JP2003116912A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2003116912A
JP2003116912A JP2001317207A JP2001317207A JP2003116912A JP 2003116912 A JP2003116912 A JP 2003116912A JP 2001317207 A JP2001317207 A JP 2001317207A JP 2001317207 A JP2001317207 A JP 2001317207A JP 2003116912 A JP2003116912 A JP 2003116912A
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sheet
moisture
hygroscopic agent
absorbent
absorbent article
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JP2001317207A
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English (en)
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Taeko Kanai
妙子 金井
Takao Kasai
孝夫 笠井
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌に近い領域での湿度を有効に下げることが
でき、蒸れによるかぶれを防止することができる吸収性
物品を提供すること。 【解決手段】 本発明の吸収性物品1は、吸湿剤13が
密封されてなる吸湿剤封入体9を有する。吸湿剤封入体
9は、その一面が着用者の肌に直接に接触しうる状態、
又は透湿性シートを介して接触しうる状態で配されてい
る。吸湿剤封入体9の肌側面は疎水性透湿層によって構
成されていると共に、その反対の面は該疎水性透湿層よ
りも透湿度が低い層によって構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性が高く、装
着中における蒸れやべたつき等の不快感の発生が防止さ
れた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】吸収性
物品の着用中における蒸れやべたつきを防止するための
技術が種々提案されている。例えば、特開昭58−18
0602号では、トップシートとして疎水性の微細繊維
集合体からなる不織布を用い、身体と吸収性物品との間
に疎水雰囲気の空間を形成することで、排泄された液の
透過性を損なわずに液戻りの発生を防止した吸収性物品
が提案されている。しかし、この吸収性物品は身体と液
との接触に起因するべたつき感を低減させることは出来
るものの、吸収体に吸収された液から発生する水蒸気
や、身体から発生する水蒸気に起因する蒸れを防止する
ことはできない。トップシートと吸収体との間にサブレ
イヤーシートを配し、該サブレイヤーシートによって液
戻りの発生を防止した吸収性物品も知られているが、吸
収体に吸収された液から発生する水蒸気や、身体から発
生する水蒸気に起因する蒸れに関しては、前述の吸収性
物品と同様の欠点を有する。
【0003】透湿性のバックシートを用い、吸収体に吸
収された液から発生する水蒸気や、身体から発生する水
蒸気を外部に放出することで蒸れを防止した吸収性物品
も提案されている。しかし斯かる吸収性物品は、発生し
た水蒸気を積極的に捕捉するものではないので、蒸れ防
止の効果を十分に発現させることが容易でない。
【0004】本出願人は先に特開平7−132126号
公報において、特定の値以上の透湿度を有する透湿性バ
ックシートを用いると共に吸収性物品に吸湿剤を具備さ
せることでその吸湿量を特定の値以上とした吸収性物品
を提案した。この吸収性物品によれば、吸収体に吸収さ
れた液から発生する水蒸気や、身体から発生した水蒸気
が吸湿剤の作用によって積極的に捕捉されるので、蒸れ
防止の効果が十分に発現する。この公報においては、吸
収体に吸湿剤を含有させる形態及び吸湿剤を透湿性シー
トで包む形態を採用することが開示されている。しか
し、これらの形態ではおむつのように多量の排泄物が接
する場合には蒸れを抑える効果が十分でなく、また吸収
性能が不足する。更に、吸湿剤が吸液部として機能して
しまうので、吸湿効果は望めない。そのため、吸湿性能
を維持するには、多量の吸湿剤を含有させる必要があ
る。
【0005】従って、本発明は、排泄された液による吸
湿剤の吸湿性能の低下が防止され、肌に近い領域での湿
度を有効に下げることができ、装着中における蒸れやべ
たつき等の不快感の発生が防止された吸収性物品を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシート、液不透過性のバックシート及び両シート間
に介在された液保持性の吸収体を有する吸収性物品にお
いて、少なくとも一面が透湿層で構成されており且つ所
定の吸湿剤が密封されてなる吸湿剤封入体を有し、該吸
湿剤封入体は、その一面が着用者の肌に直接に接触しう
る状態、又は他の透湿性シートを介して接触しうる状態
で配されており、前記吸湿剤封入体の肌側面は疎水性透
湿層によって構成されていると共に、その反対の面は該
疎水性透湿層よりも透湿度が低い層によって構成されて
いる吸収性物品を提供することにより前記目的を達成し
たものである(以下、第1発明というときにはこの発明
をいう)。
【0007】また本発明は、液透過性のトップシート、
液不透過性のバックシート及び両シート間に介在された
液保持性の吸収体を有する吸収性物品において、所定の
吸湿剤を含有する発泡シートを有し、該発泡シートは、
その一面が着用者の肌に直接に接触しうる状態、又は透
湿性シートを介して接触しうる状態で配されている吸収
性物品を提供することにより前記目的を達成したもので
ある(以下、第2発明というときにはこの発明をい
う)。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、第1発明の吸収性物品の好
ましい実施形態を、該吸収性物品として使い捨ておむつ
を例にとり図面を参照して説明する。図1には、第1発
明の第1の実施形態の使い捨ておむつをトップシート側
からみた一部破断平面図が示されている。
【0009】図1に示すように、本実施形態の使い捨て
おむつ1は、液透過性のトップシート2と、液不透過性
のバックシート3と、トップシート2及びバックシート
3間に介在された液保持性の吸収体4とを有して構成さ
れている。吸収体4は、おむつ1の股下領域に対応する
領域がくびれた砂時計形状に湾曲形成され、トップシー
ト2及びバックシート3も、吸収体4の形状に即してお
むつ1の股下領域に対応する領域が湾曲形成されてい
る。そして、吸収体4は、トップシート2及びバックシ
ート3によって挟持固定されている。
【0010】吸収体4の前後から外方に延出するトップ
シート2及びバックシート3によって形成される背側及
び腹側のウエスト部5,5’には、おむつ1を着用した
際に、ウエスト部5,5’を着用者の身体にフィットさ
せるための帯状の弾性伸縮部材5a,5a’が配されて
おり、該弾性伸縮部材5a,5a’はトップシート2及
びバックシート3によって固定されている。また吸収体
4の左右側縁部から側方に延出するトップシート2及び
バックシート3によって形成される一対のレッグ部6,
6には、糸状の3本の弾性伸縮部材6a,6aが配され
ており、該弾性伸縮部材6aはトップシート2及びバッ
クシート3によって固定されている。そして、これらの
弾性伸縮部材5a,6aが収縮することで、ウエストギ
ャザー及びレッグギャザーが形成される。
【0011】おむつ1の左右両側部それぞれには、トッ
プシート2の側部を覆うように立体ギャザー形成用シー
ト7,7が配されている。各立体ギャザー形成用シート
7は、その外側部及び前後端部がトップシート2に固着
されていると共にその内側部が自由状態となっている。
そして、該内側部の側縁に、その長手方向に沿って弾性
伸縮部材7a,7aが固定されている。そして弾性伸縮
部材7aが収縮することで、立体ギャザー形成用シート
7の前記内側部が立ち上がり、おむつ1における着用者
の肌当接面側に立体ギャザーが形成される。
【0012】背側のウエスト部5の幅方向両側縁にはそ
れぞれテープファスナー等からなる一対の止着具8が取
り付けられており、また、腹側のウエスト部5’におけ
るバックシート3上には矩形状のランディングテープ等
からなる被着具(図示せず)が貼付されている。そし
て、本実施形態の使い捨ておむつ1が着用される際に、
止着具8,8が被着具上に止着するようになされてい
る。
【0013】おむつ1を構成するこれらの部材として
は、当該技術分野において通常用いられているものを適
宜用いることができる。例えばトップシート2としては
各種不織布や開孔フィルムを用いることができ、バック
シート3としては熱可塑性樹脂のフィルムを用いること
ができる。このフィルムは後述するように透湿性を有し
ていてもよい。吸収体4としては、パルプ繊維及び高吸
収性ポリマーの粒子の混合体をティッシュペーパー等の
紙で包んだものを用いることができる。
【0014】本実施形態のおむつ1においては、トップ
シート2と吸収体4との間に、吸収体より小面積で且つ
の所定の吸湿剤が密封されてなる吸湿剤封入体9が介在
配置されている。つまり、吸湿剤封入体9は吸収体4よ
りも着用者の肌側に配されている。吸湿剤封入体9は、
図2及び図3に示すように、疎水性である透湿性シート
(以下、高透湿性シートという)10と高透湿性シート
よりも透湿度が低い疎水性シート(以下、低透湿性シー
トという)11とを接合して両シート10,11間に形
成された密閉空間12内に吸湿剤13が密封されて構成
されている。また吸湿剤封入体9は、該吸湿剤封入体9
における高透湿性シート10の側が着用者の身体に向
き、トップシート2を介して着用者の肌に接触し得る状
態で配されている。これによって、吸湿剤と排泄された
液との接触が最小限に止められ、吸湿剤の吸湿性能の低
下が効果的に防止されると共に着用者肌近傍での湿度が
有効に低下し、蒸れが防止される。また吸湿剤封入体9
における低透湿性シート11の側が吸収体4に向くよう
に配されているので、吸収体4に一旦吸収された液が逆
戻りして吸湿剤13と接触することも防止される。前述
の通り、吸湿剤封入体9は吸収体4よりも小面積なの
で、吸湿剤封入体9の配されていない部位から蒸気が上
昇し肌へ接触しようとする。しかし、吸湿剤封入体9の
下面側を低吸湿性としているので、下面側からの吸湿は
抑えられ、周囲から上昇した蒸気は肌近傍で上面側から
有効に吸湿されるので蒸れが起こりにくい。これらの作
用によって、液と吸湿剤との接触が防止されると共に、
吸収体4に吸収された液から発生する水蒸気及び着用者
から発生する水蒸気に起因する着装内の湿度上昇が、吸
湿剤を有効に利用することによる吸湿作用で抑えられ、
おむつ1の装着中における蒸れやべたつき等の不快感の
発生が効果的に防止される。
【0015】吸湿剤封入体9を構成する2枚のシート1
0,11は、縦長矩形の同形をしている。両シート1
0,11の四辺は所定幅で接合され、これにより周縁接
合部14が形成されている。また両シート10,11
は、長手方向に所定の間隔を置いて幅方向に亘って複数
箇所で接合され、これにより横断接合部15が形成され
ている。そして、これらの接合部14,15によって、
吸湿剤封入体9には、小区画に区分された複数の密閉空
間12が形成されている。各密閉空間12内には前述の
通り吸湿剤13が密封されている。密閉空間12を小区
画に区分することで、吸湿剤13として粒状のものを用
いた場合に、その偏在が防止されるという利点がある。
従って、吸湿剤13として偏在が起こりにくい形状のも
のを用いる場合、例えば繊維状やシート状の吸湿剤を用
いる場合には、密閉空間を小区画に区分する必要はな
く、例えば図4に示すように2枚のシート10,11の
周縁のみを接合して密閉空間12を形成してもよい。
【0016】吸湿剤封入体9は、図1に示すように着用
者の排泄部位に対応する部位である股下部に、その長手
方向をおむつ1の長手方向と一致させて配されている。
従って、各小区画はおむつの長手方向に沿って一列に配
列している。おむつ1の股下部は、液が集中して排泄さ
れ且つ吸収保持される部位なので、斯かる部位に吸湿剤
封入体9を配することで、吸収体4に吸収された液から
発生する水蒸気が効果的に捕捉され、着装内が低湿度に
保たれる。本実施形態のように吸湿剤封入体9がおむつ
1の股下部に配される場合には、各小区画の長手方向の
長さの総和は50〜150mm程度、各小区画の幅は1
0〜20mm程度であることが好ましい。吸湿剤封入体
9は、その面積が吸収体4の面積1〜50%、特に5〜
25%であると吸水性能と吸湿性能のバランスが良いの
で好ましい。
【0017】吸湿剤封入体9における接合部14,15
には、排泄された液の透過が可能な円形の開孔16が多
数形成されている。前述の通り吸湿剤封入体9を構成す
るシート10,11は何れも疎水性であることから、吸
湿剤封入体9が、吸収体4の上面全域又はその大部分を
覆うような大面積のものであると、吸湿剤封入体9によ
って吸収体4への液の移行が妨げられるおそれがある。
しかし、吸湿剤封入体9に開孔16を多数形成しておく
ことで、該開孔16を通じて吸収体4への液の移行が円
滑に進む。尤も、本実施形態においては、前述した通り
吸湿剤封入体9はおむつ1の股下部にのみ配されている
ので、該吸湿剤封入体9によっては吸収体4への液の移
行は妨げられにくいが、開孔16が形成されていること
で、これが形成されていない場合によりも液の移行が一
層円滑となる。開孔16の大きさは、液の透過性を十分
に高める点から直径0.1〜10mm、特に1〜5mm
であることが好ましい。また吸湿剤封入体9全体の面積
に対する開孔の割合、即ち開孔率は、接合部14,15
の面積にもよるが、1〜50%、特に10〜30%であ
ることが、十分な液透過性の確保及び接合部14,15
の接合強度の確保の点から好ましい。
【0018】吸湿剤封入体9に密封保持される吸湿剤1
3としては、従来公知のものを特に制限なく用いること
ができる。吸湿剤13は、人体に対して有害又は刺激性
のある成分を含まないことが好ましい。特に、吸湿剤1
3が水に可溶な成分を含む場合には、該成分が排泄され
た液に接触すると、溶解して肌に接触するおそれがある
ので、該吸湿剤13は実用上水不溶性のものであること
が好ましい。水可溶性である場合には不溶化処理を施し
たものであることが好ましい。水不溶性の吸湿剤として
は次の(1)〜(3)のものが挙げられる。(1)活性
炭、天然又は合成シリカ、合成ゼオライト等の水分をそ
の表面に物理化学的に吸着する無機/有機多孔体。
(2)ポリアクリル酸ソーダ架橋体;デンプン−ポリア
クリル酸グラフト重合体;親水性ポリウレタン;カルボ
キシレート、スルホネート若しくはサルフェート基を有
するモノマーと、ホスフェート若しくはホスホネート基
を有するモノマーとの共重合体等の高吸収性ポリマー。
(3)ポリビニルアルコール。(4)ペクチン、アルギ
ン酸、アルギン酸ナトリウム等の多糖類。(5)羊毛、
レーヨン、テンセル、ポリビニルアルコール繊維等の天
然又は合成の親水性繊維。
【0019】吸湿剤13は一般に粒状のものである。ま
た前述した通り繊維状やシート状の吸湿剤を用いてもよ
い。また吸湿剤として高吸収性ポリマーを用いる場合に
は、所定の繊維に高吸収性ポリマーの原料単量体を付着
させておき、該繊維上で該単量体の重合を行うことで得
られる繊維状の吸湿剤を用いることができる。一方、シ
ート状の吸湿剤としては、前述の繊維状吸湿剤を含む不
織布などの繊維シート、不織布に高吸収性ポリマーを固
定化したシート、パルプ繊維と高吸収性ポリマーとを混
合してシート化したものなどを用いることができる。
【0020】吸湿剤封入体9における吸湿剤13の封入
量は、50〜1000g/m2、特に100〜500g
/m2であることが、十分な吸湿効果の発現及び経済性
の点から好ましい。
【0021】吸湿剤封入体9における高透湿性シート1
0は、疎水性であるが、水蒸気透過性のものであり、そ
の例としては、熱可塑樹脂と、無機粒子又は該熱可塑樹
脂と相溶性のない有機粒子とを溶融混練し、シート状に
成形した後、一軸又は二軸延伸して得られる微多孔性シ
ートが挙げられる。斯かる微多孔性シートは、使い捨て
おむつ等の吸収性物品の技術分野において透湿性バック
シートとして用いられているものと同様のものである。
また高透湿性シート10として、スパンボンド−メルト
ブローン−スパンボンド(SMS)不織布積層シート
や、造膜性シリコーンからなるシートを用いることもで
きる。高透湿性シート10の透湿度(JIS Z 02
08、以下、透湿度というときにはこの方法で測定され
たものをいう)は、水蒸気の十分な透過を確保すると共
に排泄された液の透過を阻止する点から、0.8g/(100
cm2・hr)以上、特に1.2g/(100cm2・hr)以上であること
が好ましい。特に、高透湿性シートとして無機フィラー
/ポリオレフィン系樹脂からなる造膜シートを少なくと
も一軸方向に延伸した開孔フィルム、例えば、炭酸カル
シウム/ポリエチレンからなる縦方向一軸延伸フィルム
を用いる場合には透湿度は0.8〜2.8g/(100cm2・h
r)、特に1.2〜2.5g/(100cm2・hr)であることが好
ましい。高透湿性シート10の坪量に特に制限はない
が、5〜50g/m 2、特に10〜30g/m2程度であ
ることが、強度の維持及び経済性の点から好ましい。な
お無機フィラーが分散されたポリオレフィン系樹脂から
なる透湿性シートは通常白色であるが、その一部をエン
ボス加工等によって光透過度を高める(例えば全光線透
過率が50%以上)と、吸湿剤として吸湿によって色相
が変化する剤(例えばシリカゲル)を用いた場合に、吸
湿の程度を外部から視認することができ、おむつ交換時
期の目安になるという利点がある。
【0022】吸湿剤封入体9における低透湿性シート1
1は、高透湿度性シート10よりも水蒸気透過性が低く
且つ疎水性のものである。低透湿性シート11の透湿度
は、高透湿性シート10の透湿度の95%以下、特に5
0%以下であることが、吸湿剤封入体9の下面側からの
吸湿を防止する点から好ましい。下限値は0%でもよ
い。同様の理由により、低透湿性シート11の透湿度
(JIS Z 0208)は、0〜3g/(100cm2・hr)、
特に0〜1.6g/(100cm2・hr)であることが好ましい。
低透湿性シート11の典型的な例としては熱可塑性樹脂
からなるフィルムが挙げられる。低透湿性シート11の
坪量は、5〜50g/m2、特に10〜30g/m2程度
であることが、強度の維持及び経済性の点から好まし
い。
【0023】高透湿性シート10と低透湿性シート11
とを接合して接合部14,15を形成する手段として
は、熱による有着、超音波による接着、接着剤による接
着などが挙げられる。高透湿性シート10と低透湿性シ
ート11とを接合して形成される接合部14,15は、
該接合部14,15を通じて密閉空間12内に液が滲入
しない程度に且つ接合部14,15を通じて吸湿剤13
が漏れ出ない程度に接合されていればよい。また、接合
部14,15に開孔16を形成する手段としては、加熱
されているか又はされていない穿孔ピンを用いた穿孔が
挙げられる。
【0024】次に、第1発明の第2〜第5の実施形態に
ついて図5〜図9を参照しながら説明する。これらの実
施形態については、第1の実施形態と異なる点について
のみ説明し、特に説明しない点については、第1の実施
形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図
5〜図9において、図1〜図4と同じ部材に同じ符号を
付してある。第2の実施形態のおむつ1においては、お
むつ股下部における左右の立体ギャザー形成用シート7
の内面それぞれに、縦長で矩形の吸湿剤封入体9が配さ
れている。吸湿剤封入体9は、接着剤による接着などの
適宜の接合手段によって、立体ギャザー形成用シート7
の内面に固着されている。吸湿剤封入体9は第1の実施
形態と同様の構造となっている。吸湿剤封入体9の肌側
面は高透湿性シート10によって構成されている。一
方、立体ギャザー形成用シート7の対向面は、低透湿性
シート11によって構成されている。本実施形態のおむ
つでは、吸湿剤封入体9は、おむつ1の着用中に、着用
者の肌と直接接することとなる。その結果、第1の実施
形態と同様に、吸湿剤と排泄された液との接触が最小限
に止められ、吸湿剤の吸湿性能の低下が効果的に防止さ
れると共に着用者の肌近傍での湿度が有効に低下し、蒸
れが防止される。
【0025】図7に示す第3の実施形態のおむつは、第
2の実施形態のおむつに類似している。両者が異なる点
は、第2の実施形態においては、立体ギャザー形成用シ
ート7に、該シート7とは別材から構成される吸湿剤封
入体9が配されているのに対し、第3の実施形態におい
ては、立体ギャザー形成用シート7の一部から吸湿剤封
入体9が構成されている点である。詳細には、縦長の矩
形状をした立体ギャザー形成用シート7は、その長手方
向に沿って二つ折りにされて二重となっている。以下、
二重となった立体ギャザー形成用シート7のうち、内側
に位置する部分を内側シート10aと呼び、外側に位置
する部分を外側シート11aと呼ぶ。立体ギャザー形成
用シート7は、その折曲部にスリーブが形成されてい
る。スリーブの内側には弾性伸縮部材7a,7aが伸張
状態で固定されている。更にスリーブに隣接する位置
に、内側シート10aと外側シート11aとが接合され
て画成された複数の密閉空間が形成されている。各密閉
空間は、立体ギャザー形成用シート7の長手方向に一列
に配されている。各密閉空間内には吸湿剤13が密封さ
れている。吸湿剤13は、外側シート11aの内面に塗
布されたホットメルト粘着剤17によって保持されてい
る。このホットメルト粘着剤17は、外側シート11a
の透湿度を、内側シート10aの透湿度よりも低下させ
る目的でも用いられている。このように、本実施形態の
おむつでは、立体ギャザー形成用シート7から立体ギャ
ザーが形成されると共に吸湿剤封入体9が形成される。
本実施形態のおむつも第2の実施形態のおむつと同様
に、吸湿剤封入体9が、おむつ1の着用中に、着用者の
肌と直接接することとなり、第2の実施形態のおむつと
同様の効果が奏される。
【0026】図8に示す第4の実施形態のおむつでは、
背側のウエスト部5におけるトップシート2上に、縦長
で矩形の吸湿剤封入体9が配されている。吸湿剤封入体
9はその長手方向が、ウエスト部5の幅方向と一致する
ように配されている。これ以外の点は第2の実施形態の
おむつと同様になっている。本実施形態のおむつでも、
吸湿剤封入体9は、おむつの着用中に、着用者の肌と直
接接することとなる。その結果、第2の実施形態と同様
の効果が奏される。更に、本実施形態においては、吸湿
剤封入体9の剛性によってウエストギャザーによる身体
への締め付けが緩和されるので、該締め付け及び湿度に
よる肌のかぶれを有効に防止できるという利点がある。
尚、本実施形態の変形として、腹側のウエスト部5’に
吸湿剤封入体を配しても良く、或いは背側及び腹側双方
のウエスト部に吸湿剤封入体を配してもよい。
【0027】図9は第5の実施形態を示すものであり、
おむつの背側のウエスト部における縦中心線断面図であ
る。本実施形態のおむつは、第4の実施形態のおむつに
類似している。両者が異なる点は、第4の実施形態にお
いては、背側のウエスト部5に、該ウエスト部5の構成
材料とは別材から構成される吸湿剤封入体9が配されて
いるのに対し、第5の実施形態においては、ウエスト部
5の構成材料の一部から吸湿剤封入体9が構成されてい
る点である。詳細には、不織布製のバックシート3が吸
収体4の背側端部から外方に延出しており、延出したバ
ックシート3が折り返されて二重となっている。二重と
なったバックシート3のうち、内側に位置する部分を内
側シート10aと呼び、外側に位置する部分を外側シー
ト11aと呼ぶ。内側シート10aの端部はトップシー
ト2の背側端部を越えて吸収体上まで延びている。バッ
クシート3の折り返し部近傍には、ウエストギャザーを
形成する弾性伸縮部材5aが伸張状態で配されている。
弾性伸縮部材5aが配されている位置と、吸収体4の背
側端部との間の位置には、内側シート10aと外側シー
ト11aとが接合されて画成された複数の密閉空間が形
成されている。各密閉空間は、ウエスト部5の幅方向に
一列に配されている。各密閉空間内には吸湿剤13が密
封されている。外側シート11aの内面には多孔性フィ
ルムからなる透湿性シート18がラミネートされてい
る。透湿性シート18は、外側シート11aの透湿度
を、内側シート10aの透湿度よりも低下させる目的で
用いられている。このように、本実施形態のおむつで
は、バックシート3からウエスト部5が形成されると共
に吸湿剤封入体9が形成される。本実施形態のおむつも
第4の実施形態のおむつと同様に、吸湿剤封入体9が、
おむつの着用中に、着用者の肌と直接接することとな
り、第4の実施形態のおむつと同様の効果が奏される。
尚、本実施形態においても第4の実施形態と同様に、腹
側のウエスト部5’に吸湿剤封入体を形成しても良く、
或いは背側及び腹側双方のウエスト部に吸湿剤封入体を
形成してもよい。
【0028】次に、第2発明について説明する。第2発
明については、第1発明と異なる点についてのみ説明
し、特に説明しない点については、第1発明に関して詳
述した説明が適宜適用される。
【0029】第2発明においては、第1発明で用いた吸
湿剤封入体9に代えて、所定の吸湿剤を含有する発泡シ
ートが用いられる。該発泡シートは、発泡体内に吸湿剤
が混合されて構成されている。発泡シートは疎水性であ
る。これによって、排泄された液の透過が阻止される。
その結果、吸湿剤と液との接触及びこれに起因する吸湿
剤の吸湿性能の低下が防止される。また発泡シートにお
ける気泡が連続気泡であると、発生した水蒸気は発泡シ
ート内に達することができ、これによって発泡シート内
に保持されている吸湿剤が水蒸気を捕捉することができ
る。このように、第2発明では第1発明と同様に、吸湿
剤と排泄された液との接触及びこれに起因する吸湿剤の
吸湿性能の低下を防止しつつ水蒸気の捕捉が可能になっ
ている。
【0030】発泡シートにおける気泡の径は0.5〜5
mm、特に1〜3mmであることが、気泡内への液の滲
入を防止しつつ水蒸気の進入を容易にする点から好まし
い。発泡シートの密度は、0.5g/cm3以下、特に
0.35g/cm3以下であり、気泡数は5個/cm2
上、特に7個/cm2以上であることが、蒸気の進入に
十分な空間の確保及び発泡シートの強度維持の点から好
ましい。
【0031】発泡シートに含まれる吸湿剤の含有量は、
50〜1000g/m2、特に100〜500g/m2
あることが、十分な吸湿性能を発現させる点及び経済性
の点から好ましい。吸湿剤としては第1発明と同様のも
のを用いることができる。その形状は粒状であること
が、吸湿のための表面積を十分に大きく確保できること
から好ましい。
【0032】発泡シートは、第1発明と同様に小片状の
シート形状で、吸収体の上面の一部、例えば股下部を覆
うように、トップシートと吸収体との間に配されること
が好ましい。また第1発明と同様に、発泡シートには、
排泄された液の透過が可能な多数の開孔が形成されてい
てもよい。開孔径や開孔率は第1発明と同様とすること
ができる。
【0033】発泡シートを構成する樹脂としてはシリコ
ーン樹脂やウレタン樹脂など、発泡体として従来用いら
れている樹脂を用いることができる。また発泡方法にも
特に制限はない。
【0034】本発明は前記実施形態に制限されない。例
えば第1発明の第1の実施形態及び第2発明の実施形態
においては、トップシート2と吸収体4との間に吸湿剤
封入体又は発泡シートが配されていたが、これに代えて
トップシート上にこれらを配してもよい。この場合、吸
湿剤封入体又は発泡シートは、接着剤による接着などの
接合手段によってトップシート2に接合固定されてい
る。また、第2発明においては、第1発明の第2の実施
形態のように、立体ガード形成用シートの内面に発泡シ
ートを配してもよく、或いは第1発明の第4の実施形態
のように、ウエスト部のトップシート2上に発泡シート
を配してもよい。
【0035】また第1発明においては、吸湿剤封入体9
として、吸湿剤を密封した小区画が多列に配列されたも
のを用いてもよい。
【0036】また第1発明においては、吸湿剤封入体9
の上下面は何れもシート材から構成されていたが、これ
に代えて、吸湿剤封入体9の上面及び/又は下面を塗布
層から構成してもよい。例えば、透湿性を有する2枚の
シート材を接合し、内部に吸湿剤を密封した後に、何れ
か一方のシート材、具体的には肌面側と反対側の面とな
るべきシート材の表面にホットメルト粘着剤を塗布し
て、該シート材の透湿量を低下或いは0にしてもよい。
【0037】また、本発明の吸収性物品は、前述した使
い捨ておむつに限られず、生理用ナプキン、失禁パッ
ド、パンティライナー、おりものシート等の他の吸収性
物品にも同様に適用できる。
【0038】〔実施例1〕 (1)吸湿剤封入体の製造 図2に示す吸湿剤封入体を製造した。但し、吸湿剤を密
封する空間は3つの小区画とし且つ開孔は形成しなかっ
た。吸湿剤封入体を構成する2枚のシートは何れもポリ
プロピレン製のSMS不織布であった。この不織布の坪
量は15g/m 2であり、スパンボンド部分の坪量は
6.5g/m2、メルトブローン部分の坪量は2g/m2
であった。各小区画の大きさは10mm×10mmで、
各小区画間の横断接合部の幅は5mm、周縁接合部の幅
も5mmであった。吸湿剤として吸水ポリマーを用い、
3つの小区画全体の坪量は500g/m2であった。一
方のSMS不織布には、固定用のホットメルト粘着剤を
10g/m2の坪量で塗工した。このホットメルト粘着
剤が塗工されている面を吸収体側の面とし、塗工されて
いない面を肌側の面とした。肌側の透湿度は3.3g/(1
00cm2hr)以上、吸収体側の透湿度は0.5g/(100cm2hr)
であった。
【0039】(2)使い捨ておむつの製造 得られた吸湿剤封入体を用い、図1に示す使い捨ておむ
つを製造した。おむつにおける吸収体は、粉砕パルプ2
50g/m2と吸水ポリマー250g/m2を均一に混合
したものを、坪量16g/m2のティッシュペーパーで
包んだものであった。トップシートは、芯がポリプロピ
レンで、鞘がポリエチレンからなる複合繊維(2.2d
tex×51mm)を原料としたエアスルー不織布であ
った。
【0040】〔実施例2〕ポリエチレン/炭酸カルシウ
ム混合フィルムを延伸して得られた透湿フィルム(延伸
倍率1.5倍)を吸収体側のシートとして用いた。また
ポリエチレン/炭酸カルシウム混合フィルムを延伸して
得られた透湿フィルム(延伸倍率2.3倍)を肌側のシ
ートとして用いた。これ以外は実施例1と同様にして吸
湿剤封入体を製造した。肌側の透湿度は1.8g/(100cm
2hr)、吸収体側の透湿度は0.8g/(100cm2hr)であっ
た。得られた吸湿剤封入体を用いて実施例1と同様にし
て使い捨ておむつを製造した。
【0041】〔実施例3〕ポリエチレンフィルムを吸収
体側のシートとして用いた。またポリエチレン/炭酸カ
ルシウム混合フィルムを延伸して得られた透湿フィルム
(延伸倍率2.3倍)を肌側のシートとして用いた。こ
れ以外は実施例1と同様にして吸湿剤封入体を製造し
た。肌側の透湿度は1.8g/(100cm2hr)、吸収体側の透
湿度は0g/(100cm2hr)であった。得られた吸湿剤封入体
を用いて実施例1と同様にして使い捨ておむつを製造し
た。
【0042】〔実施例4〕ポリエチレン/炭酸カルシウ
ム混合フィルムを延伸して得られた透湿フィルム(延伸
倍率1.5倍)を吸収体側のシートとして用いた。また
ポリエチレン/炭酸カルシウム混合フィルムを延伸して
得られた透湿フィルム(延伸倍率2.3倍)に、ポリプ
ロピレン繊維からなる不織布を、ホットメルト粘着剤
1.5g/m 2を介して貼り合わせた複合シートを肌側
のシートとして用いた。該複合シートの透湿度は1.6
g/(100cm2・hr)であった。これ以外は実施例1と同様に
して吸湿剤封入体を製造した。肌側の透湿度は1.6g/
(100cm2hr)、吸収体側の透湿度は0.8g/(100cm2hr)で
あった。得られた吸湿剤封入体を用いて実施例1と同様
にして使い捨ておむつを製造した。
【0043】〔実施例5〕吸水ポリマーに代えて、吸湿
剤としてシリカゲルを用いた以外は、実施例4と同様に
吸湿剤封入体を製造した。これ以外は実施例1と同様に
使い捨て紙おむつを製造した。
【0044】〔比較例1〕吸湿剤封入体を用いない以外
は実施例1と同様にして使い捨ておむつを製造した。
【0045】〔比較例2〕実施例1で使用したのと同量
の吸収ポリマーを吸収体中に分散させ且つ吸湿剤封入体
を用いない以外は実施例1と同様にして使い捨ておむつ
を製造した。
【0046】〔比較例3〕ポリエチレン/炭酸カルシウ
ム混合フィルムを延伸して得られた透湿フィルム(延伸
倍率2.3倍)を肌側のシートとして用いた。またポリ
エチレンフィルムを吸収体側のシートとして用いた。こ
れ以外は実施例1と同様にして吸湿剤封入体を製造し
た。肌側の透湿度は0g/(100cm2hr)、吸収体側の透湿度
は1.8g/(100cm2hr)であった。得られた吸湿剤封入体
を用いて実施例1と同様にして使い捨ておむつを製造し
た。
【0047】実施例及び比較例で得られたおむつについ
て、以下の方法でおむつ内の湿度を測定した。その結果
を表1に示す。 〔おむつ内の湿度の測定〕20℃・65%RH環境下、
ベビーモデル排尿部に温湿度センサーを取り付け、おむ
つを装着した。排尿部から、37℃の生理食塩水40g
を注入し、1時間後の湿度を測定した。
【0048】
【表1】
【0049】表1に示す結果から明らかな通り、実施例
のおむつは、比較例のおむつに比べておむつ内の湿度が
10ポイント以上低下し、おむつ内の環境が改善されて
いることが判る。尚、着用者の肌水分率は、おむつ内の
湿度が80%RHとなるのを境に大きく変化し、80%
RH以上では肌水分率が極端に高くなってかぶれが起こ
り易くなり、80%RH未満では適度な肌水分率(つま
り乾燥肌でも蒸れた肌でもない)となり、かぶれが生じ
ないことが本発明者らの検討により判明している。
【0050】
【発明の効果】本発明の吸収性物品では、着用者側に高
透湿性層を有し、反対面に低透湿性層を有する吸湿剤封
入体を配するので、肌に近い領域での湿度を有効に下げ
ることができ、蒸れによるかぶれを防止することができ
る。特に、吸収体よりも着用者肌側に、吸収体よりも小
さい面積の吸湿剤封入体を配することによって、吸収性
能を損ねることなく、肌側の湿度を低くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の吸収性物品の第1の実施形態として
の使い捨ておむつをトップシート側から見た一部破断平
面図である。
【図2】吸湿剤封入体を示す斜視図である。
【図3】図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】別の吸湿剤封入体を示す斜視図である。
【図5】第1発明の第2の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図6】図5におけるVI−VI線断面図である。
【図7】第1発明の第3の実施形態を示す断面図(図6
相当図)である。
【図8】第1発明の第4の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図9】第1発明の第4の実施形態を示す、おむつの縦
中心線断面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ(吸収性物品) 2 トップシート 3 バックシート 4 吸収体 9 吸湿剤封入体 10 高透湿性シート 11 低透湿性シート 12 密閉空間 13 吸湿剤 14 周縁接合部 15 横断接合部 16 開孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B029 BD18 BD22 4C098 AA09 CC01 CE06 DD10 DD19 DD20 DD24 DD25 DD30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシート、液不透過性の
    バックシート及び両シート間に介在された液保持性の吸
    収体を有する吸収性物品において、 少なくとも一面が透湿層で構成されており且つ所定の吸
    湿剤が密封されてなる吸湿剤封入体を有し、該吸湿剤封
    入体は、その一面が着用者の肌に直接に接触しうる状
    態、又は他の透湿性シートを介して接触しうる状態で配
    されており、 前記吸湿剤封入体の肌側面は疎水性透湿層によって構成
    されていると共に、その反対の面は該疎水性透湿層より
    も透湿度が低い層によって構成されている吸収性物品。
  2. 【請求項2】 前記吸湿剤封入体が前記吸収体よりも着
    用者の肌側に配されており、該吸湿剤封入体は該吸収体
    よりも小さい面積である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 【請求項3】 前記疎水性透湿層と、該疎水性透湿層よ
    りも透湿度が低い前記層とが接合されて両層間に前記吸
    湿剤が密封されており、また両層の接合部に、排泄され
    た液の透過が可能な開孔が多数形成されている請求項1
    又は2記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 前記吸湿剤封入体が、小区画に区分され
    た複数の密閉空間を有し、各密閉空間に前記吸湿剤が密
    封されている請求項3記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 前記吸湿剤封入体が、着用者の排泄部位
    に対応する部位に配されている請求項1〜4の何れかに
    記載の吸収性物品。
  6. 【請求項6】 液透過性のトップシート、液不透過性の
    バックシート及び両シート間に介在された液保持性の吸
    収体を有する吸収性物品において、所定の吸湿剤を含有
    する発泡シートを有し、該発泡シートは、その一面が着
    用者の肌に直接に接触しうる状態、又は透湿性シートを
    介して接触しうる状態で配されている吸収性物品。
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