JP5690247B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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本発明はレンズ駆動装置に係り、特に放送用又は業務用のテレビカメラ等に使用される撮影レンズのズームを定速移動させる(定速制御する)定速制御機能を備えたレンズ駆動装置に関する。
放送用又は業務用のテレビカメラに使用されるレンズ装置において、撮影レンズ(撮影光学系)に組み込まれた可動のレンズ群や絞り装置等をモータにより駆動して撮影レンズのフォーカス(焦点位置)やズーム(焦点距離)等の光学調整を電動で行うためのレンズ駆動装置を備えたものが使用されている。このようなレンズ駆動装置を使用して操作者がマニュアル操作により撮影レンズの光学調整を行う場合に、操作者が電動用のマニュアル操作部材の操作をすると、そのマニュアル操作部材の操作がレンズ駆動装置に与えられ、その操作にしたがってフォーカスやズーム等の位置や速度がレンズ駆動装置によって制御されるようになっている。
例えば、テレビカメラで使用される撮影レンズのタイプとして、主に取材等に携帯するハンディカメラ(ENGカメラ)用のENGレンズと呼ばれるレンズ装置が知られている。ENGレンズは、レンズ鏡胴にフォーカス、ズーム等の操作リングが設けられており、そのレンズ鏡胴には各操作リングを電動で回動させるためのモータを搭載した駆動ユニットと呼ばれるレンズ駆動装置が標準的に装着されている。駆動ユニットの筐体にはシーソースイッチ(ズームシーソーコントロールスイッチ)と呼ばれる電動用のマニュアル操作部材が設けられており、操作者がそのシーソースイッチを操作することでズーム用の操作リングをモータで回動させて撮影レンズのズームを電動で移動させることができるようになっている。
また、主にスタジオで架台に固定されて使用されるEFPレンズと呼ばれる箱型のカバー内に撮影レンズが収められたレンズ装置が知られている。EFPレンズでは、ENGレンズのような操作リングを介すことなく可動のレンズ群をモータの動力で駆動するための動力伝達機構とモータを制御する制御回路とが内蔵されると共に、ケーブルを介してコントローラが接続され、それらの動力伝達機構、制御回路、コントローラによって上記のようなレンズ駆動装置が構成されるようになっている。ENGレンズに接続されるコントローラには、フォーカス用のコントローラやズーム用のコントローラ等があり、それらのコントローラに設けられた電動用のマニュアル操作部材を操作者が操作することによって、フォーカスやズーム等を電動で移動させることができるようになっている。
このようなレンズ駆動装置において、従来、位置プリセット機能や定速制御機能等のズーム制御機構を搭載したものが知られている。
位置プリセット機能は、所望のズーム位置をプリセット位置として記憶させておくことによって、所定のスイッチ操作によりズームを任意の位置からプリセット位置に移動させることができる機能であり、例えば、特許文献1においてファストポジションプリセット機能として開示されている。これによれば、ズーム用のマニュアル操作部材によりズームをプリセット位置として記憶させたい位置に設定した後、プリセットズームスイッチとメモリスイッチの両方を押す(オンする)と、そのときのズーム位置をプリセット位置として記憶させることができる。そして、所望時にプリセットズームスイッチのみを押すと、ズームが任意の位置からプリセット位置に移動するようになっている。
なお、本明細書では、プリセットズームスイッチに相当するスイッチ(主に再生用のスイッチ)をプリセットオンスイッチ(又は、単にオンスイッチ)といい、メモリスイッチに相当するスイッチ(主に記憶用のスイッチ)をプリセットメモスイッチ(又は、単にメモスイッチ)というものとする。
一方、定速制御機能は、ズームを一定速度(定速)で移動させる定速制御を行う機能であり、具体的には、定速オートズーム機能(又はオートクルージングズーム機能)と呼ばれるものと、スピードプリセットズーム機能と呼ばれるものとが知られている。
定速オートズーム機能は、例えば、特許文献2に開示されている機能であり、ズーム用のマニュアル操作部材(ズーム操作部材)によりズームを所望の移動方向及び移動速度で移動させている際に、所定のスイッチ操作を行うと、その時の移動方向及び移動速度でズームを定速移動させることができる機能である。
スピードプリセットズーム機能は、所望のズームの移動方向及び移動速度をプリセット方向及びプリセット速度として記憶させておくことによって、所定のスイッチ操作によりズームをプリセット方向及びプリセット速度の条件で定速移動させることができる機能であり、例えば、特許文献1に開示されている。これによれば、ズーム操作部材によりズームをプリセット方向及びプリセット速度として記憶させたい移動方向及び移動速度で移動させた状態でメモスイッチを押すと、そのときのズームの移動方向及び移動速度をプリセット方向及びプリセット速度として記憶させることができる。そして、所望時にプリセットズームスイッチを押すと、ズームがプリセット方向及びプリセット速度の条件で定速移動するようになっている。
特開2003−287672号公報 特開2000−290068号公報
上記の定速オートズーム機能とスピードプリセットズーム機能とは、主にズーム操作部材の操作では難しい低速でのズームの定速移動を行いたい場合に効果的に使用される機能であり、その点で類似した定速制御機能である。
一方、定速オートズーム機能では、操作者がズーム操作部材により実際に設定しているズームの移動方向及び移動速度をそのまま保持して定速制御を行うため、例えば撮影本番時において、操作者が定速制御時のズームの移動方向や移動速度を状況に応じて適宜調整できるという利点がある。これに対して、スピードプリセットズーム機能では、事前に記憶されているプリセット方向及びプリセット速度の条件によりズームの定速制御を行うため、定速制御を開始する際に操作者がズーム操作部材を操作してズームを定速制御の際の移動方向及び移動速度で移動させる必要がなく、また、何度でも同じ条件でズームを定速移動させることができるという利点がある。
定速オートズーム機能とスピードプリセットズーム機能とは上記のような相違があり、操作者の好みや撮影状況によっていずれの機能が好適かも相違するが、定速制御時のズームの移動方向に関しては、定速オートズーム機能のように定速制御を開始する際に操作者がズーム操作部材により指示するズーム移動方向とした方が、スピードプリセットズーム機能のように事前にプリセット方向として決めておく場合よりも、定速制御におけるズームの移動方向を容易に所望の方向に設定することができ、また、定速制御を開始する直前までの操作者の操作を反映することができるため好適と考えられる場合がある。
これに対して、定速制御時のズームの移動速度に関しては、スピードプリセットズーム機能のように事前にプリセット速度として記憶させておく方が、定速オートズーム機能のようにズーム操作部材により実際にズームを移動させている際の移動速度とするよりも、何度でも同じ移動速度(プリセット速度)で定速移動させることができるため好適と考えられる場合がある。
即ち、従来の定速オートズーム機能において定速制御時のズームの移動速度をプリセット速度として事前に記憶し、再生できるようにした形態を定速制御機能の一形態として提供することができれば、操作者の好みや撮影状況に応じて選択可能となる定速制御機能の種類を増やすことができ、従来の定速制御機能と併せて、より多くの操作者の好みや撮影状況に適応する定速制御機能を提供することができる。
また、定速制御機能と位置プリセット機能との両方の機能を搭載したレンズ駆動装置においては、それらの両機能に使用されるスイッチが多くなると、スイッチを設けるスペースが広範囲となるため、スペースの確保が難しくなり、また、迅速な操作が難しくなることから、できるだけスイッチの数を低減することが望ましい。特許文献1では、定速制御機能としてのスピードプリセットズーム機能と位置プリセット機能とが搭載されるレンズ駆動装置が開示されており、位置プリセット機能におけるプリセット位置の記憶に使用されるプリセットメモスイッチがスピードプリセットズーム機能におけるプリセット方向及びプリセット速度の記憶にも兼用されることが開示されている。しかしながら、位置プリセット機能におけるプリセット位置の再生に使用されるプリセットオンスイッチはスピードプリセットズーム機能では兼用されておらず、スピードプリセットズーム機能における定速制御の実行を指示するスイッチは、位置プリセット機能のプリセットオンスイッチとは別に設けられている。即ち、定速制御機能と位置プリセット機能のためのスイッチとして3つのスイッチが必要とされている。したがって、位置プリセット機能に使用されているプリセットオンスイッチを定速制御機能にも兼用できるようにして更にスイッチの数を低減することが望ましい。また、このようにすることで位置プリセット機能を搭載したレンズ駆動装置のハードウェアの変更なくソフトウェアのみを変更することで定速制御機能を追加することができるという利点もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、従来の定速オートズーム機能に対して定速制御時のズーム速度をプリセット速度として記憶し、再生することができるようにした定速制御機能を搭載すると共に、位置プリセット機能に使用するスイッチを定速制御機能に兼用できるようにしてスイッチ数の低減を図ることができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一態様に係るレンズ駆動装置は、操作者の操作にしたがって撮影光学系のズームの移動方向及び移動速度、又は、ズームの移動位置を指示する操作信号を出力する電動用操作手段と、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを制御するズーム制御手段と、オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットオンスイッチと、オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットメモスイッチと、前記ズーム制御手段により制御されている前記ズームの状態が、前記ズームが所定の判定速度以上の移動速度で移動している第1状態であるか、又は、前記ズームが前記判定速度未満の移動速度で移動している第2状態であるかを判別するズーム状態判別手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの位置をプリセット位置として記憶するプリセット位置記憶手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、前記プリセット位置記憶手段により記憶されたプリセット位置に前記ズームを移動させるプリセット位置再生手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの速度をプリセット速度として記憶するプリセット速度記憶手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの移動方向に、前記プリセット速度記憶手段により記憶されたプリセット速度で前記ズームを定速移動させる定速制御手段と、を備えたことを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係るレンズ駆動装置は、操作者の操作にしたがって撮影光学系のズームの移動方向及び移動速度、又は、ズームの移動位置を指示する操作信号を出力する電動用操作手段と、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを制御するズーム制御手段と、オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットオンスイッチと、オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットメモスイッチと、前記ズーム制御手段により制御されている前記ズームの状態が、前記ズームが停止している第1状態であるか、又は、前記ズームが移動している第2状態であるかを判別するズーム状態判別手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの位置をプリセット位置として記憶するプリセット位置記憶手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、前記プリセット位置記憶手段により記憶されたプリセット位置に前記ズームを移動させるプリセット位置再生手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの速度をプリセット速度として記憶するプリセット速度記憶手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの移動方向に、前記プリセット速度記憶手段により記憶されたプリセット速度で前記ズームを定速移動させる定速制御手段と、を備えたことを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係るレンズ駆動装置は、操作者の操作にしたがって撮影光学系のズームの移動方向及び移動速度、又は、ズームの移動位置を指示する操作信号を出力する電動用操作手段と、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを制御するズーム制御手段と、オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットオンスイッチと、オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットメモスイッチと、前記ズーム制御手段により制御されている前記ズームの状態が、前記ズームが停止している第1状態であるか、又は、前記ズームが所定の判定速度未満の移動速度で移動している状態であって、前記ズームが停止した状態を含まない第2状態であるかを判別するズーム状態判別手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの位置をプリセット位置として記憶するプリセット位置記憶手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、前記プリセット位置記憶手段により記憶されたプリセット位置に前記ズームを移動させるプリセット位置再生手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの速度をプリセット速度として記憶するプリセット速度記憶手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの移動方向に、前記プリセット速度記憶手段により記憶されたプリセット速度で前記ズームを定速移動させる定速制御手段と、を備えたことを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係るレンズ駆動装置は、操作者の操作にしたがって撮影光学系のズームの移動方向及び移動速度、又は、ズームの移動位置を指示する操作信号を出力する電動用操作手段と、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを制御するズーム制御手段と、オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットオンスイッチと、オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットメモスイッチと、前記ズーム制御手段により制御されている前記ズームの状態が、前記ズームが停止している若しくは前記ズームが所定の判定速度以上で移動している第1状態であるか、又は、前記ズームが前記判定速度未満の移動速度で移動している状態であって、前記ズームが停止した状態を含まない第2状態であるかを判別するズーム状態判別手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの位置をプリセット位置として記憶するプリセット位置記憶手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、前記プリセット位置記憶手段により記憶されたプリセット位置に前記ズームを移動させるプリセット位置再生手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの速度をプリセット速度として記憶するプリセット速度記憶手段と、前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの移動方向に、前記プリセット速度記憶手段により記憶されたプリセット速度で前記ズームを定速移動させる定速制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、レンズ駆動装置は、プリセット位置記憶手段とプリセット位置再生手段とからなる位置プリセット機能と、プリセット速度記憶手段と定速制御手段とからなる定速制御機能とを備えている。定速制御機能は、定速制御時におけるプリセット速度を記憶することができ、定速制御時には、定速制御の開始時におけるズームの移動方向にプリセット速度でズームを定速移動させることができる。したがって、定速制御時のズームの移動方向に関しては、従来の定速オートズーム機能と同様に定速制御を開示する際に操作者が電動用操作手段により指示するズームの移動方向とすることができ、定速制御を開始する直前までの操作者の操作を反映することができる。一方、定速制御時の移動速度に関しては、プリセット速度として記憶させておくことができるため、何度でも同じ移動速度で定速移動させることができる。
また、本発明によれば、位置プリセット機能において使用されるプリセットオンスイッチとプリセットメモスイッチを定速制御機能に兼用される。即ち、プリセットオンスイッチとプリセットメモスイッチのオン/オフ状態に加えてズームの状態によって、位置プリセット機能のための操作か、定速制御機能のための操作かを判別するようにしている。したがって、定常制御機能のための個別のスイッチが不要であり、定速制御機能を搭載した場合でもスイッチ数を増加させることがなく、スイッチ数の低減が図られている。また、位置プリセット機能を搭載したレンズ駆動装置に対してハードウェアの変更を必要とせず、ソフトウェアの変更のみで定速制御機能を搭載することができる。
本発明では、前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームの状態が前記第1状態であるか、又は、前記第2状態であるかを判別することが望ましい。本形態は、ズームの状態を電動用操作手段の操作状態によって判別する一形態を示す。
本発明では、前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段であり、前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて、前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が所定の判定割合以上であることを検出した場合に、前記第1状態であると判別し、前記割合が前記判定割合未満であることを検出した場合に、前記第2状態であると判別する態様とすることができる。
また、本発明では、前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段であり、前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて、前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が0であることを検出した場合に、前記第1状態であると判別し、前記割合が0より大きいことを検出した場合に、前記第2状態であると判別する態様とすることができる。
また、本発明では、前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段であり、前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて、前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が0であることを検出した場合に、前記第1状態であると判別し、前記割合が0より大きく、且つ、所定の判定割合未満であることを検出した場合に、前記第2状態であると判別する態様とすることができる。
また、本発明では、前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段であり、前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて、前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が0であること、又は、所定の判定割合以上であることを検出した場合に、前記第1状態であると判別し、前記割合が0より大きく、且つ、所定の判定割合未満であることを検出した場合に、前記第2状態であると判別する態様とすることができる。
本発明では、前記定速制御手段は、前記ズームを定速移動させている際に、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを所定の判定速度以上の移動速度で移動させる操作が行われたことを検出した場合に前記ズームの定速移動を停止することが望ましい。本形態は、定速制御機能の定速制御を停止させるための操作の一形態を示す。
本発明では、前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段である場合において、前記定速制御手段は、前記ズームを定速移動させている際に、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が所定の判定割合以上となる操作を検出した場合に、前記ズームの定速移動を停止することが望ましい。例えば、前記判定割合を50パーセントとすることが望ましい。本形態は電動用操作手段がシーソースイッチのようにズームの移動方向と移動速度を指示する手段の場合に、その操作量の条件によって定速制御を停止させるようにした形態を示す。
本発明によれば、従来の定速オートズーム機能に対して定速制御時のズーム速度をプリセット速度として記憶し、再生することができる定速制御機能を提供することができると共に、位置プリセット機能に使用するスイッチを定速制御機能に兼用できるようにしてスイッチ数の低減を図ることができる。
本発明が適用された駆動ユニットが装着されたENGレンズの外観を示した平面図 本発明が適用された駆動ユニットが装着されたENGレンズの外観を示した後面図 本発明が適用されたレンズ駆動装置の内部構成を示したブロック図 オンスイッチ及びメモスイッチにより実行される位置プリセット機能及び定速オートズーム機能に関するCPUの処理手順を示したフローチャート
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ駆動装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1及び図2は、本発明が適用された駆動ユニットが装着されたENGレンズの外観を示した平面図及び後面図である。これらの図に示すENGレンズ1は、ENGカメラ等の放送用テレビカメラに用いられるインナーフォーカス式ズームレンズであり、レンズ鏡胴2には、フォーカスリング4、ズームリング6及びアイリスリング8が設けられ、アイリスリング8の後部にはエクステンダ装置10が設けられている。レンズ鏡胴2の後端部には撮像素子等を搭載したカメラ本体(カメラヘッド)のレンズマウントに着脱可能に装着されるマウント部12が設けられている。
また、レンズ鏡胴2の側部には前記フォーカスリング4、ズームリング6及びアイリスリング8をモータで駆動するための駆動ユニット14が取り付けられている。
レンズ鏡胴2の内部構成については詳細な説明を省略するが、周知の如く、レンズ鏡胴2内に支持される撮影光学系として、前方(被写体側)から順に、固定フォーカスレンズ群、移動フォーカスレンズ(単にフォーカスレンズ群という)、変倍レンズ群(ズームレンズ群)、絞り(絞り装置)、及びリレーレンズ群等が配置されている。そして、フォーカスリング4を回動することによりフォーカスレンズ群が光軸に沿って前後移動して撮影光学系のフォーカス(焦点位置)が至近側又は無限遠側に移動し、ズームリング6を回動することによりズームレンズ群が光軸に沿って前後移動して撮影光学系のズーム(焦点距離)がワイド側又はテレ側に移動し、アイリスリング8を回動することにより絞りの開口径が変化し、撮影光学系の絞り値が増加又は減少するようになっている。
駆動ユニット14はケース18を有し、このケース18はビス19、19によりレンズ鏡胴2の側部に取り付けられている。
ケース18内には、後述の図3に示すフォーカス駆動用モータ、ズーム駆動用モータ、アイリス駆動用モータが配置されている。フォーカス駆動用モータは、図示せぬギヤ伝達機構を介してフォーカスリング4に連結されており、このフォーカス駆動用モータの動力によりフォーカスリング4が回動するようになっている。尚、駆動ユニット14にフォーカス駆動用モータが搭載されていないものもあり、本実施の形態では、フォーカス駆動用モータが搭載されていなくてもよい。
また、ズーム駆動用モータは、図示せぬギヤ伝達機構を介してズームリング6に連結されており、ズーム駆動用モータの動力によりズームリング6が回動するようになっている。同様にアイリス駆動用モータは、図示せぬギヤ伝達機構を介してアイリスリング8に連結されており、このアイリス駆動用モータの動力によりアイリスリング8が回動するようになっている。
ケース18の上面にはズームシーソーコントロールスイッチ20(以下、シーソースイッチ20という)、絞りのオート/マニュアルモード切替スイッチ22、アイリスモーメンタリースイッチ24、リターンスイッチ26等が設けられている。また、取付用ビス19、19の近くには、プリセットオンスイッチ30(又は、単にオンスイッチ30という)及びプリセットメモスイッチ32(又は、単にメモスイッチ32という)が設けられている。なお、スイッチ22、24、26は周知の機能に使用されるスイッチであり説明を省略する。
シーソースイッチ20は、ズーム用且つ電動用の操作部材であり、非操作時に所定の中立位置に自動復帰し、押込み操作を行う位置によって正側と負側に揺動(回動)するように設けられている。シーソースイッチ20の正側と負側の各々の揺動方向は、ズームをテレ側に移動させる操作方向とワイド側に移動させる操作方向とに対応付けられており、シーソースイッチ20の操作方向が例えばテレ側となるように押込み操作を行うと、ズーム駆動用モータによってズームリング6がテレ側に回動し、撮影レンズのズーム(ズームレンズ群)がテレ側に移動するようになっている。また、そのときのシーソースイッチ20の押込み量(操作量)によってズーム(ズームレンズ群)の移動速度(ズーム速度)を調整することができ、操作量が大きいほどズームの移動速度が速くなる。
プリセットオンスイッチ30(オンスイッチ30)及びプリセットメモスイッチ32(メモスイッチ32)は、位置プリセット機能及び定速オートズーム機能に兼用されるスイッチである。位置プリセット機能は、所望のズーム位置をプリセット位置として記憶させておくことによって、所定のスイッチ操作によりズームを任意の位置からプリセット位置に移動(再生)させることができる機能である。この位置プリセット機能において、オンスイッチ30は、プリセット位置の再生を指示する際に使用され、メモスイッチ32は、プリセット位置の記憶を指示する際に使用される。
一方、定速オートズーム機能は、シーソースイッチ20を操作してズームを所望の移動方向及び速度で移動させている際に、所定のスイッチ操作を行うと、その時の移動方向にズームを定速移動させることができる定速制御機能の一種である。従来の定速オートズーム機能では、ズームを定速移動させる定速制御時のズームの移動速度を、定速制御の開始時に操作者がシーソースイッチ20により実際に設定しているズームの移動速度とするものであるが、本実施の形態における定速オートズーム機能では、定速制御時のズームの移動速度を、事前に記憶したプリセット速度とするものである。この定速オートズーム機能において、オンスイッチ30は、主に定速制御の実行(開始)を指示する際のスイッチとして使用され、メモスイッチ32は、主にプリセット速度の記憶を指示する際に使用される。
なお、オンスイッチ30及びメモスイッチ32により実行される位置プリセット機能及び定速オートズーム機能についての詳細は後述する。
ケース18の側面にはグリップバンド40が設けられている。操作者(カメラマン)はこのグリップバンド40の中に右手(親指以外の4本の指)を挿入してレンズ鏡胴2を保持することができるようになっている。
ケース18の後面にはVTRスイッチ42及びクイックズーム&定速オートズームスイッチ44が設けられている(図2参照)。VTRスイッチ42は、撮影中の映像をビデオテープに記録(録画)する際の録画開始/終了を操作するためのスイッチである。クイックズーム&定速オートズームスイッチ32は、クイックズーム機能と定速オートズーム機能を実行するために兼用されるスイッチである。
クイックズーム機能は、ズームをテレ側に高速で変化させる機能であり、シーソースイッチ20を操作していないときにスイッチ32を押す(オンする)と、スイッチ32を押している間、ズームが所定の移動速度(高速)でテレ側に移動する。そして、スイッチ32を離す(オフする)と、ズームが元のズーム位置(スイッチ32を押したときのズーム位置)に所定の移動速度(高速)で戻るようになっている。
定速オートズーム機能は上記のオンスイッチ30及びメモスイッチ32により実行される定速オートズーム機能と同種の機能であるが、本実施の形態では、従来の定速オートズーム機能がスイッチ32によって実行されるようになっている。即ち、シーソースイッチ20の操作している際にスイッチ32を押すと、ズームをそのときの移動方向及び移動速度で定速移動させる定速制御が開始される。定速制御が開始されると、シーソースイッチ20の操作を解除(非操作時の状態)又は変化させた場合であっても定速制御が継続され、ズームの定速移動が継続する。一方、定速制御が行われている際に、例えばスイッチ32を再度押すと、定速制御が停止し、シーソースイッチ20の操作にしたがってズームが移動するようになる。なお、必ずしもスイッチ32によって従来の定速オートズーム機能を実行させるようにする必要はなく、スイッチ32はクイックズーム機能のための専用のスイッチとし、シーソースイッチ20が操作されているか否かにかかわらず、スイッチ32が押されたときにはクイックズーム機能による制御が実行されるようにしてもよい。
また、ケース18の後面には、ズーム最大スピード調節ツマミ46が設けられ、このツマミ46を回動操作することによって、シーソースイッチ20の操作量(押込み量)に対するズームの移動速度を適宜変更することができるようになっている。即ち、シーソースイッチ20をテレ側又はワイド側に最も深く押込み操作したときの最大操作量において、ズームが最大速度でテレ側又はワイド側に移動するが、そのズームの最大速度をズーム最大スピード調節ツマミ46で調整することができる。なお、位置プリセット機能によるプリセット位置の再生時のズームの移動速度もこのズーム最大スピード調節ツマミ46の設定位置に応じて可変される。
また、図2に示した符号48はエクステンダー切替レバーであり、該レバー48を回動操作することによって、2倍のエクステンダレンズを光路中に挿脱することができるようになっている。
図3は、上記ENGレンズ1の駆動ユニット14の内部構成を示したブロック図であり、主として駆動ユニット14のプリセットオンスイッチ30及びプリセットメモスイッチ32により実行される位置プリセット機能及び定速オートズーム機能に関連する構成部を示したブロック図である。
同図には、図1に示したレンズ鏡胴2のフォーカスリング4、ズームリング6、アイリスリング8の回動によって動作するフォーカスレンズ群FL、ズームレンズ群ZL、絞りIが示されると共に、フォーカスリング4、ズームリング6、アイリスリング8の各々に連結された駆動ユニット14内のフォーカス駆動用モータFM、ズーム駆動用モータZM、アイリス駆動用モータIMが示されている。各モータFM、ZM、IMの動力をフォーカスレンズ群FL、ズームレンズ群ZL、絞りIに伝達するフォーカスリング4、ズームリング6、アイリスリング8等の動力伝達機構は同図では省略されている。
また、駆動ユニット14内には、同図に示すように、CPU60、D/A変換器62、A/D変換器64、フォーカスアンプFA、ズームアンプZA、アイリスアンプIA等の制御系を構成する各種回路部品が搭載されている。
CPU60は、フォーカスレンズ群FL、ズームレンズ群ZL、絞りIを各モータFM、ZM、IMにより駆動して、撮影光学系のフォーカス、ズームを移動させ、また、絞り値を変更する際に、各モータFM、ZM、IMを回転させる速度(方向及び速度)に対応した値の駆動信号を出力している。その駆動信号は、D/A変換器62によりデジタル信号からアナログ信号に変換された後、各アンプFA、ZA、IAに入力される。そして、各アンプFA、ZA、IAにより駆動信号を増幅した駆動電圧が各モータFM、ZM、IMに印加され、駆動信号に値に対応した回転速度で各モータFM、ZM、IMが回転するようになっている。これにより、フォーカスレンズ群FL、ズームレンズ群ZL、絞りIが各々に連結された各モータFM、ZM、IMの回転速度、即ち、CPU60からの駆動信号に基づく速度で動作するようになっている。したがって、CPU60は、駆動信号の値によってフォーカス、ズームの移動速度や絞り値の変化速度を制御することができる。
また、駆動ユニット14内には、フォーカスレンズ群FL、ズームレンズ群ZL、絞りIの現在位置を検出するためのポテンショメータが設けられており、それらのポテンショメータは、例えば各モータFM、ZM、IMの回転軸に連結されている。同図には、ズームレンズ群ZLの位置を検出するためのズーム用ポテンショメータZPのみが例示されている。各ポテンショメータから出力される位置信号は、A/D変換器64を介してCPU60に与えられるようになっている。したがって、CPU60は、位置信号を参照しながら各モータFM、ZM、IMの回転速度を駆動信号により制御することによって、フォーカスレンズ群FL、ズームレンズ群ZL、絞りIの位置を制御することができ、フォーカス位置、ズーム位置、絞り値を制御することができる。
同図に示すカメラ本体(カメラヘッド)70は、ENGレンズ1が装着されるカメラ本体であり、駆動ユニット14とカメラ本体70とはケーブルにより電気的に接続されるようになっている。これにより、CPU60はカメラ本体70と、シリアルコミュニケーションインターフェース(SCI)66を介してシリアル通信を行って各種情報のやり取りを行うことができる。また、A/D変換器68を介してカメラ本体70からのアナログ信号を読み込むことによってアナログ信号を含むパラレル信号による情報のやり取りをカメラ本体70との間で行うことができるようになっている。例えば、絞りIを設定する位置はカメラ本体70からCPU60に与えられるようになっており、CPU60は、カメラ本体70から与えられた位置を目標位置として絞りIの位置を制御する。
以下、CPU60におけるズームの制御について説明すると、同図には、図1に示した駆動ユニット14のケース18に設けられたシーソースイッチ20、プリセットオンスイッチ30(オンスイッチ30)、プリセットメモスイッチ32(メモスイッチ32)が示されている。
シーソースイッチ20は、上記のように非操作時に所定の中立位置に自動復帰し、押込み操作を行う位置によってテレ側とワイド側に揺動方向(操作方向)を変更することができるスイッチであり、例えばポテンショメータの回転軸に連結されている。CPU60には、そのポテンショメータの出力信号がシーソースイッチ20の操作信号として与えられるようになっており、CPU60において、その操作信号によりシーソースイッチ20の操作方向と操作量(中立位置を0とした押込み量)とが検知されるようになっている。
CPU60は、通常のズーム制御時には、シーソースイッチ20からの操作信号に基づいてズーム駆動用モータZMによりズームレンズ群ZLを移動させ、シーソースイッチ20の操作に対応した速度でズームを移動させる。即ち、シーソースイッチ20の操作方向がテレ側の場合にはズームをテレ側に移動させると共に、その操作量に対応した移動速度でズームを移動させる。一方、シーソースイッチ20の操作方向がワイド側の場合にはズームをワイド側に移動させると共に、その操作量に対応した移動速度でズームを移動させる。
オンスイッチ30及びメモスイッチ32は、上記のように位置プリセット機能と定速オートズーム機能に兼用されるスイッチであり、いずれも非操作時にオフ状態に自動復帰し、操作者が押下操作しているときにオン状態となるオン/オフスイッチである。これらのオンスイッチ30及びメモスイッチ32のオン/オフ状態がCPU60により読み取られるようになっている。
CPU60は、オンスイッチ30とメモスイッチ32のオン/オフ状態の組み合わせと、シーソースイッチ20の操作量とに基づいて位置プリセット機能に関する処理と定速オートズーム機能に関するズーム制御の処理を実行する。
位置プリセット機能は、上記のように所望のズーム位置をプリセット位置として記憶させておくことによって、ズームを任意の位置からプリセット位置に移動(再生)させるズームの制御機能である。
この位置プリセット機能におけるプリセット位置として所望のズーム位置を記憶させる場合、操作者は、まず、シーソースイッチ20の操作又はズームリング6の直接の手動操作によってプリセット位置として記憶させたい位置にズームを設定する。そして、シーソースイッチ20を操作しない状態、又は、シーソースイッチ20を所定の閾値よりも大きな操作量となるように操作した状態にし、オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方をオン状態(押下状態)にする。
具体的には、シーソースイッチ20の操作量の最大操作量に対する割合を百分率で表したときの値を操作量Sとすると、シーソースイッチ20の操作量Sが、次式(1)、
0(パーセント)<S<50(パーセント)・・・(1)
の条件を満たさない状態、言い換えると、シーソースイッチ20の操作量Sが、次式(2)
S=0、又は、S≧50(パーセント)・・・(2)
の条件を満たす状態とし、オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方をオン状態にする。これによって、CPU60にプリセット位置の記憶の指示が与えられ、CPU60によりそのときのズーム位置がポテンショメータZPにより読み取られる。そして、そのズーム位置が図示しないメモリにプリセット位置として記憶される。
このとき、オンスイッチ30とメモスイッチ32をオン状態にするタイミングは同時である必要はなく、メモスイッチ32をオン状態にしてからオンスイッチ30をオン状態にする場合には、その間の時間の長さに関係なく、オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方をオン状態とした時点でプリセット位置の記憶が実行される。オンスイッチ30をオン状態にしてからメモスイッチ32をオン状態にする場合には、オンスイッチ30のみをオン状態にする操作との区別ができる程度に、オンスイッチ30をオン状態にしてから短時間でメモスイッチ32をオン状態にする必要がある。
また、上式(1)又は(2)の条件において、50パーセントという数値は、シーソースイッチ20が低速でのズームの移動を指示する操作状態であるか否かを判別するための値であり、50パーセント以外の数値であっても良い。特に、操作者がプリセット位置の記憶を指示する操作を行う際には、多くの場合、ズームをプリセット位置として記憶させたい位置に停止させた状態で行うことが想定されるためシーソースイッチ20の操作量Sが0(パーセント)の場合にのみ、プリセット位置の記憶を指示する操作が行われたと判断するようにしてもよい(図4で示す処理手順ではそのような態様としている)。
なお、上式(1)において、0パーセントという数値はシーソースイッチ20が操作されていない状態か否かを判別するための値であり、誤差等を考慮して0ではない大きさの値としても良い。
一方、位置プリセット機能におけるプリセット位置にズームを再生する場合、操作者は、シーソースイッチ20を操作しない状態、又は、シーソースイッチ20を所定の閾値よりも大きな操作量となるように操作した状態にし、メモスイッチ32をオフ状態にしたまま、オンスイッチ30のみをオン状態(押下状態)にする。
具体的には、シーソースイッチ20の操作量Sが、上式(1)の条件を満たさない状態、即ち、上式(2)の条件を満たす状態にして、オンスイッチ30のみをオン状態にする。これによって、CPU60にプリセット位置の再生の指示が与えられ、CPU60によりメモリに記憶されているプリセット位置が読み出される。そして、ズームをそのプリセット位置に移動させる制御が行われる。
なお、プリセット位置の記憶を指示する場合と同様に、シーソースイッチ20の操作量Sが0(パーセント)の場合にのみ、オンスイッチ30がオン状態となったときに、プリセット位置の再生を指示する操作が行われたと判断するようにしてもよい(図4で示す処理手順ではそのような態様としている)。
定速オートズーム機能は、上記のようにズームを定速移動させるズームの定速制御機能であり、本実施の形態では、定速制御時のズームの速度をプリセット速度として記憶させておくことができるようにした機能である。
この定速オートズーム機能におけるプリセット速度として所望の移動速度を記憶させる場合、操作者は、シーソースイッチ20の操作によってプリセット速度として記憶させたい移動速度でズームを移動させる。そして、そのままシーソースイッチ20を操作している状態にし、オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方をオン状態にする。
具体的には、シーソースイッチ20の操作量Sが、上式(1)の条件を満たす状態にして、オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方をオン状態にする。これによって、プリセット速度の記憶の指示がCPU60に与えられ、CPU60によりそのときのズームの移動速度がプリセット速度としてメモリに記憶される。また、CPU60は、このとき記憶するズームの移動速度の値として、シーソースイッチ20からの現在の操作信号の値、又は、これに基づいてCPU60がズーム駆動用モータZMを駆動するために出力している現在の駆動信号の値を記憶させる。なお、ズーム用ポテンショメータZPからの位置信号の単位時間当たりの変化量に基づいて算出されるズームの移動速度をプリセット速度として記憶してもよいし、ズーム駆動用モータZMの回転軸に速度センサを連結してズームの移動速度を直接的に検出するようにし、速度センサにより検出されたズームの移動速度をプリセット速度として記憶するようにしてもよい。
ここで、プリセット速度の記憶を指示する操作は、上記のようにシーソースイッチ20の操作量Sが、上式(1)の条件を満たす状態であることが条件であるため、プリセット速度として記憶できるズームの移動速度も上式(1)の条件を満たすシーソースイッチ20の操作範囲内で移動速度に限定されている。ただし、通常、定速オートズーム機能は、低速でズームを定速移動させたい場合に利用される機能であるため、このような限定があっても特別な不具合は生じない。
一方、定速オートズーム機能におけるズームの定速制御を実行させる場合、操作者は、シーソースイッチ20の操作によって定速移動させたい方向にズームを移動させる。そして、そのままシーソースイッチ20を操作している状態にし、メモスイッチ32をオフ状態にしたまま、オンスイッチ30のみをオン状態にする。
具体的には、シーソースイッチ20の操作量Sが、上式(1)の条件を満たす状態にし、オンスイッチ30のみをオン状態にする。これによって、定速制御の実行の指示がCPU60に与えられ、CPU60によりメモリに記憶されたプリセット速度が読み出される。そして、ズームを、現在の移動方向(即ち、シーソースイッチ20の現在の操作方向に対応した移動方向)に、プリセット速度で定速移動させる定速制御が行われる。
ここで、定速制御の実行を指示する操作は、上記のようにシーソースイッチ20の操作量Sが、上式(1)の条件を満たす状態であることが条件であるため、操作者は、上式(1)の条件を満たす操作範囲内でシーソースイッチ20を操作して定速制御時に移動させたい方向にズームを移動させて定速制御時の移動方向を指示する必要がある。ただし、上記のように通常、定速制御は、低速でズームを定速移動させたい場合に利用されるため、定速制御を開始する直前の操作としてシーソースイッチ20の操作範囲を上式(1)の条件を満たす範囲に限定し、ズームを低速で移動させていることを条件としても特別な不具合はない。また、そのような限定があった方が、定速制御が開始されてプリセット速度での移動が開始されたときに、それまでのズームの移動速度との差が大きくならないようすることができるため好適である。
なお、定速制御が行われている際に、シーソースイッチ20の操作量Sが50パーセントを超えるようなシーソースイッチ20の操作が行われた場合、即ち、シーソースイッチ20によりズームを所定の判定速度以上の速度で移動させるような指示操作が行われた場合には、定速制御が停止するようになっている。定速制御を停止させるための操作量Sは50パーセント以外であってもよい。
以上のようにオンスイッチ30及びメモスイッチ32により実行される位置プリセット機能及び定速オートズーム機能に関するCPU60の処理手順を図4のフローチャートに示す。
所要の初期設定を行った後のステップS10では、オンスイッチ30が押されているか(オン状態か)否かを判定する。NOと判定した場合にはステップS12に移行し、YESと判定した場合にはステップS14に移行する。
ステップS12では、プリセット機能及び定速オートズーム機能に関する処理を行わず、通常の制御を行う。例えば、ズームの制御に関しては、シーソースイッチ20の操作に基づいてズーム駆動用モータZMによりズームレンズ群ZLを駆動し、ズームの制御を行う。そして、ステップS10に戻る。なお、後述のステップS40において位置プリセット機能におけるプリセット位置の再生処理を実行する場合とステップS32(S32〜S36)において定速オートズーム機能における定速制御の処理を実行している場合以外においては、通常の制御が行われており、ズームはシーソースイッチ20の操作に基づく移動方向及び移動速度で制御される。
ステップS14では、メモスイッチ32が押されているか(オン状態か)否かを判定する(ステップS12)。YESと判定した場合には、ステップS16に移行し、NOと判定した場合には、ステップS30に移行する。
ステップS16では、シーソースイッチ20から出力される操作信号に基づいてシーソースイッチ20の操作量Sを検出し、そのシーソースイッチ20の操作量Sが、上式(1)の条件、即ち、
0(パーセント)<S<50(パーセント)・・・(1)
の条件を満たすか否かを判定する。この判定処理によって、YESと判定した場合にはステップS18に移行し、NOと判定した場合にはステップS19に移行する。
ステップS18では、現在のズームの移動速度を定速オートズーム機能におけるプリセット速度として記憶する。即ち、シーソースイッチ20の操作量Sが上式(1)の条件を満たす状態であって、且つ、オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方が押されている状態である場合に、現在のズームの移動速度をプリセット速度として記憶する。このステップS18の処理の後、ステップS10に戻る。
ステップ19では、シーソースイッチ20の操作量Sが0(パーセント)か否かを判定する。YESと判定した場合にはステップS20に移行し、NOと判定した場合にはステップS12に移行する。
ステップS20では、現在のズーム位置を位置プリセット機能におけるプリセット位置として記憶する。即ち、シーソースイッチ20の操作量Sが0(パーセント)の状態であって、且つ、オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方が押されている状態である場合に、現在のズーム位置をプリセット位置として記憶する。プリセット位置として記憶するズーム位置の値としてズーム用ポテンショメータZPから出力される位置信号の値を記憶する。このステップS20の処理の後、ステップS10に戻る。
ステップS14においてNOと判定した場合のステップS30では、ステップS16と同様に、シーソースイッチ20の操作量Sが、上式(1)の条件を満たすか否かを判定する。YESと判定した場合にはステップS32に移行し、NOと判定した場合にはステップS39に移行する。
ステップS32では、ステップS18において定速オートズーム機能におけるプリセット速度として記憶したズームの移動速度と、シーソースイッチ20の操作方向に対応した移動方向との条件でズームを移動させる。即ち、シーソースイッチ20の操作量Sが上式(1)の条件を満たす状態であって、且つ、オンスイッチ30とメモスイッチ32のうちのオンスイッチ30のみが押されている状態である場合に、定速オートズーム機能における定速制御の処理を実行し、シーソースイッチ20の操作方向(テレ側又はワイド側)にプリセット速度でズームを定速変化させる。そして、ステップS34に移行する。
ステップS34では、ズーム位置がテレ端又はワイド端に到達したか否かを判定する。NOと判定した場合にはステップS36に移行し、YESと判定した場合にはステップS38に移行する。
ステップS36では、シーソースイッチ20の操作量Sが、次式(3)、
50(パーセント)<S ・・・(3)
の条件を満たすか否かを判定する。この判定処理により、NOと判定した場合にはステップS32に戻り、YESと判定した場合にはステップS38に移行する。即ち、ズームがテレ端及びワイド端のいずれにも到達せず、シーソースイッチ20の操作量Sが50パーセントを越えない状態(50パーセント以上でない状態)のときには、ステップS32の処理が繰り返され、ズームの定速制御が継続される。
ステップS38では、定速オートズーム機能における定速制御の処理を停止し、ズームを停止させる。即ち、定速オートズーム機能における定速制御時において、ズームがテレ端又はワイド端のいずれかに到達した場合、又は、シーソースイッチ20の操作量Sが50パーセントを越えた場合(50パーセント以上となった場合)には、ズームの定速制御を停止して、ズームを停止させる。そして、ステップS10に戻る。なお、操作量Sが50パーセントを超えるようにシーソースイッチ20が操作されて定速制御の処理を停止した後、シーソースイッチ20の操作量Sが一端、0となるまでは通常の制御には戻らずズームを停止させておくようにしてもよいし、定速制御の処理を停止した後、すぐに通常の制御に戻るようにしてもよい。
ステップS30においてNOと判定した場合のステップ39では、シーソースイッチ20の操作量Sが0(パーセント)か否かを判定する。YESと判定した場合にはステップS40に移行し、NOと判定した場合にはステップS12に移行する。
ステップS40では、位置プリセット機能におけるプリセット位置の再生処理を実行する。即ち、シーソースイッチ20の操作量Sが0(パーセント)の状態であって、且つ、オンスイッチ30とメモスイッチ32のうちのオンスイッチ30のみが押されている状態である場合に、位置プリセット機能におけるプリセット位置の再生処理を実行し、ステップS20において記憶したプリセット位置にズームを移動させる。そしてステップS10に戻る。
以上の処理によれば、操作者は、位置プリセット機能を使用する場合に、プリセット位置として記憶させたいズーム位置にズームを設定した後、オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方を押すと、そのズーム位置をプリセット位置として記憶させることができる。そして、ズームを任意の位置からプリセット位置に移動させたい場合に、シーソースイッチ20を操作せず、かつ、メモスイッチ32を押さずにオンスイッチ30のみを押すと、ズームをプリセット位置に移動させることができる。
一方、定速オートズーム機能を使用する場合に、定速オートズーム機能におけるプリセット速度として記憶させたいズームの移動速度となるようにシーソースイッチ20を操作した状態で、オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方を押すと、そのときのズームの移動速度をプリセット速度として記憶させることができる。そして、ズームをプリセット速度で定速移動させたい場合に、シーソースイッチ20の操作量Sが0パーセントよりも大きく、かつ、50パーセント未満となる範囲で、ズームを移動させたい操作方向にシーソースイッチ20を操作した状態で、メモスイッチ32を押さずにオンスイッチ30のみを押すと、ズームのシーソースイッチ20の操作方向にプリセット速度で定速移動させることができる。なお、定速オートズーム機能によりズームを定速移動させている際には、シーソースイッチ20の操作を停止しても(操作量Sを0としても)、また、操作量Sが50パーセントを越えない範囲で動かしてもズームの速度は一定に保持される。
一方、定速オートズーム機能の定速制御によりズームが定速移動している際に、操作量Sが50パーセントを越えるようにシーソースイッチ20を操作すると、定速制御を解除することができる。
以上、上記実施の形態では、オンスイッチ30とメモスイッチ32に対する操作(オンスイッチ30とメモスイッチ32の両方を押す操作及びオンスイッチ30のみを押す操作)が、位置プリセット機能に関する操作であるか、定速オートズーム機能に関する操作であるかを、シーソースイッチ20の操作量Sによって判別するようにしているが、シーソースイッチ20の操作量Sによる判別は、ズームの状態による判別の一形態と考えることができる。即ち、オンスイッチ30とメモスイッチ32に対して操作が行われた場合に、そのときのズームの移動速度を検出し、その移動速度によって位置プリセット機能と定速オートズーム機能のいずれに関する操作であるかを判別するようにしてもよい。
具体的には、ズームの移動速度が0又は所定の判定速度以上のときにオンスイッチ30とメモスイッチ32に対して操作が行われた場合に、その操作が位置プリセット機能に関する操作とし、ズームの移動速度が0より大きく、かつ、前記判定速度未満のときにオンスイッチ30とメモスイッチ32に対して操作が行われた場合に、その操作が定速オートズーム機能に関する操作としてもよい。上記実施の形態は、ズームの移動速度をシーソースイッチ20の操作量Sにより間接的に検出したものと考えることができる。また、シーソースイッチ20のようにズームの移動方向や移動速度を指示する操作手段ではなく、ズームの移動位置を指示する操作手段が使用される場合であってもその操作手段から出力される操作信号に基づいてズームの状態を間接的に検出して上記の判別を同様に行うことができる。
また、上記実施の形態では、ENGレンズ1の駆動ユニット14に操作手段(シーソースイッチ20、オンスイッチ30、メモスイッチ32)が設けられたレンズ駆動装置に本発明を適用した場合について説明したが、図3と同様の構成を有するレンズ駆動装置であればどのようなシステム構成によって構築されるレンズ駆動装置であっても本発明を適用できる。例えば、駆動ユニット14に接続されたコントローラに操作手段が設けられているものや、EFPレンズのように操作手段を備えたコントローラをレンズ装置に接続して構築されるレンズ駆動装置に対しても適用できる。
1…ENGレンズ、2…レンズ鏡胴、4…フォーカスリング、6…ズームリング、8…アイリスリング、12…マウント部、14…駆動ユニット、20…シーソースイッチ(ズームシーソーコントロールスイッチ)、30…オンスイッチ(プリセットオンスイッチ)、32…メモスイッチ(プリセットメモスイッチ)、60…CPU、ZL…ズームレンズ群、ZM…ズーム駆動用モータ、ZP…ズーム用ポテンショメータ

Claims (13)

  1. 操作者の操作にしたがって撮影光学系のズームの移動方向及び移動速度、又は、ズームの移動位置を指示する操作信号を出力する電動用操作手段と、
    前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを制御するズーム制御手段と、
    オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットオンスイッチと、
    オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットメモスイッチと、
    前記ズーム制御手段により制御されている前記ズームの状態が、前記ズームが所定の判定速度以上の移動速度で移動している第1状態であるか、又は、前記ズームが前記判定速度未満の移動速度で移動している第2状態であるかを判別するズーム状態判別手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの位置をプリセット位置として記憶するプリセット位置記憶手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、前記プリセット位置記憶手段により記憶されたプリセット位置に前記ズームを移動させるプリセット位置再生手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの速度をプリセット速度として記憶するプリセット速度記憶手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの移動方向に、前記プリセット速度記憶手段により記憶されたプリセット速度で前記ズームを定速移動させる定速制御手段と、
    を備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 操作者の操作にしたがって撮影光学系のズームの移動方向及び移動速度、又は、ズームの移動位置を指示する操作信号を出力する電動用操作手段と、
    前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを制御するズーム制御手段と、
    オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットオンスイッチと、
    オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットメモスイッチと、
    前記ズーム制御手段により制御されている前記ズームの状態が、前記ズームが停止している第1状態であるか、又は、前記ズームが移動している第2状態であるかを判別するズーム状態判別手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの位置をプリセット位置として記憶するプリセット位置記憶手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、前記プリセット位置記憶手段により記憶されたプリセット位置に前記ズームを移動させるプリセット位置再生手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの速度をプリセット速度として記憶するプリセット速度記憶手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの移動方向に、前記プリセット速度記憶手段により記憶されたプリセット速度で前記ズームを定速移動させる定速制御手段と、
    を備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  3. 操作者の操作にしたがって撮影光学系のズームの移動方向及び移動速度、又は、ズームの移動位置を指示する操作信号を出力する電動用操作手段と、
    前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを制御するズーム制御手段と、
    オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットオンスイッチと、
    オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットメモスイッチと、
    前記ズーム制御手段により制御されている前記ズームの状態が、前記ズームが停止している第1状態であるか、又は、前記ズームが所定の判定速度未満の移動速度で移動している状態であって、前記ズームが停止した状態を含まない第2状態であるかを判別するズーム状態判別手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの位置をプリセット位置として記憶するプリセット位置記憶手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、前記プリセット位置記憶手段により記憶されたプリセット位置に前記ズームを移動させるプリセット位置再生手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの速度をプリセット速度として記憶するプリセット速度記憶手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの移動方向に、前記プリセット速度記憶手段により記憶されたプリセット速度で前記ズームを定速移動させる定速制御手段と、
    を備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  4. 操作者の操作にしたがって撮影光学系のズームの移動方向及び移動速度、又は、ズームの移動位置を指示する操作信号を出力する電動用操作手段と、
    前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを制御するズーム制御手段と、
    オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットオンスイッチと、
    オン状態とオフ状態とで切り替えられるプリセットメモスイッチと、
    前記ズーム制御手段により制御されている前記ズームの状態が、前記ズームが停止している若しくは前記ズームが所定の判定速度以上で移動している第1状態であるか、又は、前記ズームが前記判定速度未満の移動速度で移動している状態であって、前記ズームが停止した状態を含まない第2状態であるかを判別するズーム状態判別手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの位置をプリセット位置として記憶するプリセット位置記憶手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第1状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、前記プリセット位置記憶手段により記憶されたプリセット位置に前記ズームを移動させるプリセット位置再生手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの両方がオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの速度をプリセット速度として記憶するプリセット速度記憶手段と、
    前記ズーム状態判別手段により前記第2状態であると判別され、且つ、前記プリセットオンスイッチ及び前記プリセットメモスイッチのうちの前記プリセットオンスイッチのみがオン状態であることを検出した場合に、該検出時における前記ズームの移動方向に、前記プリセット速度記憶手段により記憶されたプリセット速度で前記ズームを定速移動させる定速制御手段と、
    を備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  5. 前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームの状態が前記第1状態であるか、又は、前記第2状態であるかを判別することを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段であり、
    前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて、前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が所定の判定割合以上であることを検出した場合に、前記第1状態であると判別し、前記割合が前記判定割合未満であることを検出した場合に、前記第2状態であると判別することを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段であり、
    前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて、前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が0であることを検出した場合に、前記第1状態であると判別し、前記割合が0より大きいことを検出した場合に、前記第2状態であると判別することを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段であり、
    前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて、前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が0であることを検出した場合に、前記第1状態であると判別し、前記割合が0より大きく、且つ、所定の判定割合未満であることを検出した場合に、前記第2状態であると判別することを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
  9. 前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段であり、
    前記ズーム状態判別手段は、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて、前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が0であること、又は、所定の判定割合以上であることを検出した場合に、前記第1状態であると判別し、前記割合が0より大きく、且つ、所定の判定割合未満であることを検出した場合に、前記第2状態であると判別することを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動装置。
  10. 前記ズーム状態判別手段は、前記判定割合を50パーセントとすることを特徴とする請求項6、8、又は、9に記載のレンズ駆動装置。
  11. 前記定速制御手段は、前記ズームを定速移動させている際に、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記ズームを所定の判定速度以上の移動速度で移動させる操作が行われたことを検出した場合に前記ズームの定速移動を停止することを特徴とする請求項1〜10のうちのいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  12. 前記電動用操作手段は、操作者の操作により操作方向と操作量が変化する操作部材を備え、該操作部材の操作方向及び操作量に対応する前記ズームの移動方向及び移動速度を指示する操作信号を出力する操作手段であり、
    前記定速制御手段は、前記ズームを定速移動させている際に、前記電動用操作手段から出力された操作信号に基づいて前記操作部材の操作量の最大操作量に対する割合が所定の判定割合以上となる操作を検出した場合に、前記ズームの定速移動を停止することを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
  13. 前記定速制御手段は、前記判定割合を50パーセントとすることを特徴とする請求項12に記載のレンズ駆動装置。
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