JP2003110881A - トレース機能付き雲台システム - Google Patents

トレース機能付き雲台システム

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JP2003110881A
JP2003110881A JP2001302134A JP2001302134A JP2003110881A JP 2003110881 A JP2003110881 A JP 2003110881A JP 2001302134 A JP2001302134 A JP 2001302134A JP 2001302134 A JP2001302134 A JP 2001302134A JP 2003110881 A JP2003110881 A JP 2003110881A
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Shinji Nagashima
信治 永島
Kazuyuki Kurita
和幸 栗田
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雲台及びカメラの一連の動作、例えば、パン/
チルト、ズーム、フォーカスについての一連の動作をト
レースデータとしてメモリに書込む際に、その書込み開
始を、パン/チルトを操作するジョイスティックやズー
ムを操作するズームシーソーレバー等の操作開始によっ
て行うようにすることで、トレースデータの書込み開始
時及び読出し開始時において意図しない静止状態が生じ
る不具合を防止することができるトレース機能付き雲台
システムを提供する。 【解決手段】雲台コントローラ12のCPU50は、ト
レース書込みモードのスタンバイ状態において、例え
ば、ジョイスティック20の操作が開始されたか否かを
監視する。ジョイスティック20の操作が開始されない
場合には、トレースデータの書込みを開始せず、ジョイ
スティック20の操作が開始された場合には、トレース
データの書込みを開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトレース機能付き雲
台システムに係り、特にテレビカメラ等をリモコン雲台
に搭載して雲台コントローラからの遠隔操作により雲台
のパン/チルト動作やカメラのズーム、フォーカス等を
制御すると共に、雲台及びテレビカメラの一連の動作を
記憶、再生することができるトレース機能付き雲台シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビカメラをリモコン雲台に搭
載し、雲台コントローラにより、通信回線等を介して雲
台のパン/チルトやテレビカメラのズーム、フォーカス
等を制御できるようにした雲台システムが知られてい
る。このような雲台システムは、例えば屋外に設置した
テレビカメラをスタジオ内の雲台コントローラから遠隔
操作して屋外の様子を撮影したい場合等に使用されてい
る。
【0003】また、このような雲台システムにおいて、
特許第2868087号に記載されているように、雲台
及びカメラの時間的に連続する一連の動作をトレースデ
ータとして予めメモリに記憶させておくと、トレースデ
ータ読出しの指示操作によりその動作を再現することが
できるトレース機能を搭載したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のトレ
ース機能では、新たな動作(トレースデータ)をメモリ
に書き込む際には、雲台コントローラにおいて次のよう
な操作手順が必要となっていた。まず、トレースモード
スイッチを押してトレースモードにし、次にトレース書
込みスイッチを押して書込みスタンバイ状態にする。そ
して、スタート/ストップスイッチを押してトレースデ
ータの書込みを開始させる。トレースデータの書込みを
開始させた後は、素早くパン/チルト用のジョイスティ
ックやズーム用のズームシーソーレバー等の操作を開始
してメモリ登録したい雲台及びカメラの動作を実際に実
行させる。そして、操作が終了した場合には、スタート
/ストップスイッチを押してトレースデータの書込みを
終了させる。
【0005】しかしながら、上述のようにスタート/ス
トップスイッチを押してからトレースデータの書込みを
開始すると、スタート/ストップスイッチを押してから
ジョイスティック等の操作を開始するまでの間に無操作
の期間が生じ、この期間は静止状態としてトレースデー
タが記録されることになる。このため、意図しないにも
かかわらずトレースデータの書込み開始時及び読出し開
始時に必ず静止状態が生じてしまうという不具合が生じ
ていた。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、トレース機能におけるトレースデータ書込み開
始時及び読出し開始時に意図しない静止状態が生じる不
具合を防止するトレース機能付き雲台システムを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、電動により所定方向に動
作する雲台と、前記雲台の前記動作についての操作を行
う雲台操作部と、前記雲台操作部の操作を受入する雲台
操作受入手段と、前記雲台操作受入手段により受入され
た操作に基づいて前記雲台の前記動作を制御する雲台制
御手段と、前記雲台制御手段により実行された前記雲台
の一連の動作を記憶する記憶手段と、該記憶手段により
記憶された一連の動作を再生させる再生手段と、を備え
たトレース機能付き雲台システムにおいて、前記記憶手
段は、前記記憶を開始するためのスタンバイ状態に移行
するスタンバイ状態移行手段と、前記スタンバイ状態移
行手段によりスタンバイ状態に移行した後、前記雲台操
作部の操作が開始されると、前記雲台の一連の動作の記
憶を開始させる記憶開始手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記雲台操作部の操作が無操作
時に対して所定の操作量を超えるまでは無操作として認
識される不感帯を有し、前記記憶開始手段は、前記雲台
操作部の操作が前記不感帯の操作量を超えると、前記雲
台操作部の操作が開始されたと判断し、前記雲台の一連
の動作の記憶を開始させることを特徴としている。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記雲台操作部の操作が無操作
時に対して第1の操作量を超えるまでは無操作として認
識される不感帯を有し、前記記憶開始手段は、前記雲台
操作部の操作が前記第1の操作量よりも少ない第2の操
作量を超えると、前記雲台操作部の操作が開始されたと
判断し、前記雲台の一連の動作の記憶を開始させること
を特徴としている。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至請求項3のうちいずれか1に記載の発明において、
前記雲台に搭載されたカメラの所定の動作についての操
作を行うカメラ操作部と、前記カメラ操作部の操作を受
入するカメラ操作受入手段と、前記カメラ操作受入手段
により受入された操作に基づいて前記カメラの前記動作
を制御するカメラ制御手段とを備え、前記記憶手段は、
前記雲台の一連の動作と共に前記カメラ制御手段により
実行された前記カメラの一連の動作を記憶すると共に、
前記記憶開始手段は、前記スタンバイ状態に移行した
後、前記雲台操作部の操作又は前記カメラ操作部の操作
のいずれかが開始されると、前記雲台及び前記カメラの
一連の動作の記憶を開始させることを特徴としている。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の発明において、前記カメラ操作部の操作が無操
作時に対して第3の操作量を超えるまでは無操作として
認識される不感帯を有し、前記記憶開始手段は、前記カ
メラ操作部の操作が前記第3の操作量よりも少ない第4
の操作量を超えると、前記カメラ操作部の操作が開始さ
れたと判断することを特徴としている。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
乃至請求項5のうちいずれか1に記載の発明において、
前記雲台操作部は、前記雲台のパン方向、チルト方向、
及び、ハイト方向の動作のうち少なくとも1つの動作に
ついての操作を行う操作部であることを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
乃至請求項6のうちいずれか1に記載の発明において、
前記カメラ操作部は、前記カメラのズーム、フォーカ
ス、アイリスのうち少なくとも1つの動作についての操
作を行う操作部であることを特徴としている。
【0014】本発明によれば、雲台又はカメラの一連の
動作をトレースデータとして記憶する際(メモリに書込
む際)に、その書込みの開始を前記動作を操作する操作
部の操作開始によって判断するようにしたため、トレー
スデータの書込み開始時及び読出し開始時において意図
しない静止状態が生じる不具合を防止することができ
る。また、スタートスイッチによって書込みを開始する
場合に比べて、書込み開始時の雲台又はカメラの操作を
慌てずにスムーズに行うことができる。更に、トレース
データの書込み開始の判断を行う操作部に不感帯がある
場合において、その不感帯の範囲内での操作部の操作量
によりトレースデータの書込みを開始させることで、ト
レースデータの書込み開始時において意図的に静止状態
を設定することもできるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に
係るトレース機能付き雲台システムの好ましい実施の形
態について詳説する。
【0016】図1は、本発明が適用される雲台システム
の全体構成を示した図である。同図に示す雲台システム
は、リモコン雲台10(以下、雲台10という。)と、
雲台コントローラ12とから構成される。雲台10は、
図示しないテレビカメラを収納するハウジング14と、
ハウジング14と共にテレビカメラ(以下、カメラとい
う。)をパン方向及びチルト方向に回動させる雲台本体
16とから構成される。ハウジング14の前面には透明
の前面ガラス18が設けられており、この前面ガラス1
8を介してハウジング14内部に収納されたカメラがハ
ウジング14外部の映像を撮影することができるように
なっている。
【0017】ハウジング14は雲台本体16から延設さ
れたチルト軸(図示せず)に片持ち支持されており、こ
のチルト軸が雲台本体16に内蔵されたチルトモータに
よって回転駆動されることにより、ハウジング14と共
にカメラがチルト方向に回動するようになっている。ま
た、雲台本体16は図示しない据付台上に固定されたパ
ン軸19によって支持されており、このパン軸19を軸
に雲台本体16が内蔵のパンモータによって回転駆動さ
れることにより、ハウジング14と共にカメラがパン方
向に回動するようになっている。尚、本明細書において
パンモータ、チルトモータによりハウジング14がパン
方向又はチルト方向に回動することを雲台10が回動す
るという。
【0018】雲台コントローラ12は、雲台10にケー
ブルや通信回線等(公衆回線等)を介して接続される。
雲台コントローラ12には、後述のように各種操作部材
が配設されており、操作者はその雲台コントローラ12
の操作部材を操作することにより、雲台10、及び、ハ
ウジング14内のテレビカメラの各種動作を遠隔操作す
ることができる。
【0019】図2は、上記雲台コントローラ12に配置
された操作部材を示した平面図である。尚、同図に示し
た操作部材は、雲台コントローラ12に設けられている
全ての操作部材のうちの一部であり、主に本実施の形態
に関連する操作部材を示したものである。同図におい
て、パン・チルト用ジョイスティック20(以下、ジョ
イスティック20という。)は、雲台10をパン方向及
びチルト方向に回動させるための操作部材である。ジョ
イスティック20は無操作時において鉛直方向に復帰し
た状態(以下、この状態にあるジョイスティック20の
位置を基準位置という。)にあり、基準位置からジョイ
スティック20を左右方向に傾斜させると、雲台10の
パンモータが駆動され、その傾斜角度(基準位置からの
変位量)に応じた速度で雲台10がパン方向に回動す
る。基準位置からジョイスティック20を前後方向に傾
斜させると、雲台10のチルトモータが駆動され、その
傾斜角度(変位量)に応じた速度で雲台10がチルト方
向に回動する。尚、ジョイスティック20を左右方向及
び前後方向に対して斜め方向に傾斜させると、左右方向
と前後方向のそれぞれに対する基準位置値からの変位量
に応じたパン方向の速度とチルト方向の速度で雲台10
が回動する。
【0020】ズームシーソーレバー22は、雲台10に
搭載されたカメラ(レンズ装置)のズームを操作するた
めの操作部材である。ズームシーソーレバー22は無操
作時において中立位置に復帰した状態(以下、この状態
にあるズームシーソーレバー22の位置を基準位置とい
う)にあり、その基準位置からズームシーソーレバー2
2の左右端部のいずれかを押し込むと、その押し込んだ
端部に対応する方向(テレ側又はワイド側)に、押し込
み量(基準位置からの変位量)に応じた速度でカメラの
ズーム(ズームレンズ)が移動する。
【0021】フォーカスツマミ24は、雲台10に搭載
されたカメラ(レンズ装置)のフォーカスを操作するた
めの操作部材である。フォーカスツマミ24を回動操作
すると、その回動位置に応じた位置にカメラのフォーカ
ス(フォーカスレンズ)が移動する。
【0022】トレースモードスイッチ26(以下、TR
スイッチ26という。)、スタート/ストップスイッチ
28(以下、S/Sスイッチ28という。)、トレース
読出しモードスイッチ30(以下、リード(RD)スイ
ッチ30という。)、トレース書込みモードスイッチ3
2(以下、ライト(WR)スイッチ32という。)は、
トレース機能に関連して設けられた復帰式のスイッチ部
材である。トレース機能は、雲台及びカメラの一連の動
作を登録しておくと、所定のトレース再生操作によって
登録した一連の動作を自動で再現することができる機能
である。本実施の形態では雲台10のパン/チルト及び
カメラのズーム、フォーカスについての一連の動作が登
録であるが、登録可能な動作は、これに限らず、これら
の種類の動作のうちいずれか1又は複数のものについて
でもよいし、雲台10のハイト方向、エクステンダー、
絞り、カメラ本体の動作等も含めるようにしてもよい。
【0023】上述のようにジョイスティック20、ズー
ムシーソーレバー22、フォーカスツマミ24の操作に
従って雲台及びカメラが動作する操作モードを通常モー
ドというものとすると、通常モードのときにTRスイッ
チ26を押すと、トレースモードに切り替わる(トレー
スモードがオンとなる)。そして、トレースモードにお
いて、WRスイッチ32を押すと、トレース書込み(W
R)モードとなり(WRモードがオン)、RDスイッチ
30を押すと、トレース読出し(RD)モードとなる
(RDモードがオン)。
【0024】WRモードは、雲台及びカメラの一連の動
作をトレースデータとしてメモリに書き込むモードであ
り、WRモードにした後、例えばS/Sスイッチ28を
押すと、トレースデータの書込みが開始される。トレー
スデータの書込みが開始された後は、登録したい雲台及
びカメラの一連の動作を、通常モード時における操作と
同様にジョイスティック20、ズームシーソーレバー2
2、フォーカスツマミ24を操作して実行させる。その
登録したい一連の動作が終了した場合には、S/Sスイ
ッチ28を押す。これにより、トレースデータの書込み
が終了する。
【0025】ここで、トレースデータの書込みは、上述
のようにS/Sスイッチ28を押さなくても、WRモー
ドにした後、ジョイスティック20、又は、ズームシー
ソーレバー22の操作を開始すれば、自動的に開始され
るようになっている。これによって、S/Sスイッチ2
8を押してトレースデータの書込みを開始させた後、ジ
ョイスティック20等の操作を開始するまでの意図しな
い静止状態がトレースデータとして書き込まれる不具合
が防止される。
【0026】尚、フォーカスツマミ24の操作を開始し
た場合にもトレースデータの書込みを開始させるように
してもよい。また、実際には、WRモードのときに複数
(1番〜10番)のショット選択スイッチ34のうちの
いずれか所望のスイッチを押すことによって、その後に
登録するトレースデータのメモリ登録番号を設定するこ
とができるようになっている。即ち、メモリ登録番号1
〜10までの異なる10個の態様のトレースデータを登
録しておくことができ、登録したトレースデータを再現
する際にもショット選択スイッチ34によりメモリ登録
番号を指定することにより所望のトレースデータを再現
することができるようになっている。しかしながら、本
実施の形態では、このショット選択スイッチ34による
メモリ登録番号の選択はないものとして説明する。
【0027】また、上述のようにS/Sスイッチ28を
押すことによりトレースデータの書込みを開始させる方
式は、従来において公知のものであり、また、本実施の
形態のようにジョイスティック20等の操作を開始する
ことによってトレースデータの書込みを開始させるよう
にした場合には、必ずしも必要でないため、以下の説明
では、ジョイスティック20、ズームシーソーレバー2
2の操作を開始することによってのみトレースデータの
書込みが開始されるものとする。
【0028】一方、RDモードは、メモリに登録された
トレースデータを読み出し、雲台及びカメラの一連の動
作を再現するモードである。RDモードにした後、例え
ばS/Sスイッチ28を押すと、トレースデータの読出
しが開始される。そのトレースデータに従ってトレース
データ書込み時における雲台及びカメラの一連の動作が
再現される。尚、トレースデータの再生動作中にS/S
スイッチ28を押した場合には、強制的にトレースデー
タの再生動作が終了する。また、トレースデータの読出
し開始については、トレースデータの書込みの開始と同
様にジョイスティック20等の操作によって行えるよう
にしてもよい。
【0029】図3は、上記トレース機能を実現する雲台
システムの全体構成を示したブロック図である。同図に
示すように雲台コントローラ12に設けられたジョイス
ティック20、ズームシーソーレバー22、フォーカス
ツマミ24の操作位置は、それぞれポテンショメータ5
2、54、56により検出され、各ポテンショメータ5
2、54、56から出力された各操作位置を示す位置信
号は、それぞれA/D変換器58、60、62を介して
雲台コントローラ12に内蔵されたCPU50に入力さ
れるようになっている。尚、ジョイスティック20のポ
テンショメータ52からは、ジョイスティック20の前
後方向と左右方向の2方向についての操作位置を示す位
置信号が出力される。
【0030】また、雲台コントローラ12に設けられた
TRスイッチ26、S/Sスイッチ28、RDスイッチ
30、WRスイッチ32の状態はCPU50により検出
されており、各スイッチが押された状態でオン信号がC
PU50に与えられ、押されていない状態でオフ信号が
CPU50に与えられるようになっている。
【0031】雲台コントローラ12と雲台10との間で
は通信回路64及び通信回路70により各種信号のやり
取りが行えるようになっており、雲台コントローラ12
のCPU50からは、雲台10に対して、パン方向への
移動を指令するパンコマンド、チルト方向への移動を指
令するチルトコマンド、ズームの移動を指令するズーム
コマンド、フォーカスの移動を指令するフォーカスコマ
ンド等の各種コマンドが通信回路64を通じて送信され
るようになっている。
【0032】また、同図に示す雲台コントローラ12の
メモリ66には、例えば、トレース書込みモードにおい
て生成されたトレースデータ等が書き込まれるようにな
っている。
【0033】一方、雲台10(及び雲台10に搭載され
たカメラ)には、CPU72、雲台制御部74、カメラ
制御部76が搭載されており、CPU72により、通信
回路70を通じて受信された雲台コントローラ12から
のパンコマンド及びチルトコマンドが雲台制御部74に
与えられ、ズームコマンド及びフォーカスコマンドがカ
メラ制御部76に与えられるようになっている。
【0034】雲台制御部74は、雲台10をパン方向、
チルト方向に回動させるパンモータ78やチルトモータ
80を制御する制御部であり、この雲台制御部74によ
り、雲台コントローラ12から与えられたパンコマン
ド、チルトコマンドに従ってパンモータ78及びチルト
モータ80が制御されるようになっている。例えば、パ
ンコマンド、チルトコマンドは、雲台コントローラ12
のジョイスティック20の操作位置(基準位置からの変
位量)に応じた速度でのパン方向、チルト方向への移動
を指令するものであり、その指令された速度で雲台10
がパン方向及びチルト方向に移動するようにパンモータ
78及びチルトモータ80の回転速度が制御される。
【0035】カメラ制御部76は、カメラ(レンズ装
置)のズーム(ズームレンズ)、フォーカス(フォーカ
スレンズ)を駆動するズームモータ82やフォーカスモ
ータ84を制御する制御部であり、このカメラ制御部7
6により、雲台コントローラ12から与えられたズーム
コマンド、フォーカスコマンドに従ってズームモータ8
2及びフォーカスモータ84が制御されるようになって
いる。例えば、ズームコマンドは、雲台コントローラ1
2のズームシーソーレバー22の操作位置(基準位置か
らの変位量)に応じた速度でのズームの移動を指令する
ものであり、その指令された速度でズームがワイド方向
又はテレ方向に移動するようにズームモータ82の回転
速度が制御される。一方、フォーカスコマンドは、雲台
コントローラ12のフォーカスツマミ24の操作位置に
応じた位置へのフォーカスの移動を指令するものであ
り、その指令された位置へフォーカスが移動するように
フォーカスモータ84の回転速度が制御される。
【0036】次に、上記雲台コントローラ12における
CPU50の処理について説明する。通常モード時にお
いて、CPU50は、各ポテンショメータ52、54、
56から与えられたジョイスティック20、ズームシー
ソーレバー22、フォーカスツマミ24の各操作位置を
示す位置信号に基づいて、雲台10に送信するパンコマ
ンド、チルトコマンド、ズームコマンド、フォーカスコ
マンドを生成する。例えば、ジョイスティック20の操
作位置に対しては、基準位置からの変位量に対応した速
度でのパン方向及びチルト方向への雲台10の移動を指
令するパンコマンド及びチルトコマンドを生成する。ズ
ームシーソーレバー22の操作位置に対しては、基準位
置からの変位量に対応した速度でのズームの移動を指令
するズームコマンドを生成する。フォーカスツマミ24
の操作に対しては、操作位置に対応した位置へのフォー
カスの移動を指令するフォーカスコマンドを生成する。
【0037】ここで、ジョイスティック20の左右方向
の操作位置を示す位置信号の値と、それに対して生成さ
れるパンコマンド(パンコマンドにより指令されるパン
方向の速度の大きさ)との関係について一例を図4に示
す。同図に示すようにジョイスティック20の左右方向
の操作位置を示す位置信号は、例えば0〜255の値で
与えられ、基準位置はその中間の128に設定されてい
る。位置信号が基準位置の値の場合にはパン方向への移
動については静止を指令するパンコマンドが生成され
る。一方、基準位置の値に対して、位置信号の値が小さ
い場合には、パン方向における左向きの移動を指令する
パンコマンドが生成され、基準位置の値に対して、位置
信号の値が大きい場合には、パン方向における右向きの
移動を指令するパンコマンドが生成される。また、基準
位置の値に対する位置信号の値の変位量(基準位置から
の変位量)が大きくなるほど、速度の大きさが大きくな
るようにパンコマンドが生成される。ところで、ジョイ
スティック20の操作には一定範囲の操作に対して無操
作と判断される不感帯が設けられている。即ち、位置信
号の値が基準位置の値に対して所定変位量(±α)の範
囲にある場合には、無操作と判断される。従って、12
8−α及び128+αをしきい値として位置信号の値が
しきい値128−αより小さい値、又は、しきい値12
8+αより大きい値となるまでは、位置信号が基準位置
の値128である場合と同じく静止を指令するパンコマ
ンドが生成されるようになっている。ジョイスティック
20の上下方向の操作位置を示す位置信号の値とチルト
コマンドとの関係、及び、ズームシーソーレバー22の
操作位置を示す位置信号の値とズームコマンドとの関係
も同様である。
【0038】CPU50は、以上のように生成した各コ
マンドを通信回路64を通じて雲台10に送信する。
【0039】一方、通常モードにおいて、TRスイッチ
26からオン信号が与えられると、CPU50は、トレ
ースモードに切り替える(トレースモードをオン)。ト
レースモードにおいてトレースモードスイッチ26から
オン信号が与えられた場合には通常モードに切り替える
(トレースモードをオフ)。このトレースモードにおい
て、CPU50は、WRスイッチ32からオン信号が与
えられると、トレース書込みモードをオンとし、RDス
イッチ30からオン信号が与えられると、トレース読出
しモードをオンとする。トレース書込みモードがオンの
ときにWRスイッチ32からオン信号が与えられた場合
にはトレース書込みモードをオフにし、トレース読出し
モードがオンのときにRDスイッチ30からオン信号が
与えられた場合にはトレース読出しモードをオフにす
る。
【0040】トレース書込みモードは、雲台10のパン
/チルト及びカメラのズーム、フォーカスについての一
連の動作をトレースデータとしてメモリ66に書込むモ
ードであるが、CPU50は、トレース書込みモードを
オフからオンに切り替えた直後はトレースデータの書込
みを開始せずにスタンバイ状態で待機する。このスタン
バイ状態において、CPU50は、ジョイスティック2
0及びズームシーソーレバー22の操作を監視し、ジョ
イスティック20又はズームシーソーレバー22の操作
が開始されたか否かの判断する。ジョイスティック20
及びズームシーソーレバー22のいずれの操作も開始さ
れていないと判断している間は、スタンバイ状態を維持
し、ジョイスティック20又はズームシーソーレバー2
2のいずれかの操作が開始されたと判断した場合には、
トレースデータのメモリ66への書込みを開始する。
【0041】ここで、ジョイスティック20又はズーム
シーソーレバー22の操作が開始されたか否かを判断に
ついて説明すると、CPU50は、例えば、ジョイステ
ィック20の操作が開始されたか否かを、ジョイスティ
ック20の操作位置が基準位置に対して所定の変位量と
なるまで操作されたか否かにより判断する。即ち、図4
と同じくジョイスティック20の左右方向の操作位置を
示す位置信号の値と、それに対して生成されるパンコマ
ンドとの関係を示した図5において、ジョイスティック
20の左右方向の操作位置を示す位置信号の値が基準位
置の値に対して±βの範囲にある場合、即ち、128−
β及び128+βをしきい値として位置信号の値がしき
い値128−β以上でしきい値128+β以下の場合に
は、ジョイスティック20の左右方向の操作は開始され
ていないと判断する。一方、位置信号の値が±βの範囲
を超えた場合、即ち、位置信号の値がしきい値128−
βより小さい値、又は、しきい値128+βより大きい
値となった場合には、ジョイスティック20の左右方向
の操作が開始されたと判断する。βの値は、任意の値に
設定しておくことができるが、例えば、上記不感帯を設
定するαの値よりも小さくし、不感帯の範囲内のジョイ
スティック20の操作によってトレースデータの書込み
を開始できるようにすると好適である。例えば、ジョイ
スティック20を不感帯の範囲内で操作してトレースデ
ータの書込みを開始させ、その後、所望の時間だけ不感
帯の範囲を超えないようにして雲台及びカメラを静止状
態に保持する。そして、所望の時間が経過してから不感
帯を超えてジョイスティック20の操作を開始する。こ
れにより、トレースデータの書込み開始直後に意図的に
雲台及びカメラの静止状態を挿入することもできるよう
になる。
【0042】尚、ここでは、ジョイスティック20の左
右方向の操作についての操作開始の判断について説明し
たが、ジョイスティック20の前後方向の操作、ズーム
シーソーレバー22の操作についての操作開始の判断も
全く同様であり、いずれかの操作について操作開始と判
断された場合にはトレースデータの書込みが開始され
る。
【0043】以上のCPU50におけるトレースデータ
書込み開始までの判断処理を図6のフローチャートを用
いて説明する。まず、CPU50は、TRスイッチ26
が押されたか否か、即ち、TRスイッチ26からオン信
号が与えられたか否かを判断する(ステップS10)。
NOと判定した場合には、トレースモードが既にオンさ
れているか否かを判定する(ステップS12)。NOと
判定した場合、このフローチャートでの判断処理を終了
する。一方、YESと判定した場合には、ステップS2
0に移行する。
【0044】上記ステップS10においてYESと判定
した場合、CPU50は、トレースモードが既にオンさ
れているか否かを判定する(ステップS14)。YES
と判定した場合には、トレースモードをオフに切り替え
(ステップS16)、この処理を終了する。一方、NO
と判定した場合には、トレースモードをオンに切り替
え、ステップS20に移行する。
【0045】ステップS20において、CPU50は、
WRスイッチ32が押されたか否か、即ち、WRスイッ
チ32からオン信号が与えられたか否かを判定する。N
Oと判定した場合には、トレース書込みモードが既にオ
ンされているか否かを判定する(ステップS22)。N
Oと判定した場合には、このフローチャートでの判断処
理を終了する。YESと判定した場合には、ステップS
30に移行する。
【0046】上記ステップS20においてYESと判定
した場合、CPU50は、トレース書込みモードが既に
オンされているか否かを判定する(ステップS24)。
YESと判定した場合には、トレース書込みモードをオ
フに切り替え(ステップS26)、このフローチャート
での判断処理を終了する。一方、NOと判定した場合に
はトレース書込みモードをオンに切り替え(ステップS
28)、ステップS30に移行する。尚、このときはス
タンバイ状態である。
【0047】ステップS30においてCPU50は、ジ
ョイスティック20又はズームシーソーレバー22の操
作が開始されたか否かを判断する。即ち、ジョイスティ
ック20の前後、左右の操作位置を示す位置信号、又
は、ズームシーソーレバー22の操作位置を示す位置信
号が所定のしきい値(基準位置の値に対して上記βによ
り設定されるしきい値128−β、128+β)を超え
たか否かを判定する(ステップS30)。NOと判定し
た場合には、スタンバイ状態を維持してこのフローチャ
ートでの判断処理を終了する。一方、YESと判定した
場合には、トレースデータの書込みを開始し、このフロ
ーチャートでの判断処理を終了する。
【0048】以上のフローチャートの判断処理が終了す
ると、CPU50は、他の所要の処理を実行した後、ト
レースデータの書込みが開始されていない場合には、こ
のフローチャートの判断処理を繰り返し実行する。
【0049】以上のようにしてトレースデータの書込み
を開始した場合、CPU50は、トレースデータの書込
みが終了するまで、通常モード時と同様に、ジョイステ
ィック20、ズームシーソーレバー22、フォーカスツ
マミ24の操作位置に基づいてパンコマンド、チルトコ
マンド、ズームコマンド、フォーカスコマンドを生成し
て雲台10に送信すると共に、トレースデータを生成し
て逐次メモリ66に書き込んでいく。トレースデータ
は、トレースデータの書込み開始から終了までの雲台1
0のパン/チルト及びカメラのズーム、フォーカスにつ
いての一連の動作を再現し得るものであれば、どのよう
な内容であってもよい。例えば、各時点における雲台1
0のパン方向及びチルト方向の位置及び速度、カメラの
ズーム及びフォーカスの位置及び速度は、雲台10にお
いて検出されており、CPU50は、雲台10からそれ
らのデータを通信により逐次取得することが可能であ
る。従って、トレースデータの書込み開始から終了まで
の間の一定時間間隔置きのパン、チルト、ズーム、フォ
ーカスについての位置及び速度をトレースデータとする
ことができる。又は、トレースデータの書込み開始から
終了までの間にCPU50において生成した一定時間間
隔置きのパンコマンド、チルトコマンド、ズームコマン
ド、フォーカスコマンドをトレースデータとすることも
できるし、トレースデータの書込み開始から終了までの
間にCPU50において検出された一定時間間隔置きの
ジョイスティック20、ズームシーソーレバー22、フ
ォーカスツマミ24のそれぞれの位置信号の値をトレー
スデータとすることもできる。
【0050】トレースデータの書込みは、例えば、WR
スイッチ32からオン信号が与えられた場合や、制限時
間を経過した場合に終了する。
【0051】以上のようにしてトレース書込みモードに
おいてメモリ66に書き込まれたトレースデータの再現
は、上述のトレース読出しモードにおいて行うことがで
きる。詳細は省略するが、CPU50は、トレース読出
しモードにおいてS/Sスイッチ28からオン信号が与
えられると、メモリ66に格納されているトレースデー
タを先頭から順に読み出し、トレースデータ書込み時の
雲台及びカメラの動作を再現するためのパンコマンド、
チルトコマンド、ズームコマンドを生成し、雲台10に
送信する。これにより、トレースデータとして記憶され
た雲台及びカメラの一連の動作が再現される。
【0052】尚、本実施の形態では、説明上、図2のシ
ョット選択スイッチ34によるメモリ登録番号の選択は
できないものとしたが、ショット選択スイッチ34が複
数態様のトレースデータを登録するために設けられてい
る場合には、トレース読出しモードにおいて、S/Sス
イッチ28をオンする前にショット選択スイッチ34に
より所望のメモリ登録番号を選択する必要がある。この
場合、ショット選択スイッチ34を押した時点でそのメ
モリ登録番号に対応するトレースデータの初期位置に雲
台及びカメラが移動してS/Sスイッチ28がオンされ
るのを待機し、S/Sスイッチ28がオンされると、そ
の初期位置から雲台及びカメラがトレースデータに従っ
て動作が開始される。一方、上記説明では、ショット選
択スイッチ34によるメモリ登録番号の選択は行わない
ものとして説明したため、ショットデータの初期位置へ
の雲台及びカメラの移動は行っていないが、仮に実際の
装置においても上述の説明の通り、ショット選択スイッ
チ34によるメモリ登録番号の選択が行われない場合に
おいても、RDスイッチ30がオンされてトレース読出
しモードがオンとなった時点でトレースデータの初期位
置に雲台及びカメラを移動させるようにすれば、S/S
スイッチ28がオンされたときに雲台及びカメラをトレ
ースデータの初期位置から移動を開始させることができ
る。
【0053】次に、他の実施の形態として、雲台10の
CPU72においてトレースデータを生成し、雲台10
のメモリにトレースデータを書き込むようにした場合の
CPU72におけるトレースデータ書込みの処理につい
て説明する。上記実施の形態では、雲台コントローラ1
2のCPU50においてトレースデータを生成し、雲台
コントローラ12のメモリ66にトレースデータを書き
込むようにしたが、これと同様に、雲台10のCPU7
2においてトレースデータを生成し、雲台10の所定の
メモリ(図示せず)にトレースデータを書き込むように
することもできる。この場合、トレースモードのオン/
オフ、トレース書込みモードのオン/オフ、トレース読
出しモードのオン/オフは、上記実施の形態と同様に、
雲台コントローラ12のTRスイッチ26、S/Sスイ
ッチ28、RDスイッチ30、WRスイッチ32の操作
に基づいての雲台コントローラ12のCPU50で判断
され、その判断が雲台コントローラ12から雲台10の
CPU72に与えられることになる。これに対して、ト
レースデータ書込み開始の判断は、上記実施の形態と同
様に雲台コントローラ12のCPU50において判断
し、その判断を雲台10のCPU72に与えるようにす
ることもできるが、この方法の他に雲台10のCPU7
2において以下で説明する図7のフローチャートに示す
処理により判断することもできる。図7のフローチャー
トの処理を説明すると、今、トレース書込みモードがオ
ンされている状態とする。このとき、雲台10のCPU
72は、まず、雲台コントローラ12からズームコマン
ド、フォーカスコマンド、パンコマンド、チルトコマン
ドのいずれかを受信したか否かを判定する(ステップS
50〜ステップS56)。これらのコマンドを受信した
否かにより、CPU72は雲台コントローラ12におい
てジョイスティック20、ズームシーソーレバー22、
又は、フォーカスツマミ24の操作が開始された否かを
判断することができる。尚、本実施の形態では、フォー
カスツマミ24の操作開始についてもトレースデータ書
込み開始の判定対象としている。CPU72は、ステッ
プS50〜ステップS56の判定でいずれもNOと判定
している間はこれらの判定処理を繰り返す。一方、ステ
ップS50〜ステップS56のいずれかの判定でYES
と判定した場合には、トレースデータの書込みを開始す
る(ステップS58)。トレースデータの書込みを開始
した後はトレースデータを生成しながら生成したトレー
スデータを逐次メモリに書き込みと共に(ステップS6
0)、メモリ時間(書込み制限時間)オーバーか否かの
判定(ステップS62)と、トレースデータ書込み停止
のコマンドを受信したか否かの判定(ステップS64)
を繰り返す。ステップS62とステップS64のいずれ
かの判定処理においてYESと判定した場合には、トレ
ース書込み終了コマンドを雲台コントローラ12に送信
し(ステップS66)、この処理を終了する。このよう
な雲台10におけるトレースデータ書込み開始に判定処
理によっても、トレースデータの書込み開始直後の意図
しない雲台及びカメラの静止状態を防止することができ
る。
【0054】以上、上記実施の形態では、トレースデー
タとして記憶させる雲台及びカメラの動作がパン、チル
ト、ズーム、フォーカスの場合において、それらの動作
を操作する操作部であるジョイスティック20、ズーム
シーソーレバー22、フォーカスツマミ24の操作開始
によってトレースデータの書込みを開始することで、書
込み開始直後の意図しない静止状態を防止するようにし
たものであるが、必ずしもこれらの全て又はいずれか複
数の操作部をトレースデータの書込み開始の判定対象と
する必要はなく、いずれか1つの操作部のみをトレース
データの書込み開始の判定対象としてもよい。例えば、
ジョイスティック20の操作が開始された場合にのみト
レースデータの書込みを開始するようにしてもよい。ま
た、本発明は、トレースデータとして記憶する雲台及び
カメラの動作内容が上記パン、チルト、ズーム、フォー
カスの場合に限らず、雲台のハイト方向、カメラのアイ
リス、エクテンダ等の他の任意の動作内容をトレースデ
ータとして記憶させる場合においても適用できる。この
場合において、トレースデータとして記憶する各動作を
操作する各操作部のうち、いずれか1つ又は複数の操作
部の操作開始によってトレースデータの書込みを開始さ
せるようにする。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るトレー
ス機能付き雲台システムによれば、雲台又はカメラの一
連の動作をトレースデータとして記憶する際(メモリに
書込む際)に、その書込みの開始を前記動作を操作する
操作部の操作開始によって判断するようにしたため、ト
レースデータの書込み開始時及び読出し開始時において
意図しない静止状態が生じる不具合を防止することがで
きる。また、スタートスイッチによって書込みを開始す
る場合に比べて、書込み開始時の雲台又はカメラの操作
を慌てずにスムーズに行うことができる。更に、トレー
スデータの書込み開始の判断を行う操作部に不感帯があ
る場合において、その不感帯の範囲内での操作部の操作
量によりトレースデータの書込みを開始させることで、
トレースデータの書込み開始時において意図的に静止状
態を設定することもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用される雲台システムの全
体構成を示した図である。
【図2】図2は、雲台コントローラに配置された操作部
材を示した平面図である。
【図3】図3は、トレース機能を実現する雲台システム
の全体構成を示したブロック図である。
【図4】図4は、ジョイスティックの左右方向の操作位
置を示す位置信号の値と、それに対して生成されるパン
コマンドが指令するパン方向の速度の大きさとの関係を
示した図であり、ジイスティックの不感帯を示した図で
ある。
【図5】図5は、ジョイスティックの左右方向の操作位
置を示す位置信号の値と、それに対して生成されるパン
コマンドが指令するパン方向の速度の大きさとの関係を
示した図であり、ジョイスティックの操作開始の判断の
説明に使用した図である。
【図6】図6は、雲台コントローラのCPUにおけるト
レースデータ書込み開始までの判断処理を示したフロー
チャートである。
【図7】図7は、雲台のCPUにおいてトレースデータ
の書込みを行う場合における雲台のCPUの処理手順を
示したフローチャートである。
【符号の説明】
10…雲台、12…雲台コントローラ、20…ジョイス
ティック、22…ズームシーソーレバー、24…フォー
カスツマミ、26…トレースモード(TR)スイッチ、
28…スタート/ストップ(S/S)スイッチ、30…
トレース読出しモードスイッチ(RD)スイッチ、32
…トレース書込みモード(WR)スイッチ、50、72
…CPU、66…メモリ、74…雲台制御部、76…カ
メラ制御部、78…パンモータ、80…チルトモータ、
82…ズームモータ、84…フォーカスモータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動により所定方向に動作する雲台と、
    前記雲台の前記動作についての操作を行う雲台操作部
    と、前記雲台操作部の操作を受入する雲台操作受入手段
    と、前記雲台操作受入手段により受入された操作に基づ
    いて前記雲台の前記動作を制御する雲台制御手段と、前
    記雲台制御手段により実行された前記雲台の一連の動作
    を記憶する記憶手段と、該記憶手段により記憶された一
    連の動作を再生させる再生手段と、を備えたトレース機
    能付き雲台システムにおいて、 前記記憶手段は、 前記記憶を開始するためのスタンバイ状態に移行するス
    タンバイ状態移行手段と、 前記スタンバイ状態移行手段によりスタンバイ状態に移
    行した後、前記雲台操作部の操作が開始されると、前記
    雲台の一連の動作の記憶を開始させる記憶開始手段と、 を備えたことを特徴とするトレース機能付き雲台システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記雲台操作部の操作が無操作時に対し
    て所定の操作量を超えるまでは無操作として認識される
    不感帯を有し、前記記憶開始手段は、前記雲台操作部の
    操作が前記不感帯の操作量を超えると、前記雲台操作部
    の操作が開始されたと判断し、前記雲台の一連の動作の
    記憶を開始させることを特徴とする請求項1のトレース
    機能付き雲台システム。
  3. 【請求項3】 前記雲台操作部の操作が無操作時に対し
    て第1の操作量を超えるまでは無操作として認識される
    不感帯を有し、前記記憶開始手段は、前記雲台操作部の
    操作が前記第1の操作量よりも少ない第2の操作量を超
    えると、前記雲台操作部の操作が開始されたと判断し、
    前記雲台の一連の動作の記憶を開始させることを特徴と
    する請求項1のトレース機能付き雲台システム。
  4. 【請求項4】 前記雲台に搭載されたカメラの所定の動
    作についての操作を行うカメラ操作部と、前記カメラ操
    作部の操作を受入するカメラ操作受入手段と、前記カメ
    ラ操作受入手段により受入された操作に基づいて前記カ
    メラの前記動作を制御するカメラ制御手段とを備え、 前記記憶手段は、前記雲台の一連の動作と共に前記カメ
    ラ制御手段により実行された前記カメラの一連の動作を
    記憶すると共に、前記記憶開始手段は、前記スタンバイ
    状態に移行した後、前記雲台操作部の操作又は前記カメ
    ラ操作部の操作のいずれかが開始されると、前記雲台及
    び前記カメラの一連の動作の記憶を開始させることを特
    徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1のトレース機
    能付き雲台システム。
  5. 【請求項5】 前記カメラ操作部の操作が無操作時に対
    して第3の操作量を超えるまでは無操作として認識され
    る不感帯を有し、前記記憶開始手段は、前記カメラ操作
    部の操作が前記第3の操作量よりも少ない第4の操作量
    を超えると、前記カメラ操作部の操作が開始されたと判
    断することを特徴とする請求項4のトレース機能付き雲
    台システム。
  6. 【請求項6】 前記雲台操作部は、前記雲台のパン方
    向、チルト方向、及び、ハイト方向の動作のうち少なく
    とも1つの動作についての操作を行う操作部であること
    を特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1のトレー
    ス機能付き雲台システム。
  7. 【請求項7】 前記カメラ操作部は、前記カメラのズー
    ム、フォーカス、アイリスのうち少なくとも1つの動作
    についての操作を行う操作部であることを特徴とする請
    求項4乃至6のうちいずれか1のトレース機能付き雲台
    システム。
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