JP2003114228A - 生化学解析用ユニットおよび生化学解析用ユニットと蓄積性蛍光体シートを含む生化学解析用キット - Google Patents
生化学解析用ユニットおよび生化学解析用ユニットと蓄積性蛍光体シートを含む生化学解析用キットInfo
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- JP2003114228A JP2003114228A JP2002187063A JP2002187063A JP2003114228A JP 2003114228 A JP2003114228 A JP 2003114228A JP 2002187063 A JP2002187063 A JP 2002187063A JP 2002187063 A JP2002187063 A JP 2002187063A JP 2003114228 A JP2003114228 A JP 2003114228A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生化学解析用ユニットに、特異的結合物質を
含むスポット状領域を高密度に形成し、特異的結合物質
に、放射性標識物質によって標識された生体由来の物質
を特異的に結合させて、選択的に標識して得た生化学解
析用ユニットを、輝尽性蛍光体層と密着させて、輝尽性
蛍光体層を放射性標識物質によって露光し、輝尽性蛍光
体層に励起光を照射して、輝尽光を光電的に検出し、生
化学解析用データを生成する場合にも、放射性標識物質
から発せられる電子線の散乱に起因するノイズが生化学
解析用データ中に生成されることを防止し、定量性に優
れた生化学解析用データを生成することのできる生化学
解析用キットを提供する。 【解決手段】 複数の吸着性領域4が、互いに離間して
形成され、放射線を減衰させる性質を有する基板2を備
え、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、複数
の吸着性領域の平均面積Smaとが、0.5Sma≦S
mi≦2Smaを満たすように、複数の吸着性領域が形
成されたことを特徴とする生化学解析用ユニット。
含むスポット状領域を高密度に形成し、特異的結合物質
に、放射性標識物質によって標識された生体由来の物質
を特異的に結合させて、選択的に標識して得た生化学解
析用ユニットを、輝尽性蛍光体層と密着させて、輝尽性
蛍光体層を放射性標識物質によって露光し、輝尽性蛍光
体層に励起光を照射して、輝尽光を光電的に検出し、生
化学解析用データを生成する場合にも、放射性標識物質
から発せられる電子線の散乱に起因するノイズが生化学
解析用データ中に生成されることを防止し、定量性に優
れた生化学解析用データを生成することのできる生化学
解析用キットを提供する。 【解決手段】 複数の吸着性領域4が、互いに離間して
形成され、放射線を減衰させる性質を有する基板2を備
え、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、複数
の吸着性領域の平均面積Smaとが、0.5Sma≦S
mi≦2Smaを満たすように、複数の吸着性領域が形
成されたことを特徴とする生化学解析用ユニット。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生化学解析用ユニ
ットおよび生化学解析用ユニットを含む生化学解析用キ
ットに関するものであり、さらに詳細には、生体由来の
物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長
さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポ
ット状領域を、生化学解析用ユニットに、高密度に形成
し、放射性標識物質物質によって、複数のスポット状領
域を選択的に標識して、放射線データを記録し、生化学
解析用ユニットを、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体
層に対向させて、輝尽性蛍光体層を放射性標識物質によ
って露光し、露光された輝尽性蛍光体層に励起光を照射
して、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に
検出して、生化学解析用データを生成する場合にも、生
化学解析用ユニットの複数のスポット状領域に選択的に
含まれた放射性標識物質から発せられる電子線(β線)
の散乱に起因するノイズが生化学解析用データ中に生成
されることを防止することができ、高い分解能で、放射
線データを読み取って、定量性に優れた生化学解析用デ
ータを生成することができ、化学発光基質と接触させる
ことによって化学発光を生じさせる標識物質によって、
生化学解析用ユニットの複数のスポット状領域を選択的
に標識して、化学発光データを記録し、生化学解析用ユ
ニットの複数のスポット状領域に、化学発光基質を接触
させて、複数のスポット状領域から選択的に化学発光を
放出させ、化学発光を放出している生化学解析用ユニッ
トを、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対向させ
て、輝尽性蛍光体層を化学発光によって露光し、露光さ
れた輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、輝尽性蛍光体
層から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解
析用データを生成する場合にも、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域から選択的に放出された化学発
光の散乱に起因するノイズが生化学解析用データ中に生
成されることを防止することができ、高い分解能で、化
学発光データを読み取って、定量性に優れた生化学解析
用データを生成することができる生化学解析用ユニット
および生化学解析用ユニットを含む生化学解析用キット
に関するものである。
ットおよび生化学解析用ユニットを含む生化学解析用キ
ットに関するものであり、さらに詳細には、生体由来の
物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長
さ、組成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポ
ット状領域を、生化学解析用ユニットに、高密度に形成
し、放射性標識物質物質によって、複数のスポット状領
域を選択的に標識して、放射線データを記録し、生化学
解析用ユニットを、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体
層に対向させて、輝尽性蛍光体層を放射性標識物質によ
って露光し、露光された輝尽性蛍光体層に励起光を照射
して、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に
検出して、生化学解析用データを生成する場合にも、生
化学解析用ユニットの複数のスポット状領域に選択的に
含まれた放射性標識物質から発せられる電子線(β線)
の散乱に起因するノイズが生化学解析用データ中に生成
されることを防止することができ、高い分解能で、放射
線データを読み取って、定量性に優れた生化学解析用デ
ータを生成することができ、化学発光基質と接触させる
ことによって化学発光を生じさせる標識物質によって、
生化学解析用ユニットの複数のスポット状領域を選択的
に標識して、化学発光データを記録し、生化学解析用ユ
ニットの複数のスポット状領域に、化学発光基質を接触
させて、複数のスポット状領域から選択的に化学発光を
放出させ、化学発光を放出している生化学解析用ユニッ
トを、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対向させ
て、輝尽性蛍光体層を化学発光によって露光し、露光さ
れた輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、輝尽性蛍光体
層から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解
析用データを生成する場合にも、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域から選択的に放出された化学発
光の散乱に起因するノイズが生化学解析用データ中に生
成されることを防止することができ、高い分解能で、化
学発光データを読み取って、定量性に優れた生化学解析
用データを生成することができる生化学解析用ユニット
および生化学解析用ユニットを含む生化学解析用キット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用い、放射
性標識を付与した物質を、生物体に投与した後、その生
物体あるいはその生物体の組織の一部を試料とし、この
試料を、輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シー
トと一定時間重ね合わせることにより、放射線エネルギ
ーを輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁
波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的
に検出して、ディジタル画像信号を生成し、画像処理を
施して、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルム
などの記録材料上に、画像を再生するように構成された
オートラジオグラフィ解析システムが知られている(た
とえば、特公平1−70884号公報、特公平1−70
882号公報、特公平4−3962号公報など)。
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用い、放射
性標識を付与した物質を、生物体に投与した後、その生
物体あるいはその生物体の組織の一部を試料とし、この
試料を、輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シー
トと一定時間重ね合わせることにより、放射線エネルギ
ーを輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁
波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的
に検出して、ディジタル画像信号を生成し、画像処理を
施して、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルム
などの記録材料上に、画像を再生するように構成された
オートラジオグラフィ解析システムが知られている(た
とえば、特公平1−70884号公報、特公平1−70
882号公報、特公平4−3962号公報など)。
【0003】また、光が照射されると、光のエネルギー
を吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長域の
電磁波を用いて励起すると、照射された光のエネルギー
の量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽性
蛍光体を、光の検出材料として用い、蛋白質、遺伝子配
列などの固定された高分子を、化学発光物質と接触し
て、化学発光を生じさせる標識物質により、選択的に標
識し、標識物質によって選択的に標識された高分子と、
化学発光物質とを接触させて、化学発光物質と標識物質
との接触によって生ずる可視光波長域の化学発光を、蓄
積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に含まれ
ている輝尽性蛍光体に蓄積、記録し、しかる後に、電磁
波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的
に検出して、ディジタル信号を生成し、データ処理を施
して、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルムな
どの記録材料上に、データを再生するように構成された
化学発光解析システムが知られている(たとえば、米国
特許第5,028,793号、英国特許出願公開GB第
2,246,197Aなど。)。
を吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長域の
電磁波を用いて励起すると、照射された光のエネルギー
の量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽性
蛍光体を、光の検出材料として用い、蛋白質、遺伝子配
列などの固定された高分子を、化学発光物質と接触し
て、化学発光を生じさせる標識物質により、選択的に標
識し、標識物質によって選択的に標識された高分子と、
化学発光物質とを接触させて、化学発光物質と標識物質
との接触によって生ずる可視光波長域の化学発光を、蓄
積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に含まれ
ている輝尽性蛍光体に蓄積、記録し、しかる後に、電磁
波によって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体
を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的
に検出して、ディジタル信号を生成し、データ処理を施
して、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルムな
どの記録材料上に、データを再生するように構成された
化学発光解析システムが知られている(たとえば、米国
特許第5,028,793号、英国特許出願公開GB第
2,246,197Aなど。)。
【0004】蓄積性蛍光体シートを放射線の検出材料と
して使用するこれらのシステムは、写真フイルムを用い
る場合とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要
であるだけでなく、得られたディジタルデータにデータ
処理を施すことにより、所望のように、解析用データを
再生し、あるいは、コンピュータによる定量解析が可能
になるという利点を有している。
して使用するこれらのシステムは、写真フイルムを用い
る場合とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要
であるだけでなく、得られたディジタルデータにデータ
処理を施すことにより、所望のように、解析用データを
再生し、あるいは、コンピュータによる定量解析が可能
になるという利点を有している。
【0005】他方、オートラジオグラフィ解析システム
における放射性標識物質に代えて、蛍光色素などの蛍光
物質を標識物質として使用した蛍光(fluorescence)解
析システムが知られている。この蛍光解析システムによ
れば、蛍光物質から放出された蛍光を検出することによ
って、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、実験用マウス
における投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状態、蛋
白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価など
をおこなうことができ、たとえば、電気泳動されるべき
複数種の蛋白質分子を含む溶液を、ゲル支持体上で、電
気泳動させた後に、ゲル支持体を蛍光色素を含んだ溶液
に浸すなどして、電気泳動された蛋白質を染色し、励起
光によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出す
ることによって、画像を生成し、ゲル支持体上の蛋白質
分子の位置および量的分布を検出したりすることができ
る。あるいは、ウェスタン・ブロッティング法により、
ニトロセルロースなどの転写支持体上に、電気泳動され
た蛋白質分子の少なくとも一部を転写し、目的とする蛋
白質に特異的に反応する抗体を蛍光色素で標識して調製
したプローブと蛋白質分子とを会合させ、特異的に反応
する抗体にのみ結合する蛋白質分子を選択的に標識し、
励起光によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検
出することにより、画像を生成し、転写支持体上の蛋白
質分子の位置および量的分布を検出したりすることがで
きる。また、電気泳動させるべき複数のDNA断片を含
む溶液中に、蛍光色素を加えた後に、複数のDNA断片
をゲル支持体上で電気泳動させ、あるいは、蛍光色素を
含有させたゲル支持体上で、複数のDNA断片を電気泳
動させ、あるいは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上
で、電気泳動させた後に、ゲル支持体を、蛍光色素を含
んだ溶液に浸すなどして、電気泳動されたDNA断片を
標識し、励起光により、蛍光色素を励起して、生じた蛍
光を検出することにより、画像を生成し、ゲル支持体上
のDNAを分布を検出したり、あるいは、複数のDNA
断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、DNA
を変性(denaturation)し、次いで、サザン・ブロッテ
ィング法により、ニトロセルロースなどの転写支持体上
に、変性DNA断片の少なくとも一部を転写し、目的と
するDNAと相補的なDNAもしくはRNAを蛍光色素
で標識して調製したプローブと変性DNA断片とをハイ
ブリダイズさせ、プローブDNAもしくはプローブRN
Aと相補的なDNA断片のみを選択的に標識し、励起光
によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出する
ことにより、画像を生成し、転写支持体上の目的とする
DNAの分布を検出したりすることができる。さらに、
標識物質によって標識した目的とする遺伝子を含むDN
Aと相補的なDNAプローブを調製して、転写支持体上
のDNAとハイブリダイズさせ、酵素を、標識物質によ
り標識された相補的なDNAと結合させた後、蛍光基質
と接触させて、蛍光基質を蛍光を発する蛍光物質に変化
させ、励起光によって、生成された蛍光物質を励起し
て、生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、
転写支持体上の目的とするDNAの分布を検出したりす
ることもできる。この蛍光解析システムは、放射性物質
を使用することなく、簡易に、遺伝子配列などを検出す
ることができるという利点がある。
における放射性標識物質に代えて、蛍光色素などの蛍光
物質を標識物質として使用した蛍光(fluorescence)解
析システムが知られている。この蛍光解析システムによ
れば、蛍光物質から放出された蛍光を検出することによ
って、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、実験用マウス
における投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状態、蛋
白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評価など
をおこなうことができ、たとえば、電気泳動されるべき
複数種の蛋白質分子を含む溶液を、ゲル支持体上で、電
気泳動させた後に、ゲル支持体を蛍光色素を含んだ溶液
に浸すなどして、電気泳動された蛋白質を染色し、励起
光によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出す
ることによって、画像を生成し、ゲル支持体上の蛋白質
分子の位置および量的分布を検出したりすることができ
る。あるいは、ウェスタン・ブロッティング法により、
ニトロセルロースなどの転写支持体上に、電気泳動され
た蛋白質分子の少なくとも一部を転写し、目的とする蛋
白質に特異的に反応する抗体を蛍光色素で標識して調製
したプローブと蛋白質分子とを会合させ、特異的に反応
する抗体にのみ結合する蛋白質分子を選択的に標識し、
励起光によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検
出することにより、画像を生成し、転写支持体上の蛋白
質分子の位置および量的分布を検出したりすることがで
きる。また、電気泳動させるべき複数のDNA断片を含
む溶液中に、蛍光色素を加えた後に、複数のDNA断片
をゲル支持体上で電気泳動させ、あるいは、蛍光色素を
含有させたゲル支持体上で、複数のDNA断片を電気泳
動させ、あるいは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上
で、電気泳動させた後に、ゲル支持体を、蛍光色素を含
んだ溶液に浸すなどして、電気泳動されたDNA断片を
標識し、励起光により、蛍光色素を励起して、生じた蛍
光を検出することにより、画像を生成し、ゲル支持体上
のDNAを分布を検出したり、あるいは、複数のDNA
断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、DNA
を変性(denaturation)し、次いで、サザン・ブロッテ
ィング法により、ニトロセルロースなどの転写支持体上
に、変性DNA断片の少なくとも一部を転写し、目的と
するDNAと相補的なDNAもしくはRNAを蛍光色素
で標識して調製したプローブと変性DNA断片とをハイ
ブリダイズさせ、プローブDNAもしくはプローブRN
Aと相補的なDNA断片のみを選択的に標識し、励起光
によって、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出する
ことにより、画像を生成し、転写支持体上の目的とする
DNAの分布を検出したりすることができる。さらに、
標識物質によって標識した目的とする遺伝子を含むDN
Aと相補的なDNAプローブを調製して、転写支持体上
のDNAとハイブリダイズさせ、酵素を、標識物質によ
り標識された相補的なDNAと結合させた後、蛍光基質
と接触させて、蛍光基質を蛍光を発する蛍光物質に変化
させ、励起光によって、生成された蛍光物質を励起し
て、生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、
転写支持体上の目的とするDNAの分布を検出したりす
ることもできる。この蛍光解析システムは、放射性物質
を使用することなく、簡易に、遺伝子配列などを検出す
ることができるという利点がある。
【0006】また、同様に、蛋白質や核酸などの生体由
来の物質を支持体に固定し、化学発光基質と接触させる
ことによって化学発光を生じさせる標識物質により、選
択的に標識し、標識物質によって選択的に標識された生
体由来の物質と化学発光基質とを接触させて、化学発光
基質と標識物質との接触によって生ずる可視光波長域の
化学発光を、光電的に検出して、ディジタル画像信号を
生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手段ある
いは写真フィルムなどの記録材料上に、化学発光画像を
再生して、遺伝子情報などの生体由来の物質に関する情
報を得るようにした化学発光解析システムも知られてい
る。
来の物質を支持体に固定し、化学発光基質と接触させる
ことによって化学発光を生じさせる標識物質により、選
択的に標識し、標識物質によって選択的に標識された生
体由来の物質と化学発光基質とを接触させて、化学発光
基質と標識物質との接触によって生ずる可視光波長域の
化学発光を、光電的に検出して、ディジタル画像信号を
生成し、画像処理を施して、CRTなどの表示手段ある
いは写真フィルムなどの記録材料上に、化学発光画像を
再生して、遺伝子情報などの生体由来の物質に関する情
報を得るようにした化学発光解析システムも知られてい
る。
【0007】さらに、近年、スライドガラス板やメンブ
レンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、細胞、
ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗
原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、cDN
A、DNA、RNAなど、生体由来の物質と特異的に結
合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既
知の特異的結合物質を、スポッター装置を用いて、滴下
して、多数の独立したスポットを形成し、次いで、細
胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗
体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、c
DNA、DNA、mRNAなど、抽出、単離などによっ
て、生体から採取され、あるいは、さらに、化学的処
理、化学修飾などの処理が施された生体由来の物質であ
って、蛍光物質、色素などの標識物質によって標識され
た物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特異
的結合物質に、特異的に結合させたマイクロアレイに、
励起光を照射して、蛍光物質、色素などの標識物質から
発せられた蛍光などの光を光電的に検出して、生体由来
の物質を解析するマイクロアレイ解析システムが開発さ
れている。このマイクロアレイ解析システムによれば、
スライドガラス板やメンブレンフィルタなどの担体表面
上の異なる位置に、数多くの特異的結合物質のスポット
を高密度に形成して、標識物質によって標識された生体
由来の物質をハイブリダイズさせることによって、短時
間に、生体由来の物質を解析することが可能になるとい
う利点がある。
レンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、細胞、
ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗
原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、cDN
A、DNA、RNAなど、生体由来の物質と特異的に結
合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既
知の特異的結合物質を、スポッター装置を用いて、滴下
して、多数の独立したスポットを形成し、次いで、細
胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗
体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、c
DNA、DNA、mRNAなど、抽出、単離などによっ
て、生体から採取され、あるいは、さらに、化学的処
理、化学修飾などの処理が施された生体由来の物質であ
って、蛍光物質、色素などの標識物質によって標識され
た物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特異
的結合物質に、特異的に結合させたマイクロアレイに、
励起光を照射して、蛍光物質、色素などの標識物質から
発せられた蛍光などの光を光電的に検出して、生体由来
の物質を解析するマイクロアレイ解析システムが開発さ
れている。このマイクロアレイ解析システムによれば、
スライドガラス板やメンブレンフィルタなどの担体表面
上の異なる位置に、数多くの特異的結合物質のスポット
を高密度に形成して、標識物質によって標識された生体
由来の物質をハイブリダイズさせることによって、短時
間に、生体由来の物質を解析することが可能になるとい
う利点がある。
【0008】また、メンブレンフィルタなどの担体表面
上の異なる位置に、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍
マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタ
ンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNAなど、生体
由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩
基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を、スポッ
ター装置を用いて、滴下して、多数の独立したスポット
を形成し、次いで、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍
マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタ
ンパク質、核酸、cDNA、DNA、mRNAなど、抽
出、単離などによって、生体から採取され、あるいは、
さらに、化学的処理、化学修飾などの処理が施された生
体由来の物質であって、放射性標識物質によって標識さ
れた物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特
異的結合物質に、特異的に結合させたマクロアレイを、
輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性
蛍光体シートと密着させて、輝尽性蛍光体層を露光し、
しかる後に、輝尽性蛍光体層に励起光を照射し、輝尽性
蛍光体層から発せられた輝尽光を光電的に検出して、生
化学解析用データを生成し、生体由来の物質を解析する
放射性標識物質を用いたマクロアレイ解析システムも開
発されている。
上の異なる位置に、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍
マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタ
ンパク質、核酸、cDNA、DNA、RNAなど、生体
由来の物質と特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩
基の長さ、組成などが既知の特異的結合物質を、スポッ
ター装置を用いて、滴下して、多数の独立したスポット
を形成し、次いで、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍
マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタ
ンパク質、核酸、cDNA、DNA、mRNAなど、抽
出、単離などによって、生体から採取され、あるいは、
さらに、化学的処理、化学修飾などの処理が施された生
体由来の物質であって、放射性標識物質によって標識さ
れた物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特
異的結合物質に、特異的に結合させたマクロアレイを、
輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性
蛍光体シートと密着させて、輝尽性蛍光体層を露光し、
しかる後に、輝尽性蛍光体層に励起光を照射し、輝尽性
蛍光体層から発せられた輝尽光を光電的に検出して、生
化学解析用データを生成し、生体由来の物質を解析する
放射性標識物質を用いたマクロアレイ解析システムも開
発されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放射性
標識物質を標識物質として用いたマクロアレイ解析シス
テムにあっては、輝尽性蛍光体層を露光する際、メンブ
レンフィルタなどの担体表面上に形成されたスポット状
領域に含まれた放射性標識物質の放射線エネルギーが非
常に大きいため、放射性標識物質から発せられる電子線
(β線)が散乱して、隣り合うスポット状領域に含まれ
た放射性標識物質によって露光されるべき輝尽性蛍光体
層の領域に入射し、その結果、輝尽光を光電的に検出し
て生成された生化学解析用データ中にノイズが生成さ
れ、隣り合うスポット状領域間でのデータの分離が困難
になって、分解能が低下するとともに、各スポット状領
域の放射線量を定量して、生体由来の物質を解析する
際、定量性が悪化するという問題があり、スポットを近
接して形成して、高密度化しようとする場合には、とく
に、分解能が低下する著しく低下するとともに、定量性
の著しい悪化が認められている。
標識物質を標識物質として用いたマクロアレイ解析シス
テムにあっては、輝尽性蛍光体層を露光する際、メンブ
レンフィルタなどの担体表面上に形成されたスポット状
領域に含まれた放射性標識物質の放射線エネルギーが非
常に大きいため、放射性標識物質から発せられる電子線
(β線)が散乱して、隣り合うスポット状領域に含まれ
た放射性標識物質によって露光されるべき輝尽性蛍光体
層の領域に入射し、その結果、輝尽光を光電的に検出し
て生成された生化学解析用データ中にノイズが生成さ
れ、隣り合うスポット状領域間でのデータの分離が困難
になって、分解能が低下するとともに、各スポット状領
域の放射線量を定量して、生体由来の物質を解析する
際、定量性が悪化するという問題があり、スポットを近
接して形成して、高密度化しようとする場合には、とく
に、分解能が低下する著しく低下するとともに、定量性
の著しい悪化が認められている。
【0010】隣り合うスポット状領域に含まれた放射性
標識物質から発せられる電子線(β線)の散乱に起因す
るノイズを防止して、かかる問題を解消するためには、
必然的に、隣り合うスポット状領域間の距離を大きくす
ることが必要になり、スポット状領域の密度が低下し、
検査効率を低下させるという問題があった。
標識物質から発せられる電子線(β線)の散乱に起因す
るノイズを防止して、かかる問題を解消するためには、
必然的に、隣り合うスポット状領域間の距離を大きくす
ることが必要になり、スポット状領域の密度が低下し、
検査効率を低下させるという問題があった。
【0011】また、生化学解析の分野においては、メン
ブレンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、細
胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗
体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、c
DNA、DNA、RNAなど、生体由来の物質と特異的
に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成など
が既知の特異的結合物質を含むスポット状領域を形成
し、スポット状領域に含まれた特異的結合物質に、化学
発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせ
る標識物質によって標識された生体由来の物質を、ハイ
ブリダイゼーションなどにより、特異的に結合させて、
選択的に標識し、化学発光基質とを接触させて、化学発
光基質と標識物質との接触によって生ずる可視光波長域
の化学発光により、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体
層を露光して、輝尽性蛍光体層に化学発光のエネルギー
を蓄積させ、輝尽性蛍光体層に、励起光を照射して、輝
尽性蛍光体層から放出される輝尽光を光電的に検出し
て、生体由来の物質を解析することも要求されている
が、かかる場合にも、各スポット状領域から放出された
化学発光が、メンブレンフィルタなどの担体内で散乱し
て、隣り合うスポット状領域から放出された化学発光に
よって露光されるべき輝尽性蛍光体層の領域に入射し、
その結果、輝尽光を光電的に検出して生成された生化学
解析用データ中にノイズが生成され、隣り合うスポット
状領域間でのデータの分離が困難になって、分解能が低
下するとともに、生化学解析用データの定量性が低下す
るという問題があった。
ブレンフィルタなどの担体表面上の異なる位置に、細
胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗
体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核酸、c
DNA、DNA、RNAなど、生体由来の物質と特異的
に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成など
が既知の特異的結合物質を含むスポット状領域を形成
し、スポット状領域に含まれた特異的結合物質に、化学
発光基質と接触させることによって化学発光を生じさせ
る標識物質によって標識された生体由来の物質を、ハイ
ブリダイゼーションなどにより、特異的に結合させて、
選択的に標識し、化学発光基質とを接触させて、化学発
光基質と標識物質との接触によって生ずる可視光波長域
の化学発光により、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体
層を露光して、輝尽性蛍光体層に化学発光のエネルギー
を蓄積させ、輝尽性蛍光体層に、励起光を照射して、輝
尽性蛍光体層から放出される輝尽光を光電的に検出し
て、生体由来の物質を解析することも要求されている
が、かかる場合にも、各スポット状領域から放出された
化学発光が、メンブレンフィルタなどの担体内で散乱し
て、隣り合うスポット状領域から放出された化学発光に
よって露光されるべき輝尽性蛍光体層の領域に入射し、
その結果、輝尽光を光電的に検出して生成された生化学
解析用データ中にノイズが生成され、隣り合うスポット
状領域間でのデータの分離が困難になって、分解能が低
下するとともに、生化学解析用データの定量性が低下す
るという問題があった。
【0012】したがって、本発明は、生体由来の物質と
特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組
成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状
領域を、生化学解析用ユニットに、高密度に形成し、放
射性標識物質物質によって、複数のスポット状領域を選
択的に標識して、放射線データを記録し、生化学解析用
ユニットを、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対
向させて、輝尽性蛍光体層を放射性標識物質によって露
光し、露光された輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、
輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に検出し
て、生化学解析用データを生成する場合にも、生化学解
析用ユニットの複数のスポット状領域に選択的に含まれ
た放射性標識物質から発せられる電子線(β線)の散乱
に起因するノイズが生化学解析用データ中に生成される
ことを防止することができ、高い分解能で、放射線デー
タを読み取って、定量性に優れた生化学解析用データを
生成することができ、化学発光基質と接触させることに
よって化学発光を生じさせる標識物質によって、生化学
解析用ユニットの複数のスポット状領域を選択的に標識
して、化学発光データを記録し、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域に、化学発光基質を接触させ
て、複数のスポット状領域から選択的に化学発光を放出
させ、化学発光を放出している生化学解析用ユニット
を、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対向させ
て、輝尽性蛍光体層を化学発光によって露光し、露光さ
れた輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、輝尽性蛍光体
層から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解
析用データを生成する場合にも、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域から選択的に放出された化学発
光の散乱に起因するノイズが生化学解析用データ中に生
成されることを防止することができ、高い分解能で、化
学発光データを読み取って、定量性に優れた生化学解析
用データを生成することができる生化学解析用ユニット
および生化学解析用ユニットを含む生化学解析用キット
を提供することを目的とするものである。
特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組
成などが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状
領域を、生化学解析用ユニットに、高密度に形成し、放
射性標識物質物質によって、複数のスポット状領域を選
択的に標識して、放射線データを記録し、生化学解析用
ユニットを、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対
向させて、輝尽性蛍光体層を放射性標識物質によって露
光し、露光された輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、
輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に検出し
て、生化学解析用データを生成する場合にも、生化学解
析用ユニットの複数のスポット状領域に選択的に含まれ
た放射性標識物質から発せられる電子線(β線)の散乱
に起因するノイズが生化学解析用データ中に生成される
ことを防止することができ、高い分解能で、放射線デー
タを読み取って、定量性に優れた生化学解析用データを
生成することができ、化学発光基質と接触させることに
よって化学発光を生じさせる標識物質によって、生化学
解析用ユニットの複数のスポット状領域を選択的に標識
して、化学発光データを記録し、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域に、化学発光基質を接触させ
て、複数のスポット状領域から選択的に化学発光を放出
させ、化学発光を放出している生化学解析用ユニット
を、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対向させ
て、輝尽性蛍光体層を化学発光によって露光し、露光さ
れた輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、輝尽性蛍光体
層から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解
析用データを生成する場合にも、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域から選択的に放出された化学発
光の散乱に起因するノイズが生化学解析用データ中に生
成されることを防止することができ、高い分解能で、化
学発光データを読み取って、定量性に優れた生化学解析
用データを生成することができる生化学解析用ユニット
および生化学解析用ユニットを含む生化学解析用キット
を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
複数の吸着性領域が、互いに離間して、形成され、放射
線エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させる
性質を有する基板を備え、前記複数の吸着性領域のそれ
ぞれの面積Smiと、前記複数の吸着性領域の平均面積
Smaとが、0.5Sma≦Smi≦2Smaを満たす
ように、前記複数の吸着性領域が形成されたことを特徴
とする生化学解析用ユニットによって達成される。
複数の吸着性領域が、互いに離間して、形成され、放射
線エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させる
性質を有する基板を備え、前記複数の吸着性領域のそれ
ぞれの面積Smiと、前記複数の吸着性領域の平均面積
Smaとが、0.5Sma≦Smi≦2Smaを満たす
ように、前記複数の吸着性領域が形成されたことを特徴
とする生化学解析用ユニットによって達成される。
【0014】本発明によれば、生化学解析用ユニット
は、放射線エネルギーを減衰させる性質を有する基板
に、複数の吸着性領域が、互いに離間して、形成され
て、構成され、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Sm
iのばらつきは、平均面積Smaの50%ないし200
%の範囲内であるので、基板の放射線エネルギー減衰能
に応じて、所定の密度で、複数の吸着性領域を基板に形
成することによって、生体由来の物質と特異的に結合可
能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の
特異的結合物質を含む溶液を、複数の吸着性領域に滴下
して、複数の吸着性領域内に、特異的結合物質を吸着さ
せ、複数の吸着性領域に吸着された特異的結合物質に、
放射性標識物質によって標識された生体由来の物質を、
ハイブリダイゼーションなどによって、特異的に結合さ
せ、選択的に標識して、放射線データを記録し、輝尽性
蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートを重ね合わせ
て、複数の吸着性領域に選択的に含まれた放射性標識物
質によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を露
光する場合に、生化学解析用ユニットの吸着性領域に含
まれた放射性標識物質から放出された電子線(β線)
が、基板を通じて、隣り合う吸着性領域に到達すること
を効果的に防止することができ、したがって、生化学解
析用ユニットの吸着性領域に含まれている放射性標識物
質から放出された電子線(β線)を、対応する輝尽性蛍
光体層の領域に選択的に入射させ、その吸着性領域に含
まれている放射性標識物質によって、対応する輝尽性蛍
光体層の領域を選択的に露光することが可能になるか
ら、露光された輝尽性蛍光体層の領域を励起光によって
走査し、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的
に検出することによって、高い分解能で、定量性に優れ
た生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
は、放射線エネルギーを減衰させる性質を有する基板
に、複数の吸着性領域が、互いに離間して、形成され
て、構成され、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Sm
iのばらつきは、平均面積Smaの50%ないし200
%の範囲内であるので、基板の放射線エネルギー減衰能
に応じて、所定の密度で、複数の吸着性領域を基板に形
成することによって、生体由来の物質と特異的に結合可
能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の
特異的結合物質を含む溶液を、複数の吸着性領域に滴下
して、複数の吸着性領域内に、特異的結合物質を吸着さ
せ、複数の吸着性領域に吸着された特異的結合物質に、
放射性標識物質によって標識された生体由来の物質を、
ハイブリダイゼーションなどによって、特異的に結合さ
せ、選択的に標識して、放射線データを記録し、輝尽性
蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートを重ね合わせ
て、複数の吸着性領域に選択的に含まれた放射性標識物
質によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を露
光する場合に、生化学解析用ユニットの吸着性領域に含
まれた放射性標識物質から放出された電子線(β線)
が、基板を通じて、隣り合う吸着性領域に到達すること
を効果的に防止することができ、したがって、生化学解
析用ユニットの吸着性領域に含まれている放射性標識物
質から放出された電子線(β線)を、対応する輝尽性蛍
光体層の領域に選択的に入射させ、その吸着性領域に含
まれている放射性標識物質によって、対応する輝尽性蛍
光体層の領域を選択的に露光することが可能になるか
ら、露光された輝尽性蛍光体層の領域を励起光によって
走査し、輝尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的
に検出することによって、高い分解能で、定量性に優れ
た生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
【0015】これに対して、複数の吸着性領域のそれぞ
れの面積Smiのばらつきが、平均面積Smaの50%
ないし200%の範囲を越えると、各吸着性領域に含ま
れた放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、
基板を通じて、隣り合う吸着性領域に到達し、吸着性領
域に含まれている放射性標識物質から放出された電子線
(β線)を、対応する輝尽性蛍光体層領域に選択的に入
射させることが困難になって、放射性標識物質によって
露光された輝尽性蛍光体層を励起光によって走査し、輝
尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に検出し
て、得られた生化学解析用のデータの定量性の低下が無
視できなくなることが認められている。
れの面積Smiのばらつきが、平均面積Smaの50%
ないし200%の範囲を越えると、各吸着性領域に含ま
れた放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、
基板を通じて、隣り合う吸着性領域に到達し、吸着性領
域に含まれている放射性標識物質から放出された電子線
(β線)を、対応する輝尽性蛍光体層領域に選択的に入
射させることが困難になって、放射性標識物質によって
露光された輝尽性蛍光体層を励起光によって走査し、輝
尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に検出し
て、得られた生化学解析用のデータの定量性の低下が無
視できなくなることが認められている。
【0016】また、本発明によれば、生化学解析用ユニ
ットは、光エネルギーを減衰させる性質を有する基板
に、複数の吸着性領域が、互いに離間して、形成され
て、構成され、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Sm
iのばらつきは、平均面積Smaの50%ないし200
%の範囲内であるので、基板の光エネルギー減衰能に応
じて、所定の密度で、複数の吸着性領域を基板に形成す
ることによって、生体由来の物質と特異的に結合可能
で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特
異的結合物質を含む溶液を、複数の吸着性領域に滴下し
て、複数の吸着性領域内に、特異的結合物質を吸着さ
せ、複数の吸着性領域に吸着された特異的結合物質に、
化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じ
させる標識物質によって標識された生体由来の物質を、
ハイブリダイゼーションなどによって、特異的に結合さ
せ、選択的に標識して、化学発光データを記録し、得ら
れた生化学解析用ユニットに、化学発光基質を接触させ
て、生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域から選択
的に化学発光を放出させ、複数の吸着性領域から選択的
に化学発光を放出している生化学解析用ユニットに、輝
尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートを重ね合
わせて、複数の吸着性領域から選択的に放出された化学
発光によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を
露光する場合に、生化学解析用ユニットの吸着性領域か
ら放出された化学発光が、基板を通じて、隣り合う吸着
性領域に到達することを効果的に防止することができ、
したがって、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放
出された化学発光を、対応する輝尽性蛍光体層の領域に
選択的に入射させ、その吸着性領域から放出された化学
発光によって、対応する輝尽性蛍光体層の領域を選択的
に露光することが可能になるから、露光された輝尽性蛍
光体層の領域を励起光によって走査し、輝尽性蛍光体層
から放出された輝尽光を光電的に検出することによっ
て、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデー
タを生成することが可能になる。
ットは、光エネルギーを減衰させる性質を有する基板
に、複数の吸着性領域が、互いに離間して、形成され
て、構成され、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Sm
iのばらつきは、平均面積Smaの50%ないし200
%の範囲内であるので、基板の光エネルギー減衰能に応
じて、所定の密度で、複数の吸着性領域を基板に形成す
ることによって、生体由来の物質と特異的に結合可能
で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特
異的結合物質を含む溶液を、複数の吸着性領域に滴下し
て、複数の吸着性領域内に、特異的結合物質を吸着さ
せ、複数の吸着性領域に吸着された特異的結合物質に、
化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じ
させる標識物質によって標識された生体由来の物質を、
ハイブリダイゼーションなどによって、特異的に結合さ
せ、選択的に標識して、化学発光データを記録し、得ら
れた生化学解析用ユニットに、化学発光基質を接触させ
て、生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域から選択
的に化学発光を放出させ、複数の吸着性領域から選択的
に化学発光を放出している生化学解析用ユニットに、輝
尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シートを重ね合
わせて、複数の吸着性領域から選択的に放出された化学
発光によって、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層を
露光する場合に、生化学解析用ユニットの吸着性領域か
ら放出された化学発光が、基板を通じて、隣り合う吸着
性領域に到達することを効果的に防止することができ、
したがって、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放
出された化学発光を、対応する輝尽性蛍光体層の領域に
選択的に入射させ、その吸着性領域から放出された化学
発光によって、対応する輝尽性蛍光体層の領域を選択的
に露光することが可能になるから、露光された輝尽性蛍
光体層の領域を励起光によって走査し、輝尽性蛍光体層
から放出された輝尽光を光電的に検出することによっ
て、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデー
タを生成することが可能になる。
【0017】これに対して、複数の吸着性領域のそれぞ
れの面積Smiのばらつきが、平均面積Smaの50%
ないし200%の範囲を越えると、吸着性領域から放出
された化学発光が、基板を通じて、隣り合う吸着性領域
に到達し、吸着性領域から放出された化学発光を、対応
する輝尽性蛍光体層領域に選択的に入射させることが困
難になって、化学発光によって露光された輝尽性蛍光体
層を励起光によって走査し、輝尽性蛍光体層から放出さ
れた輝尽光を光電的に検出して、得られた生化学解析用
のデータの定量性の低下が無視できなくなることが認め
られている。
れの面積Smiのばらつきが、平均面積Smaの50%
ないし200%の範囲を越えると、吸着性領域から放出
された化学発光が、基板を通じて、隣り合う吸着性領域
に到達し、吸着性領域から放出された化学発光を、対応
する輝尽性蛍光体層領域に選択的に入射させることが困
難になって、化学発光によって露光された輝尽性蛍光体
層を励起光によって走査し、輝尽性蛍光体層から放出さ
れた輝尽光を光電的に検出して、得られた生化学解析用
のデータの定量性の低下が無視できなくなることが認め
られている。
【0018】本発明の好ましい実施態様においては、前
記複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、前記複
数の吸着性領域の平均面積Smaとが、0.7Sma≦
Smi≦1.5Smaを満たすように、前記複数の吸着
性領域が形成されている。
記複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、前記複
数の吸着性領域の平均面積Smaとが、0.7Sma≦
Smi≦1.5Smaを満たすように、前記複数の吸着
性領域が形成されている。
【0019】本発明の好ましい実施態様によれば、複数
の吸着性領域のそれぞれの面積Smiのばらつきが、平
均面積Smaの70%ないし150%の範囲内であるの
で、基板の放射線エネルギー減衰能に応じて、所定の密
度で、複数の吸着性領域を基板に形成することによっ
て、吸着性領域に含まれた放射性標識物質から放出され
た電子線(β線)が、基板を通じて、隣り合う吸着性領
域に到達することを、より効果的に防止することがで
き、したがって、吸着性領域に含まれている放射性標識
物質から放出された電子線(β線)を、対応する輝尽性
蛍光体層領域に選択的に入射させ、吸着性領域に含まれ
ている放射性標識物質によって、対応する輝尽性蛍光体
層領域を選択的に露光することが可能になるから、露光
された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査
し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を
光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性
に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能に
なる。
の吸着性領域のそれぞれの面積Smiのばらつきが、平
均面積Smaの70%ないし150%の範囲内であるの
で、基板の放射線エネルギー減衰能に応じて、所定の密
度で、複数の吸着性領域を基板に形成することによっ
て、吸着性領域に含まれた放射性標識物質から放出され
た電子線(β線)が、基板を通じて、隣り合う吸着性領
域に到達することを、より効果的に防止することがで
き、したがって、吸着性領域に含まれている放射性標識
物質から放出された電子線(β線)を、対応する輝尽性
蛍光体層領域に選択的に入射させ、吸着性領域に含まれ
ている放射性標識物質によって、対応する輝尽性蛍光体
層領域を選択的に露光することが可能になるから、露光
された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査
し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を
光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性
に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能に
なる。
【0020】また、本発明の好ましい実施態様によれ
ば、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiのばらつ
きが、平均面積Smaの70%ないし150%の範囲内
であるので、基板の光エネルギー減衰能に応じて、所定
の密度で、複数の吸着性領域を基板に形成することによ
って、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放出され
た化学発光が、基板を通じて、隣り合う吸着性領域に到
達することをより効果的に防止することができ、したが
って、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放出され
た化学発光を、対応する輝尽性蛍光体層の領域に選択的
に入射させ、その吸着性領域から放出された化学発光に
よって、対応する輝尽性蛍光体層の領域を選択的に露光
することが可能になるから、露光された輝尽性蛍光体層
の領域を励起光によって走査し、輝尽性蛍光体層から放
出された輝尽光を光電的に検出することによって、高い
分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成
することが可能になる。
ば、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiのばらつ
きが、平均面積Smaの70%ないし150%の範囲内
であるので、基板の光エネルギー減衰能に応じて、所定
の密度で、複数の吸着性領域を基板に形成することによ
って、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放出され
た化学発光が、基板を通じて、隣り合う吸着性領域に到
達することをより効果的に防止することができ、したが
って、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放出され
た化学発光を、対応する輝尽性蛍光体層の領域に選択的
に入射させ、その吸着性領域から放出された化学発光に
よって、対応する輝尽性蛍光体層の領域を選択的に露光
することが可能になるから、露光された輝尽性蛍光体層
の領域を励起光によって走査し、輝尽性蛍光体層から放
出された輝尽光を光電的に検出することによって、高い
分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成
することが可能になる。
【0021】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、
前記複数の吸着性領域の平均面積Smaとが、0.8S
ma≦Smi≦1.2Smaを満たすように、前記複数
の吸着性領域が形成されている。
は、前記複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、
前記複数の吸着性領域の平均面積Smaとが、0.8S
ma≦Smi≦1.2Smaを満たすように、前記複数
の吸着性領域が形成されている。
【0022】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiのばらつ
きが、平均面積Smaの80%ないし120%の範囲内
であるので、基板の放射線エネルギー減衰能に応じて、
所定の密度で、複数の吸着性領域を基板に形成すること
によって、吸着性領域に含まれた放射性標識物質から放
出された電子線(β線)が、基板を通じて、隣り合う吸
着性領域に到達することを、より一層、効果的に防止す
ることができ、したがって、吸着性領域に含まれている
放射性標識物質から放出された電子線(β線)を、対応
する輝尽性蛍光体層領域に選択的に入射させ、吸着性領
域に含まれている放射性標識物質によって、対応する輝
尽性蛍光体層領域を選択的に露光することが可能になる
から、露光された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光に
よって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出され
た輝尽光を光電的に検出することによって、高い分解能
で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成するこ
とが可能になる。
ば、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiのばらつ
きが、平均面積Smaの80%ないし120%の範囲内
であるので、基板の放射線エネルギー減衰能に応じて、
所定の密度で、複数の吸着性領域を基板に形成すること
によって、吸着性領域に含まれた放射性標識物質から放
出された電子線(β線)が、基板を通じて、隣り合う吸
着性領域に到達することを、より一層、効果的に防止す
ることができ、したがって、吸着性領域に含まれている
放射性標識物質から放出された電子線(β線)を、対応
する輝尽性蛍光体層領域に選択的に入射させ、吸着性領
域に含まれている放射性標識物質によって、対応する輝
尽性蛍光体層領域を選択的に露光することが可能になる
から、露光された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光に
よって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出され
た輝尽光を光電的に検出することによって、高い分解能
で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成するこ
とが可能になる。
【0023】また、本発明のさらに好ましい実施態様に
よれば、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiのば
らつきが、平均面積Smaの80%ないし120%の範
囲内であるので、基板の光エネルギー減衰能に応じて、
所定の密度で、複数の吸着性領域を基板に形成すること
によって、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放出
された化学発光が、基板を通じて、隣り合う吸着性領域
に到達することを、より一層、効果的に防止することが
でき、したがって、生化学解析用ユニットの吸着性領域
から放出された化学発光を、対応する輝尽性蛍光体層の
領域に選択的に入射させ、その吸着性領域から放出され
た化学発光によって、対応する輝尽性蛍光体層の領域を
選択的に露光することが可能になるから、露光された輝
尽性蛍光体層の領域を励起光によって走査し、輝尽性蛍
光体層から放出された輝尽光を光電的に検出することに
よって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用の
データを生成することが可能になる。
よれば、複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiのば
らつきが、平均面積Smaの80%ないし120%の範
囲内であるので、基板の光エネルギー減衰能に応じて、
所定の密度で、複数の吸着性領域を基板に形成すること
によって、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放出
された化学発光が、基板を通じて、隣り合う吸着性領域
に到達することを、より一層、効果的に防止することが
でき、したがって、生化学解析用ユニットの吸着性領域
から放出された化学発光を、対応する輝尽性蛍光体層の
領域に選択的に入射させ、その吸着性領域から放出され
た化学発光によって、対応する輝尽性蛍光体層の領域を
選択的に露光することが可能になるから、露光された輝
尽性蛍光体層の領域を励起光によって走査し、輝尽性蛍
光体層から放出された輝尽光を光電的に検出することに
よって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用の
データを生成することが可能になる。
【0024】本発明の好ましい実施態様においては、前
記複数の吸着性領域のそれぞれの直径Dmiと、前記複
数の吸着性領域の平均直径Dmaとが、0.51/2D
ma≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように、前記複
数の吸着性領域が、略円形に形成されている。
記複数の吸着性領域のそれぞれの直径Dmiと、前記複
数の吸着性領域の平均直径Dmaとが、0.51/2D
ma≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように、前記複
数の吸着性領域が、略円形に形成されている。
【0025】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の吸着性領域のそれぞれの直径Dmiと、
前記複数の吸着性領域の平均直径Dmaとが、0.7
1/2Dma≦Dmi≦1.51/2Dmaを満たすよ
うに、前記複数の吸着性領域が、略円形に形成されてい
る。
は、前記複数の吸着性領域のそれぞれの直径Dmiと、
前記複数の吸着性領域の平均直径Dmaとが、0.7
1/2Dma≦Dmi≦1.51/2Dmaを満たすよ
うに、前記複数の吸着性領域が、略円形に形成されてい
る。
【0026】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の吸着性領域のそれぞれの直径Dmiと、
前記複数の吸着性領域の平均直径Dmaとが、0.8
1/2Dma≦Dmi≦1.21/2Dmaを満たすよ
うに、前記複数の吸着性領域が、略円形に形成されてい
る。
は、前記複数の吸着性領域のそれぞれの直径Dmiと、
前記複数の吸着性領域の平均直径Dmaとが、0.8
1/2Dma≦Dmi≦1.21/2Dmaを満たすよ
うに、前記複数の吸着性領域が、略円形に形成されてい
る。
【0027】本発明の前記目的はまた、複数の吸着性領
域が、互いに離間して、形成され、放射線エネルギーお
よび/または光エネルギーを減衰させる性質を有する基
板を備え、前記複数の吸着性領域のそれぞれの面積Sm
iと、前記複数の吸着性領域の平均面積Smaとが、
0.5Sma≦Smi≦2Smaを満たすように、前記
複数の吸着性領域が形成された生化学解析用ユニット
と、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域と実質的に同一のパターンによっ
て、厚さが50μm以下の複数の輝尽性蛍光体層領域
が、互いに離間して、形成された支持体を備えた蓄積性
蛍光体シートを含み、前記生化学解析用ユニットの前記
複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、前記蓄積
性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均
面積Spaとが、0.5Spa≦Smi≦2Spaを満
たすように、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸
着性領域および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝
尽性蛍光体層領域が形成されたことを特徴とする生化学
解析用キットによって達成される。
域が、互いに離間して、形成され、放射線エネルギーお
よび/または光エネルギーを減衰させる性質を有する基
板を備え、前記複数の吸着性領域のそれぞれの面積Sm
iと、前記複数の吸着性領域の平均面積Smaとが、
0.5Sma≦Smi≦2Smaを満たすように、前記
複数の吸着性領域が形成された生化学解析用ユニット
と、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域と実質的に同一のパターンによっ
て、厚さが50μm以下の複数の輝尽性蛍光体層領域
が、互いに離間して、形成された支持体を備えた蓄積性
蛍光体シートを含み、前記生化学解析用ユニットの前記
複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、前記蓄積
性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均
面積Spaとが、0.5Spa≦Smi≦2Spaを満
たすように、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸
着性領域および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝
尽性蛍光体層領域が形成されたことを特徴とする生化学
解析用キットによって達成される。
【0028】生化学解析用ユニットの基板が放射線エネ
ルギーを減衰させる性質を有していても、生化学解析用
ユニットの基板に形成された各吸着性領域の面積に比し
て、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された対応する
輝尽性蛍光体層領域の面積が小さすぎるときは、吸着性
領域に含まれている放射性標識物質から放出された電子
線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層領域に入射せ
ず、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う輝尽性蛍光
体層領域に入射し、その結果、露光された複数の輝尽性
蛍光体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍
光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出して生
成した生化学解析用データの定量性が低下するおそれが
あり、その一方で、生化学解析用ユニットに形成された
吸着性領域の面積に比して、対応する輝尽性蛍光体層領
域の面積が大きすぎるときは、蓄積性蛍光体シートに、
輝尽性蛍光体層領域を高密度に形成することができず、
したがって、生化学解析用ユニットに、吸着性領域を高
密度に形成することができないから、生化学解析の効率
が低下するが、本発明によれば、生化学解析用ユニット
の複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、蓄積性
蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域の平均面積S
paとが、0.5Spa≦Smi≦2Spaを満たすよ
うに、生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域および
蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域が形成
されているから、生化学解析用ユニットの吸着性領域に
含まれている放射性標識物質から放出された電子線(β
線)が、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う輝尽性
蛍光体層領域に入射することを、効果的に防止すること
ができ、したがって、露光された複数の輝尽性蛍光体層
領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領
域から放出された輝尽光を光電的に検出することによっ
て、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデー
タを生成することが可能になり、その一方で、生化学解
析用ユニットに、吸着性領域を高密度に形成するととも
に、蓄積性蛍光体シートに、輝尽性蛍光体層領域を高密
度に形成することが可能になるから、生化学解析の効率
を大幅に向上させることが可能になる。
ルギーを減衰させる性質を有していても、生化学解析用
ユニットの基板に形成された各吸着性領域の面積に比し
て、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された対応する
輝尽性蛍光体層領域の面積が小さすぎるときは、吸着性
領域に含まれている放射性標識物質から放出された電子
線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層領域に入射せ
ず、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う輝尽性蛍光
体層領域に入射し、その結果、露光された複数の輝尽性
蛍光体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍
光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出して生
成した生化学解析用データの定量性が低下するおそれが
あり、その一方で、生化学解析用ユニットに形成された
吸着性領域の面積に比して、対応する輝尽性蛍光体層領
域の面積が大きすぎるときは、蓄積性蛍光体シートに、
輝尽性蛍光体層領域を高密度に形成することができず、
したがって、生化学解析用ユニットに、吸着性領域を高
密度に形成することができないから、生化学解析の効率
が低下するが、本発明によれば、生化学解析用ユニット
の複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、蓄積性
蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域の平均面積S
paとが、0.5Spa≦Smi≦2Spaを満たすよ
うに、生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域および
蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域が形成
されているから、生化学解析用ユニットの吸着性領域に
含まれている放射性標識物質から放出された電子線(β
線)が、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う輝尽性
蛍光体層領域に入射することを、効果的に防止すること
ができ、したがって、露光された複数の輝尽性蛍光体層
領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領
域から放出された輝尽光を光電的に検出することによっ
て、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデー
タを生成することが可能になり、その一方で、生化学解
析用ユニットに、吸着性領域を高密度に形成するととも
に、蓄積性蛍光体シートに、輝尽性蛍光体層領域を高密
度に形成することが可能になるから、生化学解析の効率
を大幅に向上させることが可能になる。
【0029】また、生化学解析用ユニットの基板が光エ
ネルギーを減衰させる性質を有していても、生化学解析
用ユニットの基板に形成された各吸着性領域の面積に比
して、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された対応す
る輝尽性蛍光体層領域の面積が小さすぎるときは、生化
学解析用ユニットの吸着性領域から放出された化学発光
が、蓄積性蛍光体シートの対応する輝尽性蛍光体層領域
に入射せず、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う輝
尽性蛍光体層領域に入射し、その結果、露光された複数
の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査し、複数の
輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検
出して生成した生化学解析用データの定量性が低下する
おそれがあり、その一方で、生化学解析用ユニットに形
成された吸着性領域の面積に比して、対応する輝尽性蛍
光体層領域の面積が大きすぎるときは、蓄積性蛍光体シ
ートに、輝尽性蛍光体層領域を高密度に形成することが
できず、したがって、生化学解析用ユニットに、吸着性
領域を高密度に形成することができないから、生化学解
析の効率が低下するが、本発明によれば、生化学解析用
ユニットの複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smi
と、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域の
平均面積Spaとが、0.5Spa≦Smi≦2Spa
を満たすように、生化学解析用ユニットの複数の吸着性
領域および蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層
領域が形成されているから、生化学解析用ユニットの吸
着性領域から放出された化学発光が、対応する輝尽性蛍
光体層領域に隣り合う輝尽性蛍光体層領域に入射するこ
とを、効果的に防止することができ、したがって、露光
された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査
し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を
光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性
に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能に
なり、その一方で、生化学解析用ユニットに、吸着性領
域を高密度に形成するとともに、蓄積性蛍光体シート
に、輝尽性蛍光体層領域を高密度に形成することが可能
になるから、生化学解析の効率を大幅に向上させること
が可能になる。
ネルギーを減衰させる性質を有していても、生化学解析
用ユニットの基板に形成された各吸着性領域の面積に比
して、蓄積性蛍光体シートの支持体に形成された対応す
る輝尽性蛍光体層領域の面積が小さすぎるときは、生化
学解析用ユニットの吸着性領域から放出された化学発光
が、蓄積性蛍光体シートの対応する輝尽性蛍光体層領域
に入射せず、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う輝
尽性蛍光体層領域に入射し、その結果、露光された複数
の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査し、複数の
輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を光電的に検
出して生成した生化学解析用データの定量性が低下する
おそれがあり、その一方で、生化学解析用ユニットに形
成された吸着性領域の面積に比して、対応する輝尽性蛍
光体層領域の面積が大きすぎるときは、蓄積性蛍光体シ
ートに、輝尽性蛍光体層領域を高密度に形成することが
できず、したがって、生化学解析用ユニットに、吸着性
領域を高密度に形成することができないから、生化学解
析の効率が低下するが、本発明によれば、生化学解析用
ユニットの複数の吸着性領域のそれぞれの面積Smi
と、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域の
平均面積Spaとが、0.5Spa≦Smi≦2Spa
を満たすように、生化学解析用ユニットの複数の吸着性
領域および蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層
領域が形成されているから、生化学解析用ユニットの吸
着性領域から放出された化学発光が、対応する輝尽性蛍
光体層領域に隣り合う輝尽性蛍光体層領域に入射するこ
とを、効果的に防止することができ、したがって、露光
された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走査
し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光を
光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性
に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能に
なり、その一方で、生化学解析用ユニットに、吸着性領
域を高密度に形成するとともに、蓄積性蛍光体シート
に、輝尽性蛍光体層領域を高密度に形成することが可能
になるから、生化学解析の効率を大幅に向上させること
が可能になる。
【0030】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域のそれ
ぞれの面積Smiと、前記蓄積性蛍光体シートの前記複
数の輝尽性蛍光体層領域の平均面積Spaとが、0.7
Spa≦Smi≦1.5Spaを満たすように、前記生
化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域および前記
蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域が
形成されている。
記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域のそれ
ぞれの面積Smiと、前記蓄積性蛍光体シートの前記複
数の輝尽性蛍光体層領域の平均面積Spaとが、0.7
Spa≦Smi≦1.5Spaを満たすように、前記生
化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域および前記
蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域が
形成されている。
【0031】本発明の好ましい実施態様によれば、生化
学解析用ユニットの複数の吸着性領域のそれぞれの面積
Smiと、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層
領域の平均面積Spaとが、0.7Spa≦Smi≦
1.5Spaを満たすように、生化学解析用ユニットの
複数の吸着性領域および蓄積性蛍光体シートの複数の輝
尽性蛍光体層領域が形成されているから、生化学解析用
ユニットの吸着性領域に含まれている放射性標識物質か
ら放出された電子線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体
層領域に隣り合う輝尽性蛍光体層領域に入射すること
を、より効果的に防止することができ、したがって、露
光された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走
査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光
を光電的に検出することによって、高い分解能で、定量
性に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能
になり、その一方で、生化学解析用ユニットに、吸着性
領域を高密度に形成するとともに、蓄積性蛍光体シート
に、輝尽性蛍光体層領域をより高密度に形成することが
可能になるから、生化学解析の効率を大幅に向上させる
ことが可能になる。
学解析用ユニットの複数の吸着性領域のそれぞれの面積
Smiと、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層
領域の平均面積Spaとが、0.7Spa≦Smi≦
1.5Spaを満たすように、生化学解析用ユニットの
複数の吸着性領域および蓄積性蛍光体シートの複数の輝
尽性蛍光体層領域が形成されているから、生化学解析用
ユニットの吸着性領域に含まれている放射性標識物質か
ら放出された電子線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体
層領域に隣り合う輝尽性蛍光体層領域に入射すること
を、より効果的に防止することができ、したがって、露
光された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起光によって走
査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出された輝尽光
を光電的に検出することによって、高い分解能で、定量
性に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能
になり、その一方で、生化学解析用ユニットに、吸着性
領域を高密度に形成するとともに、蓄積性蛍光体シート
に、輝尽性蛍光体層領域をより高密度に形成することが
可能になるから、生化学解析の効率を大幅に向上させる
ことが可能になる。
【0032】また、本発明の好ましい実施態様によれ
ば、生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域のそれぞ
れの面積Smiと、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性
蛍光体層領域の平均面積Spaとが、0.7Spa≦S
mi≦1.5Spaを満たすように、生化学解析用ユニ
ットの複数の吸着性領域および蓄積性蛍光体シートの複
数の輝尽性蛍光体層領域が形成されているから、生化学
解析用ユニットの吸着性領域から放出された化学発光
が、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う輝尽性蛍光
体層領域に入射することを、より効果的に防止すること
ができ、したがって、露光された複数の輝尽性蛍光体層
領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領
域から放出された輝尽光を光電的に検出することによっ
て、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデー
タを生成することが可能になり、その一方で、生化学解
析用ユニットに、吸着性領域を高密度に形成するととも
に、蓄積性蛍光体シートに、輝尽性蛍光体層領域をより
高密度に形成することが可能になるから、生化学解析の
効率を大幅に向上させることが可能になる。
ば、生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域のそれぞ
れの面積Smiと、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性
蛍光体層領域の平均面積Spaとが、0.7Spa≦S
mi≦1.5Spaを満たすように、生化学解析用ユニ
ットの複数の吸着性領域および蓄積性蛍光体シートの複
数の輝尽性蛍光体層領域が形成されているから、生化学
解析用ユニットの吸着性領域から放出された化学発光
が、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う輝尽性蛍光
体層領域に入射することを、より効果的に防止すること
ができ、したがって、露光された複数の輝尽性蛍光体層
領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領
域から放出された輝尽光を光電的に検出することによっ
て、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデー
タを生成することが可能になり、その一方で、生化学解
析用ユニットに、吸着性領域を高密度に形成するととも
に、蓄積性蛍光体シートに、輝尽性蛍光体層領域をより
高密度に形成することが可能になるから、生化学解析の
効率を大幅に向上させることが可能になる。
【0033】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
のそれぞれの面積Smiと、前記蓄積性蛍光体シートの
前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均面積Spaとが、
0.8Spa≦Smi≦1.2Spaを満たすように、
前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域およ
び前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層
領域が形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
のそれぞれの面積Smiと、前記蓄積性蛍光体シートの
前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均面積Spaとが、
0.8Spa≦Smi≦1.2Spaを満たすように、
前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域およ
び前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層
領域が形成されている。
【0034】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域のそれぞ
れの面積Smiと、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性
蛍光体層領域の平均面積Spaとが、0.8Spa≦S
mi≦1.2Spaを満たすように、生化学解析用ユニ
ットの複数の吸着性領域および蓄積性蛍光体シートの複
数の輝尽性蛍光体層領域が形成されているから、、生化
学解析用ユニットの吸着性領域に含まれている放射性標
識物質から放出された電子線(β線)が、対応する輝尽
性蛍光体層領域に隣り合う輝尽性蛍光体層領域に入射す
ることを、より一層、効果的に防止することができ、し
たがって、露光された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起
光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出
された輝尽光を光電的に検出することによって、高い分
解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成す
ることが可能になり、その一方で、生化学解析用ユニッ
トに、吸着性領域を高密度に形成するとともに、蓄積性
蛍光体シートに、輝尽性蛍光体層領域を、より一層、高
密度に形成することが可能になるから、生化学解析の効
率を大幅に向上させることが可能になる。
ば、生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域のそれぞ
れの面積Smiと、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性
蛍光体層領域の平均面積Spaとが、0.8Spa≦S
mi≦1.2Spaを満たすように、生化学解析用ユニ
ットの複数の吸着性領域および蓄積性蛍光体シートの複
数の輝尽性蛍光体層領域が形成されているから、、生化
学解析用ユニットの吸着性領域に含まれている放射性標
識物質から放出された電子線(β線)が、対応する輝尽
性蛍光体層領域に隣り合う輝尽性蛍光体層領域に入射す
ることを、より一層、効果的に防止することができ、し
たがって、露光された複数の輝尽性蛍光体層領域を励起
光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域から放出
された輝尽光を光電的に検出することによって、高い分
解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成す
ることが可能になり、その一方で、生化学解析用ユニッ
トに、吸着性領域を高密度に形成するとともに、蓄積性
蛍光体シートに、輝尽性蛍光体層領域を、より一層、高
密度に形成することが可能になるから、生化学解析の効
率を大幅に向上させることが可能になる。
【0035】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域のそれ
ぞれの直径Dmiと、前記蓄積性蛍光体シートの前記複
数の輝尽性蛍光体層領域の平均直径Dpaとが、0.5
1/2Dpa≦Dmi≦21 /2Dpaを満たすよう
に、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光
体層領域が、略円形に形成されている。
記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域のそれ
ぞれの直径Dmiと、前記蓄積性蛍光体シートの前記複
数の輝尽性蛍光体層領域の平均直径Dpaとが、0.5
1/2Dpa≦Dmi≦21 /2Dpaを満たすよう
に、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光
体層領域が、略円形に形成されている。
【0036】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
のそれぞれの直径Dmiと、前記蓄積性蛍光体シートの
前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均直径Dpaとが、
0.71/2Dpa≦Dmi≦1.51/2Dpaを満
たすように、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸
着性領域および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝
尽性蛍光体層領域が、略円形に形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
のそれぞれの直径Dmiと、前記蓄積性蛍光体シートの
前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均直径Dpaとが、
0.71/2Dpa≦Dmi≦1.51/2Dpaを満
たすように、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸
着性領域および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝
尽性蛍光体層領域が、略円形に形成されている。
【0037】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
のそれぞれの直径Dmiと、前記蓄積性蛍光体シートの
前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均直径Dpaとが、
0.81/2Dpa≦Dmi≦1.21/2Dpaを満
たすように、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸
着性領域および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝
尽性蛍光体層領域が、略円形に形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
のそれぞれの直径Dmiと、前記蓄積性蛍光体シートの
前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均直径Dpaとが、
0.81/2Dpa≦Dmi≦1.21/2Dpaを満
たすように、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸
着性領域および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝
尽性蛍光体層領域が、略円形に形成されている。
【0038】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域に、構
造または特性が既知の特異的結合物質が吸着されてい
る。
記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域に、構
造または特性が既知の特異的結合物質が吸着されてい
る。
【0039】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記基板に、10以上の前記
吸着性領域が形成されている。
記生化学解析用ユニットの前記基板に、10以上の前記
吸着性領域が形成されている。
【0040】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、50以上
の前記吸着性領域が形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、50以上
の前記吸着性領域が形成されている。
【0041】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、100以
上の前記吸着性領域が形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、100以
上の前記吸着性領域が形成されている。
【0042】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、500以
上の前記吸着性領域が形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、500以
上の前記吸着性領域が形成されている。
【0043】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、1000
以上の前記吸着性領域が形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、1000
以上の前記吸着性領域が形成されている。
【0044】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、5000
以上の前記吸着性領域が形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、5000
以上の前記吸着性領域が形成されている。
【0045】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、1000
0以上の前記吸着性領域が形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、1000
0以上の前記吸着性領域が形成されている。
【0046】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、5000
0以上の前記吸着性領域が形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、5000
0以上の前記吸着性領域が形成されている。
【0047】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、1000
00以上の前記吸着性領域が形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、1000
00以上の前記吸着性領域が形成されている。
【0048】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された前記複
数の吸着性領域が、それぞれ、5平方ミリメートル未満
のサイズを有している。
記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された前記複
数の吸着性領域が、それぞれ、5平方ミリメートル未満
のサイズを有している。
【0049】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、1平方ミリメート
ル未満のサイズを有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、1平方ミリメート
ル未満のサイズを有している。
【0050】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.5平方ミリメ
ートル未満のサイズを有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.5平方ミリメ
ートル未満のサイズを有している。
【0051】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.1平方ミリメ
ートル未満のサイズを有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.1平方ミリメ
ートル未満のサイズを有している。
【0052】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.05平方ミリ
メートル未満のサイズを有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.05平方ミリ
メートル未満のサイズを有している。
【0053】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.01平方ミリ
メートル未満のサイズを有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に形成された
前記複数の吸着性領域が、それぞれ、0.01平方ミリ
メートル未満のサイズを有している。
【0054】本発明において、生化学解析用ユニットの
基板に形成される吸着性領域の密度は、基板の種類、放
射性標識物質から放出される電子線の種類などによって
決定される。
基板に形成される吸着性領域の密度は、基板の種類、放
射性標識物質から放出される電子線の種類などによって
決定される。
【0055】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数の吸着
性領域が、10個/平方センチメートル以上の密度で形
成されている。
記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数の吸着
性領域が、10個/平方センチメートル以上の密度で形
成されている。
【0056】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、50個/平方センチメートル以上の密
度で形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、50個/平方センチメートル以上の密
度で形成されている。
【0057】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、100個/平方センチメートル以上の
密度で形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、100個/平方センチメートル以上の
密度で形成されている。
【0058】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、500個/平方センチメートル以上の
密度で形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、500個/平方センチメートル以上の
密度で形成されている。
【0059】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、1000個/平方センチメートル以上
の密度で形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、1000個/平方センチメートル以上
の密度で形成されている。
【0060】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、5000個/平方センチメートル以上
の密度で形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、5000個/平方センチメートル以上
の密度で形成されている。
【0061】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、10000個/平方センチメートル以
上の密度で形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、10000個/平方センチメートル以
上の密度で形成されている。
【0062】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、50000個/平方センチメートル以
上の密度で形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、50000個/平方センチメートル以
上の密度で形成されている。
【0063】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、100000個/平方センチメートル
以上の密度で形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数
の吸着性領域が、100000個/平方センチメートル
以上の密度で形成されている。
【0064】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数の吸着
性領域が、規則的なパターンで形成されている。
記生化学解析用ユニットの前記基板に、前記複数の吸着
性領域が、規則的なパターンで形成されている。
【0065】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域が、前
記基板に形成された複数の孔内に、吸着性材料が充填さ
れて、形成されている。
記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域が、前
記基板に形成された複数の孔内に、吸着性材料が充填さ
れて、形成されている。
【0066】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の貫通孔内に、吸着性材
料が充填されて、形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の貫通孔内に、吸着性材
料が充填されて、形成されている。
【0067】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の貫通孔内に、吸着性材
料が埋め込まれて、形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の貫通孔内に、吸着性材
料が埋め込まれて、形成されている。
【0068】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の貫通孔内に、吸着性材
料を含んだ吸着性膜が圧入されて、形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の貫通孔内に、吸着性材
料を含んだ吸着性膜が圧入されて、形成されている。
【0069】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、生化学解析用ユニットの基板に形成された複数の貫
通孔内に、吸着性材料を含んだ吸着性膜が圧入するだけ
で、生化学解析用ユニットに複数の吸着性領域を形成す
ることができるから、きわめて容易に、生化学解析用ユ
ニットを作製することが可能になる。
ば、生化学解析用ユニットの基板に形成された複数の貫
通孔内に、吸着性材料を含んだ吸着性膜が圧入するだけ
で、生化学解析用ユニットに複数の吸着性領域を形成す
ることができるから、きわめて容易に、生化学解析用ユ
ニットを作製することが可能になる。
【0070】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の凹部内に、吸着性材料
が充填されて、形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の凹部内に、吸着性材料
が充填されて、形成されている。
【0071】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の凹部内に、吸着性材料
が埋め込まれて、形成されている。
は、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸着性領域
が、前記基板に形成された複数の凹部内に、吸着性材料
が埋め込まれて、形成されている。
【0072】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う前記吸
着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が前記基
板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、1/5
以下に減衰させる性質を有している。
記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う前記吸
着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が前記基
板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、1/5
以下に減衰させる性質を有している。
【0073】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/10以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/10以下に減衰させる性質を有している。
【0074】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/50以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/50以下に減衰させる性質を有している。
【0075】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/100以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/100以下に減衰させる性質を有している。
【0076】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/500以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/500以下に減衰させる性質を有している。
【0077】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/1000以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線が
前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーを、
1/1000以下に減衰させる性質を有している。
【0078】本発明の好ましい実施態様においては、前
記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う前記吸
着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記基板中
を透過したときに、光のエネルギーを、1/5以下に減
衰させる性質を有している。
記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う前記吸
着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記基板中
を透過したときに、光のエネルギーを、1/5以下に減
衰させる性質を有している。
【0079】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/10
以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/10
以下に減衰させる性質を有している。
【0080】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/50
以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/50
以下に減衰させる性質を有している。
【0081】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/10
0以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/10
0以下に減衰させる性質を有している。
【0082】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/50
0以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/50
0以下に減衰させる性質を有している。
【0083】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/10
00以下に減衰させる性質を有している。
は、前記生化学解析用ユニットの前記基板が、隣り合う
前記吸着性領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前記
基板中を透過したときに、光のエネルギーを、1/10
00以下に減衰させる性質を有している。
【0084】本発明において、生化学解析用ユニットの
基板を形成するための材料は、放射線エネルギーおよび
/または光エネルギーを減衰させる性質を有していれ
ば、とくに限定されるものではなく、無機化合物材料、
有機化合物材料のいずれをも使用することができるが、
金属材料、セラミック材料またはプラスチック材料が、
好ましく使用される。
基板を形成するための材料は、放射線エネルギーおよび
/または光エネルギーを減衰させる性質を有していれ
ば、とくに限定されるものではなく、無機化合物材料、
有機化合物材料のいずれをも使用することができるが、
金属材料、セラミック材料またはプラスチック材料が、
好ましく使用される。
【0085】本発明において、生化学解析用ユニットの
基板を形成するために好ましく使用することができ、放
射線エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させ
る性質を有する無機化合物材料としては、たとえば、
金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、タンタル、
クロム、鉄、ニッケル、コバルト、鉛、錫、セレンなど
の金属;真鍮、ステンレス、青銅などの合金;シリコ
ン、アモルファスシリコン、ガラス、石英、炭化ケイ
素、窒化ケイ素などの珪素材料;酸化アルミニウム、酸
化マグネシウム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物;
タングステンカーバイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム、ヒドロキシアパタイト、砒化ガリウムなどの無機
塩を挙げることができる。これらは、単結晶、アモルフ
ァス、セラミックのような多結晶焼結体にいずれの構造
を有していてもよい。
基板を形成するために好ましく使用することができ、放
射線エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させ
る性質を有する無機化合物材料としては、たとえば、
金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、タンタル、
クロム、鉄、ニッケル、コバルト、鉛、錫、セレンなど
の金属;真鍮、ステンレス、青銅などの合金;シリコ
ン、アモルファスシリコン、ガラス、石英、炭化ケイ
素、窒化ケイ素などの珪素材料;酸化アルミニウム、酸
化マグネシウム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物;
タングステンカーバイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム、ヒドロキシアパタイト、砒化ガリウムなどの無機
塩を挙げることができる。これらは、単結晶、アモルフ
ァス、セラミックのような多結晶焼結体にいずれの構造
を有していてもよい。
【0086】本発明において、生化学解析用ユニットの
基板を形成するために使用可能で、放射線エネルギーお
よび/または光エネルギーを減衰させる性質を有する有
機化合物材料としては、高分子化合物が好ましく用いら
れ、好ましく使用することのできる高分子化合物として
は、たとえば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポ
リオレフィン;ポリメチルメタクリレート、ブチルアク
リレート/メチルメタクリレート共重合体などのアクリ
ル樹脂;ポリアクリロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ
塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデン;ポリテトラフ
ルオロエチレン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポ
リカーボネート;ポリエチレンナフタレートやポリエチ
レンテレフタレートなどのポリエステル;ナイロン6、
ナイロン6,6、ナイロン4,10などのナイロン;ポ
リイミド;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイ
ド;ポリジフェニルシロキサンなどのケイ素樹脂;ノボ
ラックなどのフェノール樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレ
タン;ポリスチレン;ブタジエン−スチレン共重合体;
セルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース、でん
粉、アルギン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルメチル
セルロースなどの多糖類;キチン;キトサン;ウルシ;
ゼラチン、コラーゲン、ケラチンなどのポリアミドおよ
びこれら高分子化合物の共重合体などを挙げることがで
きる。これらは、複合材料でもよく、必要に応じて、金
属酸化物粒子やガラス繊維などを充填することもでき、
また、有機化合物材料をブレンドして、使用することも
できる。
基板を形成するために使用可能で、放射線エネルギーお
よび/または光エネルギーを減衰させる性質を有する有
機化合物材料としては、高分子化合物が好ましく用いら
れ、好ましく使用することのできる高分子化合物として
は、たとえば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポ
リオレフィン;ポリメチルメタクリレート、ブチルアク
リレート/メチルメタクリレート共重合体などのアクリ
ル樹脂;ポリアクリロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ
塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデン;ポリテトラフ
ルオロエチレン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポ
リカーボネート;ポリエチレンナフタレートやポリエチ
レンテレフタレートなどのポリエステル;ナイロン6、
ナイロン6,6、ナイロン4,10などのナイロン;ポ
リイミド;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイ
ド;ポリジフェニルシロキサンなどのケイ素樹脂;ノボ
ラックなどのフェノール樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレ
タン;ポリスチレン;ブタジエン−スチレン共重合体;
セルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース、でん
粉、アルギン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルメチル
セルロースなどの多糖類;キチン;キトサン;ウルシ;
ゼラチン、コラーゲン、ケラチンなどのポリアミドおよ
びこれら高分子化合物の共重合体などを挙げることがで
きる。これらは、複合材料でもよく、必要に応じて、金
属酸化物粒子やガラス繊維などを充填することもでき、
また、有機化合物材料をブレンドして、使用することも
できる。
【0087】一般に、比重が大きいほど、放射線エネル
ギーの減衰能が高くなるので、生化学解析用ユニットの
基板は、比重1.0g/cm3以上の化合物材料または
複合材料によって形成されることが好ましく、比重が
1.5g/cm3以上、23g/cm3以下の化合物材
料または複合材料によって形成されることが、とくに好
ましい。
ギーの減衰能が高くなるので、生化学解析用ユニットの
基板は、比重1.0g/cm3以上の化合物材料または
複合材料によって形成されることが好ましく、比重が
1.5g/cm3以上、23g/cm3以下の化合物材
料または複合材料によって形成されることが、とくに好
ましい。
【0088】また、一般に、光の散乱および/または吸
収が大きいほど、光の減衰能が高くなるので、生化学解
析用ユニットの基板は、厚さ1cmあたりの吸光度が
0.3以上であることが好ましく、厚さ1cmあたりの
吸光度が1以上であれば、さらに好ましい。ここに、吸
光度は、厚さTcmの板状体の直後に、積分球を置き、
計測に利用するプローブ光またはエミッション光の波長
における透過光量Aを分光光度計によって測定し、A/
Tを算出することによって、求められる。光減衰能を向
上させるために、光散乱体や光吸収体を、生化学解析用
ユニットの基板に含有させることもできる。光散乱体と
しては、生化学解析用ユニットの基板を形成している材
料と異なる材料の微粒子が用いられ、光吸収体として
は、顔料または染料が用いられる。
収が大きいほど、光の減衰能が高くなるので、生化学解
析用ユニットの基板は、厚さ1cmあたりの吸光度が
0.3以上であることが好ましく、厚さ1cmあたりの
吸光度が1以上であれば、さらに好ましい。ここに、吸
光度は、厚さTcmの板状体の直後に、積分球を置き、
計測に利用するプローブ光またはエミッション光の波長
における透過光量Aを分光光度計によって測定し、A/
Tを算出することによって、求められる。光減衰能を向
上させるために、光散乱体や光吸収体を、生化学解析用
ユニットの基板に含有させることもできる。光散乱体と
しては、生化学解析用ユニットの基板を形成している材
料と異なる材料の微粒子が用いられ、光吸収体として
は、顔料または染料が用いられる。
【0089】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域を形成する吸着性材料としては、多孔質材料
あるいは繊維材料が好ましく使用される。多孔質材料と
繊維材料を併用して、吸着性領域を形成することもでき
る。
吸着性領域を形成する吸着性材料としては、多孔質材料
あるいは繊維材料が好ましく使用される。多孔質材料と
繊維材料を併用して、吸着性領域を形成することもでき
る。
【0090】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域を形成するために使用される多孔質材料は、
有機材料、無機材料のいずれでもよく、有機/無機複合
体でもよい。
吸着性領域を形成するために使用される多孔質材料は、
有機材料、無機材料のいずれでもよく、有機/無機複合
体でもよい。
【0091】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域を形成するために使用される有機多孔質材料
は、とくに限定されるものではないが、活性炭などの炭
素材料あるいはメンブレンフィルタを形成可能な材料
が、好ましく用いられる。具体的には、ナイロン6、ナ
イロン6,6、ナイロン4,10などのナイロン類;ニ
トロセルロース、酢酸セルロース、酪酸酢酸セルロース
などのセルロース誘導体;コラーゲン;アルギン酸、ア
ルギン酸カルシウム、アルギン酸/ポリリシンポリイオ
ンコンプレックスなどのアルギン酸類;ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン類;ポリ塩化ビニ
ル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデン、ポリ
テトラフルオライドなどのポリフルオライドや、これら
の共重合体または複合体が挙げられる。
吸着性領域を形成するために使用される有機多孔質材料
は、とくに限定されるものではないが、活性炭などの炭
素材料あるいはメンブレンフィルタを形成可能な材料
が、好ましく用いられる。具体的には、ナイロン6、ナ
イロン6,6、ナイロン4,10などのナイロン類;ニ
トロセルロース、酢酸セルロース、酪酸酢酸セルロース
などのセルロース誘導体;コラーゲン;アルギン酸、ア
ルギン酸カルシウム、アルギン酸/ポリリシンポリイオ
ンコンプレックスなどのアルギン酸類;ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン類;ポリ塩化ビニ
ル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデン、ポリ
テトラフルオライドなどのポリフルオライドや、これら
の共重合体または複合体が挙げられる。
【0092】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域を形成するために使用される無機多孔質材料
は、とくに限定されるものではないが、好ましくは、た
とえば、白金、金、鉄、銀、ニッケル、アルミニウムな
どの金属;アルミナ、シリカ、チタニア、ゼオライトな
どの金属酸化物;ヒドロキシアパタイト、硫酸カルシウ
ムなどの金属塩やこれらの複合体などが挙げられる。
吸着性領域を形成するために使用される無機多孔質材料
は、とくに限定されるものではないが、好ましくは、た
とえば、白金、金、鉄、銀、ニッケル、アルミニウムな
どの金属;アルミナ、シリカ、チタニア、ゼオライトな
どの金属酸化物;ヒドロキシアパタイト、硫酸カルシウ
ムなどの金属塩やこれらの複合体などが挙げられる。
【0093】本発明において、生化学解析用ユニットの
吸着性領域を形成するために使用される繊維材料は、と
くに限定されるものではないが、好ましくは、たとえ
ば、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10な
どのナイロン類、ニトロセルロース、酢酸セルロース、
酪酸酢酸セルロースなどのセルロース誘導体などが挙げ
られる。
吸着性領域を形成するために使用される繊維材料は、と
くに限定されるものではないが、好ましくは、たとえ
ば、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10な
どのナイロン類、ニトロセルロース、酢酸セルロース、
酪酸酢酸セルロースなどのセルロース誘導体などが挙げ
られる。
【0094】本発明の好ましい実施態様においては、前
記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シー
トの前記支持体に形成された複数の孔内に、輝尽性蛍光
体が充填されて、形成されている。
記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光体シー
トの前記支持体に形成された複数の孔内に、輝尽性蛍光
体が充填されて、形成されている。
【0095】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の貫通孔内に、
輝尽性蛍光体が充填されて、形成されている。
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の貫通孔内に、
輝尽性蛍光体が充填されて、形成されている。
【0096】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の貫通孔内に、
輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体膜が圧入されて、形成
されている。
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の貫通孔内に、
輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体膜が圧入されて、形成
されている。
【0097】本発明の好ましい実施態様によれば、蓄積
性蛍光体シートの支持体に形成された複数の貫通孔内
に、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体膜が圧入するだけ
で、蓄積性蛍光体シートに複数の輝尽性蛍光体層領域を
形成することができるから、きわめて容易に、蓄積性蛍
光体シートを作製することが可能になる。
性蛍光体シートの支持体に形成された複数の貫通孔内
に、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体膜が圧入するだけ
で、蓄積性蛍光体シートに複数の輝尽性蛍光体層領域を
形成することができるから、きわめて容易に、蓄積性蛍
光体シートを作製することが可能になる。
【0098】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の貫通孔内に、
輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されている。
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の貫通孔内に、
輝尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されている。
【0099】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の凹部内に、輝
尽性蛍光体が充填されて、形成されている。
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の凹部内に、輝
尽性蛍光体が充填されて、形成されている。
【0100】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の凹部内に、輝
尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されている。
は、前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、前記蓄積性蛍光
体シートの前記支持体に形成された複数の凹部内に、輝
尽性蛍光体が埋め込まれて、形成されている。
【0101】本発明の好ましい実施態様においては、前
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、放射線エネルギ
ーを減衰させる性質を有している。
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、放射線エネルギ
ーを減衰させる性質を有している。
【0102】本発明の好ましい実施態様によれば、生化
学解析用ユニットの基板に、複数の吸着性領域を、高密
度に形成し、生体由来の物質と特異的に結合可能で、か
つ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結
合物質を含む溶液を、生化学解析用ユニットの複数の吸
着性領域に滴下して、特異的結合物質を複数の吸着性領
域に吸着させ、複数の吸着性領域に吸着された特異的結
合物質に、放射性標識物質によって標識された生体由来
の物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特異
的に結合させて、生化学解析用ユニットの複数の吸着性
領域を、放射性標識物質によって、選択的に標識して、
生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域に放射線デー
タを記録し、得られた生化学解析用ユニットに、生化学
解析用ユニットに形成された複数の吸着性領域と実質的
に同一のパターンにより、複数の輝尽性蛍光体層領域が
形成された蓄積性蛍光体シートを重ね合わせて、生化学
解析用ユニットの複数の吸着性領域に選択的に含まれた
放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートの複数の
輝尽性蛍光体層領域を露光する場合に、生化学解析用ユ
ニットの基板および蓄積性蛍光体シートの支持体が、放
射線エネルギーを減衰させる性質を有しているから、吸
着性領域に含まれている放射性標識物質から放出された
電子線(β線)が、生化学解析用ユニットの基板内で散
乱することを効果的に防止するとともに、蓄積性蛍光体
シートの支持体内で散乱することも効果的に防止するこ
とができ、したがって、生化学解析用ユニットの吸着性
領域に含まれている放射性標識物質から放出された電子
線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う
輝尽性蛍光体層領域に入射することを、効果的に防止す
ることが可能になるから、露光された複数の輝尽性蛍光
体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体
層領域から放出された輝尽光を光電的に検出することに
よって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用の
データを生成することが可能になる。
学解析用ユニットの基板に、複数の吸着性領域を、高密
度に形成し、生体由来の物質と特異的に結合可能で、か
つ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結
合物質を含む溶液を、生化学解析用ユニットの複数の吸
着性領域に滴下して、特異的結合物質を複数の吸着性領
域に吸着させ、複数の吸着性領域に吸着された特異的結
合物質に、放射性標識物質によって標識された生体由来
の物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特異
的に結合させて、生化学解析用ユニットの複数の吸着性
領域を、放射性標識物質によって、選択的に標識して、
生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域に放射線デー
タを記録し、得られた生化学解析用ユニットに、生化学
解析用ユニットに形成された複数の吸着性領域と実質的
に同一のパターンにより、複数の輝尽性蛍光体層領域が
形成された蓄積性蛍光体シートを重ね合わせて、生化学
解析用ユニットの複数の吸着性領域に選択的に含まれた
放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シートの複数の
輝尽性蛍光体層領域を露光する場合に、生化学解析用ユ
ニットの基板および蓄積性蛍光体シートの支持体が、放
射線エネルギーを減衰させる性質を有しているから、吸
着性領域に含まれている放射性標識物質から放出された
電子線(β線)が、生化学解析用ユニットの基板内で散
乱することを効果的に防止するとともに、蓄積性蛍光体
シートの支持体内で散乱することも効果的に防止するこ
とができ、したがって、生化学解析用ユニットの吸着性
領域に含まれている放射性標識物質から放出された電子
線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合う
輝尽性蛍光体層領域に入射することを、効果的に防止す
ることが可能になるから、露光された複数の輝尽性蛍光
体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光体
層領域から放出された輝尽光を光電的に検出することに
よって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用の
データを生成することが可能になる。
【0103】本発明の好ましい実施態様においては、前
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う前記輝
尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線
が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネルギー
を、1/5以下に減衰させる性質を有している。
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う前記輝
尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、放射線
が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネルギー
を、1/5以下に減衰させる性質を有している。
【0104】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/10以下に減衰させる性質を有してい
る。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/10以下に減衰させる性質を有してい
る。
【0105】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/50以下に減衰させる性質を有してい
る。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/50以下に減衰させる性質を有してい
る。
【0106】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/100以下に減衰させる性質を有してい
る。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/100以下に減衰させる性質を有してい
る。
【0107】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/500以下に減衰させる性質を有してい
る。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/500以下に減衰させる性質を有してい
る。
【0108】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/1000以下に減衰させる性質を有して
いる。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
放射線が前記支持体中を透過したときに、放射線のエネ
ルギーを、1/1000以下に減衰させる性質を有して
いる。
【0109】本発明の好ましい実施態様においては、前
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、光エネルギーを
減衰させる性質を有している。
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、光エネルギーを
減衰させる性質を有している。
【0110】本発明の好ましい実施態様によれば、生化
学解析用ユニットの基板に、複数の吸着性領域を、高密
度に形成し、生体由来の物質と特異的に結合可能で、か
つ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結
合物質を含む溶液を、生化学解析用ユニットの複数の吸
着性領域に滴下して、特異的結合物質を複数の吸着性領
域に吸着させ、複数の吸着性領域に吸着された特異的結
合物質に、化学発光基質と接触させることによって化学
発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来
の物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特異
的に結合させて、生化学解析用ユニットに複数の吸着性
領域を、化学発光基質と接触させることによって化学発
光を生じさせる標識物質によって、選択的に標識して、
生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域に化学発光デ
ータを記録し、得られた生化学解析用ユニットに、化学
発光基質を接触させて、生化学解析用ユニットの複数の
吸着性領域から選択的に化学発光を放出させ、複数の吸
着性領域から選択的に化学発光を放出している生化学解
析用ユニットに、生化学解析用ユニットの複数の吸着性
領域と実質的に同一のパターンで、複数の輝尽性蛍光体
層領域が形成された蓄積性蛍光体シートを重ね合わせ
て、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域を
化学発光によって露光する場合に、生化学解析用ユニッ
トの基板および蓄積性蛍光体シートの支持体が、光エネ
ルギーを減衰させる性質を有しているから、生化学解析
用ユニットの複数の吸着性領域から放出された化学発光
が、生化学解析用ユニットの基板内で散乱することを効
果的に防止するとともに、蓄積性蛍光体シートの支持体
内で散乱することも効果的に防止することができ、した
がって、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放出さ
れた化学発光が、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合
う輝尽性蛍光体層領域に入射することを、効果的に防止
することが可能になるから、露光された複数の輝尽性蛍
光体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光
体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出すること
によって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用
のデータを生成することが可能になる。
学解析用ユニットの基板に、複数の吸着性領域を、高密
度に形成し、生体由来の物質と特異的に結合可能で、か
つ、塩基配列や塩基の長さ、組成などが既知の特異的結
合物質を含む溶液を、生化学解析用ユニットの複数の吸
着性領域に滴下して、特異的結合物質を複数の吸着性領
域に吸着させ、複数の吸着性領域に吸着された特異的結
合物質に、化学発光基質と接触させることによって化学
発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来
の物質を、ハイブリダイゼーションなどによって、特異
的に結合させて、生化学解析用ユニットに複数の吸着性
領域を、化学発光基質と接触させることによって化学発
光を生じさせる標識物質によって、選択的に標識して、
生化学解析用ユニットの複数の吸着性領域に化学発光デ
ータを記録し、得られた生化学解析用ユニットに、化学
発光基質を接触させて、生化学解析用ユニットの複数の
吸着性領域から選択的に化学発光を放出させ、複数の吸
着性領域から選択的に化学発光を放出している生化学解
析用ユニットに、生化学解析用ユニットの複数の吸着性
領域と実質的に同一のパターンで、複数の輝尽性蛍光体
層領域が形成された蓄積性蛍光体シートを重ね合わせ
て、蓄積性蛍光体シートの複数の輝尽性蛍光体層領域を
化学発光によって露光する場合に、生化学解析用ユニッ
トの基板および蓄積性蛍光体シートの支持体が、光エネ
ルギーを減衰させる性質を有しているから、生化学解析
用ユニットの複数の吸着性領域から放出された化学発光
が、生化学解析用ユニットの基板内で散乱することを効
果的に防止するとともに、蓄積性蛍光体シートの支持体
内で散乱することも効果的に防止することができ、した
がって、生化学解析用ユニットの吸着性領域から放出さ
れた化学発光が、対応する輝尽性蛍光体層領域に隣り合
う輝尽性蛍光体層領域に入射することを、効果的に防止
することが可能になるから、露光された複数の輝尽性蛍
光体層領域を励起光によって走査し、複数の輝尽性蛍光
体層領域から放出された輝尽光を光電的に検出すること
によって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用
のデータを生成することが可能になる。
【0111】本発明の好ましい実施態様においては、前
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う前記輝
尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前
記支持体中を透過したときに、光のエネルギーを、1/
5以下に減衰させる性質を有している。
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う前記輝
尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、光が前
記支持体中を透過したときに、光のエネルギーを、1/
5以下に減衰させる性質を有している。
【0112】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/10以下に減衰させる性質を有している。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/10以下に減衰させる性質を有している。
【0113】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/50以下に減衰させる性質を有している。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/50以下に減衰させる性質を有している。
【0114】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/100以下に減衰させる性質を有している。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/100以下に減衰させる性質を有している。
【0115】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/500以下に減衰させる性質を有している。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/500以下に減衰させる性質を有している。
【0116】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/1000以下に減衰させる性質を有している。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体が、隣り合う
前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等しい距離だけ、
光が前記支持体中を透過したときに、光のエネルギー
を、1/1000以下に減衰させる性質を有している。
【0117】本発明において、蓄積性蛍光体シートの支
持体を形成するための材料は、放射線エネルギーおよび
/または光エネルギーを減衰させる性質を有しているこ
とが好ましいが、とくに限定されるものではなく、無機
化合物材料、有機化合物材料のいずれをも使用すること
ができ、金属材料、セラミック材料またはプラスチック
材料が、とくに好ましく使用される。
持体を形成するための材料は、放射線エネルギーおよび
/または光エネルギーを減衰させる性質を有しているこ
とが好ましいが、とくに限定されるものではなく、無機
化合物材料、有機化合物材料のいずれをも使用すること
ができ、金属材料、セラミック材料またはプラスチック
材料が、とくに好ましく使用される。
【0118】本発明において、蓄積性蛍光体シートの支
持体を形成するために好ましく使用することのできる無
機化合物材料としては、たとえば、金、銀、銅、亜鉛、
アルミニウム、チタン、タンタル、クロム、鉄、ニッケ
ル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金属;真鍮、ステ
ンレス、青銅などの合金;シリコン、アモルファスシリ
コン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化ケイ素などの珪
素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウムなどの金属酸化物;タングステンカーバイ
ト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒドロキシアパ
タイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げることができ
る。これらは、単結晶、アモルファス、セラミックのよ
うな多結晶焼結体にいずれの構造を有していてもよい。
持体を形成するために好ましく使用することのできる無
機化合物材料としては、たとえば、金、銀、銅、亜鉛、
アルミニウム、チタン、タンタル、クロム、鉄、ニッケ
ル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金属;真鍮、ステ
ンレス、青銅などの合金;シリコン、アモルファスシリ
コン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化ケイ素などの珪
素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウムなどの金属酸化物;タングステンカーバイ
ト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒドロキシアパ
タイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げることができ
る。これらは、単結晶、アモルファス、セラミックのよ
うな多結晶焼結体にいずれの構造を有していてもよい。
【0119】本発明において、蓄積性蛍光体シートの支
持体を形成するために好ましく使用することのできる有
機化合物材料としては、高分子化合物が好ましく用いら
れ、好ましく使用される高分子化合物としては、たとえ
ば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン;ポリメチルメタクリレート、ブチルアクリレート/
メチルメタクリレート共重合体などのアクリル樹脂;ポ
リアクリロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリ
デン;ポリフッ化ビニリデン;ポリテトラフルオロエチ
レン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリカーボネ
ート;ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフ
タレートなどのポリエステル;ナイロン6、ナイロン
6,6、ナイロン4,10などのナイロン;ポリイミ
ド;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイド;ポリ
ジフェニルシロキサンなどのケイ素樹脂;ノボラックな
どのフェノール樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレタン;ポ
リスチレン;ブタジエン−スチレン共重合体;セルロー
ス、酢酸セルロース、ニトロセルロース、でん粉、アル
ギン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スなどの多糖類;キチン;キトサン;ウルシ;ゼラチ
ン、コラーゲン、ケラチンなどのポリアミドおよびこれ
ら高分子化合物の共重合体などを挙げることができる。
これらは、複合材料でもよく、必要に応じて、金属酸化
物粒子やガラス繊維などを充填することもでき、また、
有機化合物材料をブレンドして、使用することもでき
る。
持体を形成するために好ましく使用することのできる有
機化合物材料としては、高分子化合物が好ましく用いら
れ、好ましく使用される高分子化合物としては、たとえ
ば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン;ポリメチルメタクリレート、ブチルアクリレート/
メチルメタクリレート共重合体などのアクリル樹脂;ポ
リアクリロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリ
デン;ポリフッ化ビニリデン;ポリテトラフルオロエチ
レン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリカーボネ
ート;ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフ
タレートなどのポリエステル;ナイロン6、ナイロン
6,6、ナイロン4,10などのナイロン;ポリイミ
ド;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイド;ポリ
ジフェニルシロキサンなどのケイ素樹脂;ノボラックな
どのフェノール樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレタン;ポ
リスチレン;ブタジエン−スチレン共重合体;セルロー
ス、酢酸セルロース、ニトロセルロース、でん粉、アル
ギン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スなどの多糖類;キチン;キトサン;ウルシ;ゼラチ
ン、コラーゲン、ケラチンなどのポリアミドおよびこれ
ら高分子化合物の共重合体などを挙げることができる。
これらは、複合材料でもよく、必要に応じて、金属酸化
物粒子やガラス繊維などを充填することもでき、また、
有機化合物材料をブレンドして、使用することもでき
る。
【0120】一般に、比重が大きいほど、放射線の減衰
能が高くなるので、蓄積性蛍光体シートの支持体は、比
重1.0g/cm3以上の化合物材料または複合材料に
よって形成されることが好ましく、比重が1.5g/c
m3以上、23g/cm3以下の化合物材料または複合
材料によって形成されることが、とくに好ましい。
能が高くなるので、蓄積性蛍光体シートの支持体は、比
重1.0g/cm3以上の化合物材料または複合材料に
よって形成されることが好ましく、比重が1.5g/c
m3以上、23g/cm3以下の化合物材料または複合
材料によって形成されることが、とくに好ましい。
【0121】また、一般に、光の散乱および/または吸
収が大きいほど、光の減衰能が高くなるので、蓄積性蛍
光体シートの支持体は、厚さ1cmあたりの吸光度が
0.3以上であることが好ましく、厚さ1cmあたりの
吸光度が1以上であれば、さらに好ましい。ここに、吸
光度は、厚さTcmの板状体の直後に、積分球を置き、
計測に利用するプローブ光またはエミッション光の波長
における透過光量Aを分光光度計によって測定し、A/
Tを算出することによって、求められる。光減衰能を向
上させるために、光散乱体や光吸収体を、蓄積性蛍光体
シートの支持体に含有させることもできる。光散乱体と
しては、蓄積性蛍光体シートの支持体を形成している材
料と異なる材料の微粒子が用いられ、光吸収体として
は、顔料または染料が用いられる。
収が大きいほど、光の減衰能が高くなるので、蓄積性蛍
光体シートの支持体は、厚さ1cmあたりの吸光度が
0.3以上であることが好ましく、厚さ1cmあたりの
吸光度が1以上であれば、さらに好ましい。ここに、吸
光度は、厚さTcmの板状体の直後に、積分球を置き、
計測に利用するプローブ光またはエミッション光の波長
における透過光量Aを分光光度計によって測定し、A/
Tを算出することによって、求められる。光減衰能を向
上させるために、光散乱体や光吸収体を、蓄積性蛍光体
シートの支持体に含有させることもできる。光散乱体と
しては、蓄積性蛍光体シートの支持体を形成している材
料と異なる材料の微粒子が用いられ、光吸収体として
は、顔料または染料が用いられる。
【0122】本発明の好ましい実施態様においては、前
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、10以上の前記
輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、10以上の前記
輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0123】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、50以上
の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、50以上
の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0124】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、100以
上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、100以
上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0125】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、500以
上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、500以
上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0126】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、1000
以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、1000
以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0127】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、5000
以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、5000
以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0128】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、1000
0以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、1000
0以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0129】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、5000
0以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、5000
0以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0130】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、1000
00以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、1000
00以上の前記輝尽性蛍光体層領域が形成されている。
【0131】本発明において、蓄積性蛍光体シートの支
持体に形成される輝尽性蛍光体層領域の密度は、支持体
の種類、放射性標識物質から放出される電子線の種類な
どによって決定される。
持体に形成される輝尽性蛍光体層領域の密度は、支持体
の種類、放射性標識物質から放出される電子線の種類な
どによって決定される。
【0132】本発明の好ましい実施態様においては、前
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数の輝尽
性蛍光体層領域が、10個/平方センチメートル以上の
密度で形成されている。
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数の輝尽
性蛍光体層領域が、10個/平方センチメートル以上の
密度で形成されている。
【0133】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、50個/平方センチメートル
以上の密度で形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、50個/平方センチメートル
以上の密度で形成されている。
【0134】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、100個/平方センチメート
ル以上の密度で形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、100個/平方センチメート
ル以上の密度で形成されている。
【0135】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、500個/平方センチメート
ル以上の密度で形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、500個/平方センチメート
ル以上の密度で形成されている。
【0136】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、1000個/平方センチメー
トル以上の密度で形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、1000個/平方センチメー
トル以上の密度で形成されている。
【0137】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、5000個/平方センチメー
トル以上の密度で形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、5000個/平方センチメー
トル以上の密度で形成されている。
【0138】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、10000個/平方センチメ
ートル以上の密度で形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、10000個/平方センチメ
ートル以上の密度で形成されている。
【0139】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、50000個/平方センチメ
ートル以上の密度で形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、50000個/平方センチメ
ートル以上の密度で形成されている。
【0140】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、100000個/平方センチ
メートル以上の密度で形成されている。
は、前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数
の輝尽性蛍光体層領域が、100000個/平方センチ
メートル以上の密度で形成されている。
【0141】本発明の好ましい実施態様においては、前
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数の輝尽
性蛍光体層領域が、規則的なパターンで形成されてい
る。
記蓄積性蛍光体シートの前記支持体に、前記複数の輝尽
性蛍光体層領域が、規則的なパターンで形成されてい
る。
【0142】本発明において、放射線エネルギーを蓄積
するために使用される輝尽性蛍光体としては、放射線の
エネルギーを蓄積可能で、電磁波によって励起され、蓄
積している放射線のエネルギーを、光の形で放出可能な
ものであればよく、とくに限定されるものではないが、
可視光波長域の光により励起可能であるものが好まし
い。具体的には、たとえば、米国特許第4,239,9
68号に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物
系蛍光体(Ba1−xM2+x)FX:yA(ここに、
M2+はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群
より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属元素、
XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく
とも一種のハロゲン、AはEu、Tb、Ce、Tm、D
y、Pr、Ho、Nd、YbおよびErからなる群より
選ばれる少なくとも一種の3価金属元素、xは0≦x≦
0.6、yは0≦y≦0.2である。)、特開平2−2
76997号公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系蛍光体SrFX:Z(ここに、XはCl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲン、ZはEuまたはCeである。)、特開昭59
−56479号公報に開示されたユーロピウム付活複合
ハロゲン物系蛍光体BaFX・xNaX’:aEu2+
(ここに、XおよびX’はいずれも、Cl、Brおよび
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで
あり、xは0<x≦2、aは0<a≦0.2であ
る。)、特開昭58−69281号公報に開示されたセ
リウム付活三価金属オキシハロゲン物系蛍光体であるM
OX:xCe(ここに、MはPr、Nd、Pm、Sm、
Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびBi
からなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属元
素、XはBrおよびIのうちの一方あるいは双方、x
は、0<x<0.1である。)、米国特許第4,53
9,137号に開示されたセリウム付活希土類オキシハ
ロゲン物系蛍光体であるLnOX:xCe(ここに、L
nはY、La、GdおよびLuからなる群より選ばれる
少なくとも一種の希土類元素、XはCl、BrおよびI
からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、x
は、0<x≦0.1である。)および米国特許第4,9
62,047号に開示されたユーロピウム付活複合ハロ
ゲン物系蛍光体MIIFX・aMIX’・bM’IIX''2
・cMIII X'''3 ・xA:yEu2+(ここに、MII
はBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ土類金属元素、MI はLi、N
a、K、RbおよびCsからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属元素、M' IIはBeおよびMg
からなる群より選ばれる少なくとも一種の二価金属元
素、MIIIはAl、Ga、InおよびTlからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、Aは少なく
とも一種の金属酸化物、XはCl、BrおよびIからな
る群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、X’、X
''およびX''' はF、Cl、BrおよびIからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、aは、0
≦a≦2、bは、0≦b≦10−2、cは、0≦c≦1
0−2で、かつ、a+b+c≧10−2であり、xは、
0<x≦0.5で、yは、0<y≦0.2である。)
が、好ましく使用し得る。
するために使用される輝尽性蛍光体としては、放射線の
エネルギーを蓄積可能で、電磁波によって励起され、蓄
積している放射線のエネルギーを、光の形で放出可能な
ものであればよく、とくに限定されるものではないが、
可視光波長域の光により励起可能であるものが好まし
い。具体的には、たとえば、米国特許第4,239,9
68号に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物
系蛍光体(Ba1−xM2+x)FX:yA(ここに、
M2+はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群
より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属元素、
XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく
とも一種のハロゲン、AはEu、Tb、Ce、Tm、D
y、Pr、Ho、Nd、YbおよびErからなる群より
選ばれる少なくとも一種の3価金属元素、xは0≦x≦
0.6、yは0≦y≦0.2である。)、特開平2−2
76997号公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系蛍光体SrFX:Z(ここに、XはCl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲン、ZはEuまたはCeである。)、特開昭59
−56479号公報に開示されたユーロピウム付活複合
ハロゲン物系蛍光体BaFX・xNaX’:aEu2+
(ここに、XおよびX’はいずれも、Cl、Brおよび
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで
あり、xは0<x≦2、aは0<a≦0.2であ
る。)、特開昭58−69281号公報に開示されたセ
リウム付活三価金属オキシハロゲン物系蛍光体であるM
OX:xCe(ここに、MはPr、Nd、Pm、Sm、
Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびBi
からなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属元
素、XはBrおよびIのうちの一方あるいは双方、x
は、0<x<0.1である。)、米国特許第4,53
9,137号に開示されたセリウム付活希土類オキシハ
ロゲン物系蛍光体であるLnOX:xCe(ここに、L
nはY、La、GdおよびLuからなる群より選ばれる
少なくとも一種の希土類元素、XはCl、BrおよびI
からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、x
は、0<x≦0.1である。)および米国特許第4,9
62,047号に開示されたユーロピウム付活複合ハロ
ゲン物系蛍光体MIIFX・aMIX’・bM’IIX''2
・cMIII X'''3 ・xA:yEu2+(ここに、MII
はBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ土類金属元素、MI はLi、N
a、K、RbおよびCsからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属元素、M' IIはBeおよびMg
からなる群より選ばれる少なくとも一種の二価金属元
素、MIIIはAl、Ga、InおよびTlからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、Aは少なく
とも一種の金属酸化物、XはCl、BrおよびIからな
る群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、X’、X
''およびX''' はF、Cl、BrおよびIからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、aは、0
≦a≦2、bは、0≦b≦10−2、cは、0≦c≦1
0−2で、かつ、a+b+c≧10−2であり、xは、
0<x≦0.5で、yは、0<y≦0.2である。)
が、好ましく使用し得る。
【0143】また、本発明において、化学発光のエネル
ギーを蓄積するために使用される輝尽性蛍光体は、可視
光波長域の光のエネルギーを蓄積可能で、電磁波によっ
て励起され、蓄積している光のエネルギーを、光の形で
放出可能なものであればよく、とくに限定されるもので
はないが、可視光波長域の光により励起可能であるもの
が好ましい。具体的には、たとえば、金属ハロリン酸塩
系蛍光体、希土類元素付活硫化物系蛍光体、アルミン酸
塩系蛍光体、珪酸塩系蛍光体、フッ化物系蛍光体および
これらの二または三以上の混合物からなる群より選ばれ
たものが、好ましく使用される。これらの中では、希土
類元素付活硫化物系蛍光体が好ましく、とくに、米国特
許第5,029,253号明細書、同第4,983,8
34号明細書に開示された希土類元素付活アルカリ土類
金属硫化物系蛍光体、また、その他にも、特開2001
−131545号公報に開示されたZn2GeO4:M
n,VおよびZn2GeO4:Mnなどのゲルマン酸亜
鉛蛍光体、特開2001−123162号公報に開示さ
れたSr4Al14O25:Ln(Lnは希土類)など
のアルミン酸アルカリ土類蛍光体、Y0.8Lu1.2
SiO5:Ce,Zr、特公平6−31904号公報に
開示されたGdOCl:Ceなどが好ましく使用され
る。
ギーを蓄積するために使用される輝尽性蛍光体は、可視
光波長域の光のエネルギーを蓄積可能で、電磁波によっ
て励起され、蓄積している光のエネルギーを、光の形で
放出可能なものであればよく、とくに限定されるもので
はないが、可視光波長域の光により励起可能であるもの
が好ましい。具体的には、たとえば、金属ハロリン酸塩
系蛍光体、希土類元素付活硫化物系蛍光体、アルミン酸
塩系蛍光体、珪酸塩系蛍光体、フッ化物系蛍光体および
これらの二または三以上の混合物からなる群より選ばれ
たものが、好ましく使用される。これらの中では、希土
類元素付活硫化物系蛍光体が好ましく、とくに、米国特
許第5,029,253号明細書、同第4,983,8
34号明細書に開示された希土類元素付活アルカリ土類
金属硫化物系蛍光体、また、その他にも、特開2001
−131545号公報に開示されたZn2GeO4:M
n,VおよびZn2GeO4:Mnなどのゲルマン酸亜
鉛蛍光体、特開2001−123162号公報に開示さ
れたSr4Al14O25:Ln(Lnは希土類)など
のアルミン酸アルカリ土類蛍光体、Y0.8Lu1.2
SiO5:Ce,Zr、特公平6−31904号公報に
開示されたGdOCl:Ceなどが好ましく使用され
る。
【0144】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0145】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
る生化学解析用ユニットの略斜視図である。
る生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【0146】図1に示されるように、本実施態様にかか
る生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼によって形
成され、多数の略円形状の貫通孔3が高密度に形成され
た基板2を備えており、多数の貫通孔3の内部には、ナ
イロン6が充填されて、多数の吸着性領域4がドット状
に形成されている。
る生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼によって形
成され、多数の略円形状の貫通孔3が高密度に形成され
た基板2を備えており、多数の貫通孔3の内部には、ナ
イロン6が充填されて、多数の吸着性領域4がドット状
に形成されている。
【0147】図1には正確に示されていないが、本実施
態様においては、約10000の貫通孔3が、約500
0個/平方センチメートルの密度で、規則的に、基板2
に形成されている。
態様においては、約10000の貫通孔3が、約500
0個/平方センチメートルの密度で、規則的に、基板2
に形成されている。
【0148】ここに、多数の吸着性領域4は、それぞ
れ、Dmiの直径を有し、多数の吸着性領域4の平均直
径Dmaに対し、直径Dmiのばらつきが、0.5
1/2Dma≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように
形成されている。
れ、Dmiの直径を有し、多数の吸着性領域4の平均直
径Dmaに対し、直径Dmiのばらつきが、0.5
1/2Dma≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように
形成されている。
【0149】また、多数の吸着性領域4は、その表面
が、基板2の表面と同じ高さに位置するように、多数の
貫通孔3内に、ナイロン6が充填されて、形成されてい
る。
が、基板2の表面と同じ高さに位置するように、多数の
貫通孔3内に、ナイロン6が充填されて、形成されてい
る。
【0150】図2は、スポッティング装置の略正面図で
ある。
ある。
【0151】生化学解析にあたっては、図2に示される
ように、生化学解析用ユニット1に規則的に形成された
多数の吸着性領域4内に、特異的結合物質を含む溶液、
たとえば、塩基配列が既知の互いに異なった複数のcD
NAを含む溶液が、スポッティング装置5を使用して、
滴下され、特異的結合物質が吸着性領域4内に固定され
る。
ように、生化学解析用ユニット1に規則的に形成された
多数の吸着性領域4内に、特異的結合物質を含む溶液、
たとえば、塩基配列が既知の互いに異なった複数のcD
NAを含む溶液が、スポッティング装置5を使用して、
滴下され、特異的結合物質が吸着性領域4内に固定され
る。
【0152】図2に示されるように、スポッティング装
置5は、特異的結合物質を含む溶液を、生化学解析用ユ
ニット1に向けて、噴射するインジェクタ6と、CCD
カメラ7とを備え、CCDカメラ7によって、インジェ
クタ6の先端部と、特異的結合物質、たとえば、cDN
Aを含む溶液を滴下すべき生化学解析用ユニット1の吸
着性領域4を観察しながら、インジェクタ6の先端部
と、特異的結合物質を含む溶液を滴下すべきの吸着性領
域4の中心とが合致したときに、インジェクタ6から、
特異的結合物質を含む溶液が滴下されるように構成さ
れ、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4内
に、特異的結合物質を含む溶液を、正確に滴下すること
ができるように保証されている。
置5は、特異的結合物質を含む溶液を、生化学解析用ユ
ニット1に向けて、噴射するインジェクタ6と、CCD
カメラ7とを備え、CCDカメラ7によって、インジェ
クタ6の先端部と、特異的結合物質、たとえば、cDN
Aを含む溶液を滴下すべき生化学解析用ユニット1の吸
着性領域4を観察しながら、インジェクタ6の先端部
と、特異的結合物質を含む溶液を滴下すべきの吸着性領
域4の中心とが合致したときに、インジェクタ6から、
特異的結合物質を含む溶液が滴下されるように構成さ
れ、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4内
に、特異的結合物質を含む溶液を、正確に滴下すること
ができるように保証されている。
【0153】図3は、ハイブリダイゼーション反応容器
の略縦断面図である。
の略縦断面図である。
【0154】図3に示されるように、ハイブリダイゼー
ション反応容器8は矩形状断面を有し、内部に、標識物
質によって標識されたプローブである生体由来の物質を
含むハイブリダイゼーション反応溶液9が収容されてい
る。
ション反応容器8は矩形状断面を有し、内部に、標識物
質によって標識されたプローブである生体由来の物質を
含むハイブリダイゼーション反応溶液9が収容されてい
る。
【0155】放射性標識物質によって、cDNAなどの
特異的結合物質を選択的に標識する場合には、放射性標
識物質によって標識されたプローブである生体由来の物
質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9が調製さ
れ、ハイブリダイゼーション反応容器8内に収容され
る。
特異的結合物質を選択的に標識する場合には、放射性標
識物質によって標識されたプローブである生体由来の物
質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9が調製さ
れ、ハイブリダイゼーション反応容器8内に収容され
る。
【0156】一方、化学発光基質と接触させることによ
って化学発光を生じさせる標識物質によって、cDNA
などの特異的結合物質を選択的に標識する場合には、化
学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさ
せる標識物質によって標識されたプローブである生体由
来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9が調
製され、ハイブリダイゼーション反応容器8内に収容さ
れる。
って化学発光を生じさせる標識物質によって、cDNA
などの特異的結合物質を選択的に標識する場合には、化
学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさ
せる標識物質によって標識されたプローブである生体由
来の物質を含むハイブリダイゼーション反応溶液9が調
製され、ハイブリダイゼーション反応容器8内に収容さ
れる。
【0157】さらに、蛍光色素などの蛍光物質によっ
て、cDNAなどの特異的結合物質を選択的に標識する
場合には、蛍光色素などの蛍光物質によって標識された
プローブである生体由来の物質を含むハイブリダイゼー
ション反応溶液9が調製され、ハイブリダイゼーション
反応容器8内に収容される。
て、cDNAなどの特異的結合物質を選択的に標識する
場合には、蛍光色素などの蛍光物質によって標識された
プローブである生体由来の物質を含むハイブリダイゼー
ション反応溶液9が調製され、ハイブリダイゼーション
反応容器8内に収容される。
【0158】放射性標識物質によって標識された生体由
来の物質、化学発光基質と接触させることによって化学
発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来
の物質および蛍光色素などの蛍光物質によって標識され
た生体由来の物質のうち、2以上の生体由来の物質を含
むハイブリダイゼーション反応溶液9を調製して、ハイ
ブリダイゼーション反応容器8内に収容させることもで
き、本実施態様においては、放射性標識物質によって標
識された生体由来の物質、化学発光基質と接触させるこ
とによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識
された生体由来の物質および蛍光色素などの蛍光物質に
よって標識された生体由来の物質を含むハイブリダイゼ
ーション反応溶液9が調製され、ハイブリダイゼーショ
ン反応容器8内に収容されている。
来の物質、化学発光基質と接触させることによって化学
発光を生じさせる標識物質によって標識された生体由来
の物質および蛍光色素などの蛍光物質によって標識され
た生体由来の物質のうち、2以上の生体由来の物質を含
むハイブリダイゼーション反応溶液9を調製して、ハイ
ブリダイゼーション反応容器8内に収容させることもで
き、本実施態様においては、放射性標識物質によって標
識された生体由来の物質、化学発光基質と接触させるこ
とによって化学発光を生じさせる標識物質によって標識
された生体由来の物質および蛍光色素などの蛍光物質に
よって標識された生体由来の物質を含むハイブリダイゼ
ーション反応溶液9が調製され、ハイブリダイゼーショ
ン反応容器8内に収容されている。
【0159】ハイブリダイゼーションにあたって、cD
NAなどの特異的結合物質が、多数の吸着性領域4に吸
着されている生化学解析用ユニット1が、ハイブリダイ
ゼーション反応容器8内に収容される。
NAなどの特異的結合物質が、多数の吸着性領域4に吸
着されている生化学解析用ユニット1が、ハイブリダイ
ゼーション反応容器8内に収容される。
【0160】その結果、生化学解析用ユニット1の多数
の吸着性領域4に固定されている特異的結合物質に、放
射性標識物質により標識され、ハイブリダイゼーション
反応溶液9に含まれた生体由来の物質、化学発光基質と
接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質
によって標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液9
に含まれた生体由来の物質および蛍光色素などの蛍光物
質によって標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液
9に含まれた生体由来の物質が、選択的に、ハイブリダ
イズされる。
の吸着性領域4に固定されている特異的結合物質に、放
射性標識物質により標識され、ハイブリダイゼーション
反応溶液9に含まれた生体由来の物質、化学発光基質と
接触させることによって化学発光を生じさせる標識物質
によって標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液9
に含まれた生体由来の物質および蛍光色素などの蛍光物
質によって標識され、ハイブリダイゼーション反応溶液
9に含まれた生体由来の物質が、選択的に、ハイブリダ
イズされる。
【0161】こうして、生化学解析用ユニット1の多数
の吸着性領域4に、放射性標識物質の放射線データ、化
学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさ
せる標識物質の化学発光データおよび蛍光色素などの蛍
光物質の蛍光データが記録される。
の吸着性領域4に、放射性標識物質の放射線データ、化
学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさ
せる標識物質の化学発光データおよび蛍光色素などの蛍
光物質の蛍光データが記録される。
【0162】生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領
域4に記録された蛍光データは、後述するスキャナによ
って読み取られ、生化学解析用データが生成される。
域4に記録された蛍光データは、後述するスキャナによ
って読み取られ、生化学解析用データが生成される。
【0163】一方、生化学解析用ユニット1の多数の吸
着性領域4に記録された放射性標識物質の放射線データ
は、蓄積性蛍光体シートに転写され、蓄積性蛍光体シー
トに転写された放射線データは、後述するスキャナによ
って読み取られて、生化学解析用データが生成される。
着性領域4に記録された放射性標識物質の放射線データ
は、蓄積性蛍光体シートに転写され、蓄積性蛍光体シー
トに転写された放射線データは、後述するスキャナによ
って読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0164】さらに、生化学解析用ユニット1の多数の
吸着性領域4に記録された化学発光データは、蓄積性蛍
光体シートに転写され、蓄積性蛍光体シートに転写され
た化学発光データは、後述するスキャナによって読み取
られて、生化学解析用データが生成される。
吸着性領域4に記録された化学発光データは、蓄積性蛍
光体シートに転写され、蓄積性蛍光体シートに転写され
た化学発光データは、後述するスキャナによって読み取
られて、生化学解析用データが生成される。
【0165】図4は、本発明の好ましい実施態様にかか
る蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
る蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
【0166】図4に示されるように、本実施態様にかか
る蓄積性蛍光体シート10は、多数の略円形の貫通孔1
3が規則的に形成されたステンレス鋼製の支持体11を
備え、支持体11に形成された多数の貫通孔13内に、
放射線エネルギーを吸収し、蓄積可能なBaFX系輝尽
性蛍光体(ここに、Xは、Cl、BrおよびIからなる
群から選ばれたハロゲン原子である。)が充填されて、
多数の輝尽性蛍光体層領域12が、ドット状に形成され
ている。
る蓄積性蛍光体シート10は、多数の略円形の貫通孔1
3が規則的に形成されたステンレス鋼製の支持体11を
備え、支持体11に形成された多数の貫通孔13内に、
放射線エネルギーを吸収し、蓄積可能なBaFX系輝尽
性蛍光体(ここに、Xは、Cl、BrおよびIからなる
群から選ばれたハロゲン原子である。)が充填されて、
多数の輝尽性蛍光体層領域12が、ドット状に形成され
ている。
【0167】多数の貫通孔13は、生化学解析用ユニッ
ト1の基板2に形成された多数の吸着性領域4と同一の
パターンで、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形
成され、多数の輝尽性蛍光体層領域12は、50μm以
下の厚さで、平均直径Dpaを有するように形成されて
いる。
ト1の基板2に形成された多数の吸着性領域4と同一の
パターンで、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形
成され、多数の輝尽性蛍光体層領域12は、50μm以
下の厚さで、平均直径Dpaを有するように形成されて
いる。
【0168】本実施態様においては、吸着性領域4のそ
れぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域12
の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるように、多
数の吸着性領域4が、生化学解析用ユニット1の基板2
に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域12が、蓄積性
蛍光体シート10の支持体11に形成されている。
れぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域12
の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるように、多
数の吸着性領域4が、生化学解析用ユニット1の基板2
に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域12が、蓄積性
蛍光体シート10の支持体11に形成されている。
【0169】したがって、図4には正確に示されていな
いが、約10000の略円形の輝尽性蛍光体層領域12
が、約5000個/平方センチメートルの密度で、か
つ、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数
の吸着性領域4を同一の規則的なパターンにより、蓄積
性蛍光体シート10の支持体11に、ドット状に形成さ
れている。
いが、約10000の略円形の輝尽性蛍光体層領域12
が、約5000個/平方センチメートルの密度で、か
つ、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多数
の吸着性領域4を同一の規則的なパターンにより、蓄積
性蛍光体シート10の支持体11に、ドット状に形成さ
れている。
【0170】また、本実施態様においては、支持体11
の表面と、多数の輝尽性蛍光体層領域12の表面とが同
一の高さに位置するように、支持体11に形成された貫
通孔に、輝尽性蛍光体が充填されて、蓄積性蛍光体シー
ト10が形成されている。
の表面と、多数の輝尽性蛍光体層領域12の表面とが同
一の高さに位置するように、支持体11に形成された貫
通孔に、輝尽性蛍光体が充填されて、蓄積性蛍光体シー
ト10が形成されている。
【0171】図5は、生化学解析用ユニット1の基板2
に形成された多数の吸着性領域4に含まれた放射性標識
物質によって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に
形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12を露光する方
法を示す略断面図である。
に形成された多数の吸着性領域4に含まれた放射性標識
物質によって、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に
形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12を露光する方
法を示す略断面図である。
【0172】図5に示されるように、露光にあたって、
生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性領域
4が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成され
た多数の輝尽性蛍光体層領域12に対向するように、蓄
積性蛍光体シート10と生化学解析用ユニット1とが重
ね合わされる。
生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性領域
4が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成され
た多数の輝尽性蛍光体層領域12に対向するように、蓄
積性蛍光体シート10と生化学解析用ユニット1とが重
ね合わされる。
【0173】本実施態様においては、生化学解析用ユニ
ット1は、ステンレス鋼製の基板2に形成された多数の
貫通孔3内に、ナイロン6が充填されて、形成されてい
るので、ハイブリダイゼーションなど、液体による処理
を受けても、ほとんど伸縮することがなく、したがっ
て、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性
領域4が、蓄積性蛍光体シート10に形成された多数の
輝尽性蛍光体層領域12に、正確に対向するように、蓄
積性蛍光体シート10と生化学解析用ユニット1とを重
ね合わせて、輝尽性蛍光体層領域12を露光することが
可能になる。
ット1は、ステンレス鋼製の基板2に形成された多数の
貫通孔3内に、ナイロン6が充填されて、形成されてい
るので、ハイブリダイゼーションなど、液体による処理
を受けても、ほとんど伸縮することがなく、したがっ
て、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性
領域4が、蓄積性蛍光体シート10に形成された多数の
輝尽性蛍光体層領域12に、正確に対向するように、蓄
積性蛍光体シート10と生化学解析用ユニット1とを重
ね合わせて、輝尽性蛍光体層領域12を露光することが
可能になる。
【0174】本実施態様においては、多数の輝尽性蛍光
体層領域12は、生化学解析用ユニット1の基板2に形
成された多数の吸着性領域4を同一の規則的なパターン
により、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成さ
れているから、露光に際し、典型的には、図5に示され
るように、互いに対向する生化学解析用ユニット1の吸
着性領域4の中心と、蓄積性蛍光体シート10の輝尽性
蛍光体層領域12の中心とが一致した状態で、生化学解
析用ユニット1と蓄積性蛍光体シート10とが重ね合わ
される。
体層領域12は、生化学解析用ユニット1の基板2に形
成された多数の吸着性領域4を同一の規則的なパターン
により、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成さ
れているから、露光に際し、典型的には、図5に示され
るように、互いに対向する生化学解析用ユニット1の吸
着性領域4の中心と、蓄積性蛍光体シート10の輝尽性
蛍光体層領域12の中心とが一致した状態で、生化学解
析用ユニット1と蓄積性蛍光体シート10とが重ね合わ
される。
【0175】また、吸着性領域4のそれぞれの直径Dm
iが、多数の輝尽性蛍光体層領域12の平均直径Dpa
の21/2倍に等しくなるように、多数の吸着性領域4
が、生化学解析用ユニット1の基板2に形成され、多数
の輝尽性蛍光体層領域12が、蓄積性蛍光体シート10
の支持体11に形成されているから、典型的には、図5
に示されるように、各吸着性領域4の1/2の面積の円
形領域が、対応する輝尽性蛍光体層領域12に、直接的
に対向するように、生化学解析用ユニット1と蓄積性蛍
光体シート10とが重ね合わされる。
iが、多数の輝尽性蛍光体層領域12の平均直径Dpa
の21/2倍に等しくなるように、多数の吸着性領域4
が、生化学解析用ユニット1の基板2に形成され、多数
の輝尽性蛍光体層領域12が、蓄積性蛍光体シート10
の支持体11に形成されているから、典型的には、図5
に示されるように、各吸着性領域4の1/2の面積の円
形領域が、対応する輝尽性蛍光体層領域12に、直接的
に対向するように、生化学解析用ユニット1と蓄積性蛍
光体シート10とが重ね合わされる。
【0176】こうして、所定の時間にわたって、蓄積性
蛍光体シート10に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域12の各々と、生化学解析用ユニット1に形成された
多数の吸着性領域4とを対向させることによって、吸着
性領域4に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍
光体シート10に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域
12が露光される。
蛍光体シート10に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域12の各々と、生化学解析用ユニット1に形成された
多数の吸着性領域4とを対向させることによって、吸着
性領域4に含まれた放射性標識物質によって、蓄積性蛍
光体シート10に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域
12が露光される。
【0177】この際、生化学解析用ユニット1の各吸着
性領域4に含まれた放射性標識物質から電子線(β線)
が放出されるが、生化学解析用ユニット1の基板2が、
ステンレス鋼によって形成され、放射線エネルギーを減
衰させる性質を有しており、さらに、吸着性領域4は、
多数の吸着性領域4の平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように形成されているから、各吸
着性領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子
線(β線)が、基板2を通じて、隣り合う吸着性領域4
に到達することを効果的に防止することができ、したが
って、吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から
放出された電子線(β線)を、対応する輝尽性蛍光体層
領域12に選択的に入射させて、各吸着性領域4に含ま
れている放射性標識物質によって、対応する輝尽性蛍光
体層領域12を選択的に露光することが可能になるか
ら、露光された複数の輝尽性蛍光体層領域12を励起光
によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域12から放
出された輝尽光を光電的に検出することによって、高い
分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成
することが可能になる。
性領域4に含まれた放射性標識物質から電子線(β線)
が放出されるが、生化学解析用ユニット1の基板2が、
ステンレス鋼によって形成され、放射線エネルギーを減
衰させる性質を有しており、さらに、吸着性領域4は、
多数の吸着性領域4の平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように形成されているから、各吸
着性領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子
線(β線)が、基板2を通じて、隣り合う吸着性領域4
に到達することを効果的に防止することができ、したが
って、吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から
放出された電子線(β線)を、対応する輝尽性蛍光体層
領域12に選択的に入射させて、各吸着性領域4に含ま
れている放射性標識物質によって、対応する輝尽性蛍光
体層領域12を選択的に露光することが可能になるか
ら、露光された複数の輝尽性蛍光体層領域12を励起光
によって走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域12から放
出された輝尽光を光電的に検出することによって、高い
分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成
することが可能になる。
【0178】また、各輝尽性蛍光体層領域12に直接的
に対向する吸着性領域4の円形領域に含まれた放射性標
識物質から放出された電子線(β線)は、対向する輝尽
性蛍光体層領域12に確実に入射する。
に対向する吸着性領域4の円形領域に含まれた放射性標
識物質から放出された電子線(β線)は、対向する輝尽
性蛍光体層領域12に確実に入射する。
【0179】一方、各輝尽性蛍光体層領域12に直接的
に対向していない吸着性領域4の領域に含まれた放射性
標識物質から放出された電子線(β線)は、対応する輝
尽性蛍光体層領域12に隣り合った輝尽性蛍光体層領域
12に入射するおそれがあるが、本実施態様において
は、吸着性領域4のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝
尽性蛍光体層領域12の平均直径Dpaの21/2倍に
等しくなるように、多数の吸着性領域4が、生化学解析
用ユニット1の基板2に形成され、多数の輝尽性蛍光体
層領域12が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に
形成されており、吸着性領域4の1/2の面積を有する
円形の吸着性領域が、対応する輝尽性蛍光体層領域12
に、直接的に対向するように、生化学解析用ユニット1
と蓄積性蛍光体シート10とが重ね合わされているた
め、各輝尽性蛍光体層領域12に直接的に対向していな
い吸着性領域4の領域に含まれた放射性標識物質から放
出された電子線(β線)が、対向する輝尽性蛍光体層領
域12に隣り合う輝尽性蛍光体層領域12に入射して
も、その量は、許容量未満であり、露光後の輝尽性蛍光
体層領域12に励起光を照射して、輝尽性蛍光体層領域
12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光
体から放出された輝尽光を光電的に検出して得た生化学
解析用データの定量性を損なうことはない。
に対向していない吸着性領域4の領域に含まれた放射性
標識物質から放出された電子線(β線)は、対応する輝
尽性蛍光体層領域12に隣り合った輝尽性蛍光体層領域
12に入射するおそれがあるが、本実施態様において
は、吸着性領域4のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝
尽性蛍光体層領域12の平均直径Dpaの21/2倍に
等しくなるように、多数の吸着性領域4が、生化学解析
用ユニット1の基板2に形成され、多数の輝尽性蛍光体
層領域12が、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に
形成されており、吸着性領域4の1/2の面積を有する
円形の吸着性領域が、対応する輝尽性蛍光体層領域12
に、直接的に対向するように、生化学解析用ユニット1
と蓄積性蛍光体シート10とが重ね合わされているた
め、各輝尽性蛍光体層領域12に直接的に対向していな
い吸着性領域4の領域に含まれた放射性標識物質から放
出された電子線(β線)が、対向する輝尽性蛍光体層領
域12に隣り合う輝尽性蛍光体層領域12に入射して
も、その量は、許容量未満であり、露光後の輝尽性蛍光
体層領域12に励起光を照射して、輝尽性蛍光体層領域
12に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光
体から放出された輝尽光を光電的に検出して得た生化学
解析用データの定量性を損なうことはない。
【0180】これに対して、吸着性領域4のそれぞれの
直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域12の平均直
径Dpaの21/2倍を越えているときは、各輝尽性蛍
光体層領域12に直接的に対向していない吸着性領域4
の領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子線
(β線)が、対向する輝尽性蛍光体層領域12に隣り合
う輝尽性蛍光体層領域12に入射することに起因する生
化学解析用データの定量性の低下が無視できなくなるこ
とが認められている。
直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域12の平均直
径Dpaの21/2倍を越えているときは、各輝尽性蛍
光体層領域12に直接的に対向していない吸着性領域4
の領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子線
(β線)が、対向する輝尽性蛍光体層領域12に隣り合
う輝尽性蛍光体層領域12に入射することに起因する生
化学解析用データの定量性の低下が無視できなくなるこ
とが認められている。
【0181】本実施態様においては、さらに、蓄積性蛍
光体シート10の支持体11が、ステンレス鋼によって
形成され、放射線エネルギーを減衰させる性質を有して
いるから、各吸着性領域4の1/2の面積を有する円形
の吸着性領域以外の領域に含まれた放射性標識物質から
放出された電子線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層
領域12に隣り合った輝尽性蛍光体層領域12に入射す
ることを効果的に防止することができ、したがって、各
吸着性領域4に含まれた放射性標識物質から放出された
電子線(β線)によって、対向する輝尽性蛍光体層領域
12に含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光す
ることが可能になる。
光体シート10の支持体11が、ステンレス鋼によって
形成され、放射線エネルギーを減衰させる性質を有して
いるから、各吸着性領域4の1/2の面積を有する円形
の吸着性領域以外の領域に含まれた放射性標識物質から
放出された電子線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層
領域12に隣り合った輝尽性蛍光体層領域12に入射す
ることを効果的に防止することができ、したがって、各
吸着性領域4に含まれた放射性標識物質から放出された
電子線(β線)によって、対向する輝尽性蛍光体層領域
12に含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光す
ることが可能になる。
【0182】こうして、生化学解析用ユニット1の多数
の吸着性領域4に記録された放射線データが、蓄積性蛍
光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12に転写
されて、記録される。
の吸着性領域4に記録された放射線データが、蓄積性蛍
光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12に転写
されて、記録される。
【0183】図6は、蓄積性蛍光体シート10の支持体
11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録
されている放射線データを読み取って、生化学解析用デ
ータを生成するスキャナの略斜視図であり、図7は、図
6に示されたスキャナのフォトマルチプライア近傍の詳
細を示す略斜視図である。
11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録
されている放射線データを読み取って、生化学解析用デ
ータを生成するスキャナの略斜視図であり、図7は、図
6に示されたスキャナのフォトマルチプライア近傍の詳
細を示す略斜視図である。
【0184】図6および図7に示されたスキャナは、蓄
積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の
輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射線データ
および生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多
数の吸着性領域4に記録されている蛍光色素などの蛍光
データを読み取り、生化学解析用データを生成可能に構
成されている。
積性蛍光体シート10の支持体11に形成された多数の
輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射線データ
および生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多
数の吸着性領域4に記録されている蛍光色素などの蛍光
データを読み取り、生化学解析用データを生成可能に構
成されている。
【0185】図6に示されるように、本実施態様にかか
るスキャナは、640nmの波長のレーザ光24を発す
る第1のレーザ励起光源21と、532nmの波長のレ
ーザ光24を発する第2のレーザ励起光源22と、47
3nmの波長のレーザ光24を発する第3のレーザ励起
光源23とを備えている。
るスキャナは、640nmの波長のレーザ光24を発す
る第1のレーザ励起光源21と、532nmの波長のレ
ーザ光24を発する第2のレーザ励起光源22と、47
3nmの波長のレーザ光24を発する第3のレーザ励起
光源23とを備えている。
【0186】本実施態様においては、第1のレーザ励起
光源21は、半導体レーザ光源により構成され、第2の
レーザ励起光源22および第3のレーザ励起光源23
は、第二高調波生成(Second Harmonic Generation)素
子によって構成されている。
光源21は、半導体レーザ光源により構成され、第2の
レーザ励起光源22および第3のレーザ励起光源23
は、第二高調波生成(Second Harmonic Generation)素
子によって構成されている。
【0187】第1のレーザ励起光源21により発生され
たレーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平
行光とされた後、ミラー26によって反射される。第1
のレーザ励起光源21から発せられ、ミラー26によっ
て反射されたレーザ光24の光路には、640nmのレ
ーザ光4を透過し、532nmの波長の光を反射する第
1のダイクロイックミラー27および532nm以上の
波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射する第
2のダイクロイックミラー28が設けられており、第1
のレーザ励起光源21により発生されたレーザ光24
は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダイ
クロイックミラー28を透過して、ミラー29に入射す
る。
たレーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平
行光とされた後、ミラー26によって反射される。第1
のレーザ励起光源21から発せられ、ミラー26によっ
て反射されたレーザ光24の光路には、640nmのレ
ーザ光4を透過し、532nmの波長の光を反射する第
1のダイクロイックミラー27および532nm以上の
波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射する第
2のダイクロイックミラー28が設けられており、第1
のレーザ励起光源21により発生されたレーザ光24
は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダイ
クロイックミラー28を透過して、ミラー29に入射す
る。
【0188】他方、第2のレーザ励起光源22より発生
されたレーザ光24は、コリメータレンズ30により、
平行光とされた後、第1のダイクロイックミラー27に
よって反射されて、その向きが90度変えられて、第2
のダイクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入
射する。
されたレーザ光24は、コリメータレンズ30により、
平行光とされた後、第1のダイクロイックミラー27に
よって反射されて、その向きが90度変えられて、第2
のダイクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入
射する。
【0189】また、第3のレーザ励起光源23から発生
されたレーザ光24は、コリメータレンズ31によっ
て、平行光とされた後、第2のダイクロイックミラー2
8により反射されて、その向きが90度変えられた後、
ミラー29に入射する。
されたレーザ光24は、コリメータレンズ31によっ
て、平行光とされた後、第2のダイクロイックミラー2
8により反射されて、その向きが90度変えられた後、
ミラー29に入射する。
【0190】ミラー29に入射したレーザ光24は、ミ
ラー29によって反射され、さらに、ミラー32に入射
して、反射される。
ラー29によって反射され、さらに、ミラー32に入射
して、反射される。
【0191】ミラー32によって反射されたレーザ光2
4の光路には、中央部に穴33が形成された凹面ミラー
によって形成された穴開きミラー34が配置されてお
り、ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴
開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に
入射する。
4の光路には、中央部に穴33が形成された凹面ミラー
によって形成された穴開きミラー34が配置されてお
り、ミラー32によって反射されたレーザ光24は、穴
開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラー38に
入射する。
【0192】凹面ミラー38に入射したレーザ光24
は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド3
5に入射する。
は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド3
5に入射する。
【0193】光学ヘッド35は、ミラー36と、非球面
レンズ37を備えており、光学ヘッド35に入射したレ
ーザ光24は、ミラー36によって反射されて、非球面
レンズ37によって、ステージ40のガラス板41上に
載置された蓄積性蛍光体シート10あるいは生化学解析
用ユニット1に入射する。
レンズ37を備えており、光学ヘッド35に入射したレ
ーザ光24は、ミラー36によって反射されて、非球面
レンズ37によって、ステージ40のガラス板41上に
載置された蓄積性蛍光体シート10あるいは生化学解析
用ユニット1に入射する。
【0194】蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形
成された輝尽性蛍光体層領域12の1つに、レーザ光2
4が入射すると、輝尽性蛍光体層領域12に含まれてい
る輝尽性蛍光体が励起され、輝尽光45が放出され、ま
た、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された吸着
性領域4の1つに、レーザ光24が入射すると、吸着性
領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質が励起さ
れて、蛍光45が放出される。
成された輝尽性蛍光体層領域12の1つに、レーザ光2
4が入射すると、輝尽性蛍光体層領域12に含まれてい
る輝尽性蛍光体が励起され、輝尽光45が放出され、ま
た、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された吸着
性領域4の1つに、レーザ光24が入射すると、吸着性
領域4に含まれている蛍光色素などの蛍光物質が励起さ
れて、蛍光45が放出される。
【0195】蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形
成された輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光
45あるいは生化学解析用ユニット1の基板2に形成さ
れた吸着性領域4から放出された蛍光45は、光学ヘッ
ド35に設けられた非球面レンズ37によって、ミラー
36に集光され、ミラー36によって、レーザ光24の
光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラ
ー38に入射する。
成された輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽光
45あるいは生化学解析用ユニット1の基板2に形成さ
れた吸着性領域4から放出された蛍光45は、光学ヘッ
ド35に設けられた非球面レンズ37によって、ミラー
36に集光され、ミラー36によって、レーザ光24の
光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、凹面ミラ
ー38に入射する。
【0196】凹面ミラー38に入射した輝尽光45ある
いは蛍光45は、凹面ミラー38によって反射されて、
穴開きミラー34に入射する。
いは蛍光45は、凹面ミラー38によって反射されて、
穴開きミラー34に入射する。
【0197】穴開きミラー34に入射した輝尽光45あ
るいは蛍光45は、図7に示されるように、凹面ミラー
によって形成された穴開きミラー34によって、下方に
反射されて、フィルタユニット48に入射し、所定の波
長の光がカットされて、フォトマルチプライア50に入
射し、光電的に検出される。
るいは蛍光45は、図7に示されるように、凹面ミラー
によって形成された穴開きミラー34によって、下方に
反射されて、フィルタユニット48に入射し、所定の波
長の光がカットされて、フォトマルチプライア50に入
射し、光電的に検出される。
【0198】図7に示されるように、フィルタユニット
48は、4つのフィルタ部材51a、51b、51c、
51dを備えており、フィルタユニット48は、モータ
(図示せず)によって、図7において、左右方向に移動
可能に構成されている。
48は、4つのフィルタ部材51a、51b、51c、
51dを備えており、フィルタユニット48は、モータ
(図示せず)によって、図7において、左右方向に移動
可能に構成されている。
【0199】図8は、図7のA−A線に沿った略断面図
である。
である。
【0200】図8に示されるように、フィルタ部材51
aはフィルタ52aを備え、フィルタ52aは、第1の
レーザ励起光源21を用いて、生化学解析用ユニット1
の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれてい
る蛍光物質を励起して、蛍光45を読み取るときに使用
されるフィルタ部材であり、640nmの波長の光をカ
ットし、640nmよりも波長の長い光を透過する性質
を有している。
aはフィルタ52aを備え、フィルタ52aは、第1の
レーザ励起光源21を用いて、生化学解析用ユニット1
の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれてい
る蛍光物質を励起して、蛍光45を読み取るときに使用
されるフィルタ部材であり、640nmの波長の光をカ
ットし、640nmよりも波長の長い光を透過する性質
を有している。
【0201】図9は、図7のB−B線に沿った略断面図
である。
である。
【0202】図9に示されるように、フィルタ部材51
bはフィルタ52bを備え、フィルタ52bは、第2の
レーザ励起光源22を用いて、生化学解析用ユニット1
の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれてい
る蛍光物質を励起して、蛍光45を読み取るときに使用
されるフィルタ部材であり、532nmの波長の光をカ
ットし、532nmよりも波長の長い光を透過する性質
を有している。
bはフィルタ52bを備え、フィルタ52bは、第2の
レーザ励起光源22を用いて、生化学解析用ユニット1
の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれてい
る蛍光物質を励起して、蛍光45を読み取るときに使用
されるフィルタ部材であり、532nmの波長の光をカ
ットし、532nmよりも波長の長い光を透過する性質
を有している。
【0203】図10は、図7のC−C線に沿った略断面
図である。
図である。
【0204】図10に示されるように、フィルタ部材5
1cはフィルタ52cを備え、フィルタ52cは、第3
のレーザ励起光源23を用いて、生化学解析用ユニット
1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれて
いる蛍光物質を励起して、蛍光45を読み取るときに使
用されるフィルタ部材であり、473nmの波長の光を
カットし、473nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有している。
1cはフィルタ52cを備え、フィルタ52cは、第3
のレーザ励起光源23を用いて、生化学解析用ユニット
1の基板2に形成された多数の吸着性領域4に含まれて
いる蛍光物質を励起して、蛍光45を読み取るときに使
用されるフィルタ部材であり、473nmの波長の光を
カットし、473nmよりも波長の長い光を透過する性
質を有している。
【0205】図11は、図7のD−D線に沿った略断面
図である。
図である。
【0206】図11に示されるように、フィルタ部材5
1dはフィルタ52dを備え、フィルタ52dは、第1
のレーザ励起光源21を用いて、蓄積性蛍光体シート1
0の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域
12を励起して、輝尽性蛍光体層領域12から発せられ
た輝尽光45を読み取るときに使用されるフィルタであ
り、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45
の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカ
ットする性質を有している。
1dはフィルタ52dを備え、フィルタ52dは、第1
のレーザ励起光源21を用いて、蓄積性蛍光体シート1
0の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域
12を励起して、輝尽性蛍光体層領域12から発せられ
た輝尽光45を読み取るときに使用されるフィルタであ
り、輝尽性蛍光体層領域12から放出される輝尽光45
の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカ
ットする性質を有している。
【0207】したがって、使用すべきレーザ励起光源に
応じて、フィルタ部材51a、51b、51c、51d
を選択的にフォトマルチプライア50の前面に位置させ
ることによって、フォトマルチプライア50は、検出す
べき光のみを光電的に検出することができる。
応じて、フィルタ部材51a、51b、51c、51d
を選択的にフォトマルチプライア50の前面に位置させ
ることによって、フォトマルチプライア50は、検出す
べき光のみを光電的に検出することができる。
【0208】フォトマルチプライア50によって、輝尽
光45が光電的に検出されて、生成されたアナログデー
タは、A/D変換器53に出力されて、ディジタル化さ
れ、データ処理装置54に出力される。
光45が光電的に検出されて、生成されたアナログデー
タは、A/D変換器53に出力されて、ディジタル化さ
れ、データ処理装置54に出力される。
【0209】図6には図示されていないが、光学ヘッド
35は、走査機構によって、図6において、矢印Xで示
される主走査方向および矢印Yで示される主走査方向に
直交する副走査方向に移動可能に構成され、蓄積性蛍光
体シート10に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域
15および生化学解析用ユニット1の基板2に形成され
たすべての吸着性領域4が、レーザ光24によって走査
されるように構成されている。
35は、走査機構によって、図6において、矢印Xで示
される主走査方向および矢印Yで示される主走査方向に
直交する副走査方向に移動可能に構成され、蓄積性蛍光
体シート10に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領域
15および生化学解析用ユニット1の基板2に形成され
たすべての吸着性領域4が、レーザ光24によって走査
されるように構成されている。
【0210】図12は、光学ヘッド35の走査機構の略
平面図である。
平面図である。
【0211】図12においては、簡易化のため、光学ヘ
ッド35を除く光学系ならびにレーザ光24および蛍光
45あるいは輝尽光45の光路は省略されている。
ッド35を除く光学系ならびにレーザ光24および蛍光
45あるいは輝尽光45の光路は省略されている。
【0212】図12に示されるように、光学ヘッド35
を走査する走査機構は、基板60を備え、基板60上に
は、副走査パルスモータ61と一対のレール62、62
とが固定され、基板60上には、さらに、図12におい
て、矢印Yで示された副走査方向に、移動可能な基板6
3とが設けられている。
を走査する走査機構は、基板60を備え、基板60上に
は、副走査パルスモータ61と一対のレール62、62
とが固定され、基板60上には、さらに、図12におい
て、矢印Yで示された副走査方向に、移動可能な基板6
3とが設けられている。
【0213】移動可能な基板63には、ねじが切られた
穴(図示せず)が形成されており、この穴内には、副走
査パルスモータ61によって回転されるねじが切られた
ロッド64が係合している。
穴(図示せず)が形成されており、この穴内には、副走
査パルスモータ61によって回転されるねじが切られた
ロッド64が係合している。
【0214】移動可能な基板63上には、主走査ステッ
ピングモータ65が設けられ、主走査ステッピングモー
タ65は、エンドレスベルト66を、生化学解析用ユニ
ット1に形成された隣り合う吸着性領域4の間の距離、
すなわち、蓄積性蛍光体シート10に形成された隣り合
う輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しいピッチ
で、間欠的に駆動可能に構成されている。
ピングモータ65が設けられ、主走査ステッピングモー
タ65は、エンドレスベルト66を、生化学解析用ユニ
ット1に形成された隣り合う吸着性領域4の間の距離、
すなわち、蓄積性蛍光体シート10に形成された隣り合
う輝尽性蛍光体層領域12の間の距離に等しいピッチ
で、間欠的に駆動可能に構成されている。
【0215】光学ヘッド35は、エンドレスベルト66
に固定されており、主走査ステッピングモータ65によ
って、エンドレスベルト66が駆動されると、図12に
おいて、矢印Xで示された主走査方向に移動されるよう
に構成されている。
に固定されており、主走査ステッピングモータ65によ
って、エンドレスベルト66が駆動されると、図12に
おいて、矢印Xで示された主走査方向に移動されるよう
に構成されている。
【0216】図12において、67は、光学ヘッド35
の主走査方向における位置を検出するリニアエンコーダ
であり、68は、リニアエンコーダ67のスリットであ
る。
の主走査方向における位置を検出するリニアエンコーダ
であり、68は、リニアエンコーダ67のスリットであ
る。
【0217】したがって、主走査ステッピングモータ6
5によって、エンドレスベルト66が、主走査方向に間
欠的に駆動され、副走査パルスモータ61により、基板
63が、副走査方向に間欠的に移動されることによっ
て、光学ヘッド35は、図12において、矢印Xで示さ
れる主走査方向および矢印Yで示される副走査方向に移
動され、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート1
0の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領
域12あるいは生化学解析用ユニット1の基板2形成さ
れたすべての吸着性領域4が走査される。
5によって、エンドレスベルト66が、主走査方向に間
欠的に駆動され、副走査パルスモータ61により、基板
63が、副走査方向に間欠的に移動されることによっ
て、光学ヘッド35は、図12において、矢印Xで示さ
れる主走査方向および矢印Yで示される副走査方向に移
動され、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート1
0の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光体層領
域12あるいは生化学解析用ユニット1の基板2形成さ
れたすべての吸着性領域4が走査される。
【0218】図13は、本発明の好ましい実施態様にか
かるスキャナの制御系、入力系、駆動系および検出系を
示すブロックダイアグラムである。
かるスキャナの制御系、入力系、駆動系および検出系を
示すブロックダイアグラムである。
【0219】図13に示されるように、スキャナの制御
系は、スキャナ全体の動作を制御するコントロールユニ
ット70を備えており、スキャナの入力系は、ユーザー
によって操作され、種々の指示信号を入力可能なキーボ
ード71を備えている。
系は、スキャナ全体の動作を制御するコントロールユニ
ット70を備えており、スキャナの入力系は、ユーザー
によって操作され、種々の指示信号を入力可能なキーボ
ード71を備えている。
【0220】図13に示されるように、スキャナの駆動
系は、光学ヘッド35を主走査方向に間欠的に移動させ
る主走査ステッピングモータ65と、光学ヘッド35を
副走査方向に間欠的に移動させる副走査パルスモータ6
1と、4つのフィルタ部材51a、51b、51c、5
1dを備えたフィルタユニット48を移動させるフィル
タユニットモータ72を備えている。
系は、光学ヘッド35を主走査方向に間欠的に移動させ
る主走査ステッピングモータ65と、光学ヘッド35を
副走査方向に間欠的に移動させる副走査パルスモータ6
1と、4つのフィルタ部材51a、51b、51c、5
1dを備えたフィルタユニット48を移動させるフィル
タユニットモータ72を備えている。
【0221】コントロールユニット70は、第1のレー
ザ励起光源21、第2のレーザ励起光源22または第3
のレーザ励起光源23に選択的に駆動信号を出力すると
ともに、フィルタユニットモータ72に駆動信号を出力
可能に構成されている。
ザ励起光源21、第2のレーザ励起光源22または第3
のレーザ励起光源23に選択的に駆動信号を出力すると
ともに、フィルタユニットモータ72に駆動信号を出力
可能に構成されている。
【0222】また、図13に示されるように、スキャナ
の検出系は、フォトマルチプライア50と、光学ヘッド
35の主走査方向における位置を検出するリニアエンコ
ーダ67を備えている。
の検出系は、フォトマルチプライア50と、光学ヘッド
35の主走査方向における位置を検出するリニアエンコ
ーダ67を備えている。
【0223】本実施態様においては、コントロールユニ
ット70は、リニアエンコーダ67から入力される光学
ヘッド35の位置検出信号にしたがって、第1のレーザ
励起光源21、第2のレーザ励起光源22または第3の
レーザ励起光源23をオン・オフ制御するように構成さ
れている。
ット70は、リニアエンコーダ67から入力される光学
ヘッド35の位置検出信号にしたがって、第1のレーザ
励起光源21、第2のレーザ励起光源22または第3の
レーザ励起光源23をオン・オフ制御するように構成さ
れている。
【0224】以上のように構成された本実施態様にかか
るスキャナは、以下のようにして、蓄積性蛍光体シート
10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域12に記録されている放射線データを読み取って、生
化学解析用データを生成する。
るスキャナは、以下のようにして、蓄積性蛍光体シート
10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域12に記録されている放射線データを読み取って、生
化学解析用データを生成する。
【0225】まず、ユーザーによって、蓄積性蛍光体シ
ート10が、ステージ40のガラス板41上に載置され
る。
ート10が、ステージ40のガラス板41上に載置され
る。
【0226】次いで、ユーザーによって、キーボード7
1に、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成され
た多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射
線データを読み取るべき旨の指示信号が入力される。
1に、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成され
た多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録されている放射
線データを読み取るべき旨の指示信号が入力される。
【0227】キーボード71に入力された指示信号は、
コントロールユニット70に入力され、コントロールユ
ニット70は、指示信号にしたがって、フィルタユニッ
トモータ72に駆動信号を出力し、フィルタユニット4
8を移動させ、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光45
の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカ
ットする性質を有するフィルタ52dを備えたフィルタ
部材51dを、輝尽光45の光路内に位置させる。
コントロールユニット70に入力され、コントロールユ
ニット70は、指示信号にしたがって、フィルタユニッ
トモータ72に駆動信号を出力し、フィルタユニット4
8を移動させ、輝尽性蛍光体から放出される輝尽光45
の波長域の光のみを透過し、640nmの波長の光をカ
ットする性質を有するフィルタ52dを備えたフィルタ
部材51dを、輝尽光45の光路内に位置させる。
【0228】さらに、コントロールユニット70は、主
走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力し、光学
ヘッド35を主走査方向に移動させ、リニアエンコーダ
67から入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基
づいて、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成さ
れた多数の輝尽性蛍光体層領域12のうち、第1の輝尽
性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射可能な位置
に、光学ヘッド35が移動したことが確認されると、主
走査ステッピングモータ65に停止信号を出力するとと
もに、第1のレーザ励起光源21に、駆動信号を出力し
て、第1のレーザ励起光源21を起動させ、640nm
の波長のレーザ光24を発せさせる。
走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力し、光学
ヘッド35を主走査方向に移動させ、リニアエンコーダ
67から入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基
づいて、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成さ
れた多数の輝尽性蛍光体層領域12のうち、第1の輝尽
性蛍光体層領域12に、レーザ光24を照射可能な位置
に、光学ヘッド35が移動したことが確認されると、主
走査ステッピングモータ65に停止信号を出力するとと
もに、第1のレーザ励起光源21に、駆動信号を出力し
て、第1のレーザ励起光源21を起動させ、640nm
の波長のレーザ光24を発せさせる。
【0229】第1のレーザ励起光源21から発せられた
レーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平行
な光とされた後、ミラー26に入射して、反射される。
レーザ光24は、コリメータレンズ25によって、平行
な光とされた後、ミラー26に入射して、反射される。
【0230】ミラー26によって反射されたレーザ光2
4は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダ
イクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入射す
る。
4は、第1のダイクロイックミラー27および第2のダ
イクロイックミラー28を透過し、ミラー29に入射す
る。
【0231】ミラー29に入射したレーザ光24は、ミ
ラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入
射して、反射される。
ラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入
射して、反射される。
【0232】ミラー32によって反射されたレーザ光2
4は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラ
ー38に入射する。
4は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラ
ー38に入射する。
【0233】凹面ミラー38に入射したレーザ光24
は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド3
5に入射する。
は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド3
5に入射する。
【0234】光学ヘッド35に入射したレーザ光24
は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37に
よって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積
性蛍光体シート10の第1の輝尽性蛍光体層領域12に
集光される。
は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37に
よって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積
性蛍光体シート10の第1の輝尽性蛍光体層領域12に
集光される。
【0235】本実施態様においては、輝尽性蛍光体層領
域12は、それぞれ、光エネルギーを減衰させる性質を
有するステンレス製の支持体11に形成された多数の貫
通孔13内に、輝尽性蛍光体が充填されて、形成されて
いるから、各輝尽性蛍光体層領域12内で、レーザ光2
4が散乱して、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12内に
入射し、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12に含まれて
いる輝尽性蛍光体を励起することを、効果的に防止する
ことが可能になる。
域12は、それぞれ、光エネルギーを減衰させる性質を
有するステンレス製の支持体11に形成された多数の貫
通孔13内に、輝尽性蛍光体が充填されて、形成されて
いるから、各輝尽性蛍光体層領域12内で、レーザ光2
4が散乱して、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12内に
入射し、隣り合った輝尽性蛍光体層領域12に含まれて
いる輝尽性蛍光体を励起することを、効果的に防止する
ことが可能になる。
【0236】レーザ光24が、蓄積性蛍光体シート10
の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域1
2に入射すると、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含ま
れている輝尽性蛍光体が、レーザ光24によって励起さ
れて、第1の輝尽性蛍光体層領域12から輝尽光45が
放出される。
の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域1
2に入射すると、第1の輝尽性蛍光体層領域12に含ま
れている輝尽性蛍光体が、レーザ光24によって励起さ
れて、第1の輝尽性蛍光体層領域12から輝尽光45が
放出される。
【0237】第1の輝尽性蛍光体領域12から放出され
た輝尽光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レ
ンズ37によって集光され、ミラー36により、レーザ
光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、
凹面ミラー38に入射する。
た輝尽光45は、光学ヘッド35に設けられた非球面レ
ンズ37によって集光され、ミラー36により、レーザ
光24の光路と同じ側に反射され、平行な光とされて、
凹面ミラー38に入射する。
【0238】凹面ミラー38に入射した輝尽光45は、
凹面ミラー38によって反射されて、穴開きミラー34
に入射する。
凹面ミラー38によって反射されて、穴開きミラー34
に入射する。
【0239】穴開きミラー34に入射した輝尽光45
は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34に
よって、図7に示されるように、下方に反射され、フィ
ルタユニット48のフィルタ52dに入射する。
は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34に
よって、図7に示されるように、下方に反射され、フィ
ルタユニット48のフィルタ52dに入射する。
【0240】フィルタ52dは、輝尽性蛍光体から放出
される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、640n
mの波長の光をカットする性質を有しているので、励起
光である640nmの波長の光がカットされ、輝尽性蛍
光体層領域12から放出された輝尽光45の波長域の光
のみがフィルタ52dを透過して、フォトマルチプライ
ア50によって、光電的に検出される。
される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、640n
mの波長の光をカットする性質を有しているので、励起
光である640nmの波長の光がカットされ、輝尽性蛍
光体層領域12から放出された輝尽光45の波長域の光
のみがフィルタ52dを透過して、フォトマルチプライ
ア50によって、光電的に検出される。
【0241】フォトマルチプライア50によって、輝尽
光45が光電的に検出されて、生成されたアナログデー
タは、A/D変換器53によって、ディジタル化され、
データ処理装置54に出力される。
光45が光電的に検出されて、生成されたアナログデー
タは、A/D変換器53によって、ディジタル化され、
データ処理装置54に出力される。
【0242】第1のレーザ励起光源21がオンされた
後、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コン
トロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に
駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の
駆動を停止させるとともに、主走査ステッピングモータ
65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積
性蛍光体シート10に形成された隣り合う輝尽性蛍光体
層領域12の間の距離に等しいピッチだけ、移動させ
る。
後、所定の時間、たとえば、数μ秒が経過すると、コン
トロールユニット70は、第1のレーザ励起光源21に
駆動停止信号を出力して、第1のレーザ励起光源21の
駆動を停止させるとともに、主走査ステッピングモータ
65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35を、蓄積
性蛍光体シート10に形成された隣り合う輝尽性蛍光体
層領域12の間の距離に等しいピッチだけ、移動させ
る。
【0243】リニアエンコーダ67から入力された光学
ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35
が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域12間の距離に等しい
1ピッチだけ移動されて、第1のレーザ励起光源21か
ら発せられるレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10
に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う
第2の輝尽性蛍光体層領域12に照射可能な位置に移動
したことが確認されると、コントロールユニット70
は、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力して、
第1のレーザ励起光源21をオンさせて、レーザ光24
によって、蓄積性蛍光体シート10に形成された第1の
輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う第2の輝尽性蛍光体
層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起する。
ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35
が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域12間の距離に等しい
1ピッチだけ移動されて、第1のレーザ励起光源21か
ら発せられるレーザ光24を、蓄積性蛍光体シート10
に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う
第2の輝尽性蛍光体層領域12に照射可能な位置に移動
したことが確認されると、コントロールユニット70
は、第1のレーザ励起光源21に駆動信号を出力して、
第1のレーザ励起光源21をオンさせて、レーザ光24
によって、蓄積性蛍光体シート10に形成された第1の
輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う第2の輝尽性蛍光体
層領域12に含まれている輝尽性蛍光体を励起する。
【0244】同様にして、所定の時間にわたり、第1の
レーザ励起光源21から発せられたレーザ光24が、蓄
積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2の
輝尽性蛍光体層領域12に照射され、第2の輝尽性蛍光
体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起され
て、第2の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽
光45が、フォトマルチプライア50によって、光電的
に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変換
器53によって、ディジタル化されて、第2の輝尽性蛍
光体層領域12に記録された放射線データから、生化学
解析用データが生成されると、コントロールユニット7
0は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力
して、第1のレーザ励起光源21をオフさせるととも
に、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力
して、光学ヘッド35を、隣り合う輝尽性蛍光体層領域
12の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させる。
レーザ励起光源21から発せられたレーザ光24が、蓄
積性蛍光体シート10の支持体11に形成された第2の
輝尽性蛍光体層領域12に照射され、第2の輝尽性蛍光
体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体が励起され
て、第2の輝尽性蛍光体層領域12から放出された輝尽
光45が、フォトマルチプライア50によって、光電的
に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変換
器53によって、ディジタル化されて、第2の輝尽性蛍
光体層領域12に記録された放射線データから、生化学
解析用データが生成されると、コントロールユニット7
0は、第1のレーザ励起光源21に駆動停止信号を出力
して、第1のレーザ励起光源21をオフさせるととも
に、主走査ステッピングモータ65に、駆動信号を出力
して、光学ヘッド35を、隣り合う輝尽性蛍光体層領域
12の間の距離に等しい1ピッチだけ、移動させる。
【0245】こうして、光学ヘッド35の間欠的な移動
に同期して、第1のレーザ励起光源21のオン・オフが
繰り返され、リニアエンコーダ67から入力された光学
ヘッド35の位置検出信号に基づき、光学ヘッド35
が、主走査方向に1ライン分だけ、移動され、蓄積性蛍
光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目
の輝尽性蛍光体層領域12のレーザ光24による走査が
完了したことが確認されると、コントロールユニット7
0は、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力
して、光学ヘッド35を元の位置に復帰させるととも
に、副走査パルスモータ61に駆動信号を出力して、移
動可能な基板63を、副走査方向に、1ライン分だけ、
移動させる。
に同期して、第1のレーザ励起光源21のオン・オフが
繰り返され、リニアエンコーダ67から入力された光学
ヘッド35の位置検出信号に基づき、光学ヘッド35
が、主走査方向に1ライン分だけ、移動され、蓄積性蛍
光体シート10の支持体11に形成された第1ライン目
の輝尽性蛍光体層領域12のレーザ光24による走査が
完了したことが確認されると、コントロールユニット7
0は、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力
して、光学ヘッド35を元の位置に復帰させるととも
に、副走査パルスモータ61に駆動信号を出力して、移
動可能な基板63を、副走査方向に、1ライン分だけ、
移動させる。
【0246】リニアエンコーダ67から入力された光学
ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35
が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板63が、
副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認
されると、コントロールユニット70は、蓄積性蛍光体
シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝
尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源
21から発せられるレーザ光24を照射したのと全く同
様にして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成
された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順
次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光
24を照射して、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域1
2に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第2ライン目
の輝尽性蛍光体層領域12から発せられた輝尽光45
を、順次、フォトマルチプライア50に、光電的に検出
させる。
ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35
が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板63が、
副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認
されると、コントロールユニット70は、蓄積性蛍光体
シート10の支持体11に形成された第1ライン目の輝
尽性蛍光体層領域12に、順次、第1のレーザ励起光源
21から発せられるレーザ光24を照射したのと全く同
様にして、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成
された第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域12に、順
次、第1のレーザ励起光源21から発せられるレーザ光
24を照射して、第2ライン目の輝尽性蛍光体層領域1
2に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、第2ライン目
の輝尽性蛍光体層領域12から発せられた輝尽光45
を、順次、フォトマルチプライア50に、光電的に検出
させる。
【0247】フォトマルチプライア50によって、輝尽
光46が光電的に検出されて、生成されたアナログデー
タは、A/D変換器53に出力され、ディジタル化され
て、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された
輝尽性蛍光体層領域12に記録された放射線データか
ら、生化学解析用データが生成される。
光46が光電的に検出されて、生成されたアナログデー
タは、A/D変換器53に出力され、ディジタル化され
て、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された
輝尽性蛍光体層領域12に記録された放射線データか
ら、生化学解析用データが生成される。
【0248】こうして、蓄積性蛍光体シート10に形成
されたすべての輝尽性蛍光体層領域12が、第1のレー
ザ励起光源21から放出されたレーザ光24によって走
査され、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性
蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォト
マルチプライア50によって光電的に検出され、生成さ
れたアナログデータが、A/D変換器53によって、デ
ィジタル化され、各輝尽性蛍光体層領域12に記録され
た放射線データから、生化学解析用データが生成され
て、データ処理装置54に出力されると、コントロール
ユニット70から、駆動停止信号が、第1のレーザ励起
光源21に出力され、第1のレーザ励起光源21の駆動
が停止される。
されたすべての輝尽性蛍光体層領域12が、第1のレー
ザ励起光源21から放出されたレーザ光24によって走
査され、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性
蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォト
マルチプライア50によって光電的に検出され、生成さ
れたアナログデータが、A/D変換器53によって、デ
ィジタル化され、各輝尽性蛍光体層領域12に記録され
た放射線データから、生化学解析用データが生成され
て、データ処理装置54に出力されると、コントロール
ユニット70から、駆動停止信号が、第1のレーザ励起
光源21に出力され、第1のレーザ励起光源21の駆動
が停止される。
【0249】以上のようにして、スキャナによって、蓄
積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12
に記録された放射性標識物質の放射線データが読み取ら
れて、生化学解析用データが生成される。
積性蛍光体シート10の多数の輝尽性蛍光体層領域12
に記録された放射性標識物質の放射線データが読み取ら
れて、生化学解析用データが生成される。
【0250】一方、生化学解析用ユニット1に形成され
た多数の吸着性領域4に記録されている蛍光物質の蛍光
データを読み取って、生化学解析用データを生成すると
きは、まず、ユーザーによって、生化学解析用ユニット
1が、ステージ40のガラス板41上にセットされる。
た多数の吸着性領域4に記録されている蛍光物質の蛍光
データを読み取って、生化学解析用データを生成すると
きは、まず、ユーザーによって、生化学解析用ユニット
1が、ステージ40のガラス板41上にセットされる。
【0251】次いで、ユーザーによって、キーボード7
1に、生体由来の物質を標識している蛍光色素などの蛍
光物質を特定する標識物質特定信号とともに、生化学解
析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域
4に記録されている蛍光データを読み取るべき旨の指示
信号が入力される。
1に、生体由来の物質を標識している蛍光色素などの蛍
光物質を特定する標識物質特定信号とともに、生化学解
析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領域
4に記録されている蛍光データを読み取るべき旨の指示
信号が入力される。
【0252】ユーザーによって、キーボード71に、指
示信号および標識物質特定信号が入力されると、コント
ロールユニット70は、指示信号および標識物質特定信
号に基づき、第1のレーザ励起光源21、第2のレーザ
励起光源22および第3のレーザ励起光源23の中か
ら、生体由来の物質を標識している蛍光物質を効率的に
励起することのできる波長のレーザ光24を発するレー
ザ励起光源を選択するとともに、3つのフィルタ部材5
1a、51b、51cの中から、蛍光物質を励起するた
めに用いるレーザ光24の波長の光をカットし、励起光
の波長よりも波長の長い光を透過する性質を有するフィ
ルタ部材を選択する。
示信号および標識物質特定信号が入力されると、コント
ロールユニット70は、指示信号および標識物質特定信
号に基づき、第1のレーザ励起光源21、第2のレーザ
励起光源22および第3のレーザ励起光源23の中か
ら、生体由来の物質を標識している蛍光物質を効率的に
励起することのできる波長のレーザ光24を発するレー
ザ励起光源を選択するとともに、3つのフィルタ部材5
1a、51b、51cの中から、蛍光物質を励起するた
めに用いるレーザ光24の波長の光をカットし、励起光
の波長よりも波長の長い光を透過する性質を有するフィ
ルタ部材を選択する。
【0253】次いで、蓄積性蛍光体シート10の支持体
11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録
された放射線データを読み取る場合と同様にして、レー
ザ光24によって、生化学解析用ユニット1の基板2に
形成されたすべての吸着性領域4が走査され、吸着性領
域4に含まれている蛍光物質が励起されて、放出された
蛍光45が、フォトマルチプライア50によって、光電
的に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変
換器53によって、ディジタル化されて、データ処理装
置に送られる。
11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域12に記録
された放射線データを読み取る場合と同様にして、レー
ザ光24によって、生化学解析用ユニット1の基板2に
形成されたすべての吸着性領域4が走査され、吸着性領
域4に含まれている蛍光物質が励起されて、放出された
蛍光45が、フォトマルチプライア50によって、光電
的に検出されて、アナログデータが生成され、A/D変
換器53によって、ディジタル化されて、データ処理装
置に送られる。
【0254】ここに、本実施態様においては、生化学解
析用ユニット1の吸着性領域4は、光エネルギーを減衰
させる性質を有するステンレス鋼によって形成された基
板2に形成された貫通孔3に、ナイロン6を充填して、
形成されているから、レーザ光24が、吸着性領域4内
で散乱して、隣り合う吸着性領域4に入射し、隣り合う
吸着性領域4に含まれている蛍光物質を励起することを
効果的に防止することが可能になる。
析用ユニット1の吸着性領域4は、光エネルギーを減衰
させる性質を有するステンレス鋼によって形成された基
板2に形成された貫通孔3に、ナイロン6を充填して、
形成されているから、レーザ光24が、吸着性領域4内
で散乱して、隣り合う吸着性領域4に入射し、隣り合う
吸着性領域4に含まれている蛍光物質を励起することを
効果的に防止することが可能になる。
【0255】こうして、生化学解析用ユニット1の多数
の吸着性領域4に記録された蛍光物質の蛍光データが読
み取られて、生化学解析用データが生成される。
の吸着性領域4に記録された蛍光物質の蛍光データが読
み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0256】図14は、本発明の別の好ましい実施態様
にかかる蓄積性蛍光体シートの略斜視図であり、生化学
解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領
域4に記録された化学発光データが転写されるべき蓄積
性蛍光体シートを示すものである。
にかかる蓄積性蛍光体シートの略斜視図であり、生化学
解析用ユニット1の基板2に形成された多数の吸着性領
域4に記録された化学発光データが転写されるべき蓄積
性蛍光体シートを示すものである。
【0257】図14に示される蓄積性蛍光体シート15
は、ステンレス鋼によって形成された支持体11に形成
された多数の貫通孔13内に、光エネルギーを吸収し、
蓄積可能なSrS系輝尽性蛍光体が充填されて、多数の
輝尽性蛍光体層領域17が形成されている点を除いて、
図4に示された蓄積性蛍光体シート10と同様の構成を
有している。
は、ステンレス鋼によって形成された支持体11に形成
された多数の貫通孔13内に、光エネルギーを吸収し、
蓄積可能なSrS系輝尽性蛍光体が充填されて、多数の
輝尽性蛍光体層領域17が形成されている点を除いて、
図4に示された蓄積性蛍光体シート10と同様の構成を
有している。
【0258】生化学解析用ユニット1の基板2に形成さ
れた多数の吸着性領域4に記録された化学発光データ
は、図14に示された蓄積性蛍光体シート15の多数の
輝尽性蛍光体層領域17に転写される。
れた多数の吸着性領域4に記録された化学発光データ
は、図14に示された蓄積性蛍光体シート15の多数の
輝尽性蛍光体層領域17に転写される。
【0259】生化学解析用ユニット1の基板2に形成さ
れた多数の吸着性領域4に記録された化学発光データ
を、蓄積性蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領
域17に転写するに際し、生化学解析用ユニット1の多
数の吸着性領域4に、化学発光基質が接触される。
れた多数の吸着性領域4に記録された化学発光データ
を、蓄積性蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領
域17に転写するに際し、生化学解析用ユニット1の多
数の吸着性領域4に、化学発光基質が接触される。
【0260】その結果、生化学解析用ユニット1の多数
の吸着性領域4から、可視光波長域の化学発光が、選択
的に放出される。
の吸着性領域4から、可視光波長域の化学発光が、選択
的に放出される。
【0261】次いで、図5に示されるのと同様にして、
蓄積性蛍光体シート15の支持体11に形成された多数
の輝尽性蛍光体層領域17が、生化学解析用ユニット1
の基板2に形成された対応する多数の吸着性領域4に対
向するように、蓄積性蛍光体シート15が、多数の吸着
性領域4から化学発光が放出されている生化学解析用ユ
ニット1に重ね合わされる。
蓄積性蛍光体シート15の支持体11に形成された多数
の輝尽性蛍光体層領域17が、生化学解析用ユニット1
の基板2に形成された対応する多数の吸着性領域4に対
向するように、蓄積性蛍光体シート15が、多数の吸着
性領域4から化学発光が放出されている生化学解析用ユ
ニット1に重ね合わされる。
【0262】本実施態様においては、生化学解析用ユニ
ット1は、ステンレス鋼製の基板2に形成された多数の
貫通孔3内に、ナイロン6が充填されて、形成されてい
るので、ハイブリダイゼーションなど、液体による処理
を受けても、ほとんど伸縮することがなく、したがっ
て、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性
領域4が、蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の
輝尽性蛍光体層領域17に、正確に対向するように、蓄
積性蛍光体シート15と生化学解析用ユニット1とを重
ね合わせて、化学発光により、輝尽性蛍光体層領域17
を露光することが可能になる。
ット1は、ステンレス鋼製の基板2に形成された多数の
貫通孔3内に、ナイロン6が充填されて、形成されてい
るので、ハイブリダイゼーションなど、液体による処理
を受けても、ほとんど伸縮することがなく、したがっ
て、生化学解析用ユニット1に形成された多数の吸着性
領域4が、蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の
輝尽性蛍光体層領域17に、正確に対向するように、蓄
積性蛍光体シート15と生化学解析用ユニット1とを重
ね合わせて、化学発光により、輝尽性蛍光体層領域17
を露光することが可能になる。
【0263】本実施態様においては、多数の輝尽性蛍光
体層領域17は、生化学解析用ユニット1の基板2に形
成された多数の吸着性領域4を同一の規則的なパターン
により、蓄積性蛍光体シート15の支持体11に形成さ
れているから、露光に際し、典型的には、図5に示され
るように、互いに対向する生化学解析用ユニット1の吸
着性領域4の中心と、蓄積性蛍光体シート15の輝尽性
蛍光体層領域17の中心とが一致した状態で、生化学解
析用ユニット1と蓄積性蛍光体シート15とが重ね合わ
される。
体層領域17は、生化学解析用ユニット1の基板2に形
成された多数の吸着性領域4を同一の規則的なパターン
により、蓄積性蛍光体シート15の支持体11に形成さ
れているから、露光に際し、典型的には、図5に示され
るように、互いに対向する生化学解析用ユニット1の吸
着性領域4の中心と、蓄積性蛍光体シート15の輝尽性
蛍光体層領域17の中心とが一致した状態で、生化学解
析用ユニット1と蓄積性蛍光体シート15とが重ね合わ
される。
【0264】また、吸着性領域4のそれぞれの直径Dm
iが、多数の輝尽性蛍光体層領域17の平均直径Dpa
の21/2倍に等しくなるように、多数の吸着性領域4
が、生化学解析用ユニット1の基板2に形成され、多数
の輝尽性蛍光体層領域17が、蓄積性蛍光体シート15
の支持体11に形成されているから、典型的には、図5
に示されるように、各吸着性領域4の1/2の面積の円
形領域が、対応する輝尽性蛍光体層領域17に、直接的
に対向するように、生化学解析用ユニット1と蓄積性蛍
光体シート15とが重ね合わされる。
iが、多数の輝尽性蛍光体層領域17の平均直径Dpa
の21/2倍に等しくなるように、多数の吸着性領域4
が、生化学解析用ユニット1の基板2に形成され、多数
の輝尽性蛍光体層領域17が、蓄積性蛍光体シート15
の支持体11に形成されているから、典型的には、図5
に示されるように、各吸着性領域4の1/2の面積の円
形領域が、対応する輝尽性蛍光体層領域17に、直接的
に対向するように、生化学解析用ユニット1と蓄積性蛍
光体シート15とが重ね合わされる。
【0265】こうして、所定の時間にわたって、蓄積性
蛍光体シート15に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域17の各々と、生化学解析用ユニット1に形成された
多数の吸着性領域4とを対向させることによって、吸着
性領域4から、選択的に放出された化学発光によって、
蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の輝尽性蛍光
体層領域17が露光される。
蛍光体シート15に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域17の各々と、生化学解析用ユニット1に形成された
多数の吸着性領域4とを対向させることによって、吸着
性領域4から、選択的に放出された化学発光によって、
蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の輝尽性蛍光
体層領域17が露光される。
【0266】本実施態様においては、生化学解析用ユニ
ット1の基板2が、ステンレス鋼によって形成され、放
射線エネルギーを減衰させる性質を有しており、さら
に、吸着性領域4は、多数の吸着性領域4の平均直径D
maに対し、直径Dmiのばらつきが、0.51/2D
ma≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように形成され
ているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4か
ら放出された化学発光が、基板2を通じて、隣り合う吸
着性領域4に到達することを効果的に防止することがで
き、したがって、吸着性領域4から放出された化学発光
を、対応する輝尽性蛍光体層領域17に選択的に入射さ
せて、吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によ
って、対応する輝尽性蛍光体層領域17を選択的に露光
することが可能になるから、露光された多数の輝尽性蛍
光体層領域17を励起光によって走査し、多数の輝尽性
蛍光体層領域17から放出された輝尽光を光電的に検出
することによって、高い分解能で、定量性に優れた生化
学解析用のデータを生成することが可能になる。
ット1の基板2が、ステンレス鋼によって形成され、放
射線エネルギーを減衰させる性質を有しており、さら
に、吸着性領域4は、多数の吸着性領域4の平均直径D
maに対し、直径Dmiのばらつきが、0.51/2D
ma≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように形成され
ているから、生化学解析用ユニット1の吸着性領域4か
ら放出された化学発光が、基板2を通じて、隣り合う吸
着性領域4に到達することを効果的に防止することがで
き、したがって、吸着性領域4から放出された化学発光
を、対応する輝尽性蛍光体層領域17に選択的に入射さ
せて、吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によ
って、対応する輝尽性蛍光体層領域17を選択的に露光
することが可能になるから、露光された多数の輝尽性蛍
光体層領域17を励起光によって走査し、多数の輝尽性
蛍光体層領域17から放出された輝尽光を光電的に検出
することによって、高い分解能で、定量性に優れた生化
学解析用のデータを生成することが可能になる。
【0267】また、各輝尽性蛍光体層領域12に直接的
に対向する吸着性領域4の円形領域から放出された化学
発光は、蓄積性蛍光体シート15の対向する輝尽性蛍光
体層領域17に確実に入射する。
に対向する吸着性領域4の円形領域から放出された化学
発光は、蓄積性蛍光体シート15の対向する輝尽性蛍光
体層領域17に確実に入射する。
【0268】一方、各輝尽性蛍光体層領域15に直接的
に対向していない吸着性領域4から放出された化学発光
は、対応する輝尽性蛍光体層領域17に隣り合った輝尽
性蛍光体層領域17に入射するおそれがあるが、本実施
態様においては、吸着性領域4のそれぞれの直径Dmi
が、多数の輝尽性蛍光体層領域17の平均直径Dpaの
21/2倍に等しくなるように、多数の吸着性領域4
が、生化学解析用ユニット1の基板2に形成され、多数
の輝尽性蛍光体層領域17が、蓄積性蛍光体シート15
の支持体11に形成されており、吸着性領域4の1/2
の面積を有する円形の吸着性領域が、対応する輝尽性蛍
光体層領域17に、直接的に対向するように、生化学解
析用ユニット1と蓄積性蛍光体シート15とが重ね合わ
されているため、各輝尽性蛍光体層領域17に直接的に
対向していない吸着性領域4の領域から放出された化学
発光が、対向する輝尽性蛍光体層領域17に隣り合う輝
尽性蛍光体層領域17に入射しても、その量は、許容量
未満であり、露光後の輝尽性蛍光体層領域17に励起光
を照射して、輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝
尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽
光を光電的に検出して得た生化学解析用データの定量性
を損なうことはない。
に対向していない吸着性領域4から放出された化学発光
は、対応する輝尽性蛍光体層領域17に隣り合った輝尽
性蛍光体層領域17に入射するおそれがあるが、本実施
態様においては、吸着性領域4のそれぞれの直径Dmi
が、多数の輝尽性蛍光体層領域17の平均直径Dpaの
21/2倍に等しくなるように、多数の吸着性領域4
が、生化学解析用ユニット1の基板2に形成され、多数
の輝尽性蛍光体層領域17が、蓄積性蛍光体シート15
の支持体11に形成されており、吸着性領域4の1/2
の面積を有する円形の吸着性領域が、対応する輝尽性蛍
光体層領域17に、直接的に対向するように、生化学解
析用ユニット1と蓄積性蛍光体シート15とが重ね合わ
されているため、各輝尽性蛍光体層領域17に直接的に
対向していない吸着性領域4の領域から放出された化学
発光が、対向する輝尽性蛍光体層領域17に隣り合う輝
尽性蛍光体層領域17に入射しても、その量は、許容量
未満であり、露光後の輝尽性蛍光体層領域17に励起光
を照射して、輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝
尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽
光を光電的に検出して得た生化学解析用データの定量性
を損なうことはない。
【0269】これに対して、吸着性領域4のそれぞれの
直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域17の平均直
径Dpaの21/2倍を越えているときは、各輝尽性蛍
光体層領域17に直接的に対向していない吸着性領域4
の領域から放出された化学発光が、対向する輝尽性蛍光
体層領域17に隣り合う輝尽性蛍光体層領域17に入射
することに起因する生化学解析用データの定量性の低下
が無視できなくなることが認められている。
直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域17の平均直
径Dpaの21/2倍を越えているときは、各輝尽性蛍
光体層領域17に直接的に対向していない吸着性領域4
の領域から放出された化学発光が、対向する輝尽性蛍光
体層領域17に隣り合う輝尽性蛍光体層領域17に入射
することに起因する生化学解析用データの定量性の低下
が無視できなくなることが認められている。
【0270】本実施態様においては、さらに、蓄積性蛍
光体シート15の支持体11が、ステンレス鋼によって
形成され、光エネルギーを減衰させる性質を有している
から、各吸着性領域4の1/2の面積を有する円形の吸
着性領域以外の領域に含まれた放射性標識物質から放出
された化学発光が、対応する輝尽性蛍光体層領域17に
隣り合った輝尽性蛍光体層領域17に入射することを効
果的に防止することができ、したがって、吸着性領域4
から放出された化学発光によって、対向する輝尽性蛍光
体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的
に露光することが可能になる。
光体シート15の支持体11が、ステンレス鋼によって
形成され、光エネルギーを減衰させる性質を有している
から、各吸着性領域4の1/2の面積を有する円形の吸
着性領域以外の領域に含まれた放射性標識物質から放出
された化学発光が、対応する輝尽性蛍光体層領域17に
隣り合った輝尽性蛍光体層領域17に入射することを効
果的に防止することができ、したがって、吸着性領域4
から放出された化学発光によって、対向する輝尽性蛍光
体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的
に露光することが可能になる。
【0271】こうして、生化学解析用ユニット1の多数
の吸着性領域4に記録された化学発光データが、蓄積性
蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領域17に転
写されて、記録される。
の吸着性領域4に記録された化学発光データが、蓄積性
蛍光体シート15の多数の輝尽性蛍光体層領域17に転
写されて、記録される。
【0272】図15は、蓄積性蛍光体シート15の支持
体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17に記
録されている化学発光データを読み取って、生化学解析
用データを生成するスキャナの略斜視図であり、図16
は、図15に示されたスキャナのフォトマルチプライア
近傍のスキャナの詳細を示す略斜視図、図17は、図1
6のE−E線に沿った略断面図である。
体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域17に記
録されている化学発光データを読み取って、生化学解析
用データを生成するスキャナの略斜視図であり、図16
は、図15に示されたスキャナのフォトマルチプライア
近傍のスキャナの詳細を示す略斜視図、図17は、図1
6のE−E線に沿った略断面図である。
【0273】図15ないし図17に示されたスキャナ
は、473nmの波長のレーザ光24を発する第3のレ
ーザ励起光源23に代えて、SrS系輝尽性蛍光体を効
率的に励起可能な980nmの波長のレーザ光24を発
する第4のレーザ励起光源55を備え、473nmの波
長の光をカットして、473nmよりも波長の長い光を
透過する性質を有するフィルタ52cを備えたフィルタ
部材51cに代えて、輝尽性蛍光体層領域12から放出
される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、980n
mの波長の光をカットする性質を有するフィルタ52e
を備えたフィルタ部材51eを備え、532nm以上の
波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射する第
2のダイクロイックミラー28に代えて、640nm以
下の波長の光を透過し、980nmの波長の光を反射す
る第3のダイクロイックミラー56を備えている点を除
き、図6ないし図13に示されたスキャナを同様の構成
を有している。
は、473nmの波長のレーザ光24を発する第3のレ
ーザ励起光源23に代えて、SrS系輝尽性蛍光体を効
率的に励起可能な980nmの波長のレーザ光24を発
する第4のレーザ励起光源55を備え、473nmの波
長の光をカットして、473nmよりも波長の長い光を
透過する性質を有するフィルタ52cを備えたフィルタ
部材51cに代えて、輝尽性蛍光体層領域12から放出
される輝尽光45の波長域の光のみを透過し、980n
mの波長の光をカットする性質を有するフィルタ52e
を備えたフィルタ部材51eを備え、532nm以上の
波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射する第
2のダイクロイックミラー28に代えて、640nm以
下の波長の光を透過し、980nmの波長の光を反射す
る第3のダイクロイックミラー56を備えている点を除
き、図6ないし図13に示されたスキャナを同様の構成
を有している。
【0274】以上のように構成された本実施態様にかか
るスキャナは、以下のようにして、蓄積性蛍光体シート
15の多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学
発光データを読み取って、生化学解析用データを生成す
る。
るスキャナは、以下のようにして、蓄積性蛍光体シート
15の多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学
発光データを読み取って、生化学解析用データを生成す
る。
【0275】まず、ユーザーによって、蓄積性蛍光体シ
ート15が、ステージ40のガラス板41上に載置され
る。
ート15が、ステージ40のガラス板41上に載置され
る。
【0276】次いで、ユーザーによって、キーボード7
1に、蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の輝尽
性蛍光体層領域17に記録された化学発光データを読み
取るべき旨の指示信号が入力される。
1に、蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の輝尽
性蛍光体層領域17に記録された化学発光データを読み
取るべき旨の指示信号が入力される。
【0277】キーボード71に入力された指示信号は、
コントロールユニット70に入力され、コントロールユ
ニット70は、指示信号にしたがって、フィルタユニッ
トモータ72に駆動信号を出力し、フィルタユニット4
8を移動させ、輝尽性蛍光体層領域17から放出される
輝尽光45の波長域の光のみを透過し、980nmの波
長の光をカットする性質を有するフィルタ52eを備え
たフィルタ部材51eを、輝尽光45の光路内に位置さ
せる。
コントロールユニット70に入力され、コントロールユ
ニット70は、指示信号にしたがって、フィルタユニッ
トモータ72に駆動信号を出力し、フィルタユニット4
8を移動させ、輝尽性蛍光体層領域17から放出される
輝尽光45の波長域の光のみを透過し、980nmの波
長の光をカットする性質を有するフィルタ52eを備え
たフィルタ部材51eを、輝尽光45の光路内に位置さ
せる。
【0278】さらに、コントロールユニット70は、主
走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力し、光学
ヘッド35を主走査方向に移動させ、リニアエンコーダ
から入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づい
て、蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の輝尽性
蛍光体層領域17のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域1
7に、レーザ光24を照射可能な位置に、光学ヘッド3
5が達したと判定すると、主走査ステッピングモータ6
5に停止信号を出力するとともに、第4のレーザ励起光
源55に駆動信号を出力し、第4のレーザ励起光源55
を起動させ、980nmの波長のレーザ光24を発せさ
せる。
走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力し、光学
ヘッド35を主走査方向に移動させ、リニアエンコーダ
から入力される光学ヘッド35の位置検出信号に基づい
て、蓄積性蛍光体シート15に形成された多数の輝尽性
蛍光体層領域17のうち、第1の輝尽性蛍光体層領域1
7に、レーザ光24を照射可能な位置に、光学ヘッド3
5が達したと判定すると、主走査ステッピングモータ6
5に停止信号を出力するとともに、第4のレーザ励起光
源55に駆動信号を出力し、第4のレーザ励起光源55
を起動させ、980nmの波長のレーザ光24を発せさ
せる。
【0279】第4のレーザ励起光源55から発生された
レーザ光24は、コリメータレンズ31によって、平行
な光とされた後、第3のダイクロイックミラー56によ
り反射されて、その向きが90度変えられた後、ミラー
29に入射する。
レーザ光24は、コリメータレンズ31によって、平行
な光とされた後、第3のダイクロイックミラー56によ
り反射されて、その向きが90度変えられた後、ミラー
29に入射する。
【0280】ミラー29に入射したレーザ光24は、ミ
ラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入
射して、反射される。
ラー29によって反射されて、さらに、ミラー32に入
射して、反射される。
【0281】ミラー32によって反射されたレーザ光2
4は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラ
ー38に入射する。
4は、穴開きミラー34の穴33を通過して、凹面ミラ
ー38に入射する。
【0282】凹面ミラー38に入射したレーザ光24
は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド3
5に入射する。
は、凹面ミラー38によって反射されて、光学ヘッド3
5に入射する。
【0283】光学ヘッド35に入射したレーザ光24
は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37に
よって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積
性蛍光体シート15の第1の輝尽性蛍光体層領域17に
集光される。
は、ミラー36によって反射され、非球面レンズ37に
よって、ステージ40ガラス板41上に載置された蓄積
性蛍光体シート15の第1の輝尽性蛍光体層領域17に
集光される。
【0284】本実施態様においては、輝尽性蛍光体層領
域15は、それぞれ、ステンレス鋼製の支持体11に形
成された多数の貫通孔13内に、輝尽性蛍光体が充填さ
れて、形成されているから、各輝尽性蛍光体層領域17
内で、レーザ光24が散乱して、隣り合った輝尽性蛍光
体層領域17内に入射し、隣り合った輝尽性蛍光体層領
域17に含まれている輝尽性蛍光体を励起することを、
効果的に防止することが可能になる。
域15は、それぞれ、ステンレス鋼製の支持体11に形
成された多数の貫通孔13内に、輝尽性蛍光体が充填さ
れて、形成されているから、各輝尽性蛍光体層領域17
内で、レーザ光24が散乱して、隣り合った輝尽性蛍光
体層領域17内に入射し、隣り合った輝尽性蛍光体層領
域17に含まれている輝尽性蛍光体を励起することを、
効果的に防止することが可能になる。
【0285】レーザ光24が、蓄積性蛍光体シート15
に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域17に入射する
と、蓄積性蛍光体シート15に形成された第1の輝尽性
蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体が、レー
ザ光24によって励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領
域17から、輝尽光45が放出される。
に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域17に入射する
と、蓄積性蛍光体シート15に形成された第1の輝尽性
蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光体が、レー
ザ光24によって励起されて、第1の輝尽性蛍光体層領
域17から、輝尽光45が放出される。
【0286】蓄積性蛍光体シート15の第1の輝尽性蛍
光体層領域17から放出された輝尽光45は、光学ヘッ
ド35に設けられた非球面レンズ37によって集光さ
れ、ミラー36により、レーザ光24の光路と同じ側に
反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射す
る。
光体層領域17から放出された輝尽光45は、光学ヘッ
ド35に設けられた非球面レンズ37によって集光さ
れ、ミラー36により、レーザ光24の光路と同じ側に
反射され、平行な光とされて、凹面ミラー38に入射す
る。
【0287】凹面ミラー38に入射した輝尽光45は、
凹面ミラー38によって反射され、穴開きミラー34に
入射する。
凹面ミラー38によって反射され、穴開きミラー34に
入射する。
【0288】穴開きミラー34に入射した輝尽光45
は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34に
よって、図16に示されるように、下方に反射され、フ
ィルタユニット48のフィルタ52eに入射する。
は、凹面ミラーによって形成された穴開きミラー34に
よって、図16に示されるように、下方に反射され、フ
ィルタユニット48のフィルタ52eに入射する。
【0289】フィルタ52dは、輝尽性蛍光体から放出
される輝尽光の波長域の光のみを透過し、980nmの
波長の光をカットする性質を有しているので、励起光で
ある980nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長
域の光のみがフィルタ52eを透過して、フォトマルチ
プライア50によって、光電的に検出される。
される輝尽光の波長域の光のみを透過し、980nmの
波長の光をカットする性質を有しているので、励起光で
ある980nmの波長の光がカットされ、輝尽光の波長
域の光のみがフィルタ52eを透過して、フォトマルチ
プライア50によって、光電的に検出される。
【0290】フォトマルチプライア50によって、輝尽
光45が光電的に検出されて、生成されたアナログ信号
は、A/D変換器53に出力されて、ディジタル信号に
変換され、データ処理装置54に出力される。
光45が光電的に検出されて、生成されたアナログ信号
は、A/D変換器53に出力されて、ディジタル信号に
変換され、データ処理装置54に出力される。
【0291】第4のレーザ励起光源55がオンされた
後、所定の時間が経過すると、コントロールユニット7
0は、第4のレーザ励起光源55に駆動停止信号を出力
して、第4のレーザ励起光源55をオフさせるととも
に、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力し
て、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート15に形成
された隣り合う輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等
しい1ピッチだけ、移動させる。
後、所定の時間が経過すると、コントロールユニット7
0は、第4のレーザ励起光源55に駆動停止信号を出力
して、第4のレーザ励起光源55をオフさせるととも
に、主走査ステッピングモータ65に駆動信号を出力し
て、光学ヘッド35を、蓄積性蛍光体シート15に形成
された隣り合う輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等
しい1ピッチだけ、移動させる。
【0292】リニアエンコーダ67から入力された光学
ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35
が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等し
い1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コント
ロールユニット70は、第4のレーザ励起光源55に駆
動信号を出力して、第4のレーザ励起光源55をオンさ
せて、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート15
の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域1
7に隣り合った第2の輝尽性蛍光体層領域17に含まれ
ている輝尽性蛍光体を励起する。
ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35
が、隣り合う輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等し
い1ピッチだけ移動されたことが確認されると、コント
ロールユニット70は、第4のレーザ励起光源55に駆
動信号を出力して、第4のレーザ励起光源55をオンさ
せて、レーザ光24によって、蓄積性蛍光体シート15
の支持体11に形成された第1の輝尽性蛍光体層領域1
7に隣り合った第2の輝尽性蛍光体層領域17に含まれ
ている輝尽性蛍光体を励起する。
【0293】同様にして、所定の時間にわたり、レーザ
光24が、蓄積性蛍光体シート15に形成された第2の
輝尽性蛍光体層領域17に照射され、第2の輝尽性蛍光
体層領域17から発せられた輝尽光45が、フォトマル
チプライア50によって、光電的に検出されて、第2の
輝尽性蛍光体層領域82の生化学解析用データが生成さ
れると、コントロールユニット70は、第4のレーザ励
起光源55に駆動停止信号を出力して、第4のレーザ励
起光源55をオフさせるとともに、主走査ステッピング
モータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35
を、隣り合う輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等し
い1ピッチだけ、移動させる。
光24が、蓄積性蛍光体シート15に形成された第2の
輝尽性蛍光体層領域17に照射され、第2の輝尽性蛍光
体層領域17から発せられた輝尽光45が、フォトマル
チプライア50によって、光電的に検出されて、第2の
輝尽性蛍光体層領域82の生化学解析用データが生成さ
れると、コントロールユニット70は、第4のレーザ励
起光源55に駆動停止信号を出力して、第4のレーザ励
起光源55をオフさせるとともに、主走査ステッピング
モータ65に、駆動信号を出力して、光学ヘッド35
を、隣り合う輝尽性蛍光体層領域17の間の距離に等し
い1ピッチだけ、移動させる。
【0294】こうして、光学ヘッド35の間欠的な移動
に同期して、第4のレーザ励起光源55のオン・オフが
繰り返され、リニアエンコーダ67から入力された光学
ヘッド35の位置検出信号に基づき、光学ヘッド35
が、主走査方向に、1ライン分だけ、移動され、蓄積性
蛍光体シート15に形成された第1ライン目の輝尽性蛍
光体層領域17のレーザ光24による走査が完了したこ
とが確認されると、コントロールユニット70は、主走
査ステッピングモータ65に駆動信号を出力して、光学
ヘッド35を元の位置に復帰させるとともに、副走査パ
ルスモータ61に駆動信号を出力して、移動可能な基板
63を、副走査方向に、1ライン分だけ、移動させる。
に同期して、第4のレーザ励起光源55のオン・オフが
繰り返され、リニアエンコーダ67から入力された光学
ヘッド35の位置検出信号に基づき、光学ヘッド35
が、主走査方向に、1ライン分だけ、移動され、蓄積性
蛍光体シート15に形成された第1ライン目の輝尽性蛍
光体層領域17のレーザ光24による走査が完了したこ
とが確認されると、コントロールユニット70は、主走
査ステッピングモータ65に駆動信号を出力して、光学
ヘッド35を元の位置に復帰させるとともに、副走査パ
ルスモータ61に駆動信号を出力して、移動可能な基板
63を、副走査方向に、1ライン分だけ、移動させる。
【0295】リニアエンコーダ67から入力された光学
ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35
が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板63が、
副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認
されると、コントロールユニット70は、蓄積性蛍光体
シート15に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層
領域17に、順次、第4のレーザ励起光源55から発せ
られるレーザ光24を照射したのと全く同様にして、蓄
積性蛍光体シート15に形成された第2ライン目の輝尽
性蛍光体層領域17に、順次、第4のレーザ励起光源5
5から発せられるレーザ光24を照射して、第2ライン
目の輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光
体を励起し、輝尽性蛍光体層領域17から発せられた輝
尽光45を、順次、フォトマルチプライア50によっ
て、光電的に検出させる。
ヘッド35の位置検出信号に基づいて、光学ヘッド35
が元の位置に復帰され、また、移動可能な基板63が、
副走査方向に、1ライン分だけ、移動されたことが確認
されると、コントロールユニット70は、蓄積性蛍光体
シート15に形成された第1ライン目の輝尽性蛍光体層
領域17に、順次、第4のレーザ励起光源55から発せ
られるレーザ光24を照射したのと全く同様にして、蓄
積性蛍光体シート15に形成された第2ライン目の輝尽
性蛍光体層領域17に、順次、第4のレーザ励起光源5
5から発せられるレーザ光24を照射して、第2ライン
目の輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光
体を励起し、輝尽性蛍光体層領域17から発せられた輝
尽光45を、順次、フォトマルチプライア50によっ
て、光電的に検出させる。
【0296】フォトマルチプライア50によって、輝尽
光45が光電的に検出されて、生成されたアナログデー
タは、A/D変換器53によって、ディジタルデータに
変換されて、データ処理装置54に送られる。
光45が光電的に検出されて、生成されたアナログデー
タは、A/D変換器53によって、ディジタルデータに
変換されて、データ処理装置54に送られる。
【0297】こうして、蓄積性蛍光体シート15に形成
されたすべての輝尽性蛍光体層領域17が、第4のレー
ザ励起光源55から放出されたレーザ光24によって走
査され、輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性
蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォト
マルチプライア50によって光電的に検出され、生成さ
れたアナログデータが、A/D変換器53により、ディ
ジタルデータに変換され、蓄積性蛍光体シート15の輝
尽性蛍光体層領域17に記録された化学発光データか
ら、生化学解析用データが生成されて、データ処理装置
54に送られると、コントロールユニット70から、駆
動停止信号が、第4のレーザ励起光源55に出力され、
第4のレーザ励起光源55の駆動が停止される。
されたすべての輝尽性蛍光体層領域17が、第4のレー
ザ励起光源55から放出されたレーザ光24によって走
査され、輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性
蛍光体が励起されて、放出された輝尽光45が、フォト
マルチプライア50によって光電的に検出され、生成さ
れたアナログデータが、A/D変換器53により、ディ
ジタルデータに変換され、蓄積性蛍光体シート15の輝
尽性蛍光体層領域17に記録された化学発光データか
ら、生化学解析用データが生成されて、データ処理装置
54に送られると、コントロールユニット70から、駆
動停止信号が、第4のレーザ励起光源55に出力され、
第4のレーザ励起光源55の駆動が停止される。
【0298】以上のようにして、蓄積性蛍光体シート1
5の多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学発
光データが読み取られて、生化学解析用データが生成さ
れる。
5の多数の輝尽性蛍光体層領域17に記録された化学発
光データが読み取られて、生化学解析用データが生成さ
れる。
【0299】図1ないし図17に示された実施態様によ
れば、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多
数の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によっ
て、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された
多数の輝尽性蛍光体層領域12を露光する際、生化学解
析用ユニット1の基板2が、ステンレス鋼によって形成
され、放射線エネルギーを減衰させる性質を有してお
り、さらに、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領
域4が、多数の吸着性領域4の平均直径Dmaに対し、
直径Dmiのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi
≦21/2Dmaを満たすように形成されているから、
生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれた放射
性標識物質から放出された電子線(β線)が、基板2を
通じて、隣り合う吸着性領域4に到達することを確実に
防止することができ、したがって、吸着性領域4に含ま
れている放射性標識物質から放出された電子線(β線)
を、対応する輝尽性蛍光体層領域12に選択的に入射さ
せ、各吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によ
って、対応する輝尽性蛍光体層領域12を選択的に露光
することが可能になるから、露光された複数の輝尽性蛍
光体層領域12を励起光によって走査し、複数の輝尽性
蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に
検出することによって、高い分解能で、定量性に優れた
生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
れば、生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多
数の吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によっ
て、蓄積性蛍光体シート10の支持体11に形成された
多数の輝尽性蛍光体層領域12を露光する際、生化学解
析用ユニット1の基板2が、ステンレス鋼によって形成
され、放射線エネルギーを減衰させる性質を有してお
り、さらに、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領
域4が、多数の吸着性領域4の平均直径Dmaに対し、
直径Dmiのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi
≦21/2Dmaを満たすように形成されているから、
生化学解析用ユニット1の吸着性領域4に含まれた放射
性標識物質から放出された電子線(β線)が、基板2を
通じて、隣り合う吸着性領域4に到達することを確実に
防止することができ、したがって、吸着性領域4に含ま
れている放射性標識物質から放出された電子線(β線)
を、対応する輝尽性蛍光体層領域12に選択的に入射さ
せ、各吸着性領域4に含まれている放射性標識物質によ
って、対応する輝尽性蛍光体層領域12を選択的に露光
することが可能になるから、露光された複数の輝尽性蛍
光体層領域12を励起光によって走査し、複数の輝尽性
蛍光体層領域12から放出された輝尽光45を光電的に
検出することによって、高い分解能で、定量性に優れた
生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
【0300】さらに、各輝尽性蛍光体層領域12に直接
的に対向していない吸着性領域4の領域に含まれた放射
性標識物質から放出された電子線(β線)は、対応する
輝尽性蛍光体層領域12に隣り合った輝尽性蛍光体層領
域12に入射するおそれがあるが、図1ないし図17に
示された実施態様によれば、吸着性領域4のそれぞれの
直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域12の平均直
径Dpaの21/2倍に等しくなるように、多数の吸着
性領域4が、生化学解析用ユニット1の基板2に形成さ
れ、多数の輝尽性蛍光体層領域12が、蓄積性蛍光体シ
ート10の支持体11に形成されており、吸着性領域4
の1/2の面積を有する円形の吸着性領域が、対応する
輝尽性蛍光体層領域12に、直接的に対向するように、
生化学解析用ユニット1と蓄積性蛍光体シート10とが
重ね合わされているため、各輝尽性蛍光体層領域12に
直接的に対向していない吸着性領域4の領域に含まれた
放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、対向
する輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う輝尽性蛍光体層
領域12に入射しても、その量を、許容量未満に抑制す
ることができ、露光後の輝尽性蛍光体層領域12に励起
光を照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている
輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝
尽光45を光電的に検出して得た生化学解析用データの
定量性が損われることを効果的に防止することが可能に
なるから、各吸着性領域4に含まれている放射性標識物
質によって露光すべき輝尽性蛍光体層の領域12が、隣
り合う吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から
放出された電子線(β線)によって、露光されることに
起因するノイズが生化学解析用データ中に生成されるこ
とを防止することができ、生化学解析の定量性を大幅に
向上させることが可能になる。
的に対向していない吸着性領域4の領域に含まれた放射
性標識物質から放出された電子線(β線)は、対応する
輝尽性蛍光体層領域12に隣り合った輝尽性蛍光体層領
域12に入射するおそれがあるが、図1ないし図17に
示された実施態様によれば、吸着性領域4のそれぞれの
直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域12の平均直
径Dpaの21/2倍に等しくなるように、多数の吸着
性領域4が、生化学解析用ユニット1の基板2に形成さ
れ、多数の輝尽性蛍光体層領域12が、蓄積性蛍光体シ
ート10の支持体11に形成されており、吸着性領域4
の1/2の面積を有する円形の吸着性領域が、対応する
輝尽性蛍光体層領域12に、直接的に対向するように、
生化学解析用ユニット1と蓄積性蛍光体シート10とが
重ね合わされているため、各輝尽性蛍光体層領域12に
直接的に対向していない吸着性領域4の領域に含まれた
放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、対向
する輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う輝尽性蛍光体層
領域12に入射しても、その量を、許容量未満に抑制す
ることができ、露光後の輝尽性蛍光体層領域12に励起
光を照射して、輝尽性蛍光体層領域12に含まれている
輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝
尽光45を光電的に検出して得た生化学解析用データの
定量性が損われることを効果的に防止することが可能に
なるから、各吸着性領域4に含まれている放射性標識物
質によって露光すべき輝尽性蛍光体層の領域12が、隣
り合う吸着性領域4に含まれている放射性標識物質から
放出された電子線(β線)によって、露光されることに
起因するノイズが生化学解析用データ中に生成されるこ
とを防止することができ、生化学解析の定量性を大幅に
向上させることが可能になる。
【0301】また、図1ないし図17に示された実施態
様によれば、さらに、蓄積性蛍光体シート10の支持体
11がステンレス鋼によって形成され、放射線エネルギ
ーを減衰させる性質を有しているから、各吸着性領域4
の1/2の面積を有する円形領域以外の領域に含まれた
放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、対応
する輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う輝尽性蛍光体層
領域12に入射することを効果的に防止することがで
き、したがって、各吸着性領域4に含まれた放射性標識
物質から放出された電子線(β線)によって、対向する
輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体の
みを選択的に露光することが可能になるから、各吸着性
領域4に含まれている放射性標識物質によって露光すべ
き輝尽性蛍光体層の領域12が、隣り合う吸着性領域4
に含まれている放射性標識物質から放出された電子線
(β線)によって、露光されることに起因するノイズが
生化学解析用データ中に生成されることを防止すること
ができ、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用の
データを生成することが可能になる。
様によれば、さらに、蓄積性蛍光体シート10の支持体
11がステンレス鋼によって形成され、放射線エネルギ
ーを減衰させる性質を有しているから、各吸着性領域4
の1/2の面積を有する円形領域以外の領域に含まれた
放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、対応
する輝尽性蛍光体層領域12に隣り合う輝尽性蛍光体層
領域12に入射することを効果的に防止することがで
き、したがって、各吸着性領域4に含まれた放射性標識
物質から放出された電子線(β線)によって、対向する
輝尽性蛍光体層領域12に含まれている輝尽性蛍光体の
みを選択的に露光することが可能になるから、各吸着性
領域4に含まれている放射性標識物質によって露光すべ
き輝尽性蛍光体層の領域12が、隣り合う吸着性領域4
に含まれている放射性標識物質から放出された電子線
(β線)によって、露光されることに起因するノイズが
生化学解析用データ中に生成されることを防止すること
ができ、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用の
データを生成することが可能になる。
【0302】さらに、図1ないし図17に示された実施
態様によれば、生化学解析用ユニット1の基板2に形成
された多数の吸着性領域4から放出された化学発光によ
って、蓄積性蛍光体シート15の支持体11に形成され
た多数の輝尽性蛍光体層領域17を露光する際、生化学
解析用ユニット1の基板2が、ステンレス鋼によって形
成され、光エネルギーを減衰させる性質を有しており、
さらに、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4
が、多数の吸着性領域4の平均直径Dmaに対し、直径
Dmiのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように形成されているから、生化
学解析用ユニット1の吸着性領域4から放出された化学
発光が、基板2を通じて、隣り合う吸着性領域4に到達
することを確実に防止することができ、したがって、吸
着性領域4から放出された化学発光を、対応する輝尽性
蛍光体層領域17に選択的に入射させ、吸着性領域4か
ら放出された化学発光によって、対応する輝尽性蛍光体
層領域12を選択的に露光することが可能になるから、
露光された複数の輝尽性蛍光体層領域17を励起光によ
って走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域17から放出さ
れた輝尽光45を光電的に検出することによって、高い
分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成
することが可能になる。
態様によれば、生化学解析用ユニット1の基板2に形成
された多数の吸着性領域4から放出された化学発光によ
って、蓄積性蛍光体シート15の支持体11に形成され
た多数の輝尽性蛍光体層領域17を露光する際、生化学
解析用ユニット1の基板2が、ステンレス鋼によって形
成され、光エネルギーを減衰させる性質を有しており、
さらに、生化学解析用ユニット1の多数の吸着性領域4
が、多数の吸着性領域4の平均直径Dmaに対し、直径
Dmiのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように形成されているから、生化
学解析用ユニット1の吸着性領域4から放出された化学
発光が、基板2を通じて、隣り合う吸着性領域4に到達
することを確実に防止することができ、したがって、吸
着性領域4から放出された化学発光を、対応する輝尽性
蛍光体層領域17に選択的に入射させ、吸着性領域4か
ら放出された化学発光によって、対応する輝尽性蛍光体
層領域12を選択的に露光することが可能になるから、
露光された複数の輝尽性蛍光体層領域17を励起光によ
って走査し、複数の輝尽性蛍光体層領域17から放出さ
れた輝尽光45を光電的に検出することによって、高い
分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成
することが可能になる。
【0303】また、各輝尽性蛍光体層領域17に直接的
に対向していない吸着性領域4の領域から放出された化
学発光は、対応する輝尽性蛍光体層領域17に隣り合っ
た輝尽性蛍光体層領域17に入射するおそれがあるが、
図1ないし図17に示された実施態様によれば、吸着性
領域4のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体
層領域17の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなる
ように、多数の吸着性領域4が、生化学解析用ユニット
1の基板2に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域17
が、蓄積性蛍光体シート15の支持体11に形成されて
おり、吸着性領域4の1/2の面積を有する円形の吸着
性領域が、対応する輝尽性蛍光体層領域17に、直接的
に対向するように、生化学解析用ユニット1と蓄積性蛍
光体シート15とが重ね合わされているため、各輝尽性
蛍光体層領域17に直接的に対向していない吸着性領域
4の領域から放出された化学発光が、対向する輝尽性蛍
光体層領域17に隣り合う輝尽性蛍光体層領域17に入
射しても、その量を、許容量未満に抑制することがで
き、露光後の輝尽性蛍光体層領域17に励起光を照射し
て、輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光
体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光45を
光電的に検出して得た生化学解析用データの定量性が損
われることを効果的に防止することが可能になるから、
各吸着性領域から放出された化学発光によって露光すべ
き輝尽性蛍光体層の領域17が、隣り合う吸着性領域4
から放出された化学発光によって、露光されることに起
因するノイズが生化学解析用データ中に生成されること
を防止することができ、高い分解能で、定量性に優れた
生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
に対向していない吸着性領域4の領域から放出された化
学発光は、対応する輝尽性蛍光体層領域17に隣り合っ
た輝尽性蛍光体層領域17に入射するおそれがあるが、
図1ないし図17に示された実施態様によれば、吸着性
領域4のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体
層領域17の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなる
ように、多数の吸着性領域4が、生化学解析用ユニット
1の基板2に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域17
が、蓄積性蛍光体シート15の支持体11に形成されて
おり、吸着性領域4の1/2の面積を有する円形の吸着
性領域が、対応する輝尽性蛍光体層領域17に、直接的
に対向するように、生化学解析用ユニット1と蓄積性蛍
光体シート15とが重ね合わされているため、各輝尽性
蛍光体層領域17に直接的に対向していない吸着性領域
4の領域から放出された化学発光が、対向する輝尽性蛍
光体層領域17に隣り合う輝尽性蛍光体層領域17に入
射しても、その量を、許容量未満に抑制することがで
き、露光後の輝尽性蛍光体層領域17に励起光を照射し
て、輝尽性蛍光体層領域17に含まれている輝尽性蛍光
体を励起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光45を
光電的に検出して得た生化学解析用データの定量性が損
われることを効果的に防止することが可能になるから、
各吸着性領域から放出された化学発光によって露光すべ
き輝尽性蛍光体層の領域17が、隣り合う吸着性領域4
から放出された化学発光によって、露光されることに起
因するノイズが生化学解析用データ中に生成されること
を防止することができ、高い分解能で、定量性に優れた
生化学解析用のデータを生成することが可能になる。
【0304】さらに、図1ないし図17に示された実施
態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の支持体11が
ステンレス鋼によって形成され、光エネルギーを減衰さ
せる性質を有しているから、各吸着性領域4の1/2の
面積を有する円形領域以外の領域から放出された化学発
光が、対応する輝尽性蛍光体層領域17に隣り合う輝尽
性蛍光体層領域17に入射することを効果的に防止する
ことができ、したがって、吸着性領域4から放出された
化学発光によって、対向する輝尽性蛍光体層領域17に
含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光すること
が可能になるから、特定の吸着性領域4から放出された
化学発光によって露光すべき輝尽性蛍光体層の領域17
が、隣り合う吸着性領域4から放出された化学発光によ
って、露光されることに起因するノイズが生化学解析用
データ中に生成されることを防止することができ、高い
分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成
することが可能になる。
態様によれば、蓄積性蛍光体シート10の支持体11が
ステンレス鋼によって形成され、光エネルギーを減衰さ
せる性質を有しているから、各吸着性領域4の1/2の
面積を有する円形領域以外の領域から放出された化学発
光が、対応する輝尽性蛍光体層領域17に隣り合う輝尽
性蛍光体層領域17に入射することを効果的に防止する
ことができ、したがって、吸着性領域4から放出された
化学発光によって、対向する輝尽性蛍光体層領域17に
含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光すること
が可能になるから、特定の吸着性領域4から放出された
化学発光によって露光すべき輝尽性蛍光体層の領域17
が、隣り合う吸着性領域4から放出された化学発光によ
って、露光されることに起因するノイズが生化学解析用
データ中に生成されることを防止することができ、高い
分解能で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成
することが可能になる。
【0305】図18は、本発明の他の好ましい実施態様
にかかる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
にかかる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【0306】図18に示されるように、本実施態様にか
かる生化学解析用ユニット80は、多数の略円形の貫通
孔82が規則的に形成されたステンレス鋼製の基板81
を備え、基板81に形成された多数の貫通孔82に、ナ
イロン6によって形成された吸着性膜83が、カレンダ
ー処理装置(図示せず)によって、圧入されて、多数の
吸着性領域84が、ドット状に、規則的に形成されてい
る。
かる生化学解析用ユニット80は、多数の略円形の貫通
孔82が規則的に形成されたステンレス鋼製の基板81
を備え、基板81に形成された多数の貫通孔82に、ナ
イロン6によって形成された吸着性膜83が、カレンダ
ー処理装置(図示せず)によって、圧入されて、多数の
吸着性領域84が、ドット状に、規則的に形成されてい
る。
【0307】図18には、正確に示されていないが、本
実施態様においては、約10000の略円形の吸着性領
域84が、約5000個/平方センチメートルの密度
で、規則的に、生化学解析用ユニット80に形成されて
いる。ここに、多数の吸着性領域84は、それぞれ、D
miの直径を有し、多数の吸着性領域84の平均直径D
maに対し、直径Dmiのばらつきが、0.51/2D
ma≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように形成され
ている。
実施態様においては、約10000の略円形の吸着性領
域84が、約5000個/平方センチメートルの密度
で、規則的に、生化学解析用ユニット80に形成されて
いる。ここに、多数の吸着性領域84は、それぞれ、D
miの直径を有し、多数の吸着性領域84の平均直径D
maに対し、直径Dmiのばらつきが、0.51/2D
ma≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように形成され
ている。
【0308】本実施態様においては、吸着性領域84の
表面と、基板81の表面とが同一の高さに位置するよう
に、吸着性膜83が、基板81に形成された多数の貫通
孔82に圧入されて、生化学解析用ユニット80が形成
されている。
表面と、基板81の表面とが同一の高さに位置するよう
に、吸着性膜83が、基板81に形成された多数の貫通
孔82に圧入されて、生化学解析用ユニット80が形成
されている。
【0309】本実施態様においても、図1に示された前
記実施態様にかかる生化学解析用ユニット1と同様にし
て、スポッティング装置5によって、生化学解析用ユニ
ット80に形成された多数の吸着性領域84に、cDN
Aなどの特異的結合物質を含む溶液が滴下されて、特異
的結合物質が、吸着性領域84内に吸着される。
記実施態様にかかる生化学解析用ユニット1と同様にし
て、スポッティング装置5によって、生化学解析用ユニ
ット80に形成された多数の吸着性領域84に、cDN
Aなどの特異的結合物質を含む溶液が滴下されて、特異
的結合物質が、吸着性領域84内に吸着される。
【0310】図18に示された生化学解析用ユニット9
0の多数の吸着性領域84は、吸着性膜83が、基板8
1に形成された多数の貫通孔82内に圧入されて、形成
されているから、隣り合った吸着性領域4の間の領域に
おいては、吸着性膜83中の孔が、加圧によって消失し
ており、したがって、吸着性領域84内に滴下された特
異的結合物質の溶液が、吸着性領域84から、吸着性膜
83内に浸透することが効果的に防止され、吸着性領域
84内に滴下された特異的結合物質は、吸着性領域84
にのみ吸着される。
0の多数の吸着性領域84は、吸着性膜83が、基板8
1に形成された多数の貫通孔82内に圧入されて、形成
されているから、隣り合った吸着性領域4の間の領域に
おいては、吸着性膜83中の孔が、加圧によって消失し
ており、したがって、吸着性領域84内に滴下された特
異的結合物質の溶液が、吸着性領域84から、吸着性膜
83内に浸透することが効果的に防止され、吸着性領域
84内に滴下された特異的結合物質は、吸着性領域84
にのみ吸着される。
【0311】さらに、図3に示されるように、放射性標
識物質によって標識された生体由来の物質、化学発光基
質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識
物質によって標識された生体由来の物質および蛍光色素
などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質を含
むハイブリダイゼーション反応溶液9を収容したハイブ
リダイゼーション反応容器8内に、生化学解析用ユニッ
ト80がセットされ、生化学解析用ユニット80の多数
の吸着性領域84に吸着されたcDNAなどの特異的結
合物質に、放射性標識物質によって標識され、ハイブリ
ダイゼーション反応溶液9に含まれた生体由来の物質、
化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じ
させる標識物質によって標識され、ハイブリダイゼーシ
ョン反応溶液9に含まれた生体由来の物質および蛍光色
素などの蛍光物質によって標識され、ハイブリダイゼー
ション反応溶液9に含まれた生体由来の物質を、選択的
に、ハイブリダイズさせる。
識物質によって標識された生体由来の物質、化学発光基
質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識
物質によって標識された生体由来の物質および蛍光色素
などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質を含
むハイブリダイゼーション反応溶液9を収容したハイブ
リダイゼーション反応容器8内に、生化学解析用ユニッ
ト80がセットされ、生化学解析用ユニット80の多数
の吸着性領域84に吸着されたcDNAなどの特異的結
合物質に、放射性標識物質によって標識され、ハイブリ
ダイゼーション反応溶液9に含まれた生体由来の物質、
化学発光基質と接触させることによって化学発光を生じ
させる標識物質によって標識され、ハイブリダイゼーシ
ョン反応溶液9に含まれた生体由来の物質および蛍光色
素などの蛍光物質によって標識され、ハイブリダイゼー
ション反応溶液9に含まれた生体由来の物質を、選択的
に、ハイブリダイズさせる。
【0312】こうして、生化学解析用ユニット80に形
成された多数の吸着性領域84に、放射線データ、化学
発光データおよび蛍光データが記録される。
成された多数の吸着性領域84に、放射線データ、化学
発光データおよび蛍光データが記録される。
【0313】生化学解析用ユニット80の多数の吸着性
領域84に記録された蛍光データは、前記実施態様と同
様にして、図6ないし図13に示されたスキャナによ
り、読み取られて、生化学解析用データが生成される。
領域84に記録された蛍光データは、前記実施態様と同
様にして、図6ないし図13に示されたスキャナによ
り、読み取られて、生化学解析用データが生成される。
【0314】これに対して、生化学解析用ユニット80
の多数の吸着性領域84に記録されたに記録された放射
線データは、蓄積性蛍光体シートに転写され、生化学解
析用ユニット80の多数の吸着性領域84に記録された
化学発光データは、別の蓄積性蛍光体シートに転写され
る。
の多数の吸着性領域84に記録されたに記録された放射
線データは、蓄積性蛍光体シートに転写され、生化学解
析用ユニット80の多数の吸着性領域84に記録された
化学発光データは、別の蓄積性蛍光体シートに転写され
る。
【0315】図19は、本発明の他の実施態様にかかる
蓄積性蛍光体シートの略斜視図であり、放射線データを
転写すべき蓄積性蛍光体シートを示している。
蓄積性蛍光体シートの略斜視図であり、放射線データを
転写すべき蓄積性蛍光体シートを示している。
【0316】図19に示されるように、本実施態様にか
かる蓄積性蛍光体シート90は、放射線エネルギーを吸
収し、蓄積可能なBaFX系輝尽性蛍光体(ここに、X
は、Cl、BrおよびIからなる群から選ばれたハロゲ
ン原子である。)とバインダを含む輝尽性蛍光体膜91
と、多数の略円形の貫通孔92が規則的に形成されたス
テンレス製の支持体93とを備え、輝尽性蛍光体膜91
が、支持体93に形成された多数の貫通孔92内に、カ
レンダー処理装置(図示せず)を用いて、圧入され、そ
れによって、支持体93の多数の貫通孔92に対応する
輝尽性蛍光体膜91の位置に、多数の輝尽性蛍光体層領
域95が、ドット状に形成されている。
かる蓄積性蛍光体シート90は、放射線エネルギーを吸
収し、蓄積可能なBaFX系輝尽性蛍光体(ここに、X
は、Cl、BrおよびIからなる群から選ばれたハロゲ
ン原子である。)とバインダを含む輝尽性蛍光体膜91
と、多数の略円形の貫通孔92が規則的に形成されたス
テンレス製の支持体93とを備え、輝尽性蛍光体膜91
が、支持体93に形成された多数の貫通孔92内に、カ
レンダー処理装置(図示せず)を用いて、圧入され、そ
れによって、支持体93の多数の貫通孔92に対応する
輝尽性蛍光体膜91の位置に、多数の輝尽性蛍光体層領
域95が、ドット状に形成されている。
【0317】多数の貫通孔92は、図18に示された生
化学解析用ユニット80の基板81に形成された多数の
吸着性領域84と同一のパターンで、支持体93に形成
され、多数の輝尽性蛍光体層領域95は、50μm以下
の厚さで、平均直径Dpaを有するように形成されてい
る。
化学解析用ユニット80の基板81に形成された多数の
吸着性領域84と同一のパターンで、支持体93に形成
され、多数の輝尽性蛍光体層領域95は、50μm以下
の厚さで、平均直径Dpaを有するように形成されてい
る。
【0318】本実施態様においては、吸着性領域84の
それぞれの面積Smiが、多数の輝尽性蛍光体層領域9
5の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるように、
多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニット80に
形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域95が、蓄積性蛍
光体シート90に形成されている。
それぞれの面積Smiが、多数の輝尽性蛍光体層領域9
5の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるように、
多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニット80に
形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域95が、蓄積性蛍
光体シート90に形成されている。
【0319】したがって、図19には、正確に示されて
いないが、約10000の略円形の輝尽性蛍光体層領域
95が、約5000個/平方センチメートルの密度で、
かつ、生化学解析用ユニット80に形成された多数の吸
着性領域84を同一の規則的なパターンで、蓄積性蛍光
体シート90に、ドット状に形成されている。
いないが、約10000の略円形の輝尽性蛍光体層領域
95が、約5000個/平方センチメートルの密度で、
かつ、生化学解析用ユニット80に形成された多数の吸
着性領域84を同一の規則的なパターンで、蓄積性蛍光
体シート90に、ドット状に形成されている。
【0320】本実施態様においては、支持体93の表面
と、多数の輝尽性蛍光体層領域95の表面とが同じ高さ
に位置するように、支持体93に形成された多数の貫通
孔92内に、輝尽性蛍光体膜91が圧入されて、蓄積性
蛍光体シート90が形成されている。
と、多数の輝尽性蛍光体層領域95の表面とが同じ高さ
に位置するように、支持体93に形成された多数の貫通
孔92内に、輝尽性蛍光体膜91が圧入されて、蓄積性
蛍光体シート90が形成されている。
【0321】図20は、生化学解析用ユニット80に形
成された多数の吸着性領域84に含まれている放射性標
識物質によって、蓄積性蛍光体シート90に形成された
多数の輝尽性蛍光体層領域95を露光する方法を示す略
部分断面図である。
成された多数の吸着性領域84に含まれている放射性標
識物質によって、蓄積性蛍光体シート90に形成された
多数の輝尽性蛍光体層領域95を露光する方法を示す略
部分断面図である。
【0322】図20に示されるように、露光にあたっ
て、生化学解析用ユニット80に形成された多数の吸着
性領域84が、蓄積性蛍光体シート90に形成された多
数の輝尽性蛍光体層領域95に対向するように、蓄積性
蛍光体シート90と生化学解析用ユニット80とが重ね
合わされる。
て、生化学解析用ユニット80に形成された多数の吸着
性領域84が、蓄積性蛍光体シート90に形成された多
数の輝尽性蛍光体層領域95に対向するように、蓄積性
蛍光体シート90と生化学解析用ユニット80とが重ね
合わされる。
【0323】ここに、生化学解析用ユニット80は、ス
テンレス鋼製の基板81に形成された多数の貫通孔82
内に、吸着性膜83が圧入されて、形成されているの
で、ハイブリダイゼーションなど、液体による処理を受
けても、伸縮することがなく、したがって、生化学解析
用ユニット80に形成された多数の吸着性領域84が、
蓄積性蛍光体シート90に形成された多数の輝尽性蛍光
体層領域95に、正確に対向するように、蓄積性蛍光体
シート90と生化学解析用ユニット80とを、容易にか
つ確実に重ね合わせて、輝尽性蛍光体層領域95を露光
することが可能になる。
テンレス鋼製の基板81に形成された多数の貫通孔82
内に、吸着性膜83が圧入されて、形成されているの
で、ハイブリダイゼーションなど、液体による処理を受
けても、伸縮することがなく、したがって、生化学解析
用ユニット80に形成された多数の吸着性領域84が、
蓄積性蛍光体シート90に形成された多数の輝尽性蛍光
体層領域95に、正確に対向するように、蓄積性蛍光体
シート90と生化学解析用ユニット80とを、容易にか
つ確実に重ね合わせて、輝尽性蛍光体層領域95を露光
することが可能になる。
【0324】こうして、所定の時間にわたって、蓄積性
蛍光体シート90に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域95の各々と、生化学解析用ユニット80に形成され
た多数の吸着性領域84とを対向させることによって、
吸着性領域84に含まれた放射性標識物質によって、蓄
積性蛍光体シート90に形成された多数の輝尽性蛍光体
層領域95が露光される。
蛍光体シート90に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域95の各々と、生化学解析用ユニット80に形成され
た多数の吸着性領域84とを対向させることによって、
吸着性領域84に含まれた放射性標識物質によって、蓄
積性蛍光体シート90に形成された多数の輝尽性蛍光体
層領域95が露光される。
【0325】本実施態様においては、生化学解析用ユニ
ット80の多数の吸着性領域84が、放射線エネルギー
を減衰させる性質を有するステンレス鋼によって形成さ
れた基板81に形成された多数の貫通孔82内に、吸着
性膜83が圧入されて、形成され、さらに、生化学解析
用ユニット80の吸着性領域84が、多数の吸着性領域
84の平均直径Dmaに対し、直径Dmiのばらつき
が、0.51/2Dma≦Dmi≦21/2Dmaを満
たすように形成されているから、生化学解析用ユニット
80に形成された多数の吸着性領域84に含まれている
放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート90に形
成された多数の輝尽性蛍光体層領域95を露光する際、
吸着性領域84に含まれた放射性標識物質から放出され
た電子線(β線)が、基板81を通じて、隣り合う吸着
性領域84に到達することを効果的に防止することがで
き、したがって、吸着性領域84に含まれている放射性
標識物質から放出された電子線(β線)を、対応する輝
尽性蛍光体層領域95に選択的に入射させ、各吸着性領
域84に含まれている放射性標識物質によって、対応す
る輝尽性蛍光体層領域95を選択的に露光することが可
能になるから、露光された多数の輝尽性蛍光体層領域9
5を励起光によって走査して、多数の輝尽性蛍光体層領
域95から放出された輝尽光を光電的に検出することに
よって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用の
データを生成することが可能になる。
ット80の多数の吸着性領域84が、放射線エネルギー
を減衰させる性質を有するステンレス鋼によって形成さ
れた基板81に形成された多数の貫通孔82内に、吸着
性膜83が圧入されて、形成され、さらに、生化学解析
用ユニット80の吸着性領域84が、多数の吸着性領域
84の平均直径Dmaに対し、直径Dmiのばらつき
が、0.51/2Dma≦Dmi≦21/2Dmaを満
たすように形成されているから、生化学解析用ユニット
80に形成された多数の吸着性領域84に含まれている
放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート90に形
成された多数の輝尽性蛍光体層領域95を露光する際、
吸着性領域84に含まれた放射性標識物質から放出され
た電子線(β線)が、基板81を通じて、隣り合う吸着
性領域84に到達することを効果的に防止することがで
き、したがって、吸着性領域84に含まれている放射性
標識物質から放出された電子線(β線)を、対応する輝
尽性蛍光体層領域95に選択的に入射させ、各吸着性領
域84に含まれている放射性標識物質によって、対応す
る輝尽性蛍光体層領域95を選択的に露光することが可
能になるから、露光された多数の輝尽性蛍光体層領域9
5を励起光によって走査して、多数の輝尽性蛍光体層領
域95から放出された輝尽光を光電的に検出することに
よって、高い分解能で、定量性に優れた生化学解析用の
データを生成することが可能になる。
【0326】また、本実施態様においては、吸着性領域
84のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層
領域95の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるよ
うに、多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニット
80に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域95が、蓄
積性蛍光体シート90に形成されており、吸着性領域8
4の1/2の面積を有する円形の吸着性領域が、対応す
る輝尽性蛍光体層領域95に、直接的に対向するよう
に、生化学解析用ユニット80と蓄積性蛍光体シート9
0とが重ね合わされて、露光がされるから、各輝尽性蛍
光体層領域95に直接的に対向していない吸着性領域8
4の領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子
線(β線)が、対向する輝尽性蛍光体層領域95に隣り
合う輝尽性蛍光体層領域95に入射しても、その量を、
許容量未満に抑制することができ、したがって、露光後
の輝尽性蛍光体層領域95に励起光を照射して、輝尽性
蛍光体層領域95に含まれている輝尽性蛍光体を励起
し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出
して得た生化学解析用データの定量性が損われることを
効果的に防止することが可能になるから、各吸着性領域
84に含まれている放射性標識物質によって露光すべき
輝尽性蛍光体層の領域95が、隣り合う吸着性領域84
に含まれている放射性標識物質から放出された電子線
(β線)によって、露光されることに起因するノイズが
生化学解析用データ中に生成されることを防止すること
ができ、高感度で、定量性に優れた生化学解析用データ
を生成することが可能になる。
84のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層
領域95の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるよ
うに、多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニット
80に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域95が、蓄
積性蛍光体シート90に形成されており、吸着性領域8
4の1/2の面積を有する円形の吸着性領域が、対応す
る輝尽性蛍光体層領域95に、直接的に対向するよう
に、生化学解析用ユニット80と蓄積性蛍光体シート9
0とが重ね合わされて、露光がされるから、各輝尽性蛍
光体層領域95に直接的に対向していない吸着性領域8
4の領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子
線(β線)が、対向する輝尽性蛍光体層領域95に隣り
合う輝尽性蛍光体層領域95に入射しても、その量を、
許容量未満に抑制することができ、したがって、露光後
の輝尽性蛍光体層領域95に励起光を照射して、輝尽性
蛍光体層領域95に含まれている輝尽性蛍光体を励起
し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出
して得た生化学解析用データの定量性が損われることを
効果的に防止することが可能になるから、各吸着性領域
84に含まれている放射性標識物質によって露光すべき
輝尽性蛍光体層の領域95が、隣り合う吸着性領域84
に含まれている放射性標識物質から放出された電子線
(β線)によって、露光されることに起因するノイズが
生化学解析用データ中に生成されることを防止すること
ができ、高感度で、定量性に優れた生化学解析用データ
を生成することが可能になる。
【0327】さらに、本実施態様においては、蓄積性蛍
光体シート90の多数の輝尽性蛍光体層領域95が、放
射線エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼
によって形成された支持体93に形成された多数の貫通
孔92内に、輝尽性蛍光体膜91が圧入されて、形成さ
れているから、各吸着性領域84の1/2の面積を有す
る円形領域以外の領域に含まれた放射性標識物質から放
出された電子線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層領
域95に隣り合う輝尽性蛍光体層領域95に入射するこ
とを効果的に防止することができ、したがって、吸着性
領域84に含まれた放射性標識物質から放出された電子
線(β線)によって、対向する輝尽性蛍光体層領域95
に含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光するこ
とが可能になるから、特定の吸着性領域84に含まれて
いる放射性標識物質によって露光すべき輝尽性蛍光体層
領域95が、隣り合う吸着性領域84に含まれている放
射性標識物質から放出された電子線(β線)によって、
露光されることに起因するノイズが生化学解析用データ
中に生成されることを防止することができ、定量性に優
れた生化学解析用データ生成することが可能になる。
光体シート90の多数の輝尽性蛍光体層領域95が、放
射線エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス鋼
によって形成された支持体93に形成された多数の貫通
孔92内に、輝尽性蛍光体膜91が圧入されて、形成さ
れているから、各吸着性領域84の1/2の面積を有す
る円形領域以外の領域に含まれた放射性標識物質から放
出された電子線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層領
域95に隣り合う輝尽性蛍光体層領域95に入射するこ
とを効果的に防止することができ、したがって、吸着性
領域84に含まれた放射性標識物質から放出された電子
線(β線)によって、対向する輝尽性蛍光体層領域95
に含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光するこ
とが可能になるから、特定の吸着性領域84に含まれて
いる放射性標識物質によって露光すべき輝尽性蛍光体層
領域95が、隣り合う吸着性領域84に含まれている放
射性標識物質から放出された電子線(β線)によって、
露光されることに起因するノイズが生化学解析用データ
中に生成されることを防止することができ、定量性に優
れた生化学解析用データ生成することが可能になる。
【0328】こうして、蓄積性蛍光体シート90に形成
された多数の輝尽性蛍光体層領域95に、放射線データ
が記録され、多数の輝尽性蛍光体層領域95に記録され
た放射線データは、前記実施態様と同様にして、図6な
いし図13に示されたスキャナによって、読み取られ、
生化学解析用データが生成される。
された多数の輝尽性蛍光体層領域95に、放射線データ
が記録され、多数の輝尽性蛍光体層領域95に記録され
た放射線データは、前記実施態様と同様にして、図6な
いし図13に示されたスキャナによって、読み取られ、
生化学解析用データが生成される。
【0329】これに対して、生化学解析用ユニット80
の多数の吸着性領域84に記録された化学発光データ
は、別の蓄積性蛍光体シートに転写される。
の多数の吸着性領域84に記録された化学発光データ
は、別の蓄積性蛍光体シートに転写される。
【0330】図21は、本発明の他の好ましい実施態様
にかかる別の蓄積性蛍光体シートの略斜視図であり、化
学発光データを転写すべき蓄積性蛍光体シートを示すも
のである。
にかかる別の蓄積性蛍光体シートの略斜視図であり、化
学発光データを転写すべき蓄積性蛍光体シートを示すも
のである。
【0331】図21に示されるように、本実施態様にか
かる蓄積性蛍光体シート100は、輝尽性蛍光体膜10
1が、光エネルギーを吸収し、蓄積可能なSrS系輝尽
性蛍光体とバインダを含み、多数の輝尽性蛍光体層領域
105が、ステンレス鋼によって形成された基板103
に形成された多数の貫通孔102内に、輝尽性蛍光体膜
101を圧入して、形成されている点を除いて、図19
に示された蓄積性蛍光体シート90と同様の構成を有し
ている。
かる蓄積性蛍光体シート100は、輝尽性蛍光体膜10
1が、光エネルギーを吸収し、蓄積可能なSrS系輝尽
性蛍光体とバインダを含み、多数の輝尽性蛍光体層領域
105が、ステンレス鋼によって形成された基板103
に形成された多数の貫通孔102内に、輝尽性蛍光体膜
101を圧入して、形成されている点を除いて、図19
に示された蓄積性蛍光体シート90と同様の構成を有し
ている。
【0332】多数の貫通孔102は、図18に示された
生化学解析用ユニット80の基板81に形成された多数
の吸着性領域84と同一のパターンで、支持体103に
形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域105は、50μ
m以下の厚さで、平均直径Dpaを有するように形成さ
れている。
生化学解析用ユニット80の基板81に形成された多数
の吸着性領域84と同一のパターンで、支持体103に
形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域105は、50μ
m以下の厚さで、平均直径Dpaを有するように形成さ
れている。
【0333】本実施態様においては、吸着性領域84の
それぞれの面積Smiが、多数の輝尽性蛍光体層領域1
05の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるよう
に、多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニット8
0に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域105が、蓄
積性蛍光体シート100に形成されている。
それぞれの面積Smiが、多数の輝尽性蛍光体層領域1
05の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるよう
に、多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニット8
0に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域105が、蓄
積性蛍光体シート100に形成されている。
【0334】したがって、図21には、正確に示されて
いないが、約10000の略円形の輝尽性蛍光体層領域
105が、約5000個/平方センチメートルの密度
で、かつ、生化学解析用ユニット80に形成された多数
の吸着性領域84を同一の規則的なパターンで、蓄積性
蛍光体シート100に、ドット状に形成されている。
いないが、約10000の略円形の輝尽性蛍光体層領域
105が、約5000個/平方センチメートルの密度
で、かつ、生化学解析用ユニット80に形成された多数
の吸着性領域84を同一の規則的なパターンで、蓄積性
蛍光体シート100に、ドット状に形成されている。
【0335】本実施態様においては、支持体103の表
面と、多数の輝尽性蛍光体層領域105の表面とが同じ
高さに位置するように、支持体103に形成された多数
の貫通孔102内に、輝尽性蛍光体膜101が圧入され
て、蓄積性蛍光体シート100が形成されている。
面と、多数の輝尽性蛍光体層領域105の表面とが同じ
高さに位置するように、支持体103に形成された多数
の貫通孔102内に、輝尽性蛍光体膜101が圧入され
て、蓄積性蛍光体シート100が形成されている。
【0336】生化学解析用ユニット80の多数の吸着性
領域84に記録された化学発光データは、図21に示さ
れた蓄積性蛍光体シート100の多数の輝尽性蛍光体層
領域105に転写される。
領域84に記録された化学発光データは、図21に示さ
れた蓄積性蛍光体シート100の多数の輝尽性蛍光体層
領域105に転写される。
【0337】生化学解析用ユニット80の多数の吸着性
領域84に記録された化学発光データを、蓄積性蛍光体
シート100の多数の輝尽性蛍光体層領域105に転写
するに際し、生化学解析用ユニット80の多数の吸着性
領域84に、化学発光基質が接触される。
領域84に記録された化学発光データを、蓄積性蛍光体
シート100の多数の輝尽性蛍光体層領域105に転写
するに際し、生化学解析用ユニット80の多数の吸着性
領域84に、化学発光基質が接触される。
【0338】その結果、生化学解析用ユニット80の多
数の吸着性領域84から、可視光波長域の化学発光が、
選択的に放出される。
数の吸着性領域84から、可視光波長域の化学発光が、
選択的に放出される。
【0339】次いで、蓄積性蛍光体シート100に形成
された多数の輝尽性蛍光体層領域105が、生化学解析
用ユニット80に形成された対応する多数の吸着性領域
84に対向するように、蓄積性蛍光体シート100が、
多数の吸着性領域84から化学発光が放出されている生
化学解析用ユニット80に重ね合わされる。
された多数の輝尽性蛍光体層領域105が、生化学解析
用ユニット80に形成された対応する多数の吸着性領域
84に対向するように、蓄積性蛍光体シート100が、
多数の吸着性領域84から化学発光が放出されている生
化学解析用ユニット80に重ね合わされる。
【0340】こうして、所定の時間にわたって、蓄積性
蛍光体シート100に形成された多数の輝尽性蛍光体層
領域105の各々と、生化学解析用ユニット80に形成
された多数の吸着性領域84とを対向させることによっ
て、生化学解析用ユニット80の多数の吸着性領域84
から、選択的に、放出された化学発光によって、蓄積性
蛍光体シート100に形成された多数の輝尽性蛍光体層
領域105が露光される。
蛍光体シート100に形成された多数の輝尽性蛍光体層
領域105の各々と、生化学解析用ユニット80に形成
された多数の吸着性領域84とを対向させることによっ
て、生化学解析用ユニット80の多数の吸着性領域84
から、選択的に、放出された化学発光によって、蓄積性
蛍光体シート100に形成された多数の輝尽性蛍光体層
領域105が露光される。
【0341】本実施態様においては、生化学解析用ユニ
ット80の基板81が、ステンレス鋼によって形成さ
れ、光エネルギーを減衰させる性質を有しており、さら
に、生化学解析用ユニット80の吸着性領域84が、多
数の吸着性領域84の平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦21/
2Dmaを満たすように形成されているから、生化学解
析用ユニット80に形成された多数の吸着性領域84か
ら、選択的に放出された化学発光によって、蓄積性蛍光
体シート100に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域
105を露光する際、吸着性領域84から放出された化
学発光が、基板81を通じて、隣り合う吸着性領域84
に到達することを効果的に防止することができ、したが
って、吸着性領域84から放出された化学発光を、対応
する輝尽性蛍光体層領域105に選択的に入射させ、各
吸着性領域84から放出された化学発光によって、対応
する輝尽性蛍光体層領域105を選択的に露光すること
が可能になるから、露光された多数の輝尽性蛍光体層領
域105を励起光によって走査して、多数の輝尽性蛍光
体層領域105から放出された輝尽光を光電的に検出す
ることによって、高い分解能で、定量性に優れた生化学
解析用のデータを生成することが可能になる。
ット80の基板81が、ステンレス鋼によって形成さ
れ、光エネルギーを減衰させる性質を有しており、さら
に、生化学解析用ユニット80の吸着性領域84が、多
数の吸着性領域84の平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦21/
2Dmaを満たすように形成されているから、生化学解
析用ユニット80に形成された多数の吸着性領域84か
ら、選択的に放出された化学発光によって、蓄積性蛍光
体シート100に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域
105を露光する際、吸着性領域84から放出された化
学発光が、基板81を通じて、隣り合う吸着性領域84
に到達することを効果的に防止することができ、したが
って、吸着性領域84から放出された化学発光を、対応
する輝尽性蛍光体層領域105に選択的に入射させ、各
吸着性領域84から放出された化学発光によって、対応
する輝尽性蛍光体層領域105を選択的に露光すること
が可能になるから、露光された多数の輝尽性蛍光体層領
域105を励起光によって走査して、多数の輝尽性蛍光
体層領域105から放出された輝尽光を光電的に検出す
ることによって、高い分解能で、定量性に優れた生化学
解析用のデータを生成することが可能になる。
【0342】また、本実施態様においては、吸着性領域
84のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層
領域105の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなる
ように、多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニッ
ト80に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域155
が、蓄積性蛍光体シート100に形成されており、吸着
性領域84の1/2の面積を有する円形の吸着性領域
が、対応する輝尽性蛍光体層領域105に、直接的に対
向するように、生化学解析用ユニット80と蓄積性蛍光
体シート100とが重ね合わされて、露光がされるか
ら、各輝尽性蛍光体層領域105に直接的に対向してい
ない吸着性領域84の領域から放出された化学発光が、
対向する輝尽性蛍光体層領域105に隣り合う輝尽性蛍
光体層領域105に入射しても、その量を、許容量未満
に抑制することができ、したがって、露光後の輝尽性蛍
光体層領域105に励起光を照射して、輝尽性蛍光体層
領域105に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽
性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して得た
生化学解析用データの定量性が損われることを効果的に
防止することが可能になるから、各吸着性領域84に含
まれている放射性標識物質によって露光すべき輝尽性蛍
光体層の領域105が、隣り合う吸着性領域84から放
出された化学発光によって、露光されることに起因する
ノイズが生化学解析用データ中に生成されることを防止
することができ、高感度で、定量性に優れた生化学解析
用データを生成することが可能になる。
84のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層
領域105の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなる
ように、多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニッ
ト80に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域155
が、蓄積性蛍光体シート100に形成されており、吸着
性領域84の1/2の面積を有する円形の吸着性領域
が、対応する輝尽性蛍光体層領域105に、直接的に対
向するように、生化学解析用ユニット80と蓄積性蛍光
体シート100とが重ね合わされて、露光がされるか
ら、各輝尽性蛍光体層領域105に直接的に対向してい
ない吸着性領域84の領域から放出された化学発光が、
対向する輝尽性蛍光体層領域105に隣り合う輝尽性蛍
光体層領域105に入射しても、その量を、許容量未満
に抑制することができ、したがって、露光後の輝尽性蛍
光体層領域105に励起光を照射して、輝尽性蛍光体層
領域105に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽
性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して得た
生化学解析用データの定量性が損われることを効果的に
防止することが可能になるから、各吸着性領域84に含
まれている放射性標識物質によって露光すべき輝尽性蛍
光体層の領域105が、隣り合う吸着性領域84から放
出された化学発光によって、露光されることに起因する
ノイズが生化学解析用データ中に生成されることを防止
することができ、高感度で、定量性に優れた生化学解析
用データを生成することが可能になる。
【0343】さらに、本実施態様においては、蓄積性蛍
光体シート100の多数の輝尽性蛍光体層領域105
が、光エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス
鋼によって形成された支持体103に形成された多数の
貫通孔102内に、輝尽性蛍光体膜101が圧入され
て、形成されているから、各吸着性領域84の1/2の
面積を有する円形領域以外の領域から放出された化学発
光が、対応する輝尽性蛍光体層領域105に隣り合う輝
尽性蛍光体層領域105に入射することを効果的に防止
することができ、したがって、吸着性領域84から放出
された化学発光によって、対向する輝尽性蛍光体層領域
105に含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光
することが可能になるから、特定の吸着性領域84に含
まれている放射性標識物質によって露光すべき輝尽性蛍
光体層領域105が、隣り合う吸着性領域84から放出
された化学発光によって、露光されることに起因するノ
イズが生化学解析用データ中に生成されることを防止す
ることができ、定量性に優れた生化学解析用データ生成
することが可能になる。
光体シート100の多数の輝尽性蛍光体層領域105
が、光エネルギーを減衰させる性質を有するステンレス
鋼によって形成された支持体103に形成された多数の
貫通孔102内に、輝尽性蛍光体膜101が圧入され
て、形成されているから、各吸着性領域84の1/2の
面積を有する円形領域以外の領域から放出された化学発
光が、対応する輝尽性蛍光体層領域105に隣り合う輝
尽性蛍光体層領域105に入射することを効果的に防止
することができ、したがって、吸着性領域84から放出
された化学発光によって、対向する輝尽性蛍光体層領域
105に含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光
することが可能になるから、特定の吸着性領域84に含
まれている放射性標識物質によって露光すべき輝尽性蛍
光体層領域105が、隣り合う吸着性領域84から放出
された化学発光によって、露光されることに起因するノ
イズが生化学解析用データ中に生成されることを防止す
ることができ、定量性に優れた生化学解析用データ生成
することが可能になる。
【0344】こうして、蓄積性蛍光体シート100に形
成された多数の輝尽性蛍光体層領域105に、化学発光
データが記録され、蓄積性蛍光体シート100に形成さ
れた多数の輝尽性蛍光体層領域105に記録された化学
発光データは、前記実施態様と同様にして、図15ない
し図17に示されたスキャナによって、読み取られ、生
化学解析用データが生成される。
成された多数の輝尽性蛍光体層領域105に、化学発光
データが記録され、蓄積性蛍光体シート100に形成さ
れた多数の輝尽性蛍光体層領域105に記録された化学
発光データは、前記実施態様と同様にして、図15ない
し図17に示されたスキャナによって、読み取られ、生
化学解析用データが生成される。
【0345】図18ないし図21に示された実施態様に
よれば、生化学解析用ユニット80の多数の吸着性領域
84が、放射線エネルギーを減衰させる性質を有するス
テンレス鋼によって形成された基板81に形成された多
数の貫通孔82内に、吸着性膜83が圧入されて、形成
され、さらに、多数の吸着性領域84の平均直径Dma
に対し、直径Dmiのばらつきが、0.51/2Dma
≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように形成されてい
るから、生化学解析用ユニット80に形成された多数の
吸着性領域84に含まれている放射性標識物質によっ
て、蓄積性蛍光体シート90に形成された多数の輝尽性
蛍光体層領域95を露光する際、吸着性領域84に含ま
れた放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、
基板81を通じて、隣り合う吸着性領域84に到達する
ことを効果的に防止することができ、したがって、吸着
性領域84に含まれている放射性標識物質から放出され
た電子線(β線)を、対応する輝尽性蛍光体層領域95
に選択的に入射させ、各吸着性領域84に含まれている
放射性標識物質によって、対応する輝尽性蛍光体層領域
95を選択的に露光することが可能になるから、露光さ
れた多数の輝尽性蛍光体層領域95を励起光によって走
査して、多数の輝尽性蛍光体層領域95から放出された
輝尽光を光電的に検出することによって、高い分解能
で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成するこ
とが可能になる。
よれば、生化学解析用ユニット80の多数の吸着性領域
84が、放射線エネルギーを減衰させる性質を有するス
テンレス鋼によって形成された基板81に形成された多
数の貫通孔82内に、吸着性膜83が圧入されて、形成
され、さらに、多数の吸着性領域84の平均直径Dma
に対し、直径Dmiのばらつきが、0.51/2Dma
≦Dmi≦21/2Dmaを満たすように形成されてい
るから、生化学解析用ユニット80に形成された多数の
吸着性領域84に含まれている放射性標識物質によっ
て、蓄積性蛍光体シート90に形成された多数の輝尽性
蛍光体層領域95を露光する際、吸着性領域84に含ま
れた放射性標識物質から放出された電子線(β線)が、
基板81を通じて、隣り合う吸着性領域84に到達する
ことを効果的に防止することができ、したがって、吸着
性領域84に含まれている放射性標識物質から放出され
た電子線(β線)を、対応する輝尽性蛍光体層領域95
に選択的に入射させ、各吸着性領域84に含まれている
放射性標識物質によって、対応する輝尽性蛍光体層領域
95を選択的に露光することが可能になるから、露光さ
れた多数の輝尽性蛍光体層領域95を励起光によって走
査して、多数の輝尽性蛍光体層領域95から放出された
輝尽光を光電的に検出することによって、高い分解能
で、定量性に優れた生化学解析用のデータを生成するこ
とが可能になる。
【0346】また、図18ないし図21に示された実施
態様によれば、生化学解析用ユニット80に形成された
多数の吸着性領域84に含まれている放射性標識物質に
よって、蓄積性蛍光体シート90に形成された多数の輝
尽性蛍光体層領域95を露光する際に、吸着性領域84
のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域
95の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるよう
に、多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニット8
0に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域95が、蓄積
性蛍光体シート90に形成されており、吸着性領域84
の1/2の面積を有する円形の吸着性領域が、対応する
輝尽性蛍光体層領域95に、直接的に対向するように、
生化学解析用ユニット80と蓄積性蛍光体シート90と
が重ね合わされて、露光がされるから、各輝尽性蛍光体
層領域95に直接的に対向していない吸着性領域84の
領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子線
(β線)が、対向する輝尽性蛍光体層領域95に隣り合
う輝尽性蛍光体層領域95に入射しても、その量を、許
容量未満に抑制することができ、したがって、露光後の
輝尽性蛍光体層領域95に励起光を照射して、輝尽性蛍
光体層領域95に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、
輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して
得た生化学解析用データの定量性が損われることを効果
的に防止することが可能になるから、各吸着性領域84
に含まれている放射性標識物質によって露光すべき輝尽
性蛍光体層の領域95が、隣り合う吸着性領域84に含
まれている放射性標識物質から放出された電子線(β
線)によって、露光されることに起因するノイズが生化
学解析用データ中に生成されることを防止することがで
き、高感度で、定量性に優れた生化学解析用データを生
成することが可能になる。
態様によれば、生化学解析用ユニット80に形成された
多数の吸着性領域84に含まれている放射性標識物質に
よって、蓄積性蛍光体シート90に形成された多数の輝
尽性蛍光体層領域95を露光する際に、吸着性領域84
のそれぞれの直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域
95の平均直径Dpaの21/2倍に等しくなるよう
に、多数の吸着性領域84が、生化学解析用ユニット8
0に形成され、多数の輝尽性蛍光体層領域95が、蓄積
性蛍光体シート90に形成されており、吸着性領域84
の1/2の面積を有する円形の吸着性領域が、対応する
輝尽性蛍光体層領域95に、直接的に対向するように、
生化学解析用ユニット80と蓄積性蛍光体シート90と
が重ね合わされて、露光がされるから、各輝尽性蛍光体
層領域95に直接的に対向していない吸着性領域84の
領域に含まれた放射性標識物質から放出された電子線
(β線)が、対向する輝尽性蛍光体層領域95に隣り合
う輝尽性蛍光体層領域95に入射しても、その量を、許
容量未満に抑制することができ、したがって、露光後の
輝尽性蛍光体層領域95に励起光を照射して、輝尽性蛍
光体層領域95に含まれている輝尽性蛍光体を励起し、
輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して
得た生化学解析用データの定量性が損われることを効果
的に防止することが可能になるから、各吸着性領域84
に含まれている放射性標識物質によって露光すべき輝尽
性蛍光体層の領域95が、隣り合う吸着性領域84に含
まれている放射性標識物質から放出された電子線(β
線)によって、露光されることに起因するノイズが生化
学解析用データ中に生成されることを防止することがで
き、高感度で、定量性に優れた生化学解析用データを生
成することが可能になる。
【0347】さらに、図18ないし図21に示された実
施態様によれば、蓄積性蛍光体シート90の多数の輝尽
性蛍光体層領域95が、放射線エネルギーを減衰させる
性質を有するステンレス鋼によって形成された支持体9
3に形成された多数の貫通孔92内に、輝尽性蛍光体膜
91が圧入されて、形成されているから、生化学解析用
ユニット80に形成された多数の吸着性領域84に含ま
れている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート
90に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域95を露光
する際に、各吸着性領域84の1/2の面積を有する円
形領域以外の領域に含まれた放射性標識物質から放出さ
れた電子線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層領域9
5に隣り合う輝尽性蛍光体層領域95に入射することを
効果的に防止することができ、したがって、吸着性領域
84に含まれた放射性標識物質から放出された電子線
(β線)によって、対向する輝尽性蛍光体層領域95に
含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光すること
が可能になるから、特定の吸着性領域84に含まれてい
る放射性標識物質によって露光すべき輝尽性蛍光体層領
域95が、隣り合う吸着性領域84に含まれている放射
性標識物質から放出された電子線(β線)によって、露
光されることに起因するノイズが生化学解析用データ中
に生成されることを防止することができ、定量性に優れ
た生化学解析用データ生成することが可能になる。
施態様によれば、蓄積性蛍光体シート90の多数の輝尽
性蛍光体層領域95が、放射線エネルギーを減衰させる
性質を有するステンレス鋼によって形成された支持体9
3に形成された多数の貫通孔92内に、輝尽性蛍光体膜
91が圧入されて、形成されているから、生化学解析用
ユニット80に形成された多数の吸着性領域84に含ま
れている放射性標識物質によって、蓄積性蛍光体シート
90に形成された多数の輝尽性蛍光体層領域95を露光
する際に、各吸着性領域84の1/2の面積を有する円
形領域以外の領域に含まれた放射性標識物質から放出さ
れた電子線(β線)が、対応する輝尽性蛍光体層領域9
5に隣り合う輝尽性蛍光体層領域95に入射することを
効果的に防止することができ、したがって、吸着性領域
84に含まれた放射性標識物質から放出された電子線
(β線)によって、対向する輝尽性蛍光体層領域95に
含まれている輝尽性蛍光体のみを選択的に露光すること
が可能になるから、特定の吸着性領域84に含まれてい
る放射性標識物質によって露光すべき輝尽性蛍光体層領
域95が、隣り合う吸着性領域84に含まれている放射
性標識物質から放出された電子線(β線)によって、露
光されることに起因するノイズが生化学解析用データ中
に生成されることを防止することができ、定量性に優れ
た生化学解析用データ生成することが可能になる。
【0348】また、図18ないし図21に示された実施
態様によれば、生化学解析用ユニット80の多数の吸着
性領域84が、光エネルギーを減衰させる性質を有する
ステンレス鋼によって形成された基板81に形成された
多数の貫通孔82内に、吸着性膜83が圧入されて、形
成され、さらに、生化学解析用ユニット80の吸着性領
域84が、多数の吸着性領域84の平均直径Dmaに対
し、直径Dmiのばらつきが、0.51/2Dma≦D
mi≦21/2Dmaを満たすように形成されているか
ら、生化学解析用ユニット80に形成された多数の吸着
性領域84から、選択的に放出された化学発光によっ
て、蓄積性蛍光体シート100に形成された多数の輝尽
性蛍光体層領域105を露光する際、吸着性領域84か
ら放出された化学発光が、基板81を通じて、隣り合う
吸着性領域84に到達することを効果的に防止すること
ができ、したがって、吸着性領域84から放出された化
学発光を、対応する輝尽性蛍光体層領域105に選択的
に入射させ、各吸着性領域84から放出された化学発光
によって、対応する輝尽性蛍光体層領域105を選択的
に露光することが可能になるから、露光された多数の輝
尽性蛍光体層領域105を励起光によって走査して、多
数の輝尽性蛍光体層領域105から放出された輝尽光を
光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性
に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能に
なる。
態様によれば、生化学解析用ユニット80の多数の吸着
性領域84が、光エネルギーを減衰させる性質を有する
ステンレス鋼によって形成された基板81に形成された
多数の貫通孔82内に、吸着性膜83が圧入されて、形
成され、さらに、生化学解析用ユニット80の吸着性領
域84が、多数の吸着性領域84の平均直径Dmaに対
し、直径Dmiのばらつきが、0.51/2Dma≦D
mi≦21/2Dmaを満たすように形成されているか
ら、生化学解析用ユニット80に形成された多数の吸着
性領域84から、選択的に放出された化学発光によっ
て、蓄積性蛍光体シート100に形成された多数の輝尽
性蛍光体層領域105を露光する際、吸着性領域84か
ら放出された化学発光が、基板81を通じて、隣り合う
吸着性領域84に到達することを効果的に防止すること
ができ、したがって、吸着性領域84から放出された化
学発光を、対応する輝尽性蛍光体層領域105に選択的
に入射させ、各吸着性領域84から放出された化学発光
によって、対応する輝尽性蛍光体層領域105を選択的
に露光することが可能になるから、露光された多数の輝
尽性蛍光体層領域105を励起光によって走査して、多
数の輝尽性蛍光体層領域105から放出された輝尽光を
光電的に検出することによって、高い分解能で、定量性
に優れた生化学解析用のデータを生成することが可能に
なる。
【0349】さらに、図18ないし図21に示された実
施態様によれば、生化学解析用ユニット80の多数の吸
着性領域84から選択的に放出された化学発光によっ
て、蓄積性蛍光体シート100の多数の輝尽性蛍光体層
領域105を露光する際、吸着性領域84のそれぞれの
直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域105の平均
直径Dpaの21/2倍に等しくなるように、多数の吸
着性領域84が、生化学解析用ユニット80に形成さ
れ、多数の輝尽性蛍光体層領域155が、蓄積性蛍光体
シート100に形成されており、吸着性領域84の1/
2の面積を有する円形の吸着性領域が、対応する輝尽性
蛍光体層領域105に、直接的に対向するように、生化
学解析用ユニット80と蓄積性蛍光体シート100とが
重ね合わされて、露光がされるから、各輝尽性蛍光体層
領域105に直接的に対向していない吸着性領域84の
領域から放出された化学発光が、対向する輝尽性蛍光体
層領域105に隣り合う輝尽性蛍光体層領域105に入
射しても、その量を、許容量未満に抑制することがで
き、したがって、露光後の輝尽性蛍光体層領域105に
励起光を照射して、輝尽性蛍光体層領域105に含まれ
ている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出さ
れた輝尽光を光電的に検出して得た生化学解析用データ
の定量性が損われることを効果的に防止することが可能
になるから、各吸着性領域84に含まれている放射性標
識物質によって露光すべき輝尽性蛍光体層の領域105
が、隣り合う吸着性領域84から放出された化学発光に
よって、露光されることに起因するノイズが生化学解析
用データ中に生成されることを防止することができ、高
感度で、定量性に優れた生化学解析用データを生成する
ことが可能になる。
施態様によれば、生化学解析用ユニット80の多数の吸
着性領域84から選択的に放出された化学発光によっ
て、蓄積性蛍光体シート100の多数の輝尽性蛍光体層
領域105を露光する際、吸着性領域84のそれぞれの
直径Dmiが、多数の輝尽性蛍光体層領域105の平均
直径Dpaの21/2倍に等しくなるように、多数の吸
着性領域84が、生化学解析用ユニット80に形成さ
れ、多数の輝尽性蛍光体層領域155が、蓄積性蛍光体
シート100に形成されており、吸着性領域84の1/
2の面積を有する円形の吸着性領域が、対応する輝尽性
蛍光体層領域105に、直接的に対向するように、生化
学解析用ユニット80と蓄積性蛍光体シート100とが
重ね合わされて、露光がされるから、各輝尽性蛍光体層
領域105に直接的に対向していない吸着性領域84の
領域から放出された化学発光が、対向する輝尽性蛍光体
層領域105に隣り合う輝尽性蛍光体層領域105に入
射しても、その量を、許容量未満に抑制することがで
き、したがって、露光後の輝尽性蛍光体層領域105に
励起光を照射して、輝尽性蛍光体層領域105に含まれ
ている輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から放出さ
れた輝尽光を光電的に検出して得た生化学解析用データ
の定量性が損われることを効果的に防止することが可能
になるから、各吸着性領域84に含まれている放射性標
識物質によって露光すべき輝尽性蛍光体層の領域105
が、隣り合う吸着性領域84から放出された化学発光に
よって、露光されることに起因するノイズが生化学解析
用データ中に生成されることを防止することができ、高
感度で、定量性に優れた生化学解析用データを生成する
ことが可能になる。
【0350】また、図18ないし図21に示された実施
態様によれば、蓄積性蛍光体シート100の多数の輝尽
性蛍光体層領域105が、光エネルギーを減衰させる性
質を有するステンレス鋼によって形成された支持体10
3に形成された多数の貫通孔102内に、輝尽性蛍光体
膜101が圧入されて、形成されているから、生化学解
析用ユニット80の多数の吸着性領域84から選択的に
放出された化学発光によって、蓄積性蛍光体シート10
0の多数の輝尽性蛍光体層領域105を露光する際に、
各吸着性領域84の1/2の面積を有する円形領域以外
の領域から放出された化学発光が、対応する輝尽性蛍光
体層領域105に隣り合う輝尽性蛍光体層領域105に
入射することを効果的に防止することができ、したがっ
て、吸着性領域84から放出された化学発光によって、
対向する輝尽性蛍光体層領域105に含まれている輝尽
性蛍光体のみを選択的に露光することが可能になるか
ら、特定の吸着性領域84に含まれている放射性標識物
質によって露光すべき輝尽性蛍光体層領域105が、隣
り合う吸着性領域84から放出された化学発光によっ
て、露光されることに起因するノイズが生化学解析用デ
ータ中に生成されることを防止することができ、定量性
に優れた生化学解析用データ生成することが可能にな
る。
態様によれば、蓄積性蛍光体シート100の多数の輝尽
性蛍光体層領域105が、光エネルギーを減衰させる性
質を有するステンレス鋼によって形成された支持体10
3に形成された多数の貫通孔102内に、輝尽性蛍光体
膜101が圧入されて、形成されているから、生化学解
析用ユニット80の多数の吸着性領域84から選択的に
放出された化学発光によって、蓄積性蛍光体シート10
0の多数の輝尽性蛍光体層領域105を露光する際に、
各吸着性領域84の1/2の面積を有する円形領域以外
の領域から放出された化学発光が、対応する輝尽性蛍光
体層領域105に隣り合う輝尽性蛍光体層領域105に
入射することを効果的に防止することができ、したがっ
て、吸着性領域84から放出された化学発光によって、
対向する輝尽性蛍光体層領域105に含まれている輝尽
性蛍光体のみを選択的に露光することが可能になるか
ら、特定の吸着性領域84に含まれている放射性標識物
質によって露光すべき輝尽性蛍光体層領域105が、隣
り合う吸着性領域84から放出された化学発光によっ
て、露光されることに起因するノイズが生化学解析用デ
ータ中に生成されることを防止することができ、定量性
に優れた生化学解析用データ生成することが可能にな
る。
【0351】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0352】たとえば、前記実施態様においては、生化
学解析用ユニット1、80には、約10000の略円形
の吸着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径
Dmiのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、生化学解析用ユニット
1、84の略円形の吸着性領域4、84は、平均直径D
maに対する直径Dmiのばらつきが、好ましくは、
0.71/2Dma≦Dmi≦1.51/2Dmaを満
たすように、さらに好ましくは、0.81/2Dma≦
Dmi≦1.21/2Dmaを満たすように、形成され
る。
学解析用ユニット1、80には、約10000の略円形
の吸着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径
Dmiのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、生化学解析用ユニット
1、84の略円形の吸着性領域4、84は、平均直径D
maに対する直径Dmiのばらつきが、好ましくは、
0.71/2Dma≦Dmi≦1.51/2Dmaを満
たすように、さらに好ましくは、0.81/2Dma≦
Dmi≦1.21/2Dmaを満たすように、形成され
る。
【0353】また、前記実施態様においては、生化学解
析用ユニット1、80には、約10000の略円形の吸
着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、生化学解析用ユニット
1、80の多数の吸着性領域4、84を、略円形に形成
することは必ずしも必要でなく、矩形状など、任意の形
状に形成することができ、その場合には、吸着性領域
4、84のそれぞれが、平均面積Smaに対し、面積S
miのばらつきが、0.5Sma≦Smi≦2Smaを
満たすように、好ましくは、0.7Sma≦Smi≦
1.5Sma、さらに好ましくは、0.8Sma≦Sm
i≦1.2Smaを満たすように、生化学解析用ユニッ
ト1、80に形成される。
析用ユニット1、80には、約10000の略円形の吸
着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、生化学解析用ユニット
1、80の多数の吸着性領域4、84を、略円形に形成
することは必ずしも必要でなく、矩形状など、任意の形
状に形成することができ、その場合には、吸着性領域
4、84のそれぞれが、平均面積Smaに対し、面積S
miのばらつきが、0.5Sma≦Smi≦2Smaを
満たすように、好ましくは、0.7Sma≦Smi≦
1.5Sma、さらに好ましくは、0.8Sma≦Sm
i≦1.2Smaを満たすように、生化学解析用ユニッ
ト1、80に形成される。
【0354】さらに、前記実施態様においては、生化学
解析用ユニット1、80には、約10000の略円形の
吸着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径D
miのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、略円形の吸着性領域4の
それぞれの直径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体
層領域12、95の平均直径Dpaの21/2倍に等し
くなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着性
領域4、84および蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100の輝尽性蛍光体層領域12,17、95、1
05を形成することは必ずしも必要でなく、略円形の吸
着性領域4、84のそれぞれの直径Dmiが、多数の略
円形の輝尽性蛍光体層領域12、17、95、105の
平均直径Dpaに対して、0.51/2Dpa≦Dmi
≦21/2Dpaを満たすように、生化学解析用ユニッ
ト1、80の吸着性領域4、84および蓄積性蛍光体シ
ート10、15、90、100の輝尽性蛍光体層領域1
2、17、95、105が形成されればよく、生化学解
析用ユニット1、80の吸着性領域4、84および蓄積
性蛍光体シート10、15、90、100の輝尽性蛍光
体層領域12、17、95、105は、略円形の吸着性
領域4、84のそれぞれの直径Dmiが、多数の略円形
の輝尽性蛍光体層領域12、17、95、105の平均
直径Dpaに対して、好ましくは、0.71/2Dpa
≦Dmi≦1.51/2Dpaを満たし、さらに好まし
くは、0.81/2Dpa≦Dmi≦1.21/2Dp
aを満たすように形成される。
解析用ユニット1、80には、約10000の略円形の
吸着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径D
miのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、略円形の吸着性領域4の
それぞれの直径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体
層領域12、95の平均直径Dpaの21/2倍に等し
くなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着性
領域4、84および蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100の輝尽性蛍光体層領域12,17、95、1
05を形成することは必ずしも必要でなく、略円形の吸
着性領域4、84のそれぞれの直径Dmiが、多数の略
円形の輝尽性蛍光体層領域12、17、95、105の
平均直径Dpaに対して、0.51/2Dpa≦Dmi
≦21/2Dpaを満たすように、生化学解析用ユニッ
ト1、80の吸着性領域4、84および蓄積性蛍光体シ
ート10、15、90、100の輝尽性蛍光体層領域1
2、17、95、105が形成されればよく、生化学解
析用ユニット1、80の吸着性領域4、84および蓄積
性蛍光体シート10、15、90、100の輝尽性蛍光
体層領域12、17、95、105は、略円形の吸着性
領域4、84のそれぞれの直径Dmiが、多数の略円形
の輝尽性蛍光体層領域12、17、95、105の平均
直径Dpaに対して、好ましくは、0.71/2Dpa
≦Dmi≦1.51/2Dpaを満たし、さらに好まし
くは、0.81/2Dpa≦Dmi≦1.21/2Dp
aを満たすように形成される。
【0355】また、前記実施態様においては、生化学解
析用ユニット1、80には、約10000の略円形の吸
着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、蓄積性蛍光体シート1
0、15、90、100の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105を略円形に形成することは必ずしも必
要でなく、矩形状など、任意の形状に形成することがで
き、その場合には、生化学解析用ユニット1、80の吸
着性領域4、84のそれぞれの面積Smiが、多数の輝
尽性蛍光体層領域12、17、95、105の平均面積
Spaに対し、0.5Spa≦Smi≦2Spaを満た
すように、生化学解析用ユニット1、80の吸着性領域
4、84および蓄積性蛍光体シート10、15、90、
100の輝尽性蛍光体層領域12、17、95、105
が形成されていればよく、生化学解析用ユニット1、8
0の吸着性領域4、84および蓄積性蛍光体シート1
0、15、90、100の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105は、吸着性領域4、84のそれぞれの
面積Smiが、多数の輝尽性蛍光体層領域12、17、
95、105の平均面積Spaに対し、好ましくは、
0.7Spa≦Smi≦1.5Spaを満たすように、
さらに好ましくは、0.8Spa≦Smi≦1.2Sp
aを満たすように、形成される。
析用ユニット1、80には、約10000の略円形の吸
着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、蓄積性蛍光体シート1
0、15、90、100の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105を略円形に形成することは必ずしも必
要でなく、矩形状など、任意の形状に形成することがで
き、その場合には、生化学解析用ユニット1、80の吸
着性領域4、84のそれぞれの面積Smiが、多数の輝
尽性蛍光体層領域12、17、95、105の平均面積
Spaに対し、0.5Spa≦Smi≦2Spaを満た
すように、生化学解析用ユニット1、80の吸着性領域
4、84および蓄積性蛍光体シート10、15、90、
100の輝尽性蛍光体層領域12、17、95、105
が形成されていればよく、生化学解析用ユニット1、8
0の吸着性領域4、84および蓄積性蛍光体シート1
0、15、90、100の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105は、吸着性領域4、84のそれぞれの
面積Smiが、多数の輝尽性蛍光体層領域12、17、
95、105の平均面積Spaに対し、好ましくは、
0.7Spa≦Smi≦1.5Spaを満たすように、
さらに好ましくは、0.8Spa≦Smi≦1.2Sp
aを満たすように、形成される。
【0356】さらに、前記実施態様においては、生化学
解析用ユニット1、80には、約10000の略円形の
吸着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径D
miのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、生化学解析用ユニット
1、80の吸着性領域4、84の数およびサイズは、目
的に応じて、任意に選択をすることができ、好ましく
は、10以上の5平方ミリメートル未満のサイズを有す
る吸着性領域4、84が、10個/平方センチメートル
以上の密度で、生化学解析用ユニット1、80に形成さ
れる。
解析用ユニット1、80には、約10000の略円形の
吸着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径D
miのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、生化学解析用ユニット
1、80の吸着性領域4、84の数およびサイズは、目
的に応じて、任意に選択をすることができ、好ましく
は、10以上の5平方ミリメートル未満のサイズを有す
る吸着性領域4、84が、10個/平方センチメートル
以上の密度で、生化学解析用ユニット1、80に形成さ
れる。
【0357】また、前記実施態様においては、生化学解
析用ユニット1、80には、約10000の略円形の吸
着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、生化学解析用ユニット
1、80の吸着性領域4、84および蓄積性蛍光体シー
ト10、15、90、100の輝尽性蛍光体層領域1
2、17、95、105を、規則的なパターンで、生化
学解析用ユニット1、80および蓄積性蛍光体シート1
0、15、90、100に形成することは必ずしも必要
でない。
析用ユニット1、80には、約10000の略円形の吸
着性領域4、84が、平均直径Dmaに対し、直径Dm
iのばらつきが、0.51/2Dma≦Dmi≦2
1/2Dmaを満たすように、約5000個/平方セン
チメートルの密度で、規則的なパターンにしたがって、
形成され、一方、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100には、略円形の吸着性領域4のそれぞれの直
径Dmiが、多数の略円形の輝尽性蛍光体層領域12、
17、95、105の平均直径Dpaの21/2倍に等
しくなるように、生化学解析用ユニット1、80の吸着
性領域4、84と同じパターンで、約10000の50
μm以下の厚さの略円形の輝尽性蛍光体層領域12、1
7、95、105が、約5000個/平方センチメート
ルの密度で形成されているが、生化学解析用ユニット
1、80の吸着性領域4、84および蓄積性蛍光体シー
ト10、15、90、100の輝尽性蛍光体層領域1
2、17、95、105を、規則的なパターンで、生化
学解析用ユニット1、80および蓄積性蛍光体シート1
0、15、90、100に形成することは必ずしも必要
でない。
【0358】また、前記実施態様においては、特異的結
合物質として、塩基配列が既知の互いに異なった複数の
cDNAが用いられているが、本発明において使用可能
な特異的結合物質はcDNAに限定されるものではな
く、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵
素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核
酸、cDNA、DNA、RNAなど、生体由来の物質と
特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組
成などが既知の特異的結合物質はすべて、本発明の特異
的結合物質として使用することができる。
合物質として、塩基配列が既知の互いに異なった複数の
cDNAが用いられているが、本発明において使用可能
な特異的結合物質はcDNAに限定されるものではな
く、細胞、ウィルス、ホルモン類、腫瘍マーカー、酵
素、抗体、抗原、アブザイム、その他のタンパク質、核
酸、cDNA、DNA、RNAなど、生体由来の物質と
特異的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組
成などが既知の特異的結合物質はすべて、本発明の特異
的結合物質として使用することができる。
【0359】さらに、図1に示された実施態様において
は、生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼製の基板
2に形成された多数の貫通孔3の内部に、ナイロン6が
充填されて、形成された多数の吸着性領域4を備え、図
18に示された実施態様においては、生化学解析用ユニ
ット80は、ナイロン6によって形成された吸着性膜8
3が、ステンレス鋼製の基板81に形成された多数の貫
通孔82内に圧入されて、形成された多数の吸着性領域
84を備えているが、生化学解析用ユニット1の吸着性
領域4および生化学解析用ユニット80の吸着性領域8
4が、ナイロン6によって形成されていることは必ずし
も必要でなく、他の吸着性材料により、生化学解析用ユ
ニット1、80の吸着性領域4、84を形成することも
できる。生化学解析用ユニット1、80の多数の吸着性
領域4、84を形成するための吸着性材料としては、多
孔質材料あるいは繊維材料が好ましく使用され、多孔質
材料と繊維材料を併用して、生化学解析用ユニット1、
80の多数の吸着性領域4、84を形成することもでき
る。生化学解析用ユニット1、80の多数の吸着性領域
4、84を形成するために使用される多孔質材料は、有
機材料、無機材料のいずれでもよく、有機/無機複合体
でもよい。生化学解析用ユニット1、80の多数の吸着
性領域4、84を形成するために使用される有機多孔質
材料は、とくに限定されるものではないが、活性炭など
の炭素多孔質材料あるいはメンブレンフィルタを形成可
能な多孔質材料が、好ましく用いられる。具体的には、
ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10などの
ナイロン類;ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸
酢酸セルロースなどのセルロース誘導体;コラーゲン;
アルギン酸、アルギン酸カルシウム、アルギン酸/ポリ
リシンポリイオンコンプレックスなどのアルギン酸類;
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン
類;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化
ビニリデン、ポリテトラフルオライドなどのポリフルオ
ライドや、これらの共重合体または複合体が挙げられ
る。生化学解析用ユニット1、80の多数の吸着性領域
4、84を形成するために使用される無機多孔質材料
は、とくに限定されるものではないが、好ましくは、た
とえば、白金、金、鉄、銀、ニッケル、アルミニウムな
どの金属;アルミナ、シリカ、チタニア、ゼオライトな
どの金属酸化物;ヒドロキシアパタイト、硫酸カルシウ
ムなどの金属塩やこれらの複合体などが挙げられる。生
化学解析用ユニット1、80の多数の吸着性領域4、8
4を形成するために使用される繊維材料は、とくに限定
されるものではないが、好ましくは、たとえば、ナイロ
ン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10などのナイロ
ン類、ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸酢酸セ
ルロースなどのセルロース誘導体などが挙げられる。
は、生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼製の基板
2に形成された多数の貫通孔3の内部に、ナイロン6が
充填されて、形成された多数の吸着性領域4を備え、図
18に示された実施態様においては、生化学解析用ユニ
ット80は、ナイロン6によって形成された吸着性膜8
3が、ステンレス鋼製の基板81に形成された多数の貫
通孔82内に圧入されて、形成された多数の吸着性領域
84を備えているが、生化学解析用ユニット1の吸着性
領域4および生化学解析用ユニット80の吸着性領域8
4が、ナイロン6によって形成されていることは必ずし
も必要でなく、他の吸着性材料により、生化学解析用ユ
ニット1、80の吸着性領域4、84を形成することも
できる。生化学解析用ユニット1、80の多数の吸着性
領域4、84を形成するための吸着性材料としては、多
孔質材料あるいは繊維材料が好ましく使用され、多孔質
材料と繊維材料を併用して、生化学解析用ユニット1、
80の多数の吸着性領域4、84を形成することもでき
る。生化学解析用ユニット1、80の多数の吸着性領域
4、84を形成するために使用される多孔質材料は、有
機材料、無機材料のいずれでもよく、有機/無機複合体
でもよい。生化学解析用ユニット1、80の多数の吸着
性領域4、84を形成するために使用される有機多孔質
材料は、とくに限定されるものではないが、活性炭など
の炭素多孔質材料あるいはメンブレンフィルタを形成可
能な多孔質材料が、好ましく用いられる。具体的には、
ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10などの
ナイロン類;ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸
酢酸セルロースなどのセルロース誘導体;コラーゲン;
アルギン酸、アルギン酸カルシウム、アルギン酸/ポリ
リシンポリイオンコンプレックスなどのアルギン酸類;
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン
類;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化
ビニリデン、ポリテトラフルオライドなどのポリフルオ
ライドや、これらの共重合体または複合体が挙げられ
る。生化学解析用ユニット1、80の多数の吸着性領域
4、84を形成するために使用される無機多孔質材料
は、とくに限定されるものではないが、好ましくは、た
とえば、白金、金、鉄、銀、ニッケル、アルミニウムな
どの金属;アルミナ、シリカ、チタニア、ゼオライトな
どの金属酸化物;ヒドロキシアパタイト、硫酸カルシウ
ムなどの金属塩やこれらの複合体などが挙げられる。生
化学解析用ユニット1、80の多数の吸着性領域4、8
4を形成するために使用される繊維材料は、とくに限定
されるものではないが、好ましくは、たとえば、ナイロ
ン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10などのナイロ
ン類、ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸酢酸セ
ルロースなどのセルロース誘導体などが挙げられる。
【0360】さらに、前記実施態様においては、生化学
解析用ユニット1、80の基板2、81は、いずれも、
ステンレス鋼によって形成されているが、生化学解析用
ユニット1、80の基板2、81を、ステンレス鋼によ
って形成することは必ずしも必要でなく、他の材料によ
って、生化学解析用ユニット1、80の基板2、81を
形成することもできる。生化学解析用ユニット1、80
の基板2、81は、放射線エネルギーおよび/または光
エネルギーを減衰させる性質を有していれば、その材料
は格別限定されるものではなく、無機化合物材料、有機
化合物材料のいずれによっても、生化学解析用ユニット
1、80の基板2、81を形成することができ、金属材
料、セラミック材料またはプラスチック材料が、とくに
好ましく使用される。生化学解析用ユニット1、80の
基板2、81を形成するために使用可能で、放射線エネ
ルギーおよび/または光エネルギーを減衰させる性質を
有する無機化合物材料としては、たとえば、金、銀、
銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、タンタル、クロム、
鉄、ニッケル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金属;
真鍮、ステンレス、青銅などの合金;シリコン、アモル
ファスシリコン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化ケイ
素などの珪素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物;タングステン
カーバイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒドロ
キシアパタイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げるこ
とができる。これらは、単結晶、アモルファス、セラミ
ックのような多結晶焼結体にいずれの構造を有していて
もよい。また、生化学解析用ユニット1、80の基板
2、81を形成するために好ましく使用可能で、放射線
エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させる性
質を有する有機化合物材料としては、高分子化合物が好
ましく用いられ、好ましい高分子化合物としては、たと
えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン;ポリメチルメタクリレート、ブチルアクリレート
/メチルメタクリレート共重合体などのアクリル樹脂;
ポリアクリロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニ
リデン;ポリフッ化ビニリデン;ポリテトラフルオロエ
チレン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリカーボ
ネート;ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレ
フタレートなどのポリエステル;ナイロン6、ナイロン
6,6、ナイロン4,10などのナイロン;ポリイミ
ド;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイド;ポリ
ジフェニルシロキサンなどのケイ素樹脂;ノボラックな
どのフェノール樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレタン;ポ
リスチレン;ブタジエン−スチレン共重合体;セルロー
ス、酢酸セルロース、ニトロセルロース、でん粉、アル
ギン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スなどの多糖類;キチン;キトサン;ウルシ;ゼラチ
ン、コラーゲン、ケラチンなどのポリアミドおよびこれ
ら高分子化合物の共重合体などを挙げることができる。
これらは、複合材料でもよく、必要に応じて、金属酸化
物粒子やガラス繊維などを充填することもでき、また、
有機化合物材料をブレンドして、使用することもでき
る。
解析用ユニット1、80の基板2、81は、いずれも、
ステンレス鋼によって形成されているが、生化学解析用
ユニット1、80の基板2、81を、ステンレス鋼によ
って形成することは必ずしも必要でなく、他の材料によ
って、生化学解析用ユニット1、80の基板2、81を
形成することもできる。生化学解析用ユニット1、80
の基板2、81は、放射線エネルギーおよび/または光
エネルギーを減衰させる性質を有していれば、その材料
は格別限定されるものではなく、無機化合物材料、有機
化合物材料のいずれによっても、生化学解析用ユニット
1、80の基板2、81を形成することができ、金属材
料、セラミック材料またはプラスチック材料が、とくに
好ましく使用される。生化学解析用ユニット1、80の
基板2、81を形成するために使用可能で、放射線エネ
ルギーおよび/または光エネルギーを減衰させる性質を
有する無機化合物材料としては、たとえば、金、銀、
銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、タンタル、クロム、
鉄、ニッケル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金属;
真鍮、ステンレス、青銅などの合金;シリコン、アモル
ファスシリコン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化ケイ
素などの珪素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物;タングステン
カーバイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒドロ
キシアパタイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げるこ
とができる。これらは、単結晶、アモルファス、セラミ
ックのような多結晶焼結体にいずれの構造を有していて
もよい。また、生化学解析用ユニット1、80の基板
2、81を形成するために好ましく使用可能で、放射線
エネルギーおよび/または光エネルギーを減衰させる性
質を有する有機化合物材料としては、高分子化合物が好
ましく用いられ、好ましい高分子化合物としては、たと
えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン;ポリメチルメタクリレート、ブチルアクリレート
/メチルメタクリレート共重合体などのアクリル樹脂;
ポリアクリロニトリル;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニ
リデン;ポリフッ化ビニリデン;ポリテトラフルオロエ
チレン;ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリカーボ
ネート;ポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレ
フタレートなどのポリエステル;ナイロン6、ナイロン
6,6、ナイロン4,10などのナイロン;ポリイミ
ド;ポリスルホン;ポリフェニレンサルファイド;ポリ
ジフェニルシロキサンなどのケイ素樹脂;ノボラックな
どのフェノール樹脂;エポキシ樹脂;ポリウレタン;ポ
リスチレン;ブタジエン−スチレン共重合体;セルロー
ス、酢酸セルロース、ニトロセルロース、でん粉、アル
ギン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スなどの多糖類;キチン;キトサン;ウルシ;ゼラチ
ン、コラーゲン、ケラチンなどのポリアミドおよびこれ
ら高分子化合物の共重合体などを挙げることができる。
これらは、複合材料でもよく、必要に応じて、金属酸化
物粒子やガラス繊維などを充填することもでき、また、
有機化合物材料をブレンドして、使用することもでき
る。
【0361】また、図1に示された実施態様において
は、生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼製の基板
2に形成された多数の貫通孔3に、ナイロン6が充填さ
れて、多数の吸着性領域4が、規則的に形成され、図1
8に示された実施態様においては、ステンレス鋼製の基
板81に形成された多数の貫通孔82に、ナイロン6に
よって形成された吸着性膜83が圧入されて、多数の吸
着性領域84が、規則的に形成されているが、生化学解
析用ユニットの基板に形成された多数の凹部内に、ナイ
ロン6を充填して、多数の吸着性領域を形成することも
できる。
は、生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼製の基板
2に形成された多数の貫通孔3に、ナイロン6が充填さ
れて、多数の吸着性領域4が、規則的に形成され、図1
8に示された実施態様においては、ステンレス鋼製の基
板81に形成された多数の貫通孔82に、ナイロン6に
よって形成された吸着性膜83が圧入されて、多数の吸
着性領域84が、規則的に形成されているが、生化学解
析用ユニットの基板に形成された多数の凹部内に、ナイ
ロン6を充填して、多数の吸着性領域を形成することも
できる。
【0362】さらに、図1に示された実施態様において
は、生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼製の基板
2に形成された多数の貫通孔3に、ナイロン6が充填さ
れて、多数の吸着性領域4が、規則的に形成され、図1
8に示された実施態様においては、ステンレス鋼製の基
板81に形成された多数の貫通孔82に、ナイロン6に
よって形成された吸着性膜83が圧入されて、多数の吸
着性領域84が、規則的に形成されているが、吸着性を
有する基板の一方の表面に、多数の貫通孔が形成された
多孔板を密着させて、互いに離間した吸着性領域を形成
することもできる。
は、生化学解析用ユニット1は、ステンレス鋼製の基板
2に形成された多数の貫通孔3に、ナイロン6が充填さ
れて、多数の吸着性領域4が、規則的に形成され、図1
8に示された実施態様においては、ステンレス鋼製の基
板81に形成された多数の貫通孔82に、ナイロン6に
よって形成された吸着性膜83が圧入されて、多数の吸
着性領域84が、規則的に形成されているが、吸着性を
有する基板の一方の表面に、多数の貫通孔が形成された
多孔板を密着させて、互いに離間した吸着性領域を形成
することもできる。
【0363】また、図4に示された実施態様および図1
4に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート
10、15は、多数の略円形の貫通孔13が規則的に形
成されたステンレス鋼製の支持体11を備え、支持体1
1に形成された多数の貫通孔13内に、輝尽性蛍光体が
充填されて、多数の輝尽性蛍光体層領域12、17が形
成されているが、多数の貫通孔13に代えて、多数の略
円形の凹部を、支持体11に規則的に形成し、凹部内
に、輝尽性蛍光体を充填して、多数の輝尽性蛍光体層領
域12、17を形成することもできる。
4に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート
10、15は、多数の略円形の貫通孔13が規則的に形
成されたステンレス鋼製の支持体11を備え、支持体1
1に形成された多数の貫通孔13内に、輝尽性蛍光体が
充填されて、多数の輝尽性蛍光体層領域12、17が形
成されているが、多数の貫通孔13に代えて、多数の略
円形の凹部を、支持体11に規則的に形成し、凹部内
に、輝尽性蛍光体を充填して、多数の輝尽性蛍光体層領
域12、17を形成することもできる。
【0364】さらに、図19に示された実施態様および
図21に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シ
ート90、100の多数の輝尽性蛍光体層領域95、1
05は、ステンレス鋼製の支持体93、103に形成さ
れた多数の貫通孔92、102内に、カレンダー処理装
置を用いて、輝尽性蛍光体膜91、101を圧入して形
成されているが、カレンダー処理装置を用いて、支持体
93、103に形成された多数の貫通孔92、102内
に、輝尽性蛍光体膜91、101を圧入して、多数の輝
尽性蛍光体層領域95、105を形成することは必ずし
も必要でなく、熱プレス装置など、他の手段を用いて、
輝尽性蛍光体膜91、101を、支持体93、103に
形成された多数の貫通孔92、102内に圧入すること
もできるし、圧入に代えて、適当な方法によって、輝尽
性蛍光体膜91、101を、支持体93、103に形成
された多数の貫通孔92、102内に充填して、多数の
輝尽性蛍光体層領域95、105を形成するようにして
もよい。
図21に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シ
ート90、100の多数の輝尽性蛍光体層領域95、1
05は、ステンレス鋼製の支持体93、103に形成さ
れた多数の貫通孔92、102内に、カレンダー処理装
置を用いて、輝尽性蛍光体膜91、101を圧入して形
成されているが、カレンダー処理装置を用いて、支持体
93、103に形成された多数の貫通孔92、102内
に、輝尽性蛍光体膜91、101を圧入して、多数の輝
尽性蛍光体層領域95、105を形成することは必ずし
も必要でなく、熱プレス装置など、他の手段を用いて、
輝尽性蛍光体膜91、101を、支持体93、103に
形成された多数の貫通孔92、102内に圧入すること
もできるし、圧入に代えて、適当な方法によって、輝尽
性蛍光体膜91、101を、支持体93、103に形成
された多数の貫通孔92、102内に充填して、多数の
輝尽性蛍光体層領域95、105を形成するようにして
もよい。
【0365】また、図4に示された実施態様および図1
4に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート
10、15の多数の輝尽性蛍光体層領域12、17は、
ステンレス鋼製の支持体11に規則的に形成された多数
の略円形の貫通孔13内に、輝尽性蛍光体を充填して、
形成され、図19に示された実施態様および図21に示
された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート90、
100の多数の輝尽性蛍光体層領域95、105は、ス
テンレス鋼製の支持体93、103に形成された多数の
貫通孔92、102内に、輝尽性蛍光体膜91、101
を圧入して、形成されているが、ステンレス鋼によっ
て、蓄積性蛍光体シート10、15、90、100の支
持体11、93、103を形成することは必ずしも必要
でなく、他の材料によって、蓄積性蛍光体シート10、
15、90、100の支持体11、93、103を形成
することもできる。蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100の支持体11、93、103は、放射線エネ
ルギーおよび光エネルギーを減衰させる性質を有する材
料によって形成されていることが好ましいが、とくに限
定されるものではなく、無機化合物材料、有機化合物材
料のいずれをも使用することができ、金属材料、セラミ
ック材料またはプラスチック材料が、とくに好ましく使
用される。蓄積性蛍光体シート10、15、90、10
0の支持体11、93、103を形成するために好まし
く使用可能な無機化合物材料としては、たとえば、金、
銀、銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、タンタル、クロ
ム、鉄、ニッケル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金
属;真鍮、ステンレス、青銅などの合金;シリコン、ア
モルファスシリコン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化
ケイ素などの珪素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物;タングス
テンカーバイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒ
ドロキシアパタイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げ
ることができる。これらは、単結晶、アモルファス、セ
ラミックのような多結晶焼結体にいずれの構造を有して
いてもよい。また、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100の支持体11、93、103を形成するため
に好ましく使用することのできる有機化合物材料として
は、高分子化合物が好ましく用いられ、好ましい高分子
化合物としては、たとえば、ポリエチレンやポリプロピ
レンなどのポリオレフィン;ポリメチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート/メチルメタクリレート共重合
体などのアクリル樹脂;ポリアクリロニトリル;ポリ塩
化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデ
ン;ポリテトラフルオロエチレン;ポリクロロトリフル
オロエチレン;ポリカーボネート;ポリエチレンナフタ
レートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10な
どのナイロン;ポリイミド;ポリスルホン;ポリフェニ
レンサルファイド;ポリジフェニルシロキサンなどのケ
イ素樹脂;ノボラックなどのフェノール樹脂;エポキシ
樹脂;ポリウレタン;ポリスチレン;ブタジエン−スチ
レン共重合体;セルロース、酢酸セルロース、ニトロセ
ルロース、でん粉、アルギン酸カルシウム、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースなどの多糖類;キチン;キト
サン;ウルシ;ゼラチン、コラーゲン、ケラチンなどの
ポリアミドおよびこれら高分子化合物の共重合体などを
挙げることができる。これらは、複合材料でもよく、必
要に応じて、金属酸化物粒子やガラス繊維などを充填す
ることもでき、また、有機化合物材料をブレンドして、
使用することもできる。
4に示された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート
10、15の多数の輝尽性蛍光体層領域12、17は、
ステンレス鋼製の支持体11に規則的に形成された多数
の略円形の貫通孔13内に、輝尽性蛍光体を充填して、
形成され、図19に示された実施態様および図21に示
された実施態様においては、蓄積性蛍光体シート90、
100の多数の輝尽性蛍光体層領域95、105は、ス
テンレス鋼製の支持体93、103に形成された多数の
貫通孔92、102内に、輝尽性蛍光体膜91、101
を圧入して、形成されているが、ステンレス鋼によっ
て、蓄積性蛍光体シート10、15、90、100の支
持体11、93、103を形成することは必ずしも必要
でなく、他の材料によって、蓄積性蛍光体シート10、
15、90、100の支持体11、93、103を形成
することもできる。蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100の支持体11、93、103は、放射線エネ
ルギーおよび光エネルギーを減衰させる性質を有する材
料によって形成されていることが好ましいが、とくに限
定されるものではなく、無機化合物材料、有機化合物材
料のいずれをも使用することができ、金属材料、セラミ
ック材料またはプラスチック材料が、とくに好ましく使
用される。蓄積性蛍光体シート10、15、90、10
0の支持体11、93、103を形成するために好まし
く使用可能な無機化合物材料としては、たとえば、金、
銀、銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、タンタル、クロ
ム、鉄、ニッケル、コバルト、鉛、錫、セレンなどの金
属;真鍮、ステンレス、青銅などの合金;シリコン、ア
モルファスシリコン、ガラス、石英、炭化ケイ素、窒化
ケイ素などの珪素材料;酸化アルミニウム、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物;タングス
テンカーバイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ヒ
ドロキシアパタイト、砒化ガリウムなどの無機塩を挙げ
ることができる。これらは、単結晶、アモルファス、セ
ラミックのような多結晶焼結体にいずれの構造を有して
いてもよい。また、蓄積性蛍光体シート10、15、9
0、100の支持体11、93、103を形成するため
に好ましく使用することのできる有機化合物材料として
は、高分子化合物が好ましく用いられ、好ましい高分子
化合物としては、たとえば、ポリエチレンやポリプロピ
レンなどのポリオレフィン;ポリメチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート/メチルメタクリレート共重合
体などのアクリル樹脂;ポリアクリロニトリル;ポリ塩
化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリフッ化ビニリデ
ン;ポリテトラフルオロエチレン;ポリクロロトリフル
オロエチレン;ポリカーボネート;ポリエチレンナフタ
レートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,10な
どのナイロン;ポリイミド;ポリスルホン;ポリフェニ
レンサルファイド;ポリジフェニルシロキサンなどのケ
イ素樹脂;ノボラックなどのフェノール樹脂;エポキシ
樹脂;ポリウレタン;ポリスチレン;ブタジエン−スチ
レン共重合体;セルロース、酢酸セルロース、ニトロセ
ルロース、でん粉、アルギン酸カルシウム、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースなどの多糖類;キチン;キト
サン;ウルシ;ゼラチン、コラーゲン、ケラチンなどの
ポリアミドおよびこれら高分子化合物の共重合体などを
挙げることができる。これらは、複合材料でもよく、必
要に応じて、金属酸化物粒子やガラス繊維などを充填す
ることもでき、また、有機化合物材料をブレンドして、
使用することもできる。
【0366】また、前記実施態様においては、放射性標
識物質によって標識された生体由来の物質、化学発光基
質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識
物質によって標識された生体由来の物質および蛍光色素
などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質を含
むハイブリダイゼーション反応溶液9が調製され、吸着
性領域4に滴下された特異的結合物質にハイブリダイズ
させているが、ハイブリダイゼーション反応溶液9が、
放射性標識物質によって標識された生体由来の物質、化
学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさ
せる標識物質によって標識された生体由来の物質および
蛍光色素などの蛍光物質によって標識された生体由来の
物質を含んでいることは必ずしも必要でなく、ハイブリ
ダイゼーション反応溶液9は、放射性標識物質によって
標識された生体由来の物質および化学発光基質と接触さ
せることによって化学発光を生じさせる標識物質によっ
て標識された生体由来の物質の少なくとも一方を含んで
いればよい。
識物質によって標識された生体由来の物質、化学発光基
質と接触させることによって化学発光を生じさせる標識
物質によって標識された生体由来の物質および蛍光色素
などの蛍光物質によって標識された生体由来の物質を含
むハイブリダイゼーション反応溶液9が調製され、吸着
性領域4に滴下された特異的結合物質にハイブリダイズ
させているが、ハイブリダイゼーション反応溶液9が、
放射性標識物質によって標識された生体由来の物質、化
学発光基質と接触させることによって化学発光を生じさ
せる標識物質によって標識された生体由来の物質および
蛍光色素などの蛍光物質によって標識された生体由来の
物質を含んでいることは必ずしも必要でなく、ハイブリ
ダイゼーション反応溶液9は、放射性標識物質によって
標識された生体由来の物質および化学発光基質と接触さ
せることによって化学発光を生じさせる標識物質によっ
て標識された生体由来の物質の少なくとも一方を含んで
いればよい。
【0367】さらに、前記実施態様においては、放射性
標識物質、化学発光基質と接触させることによって化学
発光を生じさせる標識物質および蛍光物質によって標識
された生体由来の物質が、特異的結合物質にハイブリダ
イズされているが、生体由来の物質を、特異的結合物質
にハイブリダイズさせることは必ずしも必要でなく、生
体由来の物質を、ハイブリダイゼーションに代えて、抗
原抗体反応、リセプター・リガンドなどの反応によっ
て、特異的結合物質に特異的に結合させることもでき
る。
標識物質、化学発光基質と接触させることによって化学
発光を生じさせる標識物質および蛍光物質によって標識
された生体由来の物質が、特異的結合物質にハイブリダ
イズされているが、生体由来の物質を、特異的結合物質
にハイブリダイズさせることは必ずしも必要でなく、生
体由来の物質を、ハイブリダイゼーションに代えて、抗
原抗体反応、リセプター・リガンドなどの反応によっ
て、特異的結合物質に特異的に結合させることもでき
る。
【0368】さらに、前記実施態様においては、図6な
いし図13に示されたスキャナは、蓄積性蛍光体シート
10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域12に記録されている放射性標識物質の放射線データ
および生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多
数の吸着性領域4に記録されている蛍光色素などの蛍光
物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを
生成可能に構成され、640nmの波長のレーザ光24
を発する第1のレーザ励起光源21、532nmの波長
のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源22およ
び473nmの波長のレーザ光24を発する第3のレー
ザ励起光源23を備えているが、放射性標識物質の放射
線データおよび蛍光物質の蛍光データを1つのスキャナ
によって読み取ることは必ずしも必要でなく、放射性標
識物質の放射線データと、蛍光物質の蛍光データを、別
個のスキャナによって読み取って、生化学解析用データ
を生成するようにしてもよく、したがって、スキャナ
が、3つのレーザ励起光源を備えていることは必ずしも
必要ない。
いし図13に示されたスキャナは、蓄積性蛍光体シート
10の支持体11に形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域12に記録されている放射性標識物質の放射線データ
および生化学解析用ユニット1の基板2に形成された多
数の吸着性領域4に記録されている蛍光色素などの蛍光
物質の蛍光データを読み取って、生化学解析用データを
生成可能に構成され、640nmの波長のレーザ光24
を発する第1のレーザ励起光源21、532nmの波長
のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源22およ
び473nmの波長のレーザ光24を発する第3のレー
ザ励起光源23を備えているが、放射性標識物質の放射
線データおよび蛍光物質の蛍光データを1つのスキャナ
によって読み取ることは必ずしも必要でなく、放射性標
識物質の放射線データと、蛍光物質の蛍光データを、別
個のスキャナによって読み取って、生化学解析用データ
を生成するようにしてもよく、したがって、スキャナ
が、3つのレーザ励起光源を備えていることは必ずしも
必要ない。
【0369】また、前記実施態様においては、コントロ
ールユニット70によって、光学ヘッド35の間欠的移
動と同期して、第1のレーザ励起光源21、第2のレー
ザ励起光源22あるいは第4のレーザ励起光源55がオ
ン・オフ制御されているが、主走査方向において、蓄積
性蛍光体シート10、15の隣り合う輝尽性蛍光体層領
域12、17あるいは生化学解析用ユニット1の隣り合
う吸着性領域4の間を、レーザ光24が速やかに移動す
るように、光学ヘッド35の主走査方向の移動速度を決
定すれば、第1のレーザ励起光源21、第4のレーザ励
起光源55あるいは第2のレーザ励起光源22をオン状
態に保持し、光学ヘッド35を、単に、間欠的に移動さ
せて、蓄積性蛍光体シート10、15の多数の輝尽性蛍
光体層領域12、17あるいは生化学解析用ユニット1
の多数の吸着性領域4を、レーザ光24によって、順
次、走査し、輝尽性蛍光体層領域12、17から放出さ
れた輝尽光45あるいは吸着性領域4から放出された蛍
光45を光電的に検出して、生化学解析用データを生成
することもできる。
ールユニット70によって、光学ヘッド35の間欠的移
動と同期して、第1のレーザ励起光源21、第2のレー
ザ励起光源22あるいは第4のレーザ励起光源55がオ
ン・オフ制御されているが、主走査方向において、蓄積
性蛍光体シート10、15の隣り合う輝尽性蛍光体層領
域12、17あるいは生化学解析用ユニット1の隣り合
う吸着性領域4の間を、レーザ光24が速やかに移動す
るように、光学ヘッド35の主走査方向の移動速度を決
定すれば、第1のレーザ励起光源21、第4のレーザ励
起光源55あるいは第2のレーザ励起光源22をオン状
態に保持し、光学ヘッド35を、単に、間欠的に移動さ
せて、蓄積性蛍光体シート10、15の多数の輝尽性蛍
光体層領域12、17あるいは生化学解析用ユニット1
の多数の吸着性領域4を、レーザ光24によって、順
次、走査し、輝尽性蛍光体層領域12、17から放出さ
れた輝尽光45あるいは吸着性領域4から放出された蛍
光45を光電的に検出して、生化学解析用データを生成
することもできる。
【0370】さらに、前記実施態様においては、図6な
いし図13に示されたスキャナは、640nmの波長の
レーザ光24を発する第1のレーザ励起光源21と、5
32nmの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励
起光源22と、473nmの波長のレーザ光24を発す
る第3のレーザ励起光源23とを備え、図15ないし図
17に示されたスキャナは、640nmの波長のレーザ
光24を発する第1のレーザ励起光源21と、532n
mの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源
22と、980nmの波長のレーザ光24を発する第4
のレーザ励起光源55を備えているが、励起光源とし
て、レーザ励起光源を用いることは必ずしも必要でな
く、レーザ励起光源に代えて、LED光源を、励起光源
として用いることもでき、さらには、ハロゲンランプを
励起光源として用い、分光フィルタによって、励起に寄
与しない波長成分をカットするようにしてもよい。
いし図13に示されたスキャナは、640nmの波長の
レーザ光24を発する第1のレーザ励起光源21と、5
32nmの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励
起光源22と、473nmの波長のレーザ光24を発す
る第3のレーザ励起光源23とを備え、図15ないし図
17に示されたスキャナは、640nmの波長のレーザ
光24を発する第1のレーザ励起光源21と、532n
mの波長のレーザ光24を発する第2のレーザ励起光源
22と、980nmの波長のレーザ光24を発する第4
のレーザ励起光源55を備えているが、励起光源とし
て、レーザ励起光源を用いることは必ずしも必要でな
く、レーザ励起光源に代えて、LED光源を、励起光源
として用いることもでき、さらには、ハロゲンランプを
励起光源として用い、分光フィルタによって、励起に寄
与しない波長成分をカットするようにしてもよい。
【0371】また、前記実施態様においては、図6ない
し図13に示されたスキャナならびに図15ないし図1
7に示されたスキャナは、走査機構によって、図12に
おいて、矢印Xで示される主走査方向および矢印Yで示
される副走査方向に、光学ヘッド35を移動させること
によって、レーザ光24により、蓄積性蛍光体シート1
0、15の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光
体層領域12、17あるいは生化学解析用ユニット1の
基板2に形成されたすべての吸着性領域4を走査して、
輝尽性蛍光体あるいは蛍光色素などの蛍光物質を励起す
るように構成されているが、光学ヘッド35を静止状態
に維持し、ステージ40を、図12において、矢印Xで
示される主走査方向および矢印Yで示される副走査方向
に移動させることによって、レーザ光24により、蓄積
性蛍光体シート10、15の支持体11に形成されたす
べての輝尽性蛍光体層領域12、17あるいは生化学解
析用ユニット1の基板2に形成されたすべての吸着性領
域4を走査して、輝尽性蛍光体あるいは蛍光色素などの
蛍光物質を励起するようにしてもよく、また、光学ヘッ
ド35を、図12において、矢印Xで示される主走査方
向あるいは矢印Yで示される副走査方向に移動させると
ともに、ステージ40を、矢印Yで示される副走査方向
あるいは矢印Xで示される主走査方向に移動させること
もできる。
し図13に示されたスキャナならびに図15ないし図1
7に示されたスキャナは、走査機構によって、図12に
おいて、矢印Xで示される主走査方向および矢印Yで示
される副走査方向に、光学ヘッド35を移動させること
によって、レーザ光24により、蓄積性蛍光体シート1
0、15の支持体11に形成されたすべての輝尽性蛍光
体層領域12、17あるいは生化学解析用ユニット1の
基板2に形成されたすべての吸着性領域4を走査して、
輝尽性蛍光体あるいは蛍光色素などの蛍光物質を励起す
るように構成されているが、光学ヘッド35を静止状態
に維持し、ステージ40を、図12において、矢印Xで
示される主走査方向および矢印Yで示される副走査方向
に移動させることによって、レーザ光24により、蓄積
性蛍光体シート10、15の支持体11に形成されたす
べての輝尽性蛍光体層領域12、17あるいは生化学解
析用ユニット1の基板2に形成されたすべての吸着性領
域4を走査して、輝尽性蛍光体あるいは蛍光色素などの
蛍光物質を励起するようにしてもよく、また、光学ヘッ
ド35を、図12において、矢印Xで示される主走査方
向あるいは矢印Yで示される副走査方向に移動させると
ともに、ステージ40を、矢印Yで示される副走査方向
あるいは矢印Xで示される主走査方向に移動させること
もできる。
【0372】さらに、前記実施態様においては、図6な
いし図13に示されたスキャナならびに図15ないし図
17に示されたスキャナは、光検出器として、フォトマ
ルチプライア50を用いて、蛍光あるいは輝尽光を光電
的に検出するように構成されているが、本発明において
用いられる光検出器としては、蛍光あるいは輝尽光を光
電的に検出可能であればよく、フォトマルチプライア5
0に限らず、ラインCCDや二次元CCDなどの他の光
検出器を用いることもできる。
いし図13に示されたスキャナならびに図15ないし図
17に示されたスキャナは、光検出器として、フォトマ
ルチプライア50を用いて、蛍光あるいは輝尽光を光電
的に検出するように構成されているが、本発明において
用いられる光検出器としては、蛍光あるいは輝尽光を光
電的に検出可能であればよく、フォトマルチプライア5
0に限らず、ラインCCDや二次元CCDなどの他の光
検出器を用いることもできる。
【0373】また、前記実施態様においては、インジェ
クタ6とCCDカメラ7を備えたスポッティング装置5
を用い、CCDカメラ7によって、インジェクタ6の先
端部と、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を滴下す
べき生化学解析用ユニット1、80の吸着性領域4、8
4を観察しながら、インジェクタ6の先端部と、cDN
Aなどの特異的結合物質の溶液を滴下すべき吸着性領域
4、84の中心とが合致したときに、インジェクタ6か
ら、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を放出させ
て、滴下しているが、インジェクタ6の先端部と、生化
学解析用ユニット1、80に形成された多数の吸着性領
域4、84との相対的な位置関係を、あらかじめ検出し
ておき、インジェクタ6と、生化学解析用ユニット1、
80とを、相対的に、一定のピッチで、二次元的に移動
させて、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を滴下す
るようにすることもできる。
クタ6とCCDカメラ7を備えたスポッティング装置5
を用い、CCDカメラ7によって、インジェクタ6の先
端部と、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を滴下す
べき生化学解析用ユニット1、80の吸着性領域4、8
4を観察しながら、インジェクタ6の先端部と、cDN
Aなどの特異的結合物質の溶液を滴下すべき吸着性領域
4、84の中心とが合致したときに、インジェクタ6か
ら、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を放出させ
て、滴下しているが、インジェクタ6の先端部と、生化
学解析用ユニット1、80に形成された多数の吸着性領
域4、84との相対的な位置関係を、あらかじめ検出し
ておき、インジェクタ6と、生化学解析用ユニット1、
80とを、相対的に、一定のピッチで、二次元的に移動
させて、cDNAなどの特異的結合物質の溶液を滴下す
るようにすることもできる。
【0374】
【発明の効果】本発明によれば、生体由来の物質と特異
的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成な
どが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域
を、生化学解析用ユニットに、高密度に形成し、放射性
標識物質物質によって、複数のスポット状領域を選択的
に標識して、放射線データを記録し、生化学解析用ユニ
ットを、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対向さ
せて、輝尽性蛍光体層を放射性標識物質によって露光
し、露光された輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、輝
尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に検出し
て、生化学解析用データを生成する場合にも、生化学解
析用ユニットの複数のスポット状領域に選択的に含まれ
た放射性標識物質から発せられる電子線(β線)の散乱
に起因するノイズが生化学解析用データ中に生成される
ことを防止することができ、高い分解能で、放射線デー
タを読み取って、定量性に優れた生化学解析用データを
生成することができ、化学発光基質と接触させることに
よって化学発光を生じさせる標識物質によって、生化学
解析用ユニットの複数のスポット状領域を選択的に標識
して、化学発光データを記録し、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域に、化学発光基質を接触させ
て、複数のスポット状領域から選択的に化学発光を放出
させ、化学発光を放出している生化学解析用ユニット
を、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対向させ
て、輝尽性蛍光体層を化学発光によって露光し、露光さ
れた輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、輝尽性蛍光体
層から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解
析用データを生成する場合にも、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域から選択的に放出された化学発
光の散乱に起因するノイズが生化学解析用データ中に生
成されることを防止することができ、高い分解能で、化
学発光データを読み取って、定量性に優れた生化学解析
用データを生成することができる生化学解析用ユニット
および生化学解析用ユニットを含む生化学解析用キット
を提供することが可能になる。
的に結合可能で、かつ、塩基配列や塩基の長さ、組成な
どが既知の特異的結合物質を含む複数のスポット状領域
を、生化学解析用ユニットに、高密度に形成し、放射性
標識物質物質によって、複数のスポット状領域を選択的
に標識して、放射線データを記録し、生化学解析用ユニ
ットを、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対向さ
せて、輝尽性蛍光体層を放射性標識物質によって露光
し、露光された輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、輝
尽性蛍光体層から放出された輝尽光を光電的に検出し
て、生化学解析用データを生成する場合にも、生化学解
析用ユニットの複数のスポット状領域に選択的に含まれ
た放射性標識物質から発せられる電子線(β線)の散乱
に起因するノイズが生化学解析用データ中に生成される
ことを防止することができ、高い分解能で、放射線デー
タを読み取って、定量性に優れた生化学解析用データを
生成することができ、化学発光基質と接触させることに
よって化学発光を生じさせる標識物質によって、生化学
解析用ユニットの複数のスポット状領域を選択的に標識
して、化学発光データを記録し、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域に、化学発光基質を接触させ
て、複数のスポット状領域から選択的に化学発光を放出
させ、化学発光を放出している生化学解析用ユニット
を、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に対向させ
て、輝尽性蛍光体層を化学発光によって露光し、露光さ
れた輝尽性蛍光体層に励起光を照射して、輝尽性蛍光体
層から放出された輝尽光を光電的に検出して、生化学解
析用データを生成する場合にも、生化学解析用ユニット
の複数のスポット状領域から選択的に放出された化学発
光の散乱に起因するノイズが生化学解析用データ中に生
成されることを防止することができ、高い分解能で、化
学発光データを読み取って、定量性に優れた生化学解析
用データを生成することができる生化学解析用ユニット
および生化学解析用ユニットを含む生化学解析用キット
を提供することが可能になる。
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる生
化学解析用ユニットの略斜視図である。
化学解析用ユニットの略斜視図である。
【図2】図2は、スポッティング装置の略正面図であ
る。
る。
【図3】図3は、ハイブリダイゼーション容器の略縦断
面図である。
面図である。
【図4】図4は、本発明の好ましい実施態様にかかる蓄
積性蛍光体シートの略斜視図である。
積性蛍光体シートの略斜視図である。
【図5】図5は、生化学解析用ユニットに形成された多
数の吸着性領域に含まれた放射性標識物質によって、蓄
積性蛍光体シートに形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域を露光する方法を示す略部分断面図である。
数の吸着性領域に含まれた放射性標識物質によって、蓄
積性蛍光体シートに形成された多数の輝尽性蛍光体層領
域を露光する方法を示す略部分断面図である。
【図6】図6は、本発明の好ましい実施態様にかかる蓄
積性蛍光体シートに記録された放射線データを読み取っ
て、生化学解析用データを生成するスキャナの略斜視図
である。
積性蛍光体シートに記録された放射線データを読み取っ
て、生化学解析用データを生成するスキャナの略斜視図
である。
【図7】図7は、フォトマルチプライア近傍のスキャナ
の詳細を示す略斜視図である。
の詳細を示す略斜視図である。
【図8】図8は、図7のA−A線に沿った略断面図であ
る。
る。
【図9】図9は、図7のB−B線に沿った略断面図であ
る。
る。
【図10】図10は、図7のC−C線に沿った略断面図
である。
である。
【図11】図11は、図7のD−D線に沿った略断面図
である。
である。
【図12】図12は、光学ヘッドの走査機構の略平面図
である。
である。
【図13】図13は、スキャナの制御系、入力系、駆動
系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図14】図14は、本発明の別の好ましい実施態様に
かかる蓄積性蛍光体シートの略斜視図であり、生化学解
析用ユニットの基板に形成された多数の吸着性領域に記
録された化学発光データが転写されるべき蓄積性蛍光体
シートを示すものである。
かかる蓄積性蛍光体シートの略斜視図であり、生化学解
析用ユニットの基板に形成された多数の吸着性領域に記
録された化学発光データが転写されるべき蓄積性蛍光体
シートを示すものである。
【図15】図15は、蓄積性蛍光体シートの支持体に形
成された多数の輝尽性蛍光体層領域に記録されている化
学発光データを読み取って、生化学解析用データを生成
するスキャナの略斜視図である。
成された多数の輝尽性蛍光体層領域に記録されている化
学発光データを読み取って、生化学解析用データを生成
するスキャナの略斜視図である。
【図16】図16は、図15に示されたスキャナのフォ
トマルチプライア近傍のスキャナの詳細を示す略斜視図
である。
トマルチプライア近傍のスキャナの詳細を示す略斜視図
である。
【図17】図17は、図16のE−E線に沿った略断面
図である。
図である。
【図18】図18は、本発明の他の好ましい実施態様に
かかる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
かかる生化学解析用ユニットの略斜視図である。
【図19】図19は、本発明の他の好ましい実施態様に
かかる蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
かかる蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
【図20】図20は、生化学解析用ユニットに形成され
た多数の吸着性領域に含まれている放射性標識物質によ
って、蓄積性蛍光体シートに形成された多数の輝尽性蛍
光体層領域を露光する方法を示す略部分断面図である。
た多数の吸着性領域に含まれている放射性標識物質によ
って、蓄積性蛍光体シートに形成された多数の輝尽性蛍
光体層領域を露光する方法を示す略部分断面図である。
【図21】図21は、本発明のさらに他の好ましい実施
態様にかかる蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
態様にかかる蓄積性蛍光体シートの略斜視図である。
1 生化学解析用ユニット
2 基板
3 貫通孔
4 吸着性領域
5 スポッティング装置
6 インジェクタ
7 CCDカメラ
8 ハイブリダイズ容器
9 ハイブリダイゼーション溶液
10 蓄積性蛍光体シート
11 支持体
12 輝尽性蛍光体層領域
13 貫通孔
15 蓄積性蛍光体シート
17 輝尽性蛍光体層領域
21 第1のレーザ励起光源
22 第2のレーザ励起光源
23 第3のレーザ励起光源
24 レーザ光
25 コリメータレンズ
26 ミラー
27 第1のダイクロイックミラー
28 第2のダイクロイックミラー
29 ミラー
30 コリメータレンズ
31 コリメータレンズ
32 ミラー
33 穴開きミラーの穴
34 穴開きミラー
35 光学ヘッド
36 ミラー
37 非球面レンズ
38 凹面ミラー
40 ステージ
41 ガラス板
45 蛍光あるいは輝尽光
48 フィルタユニット
50 フォトマルチプライア
51a、51b、51c、51d フィルタ部材
52a、52b、52c、52d フィルタ
53 A/D変換器
54 データ処理装置
55 第4のレーザ励起光源
56 第3のダイクロイックミラー
60 基板
61 副走査パルスモータ
62 一対のレール
63 移動可能な基板
64 ロッド
65 主走査ステッピングモータ
66 エンドレスベルト
67 リニアエンコーダ
68 リニアエンコーダのスリット
70 コントロールユニット
71 キーボード
72 フィルタユニットモータ
80 生化学解析用ユニット
81 基板
82 貫通孔
83 吸着性膜
84 吸着性領域
90 蓄積性蛍光体シート
91 輝尽性蛍光体膜
92 貫通孔
93 ニッケル基板
95 輝尽性蛍光体層領域
100 蓄積性蛍光体シート
101 輝尽性蛍光体膜
102 貫通孔
103 支持体
105 輝尽性蛍光体層領域
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G01N 33/566 G21K 4/00 N
G21K 4/00 C12N 15/00 F
Fターム(参考) 2G045 DA12 DA13 DA14 FA11 FB02
FB07 FB12
2G054 CA22 CE02
2G083 AA03 AA09 BB03 CC03 CC04
DD11 EE02
4B024 AA11 AA19 CA01 CA09 CA11
HA13 HA14
4B029 AA07 AA21 AA23 BB15 BB20
CC01 CC02 CC03 CC08 FA12
FA15
Claims (39)
- 【請求項1】 複数の吸着性領域が、互いに離間して、
形成され、放射線エネルギーおよび/または光エネルギ
ーを減衰させる性質を有する基板を備え、前記複数の吸
着性領域のそれぞれの面積Smiと、前記複数の吸着性
領域の平均面積Smaとが、0.5Sma≦Smi≦2
Smaを満たすように、前記複数の吸着性領域が形成さ
れたことを特徴とする生化学解析用ユニット。 - 【請求項2】 前記複数の吸着性領域のそれぞれの面積
Smiと、前記複数の吸着性領域の平均面積Smaと
が、0.7Sma≦Smi≦1.5Smaを満たすよう
に、前記複数の吸着性領域が形成されたことを特徴とす
る請求項1に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項3】 前記複数の吸着性領域のそれぞれの面積
Smiと、前記複数の吸着性領域の平均面積Smaと
が、0.8Sma≦Smi≦1.2Smaを満たすよう
に、前記複数の吸着性領域が形成されたことを特徴とす
る請求項2に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項4】 前記複数の吸着性領域のそれぞれの直径
Dmiと、前記複数の吸着性領域の平均直径Dmaと
が、0.51/2Dma≦Dmi≦21/2Dmaを満
たすように、前記複数の吸着性領域が、略円形に形成さ
れたことを特徴とする請求項1に記載の生化学解析用ユ
ニット。 - 【請求項5】 前記複数の吸着性領域のそれぞれの直径
Dmiと、前記複数の吸着性領域の平均直径Dmaと
が、0.71/2Dma≦Dmi≦1.51/ 2Dma
を満たすように、前記複数の吸着性領域が、略円形に形
成されたことを特徴とする請求項4に記載の生化学解析
用ユニット。 - 【請求項6】 前記複数の吸着性領域のそれぞれの直径
Dmiと、前記複数の吸着性領域の平均直径Dmaと
が、0.81/2Dma≦Dmi≦1.21/ 2Dma
を満たすように、前記複数の吸着性領域が、略円形に形
成されたことを特徴とする請求項5に記載の生化学解析
用ユニット。 - 【請求項7】 前記基板に、10以上の前記吸着性領域
が形成されたことを特徴とする請求項1ないし6のいず
れか1項に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項8】 前記基板に、1000以上の前記吸着性
領域が形成されたことを特徴とする請求項7に記載の生
化学解析用ユニット。 - 【請求項9】 前記基板に、10000以上の前記吸着
性領域が形成されたことを特徴とする請求項8に記載の
生化学解析用ユニット。 - 【請求項10】 前記複数の吸着性領域が、それぞれ、
5平方ミリメートル未満のサイズを有していることを特
徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の生化
学解析用ユニット。 - 【請求項11】 前記複数の吸着性領域が、それぞれ、
1平方ミリメートル未満のサイズを有していることを特
徴とする請求項10に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項12】 前記複数の吸着性領域が、それぞれ、
0.1平方ミリメートル未満のサイズを有していること
を特徴とする請求項11に記載の生化学解析用ユニッ
ト。 - 【請求項13】 前記基板に、前記複数の吸着性領域
が、10個/平方センチメートル以上の密度で形成され
たことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項
に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項14】 前記基板に、前記複数の吸着性領域
が、1000個/平方センチメートル以上の密度で形成
されたことを特徴とする請求項13に記載の生化学解析
用ユニット。 - 【請求項15】 前記基板に、前記複数の吸着性領域
が、10000個/平方センチメートル以上の密度で形
成されたことを特徴とする請求項14に記載の生化学解
析用ユニット。 - 【請求項16】 前記基板に、前記複数の吸着性領域
が、規則的なパターンで形成されたことを特徴とする請
求項1ないし15のいずれか1項に記載の生化学解析用
ユニット。 - 【請求項17】 前記複数の吸着性領域が、前記基板に
形成された複数の孔内に、吸着性材料が充填されて、形
成されたことを特徴とする請求項1ないし16のいずれ
か1項に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項18】 前記複数の吸着性領域が、前記基板に
形成された複数の貫通孔内に、吸着性材料を含んだ吸着
性膜が圧入されて、形成されたことを特徴とする請求項
17に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項19】 前記基板が、隣り合う前記吸着性領域
の間の距離に等しい距離だけ、放射線および/または光
が前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーお
よび/または光のエネルギーを、1/5以下に減衰させ
る性質を有することを特徴とする請求項1ないし18の
いずれか1項に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項20】 前記基板が、隣り合う前記吸着性領域
の間の距離に等しい距離だけ、放射線および/または光
が前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーお
よび/または光のエネルギーを、1/10以下に減衰さ
せる性質を有することを特徴とする請求項19に記載の
生化学解析用ユニット。 - 【請求項21】 前記基板が、隣り合う前記吸着性領域
の間の距離に等しい距離だけ、放射線および/または光
が前記基板中を透過したときに、放射線のエネルギーお
よび/または光のエネルギーを、1/100以下に減衰
させる性質を有することを特徴とする請求項20に記載
の生化学解析用ユニット。 - 【請求項22】 前記基板が、金属材料、セラミック材
料およびプラスチック材料よりなる群から選ばれる材料
によって形成されたことを特徴とする請求項1ないし2
1のいずれか1項に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項23】 前記複数の吸着性領域が、多孔質材料
によって、形成されたことを特徴とする請求項1ないし
22のいずれか1項に記載の生化学解析用ユニット。 - 【請求項24】 前記複数の吸着性領域が、炭素材料ま
たはメンブレンフィルタを形成可能な多孔質材料によっ
て、形成されたことを特徴とする請求項23に記載の生
化学解析用ユニット。 - 【請求項25】 前記複数の吸着性領域が、複数の繊維
の束によって、形成されたことを特徴とする請求項1な
いし22のいずれか1項に記載の生化学解析用ユニッ
ト。 - 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれか1項に
記載の生化学解析用ユニットと、前記生化学解析用ユニ
ットに形成された前記複数の吸着性領域と実質的に同一
のパターンによって、厚さが50μm以下の複数の輝尽
性蛍光体層領域が、互いに離間して、形成された支持体
を備えた蓄積性蛍光体シートを含み、前記生化学解析用
ユニットの前記複数の吸着性領域のそれぞれの面積Sm
iと、前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝尽性蛍光
体層領域の平均面積Spaとが、0.5Spa≦Smi
≦2Spaを満たすように、前記生化学解析用ユニット
の前記複数の吸着性領域および前記蓄積性蛍光体シート
の前記複数の輝尽性蛍光体層領域が形成されたことを特
徴とする生化学解析用キット。 - 【請求項27】 前記生化学解析用ユニットの前記複数
の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、前記蓄積性蛍
光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均面積
Spaとが、0.7Spa≦Smi≦1.5Spaを満
たすように、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸
着性領域および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝
尽性蛍光体層領域が形成されたことを特徴とする請求項
26に記載の生化学解析用キット。 - 【請求項28】 前記生化学解析用ユニットの前記複数
の吸着性領域のそれぞれの面積Smiと、前記蓄積性蛍
光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均面積
Spaとが、0.8Spa≦Smi≦1.2Spaを満
たすように、前記生化学解析用ユニットの前記複数の吸
着性領域および前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の輝
尽性蛍光体層領域が形成されたことを特徴とする請求項
27に記載の生化学解析用キット。 - 【請求項29】 前記生化学解析用ユニットの前記複数
の吸着性領域のそれぞれの直径Dmiと、前記蓄積性蛍
光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均直径
Dpaとが、0.51/2Dpa≦Dmi≦21/2D
paを満たすように、前記生化学解析用ユニットの前記
複数の吸着性領域および前記蓄積性蛍光体シートの前記
複数の輝尽性蛍光体層領域が、略円形に形成されたこと
を特徴とする請求項26に記載の生化学解析用キット。 - 【請求項30】 前記生化学解析用ユニットの前記複数
の吸着性領域のそれぞれの直径Dmiと、前記蓄積性蛍
光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均直径
Dpaとが、0.71/2Dpa≦Dmi≦1.5
1/2Dpaを満たすように、前記生化学解析用ユニッ
トの前記複数の吸着性領域および前記蓄積性蛍光体シー
トの前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、略円形に形成さ
れたことを特徴とする請求項29に記載の生化学解析用
キット。 - 【請求項31】 前記生化学解析用ユニットの前記複数
の吸着性領域のそれぞれの直径Dmiと、前記蓄積性蛍
光体シートの前記複数の輝尽性蛍光体層領域の平均直径
Dpaとが、0.81/2Dpa≦Dmi≦1.2
1/2Dpaを満たすように、前記生化学解析用ユニッ
トの前記複数の吸着性領域および前記蓄積性蛍光体シー
トの前記複数の輝尽性蛍光体層領域が、略円形に形成さ
れたことを特徴とする請求項30に記載の生化学解析用
キット。 - 【請求項32】 前記生化学解析用ユニットの前記複数
の吸着性領域に、構造または特性が既知の特異的結合物
質が滴下されていることを特徴とする請求項26ないし
31のいずれか1項に記載の生化学解析用キット。 - 【請求項33】 前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の
輝尽性蛍光体層領域が、前記支持体に形成された複数の
孔内に、輝尽性蛍光体が充填されて、形成されたことを
特徴とする請求項26ないし32のいずれか1項に記載
の生化学解析用キット。 - 【請求項34】 前記蓄積性蛍光体シートの前記複数の
輝尽性蛍光体層領域が、前記支持体に形成された複数の
貫通孔内に、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体膜が圧入
されて、形成されたことを特徴とする請求項33に記載
の生化学解析用キット。 - 【請求項35】 前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体
が、放射線エネルギーおよび/または光エネルギーを減
衰させる性質を有していることを特徴とする請求項26
ないし34のいずれか1項に記載の生化学解析用キッ
ト。 - 【請求項36】 前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体
が、隣り合う前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等し
い距離だけ、放射線が前記支持体中を透過したときに、
放射線のエネルギーを、1/5以下に減衰させる性質を
有していることを特徴とする請求項35に記載の生化学
解析用キット。 - 【請求項37】 前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体
が、隣り合う前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等し
い距離だけ、放射線が前記支持体中を透過したときに、
放射線のエネルギーを、1/10以下に減衰させる性質
を有していることを特徴とする請求項36に記載の生化
学解析用キット。 - 【請求項38】 前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体
が、隣り合う前記輝尽性蛍光体層領域の間の距離に等し
い距離だけ、放射線が前記支持体中を透過したときに、
放射線のエネルギーを、1/100以下に減衰させる性
質を有していることを特徴とする請求項37に記載の生
化学解析用キット。 - 【請求項39】 前記蓄積性蛍光体シートの前記支持体
が、金属材料、セラミック材料およびプラスチック材料
よりなる群から選ばれる材料によって形成されたことを
特徴とする請求項26ないし38のいずれか1項に記載
の生化学解析用キット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002187063A JP2003114228A (ja) | 2001-07-02 | 2002-06-27 | 生化学解析用ユニットおよび生化学解析用ユニットと蓄積性蛍光体シートを含む生化学解析用キット |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP2001-201182 | 2001-07-02 | ||
JP2001201182 | 2001-07-02 | ||
JP2002187063A JP2003114228A (ja) | 2001-07-02 | 2002-06-27 | 生化学解析用ユニットおよび生化学解析用ユニットと蓄積性蛍光体シートを含む生化学解析用キット |
Publications (1)
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---|---|
JP2003114228A true JP2003114228A (ja) | 2003-04-18 |
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ID=26617998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002187063A Pending JP2003114228A (ja) | 2001-07-02 | 2002-06-27 | 生化学解析用ユニットおよび生化学解析用ユニットと蓄積性蛍光体シートを含む生化学解析用キット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003114228A (ja) |
-
2002
- 2002-06-27 JP JP2002187063A patent/JP2003114228A/ja active Pending
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