JP2003111725A - 内視鏡洗滌消毒装置 - Google Patents
内視鏡洗滌消毒装置Info
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- A61B1/121—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use
- A61B1/125—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use using fluid circuits
Abstract
で除去することができる内視鏡洗滌消毒装置の提供を目
的としている。 【解決手段】本発明の内視鏡洗滌消毒装置100は、液
体および気体を供給するための管路と、洗滌消毒される
内視鏡がセットされる洗滌槽1とを備えた装置本体10
0Aと、洗滌槽1内にセットされた内視鏡2の内部管路
と、装置本体100Aとを接続する接続管路30a,3
0b,30cとを備え、少なくとも接続管路30bと装
置本体100Aとの接続部から、接続管路30aと内視
鏡2との接続部までの経路の途中に、この経路内を流れ
る流体を経路外に逃がすための隙間または穴が設けられ
ていることを特徴とする。
Description
毒するための内視鏡洗滌消毒装置に関する。
治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、
吸引等を行なうための各種の管路が組み込まれている。
そして、内視鏡は、使用する毎に、その外表面および内
部管路が洗滌消毒される。
視鏡洗滌消毒装置は、従来から様々な形態のものが知ら
れているが、基本的には、洗滌水を用いて内視鏡を洗滌
する洗滌工程と、消毒液を使用して洗滌後の内視鏡を消
毒する消毒工程と、その他、濯ぎ工程や乾燥工程とから
なる一連の工程によって洗滌槽内の内視鏡を洗滌・消毒
するものである。
路は、管路毎にその径が異なっており、したがって、管
路抵抗も内部管路毎に異なる。特に内視鏡の先端から突
出される鉗子の突出方向を操作するための鉗子起上管路
(エレベータワイヤチャンネル)は、その径が他の内部
管路の径に比べて極めて細い内部管路である。このよう
な内部管路の管路抵抗は、他の内部管路のそれに比べて
非常に大きいため、管路内へ送れる流体の量が非常に少
ない。そのため、鉗子起上管路内を除水する場合には、
長時間送気して、鉗子起上管路に溜まった残水を取り除
かなければならない。
する場合、従来の洗滌消毒装置では、鉗子起上管路に溜
まった残水の他に、鉗子起上管路に至るまでの接続管路
に溜まった残水も、極細管路である鉗子起上管路の先端
を通じて除水しなければならない。そのため、鉗子起上
管路内が水からエアーに置換されるまでに、かなりの時
間がかかる(鉗子起上管路以外の他の内部管路内が数秒
で水からエアーに置換されるのに対し、鉗子起上管路で
は置換に例えば1分以上もかかる)。
であり、その目的とするところは、内視鏡の内部管路内
の残水を効率的且つ短時間で除去することができる内視
鏡洗滌消毒装置を提供することにある。
に、本発明は、内視鏡の少なくとも内部管路に洗滌消毒
のための液体を流通させ且つ前記内部管路を除水するた
めの気体を流通させる内視鏡洗滌消毒装置において、前
記液体および気体を供給するための管路と、洗滌消毒さ
れる内視鏡がセットされる洗滌槽とを備えた装置本体
と、前記洗滌槽内にセットされた前記内視鏡の内部管路
と、前記装置本体とを接続する接続管路とを備え、少な
くとも前記接続管路と前記装置本体との接続部から、前
記接続管路と前記内視鏡との接続部までの経路の途中
に、この経路内を流れる流体を経路外に逃がすための隙
間または穴が設けられていることを特徴とする。この場
合、前記穴は、前記接続管路の前記内視鏡との接続部近
傍に設けられた直径約0.5mmの穴であることが望ま
しい。
一実施形態について説明する。
置100の概略構成を示している。図示のように、この
内視鏡洗滌消毒装置100は、洗滌室を形成する洗滌槽
1を有しており、洗滌槽1の内部に内視鏡2をセットし
て洗滌消毒することができるようになっている。洗滌槽
1には洗滌室の天井面を形成する蓋体40が開閉可能に
取り付けられており、この蓋体40を開けて内視鏡2を
洗滌槽1内にセットすることができるようになってい
る。
いる。この振動板4は、例えばランジュバン型の超音波
振動子3をその底面に取り付けてなり、洗滌槽1に溜め
られた洗滌液中に超音波振動を発振することができるよ
うになっている。
けられている。この洗滌水注入口21には、例えば水道
系等の給水源の蛇口37に接続された給水管路35が接
続されており、この給水管路35を通じて洗滌水を洗滌
槽1内に供給することができるようになっている。な
お、給水管路35の途中には、給水弁36と、規格の除
菌フィルタ(滅菌グレード(0.2μm)のフィルタ)
38とが介装されている。除菌フィルタ38は、洗滌消
毒装置100の装置本体内にあるフィルタ収納室の内部
に着脱自在に装着されており、給水フィルタハウジング
38aと、ハウジング38a内に着脱自在にセットされ
た交換可能なフィルタカートリッジ38bとからなる。
られており、洗滌槽1の底部には循環液吸引口8が設け
られている。洗滌液噴出口7には第1の送液ポンプ10
の吐出側に接続された第1の送液管路9aが接続され、
循環液吸引口8には第1の送液ポンプ10の吸引側に接
続された第2の送液管路9bが接続されており、第1お
よび第2の送液管路9a,9bは、洗滌槽1内の液体を
回収してこれを再び洗滌槽1へと圧送する第1の循環路
9を形成している。
続チューブ(接続管路)30a,30b,30cが接続
されるチャンネル接続口13a,13b,13cが設け
られている。この場合、接続チューブ30a,30b,
30cは、内視鏡2の操作部に設けられ内視鏡2の内部
管路(チャンネル)と連通する接続口部に着脱自在に接
続されるようになっている。具体的には、第1のチャン
ネル接続口13aは、第1の接続チューブ30cを介し
て、内視鏡2の第1の接続口部2aに接続される。この
第1の接続口部2aは、内視鏡2の一般の内部管路より
も内径が小さい極細管路である鉗子起上管路に連通して
いる。なお、内径が小さい副送水管路を有する内視鏡の
場合にも、この第1のチャンネル接続口13aが前記副
送水管路に接続される。一方、第2および第3のチャン
ネル接続口13b,13cは、第2および第3の接続チ
ューブ30b,30cを介して、内視鏡2の一般の内部
管路(前記鉗子起上管路の内径よりも大きい内径を有す
る管路)と連通する第2および第3の接続口部2b,2
cに接続される。
ブ30aと洗滌消毒装置100の装置本体との接続部か
ら、第1の接続チューブ30aと内視鏡2との接続まで
の経路の途中に、この経路を流れる流体を外部に逃がす
ための微小な隙間または穴が設けられている。具体的に
は、図4に示されるように、内視鏡2の第1の接続口部
2aに接続される第1の接続チューブ30aの第1のジ
ョイント部90の近傍(図中に破線で示されるA部領
域)、第1の接続チューブ30aのチューブ本体91の
中央部(図中に破線で示されるB部領域)、内視鏡洗滌
消毒装置100の第1のチャンネル接続口13aに接続
される第1の接続チューブ30aの第2のジョイント部
92の近傍(図中に破線で示されるC部領域)のうち
の、少なくともいずれか1ヶ所に微小な隙間または穴が
設けられている。
例を示している。図示のように、第1のジョイント部9
0は、口金部93と、口金部93の外周に被装された保
護体94とから成る。そして、口金部93には、チュー
ブ30a内に通じる微小な第1の穴61が形成されると
ともに、保護体94には、この第1の穴61を外部に連
通させる第2の穴(例えば、第1の穴61よりも径が大
きい穴)62が形成されている。なお、第1の穴61の
内径は、例えば0.5mmに設定される。
設けた例を示している。図示のように、チューブ本体9
1の途中には継手64が取着されており、この継手64
には、チューブ本体91の内部を外部に連通させる微小
な穴63が形成されている。
設けた例を示している。図示のように、第2のジョイン
ト部92には、チューブ30a内に通じる微小な穴66
が形成されている。
なく、これと接続する第1のチャンネル接続口13aや
第1の接続口部2aに微小な穴を設けても良い。
bの途中からは第3の送液管路19aが分岐しており、
この第3の送液管路19aは第2の送液ポンプ14の吸
引側に接続されている。また、第2の送液ポンプ14に
は第4の送液管路19bが接続されている。この第4の
送液管路19bは、逆止弁12を介して、チャンネル接
続口13a,13b,13cに接続された流体供給管路
15に接続されている。すなわち、第3および第4の送
液管路19a,19bは、洗滌槽1内の液体を回収して
これを内視鏡2の内部管路を通じて再び洗滌槽1へと圧
送する第2の循環路19を形成している。
16を介してエアー供給管路18が接続されている。こ
のエアー供給管路18にはコンプレッサ17が接続され
ており、コンプレッサ17からの圧縮空気をエアー供給
管路18を介して流体供給管路15に送り込むことがで
きるようになっている。
路18との接続部の下流側で、2つに分岐されている。
そのうちの第1の分岐管路15aは、第1のチャンネル
接続口13aに接続されている。また、他の第2の分岐
管路15bは、第2および第3のチャンネル接続口13
b,13cに接続されている。なお、第2の分岐管路1
5bの途中には、開閉弁31が介挿されている。
に設けられており、洗滌槽1の底部には排液口23が設
けられている。消毒液注入口22には、消毒液タンク3
2に接続され且つ消毒液タンク32からの消毒液をポン
プ34の吸引作用によって洗滌槽1内に供給する消毒液
送液管路33bが接続されている。また、排液口23か
ら延びる管路には管路切換弁24を介して消毒液戻し管
路33aと排液管路27とが接続されている。消毒液戻
し管路33aは、消毒液タンク32に接続されており、
洗滌槽1内の消毒液を消毒液タンク32に回収する。ま
た、消毒液タンク32からは希釈液供給管路39が延び
ており、この希釈液供給管路39は管路切換弁41を介
して給水管路35の途中に接続されている。すなわち、
本実施形態において、管路切換弁41と希釈液供給管路
39は、給水管路35を流れる洗滌水を希釈液として消
毒液タンク32に供給する希釈液供給手段を構成する。
介装されている。また、超音波振動子3、ポンプ10,
14,28,34、コンプレッサ17、管路切換弁2
4,41、給水弁36の動作は全て制御部42によって
制御されるようになっている。
び消毒液タンク32に着脱自在に取り付けられるボトル
体50について詳細に説明する。
は、洗滌消毒装置100の装置本体100A内に配置さ
れている。消毒液タンク32の上面には、消毒液の濃縮
液が入ったボトル体50が着脱自在に取り付けられる口
金状のボトル取り付け部43が設けられている。ボトル
取り付け部43は、その開口部を側方に向けるように上
側が屈曲形成されている。
付け部43に取り付けられるボトル体50は、液が貯留
されるボトル状の本体部51と、本体部51の口部51
aに取り付けられるキャップ52とからなる。キャップ
52は、筒状のキャップ本体52aと、キャップ本体5
2aの基端に形成され且つ本体部51に取り付けられる
取り付け部52bと、キャップ本体52aの先端に形成
され且つキャップ52の径方向外側に突出する弾性材料
からなるシール部52cとからなり、消毒液タンク32
側のボトル取り付け部43に着脱自在に取り付けられる
着脱部60を構成する。また、キャップ52は、取り付
け部52bとキャップ本体52aとの境界部に位置し且
つキャップ52が取り付け部52bを介して本体部51
の口部51aに取り付けられた際に口部51aを閉塞す
る薄膜部54を有している。
られるボトル取り付け部43は、消毒液の濃縮液を消毒
液タンク32内に注入するための注入口を形成してお
り、ボトル体50の閉塞された口部51aを気密且つ液
密状態で受ける(本実施形態では、キャップ52を介し
て口部51aを気密且つ液密に受ける)一対のボトル受
け部43aと、濃縮液を消毒液タンク32内に導く注入
孔43cと、各ボトル受け部43aにボトル体50の口
部51aが気密且つ液密に受けられた状態(図3の
(c)の状態)でボトル体50の口部51aを開口して
ボトル体50内を注入孔43cを通じて消毒液タンク3
2内に連通させる一対の突起部43bとを有している。
された外管aおよび内管bからなる2重管構造を成して
いる。この場合、外管aと内管bとの間の環状の隙間
は、ボトル体50のキャップ52が嵌合し得る寸法、例
えばキャップ本体52aの厚みと略同一に設定されてい
る。また、突起部43bは、内管bの内側に設けられて
おり、その先端面がテーパ状に傾斜するとともに、その
内孔が注入孔43cと連通している。
内には、消毒液タンク32内に貯留される消毒液の液量
を段階的に検知する複数のレベルセンサ44,45,4
6が設けられている。このうち、第1のレベルセンサ4
4は、ボトル体50を介して消毒液タンク32内に注入
されるべき濃縮液の規定量を検知する。また、第2のレ
ベルセンサ45は、消毒液タンク32内に注入された規
定量の濃縮液を所定の濃度に希釈するために供給される
べき希釈液の液量(実際には、既にタンク32内に注入
されている濃縮液と希釈液とからなる規定濃度の消毒液
全体の液量)を検知する。また、第3のレベルセンサ4
6は、装置を作動させるにあたって上側に位置する洗滌
槽1に消毒液を持ち上げるために必要な最低量(洗滌槽
1内の内視鏡2を十分に消毒するために必要な消毒液の
最低量)を検知する。なお、各レベルセンサ44,4
5,46からの検知情報は制御部42に伝送されるよう
になっている。
0を用いて内視鏡2を洗滌消毒する場合について説明す
る。
セットし、内視鏡2の接続口部2a,2b,2cとチャ
ンネル接続口13a,13b,13cとを接続チューブ
30a,30b,30cによって接続する。その後、図
示しない各種操作スイッチの操作によって洗滌、消毒、
すすぎ、送気の各工程が自動的に行なわれる。
給水源37からの洗滌水が給水管路35およびフィルタ
38を介して洗滌水注入口21から洗滌槽1内に供給さ
れる。なお、この洗滌工程の前には、ユーザーが予め設
定された液量の洗剤を洗滌槽1内に注入しておく。
給水弁36が閉じられ、第1および第2の送液ポンプ1
0,14が駆動される。また、この時、管路切換弁24
が閉じられる。
は、第1の循環路9を循環して洗滌液噴出口7から内視
鏡2の外面に高圧で吹き付けられるとともに、第2の循
環路19を通じて循環して内視鏡2の内部管路へと送ら
れる。すなわち、洗滌槽1内の洗滌液は、循環液吸引口
8から第1の送液ポンプ10の吸引作用によって第1送
液管路9bに吸引され、第2の送液管路9bを介して洗
滌液噴出口7から噴射される。また、第1の送液管路9
bへ吸引された洗滌液の一部は第2の送液ポンプ14の
吸引作用によって第3の送液管路19aに吸引されると
ともに第4の送液管路19bと流体供給管路15とを通
じてチャンネル接続口13a,13b,13cから内視
鏡2の内部管路へと送られる。なお、内視鏡2の内部管
路へ送られた洗滌液は内視鏡2の先端開口を通じて洗滌
槽1内に戻され再び第1の循環路9または第2の循環路
19を循環することになる。
2に付着した大きな汚れ、柔らかい汚れ、軽い汚れ等が
洗い落とされる。特に、こうした汚れは、洗滌液噴出口
7から噴出される洗滌液の衝撃力や、これによって形成
される洗滌槽1内の渦流によって内視鏡2の外面から欠
き落とされる。
所定時間行なわれると、続いて、振動板4が動作され超
音波洗滌が行なわれる。この超音波洗滌では、振動板4
から発せられる超音波振動によって内視鏡2に付着した
堅い汚れや内視鏡2の複雑な形状部分に付着した汚れ等
が強力に落とされる。
滌液の循環作用による洗滌が行なわれる。この段階で
は、超音波洗滌によってふやけて内視鏡2から剥がれか
かった汚れが落とされる。
ぎ工程が行なわれる。このすすぎ工程では、まず初め
に、送液ポンプ10,14の駆動が停止されるととも
に、排液ポンプ28が駆動されて管路切換弁24が排液
管路27側に切換えられる。これによって、洗滌槽1内
の洗滌液が排液口23から排液管路27を通じて外部に
排出される。洗滌槽1内の洗滌液が完全に排出される
と、続いて、給水弁36が開かれ、新しい水が洗滌槽1
内に供給される。そして、第1および第2の送液ポンプ
10,14が再び駆動され、前述した循環作用によって
内視鏡2の内部管路と外面のすすぎが行なわれる。
ぎ水を洗滌槽1から完全に排出した状態で水切りが行な
われる。この水切りでは、送液ポンプ10,14の駆動
が停止されるとともにコンプレッサ17が駆動され、コ
ンプレッサ17からのエアーがエアー供給管路18を通
じて流体供給管路15に送られる。流体供給管路15に
送られるエアーは、チャンネル接続口13a,13b,
13cを介して、内視鏡2の内部管路に送られ、内視鏡
2の内部管路の水切りを行なう。この時、内視鏡2の極
細の内部管路である鉗子起上管路に繋がる流体供給管路
15の第1の分岐管路15aおよび第1の接続チューブ
30aに残った残水は、前述した微小な穴を通じて洗滌
槽1内に流出する。すなわち、例えば、図5に示される
構成では、第1の分岐管路15aおよび第1の接続チュ
ーブ30aに残った残水が、鉗子起上管路の直前の管路
抵抗が小さい微少な第1の穴61および第2の穴62を
通じて洗滌槽1内に流出する。なお、流体供給管路15
の第1の分岐管路15aの水が抜けた後にも、穴61か
ら多少のエアー漏れがあるが、穴61が微少であり且つ
コンプレッサ17の送気能力が高いため、鉗子起上管路
に作用する送気圧は、穴61が形成されていない場合の
それと略同一である。したがって、鉗子起上管路内の水
切りを問題なく行なうことができる。そのため、鉗子起
上管路の送気時間を短縮できる。なお、このように鉗子
起上管路の水切りを行なう場合には、開閉弁31を閉じ
て、鉗子起上管路だけに高圧で送気することが望まし
い。
毒工程が行なわれる。この消毒工程では、まず初めに、
管路切換弁24が閉じられ、ポンプ34が駆動される。
これによって、消毒液タンク32内の消毒液が消毒液送
液管路33bを介して消毒液注入口22から洗滌槽1内
に注入される。洗滌槽1内に所定量の消毒液が注入され
て内視鏡2が消毒液に完全に浸漬されると、ポンプ34
の駆動が停止され、続いて送液ポンプ14が駆動され
る。これにより、洗滌槽1内の消毒液は、内視鏡2の内
部管路に送られて、内視鏡2の内部管路の消毒も行な
う。
管路切換弁24が消毒液戻し管路33a側に切換えられ
て、洗滌槽1内の消毒液が消毒液戻し管路33aを通じ
て消毒液タンク32内に回収される。そして、その後、
再び、前述したと同様の方法で内視鏡2内および洗滌消
毒装置100内の消毒液の水切りが行われる。その後、
前述したすすぎ工程によって消毒液の濯ぎ行なわれる。
後、送気工程が行なわれる。この送気工程は前述したす
すぎ工程の後半に行なわれる水切りと同じ手順で行なわ
れる。そして、一定時間経過後、排液ポンプ28が停止
される。
洗滌消毒装置100では、第1の接続チューブ30aと
洗滌消毒装置100との接続部から、第1の接続チュー
ブ30aと内視鏡2との接続までの経路の途中に、この
経路を流れる流体を外部に逃がすための微小な隙間また
は穴が設けられている。そのため、洗滌後に内視鏡2の
送気を行なう際、抵抗の少ない前記微少な隙間または穴
から装置管路内の残液を除去できる。また、隙間が微少
であるため、送気圧の減少は殆どなく、内視鏡2の内部
管路の除水を効果的に且つ短時間で行なうことができ
る。一般に、洗滌消毒工程中において送気工程は3回行
なわれるため、このように、1回の送気工程に要する時
間を短縮できれば、洗滌消毒の全工程時間の大幅な短縮
を図ることができる。また、装置100から内視鏡2に
至る経路に隙間もしくは穴を設けるという簡単な構成で
効率的な除水を行なえるため、実用上極めて優れている
といえる。
00においては、消毒液タンク32に濃縮液が入ったボ
トル体50を取り付けると、自動的に消毒液の希釈工程
に進むが、この場合のボトル体取り付け過程において
は、従来からある1つの問題点が指摘されている。以
下、これについて、図2および図3を参照しながら簡単
に説明する。
ける場合には、まず、口部51aが薄膜部54によって
閉塞されたボトル体50(内部に消毒液の濃縮液が入っ
ている)を、口部51aを下側にした状態で、ボトル差
込み孔部63(図2参照)内に差し込み、図3の(a)
に示されるように、ボトル体50のキャップ52を消毒
液タンク32側のボトル取り付け部43のボトル受け部
43aに対向させる。続いて、ボトル体50をボトル差
込み孔部63内にさらに押し込むと、まず、外管aと内
管bとの間の環状の空間内にボトル体50のキャップ5
2のキャップ本体52aが嵌合し、ボトル受け部43a
にボトル体50の閉塞された口部51aが受けられる。
また、この時、シール部52cが外管aの内面によって
押圧されて弾性的に変形し、口部51aが外部に対して
気密且つ液密に保持される(図3の(b)参照)。この
状態から、さらにボトル体50をボトル差込み孔部63
内に押し込むと、図3の(c)に示されるように、口部
51aが気密且つ液密に受けられた状態で突起部43b
によって薄膜部54が破れ、口部51aが開口される。
これにより、ボトル体50内が注入孔43cを通じて消
毒液タンク32内に連通し、ボトル体50内の液体が消
毒液タンク32内に残らず注入される。
ると、続いて濃縮液の希釈工程に進むが、ボトル体50
がボトル差込み孔部63内に挿入されたか否かを検知す
るセンサが従来は1つであった。そのため、以下のよう
な現象が考えられた。
1aが未開口のままの図3の(b)の状態でボトル体5
0の挿入を検知してしまうと、使用者が作業を中断した
場合に、いつまでたっても希釈工程が始まらないといっ
た問題が生じる。
完全に開口した図3の(c)の状態でボトル体50の挿
入を検知する場合であっても、使用者が中途半端な位置
でボトル体50を逆方向に抜く作業を行なった場合に
は、液漏れが発生する可能性がある。
毒装置100においては、図2に示されるように、前記
2つの状態を検知できる別々のセンサが設けられてお
り、使用者の作業を正しく導くことができる(どのよう
な作業がなされても、消毒液の漏れが発生しない)よう
になっている。
体50を装置本体100Aのボトル差し込み孔部63内
に挿入すると、図3の(b)の状態で、センサ67がボ
トル体50の挿入を検知する。センサ67がボトル体5
0の挿入を検知すると、ロックアーム65が動作し、使
用者がボトル体50を引き抜くことができないように、
ロックアーム65によってボトル体50がロックされ
る。その後、ボトル体50をボトル差し込み孔部63内
に更にスライドさせながら挿入すると、図3の(c)の
状態で、センサ62がこのボトル体50の更なる挿入を
検知し、この検知時点で初めて、次の希釈工程に移行す
る。
単な方法で水平状態に設置するための手段が示されてい
る。図示のように、少なくとも洗滌槽1の壁面には、洗
滌槽1の底面に対して平行な目印104が設けられてい
る。図8の(b)に明確に示されるように、目印104
は、洗滌槽1の壁面の少なくとも前後左右に設置されて
いる。また、この目印4は、洗滌や消毒によって剥離し
ないラベルであっても良く、また、洗滌槽1の壁面に成
形加工されていても良い。
設置された水位センサ105によって水位が管理され、
洗剤および薬液を貯留している。この時、洗滌消毒装置
100が傾いていると、それらの液体が適正水位に溜め
られないため、水位が低い場合には洗滌/消毒不良とな
ったり、水位が高い場合には洗滌消毒装置100からの
水溢れに繋がる可能性がある。そのため、洗滌消毒装置
100の設置時には、できるだけ水平に設置する必要が
ある。水平に設置する方法としては、水準器を用いて行
なう方法があるが、設置時に常に携帯しておく必要があ
る。また、洗滌消毒装置100に水準器を組み込む場合
は、洗滌消毒装置100の設計が制約されたり、コスト
アップとなる。
よれば、目印104を洗滌消毒装置100に簡単に精度
良く組み込むことができ、また、装置の設置時において
は、洗滌槽1に水を溜めてその水面が洗滌槽1の壁面の
目印104に掛かっているかどうかを目視確認すれば、
簡単に洗滌消毒装置100の水平状態を確認できる。
視鏡用洗滌消毒装置100における蓋体(以下、トップ
カバーという)40の詳細が示されている。一般に、ト
ップカバー40は、洗滌槽1から液体や気体が放出され
ることを防止するが、内視鏡2などの洗滌消毒物を出し
入れする際には開放される。トップカバー40は、バネ
を利用したヒンジユニットにより、装置100の背面
で、装置本体100Aと接続されている。そのため、ト
ップカバー40は、閉じた状態を保持するロックを開放
すると、自動的に開いて、開放状態に保持されるように
なっている。
ンジユニットを示している。カバー取付板203にはト
ップカバー40が取り付けられており、ヒンジ本体20
4が洗滌消毒装置Xに固定されている。トップカバー4
0が閉じられていくにつれて、トーションバネ201が
ヒンジ軸202の周りに締め付けられ、トップカバー4
0を開く時のヒンジ軸202周りのトルクを発生するエ
ネルギーが蓄えられる。しかし、この場合、トップカバ
ー40の自重によるヒンジ軸202周りのトルクが、カ
バー40の開き角度の変化に対してサインカーブを描く
のに対し、トーションバネ201のバネ圧によるヒンジ
軸202周りのトルクは、カバー40の開き角度の変化
に対して直線的に増加する。そのため、カバー40を閉
じた時に、カバー40を開くためには余分なエネルギー
が蓄えられる。
鏡洗滌消毒装置100のヒンジユニットを示している。
図9と同様に、カバー取付板207にはトップカバー4
0が取り付けられており、ヒンジ本体210が洗滌消毒
装置100の装置本体100Aに固定されている。トッ
プカバー40が閉じられていくにつれて、直線バネ20
5が引っ張られ、トップカバー40を開く時のヒンジ軸
206周りのトルクを発生するエネルギーが蓄えられ
る。
付位置をヒンジ軸206の後側の適所位置にすることに
より、トップカバー40の自重によるヒンジ軸206周
りのトルクが、カバー40の開き角度の変化に対してサ
インカーブを描くとともに、直線バネ205のバネ圧に
よるヒンジ軸206周りのトルクカーブもサインカーブ
を描くため、カバー40を締めた時に、必要以上の力が
トップカバー40などにかからない。
おけるトルクカーブと、本構成の直線バネ205におけ
るトルクカーブと、トップカバー40の自重によるトル
クカーブとを比較したグラフである。図示のように、直
線バネ205の場合、カバー40の自重のトルクより少
し上回る無駄のないライン取りができるため、非常に効
率的であり、かつ、カバー40等に無駄な力がかからな
いため、カバー40の変形や破損を防ぐことができる。
ストッパにより、使用者が作業し易い角度(例えば70
゜)で止まるようにしてあるが、使用者が誤ってカバー
40を更に開く方向に押した場合、カバー40が破損し
てしまう虞がある。そのため、本構成において、ストッ
パ208は、ストッパ用バネ209により、70゜の位
置で半固定されている。
る状態、図12の(b)はカバー40が70゜の位置で
止まっている状態をそれぞれ示している。図示のよう
に、カバー40を開こうとする直線バネ205の力より
もストッパ用バネ209の力の方が強いため、カバー4
0は70゜の位置で停止する。しかし、使用者が誤って
カバー40を70゜以上に押し開いてしまった場合で
も、図12の(c)に示されるように、カバー40の開
き角が90゜になるまでストッパ208が移動して、力
を逃がすことができる。そのため、カバー40の破損を
防ぐことができる。
のごとき構成が得られる。
毒のための液体や、管路を除水する気体を流通し、前記
内部管路を洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、
内視鏡洗滌消毒装置と内視鏡の内部管路を接続する洗滌
チューブを有し、内視鏡洗滌消毒装置と洗滌チューブの
接続部から洗滌チューブと内視鏡の接続部までの管路の
いずれかに、微少な隙間または穴を有することを特徴と
した内視鏡洗滌消毒装置。
続部近傍にφ0.5程度の穴を開けたことを特徴とする
第1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
滌消毒装置によれば、内視鏡の内部管路内の残水を効率
的且つ短時間で除去することができる。
の概略構成図である。
タンクの概略構成図である。
断面図である。
ューブの側面図である。
目印を設けた手段を示すもので、(a)は内視鏡洗滌消
毒装置の概略斜視図、(b)は洗滌槽の概略斜視図であ
る。
バーにおけるヒンジユニットの側面図、(b)は(a)
のヒンジユニットの正面図である。
カバーにおけるヒンジユニットの側面図、(b)は
(a)のヒンジユニットの正面図である。
と、図10の直線バネにおけるトルクカーブと、トップ
カバーの自重によるトルクカーブとを比較したグラフで
ある。
に示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 内視鏡の少なくとも内部管路に洗滌消毒
のための液体を流通させ且つ前記内部管路を除水するた
めの気体を流通させる内視鏡洗滌消毒装置において、 前記液体および気体を供給するための管路と、洗滌消毒
される内視鏡がセットされる洗滌槽とを備えた装置本体
と、 前記洗滌槽内にセットされた前記内視鏡の内部管路と、
前記装置本体とを接続する接続管路と、 を備え、 少なくとも前記接続管路と前記装置本体との接続部か
ら、前記接続管路と前記内視鏡との接続部までの経路の
途中に、この経路内を流れる流体を経路外に逃がすため
の隙間または穴が設けられていることを特徴とする内視
鏡洗滌消毒装置。 - 【請求項2】 前記穴は、前記接続管路の前記内視鏡と
の接続部近傍に設けられた直径約0.5mmの穴である
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡洗滌消毒装
置。
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