JP2003117481A - 複層塗膜形成方法 - Google Patents
複層塗膜形成方法Info
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Abstract
フロップ性、光輝感などにすぐれたメタリック塗膜を形
成することのできる複層塗膜形成方法を提供すること。 【解決手段】 被塗物に水性熱硬化性ベース塗料(A)
を塗装し、形成される塗膜の固形分含有率が40重量%
以上である状態で、その塗面に水性メタリック塗料
(B)及びクリヤ塗料(C)を順次塗り重ねることを特
徴とする複層塗膜形成方法。
Description
配向性及び緻密感にすぐれ、しかもフリップフロップ
(ff)性及び光輝感などが良好なメタリック塗膜を形
成せしめることができる複層塗膜形成方法に関する。
溶剤系メタリック塗料及びクリヤ塗料を塗装し、加熱し
てこの3層塗膜を同時に硬化せしめる3コート1ベイク
方式(3C1B)によるメタリック感を有する複層塗膜
の形成方法は公知である。この方法は、塗膜を硬化させ
るための加熱工程が1回で済むので省力化には好都合で
あるが、ベース塗料の未硬化塗面にメタリック塗料を塗
装するとメタリック顔料の配向性が乱れ、緻密感が劣
り、しかもff性及び光輝感なども十分でないという欠
点が生ずる。
ク感を有する複層塗膜の形成方法における上記の如き欠
点を解消することである。
を行った結果、今回、ベース塗料及びメタリック塗料と
して水性塗料を使用し、かつ、水性ベース塗料の塗膜の
固形分含有率が40重量%以上である状態で、その塗面
に水性メタリック塗料及びクリヤ塗料を順次塗り重ねる
ことにより、上記の目的を達成することができることを
見出し、本発明を完成するに至った。
熱硬化性ベース塗料(A)を塗装し、形成される塗膜の
固形分含有率が40重量%以上である状態で、その塗面
に水性メタリック塗料(B)及びクリヤ塗料(C)を順
次塗り重ねることを特徴とする複層塗膜形成方法が提供
される。
「本方法」という)についてさらに詳細に説明する。
塗物は、その形状、材質等に特に制限はなく、例えば、
乗用車、軽自動車、オートバイなどの自動車の金属製又
はプラスチック製の車体外板部が好適なものとして例示
される。これらの被塗物には、本方法を適用するに先立
ち、既知の材料及び方法を用いて化成処理、下塗り塗
装、中塗り塗装などを行なってもよく、本発明における
「被塗物」には、このような処理、塗装が施された基材
も包含される。
塗り塗料及び場合によりさらに中塗り塗料などをあらか
じめ塗装してなる被塗物に、水性熱硬化性ベース塗料
(A)を塗装し、適宜乾燥し、その塗膜の固形分含有率
が40重量%以上である状態で、その塗面に水性メタリ
ック塗料(B)及びクリヤ塗料(C)を順次塗装してメ
タリック感を有する複層塗膜を形成する方法である。
に従い、メタリック塗料(B)に先立って被塗物に塗装
される塗料であり、水性媒体を含有する熱硬化性ベース
塗料である。具体的には、熱硬化性樹脂成分、着色顔
料、水などを含有し、ソリッドカラー調、メタリック
調、光干渉性などの着色塗膜を形成することができる液
状塗料があげられる。
架橋性官能基及びカルボキシル基などの親水性官能基を
有する、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹脂と、メ
ラミン樹脂、ブロックポリイソシアネート化合物などの
架橋剤とからなるそれ自体既知の塗料用樹脂組成物を使
用することができる。基体樹脂は、一般に、10〜20
0、特に30〜120の範囲内の水酸基価、5〜15
0、特に15〜100の範囲内の酸価、及び2000〜
1000000、特に3000〜50000の範囲内の
数平均分子量を有していることが好ましい。基体樹脂と
架橋剤との配合割合は、通常、この両成分の合計固形分
重量に基いて、基体樹脂は50〜90%、特に60〜8
0%、架橋剤は50〜10%、特に40〜20%の範囲
内にあるのが適している。
水性官能基としてのカルボキシル基を中和することによ
り水溶化又は水分散化することができるが、カルボキシ
ル基を中和するための中和剤としては、例えば、アンモ
ニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、
イソプロピルアミン、ブチルアミン、2−エチルヘキシ
ルアミン、シクロヘキシルアミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ジブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルア
ミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミン、エ
チレンジアミン、モルホリン、N−アルキルモルホリ
ン、ピリジン、モノイソプロパノールアミン、メチルエ
タノールアミン、メチルイソプロパノールアミン、ジメ
チルエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルエ
タノールアミン、トリエタノールアミンなどがあげられ
る。これらの中和剤は1種又は2種以上を組み合わせて
使用することができる。中和剤の使用量は、基体樹脂中
のカルボキシル基に対して、通常、0.1〜2当量、
0.3〜1.2当量の範囲内が適している。
ー顔料、メタリック顔料、光干渉性顔料などが包含さ
れ、塗料用顔料としてそれ自体既知のものを使用するこ
とができる。例えば、酸化チタン、亜鉛華、リトポン、
アンチモン白、カーボンブラック、アセチレンブラッ
ク、ランプブラック、ナフトールエローS、ハンザエロ
ー、ピグメントエローL、ベンジジンエロー、パーマネ
ントエロー、クロムオレンジ、クロムバーミリオン、パ
ーマネントオレンジ、酸化鉄、アンバー、ベンガラ、鉛
丹、パーマネントレッド、キナクリドン系赤顔料、コバ
ルト紫、ファストバイオレット、メチルバイオレットレ
ーキ、群青、紺青、コバルトブルー、フタロシアニンブ
ルー、インジゴ、クロムグリーン、ピグメントグリーン
B、フタロシアニングリーンなどのソリッドカラー顔
料;アルミニウム、酸化アルミニウム、オキシ塩化ビス
マス、ニッケル、銅などのフレーク又は蒸着片、雲母フ
レーク、酸化チタン被覆雲母フレーク、酸化鉄被覆雲母
フレークなどのメタリック顔料を好適に使用することが
できる。
酸バリウム、炭酸カルシム、石膏、クレー、シリカ、ホ
ワイトカーボン、珪藻土、タルク、炭酸マグネシウム、
アルミナホワイト、グロスホワイト、マイカ粉などの体
質顔料等も配合することができる。
含有せしめることにより、その単独硬化塗膜の下地白黒
隠蔽膜厚が20μm以下、好ましくは15μm以下、さ
らに好ましくは13μm以下になるように調整されてい
ることが好ましい。ここで、「下地白黒隠蔽膜厚」は、
塗料を白黒の格子模様を有する塗面に塗装し、その塗膜
を透かして白黒格子模様が見えなくなる最小硬化膜厚の
ことである。
に必要に応じて、親水性有機溶剤を含有せしめることが
できる。その際に使用しうる親水性有機溶剤としては、
20℃において、水100重量部あたり50重量部以上
溶解することができる有機溶剤が包含され、具体的に
は、例えば、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢
酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、メチルアルコール、エチルアルコール、アリル
アルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、第3ブチルアルコール、エチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、2,3−ブチレングリコール、ヘキシレン
グリコール、ヘキサンジオール、ジプロピレングリコー
ル、アセトン、ジアセトンアルコールなどがあげられ
る。このうち沸点が180〜200℃の範囲内に含まれ
る溶剤が特に好適である。親水性有機溶剤の配合比率
は、通常、熱硬化性樹脂成分100重量部(固形分)あ
たり、20〜150重量部、特に30〜90重量部の範
囲内が適している。
述べた熱硬化性樹脂成分、着色顔料などの成分を水性媒
体に混合分散せしめることにより調製することができ、
塗装時における固形分含有率は、一般に、15〜50重
量%、特に18〜35重量%の範囲内にあるのが好まし
い。また、水と親水性有機溶剤との比率は、塗装時にお
いて、この両成分の合計重量に基いて、水は50〜10
0%、好ましくは70〜95%、より好ましくは75〜
90%、親水性有機溶剤は50〜0%、好ましくは30
〜5%、より好ましくは25〜10%の範囲内にあるの
が適している。さらに、ベース塗料(A)には、上記の
親水性溶剤に加えて、疎水性有機溶剤を本発明の目的を
阻害しない範囲内で併用することができ、その配合比率
は 親水性有機溶剤と水との混合液100重量部あた
り、30重量部以下、特に20重量部以下であることが
好ましい。
に、エアスプレー、エアレススプレー、静電塗装などの
方法により塗装することができる。その膜厚は塗装製品
の使用目的等に依存して広範囲にわたって変えることが
できるが、通常、下地隠蔽膜厚と同程度又はそれ以上が
好ましく、具体的には、例えば、硬化塗膜を基準にし
て、20μm以下、好ましくは15μm以下、さらに好
ましくは13μm以下が適している。
(A)を上記のようにして塗装し、その塗膜を、実質的
に三次元に架橋硬化させることなく未硬化の状態で、固
形分含有率が40重量%以上、好ましくは50〜100
重量%、より好ましくは50〜80重量%の範囲内にな
るように乾燥させた後、その塗面に水性メタリック塗料
(B)が塗装される。
有率を上記の範囲内に調整する方法としては、例えば、
固形分含有率が40重量%以上のベース塗料(A)を用
いるか、形成された塗膜を室温で放置するか、約50〜
約100℃の温度で1〜30分間程度強制乾燥するなど
の方法があげられ、後者の強制乾燥方法が効率的で特に
好ましい。本方法において、ベース塗料(A)の塗膜の
固形分含有率が40重量%よりも低い状態の塗面にメタ
リック塗料(B)を塗装すると、このメタリック塗料
(B)に含まれているメタリック顔料の配向性が不均一
になり、しかもff性や緻密感が低下する傾向がある。
い、固形分含有率を上記のように調整してなるベース塗
料(A)の未硬化塗膜面に塗装されるものであり、具体
的には、熱硬化性樹脂成分、メタリック顔料及び水を必
須成分として含有し、さらに必要に応じて、親水性有機
溶剤、メタリック顔料以外の着色塗料、体質顔料などを
配合してなる水性液状塗料を使用することができる。上
記成分のうち、熱硬化性樹脂成分及び親水性有機溶剤と
しては、水性 熱硬化性ベース塗料(A)の説明におい
て例示したものが同様に使用可能である。
感を示す光輝性顔料及び光干渉模様を示す光干渉性顔料
などが包含される。具体的には、例えば、アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、塩化オキシビスマス、ニッケ
ル、銅などのフレーク又は蒸着片、雲母フレーク、酸化
チタン被覆雲母フレーク、酸化鉄被覆雲母フレークなど
が好適に使用できる。これらのメタリック顔料として
は、長手方向寸法が1〜100μm、特に5〜40μ
m、厚さが0.0001〜5μm、特に0.001〜2
μmの範囲内にあるものが適している。
用目的等に依存して広範囲にわたって変えることができ
るが、一般には、熱硬化性樹脂成分100重量部(固形
分)あたり、3〜100重量部、特に5〜80重量部の
範囲内が適している。また、親水性有機溶剤の配合比率
は、塗装時において、通常、熱硬化性樹脂成分100重
量部あたり、1〜20重量部、特に5〜10重量部の範
囲内が適している。さらに、水と親水性有機溶剤との比
率は、塗装時において、この両成分の合計重量に基い
て、水は50〜100%、好ましくは70〜95%、よ
り好ましくは75〜90%、親水性有機溶剤は50〜0
%、好ましくは30〜5%、より好ましくは25〜10
%の範囲内にあるのが適している。
水性有機溶剤に加えて、疎水性有機溶剤を併用すること
も可能であり、その含有量は親水性有機溶剤100重量
部あたり、50重量部以下、特に30重量部以下である
ことが好ましい。
ける固形分含有率を、通常、1〜50重量%、特に3〜
40重量%に調整し、エアスプレー、エアレススプレ
ー、静電塗装などの方法により塗装することができる。
その膜厚は塗装製品の使用目的等に応じて変えることが
できるが、一般には、0.5〜40μm、特に1〜20
μmの範囲内が適している。
(A)を塗装し、その塗膜を固形分含有率が40重量%
以上になるように乾燥してから、その塗面に水性メタリ
ック塗料(B)を塗装することにより、水性メタリック
塗料(B)の塗膜中の水分などが下層に隣接する水性熱
硬化性ベース塗料(A)の塗膜中にすみやかに吸収さ
れ、その結果、メタリック顔料が塗面に対して平行にか
つ緻密に配向しやすく、しかもff性及び光輝感なども
改良されるという効果を奏する。
ス塗料(A)の未硬化塗膜とその上に塗り重ねた水性メ
タリック塗料(B)の未硬化とからなる複層塗膜の転球
式粘度測定法に基づく粘度が、104〜105センチポイ
ズの範囲内であることが好ましい。
塗料(A)の未硬化塗膜とその上に塗り重ねた水性メタ
リック塗料(B)の未硬化とからなる2層塗膜につい
て、下記の方法で行なわれる。
水性熱硬化性ベース塗料(A)を硬化塗膜で膜厚10〜
15μmにエアスプレー塗装し、70〜80℃で1〜1
5分間強制乾燥して固形分含有率を60〜80重量%の
範囲内に調整し、ついでその塗面に固形分含有率20〜
30重量%の水性メタリック塗料(B)を硬化塗膜で7
〜13μmの膜厚に塗装し、20℃で1分間経過した
時、同温度において、角度Cosθ=2/3に保持し、
重量0.45±0.001g、直径0.48±0.01
cmの鋼球を塗面に置き、鋼球が15秒間転がった距離
(cm)を測定し、その測定値を下記式にあてはめて、
その複層塗膜の粘度を算出する。
og・センチポイズ) 本方法に従えば、水性熱硬化性ベース塗料(A)及び水
性メタリック塗料(B)を塗装した後、室温で数分間以
内放置してから、又は室温以上120℃以内の温度でプ
レヒートしてから、メタリック塗料(B)の未硬化塗面
にクリヤ塗料(C)が塗装される。
に塗装されるクリヤ塗料(C)は、無色透明又は有色透
明の塗膜を形成するものであり、具体的には、熱硬化性
樹脂成分を必須成分とし、さらに必要に応じて、有機溶
剤及び/又は水、着色顔料、体質顔料などを配合してな
る粉体塗料又は液状塗料を用いることができる。
基、カルボキシル基、エポキシ基などの官能基を有す
る、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、
ウレタン樹脂などの基体樹脂と、これらの官能基と反応
しうるメラミン樹脂、尿素樹脂、ブロックポリイソシア
ネート化合物、カルボキシル基含有化合物又は樹脂、エ
ポキシ基含有化合物又は樹脂などの架橋剤とからなる熱
硬化性樹脂組成物が好適である。これら両成分の配合比
率は、一般に、これらの合計固形分を基準にして、基体
樹脂は50〜90重量%、特に65〜80重量%、架橋
剤は50〜10重量%、特に35〜20重量%の範囲内
にあるのが適している。着色顔料としては、水性熱硬化
性ベース塗料(A)の説明で例示したものを同様に使用
することができる。有機溶剤としてはそれ自体既知の塗
料用有機溶剤を使用することができ、具体的には、例え
ば、炭化水素系、アルコール系、エステル系、エーテル
系、ケトン系などの通常の有機溶剤が使用でき、親水性
及び疎水性のいずれでも使用可能である。
又は水を含有する液状塗料を使用する場合は、塗装時に
おける固形分含有率を20〜80重量%、特に30〜7
0重量%の範囲内に調整することが好ましい。
(B)の未硬化塗膜面に、エアスプレー、エアレススプ
レー、静電塗装などの方法により塗装することができ
る。その膜厚は塗装製品の使用目的等に応じて変えるこ
とができるが、通常、10〜300μm、特に20〜2
00μmの範囲内にあるのが適している。本方法では、
その後、約100〜約200℃、特に約120〜約16
0℃の温度で10〜40分程度加熱して、ベース塗料
(A)、メタリック塗料(B)及びクリヤ塗料(C)に
よる複層塗膜を一緒に硬化させることができる。
性及び緻密感にすぐれ、フリップフロップ性、光輝感な
どの良好な複層塗膜を形成することが可能である。その
理由は十分に解明されていないが、水性熱硬化性ベース
塗料(A)の未硬化塗膜を固形分含有率を40重量%以
上に乾燥することにより、水分の吸収性が向上し、その
塗面に塗装される水性メタリック塗料(B)の塗膜中の
水分を速やかに吸収し、その結果、その塗膜中に含まれ
るメタリック顔料がベース塗料(A)の塗膜面に対して
平行、かつ緻密に配向するものと推察される。
に具体的に説明する。実施例及び比較例において、各塗
料の成分の配合量は原則として固形分量で示し、部及び
%はいずれも重量基準であり、さらに塗膜の膜厚は硬化
塗膜についてのものである。
0×0.8mm)にエポキシ樹脂系カチオン電着塗料及
びポリエステル・メラミン樹脂系中塗り塗料を順次塗装
し、それぞれの塗膜を加熱硬化してなる塗装鋼板を被塗
物として使用した。
5部、カーボンブラック顔料1.5部及びチタン白顔料
80部を、エチレングリコールモノブチルエーテル20
%と水80%とからなる混合液に均一に混合して、固形
分含有率20%、粘度40秒/フォードカップ#4/2
0℃に調製した。下地白黒隠蔽膜厚は15μmである。
ート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、ラウリルメタクリレ
ート及びアクリル酸からなる単量体成分の共重合体であ
り、水酸基価50、酸価70、数平均分子量50000
である。モノエタノールアミンで中和した。
ル化メラミン樹脂。
1)75部及びメラミン樹脂(注2)25部をエチレン
グリコールモノブチルエーテル20%と水80%とから
なる混合液に均一に混合して、固形分含有率20%、粘
度30秒/フォードカップ#4/20℃に調製した。
キシ基含有アクリル樹脂(注5)50部、「チヌビン9
00」(チバガイギ社製、商品名、紫外線吸収剤)1
部、テトラブチルアンモニウムブロマイド1部及び「B
YK300」(ビッグヘミー社製、商品名、表面調整
材)0.1部を「スワゾール1000」からなる溶剤液
に混合して、粘度20秒/フォードカップ#4/20℃
に調製した。
脂:アクリル酸20部、アクリル酸4−ヒドロキシn−
ブチル20部、n−ブチルアクリレート40部及びスチ
レン20部からなる単量体の共重合体。数平均分子量3
500、酸価86、水酸基価78。
リシジルメタクリレート30部、アクリル酸2−ヒドロ
キシn−ブチル20部、n−ブチルアクリレート30部
及びスチレン20部からなる単量体の共重合体。数平均
分子量3000、エポキシ基含有量2.1ミリモル/
g、水酸基価78。
塗料(A)を硬化塗膜で膜厚10 μmになるようにエ
アスプレー塗装し、その塗膜を70℃で5分間強制乾燥
して固形分含有率を70重量%とした。ついでその塗面
に固形分含有率20重量%の水性メタリック塗料(B)
を7μmの膜厚に塗装した塗板を、20℃で60秒間経
過した時、同温度で、角度Cosθ=2/3に保持し、
重量0.45±0.001g、直径0.48±0.01
cmの鋼球をその未硬化塗面に置き、鋼球が15秒間転
がった距離を測定すると1.9cmであった。それから
下記式に従いその複層塗膜の粘度を求めると65000
センチポイズであった。
8×log・センチポイズ) ついで、この未硬化塗面にクリヤ塗料(C)を膜厚40
μmに塗装し、室温で7分間放置してから140℃で3
0分間加熱して、3層塗膜を同時に架橋硬化せしめた。
向性及び緻密感にすぐれ、しかもフリップフロップ(f
f)性及び光輝感などが良好であった。
塗料(A)を硬化塗膜で膜厚10μmになるようにエア
スプレー塗装し、その塗膜を室温で2分間放置して固形
分含有率を30重量%とした。ついでその塗面に固形分
含有率20重量%の水性メタリック塗料(B)を7μm
の膜厚に塗装した塗板を、20℃で60秒間経過した
時、同温度で、角度Cosθ=2/3に保持し、重量
0.45±0.001g、直径0.48±0.01cm
の鋼球をその未硬化塗面に置き、鋼球が15秒間転がっ
た距離を測定すると82cmであった。それから下記式
に従いその複層塗膜の粘度を求めると2000センチポ
イズであった。
×log・センチポイズ) ついで、この未硬化塗面にクリヤ塗料(C)を膜厚40
μmに塗装し、室温で3分間放置してから140℃で3
0分間加熱して、3層塗膜を同時に架橋硬化せしめた。
向性及び緻密感が劣り、しかもフリップフロップ(f
f)性及び光輝感なども十分でなかった。
塗料(A)を硬化塗膜で膜厚10μmになるようにエア
スプレー塗装し、その塗膜を140℃で30分間加熱し
て硬化した。ついでその塗面に固形分含有率20重量%
の水性メタリック塗料(B)を7μmの膜厚に塗装した
塗板を、20℃で60秒間経過した時、同温度で、角度
Cosθ=2/3に保持し、重量0.45±0.001
g、直径0.48±0.01cmの鋼球をその未硬化塗
面に置き、鋼球が15秒間転がった距離を測定すると1
70cmであった。それから下記式に従いその複層塗膜
の粘度を求めると1000センチポイズであった。
8×log・センチポイズ) ついで、この未硬化塗面にクリヤ塗料(C)を膜厚40
μmに塗装し、室温で3分間放置してから140℃で3
0分間加熱して、3層塗膜を同時に架橋硬化せしめた。
向性及び緻密感が劣り、しかもフリップフロップ(f
f)性及び光輝感なども十分でなかった。
複層塗膜のメタリック顔料の配向性(IV値)及びff
性の測定結果は下記のとおりである。
社製、商品名)を用いて測定したハイライト(15°)
のY値のことである。数値が大きい方が配向性良好で、
上限は400である。
製、商品名)を用いて測定した15°のY値a及び45
°のY値bを次式にあてはめて算出したものであり、数
値が大きいほどff性が良好で、上限は2.00であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 被塗物に水性熱硬化性ベース塗料(A)
を塗装し、形成される塗膜の固形分含有率が40重量%
以上である状態で、その塗面に水性メタリック塗料
(B)及びクリヤ塗料(C)を順次塗り重ねることを特
徴とする複層塗膜形成方法。 - 【請求項2】 水性熱硬化性ベース塗料(A)の固形分
含有率が40重量%以上である塗膜に水性メタリック塗
料(B)を塗り重ねてなる未硬化の複層塗膜の転球式粘
度測定法に基づく粘度が104〜105センチポイズであ
ることを特徴とする請求項1記載の複層塗膜形成方法。
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---|---|---|---|
JP2001316737A JP2003117481A (ja) | 2001-10-15 | 2001-10-15 | 複層塗膜形成方法 |
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