JP2003122957A - 待ち行列の免除方法及び待ち行列の交代方法並びに競売システム - Google Patents

待ち行列の免除方法及び待ち行列の交代方法並びに競売システム

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JP2003122957A
JP2003122957A JP2001316311A JP2001316311A JP2003122957A JP 2003122957 A JP2003122957 A JP 2003122957A JP 2001316311 A JP2001316311 A JP 2001316311A JP 2001316311 A JP2001316311 A JP 2001316311A JP 2003122957 A JP2003122957 A JP 2003122957A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品や役務の提供を受けるための待ち時間や
手間、労力を金銭価値と引き換えて商品や役務の提供を
優先して獲得すること。 【解決手段】 競売システム1が、入札者の端末2から
待ち行列の免除権に対する入札額を受け付け、当該待ち
行列の免除権の落札者を決定し、当該決定した落札者の
端末2に待ち行列の免除権に対応する免除権用パスワー
ドを送信すると共に、当該免除権用パスワードを免除権
用認証システム3に送信する。そして、免除権用認証シ
ステム3が、落札者から免除権用パスワードを取得する
と、当該落札者から取得した免除権用パスワードと競売
システム1から取得した免除権用パスワードとを照合
し、照合結果が一致した場合は、当該照合結果が一致し
た旨の信号を免除報知手段31に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品役務の提供を
受けるための待ち行列の免除方法及び待ち行列の交代方
法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、ゲームソフト、時計などの人気
商品や品薄商品あるいはスポーツ観戦やコンサート、ア
ミューズメント施設などの人気チケットは、一般に行列
して購入することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、時間に余裕のある者をはじめ、時間に
余裕のない者も上述した商品やチケットを購入するため
に、行列に並ばなければならない結果となっていた。こ
のため、時間に余裕のない者は、結局行列に並ぶ時間を
確保できず、その結果、上述の商品やチケットを獲得で
きないという不都合があった。
【0004】また、上記従来例にあっては、行列に並ん
でいる者が、途中で商品やチケットの取得を断念した場
合であっても、第三者とその行列を交代することができ
ず、その結果、行列に並んでいる者が待ち時間を無駄に
するという結果となっていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上述した状況下において、商
品や役務の提供を受けるための待ち時間や手間、労力を
金銭価値と引き換えて商品や役務の提供を優先して獲得
する、待ち行列の免除方法及び待ち行列の交代方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、入札者の端末と、上記入札
者が入札する待ち行列の免除権の競売システムと、上記
待ち行列の免除権を落札した落札者が本人かどうかを確
認する免除権用認証システムとを備える。そして、 上
記入札者の端末が、a)待ち行列の免除権に対する入札
額を上記競売システムに送信するステップを実行する。
また、上記競売システムが、b) 上記入札者の端末か
ら上記待ち行列の免除権に対する入札額を受け付け、当
該待ち行列の免除権の落札者を決定し、当該決定した落
札者の端末に上記待ち行列の免除権に対応する免除権用
パスワードを送信すると共に、当該免除権用パスワード
を上記免除権用認証システムに送信するステップを実行
する。更に、上記免除権用認証システムが、c)上記落
札者から免除権用パスワードを取得すると、当該落札者
から取得した免除権用パスワードと上記競売システムか
ら取得した免除権用パスワードとを照合し、照合結果が
一致した場合は、待ち行列の免除を許可するために、当
該照合結果が一致した旨の信号を免除報知手段に出力す
るステップを実行する、という手法を採っている。
【0007】ここで、「行列」は、供給よりも需要が大
きくなった場合に、商品や役務の提供を受けるための混
雑や、順番待ちが生じている状態に加わる意であり、実
際に人々が並ぶ待ち行列のほか、観念的な混雑や順番待
ち等を広く含む。「行列の免除権」は、行列して待たな
いで、又は実際の行列に並ぶ以外にも、順番待ちや予約
券、整理券のような煩雑な手続きを踏むことなしに商品
や役務の提供を受けることができる権利であり、例え
ば、時計、おもちゃ、ゲームソフトなどの人気商品やコ
ンサート施設などへの入場チケットを行列して待たない
で獲得することができる権利が該当する。「免除報知手
段」は、免除を知らせる手段であればその種類は問わな
いが、例えば、免除の場合にその旨を表示するディスプ
レイや免除の場合にゲートが開く入場ゲート、免除の場
合に音声を出力する音声出力装置などが該当する。「免
除権用パスワード」は、正当な利用者かどうかを確認す
るための情報を広く含み、例えば、数字や文字列による
符号のほか、バーコードなども該当する。
【0008】本発明によると、まず、競売システムが待
ち行列の免除権の落札者を決定し、次に、免除権用認証
システムが、免除権用パスワードを認証して照合結果が
一致した旨の信号を免除報知手段に出力するので、落札
者は、待ち行列の免除権を落札することによって、待ち
時間なしで商品や役務の提供を受けることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、商品役務の提供を
受けるために行列して待っている提供者の端末と、上記
提供者と行列を交代する、行列の交代権の競売システム
と、上記行列の交代権に対する入札を行う入札者の端末
とを備えている。上記入札者の端末が、a) 行列の交
代権に対する入札額を上記競売システムに送信するステ
ップを実行し、上記競売システムが、b) 上記入札者
の端末から行列の交代権に対する入札額を受け付け、当
該行列の交代権の落札者を決定し、当該決定した落札者
の端末に対し、当該行列の交代権に対応する落札者側交
代権用パスワードと、上記行列して待っている提供者を
確認するための提供者確認情報とを送信すると共に、当
該行列の交代権に対応する提供者側交代権用パスワード
と、上記落札者を確認するための落札者確認情報とを上
記提供者の端末に送信するステップを実行する。上記提
供者の端末が、c)当該提供者が行列して待っている際
に、上記落札者の端末に送信された落札者側交代権用パ
スワード及び提供者確認情報に基づいて、上記落札者か
ら提示された落札者側交代権用パスワードを行列の交代
権に関連付けて、上記競売システムに送信するステップ
を実行し、上記落札者の端末が、d)上記提供者が行列
して待っている際に、上記提供者の端末に送信された提
供者側交代権用パスワード及び落札者確認情報に基づい
て、上記提供者から提示された提供者側交代権用パスワ
ードを行列の交代権に関連付けて、上記競売システムに
送信するステップを実行する。上記競売システムが、
e)上記cステップの提供者の端末から受信した、上記
行列の交代権に関連付けられた落札者側交代権用パスワ
ードと、上記dステップの落札者の端末から受信した、
上記行列の交代権に関連付けられた提供者側交代権用パ
スワードとの対応関係と、上記bステップで送信した落
札者側交代権用パスワードと提供者側交代権用パスワー
ドとの対応関係とを照合し、照合結果が一致した場合
は、行列の交代を許可する旨の情報を上記落札者の端末
又は/及び上記提供者の端末に送信するステップを実行
する、という手法を採っている。
【0010】ここで、「行列」は、供給よりも需要が大
きくなった場合に、商品や役務の提供を受けるための混
雑や、順番待ちが生じている状態に加わる意であり、実
際に人々が並ぶ待ち行列のほか、観念的な混雑や順番待
ち等を広く含む。「行列の交代権」は、商品や役務の提
供を受けるために行列に並んでいる者とその行列を交代
する権利である。行列の交代権は、例えば、人気時計、
バッグなどを購入するために行列に並んでいる者とその
行列を交代したり、アミューズメント施設、人気飲食店
などのサービスを受けるために行列に並んでいる者とそ
の行列を交代する権利が該当する。「交代権用パスワー
ド」は、正当な利用者かどうかを確認するための情報を
広く含み、例えば、数字や文字列による符号のほか、バ
ーコードなども該当する。
【0011】本発明では、競売システムが、待ち行列の
交代権の落札者を決定すると共に、当該交代権に対応す
る落札者側パスワードと提供者側パスワードとの対応関
係を照合して行列の交代を許可する旨の情報を落札者の
端末又は/及び提供者の端末に送信するので、落札者
は、待ち行列の交代権を落札することによって、行列を
交代して商品や役務の提供を受けることが可能となると
共に、提供者は、待ち時間の対価を取得することが可能
となる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明に用いられる競売システムであって、上記競売システ
ムは、待ち行列の免除権と、免除権用パスワードとの関
連付けを格納する免除権記憶手段と、上記待ち行列の免
除権を落札する落札条件を格納する落札条件記憶手段
と、外部装置との通信手段と、これら各手段の動作を制
御する情報の処理手段とを備える。そして、上記処理手
段は、a)待ち行列の免除権に対する入札額を上記通信
手段を介して受け付けるステップと、b)上記落札条件
記憶手段に格納された落札条件を満たす、上記受け付け
た入札額を提示した入札者を落札者として決定するステ
ップと、c) 当該決定した落札者が落札した待ち行列
の免除権に対応する免除権用パスワードを上記免除権記
憶手段から読み出すステップと、d)当該読み出した免
除権用パスワードを上記bステップで決定した落札者の
端末に送信するステップとを実行する。上記処理手段
は、e) 本人を主張する落札者を上記bステップで決
定した落札者と同一であると判断させ、上記行列の免除
権に関する行列の免除を判断させるために、上記cステ
ップで読み出した免除権用パスワードを、上記通信手段
を介して、外部の免除権用認証システムに送信するステ
ップを実行する、という構成を採っている。
【0013】本発明では、処理手段が、待ち行列の免除
権の落札者を決定し、この免除権用パスワードを落札者
の端末と免除権用認証システムとに送信するので、落札
者は、免除権用パスワードの認証を行うことによって、
行列待ちをせずに商品や役務の提供を受けることが可能
となる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の競
売システムにおいて、上記競売システムが、入札者の識
別情報と、当該入札者が決済するための決済情報との関
連付けを格納する決済情報記憶手段を備える。そして、
上記処理手段は、上記待ち行列の免除権に対する入札額
と入札者の識別情報とを関連付けて、上記通信手段を介
して受け付け、上記落札条件記憶手段に格納された落札
条件を満たす、上記bステップの落札者を決定すると、
当該決定した落札者の識別情報に関連付けられた決済情
報を上記決済情報記憶手段から読み出し、当該読み出し
た決済情報に基づく決済を上記落札者が提示した入札額
に対して行わせるために、上記読み出した決済情報と上
記決定した落札者が提示した入札額とを関連付けて、上
記通信手段を介して、外部の決済システムに送信する。
【0015】ここで、決済方法は、上記決済情報に基づ
く決済を落札者の落札額に対して行わせることが可能で
あればその種類は問わないが、例えば、落札者の端末に
内蔵された口座番号等の電子マネー情報や、プリペイド
式のカードに記録されたパスワードを、金融機関に送信
する方法などがあげられる。
【0016】これによると、処理手段が決済情報と落札
額とを決済システムに送信するので、落札者は落札額に
対する決済を確実に行うことが可能となる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項3記載の競
売システムにおいて、上記処理手段は、上記bステップ
で決定した落札者が決定した待ち行列の免除権を放棄す
る旨の情報を上記通信手段を介して受信すると、放棄し
た待ち行列の免除権と同一の待ち行列の免除権の入札を
行うために、当該待ち行列の免除権に対応する新規な免
除権用パスワードを上記免除権記憶手段に登録し、当該
待ち行列の免除権に対する入札額の受け付けを開始す
る。
【0018】これによると、放棄した待ち行列の免除権
に対しても入札を受け付けるので、他の落札者が行列待
ちをせずに商品や役務の提供を受けることが可能とな
る。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項2記載の待
ち行列の交代方法に用いられる競売システムであって、
前記競売システムは、商品役務の提供を受けるために行
列して待っている提供者と行列を交代する、行列の交代
権と、前記行列して待っている提供者を確認するための
提供者確認情報と、前記行列の交代権を落札した落札者
を確認するための落札者確認情報とを関連付けて格納す
る確認情報記憶手段と、前記行列の交代権を落札する落
札条件を格納した落札条件記憶手段と、前記行列の交代
権と、提供者側交代権用パスワードと、落札者側交代権
用パスワードとを関連付けて格納するパスワード記憶手
段と、外部装置との通信手段と、これら各手段の動作を
制御する情報の処理手段とを備える。そして、前記処理
手段は、a) 行列の交代権に対する入札額を前記通信
手段を介して受け付けるステップと、b)前記落札条件
記憶手段に格納された落札条件を満たす、前記受け付け
た入札額を提示した入札者を落札者として決定するステ
ップと、c)当該決定した落札者が落札した行列の交代
権に対応する提供者確認情報と落札者確認情報とを前記
確認情報記憶手段から読み出すステップと、d)前記b
ステップで決定した落札者が落札した行列の交代権に対
応する提供者側交代権用パスワードと落札者側交代権用
パスワードとを前記パスワード記憶手段から読み出すス
テップとを実行する。上記処理手段は、e)前記cステ
ップで読み出した提供者確認情報と、前記dステップで
読み出した落札者側交代権用パスワードとを、前記bス
テップで決定した落札者の端末に送信するステップと、
f)前記cステップで読み出した落札者確認情報と、前
記dステップで読み出した提供者側交代権用パスワード
とを、前記bステップで決定した落札者が落札した行列
の交代権を提供した提供者の端末に送信するステップ
と、g)前記提供者が行列して待っている際に、前記e
ステップの落札者の端末に送信した落札者側交代権用パ
スワード及び提供者確認情報に基づいて、前記落札者か
ら提示された落札者側交代権用パスワードを行列の交代
権に関連付けて、前記提供者の端末から前記通信手段を
介して受信するステップと、h)前記提供者が行列して
待っている際に、前記fステップの提供者の端末に送信
した提供者側交代権用パスワード及び落札者確認情報に
基づいて、当該提供者から提示された提供者側交代権用
パスワードを行列の交代権に関連付けて、前記落札者の
端末から前記通信手段を介して受信するステップとを実
行する。更に、上記処理手段は、j) 前記gステップ
で受信した行列の交代権に関連付けられた落札者側交代
権用パスワードと、前記hステップで受信した行列の交
代権に関連付けられた提供者側交代権用パスワードとの
対応関係と、前記eステップで送信した落札者側交代権
用パスワードと、前記fステップで送信した提供者側交
代権用パスワードとの対応関係とを照合し、照合結果が
一致した場合は、行列の交代を許可する旨の情報を前記
落札者の端末又は/及び前記提供者の端末に送信するス
テップを実行する、という構成を採っている。
【0020】ここで、「提供者確認情報」と「落札者確
認情報」はともに、提供者と落札者の間で行列の交代権
を取引する際に、取引の安全性を高めるために用いられ
る情報である。「提供者確認情報」は、例えば、提供者
の顔写真、性別、身長などが想定され、落札者の端末に
表示される。「落札者確認情報」は、例えば、落札者の
顔写真、性別、身長などが想定され、提供者の端末に表
示される。
【0021】落札者は自己の端末に表示された、提供者
の顔写真、性別、身長などの提供者確認情報を、提供者
は自己の端末に表示された、落札者の顔写真、性別、身
長などの落札者確認情報を、対面(取引)の際に、お互
いが自分の目で見て確認するので、目の前の人物が本当
に自分の取引相手かどうかを判断しやすく、取引の安全
性、確実性を高めることが可能となる。
【0022】本発明では、処理手段が、待ち行列の交代
権の落札者を決定し、この交代権に対応する落札者側パ
スワードと提供者側パスワードとの対応関係を照合する
ことによって、落札者は提供者と行列を交代して商品や
役務の提供を受けることが可能となる。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項6記載の競
売システムにおいて、上記競売システムが、入札者の識
別情報と、当該入札者が決済するための決済情報との関
連付けを格納する決済情報記憶手段を備える。そして、
上記処理手段は、上記行列の交代権に対する入札額と入
札者の識別情報とを関連付けて、上記通信手段を介して
受け付け、上記落札条件記憶手段に格納された落札条件
を満たす、上記bステップの落札者を決定すると、当該
決定した落札者の識別情報に関連付けられた決済情報を
上記決済情報記憶手段から読み出し、当該読み出した決
済情報に基づく決済を上記落札者が提示した入札額に対
して行わせるために、上記読み出した決済情報と上記決
定した落札者が提示した入札額とを関連付けて、上記通
信手段を介して、外部の決済システムに送信する。
【0024】ここで、決済方法は、上記決済情報に基づ
く決済を落札者の落札額に対して行わせることが可能で
あればその種類は問わないが、例えば、落札者の端末に
内蔵された口座番号等の電子マネー情報や、プリペイド
式のカードに記録されたパスワードを、金融機関に送信
する方法などがあげられる。
【0025】これによると、処理手段が決済情報と落札
額とを決済システムに送信するので、落札者は、落札額
に対する決済を確実に行うことが可能となる。
【0026】これにより、前述した目的を達成しようと
するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図9に基づいて説明する。なお、以下の詳細な説明は
本実施形態の一例を示すものであって、本発明の権利範
囲がこれに限定されるものではない。当業者において通
常用いられる代替手段の採用が可能である。
【0028】〔第1の実施形態〕
【0029】図1に第1の実施形態の全体構成を示す。
【0030】図1に示す第1の実施形態は、入札者の端
末2と、入札者が入札する待ち行列の免除権の競売シス
テム1と、待ち行列の免除権を落札した落札者が本人か
どうかを確認する免除権用認証システム3と、落札者が
落札した落札額に対する決済処理を行う決済システム4
とを備えている。ここで、図1において、符号5は、イ
ンターネット網、LAN、公衆回線網、無線通信網、W
AN等を含む通信ネットワークである。
【0031】上記構成を更に詳述すると、本実施形態に
おいて、競売システム1は、実際には図1に示すよう
に、処理手段101と、入力手段102と、表示手段1
03と、通信手段104と、免除権記憶手段105と,
落札条件記憶手段106と,決済情報記憶手段107
と、登録会員情報記憶手段108とを備えている。
【0032】免除権用認証システム3は、実際には図1
に示すように、処理手段101と、入力手段102と、
通信手段104と、情報の記憶手段109とを備えてい
る。
【0033】ここで、処理手段101は、CPUを含
む。入力手段102は、キーボード、タッチパネルやマ
ウス等である。表示手段103は、液晶表示装置等のデ
ィスプレイである。通信手段104は、情報を送受信す
るための通信インターフェースであり、例えばモデムや
アンテナ等である。記憶手段105,106,107,
108,109は、RAMやROM、HDD等である。
【0034】入札者の端末2は、データ通信が可能なコ
ンピュータ搭載の端末であれば、その種類は問わない
が、例えば、携帯電話、パソコン、双方向テレビ、家庭
用ゲーム機、PDA等の各端末である。
【0035】免除権用認証システム3は、商品や役務の
提供元、例えば、商品販売店や、スポーツ施設、アミュ
ーズメント施設などに設置される。
【0036】決済システム4は、決済処理用のコンピュ
ーターシステムであり、クレジット会社や金融機関など
に設置されている。
【0037】本システムを活用すると、行列に並ばない
で人気商品や役務の提供を受けることが実現できる。
【0038】これを具体的に説明する。
【0039】本実施形態において、登録会員情報記憶手
段108が、待ち行列の免除権を提供する提供者や、上
記待ち行列の免除権の入札を行う入札者の登録会員情報
を格納している。
【0040】本システムを利用するには、上述した提供
者と入札者がともに、会員として登録されていることを
前提条件とする。登録会員情報には、会員IDやパスワ
ード、氏名や住所、連絡先(例えば、メールアドレス、
電話番号など)、生年月日、口座番号などが含まれる。
【0041】免除権記憶手段105の免除権DBは、図
2(A)に示すように、待ち行列の免除権と、免除権固
有の免除権用パスワードとの関連付けを格納してい
る。、待ち行列の免除権を提供した提供者の属性情報と
の関連付けを格納している。
【0042】ここで、待ち行列の免除権は、どのような
商品や役務に関する権利であるかを問わないが、本実施
形態では、待ち行列なしでコンサートチケットを獲得す
る権利であるという前提で話を進め、よって、免除権用
認証システム3がコンサート会場やチケット販売所に設
置されていることを想定する。なお、上述した提供者
は、本実施形態においてはコンサートの主催業者を想定
している。
【0043】免除権DBに格納される行列の免除権は、
業者から予め指定された商品やチケットの数量分に相当
する権利であってもよいし、チケットを正規に購入した
者が返品した数量分に相当する権利であってもよい。例
えば、コンサートチケットを購入した者が3枚のチケッ
トを返品した場合は、3枚分のチケットに相当する行列
の免除権を免除権DBに登録するようにしてもよい。
【0044】落札条件記憶手段106には、待ち行列の
免除権を落札する落札条件を格納する。落札条件は、例
えば、最高額を提示した場合に落札するという条件や、
予め設定された入札額を最も早く提示した場合に落札す
るという条件などが想定されるが、これらの限りではな
い。
【0045】決済情報記憶手段107の決済情報DBに
は、図2(B)に示すように、入札者固有のID等の識
別情報と、当該入札者が決済するための決済情報との関
連付けを格納する。決済情報には、入札者の氏名・名
称、住所・居所、クレジットカードや銀行引き落とし,
払込用紙による支払いなどの決済方法、決済サーバのホ
スト名、口座番号、電子メールアドレスなども含まれて
いる。なお、「DB」はデータベースの略である。
【0046】処理手段101は、待ち行列の免除権に対
する入札額を通信手段104を介して受け付けるように
なっている。
【0047】処理手段101は、落札条件記憶手段10
6に格納された落札条件を満たす、上記受け付けた入札
額を提示した入札者を落札者として決定するようになっ
ている。
【0048】処理手段101は、決定した落札者が落札
した待ち行列の免除権に対応する免除権用パスワードを
免除権記憶手段105の免除権DBから読み出し、当該
読み出した免除権用パスワードを上記決定した落札者の
端末2に送信するようになっている。なお、競売システ
ム1と入札者の端末2間でやりとりするデータはSSL
により通信する。これによると、第三者が不正に免除権
用パスワードを追加・削除・改変して免除権用パスワー
ドを使用することを回避することができる。
【0049】処理手段101は、本人を主張する落札者
を、上記決定した落札者と同一であると判断させ、行列
の免除権に関する行列の免除を判断させるために、上記
読み出した免除権用パスワードを、通信手段104を介
して、外部の免除権用認証システム3に送信するように
なっている。
【0050】更に詳述する。
【0051】処理手段101は、待ち行列の免除権に対
する入札額と入札者の識別情報とを関連付けて、通信手
段104を介して受け付け、落札条件記憶手段106に
格納された落札条件を満たす、上記落札者を決定する
と、当該決定した落札者の識別情報に関連付けられた決
済情報を決済情報記憶手段107の決済情報DBから読
み出すようになっている。
【0052】処理手段101は、上記読み出した決済情
報に基づく決済を上記落札者が提示した入札額に対して
行わせるために、上記読み出した決済情報と上記決定し
た落札者が提示した入札額とを関連付けて、通信手段1
04を介して、外部の決済システム4に送信するように
なっている。
【0053】処理手段101は、上記決定した落札者が
決定した待ち行列の免除権を放棄する旨の情報を通信手
段104を介して受信すると、放棄した待ち行列の免除
権と同一の待ち行列の免除権の入札を行うために、当該
待ち行列の免除権に対応する新規な免除権用パスワード
を免除権記憶手段105に登録し、当該待ち行列の免除
権に対する入札額の受け付けを開始するようになってい
る。
【0054】次に、本実施形態の動作を図3に基づいて
説明する。
【0055】本実施形態において、コンサートの主催業
者が、そのコンサートのチケット数十枚分に相当する待
ち行列の免除権を競売システム1の免除権DBに登録
し、この待ち行列の免除権に対する入札を募るという前
提で話を進める。なお、競売は、チケット販売日の前後
一定期間(例えば10日間)の計2回行うものとし、各
回において、10分ごとに、枚数分に相当する待ち行列
の免除権の競売を行うものとする。
【0056】図3は、競売システム1の処理を示すフロ
ーチャートである。
【0057】入札者は、入札者の端末2から、通信ネッ
トワーク5を介して競売システム1に接続し、上述した
コンサートチケットに関する待ち行列の免除権に対する
入札額と入札者の識別情報とを競売システム1に送信す
る。すると、競売システム1の処理手段101は、待ち
行列の免除権に対する入札額と、入札者の識別情報とを
関連付けて、入札者の端末2から通信手段104を介し
て受け付ける(S101)。ここで、入札者の識別情報
は、入札者の端末2から入力させる方法や、入札者の端
末2の記憶装置から吸い上げる方法などがあげられる。
待ち行列の免除権に対する入札額は、入札者が任意に定
めればよい。
【0058】処理手段101は、落札条件記憶手段10
6に格納された落札条件を満たす入札額を提示した入札
者を落札者として決定する(S102)。
【0059】ここで、落札条件の内容は種々考えられる
が、本実施形態では入札期間の10分間に高額を提示し
た入札者が落札するという条件を想定する。
【0060】処理手段101は、上記決定した落札者の
識別情報に関連付けられた決済情報を決済情報記憶手段
107から読み出し、この決済情報に基づく決済を上記
落札者が提示した入札額に対して行わせるために、上記
読み出した決済情報と上記決定した落札者が提示した入
札額とを関連付けて、通信手段104を介して、外部の
決済システム4に送信する(S103)。決済システム
4は、落札額に対する決済(例えば、提供者の口座に振
込み)を行う。
【0061】処理手段101は、上述の決定した落札者
が落札した待ち行列の免除権に対応する免除権用パスワ
ードを免除権記憶手段105から読み出し、この免除権
用パスワードを上述の落札者の端末2に送信する(S1
04)。
【0062】ここで、入札者の端末2は、物理的に1個
の端末に限られず、入札者の操作する端末であれば複数
の端末を含み得る。この送信の方法は、電子メール、F
AX、電話、URL等で行う方法がある。このURL
は、免除権用パスワードを表示するためのウェブページ
のアドレスであり、落札者はこのURLにアクセスして
免除権用パスワードを確認する。
【0063】図4に免除権用パスワードを含む表示画面
の一例を示す。
【0064】この図4に示す表示画面は落札者の端末2
に表示される画面であり、落札者はこの画面を通じて免
除権パスワードを確認する。図4の表示画面には、免除
権パスワード、行列の免除権に関するコンサート名、コ
ンサートの開催場所、開催日時、落札金額、落札日時、
提供者名などが含まれている。
【0065】処理手段101は、本人を主張する落札者
を上述の決定した落札者と同一であると判断させ、行列
の免除権に関する行列の免除を判断させるために、上記
S103ステップで読み出した免除権パスワードを、通
信手段104を介して、外部の免除権用認証システム3
に送信する(S105)。
【0066】このように、本実施形態によると、待ち行
列の免除権に対する入札額を受け付け、当該待ち行列の
免除権の落札者の端末2に待ち行列の免除権に対応する
免除権用パスワードを送信すると共に、当該免除権用パ
スワードを免除権用認証システム3に送信する。したが
って、落札者は、待ち行列の免除権を落札することによ
り、コンサート会場で行列待ちをせずにコンサートのチ
ケットを購入することが可能となる。しかもコンサート
の主催業者は、入札を通じて、コンサートの宣伝・広告
を行うことできるので、コンサート関連の売上を伸ばす
ことが可能となる。
【0067】本システムでは、入札者が個人でも法人で
もあるので、法人と個人の間、法人と法人の間におけ
る、待ち行列の免除権に関する商品や役務のすべてを対
象とすることができ、これによって、あらゆる落札者
が、待ち時間なしであらゆる商品や役務の提供を受ける
ことが可能となる。また、提供者は本システムを活用す
ることにより商品や役務の宣伝を行うことが可能となる
ので、その商品や役務の売上を伸ばすことが可能とな
る。
【0068】また、本実施形態によると、決済情報と落
札額とを関連付けて、決済システム4に送信するので、
この決済情報に基づく決済を落札者の落札額に対して行
わせることが可能となる。
【0069】続いて、競売システム1により送信された
免除権用パスワードを落札者が利用するための操作につ
いて説明する。
【0070】図5は、免除権用認証システム3の処理手
段101が実行するプロセスのフローチャートである。
【0071】落札者が、開催場所の免除権用認証システ
ム3に免除権用パスワードを入力すると、免除権用認証
システム3の処理手段101は、落札者から免除権用パ
スワードを取得する(S201)。この取得方法は、本
実施形態では、タッチパネル、キーボードの操作により
免除権用認証システム3に直接入力して取得したり、パ
スワードがバーコードの場合などは、バーコードリーダ
で取得したり、音声入力により免除権用認証システム3
に直接入力して取得する方法が想定される。もちろん、
落札者の端末2から免除権用認証システム3にBluetoot
hなどの無線通信を通じて取得する方法も想定される。
【0072】続いて、処理手段101は、落札者から取
得した免除権用パスワードと、競売システム1から取得
した免除権用パスワードとを照合する(S202)。な
お、競売システム1から取得した免除権用パスワード
は、免除権用認証システム3の情報の記憶手段109に
管理している。免除権用パスワードの認証は、落札者の
ID番号やパスワードを併用するようにしてもよい。
【0073】次に、処理手段101は、処理手段101
における照合結果が一致した場合は、待ち行列の免除を
許可するために、当該照合結果が一致した旨の信号を免
除報知手段31に出力する(S203)。ここで、免除
報知手段31の内容は種々の手段が考えられるが、本実
施形態では照合結果が一致した旨の信号を受信するとそ
の旨を表示するディスプレイを想定している。
【0074】照合結果が一致した旨は、免除報知手段3
1に表示され、チケット販売員は今回落札者の利用しよ
うとした免除権用パスワードが正当であることを確認す
ることができ、落札者に待ち行列の免除権と引き換えに
チケットを時間待ちなしで販売することが可能となる。
【0075】一方、落札者が自己の行列の免除権を放棄
する場合は、落札者が落札者の端末2からその旨の情報
を競売システム1に送信すると、競売システム1の処理
手段101が、その旨の情報を通信手段104を介して
受信し、放棄した待ち行列の免除権と同一の待ち行列の
免除権の入札を行うために、当該待ち行列の免除権に対
応する新規な免除権用パスワードを免除権記憶手段10
5に登録する。
【0076】これによると、放棄した待ち行列の免除権
に対しても入札を受け付けるので、他の落札者が行列待
ちをせずに商品や役務の提供を受けることが可能とな
る。
【0077】本発明は上記実施形態に限らない。例え
ば、処理手段101は、単一のCPUから構成される場
合に限らず、分散処理を行う複数のコンピュータを含ん
でいてもよい。また、記憶手段は、物理的に単一である
か複数であるかを問わない。
【0078】〔変形例1〕
【0079】競売システム1の処理手段101は、正規
に購入した上述のコンサートチケットを返却する旨の情
報を、通信手段104を介して受信すると、返却したチ
ケットと同一のチケットを待ち行列なしで獲得できる待
ち行列の免除権の入札を行うために、当該待ち行列の免
除権を免除権用パスワードに関連付けて、免除権記憶手
段105に登録する。この待ち行列の免除権の入札は、
上述した携帯電話機やPDAのほか、コンサート会場に
備えつけの端末を通じて行うようにしてもよい。
【0080】〔変形例2〕
【0081】競売システム1は、更に、待ち行列を落札
した落札者を確認するための落札者確認情報を格納する
落札者確認情報記憶手段(不図示)を備える。そして、
処理手段101は、上記入札額を提示した入札者を落札
者として決定すると、当該決定した落札者の待ち行列の
免除権に対応する免除権パスワードと共に、落札者確認
情報を上記落札者確認情報記憶手段から読み出し、この
落札者確認情報と上記免除権パスワードとを、免除権用
認証システム3に送信するようにしてもよい。落札者確
認情報は、例えば、落札者の氏名、服装、身長、性別、
顔写真などが考えられる。これによると、落札者を主張
する者が本人であるかどうかを、落札者確認情報を通し
て確認できるため、取引の安全性、確実性を一層高める
ことが可能となる。例えば、免除権用認証システム3を
現地で監視する係員は、ディスプレイなどに表示された
顔写真や性別などを参照することにより、落札者を主張
する者が本人であるかどうかを、実際に目で見て確認で
きる。
【0082】〔第2の実施形態〕
【0083】図6に第2の実施形態の全体構成を示す。
【0084】図6に示す第2の実施形態は、前述した第
1の実施形態における競売システム1が、商品役務の提
供を受けるために行列して待っている提供者と行列を交
代する、行列の交代権と、行列して待っている提供者を
確認するための提供者確認情報と、行列の交代権を落札
した落札者を確認するための落札者確認情報とを関連付
けて格納する確認情報DBを有する確認情報記憶手段1
10を備えている点に特徴を有する。
【0085】また、競売システム1は、行列の交代権を
落札する落札条件を格納した落札条件記憶手段106
と、行列の交代権と、提供者側交代権用パスワードと、
落札者側交代権用パスワードとを相互に関連付けて格納
するパスワードDBを有するパスワード記憶手段111
とを備えている点に特徴を有する。
【0086】なお、競売システム1が、入札者の識別情
報と、当該入札者が決済するための決済情報との関連付
けを格納する決済情報記憶手段107と、登録会員情報
記憶手段108と、外部装置との通信手段104と、こ
れら各手段の動作を制御する情報の処理手段101とを
備えている点は、前述した第1の実施形態の場合と同様
である。
【0087】登録会員情報記憶手段108を備えるの
は、前述した第1の実施形態の場合と同様に、上述した
提供者と入札者がともに、会員として登録されているこ
とを、本システムを利用するための前提条件とするから
である。
【0088】ここで、図6において、符号6は提供者の
端末であり、その種類は問わないが、データ通信機能を
備えた携帯電話機やPDAなどが好適である。その他の
構成は、図1の場合とほぼ同一である。
【0089】本システムを活用すると、商品や役務の提
供を受けるために行列して待っている提供者とその行列
を交代して、その商品や役務の提供を受けることが実現
できる。
【0090】これを具体的に説明する。
【0091】確認情報DBは、図7(A)に示すよう
に、行列の交代権と、提供者確認情報と、落札者確認情
報とを相互に関連付けている。
【0092】ここで、行列の交代権は、商品や役務の提
供を受けるために行列に並んでいる者とその行列を交代
する権利であればどのような商品や役務に関する権利で
あるかを問わないが、本実施形態では、待ち行列の交代
権を、人気飲食店のサービスを受けるために行列に並ん
でいる者とその行列を交代する権利であるという前提で
話を進める。
【0093】提供者確認情報は、行列の中から提供者を
探し出すための情報であり、例えば、提供者が行列の何
列目にいるといった行列の情報、提供者の氏名、服装、
身長、性別、顔写真などが含まれる。
【0094】落札者確認情報は、落札者を探し出すため
の情報であり、例えば、落札者の氏名、服装、身長、性
別、顔写真などが含まれる。
【0095】パスワードDBは、図7(B)に示すよう
に、行列の交代権と、提供者側交代権用パスワードと、
落札者側交代権用パスワードとを相互に関連付けてい
る。提供者側交代権用パスワードと、落札者側交代権用
パスワードとは、乱数と暗号を組み合わせたSSL方式
に準拠して暗号化されているものとし、処理手段101
が、上記両パスワードを暗号化する機能を備えている。
【0096】本実施形態では、処理手段101は、行列
の交代権に対する入札額を通信手段104を介して受け
付けるようになっている。
【0097】処理手段101は、落札条件記憶手段10
6に格納された落札条件を満たす、上記受け付けた入札
額を提示した入札者を落札者として決定するようになっ
ている。
【0098】処理手段101は、上記決定した落札者が
落札した行列の交代権に対応する提供者確認情報と落札
者確認情報とを確認情報記憶手段109の確認情報DB
から読み出すようになっている。
【0099】処理手段101は、上記決定した落札者が
落札した行列の交代権に対応する提供者側交代権用パス
ワードと、落札者側交代権用パスワードとをパスワード
記憶手段111のパスワードDBから読み出すようにな
っている。
【0100】処理手段101は、上記読み出した提供者
確認情報と、上記読み出した落札者側交代権用パスワー
ドとを、上記決定した落札者の端末2に送信するように
なっている。
【0101】処理手段101は、上記読み出した落札者
確認情報と、上記読み出した提供者側交代権用パスワー
ドとを、上記決定した落札者が落札した行列の交代権を
提供した提供者の端末6に送信するようになっている。
【0102】処理手段101は、上記提供者が行列して
待っている際に、上記落札者の端末2に送信した落札者
側交代権用パスワード及び提供者確認情報に基づいて、
上記落札者から提示された落札者側交代権用パスワード
を行列の交代権に関連付けて、提供者の端末6から通信
手段104を介して受信するようになっている。
【0103】処理手段101は、上記提供者が行列して
待っている際に、提供者の端末6に送信した提供者側交
代権用パスワード及び落札者確認情報に基づいて、当該
提供者から提示された提供者側交代権用パスワードを行
列の交代権に関連付けて、落札者の端末2から通信手段
104を介して受信するようになっている。
【0104】処理手段101は、上記受信した行列の交
代権に関連付けられた落札者側交代権用パスワードと、
上記受信した行列の交代権に関連付けられた提供者側交
代権用パスワードとの対応関係と、上記送信した落札者
側交代権用パスワードと、上記送信した提供者側交代権
用パスワードとの対応関係とを照合し、照合結果が一致
した場合は、行列の交代を許可する旨の情報を落札者の
端末2又は/及び提供者の端末6に送信するようになっ
ている。
【0105】次に、本実施形態の動作を図8に基づいて
説明する。
【0106】本実施形態において、人気飲食店の行列に
並んでいる提供者が、その飲食店のサービスの提供を断
念し、その行列を交代する、待ち行列の交代権を提供者
確認情報と関連付けて、提供者の端末6から競売システ
ム1に送信する。すると、競売システム1が、待ち行列
の交代権を提供者確認情報に関連付けて確認情報記憶手
段110に登録し、この待ち行列の交代権に対する入札
を募るという前提で話を進める。
【0107】図8は、競売システム1の処理を示すフロ
ーチャートである。
【0108】入札者が、入札者の端末2から、通信ネッ
トワーク5を介して競売システム1に接続し、上述した
人気飲食店のサービスを受けるための待ち行列の交代権
に対する入札額と入札者の識別情報とを競売システム1
に送信する。すると、競売システム1の処理手段101
は、待ち行列の交代権に対する入札額と、入札者の識別
情報とを関連付けて、入札者の端末2から通信手段10
4を介して受け付ける(S301)。
【0109】処理手段101は、落札条件記憶手段10
6に格納された落札条件を満たす、上記入札額を提示し
た入札者を落札者として決定する(S302)。ここ
で、落札条件は、種々の条件が考えられるが、本実施形
態では、提供者が希望する入札額を最初に提示した入札
者が落札するという条件を想定する。この落札条件は上
述した提供者が提示しているものと想定する。
【0110】処理手段101は、決定した落札者の識別
情報に関連付けられた決済情報を決済情報記憶手段10
7から読み出し、この決済情報に基づく決済を上記落札
者が提示した入札額に対して行わせるために、上記読み
出した決済情報と、上記決定した落札者が提示した入札
額とを関連付けて、通信手段104を介して、外部の決
済システム4に送信する(S303)。
【0111】処理手段101は、決定した落札者が落札
した行列の交代権に対応する、提供者確認情報と落札者
確認情報とを確認情報記憶手段110の確認情報DBか
ら読み出すと共に、上記決定した落札者が落札した行列
の交代権に対応する、提供者側交代権用パスワードと落
札者側交代権用パスワードとをパスワード記憶手段11
1のパスワードDBから読み出す(S304)。
【0112】処理手段101は、上記読み出した落札者
確認情報と、上記読み出した提供者側交代権用パスワー
ドとを、上記決定した落札者が落札した行列の交代権を
提供した提供者の端末6に送信する(S305)。この
送信の方法は、電子メール、FAX、電話、URL等で
行う方法がある。
【0113】処理手段101は、上記読み出した提供者
確認情報と、上記読み出した落札者側交代権用パスワー
ドとを、上記決定した落札者の端末2に送信する(S3
06)。落札者の端末2は、持ち運び可能な携帯電話機
やPDAが好適である。落札者が提供者を探す必要があ
るためである。
【0114】図9(A)は、落札者の端末2が競売シス
テム1から受信した落札者側交代権用パスワードと提供
者確認情報とを表示する画面の一例である。
【0115】この図9(A)に示す画面には、落札者側
交代権用パスワード、提供者確認情報、人気飲食店名、
行列の場所、行列の日時、落札額、提供者側交代権用パ
スワードの入力欄が含まれる。この入力欄については、
後述する。提供者確認情報は、例えば、提供者の氏名、
提供者の服装、容姿、顔写真、性別、身長などに関する
情報が想定され、落札者は、上述の提供者確認情報を確
認しつつ、行列して待っている提供者を探し出す。そし
て、落札者が提供者を探し出すと、落札者は、その提供
者に落札者側交換権用パスワードを提示する。
【0116】図9(B)は、提供者の端末6が競売シス
テム1から受信した提供者側交代権用パスワードと落札
者確認情報とを表示する画面の一例である。
【0117】この図9(B)に示す画面には、提供者側
交代権用パスワード、落札者確認情報、商品役務名、落
札額、落札者側交代権用パスワードの入力欄が含まれ
る。この入力欄については、後述する。落札者確認情報
は、例えば、落札者の氏名や服装、容姿、顔写真、性
別、身長などに関する情報が想定され、提供者は、上述
の落札者確認情報を確認しつつ、行列の交代権を落札し
た落札者を探し出す。そして、提供者が落札者を確認す
ると、提供者は、その落札者に提供者側交換権用パスワ
ードを提示する。
【0118】提供者は、行列して待っている際に、端末
6を操作して、落札者から提示された落札者側交代権用
パスワードを行列の交代権に関連付けて入力する。この
入力の方法は、例えば、端末6に表示された図9(B)
に示す画面上の入力欄に上述した落札者側交代権用パス
ワードを入力する方法が該当するが、これに限らない。
【0119】そして、提供者が、端末6から上述した落
札者側交代権用パスワードを競売システム1に送信す
る。すると、競売システム1の処理手段101は、上記
落札者の端末2に送信された落札者側交代権用パスワー
ド及び提供者確認情報に基づいて、上記落札者から提示
された落札者側交代権用パスワードを行列の交代権に関
連付けて、上記提供者の端末6から通信手段104を介
して受信する(S307)。
【0120】落札者は、提供者が行列して待っている際
に、端末2を操作して、提供者から提示された提供者側
交代権用パスワードを行列の交代権に関連付けて入力す
る。この入力の方法は、例えば、端末6に表示された図
9(A)に示す画面上の入力欄に上述した落札者側交代
権用パスワードを入力する方法が該当するが、これに限
らない。
【0121】そして、落札者が、端末2から上述した提
供者側交代権用パスワードを競売システム1に送信す
る。すると、競売システム1の処理手段101は、上記
提供者の端末2に送信された提供者側交代権用パスワー
ド及び落札者確認情報に基づいて、上記提供者から提示
された提供者側交代権用パスワードを行列の交代権に関
連付けて、上記落札者の端末2から通信手段104を介
して受信する(S308)。
【0122】処理手段101は、端末6から受信した行
列の交代権に関連付けられた落札者側交代権用パスワー
ドと、端末2から受信した提供者側交代権用パスワード
との対応関係と、上記送信した落札者側交代権用パスワ
ードと、上記送信した提供者側交代権用パスワードとの
対応関係とを照合し、照合結果が一致した場合は、行列
の交代を許可する旨の情報を上記提供者の端末6及び落
札者の端末2に送信する(S309)。なお、処理手段
101は、端末6又は端末2の一方に送信するようにし
てもよい。
【0123】提供者と落札者が、端末に表示された、行
列を交代を許可する旨の情報を確認すると、提供者は落
札者と行列を交代する。
【0124】このように、本実施形態によると、競売シ
ステム1の処理手段101が、行列の交代権を落札した
端末2に対し、落札者側交代権用パスワードと提供者確
認情報とを送信すると共に、提供者側交代権用パスワー
ドと落札者確認情報とを提供者の端末6に送信する。そ
して、処理手段101が、落札者側交代権用パスワード
と提供者側交代権用パスワードとの対応関係の一致性を
認めた場合に、行列の交代を許可する旨の情報を提供者
の端末6及び落札者の端末2に送信する。したがって、
提供者は、行列に並んでいた時間を金銭価値に換えるこ
とが可能となると共に、落札者は、金銭価値と引き換え
に提供者と行列を交代して人気飲食店のサービスを受け
ることが可能となる。
【0125】また、本実施形態によると、処理手段が決
済情報と落札額とを決済システムに送信するので、落札
者に対し決済を行うことが可能となる。したがって、提
供者は行列に並んだ時間に対する対価を受け取ることが
可能となる。
【0126】〔変形例〕
【0127】上記実施形態では、処理手段101が、落
札者側交代権用パスワードと提供者側交代権用パスワー
ドとの対応関係を照合する手順を示したが、処理手段1
01が、落札者側交代権用パスワード又は提供者側交代
権用パスワードの一方を順次照合することも可能であ
る。次に述べる照合手順は、落札者側交代権用パスワー
ド、提供者側交代権用パスワードの順序で順次照合する
場合で説明しているが、提供者側交代権用パスワード、
落札者側交代権用パスワードの順序で順次照合するよう
にしてもよい。
【0128】例えば、上述したステップS307、ステ
ップS308の受信処理において、まず、競売システム
1の処理手段101は、提供者が行列して待っている際
に、上述の落札者の端末2に送信された提供者確認情報
及び落札者側交代権用パスワードとに基づいて、落札者
から提示された落札者側交代権用パスワードを待ち行列
の免除権に関連付けて、提供者の端末6から通信手段1
04を介して受信する(S307−1)。
【0129】続いて、処理手段101は、受信した落札
者側交代権用パスワードと、上述したステップS306
の送信処理における落札者側交代権用パスワードとを照
合し、照合結果が一致した場合は、提供者側交代権用パ
スワードの送信を落札者の端末2に要求する(S307
−2)。
【0130】次に、処理手段101は、提供者が行列し
て待っている際に、上述の提供者の端末6に送信された
落札者確認情報及び提供者側交代権用パスワードとに基
づいて、提供者から提示された落札者側交代権用パスワ
ードを待ち行列の免除権に関連付けて、落札者の端末2
から通信手段104を介して受信する(S308−
1)。
【0131】そして、上述したステップS309の送信
処理において、処理手段101は、当該受信した提供者
側交代権用パスワードと、上述したステップS305の
送信処理における提供者側交代権用パスワードとを照合
し、照合結果が一致した場合は、行列の交代を許可する
旨の情報を提供者の端末6及び落札者の端末2に送信す
るようにしてもよい(S309−1)。
【0132】本発明は上記実施形態に限らない。例え
ば、処理手段101は、単一のCPUから構成される場
合に限らず、分散処理を行う複数のコンピュータを含ん
でいてもよい。また、記憶手段は、物理的に単一である
か複数であるかを問わない。入札者の端末2および提供
者の端末6は、本実施形態では別個独立した場合を例示
したが、単一の端末装置を、パスワードの設定等によ
り、入札者の端末あるいは提供者の端末として機能させ
るようにしてもよい。
【0133】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、競売システムが、待ち行列の免
除権の落札者を決定し、免除権用認証システムが、上述
した免除権用パスワードを認証して照合結果が一致した
旨の信号を免除報知手段に出力するので、落札者は、待
ち行列の免除権を落札することによって、待ち時間なし
で商品や役務の提供を受けることができる。
【0134】本発明によると、競売システムが、待ち行
列の交代権の落札者を決定すると共に、当該交代権に対
応する落札者側パスワードと提供者側パスワードとの対
応関係を照合して行列の交代を許可する旨の情報を落札
者の端末又は/及び提供者の端末に送信するので、落札
者は、待ち行列の交代権を落札することによって、行列
を交代して商品や役務の提供を受けることができると共
に、提供者は、待ち時間に対する対価を受け取ることが
できる。
【0135】競売システムが、決済情報と落札額とを決
済システムに送信する場合は、落札者は落札額に対する
決済を確実に行うことができる。
【0136】競売システムが、放棄した待ち行列の免除
権に対しても入札を受け付ける場合は、他の落札者が行
列待ちをせずに商品や役務の提供を受けることができ
る。
【0137】このように、商品や役務の提供を受けるた
めの待ち時間や手間、労力を金銭価値と引き換えて商品
や役務の提供を優先して獲得するという、従来にない待
ち行列の免除方法及び待ち行列の交代方法並びに競売シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すシステムの構成
図である。
【図2】図1に示すデータベースのデータ構造である。
【図3】図1に示す競売システムの処理を示すフローチ
ャートである。
【図4】免除権用パスワードを含む表示画面の一例であ
る。
【図5】図1に示す免除権用認証システムの処理を示す
フローチャートである。
【図6】第2の実施形態を示す競売システムの構成図を
示す
【図7】図6に示すデータベースのデータ構造図であ
る。
【図8】図6に示す競売システムの処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】落札者側交代権用パスワードと提供者確認情報
とを表示する画面の一例である。
【符号の説明】
1 競売システム 2 入札者の端末 3 免除権用認証システム 4 決済システム 5 通信ネットワーク 6 提供者の端末 31 免除報知手段 101 処理手段 102 入力手段 103 表示手段 104 通信手段 105 免除権記憶手段 106 落札条件記憶手段 107 決済情報記憶手段 108 登録会員情報記憶手段 109 情報の記憶手段 110 確認情報記憶手段 111 パスワード記憶手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入札者の端末と、前記入札者が入札する
    待ち行列の免除権の競売システムと、前記待ち行列の免
    除権を落札した落札者が本人かどうかを確認する免除権
    用認証システムとを備え、 前記入札者の端末が、 a)待ち行列の免除権に対する入札額を前記競売システ
    ムに送信するステップを実行し、 前記競売システムが、 b) 前記入札者の端末から前記待ち行列の免除権に対
    する入札額を受け付け、当該待ち行列の免除権の落札者
    を決定し、当該決定した落札者の端末に前記待ち行列の
    免除権に対応する免除権用パスワードを送信すると共
    に、当該免除権用パスワードを前記免除権用認証システ
    ムに送信するステップを実行し、 前記免除権用認証システムが、 c)前記落札者から免除権用パスワードを取得すると、
    当該落札者から取得した免除権用パスワードと前記競売
    システムから取得した免除権用パスワードとを照合し、
    照合結果が一致した場合は、待ち行列の免除を許可する
    ために、当該照合結果が一致した旨の信号を免除報知手
    段に出力するステップ、 を実行することを特徴とした待ち行列の免除方法。
  2. 【請求項2】 商品役務の提供を受けるために行列して
    待っている提供者の端末と、前記提供者と行列を交代す
    る、行列の交代権の競売システムと、前記行列の交代権
    に対する入札を行う入札者の端末とを備え、 前記入札者の端末が、 a) 行列の交代権に対する入札額を前記競売システム
    に送信するステップを実行し、 前記競売システムが、 b) 前記入札者の端末から行列の交代権に対する入札
    額を受け付け、当該行列の交代権の落札者を決定し、当
    該決定した落札者の端末に対し、当該行列の交代権に対
    応する落札者側交代権用パスワードと、前記行列して待
    っている提供者を確認するための提供者確認情報とを送
    信すると共に、当該行列の交代権に対応する提供者側交
    代権用パスワードと、前記落札者を確認するための落札
    者確認情報とを前記提供者の端末に送信するステップを
    実行し、 前記提供者の端末が、 c)当該提供者が行列して待っている際に、前記落札者
    の端末に送信された落札者側交代権用パスワード及び提
    供者確認情報に基づいて、前記落札者から提示された落
    札者側交代権用パスワードを行列の交代権に関連付け
    て、前記競売システムに送信するステップを実行し、 前記落札者の端末が、 d)前記提供者が行列して待っている際に、前記提供者
    の端末に送信された提供者側交代権用パスワード及び落
    札者確認情報に基づいて、前記提供者から提示された提
    供者側交代権用パスワードを行列の交代権に関連付け
    て、前記競売システムに送信するステップを実行し、 前記競売システムが、 e)前記cステップの提供者の端末から受信した、前記
    行列の交代権に関連付けられた落札者側交代権用パスワ
    ードと、前記dステップの落札者の端末から受信した、
    前記行列の交代権に関連付けられた提供者側交代権用パ
    スワードとの対応関係と、前記bステップで送信した落
    札者側交代権用パスワードと提供者側交代権用パスワー
    ドとの対応関係とを照合し、照合結果が一致した場合
    は、行列の交代を許可する旨の情報を前記落札者の端末
    又は/及び前記提供者の端末に送信するステップ、 を実行することを特徴とした待ち行列の交代方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の待ち行列の免除方法に用
    いられる競売システムであって、 前記競売システムは、 待ち行列の免除権と、免除権用パスワードとの関連付け
    を格納する免除権記憶手段と、前記待ち行列の免除権を
    落札する落札条件を格納する落札条件記憶手段と、外部
    装置との通信手段と、これら各手段の動作を制御する情
    報の処理手段とを備え、 前記処理手段は、 a)待ち行列の免除権に対する入札額を前記通信手段を
    介して受け付けるステップと、 b)前記落札条件記憶手段に格納された落札条件を満た
    す、前記受け付けた入札額を提示した入札者を落札者と
    して決定するステップと、 c) 当該決定した落札者が落札した待ち行列の免除権
    に対応する免除権用パスワードを前記免除権記憶手段か
    ら読み出すステップと、 d)当該読み出した免除権用パスワードを前記bステッ
    プで決定した落札者の端末に送信するステップと、 e) 本人を主張する落札者を前記bステップで決定し
    た落札者と同一であると判断させ、前記行列の免除権に
    関する行列の免除を判断させるために、前記cステップ
    で読み出した免除権用パスワードを、前記通信手段を介
    して、外部の免除権用認証システムに送信するステップ
    と、 を実行することを特徴とした競売システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の競売システムにおいて、 前記競売システムが、入札者の識別情報と、当該入札者
    が決済するための決済情報との関連付けを格納する決済
    情報記憶手段を備え、 前記処理手段は、 前記待ち行列の免除権に対する入札額と入札者の識別情
    報とを関連付けて、前記通信手段を介して受け付け、前
    記落札条件記憶手段に格納された落札条件を満たす、前
    記bステップの落札者を決定すると、当該決定した落札
    者の識別情報に関連付けられた決済情報を前記決済情報
    記憶手段から読み出し、当該読み出した決済情報に基づ
    く決済を前記落札者が提示した入札額に対して行わせる
    ために、前記読み出した決済情報と前記決定した落札者
    が提示した入札額とを関連付けて、前記通信手段を介し
    て、外部の決済システムに送信することを特徴とした競
    売システム。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の競売システムにおいて、 前記処理手段は、 前記bステップで決定した落札者が決定した待ち行列の
    免除権を放棄する旨の情報を前記通信手段を介して受信
    すると、放棄した待ち行列の免除権と同一の待ち行列の
    免除権の入札を行うために、当該待ち行列の免除権に対
    応する新規な免除権用パスワードを前記免除権記憶手段
    に登録し、当該待ち行列の免除権に対する入札額の受け
    付けを開始することを特徴とした競売システム。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の待ち行列の交代方法に用
    いられる競売システムであって、 前記競売システムは、 商品役務の提供を受けるために行列して待っている提供
    者と行列を交代する、行列の交代権と、前記行列して待
    っている提供者を確認するための提供者確認情報と、前
    記行列の交代権を落札した落札者を確認するための落札
    者確認情報とを関連付けて格納する確認情報記憶手段
    と、前記行列の交代権を落札する落札条件を格納した落
    札条件記憶手段と、前記行列の交代権と、提供者側交代
    権用パスワードと、落札者側交代権用パスワードとを関
    連付けて格納するパスワード記憶手段と、外部装置との
    通信手段と、これら各手段の動作を制御する情報の処理
    手段とを備え、 前記処理手段は、 a) 行列の交代権に対する入札額を前記通信手段を介
    して受け付けるステップと、 b)前記落札条件記憶手段に格納された落札条件を満た
    す、前記受け付けた入札額を提示した入札者を落札者と
    して決定するステップと、 c)当該決定した落札者が落札した行列の交代権に対応
    する提供者確認情報と落札者確認情報とを前記確認情報
    記憶手段から読み出すステップと、 d)前記bステップで決定した落札者が落札した行列の
    交代権に対応する提供者側交代権用パスワードと落札者
    側交代権用パスワードとを前記パスワード記憶手段から
    読み出すステップと、 e)前記cステップで読み出した提供者確認情報と、前
    記dステップで読み出した落札者側交代権用パスワード
    とを、前記bステップで決定した落札者の端末に送信す
    るステップと、 f)前記cステップで読み出した落札者確認情報と、前
    記dステップで読み出した提供者側交代権用パスワード
    とを、前記bステップで決定した落札者が落札した行列
    の交代権を提供した提供者の端末に送信するステップ
    と、 g)前記提供者が行列して待っている際に、前記eステ
    ップの落札者の端末に送信した落札者側交代権用パスワ
    ード及び提供者確認情報に基づいて、前記落札者から提
    示された落札者側交代権用パスワードを行列の交代権に
    関連付けて、前記提供者の端末から前記通信手段を介し
    て受信するステップと、 h)前記提供者が行列して待っている際に、前記fステ
    ップの提供者の端末に送信した提供者側交代権用パスワ
    ード及び落札者確認情報に基づいて、当該提供者から提
    示された提供者側交代権用パスワードを行列の交代権に
    関連付けて、前記落札者の端末から前記通信手段を介し
    て受信するステップと、 j) 前記gステップで受信した行列の交代権に関連付
    けられた落札者側交代権用パスワードと、前記hステッ
    プで受信した行列の交代権に関連付けられた提供者側交
    代権用パスワードとの対応関係と、前記eステップで送
    信した落札者側交代権用パスワードと、前記fステップ
    で送信した提供者側交代権用パスワードとの対応関係と
    を照合し、照合結果が一致した場合は、行列の交代を許
    可する旨の情報を前記落札者の端末又は/及び前記提供
    者の端末に送信するステップと、 を実行することを特徴とした競売システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の競売システムにおいて、 前記競売システムが、入札者の識別情報と、当該入札者
    が決済するための決済情報との関連付けを格納する決済
    情報記憶手段を備え、 前記処理手段は、 前記行列の交代権に対する入札額と入札者の識別情報と
    を関連付けて、前記通信手段を介して受け付け、前記落
    札条件記憶手段に格納された落札条件を満たす、前記b
    ステップの落札者を決定すると、当該決定した落札者の
    識別情報に関連付けられた決済情報を前記決済情報記憶
    手段から読み出し、当該読み出した決済情報に基づく決
    済を前記落札者が提示した入札額に対して行わせるため
    に、前記読み出した決済情報と前記決定した落札者が提
    示した入札額とを関連付けて、前記通信手段を介して、
    外部の決済システムに送信することを特徴とした競売シ
    ステム。
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