JP2003123947A - 網状ヒータ - Google Patents

網状ヒータ

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JP2003123947A
JP2003123947A JP2001315849A JP2001315849A JP2003123947A JP 2003123947 A JP2003123947 A JP 2003123947A JP 2001315849 A JP2001315849 A JP 2001315849A JP 2001315849 A JP2001315849 A JP 2001315849A JP 2003123947 A JP2003123947 A JP 2003123947A
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正弘 永井
Mitsuhisa Harada
光久 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電極自体の柔軟性を損なうことなく、酸化によ
る経時劣化や網目状発熱体の型崩れを防ぐことができ、
而も電気的に安定させる。 【解決手段】複数のヒータ素線20が網目状に編まれて
いる網目状発熱体2の一方向の両端部2a、2bに隔置
された状態で電極3が設けられ、この電極3は予め定め
られた幅および長さで厚さが0.01mm〜0.5mmから
成る金属箔6が当該網目状発熱体2の両端部2a、2b
それぞれに重ねられ、且つ当該金属箔6と当該網目状発
熱体2とは電極3の長さ方向の一端から他端に向かって
実質的に幅一面に平面的な薄い状態で半田付けされてい
ると共に、当該電極3が設けられていない網目状発熱体
2の他方向の両端部2c、2dに形成されている編目は
それぞれ解れないように耐熱性のある合成繊維で30デ
シテックス〜300デシテックスの太さから成る糸8に
よって縁かがりされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、網状ヒータに係
り、特に自動車のハンドルやシート、あるいは複雑な配
管のエルボー部などに使用される網状ヒータに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から、自動車のハンドルやシート、あるいは複雑な配管
のエルボー部などに網状ヒータが用いられ、寒冷地にお
いてこれらが氷結することを防いでいる。
【0003】しかしながら、このような網状ヒータは伸
縮性や柔軟性が要求され、また、この伸縮性や柔軟性は
網状ヒータに電流を流すための電極にも要求され、さら
に自動車のハンドル等に密着させた際に伸縮性や柔軟性
と共に型崩れしないような網目状発熱体が要求されてい
る。
【0004】また、この電極は図6に示すように、網目
状発熱体51の端部51aを2〜3回折り曲げて、その
中に柔軟性がある編組線52を挟み込み、それを細い金
属裸線53で周りから縫い込むようにして括って形成し
ている。
【0005】しかしながら、このような電極54では、
網目状発熱体51や編組線52も金属裸線なので、金属
裸線の接触のみによる電気伝導となり、時間経過と共に
金属表面が錆びて電気抵抗が不安定になる虞があった。
また、この電極54を形成する金属裸線自体の弾力性が
低下すると、括った時の接触圧力が低下して、電極54
の抵抗値が不安定になる虞があった。さらに、このよう
な電極54が設けられた網状ヒータ50をハンドルに用
いた場合、この網状ヒータ50を覆っている革を通して
汗の塩分や水分がこの電極54に到達して錆の発生が早
まる虞があった。
【0006】なお、網目状発熱体51の端部51aを2
〜3回折り曲げて、その中に柔軟性がある編組線52を
挟み込んだ後、金属裸線で括らずに半田付けすることが
考えられるが、この編組線52に半田が滲みこむと固く
なり曲がらなくなる。
【0007】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、電極自体の柔軟性を損なうこ
となく、酸化による経時劣化や網目状発熱体の型崩れを
防ぐことができ、而も電気的に安定させることができる
網状ヒータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の網状ヒータは、複数のヒータ素線が網目状に編まれ
ている網目状発熱体のループを綴る方向である経(た
て)緯(よこ)方向の何れか一方向の両端部に隔置され
た状態で電極が設けられた網状ヒータにおいて、電極は
予め定められた幅および長さで厚さが0.01mm〜0.
5mmから成る金属箔が当該網目状発熱体の両端部それぞ
れに重ねられ、且つ当該金属箔と当該網目状発熱体とは
電極の長さ方向の一端から他端に向かって実質的に幅一
面に平面的な薄い状態で半田付けされていると共に、当
該電極が設けられていない網目状発熱体の他方向の両端
部に形成されている編目はそれぞれ解れないように耐熱
性のある合成繊維で30デシテックス〜300デシテッ
クスの太さから成る糸によって縁かがりされているもの
である。
【0009】このような網状ヒータによれば、電極は金
属箔と網目状発熱体とが平面的な薄い状態で半田付けさ
れているので、電極自体の柔軟性が損なわれてしまうこ
とを防ぐことができ、また、この金属箔は導電性および
耐腐蝕性を有したものを使用することができるので、酸
化による経時劣化を防ぐことができ、さらに、網目状発
熱体の他方向の両端部に形成されている編目は上述した
ような糸によって縁かがりされているので、当該網目状
発熱体が型崩れすることを防ぐことができる。
【0010】また、本発明の網状ヒータにおいて電極
は、難燃化処理が施され、且つ伸縮性に富み、柔軟性が
ある絶縁材料によって覆われた状態で接着されているこ
とが好ましい。これにより、電極を他の導電体から電気
絶縁できるので、電極が電気的に安定する。
【0011】また、本発明の網状ヒータにおいて金属箔
には、導電性および耐腐蝕性を有する非鉄金属が皮膜処
理されていることが好ましい。また、本発明の網状ヒー
タにおいて金属箔には、導電性および耐腐蝕性を有する
非鉄金属が用いられていることが好ましい。これら金属
箔によれば、表面が使用中に酸化することを防ぐことが
できる。
【0012】また、本発明の網状ヒータにおいて網目状
発熱体は、素線径が0.02mm〜0.12mmで且つ当該
素線径が単一である複数のヒータ素線が、ループを経
(たて)方向に連続且つ平面的に綴るトリコット編みで
形成され、このトリコット編みの編目ピッチが0.5mm
〜5mmであることが好ましい。また、本発明の網状ヒー
タにおいて網目状発熱体は、線径が0.02mm〜0.1
2mmで且つ当該線径が単一であるヒータ裸線にエナメル
線用塗料が被覆された複数のヒータ素線が、ループを経
(たて)方向に連続且つ平面的に綴るトリコット編みで
形成され、このトリコット編みの編目ピッチが0.5mm
〜5mmであることが好ましい。また、本発明の網状ヒー
タにおいて網目状発熱体は、線径が0.02mm〜0.1
2mmで且つ当該線径が単一であるヒータ裸線のみから成
る複数の第1のヒータ素線と、エナメル線用塗料が被覆
されたヒータ裸線から成る複数の第2のヒータ素線と
が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴るト
リコット編みで、第1のヒータ素線同士が交差しないよ
うに形成され、このトリコット編みの編目ピッチが0.
5mm〜5mmであることが好ましい。さらに、本発明の網
状ヒータにおいて網目状発熱体は、線径が0.02mm〜
0.12mmで且つ当該線径が単一である複数のヒータ素
線が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴る
トリコット編みで形成され、このトリコット編みの編目
ピッチが0.5mm〜5mmであると共に、このトリコット
編みで形成した複数のヒータ裸線には絶縁処理が施され
ていることが好ましい。これら網目状発熱体は、トリコ
ット編みで形成されていることから、伸縮性に富み、柔
軟性があるので、複雑な曲面に対しても密着させること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の網状ヒータにおけ
る好ましい実施の形態例について図面を参照して説明す
る。
【0014】本発明の好ましい実施の形態例である網状
ヒータは図1(b)に示すように、複数のヒータ素線2
0が網目状に編まれている網目状発熱体2のループを綴
る方向である例えば経方向Vの両端部2a、2bそれぞ
れに、電極3が隔置された状態で設けられている。これ
により、網目状発熱体2を並列回路にすることができる
ので、抵抗値は安定する。この2つの電極3、3の端部
にはそれぞれ図1(a)に示すように、リード線4、4
が固着され、一方のリード線4にはサーモスタット5が
接続されている。
【0015】このような電極3は図1(b)、(c)に
示すように、予め定められた幅および長さで厚さが0.
01mm〜0.5mmから成る金属箔6が網目状発熱体2の
ループを綴る方向である経方向Vの両端部2a、2bに
それぞれ重ねられて溶着されている。なお、金属箔6の
厚さは、柔軟性をできるだけ維持するためには、0.0
1mm〜0.2mmが好ましく、この範囲内の厚さならば必
要以上に発熱することを防ぐことができ、且つ機械的強
度が悪くなることもない。
【0016】この金属箔6としては、導電性および耐腐
蝕性を有する錫、半田あるいは金などの非鉄金属が、め
っきなどの皮膜処理されているものが好ましい。これに
より、金属箔6の表面が、使用中に酸化することを防ぐ
ことができる。なお、金属箔6自体を導電性および耐腐
蝕性を有する金、銀、ニッケルなどの非鉄金属にして
も、同様の効果を得ることができる。また、この金属箔
6、6と、網目状発熱体2の両端部2a、2bとの溶着
方法としては、半田付け、超音波溶接、スポット溶接あ
るいはレーザ溶接などが好適である。
【0017】特に、半田付けの場合、網目状発熱体2が
重ねられた金属箔6の幅一面に当該金属箔6の厚さより
薄い平面的な状態で半田付けするので(5μ〜30μの
厚みが好ましい。)、電極300の柔軟性を損なわず、
而も電極部において破断強度が低下してしまうことを防
ぐことができる。なお、半田は流れがよいものであれ
ば、特に限定しないが、環境保護の観点から、錫−銀−
銅系や錫−銀−ビスマス系等の鉛フリー半田が好まし
い。
【0018】なお、スポット溶接やレーザ溶接の場合に
は、加工時における高熱による金属箔6の酸化を防ぐた
めに、不活性ガス中で溶接するか、貴金属の金属箔6を
使用するかなどの対策を施すことが必要となる。
【0019】また、このような電極3は図1(d)に示
すように、難燃化処理が施され、且つ伸縮性に富み、柔
軟性がある絶縁材料、例えば不織布7が覆われた状態で
接着されている。これにより、電極3を他の導電体から
電気絶縁できるので、電極3が電気的に安定する。な
お、この不織布7としては例えば耐熱性のあるポリエス
テル系の繊維のものが好ましく、この不織布7を電極3
に接着するための接着剤としては、難燃性及び耐熱性の
観点からシリコン系、難燃アクリル系、熱硬化性ゴム系
等が好ましい。また、不織布7以外の絶縁材料として
は、難燃性ノーメックス粘着テープ、難燃性布粘着テー
プ、ポリイミドテープ、フッ素樹脂テープなどが好適で
ある。
【0020】また、このような電極3がループを綴る方
向である経方向Vの両端部2a、2bに設けられる網目
状発熱体2は、例えば図2に示すように、線径が単一で
ある複数のヒータ素線20がトリコット編みで形成され
ている。ここで、トリコット編みとは、ループを経(た
て)方向Vに連続に且つ平面的に綴る編み方をいう。こ
の網目状発熱体2のヒータ素線20の材料は、ニッケル
が1%以上入った銅合金、またはニクロム線等の腐食に
強く抵抗値をコントロールし易い合金が好ましく、ま
た、体積固有抵抗が純銅の1〜100倍、好ましくは2
〜20倍であれば、加工性がよくなる。さらに、ヒータ
素線20の線径は0.02〜0.12mm、好ましくは
0.06〜0.08mmであれば、強度と柔軟性とを両立
させることができる。
【0021】なお、ヒータ素線20の線径を0.02〜
0.04mmにする場合には、上述のような材料では抗張
力が弱くなるので、銀が含有された銅合金線が好まし
い。この銀が含有された銅合金線は、銀の含有率によっ
ては軟銅線の2〜3倍の抗張力を得ることが可能なの
で、線径0.04mmでも、抗張力をニッケルが1%以上
入った銅合金線の線径0.05〜0.07mmとほぼ同じ
にすることができる。したがって、より細く柔軟性の高
いヒータ素線20を提供できるようになるので、網状ヒ
ータの伸縮性、柔軟性を、さらに向上させることが可能
になる。
【0022】このようなヒータ素線20をトリコット編
みで形成する際の編目ピッチは、0.5〜5mm、好まし
くは1〜3mmであれば、発熱の均一性、加工性、経済性
をすべて満足できる。例えば、経(たて)ピッチVPを
1mm、1編目の頂角αを60°とした場合の緯(よこ)
1マスにおける経(たて)4マス分の実際の経(たて)
ヒータ素線20の長さは、経方向Vにおける仮想経ヒー
タ素線の長さをの4マス分とすると、
【0023】
【数1】
【0024】となる。したがって、ヒータ素線20が交
差する箇所(以下、「交点」という。)ですべて非接触
だとすると、単純な測定長さの3.46倍の抵抗値とな
る。
【0025】また、図3(a)、(b)に示すように、
網目状発熱体2が幅55mm、長さ1.25mの長方形
で、幅方向に29本の経ヒータ素線20が配設されてい
るとすると、緯(よこ)ピッチHPは、
【0026】
【数2】
【0027】となるので、経ヒータ素線20の交点が完
全非接触だとすると、1本が1.25m×3.46倍の
経ヒータ素線20による29本の並列回路となる。ここ
で、ヒータ素線20に線径が0.06mm、体積固有抵抗
値が54Ω/mの合金線を使用すると仮定した場合、網
目状発熱体2の抵抗Rは、1m当りが、
【0028】
【数3】
【0029】となるので、
【0030】
【数4】
【0031】となる。したがって、網目状発熱体2のす
べての交点が非接触のときの最大抵抗値は約8Ωにな
る。
【0032】一方、網目状発熱体2のすべての交点が接
触しているとすると、経ピッチVPが1mmの場合、その
基本長さVPに対して1×cos-130°の長さの経ヒー
タ素線20がどの区画マスにも均等に3本あることにな
るので、図4に示すような単純な並列回路にモデル化で
きる。これにより、網目状発熱体2の抵抗Rは、
【0033】
【数5】
【0034】
【数6】
【0035】となる。
【0036】これらのことから、網目状発熱体2の抵抗
値を安定させることが可能になる。なお、ヒータ素線2
0の材料として焼鈍しを行っていない硬線を使用した場
合には、交点においてヒータ素線20が浮きやすくなる
ので、自然体横置きでの測定では、最大抵抗値の方に近
寄ることになる。逆に、よく焼鈍しした軟線を使用した
場合には、交点においてヒータ素線20の接触点が増え
るので、最小抵抗値の方に近寄ることになる。
【0037】このように、複数のヒータ素線20を、ル
ープが経方向に連続するように規則的に綴れば、局部的
な断線や交点などによる影響が少なくなり、而も伸縮性
に富んだ網状ヒータ1を提供できる。
【0038】さらに、図1(a)、(b)に示すよう
に、電極3、3が設けられていない網目状発熱体2の他
方向の両端部2c、2dに形成されている編目は、それ
ぞれ解けないように耐熱性のある合成繊維で30デシテ
ックス〜300デシテックス、好ましくは55デシテッ
クス〜280デシテックス、より好ましくは90デシテ
ックス〜155デシテックスの太さから成る糸8によっ
て縁かがりされている。これにより、網目状発熱体2の
ループを綴る方向である縦(たて)方向Vへの伸縮を防
ぐことができるので、当該網目状発熱体2の型崩れを防
ぐことができる。なお、糸8の太さを、好ましくは55
デシテックス〜280デシテックス、より好ましくは9
0デシテックス〜155デシテックスに限定したのは、
製造時の生産性(切断しにくい太さ等)や、自動車のハ
ンドルやシート、あるいは複雑な配管のエルボー部など
に密着させた際の外観の見栄え等を比較考慮した場合、
このような範囲のものがこれら機能を兼ね備えることが
できるからである。このような糸8に用いる合成繊維と
しては、耐熱性のあるポリエステル系が好ましい。
【0039】なお、上述した網目状発熱体2は、ヒータ
裸線のみから成るヒータ素線20がトリコット編みで形
成されていたが、これに限らず、図5(a)、(b)に
示すように、線径が単一であるヒータ裸線200aにエ
ナメル線用塗料200bが被覆された複数のヒータ素線
200が、トリコット編みで形成されている網目状発熱
体2′でもよい。この網目状発熱体2′に使用されるヒ
ータ素線200のヒータ裸線200aの材料は、上述し
た網目状発熱体2のヒータ素線20と同種のものが用い
られ、同様の効果を得られる。
【0040】エナメル線用塗料200bは、ヒータ裸線
200aに塗布焼付けして絶縁皮膜が形成されている。
このエナメル線用塗料200bとしては、ポリビニルア
セタール、ポリウレタン、ポリアミドイミドあるいはポ
リイミドなどを主成分にするものが好ましい。ポリビニ
ルアセタールあるいはポリウレタンを主成分にするエナ
メル線用塗料は、100〜150℃の耐熱性を備え、而
も皮膜を剥離することなく半田付けができるので、信頼
性が高くなり、また、電極を短時間で構成することがで
きる。また、ポリアミドイミドあるいはポリイミドを主
成分にするエナメル線用塗料は、耐熱性が高く耐磨耗性
がよいので、トリコット編みがし易くなる。このような
エナメル線用塗料によれば、極めて薄い均一な皮膜で
絶縁性を確保することができ、例えば線径0.07mmの
金属導体の場合、JIS3種エナメル線ならば最小皮膜
厚さが0.003mmになるので、ヒータ素線の外径が必
要以上に太くならない、編み込み時の厳しい機械的な
屈曲に耐えうることができる、必要に応じて耐熱クレ
ードを幅広く選択でき、特殊なものを除き、UL規格で
105〜240℃から選択できるようになる。
【0041】また、ヒータ裸線の絶縁皮膜として、紙巻
き、絹巻きや、ポリエチレン、塩化ビニルなどの熱可塑
性樹脂を用いることも考えられるが、紙巻き、絹巻きの
場合、表面の滑り性が悪くなるので、編み込み時にほつ
れ、断線等の障害になると共に外径が肥大化する。ま
た、熱可塑性樹脂の場合も表面の滑り性が悪くなるの
で、トリコット編みをすることができなくなり、而も、
絶縁皮膜厚さがエナメル線用塗料の絶縁皮膜より大幅に
厚くなるので、熱伝達効率が低下する。
【0042】このようなヒータ素線200をトリコット
編みで形成する際の編目ピッチは、上述した網目状発熱
体2と同様で、0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmであ
れば、発熱の均一性、加工性、経済性をすべて満足でき
る。例えば、経(たて)ピッチVPを1mm、1編目の頂
角αを60°とした場合の緯(よこ)1マスにおける経
(たて)4マス分の実際の経(たて)ヒータ素線200
の長さは、経方向Vにおける仮想経ヒータ素線の長さを
の4マス分とすると、3.46倍となる。したがって、
ヒータ素線200のヒータ裸線200aは、交点ではす
べて非接触なので、単純な測定長さの3.46倍の抵抗
値となる。
【0043】また、図3(a)、(b)に示すように、
網目状発熱体2′が幅55mm、長さ1.25mの長方形
で、幅方向に29本の経ヒータ素線200が配設されて
いるとすると、緯(よこ)ピッチHPは、1.9mmとな
り、而も、経ヒータ素線200のヒータ裸線200aの
交点は完全非接触なので、1本が1.25m×3.46
倍の経ヒータ素線200による29本の並列回路とな
る。ここで、ヒータ素線200に素線径が0.06mm、
体積固有抵抗値が54Ω/mの銅合金線を使用すると仮
定した場合、網目状発熱体2′の抵抗Rは、1m当り
が、R=54/29となるので、R=8.05となる。
したがって、網目状発熱体2′に使用されるヒータ素線
200のヒータ裸線200aのすべての交点が非接触な
ので、最大抵抗値は約8Ωになる。
【0044】このことから、網目状発熱体2′の抵抗値
を安定させることができることがわかる。
【0045】なお、上述した網目状発熱体2′において
は、ヒータ裸線200aにエナメル塗料200bが被覆
された複数のヒータ素線200のみで形成していたが、
これに限らず、図5(a)、(b)に示すように、ヒー
タ裸線のみから成る複数の第1のヒータ素線2000
と、エナメル塗料200bが被覆された複数のヒータ裸
線200aから成る複数の第2のヒータ素線200と
が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴るト
リコット編みで形成されている網目状発熱体2″でもよ
い。
【0046】この場合、第1のヒータ素線2000同士
が交差しないように編み込む。これにより、ヒータ素線
の交点においてエナメル線用塗料によって確実に絶縁さ
せることができるので、このような網目状発熱体2″の
抵抗値を安定させることができる。また、第1のヒータ
素線2000と第2のヒータ素線200とを交互に編み
込む等、単価の安いヒータ裸線のみから成る第1のヒー
タ素線2000の割合を多くすれば、量産化の際、コス
トダウンを図ることが可能になる。
【0047】さらに、予め複数のヒータ裸線2000が
トリコット編みで形成された網目状発熱体2″自体に、
絶縁処理を施してもよい。
【0048】このような絶縁処理としては、加熱による
酸化皮膜形成や、絶縁塗料あるいは絶縁性オイルの塗布
が考えられる。加熱による酸化皮膜は、例えばニッケル
が1%以上入った銅合金の場合、予めヒータ裸線200
0がトリコット編みで形成された網目状発熱体2″に電
極を接続し発熱温度を200℃にして1時間加熱するこ
とにより形成できる。また、絶縁塗料の塗布は、ウレタ
ン塗料、アクリル塗料、エポキシ塗料あるいはフッ素樹
脂塗料などの絶縁塗料を、予めヒータ裸線2000がト
リコット編みで形成された網目状発熱体2″に塗布後、
焼き付けて皮膜を形成させる。絶縁性オイルの塗布は、
シリコーンオイル等の絶縁性オイルを少量塗布すること
により皮膜を形成させる。何れにおいても、網目状発熱
体2の柔軟性を著しく損なわないように加工しなければ
ならない。
【0049】このように、網目状発熱体2″のヒータ裸
線2000のすべての交点が接触していると、経ピッチ
VPが1mmの場合、その基本長さVPに対して1×cos
-130°の長さの経ヒータ裸線2000がどの区画マス
にも均等に3本あることになるので、図4に示すような
単純な並列回路にモデル化できる。これにより、網目状
発熱体2″の抵抗Rは、
【0050】
【数7】
【0051】
【数8】
【0052】となる。このことから、網目状発熱体2″
の抵抗値を安定させることができることがわかる。
【0053】なお、ヒータ裸線2000の材料として焼
鈍しを行っていない硬線を使用した場合には、交点にお
いてヒータ裸線2000が浮きやすくなるので、自然体
横置きでの測定では、最大抵抗値の方に近寄ることにな
る。逆に、よく焼鈍しした軟線を使用した場合には、交
点においてヒータ裸線2000の接触点が増えるので、
最小抵抗値の方に近寄ることになる。
【0054】このように、複数のヒータ素線200やヒ
ータ裸線2000を、ループが経方向に連続するように
規則的に綴れば、局部的な断線や交点などによる影響が
少なくなり、而も伸縮性に富んだ網状ヒータ1を提供で
きるので、ヒータ素線200やヒータ裸線2000の交
点で当該ヒータ素線200あるいはヒータ裸線2000
が浮き上がらなくなる。
【0055】このような網目状発熱体2、2′、2″が
用いられる網状ヒータは、自動車のハンドルやシートに
使用しても、電気的に安定するので短時間で昇温させる
ことができ、特に自動車のハンドルにおいてはヒータ素
線が交差する箇所で当該ヒータ素線が浮き上がらなくな
るので、ヒータを覆うための表皮にヒータ素線が浮き出
なくなる。また、複雑な配管のエルボー部などにも使用
でき、短時間で昇温させることができるので、厳冬期の
水の流動性確保にも役立つ。
【0056】また、このような網目状発熱体2、2′、
2″が用いられる網状ヒータは、通常、経編機で編まれ
ている。
【0057】次に、この金属箔6を用いた電極3が両端
部2a、2bに接続された網目状発熱体2(図1)にお
いて、以下のような実験を行った。
【0058】実験内容は、金属箔6を用いた電極3が両
端部2a、2bに接続された網目状発熱体2の破断試験
で、網目状発熱体2の両端部2a、2bに接続された電
極3を、引張試験機で相反する方向に引張って破断強度
を調べた。
【0059】この引張試験の試料として、 直径が約0.07mmの銅合金であるヒータ裸線のみか
ら成るヒータ素線で形成された網目状発熱体と、幅7m
m、長さ80mm、厚さ0.1mmの錫めっき銅箔とを選定
し、錫が63%含有されたSn−Pb合金である一般的
なはんだを用いて、320℃〜350℃に加熱した半田
ごてで接続した試料、 直径が約0.07mmの銅合金であるヒータ裸線のみか
ら成るヒータ素線で形成された網目状発熱体と、幅8m
m、長さ80mm、厚さ0.03mmの純銅箔とを選定し、
錫が63%含有されたSn−Pb合金である一般的な半
田を用いて、320℃〜350℃に加熱した半田ごてで
接続した試料、 直径が約0.07mmの銅合金であるヒータ裸線にJI
S3種ウレタン絶縁コートされているヒータ素線で形成
された網目状発熱体と、幅7mm、長さ80mm、厚さ0.
1mmの錫めっき銅箔とを選定し、錫が63%含有された
Sn−Pb合金である一般的な半田を用いて、350℃
〜400℃に加熱した半田ごてで接続した試料、 の3種類を用意した。
【0060】これら3種類の試料をそれぞれ引張試験機
で引張試験を行ったところ、何れも電極部以外の箇所で
破断したので、ヒータ素線自体の破断強度と同等の破断
強度が得られたことが確認できた。
【0061】このように、金属箔6を用いた電極3が両
端部2a、2bに接続された網目状発熱体2によれば、
金属箔6を薄くすることができるので、電極自体の柔軟
性が損なわれてしまうことを防ぐことができる。また、
金属箔6は導電性および耐腐蝕性を有したものを使用す
ることができるので、酸化による経時劣化を防ぐことが
できる。また、金属箔6と網目状発熱体2とは、半田付
けで固定されるので、電極部において破断強度が低下し
てしまうことを防ぐことができる。
【0062】なお、電極は、網目状発熱体の両端部をそ
れぞれ折り曲げ、その折り曲げられた両端部内それぞれ
に金属箔を挟み込み、これらを溶着してもよい。
【0063】また、上述したの試料のように、網目状
発熱体2のヒータ素線に絶縁材料を被覆する場合、予
め、施工する相手に自己融着性ゴムテープやビニルテー
プなどを巻回または貼付し、その上に網状ヒータ1を貼
付した後、さらに同テープで上巻きする、網状ヒータ
1の網目状発熱体2自体を液状シリコーンゴム、フッ素
樹脂ディスパージョン液などに浸漬し、一定の薄い膜厚
で被覆しておく、PE(ポリエチレン)の軟化点が低
く熱融着が比較的簡単なPE−PET(ポリエチレン−
ポリエチレンテレフタレート)などのラミネート用のフ
ィルムで挟み込み、熱融着させておく、等の方法が考え
られる。何れにおいても、網目状発熱体2の柔軟性を著
しく損なわないように用いなければならない。
【0064】さらに、電極3を設ける網目状発熱体は上
述した網目状発熱体2、2′、2″に限らず、その網目
状発熱体の編み方によっては、電極3をループを綴る方
向である緯(よこ)方向の両端部に隔置された状態で設
けてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の網状ヒ
ータによれば、金属箔と網目状発熱体とを実質的に幅一
面に平面的な薄い状態で半田付けするので、破断強度が
低下してしまうことを防ぐと共に電極自体の柔軟性が損
なわれてしまうことも防ぐことができ、而も電極が設け
られていない網目状発熱体の他方向の両端部に形成され
ている編目を耐熱性のある合成繊維から成る糸によって
縁かがりしているので、当該網目状発熱体の型崩れを防
ぐことができる。また、この電極を難燃化処理が施さ
れ、且つ伸縮性に富み、柔軟性がある絶縁材料で覆って
接着することにより電気的に安定させることができる。
また、導電性および耐腐蝕性を有する金属箔を用いれ
ば、酸化による経時劣化を防ぐことができる。さらに、
このような電極の構成なので、製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の網状ヒータにおける好ましい実施の形
態例を示す図で、(a)は全体斜視図、(b)は構成
図、(c)は(b)の矢視A方向から見た部分拡大図、
(d)は電極の断面図。
【図2】本発明の網状ヒータの構成要素である網目状発
熱体がトリコット編みの場合におけるパターン図。
【図3】本発明の網状ヒータの説明図で、(a)は大き
さを示す図、(b)は並列回路であることを示す図。
【図4】本発明の網状ヒータに用いられる網目状発熱体
のすべての交点が接触しているときのヒータ素線の状態
を示す説明図。
【図5】本発明の網状ヒータの構成要素である網目状発
熱体の他の実施例を示す図で、(a)はトリコット編み
のパターン図、(b)はヒータ素線の断面図。
【図6】従来の網状ヒータにおける電極と網目状発熱体
との固定状態を示す説明図。
【符号の説明】
2、2′、2″・・・・・網目状発熱体 2a、2b・・・・・網目状発熱体の一方向の両端部 2c、2d・・・・・網目状発熱体の他方向の両端部 3・・・・・電極 6・・・・・金属箔 7・・・・・不織布(絶縁材料) 8・・・・・糸 20・・・・・ヒータ素線 200・・・・・ヒータ素線、第2のヒータ素線 200a・・・・・ヒータ裸線 200b・・・・・エナメル線塗料 2000・・・・・第1のヒータ素線 V・・・・・経方向 H・・・・・緯方向 VP・・・・・経ピッチ(経方向の編目ピッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 光久 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 Fターム(参考) 3K034 AA02 AA04 AA06 AA09 AA15 AA25 HA04 HA07 HA10 JA10 3K092 PP05 PP20 QA05 QB02 QB30 QC02 QC20 QC25 RF17 VV09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のヒータ素線が網目状に編まれている
    網目状発熱体のループを綴る方向である経(たて)緯
    (よこ)方向の何れか一方向の両端部に隔置された状態
    で電極が設けられた網状ヒータにおいて、 前記電極は予め定められた幅および長さで厚さが0.0
    1mm〜0.5mmから成る金属箔が当該網目状発熱体の両
    端部それぞれに重ねられ、且つ当該金属箔と当該網目状
    発熱体とは前記電極の前記長さ方向の一端から他端に向
    かって実質的に前記幅一面に平面的な薄い状態で半田付
    けされていると共に、当該電極が設けられていない前記
    網目状発熱体の他方向の両端部に形成されている編目は
    それぞれ解れないように耐熱性のある合成繊維で30デ
    シテックス〜300デシテックスの太さから成る糸によ
    って縁かがりされていることを特徴とする網状ヒータ。
  2. 【請求項2】前記電極は、難燃化処理が施され、且つ伸
    縮性に富み、柔軟性がある絶縁材料によって覆われた状
    態で接着されていることを特徴とする請求項1記載の網
    状ヒータ。
  3. 【請求項3】前記金属箔には、導電性および耐腐蝕性を
    有する非鉄金属が皮膜処理されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の網状ヒータ。
  4. 【請求項4】前記金属箔には、導電性および耐腐蝕性を
    有する非鉄金属が用いられていることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の網状ヒータ。
  5. 【請求項5】前記網目状発熱体は、素線径が0.02mm
    〜0.12mmで且つ当該素線径が単一である複数のヒー
    タ素線が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に
    綴るトリコット編みで形成され、このトリコット編みの
    編目ピッチが0.5mm〜5mmであることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4の何れか1項記載の網状ヒータ。
  6. 【請求項6】前記網目状発熱体は、線径が0.02mm〜
    0.12mmで且つ当該線径が単一であるヒータ裸線にエ
    ナメル線用塗料が被覆された複数のヒータ素線が、ルー
    プを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴るトリコット
    編みで形成され、このトリコット編みの編目ピッチが
    0.5mm〜5mmであることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れか1項記載の網状ヒータ。
  7. 【請求項7】前記網目状発熱体は、線径が0.02mm〜
    0.12mmで且つ当該線径が単一であるヒータ裸線のみ
    から成る複数の第1のヒータ素線と、エナメル線用塗料
    が被覆された前記ヒータ裸線から成る複数の第2のヒー
    タ素線とが、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的
    に綴るトリコット編みで、前記第1のヒータ素線同士が
    交差しないように形成され、このトリコット編みの編目
    ピッチが0.5mm〜5mmであることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4の何れか1項記載の網状ヒータ。
  8. 【請求項8】前記網目状発熱体は、線径が0.02mm〜
    0.12mmで且つ当該線径が単一である複数のヒータ素
    線が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴る
    トリコット編みで形成され、このトリコット編みの編目
    ピッチが0.5mm〜5mmであると共に、このトリコット
    編みで形成した前記複数のヒータ裸線には絶縁処理が施
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何
    れか1項記載の網状ヒータ。
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