JP2003123115A - 硬貨選別装置 - Google Patents

硬貨選別装置

Info

Publication number
JP2003123115A
JP2003123115A JP2001319930A JP2001319930A JP2003123115A JP 2003123115 A JP2003123115 A JP 2003123115A JP 2001319930 A JP2001319930 A JP 2001319930A JP 2001319930 A JP2001319930 A JP 2001319930A JP 2003123115 A JP2003123115 A JP 2003123115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
minimum value
minimum
coin
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001319930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4325138B2 (ja
Inventor
Katsunori Furuki
勝則 古木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Electric Works Ltd
Original Assignee
Tamura Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamura Electric Works Ltd filed Critical Tamura Electric Works Ltd
Priority to JP2001319930A priority Critical patent/JP4325138B2/ja
Publication of JP2003123115A publication Critical patent/JP2003123115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4325138B2 publication Critical patent/JP4325138B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Coins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬貨通過に基づき第1,第2極小値を出力す
る選別センサから、硬貨が通過時に跳ねたりして正常な
出力が得られない場合でも的確な極小値を取得可能にす
る。 【解決手段】 CPUは硬貨1が第2センサ24を通過
したときの第2センサの出力レベルを入力すると、第
1,第2極小値の取得処理を行って第1,第2極小値を
取得するとともに、取得した第1と第2の極小値の差を
チェックし、その差が一定値に満たない場合は第1,第
2極小値を適正な極小値と判断する一方、取得した第
1,第2極小値の差が一定値以上の場合は不適正な極小
値と判断して取得した第2極小値を第1極小値とし、か
つ第2極小値を新たに取得して、これら第1,第2極小
値の差を再度チェックし第1,第2極小値の適否を判定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨を選別する硬
貨選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】利用者の硬貨の投入に応じて前記利用者
に物品を販売する自動販売機等には、硬貨選別装置が設
けられている。硬貨選別装置は、利用者が投入した硬貨
を選別する選別センサの出力に基づいて投入硬貨の正否
を判定し、正貨と判定されたときに物品の販売を許容す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の硬貨選別装置
の前記選別センサは硬貨通路に設けられ、投入され前記
硬貨通路を転動する硬貨の選別を行うものである。ここ
で、投入硬貨が選別センサを通過したときにはセンサか
ら低レベルの信号が出力される。なお、投入硬貨が正貨
であってかつその硬貨が正常に選別センサを通過した場
合は、選別センサからは図6(a)に示すように、第1
極小値aと、この第1極小値aに続きこの第1極小値a
よりさらにレベルの低い第2極小値bとを有するレベル
の信号が出力される。硬貨選別装置ではこうした第1極
小値a及び第2極小値bを検出するとともに、検出した
極小値に基づき投入硬貨の正否を判別する。
【0004】一方、投入硬貨が正貨であってもその投入
硬貨が選別センサ通過時に跳ねたり、或いはばたついた
りして正常に選別センサを通過できない場合は、選別セ
ンサからは図6(b)に示すように、投入硬貨の通過開
始時に符号Aで示す極小値cが出力された後、続いて第
1極小値aが出力され、さらにこの第1極小値aに続い
て第2極小値bが出力される。このため、硬貨選別装置
においては、本来の極小値ではない極小値cが極小値a
として取得され、かつ極小値aが極小値bとして取得さ
れるなど、誤った極小値が取得され、その結果、取得し
た極小値に基づき投入硬貨の正否を判別する硬貨選別装
置では、投入硬貨が正貨であってもその投入硬貨を不正
貨として判別してしまうという問題が生じている。
【0005】したがって、本発明は、投入硬貨がセンサ
通過時に跳ねたり、或いはばたついたりしてセンサから
正常な出力が得られない場合でも的確な極小値の取得を
可能にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、投入硬貨を選別する選別センサを備
えるとともに、投入硬貨に応じて選別センサから順次出
力される第1及び第2の極小値に基づき投入硬貨の正否
を判定する硬貨選別装置において、選別センサの出力レ
ベルを入力して第1の極小値を取得する第1の取得手段
と、第1の取得手段により第1の極小値が取得された
後、選別センサの出力レベルを入力して第2の極小値を
取得する第2の取得手段と、第1及び第2の取得手段に
よりそれぞれ取得された第1の極小値と第2の極小値と
の差が一定値以上か否かを判断する判断手段と、判断手
段により第1の極小値と第2の極小値との差が前記一定
値以上であると判定されると、第2の極小値を第1の極
小値として設定し、かつ第2の取得手段により第2の極
小値を新たに取得させる制御手段と設け、判断手段は、
制御手段により設定された第1の極小値と新たに取得さ
れた第2の極小値との差が一定値以上か否を再度判断す
るように構成したものである。
【0007】この場合、第1及び第2の取得手段は、選
別センサの出力レベルを一定時間間隔で入力する入力手
段と、入力手段により入力された今回のレベル値と、入
力手段により既に入力されている最小レベル値との大小
を判定する第1の判定手段と、第1の判定手段により前
記最小レベル値が小と判定されると、今回のレベル値と
前記最小レベル値との差が所定値以上か否かを判定する
第2の判定手段と、第2の判定手段により今回のレベル
値と前記最小レベル値との差が所定値以上と判定された
ときに前記最小レベル値を極小値として取得する手段と
を設けたものである。また、第1及び第2の取得手段
は、第1の判定手段により今回のレベル値が小と判定さ
れると、今回のレベル値を最小レベル値として設定する
手段を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明に係る硬貨選別装置に用
いられる各種センサの配置構成を模式的に示す断面図で
ある。図1において、図中上方に設けてある硬貨投入口
5から投入された硬貨1は、硬貨通路2の底部7に沿っ
て転動して硬貨通路2に設けてある各種選別センサ1
4,24,34によりその種別及び正否が判別され正貨
の場合は、図中下方に設けてある硬貨収納部6に収納さ
れる一方、不正貨と判別される場合は図示しないレバー
の駆動により図示しない硬貨排出口から排出される。
【0009】ここで、硬貨選別装置100は、前記各種
センサとして、投入硬貨1の材質及び厚さを検出するた
めの第1センサ14、同様に投入硬貨1の材質及び厚さ
を検出するための第2センサ24、及び投入硬貨1の外
径を検出するための第3センサ34を硬貨通路2に設け
ている。また、硬貨通路2の前記第1〜第3センサと離
れて硬貨収納部6近くに、正貨と判別された硬貨1の硬
貨収納部6側への通過を検出する通過センサ44を設け
ている。
【0010】第1センサ14は、硬貨通路2を挟んで硬
貨通路2の両側壁の対向位置にそれぞれ配置され互いに
直列接続(直列逆相接続)された円状の一対のコイルか
らなり、かつこの一対のコイルの中心位置が硬貨の中心
位置とほぼ一致するように配置されるとともに、第1の
周波数で発振するものである。第2センサ24は、硬貨
通路2の一方の側壁に配置された円状のコイルからな
り、かつコイルの縁が硬貨1の縁と同一位置となるよう
に硬貨通路2のほぼ底部7の位置に配置されるととも
に、第2の周波数で発振するものである。第3センサ3
4は、硬貨通路2を挟んで硬貨通路2の両側壁の対向位
置にそれぞれ配置され互いに直列同相接続された円状の
一対のコイルからなり、かつコイルの中心位置が硬貨1
の縁と一致するように配置されるとともに、第3の周波
数で発振するものである。
【0011】各センサ14,24,34の発振周波数は
それぞれ一定の周波数ずつ異なるため、相互干渉せず例
えば第1センサ14から発振する周波数が第2センサ2
4で受信されて反応するようなことはない。なお、通過
センサ44は、硬貨通路2の一方の側壁に配置された円
状のコイルからなり、かつコイルの中心が硬貨1の中心
とほぼ一致するように配置されるとともに、第1の周波
数で発振するものである。
【0012】図2は、硬貨選別装置100の構成を示す
ブロック図である。硬貨選別装置100の第1センサ1
4は、前述したように硬貨通路2を挟んで硬貨通路2の
両側壁3A,3Bに互いに対向するようにそれぞれ配置
されて互いに直列逆相接続された2つのコイル14A,
14Bからなり、かつ、コイル14A,14Bの中心が
投入硬貨1の中心と一致するように配置される。ここ
で、図中の黒丸印はコイルの巻き始めを示し、第1のセ
ンサ14の場合は、コイル14Aの巻き始め端子,コイ
ル14A,コイル14Aの巻き終わり端子,コイル14
Bの巻き始め端子,コイル14B,コイル14Bの巻き
終わり端子の順に発振回路13に接続され、発振回路1
3による第1の周波数で発振している。このように互い
に直列逆相接続される各コイル14A,14Bの発振に
基づき発生する各磁界は互いに逆相になり、弱められ
る。これにより、コイル14Aの発振による磁界は投入
硬貨1の一方の側面に与えられ、コイル14Bの発振に
よる磁界は投入硬貨1の他方の側面に与えられる。即
ち、コイル14Aの発振による磁界は投入硬貨1を貫通
することがなく、また、コイル14Bの発振による磁界
も投入硬貨1を貫通することがない。
【0013】各コイル14A,14Bの発振に基づく発
振電圧は、投入硬貨1が各コイル14A,14B間を通
過するときにコイル14A,14Bのインピーダンスの
変化によりその電圧レベルが低下する。この電圧レベル
は発振回路13を介して整流回路12に伝達され、整流
回路12により直流電圧に変換されるとともに、さらに
A/D変換器11によってデジタルデータに変換されて
CPU10へ伝達される。CPU10は、その電圧レベ
ル値を入力するとメモリ60に予め記憶されているデー
タに基づき投入硬貨1の材質や厚さを識別する。
【0014】また、硬貨選別装置100の前記第2セン
サであるコイル24は、前述したように硬貨通路2の一
方の側壁に配置され、接続された発振回路23による第
2の周波数で発振している。コイル24の発振に基づく
発振電圧は投入硬貨1がコイル24を通過するときに同
様にコイル24のインピーダンス変化によりその電圧レ
ベルが低下する。この電圧レベルは発振回路23を介し
て整流回路22に伝達され、整流回路22により直流電
圧に変換されるとともに、さらにA/D変換器21によ
ってデジタルデータに変換されてCPU10へ伝達され
る。CPU10は、その電圧レベル値を入力するとメモ
リ60に予め記憶されているデータに基づき投入硬貨1
の材質や厚さを識別する。
【0015】また、硬貨選別装置100の前記第3セン
サ34は、前述したように硬貨通路2を挟んで硬貨通路
2の両側壁3A,3Bに互いに対向するようにそれぞれ
配置されかつ直列接続された2つのコイル34A,34
Bからなり、かつコイル34A,34Bの中心が投入硬
貨1の縁と一致するように配置される。ここで、図中の
黒丸印はコイルの巻き始めを示し、第3のセンサ34の
場合は、コイル34Aの巻き始め端子,コイル34A,
コイル34Aの巻き終わり端子,コイル34Bの巻き終
わり端子,コイル34B,コイル34Bの巻き始め端子
の順に発振回路33に接続され、発振回路33による第
3の周波数で発振している。したがって、各コイル34
A,34Bの発振に基づいて発生する磁界は同相になっ
て強められる。これにより、コイル34A,コイル34
Bの発振による磁界は投入硬貨1を貫通する。
【0016】各コイル34A,34Bの発振電圧は、投
入硬貨1が各コイル34A,34B間を通過するときに
コイル34A,34Bのインピーダンス変化により電圧
レベルが低下する。この電圧レベルは発振回路33を介
して整流回路32に伝達され整流回路32により直流電
圧に変換されるとともに、さらにA/D変換器31によ
ってデジタルデータに変換されてCPU10へ伝達され
る。CPU10は、その電圧レベル値を入力するとメモ
リ60に予め記憶されているデータに基づき投入硬貨1
の外径を識別する。
【0017】また、硬貨選別装置の前記通過センサであ
るコイル44は、前述したように硬貨通路2の一方の側
壁に配置され、接続された発振回路43による第4の周
波数で発振している。コイル44の発振に基づく発振電
圧は投入硬貨1がコイル44を通過するときにそのイン
ピーダンス変化により電圧レベルが低下する。この電圧
レベルは発振回路43を介して整流回路42に伝達され
整流回路42により直流電圧に変換されるとともに、さ
らにA/D変換器41によってデジタルデータに変換さ
れてCPU10に伝達される。CPU10は、その通過
センサの電圧レベルが低下したことを検出すると硬貨1
の通過センサの通過を識別する。
【0018】なお、第2センサ24及び通過センサ44
により投入硬貨1が的確に検出できるように、第2セン
サ24と通過センサ44は硬貨通路2の一方の側壁に配
置され、かつ一方の側壁側に投入硬貨1が接するように
硬貨通路2は傾斜されている。ところで、第1〜第3の
センサ及び通過センサに接続される各発振回路は、図示
しないトランジスタと、このトランジスタにより自励発
振する前述のコイル及び図示しないコンデンサとからな
る周知のコルピッツ発振回路から構成される。そして、
第1,第2及び第3のセンサを発振させる各発振回路1
3,23,33には、これらの発振回路13,23,3
3の発振レベルをそれぞれ調整するための発振レベル調
整回路15,25,35が設けられている。
【0019】この他、硬貨選別装置100には温度検知
回路51が設けられ、温度検知回路51は、電源とアー
ス間に抵抗とサーミスタとが直列接続された直列回路、
または温度検知ICから構成される。CPU10はメモ
リ60に予め記憶されている正貨範囲データを、温度検
知回路51により検知された温度に応じて補正し、補正
した正貨範囲に基づき投入硬貨1の正否判断を行う。
【0020】次に、以上のように構成された硬貨選別装
置100において、投入硬貨1を検する各センサの出力
に基づき硬貨データを取得する場合の処理を説明する。
以下の説明では、第2センサ24の出力波形から硬貨1
の正否を検出するための硬貨データを取得する例につい
て説明するが、他のセンサの出力波形から硬貨データを
取得する場合も同様である。
【0021】すなわち、投入口5から投入され硬貨通路
2を転動する硬貨1が第2センサ24を正常に通過した
とき、その投入硬貨1が正貨である場合は、第2センサ
24の出力波形は図6(a)に示すように、第1極小値
aと、この第1極小値aよりさらにレベルの低い第2極
小値bとを有する電圧波形となる。この電圧波形は、前
述したように整流回路22により直流電圧に変換され、
さらにA/D変換器21によってデジタルデータに変換
されてCPU10へ伝達される。CPU10は、その電
圧レベル値を入力すると、第1極小値aと第2極小値b
の差(すなわちa−b)が一定値以上か否かをチェック
することにより、第1極小値aと第2極小値bが適正値
か否かを判断し、適正値である場合にはこれら第1極小
値a及び第2極小値bとメモリ60に予め記憶されてい
るデータとに基づき投入硬貨1の材質や厚さを識別する
ことにより、投入硬貨1が正貨か否かを判別する。
【0022】一方、その投入硬貨1が第2センサ24を
通過する時に跳ねたり、或いはばたついたりすると、第
2センサ24の出力波形は図6(b)に示すように、セ
ンサの通過開始時に符号Aで示す極小値cが出力された
後、続いて第1極小値aと第2極小値bとが順次出力さ
れる電圧波形となる。この電圧波形も、同様に整流回路
22により直流電圧に変換され、さらにA/D変換器2
1によってデジタルデータに変換されてCPU10へ伝
達される。CPU10は同様に第1極小値と第2極小値
の差が一定値以上か否かをチェックすることにより、第
1極小値と第2極小値が適正値か否かを判断する。しか
し、図6(b)において、最初の極小値cを第1極小値
とし、次の第1極小値aを第2極小値としてその差(す
なわち、c−a)をチェックした場合、その差は一定値
以上となるため、適正値ではないと判断して次の第1極
小値aを第1極小値とし、第2極小値bを第2極小値と
してその差をチェックする。この場合、その差(すなわ
ちa−b)が一定値に満たないことから適正値と判断
し、これら第1極小値a及び第2極小値bとメモリ60
に予め記憶されているデータとに基づき投入硬貨1の材
質や厚さを識別することにより、投入硬貨1が正貨か否
かを判別する。
【0023】図3は、CPU10による前述の硬貨デー
タ取得処理を示すフローチャートである。このフローチ
ャートに基づいて本発明の要部動作を説明する。CPU
10は、投入硬貨1が第2センサ24を通過したときの
第2センサ24から出力されるデータを入力すると、ス
テップS1で第1極小値の取得判断を行う。ここで、第
1極小値が取得できない場合はステップS2で後述の図
4(a)に示す第1極小値取得演算処理を行い第1極小
値を取得する。
【0024】第1極小値が取得されると、ステップS1
の「第1極小値取得?」が「Y」と判定されることか
ら、CPU10は次にステップS3で第2極小値の取得
判断を行う。ここで、第2極小値が取得できない場合は
ステップS4で後述の図4(b)に示す第2極小値取得
演算処理を行い第2極小値を取得する。
【0025】第2極小値が取得されると、ステップS3
の「第2極小値取得?」が「Y」と判定されることか
ら、CPU10は次にステップS5で第1極小値と第2
極小値の差が一定値以上か否かを判断する。ここで、ス
テップS2の処理により取得した第1極小値とステップ
S4の処理により取得した第2極小値の差が一定値に満
たなく、ステップS5の「第1極小値−第2極小値≧一
定値?」が「N」となる場合は、これら第1,第2極小
値は図6(a),図6(b)に示す極小値a,bのよう
な適正な極小値であると判断して投入硬貨データの処理
を終了する(ステップS8)。
【0026】一方、ステップS2の処理により取得した
第1極小値とステップS4の処理により取得した第2極
小値の差が一定値以上で、ステップS5の「第1極小値
−第2極小値≧一定値?」が「Y」となる場合は、これ
ら第1,第2極小値は図6(b)に示す極小値c,aの
ような不適正な値と判断し、ステップS6で第2極小値
のデータを第1極小値とし、かつステップS7で第2極
小値のデータをクリアして第2極小値のデータを再度取
得するためにステップS3に戻る。
【0027】この場合、第2極小値のデータがクリアさ
れていることからステップS3における「第2極小値取
得?」の判定が「N」となり、ステップS4で再度の第
2極小値取得演算処理が行われ、第2極小値が新たに取
得される。そして、ステップS5において、第1極小値
と、新たに取得された第2極小値との差が一定値以上か
否かの判断が行われ、第1極小値と第2極小値の差が一
定値に満たなく、ステップS5の判定が「N」となる
と、これら第1,第2極小値は図6(a),図6(b)
に示す極小値a,bのような適正な極小値であると判断
して投入硬貨データの処理を終了する(ステップS
8)。
【0028】このように、CPU10は投入硬貨1が第
2センサ24を通過したときの第2センサ24から出力
されるデータを入力すると、第1極小値及び第2極小値
の取得処理を行って第1極小値及び第2極小値を取得す
るとともに、取得した第1極小値と第2極小値の差をチ
ェックし、その差が一定値に満たない場合は取得した第
1極小値及び第2極小値を適正な極小値と判断して、こ
れら第1極小値及び第2極小値とメモリ60に予め記憶
されているデータとに基づき投入硬貨1の正否を判別す
るようにしたものである。また、取得した第1極小値と
第2極小値の差が一定値以上の場合は不適正な極小値と
判断して取得した第2極小値を第1極小値とし、かつ第
2極小値を新たに取得して、これら第1極小値と第2極
小値の差を再度チェックし第1極小値及び第2極小値の
適否を判定するようにしたものである。
【0029】図4(a)は前述した第1極小値取得演算
の処理動作を示すフローチャートである。また、図5
(a)は投入硬貨1を検出する第2センサ24の出力波
形の一例を示す図である。図4(a)のフローチャート
及び図5(a)の波形図に基づき第1極小値取得演算の
処理動作を説明する。CPU10は第2センサ24の出
力波形から第1極小値を取得する場合、センサ24の出
力波形を図5(a)のように一定時間(T)間隔で順次
サンプリングして出力レベル値P0〜P7を取得すると
ともに、今回取得した出力レベル値と、今まで取得した
出力レベル値のうちの最小値との大小を比較する。
【0030】ここで、今までに取得した出力レベル値の
最小値を第1極小値とし、今回取得した出力レベル値を
現A/D値(A/D変換器21の出力値)として、図4
(a)のステップS11で両者の大小を比較する。そし
て、第1極小値が現A/D値より大となりステップS1
1の判定が「Y」となる場合は、図5(a)の波形図に
おいて第2センサ24の出力レベル値がP0〜P3とな
るとき、すなわち第2センサ24の出力レベル値が時間
の経過に応じて順次下降していく場合であり、このよう
な場合はステップS12で第1極小値として現A/D値
をセットする。こうしたステップS11及びS12にお
ける処理は第2センサ24の出力レベル値がP3となる
時点t3まで行われ、最終的には時点t3のときの出力
レベル値P3が第1極小値として設定される。
【0031】次に図5(a)の時点t4で新たに第2セ
ンサ24の出力レベル値P4を現A/D値として取得
し、この出力レベル値P4と、第1極小値として設定さ
れた出力レベル値P3との大小をステップS11で判断
する。この場合、現A/D値(すなわち、出力レベル値
P4)の方が大であるため、ステップS11の判定は
「N」となる。ここで、ステップS13では現A/D値
(すなわち、出力レベル値P4)と第1極小値(すなわ
ち、出力レベル値P3)との差が所定値以上か否かを判
断する。そして、両者の差が所定値以上の場合はステッ
プS14でこの出力レベル値P3を第1極小値として取
得する。なお、現A/D値と出力レベル値P3との差が
所定値に満たない場合はノイズとして処理される。
【0032】このように、第1極小値取得演算処理で
は、今までに取得した出力レベルの最小値を第1極小値
とし、今回取得した出力レベル値を現A/D値として、
両者の大小を比較し、第1極小値が現A/D値より大の
場合は現A/D値を第1極小値として設定するととも
に、第1極小値が現A/D値より小の場合は、現A/D
値と第1極小値の差が所定値以上であることを確認のう
え、前記設定された第1極小値を第1極小値として取得
するようにしたものである。
【0033】図4(b)は前述した第2極小値取得演算
の処理動作を示すフローチャートである。この第2極小
値取得演算の処理動作も前述した第1極小値取得演算の
処理動作と同様であるが、この第2極小値取得演算処理
は第1極小値取得演算処理により第1極小値が取得され
た後に実行される。
【0034】すなわち、CPU10は、第1極小値取得
演算処理により第1極小値が取得された後、第2極小値
取得演算処理を行う。この場合、第1極小値取得演算処
理と同様に今までに取得した出力レベルの最小値を第2
極小値とし、今回取得した出力レベル値を現A/D値
(A/D変換器21の出力値)として、図4(b)のス
テップS21で両者の大小を比較する。そして、第2極
小値が現A/D値より大となりステップS21の判定が
「Y」となる場合は、図5(b)の波形図において第2
センサ24の出力レベル値がP10〜P13となると
き、すなわち第2センサ24の出力レベル値が時間の経
過に応じて順次下降していく場合であり、このような場
合は第1極小値取得演算処理と同様、ステップS22で
第2極小値として現A/D値をセットする。こうしたス
テップS21及びS22における処理は第2センサ24
の出力レベル値が図5(b)のP13となる時点t13
まで行われ、最終的には時点t13における出力レベル
値P13が第2極小値として設定される。
【0035】次に、図5(b)の時点t14で新たに出
力レベル値P14を現A/D値として取得し、この出力
レベル値P14と、第2極小値として設定された出力レ
ベル値P13との大小をステップS21で判断する。こ
の場合、現A/D値(すなわち、出力レベル値P14)
の方が大であるため、ステップS21の判定は「N」と
なる。ここで、ステップS23では第1極小値取得演算
処理と同様に、現A/D値(すなわち、出力レベル値P
14)と第2極小値(すなわち、出力レベル値P13)
との差が所定値以上か否かを判断する。そして、その差
が所定値以上の場合はステップS24でこの出力レベル
値P13を第2極小値として取得する。なお、現A/D
値と出力レベル値P13との差が所定値に満たない場合
は同様にノイズとして処理される。
【0036】このように、第2極小値取得演算処理では
第1極小値取得演算処理と同様、今までに取得した出力
レベルの最小値を第2極小値とし、今回取得した出力レ
ベル値を現A/D値として、両者の大小を比較し、第2
極小値が現A/D値より大の場合は現A/D値を第1極
小値として設定するとともに、第2極小値が現A/D値
より小の場合は、現A/D値と第2極小値の差が所定値
以上であることを確認のうえ、前記設定された第2極小
値を第2極小値として取得するようにしたものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、投
入硬貨を選別する選別センサを備えるとともに、投入硬
貨に応じて選別センサから順次出力される第1及び第2
の極小値に基づき投入硬貨の正否を判定する硬貨選別装
置において、選別センサの出力レベルを入力して第1の
極小値を取得する第1の取得手段と、第1の取得手段に
より第1の極小値が取得された後、選別センサの出力レ
ベルを入力して第2の極小値を取得する第2の取得手段
と、第1及び第2の取得手段によりそれぞれ取得された
第1の極小値と第2の極小値との差が一定値以上か否か
を判断する判断手段とを設け、判断手段により第1の極
小値と第2の極小値との差が前記一定値以上であると判
定されると、第2の極小値を第1の極小値として設定
し、かつ第2の取得手段により第2の極小値を新たに取
得させるようにしたので、投入硬貨が選別センサ通過時
に跳ねたり、或いはばたついたりして選別センサから正
常な検出波形が出力されない場合でも、硬貨選別装置側
では的確な第1及び第2の極小値を取得することができ
る。これにより、投入硬貨の正否を的確に判定できる。
【0038】この場合、第1及び第2の取得手段は、選
別センサの出力レベルを一定時間間隔で入力するととも
に、今回入力したレベル値と、既に入力されている最小
レベル値との大小を判定し、最小レベル値が小と判定さ
れると、今回のレベル値と前記最小レベル値の差の所定
値以上を確認のうえ前記最小レベル値を極小値として取
得するようにしたので、的確な極小値を取得することが
できる。また、第1及び第2の取得手段は、前記最小レ
ベルより今回のレベル値の方が小さいと判定された場合
は、今回のレベル値を最小レベル値として設定するよう
にしたので、同様に的確な極小値を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る硬貨選別装置の断面を模式的に
示す図である。
【図2】 硬貨選別装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 硬貨選別装置の要部動作を示すフローチャー
トである。
【図4】 硬貨選別装置の要部動作を示すフローチャー
トである。
【図5】 硬貨選別装置内のセンサの電圧波形から極小
値を取得する状況を説明する図である。
【図6】 硬貨選別装置内のセンサの電圧波形図であ
る。
【符号の説明】
1…投入硬貨、2…硬貨通路、3A,3B…硬貨通路の
側壁、5…硬貨投入口、6…硬貨収納部、7…硬貨通路
の底部、10…CPU、11,21,31,41…A/
D変換器、12,22,32,42…整流回路、13,
23,33,43…発振回路、14…第1センサ、14
A,14B…一対のコイル、15,25,35…発振レ
ベル調整回路、24…第2センサ(コイル)、34…第
3センサ、34A,34B…一対のコイル、44…通過
コイル、51…温度検知回路、52…振り分けレバー駆
動回路、60…メモリ、100…硬貨選別装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入硬貨を選別する選別センサを備える
    とともに、前記投入硬貨に応じて前記選別センサから順
    次出力される第1及び第2の極小値に基づき前記投入硬
    貨の正否を判定する硬貨選別装置において、 前記選別センサの出力レベルを入力して前記第1の極小
    値を取得する第1の取得手段と、 前記第1の取得手段により前記第1の極小値が取得され
    た後、前記選別センサの出力レベルを入力して前記第2
    の極小値を取得する第2の取得手段と、 第1及び第2の取得手段によりそれぞれ取得された第1
    の極小値と第2の極小値との差が一定値以上か否かを判
    断する判断手段と、 前記判断手段により第1の極小値と第2の極小値との差
    が前記一定値以上であると判定されると、前記第2の極
    小値を第1の極小値として設定し、かつ前記第2の取得
    手段により第2の極小値を新たに取得させる制御手段と
    を備え、 前記判断手段は、前記制御手段により設定された第1の
    極小値と前記第2の取得手段により新たに取得された第
    2の極小値との差が前記一定値以上か否を再度判断する
    ことを特徴とする硬貨選別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1及び第2の取得手段は、 前記選別センサの出力レベルを一定時間間隔で入力する
    入力手段と、 入力手段により入力された今回のレベル値と、前記入力
    手段により既に入力されている最小レベル値との大小を
    判定する第1の判定手段と、 前記第1の判定手段により前記最小レベル値が小と判定
    されると、前記今回のレベル値と前記最小レベル値との
    差が所定値以上か否かを判定する第2の判定手段と、 前記第2の判定手段により今回のレベル値と前記最小レ
    ベル値との差が所定値以上と判定されたときに前記最小
    レベル値を極小値として取得する手段とを備えたことを
    特徴とする硬貨選別装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第1及び第2の取得手段は、前記第1の判定手段に
    より前記今回のレベル値が小と判定されると、前記今回
    のレベル値を最小レベル値として設定する手段を備えた
    ことを特徴とする硬貨選別装置。
JP2001319930A 2001-10-17 2001-10-17 硬貨選別装置 Expired - Fee Related JP4325138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001319930A JP4325138B2 (ja) 2001-10-17 2001-10-17 硬貨選別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001319930A JP4325138B2 (ja) 2001-10-17 2001-10-17 硬貨選別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003123115A true JP2003123115A (ja) 2003-04-25
JP4325138B2 JP4325138B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=19137394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001319930A Expired - Fee Related JP4325138B2 (ja) 2001-10-17 2001-10-17 硬貨選別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4325138B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008033694A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nippon Conlux Co Ltd 硬貨識別装置及びプログラム
CN105279836A (zh) * 2015-11-11 2016-01-27 合肥学院 全自动硬币鉴别分类清点装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008033694A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nippon Conlux Co Ltd 硬貨識別装置及びプログラム
CN105279836A (zh) * 2015-11-11 2016-01-27 合肥学院 全自动硬币鉴别分类清点装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4325138B2 (ja) 2009-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4936435A (en) Coin validating apparatus and method
GB2169429A (en) Coin discrimination apparatus
JPH0731324Y2 (ja) 硬貨判別装置
JPH0464117B2 (ja)
JPH0786939B2 (ja) 硬貨識別装置
US20090242354A1 (en) Coin discriminating device
US4579217A (en) Electronic coin validator
JP2003123115A (ja) 硬貨選別装置
JP3478602B2 (ja) コイン検査方法およびその装置
JP3844921B2 (ja) コイン検査方法および装置
JP2936752B2 (ja) 硬貨選別装置
JPS5838446Y2 (ja) 貨幣選別装置
JP4499964B2 (ja) 硬貨識別装置
JPH07120453B2 (ja) 電子式硬貨選別装置の硬貨返却信号発生装置
JP3168737B2 (ja) 硬貨選別装置
JP2002329227A (ja) 硬貨選別装置
US6556090B1 (en) Oscillator circuit for a validator
KR940007865Y1 (ko) 주화선별장치
JP5067009B2 (ja) 硬貨識別方法及び装置
JP2547594B2 (ja) 硬貨識別装置
JPH06325238A (ja) 硬貨識別装置
JPH0426931Y2 (ja)
JPS6211760B2 (ja)
JPH11175795A (ja) 硬貨識別装置
JP2000105846A (ja) 硬貨識別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040506

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040616

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090601

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4325138

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees