JP2003110842A - 画像処理装置及び方法及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置及び方法及び記録媒体

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JP2003110842A
JP2003110842A JP2001301220A JP2001301220A JP2003110842A JP 2003110842 A JP2003110842 A JP 2003110842A JP 2001301220 A JP2001301220 A JP 2001301220A JP 2001301220 A JP2001301220 A JP 2001301220A JP 2003110842 A JP2003110842 A JP 2003110842A
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Minoru Kusakabe
稔 日下部
Nobutaka Miyake
信孝 三宅
Kiyoshi Umeda
清 梅田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加情報が埋め込まれた位置が特定しやすい
等のために、付加情報の埋め込み方法や、その埋め込ま
れた付加情報の内容が不正に暴かれてしまう等の虞があ
る。 【解決手段】 端子100から入力される画像情報に対
して、付加情報埋め込み部102は、端子101から入
力される付加情報を埋め込味、この付加情報を埋め込ん
だ画像情報は端子104から出力される。また、この付
加情報埋め込み部102により、付加情報が埋め込まれ
た画像情報における埋め込み位置情報は、埋め込み位置
保存部103に保存され、また端子105から出力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に付加情
報を埋め込む、或いは付加情報が埋め込まれた画像情報
から付加情報を取り出すことができる画像処理装置及び
方法と記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な画像処理技術が開発されて
おり、特に画像情報の保護や秘匿情報の隠蔽、或いは画
像情報に付随する情報を画像情報と分離させないため
に、画像情報に、その画像情報とは異なる付加情報を埋
め込むための様々な手法が提案されている。また近年、
印刷技術の向上により、印刷画像中への付加情報の埋め
込みに関する様々な手法も提案されている。例えば特開
2000−033765号公報には、印刷画像中の印鑑
画像中に付加情報を埋め込むことにより、印刷物の正当
性を証明する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の方法で
は、例えば画像の保護目的のために、その画像の画像情
報に付加情報を埋め込むための提案では、その対象とな
る画像情報の一部からでも付加情報を抽出できるように
されている。また、上記公報に記載された方法では、印
鑑画像等のように、他の画像要素とは明確に区別可能な
画像要素に対して情報の埋め込みが行われている。この
ため、付加情報が埋め込まれた位置が特定しやすい等の
ために、付加情報の埋め込み方法や、その埋め込まれた
付加情報の内容が不正に暴かれてしまう等の虞がある。
【0004】特に有価証券などの画像の場合、その画像
に埋め込まれた内容が暴かれてしまうと、その有価証券
が偽造される虞れがある。また、付加情報が埋め込まれ
ている位置が特定されると、その位置の画像部分だけを
忠実に偽造すれば、容易に、その有価証券の偽造に成功
してしまう可能性がある。
【0005】しかし一方で、有価証券の画像に付加情報
が埋め込まれる場合、防犯効果を高める目的で、偽造が
困難であることをアピールするために、付加情報が埋め
込まれていることが公表されてしまう可能性がある。こ
の場合、特徴的な画像部分のみに付加情報の埋め込みを
行うことは、付加情報が埋め込まれている位置の発見を
容易にするという虞がある。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、より安全にかつ高耐性で、画像情報に付加情報を埋
め込むことができる画像処理装置及び方法及び記録媒体
を提供することを目的とする。
【0007】また本発明の目的は、付加情報が埋め込ま
れている画像情報から、その付加情報を容易かつ正確に
取り出すことができる画像処理装置及び方法及び記録媒
体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は以下のような構成を備える。
即ち、画像情報を入力する入力手段と、前記入力手段に
より入力された画像情報に付加情報を埋め込む埋め込み
手段と、前記埋め込み手段により前記付加情報が埋め込
まれた前記画像情報における埋め込み位置情報を保存す
る埋め込み位置保存手段と、を有することを特徴とす
る。
【0009】上記目的を達成するために本発明の画像処
理装置は以下のような構成を備える。即ち、付加情報が
埋め込まれた画像情報から前記付加情報を抽出する画像
処理装置であって、前記付加情報が埋め込まれている位
置情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得
された前記位置情報に基づいて、前記画像情報から前記
付加情報を抽出する抽出手段と、を有することを特徴と
する。
【0010】上記目的を達成するために本発明の画像処
理方法は以下のような工程を備える。即ち、画像情報を
入力する入力工程と、前記入力工程で入力された画像情
報に付加情報を埋め込む埋め込み工程と、前記埋め込み
工程で前記付加情報が埋め込まれた前記画像情報におけ
る埋め込み位置情報を保存する埋め込み位置保存工程
と、を有することを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するために本発明の画像処
理方法は以下のような工程を備える。即ち、付加情報が
埋め込まれた画像情報から前記付加情報を抽出する画像
処理方法であって、前記付加情報が埋め込まれている位
置情報を取得する取得工程と、前記取得工程により取得
された前記位置情報に基づいて、前記画像情報から前記
付加情報を抽出する抽出工程と、を有することを特徴と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態に係る付加情報の埋め込みを行う画像処理装置の要
部構成を示すブロック図である。
【0014】図において、100は画像情報の入力端子
を示す。101は画像情報中に埋め込まれる付加情報の
入力端子を示す。102は付加情報埋め込み部で、入力
端子100から入力された画像情報に、入力端子101
から入力された付加情報を埋め込む。103は埋め込み
位置保存部で、付加情報埋め込み部102において付加
情報の埋め込みが行われた画像情報における、付加情報
の埋め込み位置を保存する。104は、付加情報が埋め
込まれた画像情報を出力する出力端子であり、105は
付加情報の埋め込み位置を出力する出力端子である。
【0015】尚、この付加情報は入力されたものでな
く、例えばディスク等の記憶媒体に記憶されているもの
でもよい。
【0016】図2は、図1に示す画像処理装置による付
加情報の埋め込み動作を示すフローチャートである。
【0017】図2において、処理が開始されると、まず
ステップS1で、垂直方向のカウンタiを初期化し、ス
テップS2で、水平方向のカウンタjを初期化する。
尚、これら垂直及び水平方向のカウンタj,iは、通常
はRAMなどに設けられ、入力した画像情報の画素位置
を指示するのに使用される。次にステップS3に進み、
これら垂直及び水平方向のカウンタで指示される画素位
置(j、i)が、付加情報の埋め込みを行う位置である
か否かを判定し、埋め込みを行う位置であると判定され
た場合にはステップS4に、逆に、埋め込みを行う位置
ではないと判定された場合にはステップS7に進む。
【0018】ステップS4では、これら垂直及び水平方
向のカウンタj,iで指示される画素位置(j、i)を
保存し、次にステップS5で、その位置(j、i)に付
加情報を埋め込む。次にステップS6に進み、全ての付
加情報の埋め込みが終了したか否かを判定し、終了して
いない場合はステップS7に進み、逆に終了していれば
処理を終了させる。ステップS7では、水平方向のカウ
ンタjのカウント値を+1し、続いてステップS8で、
現在の水平方向カウンタjの値が、その画像情報の水平
方向サイズより小さいか否かを判定する。ここで水平方
向カウンタjの値が画像情報の水平方向サイズより小さ
いと判定された場合はステップS3に戻り、上述の動作
を繰り返す。一方、ステップS8で、水平方向カウンタ
jの値が画像情報の水平方向サイズより大きいと判定さ
れた場合はステップS9に進み、垂直方向カウンタiの
カウント値を+1し、続いてステップS10で、垂直方
向カウンタiの値が画像情報の垂直方向サイズより小さ
いか否かを判定する。ここで、垂直方向カウンタiの値
が画像情報の垂直方向サイズより小さいと判定された場
合はステップS2に戻り、水平方向カウンタjの値を初
期化し上述の動作を繰り返す。一方、垂直方向カウンタ
iの値が画像情報の垂直方向サイズより大きいと判定さ
れた場合は、処理を終了させる。
【0019】尚ここで、ステップS3における付加情報
の埋め込み位置の判定処理では、埋め込み位置は、少な
くとも画像サイズ、付加情報量、及び、付加情報の埋め
込みに必要な最小画像サイズの3点を考慮したうえで、
埋め込み位置を決定するとよい。
【0020】図3(a),(b)は、この付加情報の埋
め込み位置の決定方法を説明する図で、図3(a)は元
の画像300を示す図、図3(b)は、付加情報の埋め
込んだ結果を示す図である。
【0021】図3(a)において、上記3つの条件か
ら、302或いは303で示されるような平均埋め込み
間隔を算出し、301に代表されるような規則的に並ぶ
基準位置を決定しておく。次に図3(b)に示すよう
に、平均埋め込み間隔302,303と何らかの乱数
(疑似乱数)を利用して、埋め込み位置305を、例え
ば304に示すように分散する。これにより、付加情報
が埋め込まれる位置が特定しにくくなる。
【0022】また、疑似乱数の他にも、304で示すよ
うな移動量として、例えば第三者に知られないような数
列を予め決定しておき、その数列を用いて埋め込み位置
を変化させるようにしてもよい。
【0023】図4は別の埋め込み位置を決定するための
方法を説明する図である。
【0024】図4では、図3のように、最初に全体の基
準位置を決定しておくのではなく、まず最初に、付加情
報を埋め込む画像における初期位置400を決定する。
次に、この初期位置400を基準にして、この初期位置
400からの相対距離等を基に、次の埋め込み位置を決
定する。これを順次実行して、その決定された位置に付
加情報を埋め込むようにしても良い。尚、ここで、各位
置同士の間隔は、前述した乱数或いは数列などが利用可
能である。
【0025】なお、図4では、直前の位置のみを基準に
して次の埋め込み位置を決定しているが、以前に決定さ
れた複数の埋め込み位置を参照して、次に埋め込む位置
を決定するようにしてもよい。
【0026】また、平均埋め込み間隔は、付加情報の埋
め込みが可能かどうかの判定のためにのみ使用し、実際
の埋め込み間隔は、例えば前述した乱数或いは数列など
を直接利用してもよい。更に、元の画像情報の特徴的な
部分にのみ付加情報を埋め込むことをしなければ、その
埋め込み位置を必ずしも分散させる必要はない。なお以
上、埋め込み位置の決定方法を数例説明したが、本発明
は上述した埋め込み位置の決定方法に限定されるもので
はない。
【0027】次に、画像情報に付加情報を埋め込む方法
としては、例えば画像情報に所定の周波数成分を付加
し、その所定の周波数成分の有無により付加情報を表現
することにより、付加情報の埋め込みを行うといった方
法が挙げられる。また、ある所定の領域を定めて画像内
部を複数領域に分割し、それら分割した複数領域の中で
平均的に濃度を上げた領域、及び平均的に濃度を下げた
領域を作成しておき、濃度を上下させた埋め込み位置を
入れ替えることにより、2つの領域の平均濃度差の計算
値を変化させる。これにより、付加情報を画像に付加す
る方法も利用可能である。
【0028】なお、本実施の形態における画像情報への
付加情報の埋め込み方法に関しては上記例に限定される
ものではなく、実空間、或いは周波数空間等の空間的な
広がりを有する画像領域において、特定の位置或いは領
域に対して行われる付加情報埋め込み処理であれば、様
々な方法で利用可能である。
【0029】次に、埋め込み位置保存部103で保存さ
れる位置情報について説明する。
【0030】図5(a)は、付加情報が埋め込まれた各
位置を特定することが可能なパラメータ500及び50
1として、x,yで示される画像の座標位置が記憶され
ている。なお、例えば3次元立体画像のように、埋め込
み位置を特定するために3つのパラメータ(x,y,
z)が必要な場合には、これらパラメータは3種類が必
要となり、実際に適応する対象に応じたパラメータの種
類を用意するとよい。
【0031】図5(b)は、埋め込み位置保存部103
に保存する埋め込み位置の情報として、埋め込み範囲を
保存する例を示している。
【0032】図5(b)の例では、付加情報が埋め込ま
れている各矩形領域の左上角の座標(502、503)
と、右下角の座標(504、505)を保存している。
しかし、これ以外にも、付加情報の埋め込み領域を特定
できる位置情報であれば、いかなる情報を用いても良
い。
【0033】また、付加情報を埋め込むための領域は、
必ずしも矩形領域である必要はなく、例えば円形領域に
情報が付加されている場合には、中心位置と半径といっ
た情報を保存しておくと良い。
【0034】更に、画像情報を周波数領域に変換した後
に、ある周波数成分に対して付加情報の埋め込みを行う
場合であれば、保存情報を周波数成分で表現しておくこ
とも効果的である。しかも、位置情報の基準点はどのよ
うにとってもよく、単に画像左上隅を原点とするような
場合のみならず、画像中の特定の特徴点を原点にとって
もよい。
【0035】図5(c)は、埋め込み情報を、座標値
(x,y)で示される位置情報と、その埋め込み方法及
び付加情報の種類を示すデータ番号で記憶する例を示す
図である。
【0036】これにより、各埋め込み位置で、付加情報
を抽出するための抽出方法が異なる場合にも対応でき
る。例えば、図5(c)の506で示すように、埋め込
み方法を、埋め込み位置情報と関連付けて保存しておく
とよい。なお、この埋め込み方法の表現としては、埋め
込み方法を表す予め定められたIDを用いるとよい。ま
た、例えば、抽出方法の違いが評価時の閾値のみの変動
といった少ない情報量の差である場合には、閾値などの
変更内容を直接埋め込み位置に関連付けて保存しておい
てもよい。更に、各埋め込み位置に付加するデータは、
付加情報のデータ順に並んでいる必要は無く、例えば図
5(c)の507で示すように、埋め込み位置情報と、
その付加情報を特定するデータ番号とを関連付けて保存
しておくことにより、データ保護効果を高めることも可
能になる。
【0037】次に、画像情報に付加情報が埋め込まれた
場合における、画像情報と付加情報の埋め込み位置の関
係について説明する。
【0038】図6(a)は、付加情報の埋め込みが行わ
れる前の元の画像の一例を示す図である。なお、600
は、この画像の特徴的な画像内容を表している。
【0039】図6(b)は、図6(a)の画像情報に対
して、付加情報を埋め込んだ後の画像の一例を表した図
である。図6(b)において、601に代表される矩形
領域は、付加情報が埋め込まれた埋め込み領域を表して
いる。図6(b)において、埋め込み領域601の位置
情報は、それぞれ対応する付加情報の埋め込み時に保存
されている。また図6(b)に示すように、601に代
表される付加情報の埋め込み領域は、付加情報の埋め込
みが行われる前の元の画像の画像内容600とは関係な
く決定されている。
【0040】このように図6(b)で示すように、付加
情報を埋め込むことにより、付加情報を埋め込むことに
よる、元の画像の画質劣化が大きくない限り、第三者に
よる付加情報の発見及び、その付加情報の抽出は困難に
なる。
【0041】尚、上述した方法では、画像内容600と
埋め込み領域601とは関係ないとして説明したが、埋
め込み方法によっては、所定の画像条件(濃度、エッジ
等)の下では、付加情報の抽出が困難になる場合があ
る。このような場合は、所定の画像条件を満たす領域を
避けて、埋め込み領域601を決定するとよい。
【0042】更に、好ましい適応例を図7(a)乃至
(c)を参照して説明する。
【0043】図7(a)において、700に代表される
矩形領域は、付加情報が埋め込まれた領域を示す。また
701は、付加情報を埋め込んだ位置情報を管理するた
めのID(識別情報)を示している。そして図7(a)
に示すように、付加情報が埋め込まれた位置情報の管理
ID701を利用することにより、複数の付加情報の埋
め込み位置情報を利用することが可能となる。
【0044】そのため、例えば有価証券において、仮
に、ある付加情報の埋め込み領域が暴かれた場合であっ
ても、他の付加情報の埋め込み位置情報により示される
領域に付加情報が埋め込まれた有価証券では、その付加
情報の埋め込み領域が暴かれることはなく、被害を軽減
することが可能になる。
【0045】また、付加情報の埋め込み領域を変更して
も、付加情報の埋め込み側(発券側)と、付加情報を抽
出する側(認証側)との間で混乱が起きにくいため、一
定期間おきに、付加情報の埋め込み領域を変更して有価
証券を発行することが可能となる。これにより、第三者
が埋め込み情報を暴くことは更に困難となる。
【0046】尚、図7(a)では、ID701は数字と
文字の組み合わせで表現されているが、何らかの記号或
いは画像により表現されていてもよい。
【0047】次に、他の好ましい適応例として図5
(c)を用いて説明したように、複数の埋め込み方法を
組み合わせて使用する方法が挙げられる。
【0048】図7(b)は、このような複数の埋め込み
方法を利用して、付加情報の埋め込みを行った画像例を
示す図である。
【0049】図7(b)において、702,703及び
704に代表される3種類の矩形領域は、それぞれ互い
に異なる埋め込み方法により付加情報が埋め込まれた領
域を示している。図7(b)に示されるような方法で付
加情報の埋め込みを行うと、仮に702に代表される矩
形領域の付加情報が暴かれた場合であっても、他の矩形
領域703,704の付加情報が安全であれば、付加情
報全体は暴かれることはない。そのため、第三者が埋め
込み情報を暴くことは更に困難となる。
【0050】また、更なる好ましい適応例としてダミー
情報の埋め込みを行う方法も効果的である。
【0051】図7(c)は、埋め込み情報として本来埋
め込みが行われるべき付加情報の他に、ダミー情報の埋
め込みを行った画像を示す図である。
【0052】図7(c)において、705に代表される
矩形領域は、本来、付加情報が埋め込まれている領域を
示している。そして、706に代表される矩形領域は、
本来埋め込まれるべき付加情報とは無関係のダミー情報
が埋め込まれている領域を示している。なお、図7
(c)において、705及び706で代表される領域で
行われる付加情報の埋め込み方法として同一の方法を適
応することにより、仮に情報埋め込み領域が暴かれた場
合であっても、単に画像を参照したのみではダミー情報
か、本来の付加情報であるか否かの判定が困難となるた
め、付加情報の全容が暴かれにくくなる効果がある。
【0053】逆に、領域705及び706のそれぞれに
対して、互いに異なる埋め込み方法を適用する場合に
は、本来、埋め込まれるべき付加情報の埋め込みより、
ダミー情報の埋め込みによる埋め込みが目立つような方
法を採用することにより、埋め込み情報を暴こうとする
第三者から本来の埋め込み情報を保護できるという効果
がある。
【0054】なお、前述のダミー情報としては、例えば
乱数(疑似乱数)を用いるとよいが、或いはダミー情報
を収集すると、あたかも意味がありそうなデータをダミ
ー情報としてもよい。またダミー情報としては、例えば
本来の埋め込まれるべき付加情報と類似或いは同一のフ
ォーマットに基づいて作成された情報を使用してもよ
く、或いはダミー情報のために別のフォーマットを作成
してもよい。尚、このようなダミー情報を埋め込む処理
時には、ダミー情報が埋め込まれた位置を保存する必要
はない。
【0055】更に、上述した埋め込み方法を適宜組み合
わせて用いることにより、更に埋め込まれた付加情報を
より確実に保護できる。
【0056】次に、画像に埋め込まれた付加情報の抽出
を行うための構成について説明する。
【0057】図8は、本実施の形態において、画像に埋
め込まれた付加情報の抽出を行う処理部の要部構成を示
すブロック図である。
【0058】図8において、入力端子800は、付加情
報が埋め込まれた画像情報が入力される入力端子であ
る。入力端子801は、画像情報に埋め込まれた付加情
報の埋め込み位置情報を入力する。802は付加情報抽
出部で、入力端子801から入力される埋め込み位置情
報に基づいて、入力端子800から入力される画像情報
から付加情報を抽出する。803は、付加情報抽出部8
02で抽出された付加情報を出力する出力端子である。
【0059】図9は、画像に埋め込まれた付加情報を抽
出する処理を示すフローチャートである。
【0060】図9において、処理が開始されるとまずス
テップS21で、垂直方向カウンタiを初期化し、次に
ステップS22で、水平方向カウンタjのカウント値を
初期化する。これら垂直及び水平方向カウンタj,iは
前述の実施の形態で説明したのと同様のものである。次
にステップS23に進み、入力端子801から入力され
た埋め込み位置情報に基づいて、垂直方向カウンタi及
び水平方向カウンタjの値に基づいて指示される位置
(j、i)が、入力端子800から入力された画像に対
して、付加情報が埋め込まれた位置に相当しているか否
かを判定する。ステップS23で、埋め込み位置ではな
いと判定された場合はステップS26に進むが、逆に埋
め込み位置であると判定された場合はステップS24に
進み、その位置から、埋め込まれている付加情報を抽出
する。次にステップS25に進み、全ての付加情報を抽
出したか否かを判定する。ここで全ての付加情報の抽出
が終了していないと判定された場合はステップS26に
進み、水平方向のカウンタjの値を+1した後、ステッ
プS27で、現在の水平方向のカウンタjの値が画像情
報の水平方向サイズより小さいか否かを判定する。水平
方向カウント値が画像情報の水平方向サイズより小さい
と判定された場合はステップS23に戻り、上述の動作
を繰り返す。
【0061】一方、ステップS27で、水平方向カウン
タjの値が画像情報の水平方向サイズより大きいと判定
された場合はステップS28に進み、垂直方向カウンタ
iの値を+1し、続いてステップS29で、現在の垂直
方向カウンタiの値が画像情報の垂直方向サイズより小
さいか否かを判定する。ここで、垂直方向カウンタiの
値が画像情報の垂直方向サイズより小さいと判定された
場合はステップS22に戻り、上述の動作を繰り返す。
【0062】一方、ステップS29で、垂直方向カウン
タiの値が画像情報の垂直方向サイズより大きいと判定
された場合はステップS30に進み、ステップS24で
抽出された各付加情報の断片を統合する処理を行った
後、処理を終了する。
【0063】以上説明したように、付加情報の埋め込み
位置を参照しながら付加情報の抽出処理を行うことによ
り、付加情報の埋め込みが行われていない画像領域に対
して、付加情報が存在するか否かを判定するための処理
を行う必要がなくなる。
【0064】更に、付加情報の埋め込み処理の結果、画
像の特徴に類似した特徴を有する画像領域、或いは上述
したダミー情報の埋め込み領域などにより惑わされるこ
となく、付加情報の抽出が可能となる。また、画像情報
とは異なる埋め込み位置情報を参照しているため、埋め
込み位置が第三者に暴かれる可能性も低くなるという効
果がある。
【0065】なお本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0066】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても達
成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。また、コンピュータが読
み出したプログラムコードを実行することにより、前述
した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプロ
グラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働し
ているオペレーティングシステム(OS)などが実際の
処理の一部または全部を行い、その処理によって前述し
た実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0067】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれる。
【0068】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、付加情報の埋め込みが行われた画像情報における、
付加情報の埋め込み位置情報を利用して、その画像情報
から付加情報を抽出することにより、埋め込み情報の保
護を行うことが可能になる。
【0069】更に、複数の情報埋め込み方法を利用する
ことにより、埋め込み情報を暴きにくくすることも可能
であり、また、ダミー情報の埋め込みによる埋め込み情
報の保護を行うことも可能となる。
【0070】また、付加情報が埋め込まれた位置情報を
複数保存しておき、付加情報の抽出時に、その位置情報
を用いて、対応する付加情報を抽出することができる。
これにより、仮にある画像において、付加情報の埋め込
み領域或いは付加情報が第三者に暴かれたとしても、そ
の画像に含まれている全ての付加情報に対して適応する
ことができないため、安全性の高い付加情報の埋め込み
が可能となる。
【0071】また、付加情報を埋め込む領域を変更した
としても、新たな埋め込み位置情報を作成すればよいた
め、埋め込み処理、及び抽出処理での変更作業量を少な
く抑えることが可能になる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、よ
り安全にかつ高耐性で、画像情報に付加情報を埋め込む
ことができる。
【0073】また本発明によれば、付加情報が埋め込ま
れている画像情報から、その付加情報を容易かつ正確に
取り出すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置におけ
る付加情報埋め込み部の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本実施の形態に係る画像処理装置における付加
情報の埋め込み処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態に係る画像への付加情報の埋め込
み位置の決定方法を説明する図である。
【図4】本実施の形態に係る付加情報の埋め込み位置の
決定方法の他の例を説明する図である。
【図5】本実施の形態に係る付加情報の埋め込み位置情
報を説明する図である。
【図6】本実施の形態に係る付加情報の埋め込みが行わ
れた画像例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係る付加情報の埋め込みが行わ
れた画像例を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る画像処理装置における情報
抽出部の要部構成を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態に係る付加情報の抽出処理手順を
示すフローチャートである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/081 (72)発明者 梅田 清 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA11 BA24 CE08 CE09 CG07 CH07 CH08 CH18 5C063 CA29 CA36 CA40 DA07 DB09 5C076 AA14 BA06 5J104 AA14 NA07

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された画像情報に付加情報を埋
    め込む埋め込み手段と、 前記埋め込み手段により前記付加情報が埋め込まれた前
    記画像情報における埋め込み位置情報を保存する埋め込
    み位置保存手段と、を有することを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記埋め込み位置保存手段は、前記付加
    情報の埋め込みが行われた位置の情報として、前記付加
    情報が埋め込まれた範囲を特定する情報を保存すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記埋め込み位置保存手段は、更に、埋
    め込まれた付加情報に対応付けて前記付加情報の位置情
    報を保存することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記埋め込み手段は、複数の埋め込み手
    法の中から選択された手法を用いて埋め込みを実行し、
    前記埋め込み位置保存手段は、当該選択された埋め込み
    手法を特定するための情報を、前記位置情報に対応付け
    て保存することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記付加情報は、本来の情報及びダミー
    情報とを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か1項に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ダミー情報は、疑似乱数に基づいて
    生成されることを特徴とする請求項5に記載の画像処理
    装置。
  7. 【請求項7】 前記埋め込み手段は、前記付加情報を埋
    め込むための埋め込み位置を決定する位置決定手段を有
    することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記位置決定手段は、前記入力手段によ
    り入力された画像情報における基準位置に対して所定量
    位置をずらした位置を、前記付加情報を埋め込むための
    埋め込み位置として決定することを特徴とする請求項7
    に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記位置決定手段は、前記入力手段によ
    り入力された画像情報の所定位置を決定し、当該所定位
    置からの変位した位置を、順次前記付加情報を埋め込む
    ための埋め込み位置として決定することを特徴とする請
    求項7に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 付加情報が埋め込まれた画像情報から
    前記付加情報を抽出する画像処理装置であって、 前記付加情報が埋め込まれている位置情報を取得する取
    得手段と、 前記取得手段により取得された前記位置情報に基づい
    て、前記画像情報から前記付加情報を抽出する抽出手段
    と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記位置情報は、複数の付加情報と各
    付加情報の埋め込み位置に関する情報とを関連付ける情
    報であり、前記抽出手段は、前記位置情報に基づいて複
    数の付加情報を抽出することを特徴とする請求項10に
    記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記取得手段は更に、前記位置情報に
    対応付けて、前記付加情報の複数の埋め込み手法の中か
    ら埋め込みに選択された手法を特定するための情報を取
    得し、 前記抽出手段は、前記情報に基づいて抽出するための手
    法を決定することを特徴とする請求項10に記載の画像
    処理装置。
  13. 【請求項13】 画像情報を入力する入力工程と、 前記入力工程で入力された画像情報に付加情報を埋め込
    む埋め込み工程と、 前記埋め込み工程で前記付加情報が埋め込まれた前記画
    像情報における埋め込み位置情報を保存する埋め込み位
    置保存工程と、を有することを特徴とする画像処理方
    法。
  14. 【請求項14】 前記埋め込み位置保存工程では、前記
    付加情報の埋め込みが行われた位置の情報として、前記
    付加情報が埋め込まれた範囲を特定する情報を保存する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記埋め込み位置保存工程では更に、
    埋め込まれた付加情報に対応付けて前記付加情報の位置
    情報を保存することを特徴とする請求項13又は14に
    記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記埋め込み工程では、複数の埋め込
    み手法の中から選択された手法を用いて埋め込みを実行
    し、前記埋め込み位置保存工程では、当該選択された埋
    め込み手法を特定するための情報を、前記位置情報に対
    応付けて保存することを特徴とする請求項13乃至15
    のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記付加情報は、本来の情報及びダミ
    ー情報とを含むことを特徴とする請求項14乃至16の
    いずれか1項に記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記ダミー情報は、疑似乱数に基づい
    て生成されることを特徴とする請求項17に記載の画像
    処理方法。
  19. 【請求項19】 前記埋め込み工程では、前記付加情報
    を埋め込むための埋め込み位置を決定する位置決定工程
    を有することを特徴とする請求項13に記載の画像処理
    方法。
  20. 【請求項20】 前記位置決定工程では、前記入力工程
    で入力された画像情報における基準位置に対して所定量
    位置をずらした位置を、前記付加情報を埋め込むための
    埋め込み位置として決定することを特徴とする請求項1
    9に記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記位置決定工程では、前記入力工程
    で入力された画像情報の所定位置を決定し、当該所定位
    置からの変位した位置を、順次前記付加情報を埋め込む
    ための埋め込み位置として決定することを特徴とする請
    求項19に記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 付加情報が埋め込まれた画像情報から
    前記付加情報を抽出する画像処理方法であって、 前記付加情報が埋め込まれている位置情報を取得する取
    得工程と、 前記取得工程により取得された前記位置情報に基づい
    て、前記画像情報から前記付加情報を抽出する抽出工程
    と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  23. 【請求項23】 前記位置情報は、複数の付加情報と各
    付加情報の埋め込み位置に関する情報とを関連付ける情
    報であり、前記抽出工程は、前記位置情報に基づいて複
    数の付加情報を抽出することを特徴とする請求項22に
    記載の画像処理方法。
  24. 【請求項24】 前記取得工程は更に、前記位置情報に
    対応付けて、前記付加情報の複数の埋め込み手法の中か
    ら埋め込みに選択された手法を特定するための情報を取
    得し、 前記抽出工程は、前記情報に基づいて抽出するための手
    法を決定することを特徴とする請求項22に記載の画像
    処理方法。
  25. 【請求項25】 請求項13乃至24のいずれか1項に
    記載の画像処理方法を実行するプログラムを記憶したこ
    とを特徴とする、コンピュータにより読み取り可能な記
    憶媒体。
  26. 【請求項26】 請求項13乃至24のいずれか1項に
    記載の画像処理方法を実行することを特徴とするプログ
    ラム。
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