JP2003112461A - リニアシャトル型プリンタ - Google Patents

リニアシャトル型プリンタ

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JP2003112461A
JP2003112461A JP2002231530A JP2002231530A JP2003112461A JP 2003112461 A JP2003112461 A JP 2003112461A JP 2002231530 A JP2002231530 A JP 2002231530A JP 2002231530 A JP2002231530 A JP 2002231530A JP 2003112461 A JP2003112461 A JP 2003112461A
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shuttle
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアシャトルの動作エラーを防止し、エラ
ーに伴う稼働率の低下を防止できるリニアシャトル型プ
リンタを提供する。 【解決手段】 印字ヘッド1を搭載したリニアシャトル
2は、シャトル駆動手段5により、所定の等速領域で等
速駆動すると共に、等速領域の両外側の反転領域で反転
するような往復運動をなす。リニアシャトル2をダンパ
ー4に押し付ける押し付け待機中に再起動がかかり、そ
の再起動開始直後に等速領域開始信号を検出した場合
に、その検出信号を有効として制御動作を継続するか、
または、その検出信号を無効として反転動作の再起動開
始位置にもどすかの何れかを行い、直ちにエラーとはし
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドをリニ
アシャトルに搭載し、リニアシャトルが所定の等速領域
で等速移動する間に印字ヘッドにて印字処理を行うリニ
アシャトル型プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】図4〜図6は、所定の等速領域での等速
移動とその等速領域の両外側の反転領域での反転移動と
からなる往復連続動作を行うリニアシャトルに印字ヘッ
ドを搭載して、その等速領域にて印字処理を行うように
構成したリニアシャトル型プリンタの要部を示す図であ
る。
【0003】図4に示すように、リニアシャトル型プリ
ンタは、印字ヘッド1を搭載するリニアシャトル2と、
リニアシャトル2を駆動するリニアモータ3を有するシ
ャトル駆動手段とを備え、シャトル駆動手段によりリニ
アシャトル2を所定の等速領域で等速で移動させ、その
両外側の反転領域でリニアシャトル2の走行方向を反転
させるようになっている。そして、リニアシャトル2が
等速領域で移動する際に、印字ヘッド1とプラテン(図
示せず)との間に挿通された用紙に対して印字処理がな
される。
【0004】リニアシャトル2の下面にはヨーク30が設
けられ、ヨーク30の下面に複数個の永久磁石32a, 32bが
設けられている。一方、フレームにはコイルベース31が
設けられ、コイルベース31上に電磁コイル33a, 33bが設
けられており、これらの電磁コイル33a, 33bはリニアシ
ャトル2側の永久磁石32a, 32bに対向している。これら
の永久磁石32a, 32b及び電磁コイル33a, 33bにてリニア
モータ3が構成されている。永久磁石は、両端部に位置
する等速駆動用の永久磁石32a と中央部に位置する反転
駆動用の永久磁石32b とに分けられ、電磁コイルも、両
端部に位置する等速駆動用の電磁コイル33a と中央部に
位置する反転駆動用の電磁コイル33b とに分けられる。
反転駆動用の電磁コイル33b に通電すると印字ヘッド1
が反転駆動用の永久磁石32b の中央に移動して反転動作
が行われ、リニアシャトル2は、等速駆動用の電磁コイ
ル33a に順方向に通電すると右方向に、電磁コイル33a
に逆方向に通電すると左方向に移動する。
【0005】また、図5に示すように、リニアシャトル
2の反転領域の両外側には、リニアシャトル2の移動を
緩衝させるためのダンパー4が設けられている。更に、
図6に示すように、リニアシャトル2の位置検出を行う
ためのスリット板8がリニアシャトル2に設けられ、発
光素子9a及び受光素子9bから構成される位置センサ9が
フレーム側に設けられている。
【0006】スリット板8は、図7に示すように、リニ
アシャトル2の位置を検出して等速駆動用の同期タイミ
ングを得るための多数のタイミングスリットST と、等
速領域の左右の端(つまり等速領域と反転領域との境
界)を検出するためのエッジスリットSL 及びSR とを
有する。位置センサ9がこれらのスリットを通過した光
を検出する。即ち、リニアシャトル2が移動すると位置
センサ9がタイミングスリットST を検出して位置検出
信号を出力し、等速領域と反転領域との境界をリニアシ
ャトル2が通過する際に位置センサ9がエッジスリット
L またはSR を検出してエッジ信号を出力するように
なっている。
【0007】次に、このような構成をなすリニアシャト
ル型プリンタにおけるリニアシャトル2の動作について
説明する。図8は、リニアシャトル2の経時的な動作を
示す説明図である。また図9は、リニアシャトル2の制
御信号としての位置センサ9での検出結果を示すタイミ
ングチャートであり、図9(a)はエッジ信号、図9
(b)は位置検出信号をそれぞれ示す。
【0008】まず、リニアシャトル2を起動する場合に
は、リニアシャトル2を一方(左側)のダンパー4に押
し付けた後、リニアモータ3の駆動電流の極性を反転さ
せて、リニアシャトル2をダンパー4から離す方向に駆
動する(図8の)。すると、位置センサ9が左側のエ
ッジスリットSL を検出し、エッジ信号SL2を出力す
る。この位置センサ9から出力されるエッジ信号SL2に
同期して、リニアモータ3の駆動電流を制御し、リニア
シャトル2を一定の速度で等速領域を他方(右側)のダ
ンパー4に向かって進ませる(図8の)。
【0009】リニアシャトル2が等速領域と右側の反転
領域との境界を通過する時点で、位置センサ9が右側の
エッジスリットSR を検出し、エッジ信号SR1を出力す
る。この位置センサ9から出力されるエッジ信号SR1に
同期して、リニアモータ3の駆動電流の極性を反転させ
て、等速駆動から反転駆動に変更する。そして、リニア
シャトル2は、反転領域で減速され、速度が零に到達し
た後に反対方向(左側のダンパー4方向)に向かって移
動する(図8の)。
【0010】そして、リニアシャトル2が等速領域と右
側の反転領域との境界を再び通過する時点で、位置セン
サ9がエッジスリットSR を再び検出し、エッジ信号SR
2を出力する。この位置センサ9から出力されるエッジ
信号SR2に同期して、リニアモータ3の駆動電流を制御
し、リニアシャトル2を一定の速度で等速領域を左側の
ダンパー4に向かって進ませる(図8の)。
【0011】リニアシャトル2が等速領域と左側の反転
領域との境界を通過する時点で、位置センサ9が左側の
エッジスリットSL を検出し、エッジ信号SL1を出力す
る。この位置センサ9から出力されるエッジ信号SL1に
同期して、リニアモータ3の駆動電流の極性を反転させ
て、等速駆動から反転駆動に変更する。そして、リニア
シャトル2は、反転領域で減速され、速度が零に到達し
た後に反対方向(右側のダンパー4方向)に向かって移
動する(図8の)。
【0012】リニアシャトル2が等速移動している間ま
たは反転中のリニアシャトル2の速度が零になるまでの
間に、上位装置(図示せず)から次回のシャトル動作コ
マンド(例えば、リニアシャトル型プリンタでは次回の
印字コマンド)が入力され続けると、以上のようなリニ
アシャトル2の等速移動と反転移動とが繰り返される。
そして、リニアシャトル型プリンタでは、リニアシャト
ル2の等速移動時に、印字ヘッド1とプラテンとの間に
挿通させた用紙に印字ヘッド1にて印字が行われる。
【0013】ところで、上記期間に次回のシャトル動作
コマンドが入力されなかった場合には、反転領域内でリ
ニアシャトル2の速度が零になった時点で反転駆動を一
旦停止させ、そこから一定時間にわたってリニアシャト
ル2をその反転領域の外端に移動させてダンパー4に押
し付ける押し付け制御を行う(図8の)。
【0014】この押し付け制御中に、上位装置から次回
のシャトル動作コマンドが入力されると、反転駆動を再
開して、リニアシャトル2を等速領域に向けて移動させ
る。図10は、従来の押し付け制御中の動作手順を示すフ
ローチャートである。押し付け制御中に次回のシャトル
動作コマンドが入力されると(ステップS51:YES)、再
起動が開始される(ステップS52)。そして、位置検出
信号を120 回以上検出したか否かを判断する(ステップ
S53)。検出しない場合には(S53:NO)、エッジ信号
(等速領域開始信号)を検出したか否かを判断する(ス
テップS54)。等速領域開始信号を検出した場合には
(S54:YES)、位置検出信号を2回以上検出したか否か
を判断する(ステップS55)。位置検出信号を2回以上
検出した場合には(S55:YES)、リニアシャトル2の等
速制御を開始する(ステップS56)。等速領域開始信号
を検出しない場合(S54:NO)、及び、位置検出信号を
2回以上検出しない場合(S55:NO)には、処理がS53
に戻る。また、位置検出信号を120 回以上検出した場合
には(S53:YES)、エラー信号を出力する(ステップS
57)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような押し付け制
御にあって、次回のシャトル動作コマンドが入力されて
再起動が開始された直後に等速領域開始信号を検出する
ことは、押し付け制御中のリニアシャトル2の機械的位
置から判断して異常なことである。また、このような場
合には、等速領域開始信号を検出した際に位置検出信号
の検出回数も少ないので、従来では再起動開始直後に検
出される等速領域開始信号はノイズ等の無効信号と見な
している。即ち、図10のフローチャートにおいて、等速
領域開始信号を検出しても(S54:YES)、位置検出信号
を2回以上検出していない場合(S55:NO)には、等速
制御は開始しない。
【0016】検出した信号が本当にノイズ等の無効信号
である場合には、制御動作を続けていくと真の有効な等
速領域開始信号を検出するので、なんら問題はない。し
かしながら、リニアシャトル2の往復動作の継続によっ
て、リニアモータ3の電磁コイルが発熱してリニアシャ
トル2に対するコイル推力が低下し、速度が零に到達す
る前にリニアシャトル2がダンパー4に衝突しバウンド
する場合には、ダンパー4に十分に押し付けられない状
態から再起動が行われることになり、再起動開始直後に
等速領域開始信号を検出することが考えられる。このよ
うなことは、リニアシャトル2またはダンパー4の取り
付け誤差に伴う左右の反転領域の長さの誤差、リニアシ
ャトル2と電磁コイルとの間隙のバラツキ等によっても
発生する。
【0017】よって、従来の制御方法では、真の等速領
域開始信号をノイズ等の無効信号と見なしてしまうこと
があり、これを無効信号と見なして制御を続行していく
ので、シャトル動作エラーが生じる。即ち、図10のフロ
ーチャートにおいて、再起動開始直後であるので真の等
速領域開始信号をノイズ等の無効信号と見なして見過ご
した場合(S55:NO)には、その後、等速領域開始信号
を検出することがないので、処理がS53,S54のルーチ
ンを繰り返され、リニアシャトル2が等速領域を移動す
る間に位置検出信号の検出回数が120 回を超えて(S5
3:YES)、シャトル動作エラーとなる(S57)。このよ
うなシャトル動作エラーの発生によって、例えばリニア
シャトル型プリンタの稼働率が低下するという問題があ
る。
【0018】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、再起動開始直後に等速領域開始信号を検出した
場合に、その信号を有効信号として制御動作を継続する
か、または、その信号を無効信号として反転動作の再起
動開始位置にもどすかの何れかを行うことにより、シャ
トル動作エラーを防止し、エラーに伴う稼働率の低下を
防止できるリニアシャトル型プリンタを提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るリニアシ
ャトル型プリンタは、印字ヘッドを搭載したリニアシャ
トルが、所定の等速領域で等速移動を開始するための開
始信号に応じて前記等速領域で等速移動し、前記等速領
域の両外側の反転領域で反転し、前記反転領域で反転動
作を一旦停止して前記反転領域の外側の緩衝部材を押
し、前記反転領域で反転動作を再開するように、前記リ
ニアシャトルを駆動制御するリニアシャトル型プリンタ
において、再起動開始後の等速領域開始信号を検出する
検出手段と、前記等速領域開始信号の検出タイミングが
再起動開始直後であるか否かを判断する判断手段と、該
判断手段で再起動開始直後であると判断した場合に、前
記リニアシャトルを等速移動させるか、前記リニアシャ
トルを反転動作の再起動開始位置にもどすかの何れかの
制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
【0020】第1発明のリニアシャトル型プリンタで
は、リニアシャトルを押し付け制御している間に次回の
シャトル動作コマンドが入力されて再起動が開始された
際に、その再起動開始直後に等速領域開始信号を検出し
た場合、検出した等速領域開始信号を有効として、リニ
アシャトルのその後の駆動制御動作を継続するモード
(第1制御モード)と、検出した等速領域開始信号を無
効として、リニアシャトルを反転動作の再起動開始位置
にもどして駆動制御動作をやり直すモード(第2制御モ
ード)との何れかの制御モードを行う。よって、再起動
開始直後に検出した等速領域開始信号をノイズ等と見な
して従来のようにエラーとして駆動処理を停止するよう
にはしないので、エラーに伴う稼働率の低下を防ぐ。
【0021】請求項2に係るリニアシャトル型プリンタ
は、請求項1において、前記制御手段にて何れの制御を
行うかの選択入力を受け付ける受付手段を更に備えるこ
とを特徴とする。
【0022】第2発明のリニアシャトル型プリンタで
は、第1発明における第1制御モードまたは第2制御モ
ードの何れかを、ユーザが任意に選択可能である。印字
品質は少々無視しても印字速度を維持したい場合には、
再起動開始後の等速領域開始信号はすべて有効とする第
1制御モードを選択すれば良く、一方、印字速度は少し
遅くなっても高い印字品質を維持したい場合には、再起
動開始直後に等速領域開始信号を検出した際にリトライ
制御を行う第2制御モードを選択すれば良い。
【0023】請求項3に係るリニアシャトル型プリンタ
は、請求項1または2において、前記判断手段で再起動
開始直後であると判断した場合にインクリメントされる
カウンタと、該カウンタの値が所定値以上である場合
に、印刷処理を中止する手段とを更に備えることを特徴
とする。
【0024】第3発明のリニアシャトル型プリンタで
は、再起動開始直後に等速領域開始信号を検出すること
が頻繁に繰り返される場合には、印刷処理を中止する。
何回も連続して再起動開始直後に等速領域開始信号を検
出するような場合には、リニアシャトルが機構的に問題
があると考えられるので、高い印字品質を維持するため
に、シャトルエラーとして印刷処理を中止する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明
のリニアシャトル型プリンタの構成図である。
【0026】本発明のリニアシャトル型プリンタは、印
字ヘッド1を搭載したリニアシャトル2と、リニアシャ
トル2を所定の等速領域で等速駆動させると共に、この
等速領域の両外側の反転領域で反転駆動させるシャトル
駆動手段5と、反転領域の各外縁でリニアシャトル2の
移動を緩衝する緩衝部材としての1対のダンパー4とを
備える。シャトル駆動手段5は、リニアモータ3と、リ
ニアモータ3の駆動電流のオン・オフを切り換えたり、
その駆動電流の極性の正逆を切り換えたりするドライバ
6と、ドライバ6を制御するドライバ制御部7とを有す
る。リニアモータ3は、図4に示すように、等速駆動用
の永久磁石32a と等速駆動用の電磁コイル33a 、及び、
反転駆動用の永久磁石32b と反転駆動用の電磁コイル33
b から構成されている。
【0027】リニアシャトル2には、その位置を検出す
るためにスリット板8が設けられている。スリット板8
は、図7に示すように、リニアシャトル2の位置を検出
するための多数のタイミングスリットST と、等速領域
の左右の端を検出するためのエッジスリットSL 及びS
R とを有する。また、フレーム側には、これらのスリッ
トを通過した光を検出するための位置センサ9が設けら
れている。そして、位置センサ9は、リニアシャトル2
の移動に伴って、図9(a)に示すようなエッジ信号と
図9(b)に示すような位置検出信号とを制御手段とし
ての印刷制御部10へ出力するようになっている。なお、
これらのスリット板8及び位置センサ9にて等速領域開
始信号を検出する検出手段を構成する。
【0028】印刷制御部10は、プリンタの全体動作を制
御しており、上位装置11から印字コマンドが入力され
る。印刷制御部10は、この印字コマンドに基づいて、印
字ヘッド1の印字処理を制御すると共に、リニアシャト
ル2を駆動するための制御信号をドライバ制御部7へ送
る。また、印刷制御部10は後述する動作プログラムを格
納するROM10a,作業用のRAM10b 及び再起動開始直
後のエッジ信号(等速領域開始信号)の検出回数を計数
するカウンタ10c を内蔵する。
【0029】また、上位装置11には、外部からのユーザ
の選択入力を受け付ける、例えばオペレータパネル,デ
ィップスイッチ等から構成された選択入力器12が接続さ
れており、後述する2つの制御モードの動作プログラム
の何れを選択するかを受付手段としての選択入力器12を
介して決定できるようになっている。
【0030】次に、動作について説明する。なお、基本
的な印刷動作は、従来例と同様である。まず、起動開始
時には、リニアシャトル2を左側のダンパー4に押し付
けた後、ドライバ6によりリニアモータ3(電磁コイル
33b)の駆動電流の極性を反転させて、リニアシャトル2
をダンパー4から離す方向に駆動する(図8の)。そ
して、位置センサ9が左側のエッジスリットSL を検出
したタイミングに同期して、ドライバ6によりリニアモ
ータ3(電磁コイル33a)の駆動電流を制御し、リニアシ
ャトル2を一定の速度で等速領域を右側のダンパー4に
向かって進ませる(図8の)。この等速移動の間に印
字ヘッド1にて印字処理を行う。
【0031】リニアシャトル2が等速領域と右側の反転
領域との境界を通過して位置センサ9が右側のエッジス
リットSR を検出したタイミングに同期して、ドライバ
6によりリニアモータ3(電磁コイル33b)の駆動電流の
極性を反転させて、等速駆動から反転駆動に変更する。
リニアシャトル2は、反転領域で減速され、速度が零に
到達した後に左側のダンパー4に向かって移動する(図
8の)。
【0032】そして、リニアシャトル2が等速領域と右
側の反転領域との境界を再び通過して位置センサ9がエ
ッジスリットSR を再び検出したタイミングに同期し
て、ドライバ6によりリニアモータ3(電磁コイル33a)
の駆動電流を制御し、リニアシャトル2を一定の速度で
等速領域を左側のダンパー4に向かって進ませる(図8
の)。この等速移動の間に印字ヘッド1にて印字処理
を行う。
【0033】リニアシャトル2が等速領域と左側の反転
領域との境界を通過して位置センサ8が左側のエッジス
リットSL を検出したタイミングに同期して、ドライバ
6によりリニアモータ3(電磁コイル33b)の駆動電流の
極性を反転させて、等速駆動から反転駆動に変更する。
そして、リニアシャトル2は、反転領域で減速され、速
度が零に到達した後に右側のダンパー4に向かって移動
する(図8の)。
【0034】リニアシャトル2が等速移動している間ま
たは反転中のリニアシャトル2の速度が零になるまでの
間に、上位装置11から印刷制御部10へ次回の印字コマン
ドが入力され続けると、以上のようなリニアシャトル2
の等速移動と反転移動とが繰り返され、その等速移動時
に、印字ヘッド1とプラテンとの間に挿通させた用紙に
対して印字ヘッド1にて印字処理が行われる。
【0035】印刷データの転送が遅れたり、用紙送りの
行数が多い場合には、リニアシャトル2が等速移動して
いる間または反転中のリニアシャトル2の速度が零にな
るまでの間に、上位装置11から印刷制御部10へ次回の印
字コマンドが入力されないことがある。このような場合
には、リニアシャトル2の速度が零になった時点で反転
駆動を一旦停止させ、そこから一定時間にわたってリニ
アシャトル2をその反転領域の外端に移動させてダンパ
ー4に押し付ける押し付け制御を行う(図8の)。こ
の押し付け制御は、リニアモータ3(電磁コイル33a)で
右側に押し付けるのであれば右方向に、左側に押し付け
るのであれば左方向にパルス波形の電流を流してパルシ
ング制御にて押し付ける。この押し付け制御中に、上位
装置11から次回の印字コマンドが印刷制御部10へ入力さ
れると、所定の時間にわたる押し付け制御の終了時に反
転駆動を再開して、リニアシャトル2を等速領域に向け
て移動させ、次回の印字処理を行う。
【0036】次に、本発明の特徴部分である押し付け制
御の動作について説明する。なお、本発明のリニアシャ
トル型プリンタにおける押し付け制御モードには、2つ
の制御モード(再起動開始直後であっても検出したエッ
ジ信号(等速領域開始信号)を有効として制御動作を継
続する第1制御モードと再起動開始直後に検出したエッ
ジ信号(等速領域開始信号)は無効として制御動作をや
り直す第2制御モード)がある。これらの第1,第2制
御モードの何れを採用するかは、選択入力器12によっ
て、ユーザが任意に選択できる。
【0037】(第1制御モード)図2は、第1制御モー
ドに係る押し付け制御中の動作手順を示すフローチャー
トである。押し付け制御中に次回の印字コマンドが入力
されると(ステップS1:YES)、再起動が開始される
(ステップS2)。そして、位置検出信号を120 回以上
検出したか否かを判断する(ステップS3)。検出しな
い場合には(S3:NO)、エッジ信号(等速領域開始信
号)を検出したか否かを判断する(ステップS4)。
【0038】等速領域開始信号を検出した場合には(S
4:YES)、位置検出信号を2回以上検出したか否かを判
断する(ステップS5)。位置検出信号を2回以上検出
した場合には(S5:YES)、正常な押し付け位置から反
転駆動がなされたと考えられるので、カウンタ10c のカ
ウント値をクリアして(ステップS6)、リニアシャト
ル2の等速制御を開始する(ステップS7)。
【0039】位置検出信号を2回以上検出していない場
合には(S5:NO)、その検出信号が再起動開始後の等
速領域開始信号であるか否かを判断する(ステップS
8)。等速領域開始信号である場合には(S8:YES)、
カウンタ10c のカウント値を1だけインクリメントする
(ステップS9)。そして、インクリメント後のカウン
ト値が予め設定しておいた所定値以上か否かを判断する
(ステップS10)。未満である場合には(S10:NO)、
リニアシャトル2の等速制御を開始する(ステップS
7)。
【0040】等速領域開始信号を検出しない場合(S
4:NO)、及び、検出信号が再起動開始後の等速領域開
始信号でない場合(S8:NO)には、処理がS3に戻
る。また、再起動開始後に等速領域開始信号を検出しな
くて位置検出信号を120 回以上検出した場合(S3:YE
S)、及び、カウンタ10c のカウント値が所定値以上とな
った場合(S10:YES)には、エラー信号を出力して印刷
処理を中止する(ステップS11)。
【0041】以上のように、第1制御モードでは、等速
領域開始信号の検出タイミングが再起動開始直後(位置
検出信号の検出回数が2回未満)であっても、それが再
起動開始後であれば、その信号を有効として等速制御を
行う。よって、従来例のように印刷動作が停止されるこ
とがなく、稼働率が低下しない。但し、再起動開始直後
に等速領域開始信号が検出される状態が何回も連続して
続くことは、押し付け制御時のリニアシャトル2の位置
が機械的に異常であることを意味するので、高い印字品
質を維持する目的で、エラーとする。
【0042】(第2制御モード)図3は、第2制御モー
ドに係る押し付け制御中の動作手順を示すフローチャー
トである。押し付け制御中に次回の印字コマンドが入力
されると(ステップS21:YES)、再起動が開始される
(ステップS22)。そして、位置検出信号を120 回以上
検出したか否かを判断する(ステップS23)。検出しな
い場合には(S23:NO)、エッジ信号(等速領域開始信
号)を検出したか否かを判断する(ステップS24)。
【0043】検出した場合には(S24:YES)、位置検出
信号を2回以上検出したか否かを判断する(ステップS
25)。位置検出信号を2回以上検出した場合には(S2
5:YES)、正常な押し付け位置から反転駆動がなされた
と考えられるので、カウンタ10c のカウント値をクリア
して(ステップS26)、リニアシャトル2の等速制御を
開始する(ステップS27)。
【0044】位置検出信号を2回以上検出していない場
合には(S25:NO)、その検出信号が再起動開始後の等
速領域開始信号であるか否かを判断する(ステップS2
8)。等速領域開始信号である場合には(S28:YES)、
カウンタ10c のカウント値を1だけインクリメントする
(ステップS29)。そして、インクリメント後のカウン
ト値が予め設定しておいた所定値以上か否かを判断する
(ステップS30)。未満である場合には(S30:NO)、
電磁コイルの電源を切ってリニアシャトル2を制御開始
位置に戻して制御動作を最初からやり直すリトライ制御
を開始する(S31)。なお、このリトライ制御は、この
ように制御開始位置から始めても良いし、または、途中
の制御過程からやり直すようにしても良い。
【0045】等速領域開始信号を検出しない場合(S2
4:NO)、及び、検出信号が再起動開始後の等速領域開
始信号でない場合(S28:NO)には、処理がS23に戻
る。また、再起動開始後に等速領域開始信号を検出しな
くて位置検出信号を120 回以上検出した場合(S23:YE
S)、及び、カウンタ10c のカウント値が所定値以上にな
った場合(S30:YES)には、エラー信号を出力して印刷
処理を中止する(ステップS32)。
【0046】以上のように、第2制御モードでは、等速
領域開始信号の検出タイミングが再起動開始直後(位置
検出信号の検出回数が2回未満)であった場合、それが
再起動開始後であれば、その信号を無効としてリトライ
制御を行う。よって、従来例のように印刷動作が停止さ
れることがなく、稼働率が低下しない。但し、再起動開
始直後に等速領域開始信号が検出される状態が何回も連
続して続くことは、押し付け制御時のリニアシャトル2
の位置が機械的に異常であることを意味するので、高い
印字品質を維持する目的で、エラーとする。
【0047】上述した第1,第2制御モードの何れの動
作制御プログラムを採用するかは、選択入力器12(オペ
レータパネル,ディップスイッチ等)を介して任意に決
定できる。印字品質は少々無視しても印字速度を維持し
たい場合には、再起動開始後の等速領域開始信号はすべ
て有効とする第1制御モードの動作制御プログラムを選
択すれば良く、一方、印字速度は少し遅くなっても高い
印字品質を維持したい場合には、再起動開始直後に等速
領域開始信号を検出した際にリトライ制御を行う第2制
御モードの動作制御プログラムを選択すれば良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、再起
動開始直後に等速領域開始信号を検出した場合、検出し
た等速領域開始信号を有効として、リニアシャトルのそ
の後の駆動制御動作を継続する第1制御モードと、検出
した等速領域の開始信号を無効として、リニアシャトル
を反転動作の再起動開始位置にもどして駆動制御動作を
やり直す第2制御モードとの何れかの制御モードを行う
ようにしたので、再起動開始直後に検出した等速領域開
始信号をノイズ等と見なして従来のようにエラーとはし
ないため、エラーに伴う稼働率の低下を防ぐことができ
る。
【0049】また本発明では、第1制御モードまたは第
2制御モードの何れかを、ユーザが任意に選択すること
ができ、ユーザの意向に即した制御モードを行うことが
できる。
【0050】更に本発明では、再起動開始直後に等速領
域開始信号を検出することが頻繁に繰り返される場合に
は、印刷処理を中止するようにしたので、高い印字品質
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアシャトル型プリンタの構成図で
ある。
【図2】第1制御モードにおける押し付け待機時の動作
手順を示すフローチャートである。
【図3】第2制御モードにおける押し付け待機時の動作
手順を示すフローチャートである。
【図4】リニアシャトル型プリンタの要部の斜視図であ
る。
【図5】リニアシャトル型プリンタの要部の模式図であ
る。
【図6】リニアシャトル型プリンタの要部の平面図であ
る。
【図7】リニアシャトルに設けられたスリット板の平面
図である。
【図8】リニアシャトルの経時的な動作を示す説明図で
ある。
【図9】リニアシャトルのエッジ信号及び位置検出信号
を示すタイミングチャートである。
【図10】従来例における押し付け待機時の動作手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 2 リニアシャトル 3 リニアモータ 4 ダンパー 5 シャトル駆動手段 6 ドライバ 7 ドライバ制御部 8 スリット板 ST タイミングスリット SL ,SR エッジスリット 9 位置センサ 10 印刷制御部 10c カウンタ 11 上位装置 12 選択入力器 32a, 32b 永久磁石 33a, 33b 電磁コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを搭載したリニアシャトル
    が、所定の等速領域で等速移動を開始するための開始信
    号に応じて前記等速領域で等速移動し、前記等速領域の
    両外側の反転領域で反転し、前記反転領域で反転動作を
    一旦停止して前記反転領域の外側の緩衝部材を押し、前
    記反転領域で反転動作を再開するように、前記リニアシ
    ャトルを駆動制御するリニアシャトル型プリンタにおい
    て、再起動開始後の等速領域開始信号を検出する検出手
    段と、前記等速領域開始信号の検出タイミングが再起動
    開始直後であるか否かを判断する判断手段と、該判断手
    段で再起動開始直後であると判断した場合に、前記リニ
    アシャトルを等速移動させるか、前記リニアシャトルを
    反転動作の再起動開始位置にもどすかの何れかの制御を
    行う制御手段とを備えることを特徴とするリニアシャト
    ル型プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段にて何れの制御を行うかの
    選択入力を受け付ける受付手段を更に備えることを特徴
    とする請求項1記載のリニアシャトル型プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記判断手段で再起動開始直後であると
    判断した場合にインクリメントされるカウンタと、該カ
    ウンタの値が所定値以上である場合に、印刷処理を中止
    する手段とを更に備えることを特徴とする請求項1また
    は2記載のリニアシャトル型プリンタ。
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