JP2003118606A - 電気式パワーステアリングの制御装置 - Google Patents

電気式パワーステアリングの制御装置

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JP2003118606A
JP2003118606A JP2001318543A JP2001318543A JP2003118606A JP 2003118606 A JP2003118606 A JP 2003118606A JP 2001318543 A JP2001318543 A JP 2001318543A JP 2001318543 A JP2001318543 A JP 2001318543A JP 2003118606 A JP2003118606 A JP 2003118606A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアリングハンドルの操作中はハンドルの操
作性を軽くでき、ステアリングハンドルの非操作時に
は、車両が走行してもステアリングハンドルが勝手に操
舵されずに安定した走行を実現できる制御装置を提供す
る。 【解決手段】CPUにより、ステアリングハンドルが操
作中であると判断されると(S7のYES)、小さい幅
の不感帯N2がセットされる(S8,S9)。一方、E
PSセンサの検出値がほぼゼロの状態がt時間継続すれ
ば(S7のYES,S11のNO)、ステアリングハン
ドルが非操作中であると判断され、大きい幅の不感帯N
1がセットされる(S13)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バッテリフォー
クリフト、電気自動車等に搭載される電気式パワーステ
アリングの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バッテリフォークリフト等に搭載
される電気式パワーステアリングの制御装置は、ステア
リングハンドルの中立位置からの回転操作角を検出する
ポテンショメータ等から成るEPSセンサと、操舵輪へ
操舵トルクを供給し得るように配置されたパワーステア
リングモータと、EPSセンサの検出値に応じたモータ
出力値となるようにパワーステアリングモータを制御す
る制御部とを備えたものがある。
【0003】このような電気式パワーステアリングの制
御装置では、ステアリングハンドルが中立位置にあると
きにEPSセンサの検出値がゼロとなるように位置合わ
せが行われる。具体的には、ステアリングハンドルが操
作されずに中立位置にある状態で、EPSセンサの検出
値をゼロに維持したままポテンショメータをねじ等によ
りステアリングハンドル側に固定するが、その際ねじ止
め箇所にシムを介挿することで微妙な位置合わせを行っ
ている。
【0004】そして、図8に示すように、EPSセンサ
の検出値ゼロを中心として所定の数値範囲である所定幅
の不感帯Nを設け、EPSセンサの検出値が所定の数値
範囲内である場合はモータ出力値をゼロとする。また、
EPSセンサの検出値が不感帯N内にない場合はEPS
センサの検出値に所定のゲインを乗算してモータ出力値
を導出する。こうしてモータ出力値パターンMCを作成
してメモリ等に保持しておき、ステアリングハンドルの
回転操作に伴うEPSセンサの検出値に対応するモータ
出力値を読み出してパワーステアリングモータの出力制
御を行うようになっている。ここで、不感帯Nとは、E
PSセンサの検出値に対しモータ出力値をゼロとするE
PSセンサの検出値の数値範囲のことである。尚、図8
中のSHはステアリングハンドルの中立位置、ML,M
Rはメカエンドを示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の場合、
図8に示すように、不感帯Nの幅が一定値に固定されて
いるため、次のような問題点があった。
【0006】即ち、この不感帯幅が大きすぎる場合に
は、凹凸の多い路面を走行するときに、路面の凹凸の影
響によって操舵輪が振れても、EPSセンサの検出値に
その影響が現れることはないという利点がある半面、ス
テアリングハンドルと操舵輪の位置ずれが大きくなって
操作性が悪くなり、しかもEPSセンサの検出値とモー
タ出力値の関係で、ステアリングハンドルの操作時にハ
ンドルが重く感じるという欠点がある。特に、フォーク
リフト等の荷役車両にあっては、車両の向きを適切にし
て荷物の積み下ろしを行うことが必要であるため、荷物
の積み下ろしを行う際にはステアリングハンドルを微妙
に操作したり、切り替えししたりすることがある。従っ
て、ステアリングハンドルと操舵輪の位置ずれやステア
リングハンドルの操作時の重さは極めて大きな問題であ
る。
【0007】一方、不感帯幅が小さすぎる場合には、ス
テアリングハンドルと操舵輪の位置ずれが小さくなって
操作性が良好になるという利点がある半面、凹凸の多い
路面を走行するときに、路面の凹凸の影響によって操舵
輪が振れるとその影響がEPSセンサの検出値に現れ、
運転者がステアリングハンドルを操作していないにも拘
わらず勝手に操舵されてしまうという欠点がある。特
に、フォークリフト等の荷役車両にあっては、倉庫内の
通路といった比較的狭い場所を走行することがあるた
め、ステアリングハンドルを操作していないにも拘わら
ず勝手に操舵されると、車両が建物や周囲にある棚等に
接触する事故を起こすおそれがある。
【0008】そこで、本発明は、ステアリングハンドル
の操作中はハンドルの操作性を軽くでき、ステアリング
ハンドルの非操作時には、車両が走行してもステアリン
グハンドルが勝手に操舵されずに安定した走行を実現で
きる制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、ステアリングハンドルの中立位置か
らの回転操作角を検出する角度検出センサと、操舵輪へ
操舵トルクを供給しうるように配置されたパワーステア
リングモータとを備え、前記角度検出センサの検出値に
応じたモータ出力値となるように前記パワーステアリン
グモータを制御する電気式パワーステアリング装置にお
いて、前記ステアリングハンドルが非操作状態かどうか
を判断する判断部と、前記角度検出センサの検出値が所
定の数値範囲内である場合は前記モータ出力値をゼロと
する不感帯を設定すると共に、前記判断部により前記ス
テアリングハンドルが非操作状態にあると判断されたと
きには前記数値範囲を大きくして前記不感帯の幅を広
げ、前記ステアリングハンドルが操作状態にあると判断
されたときには前記数値範囲を小さくして前記不感帯の
幅を狭めるように制御する制御部とを備えていることを
特徴としている。
【0010】このような構成によれば、ステアリングハ
ンドルの操作中には、制御部によりモータ出力値の不感
帯幅が小さく変更され、ステアリングハンドルの非操作
時には、制御部によりモータ出力値の不感帯幅が大きく
変更される。
【0011】そのため、不感帯幅を小さくすることでス
テアリングハンドルと操舵輪の位置ずれが小さくなり、
ステアリングハンドルの操作中はハンドルの操作性を軽
くすることができる。
【0012】一方、不感帯幅を大きくすることで、凹凸
の多い路面を走行するときに、路面の凹凸の影響によっ
て操舵輪が振れても、角度検出センサの検出値にその影
響が現れることを防止でき、ステアリングハンドルの非
操作時には、凹凸の多い路面を車両が走行してもステア
リングハンドルが勝手に操舵されずに安定した走行を実
現することができる。
【0013】また、本発明は、前記判断部が、所定時間
をカウントするタイマを備えており、前記角度検出セン
サの検出値が前記数値範囲内である状態が前記タイマに
よりカウントされる前記所定時間継続した際に、前記ス
テアリングハンドルは非操作にあると判断することを特
徴としている。
【0014】このような構成によれば、ステアリングハ
ンドルの操作状態及び非操作状態を確実に判断すること
ができ、不感帯幅が頻繁に大小に切り換わることを防止
でき、不感帯幅をステアリングハンドルの操作、非操作
に応じて的確に変更することができる。
【0015】また、本発明は、前記制御部が、前記不感
帯の幅を大きく変更したときに前記パワーステアリング
モータに電気ブレーキをかけるべく前記パワーステアリ
ングモータを制御することを特徴としている。
【0016】このような構成によれば、ステアリングハ
ンドルの非操作時にパワーステアリングモータに電気ブ
レーキをかけるため、凹凸の多い路面を走行するときに
操舵輪が路面から受ける影響を抑制することができ、安
定した走行を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明をカウンタバランス型フ
ォークリフトに適用した場合の一実施形態について図1
ないし図6を参照して説明する。但し、図1はカウンタ
バランス型フォークリフトの斜視図、図2は制御系のブ
ロック図、図3は一部の結線図、図4及び図5は動作説
明図、図6は動作説明用フローチャートである。
【0018】本実施形態におけるカウンタバランス型フ
ォークリフトは、例えば図1に示すように構成されてい
る。即ち、車体1の運転席2に設けられた座席3の下方
にはバッテリ(図示せず)が搭載、収容され、このバッ
テリにより走行モータや油圧モータ(いずれのモータも
図示せず)に給電され、アクセルペダル4の踏み込みに
応じ、マイコン等から成る後述の制御装置からの出力指
令値に基づいて走行モータが駆動され、ディレクショナ
ルレバーの操作により設定された前方向または後方向に
車体1が走行する。
【0019】尚、5はステアリングハンドル、6はブレ
ーキペダルである。図2のブロック図に示すように、ス
テアリングハンドル5の回転軸には、ステアリングハン
ドル5の中立位置からの回転操作角を検出するポテンシ
ョメータ等から成る角度検出センサ(以下、これをEP
Sセンサと称する)7が取り付けられている。このと
き、ステアリングハンドル5が操作されずに中立位置に
ある状態で、EPSセンサ7の検出値をゼロに維持した
まま、EPSセンサ7がねじ等によりステアリングハン
ドル5側に固定されている。また、車体1にはパワース
テアリングモータ25が搭載され、操舵輪の向きを変え
るための回動機構を介して操舵輪と連結されている。
【0020】更に、図1に示すように、車体1の前部に
マスト8が伸縮自在に取り付けられ、このマスト8にリ
フトブラケット9を介して一対のL字状のフォーク10
が取り付けられている。そして、運転席2に設けられた
リフトレバー12の操作により、制御装置からの出力指
令値に基づいて油圧モータが駆動され、リフトシリンダ
が作動してマスト8が伸縮し、マスト8の伸縮によって
フォーク10が昇降する。また、運転席2には、リフト
レバー12のほかに、ティルトレバー14が設けられ、
このティルトレバー14の操作によりティルトシリンダ
が作動し、マスト8がティルト(傾動)してフォーク1
0がマスト8と共にティルトする。
【0021】次に、制御装置の構成について図2のブロ
ック図を参照して説明する。図2に示すように、EPS
センサ7からの検出信号が、アナログ/デジタル変換手
段(以下、A/Dと称する)21によりデジタル信号に
変換されて後に詳述するCPU22に取り込まれる。
【0022】また、図2に示すように、CPU22から
の制御信号がパラレル出力部(以下、POと称する)2
4を介して、永久磁石モータと後述するドライブ回路と
から成るパワーステアリングモータ25に出力され、E
PSセンサ7の検出値に応じたモータ出力値にパワース
テアリングモータ25が制御され、パワーステアリング
モータ25の駆動力によって操舵輪の操舵が行われる。
【0023】このとき、パワーステアリングモータ25
には、図3に示すような4個のFETT1,T2,T
3,T4から成るドライブ回路DRが設けられており、
PO24から各FETT1,T2,T3,T4のゲート
に出力される制御信号により、FETT1,T4がオン
してパワーステアリングモータ25にバッテリBからの
電流が通流され、パワーステアリングモータ25が正転
し、FETT3,T2がオンしてパワーステアリングモ
ータ25にバッテリBからの電流が通流され、パワース
テアリングモータ25が逆転する。そして、パワーステ
アリングモータ25の回転方向に応じた方向に揺動或い
は摺動するように、回動機構がパワーステアリングモー
タ25により駆動されると、その回動機構の動作により
操舵輪が回動されて操舵輪の向きが変えられる、いわゆ
る操舵が行われる。
【0024】更に、図2に示すように、RAM27が設
けられ、このRAM27にはEPSセンサ7の検出値が
ゼロとなるときのステアリングハンドル5の位置が基準
点として保持されるほか、CPU22による演算データ
等が一時的に記憶保持され、ROM28に予め格納され
ている所定の制御プログラムに従って、CPU22によ
り、パワーステアリングモータ25等の制御が行われ
る。
【0025】ところで、CPU22によるパワーステア
リングモータ25の制御処理について詳述すると、CP
U22は、モータ出力値として、EPSセンサ7の検出
値がゼロとなるときのステアリングハンドル5の位置を
中心に所定幅の不感帯を設定し、EPSセンサ7の検出
値に所定のゲインを掛け算し、所定の最大値を設定し
て、例えば図4に示すようなモータ出力値パターンMC
を作成する。このとき、モータ出力値の絶対値は最大出
力値以下に制限されており、こうして作成されたモータ
出力値パターンMCがRAM27に格納される。尚、図
4中のSHはステアリングハンドル5の中立位置、M
L,MRはメカエンドを表わしており、EPSセンサ7
の検出値がメカエンドML,MRを超えるようなときに
は、CPU22は、モータ出力値を強制的にゼロにする
などのエラー処理を行う。
【0026】そして、RAM27のモータ出力値パター
ンMCから、ステアリングハンドル5の回転操作に伴う
EPSセンサ7の検出値に対応するモータ出力値を読み
出してパワーステアリングモータ25の出力制御を行う
のである。
【0027】また、CPU22は、ステアリングハンド
ル5が非操作状態かどうかを判断し、ステアリングハン
ドル5が非操作であると判断し、ステアリングハンドル
5の非操作が継続する間、不感帯幅を大きくして図4に
示すような幅の大きな不感帯N1(例えば、ステアリン
グハンドル5の回転操作角に換算して±5゜)に変更す
る。一方、CPU22は、幅の大きな不感帯N1に変更
した後に、ステアリングハンドル5の操作があると判断
すれば、ステアリングハンドル5の操作が継続する間、
不感帯の幅を小さくして図5に示すような幅の小さな不
感帯N2(例えば、ステアリングハンドル5の回転操作
角に換算して±1゜)に変更する。このようなCPU2
2によるステアリングハンドル5の操作、非操作の判断
処理が判断部に相当し、不感帯の設定及びその幅の変更
処理が制御部に相当する。
【0028】このとき、CPU22は、内蔵のタイマに
より所定のt時間(例えば、t=100ms)をカウン
トし、EPSセンサ7の検出値がt時間(100ms)
ゼロ付近の規定範囲内に止まっているときに、ステアリ
ングハンドル5が非操作であると判断する。この規定範
囲としては、後で詳述するように、前回設定された不感
帯の範囲内とするのが好ましい。
【0029】更に、CPU22は、ステアリングハンド
ル5が非操作であると判断して幅の大きな不感帯N1を
設定したときに、パワーステアリングモータ25に電気
ブレーキをかけるように、例えばPO24からドライバ
回路DRのFETT2,T4(図3参照)のゲートに制
御信号を出力して両FETT2,T4をオンする。
【0030】また、CPU22は、ステアリングハンド
ル5の操作によるEPSセンサ7の検出値が、所定の最
大値よりも大きい(EPSセンサ7の検出値が正の値と
して扱われる場合)か最小値よりも小さい(EPSセン
サ7の検出値が負の値として扱われる場合)ときには、
エラー処理として、パワーステアリングモータ25のモ
ータ出力値をゼロにして強制停止させたり、運転席2
(図1参照)に設けられたLCDから成る表示部を制御
して警告表示したり、運転席2に設けられたLEDやブ
ザーなどを駆動して警報を発したりする。
【0031】次に、一連の動作について図6のフローチ
ャートを参照して説明すると、図6に示すように、まず
初期設定が行われ(S1)、CPU22によりEPSセ
ンサ7の検出値が取り込まれ(S2)、取り込まれたE
PSセンサ7の検出値が中間値である“0”以上か否か
の判定がなされ(S3)、この判定がYESであればス
テアリングハンドル5の回転方向が正転方向とされ(S
4)、判定結果がNOであればステアリングハンドル5
の回転方向が逆転方向とされる(S5)。
【0032】そして、ステップS4,S5の処理を経た
後はステップS6に移行し、EPSセンサ7の出力の絶
対値がとられる(S6)。これは、図4または図5に示
すモータ出力値パターンMCが、EPSセンサ7の検出
値がゼロの点を対称中心として対称であることから、一
方側(正転側)のモータ出力値パターンを作成するのに
必要な処理である。
【0033】その後、EPSセンサ7の検出値が前回設
定された不感帯の範囲内(ここでは、図4または図5に
示す不感帯N1,N2の半分に相当する範囲)か否かの
判定がなされ(S7)、この判定結果がNOであれば、
ステアリングハンドル5が操作中であると判断できるた
め、CPU22の内蔵タイマのカウント値がクリアされ
(S8)、小さい幅の不感帯N2(図5参照)がセット
され(S9)、ドライバ回路DR(図3参照)によるパ
ワーステアリングモータ25の電気ブレーキがオフされ
る(S10)。
【0034】一方、上記したステップS7の判定結果が
YESであれば、経過時間がt時間(100ms)以内
かどうかの判定がなされ(S11)、この判定結果がY
ESであれば、CPU22の内蔵タイマがカウントアッ
プされ(S12)、判定結果がNOであれば、ステアリ
ングハンドル5が非操作中であると判断できるため、大
きい幅の不感帯N1(図4参照)がセットされた後(S
13)、ドライバ回路DR(図3参照)によるパワース
テアリングモータ25の電気ブレーキがオンされる(S
14)。
【0035】続いて、上記したステップS10,S1
2,S14の処理を経た後、ステップS15に移行し、
EPSセンサ7の検出値が前回設定された不感帯N1ま
たはN2の範囲内(ここでは、不感帯N1,N2の半分
に相当する範囲)か否かの判定がなされ(S15)、こ
の判定結果がYESであれば、モータ出力値が“0”に
設定され(S16)、判定結果がNOであれば、不感帯
の設定がなされる(S17)。
【0036】その後、ステップS16,S17の処理を
経た後はステップS18に移行し、CPU22によりE
PSセンサ7の検出値に予め定められた所定ゲインが掛
け算されると共に、他方側(逆転側)のパターンが対称
に作成されてパワーステアリングモータ25のモータ出
力値パターンMCが作成され(S18)、このモータ出
力値パターンMCがRAM27に格納され、このモータ
出力値パターンMCから、ステアリングハンドル5の回
転操作(回転方向も含む)に伴うEPSセンサ7の検出
値に対応するモータ出力値が読み出され、読み出された
モータ出力値でパワーステアリングモータ25が出力制
御された後(S19)、上記したステップS2に戻る。
【0037】このように、ステアリングハンドル5の操
作中には、CPU22によりモータ出力値の不感帯幅が
小さく変更され、ステアリングハンドル5の非操作時に
は、CPU22によりモータ出力値の不感帯幅が大きく
変更される。
【0038】従って、上記した実施形態によれば、不感
帯幅を小さくすることでステアリングハンドル5と操舵
輪の位置ずれが小さくなり、ステアリングハンドル5の
操作中はハンドルの操作性を軽くすることができる。
【0039】一方、不感帯幅を大きくすることで、凹凸
の多い路面を走行するときに、路面の凹凸の影響によっ
て操舵輪が振れても、EPSセンサ7の検出値にその影
響が現れることを防止でき、ステアリングハンドル5の
非操作時には、凹凸の多い路面を車両が走行してもステ
アリングハンドル5が変化せずに安定した走行を実現す
ることができる。
【0040】更に、EPSセンサ7の検出値が予め定め
られたt時間(100ms)不感帯の範囲内に止まって
いるときに、ステアリングハンドル5が非操作であると
判断するため、ステアリングハンドル5の操作状態及び
非操作状態を確実に判断することができ、不感帯幅が頻
繁に大小に切り換わることを防止でき、不感帯幅をステ
アリングハンドル5の操作、非操作に応じて的確に変更
することができる。
【0041】また、ステアリングハンドル5の非操作時
にパワーステアリングモータ25に電気ブレーキをかけ
るため、凹凸の多い路面を走行するときに操舵輪が路面
から受ける影響を抑制することができ、安定した走行を
行うことができる。
【0042】なお、上記した実施形態では、図4及び図
5に示すように、EPSセンサ7の検出値に対するモー
タ出力値の関係が直線的に変化するようにした場合につ
いて説明したが、図7に示すように、EPSセンサ7の
検出値を2乗してEPSセンサ7の検出値に対するモー
タ出力値の関係が非線形になるようにした場合であって
も、本発明を同様に実施することができて上記した実施
形態と同等の効果を得ることができる。
【0043】更に、上記した実施形態では、永久磁石モ
ータへの電流の通流状態をドライブ回路DRにより切り
替えて電気ブレーキをかけるようにした場合について説
明したが、パワーステアリングモータ25とは別体の電
気式ブレーキ装置を設け、ステアリングハンドルの非操
作状態が所定時間継続したときに、この電気式ブレーキ
装置を作動させてパワーステアリングモータ25の制動
を行うようにしてもよい。
【0044】また、上記した実施形態では、EPSセン
サ7が所定の最大値を超えるか、最小値を下回るような
ときには、モータ出力値を強制的にゼロにするなどのエ
ラー処理を行うようにした場合について説明したが、こ
のようなエラー処理は必ずしも行わなくてもよい。
【0045】更に、上記した実施形態では、ステアリン
グハンドル5の非操作状態がt時間継続して幅の大きな
不感帯N1を設定したときに、パワーステアリングモー
タ25に電気ブレーキをオンするようにした場合につい
て説明したが、この電気ブレーキは必ずしもオンしなく
ても構わない。
【0046】また、上記した実施形態では、角度検出セ
ンサとしてポテンショメータ等から成るEPSセンサ7
を用いた場合について説明したが、角度検出センサは、
ステアリングハンドル5の回転操作角を検出できるもの
であれば、特にポテンショメータの使用したものに限定
されないことはいうまでもない。
【0047】更に、上記した実施形態では、本発明をカ
ウンタバランス型フォークリフトに提供した場合につい
て説明したが、本発明が適用できる上記したカウンタバ
ランス型以外にも、リーチ型フォークリフトを始めとす
る他の型式のフォークリフト、その他の電気自動車等の
電気車両一般にも適用できるのはいうまでもなく、この
場合も上記した実施形態と同等の効果を得ることができ
る。
【0048】また、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、不感帯幅を小さくすることでステアリングハン
ドルと操舵輪の位置ずれが小さくなり、ステアリングハ
ンドルの操作中はハンドルの操作性を軽くすることが可
能になる。一方、不感帯幅を大きくすることで、凹凸の
多い路面を走行するときに、路面の凹凸の影響によって
操舵輪が振れても、角度検出センサの検出値にその影響
が現れることを防止でき、ステアリングハンドルの非操
作時には、凹凸の多い路面を車両が走行してもステアリ
ングハンドルが変化せずに安定した走行を実現すること
が可能になる。
【0050】また、請求項2に記載の発明によれば、ス
テアリングハンドルの操作状態及び非操作状態を確実に
判断することができ、不感帯幅が頻繁に大小に切り換わ
ることを防止でき、不感帯幅をステアリングハンドルの
操作、非操作に応じて的確に変更することが可能にな
る。
【0051】また、請求項3に記載の発明によれば、ス
テアリングハンドルの非操作時にパワーステアリングモ
ータに電気ブレーキをかけるため、凹凸の多い路面を走
行するときに操舵輪が路面から受ける影響を抑制するこ
とができ、安定した走行を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるカウンタバラン
ス型フォークリフトの斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態における制御系のブロッ
ク図である。
【図3】この発明の一実施形態の一部の結線図である。
【図4】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図5】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図6】この発明の一実施形態の動作説明用フローチャ
ートである。
【図7】この発明の他の実施形態の動作説明図である。
【図8】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
5 ステアリングハンドル 7 EPSセンサ(角度検出センサ) 22 CPU(判断部、制御部) 25 パワーステアリングモータ N1,N2 不感帯 MC モータ出力値パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドルの中立位置からの
    回転操作角を検出する角度検出センサと、操舵輪へ操舵
    トルクを供給しうるように配置されたパワーステアリン
    グモータとを備え、前記角度検出センサの検出値に応じ
    たモータ出力値となるように前記パワーステアリングモ
    ータを制御する電気式パワーステアリング装置におい
    て、 前記ステアリングハンドルが非操作状態かどうかを判断
    する判断部と、 前記角度検出センサの検出値が所定の数値範囲内である
    場合は前記モータ出力値をゼロとする不感帯を設定する
    と共に、前記判断部により前記ステアリングハンドルが
    非操作状態にあると判断されたときには前記数値範囲を
    大きくして前記不感帯の幅を広げ、前記ステアリングハ
    ンドルが操作状態にあると判断されたときには前記数値
    範囲を小さくして前記不感帯の幅を狭めるように制御す
    る制御部とを備えていることを特徴とする電気式パワー
    ステアリングの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記判断部が、所定時間をカウントする
    タイマを備えており、前記角度検出センサの検出値が前
    記数値範囲内である状態が前記タイマによりカウントさ
    れる前記所定時間継続した際に、前記ステアリングハン
    ドルは非操作にあると判断することを特徴とする請求項
    1に記載の電気式パワーステアリングの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部が、前記不感帯の幅を大きく
    変更したときに前記パワーステアリングモータに電気ブ
    レーキをかけるべく前記パワーステアリングモータを制
    御することを特徴とする請求項1または2に記載の電気
    式パワーステアリングの制御装置。
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JP2007186085A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Nippon Yusoki Co Ltd 産業車両の操舵制御装置

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