JP2003121269A - 温度測定センサと、温度測定センサの製造方法並びに温度測定センサの製造に用いる成形型 - Google Patents

温度測定センサと、温度測定センサの製造方法並びに温度測定センサの製造に用いる成形型

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JP2003121269A JP2001319227A JP2001319227A JP2003121269A JP 2003121269 A JP2003121269 A JP 2003121269A JP 2001319227 A JP2001319227 A JP 2001319227A JP 2001319227 A JP2001319227 A JP 2001319227A JP 2003121269 A JP2003121269 A JP 2003121269A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性合成樹脂を用いたホルダに熱歪や熱
変形を生じさせない温度測定センサを提供する。 【解決手段】 感温素子2の引出し線3をモールドした
ホルダ4を有している。ホルダ4は、棒状の熱可塑性合
成樹脂成形体であり、その成形時に,互いに直交する第
1方向D1と第2方向D2とに一定間隔を置いてそれぞ
れ向き合わせに設けた第1ピンと、第2ピンによって感
温素子の引出し線3を定位置に支えて成型加工される。
脱型後、第1ピン及び第2ピンの抜け痕は、ホルダ4の
周上に凹部7A,7Bとして残され、樹脂の冷却時の
「ひけ」や熱歪によってホルダ4の全長に生ずる反りや
変形を部分的な範囲に止めて全長にわたる反りの発生を
抑制し、たとえ反り、変形が生じたとしても、その変形
の範囲を許容範囲内に収めることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアコン、特に自動
車用エアコンの熱交換器(エバポレータ)等の近傍の空
気温度を検知させる温度測定センサに関する。
【0002】
【従来の技術】エアコン、特に自動車用エアコンの熱交
換器(エバポレータ)の近傍の空気の温度を検知させる
センサの感温素子(サーミスタ)は、ホルダに保持さ
れ、ホルダは、ブラケットによって、通常はエアコンの
空気流出側の壁面に取付けられる。上記ホルダには、一
定の長さが必要であり、ホルダには、図4に示すような
熱可塑性合成樹脂製のハウジング20が用いられてい
た。このハウジング20は、感温素子21のリード線2
2の一部を胴部内に収納して定位置に保持するものであ
り、胴部の断面形状が半円弧形で、半開状態の筒型をな
し、胴部の周面一部には、少なくとも1以上の嵌め込み
型の掛止部23を有している。感温素子21の取り付け
に際しては、掛止部23を開き、ハウジング20の先端
開口からハウジング20の胴部内に感温素子21のリー
ド線22を挿し込み、ハウジング20の胴部からリード
線22を引出し、掛止部23を結合させる。これによっ
て、リード線22の一部は、ハウジング20内に保持さ
れ、感温素子21はハウジング20の先端部に固定され
る。感温素子21を装備したハウジング20は、止め具
24にねじ込んだネジによって所定位置に取り付けられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のホルダによるときには、ハウジング20内へのリー
ド線22の挿し込みの操作が厄介であり、感温素子21
の保持の安定性に欠けるという欠点がある。そのほか、
上記目的に用いられるホルダには、止め具を有する金属
あるいはセラミックパイプ内にリード線を差し込んで樹
脂封止する形式のものや、クリップ方式と称するものが
知られているが、いずれも、リード線の取り付けの操作
性、保持の安定性に欠けるという欠点があった。上記目
的に使用するホルダには、感温素子の引出し線を定位置
に安定に保持し、ホルダの長さ方向に歪や変形がないこ
とが必要とされる。このような問題を解決する方法とし
て、例えば、合成樹脂によるモールド成形によってホル
ダ内にリード線を埋め込む方法が考えられる。
【0004】ところが、熱可塑性合成樹脂を用いてホル
ダを細長い棒状に成形加工したときに、感温素子の引出
し線がホルダの成形型内の定位置に確実に保持されてい
ないと、モールド時の樹脂の注入圧力をうけてホルダの
中心軸からずれてその一部がホルダの表面に露出するこ
とがある。また、成形後、熱歪、熱変形などが原因とな
ってホルダの長手方向(軸方向)に屈曲変形するという
問題がある。もし、温度センサのホルダが長手方向(軸
方向)に屈曲変形して温度センサごとにその形状が異な
るときには、熱交換器(エバポレータ)の近傍の空気の
温度の測定位置にバラツキが生じ、ひいてはエアコン毎
の温度制御にバラツキが生じ、このバラツキを補正する
ための調整がさらに必要になる。
【0005】本発明の目的は、熱可塑性合成樹脂を用い
たホルダに熱歪や熱変形を生じさせず、しかも、感温素
子の引出し線を定位置にモールドして安定した温度測定
センサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するため手段】上記目的を達成するため、
本発明による温度測定センサにおいては、感温素子の引
出し線をモールドしたホルダを有する温度測定センサで
あって、ホルダは、棒状の熱可塑性合成樹脂成形体であ
り、互いに直交する周面の第1方向と第2方向とに一定
間隔を置いてそれぞれ向き合わせに凹部が形成され、凹
部は、熱可塑性合成樹脂成形体内に埋め込まれた引出し
線を成形体内の定位置に保形させる保形手段の抜け痕で
ある。
【0007】また、第1方向の凹部は、保形手段に用い
られた第1ピンの抜け痕の穴であり、第2方向の凹部
は、保形手段に用いられた第2ピンの抜け痕の溝であ
る。
【0008】また、ホルダの横断面形状は円形であり、
第2ピンの抜け痕の溝は、両側縁はホルダの周上に開放
されているものである。
【0009】また、ホルダの周上に形成された凹部は、
ホルダの全長にわたる反りを分断して部分的な範囲の反
りに止めるものである。
【0010】また、本発明による温度測定センサの製造
方法においては、保形処理と、注入処理と、脱型処理と
を有する温度測定センサの製造方法であって、保形処理
は、感温素子の引出し線を成形型内にセットし、型内に
セットされた引出し線を、それぞれ一定間隔を置いて互
いに直交する二つの方向から引出し線の一部を支える処
理であり、注入処理は、成形型を閉じ、型内に溶融合成
樹脂を注入し、引出し線をモールドしたホルダを合成樹
脂によって引出し線と一体に成形加工する処理であり、
脱型処理は、ホルダを成形型から脱型し、型内で引出し
線を支える部分にそれぞれ凹部が形成されたホルダを得
る処理である。
【0011】また、本発明による温度測定センサ成形用
の成形型においては、キャビティ内に張出した第1ピン
と、第2ピンとを有し、感温素子の引出し線をモールド
したホルダを有する温度測定センサ成形用の成形型であ
って、第1ピンと、第2ピンとは、型内にセットされた
引出し線の一部を支えて直線状に保持する手段であり、
それぞれ一定間隔を置いて互いに直交する第1方向と、
第2方向とに配列され、ホルダの第1方向に第1ピンの
抜け痕の穴、第2方向に第2ピンの抜け痕の溝を形成す
るものである。
【0012】また、第1ピンおよび第2ピンは、いずれ
も円形断面の棒状体であり、成形型の割型に備え、第1
ピンは、キャビティ内にセットされる感温素子の引出し
線の2本の被覆線の隣接部に向き合わせに配設されるも
のであり、第2のピンは、その周面一部がそれぞれの被
覆線の外周一部に接するように一方の割型に取り付けら
れ、他方の割型には、第2ピンを受入れるピン穴が開口
されているものである。
【0013】また、第1ピン及び第2ピンは、ホルダの
長さ方向に交互に位置をずらせたものである。
【0014】また、第1ピンは、端面に引出し線の両被
覆線の外周形状を象った曲面を有し、この曲面を両被覆
線に跨って両面から押し付けることによって、引出し線
を定位置に安定に保持するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明による温度測定セン
サの実施の形態を図によって説明する。図1において、
本発明による温度測定センサ1は、感温素子2の引出し
線3をモールドしたホルダ4を有している。引出し線3
は、対の被覆線3A,3Bを有している。感温素子2
は、例えばサーミスタであり、感温素子2のリード線5
は、引出し線3に結線され、図1(a)に示すように、
感温素子2は、そのリード線5と、リード線5に結線さ
れた引出し線3の一部を含めてエポキシ樹脂による樹脂
コート6で覆い、その樹脂コート6にて感温素子2を保
護し、さらに必要により、樹脂コート6と、引出し線3
とに跨り、熱収縮性チューブ(図示略)で覆って、水密
性を高めることもある。
【0016】ホルダ4は、熱可塑性合成樹脂成形体であ
り、円形断面の棒状に加工されたものである。ホルダ4
の互いに直交する周面の第1方向D1と第2方向D2と
に一定間隔を置いてそれぞれ向き合わせに凹部7A,7
A及び7B,7Bが形成されている。もっとも、第1方
向D1と第2方向D2との区別は、専ら説明の都合のも
のであり、何れが第1方向または第2方向であってもよ
い。
【0017】凹部7A、7Bは、熱可塑性合成樹脂成形
体内に埋め込まれた引出し線3の対の被覆線3A、3B
を縦方向および横方向からはさんで成形体内の定位置に
保形させる保形手段の抜け痕である。第1方向D1の凹
部7A(図1(a)参照)は、保形手段に用いられた後
述する第1ピン9の抜け痕の穴であり、第2方向D2
(図1(b)参照)の凹部7Bは、保形手段に用いられ
た第2ピン10Aの抜け痕の溝であり、第2ピン10A
の抜け痕の溝は、両側縁が円形断面のホルダ4の周上に
開放されている。8は、ホルダ4の基部に一体に形成し
たブラケットである。ブラケット8は、温度測定センサ
1をエアコン、特に自動車用エアコンに設置する場合の
壁面への取付部となるものである。
【0018】次に、本発明の温度測定センサの製造方法
を工程順に説明する。図2に、本発明による温度測定セ
ンサを製造する成形型の構造を示す。本発明による温度
測定センサは、保形処理と、注入処理と、脱型処理とを
順に行なうことによって製造される。
【0019】図2において、まず、感温素子2の引出し
線3を成形型11内にセットする。保形処理は、型内に
セットされた引出し線3を、それぞれ一定間隔を置いて
互いに直交する二つの方向から引出し線3の一部を支え
る処理である。保形処理には、第1ピン9の列と、第2
ピン10Aの列とを型(キャビティ)内に張出した成形
型11の割型11A,11B(図3(c)参照)を用い
て行う。
【0020】第1ピン9と、第2ピン10Aとは、型内
にセットされた引出し線3の一部を支える手段として成
形型11にセットされたものであり、それぞれ一定間隔
を置いて互いに直交する第1方向D1と、第2方向D2
とに配列されている。第1ピン9および第2ピン10A
は、いずれも棒状体であり、第1ピン9は、成形型11
の割型11Aと11Bとにそれぞれ対をなして向き合せ
組みつけられ、第2ピン10Aは、図3(c)に示すよ
うに、一方の割型11Bに取り付けられ、型(キャビテ
ィ)を横切って、他方の割型11Aに達する長さを有
し、第2ピン10Aに向き合う他方の割型11Aには、
第2ピン10Aの先端部分を受入れるピン穴10Bが開
口されている。図2(C)において、第1ピン9は、そ
の端面の平面をキャビティ内にセットされる引出し線3
の2本の被覆線3A,3Bの隣接部に向き合わせに配設
されるものであり、第2のピン10Aは、その周面一部
がそれぞれの被覆線3Aまたは3Bの外周一部に接する
ように配設されるものである。
【0021】なお、樹脂コート6された先端の感温素子
2の部分と、引出し線3の基端側の部分とは、成形型1
1の型外に露出させ、感温素子2の先端にストッパー1
2をあてがって位置規制をするとともに、成形型11の
両開口端縁は、保持部13にて封止する。また、成形型
11のキャビティには、ブラケット14の成形部分が設
けられている。
【0022】次に、保形処理と、注入処理と、脱型処理
との処理要領を図3(a)〜(c)に示す。図3(a)
は、対の第1ピン9,9と、1本の第2ピン10Aとで
引出し線3を保形した状態である。注入処理は、成形型
11の型内に溶融合成樹脂Rを注入し、注入された樹脂
Rによって、引出し線3がモールドされたホルダ4を成
形する処理である。図3(b)は、注入処理の処理要領
を示している。注入処理によって、ホルダ4は、キャビ
ティの形状を象り、ブラケット14が基部に形成され、
引出し線3を内部に埋め込んで円形断面の棒状に成形加
工される。
【0023】脱型処理は、図3(c)に示すように、割
型11A,11Bを開いて、型内に成形された成形体で
あるホルダ4を成形型11から脱型する処理である。脱
型されたホルダ4の外周面要所には、図1(a)、
(b)に示すように、第1方向D1に凹部7A,第2方
向D2に凹部7Bがそれぞれ長さ方向に位置がずれて形
成される。凹部7A,7Bは、前述のように保形手段に
用いた第1ピン9と、第2ピン10Aとの抜け痕であ
り、ホルダ4の脱型によって、図1に示す温度測定セン
サ1が得られる。
【0024】本発明において、第1ピン9は、上下段の
被覆線3A,3B間に跨ってその両側の接合部分を支
え、第2ピン10Aは、上下段の被覆線3A,3Bの上
面及び下面を支えるため、注入処理の間、引出し線3
は、樹脂の注入圧を受けてもずれることがなく、型内の
定位置に保持され、注入樹脂をホルダ4の軸線方向に誘
導する芯として機能する。
【0025】第1ピン9及び第2ピン10Aは、注入処
理時においては、引出し線3の保形手段として機能し、
注入された樹脂は、引出し線3を芯としてその周囲に盛
付けられ、注入樹脂は、第1ピン9及び第2ピン10A
と、引出し線3(上下段の被覆線3A,3B)との間に
入り込み、引出し線3の周囲を完全に覆って固化する。
【0026】脱型処理後は、第1ピン9の抜け痕はホル
ダ4の周面に開口する穴となり、第2ピン10Aの抜け
痕は、両側部分がホルダ4の外周に開放された溝となっ
て、いずれもホルダの周上に凹部7A,7Bとして残さ
れ、この凹部7A,7Bは、ホルダ4の変形防止手段と
して機能する。
【0027】すなわち、ホルダ4の成形材料に用いられ
た熱可塑性合成樹脂の冷却時の「ひけ」や熱歪によっ
て、ホルダの全長にわたる反りや変形が生じようとして
も、その反りや変形は、凹部7A,7Bによって分断さ
れ、部分的な反りに止められて全長にわたる反りの発生
が抑制され、たとえ反り、変形が生じたとしても、その
変形は、それぞれの凹部7A,7A・・・又は7B、7
B・・・に分断され、ホルダ4の軸方向の変形は許容範
囲内に収めることができる。
【0028】本発明において、成形型11内で感温素子
2の引出し線3が樹脂の注入圧力を受けて位置ずれが生
じないように保形手段である第1ピン9及び第2ピン1
0Aによって引出し線3を型内の定位置に保持すること
が必要である。第1ピン9は、引出し線3の両被覆線3
A,3B間に跨ってその両面をはさんで左右の位置ずれ
を防止し、第2ピン10Aは、引出し線3の被覆線3
A,3Bを上下からはさんで上下の位置ずれを防止する
が、ホルダの長さ方向には、第1ピン9及び第2ピン1
0Aの位置を交互にずらせることによって、型内で引出
し線を定位置に保持している。
【0029】なお、以上実施形態においては、第1ピン
9として端面に平坦面を有する棒状のピンを用いる例を
示したが、あるいは図2(d)に示すように引出し線3
の被覆線3A,3Bの外周形状を象った曲面15を第1
ピン9の端面に形成し、この曲面を被覆線3A,3Bに
跨って両面から押し付けることによって、引出し線を定
位置に安定に保持する機能をより高めることができる。
本発明は、自動車用エアコンの熱交換器(エバポレー
タ)の近傍の空気温度を検知させる温度測定センサに限
らず、他のエアコンの空気温度検知用として、さらには
各種技術分野における温度検知用センサとして広く利用
できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明による温度測定セン
サにおいては、その成形時に,保持手段として、互いに
直交する第1方向と第2方向とに一定間隔を置いてそれ
ぞれ向き合わせに設けた第1ピンと、第2ピンによって
感温素子の引出し線を支えて成型加工するものであり、
成形時には、引出し線を型内の定位置に保持し、脱型
後、第1ピン及び第2ピンの抜け痕は、ホルダの周上に
凹部として残され、樹脂の冷却時の「ひけ」や熱歪によ
ってホルダの全長に生ずる反りや変形を部分的な範囲に
止めて全長にわたる反りの発生を抑制し、たとえ反り、
変形が生じたとしても、その変形の範囲を許容範囲内に
収めることが可能であり、エアコン、特に自動車用エア
コンの熱交換器(エバポレータ)に接触させることなく
その近傍に正規の姿勢で設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の1実施形態を示す温度測定
センサの側面図、(b)は同平面図、(c)は(a)の
Y1−Y1線断面拡大図、(d)は、第1ピンの他の実
施形態を示す図である。
【図2】(a)は、本発明の温度測定センサを製造する
成形型の側面図、(b)は同平面図、(c)は、(a)
のY2−Y2線拡大断面図である。
【図3】温度測定センサの製造工程を工程順に示すもの
で、(a)は保形処理、(b)は注入処理、(c)は脱
型処理の処理要領を示す図である。
【図4】センサのホルダの従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 センサ 2 感温素子 3 引出し線 4 ホルダ 5 リード線 6 樹脂コート 7A,7B 凹部 8 ブラケット 9 第1ピン 10A 第2ピン 10B ピン穴 11 成形型 11A,11B 割型 12 ストッパ 13 保持部 14 曲面 R 注入樹脂
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月25日(2001.10.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】なお、以上実施形態においては、第1ピン
9として端面に平坦面を有する棒状のピンを用いる例を
示したが、あるいは図2(d)に示すように引出し線3
の被覆線3A,3Bの外周形状を象った曲面1を第1
ピン9の端面に形成し、この曲面を被覆線3A,3Bに
跨って両面から押し付けることによって、引出し線を定
位置に安定に保持する機能をより高めることができる。
本発明は、自動車用エアコンの熱交換器(エバポレー
タ)の近傍の空気温度を検知させる温度測定センサに限
らず、他のエアコンの空気温度検知用として、さらには
各種技術分野における温度検知用センサとして広く利用
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 31:08 B29L 31:08 31:28 31:28 Fターム(参考) 2F056 QF02 QF04 QF07 4F202 AA39 AD03 AD15 AD19 AH81 CA30 CB01 CB12 CQ05 4F206 AA39 AD03 AD15 AD19 AH81 JA07 JB12 JF05 JF35 JL02 JN25 JQ81

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感温素子の引出し線をモールドしたホル
    ダを有する温度測定センサであって、 ホルダは、棒状の熱可塑性合成樹脂成形体であり、互い
    に直交する周面の第1方向と第2方向とに一定間隔を置
    いてそれぞれ向き合わせに凹部が形成され、 凹部は、熱可塑性合成樹脂成形体内に埋め込まれた引出
    し線を成形体内の定位置に保形させる保形手段の抜け痕
    であることを特徴とする温度測定センサ。
  2. 【請求項2】 第1方向の凹部は、保形手段に用いられ
    た第1ピンの抜け痕の穴であり、第2方向の凹部は、保
    形手段に用いられた第2ピンの抜け痕の溝であることを
    特徴とする請求項1に記載の温度測定センサ。
  3. 【請求項3】 ホルダの横断面形状は円形であり、第2
    ピンの抜け痕の溝は、両側縁はホルダの周上に開放され
    ているものであることを特徴とする請求項1に記載の温
    度測定センサ。
  4. 【請求項4】 ホルダの周上に形成された凹部は、ホル
    ダの全長にわたる反りを分断して部分的な範囲の反りに
    止めるものであることを特徴とする請求項1に記載の温
    度測定センサ。
  5. 【請求項5】 保形処理と、注入処理と、脱型処理とを
    有する温度測定センサの製造方法であって、 保形処理は、感温素子の引出し線を成形型内にセット
    し、型内にセットされた引出し線を、それぞれ一定間隔
    を置いて互いに直交する二つの方向から引出し線の一部
    を支える処理であり、 注入処理は、成形型を閉じ、型内に溶融合成樹脂を注入
    し、引出し線をモールドしたホルダを合成樹脂によって
    引出し線と一体に成形加工する処理であり、 脱型処理は、ホルダを成形型から脱型し、型内で引出し
    線を支える部分にそれぞれ凹部が形成されたホルダを得
    る処理であることを特徴とする温度測定センサの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 キャビティ内に張出した第1ピンと、第
    2ピンとを有し、感温素子の引出し線をモールドしたホ
    ルダを有する温度測定センサ成形用の成形型であって、 第1ピンと、第2ピンとは、型内にセットされた引出し
    線の一部を支えて直線状に保持する手段であり、それぞ
    れ一定間隔を置いて互いに直交する第1方向と、第2方
    向とに配列され、ホルダの第1方向に第1ピンの抜け痕
    の穴、第2方向に第2ピンの抜け痕の溝を形成するもの
    であることを特徴とする温度測定センサ成形用の成形
    型。
  7. 【請求項7】 第1ピンおよび第2ピンは、いずれも円
    形断面の棒状体であり、成形型の割型に備え、第1ピン
    は、キャビティ内にセットされる感温素子の引出し線の
    2本の被覆線の隣接部に向き合わせに配設されるもので
    あり、第2ピンは、その周面一部がそれぞれの被覆線の
    外周一部に接するように一方の割型に取り付けられ、他
    方の割型には、第2ピンを受入れるピン穴が開口されて
    いるものであることを特徴とする請求項6に記載の温度
    測定センサ成形用の成形型。
  8. 【請求項8】 第1ピン及び第2ピンは、ホルダの長さ
    方向に交互に位置をずらせたものであることを特徴とす
    る請求項7に記載の温度測定センサ成形用の成形型。
  9. 【請求項9】 第1ピンは、端面に引出し線の両被覆線
    の外周形状を象った曲面を有し、この曲面を両被覆線に
    跨って両面から押し付けることによって、引出し線を定
    位置に安定に保持するものであることを特徴とする請求
    項7に記載の温度測定センサ成形用の成形型。
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