JP3100369U - 傘 - Google Patents

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謝 明達
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株式会社裕源
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Abstract

【課題】 止鋲の故障を防止し、傘のガタガタする状態を抑制し、使い心地をよくする。
【解決手段】 傘の中棒と、この中棒を取囲む環状体の止鋲とを金属材質又はガラス繊維強化プラスチック材質により一体化成型する。
【選択図】   図1

Description

 本考案は、傘の改良に関するものである。
図4は一般的な傘の構造を示す図である。一般に、こうもり傘などでは、中棒1の下端に手元(HANDLE又はGRIP)2を固着し、中棒1の上端には上ロクロ(NOTCH)3を設けている。上ロクロ3には、複数の親骨4の上端部を枢着し、これら親骨4の下端側を受骨5の外側端で枢着支持している。受骨5の内側端は下ロクロ(RUNNER)6に枢着支持されている。また、中棒1の上部には上ハジキ7と止鋲8とが装備されている。
 下ロクロ6は環状であり、その中穴を中骨1が貫通している。中骨1は下ロクロ6に遊嵌されており、下ロクロ6は中棒1に対して摺動可能となっている。傘を開こうとするとき、下ロクロ6を中棒1に摺動させながら上ロクロ3の方向へ移動させる。下ロクロ6が上ハジキ7をそのバネ作用に抗して押し下げながら、これを超えると上ハジキ7がバネ作用で復帰し、下ロクロ6を上ハジキ7と止鋲8の間に固定する。これにより親骨4が開かれ、親骨4に張られた張り布が開かれる。
 図5は図4の破線A部に示す上ハジキ7と止鋲8の部分の拡大図であり、かつ、図4において下ロクロ6が手元2側から上方へ押し上げられ、上ハジキ7を超えて上ハジキ7と止鋲8との間に固定された状態を示している。
 このような従来の通常の傘では、止鋲8は中棒1に突起片が固着されて形成されている。たとえば、金属製の中棒1にプラスチック製の止鋲8がかしめられている。
上記のように、一般にこうもり傘などは、下ロクロ6と称される部分を中棒1に沿って移動させて開閉する。この下ロクロ6は移動させるものであるので固定されておらず、ガタガタするものがある。特に風雨の強い日には手元(ハンドル)2をしっかり持っていても下ロクロ6がぐらつき、使い心地を損ねる。
このような従来の傘の場合、傘を開いたときに下ロクロ6を固定するプラスチック製などの止鋲8が破損したり、後から中棒1に加工された止鋲8が脱落したりする場合があり、このような場合は傘としての利用ができないことがある。
 なお、従来の傘の文献としては例えば特許文献1がある。
登録実用新案公報第3015745号
 この考案は上記のような課題を解決して、止鋲が破損するなどの故障を防止し、傘のガタガタする状態を抑制し、使い心地をよくした傘を得ることを目的とするものである。
 この考案に係る傘は、中棒と止鋲とを金属材質又はガラス繊維強化プラスチック材質として一体化成型したものである。
 また、この考案に係る傘は、中棒の止鋲位置に前記中棒を取囲む環状体の止鋲を取りつけたものである。
 また、この考案に係る傘は、中棒と、この中棒を取囲む環状体の止鋲とを金属材質又はガラス繊維強化プラスチック材質により一体化成型したものである。
 この考案では、上記のように、中棒と止鋲とを一体成型するので、止鋲の破損を防止し、また傘を開いたとき下ロクロが安定に固定されるようにしたので、傘がガタガタすることがなく、使い心地が向上した傘が得られる。
 また、この考案では、上記のように、中棒に配置される止鋲が中棒を取囲む環状体に形成されているので、止鋲の破損を防止し、また傘を開いたとき下ロクロが安定に固定され、傘がガタガタすることがなく、使い心地が向上した傘が得られる。
 図1は、この考案による傘の上ハジキと止鋲の部分を拡大して示す正面図であり、図2はこれを斜め上方からみた斜視図である。傘の全体としての構造は図4に示したものと同様でよいが、止鋲の構造が新規なものである。なお、図1、図2は、図4で破線Aで示した部分に相当する。
 図1および図2において、中棒1において上ハジキ7の上方に、この考案にかかる止鋲9が装備されている。この止鋲9は、構造的には中棒1の周りを取囲むように望ましくは360度のリング状に形成されており(すなわち環状体として形成されており)、中棒1に固着されている。また、止鋲9は望ましくは中棒1と一体的に成型されている。例えば材料的には、中棒1が金属製であるときは、止鋲9も同一の金属製で一体成型される。また、中棒1がガラス繊維強化プラスチックであるときは、止鋲9も同一のガラス繊維強化プラスチックで一体成型される。
 傘の全体構造は、図4に示したものと同様であり、中棒1の下端に手元2を固着し、中棒1の上端には上ロクロ3を配設している。上ロクロ3には、複数の親骨4の上端部が枢着保持され、これら親骨4の中間部分は受骨5の外側端で枢着支持されている。また、受骨5の内側端は下ロクロ6に枢着支持されている。下ロクロ6は環状であり、その中穴を中骨1が貫通している。中骨1は下ロクロ6に遊嵌されており、下ロクロ6は中棒1に対して摺動可能となっており、これにより親骨4が開閉可能となり、親骨4に張られた張り布を開閉する。
 図3は、傘を開いたときの下ロクロの固定状態を示す図である。傘を開こうとするとき、下ロクロ6を中棒1に摺動させながら上ロクロ3の方向へ移動させる。下ロクロ6が上ハジキ7のバネ作用に抗して上ロクロ3の方向へ押し上げられ上ハジキ7を超えると上ハジキ7がバネ作用で復帰し、下ロクロ6を上ハジキ7と止鋲9の間に固定する。これにより親骨4が開かれ、親骨4に張られた張り布が開かれる。
 このように形成した本考案では、上ハジキ7の上部に下ロクロ6を押し上げたときに、上ハジキ7と止鋲9との間に下ロクロ6を安定して固定することができ、従ってまた受骨5を安定して固定することができる。また、これにより親骨4を安定して固定することができる。すなわち中棒1と親骨4の接点が固定され、この接点を原因とするグラツキが解消される。また、従来のプラスチック止鋲などで起きていたような止鋲8(図4)の脱落や欠損をきたすことがない。
本考案の実施の形態による傘の止鋲の構造を説明するための正面図である。 本考案の実施の形態による傘の止鋲の構造を説明するための斜視図である。 本考案の実施の形態において、傘を開いたときの下ロクロの固定状態を示す部分拡大の正面図である。 傘の一般的な構造を示す全体概略構成図である。 一般的な傘において、傘を開いたときの下ロクロの固定状態を示す部分拡大の正面図である。
符号の説明
1 中棒、 
2 手元、
3 上ロクロ、 
4 親骨、 
5 受骨、 
6 下ロクロ、
7 上ハジキ、
8、9 止鋲。

Claims (3)

  1.  中棒と止鋲とを金属材質又はガラス繊維強化プラスチック材質として一体化成型したことを特徴とする傘。
  2.  中棒の止鋲位置に前記中棒を取囲む環状体の止鋲を取りつけたことを特徴とする傘。
  3.  中棒と、この中棒を取囲む環状体の止鋲とを金属材質又はガラス繊維強化プラスチック材質により一体化成型したことを特徴とする傘。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH075263U (ja) * 1993-06-24 1995-01-24 日本航空電子工業株式会社 ナット付きコネクタ

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