JP2006075974A - 歯切り用回転切削工具 - Google Patents

歯切り用回転切削工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2006075974A
JP2006075974A JP2004292079A JP2004292079A JP2006075974A JP 2006075974 A JP2006075974 A JP 2006075974A JP 2004292079 A JP2004292079 A JP 2004292079A JP 2004292079 A JP2004292079 A JP 2004292079A JP 2006075974 A JP2006075974 A JP 2006075974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
slot
cutter blade
blade
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004292079A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4624755B2 (ja
Inventor
Makoto Tada
誠 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EBISUYA KOGU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
EBISUYA KOGU SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EBISUYA KOGU SEISAKUSHO KK filed Critical EBISUYA KOGU SEISAKUSHO KK
Priority to JP2004292079A priority Critical patent/JP4624755B2/ja
Publication of JP2006075974A publication Critical patent/JP2006075974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4624755B2 publication Critical patent/JP4624755B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23FMAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
    • B23F21/00Tools specially adapted for use in machines for manufacturing gear teeth
    • B23F21/12Milling tools
    • B23F21/22Face-mills for longitudinally-curved gear teeth
    • B23F21/223Face-mills for longitudinally-curved gear teeth with inserted cutting elements
    • B23F21/226Face-mills for longitudinally-curved gear teeth with inserted cutting elements in exchangeable arrangement

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

【課題】切削加工時にカッタブレードのスロット内でのずれを防止して切削精度を高めると共に、カッタブレードの再刃付け回数を増加し得る歯切り用回転切削工具を提供する。
【解決手段】回転切削工具は、外周面に複数のスロット12が形成されたカッタ取付治具1と、各スロット内に配置された複数のカッタブレード2と、カッタ取付治具の外周面に装着されたクランプリングとを備える。スロットは、互いに対向する回転方向R前側の第1側壁面12a及び回転方向後側の第2側壁面12bと、両側壁面間の奥側に位置する内壁面12cとを有する。カッタブレードの後面2b及び内側側面2cを、各々スロットの第2側壁面及び内壁面に接触させる。カッタブレードの前面2aにすくい面20を軸方向全長に亘り形成する。すくい面とスロットの第1側壁面との間の隙間28をスロット内壁面に向かうに従って次第に小さくなるようにし、隙間にテーパーシム29を嵌め込む。
【選択図】図5

Description

本発明は、スパイラルベベルギヤやハイポイドベベルギヤなどの歯車を歯切りするための歯切り用回転切削工具に関する。
従来、この種の歯切り用回転切削工具として、例えば特許文献1に開示され、また図18及び図19にも示すように、外周面に複数(図では1つのみ示す。)のスロットaが所定間隔毎に形成されたカッタ取付治具bと、このカッタ取付治具bの各スロットa内にそれぞれ挿入して配置された複数(同じく図では1つのみ示す。)のカッタブレードcと、これらのカッタブレードcを取り囲むようにカット取付治具bの外周面に装着されたクランプリング(図示せず)とを備えてなるものは知られている。上記スロットaは、通常、互いに一定間隔を隔てて平行に対向する回転方向R前側の第1側壁面a1及び回転方向R後側の第2側壁面a2と、この両側壁面a1,a2間の奥側にこれらと直交して位置する内壁面a3とを有している。また、上記カッタブレードcは、断面矩形状の棒状部材からなり、カッタブレードcの一端側はシャンク部c1として断面矩形状のままに残し、カッタブレードcの他端側の前面にすくい面c2を軸方向に所定長さに亘って形成して刃部c3を構成し、この刃部c3の先端に主切れ刃c4及び副切れ刃c5などを形成している。そして、カッタブレードcのシャンク部c1側をスロットa内に挿入してカッタブレードcの内側側面をスロットaの内壁面a3に接触させ、この状態でクランプリング側から延出する締結部材によりカッタブレードcのシャンク部c1をスロットaの内壁面a3に押し付けて固定している。
特公平6−41064号公報
ところで、上記従来の歯切り用回転切削工具では、カッタ取付治具bのスロットa内にカッタブレードcのシャンク部c1側を挿入するために、この両者間(詳しくはスロットaの第1側壁面a1とカッタブレードcの前面との間及びスロットaの第2側壁面a2とカッタブレードcの後面との間の少なくとも一方)に隙間を若干設ける必要がある。このため、歯切り切削加工時に回転切削工具の回転方向に負荷がかかり、カッタブレードcがスロットa内でずれることがあり、それにより切削精度が低下するという問題があった。
また、上記カッタブレードcのシャンク部c1の長さを設定するに当たっては、相反する問題もある。すなわち、歯切り切削加工時でのカッタブレードcの剛性を高めて切削精度を高めるためにはシャンク部c1の長さをスロットaの全長La程度にまで長くすることが望ましいが、シャンク部c1の長さを長くするとその分カッタブレードcの刃部c3の長さが短くなるため、刃部c3の先端を研磨して再刃付けを行うことができる回数が限られるという問題である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、カッタ取付治具のスロット内にカッタブレードを安定した状態に固定することにより、歯切り切削加工時にカッタブレードのスロット内でのずれを防止して切削精度を高めるとともに、カッタブレードの再刃付けを行うことができる回数を増加し得る歯切り用回転切削工具を提供するものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、歯切り用回転切削工具として、外周面に複数のスロットが所定間隔毎に形成されたカッタ取付治具と、このカッタ取付治具の各スロット内にそれぞれ挿入して配置された複数のカッタブレードと、これらのカッタブレードを取り囲むようにカッタ取付治具の外周面に装着されたクランプリングとを備えることを前提とする。そして、上記各スロットを、互いに対向する回転方向前側の第1側壁面及び回転方向後側の第2側壁面と、この両側壁面間の奥側に位置する内壁面とを有する構成にする一方、上記各カッタブレードの後面及び内側側面を、それぞれスロットの第2側壁面及び内壁面に接触するように形成するとともに、各カッタブレードの前面にすくい面を軸方向全長に亘って形成し、このすくい面とスロットの第1側壁面との間の隙間を、スロットの内壁面に向かうに従って次第に小さくなるように設定し、この隙間にテーパーシムを嵌め込む構成にする。
この構成では、カッタ取付治具のスロット内に挿入配置されたカッタブレードは、その後面及び内側側面がそれぞれスロットの回転方向後側の第2側壁面及び内壁面に接触した上、前面側のすくい面とスロットの回転方向前側の第1側壁面との間の隙間にテーパーシムが嵌め込まれてくさび作用によって強固に保持されているため、カッタブレードのスロット内での固定強度ないし剛性を高めることができる。その結果、歯切り切削加工時に回転方向に負荷がかかってもカッタブレードがスロット内でずれることはなく、切削精度を良好に維持することができる。しかも、カッタブレードのすくい面は、カッタブレード前面の軸方向全長に亘って形成されており、スロット内へのカッタブレードの挿入位置をカッタブレードの軸方向に変更し、その変更位置でテーパーシムをカッタブレードのすくい面とスロットの第1側壁面との間の隙間に嵌め込むことにより、カッタブレードのスロット内での固定強度を高く維持しながら、スロット内へのカッタブレードの挿入位置をカッタブレードの軸方向に自在に変更することができるので、カッタブレードの刃部側の先端を研磨して再刃付けを行うことができる回数を増やすことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明と同じく、歯切り用回転切削工具として、外周面に複数のスロットが所定間隔毎に形成されたカッタ取付治具と、このカッタ取付治具の各スロット内にそれぞれ挿入して配置された複数のカッタブレードと、これらのカッタブレードを取り囲むようにカッタ取付治具の外周面に装着されたクランプリングとを備えることを前提とする。そして、上記各スロットを、互いに対向する回転方向前側の第1側壁面及び回転方向後側の第2側壁面と、この両側壁面間の奥側に位置する内壁面とを有する構成にする一方、上記各カッタブレードの前面及び内側側面を、それぞれスロットの第1側壁面及び内壁面に接触するように形成するとともに、各カッタブレードの後面に傾斜面を軸方向全長に亘って形成し、この傾斜面とスロットの第2側壁面との間の隙間を、スロットの内壁面に向かうに従って次第に小さくなるように設定し、この隙間にテーパーシムを嵌め込む構成にする。
この構成では、カッタ取付治具のスロット内に挿入配置されたカッタブレードは、その前面及び内側側面がそれぞれスロットの回転方向前側の第1側壁面及び内壁面に接触した上、後面側の傾斜面とスロットの回転方向後側の第2側壁面との間の隙間にテーパーシムが嵌め込まれてくさび作用によって強固に保持されているため、カッタブレードのスロット内での固定強度ないし剛性を高めることができる。その結果、歯切り切削加工時に回転方向に負荷がかかってもカッタブレードがスロット内でずれることはなく、切削精度を良好に維持することができる。しかも、カッタブレード後面の傾斜面は、カッタブレードの軸方向全長に亘って形成されており、スロット内へのカッタブレードの挿入位置をカッタブレードの軸方向に変更し、その変更位置でテーパーシムをカッタブレードの傾斜面とスロットの第2側壁面との間の隙間に嵌め込むことにより、カッタブレードのスロット内での固定強度を高く維持しながら、スロット内へのカッタブレードの挿入位置をカッタブレードの軸方向に自在に変更することができるので、カッタブレードの刃部側の先端を研磨して再刃付けを行うことができる回数を増やすことができる。また、カッタブレードの前面はそれ自体ですくい面を構成することから、スロットの第1側壁面はその向きを適切に設定する必要があるが、カッタブレードの刃部精度との関係では誤差の累積を防止することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の歯切り用回転切削工具において、上記テーパーシムの好ましい形態を提供する。すなわち、テーパーシムは、隙間に対応した先細り形状のシム本体と、このシム本体の外端からカッタブレードの外側側面寄りに折れ曲がって延びる押え部とを有し、このテーパーシムの押え部に上記クランプリング側から延出する締結部材の先端が当接する構成にする。この構成では、カッタブレードをカッタ取付治具のスロット内で固定するときには、クランプリング側から延出する締結部材の先端がテーパーシムの押え部に当接して、テーパーシムのシム本体がカッタブレードのすくい面とスロットの第1側壁面との間の隙間又はカッタブレードの傾斜面とスロットの第2側壁面との間の隙間に圧入されるため、カッタブレードの固定を容易にかつ確実に行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の歯切り用回転切削工具において、上記クランプリングに、カッタ取付治具の各スロットに対応した部位毎にそれぞれ軸方向に並ぶ2つのねじ孔を設け、この2つのねじ孔にそれぞれ螺合するねじ部を有する2つの締結部材のうち、一方の締結部材の先端を上記テーパーシムの押え部に当接させてテーパーシムを押し付け、他方の締結部材の先端をスロット内のカッタブレードの外側側面に当接させてカッタブレードを押し付ける構成にする。この構成では、カッタ取付治具の各スロットに挿入配置されたカッタブレードは、軸方向の2個所でそれぞれクランプリングのねじ孔を通して延出する締結部材により直接押し付けられ、あるいはテーパーシムを介して押し付けられて固定されているため、カッタブレードのスロット内での固定強度ないし剛性をより高めることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の歯切り用回転切削工具において、より具体的な態様を提供する。すなわち、上記カッタブレードとして内刃と外刃の2種類を用意する一方、上記カッタ取付治具の外周面に内刃カッタブレード用のスロットと外刃カッタブレード用のスロットとを交互に形成する構成にする。この構成では、カッタ取付治具外周面の隣接する2つのスロットにそれぞれ挿入配置された2つ1組のカッタブレード、つまり内刃カッタブレードと外刃カッタブレードとにより被加工材に1つのギヤ溝が切削される。
請求項6に係る発明は、請求項5記載の歯切り用回転切削工具において、上記内刃カッタブレードと外刃カッタブレードとを、互いの断面形状が同一になるように、あるいは一方の断面形状を内側と外側とで反対にすると他方の断面形状と同一になるように形成する構成にする。この構成では、内刃カッタブレードと外刃カッタブレードの断面形状が互いに同一の場合、1種類のカッタブレードの一端部に刃部を形成するに当たり、その刃部の逃げ面などの向きなどを適宜設定することにより、1種類のカッタブレードを内刃カッタブレードと外刃カッタブレードとに兼用することができる。また、内刃カッタブレードと外刃カッタブレードとが、一方の断面形状を内側と外側とで反対にすると他方の断面形状と同一になっている場合、1種類のカッタブレードを軸方向に反対にし、その一端部に刃部を形成することにより、同じく1種類のカッタブレードを内刃カッタブレードと外刃カッタブレードとに兼用することができる。
以上のように、本発明の歯切り用回転切削工具によれば、テーパーシムを用いることによってカッタブレードのスロット内での固定強度ないし剛性を高めることができるので、歯切り切削加工時にカッタブレードのスロット内でのずれを防止して切削精度を高めることができる。しかも、スロット内へのカッタブレードの挿入位置をカッタブレードの軸方向に自在に変更することができるので、カッタブレードの再刃付けの回数を増やすことができ、実用性に優れた効果を有するものである。
特に、請求項3に係る発明では、カッタブレードをカッタ取付治具のスロット内で固定するときには、クランプリング側から延出する締結部材の先端がテーパーシムの押え部に当接して、テーパーシムのシム本体がカッタブレードのすくい面とスロットの第1側壁面との間の隙間又はカッタブレードの傾斜面とスロットの第2側壁面との間の隙間に圧入されるため、カッタブレードの固定を容易にかつ確実に行うことができ、作業の迅速化に寄与することができるという効果を併有する。
また、請求項4に係る発明では、カッタブレードのスロット内での剛性をより高めることができるので、切削精度の向上をより図ることができる。
さらに、請求項6に係る発明では、1種類のカッタブレードを内刃カッタブレードと外刃カッタブレードとに兼用することができるので、部品管理の容易化及びコストの低廉化などをも図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1ないし図3は本発明の第1の実施形態に係る歯切り用回転切削工具Aを示し、この回転切削工具Aは、カッタヘッドとも称されるカッタ取付治具1と、このカッタ取付治具1の外周部に円周方向に所定間隔毎に設けられた複数のカッタブレード2,3と、これらのカッタブレード2,3を取り囲むようにカッタ取付治具1の外周面に装着されたクランプリング4とを備えてなる。尚、図2及び図3では、図面作成上の理由から複数のカッタブレード2,3の大部分を省略している。
上記カッタ取付治具1は、中心に取付穴としてのボア11を有する円盤状のもので、その外周面は、前面側が後面側よりも大きい段付き状に形成されており、この前面側の外周面上にクランプリング4が装着されている。また、カッタ取付治具1の外周面には前面と後面との間に亘って軸方向に延びる複数(本実施形態では偶数)のスロット12,13が円周方向に所定間隔毎に形成されており、上記各カッタブレード2,3は、いずれもこのスロット12,13内に挿入して配置されている。ここで、カッタブレード2,3としては、内刃と外刃の2種類つまり内刃カッタブレード2と外刃カッタブレード3とが用いられており、これに対応して、上記スロット12,13も、内刃カッタブレード用のスロット12と外刃カッタブレード用のスロット13とがカッタ取付治具1の外周面に交互に形成されている。
上記内刃カッタブレード2は、図4に示すように、断面矩形状の棒状素材(高速度工具鋼、超硬合金、サーメット又はセラミックなど)からなり、その前面2aには、内側側面2c寄りの部位から外側側面2dに向かって傾斜するすくい面20が軸方向全長に亘って形成されているとともに、一端部には山形に切削してなる刃部21が形成されている。この刃部21は、すくい面20と刃先逃げ面22とで構成する刃先切れ刃23と、すくい面20と主逃げ面24とで構成する主切れ刃25と、すくい面20と副逃げ面26とで構成する副切れ刃27とを有している。
上記内刃カッタブレード用のスロット12は、図5に拡大詳示するように、互いに一定距離を隔てて平行に対向する回転方向R前側の第1側壁面12a及び回転方向R後側の第2側壁面12bと、この両側壁面12a,12b間の奥側にこれらと直交して位置する内壁面12cとを有している。そして、このスロット12の第2側壁面12b及び内壁面12cにそれぞれ内刃カッタブレード2の後面2b及び内側側面2cが接触(面接触)した状態で内刃カッタブレード2がスロット12内に配置されている。この内刃カッタブレード2のすくい面20とスロット12の第1側壁面12aとの間の隙間28は、スロット12の内壁面12cに向かうに従って次第に小さくなるように設定されており、この隙間28にはテーパーシム29が嵌め込まれている。このテーパーシム29は、図6にも示すように、隙間28に対応した先細り形状の、つまり先端に向かうに従って厚みが次第に小さくなるシム本体29aと、このシム本体29aの基端である外端から内刃カッタブレード2の外側側面2d寄りに略直角に折れ曲がって延びる押え部29bとを有してなる。
一方、上記外刃カッタブレード3は、図7に示すように、内刃カッタブレード2の場合と同じく断面矩形状の棒状素材からなり、その前面3aには、内刃カッタブレード2の場合とは逆に外側側面3d寄りの部位から内側側面3cに向かって傾斜するすくい面30が軸方向全長に亘って形成されている。よって、内刃カッタブレード2と外刃カッタブレード3とは、一方の断面形状を内側と外側とで反対にすると他方の断面形状と同一になるように形成されている。この外刃カッタブレ−ド3の一端部には山形に切削してなる刃部31が形成されており、この刃部31は、すくい面30と刃先逃げ面32とで構成する刃先切れ刃33と、すくい面30と主逃げ面34とで構成する主切れ刃35と、すくい面30と副逃げ面36とで構成する副切れ刃37とを有している。
上記外刃カッタブレード用のスロット13は、図8に拡大詳示するように、互いに対向する回転方向R前側の第1側壁面13a及び回転方向R後側の第2側壁面13bと、この両側壁面13a,13b間の奥側に位置する内壁面13cとを有している。第1側壁面13aは、第2側壁面13bと一定距離を隔てて平行に対向する開口側側壁面13dと、この開口側側壁面13の奥側で内壁面13cに向かうに従って第2側壁面3bとの間隔距離が次第に小さくなる奥側側壁面13eとからなり、内壁面13cは、第2側壁面13bと直交する一方、第1側壁面13aの奥側側壁面13eと鈍角で交差するようになっている。そして、このスロット13の第2側壁面13b及び内壁面13cにそれぞれ外刃カッタブレード3の後面3b及び内側側面3cが接触(面接触)した状態で外刃カッタブレード3がスロット13内に配置されている。この外刃カッタブレード3のすくい面30とスロット13の第1側壁面13aの奥側側壁面13eとの間の隙間38は、スロット13の内壁面13cに向かうに従って次第に小さくなるように設定されており、この隙間38にはテーパーシム39が嵌め込まれている。このテーパーシム39は、図9にも示すように、隙間38に対応した先細り形状の、つまり先端に向かうに従って厚みが次第に小さくなるシム本体39aと、このシム本体39aの基端である外端から外刃カッタブレード3の外側側面3d寄りに略直角に折れ曲がって延びる押え部39bとを有してなる。
さらに、上記クランプリング4には、カッタ取付治具1の各スロット12,13に対応した部位毎にそれぞれ軸方向に並ぶ前後2つのねじ孔41,42が設けられ、各ねじ孔41,42にはそれぞれ外周面にねじ部を有する締結部材としての締結ねじ43が螺合されている。前側のねじ孔41に螺合する締結ねじ43の先端は、クランプリング4側からスロット12,13内に延出して上記テーパーシム29,39の押え部29b,39bに当接し、このテーパーシム29,39を介してカッタブレード2,3をスロット12,13の内壁面12c,13c側に押し付けるようになっている一方、後側のねじ孔42に螺合する締結ねじ43の先端は、クランプリング4側からスロット12,13内に延出してカッタブレード2,3の外側側面2d,3dに当接し、このカッタブレード2,3をスロット12,13の内壁面12c,13c側に押し付けるようになっている。ここで、テーパーシム29,39の軸方向長さは、クランプリング4の軸方向長さよりも小さく設定されており、後側のねじ孔42に螺合する締結ねじ43の先端は、テーパーシム29,39の端面外側(図2及び図3で下方)を通ってカッタブレード2,3に当接している。
従って、上記歯切り用回転切削工具Aにおいては、カッタ取付治具1の各スロット12,13内に挿入配置されたカッタブレード2,3は、その後面2b,3b及び内側側面2c,3cがそれぞれスロット12,13の回転方向R後側の第2側壁面12b,13b及び内壁面12c,13cに接触した上、前面2a,3a側のすくい面20,30とスロット12,13の回転方向前側の第1側壁面12a,13aとの間の隙間28,38にテーパーシム29,39が嵌め込まれてくさび作用によって強固に保持されているため、各カッタブレード2,3のスロット12,13内での固定強度ないし剛性を高めることができる。その結果、歯切り切削加工時に回転方向に負荷がかかっても各カッタブレード2,3がスロット12,13内でずれることはなく、切削精度を良好に維持することができる。
しかも、上記各カッタブレード2,3のすくい面20,30は、カッタブレード前面2a,3aの軸方向全長に亘って形成されており、スロット12,13内へのカッタブレード2,3の挿入位置をカッタブレード2,3の軸方向に変更し、その変更位置でテーパーシム29,39をカッタブレード2,3のすくい面20,30とスロット12,13の第1側壁面12a,13aとの間の隙間28,38に嵌め込むことにより、カッタブレード2,3のスロット12,13内での固定強度を高く維持しながら、スロット12,13内へのカッタブレード2,3の挿入位置をカッタブレード2,3の軸方向に自在に変更することができるので、カッタブレード2,3の刃部21,31を研磨して再刃付けを行うことができる回数を従来のものよりも増やすことができ、実用性に優れた効果を有する。
また、上記カッタブレード2,3は、内刃カッタブレード2と外刃カッタブレード3とで1組をなし、この1組のカッタブレード2,3で被加工材に1つのギヤ溝を切削するものであるが、この内刃カッタブレード2と外刃カッタブレード3とは、一方の断面形状を内側と外側とで反対にすると他方の断面形状と同一になるように形成されているため、カッタブレード2,3の製造工程では断面矩形状の棒状素材の前面にすくい面20,30を切削したもののみを用意し、この棒状素材の一端部に刃部21,31を形成することで内刃カッタブレード2と外刃カッタブレード3の両方を製造することができ、その結果、部品管理の容易化及びコストの低廉化などをも図ることができる。
さらに、上記各カッタブレード2,3は、クランプリング4の前側のねじ孔41を通してスロット12,13内に延出する締結ねじ43によりテーパーシム29,39を介してスロット12,13の内壁面12c,13c側に押し付けられるとともに、クランプリング4の後側のねじ孔42を通してスロット12,13内に延出する締結ねじ43により直接スロット12,13の内壁面12c,13c側に押し付けられているため、各カッタブレード2,3のスロット12,13内での固定強度をより高めることができ、切削精度の向上をより図ることができる。
加えて、上記各テーパーシム29,39は、シム本体29a,39aの外端からカッタブレード2,3の外側側面2d,3d寄りに折れ曲がって延びる押え部29b,39bを有し、この押え部29b,39bにクランプリング4側から延出する締結ねじ43の先端が当接するようになっているため、このテーパーシム29,39を用いたカッタブレード2,3の固定作業を容易にかつ確実に行うことができ、作業の迅速化に寄与することができる。
(第2の実施形態)
図10及び図11は本発明の第2の実施形態に係る歯切り用回転切削工具Bを示し、この回転切削工具Bは、第1の実施形態に係る歯切り用回転切削工具Aの場合と同じく、カッタ取付治具51と、このカッタ取付治具51の外周部に円周方向に所定間隔毎に設けられた複数のカッタブレード52,53と、これらのカッタブレード52,53を取り囲むようにカッタ取付治具51の外周面に装着されたクランプリング54とを備えてなる。尚、図11では、図面作成上の理由から複数のカッタブレード52,53の大部分を省略している。
上記カッタ取付治具51は、中心に取付穴としてのボア61を有する円盤状のもので、その外周面は、前面側が後面側よりも若干小さい段付き状に形成されており、この前面側の外周面上にクランプリング54が装着されている。また、カッタ取付治具51の外周面には前面と後面との間に亘って軸方向に延びる複数(本実施形態では偶数)のスロット62,63が円周方向に所定間隔毎に形成されており、上記各カッタブレード52,53は、いずれもこのスロット62,63内に挿入して配置されている。カッタブレード52,53としては、第1の実施形態の場合と同じく、内刃カッタブレード52と外刃カッタブレード53の2種類が用いられており、これに対応して、スロット62,63も、内刃カッタブレード用のスロット62と外刃カッタブレード用のスロット63とがカッタ取付治具1の外周面に交互に形成されている。
上記内刃カッタブレード52は、図12に示すように、断面矩形状の棒状素材(高速度工具鋼、超硬合金、サーメット又はセラミックなど)からなり、その後面52bには、内側側面52c寄りの部位から外側側面52dに向かって傾斜する傾斜面70が軸方向全長に亘って形成されているとともに、一端部には山形に切削してなる刃部71が形成されている。この刃部71は、前面52aをすくい面にするように刃先逃げ面72の向きが後方に向かって外側側面52d寄りに捩れた状態に形成されていて、このすくい面としての前面52aと刃先逃げ面72とで構成する刃先切れ刃73と、前面52aと主逃げ面74とで構成する主切れ刃75と、前面52aと副逃げ面76とで構成する副切れ刃77とを有している。
上記内刃カッタブレード用のスロット62は、図13に拡大詳示するように、互いに一定距離を隔てて平行に対向する回転方向R前側の第1側壁面62a及び回転方向R後側の第2側壁面62bと、この両側壁面62a,62b間の奥側にこれらと直交して位置する内壁面62cとを有している。そして、このスロット62の第1側壁面62a及び内壁面62cにそれぞれ内刃カッタブレード52の前面52a及び内側側面52cが接触(面接触)した状態で内刃カッタブレード52がスロット62内に配置されている。この内刃カッタブレード52の傾斜面70とスロット62の第2側壁面62bとの間の隙間78は、スロット62の内壁面62cに向かうに従って次第に小さくなるように設定されており、この隙間78にはテーパーシム79が嵌め込まれている。このテーパーシム79は、図14にも示すように、隙間78に対応した先細り形状のシム本体79aと、このシム本体79aの外端から内刃カッタブレード52の外側側面52d寄りに略直角に折れ曲がって延びる押え部79bとを有してなる。
一方、上記外刃カッタブレード53は、図15に示すように、内刃カッタブレード52の場合と同じく断面矩形状の棒状素材からなり、その後面53bには、内刃カッタブレード52の場合とは同じく内側側面53c寄りの部位から外側側面53dに向かって傾斜する傾斜面80が軸方向全長に亘って形成されている。よって、内刃カッタブレード52と外刃カッタブレード53とは、互いの断面形状が同一になるように形成されている。この外刃カッタブレ−ド53の一端部には山形に切削してなる刃部81が形成され、この刃部81は、前面53aをすくい面にするように、内刃カッタブレード52の場合とは逆に刃先逃げ面82の向きが後方に向かって内側側面53c寄りに捩れた状態に形成されていて、すくい面としての前面53aと刃先逃げ面82とで構成する刃先切れ刃83と、前面53aと主逃げ面84とで構成する主切れ刃85と、前面53aと副逃げ面86とで構成する副切れ刃87とを有している。
上記外刃カッタブレード用のスロット63は、図16に拡大詳示するように、互いに一定距離を隔てて平行に対向する回転方向R前側の第1側壁面63a及び回転方向R後側の第2側壁面63bと、この両側壁面63a,63b間の奥側にこれらと直交して位置する内壁面63cとを有している。内刃カッタブレード用スロット62がカッタ取付治具51の半径方向と近い方向に延びているのに対し、外刃カッタブレード用スロット63は、カッタ取付治具51の半径方向から回転方向R後側に向かう接線方向に近づく方向に延びている。そして、この外刃カッタブレード用スロット63の第1側壁面63a及び内壁面63cにそれぞれ外刃カッタブレード53の前面53a及び内側側面53cが接触(面接触)した状態で外刃カッタブレード53がスロット63内に配置されている。この外刃カッタブレード53の傾斜面80とスロット63の第2側壁面63bとの間の隙間88は、スロット63の内壁面63cに向かうに従って次第に小さくなるように設定されており、この隙間88にはテーパーシム89が嵌め込まれている。このテーパーシム89は、図17にも示すように、隙間88に対応した先細り形状のシム本体89aと、このシム本体89aの外端から外刃カッタブレード3の外側側面3d寄りに略直角に折れ曲がって延びる押え部89bとを有してなる。本実施形態では、内刃カッタブレード用のテーパーシム79と外刃カッタブレード用のテーパーシム89とは同一の形状・寸法に設定されている。
さらに、上記クランプリング54には、カッタ取付治具51の各スロット62,63に対応した部位毎にそれぞれ軸方向に並ぶ前後2つのねじ孔91,92が設けられ、各ねじ孔91,92にはそれぞれ外周面にねじ部を有する締結部材としての締結ねじ93が螺合されている。前側のねじ孔91に螺合する締結ねじ93の先端は、クランプリング54側からスロット62,63内に延出して上記テーパーシム79,89の押え部79b,89bに当接し、このテーパーシム79,89を介してカッタブレード52,53をスロット62,63の内壁面62c,63c側に押し付けるようになっている一方、後側のねじ孔92に螺合する締結ねじ93の先端は、クランプリング54側からスロット62,63内に延出してカッタブレード52,53の外側側面52d,53dに当接し、このカッタブレード52,53をスロット62,63の内壁面62c,63c側に押し付けるようになっている。
従って、上記歯切り用回転切削工具Bにおいては、カッタ取付治具51の各スロット62,63内に挿入配置されたカッタブレード52,53は、その前面52a,53a及び内側側面52c,53cがそれぞれスロット62,63の回転方向R前側の第1側壁面62a,63a及び内壁面62c,63cに接触した上、後面52a,53a側の傾斜面70,80とスロット62,63の回転方向R後側の第2側壁面62b,63bとの間の隙間78,88にテーパーシム79,89が嵌め込まれてくさび作用によって強固に保持されているため、各カッタブレード52,53のスロット62,63内での固定強度ないし剛性を高めることができる。その結果、歯切り切削加工時に回転方向に負荷がかかっても各カッタブレード52,53がスロット62,63内でずれることはなく、切削精度を良好に維持することができる。
しかも、上記各カッタブレード52,53は、スロット62,63内への挿入位置をカッタブレード52,53の軸方向に変更し、その変更位置でテーパーシム79,89をカッタブレード52,53の傾斜面70,80とスロット62,63の第2側壁面62b,63bとの間の隙間78,88に嵌め込むことにより、カッタブレード52,53のスロット62,63内での固定強度を高く維持しながら、スロット62,63内へのカッタブレード52,53の挿入位置をカッタブレード52,53の軸方向に自在に変更することができるので、カッタブレード52,53の刃部71,81を研磨して再刃付けを行うことができる回数を従来のものよりも増やすことができ、実用性に優れた効果を有する。
また、上記各カッタブレード52,53は、その前面52a,53a自体がすくい面を構成するものであることから、カッタ取付治具51にスロット62,63を形成するに当たってはその向きなどを適切に設定する必要があるが、第1の実施形態の如くカッタブレード2,3の前面にすくい面20,30を形成する場合に比べてこのすくい面20,30の誤差がカッタブレード52,53の刃部71,81の精度に累積されるのを防止できるので、その分精度を高めることができる。
さらに、上記カッタブレード52,53は、内刃カッタブレード52と外刃カッタブレード53とで1組をなし、この1組のカッタブレード52,53で被加工材に1つのギヤ溝を切削するものであるが、この内刃カッタブレード52と外刃カッタブレード53とは、互いの断面形状が同一になるように形成されているため、カッタブレード52,53の製造工程では断面矩形状の棒状素材の後面52b,53bに傾斜面70,80を切削したもののみを用意し、この棒状素材の一端部に刃部71,81を形成することで内刃カッタブレード52と外刃カッタブレード53の両方を製造することができ、その結果、部品管理の容易化及びコストの低廉化などをも図ることができる。
加えて、上記各テーパーシム79,89は、シム本体79a,89aの外端からカッタブレード52,53の外側側面52d,53d寄りに折れ曲がって延びる押え部79b,89bを有し、この押え部79b,89bにクランプリング54側から延出する締結ねじ93の先端が当接するようになっているため、このテーパーシム79,89を用いたカッタブレード52,53の固定作業を容易にかつ確実に行うことができ、作業の迅速化に寄与することができる。特に、本実施形態の場合、内刃カッタブレード52用のテーパーシム79と外刃カッタブレード53用のテーパーシム89とは、同一の形状・寸法に形成されているため、部品管理の容易化、コストの低廉化及び作業の迅速化などをより図ることができる。
尚、本発明は上記第1及び第2の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。例えば上記各実施形態では、各カッタブレード2,3(又は52,53)をカッタ取付治具1(又は51)のスロット12,13(又は62,63)内に固定するに当たり、クランプリング4(又は54)に軸方向に並ぶ前後2つのねじ孔41,42(又は91,92)を設けたが、本発明は、クランプリング4(又は54)に各スロット12,13(又は62,63)に対応して1つのねじ孔41(又は91)を設け、このねじ孔を通してスロット12,13(又は62,63)内に延出する締結ねじ43(又は93)によりテーパーシム29,39(又は79,89)を介してスロット12,13(又は62,63)の内壁面側に押し付けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、クランプリング側から延出する締結ねじ43(又は93)からの押し付け力をテーパーシム29,39(又は79,89)に直接伝えるために、テーパーシム29,39(又は79,89)を、シム本体29a,39a(又は79a,89a)と、このシム本体の外端からカッタブレード2,3(又は52,53)の外側側面寄りに折れ曲がって延びる押え部29b,39b(又は79b,89b)とを有する構成にしたが、本発明は、場合によっては、締結部材とテーパーシムとの間に押し付け力を伝達するための部材を介在するように構成してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る歯切り用回転切削工具の一部を切開した正面図である。 同回転切削工具の中心線より左側半分を切開した側面図である。 同回転切削工具の部分斜視図である。 内刃カッタブレードを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図である。 カッタ取付治具のスロット内での内刃カッタブレードの取付状態を示す拡大正面図である。 内刃カッタブレードとテーパーシムとの位置関係を示す斜視図である。 外刃カッタブレードを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図である。 カッタ取付治具のスロット内での外刃カッタブレードの取付状態を示す拡大正面図である。 外刃カッタブレードとテーパーシムとの位置関係を示す斜視図である。 第2の実施形態を示す図1相当図である。 同じく図2相当図である。 同じく図4相当図である。 同じく図5相当図である。 同じく図6相当図である。 同じく図7相当図である。 同じく図8相当図である。 同じく図9相当図である。 従来のカッタ取付治具のスロット内でのカッタブレードの取付状態を示す拡大正面図である。 同じく斜視図である。
符号の説明
A,B 歯切り用回転切削工具
1,51 カッタ取付治具
2,52 内刃カッタブレード
3,53 外刃カッタブレード
2a,3a,52a,53a 前面
2b,3b,52b,53b 後面
2c,3c,52c,53c 内側側面
2d,3d,52d,53d 外側側面
4,54 クランプリング
12,13,62,63 スロット
12a,13a,62a,63a 第1側壁面
12b,13b,62b,63b 第2側壁面
12c,13c,62c,63c 内壁面
20,30 すくい面
28,38,78,88 隙間
29,39、79,89 テーパーシム
29a,39a,79a,89a シム本体
29b,39b,79b,89b 押え部
41,42,91,92 ねじ孔
43,93 締結ねじ(締結部材)
70,80 傾斜面

Claims (6)

  1. 外周面に複数のスロットが所定間隔毎に形成されたカッタ取付治具と、このカッタ取付治具の各スロット内にそれぞれ挿入して配置された複数のカッタブレードと、これらのカッタブレードを取り囲むようにカッタ取付治具の外周面に装着されたクランプリングとを備えた歯切り用回転切削工具において、
    上記各スロットは、互いに対向する回転方向前側の第1側壁面及び回転方向後側の第2側壁面と、この両側壁面間の奥側に位置する内壁面とを有しており、
    上記各カッタブレードの後面及び内側側面は、それぞれスロットの第2側壁面及び内壁面に接触するように形成されているとともに、各カッタブレードの前面にはすくい面が軸方向全長に亘って形成され、このすくい面とスロットの第1側壁面との間の隙間は、スロットの内壁面に向かうに従って次第に小さくなるように設定されており、この隙間にはテーパーシムが嵌め込まれていることを特徴とする歯切り用回転切削工具。
  2. 外周面に複数のスロットが所定間隔毎に形成されたカッタ取付治具と、このカッタ取付治具の各スロット内にそれぞれ挿入して配置された複数のカッタブレードと、これらのカッタブレードを取り囲むようにカッタ取付治具の外周面に装着されたクランプリングとを備えた歯切り用回転切削工具において、
    上記各スロットは、互いに対向する回転方向前側の第1側壁面及び回転方向後側の第2側壁面と、この両側壁面間の奥側に位置する内壁面とを有しており、
    上記各カッタブレードの前面及び内側側面は、それぞれスロットの第1側壁面及び内壁面に接触するように形成されているとともに、各カッタブレードの後面には傾斜面が軸方向全長に亘って形成され、この傾斜面とスロットの第2側壁面との間の隙間は、スロットの内壁面に向かうに従って次第に小さくなるように設定されており、この隙間にはテーパーシムが嵌め込まれていることを特徴とする歯切り用回転切削工具。
  3. 上記テーパーシムは、隙間に対応した先細り形状のシム本体と、このシム本体の外端からカッタブレードの外側側面寄りに折れ曲がって延びる押え部とを有し、このテーパーシムの押え部に上記クランプリング側から延出する締結部材の先端が当接するようになっている請求項1又は2記載の歯切り用回転切削工具。
  4. 上記クランプリングには、カッタ取付治具の各スロットに対応した部位毎にそれぞれ軸方向に並ぶ2つのねじ孔が設けられており、この2つのねじ孔にそれぞれ螺合するねじ部を有する2つの締結部材のうち、一方の締結部材の先端は上記テーパーシムの押え部に当接してテーパーシムを押し付け、他方の締結部材の先端はスロット内のカッタブレードの外側側面に当接してカッタブレードを押し付けるようになっている請求項3記載の歯切り用回転切削工具。
  5. 上記カッタブレードは内刃と外刃の2種類があり、上記カッタ取付治具の外周面には内刃カッタブレード用のスロットと外刃カッタブレード用のスロットとが交互に形成されている請求項1〜4のいずれか一つに記載の歯切り用回転切削工具。
  6. 上記内刃カッタブレードと外刃カッタブレードとは、互いの断面形状が同一になるように、あるいは一方の断面形状を内側と外側とで反対にすると他方の断面形状と同一になるように形成されている請求項5記載の歯切り用回転切削工具。
JP2004292079A 2004-08-10 2004-10-05 歯切り用回転切削工具 Expired - Fee Related JP4624755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004292079A JP4624755B2 (ja) 2004-08-10 2004-10-05 歯切り用回転切削工具

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004232975 2004-08-10
JP2004292079A JP4624755B2 (ja) 2004-08-10 2004-10-05 歯切り用回転切削工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006075974A true JP2006075974A (ja) 2006-03-23
JP4624755B2 JP4624755B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=36155855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004292079A Expired - Fee Related JP4624755B2 (ja) 2004-08-10 2004-10-05 歯切り用回転切削工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4624755B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229808A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Isuzu Motors Ltd 締結・固定構造
JP2009178792A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Ebisuya Kogu Seisakusho:Kk 歯切り用回転切削工具
JP2010526674A (ja) * 2007-05-10 2010-08-05 ザ グリーソン ワークス 切り屑流れを改良するための工具
WO2014176397A3 (en) * 2013-04-25 2015-02-26 The Gleason Works Cutter with positive seated stick blades for bevel gear cutting
JP2016504205A (ja) * 2012-12-14 2016-02-12 ザ グリーソン ワークス 矩形または長方形のスティックブレードの径方向調整能力を持つ歯切工具
WO2024026278A1 (en) * 2022-07-29 2024-02-01 The Gleason Works Bevel gear cutting tool having four-sided, non-rectangular cutter head slots and cutting blades

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49121290A (ja) * 1973-03-27 1974-11-20
JPS5387991U (ja) * 1976-11-15 1978-07-19
JPS5550744U (ja) * 1978-09-27 1980-04-03
JPS57193328U (ja) * 1981-05-30 1982-12-08
JPS58149130A (ja) * 1982-01-12 1983-09-05 ウエルクツオイクマシイネンフアブリ−ク・エ−リコン−ビユ−レ・アクチエンゲゼルシヤフト 歯切り盤用カッタヘッド
JP2001353622A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Toyota Motor Corp 曲がり歯傘歯車用カッタ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49121290A (ja) * 1973-03-27 1974-11-20
JPS5387991U (ja) * 1976-11-15 1978-07-19
JPS5550744U (ja) * 1978-09-27 1980-04-03
JPS57193328U (ja) * 1981-05-30 1982-12-08
JPS58149130A (ja) * 1982-01-12 1983-09-05 ウエルクツオイクマシイネンフアブリ−ク・エ−リコン−ビユ−レ・アクチエンゲゼルシヤフト 歯切り盤用カッタヘッド
JP2001353622A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Toyota Motor Corp 曲がり歯傘歯車用カッタ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229808A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Isuzu Motors Ltd 締結・固定構造
JP2010526674A (ja) * 2007-05-10 2010-08-05 ザ グリーソン ワークス 切り屑流れを改良するための工具
JP2009178792A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Ebisuya Kogu Seisakusho:Kk 歯切り用回転切削工具
JP2016504205A (ja) * 2012-12-14 2016-02-12 ザ グリーソン ワークス 矩形または長方形のスティックブレードの径方向調整能力を持つ歯切工具
WO2014176397A3 (en) * 2013-04-25 2015-02-26 The Gleason Works Cutter with positive seated stick blades for bevel gear cutting
US9868168B2 (en) 2013-04-25 2018-01-16 The Gleason Works Cutter with positive seated stick blades for bevel gear cutting
WO2024026278A1 (en) * 2022-07-29 2024-02-01 The Gleason Works Bevel gear cutting tool having four-sided, non-rectangular cutter head slots and cutting blades

Also Published As

Publication number Publication date
JP4624755B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100509132B1 (ko) 절삭 공구 조립체와 이를 위한 절삭 삽입체
JP3775321B2 (ja) スローアウェイチップおよびスローアウェイ式切削工具
KR100796547B1 (ko) 칩 제거 기계가공용 절삭 인서트를 구비한 회전식 절삭공구
JP5297422B2 (ja) 切削インサート及び切削工具、並びにそれを用いた被削材の切削方法
JPS58223513A (ja) フライス
CN104203464B (zh) 左偏刀和右偏刀切削刀具
JP4860882B2 (ja) フライス工具
JP4624755B2 (ja) 歯切り用回転切削工具
JP4456852B2 (ja) スローアウェイ式ドリル
JP2004268165A (ja) 深穴加工用ドリル
WO2014034056A1 (ja) 切削インサート並びにそれを用いた切削工具
KR102036975B1 (ko) 리머
JP4449895B2 (ja) スローアウェイチップおよびスローアウェイ式切削工具
JP2021504153A (ja) スリッティングカッターおよびそれと組み合わされるツールキー
JP4971649B2 (ja) 切削工具
JP6014427B2 (ja) 切削インサート並びにそれを用いた切削工具
JPH10291116A (ja) スローアウェイ式転削工具
JP4624739B2 (ja) 歯切り用回転切削工具
JP5110400B2 (ja) 刃先交換式切削工具
JP6937987B1 (ja) 切削インサート
JP6609925B2 (ja) ホブ
JP2015037814A (ja) 歯切り用回転切削工具
JP2508524B2 (ja) ドリル
JP2010274342A (ja) 切削工具
JPH084964Y2 (ja) エンドミル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees