が夫々接続されたワード線デコーダと、上記主ビット線が接続されたビット線デコーダと、上記主ソース線が接続されたソース線デコーダと、を有していてもよい。
また、メモリセルへの書き込みがそのメモリセルの上記浮遊ゲートへのホットエレクトロン注入により行われてもよい。
【0034】
本発明では、第1のメモリセルに所定のデータを書き込むとき、第1のメモリセルと同じ列に配置されるメモリセルが誤書き込みされないようにすることが可能である。つまり、書き込むべきメモリセルとドレインを共有して隣接する第2のメモリセルのソースにドレインと同じ高電圧を印加してその誤書き込みを防止するとともに、この第2のメモリセルとソースを共有して隣接する第3のメモリセルのドレイン及びこの第3のメモリセルとドレインを共有して隣接する第4のメモリセルのソースに所定の電圧を夫々印加することにより、この第4のメモリセルとソースを共有して隣接する第5のメモリセル(例えば、従来のメモリセルM(3,10))を含めた全てのメモリセルの誤書き込みを防止することができる。
【0035】
また、本発明の不揮発性半導体記憶装置によると、このような書き込み方法による各メモリセルの制御ゲート、ドレイン、ソースへの電圧印加を容易にできる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態につき図面を参照して説明する。
【0038】
図1は、本発明の書き込み方法を適用する仮想接地方式によるフラッシュメモリのメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。図1には、3つのメモリセルブロック(以下、単に「ブロック」という。)1、2、3が描かれており、各ブロックには、縦8×横13=104個のメモリセル(夫々をM(p,q) という記号で表す。ここで、p は1から8までの自然数、q は1から13までの自然数を夫々表すものとする。)がマトリックス状に配列され且つNOR型に接続されている。メモリセルアレイ内には、このようなブロックが行列夫々の方向に多数配列されている。各メモリセルM(p,q) は、半導体基板の表面部分に互いに離隔して形成された一対の不純物拡散層であるソース及びドレインと、これら不純物拡散層の間の半導体基板上に絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、この浮遊ゲート上に絶縁膜を介して形成された制御ゲートとを有する不揮発性のメモリセルである。
【0039】
各ブロックの各列のメモリセルM(p,q) の制御ゲートの夫々は、列方向に隣接するメモリセルの制御ゲートと連続して形成されることによって8本のワード線W0 〜W7 を構成している。また、メモリセルM(p,q) の夫々は、列方向(ワード線方向)で隣接するメモリセルとソース又はドレインを共有している。例えば、図中央に示すメモリセルM(3,6) は、右側のメモリセルM(3,7) とドレインを共有し、左側のメモリセルM(3,5) とソースを共有している。
【0040】
各ブロック1、2、3には、8本のワード線W0 〜W7 と7本のビット線B0 〜B6 と7本のソース線S0 〜S6 が夫々接続されている。そして、各ブロック1、2、3のワード線W0 〜W7 は夫々13個のメモリセルM(1,1) 〜M(1,13)、M(2,1) 〜M(2,13)、‥‥、M(8,1) 〜M(8,13)のゲートに接続されている。また、ビット線B0 〜B6 及びソース線S0 〜S6 の夫々は、ワード線W0 〜W7 と直交する方向(行方向)に配列したメモリセルのドレイン拡散層及びソース拡散層が夫々基板内で連続して形成されることにより構成されている。また、メモリセルアレイ内で複数のビット線B0 〜B6 と複数のソース線S0 〜S6 は列方向に交互に配置されている。
【0041】
また、各ブロック1、2、3に属する選択トランジスタST0 〜ST13のうち、選択トランジスタST1 、ST3 、ST5 、ST7 、ST9 、ST11、ST13のソース及びドレインには、ビット線B0 及びソース線S0 、ビット線B1 及びソース線S1 、‥‥、ビット線B6 及びソース線S6 が夫々接続されているとともに、ゲートには総てのブロックに共通の選択ワード線SW1 が接続されている。一方、選択トランジスタST2 、ST4 、ST6 、ST8 、ST10、ST12のソース及びドレインには、ビット線B1 及びソース線S0 、ビット線B2 及びソース線S1 、‥‥、ビット線B6 及びソース線S5 が夫々接続されているとともに、ゲートには総てのブロックに共通の選択ワード線SW2 が接続されている。また、ゲートに選択ワード線SW2 が接続されている選択トランジスタST0 のドレインはビット線B1 に接続され、ソースは図外の隣のブロックのソース線S6 に接続されている。
【0042】
各ブロック毎に設けられたビットコンタクトBC1 〜BC7 の夫々は、基板内に形成されたビット線B0 〜B6 と基板上に絶縁膜を介して例えばアルミニウム等の金属で形成された主ビット線231(図2参照)とを接続している。尚、ソース線S0 〜S6 の夫々はフローティング(開放状態)になっている。
【0043】
図2は、図1のフラッシュメモリの回路構成を示すブロック図である。図2において、メモリセルアレイ21は、図1に示したようにマトリックス状に配列されたメモリセルを多数有している。列デコーダ22には、メモリセルアレイ21のブロック毎に設けられたワード線W0 〜W7 が夫々接続され、制御回路25からの信号によりワード線の1つを選択する。第1行デコーダ23及びこれとメモリセルアレイ21を挟んで反対側に示された第2行デコーダ24には、メモリセルアレイ21の主ビット線231が夫々接続されている。制御回路25は、入力端子INから入力バッファ回路26を介して送られたアドレス信号の内容に応じて、データ書き換え及び読み出しのための命令(書き換え又は読み出しのために選択されたメモリセルのアドレスに基づき選択されたビット線、ワード線を示す信号を含む)を列デコーダ22、選択ワード線SW1 並びにSW2 、第1行デコーダ23及び第2行デコーダ24に夫々送る。
【0044】
電圧制御回路29は、外部から12V(電源電圧5Vから昇圧された電圧)及び5V(電源電圧)を夫々供給されており、その内部において3V及び6Vの電圧を発生し、3V、5V、6V及び12Vの電圧は、電圧制御回路29から制御回路25を介して列デコーダ22、選択ワード線SW1 並びにSW2 、第1行デコーダ23及び第2行デコーダ24に夫々供給される。そして、列デコーダ22は0V、5V又は12Vの電圧を、第1行デコーダ23は0V又は6Vの電圧を、第2行デコーダ24は0V又は3Vの電圧を、データ書き換え又は読み出しの各動作に応じて各メモリセルの制御ゲート、ドレイン及びソースに夫々印加する。このように、2つの行デコーダ23、24を用いるのは、1つの行デコーダによって3Vと6Vの2種類の電圧をビット線群に同時に供給することが困難だからである。第2行デコーダ24に接続されたマルチプレクサ27は、制御回路25からの命令に応じて第2行デコーダ24からの信号のいずれかを選択し、これをソース線に接続されたセンスアンプ28に向けて出力する。センスアンプ28において増幅された信号は、出力バッファ回路30を介して出力端子OUTから出力される。
【0045】
図3は、図1のメモリセルアレイの概略を示す部分的な平面図である。図3においては、図1のメモリセルアレイのうち、1つのブロックのメモリセルM(1,5) 〜M(1,12)、M(2,5) 〜M(2,12)、‥‥、M(8,5) 〜M(8,12)の64個のメモリセルを示している。メモリセルM(1,5) 〜M(1,12)、‥‥、M(8,5) 〜M(8,12)の制御ゲートの夫々はワード線W0 、‥‥、W7 と一体に形成されており、ワード線W0 、‥‥、W7 の夫々の下には各メモリセルに対応して8つの浮遊ゲート31が形成されている。また、ワード線と直交する方向に延びたビット線B3 〜B 5及びソース線S2 〜S 5は、シリコン基板の内部の浮遊ゲート31に挟まれる位置に交互に形成されている。本例のメモリセルでは、ワード線方向での1つのメモリセル当たりの最小寸法が、ビットコンタクトBCを介してビット線に接続される主ビット線である例えばアルミ配線のピッチで決められるとともに、ビット線方向での1つのメモリセル当たりの最小寸法が、制御ゲートであるワード線W0 、‥‥、W7 のピッチで決められ、個々のメモリセルのサイズを極めて小さくすることができる。
【0046】
図4は、図1のフラッシュメモリのメモリセルの製造方法を工程順に示す断面図である。尚、図4の各図はメモリセルのワード線方向に沿った断面図である。
【0047】
まず、図4(a)に示すように、P型シリコン基板41上の全面にシリコン窒化膜42を形成した後、メモリセルを形成すべき領域にのみシリコン窒化膜42が残存するように、フォトレジスト(図示せず)を用いた微細加工によってシリコン窒化膜42を選択的にエッチング除去し、シリコン窒化膜42に開口部43を形成する。しかる後、開口部43底部のシリコン基板41に交互にN- 拡散層44及びP+ 拡散層45が形成されるように、シリコン窒化膜42及びパターニングしたフォトレジスト(図示せず)をマスクとして、シリコン基板41にホウ素(B)及びリン(P)を夫々イオン注入する。
【0048】
次に、図4(b)に示すように、シリコン窒化膜42をマスクとして、シリコン基板41に砒素(AS )をイオン注入し、N- 拡散層44及びP+ 拡散層45に夫々包含されるようにN+ 拡散層46を形成する。
【0049】
次に、図4(c)に示すように、シリコン窒化膜42をマスクとしてLOCOS法によりシリコン基板41を熱酸化し、フィールド酸化膜47を形成する。
【0050】
次に、図4(d)に示すように、シリコン窒化膜42を除去する。
【0051】
次に、図4(e)に示すように、トンネル酸化膜48を形成した後、シリコン基板41上の全面に多結晶シリコン膜を形成する。そして、フォトレジスト(図示せず)を用いた微細加工によってこの多結晶シリコン膜を選択的にエッチング除去し、浮遊ゲート49を形成する。
【0052】
次に、図4(f)に示すように、全面にシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなるONO膜50を形成した後、全面に多結晶シリコン膜を形成する。そして、フォトレジスト(図示せず)を用いた微細加工によってこの多結晶シリコン膜を選択的にエッチング除去し、ワード線である制御ゲート51を形成する。
【0053】
次に、図4(g)に示すように、全面に層間絶縁膜52を形成した後、この層間絶縁膜52の所定位置に開口したコンタクト孔(図示せず)においてN+ 拡散層46と接続されるように、アルミニウムからなる主ビット線53及び主ソース線54を基板上に形成する。以上の工程により、図1に示したメモリセルアレイが製造できる。
【0054】
図4に示したメモリセルにおいては、N- 拡散層44に包含されるN+ 拡散層46が基板内でソース線を構成しており、P+ 拡散層45に包含されるN+ 拡散層46が基板内でビット線を構成している。従って、基板内ソース線においてはN- 拡散層44の存在により接合耐圧が高くなるとともに、基板内ビット線においてはP+ 拡散層45の存在によりチャネルホットエレクトロンの発生効率が向上して書き込み速度が速くなる。
【0055】
次に、図1に示すフラッシュメモリの書き込み動作を図5及び図6を参照して説明する。
【0056】
まず、例えば、ブロック2のメモリセルM(3,6) にデータを書き込む場合、図1及び図5に示すように、ブロック2のワード線W2 を12V、他のワード線を0V、ビット線B3 に接続された主ビット線を6V、ビット線B4 に接続された主ビット線を3V、他の主ビット線を0V、選択ワード線SW1 を5V及び選択ワード線SW2 を0Vに夫々バイアスする。すると、図1に示す選択トランジスタST1 、ST3 、ST5 、ST7 、ST9 、ST11、ST13が夫々オンになり、ビット線B0 とソース線S0 、ビット線B1 とソース線S1 、…、ビット線B6 とソース線S6 とが夫々導通して同電位になる。この結果、ブロック2のメモリセルM(3,6) の制御ゲートに12V、ドレインに6V、ソースに0Vが夫々印加され、メモリセルM(3,6) の浮遊ゲートにホットエレクトロンが注入されて、このメモリセルM(3,6) は書き込まれた状態になる。
【0057】
このとき、図5に示すように、ソース線S3 に6Vを印加するので、メモリセルM(3,6) とビット線B3 を挟んで隣接するメモリセルM(3,7) は、ソース及びドレインに夫々6Vが印加されることになり、誤書き込みが起こらない。また、ビット線B4 に3Vを印加するので、ソースに6Vが印加されるメモリセルM(3,8) の誤書き込みも起こらない。
【0058】
更に、ソース線S4 に3Vを印加するので、メモリセルM(3,8) とビット線B4 を挟んで隣接するメモリセルM(3,9) は、ソース及びドレインに夫々3Vが印加されることになり、誤書き込みが起こらない。更に、このメモリセルM(3,9) とソース線S4 を挟んで隣接するメモリセルM(3,10)は、ソースに3V及びドレインに0Vが夫々印加されることになり、誤書き込みが起こらない。
【0059】
尚、ビット線B4 及びソース線S4 に印加する3Vという値は、メモリセルM(3,8) 及びメモリセルM(3,10)のいずれの浮遊ゲートにもホットエレクトロン注入やFNトンネル現象により電荷が注入されないように0〜6Vの範囲で適宜変更が可能である。
【0060】
次に、例えば、ブロック2のメモリセルM(3,7) にデータを書き込む場合には、図1及び図6に示すように、ブロック2のワード線W2 を12V、他のワード線を0V、ビット線B3 に接続された主ビット線を6V、ビット線B2 に接続された主ビット線を3V、他の主ビット線を0V、選択ワード線SW1 を0V及び選択ワード線SW2 を5Vに夫々バイアスする。すると、図1に示す選択トランジスタST0 、ST2 、ST4 、ST6 、ST8 、ST10、ST12が夫々オンになり、ビット線B1 とソース線S0 、ビット線B2 とソース線S1 、…、ビット線B6 とソース線S5 とが夫々導通して同電位になる。また、ソース線S6 は、隣のブロックの選択トランジスタST0 を介してそのブロックのビット線B0 により0Vに制御される。この結果、ブロック2のメモリセルM(3,7) の制御ゲートに12V、ドレインに6V、ソースに0Vが夫々印加され、メモリセルM(3,7) の浮遊ゲートにホットエレクトロンが注入されて、このメモリセルM(3,7) は書き込まれた状態になる。
【0061】
このとき、図6に示すように、ソース線S2 に6Vを印加するので、メモリセルM(3,7) とビット線B3 を挟んで隣接するメモリセルM(3,6) は、ソース及びドレインに夫々6Vが印加されることになり、誤書き込みが起こらない。また、ビット線B2 に3Vを印加するので、ソースに6Vが印加されるメモリセルM(3,5) の誤書き込みも起こらない。
【0062】
更に、ソース線S1 に3Vを印加するので、メモリセルM(3,5) とビット線B2 を挟んで隣接するメモリセルM(3,4) は、ソース及びドレインに夫々3Vが印加されることになり、誤書き込みが起こらない。更に、このメモリセルM(3,4) とソース線S1 を挟んで隣接するメモリセルM(3,3) は、ソースに3V及びドレインに0Vが夫々印加されることになり、誤書き込みが起こらない。
【0063】
次に、図1に示すフラッシュメモリの読み出し動作を説明する。例えば、ブロック2のメモリセルM(3,6) からデータを読み出す場合、ブロック2のワード線W2 を5V、他のワード線を0V、ビット線B3 に接続された主ビット線を3V、他の主ビット線を0V、選択ワード線SW1 を5V及び選択ワード線SW2 を0Vに夫々バイアスする。すると、選択トランジスタST1 、ST3 、ST5 、ST7 、ST9 、ST11、ST13が夫々オンになって、ビット線B3 とソース線S3 が夫々3Vになるとともに、他のビット線及びソース線が総て0Vになる。この結果、ブロック2のメモリセルM(3,6) の制御ゲートに5V、ドレインに3V、ソースに0Vが夫々印加される。このとき、ビット線B3 に電流が流れるか否かによって、メモリセルM(3,6) が書き込み状態又は消去状態のいずれであるかを判定する。
【0064】
次に、図1に示すフラッシュメモリの消去動作を説明する。本例では、メモリセルアレイの全メモリセルの記憶内容を一括して消去する。そのために、総てのブロックのワード線W0 〜W7 を−12Vにバイアスする。この結果、書き込み状態にあるメモリセルの浮遊ゲートからFNトンネル現象により電子が引き抜かれ、メモリセルに書き込まれたデータは消去される。尚、或るワード線にのみ−12Vをバイアスすることによって、そのワード線に接続されたメモリセルのみを消去することもできる。
【0065】
以上、本発明の第1の実施形態につき説明したが、仮想接地方式を採用したフラッシュメモリにおいては、1本のビット線が、行方向に配列された非常に多くのメモリセルに接続されているため、例えば、ブロック2のメモリセルM(3,6) にデータを書き込む場合、副ビット線B3 に接続された総てのブロックのメモリセルM(1,6) 、M(2,6) 等のきわめて多くのメモリセルに関して、その制御ゲートに0V、ソースに0V及びドレインに6Vが印加されることになる。この条件は、データを書き込まれたメモリセルが、浮遊ゲートとドレインとの電位差によるファウラー・ノルドハイム(FN)トンネル現象のためにデータ消去を起こしやすい条件である。即ち、上述の仮想接地方式を採用したフラッシュメモリでは、書き込み時に他のメモリセルに誤消去が起こる可能性が高いという問題がある。
【0066】
そして、例えば、ブロック2のメモリセルM(3,6) にデータを書き込んだ後に誤消去検出を行って装置の信頼性を高めようとする場合には、ビット線B3 に接続された総てのブロックのメモリセルに関して誤消去検出動作を行う必要があり、その誤消去検出のために長時間を要するという問題がある。
【0067】
本発明の第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、この問題を解決するため、1つのビット線に接続されるメモリセルの数を少なくするように構成されている。以下、第2の実施形態につき図面を参照して説明する。
【0068】
図7は、本発明の第2の実施形態によるフラッシュメモリのメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。図7には、2つのメモリセルブロック(以下、単に「ブロック」という。)1、2が描かれており(尚、ブロック1は、紙面の都合上、下側半分だけを示した。)、各ブロックには縦16×横13=208個のメモリセル(夫々をM(p,q) という記号で表す。ここで、p は1から16までの自然数、q は1から13までの自然数を夫々表すものとする。)がマトリックス状に配列され且つNOR型に接続されている。メモリセルアレイ内には、このようなブロックが縦横夫々の方向に多数配列されている。各メモリセルM(p,q) は、半導体基板の表面部分に互いに離隔して形成された一対の不純物拡散層であるソース及びドレインと、これら不純物拡散層の間の半導体基板上に絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、この浮遊ゲート上に絶縁膜を介して形成された制御ゲートとを有する不揮発性のメモリセルである。
【0069】
各ブロックの各列のメモリセルM(p,q) の制御ゲートの夫々は、図中列方向に隣接するメモリセルの制御ゲートと連続して形成されることによって16本のワード線W0 〜W15を構成している。また、メモリセルM(p,q) の夫々は、図中列方向(ワード線方向)に隣接するメモリセルとソース又はドレインを共有している。例えば、メモリセルM(4,5) は、左側のメモリセルM(4,4) とドレインを共有し、右側のメモリセルM(4,6) とソースを共有している。
【0070】
各ブロック1、2には、16本のワード線W0 〜W15と7本の副ビット線B0 〜B6 と7本の副ソース線S0 〜S6 とが夫々接続されている。各ブロックのワード線W0 〜W15は夫々13個のメモリセルM(1,1) 〜M(1,13)、M(2,1) 〜M(2,13)、‥‥、M(16,1)〜M(16,13) のゲートに接続されている。また、副ビット線B0 〜B6 及び副ソース線S0 〜S6 の夫々は、ワード線W0 〜W15と直交する方向(行方向、即ち、ビット線方向)に配列したメモリセルのドレイン拡散層及びソース拡散層が夫々連続して形成されることによって構成されている。
【0071】
副ビット線B0 〜B6 の夫々は、ブロック毎に、即ち、1つのブロックに属する16個のメモリセルM(1,q) 〜M(16,q)毎に分断され、他のブロックの副ビット線とは独立に制御可能になっている。一方、副ソース線S0 〜S6 の夫々は、副ビット線方向に隣接する2つのブロックに跨がって、即ち、1つのブロックに属する8個のメモリセルM(9,q) 〜M(16,q)及び当該ブロックと副ビット線方向に隣接するブロックに属する8個のメモリセルM(1,q) 〜M(8,q) の計16個のメモリセル毎に分断されている。
【0072】
また、各ブロックのメモリセルM(8,q) とメモリセルM(9,q) との間に形成された各ビットコンタクトBC1 〜BC6 は、各一対のビット選択トランジスタST1 とST2 、ST3 とST4 、ST5 とST6 、ST7 とST8 、ST9 とST10、並びに、ST11とST12のドレインと図示しない絶縁膜を介して基板上に例えばアルミニウム等の金属で形成された主ビット線1231(図8参照)とを接続している。また、ビットコンタクトBC7 は、ビット選択トランジスタST13のドレインと図示しない絶縁膜を介して基板上に例えばアルミニウム等の金属で形成された主ビット線1231(図8参照)とを接続している。
【0073】
ビット選択トランジスタST1 、ST3 、ST5 、ST7 、ST9 、ST11、ST13のソースには、副ビット線B0 、副ビット線B1 、‥‥、副ビット線B6 が夫々接続されているとともに、ゲートには、ワード線方向に延びたビット選択ワード線SW2 が接続されている。一方、ビット選択トランジスタST2 、ST4 、ST6 、ST8 、ST10、ST12のソースには、副ビット線B1 、副ビット線B2 、‥‥、副ビット線B6 が夫々接続されているとともに、ゲートには、ワード線方向に延びたビット選択ワード線SW1 が接続されている。
【0074】
ブロック1とブロック2との間に形成されたソースコンタクトSC1 〜SC7 は、副ソース線S0 〜S6 と図示しない絶縁膜を介して基板上に例えばアルミニウム等の金属で形成された主ソース線1241(図8参照)とを接続している。
【0075】
本実施形態のように、各ブロックの中央位置にビットコンタクトBCを設け、ブロック間にソースコンタクトSCを設けることにより、メモリセルアレイ中のコンタクトの分布が均一となって、素子の集積度を高めることができる。
【0076】
図8は、本実施形態のフラッシュメモリの回路構成を示すブロック図である。図2において、メモリセルアレイ21は、図7に示したようにマトリックス状に配列されたメモリセルを多数有している。ワード線デコーダ122には、メモリセルアレイ21のブロック毎に設けられたワード線W0 〜W15とビット選択ワード線SW1 、SW2 が夫々接続されている。ビット線デコーダ123及びこれとメモリセルアレイ21を挟んで反対側に示されたソース線デコーダ124には、メモリセルアレイ21の主ビット線1231及び主ソース線1241が夫々接続されている。チップ制御回路25は、入力端子INから入力バッファ回路26を介して送られたアドレス信号の内容に応じて、データ書き換え及び読み出しのための命令をワード線デコーダ122、ビット線デコーダ123及びソース線デコーダ124に夫々送る。
【0077】
電圧制御回路29は、外部から12V(電源電圧5Vから昇圧された電圧)及び5V(電源電圧)を夫々供給されており、その内部において3V及び6Vの電圧を発生する。これらの電圧(3V、5V、6V、12V)は、電圧制御回路29からチップ制御回路25を介してワード線デコーダ122、ビット線デコーダ123及びソース線デコーダ124に夫々供給される。そして、ワード線デコーダ122は0V、5V又は12Vの電圧を、ビット線デコーダ123は0V又は6Vの電圧を、ソース線デコーダ124は0V又は3Vの電圧を、データ書き換え又は読み出しの各動作に応じて各メモリセルの制御ゲート、ドレイン及びソースに夫々印加する。ソース線デコーダ124に接続されたマルチプレクサ27は、チップ制御回路25からの命令に応じてソース線デコーダ124からの信号のいずれかを選択し、これをセンスアンプ28に向けて出力する。センスアンプ28において増幅された信号は、出力バッファ回路30を介して出力端子OUTから出力される。
【0078】
図9は、本実施形態におけるメモリセルアレイの概略を示す部分的な平面図である。図9においては、図7のメモリセルアレイのうち、ブロック2のメモリセルM(1,5) 〜M(1,12)、M(2,5) 〜M(2,12)、‥‥、M(8,5) 〜M(8,12)の64個のメモリセルを示している。メモリセルM(1,5) 〜M(1,12)、‥‥、M(8,5) 〜M(8,12)の制御ゲートの夫々はワード線W0 、‥‥、W7 と一体に形成されており、ワード線W0 、‥‥、W7 の夫々の下には各メモリセルに対応して8つの浮遊ゲート31が形成されている。また、ワード線と直交する方向に延びた副ビット線B3 〜B 5及び副ソース線S2 〜S 5は、シリコン基板の内部の隣接する浮遊ゲート31に挟まれる位置に交互に形成されている。本実施形態のメモリセルでは、ワード線方向での1つのメモリセル当たりの最小寸法が、ソースコンタクトSC及びビットコンタクトBCを介して副ビット線及び副ソース線に接続される主ビット線及び主ソース線である例えばアルミ配線のピッチで決められるとともに、ビット線方向での1つのメモリセル当たりの最小寸法が、制御ゲートであるワード線W0 、‥‥、W7 のピッチで決められ、個々のメモリセルのサイズを極めて小さくすることができる。
【0079】
本実施形態のフラッシュメモリのメモリセルは、基本的には図4で説明した第1の実施形態のフラッシュメモリと同じ製造方法で製造される。
【0080】
次に、図7に示すフラッシュメモリの書き込み動作を図12を参照して説明する。例えば、ブロック2のメモリセルM(4,5) にデータを書き込む場合、ブロック2のワード線W3 を12V、他のワード線を0V、ビットコンタクトBC3 に接続された主ビット線を6V、他の主ビット線を0V、ソースコンタクトSC2 に接続された主ソース線を3V、他の主ソース線を0V、ブロック2のビット選択ワード線SW2 を5V及び他のビット選択ワード線を0Vに夫々バイアスする。すると、図7に示すブロック2のビット選択トランジスタST1 、ST3 、ST5 、ST7 、ST9 、ST11、ST13が夫々オンになって、副ビット線B0 、B1 、B3 、B4 、B5 、B6 の電位が夫々0Vになるとともに、副ビット線B2 の電位が6Vになる。また、副ソース線S0 、S2 、S3 、S4 、S5 、S6 の電位が夫々0Vになるとともに、副ソース線S1 の電位が3Vになる。この結果、ブロック2のメモリセルM(4,5) の制御ゲートに12V、ドレインに6V、ソースに0Vが夫々印加され、メモリセルM(4,5) の浮遊ゲートにホットエレクトロンが注入されて、このメモリセルM(4,5) は書き込まれた状態になる。
【0081】
このとき、図7に示すようにブロック2の副ビット線B2 のみに6Vが印加され、他のブロックの副ビット線B2 には6Vが印加されない。従って、第1の実施形態に比べてドレインに6Vが印加されるメモリセルの数が大幅に減少する。即ち、書き込み時に誤消去の虞のあるメモリセルの数が大幅に少なくなる。また、副ソース線S1 に3Vを印加することにより、図7に示すように、メモリセルM(4,4) のドレインには6V、ソースには3Vが印加されるとともに、メモリセルM(4,3) のドレインには0V、ソースには3Vが印加される。このため、従来のようにソースが開放状態であるときに比べて誤書き込みを起こしにくくしている。尚、この副ソース線S1 に与える電圧は、0Vと6Vの中間の電圧であって、メモリセルM(4,4) とメモリセルM(4,3) のいずれのメモリセルの浮遊ゲートに対してもホットエレクトロン注入が起こらない電圧であれば、3Vに限られるものではない。
【0082】
次に、例えば、ブロック2のメモリセルM(4,6) にデータを書き込む場合には、図7に示すブロック2のワード線W3 を12V、他のワード線を0V、ビットコンタクトBC3 に接続された主ビット線を6V、他の主ビット線を0V、ソースコンタクトSC4 に接続された主ソース線を3V、他の主ソース線を0V、ブロック2のビット選択ワード線SW1 を5V及び他のビット選択ワード線を0Vに夫々バイアスする。すると、ブロック2のビット選択トランジスタST2 、ST4 、ST6 、ST8 、ST10、ST12が夫々オンになって、副ビット線B0 、B1 、B2 、B4 、B5 、B6 の電位が夫々0Vになるとともに、副ビット線B3 の電位が6Vになる。また、副ソース線S0 、S1 、S2 、S4 、S5 、S6 の電位が夫々0Vになるとともに、副ソース線S3 の電位が3Vになる。この結果、ブロック2のメモリセルM(4,6) の制御ゲートに12V、ドレインに6V、ソースに0Vが夫々印加され、メモリセルM(4,6) の浮遊ゲートにホットエレクトロンが注入されて、このメモリセルM(4,6) は書き込まれた状態になる。
【0083】
このときも、上述したメモリセルM(4,5) にデータを書き込む場合と同様、ブロック2の副ビット線B3 に接続されたメモリセルのドレインのみに6Vが印加されるので、第1の実施形態比べてドレインに6Vが印加されるメモリセルの数が大幅に減少する。また、副ソース線S3 に3Vを印加することにより、メモリセルM(4,7) のドレインには6V、ソースには3Vが印加されるとともに、メモリセルM(4,8) のドレインには0V、ソースには3Vが印加される。これらの条件は、従来のようにソースが開放状態であるときに比べて誤書き込みを起こしにくい条件である。
【0084】
次に、図7に示すフラッシュメモリの読み出し動作を説明する。例えば、ブロック2のメモリセルM(4,5) からデータを読み出す場合、ブロック2のワード線W3 を5V、他のワード線を0V、ビットコンタクトBC3 に接続された主ビット線を3V、他の主ビット線を0V、総ての主ソース線を0V、ブロック2のビット選択ワード線SW2 を5V及び他のビット選択ワード線を0Vに夫々バイアスする。すると、ビット選択トランジスタST1 、ST3 、ST5 、ST7 、ST9 、ST11、ST13が夫々オンになって、副ビット線B0 、B1 、B3 、B4 、B5 、B6 の電位が夫々0Vになるとともに、副ビット線B2 の電位が3Vになる。また、総ての副ソース線の電位が0Vになる。この結果、ブロック2のメモリセルM(4,5) の制御ゲートに5V、ドレインに3V、ソースに0Vが夫々印加される。このとき、主ソース線に電流が流れるか否かによって、メモリセルM(4,5) が書き込み状態又は消去状態のいずれであるかを判定する。
【0085】
次に、図7に示すフラッシュメモリの消去動作を説明する。本実施形態では、メモリセルアレイの全メモリセルの記憶内容を一括して消去する。そのために、総てのブロックのワード線W0 〜W15を−12V、総ての主ビット線をフローティング、総ての主ソース線を0V及び総てのブロックのビット選択ワード線SW2 (又はSW1 )を0Vに夫々バイアスする。この結果、書き込み状態にあるメモリセルの浮遊ゲートからFNトンネル現象により電子が引き抜かれ、メモリセルに書き込まれたデータは消去される。尚、或るワード線にのみ−12Vをバイアスすることによって、そのワード線に接続されたメモリセルのみを消去することもできる。
【0086】
図10は、本発明の第3の実施形態によるフラッシュメモリの構成を示す図であり、図7と共通する部位には同じ符号を付す。図10に示す例は、副ソース線S0 〜S6 が対応する主ソース線(図示せず)とソースコンタクトSC1 〜SC7 及びソース選択トランジスタST14〜ST20を夫々介して接続されており、また、ブロック毎に設けられ且つワード線方向に延びたソース選択ワード線SW3 とソース選択トランジスタST11〜ST17の夫々のゲートとが接続されている点においてのみ図7の例と異なる。本実施形態によると、例えば、ブロック2のメモリセルM(4,5) にデータを書き込む場合、第2の実施形態の場合と同様にメモリセルの誤消去及び誤書き込みを防止できるとともに、ソース選択ワード線SW3 に選択的に5Vを印加することによってブロック1とブロック2に跨がって形成された副ソース線S2 にのみ3Vを印加することができるので、誤書き込み等がより起こりにくくなって、一層信頼性が高い。尚、本実施形態において、ソース選択ワード線SW3 は、図8に示すワード線デコーダ122に接続されている。
【0087】
図11は、本発明の第4の実施形態によるフラッシュメモリの構成を示す図であり、図7と共通する部位には同じ符号を付す。図11に示す例は、副ビット線B0 がビット選択トランジスタST21及びビットコンタクトBC1 を夫々介し、副ビット線B1 がビット選択トランジスタST22及びビットコンタクトBC2 を夫々介し、‥‥、副ビット線B6 がビット選択トランジスタST27及びビットコンタクトBC7 を夫々介して対応する主ビット線1231(図8参照)に接続されており、また、ブロック毎に設けられ且つワード線方向に延びたビット選択ワード線SW11とビット選択トランジスタST21〜ST27の夫々のゲートとが接続されている点においてのみ図7の例と異なる。本実施形態によると、例えば、ブロック2のメモリセルM(4,5) にデータを書き込む場合、第2の実施形態の場合と同様にメモリセルの誤消去及び誤書き込みを防止できるとともに、第2の実施形態の構成と比較して、主ビット線と副ビット線の組み合わせを変えられないという短所はあるものの(第1実施形態の構成では、1本の主ビット線に対し2本の副ビット線のいずれかを対応させることが可能)、ビット選択ワード線及びビット選択トランジスタを夫々少なくすることができるので、より高集積化に適しており且つ制御が容易である。
【0088】
次に、本発明の第2〜4の実施形態によるフラッシュメモリの書き換え動作の他の例について図13を参照して説明する。
【0089】
図13は、図7、図10又は図11に示すブロック2の下側部分を示す等価回路図である。その他の構成は図7の第2の実施形態において説明したものと同様であり、その構造等の説明はここでは省略する。また、本実施形態では、記述を簡略化するために、図13に示された範囲内においてのみ電圧の印加等の状態を説明することとし、主ビット線、主ソース線及び選択ワード線に印加する電圧については、その説明を省略する。
【0090】
図13において、例えば、メモリセルM(11,4)にデータを書き込む場合、ワード線W10を12V、他のワード線を0V、副ビット線B2 を6V、他の副ビット線を0V、副ソース線S2 をフローティング及び他の副ソース線を0Vに夫々バイアスする。この結果、メモリセルM(11,4)の制御ゲートに12V、ドレインに6V、ソースに0Vが夫々印加され、メモリセルM(11,4)の浮遊ゲートにホットエレクトロンが注入されて、このメモリセルM(11,4)は書き込まれた状態になる。また、副ソース線S2 をフローティングとすることにより、メモリセルM(11,5)の書き込みを防止できる。
【0091】
尚、本実施形態の場合、メモリセルM(11,6)は、制御ゲートに12V及びドレインに0Vが夫々印加され、ソースがフローティングである。しかしながら、開放状態の副ソース線S2 の電位は、隣のメモリセルM(11,5)を介して制御されるので、従来のように誤書き込みが起こることはない。
【0092】
上記の動作のため、図8に示す回路が用いられるが、ソース線デコーダ124は、データ書き換え又は読み出しの夫々の動作に応じて各メモリセルのソースに0Vの電圧を印加する又はフローティング(開放状態)にするようにしている。
【0093】
次に、本発明の第2〜4の実施形態によるフラッシュメモリの書き換え動作のさらに他の例について図14を参照して説明する。
【0094】
図14は、図7、図10又は図11に示すブロック2の下側部分を示す等価回路図である。その他の構成は図7の第2の実施形態において説明したものと同様であり、その構造等の説明はここでは省略する。また、本実施形態では、記述を簡略化するために、図14に示された範囲内においてのみ電圧の印加等の状態を説明することとし、主ビット線、主ソース線及び選択ワード線に印加する電圧については、その説明を省略する。
【0095】
本実施形態において、例えば、メモリセルM(11,4)にデータを書き込む場合、ワード線W10を12V、他のワード線を0V、副ビット線B2 を6V、副ビット線B3 を3V、他の副ビット線を0V、副ソース線S2 を6V、副ソース線S3 を3V、他の副ソース線を0Vに夫々バイアスする。この結果、メモリセルM(11,4)の制御ゲートに12V、ドレインに6V、ソースに0Vが夫々印加され、メモリセルM(11,4)の浮遊ゲートにホットエレクトロンが注入されて、このメモリセルM(11,4)は書き込まれた状態になる。このとき、副ソース線S2 に6Vを印加することによりメモリセルM(11,5)の誤書き込みを防止し、副ビット線B3 に3Vを印加することによりメモリセルM(11,6)の誤書き込みを防止し、更に、副ソース線S3 に3Vを印加することによりメモリセルM(11,7)の誤書き込みを防止している。
【0096】
上述の実施形態では、ドレインからのホットエレクトロン注入により書き込みを行うようにしたが、ソースからのホットエレクトロン注入により書き込みを行うように構成することもできる。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、仮想接地方式による高い集積度を維持しつつ、書き込み動作時に他のメモリセルの誤消去及び誤書き込みの少ない信頼性の高いフラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する第1の実施形態のフラッシュメモリのメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。
【図2】図1のフラッシュメモリのブロック回路図である。
【図3】図1に示すメモリセルアレイの平面図である。
【図4】図1に示すメモリセルアレイの製造方法を工程順に示す断面図である。
【図5】図1に示すメモリセルアレイへの印加電圧を示す概念図である。
【図6】図1に示すメモリセルアレイへの印加電圧を示す概念図である。
【図7】本発明の第2の実施形態のフラッシュメモリのメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。
【図8】本発明の第2の実施形態のフラッシュメモリのブロック図である。
【図9】図7に示すメモリセルアレイの平面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態のフラッシュメモリのメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。
【図11】本発明の第4の実施形態のフラッシュメモリのメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。
【図12】図7、図10、図11に示すメモリセルアレイへの印加電圧を示す概念図である。
【図13】図7、図10、図11に示すメモリセルアレイへの印加電圧を示す概念図である。
【図14】図7、図10、図11に示すメモリセルアレイへの印加電圧を示す概念図である。
【図15】従来の仮想接地方式によるフラッシュメモリのメモリセルアレイの部分的な等価回路図である。
【符号の説明】
1、2、3 メモリセルブロック
21 メモリセルアレイ
22 列線デコーダ
23 第1行デコーダ
24 第2行デコーダ
25 制御回路
26 入力バッファ
27 マルチプレクサ
28 センスアンプ
29 電圧制御回路
30 出力バッファ
0 〜W7 ワード線
0 〜B6 ビット線
0 〜S6 ソース線
SW1 、SW2 選択ワード線
BC1 〜BC7 ビットコンタクト
ST0 〜ST13 選択トランジスタ

Claims (9)

  1. 半導体基板上に行および列のマトリックスに配置されるように形成され、各メモリセルがソース、ドレイン及び浮遊ゲートと制御ゲートを含む複合ゲート構造を有するメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、各列に配置されたメモリセルの隣接する2つが、それぞれのソース又はドレインとなる1つの不純物拡散層を共有し、各列に配置された上記メモリセルの上記制御ゲートを含んでワード線が構成されており、列方向に交互に複数のビット線及び複数のソース線が配列されており、上記メモリセルのソース又はドレインである上記不純物拡散層が上記半導体基板内で行方向に連続的に形成されて上記ソース線又は上記ビット線の少なくとも一部を構成している不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    書き込むべき第1のメモリセルの制御ゲートに第1の電圧、ドレインに第2の電圧、ソースに上記第2の電圧より小さい第3の電圧を印加して、該メモリセルの浮遊ゲートにホットエレクトロンを注入し、
    上記第1のメモリセルとドレインを共有し、ソースを共有しない第2のメモリセルのソースに上記第2の電圧を印加し、
    上記第2のメモリセルとソースを共有し、ドレインを共有しない第3のメモリセルのドレイン、及び、上記第3のメモリセルとドレインを共有し、ソースを共有しない第4のメモリセルのソースに、上記第2の電圧より小さく、上記第3の電圧より大きい第4の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  2. 上記第1、第2、第3及び第4の電圧は、それぞれ12V、6V、0V及び3Vであることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  3. 半導体基板上に行および列のマトリックスに配置されるように形成され、各メモリセルがソース、ドレイン及び浮遊ゲートと制御ゲートを含む複合ゲート構造を有するメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、各列に配置されたメモリセルの隣接する2つが、それぞれのソース又はドレインとなる1つの不純物拡散層を共有し、各列に配置された上記メモリセルの上記制御ゲートを含んでワード線が構成されており、列方向に交互に複数のビット線及び複数のソース線が配列されており、上記メモリセルのソース又はドレインである上記不純物拡散層が上記半導体基板内で行方向に連続的に形成されて上記ソース線又は上記ビット線の少なくとも一部を構成している不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    書き込むべき第1のメモリセルの制御ゲートに第1の電圧、ドレインに第2の電圧、ソースに上記第2の電圧より小さい第3の電圧を印加して、該メモリセルの浮遊ゲートにホットエレクトロンを注入し、
    上記第1のメモリセルとドレインを共有し、ソースを共有しない第2のメモリセルのソースに上記第3の電圧より大きく、上記第2の電圧より小さい第4の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  4. 上記第1、第2、第3及び第4の電圧は、それぞれ12V、6V、0V及び3Vであることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  5. 半導体基板に形成され且つ浮遊ゲートと制御ゲートの複合ゲート構造を有するメモリセルがマトリックス状に配列されたメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、上記制御ゲートで構成されるワード線の方向に隣接する各2つの上記メモリセルがソース又はドレインである不純物拡散層を共有し、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルが2n個(n:自然数)毎のブロックに分割され、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルのドレインである上記不純物拡散層が上記ブロック毎に上記半導体基板内に連続的に形成されて、副ビット線を構成し、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルのソースである上記不純物拡散層が、隣接する各2つのブロックに跨がった2n個の上記メモリセルにおいて上記半導体基板内に連続的に形成されて、副ソース線を構成し、上記各副ビット線が、上記ブロック毎に設けられたビット選択トランジスタ及びビットコンタクトを介して主ビット線に接続し、上記ビット選択トランジスタのゲートがビット選択ワード線に接続し、上記各副ソース線が、上記各ブロック間に設けられたソースコンタクトを介して主ソース線に接続している不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    書き込むべきメモリセルの上記制御ゲートに第1の電圧、ドレインに第2の電圧及びソースに上記第2の電圧よりも小さい第3の電圧を印加するとともに、上記書き込むべきメモリセルとドレインを共有し且つソースを共有しないメモリセルのソースに上記第3の電圧よりも大きく上記第2の電圧よりも小さい第4の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  6. 半導体基板に形成され且つ浮遊ゲートと制御ゲートの複合ゲート構造を有するメモリセルがマトリックス状に配列されたメモリセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、上記制御ゲートで構成されるワード線の方向に隣接する各2つの上記メモリセルがソース又はドレインである不純物拡散層を共有し、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルが2n個(n:自然数)毎のブロックに分割され、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルのドレインである上記不純物拡散層が上記ブロック毎に上記半導体基板内に連続的に形成されて、副ビット線を構成し、上記ワード線と直交する方向に配列した上記メモリセルのソースである上記不純物拡散層が、隣接する各2つのブロックに跨がった2n個の上記メモリセルにおいて上記半導体基板内に連続的に形成されて、副ソース線を構成し、上記各副ビット線が、上記ブロック毎に設けられたビット選択トランジスタ及びビットコンタクトを介して主ビット線に接続し、上記ビット選択トランジスタのゲートがビット選択ワード線に接続し、上記各副ソース線が、上記各ブロック間に設けられたソースコンタクトを介して主ソース線に接続している不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    書き込むべきメモリセルの上記制御ゲートに第1の電圧、ドレインに第2の電圧及びソースに上記第2の電圧よりも小さい第3の電圧を印加するとともに、上記書き込むべきメモリセルとドレインを共有し且つソースを共有しない第2のメモリセルのソースに上記第2の電圧を印加し、上記第2のメモリセルとソースを共有し且つドレインを共有しない第3のメモリセルのドレイン及び上記第3のメモリセルとドレインを共有し且つソースを共有しない第4のメモリセルのソースに上記第3の電圧よりも大きく上記第2の電圧よりも小さい第4の電圧を夫々印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  7. 上記各副ソース線が、上記各ブロック間に設けられたソース選択トランジスタ及び上記ソースコンタクトを介して上記主ソース線に接続され、上記ソース選択トランジスタのゲートがソース選択ワード線に接続されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  8. 前記不揮発性半導体記憶装置が、
    上記ワード線、上記ビット選択ワード線及び上記ソース選択ワード線が夫々接続されたワード線デコーダと、
    上記主ビット線が接続されたビット線デコーダと、
    上記主ソース線が接続されたソース線デコーダと、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  9. メモリセルへの書き込みがそのメモリセルの上記浮遊ゲートへのホットエレクトロン注入により行われることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
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