JP2003111313A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2003111313A
JP2003111313A JP2001305420A JP2001305420A JP2003111313A JP 2003111313 A JP2003111313 A JP 2003111313A JP 2001305420 A JP2001305420 A JP 2001305420A JP 2001305420 A JP2001305420 A JP 2001305420A JP 2003111313 A JP2003111313 A JP 2003111313A
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power steering
electric power
housing
wall
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JP2001305420A
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Shigetoshi Yamaguchi
茂利 山口
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動パワーステアリング装置の加工コストを
低く抑えるとともに製造工程を簡素化させる。 【解決手段】 パワーステアリング装置11はモータハ
ウジング14を備え、モータハウジング14内には、駆
動ステータ18とモータシャフト19によって構成され
るブラシレスDCモータ14aが設けられている。モー
タハウジング14は、軸心と直交する断面において、内
壁14cが正八角形を形成している。駆動ステータ18
はモータハウジング14の内壁14cと一致した形状の
外壁18aを有し、駆動ステータ18はモータハウジン
グ14の内壁14cに沿って内嵌されている。駆動ステ
ータ18は、巻線18cが巻回され、この巻線18cを
被覆する第1及び第2の被覆体21,23が樹脂により
モールド成型されている。第1及び第2の被覆体21,
23には第1及び第2の嵌合段部21a,23aが形成
され、第1及び第2ベアリング22,24が内嵌され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動パワーステア
リング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング装置とし
て、図4及び図5に示すようなものが提案されている。
【0003】この電動パワーステアリング装置31は、
図4に示すように、筒状のモータハウジング32を備
え、モータハウジング32内にはブラシレスDCモータ
(以下「モータ」とする。)32aが備えられている。
そして、このモータ32aは筒状の駆動ステータ33と
同駆動ステータ33の中空部33a内を貫通するモータ
シャフト34によって構成される。
【0004】駆動ステータ33は、巻線33bが巻回さ
れ、同巻線33bは、樹脂製の被覆体33cがモールド
成型されている。そして、駆動ステータ33は前記モー
タハウジング32に対して、同モータハウジング32の
内壁32bに沿って内嵌されている。
【0005】また、モータシャフト34の駆動ステータ
33の内壁33dと対向する位置には永久磁石35が外
設されており、駆動ステータ33の巻線33bに電流が
流れると、モータシャフト34に回転軸を中心とする回
転力が発生するようになっている。
【0006】そして、モータシャフト34は、第1及び
第2ベアリング36,37によって両端が支持され回転
するようになっている。この第1及び第2ベアリング3
6,37は、モータハウジング32に設けられた第1及
び第2嵌合段部32c,32dに内嵌されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モータシャ
フト34の回転を高精度に維持するためには、モータシ
ャフト34の回転の軸心と、駆動ステータ33の内径の
中心点とが一致していることが望ましい。従って、駆動
ステータ33の内壁33dを切削することによって内径
の中心点をモータシャフト34の回転の軸心とあわせる
ことが行われている。
【0008】また、図5に示すように、モータハウジン
グ32及び駆動ステータ33は軸心と直交する断面の形
状がともに円環状となっている。このため、駆動ステー
タ33はモータハウジング32に対して回転しやすい構
造となっている。そこで、モータハウジング32と駆動
ステータ33は、接着剤を用いて接着されているが、経
年変化によりはがれてしまうおそれがある。この接着が
はがれてしまうと、駆動ステータ33がモータハウジン
グ32に対して回転し、図示しない回転センサ(レゾル
バ)との相対位置がずれるため駆動ステータ33の正確
な回転位置が検出できなくなり、望ましい回転制御がで
きなくなる。
【0009】従って、モータハウジング32及び駆動ス
テータ33に、それぞれ軸心に平行にハウジング側キー
溝32eとステータ側キー溝33eとを設け、これらキ
ー溝32e,33eにキー38を嵌合させて、駆動ステ
ータ33がモータハウジング32に対して回転しないよ
うに固定することが行われている。
【0010】ところが、以上のように、駆動ステータ3
3の内壁33dを切削したり、キー溝32e,33eを
設けることは、加工の工数の増加の原因となっており、
加工コストを増大させていた。また、キー38等によっ
て部品点数が増え、製造工程が複雑化するという問題も
生じていた。
【0011】本発明の目的は、加工コストを低く抑える
とともに製造工程を簡素化することができる電動パワー
ステアリング装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、筒状のハウジングと、
そのハウジングに対して、同ハウジングの内壁に沿って
内嵌される筒状のモータ用固定子と、そのモータ用固定
子の中空部に貫挿され前記モータ用固定子に設けられた
巻線を流れる電流に基づき回転軸心を中心に回転するモ
ータ用回転子とを備えた電動パワーステアリング装置に
おいて、前記ハウジングの前記内壁は、前記モータ用回
転子の回転軸心と直交する方向の断面形状が少なくとも
1つ以上の線分を有した断面形状であり、前記モータ用
固定子は、前記内壁と一致する形状の外壁を備えている
ことを要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電動パワーステアリング装置において、前記ハウジン
グの前記内壁は、前記モータ用回転子の回転軸心と直交
する方向の断面形状が正多角形断面形状であることを要
旨とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の電動パワーステアリング装置において、前記電
動パワーステアリング装置は、前記モータ用回転子を回
転可能に支持する軸受と、その軸受を内嵌して支持する
軸受嵌合部とを備え、その軸受嵌合部は、前記ハウジン
グ及び前記モータ用固定子に対してモールド成型されて
いることを要旨とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の電動パワーステアリング装置において、前記軸受嵌合
部は、前記軸受が嵌合した状態で、同軸受の回転の軸心
が前記モータ用固定子の内径の中心点と重なるようにモ
ールド成型されていることを要旨とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載の電動パワーステアリング装置において、前記軸
受嵌合部は、前記モータ用固定子の前記巻線を被覆する
被覆体と一体にモールド成型されていることを要旨とす
る。
【0017】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ハウジングの内壁のモータ用回転子の回転軸心と直交す
る方向の断面形状を、少なくとも1つ以上の線分を有し
た形状とし、モータ用固定子の外壁をハウジングの内壁
と一致する形状となるようにした。そして、ハウジング
の内壁にモータ用固定子を嵌合させたとき、断面形状が
線分となっている部分が周り止めの役割をし、モータ用
固定子がハウジングに対して回転しにくくなるようにし
た。
【0018】従って、ハウジングの内壁とモータ用固定
子の外壁の断面形状に、線分となっている部分を設ける
のみで、簡単に、モータ用固定子をハウジングに対して
回転しにくい構造とすることができる。すなわち、周り
止めのために特別な加工をしたり新たな部品を設ける必
要がないので、加工コストを低く抑えるとともに、部品
点数を少なくし、製造工程を簡素化することができる。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、ハウジン
グの内壁のモータ用回転子の回転軸心と直交する方向の
断面形状を、正多角形とし、モータ用固定子の外壁をハ
ウジングの内壁と一致する形状となるようにした。そし
て、モータ用固定子をハウジングの内壁に沿ってハウジ
ングに嵌合させたとき、断面形状が正多角形状となって
いるために、モータ用固定子がハウジングに対して回転
しにくくなるようにした。
【0020】従って、ハウジングの内壁とモータ用固定
子の外壁の形状を正多角形状とすることで、簡単に、モ
ータ用固定子をハウジングに対して回転しにくい構造と
することができる。すなわち、周り止めのために新たな
部品を設ける必要がないので、部品点数が減少し、製造
工程を簡素化させることができる。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、モータシ
ャフトを支持する軸受を内嵌する軸受嵌合部を、ハウジ
ング及びモータ用固定子に対してモールド成型により形
成するようにした。
【0022】従って、軸受嵌合部をハウジングに直接形
成していないので、ハウジングの形状に影響を受けるこ
となく、軸受嵌合部を容易に形成することができる。そ
の結果、製造工程が簡素化する。
【0023】また、モールド成型によりモータ用固定子
をハウジングに対して固定することができるため、モー
タ用固定子の接着にかかるコストを低減することができ
る。請求項4に記載の発明によれば、軸受嵌合部を、内
嵌される軸受の回転の軸心がモータ用固定子の内径の中
心点と重なるようにモールド成型するようにした。
【0024】従って、軸受の回転の軸心と一致している
モータ用回転子の回転の軸心と、モータ用固定子の内径
の中心点とが重なり、モータ用回転子の回転を高精度に
維持することができる。
【0025】その結果、モータ用固定子の内壁を切削す
るなどの加工を行って、モータ用回転子の回転軸心とモ
ータ用固定子の内径の中心点を一致させる作業が不要と
なり、加工の工数が少なくなり、加工コストを低く抑え
ることができ、製造工程が簡素化する。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、軸受嵌合
部をモータ用固定子の巻線を被覆する被覆体と一体にモ
ールド成型するようにした。従って、巻線を被覆するモ
ールド成型用の金型に若干の変更を加えることで、容易
に軸受嵌合部を形成することができ、設計変更が容易で
ある。
【0027】また、巻線を被覆する被覆体と、軸受嵌合
部とのモールド成型をまとめて行うことができるので、
製造工程を簡素化することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電動パワーステア
リング装置に具体化した一実施形態を図1〜図3に基づ
いて詳細に説明する。
【0029】図1は本実施形態の電動パワーステアリン
グ装置11の全体を示す概略図を、図2は電動パワース
テアリング装置11の要部拡大図を、図3は電動パワー
ステアリング装置11の断面図を示す。
【0030】図1に示すように、筒状の第1ラックハウ
ジング12と筒状の第2ラックハウジング13と、筒状
のハウジングとしてのモータハウジング14とが、図示
しない車体のボディに第1ラックハウジング12に形成
された取付部15を介して、ねじ止めされ支持されてい
る。そして、モータハウジング14は、前記両ラックハ
ウジング12,13に対して、同軸的にボルト12a,
13a(図2参照)によって結合されている。
【0031】第1ラックハウジング12と第2ラックハ
ウジング13とモータハウジング14とから構成された
筒状体内には、回転不能かつ軸線方向に移動可能にラッ
クシャフト16が内蔵されており、ラックシャフト16
の両端部に連結される図示しないタイロッドを介して左
右の前輪が連結される。そのラックシャフト16は、第
1ラックハウジング12に設けられたピニオンシャフト
17を介して図示しないステアリングホイールに連結さ
れている。ラックシャフト16とピニオンシャフト17
との間には、ラックアンドピニオン機構の噛み合い部
(図示しない)が形成されている。なお、モータハウジ
ング14は電動パワーステアリング装置のラックハウジ
ングとしても機能している。
【0032】次に、モータハウジング14内の機能を図
2を用いて説明する。モータハウジング14内にはブラ
シレスDCモータ(以下「モータ」とする。)14aが
設けられており、同モータ14aは、モータ用固定子を
構成する駆動ステータ18及びモータ用回転子を構成す
るモータシャフト19を有する。
【0033】そして、モータハウジング14は、図3に
示すように、軸心と直交する断面において、外壁14b
と内壁14cとがともに正八角形を形成している。ま
た、駆動ステータ18は、軸心と直交する断面におい
て、外壁18aが前記モータハウジング14の内壁14
cと一致した形状、すなわち、正八角形を形成し、内壁
18bが円形を形成している。そして、この駆動ステー
タ18はモータハウジング14の内壁14cに沿って内
嵌されている。
【0034】そして、図2に示すように、駆動ステータ
18は、巻線18cが巻回されており、駆動ステータ1
8の一端(ピニオンシャフト17側)には、この巻線1
8cを被覆する第1の被覆体21が樹脂によりモールド
成型されている。この第1の被覆体21には、軸受嵌合
部としての第1の嵌合段部21aが形成されており、軸
受としての第1ベアリング22が内嵌されている。
【0035】また、駆動ステータ18の他端(ピニオン
シャフト17と反対側)には、前記巻線18cを被覆す
る第2の被覆体23が樹脂によりモールド成型されてい
る。そして、この第2の被覆体23には、図3に示すよ
うに、軸受嵌合部としての第2の嵌合段部23aが形成
されており、軸受としての第2ベアリング24が内嵌さ
れている。
【0036】モータシャフト19は、中空円筒状であ
り、ラックシャフト16の軸心方向の中間部において同
軸的に、ラックシャフト16の外側で且つ駆動ステータ
18の内側の中空部18dに遊嵌されている。図2に示
すように、モータシャフト19は、その一端側(ピニオ
ンシャフト17側)に嵌合段部19aが形成され、同嵌
合段部19aには前記第1ベアリング22が外嵌されて
おり、モータシャフト19は同第1ベアリング22を介
して前記第1の被覆体21に支持されている。
【0037】モータシャフト19の他端側(ピニオンシ
ャフト17側と反対側)は、中間部分よりも拡径された
中空円筒状のナット保持部19bが一体に形成されてい
る。このナット保持部19bには前記第2ベアリング2
4が外嵌されており、モータシャフト19は同第2ベア
リング24を介して前記第2の被覆体23に支持されて
いる。以上により、モータシャフト19は、第1及び第
2ベアリング22,24を介して第1及び第2の被覆体
21,23に支持されている。
【0038】また、モータシャフト19の軸心方向の中
間部分において前記駆動ステータ18と対向する位置に
は、永久磁石26が外設して一体回転可能に固定されて
いる。そして、前記駆動ステータ18の巻線18cに電
流が流れると、永久磁石26を備えたモータシャフト1
9には軸心を中心軸とする回転力が発生し、モータシャ
フト19が回転するようになっている。
【0039】さらに、また、モータシャフト19のナッ
ト保持部19b内にはボールねじナット27が同軸的に
内嵌されている。このボールねじナット27の内周面に
は螺旋状のボールねじ溝27aが設けられている。
【0040】前記ラックシャフト16の外周面には軸線
方向の所定範囲に螺旋状のボールねじ溝16aが設けら
れている。そして、このボールねじ溝16aと前記ボー
ルねじ溝27aとの間には、図示しない多数のボールが
転動可能に受容されている。このように、ラックシャフ
ト16のボールねじ溝16aとボールねじナット27と
によりボールねじ構造を備えたボールねじ機構が形成さ
れている。そして、このボールねじ機構によりモータシ
ャフト19の正逆回転の回転トルクをラックシャフト1
6の軸線方向の往復動のアシスト力に変換して、ピニオ
ンシャフト17に連結された図示しないステアリングホ
イールの操舵力を軽減するようになっている。
【0041】次に、上記のように構成された本実施形態
における電動パワーステアリング装置の製造方法を説明
する。まず、モータハウジング14は、外壁14bと内
壁14cとが軸心に直交する断面において正八角形をな
すようにダイカスト成型される。
【0042】そして、巻線18cが施された駆動ステー
タ18をモータハウジング14の内壁14cに嵌合す
る。次に、駆動ステータ18の巻線18cに第1及び第
2の被覆体21,23をモールド成型する。このとき、
第1及び第2の被覆体21,23には、第1及び第2ベ
アリング22,24を嵌合させたときに、第1及び第2
ベアリング22,24の回転の軸心と、駆動ステータ1
8の内径の中心点とが重なるように、第1及び第2の嵌
合段部21a,23aを形成する。
【0043】次に、モールド成型した第2の被覆体23
の第2の嵌合段部23aに第2ベアリング24を圧入す
る。そして、モータシャフト19の嵌合段部19aに第
1ベアリング22を圧入する。
【0044】駆動ステータ18と第2ベアリング24が
内嵌されたモータハウジング14に、第1ベアリング2
2が外嵌されたモータシャフト19を第1ラックハウジ
ング12側の端部開口から軸線方向に沿って嵌入する。
【0045】すると、モータシャフト19に外嵌された
第1ベアリング22が、第1の被覆体21の第1の嵌合
段部21aに嵌入され、モータシャフト19の軸心方向
及び径方向の位置決めがなされる。また、ナット保持部
19b側は、ナット保持部19bが第2ベアリング24
に内嵌されて支持される。
【0046】以上のようにして、駆動ステータ18、モ
ータシャフト19、第1及び第2ベアリング22,24
の各軸心が同軸上に位置し、駆動力が得られるようにモ
ータ14aが構成される。
【0047】上記実施形態によれば、以下のような特徴
を得ることができる。 (1) モータハウジング14の内壁14cのモータシ
ャフト19の回転軸心と直交する方向の断面形状を、正
八角形とし、駆動ステータ18の外壁18aをモータハ
ウジング14の内壁14cと一致する形状となるように
した。そして、駆動ステータ18を内壁14cに沿って
モータハウジング14に嵌合させたとき、断面形状が正
八角形となっているために、駆動ステータ18がモータ
ハウジング14に対して回転しにくくなるようにした。
【0048】従って、モータハウジング14の内壁14
cと駆動ステータ18の外壁18aの形状を正八角形と
することで、簡単に、駆動ステータ18をモータハウジ
ング14に対して回転しにくい構造とすることができ
る。すなわち、周り止めのために新たな部品を設ける必
要がないので、部品点数が減少し、製造工程を簡素化す
ることができる。
【0049】(2)モータシャフト19を支持する第1
及び第2ベアリング22,24を内嵌する第1及び第2
の嵌合段部21a,23aを、モータハウジング14及
び駆動ステータ18に対してモールド成型により形成す
るようにした。
【0050】従って、第1及び第2の嵌合段部21a,
23aをモータハウジング14に直接形成しないので、
モータハウジング14の形状に影響を受けることがな
く、第1及び第2の嵌合段部21a,23aを容易に形
成することができる。
【0051】また、モールド成型により駆動ステータ1
8をモータハウジング14に対して固定することができ
るため、駆動ステータ18の接着にかかるコストを低減
することができる。
【0052】(3)第1及び第2の嵌合段部21a,2
3aを、内嵌される第1及び第2ベアリング22,24
の回転の軸心が駆動ステータ18の内径の中心点と重な
るようにモールド成型するようにした。
【0053】従って、第1及び第2ベアリング22,2
4の回転の軸心と一致しているモータシャフト19の回
転の軸心と、駆動ステータ18の内径の中心点とが重な
り、モータシャフト19の回転を高精度に維持すること
ができる。
【0054】その結果、駆動ステータ18の内壁18b
を切削するなどの加工を行って、モータシャフト19の
回転軸心と駆動ステータ18の内径の中心点を一致させ
る作業が不要となり、加工の工数が少なくなり、製造工
程が簡素化する。
【0055】(4)第1及び第2の嵌合段部21a,2
3aを、駆動ステータ18の巻線18cを被覆する第1
及び第2の被覆体21,23と一体にモールド成型する
ようにした。
【0056】従って、巻線18cを被覆するモールド成
型用の金型に若干の変更を加えることで、容易に第1及
び第2の嵌合段部21a,23aを形成することがで
き、設計変更が容易である。
【0057】また、巻線18cを被覆する第1及び第2
の被覆体21,23と、第1及び第2の嵌合段部21
a,23aとのモールド成型をまとめて行うことができ
るので、製造工程を簡素化することができる。
【0058】なお、本発明の実施の形態は、上記実施形
態に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・上記実施形態においては、モータハウジング14の内
壁14cは、モータシャフト19の回転軸心と直交する
方向の断面形状を正八角形としたが、その他の正多角形
状、例えば、正四角形、正六角形等にしてもよい。ま
た、正多角形状ではなく、単なる多角形状、例えば、台
形、平行四辺形、ひし形、八角形等としてもよい。さら
にまた、多角形状ではなく、1つ以上の線分を有した形
状、例えば、1つの線分と円弧を組み合わせた形状等と
してもよい。
【0059】・上記実施形態においては、第1及び第2
の嵌合段部21a,23aは、モータハウジング14及
び駆動ステータ18に対してモールド成型するようにし
たが、モータハウジング14の内壁14cを環状に切削
して設けるようにしてもよい。
【0060】・上記実施形態においては、第1及び第2
の嵌合段部21a,23aは、第1及び第2ベアリング
22,24の回転の軸心が、駆動ステータ18の内径の
中心点と重なるようにモールド成型するようにした。し
かし、重ならないようにして設けてもよい。そして、重
ならないようにして設けた場合には、第1及び第2ベア
リング22,24の回転の軸心が、駆動ステータ18の
内径の中心点と重なるように駆動ステータ18の内壁1
8bを切削するようにしてもよい。
【0061】・上記実施形態においては、第1及び第2
の嵌合段部21a,23aは、第1及び第2の被覆体2
1,23と一体にモールド成型するようにしたが、別体
でモールド成型するようにしてもよい。
【0062】・上記実施形態においては、モータハウジ
ング14はダイカストによって成型するようにしたが、
その他の成型方法、例えば、押し出し、拡管、ハイドロ
フォーム等を採用するようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1〜5に
記載の発明によれば、加工コストを低く抑えるととも
に、製造工程を簡素化することができる。
【0064】加えて、請求項5に記載の発明によれば、
設計変更が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の電動パワーステアリング装置の
全体を示す概略図である。
【図2】 同じく、電動パワーステアリング装置の要部
拡大図である。
【図3】 同じく、図2に示す電動パワーステアリング
装置のIII −III 矢視断面図である。
【図4】 従来技術における電動パワーステアリング装
置の要部拡大図である。
【図5】 図4に示す従来技術における電動パワーステ
アリング装置のV−V矢視断面図である。
【符号の説明】
11…電動パワーステアリング装置、14…ハウジング
としてのモータハウジング、14c…内壁、18…モー
タ用固定子を構成する駆動ステータ、18a…外壁、1
8c…巻線、18d…中空部、19…モータ用回転子を
構成するモータシャフト、21,23…第1及び第2の
被覆体、21a…軸受嵌合部としての第1の嵌合段部、
22…軸受としての第1ベアリング、23a…軸受嵌合
部としての第2の嵌合段部、24…軸受としての第2ベ
アリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/173 H02K 5/173 A 5H605 29/00 29/00 Z Fターム(参考) 3D033 CA02 3J017 AA01 CA06 DA01 DB09 5H002 AA07 AB04 AB06 AC06 AE08 5H019 AA10 CC03 CC08 DD01 EE01 FF01 FF03 5H604 AA08 BB01 BB14 CC01 CC05 CC11 DB01 PB04 PE06 5H605 AA08 BB05 CC01 CC04 CC05 CC08 EB10 EB17 FF06 GG16 GG18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のハウジングと、そのハウジングに
    対して、同ハウジングの内壁に沿って内嵌される筒状の
    モータ用固定子と、そのモータ用固定子の中空部に貫挿
    され前記モータ用固定子に設けられた巻線を流れる電流
    に基づき回転軸心を中心に回転するモータ用回転子とを
    備えた電動パワーステアリング装置において、 前記ハウジングの前記内壁は、前記モータ用回転子の回
    転軸心と直交する方向の断面形状が少なくとも1つ以上
    の線分を有した断面形状であり、 前記モータ用固定子は、前記内壁と一致する形状の外壁
    を備えていることを特徴とする電動パワーステアリング
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動パワーステアリン
    グ装置において、 前記ハウジングの前記内壁は、前記モータ用回転子の回
    転軸心と直交する方向の断面形状が正多角形断面形状で
    あることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電動パワーステ
    アリング装置において、 前記電動パワーステアリング装置は、前記モータ用回転
    子を回転可能に支持する軸受と、 その軸受を内嵌して支持する軸受嵌合部とを備え、 その軸受嵌合部は、前記ハウジング及び前記モータ用固
    定子に対してモールド成型されていることを特徴とする
    電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電動パワーステアリン
    グ装置において、 前記軸受嵌合部は、前記軸受が嵌合した状態で、同軸受
    の回転の軸心が前記モータ用固定子の内径の中心点と重
    なるようにモールド成型されていることを特徴とする電
    動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の電動パワーステ
    アリング装置において、 前記軸受嵌合部は、前記モータ用固定子の前記巻線を被
    覆する被覆体と一体にモールド成型されていることを特
    徴とする電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005039992A (ja) * 2003-06-24 2005-02-10 Asmo Co Ltd ブラシレスモータ及びパワーステアリング装置用モータ
JP2008160969A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Kayaba Ind Co Ltd モータ構造

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