JP2003110639A - マルチレート受信機 - Google Patents
マルチレート受信機Info
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Abstract
1つの発振器で様々な再生搬送波周波数と様々なシンボ
ルレートの受信信号の復調を行うマルチレート受信機を
得る。 【解決手段】 位相制御器18は、受信信号をダウン・
コンバートかつA/D変換して作成されるディジタル・
ベースバンド信号をサンプリングするときに、オフセッ
ト値A 19に基づいて所定の時刻を示すアドレス値を出
力する。また、補間フィルタ16、17は上記ディジタ
ル・ベースバンド信号の所定の時刻における大きさを算
出し、位相比較手段23は、所定のサンプリング数毎に
前記アドレス値とナイキスト点の位相誤差を検出する。
位相制御器18は前記位相誤差が0になるように前記ア
ドレス値を制御する。またClock Divider25は位相制
御器18の出力に基づいて歯抜けのクロックを出力す
る。
Description
機に関するものであり、特にディジタル通信等に用いら
れる位相変調方式の復調装置に使用する復調方法並びに
クロック再生装置およびクロック再生方法に関するもの
である。
ものに、例えば特開2001-007877号公報に提示されてい
るような図12に示す方式がある。同回路では、受信信
号が分配器(DIV)101に入力され、分配された信号の一方
は、アナログ乗算器102とアナログローパスフィルタ(A_
LPF)106を経てアナログ・ベースバンド信号となり、さ
らに、アナログ/ディジタルコンバータ(以下、A/Dと呼
ぶこともある)108による変換を受けてディジタル・ベー
スバンド信号Iとなる。
信号は、乗算器103とアナログローパスフィルタ(A_LPF)
107を経てアナログ・ベースバンド信号となる。そして
その信号が、アナログ/ディジタルコンバータ(A/D)109
によって、ディジタル・ベースバンド信号Qに変換され
る。
05からの再生搬送波が入力され、アナログ乗算器103に
は、90°移相器104からの出力が入力される。また、
ディジタル・ベースバンド信号I及びディジタル・ベー
スバンド信号Qは、位相比較器23に入力され、位相比較
器23からの出力は、ループフィルタ24によって帯域制限
される。そして、このループフィルタ24の出力が、電圧
制御発信器110に入力される。
108,109のクロックとなり、上記電圧制御発振器110,A/D
108,109,位相比較器23及びループフィルタ24でPLL(位相
同期ループ)を構成し、受信信号のシンボルクロックを
再生している。これらのA/Dは、このシンボルクロック
の2倍の周波数で変換を行う。
ボルクロックの2倍の周波数であるが、これは、アイ・
パターンの開いた点同士の、ちょうど中間点で位相比較
信号の生成を行うためである。なお、電圧制御発振器11
0の出力からシンボルクロックを取り出すには、不図示
の1/2分周器等で行う。
来の回路では、アナログの受信信号が、アナログ/ディ
ジタル変換されるまで、乗算器、LPF、電圧制御発振器
等アナログ機器が多く調整が難しい、また、A/Dに用い
るクロックは、電圧制御発振器で作成するため、様々な
シンボルレートに対して、1つの電圧制御発振器で対応
することが難しい。さらには、再生搬送波の周波数を変
更することが難しいという問題がある。
ので、その目的とするところは、調整が難しいアナログ
調整部が少なく、1つの発振器で様々な再生搬送波周波
数及び様々なシンボルレートの受信信号の復調を行うマ
ルチレート受信機を得ることである。
ダウン・コンバートかつアナログからディジタルに変換
してディジタルのベースバンド信号を作成する手段と、
このディジタル・ベースバンド信号を所定の時間間隔で
サンプリングするためのサンプリングクロックを生成す
るクロック発生手段と、前記サンプリングクロックでデ
ィジタル・ベースバンド信号をサンプリングするとき
に、第1のオフセット値に基づいて前記サンプリングク
ロックとは異なる所定の時刻を示すアドレス値を出力す
る位相制御器と、所定のサンプリング数毎に前記アドレ
ス値とナイキスト点の位相誤差を検出する位相比較手段
とを備え、前記位相制御器は前記位相誤差が0になるよ
うに前記アドレス値を制御するようにしたものである。
時刻の間隔がナイキスト間隔の1/(2n)(nは整
数)倍の時間間隔となるようにしたものである。
リング毎に第1のオフセット値を加算し、前記加算値が
所定の上限値を超えたときに、前記第1のオフセット値
の加算を停止するとともに、前記加算値から上限値を減
算し、さらに歯抜け指示信号を出力し、クロック発生手
段は、前記歯抜け指示信号によりサンプリングクロック
に対して歯抜け処理を行い所定の周波数をもつ再生クロ
ックを生成するようにしたものである。
ンボルレートの2n倍(nは整数)となるようにしたも
のである。
第1の再生搬送波と、この第1の再生搬送波に直交する
第2の再生搬送波を生成する搬送波生成手段と、受信信
号と第1の再生搬送波とに基づいて第1のアナログ・ベ
ースバンド信号を生成する第1の乗算手段と、前記受信
信号と第2の再生搬送波とに基づいて第2のアナログ・
ベースバンド信号を生成する第2の乗算手段と、前記第
1のアナログ・ベースバンド信号から第1のディジタル
・ベースバンド信号を生成する第1のアナログ/ディジ
タル変換手段と、前記第2のアナログ・ベースバンド信
号から第2のディジタル・ベースバンド信号を生成する
第2のアナログ/ディジタル変換手段と、前記第1のデ
ィジタル・ベースバンド信号から所定の時刻における前
記第1のアナログ・ベースバンド信号の大きさを算出
し、第3のディジタル・ベースバンド信号として出力す
る第1の補間フィルタ手段と、前記第2のディジタル・
ベースバンド信号から所定の時刻における前記第2のア
ナログ・ベースバンド信号の大きさを算出し、第4のデ
ィジタル・ベースバンド信号として出力する第2の補間
フィルタ手段と、前記所定の時刻を算出する位相制御手
段と、所定のサンプリング数における前記第3のディジ
タル・ベースバンド信号のデータと前記第4のディジタ
ル・ベースバンド信号のデータに基づいて前記ベースバ
ンド信号のナイキスト点からの位相誤差信号を生成する
位相誤差生成手段とを備え、前記位相誤差信号により、
前記位相制御手段において前記所定の時刻を補正し、ナ
イキスト点におけるディジタル・ベースバンド信号を出
力するっようにしたものである。
グクロックにてアナログからディジタルに変換し、受信
ディジタル信号を作成するアナログ/ディジタル変換手
段と、所定の周波数を有する第1の再生ディジタル搬送
波及びこの第1の再生ディジタル搬送波に直交する第2
の再生ディジタル搬送波を生成するディジタル搬送波生
成手段と、前記受信ディジタル信号に対し第1の再生デ
ィジタル搬送波を乗算して第1のディジタル・ベースバ
ンド信号を生成する第1の乗算手段と、前記受信ディジ
タル信号に第2の再生ディジタル搬送波を乗算して第2
のディジタル・ベースバンド信号を生成する第2の乗算
手段と、前記第1のディジタル・ベースバンド信号がア
ナログ・ベースバンド信号であった場合に、所定の時刻
において予想される信号の大きさを前記第1のディジタ
ル・ベースバンド信号から算出し、第3のディジタル・
ベースバンド信号として出力する第1の補間フィルタ手
段と、前記第2のディジタル・ベースバンド信号がアナ
ログ・ベースバンド信号であった場合に、所定の時刻に
おいて予想される信号の大きさを前記第2のディジタル
・ベースバンド信号から算出し、第4のディジタル・ベ
ースバンド信号として出力する第2の補間フィルタ手段
と、前記所定の時刻を算出する位相制御手段と、前記第
3のディジタル・ベースバンド信号の位相と前記第4の
ディジタル・ベースバンド信号の位相とから前記ベース
バンド信号の位相誤差信号を生成する位相誤差生成手段
とを備え、前記位相誤差信号により、前記位相制御手段
において前記所定の時刻を補正し、ナイキスト点におけ
る信号を出力するようにしたものである。
生成手段が、第2のオフセット値により、再生ディジタ
ル搬送波周波数を変更するようにしたものである。
帯域を制限するループフィルタを備えるものである。
生成手段は、サンプリングクロックが再生ディジタル搬
送波の周波数の4倍のとき、ディジタル受信信号の符号
を反転する符号反転手段と、ディジタル受信信号、アー
スおよび前記符号反転手段の出力のいずれかを選択する
スイッチとを備えたものである。
ディジタル変換する際に、再生ディジタル搬送波の周波
数の4倍のサンプリングクロックでサンプリングし、デ
ィジタル受信信号およびディジタル受信信号の符号反転
出力のいずれかを選択するスイッチで構成したディジタ
ル搬送波生成手段をサンプリングクロックの半分のクロ
ックでスイッチングを行い、前記スイッチの出力を再生
ディジタル搬送波の周波数の4倍のサンプリングクロッ
クで振り分けて第1のディジタル・ベースバンド信号と
第2のディジタル・ベースバンド信号を出力する振り分
け手段を備え、補間フィルタを再生ディジタル搬送波周
波数の2倍の周波数をもつサンプリングクロックで動作
するようにしたものである。
オフセット値に応じてシンボルレートを変更するもので
ある。
手段が、ナイキスト点を含むディジタル・ベースバンド
信号から、設定した搬送波周波数と、実際の搬送波周波
数との誤差を算出する周波数誤差検出手段と、前記周波
数の誤差に基づいて、周波数を指示するAFC手段とを
備え、前記指示された周波数に基づいて搬送波周波数を
補正するようにしたものである。
ンド信号を作成するためのローパスフィルタを備え、こ
のローパスフィルタは、前記所定の周波数をもつ再生ク
ロックからシンボルレートの周波数を持つ再生クロック
を作成するための分周比に応じて特性が変わるようにし
たものである。
域を制限するループフィルタを備えるものである。
ナイキスト点よりも前方、後方のいずれにどの程度ずれ
ているかを示す歪み量信号を出力するようにしたもので
ある。
実施の形態について説明する。説明の前に、今後使用す
る用語について定義しておく。「クロックの歯抜け」と
は、クロックの一部を非周期的に除去することであると
定義する。また、「データの歯抜け」とはデータの一部
を非周期的に除去した後、ぬけた部分を直前のデータで
埋めることであると定義する。また、「クロックを間引
く」とはクロックの一部を周期的に除去することである
と定義する。また、「データを間引く」とはデータの一
部を周期的に除去した後、除去した部分を直前のデータ
で埋めることであると定義する。
形態1に係るマルチレート受信機の構成を示すブロック
図である。同図において、10はサンプリングクロック
を発生する電圧制御発振器、16,17はサンプリング
毎に指定された時刻のディジタル・ベースバンド信号を
出力する補間フィルタ,18はオフセット値と位相差信
号に基づき推定時刻を示すアドレス値およびLock信号を
出力する位相制御器,20,21は送信側のフィルタと
共に動作することで、ベースバンド信号I,Qの符号間干
渉を防ぐと共に帯域外の雑音を取り除くディジタル・ロ
ーパスフィルタ(D_LPF),23は推定時刻を示すアド
レス値とナイキスト点の位相誤差を示す信号を出力する
位相比較器,24は帯域制限を行うループフィルタ,2
5はサンプリングクロックを分周し、Lock信号に基づい
て分周されたクロックの歯抜けを行うClock Dividerで
ある。100は受信信号を入力するIN端子,102,1
03は受信信号と再生搬送波を乗算する乗算器,104
は90°移相器、105は再生搬送波発振器,108,
109はアナログ/ディジタル変換器(A/D)である。
信信号はIN端子100から分配器(DIV)101に入力され、分
配された信号の一方は、アナログ乗算器102を経てアナ
ログ・ベースバンド信号IAとなり、さらに、アナログ
/ディジタルコンバータ(A/D)108による変換を受けて、
ディジタル・ベースバンド信号I1となる。
信号は、アナログ乗算器103を経てアナログ・ベースバ
ンド信号QAとなり、さらに、アナログ/ディジタルコ
ンバータ(A/D) 109による変換を受けて、ディジタル・
ベースバンド信号Q1となる。
発振器105からの再生搬送波が入力され、アナログ乗算
器103には90°移相器 104からの出力が入力される。
のディジタル・ベースバンド信号I 1を用いて逆フーリ
エ変換によりディジタル・ベースバンド信号を再生し、
この再生したディジタル・ベースバンド信号から、位相
制御器18によって指定された時刻におけるディジタル・
ベースバンド信号を抽出し、ディジタル・ベースバンド
信号I2として出力する。
再生するシンボル間隔の1/(2n)倍であり、サンプリング
クロックの間隔と同じかもしくはそれより長い。長い場
合は、補間フィルタ16は、サンプリングクロックで動作
するため、位相制御器 18が指定する時刻に、偶に無効
な時刻が挿入され、ディジタル・ベースバンド信号I 2
に不必要な信号が挿入される。
位相制御器18 から補間フィルタ 16及び補間フィルタ 1
7 に送られる推定すべき時刻を示す信号をアドレス値と
呼ぶことにする。アドレス値が0であった場合、基準と
なるディジタル・ベースバンド信号の時刻をaとし、そ
の後のサンプリングクロックの時刻をbとすると、補間
フィルタ16 及び補間フィルタ 17 で推定する時刻は、
図2に示す通り、時刻aそのものとする。アドレス値が
0.25であった場合、補間フィルタ16 及び補間フィルタ
17 で推定する時刻は、時刻aと時刻bとを1:3に内分す
る時刻とする。
ルタ16 及び補間フィルタ 17 で推定する時刻は、時刻
aと時刻bとを1:1に内分する時刻とする。アドレス値
が0.75であった場合、補間フィルタ16 及び補間フィル
タ 17 で推定する時刻は、時刻aと時刻bとを3:1に内
分する時刻とする。まとめると、基準となるディジタル
・ベースバンド信号の時刻から、(アドレス値)サンプリ
ングクロック分進んだ時刻を補間フィルタ16 及び補間
フィルタ 17 で推定する時刻とする。なお、アドレス値
は0以上1未満のディジタル信号とする。なお、1サン
プリングクロック経過すると、補間フィルタ16 及び補
間フィルタ 17の内部のタップがシフトするため、基準
となるディジタル・ベースバンド信号の時刻は時刻aか
ら時刻bへ変化する。
ングクロック毎に加算することにより出力される。但
し、アドレス値が1以上となった場合、アドレス値は小
数部分のみとし、以下、整数部分の値に対応するクロッ
ク数だけ加算を行わないようにする。例えば、整数部分
の値が2の場合、2回加算を行わないようにし、整数部
分が5の場合は5回加算を行わないようにする。また加
算を行った結果、アドレス値が1以上になったクロック
の時に、Clock Divider 25に対して歯抜け指示を示すLo
ck信号を送る。また、上記クロックにおいて作成された
アドレス値は有効な値ではないが、補間フィルタ 16 及
び補間フィルタ 17にその値が取り込まれるため、前述
の様にディジタル・ベースバンド信号I2及びディジタ
ル・ベースバンド信号Q2に無効な時刻の値が挿入され
ることになる。
ンプリングクロックの周波数の周期を周期L、シンボル
レートの2n倍の周波数の周期を周期Mとすると、(オフ
セット値A 19)=(周期L 周期M)/(周期L) で示され
る。このオフセット値A 19はシンボルレート毎に決定さ
れる。
に示す。この動作について図3を参照して説明する。な
お、オフセット値Aは1.25とする。 (1)まず、アドレス値が0.00とする。整数部分は0であ
るからアドレス値は有効である。また、Lock信号が無効
となり、サンプリングクロックは歯抜けされずに再生2n
倍クロックとして残る。また、補間フィルタが出力する
時刻は○印である。そこで、このアドレス値0.00にオフ
セット値1.25を加算すると結果は1.25となる。従って整
数部分は1であるから、以後の加算は1回お休みとな
る。 (2)すなわち、次のサンプリングでは、アドレス値は無
効となる。また、加算がお休みだったためLock信号が有
効となり、サンプリングクロックは歯抜けされて再生2n
倍クロックとして出力される。また、補間フィルタが出
力する時刻は×印である。また、アドレス値は1.25の少
数部分である0.25となる。また、加算は行わないから0.
25のままである。規定どおり1回お休みしたので、次の
加算はおこなわれる。 (3)すなわち、次のサンプリングでは、アドレス値は有
効となる。また、Lock信号が無効となり、サンプリング
クロックは歯抜けされずに再生2n倍クロックとして残
る。また、補間フィルタが出力する時刻は○印である。
そこで、このアドレス値0.25にオフセット値1.25を加算
すると結果は1.50となる。従って整数部分は1であるか
ら、以後の加算は1回お休みとなる。 (4)すなわち、次のサンプリングでは、アドレス値は無
効となる。また、Lock信号が有効となり、サンプリング
クロックは歯抜けされて再生2n倍クロックとして出力さ
れる。また、補間フィルタが出力する時刻は×印であ
る。また、アドレス値は1.50の少数部分である0.50とな
る。また、加算は行わないから0.50のままである。規定
どおり1回お休みしたので、次の加算はおこなわれる。 (5)すなわち、次のサンプリングでは、アドレス値は有
効となる。また、Lock信号が無効となり、サンプリング
クロックは歯抜けされずに再生2n倍クロックとして残
る。また、補間フィルタが出力する時刻は○印である。
そこで、このアドレス値0.50にオフセット値1.25を加算
すると結果は1.75となる。従って整数部分は1であるか
ら、以後の加算は1回お休みとなる。 (6)すなわち、次のサンプリングでは、アドレス値は無
効となる。また、Lock信号が有効となり、サンプリング
クロックは歯抜けされて再生2n倍クロックとして出力さ
れる。また、補間フィルタが出力する時刻は×印であ
る。また、アドレス値は1.75の少数部分である0.75とな
る。また、加算は行わないから0.75のままである。規定
どおり1回お休みしたので、次の加算はおこなわれる。 (7)すなわち、次のサンプリングでは、アドレス値は有
効となる。また、Lock信号が無効となり、サンプリング
クロックは歯抜けされずに再生2n倍クロックとして残
る。また、補間フィルタが出力する時刻は○印である。
そこで、このアドレス値0.75にオフセット値1.25を加算
すると結果は2.00となる。従って整数部分は2であるか
ら、以後の加算は2回お休みとなる。 (8)すなわち、次のサンプリングでは、アドレス値は無
効となる。また、Lock信号が有効となり、サンプリング
クロックは歯抜けされる。また、補間フィルタが出力す
る時刻は×印である。また、アドレス値は2.00の少数部
分である0.00となる。また、加算は行わないから0.00の
ままである。 (9)2回お休みであるから次のサンプリングでも、アド
レス値は無効となる。また、Lock信号も有効となり、サ
ンプリングクロックは歯抜けされる。また、補間フィル
タが出力する時刻は×印である。また、アドレス値は0.
00であり、加算は行わないから0.00のままである。規定
どおり2回お休みをした後なので、次の加算はおこなわ
れる。 (10)すなわち、次のサンプリングでは、アドレス値は有
効となる。また、Lock信号が無効となり、サンプリング
クロックは歯抜けされずに再生2n倍クロックとして残
る。また、補間フィルタが出力する時刻は○印である。
そこで、このアドレス値0.00にオフセット値1.25を加算
すると結果は1.25となる。従って整数は1であるから、
以後の加算は1回お休みとなる。 以下同様である。
のついた有効な値の間に、×印のついた無効な値が混じ
ることになる。
18から出力されるLock信号を元に、Lock信号の区間だ
けサンプリングクロックから歯抜けを行い、2n倍再生ク
ロックを生成する。これを適当なサンプリングクロック
分遅延させ、無効な時刻のディジタル・ベースバンド信
号I2及び、無効な時刻のディジタル・ベースバンド信
号Q2が、D_LPF 20及びD_LPF 21の直前に来た時の次の
サンプリングクロックで、D_LPF 20及びD_LPF 21を動作
させないようにすることにより、D_LPF 20及びD_LPF 21
に無効な時刻の信号が取り込まれないようにする。
トの2n倍相当のクロックでA/Dされた場合に推定される
データのみが取り込まれ、D_LPF 20の出口では、シンボ
ルレートの2n倍でサンプリングされたディジタル・ベー
スバンド信号I3が出力される。
ても、ディジタル・ベースバンド信号I1と同様な処理
が行われ、補間フィルタ 17及びディジタル・ローパス
フィルタ(D_LPF) 21を経て、D_LPF 21の出口では、シン
ボルレートの2n倍でサンプリングされたディジタル・ベ
ースバンド信号Q3が出力される。
ら供給されるシンボルレートの2倍相当のクロックで動
作させることにより、シンボルレートの2n倍のサンプリ
ングレートで出力されたディジタル・ベースバンド信号
I3及びディジタル・ベースバンド信号Q3の間引きを
行い、シンボルレートの2倍のサンプリングレートでサ
ンプリングした信号と等価なI,Qのディジタル・ベー
スバンド信号(図示せず)を生成し、これらの信号に基
づき、特開2001-007877号公報に示される位相比較器23
における位相比較方法や、本発明で使用している軟判定
ゼロクロス法等により位相を判定し、位相誤差信号を出
力する。
バンド信号I3、ディジタル・ベースバンド信号Q3自
体は歯抜けとなったデータとなっており、これからシン
ボルレートの2倍のサンプリングレートでサンプリング
した信号と等価なディジタル・ベースバンド信号を生成
する際には、歯抜けになったデータ部分(この部分は定
義したようにその直前にあるデータで埋められている)
と、この歯抜けのデータの直前の同一データとを合わせ
て一つ分のデータとして扱い、これを等間隔で間引くよ
うにしている。
照して概説する。基準となる時刻をT(n)とし、ナイ
キスト間隔をΔT、時刻tにおけるディジタル・ベース
バンド信号値をf(t)とすると、軟判定ゼロクロス判
定値Z(T(n))は、 Z(T(n)={f(T(n))−f(T(n)−ΔT)}×f(T
(n)−ΔT/2) と表される。次に、QPSK時のゼロクロス法の一例を
示す。このとき各チャネルはBPSKとなる。ゼロクロ
ス法は、符号が変化する時にナイキスト点の中間点はゼ
ロであり、符号が変化しなかった場合、1シンボル区間
の差が0となることを利用したものである。図4に示す
ように、サンプリング点がナイキスト点よりも早かった
場合には出力は負となり、遅かった場合には正となる。
前方にずれているか後方にずれているかの情報しか得る
ことができないが、軟判定ゼロクロス法ではこの情報に
加えて前方または後方にどの程度ずれているかを示す大
凡の歪み量も得ることができる。従って、より精度が向
上する。
ートの2倍であるため、出力もシンボルレートの2倍と
なる。従って、ゼロクロス判定に用いるのが不適当な値
となる場合がある。即ち、軟判定ゼロクロス法で対象と
しているものは、”ナイキスト点と前回のナイキスト点
と中間のゼロクロス点”の3点である。ところがこの3
点に引き続く3点は”ゼロクロス点と前回のゼロクロス
点と中間のナイキスト点”となる。この3点はゼロクロ
ス判定の対象でなく明らかに不適当な値である。このた
め、出力値をシンボルレートに間引く必要がある。これ
をフィルタ24でおこなっており、ループフィルタ24
はシンボルレートで動作する。このように、位相誤差信
号の帯域を制限するループフィルタを備えることによ
り、シンボルレートの設計値と実際のシンボルレートに
大きな差があっても安定して受信することができる。
き、補間フィルタ 16 及び補間フィルタ 17で推定する
時刻を前後に補正する。これにより、ナイキスト点にお
けるディジタル・ベースバンド信号I及びディジタル・
ベースバンド信号Qを取り出すことが可能になる。
トの2n倍の再生クロックを生成し、さらにこの再生クロ
ックを分周することにより、位相比較器 23で使用する
シンボルレートの2倍の再生クロック、及び、シンボル
レートと同じ再生クロックを生成する。再生クロック自
体は歯抜けクロックのため、ジッタ成分を持つが、ディ
ジタル・ベースバンド信号I3及びディジタル・ベース
バンド信号Q3も同様に歯抜け(この場合、定義したよ
うに歯抜けされたデータ部分は直前のデータで埋められ
ている)されており、上記歯抜けされた再生クロックと
同期するため、図示しない後段の復調部において問題な
く処理できる。
所定の周波数のクロックでディジタル・ベースバンド信
号をサンプリングするときに、所定のオフセット値に基
づいて上記クロックとは異なる時刻を示すアドレス値を
位相制御器によって出力し、所定のサンプリング数毎に
前記アドレス値とナイキスト点の位相誤差を位相比較手
段によって検出し、前記位相制御器は前記位相誤差が0
になるように前記アドレス値を制御するので上記オフセ
ット値をシンボルレート単位で切り替えることにより広
範囲のシンボルレートの受信信号を復調できる。
ット値19を入力することにより、適応するシンボルレ
ートを変更するので、様々なシンボルレートに対応する
ことができる。
スバンド信号I及びディジタル・ベースバンド信号Qを作
成する際に使用するローパスフィルタにおいて、外部か
ら分周比を与えて、周波数特性を変更させることによ
り、低シンボルレートにおける帯域外の雑音を抑えるこ
とができる。
グ受信信号をアナログ乗算器で再生搬送波と乗算した
が、この場合、わずかながら位相歪みや振幅歪みが発生
し、これを補正するためにアナログ調整が必要になる。
この問題を解消するために、この実施の形態2では、ア
ナログ乗算ではなく、ディジタル乗算を行うようにし
た。
ルチレート受信機の構成を示すブロック図である。同図
において、図1と同符号は同一または相当部分を示す。
11はアナログの受信信号をディジタル信号に変換する
アナログ/ディジタルコンバータ(A/D)、12はディジ
タル搬送波の同相成分と直交成分を再生し、これらの信
号を乗算器14,15に送るIF-BB制御器である。
なる部分について説明する。受信信号をサンプリングク
ロック10でアナログディジタルコンバータ(A/D)11に
よりアナログからディジタルに変換した後、IF-BB
制御器12にて所定の周波数の再生ディジタル搬送波1
及びそれに直交する再生ディジタル搬送波2を生成し、
上記ディジタル受信信号に対してディジタル乗算器14及
びディジタル乗算器15で乗じ、ディジタル・ベースバン
ド信号I,Qを生成する。なお、所定の周波数は、オフ
セット値B 13により与えられる。
を対象にするため、実施の形態1と異なり、わずかの位
相歪みや振幅の歪みがなくなるため、煩雑なアナログ調
整作業が不要となる。
からのオフセット値B 13に応じて、適応する再生デ
ィジタル搬送波周波数を変更するので、様々な搬送波を
もつ受信信号を復調することができる。 実施の形態3.
チレート受信機のIF-BB制御器の構成を示すブロッ
ク図である。図において、29は符号反転器である。次
に動作を説明する。A/Dに用いられるクロックの周波
数が再生搬送波の周波数の4倍である場合、IF-BB
制御器を図6に示すようにスイッチと符号反転器29及
びアースを接続した回路で構成することができる。この
場合、当該IF-BB制御器において、A/Dから出力され
たディジタルの受信信号に対して1、0、−1のいずれ
かを乗算した値と等価なディジタル・ベースバンド信号
Iを生成し、同様にA/Dから出力されたディジタルの受
信信号に対して1、0、−1のいずれかを乗算した値と
等価なディジタル・ベースバンド信号Qを生成する。例
えば、IF-BB制御器12において、A/D11から出力
されたベースバンド信号I1のオーバサンプリングデー
タをA1、A2、A3、A4とすると、上記構成により
A1、0、−A3、0の順に出力する。同時に、A/D1
1から出力されたディジタル・ベースバンド信号Q1の
オーバサンプリングデータA1、A2、A3、A4に対
して上記構成により、0、A2、0、−A4の順に出力
する。
複雑な乗算器などは不要であるため、IF-BB制御器
を非常に簡単な構成にすることができる。
間フィルタに用いられるクロックが再生搬送波の2n倍
で、具体例として4倍で行う場合について説明したが、
この実施の形態4では、補間フィルタに用いられるクロ
ックが再生搬送波の2倍で行う場合について説明する。
図7はこの発明の実施の形態4に係るマルチレート受信
機の構成を示すブロック図である。同図において、図1
と同符号は同一または相当部分を示す。29はディジタ
ル受信信号の符号を反転する符号反転器,30はディジ
タル受信信号または符号反転器の出力を振り分けてベー
スバンド信号I,Qを出力する振り分け器,31はサン
プリングクロックの周波数の1/2の周波数のクロック
を生成する1/2分周器である。
施の形態3では、図6に示すように、IF-BB制御器
において、A/Dから出力されたベースバンド信号I1を
A1、A2、A3、A4とすると、スイッチにより、A
1、0、−A3、0の順に出力したが、図7において
は、スイッチ及び振り分け器30の動作により、上記の
内の0の部分を除去し、除去した部分を直前のクロック
におけるデータで埋めて間引いた形にする。従って、デ
ィジタル・ベースバンド信号I1をA1、A1、−
A3、−A3の順に出力する。また、実施の形態3で
は、図6に示すように、IF-BB制御器において、A/D
から出力されたディジタル・ベースバンド信号Q1をA
1、A2、A3、A4とすると、スイッチにより、0、
A2、0、−A4の順に出力したが、図7においては、
スイッチ及び振り分け器30の動作により、上記の内の
0の部分を除去し、除去した部分を直後のクロックにお
けるデータで埋めて間引いた形にする。従って、ベース
バンド信号Q1をA2、A2、−A4、−A4の順に出
力する。
スバンド信号I1はディジタル・ベースバンド信号Q1
に比べ1サンプリングクロック分遅れた形で出力され
る。そのため、図9のように補間フィルタ16,17に
おいて、ディジタル・ベースバンド信号I1の基準時刻
とディジタル・ベースバンド信号Q1の基準時刻が1サ
ンプリングクロック分ずれるため、ディジタル・ベース
バンド信号Q1の補間フィルタ17の特性を、ディジタ
ル・ベースバンド信号I1の補間フィルタ16の特性よ
り1サンプリング分時刻が早いものを用意すればよい。
例えば、図9のようにアドレスが0の場合、ディジタル
・ベースバンド信号I1は、基準時刻の値を推定してい
るのに対し、ディジタル・ベースバンド信号Q1は、基
準時刻より1サンプリング分早い時刻の値を推定してい
る。
であり、サンプリングクロックの周波数の周期を周期
L、シンボルレートの2n倍の周波数の周期を周期Mとす
ると、補間フィルタの直前においては、サンプリングの
周期が(2×周期L)となるため、(オフセット値A 19)=
(2×周期L 周期M)/(周期L) で示される。サンプリ
ングクロックの周期およびシンボルレートが図3のそれ
と同じ場合、のタイミングチャートを図10に示す。こ
の場合、動作は、図3で示したものと同じなので説明を
省略する。図3においては、サンプリングクロックが9
クロックにつき5つの割合で歯抜けが生じて再生2n倍ク
ロックが作成されている。一方、図10では、サンプリ
ングクロックが18クロックにつき10の割合で歯抜けが生
じて再生2n倍クロックが作成されており、クロックの波
形は異なれども全く同じ周波数のクロックが生成され
る。
る場合には、搬送波の4倍でサンプリングするときに比
べて、補間フィルタのタップ数が半分で済むので、経済
的であり、省スペース化を図ることができる。また、補
間フィルタの計算量も半分で済むので、その分省電力化
が図れる。
受信機の再生搬送波の周波数が異なる場合、双方の周波
数誤差によってディジタル・ベースバンド信号I,Qの
位相が変動する。この実施の形態5は、このような周波
数誤差に基づいて発生するディジタル・ベースバンド信
号I,Qの位相変動の問題を解決するものである。
マルチレート受信機の構成を示すブロック図である。同
図において、図1と同符号は同一または相当部分を示
す。26は周波数誤差検出器、27はループフィルタ、
28は所定の周波数を指示するAFCである。
リングクロック10でアナログ/ディジタル(A/D)変換器1
1によりディジタル受信信号に変換した後、IF-BB 制御
器12にて後段のAFC 28から指示された所定の周波数の再
生搬送波1及びそれに直交する再生搬送波2を生成し、
上記ディジタル受信信号に対してディジタル乗算器14及
びディジタル乗算器15で乗じ、ディジタル・ベースバン
ド信号I,Qを生成する。なお、AFC 28から指示される
所定の周波数は、オフセット値B 13により与えられる。
補間フィルタ16及び補間フィルタ17は、位相制御器18に
よって指示された時刻でのベースバンド信号I,Qを推定
する。
フィルタ17に対し、外部から入力されるオフセット値A
19により、シンボル間隔の1/(2n)で定められる時刻での
入力信号の値を推定するよう指示するため、補間フィル
タ16及び補間フィルタ17の出力はシンボル周波数の2n倍
でサンプリングされたベースバンド信号I,Qとなり、こ
れらをディジタル・ローパスフィルタ(D_LPF) 20及びデ
ィジタル・ローパスフィルタ(D_LPF) 21に入力する。D_
LPF 20及びD_LPF 21はベースバンド信号I,Qの符号間干
渉を防ぐと共に信号帯域外の雑音を取り除く。補間フィ
ルタから出力されるデータは、シンボル間隔の1/(2n)で
定められる時刻での入力信号の値であり、nの値により
異なる。そのため、nの値に応じて、外部から入力され
る分周比22を与えることによりタップ内の係数値を変
え、フィルタの特性を変えることができる。
ベースバンド信号I及びディジタル・ベースバンド信号Q
を作成する際に使用するローパスフィルタにおいて、外
部から分周比を与えて、周波数特性を変更させることに
より、低シンボルレートにおける信号帯域外の雑音を抑
えることができる。例えば2MHzのシンボルレート時に、
4倍オーバーサンプリング用のD_LPFを用いた場合、8×
m倍MHz近傍(mは整数)の雑音が透過する(ディジタル・ロ
ーパスフィルタの特性上)。普通は、受信信号前のBPF
(バンドパスフィルタ)及び、補間フィルタで除去される
が、マルチレートに対応する場合、この部分の帯域幅は
広げざるを得ない。
ーバーサンプリング用のD_LPFを用いた場合、16×m倍MH
z近傍(mは整数)の雑音が透過するが、4倍オーバーサン
プリング時に比べ雑音が少なくなる。さらには、目的の
信号より搬送波が±8MHzずれた別の信号が存在した場
合、4倍オーバーサンプリング用では受信信号前のBPF
(バンドパスフィルタ)及び、補間フィルタで除去しない
限り、目的の信号を復調できないが、8倍オーバーサン
プリング用では復調が可能となる。D_LPF 20及びD_LPF
21の出力を位相比較器 23に入力し、その出力の帯域を
ループフィルタ 24で制限する。
き、位相制御器 18は、補間フィルタ 16及び補間フィル
タ 17に指示する時刻を補正する。また、位相制御器 18
は補間フィルタ 16及び補間フィルタ17に指示する時刻
の信号から、Clock Divider 25でサンプリングクロック
から歯抜けの2n倍シンボルクロックを作成するための基
準となるLock 信号を出力する。Clock Divider 25で
は、前記のLock信号とサンプリングクロック 10から時
間間隔が当該サンプリングクロックの2n倍で歯抜けのシ
ンボルクロックを作成すると共に、外部から入力される
分周比 22を元に、2倍のシンボルクロック及び1倍の
シンボルクロックを生成する。さらには、D_LPF 20及び
D_LPF 21の出力を周波数誤差検出器 26に入力し、周波
数誤差検出器26では、入力信号の周波数誤差情報を作成
し、現在AFC 27がIF-BB 制御器12に与えている周波数を
補正する。
波数誤差情報は以下のようにして作成される。すなわ
ち、送信機側の周波数と受信機の再生周波数にずれがあ
ると、ディジタル・ベースベンド信号の位相が時間とと
もに変動する。そこで、所定の時間において、この変動
量を調べることにより、周波数のずれの量、すなわち周
波数誤差を算出することができる。
ディジタル搬送波生成手段は、ナイキスト点を含むディ
ジタル・ベースバンド信号から、設定した搬送波周波数
と、実際の搬送波周波数との誤差を算出する周波数誤差
検出手段を備え、前記周波数の誤差により、搬送波周波
数を補正するので、搬送波周波数の設計値と実際の搬送
波周波数に差があっても安定して受信することができ
る。
ば、所定の周波数のクロックでディジタル・ベースバン
ド信号をサンプリングするときに、所定のオフセット値
に基づいて上記クロックとは異なる時刻を示すアドレス
値を位相制御器によって出力し、所定のサンプリング数
毎に前記アドレス値とナイキスト点の位相誤差を位相比
較手段によって検出し、前記位相制御器は前記位相誤差
が0になるように前記アドレス値を制御するので上記オ
フセット値をシンボルレート単位で切り替えることによ
り広範囲のシンボルレートの受信信号を復調できる。
サンプリング毎に所定のオフセット値を加算し、前記加
算値が所定の上限値を超えたときに、所定数のサンプリ
ングにおいて上記オフセット値の加算を停止するととも
に、前記加算値から上限値を減算し、さらには歯抜け指
示信号を出力し、クロック発生手段は前記歯抜け指示信
号によりサンプリングクロックに対して歯抜けを行い所
定の周波数をもつ再生クロックを生成するので、出力さ
れるディジタル・ベースバンド信号と再生クロックとが
うまく同期し、復調精度を損なわなくて済む。
波生成手段は、外部からの第2のオフセット値に応じ
て、適応する再生ディジタル搬送波周波数を変更するの
で、様々な搬送波をもつ受信信号を復調することができ
る。
相誤差信号の帯域を制限するループフィルタを備えるこ
とにより、シンボルレートの設計値と実際のシンボルレ
ートに大きな差があっても安定して受信することができ
る。
波生成手段に、受信信号の符号を反転する符号反転器
と、受信信号、アースおよび前記符号反転器の出力のい
ずれかを選択するスイッチとを設けたので、複雑な乗算
器などは不要であるため、IF-BB制御器を非常に簡
単な構成にすることができる。
信号およびディジタル受信信号の符号反転出力のいずれ
かを選択するスイッチで構成したディジタル搬送波生成
手段を再生ディジタル搬送波の周波数の4倍のサンプリ
ングクロックでサンプリングし、前記スイッチの出力を
再生ディジタル搬送波の周波数の4倍のサンプリングク
ロックで振り分けて第1のディジタル・ベースバンド信
号と第2のディジタル・ベースバンド信号を出力する振
り分け器を備え、補間フィルタを再生ディジタル搬送波
の周波数の2倍のサンプリングクロックでサンプリング
するようにしたので、搬送波の4倍のサンプリングクロ
ックでサンプリングする場合に比べて、補間フィルタの
タップ数が半分で済むので、経済的であり、省スペース
化を図ることができる。また、補間フィルタの計算量も
半分で済むので、その分省電力化が図れる。
外部より第1のオフセット値を入力することにより、適
応するシンボルレートを変更するので、様々なシンボル
レートに対応することができる。
波生成手段は、ナイキスト点を含むディジタル・ベース
バンド信号から、設定した搬送波周波数と、実際の搬送
波周波数との誤差を算出する周波数誤差検出手段を備
え、前記周波数の誤差により、搬送波周波数を補正する
ので、搬送波周波数の設計値と実際の搬送波周波数に差
があっても安定して受信することができる。
びディジタル・ベースバンド信号I及びディジタル・ベ
ースバンド信号Qを作成する際に使用するローパスフィ
ルタにおいて、外部から分周比を与えて、周波数特性を
変更させることにより、低シンボルレートにおける帯域
外の雑音を抑えることができる。
位相がナイキスト点よりも前方、後方のいずれにどの程
度ずれているかを示す歪み量信号を出力するので、従来
のように位相比較器は、位相がナイキスト点よりも前
方、後方のいずれにずれているかの情報だけを示す信号
を出力するよりも精度が向上する。
受信機の構成を示すブロック図である。
補間フィルタ 17 で推定する時刻を示す説明図である。
ク再生の様子を示す説明図である。
受信機の構成を示すブロック図である。
受信機のIF-BB制御器の構成を示すブロック図であ
る。
受信機の構成を示すブロック図である。
補間フィルタ 17 で推定する時刻を示す説明図である。
ック再生の様子を示す説明図である。
ト受信機の構成を示すブロック図である。
ック図である。
ンバータ(A/D)、12IF-BB制御器,16,17 補
間フィルタ,18 位相制御器,20,21ディジタル
・ローパスフィルタ(D_LPF),23 位相比較器,2
4 ループフィルタ,25 Clock Divider,26 周
波数誤差検出器,27 ループフィルタ,28 AF
C,29 符号反転器,30振り分け器,31 1/2
分周器,100 IN端子,102,103 乗算器,1
04 90°移相器、105再生搬送波発振器,10
8,109 アナログ/ディジタル変換器(A/D)。
Claims (15)
- 【請求項1】 受信信号をダウン・コンバートかつアナ
ログからディジタルに変換してディジタルのベースバン
ド信号を作成する手段と、このディジタル・ベースバン
ド信号を所定の時間間隔でサンプリングするためのサン
プリングクロックを生成するクロック発生手段と、 前記サンプリングクロックでディジタル・ベースバンド
信号をサンプリングするときに、第1のオフセット値に
基づいて前記サンプリングクロックとは異なる所定の時
刻を示すアドレス値を出力する位相制御器と、 所定のサンプリング数毎に前記アドレス値とナイキスト
点の位相誤差を検出する位相比較手段とを備え、前記位
相制御器は前記位相誤差が0になるように前記アドレス
値を制御することを特徴とするマルチレート受信機。 - 【請求項2】 前記位相制御器が示す時刻の間隔は、ナ
イキスト間隔の1/(2n)(nは整数)倍の時間間隔
であることを特徴とする請求項1記載のマルチレート受
信機。 - 【請求項3】 位相制御器は、サンプリング毎に第1の
オフセット値を加算し、前記加算値が所定の上限値を超
えたときに、前記第1のオフセット値の加算を停止する
とともに、前記加算値から上限値を減算し、さらに歯抜
け指示信号を出力し、 クロック発生手段は、前記歯抜け指示信号によりサンプ
リングクロックに対して歯抜け処理を行い所定の周波数
をもつ再生クロックを生成することを特徴とする請求項
1記載のマルチレート受信機。 - 【請求項4】 前記所定の周波数は、シンボルレートの
2n倍(nは整数)であることを特徴とする請求項3記
載のマルチレート受信機。 - 【請求項5】 所定の周波数を有する第1の再生搬送波
と、この第1の再生搬送波に直交する第2の再生搬送波
を生成する搬送波生成手段と、 受信信号と第1の再生搬送波とに基づいて第1のアナロ
グ・ベースバンド信号を生成する第1の乗算手段と、 前記受信信号と第2の再生搬送波とに基づいて第2のア
ナログ・ベースバンド信号を生成する第2の乗算手段
と、 前記第1のアナログ・ベースバンド信号から第1のディ
ジタル・ベースバンド信号を生成する第1のアナログ/
ディジタル変換手段と、 前記第2のアナログ・ベースバンド信号から第2のディ
ジタル・ベースバンド信号を生成する第2のアナログ/
ディジタル変換手段と、 前記第1のディジタル・ベースバンド信号から所定の時
刻における前記第1のアナログ・ベースバンド信号の大
きさを算出し、第3のディジタル・ベースバンド信号と
して出力する第1の補間フィルタ手段と、 前記第2のディジタル・ベースバンド信号から所定の時
刻における前記第2のアナログ・ベースバンド信号の大
きさを算出し、第4のディジタル・ベースバンド信号と
して出力する第2の補間フィルタ手段と、前記所定の時
刻を算出する位相制御手段と、所定のサンプリング数に
おける前記第3のディジタル・ベースバンド信号のデー
タと前記第4のディジタル・ベースバンド信号のデータ
に基づいて前記ベースバンド信号のナイキスト点からの
位相誤差信号を生成する位相誤差生成手段とを備え、前
記位相誤差信号により、前記位相制御手段において前記
所定の時刻を補正し、ナイキスト点におけるディジタル
・ベースバンド信号を出力することを特徴とするマルチ
レート受信機。 - 【請求項6】 受信信号をサンプリングクロックにてア
ナログからディジタルに変換し、受信ディジタル信号を
作成するアナログ/ディジタル変換手段と、所定の周波
数を有する第1の再生ディジタル搬送波及びこの第1の
再生ディジタル搬送波に直交する第2の再生ディジタル
搬送波を生成するディジタル搬送波生成手段と、前記受
信ディジタル信号に対し第1の再生ディジタル搬送波を
乗算して第1のディジタル・ベースバンド信号を生成す
る第1の乗算手段と、前記受信ディジタル信号に第2の
再生ディジタル搬送波を乗算して第2のディジタル・ベ
ースバンド信号を生成する第2の乗算手段と、前記第1
のディジタル・ベースバンド信号がアナログ・ベースバ
ンド信号であった場合に、所定の時刻において予想され
る信号の大きさを前記第1のディジタル・ベースバンド
信号から算出し、第3のディジタル・ベースバンド信号
として出力する第1の補間フィルタ手段と、前記第2の
ディジタル・ベースバンド信号がアナログ・ベースバン
ド信号であった場合に、所定の時刻において予想される
信号の大きさを前記第2のディジタル・ベースバンド信
号から算出し、第4のディジタル・ベースバンド信号と
して出力する第2の補間フィルタ手段と、前記所定の時
刻を算出する位相制御手段と、前記第3のディジタル・
ベースバンド信号の位相と前記第4のディジタル・ベー
スバンド信号の位相とから前記ベースバンド信号の位相
誤差信号を生成する位相誤差生成手段とを備え、前記位
相誤差信号により、前記位相制御手段において前記所定
の時刻を補正し、ナイキスト点における信号を出力する
ことを特徴とするマルチレート受信機。 - 【請求項7】 前記ディジタル搬送波生成手段は、第2
のオフセット値により、再生ディジタル搬送波周波数を
変更することを特徴とする請求項1〜4、6のいずれか
に記載のマルチレート受信機。 - 【請求項8】 前記周波数誤差信号の帯域を制限するル
ープフィルタを備えることを特徴とする請求項1〜7の
いずれかに記載のマルチレート受信機。 - 【請求項9】 前記ディジタル搬送波生成手段は、サン
プリングクロックが再生ディジタル搬送波の周波数の4
倍のとき、ディジタル受信信号の符号を反転する符号反
転手段と、 ディジタル受信信号、アースおよび前記符号反転手段の
出力のいずれかを選択するスイッチとを備えたことを特
徴とする請求項1〜4、6のいずれかに記載のマルチレ
ート受信機。 - 【請求項10】 受信信号をアナログ/ディジタル変換
する際に、再生ディジタル搬送波の周波数の4倍のサン
プリングクロックでサンプリングし、ディジタル受信信
号およびディジタル受信信号の符号反転出力のいずれか
を選択するスイッチで構成したディジタル搬送波生成手
段をサンプリングクロックの半分のクロックでスイッチ
ングを行い、 前記スイッチの出力を再生ディジタル搬送波の周波数の
4倍のサンプリングクロックで振り分けて第1のディジ
タル・ベースバンド信号と第2のディジタル・ベースバ
ンド信号を出力する振り分け手段を備え、 補間フィルタを再生ディジタル搬送波周波数の2倍の周
波数をもつサンプリングクロックで動作することを特徴
とする請求項1〜4、6のいずれかに記載のマルチレー
ト受信機。 - 【請求項11】 前記位相制御手段は、第1のオフセッ
ト値に応じてシンボルレートを変更することを特徴とす
る請求項1〜10のいずれかに記載のマルチレート受信
機。 - 【請求項12】 ディジタル搬送波生成手段は、ナイキ
スト点を含むディジタル・ベースバンド信号から、設定
した搬送波周波数と、実際の搬送波周波数との誤差を算
出する周波数誤差検出手段と、前記周波数の誤差に基づ
いて、周波数を指示するAFC手段とを備え、前記指示
された周波数に基づいて搬送波周波数を補正することを
特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のマルチレ
ート受信機。 - 【請求項13】 ディジタル・ベースバンド信号を作成
するためのローパスフィルタを備え、このローパスフィ
ルタは、前記所定の周波数をもつ再生クロックからシン
ボルレートの周波数を持つ再生クロックを作成するため
の分周比に応じて特性が変わることを特徴とする請求項
1〜12のいずれかに記載のマルチレート受信機。 - 【請求項14】 前記位相誤差信号の帯域を制限するル
ープフィルタを備えることを特徴とする請求項1〜13
のいずれかに記載のマルチレート受信機。 - 【請求項15】 位相比較器は、位相がナイキスト点よ
りも前方、後方のいずれにどの程度ずれているかを示す
歪み量信号を出力することを特徴とするマルチレート受
信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001298620A JP2003110639A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | マルチレート受信機 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=19119495
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115765744A (zh) * | 2023-02-10 | 2023-03-07 | 成都立思方信息技术有限公司 | 一种宽带信号采样方法 |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001298620A patent/JP2003110639A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115765744A (zh) * | 2023-02-10 | 2023-03-07 | 成都立思方信息技术有限公司 | 一种宽带信号采样方法 |
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