JP2003120343A - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents

可変動弁機構の制御装置

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JP2003120343A
JP2003120343A JP2001315386A JP2001315386A JP2003120343A JP 2003120343 A JP2003120343 A JP 2003120343A JP 2001315386 A JP2001315386 A JP 2001315386A JP 2001315386 A JP2001315386 A JP 2001315386A JP 2003120343 A JP2003120343 A JP 2003120343A
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variable valve
air amount
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JP2001315386A
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Kenichi Machida
憲一 町田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スロットルレス制御において、トルクリニアリ
ティを確保したトルク制御を行う。 【解決手段】機関の運転状態に応じた目標トルク相当の
目標体積流量比TQH0STから可変動弁機構(VE
L)で実現すべきVEL実現体積流量比TQH0VEL
を算出する(a、b部)。そして、VEL実現体積流量
比TQH0VELをAA(バルブ開口面積)・Cd(損
失係数)/NV(回転速度×排気流量)特性VAACD
NVに変換し(c部)、該VAACDNVから目標バル
ブ開口面積TVELAAを算出し(d〜g部)、目標バ
ルブ開口面積TVELAAから目標バルブ作動角TGV
ELを算出する(h部)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機関の吸気バルブ
又は排気バルブのバルブ作動特性を可変する可変動弁機
構の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、吸気バルブ・排気バルブのバ
ルブリフト量及びバルブ作動角を連続的に変える構成の
可変バルブ機構が知られている(特開2001−012
262号公報参照)。この可変バルブ機構は、カム軸と
略平行に配設された制御軸と、該制御軸の外周に偏心し
て固定された制御カムと、該制御カムに揺動自在に軸支
されたロッカアームと、前記カム軸の回転に応じて前記
ロッカアームの一端部を揺動駆動するリンクアーム・偏
心カムと、前記ロッカアームの他端部に連係して揺動し
て吸・排気バルブを開動作させる揺動カムと、前記制御
軸を回転駆動するDCサーボモータと、を備える。
【0003】そして、作動角センサで検出される前記制
御軸の実際の作動角を、要求のバルブ開特性に対応する
目標作動角に一致させるべく、前記DCサーボモータを
フィードバック制御するよう構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記可変バ
ルブ機構によりバルブリフト量及びバルブ作動角を可変
とすることで、スロットルバルブによらず吸入空気量を
制御することが考えられる(スロットルレス制御)。か
かるスロットルレス制御においては、スロットルバルブ
によるトルク制御ができないため、いかにしてトルク制
御を行うか、特にトルクリニアリティの確保を行うかが
課題となる。
【0005】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、スロットルレス制御においても、ト
ルク制御を可能とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に係
る発明は、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブの少な
くとも一方のバルブ作動特性を可変する可変動弁機構の
制御装置であって、機関の運転状態に応じて、目標トル
ク相当の目標吸入空気量を設定する目標吸入空気量設定
手段と、設定した目標吸入空気量に基づいて前記可変動
弁機構の目標バルブ作動特性を設定する目標バルブ作動
特性設定手段と、実際のバルブ作動特性が、前記目標バ
ルブ作動特性に収束するように前記可変動弁機構の駆動
を制御する可変動弁機構駆動手段と、を備えることを特
徴とする。
【0007】請求項2に係る発明は、前記目標バルブ作
動特性設定手段が、目標トルク相当の目標体積流量をバ
ルブの要求開口面積に変換し、該要求開口面積に基づき
バルブ作動特性を設定することを特徴とする。請求項3
に係る発明は、前記目標吸入空気量設定手段が、アクセ
ル開度と機関回転速度に基づいて、前記目標吸入空気量
を設定することを特徴とする。
【0008】請求項4に係る発明は、前記可変動弁機構
が、吸気バルブのバルブ作動特性を制御することで前記
目標吸入空気量を確保することを特徴とする。請求項5
に係る発明は、前記可変動弁機構が、クランク軸に同期
して回転する駆動軸と、該駆動軸の固定された駆動カム
と、揺動することでバルブを開閉作動する揺動カムと、
一端で前記駆動カム側と連係し他端で前記揺動カム側と
連係する伝達機構と、該伝達機構の姿勢を変化させる制
御カムを有する制御軸と、該制御軸を回動するアクチュ
エータと、を含んで構成され、前記アクチュエータによ
って前記制御軸を回動制御することによりバルブ作動特
性を可変することを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、機関の運
転状態に応じて、所望とする目標トルクに相当する目標
吸入空気量を設定し、設定した目標吸入空気量を得られ
るような目標バルブ作動特性を設定する。そして、実際
のバルブ作動特性が前記目標バルブ作動特性に収束する
ように可変動弁機構を制御するよう構成したので、スロ
ットルバルブによらず、可変動弁機構によるトルク制御
が可能となる。
【0010】請求項2に係る発明によれば、目標トルク
相当の目標体積流量をバルブの要求開口面積に変換し、
該要求開口面積に基づきバルブ作動特性を設定するの
で、所望とする目標トルクに応じたバルブリフト量を直
ちに設定できる。従って、目標トルクの変化に対しても
精度よく対応することができ、可変動弁機構によってト
ルクリニアリティを確保したトルク制御が可能となる。
【0011】請求項3に係る発明によれば、前記目標吸
入空気量は、アクセル開度と機関回転速度に基づいて設
定されるので、スロットルレス制御においても、例えば
運転者が要求するトルクに対応したトルク制御が可能と
なる。請求項4に係る発明によれば、吸気バルブのバル
ブ作動特性のみを制御することにより、トルク制御が可
能となる。
【0012】請求項5に係る発明によれば、アクチュエ
ータによって制御軸の作動角を変化させることによりバ
ルブリフト量及びバルブ作動角を連続的に変化させる可
変動弁機構により、トルク制御が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1は、車両用内燃機関の構成図であ
る。図1において、内燃機関101の吸気通路102に
は、スロットルモータ103aでスロットルバルブ10
3bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装さ
れており、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ
105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
【0014】燃焼排気は、燃焼室106から排気バルブ
107を介して排出され、排気浄化触媒108により浄
化された後、マフラー109を介して大気中に放出され
る。前記排気バルブ107は、排気側カム軸110に軸
支されたカム111によって一定のバルブリフト量及び
バルブ作動角を保ったまま駆動されるが、吸気バルブ1
05は、可変バルブ機構(VEL)112によってバル
ブリフト量及びバルブ作動角が連続的に変えられるよう
になっている。
【0015】マイクロコンピュータを内蔵するコントロ
ールユニット(C/U)113は、スロットルバルブ1
03bの開度及び吸気バルブ105の開特性によって、
アクセル開度に対応する吸入空気量が得られるように、
アクセル開度センサAPS115で検出されるアクセル
開度APOに応じて前記電子制御スロットル104及び
可変バルブ機構(VEL)112の駆動を制御する。
【0016】具体的には、前記可変バルブ機構(VE
L)112のバルブリフト量(及びバルブ作動角)を制
御することで吸入空気量を制御しつつ、キャニスタパー
ジ及びブローバイガスの処理のために一定の負圧(目標
Boost:例えば−100mmHg)を発生させるよ
うスロットルバルブ103bの開度を制御する。但し、
吸気負圧が要求ない運転条件では、スロットルバルブ1
03bを全開に保持して、可変バルブ機構(VEL)1
12のみで吸入空気量を制御する、いわゆるスロットル
レス制御を行う。
【0017】また、前記コントロールユニット(C/
U)114には、前記アクセル開度センサAPS115
の他に、吸入空気量(質量流量)Qaを検出するエアフ
ローメータ116、クランク軸から回転信号Neを取り
出すクランク角センサ117、スロットルバルブ103
bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、シ
リンダ内の燃焼圧を検出する燃焼圧センサ119等から
の各種検出信号が入力される。
【0018】ここで、前記可変バルブ機構(VEL)1
12の構造について説明する。可変バルブ機構(VE
L)は、図2〜図4に示すように、一対の吸気バルブ1
05、105と、シリンダヘッド11のカム軸受14に
回転自在に支持された中空状のカム軸13と、該カム軸
13に軸支された回転カムである2つの偏心カム15、
15と、前記カム軸13の上方位置に同じカム軸受14
に回転自在に支持された制御軸16と、該制御軸16に
制御カム17を介して揺動自在に支持された一対のロッ
カアーム18、18と、各吸気バルブ105、105の
上端部にバルブリフター19、19を介して配置された
一対のそれぞれ独立した揺動カム20、20と、を備え
ている。
【0019】前記偏心カム15、15とロッカアーム1
8、18とは、リンクアーム25、25によって連係さ
れ、ロッカアーム18、18と揺動カム20、20と
は、リンク部材26、26によって連係されている。前
記偏心カム15は、図5に示すように、略リング状を呈
し、小径なカム本体15aと、該カム本体15aの外端
面に一体に設けられたフランジ部15bとからなり、内
部軸方向にカム軸挿通孔15cが貫通形成されていると
共に、カム本体15aの軸心Xがカム軸13の軸心Yか
ら所定量だけ偏心している。
【0020】また、前記偏心カム15は、カム軸13に
対し前記バルブリフター19に干渉しない両外側にカム
軸挿通孔15cを介して圧入固定されていると共に、カ
ム本体15aの外周面15dが同一のカムプロフィール
に形成されている。前記ロッカアーム18は、図4に示
すように、略クランク状に屈曲形成され、中央の基部1
8aが制御カム17に回転自存に支持されている。
【0021】また、基部18aの外端部に突設された一
端部18bには、リンクアーム25の先端部と連結する
ピン21が圧入されるピン孔18dが貫通形成されてい
る一方、基部18aの内端部に突設された他端部18c
には、各リンク部材26の後述する一端部26aと連結
するピン28が圧入されるピン孔18eが形成されてい
る。
【0022】前記制御カム17は、円筒状を呈し、制御
軸16外周に固定されていると共に、図2に示すように
軸心P1位置が制御軸16の軸心P2からαだけ偏心し
ている。前記揺動カム20は、図2及び図6、図7に示
すように略横U字形状を呈し、略円環状の基端部22に
カム軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔2
2aが貫通形成されていると共に、ロッカアーム18の
他端部18c側に位置する端部23にピン孔23aが貫
通形成されている。
【0023】また、揺動カム20の下面には、基端部2
2側の基円面24aと該基円面24aから端部23端縁
側に円弧状に延びるカム面24bとが形成されており、
該基円面24aとカム面24bとが、揺動カム20の揺
動位置に応じて各バルブリフター19の上面所定位置に
当接するようになっている。すなわち、図8に示すバル
ブリフト特性からみると、図2に示すように基円面24
aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、ま
た、カム面24bの前記ベースサークル区間θ1から所
定角度範囲θ2が所謂ランプ区間となり、更に、カム面
24bのランプ区間θ2から所定角度範囲θ3がリフト
区間になるように設定されている。
【0024】また、前記リンクアーム25は、円環状の
基部25aと、該基部25aの外周面所定位置に突設さ
れた突出端25bとを備え、基部25aの中央位置に
は、前記偏心カム15のカム本体15aの外周面に回転
自在に嵌合する嵌合穴25cが形成されている一方、突
出端25bには、前記ピン21が回転自在に挿通するピ
ン孔25dが貫通形成されている。
【0025】なお、前記リンクアーム25と偏心カム1
5とによって揺動駆動部材が構成される。更に、前記リ
ンク部材26は、所定長さの直線状に形成され、円形状
の両端部26a、26bには前記ロッカアーム18の他
端部18cと揺動カム20の端部23の各ピン孔18
d、23aに圧入した各ピン28、29の端部が回転自
在に挿通するピン挿通孔26c、26dが貫通形成され
ている。
【0026】なお、各ピン21、28、29の一端部に
は、リンクアーム25やリンク部材26の軸方向の移動
を規制するスナップリング30、31、32が設けられ
ている。また、前記制御軸16は、図10に示すよう
に、一端部に設けられたDCサーボモータ等のアクチュ
エータ121によって所定回転角度範囲内で回転駆動さ
れるようになっており、前記制御軸16の作動角を前記
アクチュエータ121で変化させることで、吸気バルブ
105、105のバルブリフト量及びバルブ作動角が連
続的に変化する(図9参照)。
【0027】すなわち、図10において、アクチュエー
タ(DCサーボモータ)121の回転は、伝達部材12
2を介してネジ切り加工が施された軸123に伝達さ
れ、該軸123が通されたナット124の軸方向位置が
変化する。そして、制御軸16の先端の取り付けられ、
その一端が前記ナット124に固定された一対のステー
部材125a、125bにより制御軸16が回転する。
【0028】なお、本実施形態では、図に示すように、
ナット124の位置を前記伝達部材122に近づけるこ
とでバルブリフト量を小さくし、逆に、ナット124の
位置を前記伝達部材122から遠ざけることでバルブリ
フト量を大きくする。また、前記制御軸16の先端に
は、該制御軸16の作動角(VEL作動角)VELCO
Mを検出するポテンショメータ式の作動角センサ126
(調整位置センサ)が設けられており、該作動角センサ
126で検出される実際のVEL作動角VELCOM
が、目標VEL作動角TGVELに一致するように、前
記コントロールユニット(C/U)114が前記アクチ
ュエータ(DCサーボモータ)121をフィードバック
制御する。
【0029】次に、前記コントロールユニット(C/
U)114による可変バルブ機構(VEL)112の駆
動制御について説明する。図11に示すように、本実施
形態におけるコントロールユニット(C/U)114
は、目標体積流量演算部A、VEL目標作動角演算部B
及び目標スロットル開度演算部Cを含んで構成される。
【0030】目標体積流量演算部Aは、以下のようにし
て目標体積流量比TQH0STを算出する。まず、アク
セル開度APO及び機関回転速度Neに対応する(ある
いは、アクセル開度APO及び機関回転速度Neに基づ
き設定される目標トルクが得られるような)要求空気量
(機関要求空気量)Q0を算出する一方、アイドル回転
速度制御(ISC)で要求されるISC要求空気量QI
SCを算出する。
【0031】そして、前記機関要求空気量Q0にISC
要求空気量QSISCを加算して全要求空気量(吸入空
気量)Q(=Q0+QISC)を算出し、これを機関回
転速度Ne、排気量(シリンダ総容積)VOL#で順次
除算することにより、目標体積流量比TQH0ST(=
Q/(Ne・VOL#))を算出する。VEL目標作動
角演算部Bは、以下のようにして目標VEL作動角TG
VELを算出する。
【0032】前記目標体積流量比TQH0STに対して
BOOST補正(バルブ上流圧補正)を行った後、目標
体積流量比をバルブ開口面積に変換する。そして、該バ
ルブ開口面積に基づきVEL目標作動角を算出する。な
お、前記可変バルブ機構(VEL)112と共に、クラ
ンク軸に対するカム軸の回転位相を変化させることでバ
ルブ開閉タイミングを可変するバルブタイミング制御機
構(VTC)が設けられている場合には、前記変換した
バルブ開口面積に、バルブタイミング制御機構(VT
C)による位相変化分のVTC補正を行い、補正後のバ
ルブ開口面積に基づきVEL目標作動角を算出する。
【0033】具体的な制御ブロック図を図12に示す。
図12において、まず、前記目標体積流量比TQH0S
Tにバルブ上流圧補正を行うことにより、発生負圧を考
慮した実目標体積流量比、換言すれば可変バルブ機構
(VEL)112の駆動を制御することで確保すべき体
積流量比(以下、VEL要求体積流量比という)TQH
0VEL0に変換する(図12のa部)。
【0034】かかる変換は、具体的には前記目標体積流
量比TQH0STをバルブ上流圧補正値KMANIQH
0で除算することにより行うが、該バルブ上流圧補正値
KMANIQH0は、スロットルバルブ103bの開口
面積Aを機関回転速度Ne、排気量VOL#で除算して
得られる状態量AADNVに基づき、図に示すようなテ
ーブルTQH0を検索して求める。
【0035】次に、前記VEL要求体積流量比THQ0
VEL0と最小体積流量比QH0LMTとをセレクトハ
イし、可変バルブ機構VEL112で実現すべき体積流
量比(以下、VEL実現体積流量比という)TQH0V
ELを設定する(図12のb部)。ここで、前記最小体
積流量比QH0LMTは、VEL最小作動角において可
変バルブ機構(VEL)112により実現できる体積流
量比としてあらかじめ設定されたものである。
【0036】なお、前記VEL要求体積流量比THQ0
VEL0が、前記最小体積流量比QH0LMTを下回る
場合は、該最小体積流量比QHOLMTが選択されるこ
とになるが、この場合、前記可変バルブ機構VEL11
2のみでは目標体積流量比TQH0STに制御できず
(すなわち、トルク制御できず)、スロットルバルブ1
03bの開度制御を併用することになる(後述する目標
スロットルバルブ演算部Cの説明参照)。
【0037】次に、前記VEL実現体積流量比TQH0
VELを、以下のようにしてAA・Cd/NV特性に変
換してVAACDNVを求める(図12のc部)。ま
ず、吸気バルブ105を通過する空気流量(すなわち、
シリンダ吸入空気量)Qc(kg/sec)は、圧縮性
流体の一次元定常流れの式より次式(1)、(2)のよ
うに表すことができる。
【0038】
【数1】 なお、R:気体定数(=287)、γ:比熱比(=1.
4)、Cd:バルブ流量損失係数、VA:バルブ開口面
積(m2)、P0:バルブ上流圧(例えば、吸気マニホ
ールド部の圧力Pm)(Pa)、Pc:シリンダ内圧
(Pa)、T0:バルブ上流温度(例えば、吸気マニホ
ールド部の温度Tm)(K)である。
【0039】前記VEL実現体積流量比TQH0VEL
は、吸気バルブ105を通過させる空気量を機関回転速
度Ne、排気量VOL#で除算したものであるから、同
様にして次式(3)、(4)のように表すことができ
る。
【0040】
【数2】 従って、バルブ上流温度T0、バルブ上流圧P0及びシ
リンダ内圧Pcを検出して、Cd・VA/(Ne・VO
L#)を算出できる。この算出したCd・VA/(Ne
・VOL#)をAA・Cd/NV特性とする。
【0041】但し、本実施形態では、図に示すようなテ
ーブルTVAACDNVをあらかじめ作成しておき、前
記VEL実現体積流量比TQH0VELの基づいてテー
ブル検索によりAA・Cd/NV特性への変換を行うよ
うにしている。なお、前記テーブルTAACDNVは、
例えば以下のようにして作成する。すなわち、前記VE
L実現体積流量比TQH0VELは、非チョーク時にお
いては、上記式(3)よりCd・VA/(Ne・VOL
#)及びバルブ前後差圧比(Pc/P0)に応じた値と
して、チョーク時においては、上記式(4)よりCd・
VA/(Ne・VOL#)に比例した値となることが判
るので、シミュレーション又は実験等によりTQH0V
ELとCd・VA/(Ne・VOL#)との相関を求め
ることで作成する。
【0042】次に、VAACDNVに機関回転速度N
e、排気量VOL#を乗算してCd・VAを算出、すな
わち、AA・CD特性(流量特性)TVELAACDに
変換する(図12のd部、e部)。次に、TVELAA
CDをバルブ流量損失係数Cdで除算してVAを算出、
すなわち、基本バルブ開口面積TVELAA0に変換す
る(図12のf部)。
【0043】ここで、前記バルブ流量損失係数Cdは、
バルブリフト量により異なるため、図に示すように、検
出したVEL作動角VELCOMに基づき、あらかじめ
設定したテーブルTCDを検索することにより設定す
る。なお、ここではVEL作動角VELCOMのみによ
り前記バルブ流量損失係数Cdを設定しているが、さら
に機関回転速度Neをパラメータに含むマップを作成
し、該マップを参照してVEL作動角VELCOM及び
機関回転速度Neに応じてバルブ流量損失係数Cdを設
定するよう構成してもよい。
【0044】次に、前記基本バルブ開口面積TVELA
A0にVTC補正を行って、バルブ要求開口面積TVE
LAAに変換する(図12のg部)。すなわち、前記基
本バルブ開口面積TVELAA0は、バルブタイミング
制御機構(VTC)の駆動を考慮しない場合(すなわ
ち、VTC基準位置:VTC作動角=0deg)に要求
されるバルブ開口面積であるため、バルブタイミング制
御機構(VTC)の駆動による吸気バルブの開閉タイミ
ングの変化に伴う体積効率の変化を考慮する必要があ
る。
【0045】前記VTC補正は、このために行う補正で
あり、これにより、正確な要求バルブ開口面積、すなわ
ち、バルブ要求開口面積TVELAAを設定できる。そ
して、該バルブ要求開口面積TVELAAに基づき、図
に示すようなテーブルTTGVELを検索して目標VE
L作動角TGVELを設定する(図12のh部)。すな
わち、バルブ開口面積からVEL作動角は一義的に求め
ることが可能であるので、このようなテーブルをあらか
じめ設定しておく。これにより、容易に目標VEL作動
角TGVELを設定できる。
【0046】目標スロットル開度演算部Cは、負圧が要
求されないとき目標スロットル開度を全開とし、一定の
負圧(目標Boost)が要求されるときは目標Boo
stを確保する目標スロットル開度を設定する。また、
前記VEL目標作動角演算部Bにおいて最小体積流量比
QH0LMTが選択されたとき(すなわち、可変バルブ
機構(VEL)112のみでトルク制御ができないと
き)は、可変バルブ機構(VEL)112と協調して前
記目標体積流量比TQH0STを実現する目標スロット
ル開度を演算する。
【0047】そして、電子制御スロットル104は、前
記目標スロットル開度となるようにスロットルバルブ1
03bの開度を制御する。なお、前記可変バルブ機構
は、上述した構成のものに限定するものではなく、他の
構成によるものであってもよい。また、吸気バルブ10
5のバルブ作動特性のみを可変するものに限られず、排
気バルブ107のバルブ作動特性についても吸気バルブ
105と共に可変する構成のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における機関の構成図。
【図2】本発明の実施形態における可変動弁機構の断面
図(図3のA−A断面図)。
【図3】上記可変動弁機構の側面図。
【図4】上記可変動弁機構の平面図。
【図5】上記可変動弁機構に使用される偏心カムを示す
斜視図。
【図6】上記可変動弁機構の低リフト時の作用を示す断
面図(図3のB−B断面図)。
【図7】上記可変動弁機構の高リフト時の作用を示す断
面図(図3のB−B断面図)。
【図8】上記可変動弁機構における揺動カムの基端面と
カム面に対応したバルブリフト特性図。
【図9】上記可変動弁機構のバルブタイミングとバルブ
リフトの特性図。
【図10】上記可変動弁機構における制御軸の回転駆動
機構を示す斜視図。
【図11】上記可変動弁機構によるトルク制御を示す全
体ブロック図。
【図12】VEL目標作動角の演算を示す制御ブロック
図。 13 カム軸 15 偏心カム(揺動駆動部材) 16 制御軸 17 制御カム 18 ロッカアーム 20 揺動カム 25 リンクアーム(揺動駆動部材) 101 内燃機関 104 電子制御スロットル 105 吸気バルブ 112 可変バルブ機構(VEL) 114 コントロールユニット(C/U) 115 アクセル開度センサ 116 エアフローメータ 117 クランク角センサ 118 スロットルセンサ 119 燃焼圧センサ 121 アクチュエータ(DCサーボモータ) 126 作動角センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 366 F02D 45/00 366E Fターム(参考) 3G018 AA05 AB02 AB03 AB16 BA02 BA09 BA10 BA11 BA17 BA18 BA19 CA11 CA13 DA08 DA11 DA15 DA34 DA45 DA70 EA02 EA11 FA01 FA06 GA01 GA06 3G084 AA03 BA02 BA03 BA05 BA23 CA04 CA09 DA03 DA04 EB01 FA10 FA33 3G092 AA01 AA05 AA11 AB02 BA03 DA01 DA03 DA05 DA07 DC03 DF01 EA01 EA11 FA01 FA03 FA06 HA01Z HA06Z HA12Z HA13Z HE01Z HF08Z 3G301 HA01 HA06 HA19 JA01 JA03 KA09 KA25 LA01 LA03 LA07 LC03 MA11 MA12 NC01 NE01 PA11Z PE01Z PE10Z PF03Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブの少
    なくとも一方のバルブ作動特性を可変する可変動弁機構
    の制御装置であって、 機関の運転状態に応じて、目標トルク相当の目標吸入空
    気量を設定する目標吸入空気量設定手段と、 設定した目標吸入空気量に基づいて前記可変動弁機構の
    目標バルブ作動特性を設定する目標バルブ作動特性設定
    手段と、 実際のバルブ作動特性が、前記目標バルブ作動特性に収
    束するように前記可変動弁機構の駆動を制御する可変動
    弁機構駆動手段と、 を備えることを特徴とする可変動弁機構の制御装置。
  2. 【請求項2】前記目標バルブ作動特性設定手段は、目標
    トルク相当の目標体積流量をバルブの要求開口面積に変
    換し、該要求開口面積に基づきバルブ作動特性を設定す
    ることを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構の制御
    装置。
  3. 【請求項3】前記目標吸入空気量設定手段は、アクセル
    開度と機関回転速度に基づいて、前記目標吸入空気量を
    設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    可変動弁機構の制御装置。
  4. 【請求項4】前記可変動弁機構は、吸気バルブのバルブ
    作動特性を制御することで前記目標吸入空気量を確保す
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1
    つに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 【請求項5】前記可変動弁機構は、 クランク軸に同期して回転する駆動軸と、 該駆動軸の固定された駆動カムと、 揺動することでバルブを開閉作動する揺動カムと、 一端で前記駆動カム側と連係し他端で前記揺動カム側と
    連係する伝達機構と、該伝達機構の姿勢を変化させる制
    御カムを有する制御軸と、 該制御軸を回動するアクチュエータと、を含んで構成さ
    れ、 前記アクチュエータによって前記制御軸を回動制御する
    ことによりバルブ作動特性を可変することを特徴とする
    請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の可変動弁
    機構の制御装置。
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