JP2003119806A - 地下タンクの側壁構築装置、及び側壁構築方法 - Google Patents

地下タンクの側壁構築装置、及び側壁構築方法

Info

Publication number
JP2003119806A
JP2003119806A JP2001318117A JP2001318117A JP2003119806A JP 2003119806 A JP2003119806 A JP 2003119806A JP 2001318117 A JP2001318117 A JP 2001318117A JP 2001318117 A JP2001318117 A JP 2001318117A JP 2003119806 A JP2003119806 A JP 2003119806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
truss beam
concrete
sidewall
underground tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001318117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3777543B2 (ja
Inventor
Koji Kondo
弘司 近藤
Yuichi Tsukahara
裕一 塚原
Masaki Wakabayashi
雅樹 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP2001318117A priority Critical patent/JP3777543B2/ja
Publication of JP2003119806A publication Critical patent/JP2003119806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3777543B2 publication Critical patent/JP3777543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性が良く、労務を平準化できる地下タン
クの側壁構築装置、及び側壁構築方法を提供する。 【解決手段】 トラス梁5は、リング状に形成されたフ
レームで、側壁2の内周面と略同一の外径を有してい
る。トラス梁5の上面には、側壁2に建て込まれる鉄筋
ユニット15を連結する作業足場6が設けられ、コンク
リート14が供給される横配管7が敷設されている。ト
ラス梁5の外周面に設けられた内型枠16は、コンクリ
ートがほぼ1日で硬化できる量を打設できる程度の高さ
hを有している。トラス梁5の内周面に沿うように複数
本の仮設支柱11が、一定の間隔をもって配置され、そ
の上端部には、側壁2の上方に突出するように架構台1
7が取り付けられ、その先端部には、油圧ジャッキ12
が設けられて、トラス梁5はこれにより昇降動作を行う
こととなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工性が良く、労
務を平準化できる地下タンクの側壁構築装置、及び側壁
構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、地下タンク1の側壁構築工事
には大型パネル型枠工法が一般に採用されている。この
大型パネルはその形状が非常に大きく、1回のコンクリ
ート打設高さが約8mもあり、施工には約3〜4週間の
期間を要する。
【0003】一方で、型枠を鉛直方向に連続的に上昇滑
動させ、コンクリートを連続して打設する方法に用いら
れる型枠工法の一つであるスリップフォーム工法を適用
することも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大型パネル型
枠工法を適用した場合、型枠の精度を確保するために非
常に時間がかかる。また、この型枠はセパレータをとる
必要があり、セパレータのセットの作業性が悪く時間を
要する。これらの要因も相まって、施工工期がさらに長
期化するといった問題点が生じる。
【0005】また、スリップフォーム工法を適用した場
合、側壁の両側に型枠があり、この両型枠を繋ぐヨーク
が施工する壁の上部を横断している。このヨークは最大
でも3m間隔に配置する必要があるため、打設したコン
クリートが硬化した後、型枠を上昇させなければ、鉄筋
の組み立て作業を行うことが出来ず、作業効率が悪い。
【0006】さらに、地下タンク1の場合には、外側に
配置された連続壁18を型枠として用いるため、側壁2
の内部に埋め込んだ鋼棒20を反力にして内型枠16を
引き上げる必要があり、技術的に困難である。図4に示
すように、該鋼棒20を側壁2の外部に突出させても、
鋼棒20を補強する手段を考じることが困難である。
【0007】上記事情に鑑み、本発明は、施工性が良
く、労務を平準化できる地下タンクの側壁構築装置、及
び側壁構築方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の地下タン
クの側壁構築装置は、構築する側壁の内側に形成された
リング状のトラス梁と、該トラス梁の上面に設けられ
て、側壁用に組立られた鉄筋ユニットどうしを連結する
作業足場と、該作業足場に敷設され、コンクリート打設
用のゲートが複数箇所に設けられたコンクリート供給用
の横配管と、前記トラス梁の外周面に設けられた前記側
壁の内型枠と、前記トラス梁の内側に立設された複数の
仮設支柱と、より構成され、前記トラス梁が、複数の前
記仮設支柱の上端部に取り付けられた油圧ジャッキによ
り上方に吊り上げられるとともに、該トラス梁の内側面
には、前記仮設支柱に支持する位置決めガイドが設けら
れていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の地下タンクの側壁構築装置
は、構築する側壁の内側に形成されたリング状のトラス
梁と、該トラス梁の上面に設けられて、側壁用に組立ら
れた鉄筋ユニットどうしを連結する作業足場と、該作業
足場に敷設され、コンクリート打設用のゲートが複数箇
所に設けられたコンクリート供給用の横配管と、前記ト
ラス梁の外周面に設けられた前記側壁の内型枠と、前記
側壁の外周部に設けられた連続壁と、より構成され、前
記トラス梁が、前記連続壁の上端部に配された架台に設
置された油圧ジャッキにより上方に吊り上げられるとと
もに、該トラス梁の外側面には、前記側壁の内周面近傍
に埋設するように設けられたガイドレールに支持する位
置決めガイドが設けられていることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の地下タンクの側壁構築装置
は、前記内型枠の高さは、用いるコンクリートが1日で
硬化することの可能な高さに設定されていることを特徴
としている。
【0011】請求項4記載の地下タンクの側壁構築方法
は、地上で前記側壁に埋め込む鉄筋ユニットを組み立て
た後、前記側壁を構築する所望位置に隣り合う該鉄筋ユ
ニットどうしを所望の高さにレベル差を設けて建て込
み、これらを前記トラス梁の上面に設けられた作業足場
を利用して連結する第1の工程と、前記トラス梁の外周
面に取り付けられた前記側壁の内型枠を、所定の位置に
合うよう位置あわせを行った後、該トラス梁の上方から
コンクリートを打設し、該コンクリートの硬化後、前記
トラス梁を上昇させる第2の工程と、該トラス梁の上昇
高さに合わせて、前記鉄筋ユニットの最も低いレベル部
分の前記鉄筋ユニットを継ぎ足すように建て込み、前記
トラス梁の上面に設けられた作業足場を利用して連結す
る第3の工程と、よりなり、第2の工程と第3の工程を
順次繰り返すことを特徴としている。
【0012】請求項5記載の地下タンクの側壁構築方法
は、前記隣り合う該鉄筋ユニットどうしの間に設けた高
さのレベル差が、前記内型枠の高さと同一となるように
鉄筋ユニットを建て込み連結することを特徴としてい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る地下タンクの
側壁構築装置、及び側壁構築方法について、図1から図
3を用いて説明する。
【0014】(本発明の第1の実施の形態)図1に地下
タンク1の側壁2を構築する側壁構築装置3の概略を示
す。該側壁構築装置3は、トラス梁5と、仮設支柱11
と、油圧ジャッキ12と、作業足場6と、横配管7と、
より構成される。図1(a)に示すように、該トラス梁
5は、リング状に形成されたトラス構造によるフレーム
で、前記地下タンク1の側壁2の内周面と略同一の外径
を有している。該トラス梁5の上面には、前記側壁2に
建て込まれる複数の鉄筋ユニット15どうしを連結する
作業を行うための作業足場6が設けられている。
【0015】なお、前記鉄筋ユニット15は、前記側壁
2の周方向及び高さ方向に複数組み合わせることによ
り、側壁2を構成する配筋となるような形状に、ユニッ
ト化されている。ユニット化に係る作業は地上で行わ
れ、これを図示しないクレーン等により吊り上げ、前記
側壁2の所望位置に建て込んでいき、隣り合う鉄筋ユニ
ット15どうし、もしくは上下に位置する鉄筋ユニット
15どうしを連結しながら、側壁2全体の配筋を完成さ
せるものである。
【0016】図1(b)に示すように、前記作業足場6
には、コンクリート14が供給される横配管7が敷設さ
れている。該横配管7には、複数箇所に該コンクリート
14を排出できるゲート8が設けられている。該ゲート
8にコンクリート14を高所から低所に流し送るための
シュート9を取り付けることによって、何れのゲート8
からも、コンクリート14の打設作業を行うことが出来
るものである。
【0017】また、前記トラス梁5の外周面には、内型
枠16が設けられている。該内型枠16は、用いるコン
クリート14がほぼ1日で硬化できる量を打設できる程
度の高さを有しており、前記トラス梁5に対して脱着可
能な構造となっている。したがって、前記側壁2のコン
クリート14打設作業が終了した際には、前記内型枠1
6が取り外されて、前記トラス梁5は作業足場としての
機能のみを残すこととなる。
【0018】一方、前記地下タンク1の内部には、該ト
ラス梁5の内周面に沿うように複数本の仮設支柱11
が、一定の間隔をもって配置されている。該仮設支柱1
1の高さは、前記側壁2の仕上がり高さより十分高いも
ので、その上端部には、前記側壁2の上方に突出するよ
うに架構台17が取り付けられている。該架構台17の
先端部には、油圧ジャッキ12が設けられており、前記
トラス梁5は該油圧ジャッキ12に吊られることによ
り、昇降動作を行うこととなる。
【0019】しかし、前記油圧ジャッキ12によるトラ
ス梁5の昇降作業には、該トラス梁5自体の回転や芯ズ
レが生じることも考えられる。このため、前記トラス梁
5の内周面で、前記仮設支柱11と同軸となる位置に
は、該仮設支柱11に支持するように位置決めガイド1
0が設けられている。
【0020】上述するような側壁構築装置3の現場にお
ける組み立て方法は、以下の通りである。まず、地下タ
ンク1を構築するために設けられた前記連続壁18の内
部に、前記側壁構築装置3を構成するリング梁5を製作
する。該リング梁5の上面には前記作業足場6及びコン
クリート14を供給する横配管7を設けておく。
【0021】この後、前記リング梁5の内周面に沿っ
て、一定の間隔を設けて複数の前記仮設支柱11を立設
し、該仮設支柱11の上端部には前記架設台17を設
け、その先端に油圧ジャッキ12を取り付ける。最後
に、前記リング梁5の内周面に設けられた位置決めガイ
ド10が、前記仮設支柱11に支持する状態を保った上
で、該油圧ジャッキ12と前記リング梁5を接続する。
なお、外側に配置された前記連続壁18は、これにかか
わらずスリップフォームとすることも可能である。
【0022】(本発明の第2の実施の形態)図2に、前
記側壁構築装置3とは、前記トラス梁5の昇降動作に異
なる方法を用いた側壁構築装置4の構成を以下に示す。
該側壁構築装置4の前記トラス梁5は、前述した図1に
示すものと同様である。前記地下タンク1の側壁2を囲
う外周面には連続壁18が構築されている。該連続壁1
8の上端部には、前記側壁2の上方に突出するように架
構台17が取り付けられ、該架構台17の先端部には、
油圧ジャッキ12が設けられており、前記トラス梁5は
該油圧ジャッキ12に吊られることにより、昇降動作を
行う。
【0023】このような前記連続壁18側に設けられた
油圧ジャッキ12によるトラス梁5の昇降動作において
も、該トラス梁5自体の回転や芯ズレが生じることも考
えられる。このため、前記側壁2の内周面近傍の前記コ
ンクリート14に埋設される側で、前記架構台17の設
置位置と同軸の位置には、ガイドレール13が設けられ
ている。一方、前記トラス梁5の上面で前記作業足場6
には、前記ガイドレール13と同軸となる位置で、該ガ
イドレール13に支持するように位置決めガイド10が
設けられている。
【0024】上述するような側壁構築装置4の現場にお
ける組み立て方法を以下に示す。まず、地下タンク1を
構築するために設けられた前記連続壁18の内部に、前
記側壁構築装置3を構成するリング梁5を製作する。該
リング梁5の上面には前記作業足場6及びコンクリート
14を供給する横配管7を設けておく。この後、前記連
続壁18の上部に一定の間隔を設けて複数の架構台17
を設け、その先端には油圧ジャッキ12を取り付ける。
【0025】次に、前記架構台17と同軸の位置で、前
記側壁2の内周面の位置に、前記トラス梁5に設けられ
た位置決めガイド10が支持することのできる前記ガイ
ドレール13を立設する。なお、該ガイドレール13
は、後のコンクリート14の打設時に埋設されることと
なる。
【0026】(側壁構築装置を用いた地下タンクの側壁
構築方法)上述するような側壁構築装置3、4を用いた
前記地下タンク1の側壁構築方法を図3を用いて詳述す
る。
【0027】現場において、前記側壁構築装置3、4の
組み立て作業を実施するとともに、これらの作業と平行
して、地上では前記側壁2を構成する鉄筋を用いて複数
の鉄筋ユニット15を地組しておく。次に、地上から図
示しないクレーンを用いて、最下層に配置される該鉄筋
ユニット15を所望の位置に建て込み、隣り合う鉄筋ユ
ニット15どうしを連結し、該鉄筋ユニット15による
リングを形成する。
【0028】なお、最下層の該鉄筋ユニット15は、上
面に階段状のレベル差15aが生じるように高さを違え
た4〜5組の鉄筋ユニット15を1つのブロック19に
見立てて、このブロック19を横方向に連接してリング
を形成させて、前記側壁2の最下層部を構成させたもの
である。なお、建て込み作業はブロック19毎ではな
く、鉄筋ユニット15毎である。
【0029】また、ブロック19内の隣り合う鉄筋ユニ
ット15の間に生じるレベル差Hは、前記側壁構築装置
3、4に取り付ける前記内型枠16の高さhと略同一と
する。さらに、鉄筋ユニット15の高さは、前記レベル
差Hの倍数と同じ高さよりも余裕を持たせた高さとなる
よう設定する。
【0030】本実施の形態では、図3に示すように約
1.5mの階段状のレベル差Hを設けた4組の鉄筋ユニ
ット15を1つのブロック19と見立てて、このブロッ
ク19を連接してリングを形成させて、前記側壁2の最
下層部を構成させている。また、前記鉄筋ユニット15
は、前記レベル差Hの倍数に50cm程度を足し込んだ高
さを持たせている。
【0031】なお、ブロック19を構成する鉄筋ユニッ
ト15の数量は、これにこだわるものではなく、構築し
たい側壁2の大きさや形状に応じて、適宜変更して良
い。また、隣り合う鉄筋ユニット15の間に生じるレベ
ル差15aは、前記内型枠16の高さに対応させるもの
である。
【0032】この後、前記リング梁5の外周面に前記内
型枠16を取り付けるとともに、リング梁5の上面に設
けられた前記横配管7のゲート8に前記シュート9を取
り付け、該シュート9を介してコンクリート14を打設
する。本実施の形態において、前記内型枠16の高さh
は、約1.5mとしているが、該内型枠16の高さh
は、適用するコンクリート14の性状に合わせて自在に
変更するものである。
【0033】深さ約1.5m毎の前記コンクリート14
の打設作業を繰り返しながら、前記側壁構築装置3、4
を順に上昇させていく。前記ブロック19中のうち、最
も高さの低い鉄筋ユニット15の上端近傍まで、コンク
リート14の打設が終了したところで、この最も高さの
低い鉄筋ユニット15の上部に新たな鉄筋ユニット15
を各ブロック19各々に建て込み、前記リング梁5に設
けられた作業足場6を利用して連結する。
【0034】なお、前記側壁2の中間層に建て込まれる
鉄筋ユニット15は、その高さがすべて同一のものを用
いることとし、上方に鉄筋ユニット15を積み上げてい
っても、常に前記ブロック19内の隣り合う鉄筋ユニッ
ト15は一定のレベル差Hを確保した状態となってい
る。
【0035】これ以降は、前記コンクリート14の打設
を1回行う毎に、階段状のレベル差Hを設けたブロック
19中のうち、いずれかの高さの鉄筋ユニット15の上
端近傍に、コンクリート14の天端が達することとな
る。このため、コンクリート14の打設作業と、該コン
クリート14の天端が上端近傍に達した鉄筋ユニット1
5の上部に、新たな鉄筋ユニット15を建て込み、連結
する作業とを繰り返し、前記側壁2のコンクリート打設
を終了する。
【0036】なお、最上層の鉄筋ユニット15は、前記
側壁2全体の仕上がり後の上端部が平面となるように、
最下層と同じようにブロック19内の隣り合う鉄筋ユニ
ット15で階段状となるようにレベル差Hを設けてお
く。
【0037】このように前記側壁構築装置3、4は、前
記鉄筋ユニット15を建て込んだ後の連結作業時に前記
作業足場6が利用され、前記コンクリート14の打設時
には、該コンクリート14の供給と、前記内型枠16、
該コンクリート14の硬化後には、前記トラス梁5を上
昇させて、再度前記鉄筋ユニット15を建て込んだ後の
連結作業時に前記作業足場6が利用され、これらを順次
繰り返すものである。
【0038】さらに、前記側壁構築装置3、4は、前記
側壁2の前記鉄筋ユニット15の建て込み及び連結作
業、コンクリート14の打設作業が終了した後に、前記
トラス梁5の外周に設けられた内型枠16を取り外し、
該トラス梁5の作業足場6を利用して、外部入熱を抑制
する保冷パネルを前記側壁2の内面に取り付ける作業、
さらに、その表面に液やガスの漏洩を防止するステンレ
ス製薄板であるメンブレンを取り付ける作業を行う。
【0039】上述する構成によれば、前記側壁構築装置
3は、前記仮設支柱11に設けられた油圧ジャッキ12
により昇降動作を行うため、前記側壁2への鉄筋ユニッ
ト15の建て込み作業に抵触することがないとともに、
昇降動作をスムーズに行うことが可能となる。
【0040】前記側壁構築装置4は、前記連続壁18に
設けられた油圧ジャッキ12により昇降動作を行うた
め、上記と同様に前記側壁2への鉄筋ユニット15の建
て込み作業に抵触することがないとともに、昇降動作を
スムーズに行うことが可能となる。
【0041】また、前記側壁構築装置4は、前記連続壁
18に設けられた油圧ジャッキ12により昇降動作を行
うため、前記地下タンク1の屋根施工時に、図示しない
屋根のリフトアップの手段として、該油圧ジャッキ12
を転用することが可能となり、作業効率を向上させると
ともに、工費を削減することも可能となる。
【0042】前記側壁構築装置3、4を構成する前記ト
ラス梁5の上面に作業足場6が組まれているため、前記
コンクリート14の打設作業だけでなく、前記鉄筋ユニ
ット15の連結作業を行うことが出来るとともに、コン
クリート14の打設作業終了後にも、仕上がった前記側
壁2の保冷パネル、メンブレンの取り付け作業に作業足
場6を用いることが可能であり、施工性を向上し、作業
能率を向上させることが可能となる。
【0043】さらに、前記側壁構築装置3、4を構成す
る前記トラス梁5の外周面に内型枠16を設け、前記コ
ンクリート14の打設、硬化の後、これを油圧ジャッキ
12により上昇させるのみで、型枠の位置が決定できる
ため、型枠工事が省略でき、現場作業を大幅に省略する
ことが可能となる。
【0044】コンクリート14が1日で硬化することが
可能な深さの内型枠16が取り付けられた前記側壁構築
装置3、4を用いて、1回のコンクリート14の打設量
を少なくした上で、コンクリート14の打設回数を増や
す方法としたため、大量のコンクリート14を一度に打
設する場合に比べて、前記側壁2全体の硬化が迅速とな
り、施工期間を大幅に短縮することが可能となる。
【0045】前記側壁2の配筋について、隣り合う前記
鉄筋ユニット15を階段状に高さを違えて1つのブロッ
ク19とし、このブロック19をリング状に連結する構
造にするとともに、コンクリート14が1日で硬化する
内型枠16の高さhと隣り合う前記鉄筋ユニット15の
レベル差Hを同一としたため、コンクリート14の打設
作業と前記鉄筋ユニット15の建て込み連結作業を毎日
交互に行うことができ、毎日同じ作業員で施工すること
ができ、労務管理が簡単で効率よく作業することが可能
となる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の地下タンクの側壁構築装
置によれば、構築する側壁の内側に形成されたリング状
のトラス梁と、該トラス梁の上面に設けられて、側壁用
に組立られた鉄筋ユニットどうしを連結する作業足場
と、該作業足場に敷設され、コンクリート打設用のゲー
トが複数箇所に設けられたコンクリート供給用の横配管
と、前記トラス梁の外周面に設けられた前記側壁の内型
枠と、前記トラス梁の内側に立設された複数の仮設支柱
と、より構成され、前記トラス梁が、複数の前記仮設支
柱の上端部に取り付けられた油圧ジャッキにより上方に
吊り上げられるとともに、該トラス梁の内側面には、前
記仮設支柱に支持する位置決めガイドが設けられている
ことから、側壁構築装置自体が前記側壁への鉄筋ユニッ
トの建て込み作業に抵触することがないとともに、昇降
動作をスムーズに行うことが可能となる。
【0047】請求項2記載の地下タンクの側壁構築装置
によれば、構築する側壁の内側に形成されたリング状の
トラス梁と、該トラス梁の上面に設けられて、側壁用に
組立られた鉄筋ユニットどうしを連結する作業足場と、
該作業足場に敷設され、コンクリート打設用のゲートが
複数箇所に設けられたコンクリート供給用の横配管と、
前記トラス梁の外周面に設けられた前記側壁の内型枠
と、前記側壁の外周部に設けられた連続壁と、より構成
され、前記トラス梁が、前記連続壁の上端部に配された
架台に設置された油圧ジャッキにより上方に吊り上げら
れるとともに、該トラス梁の外側面には、前記側壁の内
周面近傍に埋設するように設けられたガイドレールに支
持する位置決めガイドが設けられていることから、上記
と同じく、側壁構築装置自体が前記側壁への鉄筋ユニッ
トの建て込み作業に抵触することがないとともに、昇降
動作をスムーズに行うことが可能となる。
【0048】請求項3記載の地下タンクの側壁構築装置
によれば、前記内型枠の高さは、用いるコンクリートが
1日で硬化することの可能な高さに設定されていること
から、1回のコンクリートの打設量を少なくした上で、
コンクリートの打設回数を増やす方法となり、大量のコ
ンクリートを一度に打設する場合に比べて、前記側壁全
体の硬化が迅速となり、施工期間を大幅に短縮すること
が可能となる。
【0049】請求項4記載の地下タンクの側壁構築方法
によれば、地上で前記側壁に埋め込む鉄筋ユニットを組
み立てた後、前記側壁を構築する所望位置に隣り合う該
鉄筋ユニットどうしを所望の高さにレベル差を設けて建
て込み、これらを前記トラス梁の上面に設けられた作業
足場を利用して連結する第1の工程と、前記トラス梁の
外周面に取り付けられた前記側壁の内型枠を、所定の位
置に合うよう位置あわせを行った後、該トラス梁の上方
からコンクリートを打設し、該コンクリートの硬化後、
前記トラス梁を上昇させる第2の工程と、該トラス梁の
上昇高さに合わせて、前記鉄筋ユニットの最も低いレベ
ル部分の前記鉄筋ユニットを継ぎ足すように建て込み、
前記トラス梁の上面に設けられた作業足場を利用して連
結する第3の工程と、よりなり、第2の工程と第3の工
程を順次繰り返すことから、型枠工事が不要であり、同
じ作業を繰り返して行うこととなるため、施工性が良
く、各工程毎で労務を平準化することができ、工期短
縮、及び工費削減に大きく寄与することが可能となる。
【0050】請求項5記載の地下タンクの側壁構築方法
によれば、前記隣り合う該鉄筋ユニットどうしの間に設
けた高さのレベル差が、前記内型枠の高さと同一となる
ように鉄筋ユニットを建て込み連結することから、コン
クリートの打設作業と前記鉄筋ユニットの建て込み連結
作業を毎日交互に行うことが出来るため、毎日同じ作業
員で施工することができ、労務管理が簡単で効率よく作
業することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る側壁構築装置を示す図である。
【図2】 本発明に係る側壁構築装置を示す図である。
【図3】 本発明に係る側壁構築梁工法を示す図であ
る。
【図4】 従来の側壁構築装置を示す図である。
【符号の説明】
1 地下タンク 2 側壁 3 側壁構築装置 4 側壁構築装置 5 トラス梁 6 作業足場 7 横配管 8 ゲート 9 シュート 10 位置決めガイド 11 仮設支柱 12 油圧ジャッキ 13 ガイドレール 14 コンクリート 15 鉄筋ユニット 16 内型枠 17 架構台 18 連続壁 19 ブロック 20 鋼棒
フロントページの続き (72)発明者 若林 雅樹 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D047 AB02 AB08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築する側壁の内側に形成されたリング
    状のトラス梁と、 該トラス梁の上面に設けられて、側壁用に組立られた鉄
    筋ユニットどうしを連結する作業足場と、 該作業足場に敷設され、コンクリート打設用のゲートが
    複数箇所に設けられたコンクリート供給用の横配管と、 前記トラス梁の外周面に設けられた前記側壁の内型枠
    と、 前記トラス梁の内側に立設された複数の仮設支柱と、よ
    り構成され、 前記トラス梁が、複数の前記仮設支柱の上端部に取り付
    けられた油圧ジャッキにより上方に吊り上げられるとと
    もに、該トラス梁の内側面には、前記仮設支柱に支持す
    る位置決めガイドが設けられていることを特徴とする地
    下タンクの側壁構築装置。
  2. 【請求項2】 構築する側壁の内側に形成されたリング
    状のトラス梁と、 該トラス梁の上面に設けられて、側壁用に組立られた鉄
    筋ユニットどうしを連結する作業足場と、 該作業足場に敷設され、コンクリート打設用のゲートが
    複数箇所に設けられたコンクリート供給用の横配管と、 前記トラス梁の外周面に設けられた前記側壁の内型枠
    と、 前記側壁の外周部に設けられた連続壁と、より構成さ
    れ、 前記トラス梁が、前記連続壁の上端部に配された架台に
    設置された油圧ジャッキにより上方に吊り上げられると
    ともに、該トラス梁の外側面には、前記側壁の内周面近
    傍に埋設するように設けられたガイドレールに支持する
    位置決めガイドが設けられていることを特徴とする地下
    タンクの側壁構築装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、または2に記載の地下タンク
    の側壁構築装置において、 前記内型枠の高さは、用いるコンクリートが1日で硬化
    することの可能な高さに設定されていることを特徴とす
    る地下タンクの側壁構築装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の地下
    タンクの側壁構築装置を用いた地下タンクの側壁構築方
    法であって、 地上で前記側壁に埋め込む鉄筋ユニットを組み立てた
    後、前記側壁を構築する所望位置に隣り合う該鉄筋ユニ
    ットどうしを所望の高さにレベル差を設けて建て込み、
    これらを前記トラス梁の上面に設けられた作業足場を利
    用して連結する第1の工程と、 前記トラス梁の外周面に取り付けられた前記側壁の内型
    枠を、所定の位置に合うよう位置あわせを行った後、該
    トラス梁の上方からコンクリートを打設し、該コンクリ
    ートの硬化後、前記トラス梁を上昇させる第2の工程
    と、 該トラス梁の上昇高さに合わせて、前記鉄筋ユニットの
    最も低いレベル部分の前記鉄筋ユニットを継ぎ足すよう
    に建て込み、前記トラス梁の上面に設けられた作業足場
    を利用して連結する第3の工程と、よりなり、 第2の工程と第3の工程を順次繰り返すことを特徴とす
    る地下タンクの側壁構築方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の地下タンクの側壁構築方
    法において、 前記隣り合う該鉄筋ユニットどうしの間に設けた高さの
    差が、前記内型枠の高さと同一となるように鉄筋ユニッ
    トを建て込み連結することを特徴とする地下タンクの側
    壁構築方法。
JP2001318117A 2001-10-16 2001-10-16 地下タンクの側壁構築方法 Expired - Fee Related JP3777543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001318117A JP3777543B2 (ja) 2001-10-16 2001-10-16 地下タンクの側壁構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001318117A JP3777543B2 (ja) 2001-10-16 2001-10-16 地下タンクの側壁構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003119806A true JP2003119806A (ja) 2003-04-23
JP3777543B2 JP3777543B2 (ja) 2006-05-24

Family

ID=19135883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001318117A Expired - Fee Related JP3777543B2 (ja) 2001-10-16 2001-10-16 地下タンクの側壁構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3777543B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328839A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Yoshitaka Jinbo 地下空間施設及びその構築方法
JP2007063895A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Shimizu Corp 地下タンクの側壁施工方法
JP2008308864A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Kajima Corp 側壁及び側壁の構築方法
JP2010174486A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Ohbayashi Corp 地下タンク構造の側壁の構築方法
JP2014109183A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Shimizu Corp 躯体施工用のユニット架台
CN109024680A (zh) * 2018-08-30 2018-12-18 中国十七冶集团有限公司 一种无肥槽管廊墙壁钢筋的固定方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328839A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Yoshitaka Jinbo 地下空間施設及びその構築方法
JP4538100B2 (ja) * 2005-05-27 2010-09-08 良敬 仁保 地下空間施設及びその構築方法
JP2007063895A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Shimizu Corp 地下タンクの側壁施工方法
JP4524756B2 (ja) * 2005-09-01 2010-08-18 清水建設株式会社 地下タンクの側壁施工方法
JP2008308864A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Kajima Corp 側壁及び側壁の構築方法
JP2010174486A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Ohbayashi Corp 地下タンク構造の側壁の構築方法
JP2014109183A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Shimizu Corp 躯体施工用のユニット架台
CN109024680A (zh) * 2018-08-30 2018-12-18 中国十七冶集团有限公司 一种无肥槽管廊墙壁钢筋的固定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3777543B2 (ja) 2006-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105908777A (zh) 一种综合管廊滑动模具及其使用方法
CN110512719B (zh) 一种高层住宅大跨度间隔式连廊高空支模钢平台施工工法
CN107460889A (zh) 地下综合管廊施工中的整体移动式支架模板及其施工方法
KR20200032316A (ko) 트러스형 지지체를 이용한 탑다운 방식의 지하 구조물 형성 방법
US10829927B2 (en) Vertical slip form construction system with multi-function platform, and method of constructing a building therewith
KR101567628B1 (ko) 증고 및 증층을 위한 잭업장치
JP2003119806A (ja) 地下タンクの側壁構築装置、及び側壁構築方法
KR101140884B1 (ko) 건축물의 벽체 시공용 거푸집 장치 및 이를 이용한 시공방법
KR102430362B1 (ko) 사일로 내부 콘 프리캐스트 시공용 구조물 및 이를 이용한 사일로 내부 콘의 프리캐스트 시공방법
CN109267578B (zh) 一种斜面素混凝土结构及其施工方法
JP2011006843A (ja) 建物の構築方法
JP7041463B2 (ja) 建物の構築方法
JP5003253B2 (ja) Rc大梁の施工方法
CN114263275A (zh) 高层装配式钢结构-核心筒同层施工工法
JP6449637B2 (ja) 建物の構築方法
CN105525629A (zh) 地铁车站施工方法及装置
JP2010168806A (ja) 地下タンク構造の側壁の構築方法
KR20120122790A (ko) 지하돔 구조물의 유압승강식 성형장치 및 이를 이용한 시공방법
CN105625202A (zh) 大断面多孔超长现浇箱涵的施工方法
CN112536911A (zh) 一种桥梁预制立柱整体施工方法
KR102425501B1 (ko) 프리캐스트와 슬립폼을 이용한 사일로 시공방법
KR20150143078A (ko) 장대교각의 콘크리트 연속타설공법
CN219992537U (zh) 一种支护桩锚索腰梁拆除临时换撑的施工装置
CN217439509U (zh) 用于高层空心结构内模施工的操作平台
JP5597952B2 (ja) 柱と基礎の接続部の構築方法、リング筋の配筋方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees