JP2011006843A - 建物の構築方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】構築する建物の用地の一部または構築中の建物の一部に、PCa柱10を製作する製作ヤードY1とPCa柱10の資材12を仮置きする仮置きヤードY2とを設け、製作ヤードY1において製作されたPCa柱10を利用して製作ヤードY1および仮置きヤードY2の両方を除いた部分に係る建物の躯体1を構築した後、製作ヤードY1と仮置きヤードY2に係る部分の建物の躯体1を構築する建物の構築方法。
【選択図】図1
Description
また、建物内の空間または建物用地内に、PCa柱の鉄筋や型枠等の資材を仮置きするための仮置きヤードを設けることで、限られた敷地を有効に利用することができるとともに、PCa柱製作時の資材運搬の手間を省略することができる。
なお、かかる建物の構築方法の実施は、本設建物の設計段階から、製作ヤードや仮置きヤードを含む施工計画を行うため、合理的な計画と施工を行うことが可能となり、結果として生産性の向上を図ることが可能となる。
本実施形態では、図1に示すように、複数階層からなる建物を本発明の建物の構築方法により構築する場合について説明する。なお、建物の階層数は複数であれば限定されるものではない。
本実施形態では、第二躯体3の2階部分3aを構築し、この2階部分3aを利用して製作ヤードY1と仮置きヤードY2とを設定している。
まず、図4に示すように、第二躯体3(躯体1)の2階部分3a構築する。このとき、一階の柱を立設するとともに、梁13および小梁14を仮設し、さらに仮置きヤードY2とすべき領域には、フルPCa床版(床スラブ11)を敷設する。
なお、2階部分3aを構築するための資材12は、所定の個所に仮置きしておく。また、床スラブ11は、必ずしもフルPCa床版により構成する必要はない。製作ヤードY1および仮置きヤードY2の一階の柱は、現場打ちRC柱でもよいし、PCa柱でもよい。
PCa柱10は、柱梁接合部となる鉄骨10aを、第二躯体3の小梁14,14に横架させた状態で仮固定し、型枠組み立て、コンクリート打設、養生、脱型を行うことで製作する。なお、本実施形態では、軽量で取り扱い性に優れた木製型枠を使用するが、型枠の構成は限定されるものではない。
なお、PCa柱10の製作について、必要に応じて蒸気養生等の採暖設備を設置してもよい。つまり、製作ヤードY1および仮置きヤードY2の設置スペースと、躯体1の建方速度とPCa柱10の製作速度のバランスに応じて、採暖設備を設置することで、コンクリート打設後の脱型のタイミングを速めることが可能となる。これにより、製作ヤードY1および仮置きヤードY2の省スペース化や、準備する型枠数量を少なくすることができるため、総合的に費用を削減することが可能となる。
また、ポンプ車Pの据付箇所も限定されるものではなく、適宜据え付ければよい。本実施形態ではポンプ車Pを利用してPCa柱10のコンクリート打設を行うが、コンクリートの打設装置はポンプ車Pに限定されるものではない。
なお、梁の構成は限定されるものではないが、本実施形態では、H型鋼を利用する。また、梁および床スラブは、製作ヤードY1において製作したPCa部材や、現場打ちコンクリートにより構築されたRC部材であってもよい。
製作ヤードY1に保管されたPCa柱10,10,…が、第二躯体3の構築作業の邪魔になる場合は、適宜構築中の建物の周囲に仮置きする。
また、製作ヤードY1からPCa柱10を直接荷揚げして躯体1を構築するため、作業性に優れているとともに、骨組み建方用クレーンM1の小型化や数の削減をすることができ、経済的である。
また、PCa柱10を利用して躯体1を構築することで、現場打ち柱と比較して施工期間と短縮することができる。
例えば、前記実施形態では、躯体の2階部分を利用して製作ヤードと仮置きヤードを設定したが、製作ヤードおよび仮置きヤードは、必ずしも躯体の2階部分に設定しなくてもよい。例えば、地下部分や1階部分、または3階以上であってもよい。また、建物が構築される用地の地盤上であってもよい。
また、製作ヤードおよび仮置きヤードは複数個所に設けられていてもよい。
10 PCa柱
11 床スラブ
12 資材(鉄筋等)
13 梁
14 小梁
Y1 製作ヤード
Y2 仮置きヤード
Claims (3)
- 構築する建物の用地の一部または構築中の建物の一部に、PCa柱を製作する製作ヤードと前記PCa柱の資材を仮置きする仮置きヤードとを設け、前記製作ヤードにおいて製作されたPCa柱を利用して前記製作ヤードおよび前記仮置きヤードの両方を除いた部分に係る前記建物の躯体を構築した後、前記製作ヤードと前記仮置きヤードに係る部分の前記建物の躯体を構築することを特徴とする建物の構築方法。
- 前記製作ヤードに構築された前記建物の柱、梁、小梁を利用して前記PCa柱を立てた状態で製作することを特徴とする、請求項1に記載の建物の構築方法。
- 前記建物の柱、梁、小梁および床スラブを利用して前記仮置きヤードを設けることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の建物の構築方法。
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