JP2003116900A - 尿受けパッド用陰茎固定具 - Google Patents
尿受けパッド用陰茎固定具Info
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Abstract
持できる尿受けパッド用陰茎固定具を提供する。 【解決手段】 尿受けパッドに対して陰茎を固定するた
めの陰茎固定具1において、陰茎を挿嵌するための筒状
部材2と、筒状部材2の外面上に取り付けられた止着部
材3とを有し、止着部材3は前記尿受けパッドに対して
着脱可能に係合する。好適例では、止着部材の幅が筒状
部材の幅より小さく、筒状部材の両端部を用いて止着部
材の周縁近傍を覆う。止着部材の長さが筒状部材の周囲
の長さの10〜50%の範囲内である。筒状部材が非応
力下における長さに対して1.2〜2.0倍の長さに伸
縮可能であり、液不透過性である。止着部材の尿受けパ
ッドに対する係合力が20g以上である。止着部材とし
てメカニカルファスナーを用いる。
Description
ドに対して陰茎を固定するための固定具に関する。
ており、例えば、実用新案登録第3034664号がある。こ
こで、尿受けパッドには、尿受け紙おむつや失禁用パッ
ドと称されるものも含み、例えば高齢者や肢体不自由な
成人男性に利用されている。図7は、男性用尿受けパッ
ドの従来例を示す図である。図7(a)は、概略的に示し
た尿受けパッドの一部切欠斜視図である。図示の尿受け
パッドは、尿を貯蔵するべく厚手の吸湿性材料から作ら
れる尿貯蔵体の外側を非透水性材料から作られる外袋で
包み込むことにより形成される袋状本体107と、袋状
本体107の内側に取り付けられる陰茎固定部101と
を有する。陰茎固定部101に陰茎6を挿嵌することに
より袋状本体107内に陰茎6を固定する。これによ
り、尿受けパッド装着中に頻繁に身体を動かしても正し
い装着位置からずれないようにしている。図示の従来例
の陰茎固定部101は、帯状部材の両端を袋状本体10
7の内側に固定することによりリング形状を形成する。
図7(b)は、図7(a)の尿受けパッドにおける陰茎固定
部101とその取り付け部分の断面図である。
男性用尿受けパッドの陰茎固定部は、図7の例のごとく
尿受けパッド本体と一体化されている。例えば、帯状部
材の両端をヒートシールや接着剤等により脱離不能に取
り付けている。
部から陰茎を外し、新しい尿受けパッドの固定部に挿入
しなければならない。
備しない、すなわち陰茎固定機能のない汎用的失禁パッ
ド等も広く市販されている。
交換毎に固定部から陰茎を取り外したり挿入したりする
作業を排除し、かつ尿受けパッド内で陰茎を正しい位置
に保持するための陰茎固定具を提供することを目的とす
る。
失禁パッド等と組み合わせて用いることによりそれらの
失禁パッド等に対し陰茎固定機能を簡単に付与すること
ができる陰茎固定具を提供することを目的とする。
く、本発明は、尿受けパッドに対して着脱可能な陰茎固
定具を次の通り提供する。 (1)本発明による尿受けパッド用陰茎固定具は、尿受
けパッドに対して陰茎を固定するべく、陰茎を挿嵌する
ための筒状部材と、前記筒状部材の外面上に取り付けら
れた止着部材とを有する。前記止着部材は、前記尿受け
パッドに対して着脱可能に係合する。
記筒状部材の幅より小さい。
を用いて前記止着部材の周縁近傍を覆う。
前記筒状部材の周囲の長さの10〜50%の範囲内であ
る。
下における長さに対して1.2〜2.0倍の長さに伸縮
可能である。
過性である。
受けパッドに対する係合力が20g以上である。
カニカルファスナーを用いる。
パッドに挿入すると、筒状部材の外面上に取り付けられ
た止着部材が尿受けパッドの内側の不織布と係合するこ
とにより陰茎が正しい位置に保持される。止着部材と尿
受けパッドとの係合は着脱可能であるので、陰茎固定具
を使用済みの尿受けパッドから取り外し、新たな尿受け
パッドへ固定することができる。
ることにより、止着部材の周縁が着用者の肌に直接触れ
肌を傷つけることを防止する。
近傍を覆うことによっても、止着部材の周縁が肌に直接
触れることを防止する。
50%の範囲内であることにより、止着部材の剛性によ
り筒状部材の柔軟性、伸縮性が損なわれない。
倍の伸縮性シートで形成されることにより、陰茎の径サ
イズの変化や動きに対しても筒状部材がフィットした状
態が維持される。
ことにより、常に乾いた快適な状態が維持される。
20g以上であることにより、確実に陰茎を正しい位置
に保持する。
いることにより、着脱の繰り返しに対する耐性が得られ
る。
を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る陰茎固定
具1を示す外観斜視図である。陰茎固定具1は、筒状部
材2と、筒状部材2に取り付けられた止着部材3とを有
する。
グ状に形成され、伸縮性及び液不透過性をもつシートか
ら作製される。伸縮性シートの例としては、ポイントボ
ンド不織布、スルーエアー不織布、フィルム等に、糸ゴ
ム、平ゴム等の弾性伸縮部材を張り合せたものや、伸縮
性フィルムがある。目付は5〜30g/m2である。さ
らに別の例では、1〜20Dtex、好ましくは2〜6Dtex
の合成繊維からなり、目付が5〜200g/m2、好まし
くは15〜120g/m2の伸縮性不織布がある。5g/m
2以下の厚さであると伸縮回復困難であり、200g/m
2以上の厚さであると風合いが低下することを考慮して
設定される。筒状部材は、伸長倍率が1.2〜2.0倍
の伸縮性シートで形成することが好ましい。伸縮性があ
ることで、尿の通過時の陰茎の径サイズの変化や装着者
の動きにも柔軟に対応しフィット性を保つことができ
る。また、筒状部材を液不透過性シートで形成すること
で部材自体の濡れを防止し、常に乾いている快適さを維
持できる。
て、通気性のよい伸縮性ネットを用いることができる。
例えば、多数の弾性糸を縦横に配置した碁盤状シートが
ある。この場合、縦横の弾性糸の交点を熱融着若しくは
接着剤により接合する。別の例として弾性フィルムに多
数の細かいスリットを設けて碁盤状としたものである。
これらの碁盤状伸縮性ネットの糸の太さは0.1〜10
mmが好ましく、この範囲よりも細いと伸度が低くなり、
太すぎるとネットの隙間が狭くなり通気度が低下する。
かかる場合の目付は1〜50g/m2が好ましい。
受けパッドに対して着脱可能に止着するために少なくと
も1つの止着部材3が設けられる。止着部材3は、尿受
けパッドと係合することにより筒状部材2を尿受けパッ
ドに固定させる。例えば、メカニカルファスナーのフッ
ク部材(鉤部材とループ部材とからなるメカニカルファ
スナーのうち鉤部材)が好適である。別の例として粘着
剤でもよいが、着脱の繰り返しに対する耐久性はメカニ
カルファスナーの方が優れている。装着中における装着
者の動きを考慮すると、止着部材の尿受けパッドの不織
布への係合力は一定の強度が必要であり、例えば、20
g以上であることが好ましい。しかしながら、止着部材
の尿受けパッドへの係合力は、尿受けパッド交換時には
容易に引き剥がし可能な程度である。
A’断面図である。筒状部材2と止着部材3とは、接合
部5において適宜の取付手段により互いに接合される。
適宜の取付手段としては、ホットメルト接着剤、ヒート
シール等がある。筒状部材の幅aは、通常、5mm≦a≦
30mmである。また、筒状部材2の幅aと止着部材3の
幅bとの関係はa≧bであり、望ましくはa>bであ
る。すなわち、筒状部材2の幅よりも止着部材3の幅を
小さくすることが好適である。止着部材3の幅が筒状部
材2の幅より突出すると、比較的剛性のある止着部材3
の周縁が肌に直接触れて装着者が痛みを覚えるおそれが
あるからである。
展開した図である。展開した帯状の筒状部材2の長手方
向の長さ(すなわち筒状部材2の周囲の長さ)dと、止
着部材3の長手方向の長さeの関係はd≧eであり、望
ましくは、eはdの10〜50%の範囲内である(止着
部材の形状に関わらず、筒状部材と同方向を「長手方
向」及び「幅方向」と称することとする)。止着部材
は、比較的剛性であるので、その取り付けられる長さe
が長くなると筒状部材2の柔軟性が損なわれ硬くなり、
装着時に違和感が増すためである。尚、止着部材3が1
個ではなく複数に分割されて取り付けられる場合、eは
各止着部材3の長さの和として評価する。止着部材3が
複数である場合、各止着部材3の大きさ(長さ及び幅)
はそれぞれ異なっていてもよい。複数の止着部材3が筒
状部材2の外面上に適宜の間隔を空けて配置されていれ
ば、装着者の動きにより陰茎が回転移動して1つの止着
部材3がパッドから外れた場合にも直ちに別の止着部材
3がパッドに係合することで、尿受けパッド内で常に正
しい位置を保持することができる。
を示す図であり、図4(a)は、陰茎6を挿嵌した陰茎固
定具1を尿受けパッド7に固定した状態を示す一部切欠
斜視図である。装着の際には、陰茎6を陰茎固定具1の
筒状部材に挿通した後、袋状の尿受けパッド7内へ挿入
する。
1の尿受けパッド7への固定部分の断面図である。筒状
部材2の外面上に取り付けられた止着部材3が、尿受け
パッド7の表面の不織布と係合する特性を具備すること
により、陰茎6が尿受けパッド7内で不適切な方向へ移
動することなく保持される。
部材3の種々の実施例を示す図である。図5(a)は、筒
状部材2が展開可能なベルト式の陰茎固定具1である。
帯状の筒状部材2の外面に少なくとも1つの止着部材3
を取り付ける。装着時には、帯状の筒状部材2を陰茎に
ベルト式に巻き付け、止着部材3で筒状に固定する。図
示の例では、尿受けパッドへの固定は、筒状に固定した
止着部材3の余った部分を利用して固定することが可能
である。
実施例であり、複数の止着部材3が適宜の間隔を空けて
筒状部材2の外面に配置されている。この場合、1つの
止着部材3を利用して筒状に形成すると共に、別の止着
部材3を利用して尿受けパッドへ固定する。図5のベル
ト式形態では、筒状部材2の径サイズの調整が簡便であ
る。
示す図である。止着部材3は比較的剛性であるため、そ
の周縁が露出していると肌に直接触れることがあり装着
者が痛みを覚える。これを防ぐため、柔軟性のある筒状
部材2を利用して止着部材3の周縁部分を覆うことが好
ましい。図6(a)は、陰茎固定具1のリングを上方から
見た平面図であるが、筒状部材2の長手方向の両端部2
aの各々により止着部材3の長手方向の周縁近傍3aを
それぞれ覆っている。図示の例では、帯状の筒状部材2
を2箇所の折返し部2bで折り返すことにより2層構造
とし、各折返し部2bの近傍を適宜手段で接合すること
により接合部2cを形成すると共に、両端2aの各々に
より止着部材3の周縁近傍3aをそれぞれ覆う。この場
合、1枚の帯状の筒状部材2により実施することができ
る。尚、折返し部2bを設けることなく、複数枚の帯状
の筒状部材2を用いて図示のように止着部材3の周縁近
傍3aを被覆してもよい。
具1の斜視図である。筒状部材2の幅方向の両端部2d
を各々折り返すことにより止着部材3の幅方向の周縁近
傍3aをそれぞれ覆っている。
は、尿受けパッドに永続的に固定されたものではなく、
陰茎に直接装着して止着部材により尿受けパッドへ固定
しかつ着脱容易であるので、尿受けパッドの交換の際に
は尿受けパッドのみを交換すればよい。また、汎用的失
禁パッドへも止着することが可能であり、組み合わせて
用いることができる。
発明では陰茎の周囲全体を筒状に巻いて保持するので、
装着者の動きによっても尿受けパッド内の正しい位置が
失われない。
の軽減、装着時の快適さの向上、汎用性の確保、コスト
低減等の効果が得られる。
ある。
る。
ある。
り、(a)は陰茎固定具を尿受けパッドに固定した状態を
示す一部切欠斜視図であり、(b)は、(a)における陰茎
固定具の尿受けパッドへの固定部分の断面図である。
例を示す図である。
り、(a)は、尿受けパッドの一部切欠斜視図である。
(b)は、(a)における陰茎固定部とその取り付け部分
の断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 尿受けパッドに対して陰茎を固定するた
めの陰茎固定具において、陰茎を挿嵌するための筒状部
材と、前記筒状部材の外面上に取り付けられた止着部材
とを有し、前記止着部材は前記尿受けパッドに対して着
脱可能に係合することを特徴とする尿受けパッド用陰茎
固定具。 - 【請求項2】 前記止着部材の幅が前記筒状部材の幅よ
り小さいことを特徴とする請求項1に記載の尿受けパッ
ド用陰茎固定具。 - 【請求項3】 前記筒状部材の両端部を用いて前記止着
部材の周縁の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請
求項1又は2に記載の尿受けパッド用陰茎固定具。 - 【請求項4】 前記止着部材の長さが前記筒状部材の長
さの10〜50%の範囲内であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の尿受けパッド用陰茎固定
具。 - 【請求項5】 前記筒状部材が、伸長倍率が1.2〜
2.0倍の伸縮性シートで形成されていることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の尿受けパッド用陰
茎固定具。 - 【請求項6】 前記筒状部材が液不透過性シートで形成
されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
記載の尿受けパッド用陰茎固定具。 - 【請求項7】 前記止着部材の前記尿受けパッドに対す
る係合力が20g以上であることを特徴とする請求項1
〜6のいずれかに記載の尿受けパッド用陰茎固定具。 - 【請求項8】 前記止着部材としてメカニカルファスナ
ーのフック部材を用いることを特徴とする請求項1〜7
のいずれかに記載の尿受けパッド用陰茎固定具。
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2001
- 2001-10-11 JP JP2001313581A patent/JP3848861B2/ja not_active Expired - Fee Related
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