JP2003268630A - 芯鞘型複合短繊維 - Google Patents

芯鞘型複合短繊維

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JP2003268630A
JP2003268630A JP2002062055A JP2002062055A JP2003268630A JP 2003268630 A JP2003268630 A JP 2003268630A JP 2002062055 A JP2002062055 A JP 2002062055A JP 2002062055 A JP2002062055 A JP 2002062055A JP 2003268630 A JP2003268630 A JP 2003268630A
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sheath
polyester
core
fiber
nonwoven fabric
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JP2002062055A
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English (en)
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Tsuneo Iizuka
恒夫 飯塚
Junji Ikeda
純二 池田
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Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた難燃性能と接着性能を有し、難燃性、
機械的特性、ソフトな風合いに優れた不織布を得ること
ができる、ノークリンプショートカット繊維である芯鞘
型複合短繊維を提供する。 【解決手段】 鞘部を構成するポリエステルの流動開始
温度が芯部を構成するポリエステルの融点より30℃以
上低く、鞘部のポリエステル中にはイソフタル酸を15
〜45mol%共重合している複合繊維であって、
(1)芯部と鞘部の少なくとも一方のポリエステルがリ
ン化合物を含有し、複合繊維中に2〜10モル%含有す
る。(2)芯部ポリエステル及び/又は鞘部ポリエステ
ル中のリン化合物の含有量が10モル%以下。(3)芯
部と鞘部の体積比(芯/鞘)が、35/65〜65/3
5。(4)非捲縮(ノークリンプ)であり、単糸繊度が
0.5〜1.5dtex、繊維長が1〜15mm。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鞘部に低融点成分
を配し、難燃性成分を含有する複合繊維であって、熱処
理により鞘部が溶融し、湿式不織布等を得るのに好適な
ノークリンプのバインダー繊維である、芯鞘型複合短繊
維に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、天然パルプ、合成パルプ、合成繊
維ショートカット繊維、またはこれらの混合物に、バイ
ンダーショートカット繊維を混合し、湿式不織布を得る
ことが一般的に行われている。このような湿式不織布
は、これらの繊維を水溶液中に分散し抄紙して、不織布
とし、さらにこの不織布を熱処理してバインダー繊維を
熱溶融させることにより、機械的特性に優れた不織布と
するものである。 【0003】しかしながら、従来提案されている不織布
等の素材は難燃性能が低く、難燃性が要求される分野
(例:家具材、壁材、自動車内装材等)に用いる場合は
難燃加工が必要であり、後加工で難燃性能を付与するた
めには、製造工程が複雑になるとともに、経済的にも不
利となる。 【0004】優れた難燃性能と接着性能を有し、得られ
る不織布に後加工を施すことなく難燃性を付与すること
ができ、機械的特性、ソフトな風合いにも優れた不織布
を得ることができる芯鞘型複合短繊維は未だに提案され
ていない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決し、従来技術では得られなかった優れた
難燃性能と接着性能を有し、難燃性、機械的特性、ソフ
トな風合いに優れた不織布を得ることができる、ノーク
リンプショートカット繊維である芯鞘型複合短繊維を提
供しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到達したもので
ある。すなわち、本発明は、鞘部を構成するポリエステ
ルの流動開始温度が芯部を構成するポリエステルの融点
より30℃以上低く、鞘部のポリエステルはイソフタル
酸を15〜45mol%共重合している複合繊維であっ
て、下記(1)〜(4)を同時に満足することを特徴と
する芯鞘型複合短繊維を要旨とするものである。 (1)芯部と鞘部の少なくとも一方のポリエステルが下
記(A)式で示されるリン化合物を含有し、複合繊維中
に2〜10モル%含有する。 (2)芯部ポリエステル及び/又は鞘部ポリエステル中
の下記(A)式で示されるリン化合物の含有量が10モ
ル%以下である。 (3)芯部と鞘部の体積比(芯/鞘)が、35/65〜
65/35である。 (4)非捲縮(ノークリンプ)であり、単糸繊度が0.
5〜1.5dtex、繊維長が1〜15mmである。 【化2】 (式中、R1、R3は炭素数1〜18の炭化水素基、R2
はエステル形成性基、また、Aは3価の有機残基を表
す。なお、この化合物は酸無水物となっていてもよ
い。) 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明はポリエステルからなる芯鞘型の複合短繊維であ
って、湿式不織布を得るのに好適なノークリンプのバイ
ンダー繊維である。まず、鞘部を構成するポリエステル
の流動開始温度が芯部を構成するポリエステルの融点よ
り30℃以上低いものである。鞘部の流動開始温度と芯
部の融点の差が30℃未満であると、熱接着性能が低下
して、得られる不織布の強力等、機械的特性が悪くな
る。なお、流動開始温度とは、フロテスター(島津製作
所CFT−500型)を用い、荷重100Kgf/c
、ノズル径0.5mmの条件で、初期温度50℃より
10℃/分の割合で昇温していき、ポリマーがダイから
流出し始める温度をいう。 【0008】鞘部のポリエステルには、イソフタル酸が
15〜45mol%共重合されていることが必要であ
る。イソフタル酸の共重合量が15mol%未満になる
と熱接着性能が低下し、得られる不織布の強力が低くな
る。また、鞘部の流動開始温度と芯部の融点の差が30
℃以下になりやすく、上記のような問題が生じることと
なる。一方、45mol%を超えると製糸性が悪化した
り、繊維同士の融着が発生し、抄紙時に分散不良とな
り、得られる不織布の風合いが悪化する。 【0009】そして、芯部と鞘部の両方又は一方のポリ
エステルが上記(A)式で示されるリン化合物を含有
し、複合繊維全体として、リン化合物を2〜10モル%
含有するものである。ただし、それぞれの芯部、鞘部の
含有量は10モル%以下となるようにする。 【0010】複合繊維全体としてリン化合物の含有量が
2モル%未満であると、難燃性が不十分となる。一方、
10モル%を超えると、製糸性が悪化したり、また繊維
同士の融着が生じ、抄紙時に分散不良となり、得られる
不織布の風合いが悪化する。また、芯鞘各成分の含有量
も10モル%を超えると、上記したような問題が生じる
こととなる。 【0011】上記(A)式で示されるリン化合物として
は、以下に(B)、(C)式で示されるものが挙げられ
る。なお、芯部と鞘部の両方にリン化合物を含有する場
合、両部に含有するリン化合物の種類は、同一であって
も異なっていてもよい。 【0012】 【化3】 【0013】 【化4】 【0014】芯部と鞘部のポリエステルは、主たる構成
成分をポリエチレンテレフタレート(PET)とするこ
とが好ましい。また、本発明の効果を妨げない範囲であ
れば、酸化チタンなどの顔料、ヒンダードフェノール系
化合物などの抗酸化剤、その他各種添加剤を含有してい
てもよい。 【0015】そして、芯部と鞘部の体積比(芯/鞘)は
35/65〜65/35とし、さらに好ましくは40/
60〜60/40である。芯部の体積比が35未満にな
ると、不織布の風合が損なわれる。芯部の体積比が65
を超えると、鞘部の接着成分が少なくなり、得られる不
織布の強力等の機械的特性が悪くなる。 【0016】さらに、本発明の芯鞘型複合短繊維の繊維
形態は、捲縮がないノークリンプショートカット繊維で
あり、単糸繊度が0.5〜1.5dtex、さらに好ま
しくは、0.6〜1.0dtexであり、繊維長が1〜
15mm、さらに好ましくは3〜10mmである。 【0017】単糸繊度が0.5dtex未満であると、
溶融紡糸時に繊度分布斑が生じやすく、得られたポリエ
ステルノークリンプショートカット繊維の品質が損なわ
れたり、生産性が悪化するため好ましくない。一方、
1.5dtexを超えると、得られる不織布のソフトな
風合が損なわれる。 【0018】また、繊維長が1mm未満であると、カッ
トするときの摩擦熱で繊維同士の接着が発生し、不織布
の地合が損なわれ、風合いに劣るものとなる。一方、1
5mmを超えると、抄紙時に繊維の再凝集が発生し、不
織布の地合が損なわれ、風合いに劣るものとなる。 【0019】本発明の芯鞘型複合短繊維の断面形状は特
に限定されるものではなく、丸断面のみならず、多角形
や多葉断面形状のものなどが挙げられる。 【0020】次に、本発明の芯鞘型複合短繊維の製造方
法について説明する。上記したようなリン化合物を含有
又は含有しない芯鞘ポリエステル成分を常用の複合紡糸
装置を用いて複合繊維を溶融紡糸する。紡出された糸条
を冷却固化した後、紡糸油剤を付与し、集束して糸条束
とし、延伸を施す。続いて仕上げ油剤を付与し、捲縮を
施すことなく、カットして短繊維とする。 【0021】 【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、実施例における各特性値の測定及び評価の
方法は次の通りである。 (1)融点 示差走査型熱量計(パーキンエルマー社製DSC7)を
用い、昇温速度20℃/分で測定した融解吸収曲線の極
値を与える温度を融点とした。 (2)流動開始温度 前記の方法で測定した。 (3)極限粘度 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒とし
て、温度20℃で測定した。 (4)繊度 JIS L−1015−7−5−1Aの方法により測定
した。 (5)繊維長 JIS L−1015−7−4−1Cの方法により測定
した。 (6)操業性 紡糸、延伸時の状況で判断した。 ○:紡糸時の切れ糸回数が3回/日・錘以下であり、な
おかつ延伸時にローラ巻き付きの発生がない場合 ×:紡糸時の切れ糸回数が3回/日・錘を超えるか、ま
たは延伸時にローラ単糸巻き付きの発生があった場合 (7)難燃性能 (LOI値) JIS K−7201−72の方法により、スガ試験機
株式会社製ON−1型の燃焼試験器で測定した。 ○:LOI値 25以上 ×:LOI値 25未満 (8)湿式不織布の引張強力 得られた不織布を用い、JIS L−1913−6−3
の方法に準じ、幅2.5cm、試料長15cmの試験片
を10個準備し、つかみ間隔10cm、引張速度10c
m/分の条件で最大強力を個々に測定し、その平均値を
得た。 ○:平均値が2000cN以上 ×:平均値が2000cN未満 (9)湿式不織布の風合い 得られた湿式不織布を15×15cmの正方形に切断
し、パネラーによる手触りにより、風合いのソフト性を
下記の基準で官能評価した。 ○:良好 ×:不良 【0022】実施例1 融点が235℃、極限粘度0.7で前記(B)式のリン
化合物を4.0mol%共重合したポリエステルを芯
に、流動開始温度132℃、極限粘度0.57で前記
(B)式のリン化合物を4.0mol%とイソフタル酸
を29.0mol%共重合したポリエステルを鞘に用
い、芯鞘体積比(芯/鞘)を50/50とし、紡糸温度
270℃、吐出量201g/分、紡糸速度1170m/
分の条件で、孔径0.35mm、孔数560個の丸型断
面の複合紡糸ノズルで紡出し、未延伸糸を得た。得られ
た未延伸糸を集束し、15ktexの糸条束にした後、
延伸倍率3.1倍で延伸し、仕上げ油剤を0.12質量
%付与後、捲縮を施すことなく、5mmに切断して単糸
繊度1.1dtexのノークリンプショートカット繊維
を得た。このノークリンプシヨートカット繊維0.5g
と、繊度1.1dtex、繊維長5mm、強度5.0cN
/dtex、伸度35%のPETからなるポリエステルノー
クリンプショートカット繊維2.0gを混合し、パルプ
離解機(熊谷理機工業製)に投入し、3000rpmに
て1分間撹拌した。その後、得られた試料を抄紙機(熊
谷理機工業製角型シ−トマシン)にて湿式不織布ウエブ
とした。25×25cmの抄紙した湿式不織布ウエブ
を、プレス機(熊谷理機工業製)にて余分な水分を脱水
した後、表面温度150℃、熱処理時間100秒、プレ
ス線圧0.1MPaの条件の回転乾燥機(熊谷理機工業
製;卓上型ヤンキ−ドライヤ−)にて熱処理し、目付4
0g/m2 の湿式不織布を得た。 【0023】実施例2〜7、比較例1〜6 芯部と鞘部のポリエステル中のリン化合物の共重合量を
表1に記載する値に変更した以外は、実施例1と同様な
方法でノークリンプショートカット繊維と湿式不織布を
得た。 【0024】実施例8〜9、比較例7〜8 芯部と鞘部の体積比を表1に記載する値に変更した以外
は、実施例1と同様な方法でノークリンプショートカッ
ト繊維と湿式不織布を得た。 【0025】実施例10〜11、比較例9〜10 芯部と鞘部のポリエステル中のリン化合物の共重合量
と、芯部と鞘部の体積比を表1に記載する値に変更した
以外は、実施例1と同様な方法でノークリンプショート
カット繊維と湿式不織布を得た。 【0026】実施例12〜13、比較例11〜12 単糸繊度を表1に記載する値に変更した以外は、実施例
1と同様な方法でノークリンプショートカット繊維と湿
式不織布を得た。 【0027】実施例14〜15、比較例13〜14 繊維長を表1に記載する値に変更した以外は、実施例1
と同様な方法でノークリンプショートカット繊維と湿式
不織布を得た。 【0028】実施例16 芯部と鞘部のポリエステルに含有させるリン化合物を前
記(C)式のリン化合物に変更した以外は、実施例1と
同様な方法でノークリンプショートカット繊維と湿式不
織布を得た。 【0029】実施例17 鞘部のポリエステルに含有させるリン化合物を前記
(C)式のリン化合物に変更した以外は、実施例1と同
様な方法でノークリンプショートカット繊維と湿式不織
布を得た。 【0030】実施例18 芯部のポリエステルに含有させるリン化合物を前記
(C)式のリン化合物に変更した以外は、実施例1と同
様な方法でノークリンプショートカット繊維と湿式不織
布を得た。 【0031】実施例19〜20、比較例15〜16 鞘部のポリエステルのイソフタル酸共重合量を表1に示
す値に変更した以外は、実施例1と同様な方法でノーク
リンプショートカット繊維と湿式不織布を得た。 【0032】実施例1〜20、比較例1〜16で得られ
たノークリンプショートカット繊維と湿式不織布の特性
値、評価を表1に示す。 【0033】 【表1】 【0034】表1から明らかなように、実施例1〜20
のノークリンプショートカット繊維は本発明の要件を満
たすものであり、操業性よく得ることができ、優れた難
燃性、機械的性能を有し、ソフトな風合いにも優れてい
た。一方、比較例1の繊維はリン化合物の共重合量が少
ないため、難燃性が十分でなかった。比較例2の繊維は
リン化合物の共重合量が多すぎるため、紡糸時に切れ糸
が発生し、操業性が悪かった。また、繊維同士の融着が
発生し、抄紙時に分散不良となり不織布の風合いが悪く
なった。比較例3、4の繊維はリン化合物の共重合量が
少ないため、難燃性が十分でなかった。比較例5の繊維
は芯部のポリエステルのリン化合物の共重合量が多すぎ
たため、比較例6の繊維は鞘部のポリエステルのリン化
合物の共重合量が多すぎたため、紡糸時に切れ糸が発生
し、操業性が悪かった。また、繊維同士の融着が発生し
抄紙時に分散不良となり、不織布の風合いが悪くなっ
た。比較例7の繊維は鞘部の割合が少ないため、熱接着
性能が低く、不織布の機械的性能が十分でなかった。比
較例8の繊維は鞘部の割合が多すぎるため熱接着性能が
高すぎて、不織布の風合いが悪かった。比較例9、10
の繊維はリン化合物の共重合量が少ないため、難燃性が
十分でなかった。比較例11の繊維は単糸繊度が小さす
ぎたため、繊度分布斑が大きく延伸時にローラ単糸巻き
付きがおこり、操業性が悪かった。また、繊維同士の融
着が発生し、抄紙時に分散不良となり、不織布の風合い
が悪かった。比較例12の繊維は単糸繊度が太すぎるた
め、不織布の風合いが悪かった。比較例13の繊維は繊
維長が短すぎるため、切断時の摩擦熱で繊維の密着が生
じ、抄紙時に分散不良となり、不織布の風合いが悪かっ
た。比較例14の繊維は繊維長が長すぎるため抄紙時に
再凝集がおこり、不織布の風合いが悪かった。比較例1
5の繊維は鞘部のポリエステルのイソフタル酸の共重合
量が少ないために鞘部ポリマーの流動開始温度が高くな
り、その結果、熱接着性能が低下して、不織布の機械的
性能が悪かった。比較例16の繊維は鞘部のポリエステ
ルのイソフタル酸の共重合量が多いため、操業性が悪か
った。また、繊維同士の融着が発生し、抄紙時に分散不
良となり、不織布の風合いが悪かった。 【0035】 【発明の効果】本発明の芯鞘型複合短繊維は、優れた難
燃性能と熱接着性を有し、特に湿式不織布用に好適であ
り、難燃性、機械的特性、ソフトな風合いに優れた不織
布を得ることができ、難燃性能が要求される分野(例:
家具材、壁材、自動車内装材等)に広く利用することが
可能となる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 鞘部を構成するポリエステルの流動開始
    温度が芯部を構成するポリエステルの融点より30℃以
    上低く、鞘部のポリエステルはイソフタル酸を15〜4
    5mol%共重合している複合繊維であって、下記
    (1)〜(4)を同時に満足することを特徴とする芯鞘
    型複合短繊維。 (1)芯部と鞘部の少なくとも一方のポリエステルが下
    記(A)式で示されるリン化合物を含有し、複合繊維中
    に2〜10モル%含有する。 (2)芯部ポリエステル及び/又は鞘部ポリエステル中
    の下記(A)式で示されるリン化合物の含有量が10モ
    ル%以下である。 (3)芯部と鞘部の体積比(芯/鞘)が、35/65〜
    65/35である。 (4)非捲縮(ノークリンプ)であり、単糸繊度が0.
    5〜1.5dtex、繊維長が1〜15mmである。 【化1】 (式中、R1、R3は炭素数1〜18の炭化水素基、R2
    はエステル形成性基、また、Aは3価の有機残基を表
    す。なお、この化合物は酸無水物となっていてもよ
    い。)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011099193A (ja) * 2009-10-06 2011-05-19 Nippon Ester Co Ltd 湿式短繊維不織布用ショートカット複合繊維
JP2014037644A (ja) * 2012-08-16 2014-02-27 Nippon Ester Co Ltd 湿式不織布用ショートカット繊維

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JP2011099193A (ja) * 2009-10-06 2011-05-19 Nippon Ester Co Ltd 湿式短繊維不織布用ショートカット複合繊維
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