JP2003116713A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP2003116713A JP2001312289A JP2001312289A JP2003116713A JP 2003116713 A JP2003116713 A JP 2003116713A JP 2001312289 A JP2001312289 A JP 2001312289A JP 2001312289 A JP2001312289 A JP 2001312289A JP 2003116713 A JP2003116713 A JP 2003116713A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 味覚向上剤を最適位置に固定することによ
り、常時美味しいご飯を炊き上げることができるように
する。 【解決手段】 内部に飯器3を収納し得るように構成さ
れた炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の開口を開閉自在
に覆蓋する蓋体2と、前記飯器3の底部を加熱する加熱
手段(ワークコイル11)とを備えた電気炊飯器におい
て、前記飯器3の内底部に、側面および上面に多数の通
孔38,38・・および39,39・・を有する収納ケ
ース36内に味覚向上剤37を収納してなる味覚向上手
段35を取り付けて、炊飯時にワークコイル11により
飯器3底部が加熱され、飯器3内に収容された米および
水が対流を起こす際に、収納ケース36の側面側通孔3
8,38・・から上面側通孔39,39・・へと水流が
流れるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器に関
し、さらに詳しくは炊き上がったご飯の味覚を向上させ
得るようにした電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気炊飯器で炊くご飯の味覚を向上させ
る(例えば、臭いを消したり、味を向上させたりする)
方法として、麦飯石、ミネラル分、木炭あるいは活性炭
等の味覚向上剤を米と一緒に飯器内に収容して炊飯する
方法が従来からよく知られている。この場合、木炭等の
味覚向上剤は、米の上に乗せたり、米の中に入れるだけ
とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うに味覚向上剤を単に飯器内に入れるだけでは、味覚向
上剤の入れ場所によっては炊き具合に差が生じるおそれ
があるばかりでなく、味覚向上剤が炊飯中に移動したり
すると、やはり炊き具合に差が生じるおそれがあった。
また、味覚向上剤を裸のまま使用しているため、破損す
るおそれがあり、その場合、ご飯と混じり有ってしまっ
て分別に困るという不具合が生ずるおそれがあった。
【0004】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、味覚向上剤を最適位置に固定することにより、常
時美味しいご飯を炊き上げることができるようにするこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、内部に飯器を収納
し得るように構成された炊飯器本体と、該炊飯器本体の
開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記飯器の底部を加
熱する加熱手段とを備えた電気炊飯器において、前記飯
器の内底部に、側面および上面に多数の通孔を有する収
納ケース内に味覚向上剤を収納してなる味覚向上手段を
取り付けている。
【0006】上記のように構成したことにより、炊飯時
に加熱手段により飯器底部が加熱されると、飯器内に収
容された米および水が対流を起こすが、その際収納ケー
スの側面側通孔から上面側通孔へと水流が流れることと
なる。その結果、収納ケース内に収納された味覚向上剤
(例えば、麦飯石、ミネラル分、木炭、活性炭等)と水
とが良好に接触することとなり、炊き上がったご飯の味
が良好に向上されることとなる。
【0007】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記味覚向上手段を、前記
飯器の底部中央に位置させ且つ飯器底面より上方に突出
させた場合、味覚向上手段が飯器底部中央の凸構造を構
成して、炊飯時に生ずる対流が飯器の中央部から外周部
へと流れることとなり、収納ケース内の味覚向上剤と水
流との接触がより一層良好となる。
【0008】請求項3の発明におけるように、請求項2
記載の電気炊飯器において、前記飯器の底部中央に、前
記味覚向上手段が収納される凹部を形成した場合、味覚
向上手段が凹部に収納された状態で取り付けられること
となり、味覚向上手段の移動を確実に防止されることと
なる。
【0009】請求項4の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記味覚向上手段を、前記
加熱手段と対向する位置に位置させた場合、加熱手段に
よる加熱力を最も受け易く、上昇水流が発生し易い位置
に味覚向上手段が位置することとなり、味覚向上剤と水
流との接触を良好となすことができる。
【0010】請求項5の発明におけるように、請求項
1、2、3および4のいずれか一項記載の電気炊飯器に
おいて、前記味覚向上手段を取り外し可能とした場合、
飯器内を洗う時とか、味覚向上手段を必要としない炊飯
時とかには、味覚向上手段を取り外すことで対応するこ
とができ、便利である。
【0011】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の電気炊飯
器において、前記収納ケースにおける側面側通孔の開口
面積の総和と上面側通孔の開口面積の総和とがほぼ等し
くなるように設定した場合、収納ケースの側面側通孔か
ら流入した水流の全量が、上面側通孔から流出できるこ
ととなり、収納ケース内での水流の滞留や側面側通孔か
ら側面側通孔への水流の短絡通過が生じることがなくな
る。従って、味覚向上剤と水流との接触をより一層良好
となすことができる。
【0012】請求項7の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、内部に飯器を収納し得るように構成
された炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に
覆蓋する蓋体と、前記飯器の底部を加熱する加熱手段と
を備えた電気炊飯器において、前記飯器の底部に、味覚
向上剤を収納する凹陥部を形成し且つ該凹陥部を多数の
通孔を有する着脱自在な蓋板で覆っている。
【0013】上記のように構成したことにより、炊飯時
に加熱手段により飯器底部が加熱されると、飯器内に収
容された米および水が対流を起こすが、その際飯器底部
に形成された凹陥部に収納された味覚向上剤(例えば、
麦飯石、ミネラル分、木炭、活性炭等)と水とが良好に
接触することとなり、炊き上がったご飯の味が良好に向
上されることとなる。また、炊き上がり寸前に凹陥部に
残っていた水分が蒸発して仕上げ炊きを行うことによ
り、炊き上がったご飯が美味しいご飯の典型であるカニ
穴状態となる。なお、蓋板を取り外せば、中の味覚向上
剤を容易に交換することができる。
【0014】請求項8の発明におけるように、請求項
1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の
電気炊飯器において、前記飯器内に、米粒が通過しない
程度の大きさの多数の穴を有するザル状容器を前記飯器
の内周面との間に所定の隙間を介在させた状態で取り外
し自在に収納した場合、飯器とザル状容器との間の水に
より蒸気泡が多くできることとなり、激しい対流の発生
により炊きむらがなくなるとともに、味覚向上剤と水流
との接触をより一層良好となすことができる。また、炊
き上がり寸前に飯器底部の水分が蒸気になり、蒸し炊き
状態が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0016】第1の実施の形態 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気炊飯器が示されている。
【0017】この電気炊飯器は、図1に示すよう、内部
に炊飯用の飯器3を収納し得るように構成され且つ空間
部4を有する二重構造の炊飯器本体1と、該炊飯器本体
1の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2とを備えてい
る。
【0018】前記炊飯器本体1は、外側壁となる胴部5
aと底壁となる底部5bとを有する合成樹脂の一体成形
品からなる外ケース5と、内周壁となる合成樹脂製の有
底筒状の保護枠6と、該保護枠6の上端と前記外ケース
胴部5aの上端とを結合する肩部材7とによって構成さ
れており、前記外ケース5、保護枠6および肩部材7に
囲まれて前記空間部4が形成されている。なお、前記保
護枠6内には、前記飯器3が取り出し可能に収納される
こととなっている。
【0019】前記保護枠6の底面中央部には、後述する
飯器3の底部中央の凹部34が臨む円形の窪み部8が形
成されており、該窪み部8の中央部には、飯器温度を検
出するための温度検出手段として作用するセンタセンサ
ー9を臨ませるためのセンサー穴10が形成されてい
る。
【0020】前記窪み部8を包囲するように炊飯時にお
ける加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル(以
下、ワークコイルという)11が前記保護枠6の底面お
よび該底面から側周面に至る間の湾曲部に対応して配設
されている。該ワークコイル11は、交番磁界を発生す
るものであり、該交番磁界の電磁誘導により前記飯器3
に誘導渦電流を発生させ、該誘導渦電流の抵抗熱を利用
して加熱するものとされている。なお、飯器3は、ワー
クコイル11により誘導渦電流を発生させることのでき
る材質(例えば、磁性体材料)により構成される。
【0021】前記ワークコイル11は、前記保護枠6の
底面に対して固定されたコイルダイ12と前記保護枠6
の底面との間に挟持されている。符号13は磁気遮断用
のフェライトコアである。
【0022】前記センサー穴10内には、前記飯器3の
底部(本実施の形態の場合、後述する凹部34の底面)
に対して接触するようにして前記センタセンサー9が設
けられている。
【0023】前記炊飯器本体1の底部(即ち、空間部4
の下部)には、前記ワークコイル10の通電制御を行う
ためのパワートランジスタおよび整流用ダイオードブリ
ッジ(図示省略)等の電子部品へ冷却風を圧送する電子
部品冷却用の冷却ファン14が配設されている。また、
前記炊飯器本体1の底壁(具体的には、外ケース底部5
b)には、前記冷却ファン14に対向して多数の空気入
口15,15・・が形成されている。符号30は前記保
護枠6の側周面に設けられた保温ヒータである。
【0024】一方、前記蓋体2は、外面を構成する合成
樹脂製の上板16と、該上板16の外周縁に接合される
合成樹脂製のドーナツ形状の下部縁板17と該下部縁板
17の内周縁に取り付けられる熱良導体(例えば、アル
ミ合金等)からなる放熱板18とによって構成されてお
り、これらの板部材16,17,18に囲まれた空間部
19には、断熱材20が配設されている。
【0025】この蓋体2は、前記肩部材7の一側に設け
られたヒンジピン21を介して炊飯器本体1に対して弧
回動自在に取り付けられている。
【0026】そして、前記蓋体2の中央部には、前記上
板16から垂設された筒部22が一体に垂設されてお
り、該筒部22の下端には、炊飯時に発生する水蒸気を
外部へ排出するための蒸気排出通路23を有する調圧筒
24が着脱自在に取り付けられている。符号25は調圧
筒23への蒸気入口、26は調圧筒23からの蒸気出
口、27は蓋体2の上板16に形成された蒸気排出口、
28は蓋体2の周縁と飯器3の開口部3aとの間をシー
ルするシールパッキン、29は前記蓋体2における放熱
板18の上面に設けられた蓋ヒータである。
【0027】前記炊飯器本体1の反ヒンジ側(即ち、蓋
体2をロックするロック機構31が設けられている側)
における空間部4には、ワークコイル11、保温ヒータ
30および蓋ヒータ29等への通電制御を司る制御ユニ
ットが組み込まれた制御基板32が配設される一方、前
記肩部材7における反ヒンジ側(即ち、蓋体2をロック
するロック機構31が設けられている側)には、各種操
作スイッチ類(例えば、炊飯スイッチ、予約スイッチ
等)および表示装置として作用する液晶表示装置を備え
た操作パネル部33が設けられている。
【0028】そして、前記飯器3の底部中央には、円形
の凹部34が形成されており、該凹部34には、側面お
よび上面に多数の通孔38,38・・および39,39
・・を有する収納ケース36(図2参照)内に味覚向上
剤37を収納してなる味覚向上手段35が取り外し可能
に収納されている。前記各通孔38,39は、米粒が収
納ケース36内に入ってしまうことがないように、米粒
より小さい大きさとされるのが望ましい。
【0029】前記収納ケース36は、図2に示すよう
に、上方が開放された横断面円形形状のケース本体36
aと、該ケース本体36aに対して着脱自在に覆蓋され
る蓋部材36bとからなっており、前記飯器3の底面よ
り所定寸法Hだけ上方に突出せしめられている。このよ
うにした理由は、味覚向上手段35が飯器3底部中央の
凸構造を構成して、飯器加熱時(即ち、炊飯時)に飯器
3内において生ずる対流が、前記味覚向上手段35を構
成する収納ケース36の突出部分に誘導されて、矢印M
で示すように、中心部から上昇して周縁部へ至り、周縁
部に沿って下降する流れとなるのを促進させるためであ
る。
【0030】前記したように、収納ケース36の下部分
は、凹部34に収納された状態となるところから、収納
ケース36の内部下方部分(即ち、凹部34に収納され
ている部分)には、水流が入ってこないので味覚向上剤
37を収納する必要がない。そこで、本実施の形態にお
いては、収納ケース36における当該部分を空間部とし
ないように充填物40を充填している。なお、収納ケー
ス36における当該部分を、内部に空間部が形成されな
い取付部とすることもできる。
【0031】前記味覚向上剤37としては、炊き上がっ
たご飯にミネラルを付与する麦飯石あるいはミネラル分
とか、ご飯の臭いを消す木炭あるいは活性炭とかが単独
であるいは複合させて使用される。
【0032】また、本実施の形態においては、前記収納
ケース36における側面側通孔38,38・・の開口面
積の総和と上面側通孔39,39・・の開口面積の総和
とがほぼ等しくなるように設定されている。このように
すると、収納ケース36の側面側通孔38,38・・か
ら流入した水流の全量が、上面側通孔39,39・・か
ら流出できることとなり、収納ケース36内での水流の
滞留や側面側通孔38,38・・から反対側の側面側通
孔38,38・・への水流の短絡通過が生じることがな
くなる。従って、味覚向上剤37と水流との接触をより
一層良好となすことができる。
【0033】上記のように構成された電気炊飯器におい
ては、次のような作用効果が得られる。
【0034】炊飯時にワークコイル11により飯器3の
底部が加熱されると、飯器3内に収容された米および水
が対流を起こすが、その際味覚向上手段35を構成する
収納ケース36の側面側通孔38,38・・から上面側
通孔39,39・・へと水流が流れることとなる。その
結果、収納ケース36内に収納された味覚向上剤37
(例えば、麦飯石、ミネラル分、木炭、活性炭等)と水
とが良好に接触することとなり、炊き上がったご飯の味
が良好に向上されることとなる。
【0035】なお、味覚向上手段35(換言すれば、収
納ケース36)を凹部34から取り外して、蓋部材36
bをケース本体36aから分離すれば、中の味覚向上剤
37を容易に交換することができる。
【0036】また、飯器3内を洗う時とか、味覚向上手
段35を必要としない炊飯時とかには、味覚向上手段3
5を取り外すことで対応することができることとなり、
便利である。
【0037】第2の実施の形態 図3には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器における飯器が示されている。
【0038】この場合、味覚向上手段35は、上方が開
放されたドーナツ形状のケース本体36aと、該ケース
本体36aに対して着脱自在に覆蓋される蓋部材36b
とからなっており、センタセンサー9の当接部となるべ
く飯器3の底部中央に形成された円形形状の凸部41を
跨がるようにして配置されている。このようにすると、
味覚向上手段35を、ワークコイル11と対向する位置
に位置させることができるので、ワークコイル11によ
る加熱力を最も受け易く、上昇水流が発生し易い位置に
味覚向上手段35が位置することとなり、味覚向上剤3
7と水流との接触を良好となすことができる。
【0039】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0040】第3の実施の形態 図4には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊
飯器における飯器が示されている。
【0041】この場合、飯器3の底部には、味覚向上剤
37を収納する浅い凹陥部42が底部のほぼ全域に亙っ
て形成されており、該凹陥部42は、多数の通孔44,
44・・を有する蓋板43で覆われている。該蓋板43
は、中の味覚向上剤37の交換が可能なように着脱自在
とされている。前記通孔44は、米粒が蓋板43の内方
に入ってしまうことがないように、米粒より小さい大き
さとされるのが望ましい。また、前記蓋板43の上面と
飯器3の底面とは面一な連続形状とされている。このよ
うにすると、炊飯時にワークコイル11により飯器3底
部が加熱されると、飯器3内に収容された米および水が
対流を起こすが、その際飯器3底部に形成された凹陥部
42に収納された味覚向上剤37(例えば、麦飯石、ミ
ネラル分、木炭、活性炭等)と水とが良好に接触するこ
ととなり、炊き上がったご飯の味が良好に向上されるこ
ととなる。また、炊き上がり寸前に凹陥部42に残って
いた水分が蒸発して仕上げ炊きを行うことにより、炊き
上がったご飯が美味しいご飯の典型であるカニ穴状態と
なる。なお、蓋板43を取り外せば、中の味覚向上剤3
7を容易に交換することができる。
【0042】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0043】第4の実施の形態 図5には、本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0044】この場合、飯器3内には、米粒が通過しな
い程度の大きさの多数の穴46,46・・を有するザル
状容器45が前記飯器3の内周面との間に所定の隙間S
を介在させた状態で取り外し自在に収納されている。該
ザル状容器45に形成される穴46,46・・は、前記
隙間Sの水を沸騰させて蒸気泡として噴出させるために
形成されるものであり、必要性の高い底部において多
く、必要性の低い側周部においては少なく形成される。
また、前記ザル状容器45の底部中央には、飯器3の底
部中央に設けられている味覚向上手段35の収納ケース
36が嵌合される開口47が形成されている。さらに、
前記飯器3の底面には、前記ザル状容器45と飯器3と
の隙間Sを保持するための複数の突起48,48・・が
形成されている。従って、前記ザル状容器45は、収納
ケース36の開口47への嵌合と突起48,48・・に
よる間隔保持作用とによって、飯器3の内周面との間に
所定の隙間Sを介在させた状態で取り外し自在に収納さ
れることとなっているのである。
【0045】このようにすると、飯器3とザル状容器4
5との間の水により蒸気泡が多くできることとなり、激
しい対流の発生により炊きむらがなくなるとともに、味
覚向上剤37と水流との接触をより一層良好となすこと
ができる。また、炊き上がり寸前に飯器3底部の水分が
蒸気になって穴46,46・・(特に、底部に形成され
た穴46,46・・)から噴出されることとなり、蒸し
炊き状態が得られる(即ち、高温でも焦げ付きにくくな
る)。また、炊き上がり寸前に底部側の隙間Sに残って
いた水分が蒸発して仕上げ炊きを行うことにより、炊き
上がったご飯が美味しいご飯の典型であるカニ穴状態と
なる。
【0046】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0047】第5の実施の形態 図6には、本願発明の第6の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0048】この場合、味覚向上手段35がザル状容器
45の底部中央に取り付けられている点において、第5
の実施の形態と相異している。従って、飯器3の底部中
央の凹部が省略されるとともに、味覚向上手段35の収
納ケース36の下部取付分(即ち、充填物が充填されて
いる部分)も省略されている。
【0049】その他の構成および作用効果は、第4の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0050】上記各実施の形態においては、加熱手段と
してワークコイルを用いているが、本願発明は、加熱手
段として電気ヒータを用いたものにも適用可能なことは
勿論である。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内部に飯器を
収納し得るように構成された炊飯器本体と、該炊飯器本
体の開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記飯器の底部
を加熱する加熱手段とを備えた電気炊飯器において、前
記飯器の内底部に、側面および上面に多数の通孔を有す
る収納ケース内に味覚向上剤を収納してなる味覚向上手
段を取り付けて、炊飯時に加熱手段により飯器底部が加
熱され、飯器内に収容された米および水が対流を起こす
際に、収納ケースの側面側通孔から上面側通孔へと水流
が流れるようにしたので、収納ケース内に収納された味
覚向上剤(例えば、麦飯石、ミネラル分、木炭、活性炭
等)と水とが良好に接触することとなり、炊き上がった
ご飯の味が良好に向上されることとなるという効果があ
る。
【0052】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記味覚向上手段を、前記
飯器の底部中央に位置させ且つ飯器底面より上方に突出
させた場合、味覚向上手段が飯器底部中央の凸構造を構
成して、炊飯時に生ずる対流が飯器の中央部から外周部
へと流れることとなり、収納ケース内の味覚向上剤と水
流との接触がより一層良好となる。
【0053】請求項3の発明におけるように、請求項2
記載の電気炊飯器において、前記飯器の底部中央に、前
記味覚向上手段が収納される凹部を形成した場合、味覚
向上手段が凹部に収納された状態で取り付けられること
となり、味覚向上手段の移動を確実に防止されることと
なる。
【0054】請求項4の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記味覚向上手段を、前記
加熱手段と対向する位置に位置させた場合、加熱手段に
よる加熱力を最も受け易く、上昇水流が発生し易い位置
に味覚向上手段が位置することとなり、味覚向上剤と水
流との接触を良好となすことができる。
【0055】請求項5の発明におけるように、請求項
1、2、3および4のいずれか一項記載の電気炊飯器に
おいて、前記味覚向上手段を取り外し可能とした場合、
飯器内を洗う時とか、味覚向上手段を必要としない炊飯
時とかには、味覚向上手段を取り外すことで対応するこ
とができ、便利である。
【0056】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の電気炊飯
器において、前記収納ケースにおける側面側通孔の開口
面積の総和と上面側通孔の開口面積の総和とがほぼ等し
くなるように設定した場合、収納ケースの側面側通孔か
ら流入した水流の全量が、上面側通孔から流出できるこ
ととなり、収納ケース内での水流の滞留や側面側通孔か
ら側面側通孔への水流の短絡通過が生じることがなくな
る。従って、味覚向上剤と水流との接触をより一層良好
となすことができる。
【0057】請求項7の発明によれば、内部に飯器を収
納し得るように構成された炊飯器本体と、該炊飯器本体
の開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記飯器の底部を
加熱する加熱手段とを備えた電気炊飯器において、前記
飯器の底部に、味覚向上剤を収納する凹陥部を形成し且
つ該凹陥部を多数の通孔を有する着脱自在な蓋板で覆っ
て、炊飯時に加熱手段により飯器底部が加熱され、飯器
内に収容された米および水が対流を起こす際に、飯器底
部に形成された凹陥部に収納された味覚向上剤(例え
ば、麦飯石、ミネラル分、木炭、活性炭等)と水とが良
好に接触し得るようにしたので、炊き上がったご飯の味
が良好に向上されることとなるという効果がある。ま
た、炊き上がり寸前に凹陥部に残っていた水分が蒸発し
て仕上げ炊きを行うことにより、炊き上がったご飯が美
味しいご飯の典型であるカニ穴状態となるという効果も
ある。なお、蓋板を取り外せば、中の味覚向上剤を容易
に交換することができる。
【0058】請求項8の発明におけるように、請求項
1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の
電気炊飯器において、前記飯器内に、米粒が通過しない
程度の大きさの多数の穴を有するザル状容器を前記飯器
の内周面との間に所定の隙間を介在させた状態で取り外
し自在に収納した場合、飯器とザル状容器との間の水に
より蒸気泡が多くできることとなり、激しい対流の発生
により炊きむらがなくなるとともに、味覚向上剤と水流
との接触をより一層良好となすことができる。また、炊
き上がり寸前に飯器底部の水分が蒸気になり、蒸し炊き
状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における味覚向上手段の拡大縦断面図である。
【図3】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器における飯器の縦断面図である。
【図4】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊飯
器における飯器の縦断面図である。
【図5】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図6】本願発明の第5の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【符号の説明】
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は飯器、11は加熱手段
(ワークコイル)、34は凹部、35は味覚向上手段、
36は収納ケース、37は味覚向上剤、38は側面側通
孔、39は上面側通孔、42は凹陥部、43は蓋板、4
4は通孔、45はザル状容器、46は穴、Sは隙間。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に飯器を収納し得るように構成され
    た炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋
    する蓋体と、前記飯器の底部を加熱する加熱手段とを備
    えた電気炊飯器であって、前記飯器の内底部には、側面
    および上面に多数の通孔を有する収納ケース内に味覚向
    上剤を収納してなる味覚向上手段を取り付けたことを特
    徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記味覚向上手段を、前記飯器の底部中
    央に位置させ且つ飯器底面より上方に突出させたことを
    特徴とする前記請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記飯器の底部中央には、前記味覚向上
    手段が収納される凹部を形成したことを特徴とする前記
    請求項2記載の電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記味覚向上手段を、前記加熱手段と対
    向する位置に位置させたことを特徴とする前記請求項1
    記載の電気炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記味覚向上手段を取り外し可能とした
    ことを特徴とする前記請求項1、2、3および4のいず
    れか一項記載の電気炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記収納ケースにおける側面側通孔の開
    口面積の総和と上面側通孔の開口面積の総和とがほぼ等
    しくなるように設定したことを特徴とする前記請求項
    1、2、3、4および5のいずれか一項記載の電気炊飯
    器。
  7. 【請求項7】 内部に飯器を収納し得るように構成され
    た炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋
    する蓋体と、前記飯器の底部を加熱する加熱手段とを備
    えた電気炊飯器であって、前記飯器の底部には、味覚向
    上剤を収納する凹陥部を形成し且つ該凹陥部を多数の通
    孔を有する着脱自在な蓋板で覆ったことを特徴とする電
    気炊飯器。
  8. 【請求項8】 前記飯器内には、米粒が通過しない程度
    の大きさの多数の穴を有するザル状容器を前記飯器の内
    周面との間に所定の隙間を介在させた状態で取り外し自
    在に収納したことを特徴とする前記請求項1、2、3、
    4、5、6および7のいずれか一項記載の電気炊飯器。
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