JP2003217802A - 異形網状ヒータ - Google Patents

異形網状ヒータ

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JP2003217802A
JP2003217802A JP2002011603A JP2002011603A JP2003217802A JP 2003217802 A JP2003217802 A JP 2003217802A JP 2002011603 A JP2002011603 A JP 2002011603A JP 2002011603 A JP2002011603 A JP 2002011603A JP 2003217802 A JP2003217802 A JP 2003217802A
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Japan
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heater
mesh
heating element
wire
shape
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JP2002011603A
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Shiro Hasegawa
志朗 長谷川
Masahiro Nagai
正弘 永井
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SWCC Corp
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハンドルのスポーク部や枝分かれする複雑な配
管等の樹枝状部位を、他の部位と共に均一に加熱させ
る。 【解決手段】複数のヒータ素線が網目状に編まれて矩形
状に形成され、ループを綴る方向である経方向の両端部
に隔置された状態で電極3が設けられた網目状発熱体2
を、ハンドルのスポーク部にも密着した状態で覆わせる
ために、展開状態が樹木状に枝分かれする形状に形成さ
れ、網目状発熱体2は3つ並設され当該3つ並設された
網目状発熱体2A、2B、2Cのうち外側に位置する2
つの網目状発熱体2A、2Cにはハンドルのスポーク部
に密着した状態で覆わせることができるUの字状屈曲部
位2zが設けられ、且つ当該3つ並設された網目状発熱
体2A、2B、2Cそれぞれの両端部に隔置された各電
極3がそれぞれ実質的に一直線上に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異形網状ヒータ
に係り、特に自動車のハンドルやシート、あるいは複雑
な配管のエルボー部などに使用される異形網状ヒータに
関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地において厳冬期に自動車に乗り込
んでハンドルを掴むと、手の皮膚の水分により手がハン
ドルに氷結することがあるので、短時間で温度上昇する
と共に、ハンドルのグリップ感に違和感のない快適性を
備えたハンドル用ヒータを設けることが提案されてい
る。このハンドル用ヒータは図9(a)、(b)に示す
ように、自動車のハンドル50に対して滑り止め機能や
美観をもたせるために握り部50aおよびスポーク部5
0bを覆うように貼着されるハンドル被覆部材51とハ
ンドル50との間に内設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなハンドル用ヒータ52は矩形状に形成されているの
で、握り部50aを加熱することはできるが、スポーク
部50bを加熱することはできなかった。
【0004】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、ハンドルのスポーク部や枝分
かれする複雑な配管等の樹枝状部位を、他の部位と共に
均一に加熱させることができ、而も電気的にも極めて安
定する異形網状ヒータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の異形網状ヒータは、複数のヒータ素線が網目状に編
まれて矩形状に形成され、ループを綴る方向である経
(たて)緯(よこ)方向の何れか一方向の両端部に隔置
された状態で電極が設けられた網目状発熱体を、屈曲部
位を有する被加熱体の当該屈曲部位にも密着した状態で
覆わせるために、展開状態が樹木状に枝分かれする形状
に形成される異形網状ヒータであって、網目状発熱体は
複数並設され当該複数並設された網目状発熱体のうち外
側に位置する2つの網目状発熱体の少なくとも何れか一
方は樹木状に枝分かれする形状に形成するように、被加
熱体の屈曲部位に密着した状態で覆わせる個所がUの字
状やコの字状に屈曲され、且つ当該複数並設された網目
状発熱体それぞれの両端部に隔置された各電極がそれぞ
れ実質的に一直線上に位置するものである。
【0006】このような異形網状ヒータによれば、例え
ば自動車のハンドルに適用する場合には、内側に位置す
る網目状発熱体および外側に位置する網目状発熱体のU
の字状やコの字状に屈曲された部位以外でハンドルの握
り部を覆い、スポーク部を外側に位置する網目状発熱体
のUの字状やコの字状に屈曲された部位で覆うことがで
きるようになるので、ハンドルの握り部と共にスポーク
部も加熱することができる。
【0007】また、本発明の異形網状ヒータにおいて複
数並設された網目状発熱体は、それぞれ耐熱性、絶縁性
および柔軟性を有する薄い接着部材によって固着され、
且つ外側に位置する2つの網目状発熱体のUの字状やコ
の字状に屈曲されている部位もこの接着部材によって当
該Uの字状やコの字状の形状が崩れないように固着され
ていることが好ましい。これにより、被加熱体の屈曲部
位にも密着した状態で覆わせても、ヒータ自体の形状は
崩れないので、電気的に安定させることができる。
【0008】また、本発明の異形網状ヒータにおいて網
目状発熱体は、素線径が0.02mm〜0.12mmで且つ
当該素線径が単一である複数のヒータ素線が、ループを
経(たて)方向に連続且つ平面的に綴るトリコット編み
で形成され、このトリコット編みの編目ピッチが0.5
mm〜5mmであることが好ましい。また、本発明の網状ヒ
ータにおいて網目状発熱体は、線径が0.02mm〜0.
12mmで且つ当該線径が単一であるヒータ裸線にエナメ
ル線用塗料が被覆された複数のヒータ素線が、ループを
経(たて)方向に連続且つ平面的に綴るトリコット編み
で形成され、このトリコット編みの編目ピッチが0.5
mm〜5mmであることが好ましい。また、本発明の網状ヒ
ータにおいて網目状発熱体は、線径が0.02mm〜0.
12mmで且つ当該線径が単一であるヒータ裸線のみから
成る複数の第1のヒータ素線と、エナメル線用塗料が被
覆されたヒータ裸線から成る複数の第2のヒータ素線と
が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴るト
リコット編みで、第1のヒータ素線同士が交差しないよ
うに形成され、このトリコット編みの編目ピッチが0.
5mm〜5mmであることが好ましい。さらに、本発明の網
状ヒータにおいて網目状発熱体は、線径が0.02mm〜
0.12mmで且つ当該線径が単一である複数のヒータ素
線が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴る
トリコット編みで形成され、このトリコット編みの編目
ピッチが0.5mm〜5mmであると共に、このトリコット
編みで形成した複数のヒータ裸線には絶縁処理が施され
ていることが好ましい。これら網目状発熱体は、トリコ
ット編みで形成されていることから、伸縮性に富み、柔
軟性があるので、複雑な曲面に対しても密着させること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の異形網状ヒータに
おける好ましい実施の形態例について図面を参照して説
明する。
【0010】本発明の好ましい実施の形態例である異形
網状ヒータは図2(a)に示すように、複数のヒータ素
線が網目状に編まれて矩形状に形成され、ループを綴る
方向である経(たて)方向の両端部に隔置された状態で
電極3、3が設けられた網目状発熱体2を、屈曲部位を
有する被加熱体、例えば自動車のハンドル50の握り部
50aだけではなくスポーク部50bにも密着した状態
で覆わせるために、図2(b)に示すように展開状態が
樹木状に枝分かれする形状に形成させている。このよう
な異形網状ヒータは、滑り止め機能や美観をもたせるた
めに握り部50aおよびスポーク部50bを覆うように
貼着されるハンドル被覆部材15とハンドル50との間
に内設される。
【0011】このような網目状発熱体2は例えば図1
(a)に示すように、3つ並設され当該3つ並設された
網目状発熱体2A、2B、2Cのうち外側に位置する2
つの網目状発熱体2A、2Cは、ハンドル50のスポー
ク部50bに密着した状態で覆わせるために該当箇所を
Uの字状に屈曲させることにより、樹木状に枝分かれす
る形状に形成される。なお、このハンドル50のスポー
ク部50bは3本なので、このUの字状屈曲部位2zは
3箇所に設けられている。また、このようにUの字状屈
曲部位2zが3箇所に設けられた網目状発熱体2A、2
Cおよびこれらに並設された網目状発熱体2Bそれぞれ
の両端部に隔置された各電極3、3は、それぞれ実質的
に一直線上に位置するように配置されている。これによ
り、内側に位置する網目状発熱体2Bおよび外側に位置
する網目状発熱体2A、2CのUの字状屈曲部位2z以
外でハンドル50の握り部50aを覆い、スポーク部5
0bを外側に位置する網目状発熱体2A、2CのUの字
状屈曲部位2zで覆うことができるようになるので、ハ
ンドル50の握り部50aと共にスポーク部50bも加
熱することができる。また、内側に位置する網目状発熱
体2Bと外側に位置する一方の網目状発熱体2Aと、他
方の網目状発熱体2Cとは、個別に製作されるので、単
位面積当たりの発熱量を均一にすることが可能になる。
さらに、並設された網目状発熱体2A、2B、2Cそれ
ぞれの両端部に隔置された各電極3がそれぞれ実質的に
一直線上に位置するので、この各電極3を接続して給電
用のリード線も共通化することが可能になり、従来通り
に単純な配線でハンドルに取り付けることができる。
【0012】なお、外側に位置する網目状発熱体2A、
2Cは、Uの字状屈曲部位2zを3箇所に設けた状態
で、内側に位置する網目状発熱体2Bと、電極3、3が
実質的に一直線上に位置するように配置させるので、屈
曲前は網目状発熱体2Bより長く形成させる。
【0013】さらに、このようにして3つ並設された網
目状発熱体2A、2B、2Cは、それぞれ耐熱性、絶縁
性および柔軟性を有する薄い接着部材9によって固着さ
れている。また、外側に位置する2つの網目状発熱体2
A、2Cの3箇所のUの字状屈曲部位2zも、同じ材質
の接着部材10によって当該Uの字状の形状が崩れない
ように固着されている。これにより、ハンドル50のス
ポーク部50bにも密着した状態で覆わせても、ヒータ
自体の形状は崩れないので、電気的に安定させることが
できる。
【0014】このように構成された異形網状ヒータの各
網目状発熱体2A、2B、2Cは、例えば図3に示すよ
うに、線径が単一である複数のヒータ素線20がトリコ
ット編みで形成されている。ここで、トリコット編みと
は、ループを経(たて)方向Vに連続に且つ平面的に綴
る編み方をいう。この網目状発熱体2のヒータ素線20
の材料は、ニッケルが1%以上入った銅合金、またはニ
クロム線等の腐食に強く抵抗値をコントロールし易い合
金が好ましく、また、体積固有抵抗が純銅の1〜100
倍、好ましくは2〜20倍であれば、加工性がよくな
る。さらに、ヒータ素線20の線径は0.02〜0.1
2mm、好ましくは0.06〜0.08mmであれば、強度
と柔軟性とを両立させることができる。
【0015】なお、ヒータ素線20の線径を0.02〜
0.04mmにする場合には、上述のような材料では抗張
力が弱くなるので、銀が含有された銅合金線が好まし
い。この銀が含有された銅合金線は、銀の含有率によっ
ては軟銅線の2〜3倍の抗張力を得ることが可能なの
で、線径0.04mmでも、抗張力をニッケルが1%以上
入った銅合金線の線径0.05〜0.07mmとほぼ同じ
にすることができる。したがって、より細く柔軟性の高
いヒータ素線20を提供できるようになるので、網状ヒ
ータの伸縮性、柔軟性を、さらに向上させることが可能
になる。
【0016】このようなヒータ素線20をトリコット編
みで形成する際の編目ピッチは、0.5〜5mm、好まし
くは1〜3mmであれば、発熱の均一性、加工性、経済性
をすべて満足できる。例えば、経(たて)ピッチVPを
1mm、1編目の頂角αを60°とした場合の緯(よこ)
1マスにおける経(たて)4マス分の実際の経(たて)
ヒータ素線20の長さは、経方向Vにおける仮想経ヒー
タ素線の長さをの4マス分とすると、
【0017】
【数1】
【0018】となる。したがって、ヒータ素線20が交
差する箇所(以下、「交点」という。)ですべて非接触
だとすると、単純な測定長さの3.46倍の抵抗値とな
る。
【0019】また、図4(a)、(b)に示すように、
網目状発熱体2が幅55mm、長さ1.25mの長方形
で、幅方向に29本の経ヒータ素線20が配設されてい
るとすると、緯(よこ)ピッチHPは、
【0020】
【数2】
【0021】となるので、経ヒータ素線20の交点が完
全非接触だとすると、1本が1.25m×3.46倍の
経ヒータ素線20による29本の並列回路となる。ここ
で、ヒータ素線20に線径が0.06mm、体積固有抵抗
値が54Ω/mの合金線を使用すると仮定した場合、網
目状発熱体2の抵抗Rは、1m当りが、
【0022】
【数3】
【0023】となるので、
【0024】
【数4】
【0025】となる。したがって、網目状発熱体2のす
べての交点が非接触のときの最大抵抗値は約8Ωにな
る。
【0026】一方、網目状発熱体2のすべての交点が接
触しているとすると、経ピッチVPが1mmの場合、その
基本長さVPに対して1×cos-130°の長さの経ヒー
タ素線20がどの区画マスにも均等に3本あることにな
るので、図5に示すような単純な並列回路にモデル化で
きる。これにより、網目状発熱体2の抵抗Rは、
【0027】
【数5】
【0028】
【数6】
【0029】となる。
【0030】これらのことから、網目状発熱体2の抵抗
値を安定させることが可能になる。なお、ヒータ素線2
0の材料として焼鈍しを行っていない硬線を使用した場
合には、交点においてヒータ素線20が浮きやすくなる
ので、自然体横置きでの測定では、最大抵抗値の方に近
寄ることになる。逆に、よく焼鈍しした軟線を使用した
場合には、交点においてヒータ素線20の接触点が増え
るので、最小抵抗値の方に近寄ることになる。
【0031】このように、複数のヒータ素線20を、ル
ープが経方向に連続するように規則的に綴れば、局部的
な断線や交点などによる影響が少なくなり、而も伸縮性
に富んだ網目状発熱体2を提供できる。
【0032】また、この異形網状ヒータは、複数のヒー
タ素線20が網目状に編まれている網目状発熱体2のル
ープを綴る方向である例えば経方向Vの両端部2a、2
bそれぞれに、電極3が隔置された状態で設けられてい
ることから、網目状発熱体2を並列回路にすることがで
きるので、抵抗値は安定する。この2つの電極3、3の
端部にはそれぞれ図6(a)に示すように、リード線
4、4が固着され、一方のリード線4にはサーモスタッ
ト5が接続されている。
【0033】このような電極3は、例えば図6(b)、
(c)に示すように、予め定められた幅および長さで厚
さが0.01mm〜0.5mmから成る金属箔6が網目状発
熱体2のループを綴る方向である経方向Vの両端部2
a、2bにそれぞれ重ねられて溶着されている。なお、
金属箔6の厚さは、柔軟性をできるだけ維持するために
は、0.01mm〜0.2mmが好ましく、この範囲内の厚
さならば必要以上に発熱することを防ぐことができ、且
つ機械的強度が悪くなることもない。
【0034】この金属箔6としては、導電性および耐腐
蝕性を有する錫、半田あるいは金などの非鉄金属が、め
っきなどの皮膜処理されているものが好ましい。これに
より、金属箔6の表面が、使用中に酸化することを防ぐ
ことができる。なお、金属箔6自体を導電性および耐腐
蝕性を有する金、銀、ニッケルなどの非鉄金属にして
も、同様の効果を得ることができる。また、この金属箔
6、6と、網目状発熱体2の両端部2a、2bとの溶着
方法としては、半田付け、超音波溶接、スポット溶接あ
るいはレーザ溶接などが好適である。
【0035】特に、半田付けの場合、網目状発熱体2が
重ねられた金属箔6の幅一面に当該金属箔6の厚さより
薄い平面的な状態で半田付けするので(5μ〜30μの
厚みが好ましい。)、電極3の柔軟性を損なわず、而も
電極部において破断強度が低下してしまうことを防ぐこ
とができる。なお、半田は流れがよいものであれば、特
に限定しないが、環境保護の観点から、錫−銀−銅系や
錫−銀−ビスマス系等の鉛フリー半田が好ましい。
【0036】なお、スポット溶接やレーザ溶接の場合に
は、加工時における高熱による金属箔6の酸化を防ぐた
めに、不活性ガス中で溶接するか、貴金属の金属箔6を
使用するかなどの対策を施すことが必要となる。
【0037】また、このような電極3は図6(d)に示
すように、難燃化処理が施され、且つ伸縮性に富み、柔
軟性がある絶縁材料、例えば不織布7が覆われた状態で
接着されている。これにより、電極3を他の導電体から
電気絶縁できるので、電極3が電気的に安定する。な
お、この不織布7としては例えば耐熱性のあるポリエス
テル系の繊維のものが好ましく、この不織布7を電極3
に接着するための接着剤としては、難燃性及び耐熱性の
観点からシリコン系、難燃アクリル系、熱硬化性ゴム系
等が好ましい。また、不織布7以外の絶縁材料として
は、難燃性粘着テープ(テープ材質:アラミッド繊維
等)、難燃性布粘着テープ、ポリイミドテープ、フッ素
樹脂テープなどが好適である。
【0038】なお、電極3は上述したようなものに限ら
ず、図7に示すように、網目状発熱体2の縦方向Vの両
端部2a、2bの全幅を被覆するために、導電性テープ
31と、導電性テープ31を網目状発熱体2の表裏に固
着させる導電性粘着剤32とから成るものでもよく、こ
の導電性テープ31としては肉厚30μm程度の銅箔テ
ープ、アルミマイラーテープなどの錆びにくく、電気容
量が適正な肉厚を有するものが、また、導電性粘着剤3
2としてはシリコーンゴム系粘着材に導電性カーボンが
配合されたものが、それぞれ好ましい。このような電極
3によっても、網目状発熱体2を並列回路にすることが
できるので、抵抗値は極めて安定する。
【0039】また、図6(a)、(b)に示すように、
電極3、3が設けられていない網目状発熱体2の他方向
の両端部2c、2dに形成されている編目は、それぞれ
解けないように耐熱性のある合成繊維で30デシテック
ス〜300デシテックス、好ましくは55デシテックス
〜280デシテックス、より好ましくは90デシテック
ス〜155デシテックスの太さから成る糸8によって縁
かがりするとよい。これにより、網目状発熱体2のルー
プを綴る方向である縦(たて)方向Vへの伸縮を防ぐこ
とができるので、当該網目状発熱体2の型崩れを防ぐこ
とができる。なお、糸8の太さを、好ましくは55デシ
テックス〜280デシテックス、より好ましくは90デ
シテックス〜155デシテックスに限定したのは、製造
時の生産性(切断しにくい太さ等)や、自動車のハンド
ルやシート、あるいは複雑な配管のエルボー部などに密
着させた際の外観の見栄え等を比較考慮した場合、この
ような範囲のものがこれら機能を兼ね備えることができ
るからである。このような糸8に用いる合成繊維として
は、耐熱性のあるポリエステル系が好ましい。
【0040】さらに、外側に位置する2つの網目状発熱
体2A、2Cの3箇所のUの字状屈曲部位2zや、この
ようなUの字状屈曲部位2zを有する網目状発熱体2
A、2Cおよび網目状発熱体2Bをそれぞれ固着させる
薄い接着部材9、10は、耐熱性、絶縁性および柔軟性
がある絶縁材料、例えば不織布が覆われた状態で接着さ
れている。この不織布としては例えば耐熱性のあるポリ
エステル系の繊維のものが好ましく、この不織布を電極
3に接着するための接着剤としては、難燃性及び耐熱性
の観点からシリコン系、難燃アクリル系、熱硬化性ゴム
系等が好ましい。また、不織布以外の絶縁材料として
は、難燃性粘着テープ(テープ材質:アラミッド繊維
等)、難燃性布粘着テープ、ポリイミドテープ、フッ素
樹脂テープなどが好適である。また、難燃性及び耐熱性
を有するシリコン系、難燃アクリル系、熱硬化性ゴム系
等の粘着材や接着剤をベースとした両面テープになって
いるものを用いれば、この両面テープの剥離紙を剥すだ
けで、異形網状ヒータをハンドル被覆部材15に直接、
貼り付けことができるようになる。
【0041】このような薄い接着部材9、10の厚みと
しては、ハンドル被覆部材15とハンドル50との間に
内設したときに凹凸のない外観を維持させるために、ア
ラミッド繊維やポリイミドテープ等をベースとする場合
には0.05〜0.15mm、不織布のように多孔質で
特に柔かい材料では0.1〜0.4mm程度の厚さが好
ましい。
【0042】なお、上述した網目状発熱体2は、ヒータ
裸線のみから成るヒータ素線20がトリコット編みで形
成されていたが、これに限らず、図8(a)、(b)に
示すように、線径が単一であるヒータ裸線200aにエ
ナメル線用塗料200bが被覆された複数のヒータ素線
200が、トリコット編みで形成されている網目状発熱
体2′でもよい。この網目状発熱体2′に使用されるヒ
ータ素線200のヒータ裸線200aの材料は、上述し
た網目状発熱体2のヒータ素線20と同種のものが用い
られ、同様の効果を得られる。
【0043】エナメル線用塗料200bは、ヒータ裸線
200aに塗布焼付けして絶縁皮膜が形成されている。
このエナメル線用塗料200bとしては、ポリビニルア
セタール、ポリウレタン、ポリアミドイミドあるいはポ
リイミドなどを主成分にするものが好ましい。ポリビニ
ルアセタールあるいはポリウレタンを主成分にするエナ
メル線用塗料は、100〜150℃の耐熱性を備え、而
も皮膜を剥離することなく半田付けができるので、信頼
性が高くなり、また、電極を短時間で構成することがで
きる。また、ポリアミドイミドあるいはポリイミドを主
成分にするエナメル線用塗料は、耐熱性が高く耐磨耗性
がよいので、トリコット編みがし易くなる。このような
エナメル線用塗料によれば、極めて薄い均一な皮膜で
絶縁性を確保することができ、例えば線径0.07mmの
金属導体の場合、JIS3種エナメル線ならば最小皮膜
厚さが0.003mmになるので、ヒータ素線の外径が必
要以上に太くならない、編み込み時の厳しい機械的な
屈曲に耐えうることができる、必要に応じて耐熱クレ
ードを幅広く選択でき、特殊なものを除き、UL規格で
105〜240℃から選択できるようになる。
【0044】また、ヒータ裸線の絶縁皮膜として、紙巻
き、絹巻きや、ポリエチレン、塩化ビニルなどの熱可塑
性樹脂を用いることも考えられるが、紙巻き、絹巻きの
場合、表面の滑り性が悪くなるので、編み込み時にほつ
れ、断線等の障害になると共に外径が肥大化する。ま
た、熱可塑性樹脂の場合も表面の滑り性が悪くなるの
で、トリコット編みをすることができなくなり、而も、
絶縁皮膜厚さがエナメル線用塗料の絶縁皮膜より大幅に
厚くなるので、熱伝達効率が低下する。
【0045】このようなヒータ素線200をトリコット
編みで形成する際の編目ピッチは、上述した網目状発熱
体2と同様で、0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmであ
れば、発熱の均一性、加工性、経済性をすべて満足でき
る。例えば、経(たて)ピッチVPを1mm、1編目の頂
角αを60°とした場合の緯(よこ)1マスにおける経
(たて)4マス分の実際の経(たて)ヒータ素線200
の長さは、経方向Vにおける仮想経ヒータ素線の長さを
の4マス分とすると、3.46倍となる。したがって、
ヒータ素線200のヒータ裸線200aは、交点ではす
べて非接触なので、単純な測定長さの3.46倍の抵抗
値となる。
【0046】また、図4(a)、(b)に示すように、
網目状発熱体2′が幅55mm、長さ1.25mの長方形
で、幅方向に29本の経ヒータ素線200が配設されて
いるとすると、緯(よこ)ピッチHPは、1.9mmとな
り、而も、経ヒータ素線200のヒータ裸線200aの
交点は完全非接触なので、1本が1.25m×3.46
倍の経ヒータ素線200による29本の並列回路とな
る。ここで、ヒータ素線200に素線径が0.06mm、
体積固有抵抗値が54Ω/mの銅合金線を使用すると仮
定した場合、網目状発熱体2′の抵抗Rは、1m当り
が、R=54/29となるので、R=8.05となる。
したがって、網目状発熱体2′に使用されるヒータ素線
200のヒータ裸線200aのすべての交点が非接触な
ので、最大抵抗値は約8Ωになる。
【0047】このことから、網目状発熱体2′の抵抗値
を安定させることができることがわかる。
【0048】なお、上述した網目状発熱体2′において
は、ヒータ裸線200aにエナメル塗料200bが被覆
された複数のヒータ素線200のみで形成していたが、
これに限らず、図8(a)、(b)に示すように、ヒー
タ裸線のみから成る複数の第1のヒータ素線2000
と、エナメル塗料200bが被覆された複数のヒータ裸
線200aから成る複数の第2のヒータ素線200と
が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴るト
リコット編みで形成されている網目状発熱体2″でもよ
い。
【0049】この場合、第1のヒータ素線2000同士
が交差しないように編み込む。これにより、ヒータ素線
の交点においてエナメル線用塗料によって確実に絶縁さ
せることができるので、このような網目状発熱体2″の
抵抗値を安定させることができる。また、第1のヒータ
素線2000と第2のヒータ素線200とを交互に編み
込む等、単価の安いヒータ裸線のみから成る第1のヒー
タ素線2000の割合を多くすれば、量産化の際、コス
トダウンを図ることが可能になる。
【0050】さらに、予め複数のヒータ裸線2000が
トリコット編みで形成された網目状発熱体2″自体に、
絶縁処理を施してもよい。
【0051】このような絶縁処理としては、加熱による
酸化皮膜形成や、絶縁塗料あるいは絶縁性オイルの塗布
が考えられる。加熱による酸化皮膜は、例えばニッケル
が1%以上入った銅合金の場合、予めヒータ裸線200
0がトリコット編みで形成された網目状発熱体2″に電
極を接続し発熱温度を200℃にして1時間加熱するこ
とにより形成できる。また、絶縁塗料の塗布は、ウレタ
ン塗料、アクリル塗料、エポキシ塗料あるいはフッ素樹
脂塗料などの絶縁塗料を、予めヒータ裸線2000がト
リコット編みで形成された網目状発熱体2″に塗布後、
焼き付けて皮膜を形成させる。絶縁性オイルの塗布は、
シリコーンオイル等の絶縁性オイルを少量塗布すること
により皮膜を形成させる。何れにおいても、網目状発熱
体2の柔軟性を著しく損なわないように加工しなければ
ならない。
【0052】このように、網目状発熱体2″のヒータ裸
線2000のすべての交点が接触していると、経ピッチ
VPが1mmの場合、その基本長さVPに対して1×cos
-130°の長さの経ヒータ裸線2000がどの区画マス
にも均等に3本あることになるので、図5に示すような
単純な並列回路にモデル化できる。これにより、網目状
発熱体2″の抵抗Rは、
【0053】
【数7】
【0054】
【数8】
【0055】となる。このことから、網目状発熱体2″
の抵抗値を安定させることができることがわかる。
【0056】なお、ヒータ裸線2000の材料として焼
鈍しを行っていない硬線を使用した場合には、交点にお
いてヒータ裸線2000が浮きやすくなるので、自然体
横置きでの測定では、最大抵抗値の方に近寄ることにな
る。逆に、よく焼鈍しした軟線を使用した場合には、交
点においてヒータ裸線2000の接触点が増えるので、
最小抵抗値の方に近寄ることになる。
【0057】このように、複数のヒータ素線200やヒ
ータ裸線2000を、ループが経方向に連続するように
規則的に綴れば、局部的な断線や交点などによる影響が
少なくなり、而も伸縮性に富んだ異形網状ヒータを提供
できるので、ヒータ素線200やヒータ裸線2000の
交点で当該ヒータ素線200あるいはヒータ裸線200
0が浮き上がらなくなる。
【0058】このような網目状発熱体2(2′、2″)
が用いられる異形網状ヒータを、図2(a)に示すよう
な自動車のハンドル50に適用する場合には、内側に位
置する網目状発熱体2B(2′B、2″B)および外側
に位置する網目状発熱体2A(2′A、2″A)、2C
(2′C、2″C)のUの字状屈曲部位2z以外でハン
ドル50の握り部50aを覆い、スポーク部50bを外
側に位置する網目状発熱体2A(2′A、2″A)、2
C(2′C、2″C)のUの字状屈曲部位2zで覆うこ
とができるようになるので、ハンドル50の握り部50
aと共にスポーク部50bも加熱することができ、ま
た、電気的に安定するので短時間で昇温させることがで
き、特にヒータ素線が交差する箇所で当該ヒータ素線が
浮き上がらなくなるので、ヒータを覆うためのハンドル
被覆部材にヒータ素線が浮き出なくなる。また、複雑な
配管のエルボー部などにも使用でき、短時間で昇温させ
ることができるので、厳冬期の水の流動性確保にも役立
つ。
【0059】また、このような網目状発熱体2(2′、
2″)は、通常、経編機で編まれている。
【0060】
【実施例】次に、トリコット編みで形成された網目状発
熱体2を有する本発明の異形網状ヒータにおいて、以下
のような実験を行った。
【0061】実験内容は、異形網状ヒータを12Vの電
源に接続した場合における当該異形網状ヒータの発熱量
を測定した。
【0062】この試験の試料として、外側に位置する網
目状発熱体2A、2Cはそれぞれ、幅Hが20mm、長
さLが1510mmの長方形で、面積Sが302c
2、直流抵抗値Rが5.7Ω、内側に位置する網目状
発熱体2Bは、幅Hが40mm、長さLが1100mm
の長方形で、面積Sが440cm2、直流抵抗値Rが
4.0Ωのものを使用し、幅10mm、厚さ0.095
mmのノーメックス絶縁粘着テープで上述のようにして
固定した。
【0063】このような異形網状ヒータに、12Vの電
源を印加して網目状発熱体2A、2B、2C全体に流れ
る電流と、全体発熱量とを測定したところ、網目状発熱
体2A、2B、2C全体に7.2Aの電流が流れ、全体
発熱量が86.4Wになった。この結果を証明すると、
合成抵抗Rが
【0064】
【数9】
【0065】となり、この結果、網目状発熱体2A、2
B、2C全体に流れる電流Iは、
【0066】
【数10】
【0067】となり、全体発熱量Pは、
【0068】
【数11】
【0069】となるので、結果、発熱量が大幅に低下し
ていないことが確認でき、3つ並設された網目状発熱体
2A、2B、2Cが均一に加熱されていることがわかっ
た。
【0070】なお、上述した本発明の実施の一形態にお
いては、外側に位置する2つの網目状発熱体にUの字状
屈曲部位を設けていたが、これに限らず、加熱する箇所
によっては何れか一方にのみUの字状屈曲部位を設けて
もよく、また、この屈曲部位はUの字状に限らず、加熱
する箇所の形状等によってはコの字状でもよく、さら
に、内側に位置する網目状発熱体は1つだけ設けていた
が、これに限らず、被加熱体の形状によっては2つ以上
の複数であってもよい。
【0071】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の異形網
状ヒータによれば、屈曲部位を有する被加熱体の当該屈
曲部位を、外側に位置する網目状発熱体に形成されたU
の字やコの字に屈曲された部位にて密着状態で覆うこと
ができ、被加熱体の屈曲部位以外を、内側に位置する網
目状発熱体および外側に位置する網目状発熱体のUの字
やコの字に屈曲された部位以外にて密着状態で覆うこと
ができるので、屈曲部位を有する被加熱体を均一に加熱
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異形網状ヒータにおける好ましい実施
の形態例を示す図で、(a)は網目状発熱体の外観形状
を示す説明図、(b)は網目状発熱体の固着状態を示す
説明図。
【図2】本発明の異形網状ヒータの適用状態を示す図
で、(a)は自動車のハンドルに装着した状態の説明
図、(b)は展開図。
【図3】本発明の異形網状ヒータの構成要素である網目
状発熱体がトリコット編みの場合におけるパターン図。
【図4】本発明の異形網状ヒータの説明図で、(a)は
大きさを示す図、(b)は並列回路であることを示す
図。
【図5】本発明の異形網状ヒータに用いられる網目状発
熱体のすべての交点が接触しているときのヒータ素線の
状態を示す説明図。
【図6】本発明の異形網状ヒータにおける他の好ましい
実施の形態例を示す図で、(a)は全体斜視図、(b)
は構成図、(c)は(b)の矢視A方向から見た部分拡
大図、(d)は電極の断面図。
【図7】本発明の異形網状ヒータにおける電極と網目状
発熱体との固定状態の他の実施例を示す説明図。
【図8】本発明の異形網状ヒータの構成要素である網目
状発熱体の他の実施例を示す図で、(a)はトリコット
編みのパターン図、(b)はヒータ素線の断面図。
【図9】従来の異形網状ヒータを示す図で、(a)は自
動車のハンドルに装着した状態の説明図、(b)は展開
図。
【符号の説明】
2、2′、2″・・・・・網目状発熱体 2A、2′A、2″A・・・・・外側に位置する網目状発熱
体 2B、2′B、2″B・・・・・内側に位置する網目状発熱
体 2C、2′C、2″C・・・・・外側に位置する網目状発熱
体 2z・・・・・U字状屈曲部位 3、3′・・・・・電極 9、10・・・・・薄い接着部材 20・・・・・ヒータ素線 200・・・・・ヒータ素線、第2のヒータ素線 200a・・・・・ヒータ裸線 200b・・・・・エナメル線塗料 2000・・・・・第1のヒータ素線 V・・・・・経方向 H・・・・・緯方向 VP・・・・・経ピッチ(経方向の編目ピッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K034 AA02 AA12 AA24 BA08 BB10 BB13 BB16 BC03 BC12 CA02 CA25 CA26 CA32 CA37 HA07 JA01 JA09 3K092 PP15 QA05 QB02 QB26 QB41 QB65 QC02 QC20 QC25 QC51 QC52 RF02 RF13 RF19 RF22 TT27 VV23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のヒータ素線が網目状に編まれて矩形
    状に形成され、ループを綴る方向である経(たて)緯
    (よこ)方向の何れか一方向の両端部に隔置された状態
    で電極が設けられた網目状発熱体を、屈曲部位を有する
    被加熱体の当該屈曲部位にも密着した状態で覆わせるた
    めに、展開状態が樹木状に枝分かれする形状に形成され
    る異形網状ヒータであって、 前記網目状発熱体は複数並設され当該複数並設された網
    目状発熱体のうち外側に位置する2つの前記網目状発熱
    体の少なくとも何れか一方は前記樹木状に枝分かれする
    形状に形成するように、前記被加熱体の前記屈曲部位に
    密着した状態で覆わせる個所がUの字状やコの字状に屈
    曲され、且つ当該複数並設された網目状発熱体それぞれ
    の前記両端部に隔置された各電極がそれぞれ実質的に一
    直線上に位置することを特徴とする異形網状ヒータ。
  2. 【請求項2】前記複数並設された前記網目状発熱体はそ
    れぞれ耐熱性、絶縁性および柔軟性を有する薄い接着部
    材によって固着され、且つ前記外側に位置する2つの網
    目状発熱体の前記Uの字状やコの字状に屈曲されている
    部位も前記接着部材によって当該Uの字やコの字の形状
    が崩れないように固着されていることを特徴とする請求
    項1記載の異形網状ヒータ。
  3. 【請求項3】前記網目状発熱体は、素線径が0.02mm
    〜0.12mmで且つ当該素線径が単一である複数のヒー
    タ素線が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に
    綴るトリコット編みで形成され、このトリコット編みの
    編目ピッチが0.5mm〜5mmであることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の異形網状ヒータ。
  4. 【請求項4】前記網目状発熱体は、線径が0.02mm〜
    0.12mmで且つ当該線径が単一であるヒータ裸線にエ
    ナメル線用塗料が被覆された複数のヒータ素線が、ルー
    プを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴るトリコット
    編みで形成され、このトリコット編みの編目ピッチが
    0.5mm〜5mmであることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の異形網状ヒータ。
  5. 【請求項5】前記網目状発熱体は、線径が0.02mm〜
    0.12mmで且つ当該線径が単一であるヒータ裸線のみ
    から成る複数の第1のヒータ素線と、エナメル線用塗料
    が被覆された前記ヒータ裸線から成る複数の第2のヒー
    タ素線とが、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的
    に綴るトリコット編みで、前記第1のヒータ素線同士が
    交差しないように形成され、このトリコット編みの編目
    ピッチが0.5mm〜5mmであることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の異形網状ヒータ。
  6. 【請求項6】前記網目状発熱体は、線径が0.02mm〜
    0.12mmで且つ当該線径が単一である複数のヒータ素
    線が、ループを経(たて)方向に連続且つ平面的に綴る
    トリコット編みで形成され、このトリコット編みの編目
    ピッチが0.5mm〜5mmであると共に、このトリコット
    編みで形成した前記複数のヒータ裸線には絶縁処理が施
    されていることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の異形網状ヒータ。
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