JP2003111608A - 長 傘 - Google Patents

長 傘

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JP2003111608A
JP2003111608A JP2001309537A JP2001309537A JP2003111608A JP 2003111608 A JP2003111608 A JP 2003111608A JP 2001309537 A JP2001309537 A JP 2001309537A JP 2001309537 A JP2001309537 A JP 2001309537A JP 2003111608 A JP2003111608 A JP 2003111608A
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JP
Japan
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outer cylinder
main shaft
rib
locking
grip portion
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Pending
Application number
JP2001309537A
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English (en)
Inventor
Eisuke Ito
栄介 伊藤
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KAWAMASA SHOJI KK
Original Assignee
KAWAMASA SHOJI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時には柄を長くして使いやすく、かつ不
使用時には柄を短くして携帯に便利な長傘を提供するこ
と。 【解決手段】 少なくとも一の係止穴は、親骨13を閉じ
た状態で、握り部40の反外筒側端部が親骨13の先端15と
ほぼ一致する位置で外筒30を係止可能な位置に形成され
るとともに、少なくとも他の一の係止穴は、親骨13が開
かない状態で、握り部40が親骨13の先端15よりも突出す
る位置で外筒30を係止可能な位置に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、柄を伸縮自在に
形成した長傘に関するものであり、特に日傘に応用する
のに適している。
【従来の技術】傘は、長傘と折り畳み傘に大別される。
折り畳み傘は、携帯に便利な短い傘がほしいという要請
に基づき考案されたものであるが、骨を折り畳む構成ゆ
え、骨が弱く壊れやすいという欠点がある。しかし、折
り畳まずに短くするために傘の柄を短くすると、使用時
に不便である。
【発明が解決しようとする課題】そこで、各請求項にそ
れぞれ記載された各発明は、上記した問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、次の点に
ある。 (請求項1)すなわち、請求項1記載の発明は、使用時
には柄を長くして使いやすく、かつ不使用時には柄を短
くして携帯に便利な長傘を提供しようとするものであ
る。 (請求項2)請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわ
ち、請求項2記載の発明は、使用時にも携帯に便利な長
傘を提供しようとするものである。 (請求項3)請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的と
する。すなわち、請求項3記載の発明は、使用時にもよ
り携帯に便利な長傘を提供しようとするものである。 (請求項4)請求項4記載の発明は、上記した請求項1
乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の
点を目的とする。すなわち、請求項4記載の発明は、柄
の長さを変えやすい長傘を提供しようとするものであ
る。 (請求項5)請求項5記載の発明は、上記した請求項4
に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すな
わち、請求項5記載の発明は、柄の長さを変えても傘が
開かないようにすることを目的とする。 (請求項6)請求項6記載の発明は、上記した請求項1
乃至5のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の
点を目的とする。すなわち、請求項4記載の発明は、握
り手を引き出しやすい傘を提供しようとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】(特徴点)各請求項にそ
れぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成する
ためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示
した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。な
お、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示
し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。ま
た、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番
を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。 (請求項1) (特徴点)請求項1記載の発明は、次の点を特徴とす
る。すなわち、請求項1記載の発明は、主軸17の一端に
上ろくろ11を介して開閉自在に固定される親骨13と、端
部に棒状の握り部40を有し、前記主軸17の反上ろくろ側
の外側を摺動可能な外筒30とを少なくとも有し、前記主
軸17の反上ろくろ側には、主軸内部に押入可能であると
ともに、常に主軸外面方向に付勢された係止部材を設
け、前記外筒30には、前記係止部材が筒外側に突出可能
な係止穴を形成し、前記係止部材が前記係止穴に係合す
ることにより、前記主軸17と前記外筒30を係止可能に形
成した長傘であって、少なくとも一の係止穴は、親骨13
を閉じた状態で、握り部40の反外筒側端部が親骨13の先
端15とほぼ一致する位置で外筒30を係止可能な位置に形
成されるとともに、少なくとも他の一の係止穴は、親骨
13が開かない状態で、握り部40が親骨13の先端15よりも
突出する位置で外筒30を係止可能な位置に形成されてい
ることを特徴とする。本発明は、柄の長さを変えること
ができる長傘であり、いちばん柄を短くしたときには、
握り部40が親骨13にちょうど隠れる位置で止まるよう形
成されており、かつ、握り部40が親骨13の先端15よりも
突出する位置でも止まるように形成されたものである。
本発明には、握り部40の一部が親骨13の先端15よりも突
出しているものも、握り部40全部が親骨13の先端15より
も突出しているものも含まれる。ここで、「棒状の握り
部40」は、円柱や角柱に限らず、全体として棒のような
形をしており、いちばん柄を短くして親骨13を閉じたと
きに、親骨13の間から横に突出する部分が無いことを意
味するものである。前記主軸17は、棒状であっても、筒
状であってもかまわない。この主軸17と、前記外筒30
と、前記握り部40により、傘の柄の部分が形成されるも
のである。前記親骨13は主軸17を中心として放射状に開
閉自在に上ろくろ11に固定された複数の長尺部材であ
り、その形状は問わない。なお、長傘10の構造として
は、親骨13には、開傘時に親骨13を支持すると共に閉傘
時に親骨13を主軸側に引き寄せるための受骨14の一端が
とりつけられ、受骨14の他端は、主軸17又は外筒30の外
側を摺動可能な下ろくろ12に固定されているものであ
る。そして、親骨13に傘布を張り、傘部分が形成される
ものである。前記係止部材は、少なくとも主軸17と外筒
30を係止するためのものであり、他の部材、例えば主軸
17と下ろくろ12を係止可能に形成されていてもよい。ま
た、係止部材は、通常時は主軸外面から突出しているが
主軸外面よりも内側に押し下げることができる構成のも
のであり、例えば、球状の突起や、板状の突起をバネ等
の弾性部材を介して主軸内に装着したものとすることが
できる。さらに、係止部材を複数設けてもかまわない。
前記係止穴は、少なくとも二以上設けられるものであ
り、前記外筒30の縦方向一直線上に設けられるのが望ま
しい。本発明においては、少なくとも、握り部40の反外
筒側端部が親骨13の先端15とほぼ一致する位置で外筒30
を係止可能な位置に一つ形成され、かつ、親骨13を閉じ
た状態で、握り部40が親骨13の先端15よりも突出した位
置で外筒30を係止可能な位置に一つ形成される。ここ
で、「握り部40の反外筒側端部が親骨13の先端15とほぼ
一致する位置」とは、握り部40全体が、閉傘時にほとん
どすっぽり傘に隠れ、かつ、傘の内部に入り込んでしま
わないような位置のことである。また、「握り部40が親
骨13の先端15よりも突出した位置」には、親骨13の先端
15から握り部40が全部突出しているものだけでなく、握
り部40の一部が突出しているものも含まれる。なお、
「親骨13を閉じた状態」とは、親骨13が何らかの手段に
より、自然に開いてしまわないような処理をされた状態
を含むものであり、具体的には、例えば親骨13が閉じた
状態で、下ろくろ12が主軸又は外筒30に係止されている
状態を含む。さらに、前記係止穴は、上記以外の位置に
形成されてもかまわない。 (作用)本発明によれば、主軸17の係止部材が、握り部
40の反外筒側端部が親骨13の先端15とほぼ一致する位置
で外筒30を係止可能な位置に設けられた係止穴に係合し
たときには、閉じた状態での傘の長さをほぼ親骨13の長
さと同じにすることができ、主軸17の係止部材が、握り
部40が親骨13の先端15より突出した位置で外筒30を係止
可能な位置に設けられた係止穴に係合したときには、前
記した傘の長さよりも長いものとすることができる。 (請求項2) (特徴点)請求項2記載の発明は、上記した請求項1記
載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわ
ち、請求項2記載の発明は、前記他の一の係止穴は、親
骨13を閉じた状態で、握り部40の外筒側端部が親骨13の
先端15よりも突出した位置で外筒30を係止可能な位置に
形成されていることを特徴とする。本発明は、握り部40
全体が親骨13の先端15よりも突出する位置で止まるよう
に形成したものである。 (作用)本発明によれば、閉じた状態での傘の長さを、
親骨13の長さよりも長いものとすることができる。 (請求項3) (特徴点)請求項3記載の発明は、上記した請求項1又
は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴と
する。すなわち、請求項3記載の発明は、前記他の一の
係止穴は、親骨13を閉じた状態で、握り部40の外筒側端
部が親骨13の先端15とほぼ一致する位置で外筒30を係止
可能な位置に形成されていることを特徴とする。本発明
は、握り部40と外筒30との付け根の部分が親骨13の先端
15とほぼ一致する位置で止まるように形成したものであ
る。 (作用)本発明によれば、閉じた状態での傘の長さを、
親骨13の長さよりも握り部40の長さだけ長いものとする
ことができる。 (請求項4) (特徴点)請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃
至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の
点を特徴とする。すなわち、請求項4記載の発明は、前
記係止部材は、球状の突出ストッパ18及び/又は曲面を
有する板状の突出板20であり、前記係止穴は、突出スト
ッパ18に対応する丸穴33、34、35及び/又は突出板20に
対応するスリット31、32であることを特徴とする。本発
明は、主軸17と外筒30を係止するための係止部材の形状
を規定したものである。すなわち、係止部材は少なくと
も曲面部23を有することとしたものである。ここで、前
記突出ストッパ18は、主軸17から突出している部分が球
状であればよい。また、前記突出板20は、曲面部23だけ
でなく傾斜部24、26を有するものとすることができる。
曲面部23は、主軸17から突出している部分のいずれの側
にあってもよく、双方にあってもよい。本発明によれ
ば、前記係止部材として、突出ストッパ18と突出板20の
双方を設けることができ、突出ストッパ18と突出板20の
いずれかを設けることができる。そして、各形状の係止
部材に対応する係止穴を外筒30に設けることができる。
なお、球状の突出ストッパ18と板状の突出板20の双方を
設けた場合の両者の位置関係については問わない。 (請求項5) (特徴点)請求項5記載の発明は、上記した請求項4記
載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわ
ち、請求項5記載の発明は、前記主軸17及び外筒30の外
側を摺動可能な下ろくろ12に、前記突出板20が係合可能
な係止窓122を設けたことを特徴とする。前記下ろくろ1
2は、受骨14の一端が固定されており、開傘時には主軸1
7に設けられた上はじき16と係合して傘を開いた状態に
保つと共に、閉傘時には突出板20と係合して傘が閉じた
状態を保つためのものである。すなわち、本発明は、前
記突出板20を、閉傘時に下ろくろ12が主軸17に対して位
置を保持する役割、いわゆる下はじきの役割を持たせる
ように形成したものである。具体例を、図7(B)又は
図9(B)に基づき説明する。図7(B)又は図9
(B)は、主軸17と外筒30が係止された状態を示す断面
図であるが、図示するように、前記突出板20は、主軸17
から突出又は外筒30のスリット31(32)から突出して、
係止窓122に係合している。このとき、突出板20は主軸1
7外側方向に付勢されているので、係止窓122への係合に
より、下ろくろ12の位置を保持する役割を担っている。
ちなみに、図7(B)又は図9(B)の例においては、
係止部材として、請求項4記載の球状の突出ストッパ18
も設けたものとしている。この場合には、突出ストッパ
18は下ろくろ12内部をバネ力により押しているため、前
記突出板20と係止窓122の係合を補助するものとはなっ
ているが、主として、主軸17及び外筒30の係止の役割を
担っている。 (請求項6) (特徴点)請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃
至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の
点を特徴とする。すなわち、請求項6記載の発明は、前
記握り部40の反外筒側端部に、吊り下げ部材60の取り付
け部43を設けたことを特徴とする。本発明は、握り部40
のお尻の部分に、ひもなどの吊り下げ部材60を取り付け
るための取り付け部43を形成したものである。取り付け
部43は、吊り下げ部材60を取り付けられる構造であれ
ば、如何なる形状であってもかまわない。例えば、ひも
を通す孔を有する突起を設けてもよいし、ヒートンをね
じ込んだものであってもよい。あるいは、握り部40その
ものに孔を穿ったものでもよい。
【発明の実施の形態】(図面の説明)図1乃至図12
は、本発明の実施の形態を示すものである。図1は長傘
10の斜視図、図2、図4、図6、図8、図10は長傘10
の側面図、図3、図5、図7、図9、図11は下ろくろ
12部分の正面図及び断面図を示す図である。 (長傘10)図1に示すように、長傘10は、主軸17及び外
筒30及び握り部40からなる柄の部分と、親骨13及び受骨
14及び傘布からなる傘の部分とから構成されている。主
軸17は、円筒形状であり、特に図示しないが、長手方向
にわたって回転止めの溝が形成されている。主軸17の先
端部には上ろくろ11が固定されており、上ろくろ11の対
抗側は、円筒状の外筒30に嵌入されている。上ろくろ11
は、親骨13を主軸17を中心にして放射状に開閉自在に固
定するためのものであり、親骨13には、開傘時に親骨13
を支持するとともに閉傘時に親骨13を中央に引き寄せる
ための受骨14の一端が回動自在に取り付けられている。
そして、受骨14の他端は、下ろくろ12に取り付けられて
いる。下ろくろ12は、図5に示すように、円筒部120及
びフランジ部121からなり、前記主軸17及び外筒30の外
側を摺動可能に形成されている。そして、前記フランジ
部121には、後述する突出板20が係合可能な係止窓122が
設けられている。ところで、前記主軸17の上ろくろ11と
対抗側の端部には、球状の突出ストッパ18及び板状の突
出板20が設けられている。この突出ストッパ18及び突出
板20は、図3に示すように、主軸内部から外側に向けて
突出するように取り付けられており、両者がちょうど反
対方向に突出するようになっている。突出ストッパ18
は、先端が球状の短円柱である。突出ストッパ18は、主
軸17に設けられた丸穴51内部から外側に向かって、バネ
19等の弾性部材により付勢されており、外筒30と主軸17
を係止するためのものである。なお、特に図示しない
が、突出ストッパ18には、突出ストッパ18が主軸17外へ
飛び出してしまわないようにするためのピンまたはフラ
ンジなどの係止手段が設けられている。突出板20は、主
軸17に設けられたスリット50から突出する係止部21と、
係止部21から連続するスプリング部22を有している。係
止部21は、主軸17と外筒30及び下ろくろ12を係止するた
めのものであり、曲面部23及び段部25を有している。ま
た、曲面部23と段部25の間は傾斜部24となっており、段
部25とスプリング部22との間も傾斜部26となっている。
スプリング部22は、主軸17に固定されており、特に図示
しないが、係止部21の対向側に延びる片を有し全体とし
ては弓形の形状となっている。そして、この弓形の部分
の弾力性により、係止部21が主軸内部に隠れることがで
きるようになっているものである(図11参照。)外筒
30は、主軸17の反上ろくろ11側、すなわち突出ストッパ
18及び突出板20側の外側を摺動自在に形成された円筒状
の部材である。そして、この外筒30には、図1又は図2
に示すように、前述した突出ストッパ18及び突出板20が
それぞれ係合可能な丸穴33、34、35及びスリット31、32
が複数設けられている。すなわち、スリット31及び丸穴
34は外筒30の略中央部分に、スリット32及び丸穴33は外
筒30の反上ろくろ側、すなわち握り部40よりに、それぞ
れ設けられている。そして、外筒30の上ろくろ側の端に
も丸穴35が設けられている。そして、スリット31、32は
外筒の縦方向一直線上に、丸穴33、34、35は、前記スリ
ット31、32の対向側に縦方向一直線上に形成されてい
る。また、外筒30の端部には、棒状の握り部40が取り付
けられている。握り部40は、端部42の方が元部41の方よ
りも若干太く形成されており、端部42には、ひも等の吊
り下げ部材60を取り付けるための取り付け部43が設けら
れている。この取り付け部43は、図2等に示したような
アーチ状の突起とすることができ、特に図示しないが、
例えば端部42の中央に円筒状の突起に孔を設けたもの
や、あるいは端部42の縁に斜めに貫通する孔を設けたも
のとしてもよい。 (柄の伸縮)上記構成を有する長傘10の、柄の部分の伸
縮について、詳細に説明する。まず、図2は、柄の部分
を最長にして傘を開いた状態の図である。図示したよう
に、突出ストッパ18及び突出板20は、外筒30の上ろくろ
側端部に位置している。このときの突出ストッパ18及び
突出板20を示したのが、図3である。突出板20の係止部
21は主軸17のスリット50から最大突出しているが、この
時点では外筒30とは関係していない。一方、突出ストッ
パ18のほうは、主軸17の丸穴51及び外筒30の丸穴35を貫
通しており、この突出ストッパ18により主軸17と外筒30
とが一体になっているものである。次に、図4は、傘を
半分閉じた状態である。すなわち、上はじき16を主軸17
内に押し込み、下ろくろ12との係合を解除することによ
り、下ろくろ12は主軸17を摺動可能となる。そして、下
ろくろ12の円筒部120が突出板20を乗り越えて、突出ス
トッパ18の手前で係止された状態となっている。このと
き、突出板20は、図5に示すように、下ろくろ12の円筒
部120に設けられた係止窓122から突出している。この状
態でさらに親骨13をすぼめると、図6に示した状態とな
る。なお、突出板20のバネ力は、下ろくろ12が自重で係
止部21を乗り越える力よりも強い力で外方向に付勢して
いるので、下ろくろ12を持って握り部40方向に引っ張る
か、親骨13をつかんで強制的にすぼめるかしないと、こ
の状態にはならない。このとき、突出板20は、図7に示
すように、係止部21の段部25が下ろくろ12の内側に入り
込み、係止窓122と係合している。また、下ろくろ12の
円筒部120が突出ストッパ18を乗り越えて、突出ストッ
パ18は下ろくろ12内面に押されて主軸17内に押し戻され
ている。すなわち、この状態では、突出ストッパ18のバ
ネ力により主軸17及び外筒30が係止されているととも
に、突出ストッパ18が下ろくろ12の内面を押す力及び突
出板20のバネ力により主軸17及び下ろくろ12が係止され
ている。従って、傘を開こうと力をいれて下ろくろ12を
上ろくろ方向に動かさない限り、傘が自然に開いてしま
うことはないものである。なお、この状態において、外
筒30を上ろくろ方向(図7における下方向)に押すと、
外筒30の端部が係止部21の端部を押すと共に、傾斜部24
が係止窓122の端部に押されて内側に入り込むので、外
筒30は係止部21の曲面部23を乗り越えて、上ろくろ方向
に移動する。そして、図8は、傘が完全に閉じた状態
で、柄の部分を短くした図である。すなわち、握り部40
を上ろくろ方向に押し込んだ時の図である。このとき、
握り部40の元部41が、親骨13の先端15とほぼ一致する位
置で外筒30は主軸17に係止されている。この状態におい
て、突出板20は、図9に示すように、係止部21の段部25
が下ろくろ12の内側に入り込み、係止窓122と係合して
いるとともに、外筒30のスリット31(32)とも係合して
いる。ここでも、突出ストッパ18のバネ力により主軸17
及び外筒30が係止され、突出ストッパ18が下ろくろ12の
内面を押す力及び突出板20のバネ力により主軸17及び下
ろくろ12が係止されている。なお、この状態において、
外筒30を上ろくろ方向(図9における下方向)に押す
と、スリット31(32)の端部が係止部21の端部を押すと
共に、傾斜部24が係止窓122の端部に押されて内側に入
り込むので、外筒30は係止部21の曲面部23を乗り越え
て、さらに上ろくろ方向に移動する。そして、図10に
示した状態となる。このとき、握り部40の端部42が、親
骨13の先端15とほぼ一致する位置で外筒30は主軸17に係
止されている。このときの突出ストッパ18及び突出板20
は、図9に示したのと同様である。なお、図11は、図
6に示した状態から図8に示した状態に移行するまで、
及び図8に示した状態から図10に示した状態に移行す
るまでの途中の、突出ストッパ18及び突出板20の様子を
示した図である。図示するように、突出ストッパ18及び
突出板20は、外筒30の内面に押されて、主軸17内部に入
り込んでいるが、このようになるのは、突出ストッパ18
の先端が球面となっており、また突出板20には曲面部23
が設けられているので、外筒30を上ろくろ方向にある程
度の力で押せば、外筒30の丸穴34(33)及びスリット31
(32)と突出ストッパ18及び突出板20の係合がはずれる
からである。ところで、図10の状態では、握り部40が
引き出しにくい。そこで、握り部40の端部42の取り付け
部43に、ひもなどの吊り下げ部材60をくくりつけておけ
ば、それを引っ張ることにより容易に握り部40を引き出
すことができる。
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)請求項1記載の発明によれば、次のような
効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれ
ば、使用時には柄を長くして使いやすく、かつ不使用時
には柄を短くして携帯に便利な長傘を提供することがで
きる。 (請求項2)請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。すなわち、請求項2記載の発明によれば、使用時に
も携帯に便利な長傘を提供することができる。 (請求項3)請求項3記載の発明によれば、上記した請
求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のよう
な効果を奏する。すなわち、請求項3記載の発明によれ
ば、使用時にもより携帯に便利な長傘を提供することが
できる。 (請求項4)請求項4記載の発明によれば、上記した請
求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加
え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項4記載
の発明によれば、係止部材に曲面又は傾斜部を設けるこ
とにより係止穴との摩擦抵抗を少なくし、柄の長さを変
えやすい長傘を提供することができる。 (請求項5)請求項5記載の発明によれば、上記した請
求項4記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。すなわち、請求項5記載の発明によれば、下ろくろ
12の係止手段を別途設けることなく、柄の長さを変えて
も傘が開かないようにすることができる。 (請求項6)請求項6記載の発明によれば、上記した請
求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の効果に加
え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項6記載
の発明によれば、握り手を引き出しやすい傘を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であって、長傘を示す斜視
図である。
【図2】本発明の実施の形態であって、長傘を開いた側
面図である。
【図3】本発明の実施の形態であって、図2における突
出ストッパ付近の正面図及び断面図である。
【図4】本発明の実施の形態であって、長傘を半分閉じ
た側面図である。
【図5】本発明の実施の形態であって、図4における下
ろくろ付近の正面図及び断面図である。
【図6】本発明の実施の形態であって、長傘を閉じた側
面図である。
【図7】本発明の実施の形態であって、図6における下
ろくろ付近の正面図及び断面図である。
【図8】本発明の実施の形態であって、長傘を閉じた側
面図である。
【図9】本発明の実施の形態であって、図8における下
ろくろ付近の正面図及び断面図である。
【図10】本発明の実施の形態であって、長傘を閉じた
側面図である。
【図11】本発明の実施の形態であって、下ろくろ付近
の断面図である。
【符号の説明】
10 長傘 11 上ろくろ 12 下ろくろ 13 親骨 14 受骨 15 先端 16 上はじき 17 主軸 18 突出ストッパ 19 バネ 20 突出板 21 係止部 22 スプリング部 23 曲面部 24 傾斜部 25 段部 26 傾斜部 30 外筒 31 スリット 32 スリット 33 丸穴 34 丸穴 35 丸穴 40 握り部 41 元部 42 端部 43 取り付け部 50 スリット 51 丸穴 60 吊り下げ部材 120 円筒部 121 フランジ部 122 係止窓

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸の一端に上ろくろを介して開閉自在
    に固定される親骨と、 端部に棒状の握り部を有し、前記主軸の反上ろくろ側の
    外側を摺動可能な外筒とを少なくとも有し、 前記主軸の反上ろくろ側には、主軸内部に押入可能であ
    るとともに、常に主軸外面方向に付勢された係止部材を
    設け、 前記外筒には、前記係止部材が筒外側に突出可能な係止
    穴を形成し、 前記係止部材が前記係止穴に係合することにより、前記
    主軸と前記外筒を係止可能に形成した長傘であって、 少なくとも一の係止穴は、親骨を閉じた状態で、握り部
    の反外筒側端部が親骨の先端とほぼ一致する位置で外筒
    を係止可能な位置に形成されるとともに、 少なくとも他の一の係止穴は、親骨が開かない状態で、
    握り部が親骨の先端よりも突出する位置で外筒を係止可
    能な位置に形成されていることを特徴とする長傘。
  2. 【請求項2】 前記他の一の係止穴は、親骨を閉じた状
    態で、握り部の外筒側端部が親骨の先端よりも突出する
    位置で外筒を係止可能な位置に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の長傘。
  3. 【請求項3】 前記他の一の係止穴は、親骨を閉じた状
    態で、握り部の外筒側端部が親骨の先端とほぼ一致する
    位置で外筒を係止可能な位置に形成されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の長傘。
  4. 【請求項4】 前記係止部材は、球状の突出ストッパ及
    び/又は曲面を有する板状の突出板であり、 前記係止穴は、突出ストッパに対応する丸穴及び/又は
    突出板に対応するスリットであることを特徴とする請求
    項1乃至3記載の長傘。
  5. 【請求項5】 前記主軸及び外筒の外側を摺動可能な下
    ろくろに、前記突出板が係合可能な係止窓を設けたこと
    を特徴とする請求項4記載の長傘。
  6. 【請求項6】 前記握り部の反外筒側端部に、吊り下げ
    部材の取り付け部を設けたことを特徴とする請求項1乃
    至5記載の長傘。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018122047A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 グローブライド株式会社 折畳み傘

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JP2018122047A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 グローブライド株式会社 折畳み傘

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