JP2003113865A - 電磁クラッチ用クラッチ板 - Google Patents

電磁クラッチ用クラッチ板

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JP2003113865A
JP2003113865A JP2001311299A JP2001311299A JP2003113865A JP 2003113865 A JP2003113865 A JP 2003113865A JP 2001311299 A JP2001311299 A JP 2001311299A JP 2001311299 A JP2001311299 A JP 2001311299A JP 2003113865 A JP2003113865 A JP 2003113865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貫通孔に介在するブリッジ部分に必要な強度
を確保しつつ、ブリッジ部分の対向面の面積を減少し、
もって磁力線が逃げる量を低減して電磁ソレノイドによ
る吸引力の向上を図るようにした電磁クラッチ用クラッ
チ板を提供する。 【解決手段】 クラッチ板10の内周部分および外周部
分に設けられる磁路形成部12,13間に位置して、ブ
リッジ部分20を介在しつつ周方向に貫通孔21を形成
する。ブリッジ部分20の形状を、所定の断面積を確保
しつつ、対向面20aの周方向に沿う長さL1を、ブリ
ッジ部分20の周方向長さLより短く形成して、対向面
20aの周方向両端部に傾斜面20cを形成することに
より、互いに隣接するクラッチ板のブリッジ部分に設け
られた対向面同士の接触面積を減少して磁力線が逃げる
量を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁クラッチ装
置、とりわけ、クラッチ板には磁束の往路および復路と
なる磁路形成部を相互に分離する貫通孔を形成した電磁
クラッチ用クラッチ板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁クラッチ装置としては、例え
ば特開平10−329562号公報に開示されるものが
ある。この電磁クラッチ装置1は図8に示すように、一
方が駆動側、他方が被動側となるインナーシャフト2と
アウターハウジング3との間に、同軸配置されるメイン
クラッチ機構4とパイロットクラッチ機構5とを備え、
このパイロットクラッチ機構5の締結によって作動する
ボールクラッチ6を介してメインクラッチ機構4を締結
することにより、インナーシャフト2とアウターハウジ
ング3との間でトルク伝達が可能となっている。
【0003】前記パイロットクラッチ機構5は、パイロ
ットクラッチ板群5aと、クラッチローター5bと、電
磁ソレノイド5cと、アーマチャー5dとを備えて構成
され、電磁ソレノイド5cの通電によって発生する電磁
力でアーマチャー5dを吸引することにより、このアー
マチャー5dとクラッチローター5bとの間にパイロッ
トクラッチ板群5aを圧接して、前記パイロットクラッ
チ機構5を締結するようになっている。
【0004】前記パイロットクラッチ板群5aは、前記
ボールクラッチ6を介してインナーシャフト2に回転方
向に係合されるインナークラッチ板5axと、アウター
ハウジング3に回転方向に係合されるアウタークラッチ
板5ayとを、それぞれ交互に複数重ね合わせることに
より構成してある。
【0005】ところで、前記電磁ソレノイド5cで発生
する磁力線は、前記クラッチローター5b、前記パイロ
ットクラッチ板群5aおよび前記アーマチャー5dに亘
って循環する磁路Mを形成するが、クラッチローター5
bには磁路Mの循環経路の中央部に位置して非磁性部位
5eを設けるとともに、パイロットクラッチ板群5aに
は、この非磁性部位5eに対向する位置に貫通孔7を形
成して、循環する磁路Mから磁力線が洩れて電磁ソレノ
イド5cによる磁力低下を防止するようになっている。
【0006】前記パイロットクラッチ板群5aに形成さ
れる貫通孔7としては、図9にインナークラッチ板5a
xに例をとって示すが、この貫通孔7は周方向にブリッ
ジ部分8を介在しつつ複数形成されるようになってい
る。尚、この貫通孔7の構成は、図示を省略したアウタ
ークラッチ板5ayにあっても同様である。このとき、
前記貫通孔7の内周部分および外周部分は、循環する磁
路Mの通り道となる磁路形成部9,9aとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の電磁クラッチ装置1のクラッチ板5ax,5ay
は、内周部分の磁路形成部9と外周部分の磁路形成部9
aとの間に周方向の貫通孔7を形成した場合にも、必然
的にクラッチ板5ax,5ayの内周部分と外周部分と
を連結するために前記ブリッジ部分8が円周上に6カ所
形成され、互いに隣接するクラッチ板の前記ブリッジ部
分8の対向面同士が接触することになる。
【0008】このため、前記ブリッジ部分8の接触する
対向面が逃げ道となって、前記磁路形成部9,9aを循
環する磁力線が相手磁路に逃げてしまうため、電磁ソレ
ノイド5cで発生した磁力が低下してアーマチャー5d
の吸引力が減少し、ひいてはパイロットクラッチ機構5
の締結力が弱められてしまう。
【0009】又、磁力線の逃げ量を低減するために、前
記ブリッジ部8の形成部数を減らすことが考えられるが
クラッチ板の強度低下を招き、耐久性の悪化が懸念され
る。
【0010】そこで、本発明は、貫通孔に介在するブリ
ッジ部分に必要な強度を確保しつつ、ブリッジ部分の総
面積を減少し、もって磁力線が逃げる量を低減して電磁
ソレノイドによる吸引力の向上を図るようにした電磁ク
ラッチ用クラッチ板を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1の発明は、駆動側のクラッチ板および被動
側のクラッチ板を重ね合わせたクラッチ板群と、前記ク
ラッチ板群の一側方に配置した電磁ソレノイドと、前記
クラッチ板群の他側方に配置して前記電磁ソレノイドで
発生する電磁力に吸引されるアーマチャーと、を備え、
前記アーマチャーの吸引により前記クラッチ板群を圧接
して締結する電磁クラッチ装置であって、前記クラッチ
板には、前記電磁ソレノイドで発生した磁路を循環する
磁路形成部間に位置して、内周部分と外周部分とを連結
するブリッジ部分を介在しつつ周方向に貫通孔が形成さ
れるようになった電磁クラッチ用クラッチ板において、
前記ブリッジ部分は、隣接する相手側のクラッチ板に対
向する対向面と、前記貫通孔に面する内壁面とを備えて
おり、前記ブリッジ部分の形状を、所定の断面積を確保
しつつ、前記対向面の周方向に沿う長さを、ブリッジ部
分の周方向長さより短く形成したことを特徴としてい
る。
【0012】この場合、ブリッジ部分は、所定の断面積
によってクラッチ板の内周部分と外周部分とを連結する
に必要な強度を確保しつつ、対向面の周方向に沿う長さ
が、ブリッジ部分の周方向長さより短く形成されること
により、ブリッジ部分の断面形状は、対向面の少なくと
も周方向一端部から内壁面に向かって肉厚が減少する部
分が形成される。
【0013】従って、前記ブリッジ部分は、前記肉厚の
減少部分によって互いに隣接するクラッチ板のブリッジ
部分に設けられた対向面同士の接触面積が減少するた
め、ブリッジ部分を介して磁力線が逃げる量を低減する
ことができる。
【0014】請求項2の発明は、駆動側のクラッチ板お
よび被動側のクラッチ板を重ね合わせたクラッチ板群
と、前記クラッチ板群の一側方に配置した電磁ソレノイ
ドと、前記クラッチ板群の他側方に配置して前記電磁ソ
レノイドで発生する電磁力に吸引されるアーマチャー
と、を備え、前記アーマチャーの吸引により前記クラッ
チ板群を圧接して締結する電磁クラッチ装置であって、
前記クラッチ板には、前記電磁ソレノイドで発生した磁
路を循環する磁路形成部間に位置して、内周部分と外周
部分とを連結するブリッジ部分を介在しつつ周方向に貫
通孔が形成されるようになった電磁クラッチ用クラッチ
板において、前記ブリッジ部分は、隣接するクラッチ板
に対向する対向面と、前記貫通孔に面する内壁面とを備
えており、前記ブリッジ部分の形状を、所定の断面積を
確保しつつ、互いに隣接するクラッチ板のブリッジ部分
の対向面同士が離間するように、該ブリッジ部分の厚み
を前記磁路形成部の厚みよりも小さくしたことを特徴と
している。
【0015】この場合、ブリッジ部分は、所定の断面積
によって必要な強度を確保しつつ、ブリッジ部分の厚み
を磁路形成部の厚みよりも小さくしたことにより、互い
に隣接するクラッチ板間のブリッジ部分の対向面同士の
接触が無くなるため、ブリッジ部分を介して磁力線が逃
げる量を低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0017】(第1実施形態)図1,図2は本発明の電
磁クラッチ用クラッチ板(以下、クラッチ板と称する)
10の第1実施形態を示し、図1はクラッチ板10の正
面図、図2は図1中A−A線に沿った要部拡大断面図
で、必要に応じて図8に示した従来の電磁クラッチ装置
1の構成を参照しつつ説明するものとする。
【0018】図1はこの実施形態のクラッチ板10で、
このクラッチ板10は図8に示した電磁クラッチ装置1
のパイロットクラッチ機構5に用いるインナークラッチ
板を示し、内周部分に形成したスプライン歯11を介し
て駆動側または被動側の一方となるインナーシャフト2
にボールクラッチ6を介して回転方向に係合される。
【0019】尚、この第1実施形態では前記クラッチ板
10をインナークラッチ板に例をとって説明するが、駆
動側または被動側の他方となるアウターハウジング3に
回転方向に係合されるアウタークラッチ板とは、スプラ
イン歯が外周部分に形成される点が異なるのみでその他
は略同様の構成になり、このアウタークラッチ板にあっ
ても本発明を適用するものとする。
【0020】前記クラッチ板10は、図1に示すように
内周部分に磁路形成部12が設けられるとともに、外周
部分に磁路形成部13が設けられ、これら両磁路形成部
分12,13との間の周方向には、クラッチ板10の内
周部分と外周部分とを連結するブリッジ部分20を介在
しつつ複数の貫通孔21が円弧状に形成される。尚、円
弧状に形成された各貫通孔21の端部は、貫通孔21の
内側縁に応力集中が発生しないように半円形として形成
されている。
【0021】ここで、本実施形態の前記ブリッジ部分2
0は、図2の断面図に示すように重ね合わせ方向(クラ
ッチ板10の厚さ方向)に隣接する図外のクラッチ板に
対向する対向面20aと、前記貫通孔21に面する内壁
面20bとを備えている。
【0022】そして、前記対向面20aの周方向(図2
中左右方向)両側部分に、内壁面20bの幅wを狭くす
る傾斜面20cを形成することにより、前記ブリッジ部
分20の形状は、前記対向面20aの周方向に沿う長さ
L1を、ブリッジ部分20の周方向長さLより短く形成
して全体として断面八角形としてある。尚、前記傾斜面
20aは、図1に示す正面視では貫通孔21の半円形端
に沿って円弧状に形成されている。
【0023】勿論、このように傾斜面20cを形成して
ブリッジ部分20の断面積を小さくした場合にも、この
ブリッジ部分20にはクラッチ板10の内周部分(磁路
形成部分12)と外周部分(磁路形成部分13)とを連
結する十分な強度を得るだけの断面積が確保されるよう
になっている。
【0024】以上の構成により本実施形態のクラッチ板
10にあっては、対向面20aの周方向に沿う長さL1
を、ブリッジ部分20の周方向長さLより短く形成し
て、対向面20aの周方向両端部に傾斜面20cを形成
するようになっている。
【0025】従って、前記ブリッジ部分20の断面積
は、クラッチ板10の肉厚をそのまま用いてブリッジ部
分20を形成する場合に比較して、前記傾斜面20cを
形成した部分で肉厚が減少することになる。このため、
傾斜面20cの肉厚が減少する部分によって、互いに隣
接するクラッチ板のブリッジ部分に設けられた対向面同
士の接触面積が減少することになり、ひいては、これら
磁路形成部分12,13を通過する磁力線がブリッジ部
分20を介して逃げる量を低減することができる。
【0026】従って、図8に示した電磁ソレノイド5c
で発生する磁力を高く保つことができため、アーマチャ
ー5dの吸引力を大きくしてパイロットクラッチ機構5
の締結力を高くし、ひいてはメインクラッチ機構4の滑
りを防止できるようになる。
【0027】また、前記ブリッジ部分20に傾斜面20
cを形成したことにより、この傾斜面20cは、クラッ
チ板10の回転によってパイロットクラッチ板群5aに
充満した潤滑油をクラッチ板10の面外方向に押し出す
機能を有する。このため、パイロットクラッチ機構5の
解除時に、その押し出し方向の潤滑油が隣接する相手側
のクラッチ板に作用することになり、クラッチ板同士の
切り離しを確実に行ってクラッチの引きずり現象を防止
することができる。
【0028】ところで、前記ブリッジ部分20はその対
向面の面積が小さく形成されるが、その断面積はクラッ
チ板10の内周部分(磁路形成部分12)と外周部分
(磁路形成部分13)とを連結する十分な強度を確保す
るようになっているので、クラッチ板10,10a同士
の圧接時にも破損することは無い。
【0029】(他の変形例)図3〜図6は前記第1実施
形態で示したブリッジ部分20の変形例をそれぞれ示す
拡大断面図である。
【0030】図3はブリッジ部分20の第1の変形例
で、対向面20aを無くして傾斜面20cを直接に交差
させて、対向面20aに相当する部分に稜線20dを形
成し、全体として2面の内壁面20bと4面の傾斜面2
0cによって断面六角形としてある。
【0031】図4はブリッジ部分20の第2の変形例
で、内壁面20bを無くして傾斜面20cを直接に交差
させて、内壁面20bに相当する部分に稜線20eを形
成し、全体として2面の対向面20aと4面の傾斜面2
0cによって断面六角形としてある。
【0032】図5はブリッジ部分20の第3の変形例
で、対向面20aおよび内壁面20bを無くして、それ
ぞれの面20a,20bに相当する部分に稜線20d,
20eを形成し、全体として4面の傾斜面20cのみに
よって断面四角形としてある。
【0033】図6はブリッジ部分20の第4の変形例
で、傾斜面20cを対向面20aの周方向片側端部のみ
に形成するとともに、その傾斜面20cをクラッチ板1
0の表裏側で対向面20aの異なる端部側に形成するこ
とにより、全体として変形した断面六角形としてある。
尚、この場合、隣接する相手側のクラッチ板10aに対
しては、傾斜面20cが相手側の対向面20aに対応す
るように形成される。
【0034】従って、このような図3〜図6の各変形例
にあっても前記第1実施形態と同様の機能を発揮するこ
とができる。勿論、ブリッジ部分20の形状は、これら
変形例に限ることなく、その他の各種形状を採ることが
できる。
【0035】(第2実施形態)図7は本発明の第2実施
形態を示し、前記実施形態と同一構成部分に同一符号を
付して重複する説明を省略して述べる。
【0036】図7はブリッジ部分20の拡大断面図で、
この第2実施形態のブリッジ部分20にあっても、隣接
するクラッチ板10aに対向する対向面20aと、貫通
孔21に面する内壁面20bとを備えている。
【0037】そして、この第2実施形態のクラッチ板1
0,10aは、ブリッジ部分20の対向面20aが、互
いに隣接するクラッチ板10,10aのブリッジ部分2
0の対向面20a同士が離間するように、ブリッジ部分
20の厚みWを前記磁路形成部12,13の厚みW0よ
りも小さく形成してある。
【0038】尚、この実施形態では磁路形成部12,1
3の厚みW0方向中央部に、前記薄肉化されたブリッジ
部分20が位置して、両側の対向面20aとクラッチ板
10の両面との間に等しい隙間{(W0−W)/2}が
設けられる。
【0039】また、この第2実施形態の前記ブリッジ部
分20は、前記第1実施形態と同様に対向面20aの周
方向両端部に傾斜面20cを形成し、全体として2面の
対向面20aと2面の内壁面20bと4面の傾斜面20
cとによって断面八角形としてある。
【0040】従って、この第2実施形態のクラッチ板1
0にあっては、ブリッジ部分20の厚みWを磁路形成部
12,13の厚みW0よりも小さくしたことにより、ブ
リッジ部対向面20a、20a間の接触面積を無くすこ
とができるため、このブリッジ部分20を介して磁力線
が逃げる量を低減することができ、前記第1実施形態と
同様の機能を発揮することができる。
【0041】ところで、前記第1,第2実施形態では傾
斜面20cを平坦面として形成した場合を開示したが、
この傾斜面20cは特に平坦面として限定されるもので
は無く、例えば膨出方向の湾曲面または陥入方向の湾曲
面として形成することもできる。
【0042】また、本発明の電磁クラッチ用クラッチ板
は前記各実施形態に限ることなく、本発明の主旨を逸脱
しない範囲内で各種実施形態を採用することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、電磁
ソレノイドで発生した磁路を循環する磁路形成部間に形
成した貫通孔に介在したブリッジ部分の形状を、所定の
断面積を確保しつつ、対向面の周方向に沿う長さをブリ
ッジ部分の周方向長さより短く形成して、前記対向面の
少なくとも周方向一端部に肉厚の減少部分を形成するよ
うにしたので、クラッチ板の内周部分と外周部分とを連
結するに必要な強度を確保しつつ、前記肉厚の減少部分
によって互いに隣接するクラッチ板のブリッジ部分に設
けられた対向面同士の接触面積を減少することができ
る。
【0044】従って、前記ブリッジ部分を介して前記磁
路形成部を通過する磁力線の逃げ量を減少することがで
きるため、電磁ソレノイドで発生する磁力を高く保つこ
とができ、ひいてはアーマチャーの吸引力を大きくして
クラッチ板の滑りの防止効果を高めることができる。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、ブリッジ
部分の形状を、所定の断面積を確保しつつ、互いに隣接
するクラッチ板のブリッジ部分の対向面同士が離間する
ように、該ブリッジ部分の厚みを磁路形成部の厚みより
も小さくしたので、ブリッジ部分は所定の断面積によっ
て必要な強度を確保しつつ、互いに隣接するクラッチ板
間のブリッジ部分の対向面同士の接触が無くすことで磁
力線が逃げる量を低減して、電磁ソレノイドで発生する
磁力を高く保つことができるため、クラッチ板の滑りの
防止効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるクラッチ板の正
面図。
【図2】図1中A−A線に沿った要部拡大断面図。
【図3】本発明の第1実施形態におけるブリッジ部の第
1の変形例示す拡大断面図。
【図4】本発明の第1実施形態におけるブリッジ部の第
2の変形例示す拡大断面図。
【図5】本発明の第1実施形態におけるブリッジ部の第
2の変形例示す拡大断面図。
【図6】本発明の第1実施形態におけるブリッジ部の第
2の変形例示す拡大断面図。
【図7】本発明の第2実施形態におけるブリッジ部の拡
大断面図。
【図8】従来の電磁クラッチ装置の断面図。
【図9】従来のクラッチ板の正面図。
【符号の説明】
10,10a クラッチ板 12,13 磁路形成部 20 ブリッジ部分 20a 対向面 20b 内壁面 20c 傾斜面 21 貫通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側のクラッチ板および被動側のクラ
    ッチ板を重ね合わせたクラッチ板群と、前記クラッチ板
    群の一側方に配置した電磁ソレノイドと、前記クラッチ
    板群の他側方に配置して前記電磁ソレノイドで発生する
    電磁力に吸引されるアーマチャーと、を備え、前記アー
    マチャーの吸引により前記クラッチ板群を圧接して締結
    する電磁クラッチ装置であって、前記クラッチ板には、
    前記電磁ソレノイドで発生した磁路を循環する磁路形成
    部間に位置して、内周部分と外周部分とを連結するブリ
    ッジ部分を介在しつつ周方向に貫通孔が形成されるよう
    になった電磁クラッチ用クラッチ板において、 前記ブリッジ部分は、隣接する相手側のクラッチ板に対
    向する対向面と、前記貫通孔に面する内壁面とを備えて
    おり、前記ブリッジ部分の形状を、所定の断面積を確保
    しつつ、前記対向面の周方向に沿う長さを、ブリッジ部
    分の周方向長さより短く形成したことを特徴とする電磁
    クラッチ用クラッチ板。
  2. 【請求項2】 駆動側のクラッチ板および被動側のクラ
    ッチ板を重ね合わせたクラッチ板群と、前記クラッチ板
    群の一側方に配置した電磁ソレノイドと、前記クラッチ
    板群の他側方に配置して前記電磁ソレノイドで発生する
    電磁力に吸引されるアーマチャーと、を備え、前記アー
    マチャーの吸引により前記クラッチ板群を圧接して締結
    する電磁クラッチ装置であって、前記クラッチ板には、
    前記電磁ソレノイドで発生した磁路を循環する磁路形成
    部間に位置して、内周部分と外周部分とを連結するブリ
    ッジ部分を介在しつつ周方向に貫通孔が形成されるよう
    になった電磁クラッチ用クラッチ板において、 前記ブリッジ部分は、隣接するクラッチ板に対向する対
    向面と、前記貫通孔に面する内壁面とを備えており、前
    記ブリッジ部分の形状を、所定の断面積を確保しつつ、
    互いに隣接するクラッチ板のブリッジ部分の対向面同士
    が離間するように、該ブリッジ部分の厚みを前記磁路形
    成部の厚みよりも小さくしたことを特徴とする電磁クラ
    ッチ用クラッチ板。
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