JP2003113998A - グリース補給装置 - Google Patents

グリース補給装置

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JP2003113998A
JP2003113998A JP2001306472A JP2001306472A JP2003113998A JP 2003113998 A JP2003113998 A JP 2003113998A JP 2001306472 A JP2001306472 A JP 2001306472A JP 2001306472 A JP2001306472 A JP 2001306472A JP 2003113998 A JP2003113998 A JP 2003113998A
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JP
Japan
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grease
filter
bearing
rolling bearing
replenishing device
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JP2001306472A
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Tamotsu Koiwa
有 小岩
Naoki Matsuyama
直樹 松山
Yoshiaki Katsuno
美昭 勝野
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり軸受にグリースを適宜補給して軸受寿
命延長を可能とするグリース補給装置を提供する。 【解決手段】 グリース潤滑の転がり軸受90にグリー
スを補給するグリース補給装置10であって、グリース
供給部と、該グリース供給部と転がり軸受90との間に
配設されてグリースを清浄にするフィルタ18とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸
等、高速で回転する軸を支持するのに用いられる転がり
軸受にグリースを補給するグリース補給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械主軸を支持するのに使用
される転がり軸受には、グリース潤滑、オイルエア潤
滑、オイルミスト潤滑等の潤滑方法が用いられている。
高速回転域における低昇温化や耐焼付き性能向上のため
には、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑等の微量潤滑
が適しているが、エアの吹き出しによる騒音問題や、環
境保全に鑑みた排油処理問題などを理由に、グリース潤
滑を要望する声も非常に大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】グリース潤滑の場合、
軸受内部のグリースのみで潤滑を行うため、高速回転に
おける発熱や、急な加減速運転に伴う油膜切れによって
グリースが劣化し、早期に焼付きが発生することがあ
る。特に、dmN(=(軸受内径+軸受外径)÷2×回
転速度(rpm))150万を越える高速回転域で所定
のグリース寿命及び軸受寿命を保証するのは困難であ
る。グリース寿命を延長することを目的として、間座の
内部等に補給用のグリースを貯留しておく技術や、外部
からグリースを補給する技術が提案されているが、更な
る改善が求められている。本発明は、上記事情に鑑みて
なされたもので、その目的は、転がり軸受にグリースを
適宜補給して軸受寿命延長を可能とするグリース補給装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成により達成される。 (1) グリース潤滑の転がり軸受にグリースを補給す
るグリース補給装置であって、グリース供給部と、該グ
リース供給部と前記転がり軸受との間に配設されてグリ
ースを清浄にするフィルタとを備えたことを特徴とする
グリース補給装置。 (2) 前記フィルタの目の粗さが0.5〜2μmであ
る前記(1)に記載のグリース補給装置。 (3) 前記グリース供給部と前記転がり軸受との間
に、目の粗いフィルタと、目の細かいフィルタとが配設
された前記(1)に記載のグリース補給装置。 (4) 前記グリース供給部から前記転がり軸受に向け
て一定の圧力でグリースが押され、前記フィルタによっ
て軸受内部へのグリース補給量が調整される前記(1)
に記載のグリース補給装置。
【0005】上記構成のグリース補給装置によれば、フ
ィルタによってダスト等の異物を除去した清浄なグリー
スを適宜補給でき、グリース寿命の延長、ひいては軸受
寿命の延長を図ることができる。また、フィルタによっ
て、グリースが過剰に軸受内部に補給されることを抑制
でき、急な軸受の昇温を防ぐことができる。なお、グリ
ース補給は、間欠的に行われてもよいし、連続的に行わ
れてもよい。
【0006】空圧や油圧を利用したアクチュエータによ
りグリース補給を行う場合、その圧力設定により補給量
を制御できるが、本発明においては、そのようなアクチ
ュエータを用いない場合や、用いても圧力を一定にする
場合においても、フィルタを変更することによってグリ
ース補給量(例えばcc/min)を調整できる。した
がって、グリース補給を行うために必要な周辺機器(上
記空圧、油圧ユニット等)の簡素化が可能である。
【0007】フィルタの母材としては、焼結金属材、ろ
紙、気孔を有した固形潤滑材等を例示できるが、これら
に限定されない。より詳しくは、フィルタの材質とし
て、多孔質金属体(例えばμm単位の微小な孔が均一に
分布したステンレス)、ブラスチック多孔質体(例えば
フェノール樹脂を含浸した耐食性プラスチック)、メタ
ルファイバー(例えば金属繊維のフェルトを積層し焼結
した金属不織布)、均一粒子の結合体を燒結した合成樹
脂などが挙げられる。フィルタの配設位置に制限は無
く、グリース供給部と転がり軸受の内部空間との間であ
ればよい。フィルタは複数配設されてもよい。例えば、
グリース供給部から転がり軸受の内部空間へ至るグリー
ス補給経路の上流側に目の粗いフィルタを配設し、下流
側(例えば軸受に隣接する位置)に目の細かいフィルタ
を配設することができる。こうすれば、グリースの流れ
に対する抵抗が大きくなるのを抑制でき、効果的なフィ
ルタリングが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1に示す本発明第1実施形態のグ
リース補給装置10は、内輪81、外輪82、内外輪8
1,82間に複数配置された転動体(玉)83及び転動
体83を円周方向等間隔に保持する保持器84を備える
転がり軸受(アンギュラ玉軸受)80の、内部空間(軸
受空間)85にグリースを補給する。この転がり軸受8
0は、内輪81の軸方向片側に、軸方向に延びる延長部
86が形成されている。延長部86は、外輪82の端部
より軸方向に突出している。延長部86の外周面は、軸
受空間85側に向かうにつれて外輪82側に向かう第一
傾斜面86aになっている。
【0009】外輪82には外輪間座11が隣接してい
る。外輪間座11の内周面の転がり軸受80側の端部
は、前記第一傾斜面86aに相対する第二傾斜面11a
になっている。第一傾斜面86aと第二傾斜面11aと
の間に、軸受空間85へと延びる傾斜した給脂隙間12
が形成されている。内輪81には内輪間座15が隣接し
ている。内輪間座15は、外輪間座11と干渉しないよ
うに、その外周直径が、外輪間座11の内周直径より小
さくなっている。
【0010】外輪間座11内には、グリース保持空間1
3と、グリース保持空間13及び給脂隙間12を連通す
る連通路13aとが形成されている。本実施形態では、
グリース保持空間13が、径方向に延びるとともに外輪
間座11の外周面に露呈している。外輪間座11の外周
面には、グリース保持空間13を挟んで一対の係止溝1
4,14が形成され、各係止溝14にはシール部材(O
リング)14aが嵌まっている。
【0011】外輪82及び外輪間座11は、ハウジング
16に内嵌されている。ハウジング16の、前記グリー
ス保持空間13に対応する軸方向位置には、径方向に延
びるとともにハウジング16の内周面及び外周面に開口
したグリース導入路17が形成されている。グリース導
入路17とグリース保持空間13との間には段が形成さ
れている。ここでは、グリース導入路17の断面積が、
グリース保持空間13の断面積より大きくなっている。
本実施形態では、グリース導入路17、グリース保持空
間13、連通路13a及び給脂隙間12が、グリース補
給経路として機能する。本実施形態における、グリース
補給経路は、軸受空間85に近づくほど断面積が小さく
なっている。
【0012】グリース導入路17のグリース保持空間1
3側に、フィルタ18が設けられている。フィルタ18
は、グリース導入路17とグリース保持空間13との間
の段に隣接している(当接している)。フィルタ18の
目の粗さ(フィルタ18を透過可能な粒子径)は、0.
5〜2μmとなっている。
【0013】図中矢印Gで示すように、ハウジング16
の外部の、図示しないグリース供給部から所定の圧力
(例えば0.1MPa〜0.5MPa)でグリース導入
路17にグリースを導くと、グリースはフィルタ18で
濾過される。そして、ダスト等の異物を除去された清浄
なグリースが、グリース保持空間13、連通路13a及
び給脂隙間12を通じて軸受空間85へ補給される。こ
れにより、グリース寿命の延長、ひいては軸受寿命の延
長を図ることができる。また、フィルタ18によって、
グリースが過剰に軸受空間85に補給されることを抑制
でき、急な軸受の昇温を防ぐことができる。したがっ
て、グリース供給部からグリースを押す機構の動作にあ
る程度の誤差を許容することができる。
【0014】図2に、本発明の第2実施形態を示す。こ
のグリース補給装置20は、第1実施形態に、配管21
と、グリース供給部としてのグリースタンク22とを追
加して概略構成されている。本実施形態では、図中矢印
Pで示すように油圧等をグリースにかけることで常時グ
リースを押圧して、微量連続グリース補給を行うことも
できる。本実施形態では、グリースタンク22とグリー
ス導入路17ないしグリース保持空間13とを接続する
配管21内に、上流側フィルタ28が配設されている。
上流側フィルタ28は、グリースタンク22付近に配設
することができる。
【0015】上流側フィルタ28の目の粗さは、グリー
ス導入路17とグリース保持空間13との間に配設され
ているフィルタ(下流側フィルタ)18の目の粗さより
粗くすることができ、例えば3.0μm程度とすること
ができる。下流側フィルタ18の目の粗さは、例えば
0.5μm程度とすることができる。しかし、これに限
らず、目の粗さが異なる複数の上流側フィルタ28及び
下流側フィルタ18を用意しておき、必要に応じてフィ
ルタの交換を行うことができる。上流側フィルタ28及
び下流側フィルタ18は、配設位置を変更可能にしてお
くこともできる。さらに、フィルタの数を3個以上に増
やすこともできる。
【0016】以上のようなグリース補給装置20によれ
ば、長尺状の配管21内にフィルタを配設可能とするこ
とで、フィルタ配設位置、使用可能なフィルタ個数及び
フィルタ種類の自由度が高くなり、フィルタによってグ
リース補給量を正確に制御することが可能になる。
【0017】図3に本発明の第3実施形態を示す。この
グリース補給装置30は、複列円筒ころ軸受90に、グ
リースカートリッジ32からグリースを補給する。円筒
ころ軸受90の外輪92には、2列のころ93,93間
に、径方向に延びるグリース補給孔92aが形成されて
いる。外輪92は、ハウジング36に内嵌されている。
ハウジング36の、前記グリース補給孔92aに対応す
る軸方向位置には、径方向に延びるとともにハウジング
36の内周面及び外周面に開口したグリース導入路37
が形成されている。
【0018】本実施形態では、グリース導入路37に、
グリースカートリッジ32が直接接続されている。グリ
ース導入路37とグリースカートリッジ32との接続箇
所に、フィルタ38が配設されている。ここでは、グリ
ース導入路37のグリースカートリッジ32側の箇所に
フィルタ38が、取外し・変更可能に配設されている。
グリースカートリッジ32としては、内圧Pが一定のL
PGカートリッジ(Lique Petroleum
Gasカートリッジ)を採用できる。
【0019】以上のようなグリース補給装置30によれ
ば、フィルタ38を適宜交換することで、内圧一定のグ
リースカートリッジ32を用いているにも拘わらず、グ
リース補給量の調整を行うことができる。本実施形態に
よれば、構成が簡単で、グリース補給を容易に行うこと
ができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転がり軸受にグリースを適宜補給して軸受寿命延長を可
能とするグリース補給装置を提供できる。本発明を、工
作機械主軸等を支持する軸受に適用することで、軸受寿
命を顕著に延長できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10,20,30 グリース補給装置 16,36 ハウジング 18 フィルタ 28 上流側フィルタ 80 アンギュラ玉軸受(転がり軸
受) 90 円筒ころ軸受(転がり軸受)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝野 美昭 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA01 AA32 AA42 AA43 AA52 AA54 AA62 BA54 BA56 BA71 BA77 CA08 CA14 EA32 GA31 4D064 AA23 BM12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリース潤滑の転がり軸受にグリースを
    補給するグリース補給装置であって、グリース供給部
    と、該グリース供給部と前記転がり軸受との間に配設さ
    れてグリースを清浄にするフィルタとを備えたことを特
    徴とするグリース補給装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタの目の粗さが0.5〜2μ
    mである請求項1に記載のグリース補給装置。
  3. 【請求項3】 前記グリース供給部と前記転がり軸受と
    の間に、目の粗いフィルタと、目の細かいフィルタとが
    配設された請求項1に記載のグリース補給装置。
  4. 【請求項4】 前記グリース供給部から前記転がり軸受
    に向けて一定の圧力でグリースが押され、前記フィルタ
    によって軸受内部へのグリース補給量が調整される請求
    項1に記載のグリース補給装置。
JP2001306472A 2001-10-02 2001-10-02 グリース補給装置 Pending JP2003113998A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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