JP2003109912A - レーザアニール装置 - Google Patents

レーザアニール装置

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JP2003109912A
JP2003109912A JP2001305661A JP2001305661A JP2003109912A JP 2003109912 A JP2003109912 A JP 2003109912A JP 2001305661 A JP2001305661 A JP 2001305661A JP 2001305661 A JP2001305661 A JP 2001305661A JP 2003109912 A JP2003109912 A JP 2003109912A
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pulse
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oscillators
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JP2001305661A
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Koji Soma
功児 相馬
Takashi Yamamoto
貴史 山本
Katsuya Ishikawa
克也 石川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理速度を落とすことなく、またパルスレー
ザのバラツキを増加させることなく同一箇所へのレーザ
の照射回数を増やすことができ、1パルスの時間的な長
さを調整することができるレーザアニール装置を提供す
る。 【解決手段】 レーザ発振器を少なくとも2台備え、そ
れぞれのレーザ発振器から発振された複数のレーザ光が
一つの光路を通り、非晶質薄膜が堆積した被照射基板に
照射されるレーザアニール装置であって、複数のレーザ
発振器から発振された複数のレーザ光が、一定の均等な
間隔を保ちながら交互に被照射基板へ照射されることに
よって、被照射基板へのレーザ照射周期を見かけ上短縮
できるように、あるいは2つのパルスレーザを重ね合せ
ることで、被照射基板へ照射されるパルスレーザの波形
を変形できるように、複数のレーザ発振器の発振間隔を
調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置用の
薄膜トランジスタ、イメージセンサ等の製造工程に用い
られる非晶質薄膜のレーザアニール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置はノートパソコンや
ビデオカメラ等の需要により、大型化、高精細化の要求
がますます高まっている。かかる大型化かつ高精細化へ
の要求に答えるものとして本命視されている低温ポリシ
リコン(多結晶シリコン)薄膜トランジスタアレイを用
いた液晶表示装置は、最近の製造技術の進展により、量
産化への動きがさらに本格化してきた。
【0003】低温ポリシリコンを用いた液晶表示装置の
大きな特徴としては、アモルファスシリコンを用いた液
晶表示装置に比べて、その薄膜トランジスタ自体の性能
が優れている点にある。例えば、電子の移動度が高いこ
とによって、応答速度が早いこと等が挙げられる。
【0004】これにより、アモルファスシリコンを用い
た液晶表示装置においては、薄膜トランジスタの性能が
駆動回路を動かすには不十分であるために、外付けのI
Cチップを用いる必要があるのに対して、低温ポリシリ
コンを用いた液晶表示装置では、画素部を形成すると同
時に駆動回路をガラス基板上に形成することが可能とな
る。したがって、製造工程数を削減することができ、コ
ストの削減、狭額縁化等が可能となる。
【0005】また、アモルファスシリコンを用いた液晶
表示装置のように駆動回路をICチップにて外付けする
場合においては、実装部電極の物理的制約から画素数が
制限されてしまうのに対して、低温ポリシリコンを用い
た液晶表示装置においては駆動回路が内蔵されているた
めにこのような物理的制約がなく、画素数を任意に増加
させることができることから、画面の高精細化が可能と
なる。
【0006】上述したような低温ポリシリコンを用いた
薄膜トランジスタの性能を決定している大きな要素とし
ては、ポリシリコン膜の特性が挙げられる。ポリシリコ
ンとは多結晶シリコンのことを意味しており、かかる多
結晶の粒径が大きく、結晶内の欠陥が少なく、結晶の粒
界が少ないほど、電子の移動度が高くなり、薄膜トラン
ジスタの性能は向上する。
【0007】また、薄膜トランジスタの均一な特性を得
るためには、結晶の大きさについても均一でなければな
らない。理想的には、各薄膜トランジスタが単結晶シリ
コン膜で形成されることである。
【0008】次に、レーザアニール法により低温ポリシ
リコン膜を形成する一般的な方法について説明する。ま
ず、ガラス基板上にアモルファスシリコンを堆積し、次
にレーザアニールにおいて障害となるアモルファスシリ
コン中に含まれる水素を450℃程度の熱処理により脱
離させる。
【0009】そして、長方形、例えば横幅200mm、
縦幅350μmに整形したパルスレーザを、一定の速度
で移動するステージに載せられたアモルファスシリコン
に重畳照射してアモルファスシリコンを溶融させ、その
後固化する徐冷過程において多結晶シリコンが形成され
る。かかる多結晶化工程においては、通常エキシマレー
ザを用いていることから、かかる多結晶化工程はエキシ
マレーザアニール工程とも呼ばれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ポリシリコン膜におい
て重要となるポイントは、その結晶性である。すなわ
ち、結晶粒径の大きさやその均一性、結晶粒の界面状態
等である。ポリシリコン膜はアモルファスシリコン膜の
溶解、及び特にその固化過程において形成されるので、
結晶粒径を増大させ、粒内・粒界の欠陥を少なくするに
は、より緩やかな固化(徐冷過程)を行うことが要求さ
れる。
【0011】徐冷過程をより緩やかにするために、レー
ザアニールに用いるパルスレーザの同一箇所への照射回
数、照射波形を制御する方法が考えられている。すなわ
ち、同一箇所への照射回数を増やすために、アモルファ
スシリコンが載せられたステージの速度を遅くしたり、
パルスレーザの発振周期を増加させること等である。
【0012】しかし、ステージ速度を遅くすると、レー
ザアニール処理の速度自体が遅くなってしまうという問
題が発生し、またパルスレーザの発振周期を増加させる
と、レーザのバラツキ増加が伴う等、現状では装置自体
の能力不足になってしまうという問題が生じることにな
る。
【0013】そして、パルスレーザ波形の整形である
が、一般的には光学レンズを通すことで上述したような
横幅200mm、縦幅350μmの長方形のビーム形状
を得ている。この縦幅が広がるほど1パルスあたりの照
射面積が広がり、一箇所に照射されるパルスレーザ数も
増加することになる。
【0014】しかし、面積を大きくするということはエ
ネルギーの分散にも直結しており、現状のエキシマレー
ザアニール装置においては、上述したようなサイズが実
用域であることもまた事実である。
【0015】また、1パルスの時間的な長さが長くなる
ほど照射時間が長くなり、徐冷過程を緩やかに処理する
ことができる。現状の一般的なエキシマレーザ装置では
照射時間が30ns程度であり、これ以上の照射時間を
得るためには、新たな装置の開発を望むしかない。
【0016】本発明は、上記問題点を解消するべく、処
理速度を落とすことなく、またパルスレーザのバラツキ
を増加させることなく同一箇所へのレーザの照射回数を
増やすことができ、1パルスの時間的な長さを調整する
ことができるレーザアニール装置を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかるレーザアニール装置は、レーザ発振器
を少なくとも2台備え、それぞれのレーザ発振器から発
振された複数のレーザ光が一つの光路を通り、非晶質薄
膜が堆積した被照射基板に照射されることを特徴とす
る。
【0018】かかる構成により、2台以上のレーザ発振
器から発振されたパルスレーザを一つの被照射部に照射
させることで、被照射膜に照射されるパルスレーザの周
波数をレーザ発振器の数だけ倍増させることを可能と
し、処理速度を落とさず、かつパルスレーザのバラツキ
を増加させずに、同一箇所への照射回数を増加させるこ
とができ、ポリシリコン膜の結晶性を向上させることが
可能となる。
【0019】また、本発明にかかるレーザアニール装置
は、複数のレーザ発振器について、被照射基板の搬送を
制御する装置とは独立して同期をとることができること
が好ましい。発振同期を任意の間隔でとることができる
ことから、レーザパルスのポリシリコン膜への照射方法
を任意に調整することができるからである。
【0020】すなわち、レーザパルスのポリシリコン膜
への照射方法によってポリシリコンの結晶成長を調整す
ることができ、例えば複数のレーザ発振器から発振され
たレーザパルス間の周期を等間隔に設定したり、複数の
レーザ発振器間のレーザパルス間隔は短めにし、単体の
レーザ発振器からのレーザパルス間隔を長めに設定する
等、調整可能となる。
【0021】また、本発明にかかるレーザアニール装置
は、複数のレーザ発振器から発振された複数のレーザ光
が、一定の均等な間隔を保ちながら交互に被照射基板へ
照射されることによって、被照射基板へのレーザ照射周
期を見かけ上短縮することが好ましい。処理速度を落と
さず、かつパルスレーザのバラツキを増加させずに、同
一箇所への照射回数を増加させることができ、ポリシリ
コン膜の結晶性を向上させることができるからである。
【0022】また、本発明にかかるレーザアニール装置
は、複数のレーザ発振器の発振間隔を調整し、2つのパ
ルスレーザを重ね合せることで、被照射基板へ照射され
るパルスレーザの波形を変形させることが好ましい。パ
ルスの時間方向の波形を変形することができ、これによ
って1パルス当たりの時間的な長さを長くすることがで
きることから、被照射基板の結晶性を向上させることが
できるからである。
【0023】また、本発明にかかるレーザアニール装置
は、2つのレーザ発振器により発信された2つのパルス
レーザにおいて、一方のパルスレーザからは垂直偏向の
レーザが、他方のパルスレーザからは水平偏向のレーザ
が発振されるとともに、一方のパルスレーザが偏向ビー
ムスプリッタを全透過し、他方のパルスレーザが全反射
されることによって、最終的に同一の光路を通ることが
好ましい。
【0024】次に、上記目的を達成するために本発明に
かかるレーザアニール装置は、1台のレーザ発振器から
発振されたパルスレーザを1パルスごとに2つのパルス
レーザに分岐させ、分岐されたパルスレーザを光路差の
ある相異なる2つの光路に入射した後、再び同一の光路
に合流させることで分岐されたパルスレーザを重ね合わ
せて被照射基板に照射するレーザアニール装置であっ
て、光路差によって、分岐されたパルスレーザを合流さ
せる際に、一定の均等な間隔を保ちながら、1パルスご
と交互に被照射基板に照射できるように調整することを
特徴とする。
【0025】かかる構成により、1台のレーザ発振器か
ら発振されたパルスレーザを、2つの光路差のある光学
系に1パルスごとに分岐し、被照射基板には分岐された
2つのパルスレーザを重ね合わせた波形を用いること
で、被照射膜に照射されるパルスレーザの周波数を倍増
させることを可能とし、処理速度を落とさず、かつパル
スレーザのバラツキを増加させずに、同一箇所への照射
回数を増加させることができ、ポリシリコン膜の結晶性
を向上させることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1にかかるレーザアニール装置について、図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形
態1にかかるレーザアニール装置の概略構成図である。
【0027】図1において、まず一方のパルスレーザ発
振器1から発振された、例えば垂直偏光されたパルスレ
ーザ3が、折り返しミラー5で折り返され、垂直偏光の
レーザを全透過するビームスプリッタ6を通り、レーザ
合成領域7へと到達する。
【0028】一方、他方のパルスレーザ発振器2から発
振された、例えば水平偏光されたパルスレーザ4が水平
偏光のレーザを全反射するビームスプリッタ6で折り返
され、レーザ合成領域7へと到達する。
【0029】こうすることで、2つのレーザ発振器から
発振されたパルスレーザが偏光ビームスプリッタ6を通
過した以降は、レーザ合成領域7に示すように一つの光
路を通ることを示している。
【0030】また、偏光ビームスプリッタ6以降のパル
スレーザは、折り返しミラー5でアニールチャンバ10
方向へ折り返され、レンズ8で拡大・整形されたビーム
9になり、アニールチャンバ10内の基板ステージ11
上の被照射基板(アモルファスシリコン膜)12に照射
されることになる。ここで、基板ステージ11は図1中
の矢印13の方向に、レーザパルス発振器1及び2と同
期をとりながら進行する。これにより被照射基板12の
全面にパルスレーザが照射されることになる。
【0031】また、図1においては、全く同一の光路を
得るために偏向ビームスプリッタ6を用いているが、レ
ーザ発振器1及び2から発振されたそれぞれのパルスレ
ーザがアモルファスシリコンに照射される際に、光軸の
ズレが2つのパルスレーザが重なっている範囲内に収ま
っていれば結晶性は向上する。
【0032】したがって、偏向ビームスプリッタ6の代
わりに折り返しミラー5を用い、かつレーザパルス発振
器1からのパルスレーザビームAがレーザパルス発振器
2からのパルスレーザビームBを折り返すために用いる
折り返しミラー5にかかることのない角度で同一の光路
に入射する構成でさえあれば結晶性の向上は可能とな
る。この場合、パルスレーザA及びパルスレーザBにつ
いては偏向させる必要がなく、通常のパルスレーザを用
いれば良い。
【0033】ここで図2は、図1の構成において基板に
照射されるパルスレーザの周期を示す図であり、図2に
おいて、レーザ発振器1及び2それぞれから発振された
300HzのパルスレーザA及びBが、非晶質薄膜に照
射される時には600Hzの合成されたパルスレーザC
となることを示しているものである。
【0034】図3は、2つのパルスレーザが重なるよう
に同期をとった場合のパルスレーザ周期を示す図であ
る。図3においては、パルスレーザAの周期をパルスレ
ーザBの周期に近づけており、偏向ビームスプリッタ以
降では合成パルスレーザDを得ることができる。
【0035】そして、パルスレーザA及びパルスレーザ
Bの1パルスの波形を拡大すると、その幅は約30ns
であり、レーザ発振の周期を各々300Hzとし、パル
スレーザAとパルスレーザBの発振間隔を30ns以下
とすると、合成パルスレーザDにおける波形は、パルス
レーザA及びパルスレーザBの1パルス分の波形が重な
ったものとなる。
【0036】したがって、合成パルスレーザDにおける
波形は幅30ns以上60ns以下の図3に示すような
波形を得ることができ、かかる波形とすることによっ
て、ピーク値を押さえながら1パルスあたりのエネルギ
ーを上げることが可能となり、非晶質シリコン膜の結晶
性向上を図ることが可能となる。
【0037】なお、複数のレーザ発振器について、被照
射基板の搬送を制御する装置とは独立して同期をとるこ
とができることが好ましい。発振同期を任意の間隔でと
ることができることから、レーザパルスのポリシリコン
膜への照射方法を任意に調整することができるからであ
る。
【0038】すなわち、レーザパルスのポリシリコン膜
への照射方法によってポリシリコンの結晶成長を調整す
ることができ、例えば複数のレーザ発振器から発振され
たレーザパルス間の周期を等間隔に設定したり、複数の
レーザ発振器間のレーザパルス間隔は短めにし、単体の
レーザ発振器からのレーザパルス間隔を長めに設定する
等、調整可能となる。
【0039】また、任意の間隔で発振同期がとられてい
る複数のレーザパルスと、搬送を制御する装置とを独立
して同期をとることで、搬送ステージ上野ガラス基板に
形成されるポリシリコン膜の結晶性を任意の領域に分け
ることが可能となる。
【0040】具体的には、搬送ステージの搬送速度を任
意の領域において遅くすることにより、当該領域におい
てはパルスレーザが多めに照射されることになるため、
ポリシリコン膜の結晶性が向上する。例えば、液晶表示
装置のドライバ部におけるトランジスタ特性は高い必要
があることから、搬送速度を落として結晶性を向上させ
るとか、画素トランジスタ部におけるトランジスタ特性
は低くても良いことから搬送速度を上げる等、条件に見
合ったポリシリコンの結晶性を実現することが可能とな
る。
【0041】(実施の形態2)図4は一台のレーザ発振
器14から300Hzで発振されたパルスレーザAが、
150Hzで可動する折り返しミラー15により光路1
6と光路17に分岐され、光路16及び17には光路差
があることから、アモルファスシリコン膜に照射する時
点では2つのパルスの波形合成が可能となることを示す
ものである。
【0042】図5は、図4のパルスレーザ発振器14か
ら300Hzで発振されたパルスレーザAが、被照射基
板に照射される際に、どのような周期及び波形になって
いるのかを示したものである。
【0043】以下に、図4及び図5について詳細に説明
する。まず、レーザ発振器14から300Hz、すなわ
ち3.3msごとに発振されたパルスレーザEのうち奇
数番目のパルスで構成されるパルスレーザFは、150
Hzで光路16に分岐され、集光レンズ18にて集光
後、長さが1kmの光ファイバ19を通ることになる。
したがって、拡大・整形レンズ8へ到達するのが発振さ
れてから3.3ms後となるパルスレーザGとなる。
【0044】次に、レーザ発振器14から300Hz、
すなわち3.3msごとに発振されたパルスレーザEの
うち偶数番目のパルスで構成されるパルスレーザHは、
150Hzで光路17に分岐され、集光レンズ18にて
集光後、光ファイバ20を通ることになる。パルスレー
ザHについては、nsの単位では時間差がなく、パルス
レーザの周期及び波形に変化はない。
【0045】したがって、拡大・整形レンズ8を通る時
点においては、2つのパルスレーザGとHが重なること
で合成パルスレーザIとなる。ここで、パルスレーザI
の波形としては、図3における合成パルスレーザDの波
形と同様のものを得ることができる。ただし、図3とは
異なり、被照射基板に照射されるのは波形整形された1
50HzのパルスレーザIである。
【0046】図4の説明において、光路差を稼ぐために
光ファイバを用いているが、特にこれに限定されるもの
ではなく、例えば折り返しミラーを多数用いることでレ
ーザの光路を稼いでも波形整形を行うことは可能であ
る。また、短い光路を通るレーザは光ファイバを通る構
成としてあるが、図1と同様に折り返しミラーを用いた
構成であっても波形整形を行うことは可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明にかかるレーザアニ
ール装置によれば、アモルファスシリコン膜などの被照
射基板へのレーザ照射周期を向上させる手法において、
2台以上のレーザ発振器を用いることによって、パルス
レーザのエネルギー変動を悪化させることなく、またス
テージ速度を遅くさせることによってタクトを悪化させ
ることなく、ポリシリコン膜の結晶性を向上、すなわち
粒径の増大、粒内・粒界の欠陥の減少を実現可能とす
る。
【0048】また、結晶性の向上が必要でない場合であ
っても、照射周期が向上した分、ステージ速度を上げて
もポリシリコン膜の結晶性に大きな影響は出ず、タクト
の向上が可能となる。
【0049】また、アモルファスシリコン膜などの被照
射基板へ照射されるパルスレーザ1パルスの時間方向の
長さを長くする手法において、2台以上のパルスレーザ
発振器からのパルスレーザを合成させる、もしくは1台
のパルスレーザ発振器からのパルスレーザを光路差のあ
る2つの光路を通した後に合成させることで、溶融され
たアモルファスシリコンの徐冷過程を緩やかにすること
を可能とし、それによりポリシリコン膜の結晶性の向上
を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかるレーザアニー
ル装置の構成図
【図2】 本発明の実施の形態1にかかるレーザアニー
ル装置において基板に照射されるパルスレーザ周期を示
す図
【図3】 波形整形を目的としたパルスレーザ周期およ
び波形を示す図
【図4】 本発明の実施の形態2にかかるレーザアニー
ル装置の構成図
【図5】 本発明の実施の形態2にかかるレーザアニー
ル装置において基板に照射されるパルスレーザ周期を示
す図
【符号の説明】
1、2、14 レーザ発振器 3 垂直偏向レーザ 4 水平偏向レーザ 5 折り返しミラー 6 偏向ビームスプリッタ 7 レーザ合成領域 8 レーザビーム整形用レンズ 9 拡大・整形されたレーザ 10 アニールチャンバ 11 被照射基板ステージ 12 被照射基板 13 ステージ進行方向 15 可動ミラー 16、17 光路 18 集光レンズ 19、20 光ファイバ 21 合成レーザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 克也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F052 AA02 BA11 BA18 BB03 BB07 CA07 DA01 JA01 5F110 AA30 BB01 DD02 GG02 GG13 PP03 PP05 PP35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器を少なくとも2台備え、そ
    れぞれの前記レーザ発振器から発振された複数のレーザ
    光が一つの光路を通り、非晶質薄膜が堆積した被照射基
    板に照射されることを特徴とするレーザアニール装置。
  2. 【請求項2】 複数の前記レーザ発振器について、前記
    被照射基板の搬送を制御する装置とは独立して同期をと
    ることができる請求項1記載のレーザアニール装置。
  3. 【請求項3】 複数の前記レーザ発振器から発振された
    複数の前記レーザ光が、一定の均等な間隔を保ちながら
    交互に前記被照射基板へ照射されることによって、前記
    被照射基板へのレーザ照射周期を見かけ上短縮する請求
    項1記載のレーザアニール装置。
  4. 【請求項4】 複数の前記レーザ発振器の発振間隔を調
    整し、2つのパルスレーザを重ね合せることで、前記被
    照射基板へ照射されるパルスレーザの波形を変形させる
    請求項1記載のレーザアニール装置。
  5. 【請求項5】 2つの前記レーザ発振器により発信され
    た2つのパルスレーザにおいて、一方の前記パルスレー
    ザからは垂直偏向のレーザが、他方の前記パルスレーザ
    からは水平偏向のレーザが発振されるとともに、前記一
    方の前記パルスレーザが偏向ビームスプリッタを全透過
    し、前記他方の前記パルスレーザが全反射されることに
    よって、最終的に同一の光路を通る請求項1記載のレー
    ザアニール装置。
  6. 【請求項6】 1台の前記レーザ発振器から発振された
    パルスレーザを1パルスごとに2つのパルスレーザに分
    岐させ、分岐されたパルスレーザを光路差のある相異な
    る2つの光路に入射した後、再び同一の光路に合流させ
    ることで前記分岐されたパルスレーザを重ね合わせて被
    照射基板に照射するレーザアニール装置であって、 前記光路差によって、前記分岐されたパルスレーザを合
    流させる際に、一定の均等な間隔を保ちながら、1パル
    スごと交互に前記被照射基板に照射できるように調整す
    ることを特徴とするレーザアニール装置。
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