JP2003119641A - 補強用織物 - Google Patents

補強用織物

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JP2003119641A JP2001317816A JP2001317816A JP2003119641A JP 2003119641 A JP2003119641 A JP 2003119641A JP 2001317816 A JP2001317816 A JP 2001317816A JP 2001317816 A JP2001317816 A JP 2001317816A JP 2003119641 A JP2003119641 A JP 2003119641A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、効率よく簡単に施工出来、かつコン
クリート表面の補修ならびに補強に適した安価な補強用
織物を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の補強用織物は、炭素繊維糸からな
るたて糸とよこ糸が、メッシュ状に配列され、かつ、該
たて糸と該よこ糸の間に、樹脂を含浸したときに透明性
を示す繊維糸を複数配列して織物が組織されていること
を特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合材料の補強基
材として使用される補強用織物に関し、特にハンドレイ
アップ成形によるコンクリート構造体の表面に貼り付け
て補強するのに最適な補強用織物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、コンクリートの中性化によりコン
クリート表面が劣化し、高架橋のコンクリート面が剥落
する事故が生じている。
【0003】その対策として、例えばコンクリート表面
に炭素繊維を含む繊維強化プラスチック(FRP)を接
着する補強方法が採られている。
【0004】この方法は、補強効果も高く、耐久性にも
優れ、また補強作業も簡単であることから広く用いられ
ている。
【0005】炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を
コンクリート面に接着させる工法は地震対策のための橋
脚や、交通増大による床版補強で行われていたが、コン
クリート面の剥離防止については、コンクリート片が落
下するのを防げばよいことから繊維強化プラスチックを
構成する炭素繊維は僅かな量で十分であり、低目付の炭
素繊維織物が要求される。
【0006】しかしながら、低目付の炭素繊維織物は、
糸値の高い細い炭素繊維糸で構成されているために非常
に高価な織物となり。補強工事費が高くなる問題があっ
た。
【0007】また、コンクリートの全面を炭素繊維織物
で貼り付けると、炭素繊維は光を透過しないので、貼り
付け後のひび割れの発生やひび割れの進展状態が観察で
きない問題があり、炭素繊維を用いて、かつコンクリー
トの劣化状態が観察可能な補強方法が望まれている。
【0008】一方、太い炭素繊維糸を用いて、織糸の間
隔を大きくしたメッシュ織物にすることにより織糸間の
大きな隙間からひび割れ発生を観察することが可能であ
り、また炭素繊維は太いほど安価であることから安価な
織物の提供が可能となる。
【0009】しかしながら、太い炭素繊維糸で低目付織
物を得ようとすると織糸間隔の大きなメッシュ織物とな
るためにたて糸とよこ糸の交錯による拘束力が無く、非
常にルーズな織物で取り扱い性が悪くてコンクリート面
に炭素繊維糸を真っ直ぐな状態に接着させることができ
ず、炭素繊維の有する高強度を十分に発揮させることが
出来ないし、また貼り付け作業に時間を要する問題があ
る。
【0010】メッシュ織物において、たて糸とよこ糸の
交点での拘束力を得る手段として、絡み織や、模紗織な
どが提案されているが、たて糸とよこ糸の交点において
はたて糸とよこ糸の拘束力によって保持されるが、たて
糸とよこ糸の交点間においては炭素繊維束が単独で長く
延びているだけであるからその部分は剛性がなく、織物
としては変形し易いものである。ハンドレイアップで成
形するコンクリートの補強用としては使いづらい織物で
あり、取り扱い性の優れた安価な織物の提供が望まれて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、効率よく簡単に施工することがで
き、かつ、施工後のメンテナンスが容易なコンクリート
表面の補修・補強用織物を提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明の補強用織物は、炭素繊維糸から
なるたて糸とよこ糸が、メッシュ状に配列され、かつ、
該たて糸と該よこ糸の間に、樹脂を含浸したときに透明
性を示す繊維糸を複数配列して織物が組織されているこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまり、効
率よく簡単に施工することができ、かつ、施工後のメン
テナンスが容易な織物、すなわち、製造コストの安価な
太い炭素繊維糸を用いた低目付の織物であっても、剛性
を有した取り扱い性の優れた織物であって、かつ、コン
クリート表面に貼り付けて補強した後にコンクリート表
面の劣化を観察することができるコンクリート表面の補
修・補強用織物について、鋭意検討し、炭素繊維糸のメ
ッシュ織物のたて糸と該よこ糸の間に、樹脂を含浸した
ときに透明性を示す繊維糸を複数配列して織物を構成し
てみたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明
したものである。
【0014】かかる樹脂を含浸したときに透明性を示す
繊維糸としては、該炭素繊維糸のメッシュ織物のたて糸
とよこ糸の少なくともたて糸方向には、好ましくはガラ
スロービングの補強糸が含まれているのがよい。
【0015】ガラス繊維糸は空気中では乱反射により白
色であるが、樹脂が含浸さるとガラスと樹脂の屈折率が
ほぼ同じであるから透明となり、コンクリート面に樹脂
で貼り付けられた後においてコンクリート面の劣化を観
察することが出来る。
【0016】また、ガラスロービング糸にすることによ
りガラスロービング糸自身が高い剛性を有しているの
で、織物に剛性が付与され、施工時に炭素繊維糸を真っ
直ぐな状態にしてコンクリート面に貼り付けることが出
来、信頼性のある補強を行うことが可能であるし、ガラ
スロービング糸自身も補強効果を発揮するのでより一層
高い補強効果が得られる。
【0017】さらに好ましくは、かかる透明性を示す繊
維糸として、ガラスロービングの補強糸とガラスヤーン
の補助糸の2種類で構成するのがよい。
【0018】ガラスロービング糸を増やすことによっ
て、織物の剛性が一層高めることが出来るが、ガラス繊
維は比重が大きいために織物の重量が極端に増大し、織
物を拡げ、織物の角を掴んで持ち上げた際に織物の自重
で中央部が垂れ下がり、よこ糸が曲がった状態で貼り付
けられる問題がある。ガラスロービング糸に比べて細い
ガラスヤーンの補助糸と併用し、ガラスヤーンとの交錯
による拘束力で織物の剛性を付与する方法により、織物
重量を増大させることなく織物の剛性を高めることがで
きる。
【0019】かかるガラスヤーンの補助糸においては、
好ましくは低融点ポリマーを付着させておいて、この低
融点ポリマーを、補助糸と交錯するたて糸および/また
はよこ糸の交点で接着固定させたものがよい。
【0020】補助糸と交錯するたて糸および/またはよ
こ糸の交点を低融点ポリマーにより接着固定させること
によって、炭素繊維糸が目ずれすることなく、また織物
の剪断変形が抑制されるので、織物を少々乱暴に扱って
も炭素繊維糸の配向が乱れることがなく、信頼性のある
補強が行える。
【0021】本発明の補強用織物においては、該炭素繊
維糸が20〜100mmの間隔でメッシュ織物を構成し
ていることが好ましく、さらにはガラスロービングの補
強糸の太さが150〜2500Texであり、ガラスヤ
ーンの補助糸の太さが20〜150Texであることが
好ましく、かかる補強用織物の目付としては50〜30
0g/m2 であることが好ましい。
【0022】炭素繊維糸の間隔が20mm以下である
と、炭素繊維糸間できる隙間が小さために、コンクリー
ト面に貼り付けた後にコンクリート面の劣化状態を観察
する際、観察し難い問題がある。一方、炭素繊維糸の間
隔を100mm以上となるとコンクリート面の劣化は観
察し易いが、織物の剛性が不足するためにガラスロービ
ング糸やガラスヤーンの補助糸を沢山使用せねばなら
ず、コストが高くつく問題があり、炭素繊維糸の間隔は
20〜100mmであることが好ましい。
【0023】ガラスロービング糸の太さは、使用する炭
素繊維糸の見かけ太さと同程度または少し細い太さであ
ると、コンクリート面に貼り付けた際にガラスロービン
グ糸の箇所が大きく盛り上がることがないので好ましも
のであるが、ガラスロービング糸の太さが150Tex
以下では織物剛性付与効果が小さい問題がある。
【0024】一方、ガラスロービング糸の太さを250
0Tex以上となると織物の剛性付与効果は大きいが、
織物の重量が増大してかえって取り扱い難くなり、ガラ
スロービングの太さは150〜2500Texであるこ
とが好ましい。
【0025】ガラスヤーンの補助糸は、たて糸とよこ糸
の交錯による拘束力により織物に剛性を付与するもので
あり、ガラスヤーン自身の剛性が効いており、20Te
x以下ではガラスヤーンの剛性が小さくて織物の剛性付
与させる拘束力が得られない。 ガラスヤーンの太さを
150Tex以上にすることで、高い拘束力で織物剛性
が大きく向上するが、織物重量が増大する問題がありガ
ラスヤーンの太さは20〜150Texであることが好
ましい。
【0026】本発明の補強織物は、コンクリート面の剥
落防止用であるから比較的低目付の織物で十分であり、
実際に補強効果を発揮する炭素繊維の目付で40〜15
0g/m2 が好ましく、ガラス繊維糸を含んだ織物目付
が50g/m2 以下では剥落防止のために十分な補強効
果が得られない問題がある。織物目付を300g/m 2
以上では高い補強効果が得られるが、剥落防止用として
は300g/m2 以下で十分である。また、織物目付が
300g/m2 以上となると炭素繊維の使用量も増大
し、炭素繊維糸間の透明部の面積が小さくなり、コンク
リート面の劣化状態が観察しづらい問題がある。
【0027】本発明の織物はコンクリート構造体の補強
に用いて好適である。
【0028】以下、本発明の補強用織物について図面を
参照しながら詳述する。
【0029】図1は本発明の実施態様に係る補強用織物
を示している。
【0030】図1において、1a、1bは炭素繊維糸の
たて糸、2a、2bは炭素繊維糸のよこ糸でそれぞれ大
きな間隔で配列されている。
【0031】3はガラスロービングの補強糸のたて糸、
4はガラスロービングの補強糸のよこ糸、5a、5b・
・はガラスヤーンからなる補助糸のたて糸、6a、6b
・・はガラスヤーンからなる補助糸のよこ糸で、共に前
記炭素繊維糸1a、1bの間で配列している。
【0032】また、ガラスロービングの補強糸3,4は
炭素繊維糸1a、1b、または2a、2bのほぼ中間に
配列し、両者の間にガラスヤーンの補助糸5a、5b、
・・または6a、6b・・が配列し平織で組織されてい
る。
【0033】図2は、炭素繊維糸のたて糸1a、1bの
間にはガラスロービングの補強糸3とガラスヤーンの補
助糸5a、5b・・が配列し、炭素繊維糸のよこ糸間に
はガラスヤーンの補助糸6a、6b・・だけが配列して
平織で組織された別の実施態様を示したものである。
【0034】図3は図2に示す本発明の織物に樹脂を含
浸させた際の様子を示すもので、炭素繊維糸1a,1
b、または2a、2b間に配列した点線で示すガラスロ
ービングの補強糸とガラスヤーンからなる補助糸は樹脂
が含浸されることにより透明となるので、たて糸とよこ
糸の各炭素繊維糸間に出来る大きな矩形面Sは透明とな
り、コンクリート表面に貼り付けても前記矩形面Sから
コンクリートの劣化状況を観察することが出来る。
【0035】本発明の補強用織物を構成する炭素繊維糸
はコンクリート表面の剥離を防ぐものであるから高強度
で破断伸度の高い特性を有することが好ましく、破断強
度が3GPa以上で破断伸度が1.5%以上とすること
により、少ない使用量で高い補強効果が得られる。
【0036】そのような特性を有した炭素繊維糸を用い
ることにより、コンクリート表面の剥離防止においては
補強用織物1枚当たりの炭素繊維量は40〜150g/
2程度で十分な補強効果を発揮させることが出来る。
【0037】炭素繊維は、繊度が大きい程安価であるこ
とから出来る限り太い炭素繊維糸であることが好まし
く、150〜7000Texの太繊度であることが好ま
しい。さらには、350〜1800Texの繊度である
ことが好ましい。
【0038】繊度が7000Tex以上のさらに太い炭
素繊維糸にすることでさらに低コストが可能となるが、
そのような太繊度で低目付織物にしようとすと炭素繊維
の配列ピッチが非常に大きくなり、織物として剛性が小
さくなるために取り扱い性が悪い織物となる。
【0039】大きな間隔の炭素繊維糸間に補助糸を沢山
配列して組織させ、織物の剛性を高める手段も考えられ
るが、補助糸を沢山使用すると材料費がアップするし、
織物の生産速度がダウンすることから織物価格がアップ
する問題がある。
【0040】また、余りに太い炭素繊維糸を用いると、
その炭素繊維糸の箇所が厚みが大きくなり、コンクリー
ト面に貼り付けた表面を平滑にさせようとすると沢山の
樹脂が必要となり、施工費用もアップする問題がある。
【0041】炭素繊維糸は無よりの糸束断面が扁平な糸
を用い、撚りが入らないように織物にすることで、炭素
繊維糸同士の交錯部での厚みが低減でき、より平滑に成
形することができるので好ましい。
【0042】例えば、扁平状としてはフィラメント数が
6,000本の炭素繊維糸では糸幅が3〜6mm、1
2,000フィラメント数では4〜10mm程度であ
る。
【0043】炭素繊維糸の配列間隔、すなわち炭素繊維
糸のメッシュ間隔は用いる炭素繊維糸の太さと補強に必
要な炭素繊維の量により決まるものであるが、上記およ
び以下の目的からメッシュ間隔は20〜100mmと大
きな間隔のメッシュ状に配列させることが好ましい。
【0044】すなわち、メッシュ間隔が小さいとコンク
リート表面が光を透過しない炭素繊維で覆われることに
なるので、コンクリートの表面状態を観察出来ないこと
になり、貼り付けられた後のひび割れ発生やひび割れの
進展状態などコンクリートの劣化状態が把握できないこ
とになる。
【0045】一方、本発明で提案するように炭素繊維の
メッシュ間隔を20〜100mmと大きくしておくこと
により炭素繊維糸間に出来る大きな隙間からコンクリー
トの劣化状態を観察することができ、補強した後におい
ても危険を予知することが可能となる。
【0046】例えば、補強後に炭素繊維間に出来る透明
な部分からひび割れ、またはひび割れの進展状態が観察
されてコンクリート構造体を補修・補強する必要がある
と診断された際には、本発明の織物で補強したCFRP
を剥がし、ひび割れ内に樹脂注入するなどの補修を行っ
た後に必要な補強を行うことが出来る。
【0047】さらに、炭素繊維のメッシュ間隔を大きく
することにより、太い炭素繊維糸を用いても炭素繊維糸
は殆どクリンプを有しない織物構造となるので炭素繊維
の有する高強度が十分に発揮される。
【0048】本発明の補強用織物は、配列された炭素繊
維糸のたて糸とよこ糸間には樹脂が含浸された状態で透
明性となる繊維糸が複数本配列されている。
【0049】樹脂が含浸された状態で透明性となる繊維
糸としては、空気中では繊維表面が乱反射して透明性は
ないが、樹脂を含浸して繊維表面が樹脂で覆われること
で透明となる繊維であり、例えばガラス繊維であればコ
ンクリートの補修・補強に用いられているエポキシ樹脂
と屈折率がほぼ同じであるので樹脂が含浸されることに
より透明性となり、また熱収縮が小さい点からも好まし
い。
【0050】樹脂に顔料などを混ぜて樹脂に色が付けら
れる場合があるが、本願補強方法においては透明性が阻
害されるので色が付けられていない無色の樹脂を用いる
のが好ましい。
【0051】ここで、樹脂が含浸された状態で透明性を
示すことは、例えば本発明の織物1枚に樹脂をさせて硬
化板を作製し、その硬化板を新聞の上載せた際に新聞の
印字が読みとれる程度の透明性を有することである。
【0052】前記透明性を発揮する繊維糸を炭素繊維糸
間に配列して組織することにより、織物に剛性を付与さ
せることができるので施工時の織物の取り扱い性が優
れ、織物に皺が入ったりすることなくコンクリート面に
貼り付けることが出来、炭素繊維を真っ直ぐな状態にし
て補強することが出来る。
【0053】また、上記繊維糸は、樹脂が含浸された状
態で透明性となる繊維糸であるから、貼り付け後におい
ても互いに隣接する炭素繊維糸の間からコンクリートの
表面状態を観察することが可能である。
【0054】樹脂が含浸された状態で透明性となる繊維
糸をたて糸とよこ糸として配列するが、たて糸とよこ糸
のどちらか一方にガラスロービングの補強糸を含めるの
が好ましい。
【0055】炭素繊維糸間に配列する繊維糸は織物に剛
性を付与させることが目的であるから細い繊維糸を高密
度に配列して組織させることより剛性を得ることができ
るが、織物の生産性が低くなり、高価な織物になる問題
がある。
【0056】本発明は、例えば配列された炭素繊維間の
中間に炭素繊維糸の見掛け太さと同等太さのガラスロー
ビング糸を配列することによって、ガラスロービング糸
自身の高い曲げ剛性が付加されて、高い剛性を有した織
物を安価に得ることができる。
【0057】また、ガラスロービング糸は補強糸として
補強効果を発揮するものである。ガラス繊維はコンクリ
ートが有するアルカリに対して劣化されやすい問題があ
るが、炭素繊維の使用量を強度設計の基準にすることに
より解消される。
【0058】炭素繊維糸間に配列するガラスロービング
の補強糸の配列本数は炭素繊維糸の配列間隔により適宜
決めればよく、例えば炭素繊維糸の間隔が20〜40m
mであればガラスロービングを1本、間隔が40〜10
0mmであれば2〜3本を等間隔に配列するのが好まし
い。
【0059】また、ガラスロービング糸の繊度としては
用いる炭素繊維糸の見かけ太さと同等にすることによ
り、炭素繊維糸同士の交点、ガラスロービング同士また
は炭素繊維繊維糸とガラスロービング糸の交点のそれぞ
れの厚さが同等となり、コンクリート面に貼り付け後の
凹凸が小さく抑えられるので好ましい。
【0060】ガラスロービング糸の好ましい繊度として
は150〜2500Texが好ましく、さらに好ましく
は500〜1500Texの繊度である。
【0061】また、ガラスロービング糸はたて糸とよこ
糸に配列することにより一層剛性が得られるので好まし
いが、たて糸とよこ糸のどちらか一方であっても十分
で、織物製造面からはたて糸のみに配列させることによ
り、よこ糸を切り換えることなく製造できるので簡単で
あり、また織物を長く引き出した際、たて糸方向の剛性
が高められいるので織物が曲がったりすることなくコン
クリート面に貼り付けることが出来る。
【0062】上記ガラスロービング糸を炭素繊維糸の間
に配列させることによりガラスロービング自身の剛性に
より織物に剛性を得ることができるが、ガラスロービン
グの補強糸を沢山用いると織物目付が増大する問題があ
る。
【0063】織物目付が大きくなると織物の端部を持っ
た際に織物の自重で織物中央部が垂れ下がるために、コ
ンクリート面に炭素繊維糸を真っ直ぐな状態で貼り付け
られない問題がある。従って、炭素繊維糸間に配列する
ガラスロービングの補強糸を1〜3本に抑え、炭素繊維
糸間とガラスロービングの補強糸の間に樹脂が含浸され
た状態で透明性となる繊維糸であるガラスヤーンの補助
糸を複数配列させて組織させることが好ましい。
【0064】そうすることにより、たて糸とよこ糸の交
点における拘束力が大きくなり、織物の剛性がさらに増
大するし、また炭素繊維糸がずれたりすることがなく形
態安定した補強用織物が得られる。また、コンクリート
に樹脂を含浸させて貼り付けられた後でも炭素繊維糸間
は透明であるからコンクリート面の劣化を容易に観察す
ることが可能である。
【0065】ガラスヤーンからなる補助糸の太さとして
は20〜150Texの細繊度糸が好ましく、さらに好
ましい範囲としては60〜150Texの繊度である。
【0066】ガラスヤーンからなる補助糸の配列は炭素
繊維糸の間隔やガラスロービングの補強糸の配列本数に
よるが、炭素繊維糸間に2〜8本配列するのが好まし
い。
【0067】また、補助糸は強度を担うものではなく炭
素繊維糸のたて糸とよこ糸との交錯点での拘束力を得る
ためのものであるから、引張弾性率が7.5GPaと高
いガラスヤーンが好ましい。
【0068】前記配列されたたて糸とよこ糸の炭素繊維
糸、ガラスロービング糸およびガラスヤーンの補助糸は
それぞれ平織で組織されている。
【0069】平織はたて糸とよこ糸が1本交互に交錯し
合うのでたて糸とよこ糸の交点での拘束力が高く、織物
の形態安定性が増し、取り扱い性の優れた織物となる。
【0070】前記ガラスヤーンの補助糸に低融点ポリマ
ーが付着し、補助糸と交錯するたて糸および/またはよ
こ糸の交点で接着されていることが好ましい。
【0071】その様にたて糸とよこ糸の交点を接着させ
ることにより、織物としての剛性が付与され、織物取り
扱い時に炭素繊維糸が曲がったり、目ずれを起こすこと
なく炭素繊維糸を真っ直ぐに配向させた状態でコンクリ
ート面に貼り付けることが出来、一層高い補強効果を発
揮することが可能である。
【0072】補助糸に低融点ポリマーを付着させる方法
としては、ガラスヤーンの補助糸を芯糸とし、低融点の
熱可塑性ポリマー糸の被覆糸を用い、織物にした後、ヒ
ータで前記熱可塑性ポリマー糸の融点以上に加熱するこ
とにより、織糸の交点を簡単に接着させることが出来、
好ましい方法である。
【0073】また、溶融状態にした熱可塑性ポリマーを
補助糸の周りに連続的に付着させたコーテング糸を作製
し、その糸を用いて織物にした後、加熱して交点を接着
させることも可能である。
【0074】この時、熱可塑性ポリマーの付着量として
は補助糸に対して、5〜40重量%付着させることが好
ましい。
【0075】本発明の織物は、コンクリート表面に生じ
たひび割れが進展し、剥落するのを防止することが目的
であるから、炭素繊維を沢山使用する必要はなく、炭素
繊維の目付で40〜150g/m2 もあれば十分で、ガ
ラスロービングの補強糸とガラスヤーンの補助糸とをあ
わせて50〜300g/m2 が好ましい。
【0076】本発明はコンクリート構造体の表面に樹脂
を塗布し、その上から本発明の補強用織物を貼り付ける
と同時に織物を構成する各繊維糸に樹脂含浸させて補強
する補強方法が含まれる。
【0077】また、同織物に樹脂を含浸し、炭素繊維強
化樹脂(CFRP)として用いることもできる。
【0078】コンクリート構造体の補強方法としては、
コンクリート面の凸部を削り落とし、次いでコンクリー
ト面とCFRPとの接着性を向上させるためにエポキシ
系のプライマーを塗布する。プライマーが硬化した後、
コンクリート面に常温硬化型で、粘度が40〜200ポ
イズのエポキシ樹脂を塗布し、その上に本発明の織物を
置き、その上から含浸ローラにより織物に樹脂を含浸さ
せる。さらに、その上から前記エポキシ樹脂を塗布して
表面を平滑に仕上げることにより補強を行うことができ
る。
【0079】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。
【0080】実施例1 補強糸として、フィラメント数が12,000本(繊
度:800Tex)、引張強度が5GPa、破断伸度が
2.1%の無よりの高強度炭素繊維糸と、繊度が115
0Texのガラスロービング糸を用い、補助糸として繊
度が67.5Texのガラスヤーンに低融点ナイロン
5.6TexをS方向に200T/mのより数でシング
ル巻回の被覆糸を用いた。
【0081】炭素繊維糸をたて糸とよこ糸に32mmの
間隔で配列し、配列された炭素繊維糸のたて糸間の中央
にガラスロービング糸を1本配列させ、その炭素繊維糸
とガラスロービング糸の間にガラスヤーンの補助糸を2
本ずつ配列させた。
【0082】そして、炭素繊維糸のよこ糸間には低融点
ナイロンを被覆したガラスヤーンの補助糸を5本を均等
な間隔に配列させて図2に示す織物構造である平組織で
1m幅の織物を製織し、織物の巻き取りロールまでの間
で織機上に取り付けた遠赤外線ヒータで織物を加熱して
低融点ナイロンを溶融させて織糸の交点を低融点ナイロ
ンで接着させた。
【0083】炭素繊維の目付は50g/m2 で、織物全
体の目付は107g/m2 であった。
【0084】得られた織物は、炭素繊維糸の間隔が32
mmと大きいにも係わらず、たて糸の炭素繊維糸の間に
剛性のあるガラスロービング糸を配列し、しかも炭素繊
維糸とガラスロービング糸の間にガラスヤーンの補助糸
を配列してよこ糸の炭素繊維糸と交錯しているので非常
に剛性を有した取り扱いせいの良好な織物であった。
【0085】また、炭素繊維糸は補助糸との交錯部で低
融点熱可塑性ポリマーで接着されているので炭素繊維糸
がずれて蛇行するようなことはなかった。
【0086】同織物をエポキシ樹脂を用いてスレート板
に貼り付け実験を行ったところ、炭素繊維糸の部分はス
レート板の表面が見えないが、炭素繊維糸間に配列した
ガラスロービング糸とガラスヤーンの箇所はっきりとス
レート面を観察することができた。
【0087】比較例1 実施例と同様に、炭素繊維糸をたて糸とよこ糸に32m
mの間隔で配列し、平組織で製織した。
【0088】たて糸とよこ糸の交点の接着方法は、たて
糸およびよこ糸の炭素繊維糸に低融点ナイロン糸を引き
揃えて供給し、織物にした後、ヒータで溶融して交点を
接着を試みた。 製織時において、たて糸の炭素繊維糸
の密度が粗いためにたて糸が開口した際に既に打ち込ま
れたよこ糸を屈曲させ、よこ糸が大きく蛇行した織物に
なった。
【0089】また、織物のたて糸方向とよこ糸方向共に
粗密度で炭素繊維糸が配向しているだけであるから、形
態が非常に不安定で、ハンドレイアップ成形する際に取
り扱い難い結果であった。
【0090】
【発明の効果】本発明は太い炭素繊維糸をメッシュ状に
配列し、その炭素繊維糸間に樹脂が含浸した状態で透明
性を示す繊維糸を複数配列して組織させ、好ましくは前
記樹脂が含浸した状態で透明性を示す繊維糸のたて糸と
よこ糸の少なくともたて糸にガラスロービングの補強糸
を配列させているので、炭素繊維自身はメッシュ状の構
成をなしていても織物に剛性が付与され、取り扱い性に
優れ、炭素繊維糸を真っ直ぐに配向した状態でコンクリ
ート面に貼り付けることができる。
【0091】また、コンクリート面に貼り付けた後にお
いて、炭素繊維糸間に大きな面積の透明箇所が存在する
ので、コンクリート表面に発生するひび割れやひび割れ
の進展状態を観察することができ、コンクリート構造体
のメンテナンスが容易にできる。
【0092】さらに、糸値の安価な太い炭素繊維糸をメ
ッシュ状の配列させているので炭素繊維の使用量が少な
く、非常に安価で高い補強効果を発揮する補強織物を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補強用織物の実施例を示す正面図であ
る。
【図2】本発明の補強用織物の他の実施例を示す正面図
である。
【図3】本発明の補強用織物に樹脂を含浸した際の実施
例を示す正面図である。
【符号の説明】
1a、1b:たて糸の炭素繊維糸 2a、2b:よこ糸の炭素繊維糸 3 :たて糸のガラスロービング糸 4 :よこ糸のガラスロービング糸 5a、5b、・・:たて糸の補助糸 6a、6b、・・:よこ糸の補助糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E176 AA01 BB29 4L048 AA03 AA05 AA24 AA42 AA48 AA49 AA56 AB11 AB19 AC01 BA01 BA02 BA06 CA00 CA01 CA15 DA30 DA41 EB05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素繊維糸からなるたて糸とよこ糸が、メ
    ッシュ状に配列され、かつ、該たて糸と該よこ糸の間
    に、樹脂を含浸したときに透明性を示す繊維糸を複数配
    列して織物が組織されていることを特徴とする補強用織
    物。
  2. 【請求項2】前記織物の少なくともたて糸方向に、該樹
    脂を含浸したときに透明性を示す繊維糸として、ガラス
    ロービングの補強糸が用いられていることを特徴とする
    請求項1に記載の補強用織物。
  3. 【請求項3】前記織物の少なくともたて糸方向に、該樹
    脂を含浸したときに透明性を示す繊維糸として、ガラス
    ロービングの補強糸とガラスヤーンの補助糸が用いられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の補強用織物。
  4. 【請求項4】前記ガラスロービングの補強糸の太さが、
    150〜2500Texであり、ガラスヤーンの補助糸
    の太さが、20〜150Texであることを特徴とする
    請求項2または3に記載の補強用織物。
  5. 【請求項5】前記ガラスヤーンの補助糸に低融点ポリマ
    ーが付着されており、かつ、該低融点ポリマーが、補助
    糸と交錯するたて糸および/またはよこ糸の交点を接着
    固定していることを特徴とする請求項3または4に記載
    の補強用織物。
  6. 【請求項6】前記樹脂を含浸したときに透明性を示す繊
    維糸が、該炭素繊維糸の間に2〜10本配列されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の補強
    用織物。
  7. 【請求項7】前記炭素繊維糸が、20〜100mmの間
    隔で配列されてメッシュを構成していることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の補強用織物。
  8. 【請求項8】前記炭素繊維糸の太さが、150〜700
    0Texからなり、該織物の目付が50〜300g/m
    2 であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかい記
    載の補強用織物。
  9. 【請求項9】前記織物が、平織で組織されたものである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の補強
    用織物。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の補強用
    織物を用いてコンクリート構造体の補修・補強をするこ
    とを特徴とするコンクリート構造体の補強方法。
  11. 【請求項11】前記補強部分が、コンクリート構造体の
    表面である請求項10に記載のコンクリート構造体の補
    強方法。
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