JP2003113944A - Oリング装着構造、その加工に好適な加工工具、及びその加工方法 - Google Patents
Oリング装着構造、その加工に好適な加工工具、及びその加工方法Info
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- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
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- B23C—MILLING
- B23C2260/00—Details of constructional elements
- B23C2260/72—Seals
Abstract
リング溝を提供する。 【解決手段】 Oリング溝10は、互い向かい合ってい
る側壁11i,11oの開口側縁部には、それぞれ、向
かい合っている側壁側に突出した突起部12i,12o
が、溝の伸びている方向に沿って形成されている。突起
部12i,12oの溝底14と対向する面13i,13
oは、突起部12i,12oが形成されている側壁11
i,11oから遠ざかるに連れて次第に溝底14から遠
ざかる方向に逃げている。このOリング溝10は、スト
レート捩れ刃エンドミルの一部を切欠いたエンドミルを
用いることで、簡単に加工することができる。
Description
れるOリング装着構造、その加工に好適な加工工具、そ
の加工方法に関する。
示すように、溝開口15cから溝底14cまでの溝幅が
同じストレート型Oリング溝10cや、図8に示すよう
に、溝開口15dから溝底14dに向かって溝幅が次第
に広がる逆テーパ型Oリング溝10d等がある。
場合には、図9に示すようなストレート捩れ刃エンドミ
ル28が用いられる。また、Oリング溝としての逆テー
パ溝10dを加工する場合には、一度、ストレート捩れ
刃エンドミルで溝加工した後、図10に示すような逆テ
ーパ直刃エンドミル29で、先に加工した溝をさらに加
工している。
えば、特開平11−037297号公報に記載されたものもあ
る。このOリング溝は、環状の溝の外周側側壁の開口縁
部に、内周側側壁側に突出した突起部が形成されている
ものである。このOリング溝をどのように加工するかに
ついて、上記公報には開示されていないため、具体的な
加工方法が不明であるが、おそらく、ストレートエンド
ミルで溝加工した後、この溝の外周側側壁に突起部を形
成したと思われる。
ストレート型のOリング溝は、加工が簡単であるもの
の、Oリングが外れ易いという問題点がある。一方、逆
テーパ型のOリング溝や特開平11−037297号公報に記載
のOリング溝は、Oリングが外れ難いものの、加工が面
倒であるという問題点がある。
し、加工が簡単で、しかもOリングが外れ難いOリング
装着構造、その加工に好適な加工工具、その加工方法を
提供することを目的とする。
のOリング装着構造は、Oリングが入る溝が形成され、
前記溝の互い向かい合っている側壁の開口側縁部には、
それぞれ、向かい合っている側壁側に突出した突起部
が、溝の伸びている方向に沿って形成されている、こと
を特徴とするものである。
前記突起部の溝底と対向する面は、該突起部が形成され
ている側壁から遠ざかるに連れて次第に該溝底から遠ざ
かる方向に逃げている、ことが好ましい。
溝の加工工具は、ストレート捩れ刃エンドミルの先端か
ら、工具軸方向に所定距離の位置に、工具軸に近づく向
きに凹んだ切欠きが形成されている、ことを特徴とする
ものである。
溝の加工方法は、前記加工工具を準備し、被加工部材の
溝加工予定線上の一箇所に、前記加工工具を押し当て
て、目的の溝深さの穴をあけ、その後、該加工工具を該
溝加工予定線に沿って移動させて、Oリング溝を加工す
る、ことを特徴とするものである。
構造の各種実施形態について、図面を用いて説明する。
構造の第1の実施形態について説明する。
Oリング装着構造を成すOリング溝10は、ストレート
型溝の内周側側壁11iの開口縁部及び外周側側壁11
oの開口縁部に、それぞれ、向かい合っている側壁側へ
突出した突起部12i,12oが形成されているもので
ある。
向する面13i,13oは、突起部12i,12oが形
成されている側壁11i,11oから遠ざかるに連れて
次第に溝底14から遠ざかる方向に逃げている。また、
互いに向かい合っている突起部12i,12oは、一方
の突起部に対して他方の突起部が対称な形状である。
4に示すエンドミル20を用いて加工される。このエン
ドミル20は、図9を用いて前述したストレート捩れ刃
エンドミル28の先端から、工具軸C方向に所定距離の
位置に、工具軸Cに近づく向きに凹んだ切欠き21が形
成されているものである。ここで、所定距離とは、Oリ
ング溝10の溝底14から突起部12i,12oの形成
予定位置までの距離である。また、ストレート捩れ刃エ
ンドミル28に形成する切欠き21は、上述した突起部
12i,12oの形状に併せて、その工具先端側辺22
が、工具軸Cに近づくに連れて次第に工具先端から遠ざ
かる方向に向かっている。
ル20を用いて、突起部付きOリング溝10を加工する
場合、図1に示すように、溝加工予定線上の一箇所S
に、このエンドミル20を回転させつつ押し当てて、そ
こに、目的の溝深さの穴を開け、その後、回転している
エンドミル20を溝加工予定線に沿って移動させる。こ
のように加工すると、被加工物9にエンドミル20が最
初に当たった部分Sは、図3に示すように、突起部のな
いストレート型溝10aになるが、その他の部分は、図
2に示すように、突起部12i,12oを有する溝10
となる。
工工具20を移動させるだけで、突起部付きOリング溝
10を形成することができるので、非常に容易に加工す
ることができ、しかも、溝の開口縁部に突起部12i,
12oが形成されているので、Oリング1を外れ難くす
ることができる。さらに、本実施形態では、内周側側壁
11iと外周側側壁11oとの両方に、突起部12i,
12oを形成しているので、特開平11−037297号公報に
記載されたOリング溝のように、外周側側壁にのみ突起
部があるものより、Oリング1の外周側及び内周側の変
形がほぼ均等になり、極端に歪んだ形状にならないため
に、Oリング1の寿命を長くすることができる。また、
突起部12i,12oの溝底側の面13i,13oは、
溝底14から遠ざかる方向に逃げているため、Oリング
1との接触角が小さくなり、Oリング1を傷付けないの
で、この観点からも、Oリング1の寿命を長くすること
ができる。
Oリング溝の加工に二つの加工工具が必要で、本実施形
態の突起部付きOリング溝10の加工には一つの加工工
具20で済む理由について説明する。
は、図10に示す逆テーパ直刃エンドミル29一つで加
工することも可能である。しかしながら、このエンドミ
ル29では、刃が伸びている方向が直線状でしかもエン
ドミル29の進行方向に対してほぼ垂直であるため、刃
にかかる抗力f0が大きくなってしまう。また、この抗
力f0は、工具軸Cに対してほぼ垂直に作用し、この抗
力f0がほぼそのままエンドミル29の曲げ応力M0とし
て作用するため、応力集中が起こる刃基部29aで折れ
る可能性が極めて高い。このため、逆テーパ型Oリング
溝10dを形成する場合には、従来技術の欄で述べたよ
うに、一度、図9に示すストレート捩れ刃エンドミル2
8で溝加工した後、図10に示す逆テーパ直刃エンドミ
ル29で、先に加工した溝をさらに加工することで、逆
テーパ直刃エンドミル29にかかる抵抗を減らしてい
る。
4に示すように、ストレート捩れ刃エンドミルに切欠き
を形成したものであるため、刃が伸びている方向は、エ
ンドミル20の進行方向に対して鈍角をなす。このた
め、溝加工中に刃にかかる抗力f1は、先に述べた直刃
エンドミル29よりも、小さくなる。さらに、この抗力
f1は、工具軸Cに対して一定の角度をなして作用する
ため、このエンドミル10に対して曲げ応力M1として
作用する工具軸Cに対して垂直な力は、刃にかかる抗力
f1の分力fbとなり、このエンドミル20に作用する曲
げ応力M1が小さくなる。この結果として、前加工する
ことなく、このエンドミル20で、一度に、突起付きO
リング溝10を加工しても、このエンドミル20が折れ
る虞は極めて小さい。また、このエンドミル20が折れ
難い理由として、曲面を成している刃のすくい面に沿っ
て、切り屑が排出されるため、切り屑が排出され易く、
切り屑による抵抗が少ないことも一因として考えられ
る。なお、以上の結果から、逆テーパ型Oリング溝を一
度に加工するために、逆テーパ捩れ刃エンドミルを用い
るとよさそうであるが、逆テーパで且つ捩れ刃のエンド
ミルは、現状では製作が極めて困難であるため、事実
上、存在しない。
るOリング装着構造の第2の実施形態について説明す
る。
装着構造を成すOリング溝10bは、突起部12ib,
12obの先端部を曲面にしたもので、その他の構成に
関しては、第1の実施形態と同様である。なお、この突
起部12ib,12obの溝底側の面13ib,13o
bも、溝底14から遠ざかる方向に逃げている。
ドミル20bを用いて加工される。このエンドミル20
bは、切欠き21bの形状が突起部12ib,12ob
の形状に併せて、曲線を描いており、その他の形状に関
しては、第1の実施形態のエンドミル20と同様であ
る。
成は第1の実施形態と同じなので、第1の実施形態と同
様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態で
は、突起部12ib,12obの先端部を曲面にしたの
で、Oリング1の装着時にOリング1が傷付くのを防ぐ
ことができる。
が形成されているので、Oリングが溝から外れるのを防
ぐことができる。しかも、溝の両側壁に突起部が形成さ
れているため、一方の側壁にのみ突起部が形成されてい
るものよりも、突起部による変形の均等化が図られ、O
リングの寿命を伸ばすことができる。また、本発明のO
リング溝は、ストレート捩れ刃エンドミルに切欠きを形
成した加工工具で、一度に加工できるため、このOリン
グ溝を少ない加工工程で簡単に加工することができる。
溝の平面図である。
の正面図である。
溝の断面図である。
の正面図である。
る。
ある。
る。
11ob…外周側側壁、11i,11ib…内周側側
壁、12o,12ob,12i,12ib…突起部、1
4,14C,14D…溝底、20,20b…切欠付きス
トレート捩れ刃エンドミル、21,21b…切欠き。
Claims (7)
- 【請求項1】Oリングが装着されるOリング装着構造に
おいて、 前記Oリングが入る環状の溝が形成され、 前記溝の互い向かい合っている側壁の開口側縁部には、
それぞれ、向かい合っている側壁側に突出した突起部
が、該溝の伸びている方向に沿って形成されている、 ことを特徴とするOリング装着構造。 - 【請求項2】請求項1に記載のOリング装着構造におい
て、 前記突起部の溝底と対向する面は、該突起部が形成され
ている側壁から遠ざかるに連れて次第に該溝底から遠ざ
かる方向に逃げている、 ことを特徴とするOリング装着構造。 - 【請求項3】請求項1及び2のいずれか一項に記載のO
リング装着構造において、 互いに向かい合っている側壁のそれぞれに形成されてい
る前記突起部は、一方の突起部に対して他方の突起部が
対称な形状である、 ことを特徴とするOリング装着構造。 - 【請求項4】請求項1から3のいずれか一項に記載のO
リング装着構造において、 溝が伸びている方向の一箇所には、前記突起部が形成さ
れておらず、該溝が伸びている方向の残りの部分に、該
突起部が形成されている、 ことを特徴とするOリング装着構造。 - 【請求項5】Oリング溝を加工する加工工具において、 ストレート捩れ刃エンドミルの先端から、工具軸方向に
所定距離の位置に、工具軸に近づく向きに凹んだ切欠き
が形成されている、 ことを特徴とする加工工具。 - 【請求項6】請求項5に記載の加工工具において、 前記切欠きの工具先端側辺は、工具軸に近づくに連れて
次第に工具先端から遠ざかる方向に向かっている、 ことを特徴とする加工工具。 - 【請求項7】被加工部材にOリング溝を加工するOリン
グ溝の加工方法において、 請求項5及び6のいずれか一項に記載の加工工具を準備
し、 前記被加工部材の溝加工予定線上の一箇所に、前記加工
工具を押し当てて、目的の溝深さの穴をあけ、その後、
該加工工具を該溝加工予定線に沿って移動させて、Oリ
ング溝を加工する、 ことを特徴とするOリング溝の加工方法。
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JP2009111720A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Fujitsu Ltd | 携帯機器 |
JP2020196053A (ja) * | 2019-05-30 | 2020-12-10 | 東京エレクトロン株式会社 | アリ溝加工方法及び基板処理装置 |
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- 2001-10-02 JP JP2001306583A patent/JP4015833B2/ja not_active Expired - Fee Related
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