JP2002193594A - 荷役車両 - Google Patents

荷役車両

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JP2002193594A
JP2002193594A JP2000396084A JP2000396084A JP2002193594A JP 2002193594 A JP2002193594 A JP 2002193594A JP 2000396084 A JP2000396084 A JP 2000396084A JP 2000396084 A JP2000396084 A JP 2000396084A JP 2002193594 A JP2002193594 A JP 2002193594A
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cargo handling
braking
command signal
vehicle
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JP2000396084A
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Kazufumi Kawashima
一史 川嶋
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Nippon Yusoki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的なブレーキ機構を設けなくても車両の
制動力を任意に調整すできるようにして、電磁ブレーキ
を用いたときのような制動時のショックを低減し、しか
も、制動をかける際に余分な労力を要しない荷役車両を
提供する。 【解決手段】 本発明に係る荷役車両は、車両走行用の
走行モータ35と、この走行モータ35を駆動する走行
モータ駆動部36と、操作ハンドル2の操作角度に応じ
て、この操作角度に対応した車両制動力調整用の指令信
号を出力する指令信号出力手段(ポテンショメータ)3
1と、この指令信号出力手段31から出力される制動力
調整用の指令信号に対応した電気制動力が走行モータ3
5に加わるように走行モータ駆動部36を制御する制御
手段37,39とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物の運搬や荷役
作業を行うための荷役車両に係り、特には、機械的なブ
レーキ機構を用いなくても車両制動力を任意に調整でき
るようにするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の荷役車両には、たとえば、図9に
示すようなローリフトトラックがある。このローリフト
トラックは、走行モータ、電磁ブレーキ、操舵機構等を
有する走行装置や、油圧シリンダを有する昇降装置(い
ずれも図示省略)などが内部に収納された車両本体1
と、この車両本体1の前端部において前後方向に揺動可
能に取り付けられたレバー式の操作ハンドル2と、車両
本体1の後方側に配置されて走行装置や昇降装置の駆動
源となるバッテリが格納されたバッテリ格納部3と、こ
のバッテリ格納部3の下部から後方に延びる左右一対の
フォーク4とを備える。そして、各フォーク4は、バッ
テリ格納部3の下方に配置されたリンク機構5を介し
て、車両本体1内部の油圧シリンダに連結されている。
【0003】また、車両本体1の下方にはドライブホイ
ール7が設けられ、また、各フォーク4の先端にはロー
ドホイール8が取り付けられており、これらのホイール
7,8によって車両本体1およびフォーク4が路面9上
に支持されている。
【0004】上記のレバー式の操作ハンドル2は、ステ
アリングアーム10と操作部11とからなる。ステアリ
ングアーム10は、その基端部が車両本体1に揺動可能
に取り付けられており、このステアリングアーム10が
図9の垂直あるいは水平に近いθ1またはθ3の角度範
囲にあるときには電磁ブレーキが作動し、両角度範囲θ
1,θ3の中間のθ2の角度範囲にあるときには電磁ブ
レーキが解除されるように構成されている(この点につ
いては後で更に詳述する)。
【0005】一方、操作部11は、ステアリングアーム
10の先端部に設けらており、この操作部11には、図
10に示すように、速度調節用のアクセルレバー14や
フォーク4を昇降させるための上昇用と下降用の各ボタ
ン15,16などが設けられている。
【0006】このような構成の従来のローリフトトラッ
クにおいて、車両本体1の前方側の路面9上に立った作
業者Mが、操作ハンドル2を前倒して電磁ブレーキを解
除した後、操作部11のアクセルレバー14を操作する
と、走行装置がドライブホイール7を駆動するので、こ
れに伴ってロードホイール8も回転してローリフトトラ
ックの走行速度が調節される。また、操作ハンドル2の
左右旋回操作によってドライブホイール7の向きが変化
される。さらに、上昇用と下降用の各ボタン15,16
を操作すると、これに伴い昇降装置の油圧シリンダの駆
動力がリンク機構5を介してフォーク4に伝達されてフ
ォーク4が昇降する。
【0007】次に、上記の操作ハンドル2の揺動操作に
伴う電磁ブレーキの作動および解除を行う機構部分につ
いて、図11を参照してさらに詳しく説明する。
【0008】操作ハンドル2のステアリングアーム10
は、その基端部が車両本体1の前端部のステアリンサポ
ート17に設けられた支軸18に回転自在に取り付けら
れるとともに、ステアリングアーム10の回転位置を規
制するためのストッパ用ボルト20に当接する当接部1
0a,10bが形成されており、これによって、ステア
リングアーム10は、前後方向に約90°の範囲で揺動
可能になっている。また、支軸18には、線バネ21が
巻回されていて、この線バネ21によって操作ハンドル
2が起立側に常時付勢されている。
【0009】さらに、支軸18には、カム22がステア
リングアーム10に連動して一体に回転するように取り
付けられている。カム22には、その外周の一部に径方
向に円弧状に迫り出した隆起部22aが設けられてお
り、このため、隆起部22aの周方向の前後には段差部
22bが形成されている。
【0010】一方、ステアリングサポート17のカム2
2に近接した位置には、ステアリングアーム10の傾斜
角度を検出するマイクロスイッチ23が配置され、この
マイクロスイッチ23のレバー24がカム22の外周に
摺接するように構成されている。
【0011】したがって、図11に示した構成におい
て、ステアリングアーム10がθ2の角度範囲に位置す
るときには、マイクロスイッチ23のレバー24がカム
22の隆起部22aに接触し、レバー24がこの隆起部
22aで押されてマイクロスイッチ23がオンする。こ
れに応じて、走行装置の電磁ブレーキが解除されてロー
リフトトラックは走行が可能になる。
【0012】これに対して、ステアリングアーム10が
θ1またはθ3の角度範囲に位置するときには、マイク
ロスイッチ23のレバー24がカム22の隆起部22a
の前後に位置する段差部22bに接触するので、レバー
24に対するカム22の押圧力が無くなり、その結果、
マイクロスイッチ23がオフする。これに応じて走行装
置の電磁ブレーキが作動してローリフトトラックの走行
が停止される。このように、操作ハンドル2の操作によ
って制動をかけることでローリフトトラックが不意に移
動するのを防止して、操作者Mの安全性を確保してい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
ローリフトトラックを代表とするこの種の運搬車両にお
いては、車両制動用として電磁ブレーキに依存している
ために、次のような課題が残されている。
【0014】すなわち、電磁ブレーキは、作動/解除の
2つの状態しかとれないので、たとえば、緩やかに制動
をかけたい場合でも、そのような緩やかな制動が難し
く、ブレーキ性能一杯の急激な制動がかかってしまう。
【0015】特に、この種の荷役車両では、重量物を運
搬することがあるので、その慣性力を考慮して電磁ブレ
ーキは、比較的大きな制動能力を持つように予め設定さ
れていることが多い。そして、このような大きな制動能
力をもつ電磁ブレーキによる制動が急激にかかると、シ
ョックが大きいので荷崩れを起こしたり、各ホイール
7,8のタイヤが早期に摩耗するなどの不都合を生じ
る。また、急激なショックがあると心理的にも不愉快で
ある。
【0016】一方、機械的なブレーキ機構として、従
来、たとえばディスクブレーキを用い、操作ハンドル2
の揺動操作に応じてディスクブレーキのブレーキパッド
がディスクに接触あるいは離間することで制動力を調整
する構成のものも提供されている。
【0017】このような機械的なブレーキ機構を用いる
と、制動力を任意に調整することが可能であるものの、
ブレーキ機構の構成が複雑化してコストアップになると
ともに、操作ハンドル2を揺動操作する際には、ブレー
キパッドを作動させる力も余分に必要になるため、操作
ハンドル2の操作に多大な労力を要し、操作者Mに疲労
を与えることにもなる。
【0018】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、機械的なブレーキ機構を設けなくても車
両の制動力を任意に調整することができ、これによっ
て、電磁ブレーキを用いたときのような制動時のショッ
クを低減することができ、しかも、制動をかける際に余
分な労力を要しない荷役車両を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次の構成を採用している。すなわち、
請求項1記載の発明に係る荷役車両は、車両走行用の走
行モータと、この走行モータを駆動する走行モータ駆動
部と、操作ハンドルの操作角度に応じて、この操作角度
に対応した車両制動力調整用の指令信号を出力する指令
信号出力手段と、この指令信号出力手段から出力される
制動力調整用の指令信号に対応した電気制動力が前記走
行モータに加わるように前記走行モータ駆動部を制御す
る制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0020】請求項2記載の発明に係る荷役車両は、請
求項1記載の構成において、前記指令信号出力手段は、
操作ハンドルを車体に対して水平あるいは垂直方向に押
し付ける力を検出する押付力検出手段を備えることを特
徴としている。
【0021】請求項3記載の発明に係る荷役車両は、請
求項2記載の構成において、前記押付力検出手段は、前
記操作ハンドルの操作角度を規制する弾性体でできたス
トッパ部材と、前記操作ハンドルの揺動操作に連動する
ポテンショメータとからなることを特徴としている。
【0022】請求項4記載の発明に係る荷役車両は、請
求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の構成にお
いて、前記制御手段による走行モータの電気制動力は、
回生制動またはプラギング制動に基づくものであること
を特徴としている。
【0023】請求項5記載の発明に係る荷役車両は、請
求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の構成にお
いて、前記荷役車両が、バッテリを駆動源とするローリ
フトトラックであることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、荷役車両として
のローリフトトラックに適用した場合の実施の形態につ
いて、図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態におけるローリ
フトトラックの操作ハンドル2の基端部に設けられてい
るカム機構部分を示す正面図、図2は図1のA−A線に
沿う断面図、図3は図2の要部のみを取り出して模式的
に示す説明図であり、図9ないし図11に示した従来技
術に対応する構成部分には同一を符号を付す。
【0026】この実施の形態において、操作ハンドル2
のステアリングアーム10は、その基端部が二股に分岐
されてなるブラケット部10cを有し、このブラケット
部10cに車体前端部のステアリンサポート17に設け
られた支軸18が嵌挿されており、これによってステア
リングアーム10のブラケット部10cが支軸18に回
転自在に取り付けられている。
【0027】一方、ステアリングサポート17の2箇所
には、ステアリングアーム10の回転位置を規制するた
めのゴムなどの弾性体でできたストッパ部材28a,2
8bが取り付けられている。また、ブラケット部10c
には、各ストッパ部材28a,28bにそれぞれ個別に
当接する当接部10a,10bが形成されており、これ
によって、ステアリングアーム10は、約90°の範囲
で揺動可能になっている。
【0028】さらに、支軸18には、図示しない線バネ
が巻回され、この線バネの両端がステアリングサポート
17に係止されており、これによって操作ハンドル2が
起立側に常時付勢されている。
【0029】また、支軸18には、カム29がステアリ
ングアーム10に連動して一体に回転するように取り付
けられている。このカム29は、その外周の一部に円弧
部29a、およびその円弧部29aの周方向の前後にお
いて径方向に沿って次第に迫り出した隆起部29bがそ
れぞれ形成されている。
【0030】一方、ステアリングサポート17のカム2
9に近接した位置には、カム29の揺動に応じて動作す
るポテンショメータ31が取り付けられている。このポ
テンショメータ31は、抵抗巻線などが内蔵された本体
部31aに対して可動ヘッド31bが出退可能に設けら
れており、この可動ヘッド31bがカム29の外周に摺
接している。そして、このポテンショメータ31の出力
特性は、可動ヘッド31bが本体部31a側に退入する
ほど検出出力(出力電圧)が大きく、逆に可動ヘッド3
1bが本体部31aからカム29側に向けて進出するほ
ど検出出力(出力電圧)が小さくなるように構成されて
いる。なお、このポテンショメータ31と上記のストッ
パ部材28a,28bとによって押付力検出手段が構成
される。
【0031】ここで、図3に示すように、ストッパ部材
28a,28bで規制されるステアリングアーム10の
可動角度範囲の中間を原点(0°)とし、ステアリング
アーム10を揺動して各当接部10a,10bがストッ
パ部材28a,28bにそれぞれ当接するまでの角度を
±αとする。また、ストッパ部材28a,28bはゴム
などの弾性体でできているので、当接部10a,10b
がストッパ部材28a,28bに当接した後もさらにス
テアリングアーム10を回転して押し込むことができる
ので、ストッパ部材28a,28bに当接した後の押し
込み限界までの角度を±βとする。
【0032】この場合において、操作ハンドル2の操作
に伴うステアリングアーム10の揺動角度θとポテンシ
ョメータ31の出力pとは、図4に示すような関係とな
っている。
【0033】すなわち、ステアリングアーム10の揺動
角度θが−α≦θ≦αの角度範囲にあるとき、ステアリ
ングアーム10は、その各当接部10a,10bがスト
ッパ部材28a,28bに当接するまでの角度範囲内に
あるが、この角度範囲内では、ポテンショメータ31の
可動ヘッド31bがカム29の円弧部29aにのみ接触
する。そのため、可動ヘッド31bは、カム29の円弧
部29aで押圧されることなく本体部31aから十分に
進出しており、その結果、ポテンショメータ31の検出
出力pは零になる。
【0034】一方、ステアリングアーム10の揺動角度
θがα<θ≦α+βまたは、−(α+β)≦θ<−αの
角度範囲にあるとき、ステアリングアーム10は、その
各当接部10a,10bが各ストッパ部材28a,28
bに当接してからさらに押し込まれた状態になってい
る。そして、この角度範囲内では、ポテンショメータ3
1の可動ヘッド31bがカム29の隆起部29bに接触
して隆起部29bで押圧されるようになる。そして、ス
テアリングアーム10の各当接部10a,10bを各ス
トッパ部材28a,28bに押し込む程、可動ヘッド3
1bが本体部31a側へ退入されるので、ポテンショメ
ータ31の検出出力pが直線状に増加する。このよう
に、ポテンショメータ31の検出出力pは、ステアリン
グアーム10の押し込み力に比例した値として得られる
ことになる。
【0035】図5は本発明の実施の形態におけるローリ
フトトラックの制御系のブロック図である。図5におい
て、14は速度調節用のアクセルレバー(図10参
照)、31は前述のポテンショメータ、33は走行速度
検出器測用の速度検出器、34は車両制動用の電磁ブレ
ーキ、35は車両走行用の走行モータで、ここでは直流
電動機が適用されている。36は走行モータ35をパル
ス駆動する走行モータ駆動部、37は走行モータ駆動部
36によるパルス駆動を制御して走行モータ35の回転
速度を制御する速度制御回路である。また、38はポテ
ンショメータ31の検出出力pと走行モータ35に対す
る回生制動力Bとの関係を示すデータ(図7参照)が予
め記憶されたメモリである。
【0036】39は上述のアクセルレバー14、ポテン
ショメータ31、および速度検出器33からの各出力信
号に基づいて電磁ブレーキ34や走行モータ駆動部36
を制御するマイクロコンピュータなどで構成されるコン
トローラである。なお、このコントローラ39は、上記
の制御だけでなく、図10に示した上昇用と下降用の各
ボタン15,16の操作に応じて油圧シリンダを制御し
てフォーク4を昇降させたり、操作ハンドル2の左右旋
回操作によってステアリングモータを制御してドライブ
ホイール7の向きを調節する制御も行う。40は各部の
電源となるバッテリである。そして、上述の速度制御回
路37とコントローラ39とが特許請求の範囲における
制御手段に対応している。
【0037】図6は上記の走行モータ35、走行モータ
駆動部36、および速度制御回路37を含む回路構成図
である。走行モータ駆動部36は、FETなどの5つの
スイッチング素子Q1〜Q5を備えて構成されている。
また、速度制御回路37は、走行モータ駆動部36の各
スイッチング素子Q1〜Q5にPWM信号を出力してこ
れらのスイッチング素子Q1〜Q5をスイッチング制御
することで、バッテリ40から走行モータ35に供給さ
れる電力を調整して走行モータ35の回転速度を制御す
るようになっている。なお、35aは走行モータ35の
ロータ、ステータ等を含む本体部、35bは走行モータ
35の駆動コイル、41は走行モータ駆動部36のスイ
ッチング動作に伴って生じるサージ電圧を吸収するため
のコンデンサである。
【0038】次に、操作ハンドル2の揺動操作に伴う車
両制動の制御手順について、図8に示すフローチャート
を参照して説明する。なお、図中Sはステップを意味す
る。
【0039】車両の走行制御モードにおいて、まず、コ
ントローラ39は、ポテンショメータ31の検出出力p
があるか否かを判断する(S1)。ポテンショメータ3
1の検出出力pが無いときには、図3において操作ハン
ドル2のステアリングアーム10の揺動角度θが−α≦
θ≦αの角度範囲にあることを意味するから(図4参
照)、引き続いて、コントローラ39は、アクセルレバ
ー14が走行位置にあるか否かを判断する(S2)。ア
クセルレバー14が走行位置にあれば電磁ブレーキ34
を解除した後(S3)、通常走行制御に移行する(S
4)。
【0040】この通常走行制御では、コントローラ39
は、アクセルレバー14の操作に応じて速度制御回路3
7に速度制御信号を出力し、これに応じて速度制御回路
37は、走行モータ駆動部36のスイッチング素子Q1
〜Q5の内、たとえば正転の場合にはQ1とQ4、逆転
の場合にはQ2とQ3にPWM信号を出力してスイッチ
ング制御を行う。
【0041】一方、ステップ2でアクセルレバー14が
走行位置にないときには、ローリフトトラックが不意に
移動するのを防止するために、電磁ブレーキ34を作動
して確実に制動をかける(S5)。
【0042】また、ステップ1でポテンショメータ31
からの検出出力pが得られているときには、図3におい
て操作ハンドル2のステアリングアーム10の揺動角度
θがα<θ≦α+βまたは、−(α+β)≦θ<−αの
角度範囲にあることを意味するから(図4参照)、この
ときには、コントローラ39は、その検出出力pを取り
込んだ後(S6)、引き続いて、速度検出器33の信号
出力に基づいて車両が回生制動が可能な速度であるか否
かを判断し(S7)、コントローラ39は、回生制動制
御に移行する(S8)。
【0043】この回生制動制御において、コントローラ
39は、メモリ38に予め記憶されているポテンショメ
ータ31の検出出力pと走行モータ35に対する回生制
動力Bとの関係を示すデータ(図7参照)に基づいて、
先にポテンショメータ31から取り込んだ検出出力pi
に対応する回生制動力Biを決定する。そして、コント
ローラ39は、この決定した回生制動力Biに対応した
速度制御信号を速度制御回路37に出力する。
【0044】これに応じて速度制御回路37は、走行モ
ータ駆動部36のスイッチング素子Q1〜Q5に対して
PWM信号を出力してスイッチング制御を行ない、回生
制動力を調整する。このような回生制動力の制御におい
ては、電磁ブレーキ34をかけるとき程の急激な速度変
化は起こらず、比較的緩やかに制動がかかるので、荷崩
れを起こしたり、各ホイール7,8のタイヤが早期に摩
耗するといった不都合を回避することができる。
【0045】なお、この実施の形態では、操作ハンドル
2の操作角度を規制するストッパ部材28a,28bと
操作ハンドル2の揺動操作に連動するポテンショメータ
31とで押付力検出手段を構成しているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、たとえば、ストッパ部材
28a,28bに加圧導電性ゴムを用いることでステア
リングアーム10の押圧力を検出する押付力検出手段を
構成することもできる。また、指令信号出力手段として
は、ステアリングアーム10の支軸18の回転トルクを
検出することで、その検出出力を車両制動力調整用の指
令信号とすることができる。さらには、単にボリューム
を設け、このボリュームを調整することで車両制動力調
整用の指令信号を出力するような構成とすることも可能
である。
【0046】また、この実施の形態において、コントロ
ーラ39は、速度検出器33の出力に基づいて回生制動
が可能か否かを判断するようにしているが、走行モータ
35の駆動軸の回転トルクを検出したり、あるいは走行
モータ35に流れる電流を検出することで、回生制動の
可否を判断することも可能である。
【0047】さらに、この実施の形態では、電気制動を
かける手段として走行モータ35の回生制動を利用した
が、これに限らず、走行モータ35への印加電圧を正負
逆にして電気制動をかける、いわゆるプラギング制動を
利用することもできる。
【0048】さらにまた、この実施の形態では、走行モ
ータ35として、直流電動機を使用しているが、交流電
動機を使用することも可能である。また、ここでは、荷
役車両としてローリフトトラックを例にとって説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、フォー
クリフト、搬送車など、走行モータ35を備えた荷役車
両について広く適用することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の荷役車両によれば、電気制動に
よる制動力を任意に調整できるため、電磁ブレーキのよ
うな急激な制動がかかるのを防止できる。このため、制
動時のショックを低減でき、その結果、荷崩れを起こす
ことがない。しかも、乗り心地も改善される。また、各
ホイールのタイヤが早期に摩耗するのが防止できるた
め、長寿命化を図ることができる。
【0050】さらに、機械的なブレーキ機構を設けなく
ても、制動力を調整できるため、簡単な構成で実現で
き、コストダウンが図れ、しかも、制動をかける際に余
分な労力を要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるローリフトトラッ
クの操作ハンドルの基端部のカム機構部分を示す正面図
である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2の要部のみを取り出して模式的に示す説明
図である。
【図4】ステアリングアームの揺動角度とポテンショメ
ータの検出出力との関係を示す特性図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるローリフトトラッ
クの制御系のブロック図である。
【図6】図5の制御系の走行モータ、走行モータ駆動
部、および速度制御回路を含む具体的な回路構成図であ
る。
【図7】メモリに予め記憶されているポテンショメータ
の検出出力と走行モータの回生制動力との関係を示す特
性図である。
【図8】操作ハンドルの揺動操作に伴う車両制動の制御
手順を示すフローチャートである。
【図9】従来のローリフトトラックの全体を示す側面図
である。
【図10】従来のローリフトトラックの操作ハンドルの
操作部を示す平面図である。
【図11】従来のローリフトトラックにおいて、操作ハ
ンドルのステアリングアームの基端部を車体へ取り付け
た状態を拡大して示す側面図である。
【符号の説明】
1 車両本体 2 操作ハンドル 10 ステアリングアーム 11 操作部 31 ポテンショメータ(指令信号出力部) 33 速度検出器 34 電磁ブレーキ 35 走行モータ 36 走行モータ駆動部 37 速度制御回路 38 メモリ 39 コントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行用の走行モータと、 この走行モータを駆動する走行モータ駆動部と、 操作ハンドルの操作角度に応じて、この操作角度に対応
    した車両制動力調整用の指令信号を出力する指令信号出
    力手段と、 この指令信号出力手段から出力される制動力調整用の指
    令信号に対応した電気制動力が前記走行モータに加わる
    ように前記走行モータ駆動部を制御する制御手段と、を
    備えることを特徴とする荷役車両。
  2. 【請求項2】 前記指令信号出力手段は、操作ハンドル
    を車体に対して水平あるいは垂直方向に押し付ける力を
    検出する押付力検出手段を備えることを特徴とする請求
    項1記載の荷役車両。
  3. 【請求項3】 前記押付力検出手段は、前記操作ハンド
    ルの操作角度を規制する弾性体でできたストッパ部材
    と、前記操作ハンドルの揺動操作に連動するポテンショ
    メータとからなることを特徴とする請求項2記載の荷役
    車両。
  4. 【請求項4】 前記制御手段による走行モータの電気制
    動力は、回生制動またはプラギング制動に基づくもので
    ある、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか1項に記載の荷役車両。
  5. 【請求項5】 前記荷役車両が、バッテリを駆動源とす
    るローリフトトラックである、ことを特徴とする請求項
    1ないし請求項4のいずれか1項に記載の荷役車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006124124A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Nippon Yusoki Co Ltd 産業車両の走行制御装置

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