JP2003113568A - 不織布用繊維 - Google Patents

不織布用繊維

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JP2003113568A
JP2003113568A JP2001311820A JP2001311820A JP2003113568A JP 2003113568 A JP2003113568 A JP 2003113568A JP 2001311820 A JP2001311820 A JP 2001311820A JP 2001311820 A JP2001311820 A JP 2001311820A JP 2003113568 A JP2003113568 A JP 2003113568A
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Shinichiro Inatomi
伸一郎 稲富
Hisao Nishinaka
久雄 西中
Yoshihiro Matsui
美弘 松井
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエブ斑が極めて少なく、不織布製造工程であ
るカード工程において、高速対応が可能であり、ウエッ
ブ斑、風綿を軽減することができる不織布用繊維及び不
織布を得ること。 【解決手段】残留捲縮率が5〜20%、捲縮弾性率が4
5%以上の芯鞘構造を有するステープル繊維からなり、
ウエブ強力が0.3〜0.9(g/g)である繊維を用
いて不織布となし壁紙に使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不織布用繊維及び
不織布に関し、特にウエブ斑が極めて少ない不織布用繊
維に関する。また本発明は、不織布製造工程であるカー
ド工程において、高速対応が可能であり、ウエッブ斑、
風綿を軽減することができる不織布用繊維及び不織布に
関する。
【0002】
【従来の技術】ステープル繊維の不織布工程の適応性を
確認するために、従来は捲縮率、捲縮度および摩擦係数
などを取り上げていた。しかし、不織布工程、特にカー
ド工程を通過する時に、繊維に対しかなりの力がかか
り、捲縮が伸びてしまう。従って結果として、カード工
程で風綿が発生したり、ウエッブ斑を起こしたりする問
題が発生していた。特に、高速化がなされている近年で
は特にこの問題が顕著化してきている。このようなカー
ド工程での問題を解決するためには繊維の捲縮率、捲縮
度および摩擦係数などの特性を制御するだけでは十分で
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ウエブ斑の
極めて少ない不織布用繊維を提供すること、および不織
布製造工程、特にカード工程において、高速対応が可能
であり、ウエッブ斑、風綿を少なくすることを可能とす
ることができる不織布用繊維および不織布を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決すべく鋭意検討した結果、カード工程を経て得られ
たウエッブの強力に着目することにより上記問題を改善
することが可能であることが分かった。更にこのウエッ
ブ強力に大きく影響を及ぼすステープル特性として、残
留捲縮率および捲縮弾性率が重要であることが明らかに
なった。
【0005】即ち本発明は、下記の構成からなる。 1.残留捲縮率が5〜20%、捲縮弾性率が45%以上
のステープル繊維からなり、ウエブ強力が0.3〜0.
9(g/g)であることを特徴とする不織布用繊維。 2.ポリエステルステープル繊維が芯鞘構造を有し、鞘
成分の融点あるいは軟化点が芯成分の融点より30℃以
上低く、芯成分/鞘成分の重量比が30/70〜70/
30であることを特徴とする第1に記載の不織布用繊
維。 3.ポリエステルステープル繊維がポリエステル系芯鞘
繊維であり、鞘成分がイソフタル酸を25〜60モル%
共重合されているポリエステル、芯成分がポリエチレン
テレフタレートであることを特徴とする第1又は2に記
載の不織布用繊維。 4.ポリエステルステープル繊維の繊度が1.1〜6.
6dtexであることを特徴とする第1〜3のいずれか
に記載の不織布用繊維。 5.芯成分に顔料が0.1〜5重量%含有されており、
しかも鞘部の顔料の含有量が芯成分の含有量以下である
ことを特徴とする第1〜4のいずれかに記載の不織布用
繊維。 6.第1記載の不織布用繊維を少なくとも一部に用いて
なることを特徴とする不織布。 7.第6記載の不織布を少なくとも一部に用いてなるこ
とを特徴とする壁紙。 以下、本発明を詳述する。
【0006】先ず本発明に係る不織布用繊維のウッブ強
力は0.3〜0.9(g/g)好ましくは0.4〜0.
7(g/g)であることが肝要である。0.9g/gを
超えると、カードでの解繊がスムーズにできず、ひいて
はウエッブ斑が大きくなる。また、0.3g/g未満で
あると、風綿の問題が発生し、特に、高速化したときに
風綿が多発し、ウエッブ斑の問題が発生する。
【0007】ウエッブ強力を0.3〜0.9(g/g)
とするためには、カード工程を通過した後の捲縮形態が
大きなポイントとなる。これは、カード工程を通過する
際、繊維に力がかかり、捲縮伸びると、カードウエッブ
が大幅に低下し、操業性に悪影響を及ぼすからである。
従って、ステープル繊維の残留捲縮率と捲縮弾性率を最
適化させることが肝要である。残留捲縮率は5〜20
%、好ましくは5〜15%、捲縮弾性率が45%以上、
好ましくは50%以上のステープル繊維を用いてカード
工程を通過させることが望ましい。残留捲縮率および捲
縮弾性率がそれぞれ5%未満、45%未満ではウエッブ
強力が低くなり、風綿の発生やウエブ斑の問題を解決す
ることが困難となる。逆に残留捲縮率が20%を超える
とカード工程通過後の捲縮が高くなりすぎ、ウエブ斑の
問題が発生する。
【0008】上記のようなステープル繊維の残留捲縮率
および捲縮弾性率を得るための製造法は、特にクリンパ
ーの条件を慎重に行う必要がある。クリンパーに入る前
のトウの温度を30℃〜50℃、好ましくは35℃〜4
5℃とすることおよび、クリンパーによる捲縮付与後に
トウにかかるテンションを50mg/dtex以下好ま
しくは40mg/dtex以下で乾燥機に投入し、乾燥
させることにより達成できる。この温度に安定化させる
方法としては、直接蒸気を当てる方法、間接的に蒸気を
当てる方法などがある。しかし、直接蒸気を当てた場合
は油剤の脱落の問題があり、間接的に蒸気を当てる方法
が好ましい。クリンパーについては一般的な方法で付与
することができる。30℃以下では十分な耐久性のある
捲縮を付与することが困難であり、50℃以上ではウエ
ッブ強力が高く成りすぎる。また捲縮付与後のテンショ
ンが高くなると、付与した捲縮が低下し、特に、残留捲
縮率、捲縮弾性率の低下を招き好ましくない。
【0009】ポリエステルステープル繊維でバインダー
の役割を果たすためには、芯鞘構造とし、鞘成分の融点
あるいは軟化点が芯成分の融点より30℃以上好ましく
は50℃以上低くした繊維などが用いられる。ここで言
う融点あるいは軟化点とは繊維の状態では測定が困難で
あり、繊維化する前のポリマーの状態で測定することに
より定義される温度である。この温度差が30℃以下で
ある場合は温度バラツキにより高く振れると、芯部のポ
リマーにダメージを与えてしまい不織布物性の低下を招
くおそれがある。
【0010】また、芯成分/鞘成分の重量比は30/7
0〜70/30である。この範囲外で芯成分が多くなる
と、接着力が低下し、鞘成分が多くなると、芯部が少な
くなり、不織布自体の芯となる部分が少なくなり不織布
物性の低下を招き好ましくない。
【0011】上記複合繊維を得るために鞘成分にイソフ
タル酸を25〜60モル%共重合したポリマーを使用す
ることが好ましい。イソフタル酸が25モル%以下では融
点が高くなり、不織布製造工程での温度が高くなり、芯
部のポリマーあるいは混綿した他の繊維へのダメージが
大きくなり好ましくない。また、60モル%以上とする
と融点が低下しすぎ、最終製品などでの使用での耐久性
が劣り、同様に好ましくない。
【0012】この様な繊維の繊度としては1.1〜6.
6dtexが好ましい。1.1dtex以下ではカード
通過性が悪くなり、生産性↓にともなうコスト↑が発生
する。6.6dtex以上では不織布が粗になり、たと
えば不織布にプリントやエンボス加工を施したとき、鮮
明性に劣る可能性がでる。
【0013】本発明の繊維に、顔料を含むことにより繊
維をソフトにすることが可能である。結果として、不織
布にソフト性を付与することができる。さらに不織布の
ソフト性を向上するためには芯部の顔料の含有量を0.
1〜5重量%好ましくは0.3〜3重量%とし、さらに
「芯部の顔料含有量≧鞘部の顔料含有量」とすることが
好ましい。芯部の顔料が0.1重量%以下ではソフト化
の効果が少なく、5重量%以上では紡糸の操業性悪化を
引き起こす可能性がある。また不織布のソフト化には芯
部をソフト化することが効果的であり、「芯部の顔料含
有量≧鞘部の顔料含有量」とすることが好ましい。
【0014】本発明で言う顔料とは、まず無機系顔料と
しては、酸化亜鉛(亜鉛華)、酸化チタン(ルチル型、
アナターゼ型)、三酸化アンチモン、酸化鉄(鉄黒、べ
んがら)、黄色酸化鉄、フエロシアン化鉄(紺青)、紺
青と黄鉛との混合物(ジンクグリーン)、酸化鉛(鉛
丹)、酸化クロム、酸化ジルコニウム、酸化コバルトと
酸化アルミニウムの複合物(コバルトブルー)、酸化コ
バルトと酸化錫と酸化マグネシウムとの複合物(セルリ
アンブルー)、酸化コバルトと酸化リチウムと五酸化リ
ンの複合物(コバルトバイオレット)、酸化コバルトと
酸化亜鉛と酸化マグネシウムとの複合物(コバルトグリ
ーン)、リン酸コバルト(コバルトバイオレット)、リ
ン酸マンガン(マンガン紫)などの金属酸化物、硫化亜
鉛と硫酸バリウムの複合物(リトポン)、硫化カルシウ
ム、硫化ストロンチウム、硫化亜鉛、硫化亜鉛カドミウ
ム、硫化カドミウム(カドミウムイエロー)、硫化カド
ミウムと硫化水銀との複合物(カドミウムマーキュリー
レッド)、硫化水銀(銀朱)、硫化カドミウムとセレニ
ウム−カドミウムの複合物(カドミウムレッド、カドミ
ウムオレンジ、カドミウムイエロー)、硫化アンチモン
と三酸化アンチモンの複合物(アンチモン朱)、などの
金属硫化物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸鉛、
塩基性硫酸鉛などの金属硫化物、炭酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸鉛と水酸化鉛の複合
物(鉛白)などの金属炭酸化物、水酸化アルミニウム
(アルミナホワイト)、水酸化アルミニウムと硫酸カル
シウムの複合物(サチン白)、水酸化アルミニウムと硫
酸バリウムの複合物(グロスホワイト)、クロム酸水和
物(ビリジアン)などの金属水酸化物、クロム酸鉛(黄
鉛)、クロム酸亜鉛(亜鉛黄)、クロム酸バリウム、ク
ロム酸鉛と酸化鉛の複合物(赤口黄鉛)、クロム酸鉛と
モリブデン酸鉛と硫酸鉛との複合物(クロムバーミリオ
ン)などのクロム酸金属塩、モリブデン酸鉛と硫酸鉛の
複合物(モリブデンレッド)、紺青の黄鉛との混合物
(クロムグリーン)、スピネル型(XY2 O4 )構造酸
化物:〔註、XY=Co−Al,Co−Al−Cr,C
o−Mg−Sn,Co−Ni−Ti,Co−Zn−Ni
−Ti,Co−Zn−Cr−Ti,Zn−Cr−Ti,
Zn−Cr−Fe,Co−Zn−Cr−Fe,Co−N
i−Cr−Fe−Si,Co−Mn−Cr−Fe,Cu
−Mn−Cr,Mn−Feなど〕、ルチル型〔Ti(X
Y)O2 〕構造酸化物〔註、XY=Pb−Sb,Ni−
Sb(チタンイエロー)、Ni−W,Fe−Mo,Cr
−Sbなど〕、カーボンブラック、チタンブラック、ア
セチレンブラック、黒鉛、シリカ、ホワイトカーボン、
ケイ藻土、タルク、クレー、アルミニウム粉顔料、ブロ
ンズ粉、ニッケル粉、ステンレス粉、パール顔料などを
包含し、これらは目的に応じて、1種のみで、または、
2種以上を組み合わせて使用する事ができる。また、有
機系の顔料はスチルベンビスベンゾオキサゾール誘導体
であるクラリアント社製ホスタルックスKSやイースト
マンコダック社製のOB−1等であるが、その中でも2
50℃以上で溶融が開始され、約300℃で溶融が完了
するタイプのクラリアント社製ホスタルックスKSシリ
ーズものが特に好ましい。ポリエステル自体の融点が2
60℃〜265℃であり、本発明で使用する蛍光増白剤
との混合溶解性が大変良く、溶融機械内での溶融均一性
が優れており、白度均一性と紡糸操業性が良好なものと
なる。
【0015】さらにはメチル基を含有しているタイプが
ポリエステルの結晶領域で固着されることで後加工処理
においてブリードされる影響が少なくなるため好まし
い。たとえば4-(-Benzoxazolyl)-4'-(5-Methyl-2-benzo
xazolyl)stilbeneや4,4-Bis-(5-methyl-2-benzoxazoly
l)stilbeneが挙げられるが、これらを含む4'4-bis(2-be
nzoxazolyl)stilbeneとの同族であっても構わない。
【0016】以上の繊維を不織布用バインダー繊維を用
い、場合によってはレーヨン、綿、ポリエステル繊維な
どと混綿してニードルパンチやウオーターパンチによる
絡合処理を行い不織布となすことができる。
【0017】更に上記不織布単体もしくは多層構造の不
織布の片面に壁紙用原紙を重ねて接着、乾燥する。次い
で、エンボス加工を行い壁紙を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下実施例により説明するが、これによって
本発明はなんら限定されるものではない。繊度、残留捲
縮率、捲縮弾性率はJIS L−1015に準拠した方
法にて、ウエッブ強力は下記方法により測定した。 (ウエッブ強力測定方法) 芯鞘型複合繊維をシングルビーターオープナーで解繊
する。 解繊された該芯鞘型複合繊維約10gを均一に約10
インチ幅のミニチュアカード(ここでは大和機工株式会
社製SC200)に投入し、ほぼ全量、芯鞘型複合繊維
がカードから出るまでウエッブをドラムに巻き取り、ウ
エッブを作成する(カードは一回通し)。 作成したウエッブをドラムから張力をかけないように
はずし、繊維軸方向(MD)に25cmにカットする。 25cmにカットしたウエッブを幅方向(CD)に三
つ折りし、テンシロン型引張試験機にチャック長18c
mとしてセットする。 引張速度100mm/分にて引張して破断応力(単
位:g)を求める。 破断したウエッブの重量(g)を測定し、前記破断応
力をウエッブ重量で除した数値をウエッブ強力とする。 〜の操作を3回行いその3回の平均値をウエッブ
強力とする。 固有粘度(IV):フェノール/テトラクロルエタン=
3/2(重量比)の混合溶媒を用いて測定した。 鞘成分ポリエステル系ポリマーの融点は融点測定装置を
用い、ヤナコ法により測定した。不織布工程の評価は、
芯鞘型複合繊維100%を90インチ幅のカードより1
30m/分の速度で20g/m2の目付けで不織布を作
成し、この時の評価内容を表1にまとめた。
【0019】
【表1】
【0020】(実施例1)鞘成分の共重合ポリエステル
として、イソフタル酸(酸成分として40mol%)テ
レフタル酸(酸成分として60mol%)、ジオール成
分としてエチレングリコールを使用した融点120℃、
IV=0.58、酸化チタンを0.4重量%含有したイ
ソフタル酸変性ポリエステルを、芯成分としてIV=
0.58、酸化チタンを0.6重量%含有したポリエチ
レンテレフタレートを準備し、それぞれのペレットを乾
燥後、芯鞘型複合紡糸機にて複合紡糸し芯/鞘比=50
/50の未延伸糸を得た。次いで上記未延伸糸を80万
dtexとし、2.8倍に延伸後、トウ温度を間接蒸気
にて40℃とし、スタッフィングボックスにてニップ圧
3kg/cm2、ドクター圧2kg/cm2にて捲縮を付
与し、10mg/dtexのテンションで乾燥機に移動
させ、65℃にて6分乾燥後51mmにカットし2.2
dtexの不織布用バインダー繊維を得た。
【0021】(実施例2)上記未延伸糸を80万dte
xとし、2.8倍に延伸後、トウ温度を間接蒸気にて3
5℃とし、スタッフィングボックスにてニップ圧3kg
/cm2、ドクター圧2kg/cm2にて捲縮を付与し、
10mg/dtexのテンションで乾燥機に移動させ、
65℃にて6分乾燥後51mmにカットし2.2dte
xの不織布用バインダー繊維を得た。
【0022】(比較例1)上記未延伸糸を80万dte
xとし、2.8倍に延伸後、スタッフィングボックスに
てニップ圧3kg/cm2、ドクター圧2kg/cm2
て捲縮を付与し、10mg/dtexのテンションで乾
燥機に移動させ、65℃にて6分乾燥後51mmにカッ
トし2.2dtexの不織布用バインダー繊維を得た。
捲縮付与前のトウ温度は20℃であった。
【0023】(比較例2)上記未延伸糸を80万dte
xとし、2.8倍に延伸後、トウ温度を間接蒸気にて5
5℃とし、スタッフィングボックスにてニップ圧3kg
/cm2、ドクター圧2kg/cm2にて捲縮を付与し、
10mg/dtexのテンションで乾燥機に移動させ、
65℃にて6分乾燥後51mmにカットし2.2dte
xの不織布用バインダー繊維を得た。
【0024】(比較例3)上記未延伸糸を80万dte
xとし、2.8倍に延伸後、トウ温度を間接蒸気にて4
0℃とし、スタッフィングボックスにてニップ圧3kg
/cm2、ドクター圧2kg/cm2にて捲縮を付与し、
100mg/dtexのテンションで乾燥機に移動さ
せ、65℃にて6分乾燥後51mmにカットし2.2d
texの不織布用バインダー繊維を得た。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】以上により、不織布用繊維及び不織布に
関し、特にウエブ斑が極めて少ない不織布用繊維、さら
に、不織布製造工程であるカード工程において、高速対
応が可能であり、ウエッブ斑、風綿を軽減することがで
きる不織布用繊維及び不織布を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L041 AA07 BA02 BA05 BA21 CA06 CA12 DD05 4L047 AA21 AA27 AA29 AB10 BA08 BA09 BB06 BB09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】残留捲縮率が5〜20%、捲縮弾性率が4
    5%以上のステープル繊維からなり、ウエブ強力が0.
    3〜0.9(g/g)であることを特徴とする不織布用
    繊維。
  2. 【請求項2】ポリエステルステープル繊維が芯鞘構造を
    有し、鞘成分の融点あるいは軟化点が芯成分の融点より
    30℃以上低く、芯成分/鞘成分の重量比が30/70
    〜70/30であることを特徴とする請求項1に記載の
    不織布用繊維。
  3. 【請求項3】ポリエステルステープル繊維がポリエステ
    ル系芯鞘繊維であり、鞘成分がイソフタル酸を25〜6
    0モル%共重合されているポリエステル、芯成分がポリ
    エチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の不織布用繊維。
  4. 【請求項4】ポリエステルステープル繊維の繊度が1.
    1〜6.6dtexであることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の不織布用繊維。
  5. 【請求項5】芯成分に顔料が0.1〜5重量%含有され
    ており、しかも鞘部の顔料の含有量が芯成分の含有量以
    下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の不織布用繊維。
  6. 【請求項6】請求項1記載の不織布用繊維を少なくとも
    一部に用いてなることを特徴とする不織布。
  7. 【請求項7】請求項6記載の不織布を少なくとも一部に
    用いてなることを特徴とする壁紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006207069A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Yuuhou:Kk 絹不織布
JP2007204899A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Teijin Fibers Ltd エアレイド不織布用熱接着性複合繊維およびその製造方法

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