JPH1181679A - 建築物の構築方法 - Google Patents

建築物の構築方法

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JPH1181679A
JPH1181679A JP23622497A JP23622497A JPH1181679A JP H1181679 A JPH1181679 A JP H1181679A JP 23622497 A JP23622497 A JP 23622497A JP 23622497 A JP23622497 A JP 23622497A JP H1181679 A JPH1181679 A JP H1181679A
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JP
Japan
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building
floor
gantry
construction
constructed
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Pending
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JP23622497A
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English (en)
Inventor
Yuzo Ichijo
祐三 一條
Toshiyuki Osawa
俊之 大沢
Tsuneyoshi Nozu
常義 野津
Akira Hanzawa
亮 榛沢
Takashi Ishii
▲隆▼ 石井
Yasuo Ara
泰雄 荒
Masao Koda
正夫 國府田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築物の一部分を構築作業用の補助施設として
利用することにより、施工期間及び費用を低減でき、ま
た、補助施設の強度を向上させて有効に活用することが
可能な建築物の構築方法を提供する。 【解決手段】建築物1を構築する際に、建築物1の一部
分を構成する柱11、壁12、梁13及び床14をハー
フプレキャスト化又はプレキャスト化し他の部分に先行
して構築し、建築物1の他の部分を構築するときに、構
築済みの一部分を構築作業用の構台(補助施設)10と
して利用することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の構築方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば地下構造部分を有する建築物を構
築する場合には、まず地面に地下構造部分を構築するた
めの地下掘削部を設け、この地下掘削部に地面と同レベ
ルの構台を地下掘削部の山止めから中央に向けて適宜な
ところまで延ばし、この構台上にトラックや走行クレー
ンなどを乗り入れて地下構造部分の構築作業をするのが
普通である。これは、地下掘削部が大きいので地面上か
ら直接施工できる範囲が限られてしまうからである。
【0003】そして、従来は、建築物の地下構造部分
とは別に鉄骨で仮設構台を設置するか、建築物が鉄骨
造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の場合は、建築物の地下
構造部分の鉄骨を構台として利用するか、又は建築物
の地下構造部分が完全に完成してから構台として利用し
ていた。
【0004】また、建築物を構築する際の仮設屋根や、
定置式クレーンなどの揚重設備の土台なども、上述の構
台と同様な方法で設置していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のの方
法では、建築物とは別に仮設構台用の鋼材が必要になる
と共に、使用後の撤去作業に手間がかかり、更に仮設構
台が邪魔になってその下側の部分の構築が困難になると
いう問題があった。
【0006】また、の方法では、建築物の鉄骨を利用
するので、鉄骨を使用しない鉄筋コンクリート造の建築
物には適用できず、また、鉄骨鉄筋コンクリート造の建
築物の場合でも、構台として利用する場合には車両を乗
り入れるために天井部分に覆工桁及び覆工板を取り付け
なければならないので、費用が増大するという問題があ
った。
【0007】更に、この場合は建築物の構成部品のうち
むき出しの鉄骨だけを利用することになるので、構台の
強度をそれ程大きくすることができず、したがって、こ
の上に乗り入れるトラックや走行クレーンなども比較的
小型のものしか使用することができなかったので、構築
作業の能率が低下するという問題があった。
【0008】また、の方法では、建築物が完成するま
で長期間を要するので、構台として利用できる期間が短
くなるという問題があった。本発明の目的は、このよう
な問題点を解決することにあり、建築物の一部分を構築
作業用の補助施設として利用することにより、施工期間
及び費用を低減でき、また、補助施設の強度を向上させ
て有効に活用することが可能な建築物の構築方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は建築物の構築方
法であり、前述の技術的課題を解決するために以下のよ
うに構成されている。すなわち、本発明は、建築物を構
築する際に、前記建築物の一部分を構成する柱、壁、梁
及び床をハーフプレキャスト化又はプレキャスト化し他
の部分に先行して構築し、前記建築物の他の部分を構築
するときに、前記構築済みの一部分を構築作業用の補助
施設として利用することを特徴とする。
【0010】この建築物の構築方法は、建築物とは別に
構築作業用の補助施設を設ける必要がないので、施工期
間及び費用を低減することができる。また、ハーフプレ
キャスト化又はプレキャスト化した柱、壁、梁及び床を
組み立てて補助施設として利用するので、強度を向上さ
せることができる。
【0011】前記建築物は地下構造部分を有し、前記建
築物の一部分は前記地下構造部分の一部分であり、前記
補助施設は車両通行用の構台とすることができる。この
場合は、構台の強度を大きくできるので、大型のトラッ
クや走行クレーンなどを乗り入れることができる。
【0012】前記補助施設は構築作業用の仮設屋根を支
持する支持台とすることができる。この場合は、支持台
の強度を大きくすることができるので、大型の仮設屋根
を容易に設置することができる。
【0013】前記補助施設は揚重設備の土台とすること
ができる。この場合は、土台の強度を大きくすることが
できるので、大型の揚重設備を設置することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建築物の構築
方法を地下構造部分を有する建築物に適用した場合の実
施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明に係る建築物の構築方法を
説明する図である。この建築物の構築方法においては、
本来建築するべき地下構造部分を有する建築物1の一部
分、本実施の形態では地面と同一レベルまでの地下2階
分のうちの一部分を先行して構築し、これを構築作業用
の補助施設、本実施の形態では構台10として利用する
ようになっている。この構台10は、建築物1の地下構
造部分を構築するために地面に設けられた地下掘削部2
の山止め21から少し離れた位置から、地下掘削部2の
中央に向けて延ばされている。
【0016】構台10は、建築物1の柱11、壁12、
梁13及び床14がハーフプレキャスト化されて組み立
てられている。柱11の鉄骨には、丸鋼管、角鋼管、H
型鋼、ビルト鋼などを使用することができ、更にこれら
の材料の内部又は周囲にコンクリートを打設することに
より、強度を向上させることができる。柱11、壁1
2、梁13、床14はそれぞれ適宜な結合手段によって
結合されている。
【0017】例えば、壁12の場合は、この壁12とこ
れを結合する柱11又は梁13との双方に金属板15、
16が埋め込まれ、これらの金属板15、16がボルト
で締結されて組み立てられている。これにより、壁12
を容易に組み立てることができる。壁12同士を結合す
る場合も同様である。これ以外の部分の結合手段も、現
場で容易に結合することができる物を使用することがで
きる。
【0018】構台10を構築するときは、まず柱11を
建て、次に最下階の壁12を取り付ける。次に、その上
の階の梁13を取り付け、この梁13の上に床14を取
り付ける。同様にして、その上の階から順次壁12、梁
13、床14を取り付けていく。そして、最後に最上階
のハーフプレキャスト化されている床14上に鉄筋コン
クリートの構台床17を打設する。この構台床17は、
地面から連続して設ける。これにより、地面から構台床
17上にトラックや走行クレーンなどを乗り入れること
ができる。また、床14に段差がある場合には、高さを
調整するための構台床を設けることができる。
【0019】これにより、建築物1の構成部分のうち山
止め21から近い部分は地面上から施工し、山止め21
から離れた部分は構台10を利用して施工することがで
きる。そして、構台10の周囲の部分の施工が完成した
ら、構台10を延長することにより建築物1の他の部分
を構築することができる。
【0020】上述のように、この建築物の構築方法は、
建築物1とは全く別の構台を設ける必要がないので、施
工期間及び費用を低減することができる。また、プレキ
ャスト化した柱11、壁12、梁13及び床14を組み
立てて構台10として利用するので、鉄骨だけで構成し
た場合に比べて強度を向上させることができる。特に、
耐力壁を用いることにより、強度を大幅に上げることが
できる。したがって、構台10に大型のトラックや走行
クレーンなどを乗り入れることができるので、作業能率
を上げることができる。
【0021】なお、上述の実施の形態では、地下構造部
分を有する建築物1の地下構造部分の一部分を構台10
として利用する場合について説明したが、本発明はこれ
に限らず、地上の建築物を構築するときに、この建築物
の一部分を先行して構築し、この一部分を作業用の仮設
屋根を支持する支持台や、定置式クレーンなどの揚重設
備を取り付ける土台として利用することもできる。
【0022】この場合は、建築物とは別の支持台や土台
を設ける場合に比べて、施工期間及び費用を低減できる
と共に、強度も大きくできるので、仮設屋根及び揚重設
備の設置が容易になり、また、大型の揚重設備を設置で
きるので構築作業の能率が向上する。
【0023】なお、上述の実施の形態では、柱11、壁
12、梁13及び床14をハーフプレキャスト化した場
合について説明したが、柱11、壁12、梁13及び床
14はプレキャスト化したものを使用することもでき
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建築物の
構築方法によれば、建築物とは別に構築作業用の補助施
設を設ける必要がないので、施工期間及び費用を低減す
ることができる。また、ハーフプレキャスト化又はプレ
キャスト化した柱、壁、梁及び床を組み立てて補助施設
として利用するので、強度を向上させることができる。
【0025】建築物は地下構造部分を有し、この地下構
造部分の一部分を補助施設である車両通行用の構台とし
た場合は、構台の強度を大きくできるので、大型のトラ
ックや走行クレーンなどを乗り入れることができ、これ
により作業能率を上げることができる。また、従来のよ
うに建築物が完全に完成してから構台として利用する場
合に比べて、構台を早期に利用することができ、更に建
築物の構築時に構台が邪魔になることがないので、作業
能率を上げて施工期間及び費用を更に低減することがで
きる。
【0026】補助施設を構築作業用の仮設屋根を支持す
る支持台とした場合は、支持台の強度を大きくできるの
で大型の仮設屋根を容易に設置することができる。補助
施設を揚重設備の土台とした場合は、土台の強度を大き
くすることができるので、大型の揚重設備を設置するこ
とができ、これにより、作業能率を上げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物の構築方法を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 建築物 10 構台(補助施設) 11 柱 12 壁 13 梁 14 床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榛沢 亮 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 石井 ▲隆▼ 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 荒 泰雄 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 國府田 正夫 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物を構築する際に、 前記建築物の一部分を構成する柱、壁、梁及び床をハー
    フプレキャスト化又はプレキャスト化し他の部分に先行
    して構築し、 前記建築物の他の部分を構築するときに、前記構築済み
    の一部分を構築作業用の補助施設として利用することを
    特徴とする建築物の構築方法。
  2. 【請求項2】 前記建築物は地下構造部分を有し、前記
    建築物の一部分は前記地下構造部分の一部分であり、前
    記補助施設は車両通行用の構台であることを特徴とする
    請求項1に記載の建築物の構築方法。
  3. 【請求項3】 前記補助施設は構築作業用の仮設屋根を
    支持する支持台であることを特徴とする請求項1に記載
    の建築物の構築方法。
  4. 【請求項4】 前記補助施設は揚重設備の土台であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の建築物の構築方法。
JP23622497A 1997-09-01 1997-09-01 建築物の構築方法 Pending JPH1181679A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011006843A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Taisei Corp 建物の構築方法
CN103276840A (zh) * 2013-05-22 2013-09-04 中广核工程有限公司 核电厂复合楼板模块及其施工方法

Cited By (3)

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