JP2003108184A

JP2003108184A - 入力モードバイアスを適用するための方法およびシステム

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Publication number: JP2003108184A
Application number: JP2002123175A
Authority: JP
Inventors: Rainer Jeff; レイナージェフ
Original assignee: Microsoft Corp
Current assignee: Microsoft Corp
Priority date: 2001-04-24
Filing date: 2002-04-24
Publication date: 2003-04-11
Anticipated expiration: 2022-04-24
Also published as: JP4202041B2; JP2006276867A; US20020178008A1; EP1253527A3; EP1253527A2; US7778816B2

Abstract

(57)【要約】【課題】入力モードバイアスを適用するための方法お
よびシステムを提供する。【解決手段】スキーマが電子ドキュメントの入力フィ
ールドに適用される。スキーマは、入力フィールドに入
力することができる受け入れ可能なストリングのセット
を定義する文法に関連付けられる。テキストが入力フィ
ールドに入力されたとき、スキーマが決定され、関連付
けられた文法が決定される。次いで、文法が入力方式に
送られる。文法に基づいて、入力方式は、何のテキスト
をユーザが入力しようと試みているかを決定することが
できる。文法を使用して、意味カテゴリを、ドキュメン
トに入力されたテキストに適用することもできる。テキ
ストが入力された後、これが文法と比較される。入力さ
れたテキストが文法のフォームに合致した場合、スキー
マがテキストに、意味カテゴリとして適用される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は一般にソフトウェア
プログラムモジュールに関し、より詳細には、文法を使
用して入力モードバイアスを、フィールドを含む電子ド
キュメントの部分に適用すること、および同じ文法を使
用して意味カテゴリをドキュメントにおけるストリング
に適用することに関する。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータソフトウェアは、ほんの少
し例を挙げれば、音声認識、手書き認識、東アジア入力
方式エディタなど、多数の様々な入力方式から入力を受
け取るために、ますます利用しやすくなりつつある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの確率
的入力方式は時として、決して信頼できるものではな
い。たとえば、音声認識ソフトウェアが、特定のフィー
ルド内で必要とされる特定のタイプの入力に気づかない
場合、ユーザが言おうとしていることが何であるかを理
解することが困難となる可能性がある。たとえば、電話
番号を入力することは、音声認識ソフトウェアが、必要
とされる特定のタイプの入力に気づかないために、困難
となる可能性がある。

【０００４】テキスト入力コントロールの作者がプロパ
ティをフィールドに設定し、それによって入力方式エデ
ィタがビットを認識し、入力方式エディタが使用する言
語モデルを調整するようにすることができるように、入
力を制約する解決策が開発されてきた。フィールドの入
力の制約、ドキュメントの一部またはすべての入力の制
約などは、モードバイアス（ｍｏｄｅｂｉａｓ）と呼
ばれることがある。しかし、これらの解決策にはいくつ
かの欠点がある。これらの解決策は、ビットによって示
される可能性のあるカテゴリの固定されたリストに制限
される。したがって、入力を制約する方法の柔軟性のな
いハードコーディングされたリストがある。開発者は、
カテゴリの固定リストから選択しなければならず、有用
である可能性のある新しいモードバイアス設定を定義す
ることはできない。

【０００５】カテゴリの固定リストを使用する現在の解
決策でのもう１つの問題は、これらのカテゴリに対する
応答が、異なる入力方式の間で一貫していないことであ
る。ユーザは、異なる入力方式が、同じ入力フィールド
について類似の方法で反応することを予想する。しか
し、従来技術の解決策では、入力方式が、テキスト入力
コントロールの特定のカテゴリに対してそれら自体の応
答を定義することができる。たとえば、音声レコグナイ
ザおよび手書きレコグナイザは、電話番号をまったく異
なる方法で処理する可能性がある。

【０００６】したがって、開発者が、何の入力フォーム
が特定のフィールドについて受け入れ可能であるかを定
義することを可能にすることにおいて柔軟性のある、モ
ードバイアスを提供するための方法の必要性がある。な
お、異なる入力方式に渡って一貫性のあるモードバイア
スを提供するための方法のさらなる必要性がある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、入力モードバ
イアスを電子ドキュメントの入力フィールド（および他
の領域）に適用するための方法およびシステムを提供す
ることによって、上述の必要性を満たす。スキーマが電
子ドキュメントの入力フィールドに適用され、スキーマ
は、入力フィールドに入力することができる受け入れ可
能なストリングのセットを定義する文法に関連付けられ
る。テキストが入力フィールドに入力されたとき、スキ
ーマが決定され、関連付けられた文法が決定される。次
いで、文法が入力方式に送られる。文法に基づいて、入
力方式は、何のテキストをユーザが入力しようと試みて
いるかを決定することができる。文法を使用して、意味
カテゴリを、ドキュメントに入力されたテキストに適用
することもできる。テキストが入力された後、これが文
法と比較される。入力されたテキストが文法のフォーム
に合致した場合、スキーマがテキストに意味カテゴリと
して適用される。

【０００８】典型的には、スキーマ名がスキーマデータ
ベースに格納され、文法が文法データベースに格納され
る。スキーマ名を、ロケールおよび言語などの他のプロ
パティ、および関連付けられた文法へのポインタと共に
格納することもできる。したがって、ユーザが挿入ポイ
ントを、モードバイアスが適用された入力フィールドに
配置したとき、スキーマ名および他のプロパティがスキ
ーマデータベースへ、適切な文法のルックアップのため
に送られる。スキーマ名（および他のプロパティ）に基
づいて、文法（または文法へのポインタ）が入力方式に
送られる。次いで、入力方式が文法を使用して、ユーザ
が何を入力フィールドに入力しようと試みているかを決
定する。入力方式は、ユーザが、文法に準拠していない
テキストを入力しようと試みた場合、提案またはエラー
メッセージを提供することもできる。

【０００９】スキーマデータベースおよび文法データベ
ースは入力方式のコントロールの外部にあるので、本発
明は、入力方式がモードバイアスを異なる方法で処理す
る従来技術の問題において改善する。本発明を使用する
と、各入力方式が同じ文法を受け取り、入力方式が音声
認識エンジンであるか、手書き認識エンジンなどである
かにかかわらず、類似の方法でこれを処理するべきであ
る。本発明はまた柔軟性もあり、これは、新しいスキー
マおよび文法を、システムアドミニストレータによって
定義かつ実施して、組織内で必要とされる可能性のある
カスタムモードバイアスを提供することができるからで
ある。モードバイアスの提供に加えて、文法を使用し
て、ドキュメントにおける意味カテゴリを認識すること
ができる。

【００１０】本発明が従来技術の欠点に関して向上させ
るものであり、上述の利点を実現することは、以下の例
示的実施形態の詳細な説明、および、付属の図面および
特許請求の範囲から明らかになるであろう。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明は、入力モードバイアスを
適用するための方法およびシステムを対象とする。スキ
ーマが電子ドキュメントの入力フィールドに適用され
る。スキーマは、入力フィールドに入力されるべき入力
のタイプの名前である。一実施形態として、スキーマを
電話番号スキーマにすることができる。スキーマに関連
付けられるものは、入力フィールドに入力することがで
きる受け入れ可能なストリングのセットを定義する文法
である。たとえば、電話番号スキーマに関連付けられた
文法は、入力を、フォーム（ＸＸＸ）ＸＸＸ−ＸＸＸＸ
であるものとして定義することができ、ただしＸは０〜
９の数字を表す。

【００１２】簡単に本発明の一実施形態を記載したが、
本発明のための例示的オペレーティング環境を以下に記
載する。

【００１３】（例示的オペレーティング環境）このとき
図面を参照して、本発明の態様および例示的オペレーテ
ィング環境を記載し、図面においてはいくつかの図面全
体で同様の数字が同様の要素を表す。

【００１４】図１および以下の考察は、本発明を実施す
ることができる適切なコンピューティング環境の、簡単
で一般的な記載を提供することを意図するものである。
本発明を一般に、パーソナルコンピュータと共にオペレ
ーティングシステム上で動作するアプリケーションプロ
グラムに関連して記載するが、本発明を、他のプログラ
ムモジュールとの組み合わせにおいても実施できること
は、当業者には理解されよう。一般に、プログラムモジ
ュールには、ルーチン、プログラム、コンポーネント、
データ構造などが含まれ、これらは特定のタスクを実行
するか、あるいは特定の抽象データタイプを実施する。
さらに、本発明を他のコンピュータシステム構成により
実施できることは、当業者には理解されよう。これに
は、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステ
ム、マイクロプロセッサベースまたはプログラマブルな
家庭用電化製品、ミニコンピュータ、メインフレームコ
ンピュータなどが含まれる。本発明はまた、分散コンピ
ューティング環境においても実施することができ、ここ
ではタスクが、通信ネットワークを介してリンクされる
リモート処理デバイスによって実行される。分散コンピ
ューティング環境では、プログラムモジュールが、ロー
カルおよびリモート記憶デバイスに位置することができ
る。

【００１５】図１を参照すると、本発明を実施するため
の例示的システムは従来のパーソナルコンピュータ２０
を含み、これは、処理装置２１、システムメモリ２２お
よびシステムバス２３を含み、システムバス２３はシス
テムメモリを処理装置２１に結合する。システムメモリ
２２は、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）２４およびラン
ダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）２５を含む。基本入出力
システム２６（ＢＩＯＳ）は、起動中など、情報をパー
ソナルコンピュータ２０内の要素の間で転送するための
助けとなる基本ルーチンを含み、ＲＯＭ２４に格納され
る。パーソナルコンピュータ２０はさらに、ハードディ
スクドライブ２７、たとえば取外し可能ディスク２９か
ら読み取りあるいはこれに書き込むための磁気ディスク
ドライブ２８、および、たとえばＣＤ−ＲＯＭディスク
３１を読み取るため、あるいは他の光媒体から読み取り
あるいはこれに書き込むための光ディスクドライブ３０
を含む。ハードディスクドライブ２７、磁気ディスクド
ライブ２８および光ディスクドライブ３０はシステムバ
ス２３へ、それぞれハードディスクドライブインターフ
ェイス３２、磁気ディスクドライブインターフェイス３
３および光ドライブインターフェイス３４によって接続
される。ドライブおよびそれらの関連付けられたコンピ
ュータ可読媒体は、パーソナルコンピュータ２０のため
の不揮発性記憶装置を提供する。上のコンピュータ可読
媒体の記載は、ハードディスク、取外し可能磁気ディス
クおよびＣＤ−ＲＯＭディスクに言及するが、磁気カセ
ット、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディス
ク、ベルヌーイカートリッジなど、コンピュータによっ
て可読である他のタイプの媒体も、例示的オペレーティ
ング環境において使用できることを、当業者には理解さ
れたい。

【００１６】いくつかのプログラムモジュールをドライ
ブおよびＲＡＭ２５に格納することができ、これにはオ
ペレーティングシステム３５、１つまたは複数のアプリ
ケーションプログラム３６、ワードプロセッサプログラ
ムモジュール３７（または他のタイプのプログラムモジ
ュール）、プログラムデータ３８および他のプログラム
モジュール（図示せず）が含まれる。

【００１７】ユーザが、コマンドおよび情報をパーソナ
ルコンピュータ２０へ、キーボード４０、および、マウ
ス４２などのポインティングデバイスを介して入力する
ことができる。他の入力デバイス（図示せず）には、マ
イクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星
放送受信アンテナ、スキャナ、スタイラスなどが含まれ
る可能性がある。これらおよび他の入力デバイスがしば
しば処理装置２１へ、システムバスに結合されるシリア
ルポートインターフェイス４６を介して接続されるが、
これを、ゲームポートまたはユニバーサルシリアルバス
（ＵＳＢ）など、他のインターフェイスによって接続す
ることができる。モニタ４７または他のタイプの表示デ
バイスもシステムバス２３へ、ビデオアダプタ４８など
のインターフェイスを介して接続される。モニタに加え
て、パーソナルコンピュータは通常、スピーカまたはプ
リンタなど、他の周辺出力デバイス（図示せず）を含
む。

【００１８】パーソナルコンピュータ２０は、ネットワ
ーク環境において、リモートコンピュータ４９など、１
つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使
用して動作することができる。リモートコンピュータ４
９は、サーバ、ルータ、ピアデバイス、または他の共通
ネットワークノードにすることができ、通常は、パーソ
ナルコンピュータ２０に関して記載した要素の多数また
はすべてを含むが、記憶デバイス５０のみを図１に例示
した。図１に示す論理接続は、ローカルエリアネットワ
ーク（ＬＡＮ）５１および広域ネットワーク（ＷＡＮ）
５２を含む。このようなネットワーキング環境は、オフ
ィス、企業全体のコンピュータネットワーク、イントラ
ネットおよびインターネットにおいて一般的である。

【００１９】ＬＡＮネットワーキング環境において使用
するとき、パーソナルコンピュータ２０がＬＡＮ５１
へ、ネットワークインターフェイス５３を介して接続さ
れる。ＷＡＮネットワーキング環境において使用すると
き、パーソナルコンピュータ２０が通常はモデム５４、
または、インターネットなどのＷＡＮ５２を介して通信
を確立するための他の手段を含む。モデム５４は、内部
あるいは外部にすることができ、システムバス２３へ、
シリアルポートインターフェイス４６を介して接続され
る。ネットワーク環境では、パーソナルコンピュータ２
０に関して示したプログラムモジュール、またはその一
部を、リモート記憶デバイスに格納することができる。
図示のネットワーク接続は例示的なものであり、通信リ
ンクをコンピュータの間で確立する他の方法を使用でき
ることは理解されよう。

【００２０】（入力モードバイアスの適用）確率的入力
方式は現在、以前よりもより頻繁に使用されている。し
ばらくは、確率的入力メカニズムが東アジアにおいて、
入力方式エディタ（ＩＭＥ）の形式において使用されて
きた。最近、音声および手書き入力メカニズムがより一
般的になってきている。ユーザが容易に、自分が選択す
るものを入力することができるタイピング（東アジアの
外部）とは異なり、確率的入力方式はそれらの特性によ
り、ユーザがより一般的な語およびフレーズを入力しよ
うと試みていることを前提とする。この前提は通常、ユ
ーザが一般的な語およびフレーズを入力しようと意図す
るとき、うまく機能する。しかし、これにより、あるタ
イプのより一般的でないテキストを入力することが困難
となる可能性がある。これは特に、何の種類の情報が入
力されるべきであるかについて課せられた制約があり、
かつ入力メカニズムがこれらの制約を厳守しないフォー
ムに、テキストを入力するときにフラストレーションを
引き起こす可能性がある。たとえば、数字以外のもの
を、連絡先管理ソフトウェアにおける電話番号フィール
ドに入力することはほとんど意味を成さないが、音声お
よび手書きレコグナイザはめったにこの種類の制約を認
識しない。一実施形態では、本発明は、入力コントロー
ルのモードバイアスまたは入力フィールドをコントロー
ルするためのメカニズムに伴うこの問題を解決する。

【００２１】一実施形態では、本発明を使用して、入力
コントロールに関連付けられたＸＭＬスキーマを定義す
ることができる。スキーマを、文法に関連付けることが
できる。文法は、入力コントロールについての適切な入
力（たとえば、受け入れ可能なストリング）の定義であ
る。一実施形態では、文法を文脈自由文法、統計的言語
モデル、可能な入力のリストなどにすることができる。

【００２２】文法を使用して、ユーザの入力を、ユーザ
が入力フィールドを適切に入力するように制約する。た
とえば、入力コントロールは、それが＜ｓｃｈｅｍａｓ
−ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ−ｃｏｍ＃ｐａｒｔｎｕｍｂｅｒ
＞をコントロールに付加することによって部品番号を受
け入れることを指定することができる。スキーマｍｉｃ
ｒｏｓｏｆｔ−ｃｏｍ＃ｐａｒｔｎｕｍｂｅｒを、この
特定の種類の部品番号が０から９の数字とその後に続く
ａ〜ｚの文字を含むことを指定する文法に、関連付ける
ことができる。上に記載した実施形態では、文法を使用
して、ユーザの入力を部品番号のフォームに合致するよ
うに制約する。ユーザが部品番号以外のものを入力した
場合、エラーメッセージまたは提案をユーザに提示する
ことができる。

【００２３】他の実施形態では、文法を、異なる入力方
式によって使用して、ユーザの入力を正しく識別するこ
とができる。たとえば、音声認識エンジンのユーザが
「ｆｏｕｒ（４）」と述べる可能性がある。本発明を使
用すると、音声認識入力方式エディタは、ユーザが「ｆ
ｏｕｒ」を意味したか、「ｆｏｒ」を意味したかを決定
することができる。ユーザがテキストを、電話番号スキ
ーマが付加され、かつ数字を受け入れる文法によって定
義される入力フィールドに入力中であった場合、ユーザ
が「ｆｏｕｒ」という語を意味した可能性が高い。した
がって、音声認識入力方式エディタは、これが数字の
「４」を入力フィールドに入力するべきであると認識す
る。

【００２４】図２は、本発明の一実施形態による、モー
ドバイアスを実施するためのアーキテクチャ５００を例
示する。アプリケーション３７などのアプリケーション
が、テキストサービスフレームワーク５０５に接続され
る。テキストサービスフレームにより、確率的入力ソー
スからの入力が可能となる。テキストサービスフレーム
ワークは、アプリケーションプログラミングインターフ
ェイス（ＡＰＩ）セットであり、これにより入力ソース
がアプリケーションと通信することができる。テキスト
サービスフレームワークは、ＩＭＭ３２（ＷＩＮＤＯＷ
Ｓ（登録商標）オペレーティングシステム用の東アジア
入力方式ＡＰＩ）およびＡＩＭＭ（アクティブ入力方式
マネージャ）の後継である。テキストサービスフレーム
ワークは、ＩＭＭ３２およびＡＩＭＭに勝る多数の利点
を提供し、これらはコンテクストへのより幅広いアクセ
ス、任意のプロパティをテキストに関連付ける能力など
である。テキストサービスフレームワークが本発明の一
実施形態において使用されるが、他の実施形態におい
て、本発明が、アプリケーションを異なる入力方式に接
続するための他のツールを含むことができることを理解
されたい。

【００２５】アプリケーション３７は任意選択的に意味
カテゴリをサポートすることができ、これについては以
下に記載する。音声認識エンジン５２５、手書き認識エ
ンジン５３０、入力方式エディタ５３５および他の確率
的入力メカニズム５４０（たとえば、手話認識）など、
入力方式により、ユーザがテキストをアプリケーション
３７のドキュメントに、テキストサービスフレームワー
ク５０５を介して入力することができる。ユーザの動き
またはジェスチャーに基づいて入力を決定するジェスチ
ャーベースの認識エンジンなど、他の入力メカニズムを
使用することができる。携帯電話または携帯情報端末
（ＰＤＡ）のキーパッドなどの入力方式も使用すること
ができる。

【００２６】テキストサービスフレームワーク５０５お
よび異なる入力方式が、スキーマレジストリに接続され
る。好ましい実施形態では、スキーマレジストリがスキ
ーマレジストリマネージャ５１０を含み、これは文法デ
ータベース５１５およびスキーマデータベース５２０に
接続される。

【００２７】好ましい実施形態では、スキーマデータベ
ースが、モードバイアスをコントロールするために使用
された複数のＸＭＬスキーマを含む。ＸＭＬスキーマを
使用することが好ましく、これは、それらが汎用的であ
りかつ柔軟性があり、すでに意味カテゴリ情報のために
使用されているからである（意味カテゴリについては以
下に記載する）。ＸＭＬスキーマを、本発明を拡張する
ために必要とされるように、新しいタイプのデータ（た
とえば、標準化された構文に準拠する大規模な組織内の
部品番号）に合わせてカスタマイズすることもできる。
新しいスキーマを、いくつかの入力について定義する必
要があるが、意味カテゴリにおいて使用された標準スキ
ーマを、本発明においてスキーマとして再利用すること
ができる。

【００２８】標準の幅広く適用可能な入力コントロール
のタイプ（電話番号など）について、かつ、組織内で標
準である入力コントロールのタイプ（部品番号など）に
ついて、文法を再利用する能力を最大にするために、本
発明の好ましい実施形態では、スキーマが文法を直接参
照するか、あるいはそれらを、各スキーマを特定の文法
に関連付けるスキーマレジストリを介してマップする。
たとえば、スキーマ名を、スキーマデータベース５２０
において、スキーマ名についての関連付けられた文法と
ともに参照することができる。文法自体を文法データベ
ース５１５に格納することができる。この間接マッピン
グ手法の１つの利点は、これにより追加の抽象が、たと
えば、言語または領域に渡って可能となることである。
たとえば、フィールドは、それが電話番号を、各ユーザ
ロケール用の異なる電話フォーマットについての文法を
構築する必要なしに、受け入れることを指定することが
できる。スキーマレジストリマネージャ５１０は、スキ
ーマデータベース５２０および文法データベース５１５
をコントロールする。もちろん、他のアーキテクチャは
当業者には明らかとなり、これらを、本発明から逸脱す
ることなく実施することができる。

【００２９】他の実施形態では、ＸＭＬスキーマは直接
文法を符号化することができるが、これにより文法の共
有がより困難となる。たとえば、直接文法を符号化する
ために、ＸＭＬスキーマは文法をＸＭＬタグのフォーム
において含むことができ、これは受け入れ可能な入力の
リストまたはフォームを記述したものである（ｎｕｍｂ
ｅｒｓ．ｘｍｌなど、文法ファイルをポイントするので
はない）。

【００３０】スキーマレジストリシステムを有すること
は有益であり、これは、それにより容易に、独立ソフト
ウェアベンダおよび高度のユーザが既存のスキーマを修
正することができ、あるいはそれら自身のスキーマを定
義し、それらを入力方式によりアプリケーション内で、
意味カテゴリ認識のために即座に、すなわち、この新し
いスキーマについて精通したアプリケーションまたは入
力方式の次のバージョンを待機することなく、使用する
ことができるからである。たとえば、組織内の開発者
は、ユーザが確率的入力方式の使用時（組織に特有であ
る部品番号の入力時など）に、あるタイプの入力を入力
する際に困難な時間を有していることに気づく可能性が
ある。そのため、開発者は、部品番号を記述するための
新しいスキーマ、およびこれらの部品番号を認識するた
めの文法を作成することができる。次いで、開発者がこ
のスキーマを付加して、それらのアプリケーションおよ
びそれらのｗｅｂページにおけるフィールドを形成する
ことができる。エンドユーザもこれを、自分がこの新し
いスキーマにより作成したフォームにおいてフィールド
に注釈を付けることによって行うことができる。

【００３１】スキーマレジストリは、以下の表１におけ
る最初の２列におけるもののような入力を含むことがで
きる。３番目の列は、文法が何を行うように意味されて
いるかを説明する。いくつかの場合、文法を、ユーザの
コンピュータ、エクスチェンジサーバなどのコンテンツ
に基づいて動的に構築することができる。したがって、
本発明が、特定のパターンを厳守するように入力方式を
制約する１つの方法は、入力方式が使用するべき文法を
指定することである。すなわち、本発明は、入力方式が
使用するべき正規表現、文脈自由文法（ＣＦＧ）または
統計的言語モデルを指定する。表１が例示的なものでし
かなく、本発明において使用することができるスキーマ
の数またはタイプを限定しないことを理解されたい。

【００３２】

【表１】

【００３３】したがって、一実施形態では、スキーマレ
ジストリが、ＸＭＬスキーマ名（ネームスペースおよび
タグを含む）、およびＸＭＬスキーマ名に関連付けられ
た文法を含む。スキーマレジストリは、どの文法を使用
するべきであるかを決定するために必要である他の定義
特性も含むことができる。言語設定およびロケール設定
をスキーマレジストリにおいて使用して、さらにどの文
法を使用するかを定義することができる。たとえば、ア
ドレススキーマを、いくつかの異なる文法に関連付ける
ことができる。入力方式に送られるべきである文法を、
コンピュータ（またはオペレーティングシステム、アプ
リケーションなど）の言語およびロケールを見ること、
および次いでデータベースルックアップをスキーマレジ
ストリにおいて実行して、適切な文法を見つけることに
よって決定することができる。スキーマレジストリは、
意味カテゴリ設定も含んで、特定のスキーマ名および文
法が意味カテゴリ認識（以下でさらに記載する）のため
に使用されるべきであるかどうかを指示することもでき
る。

【００３４】スキーマレジストリを階層的にすることが
できる。すなわち、いくつかの階層スキーマを、入力コ
ントロールに関連付けることができる。たとえば、連絡
先フォルダにおけるものなど、特定の名前の探索は、い
くつかの場合に有用である可能性がある。しかし、他の
名前を除外することは、あまりにも極端になる可能性が
ある。結果として、入力フィールドについては、連絡先
フォルダ内の名前に偏った入力を期待するが、他の名前
を入力することができるといえば最もよく説明できる可
能性がある。スキーマを階層的に編成することにより、
これに対処する。たとえば、Ｐｅｒｓｏｎｎａｍｅスキ
ーマを、名前階層の最上部に置くことができ、連絡先ス
キーマおよび社内従業員スキーマを階層的にＰｅｒｓｏ
ｎｎａｍｅスキーマの下に置くことができる。大規模な
組織は、社内従業員スキーマを定義して、フォームフィ
ールドへの従業員名の入力をより容易にすることができ
る。したがって、この実施形態では、フィールドがＰｅ
ｒｓｏｎｎａｍｅスキーマを要するとき、連絡先スキー
マおよび社内従業員スキーマを、他の人の名前を探索す
る前に探索することができる。すなわち、スキーマを階
層的にすることができ、これにおいては各スキーマが文
法を入力方式に返すことができ、入力方式がもっとも特
有のスキーマを選ぶことができ、あるいはそうでない場
合はスキーマを結合することができる。

【００３５】ユーザが、ユーザのマシンが知っていない
スキーマを求めたフォームに入力しようと試みる可能性
がある場合もある。これらの場合では、本発明の一実施
形態は、好ましいスキーマの順序付きのシーケンスを指
定することができる。次いで、最適なスキーマが、それ
がレジストリにあった場合、あるいはちょうどよいとき
にそれをダウンロードすることができた場合、使用され
る。しかし、それが使用可能でなかった場合、入力方式
が２番目に好ましいスキーマに戻るなどとすることがで
きる。たとえば、ユーザが、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ部品番
号というタイプを要求するフォームに入力しようと試み
ることができるが、ユーザはそのタイプのスキーマ（お
よび／またはそのスキーマに関連付けられた文法）を自
分のマシン上に有していない可能性がある。次いで、任
意の入力を可能にするよりもはるかによいことは、任意
の入力ではなく、好ましい語に傾かせることができる文
字および数字のシーケンスに戻ることである（大抵の音
声エンジンの場合のように）。

【００３６】本発明を実施するためのアーキテクチャを
簡単に記載したが、本発明の一実施形態による、モード
バイアスをテキストに適用するための方法６００を例示
する流れ図を、図３を参照して記載する。方法６００
は、テンプレート（またはフォーム）の作者またはアプ
リケーションの作成者がモードバイアスをテキストまた
はフィールドの領域に付加した後、アプリケーションに
おいて起こることを理解されたい。「ＶＩＳＵＡＬＳ
ＴＵＤＩＯ」アプリケーションなどのツールまたは別の
類似のツールを将来において供給して、作者がこのよう
なモードバイアスを適用できるようにすることができ
る。

【００３７】ステップ６０５で、挿入ポイント（ＩＰ）
が、電子ドキュメントの、モードバイアスが付加された
領域（ＸＭＬスキーマが付加されたものなど）に配置さ
れる。ステップ６１０で、ユーザが使用中である入力方
式が、モードバイアス（スキーマ）のランク付きリスト
（たとえば、最高のスキーマ＝Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔｅｍ
ｐｌｏｙｅｅ、２番目に最高＝ｐｅｒｓｏｎｎａｍ
ｅ）をアプリケーション３７から、オペレーティングシ
ステムを介して検索する。ステップ６１５で、入力方式
（またはオペレーティングシステム）がスキーマレジス
トリを呼び出し、もっとも高くランク付けされたスキー
マに関連付けられた文法を検索する。別法として、入力
方式（またはオペレーティングシステム）がスキーマレ
ジストリを呼び出し、挿入ポイント領域に関連付けられ
たスキーマのすべてに関連付けられた文法のすべてを検
索する。

【００３８】ステップ６２０で、ユーザがテキストを、
入力方式を使用して入力し、入力方式がテキストを、レ
ジストリからの文法を使用して認識する。テキストは、
入力方式が文法を使用して何をユーザが入力中であるか
を決定するとき、アプリケーションに挿入される。スキ
ーマまたは一連のスキーマもドキュメントに、テキスト
と共に挿入することができる。ドキュメントが保存され
るとき、テキストも保存され、いくつかの場合では、そ
のテキストに適用されたスキーマも保存される。

【００３９】アプリケーションによって管理されたドキ
ュメントが、特定のフィールド（またはドキュメント内
の領域）上に設定されたモードバイアスを有する場合、
その情報が入力方式に搬送されることを、前述の記載か
ら理解されたい。好ましい実施形態では、情報がアプリ
ケーションから、テキストサービスフレームワークを介
して搬送される。しかし、このモードバイアス情報を入
力方式に搬送する他の方法を、本発明から逸脱すること
なく使用できることを理解されたい。情報を受け取った
後、次いで、入力方式が、使用するために適切な文法を
文法データベースにおいて識別するために、スキーマレ
ジストリマネージャとインターフェイスをとる。通常、
入力方式は、モードバイアスをドキュメントにおいて適
用するために使用されたＸＭＬタグのための文法をスキ
ーマレジストリマネージャが返すことを、要求する。次
いで、スキーマレジストリマネージャがこの文法（また
は、それへのポインタである可能性が高い）を入力方式
へ、ユーザの入力の決定において使用するために渡す。

【００４０】したがって、一実施形態では、本発明が、
スキーマ（ＸＭＬタグ）を使用してモードバイアスを入
力に適用するためのメカニズムを提供する。スキーマタ
グが、確率的入力方式によって、ユーザ入力中に使用す
るための文法を検索するために使用される。この文法
は、あるフィールドに何を入力することができるかを定
義する。たとえば、フォームは、それが＜ｓｃｈｅｍａ
ｓ−ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ−ｃｏｍ＃ｐａｒｔｎｕｍｂｅ
ｒ＞をコントロールに付加することによって部品番号を
受け入れることを指定することができる。このスキーマ
を、この特定の種類の部品番号が０から９までの数字と
その後に続くａ〜ｚの文字を含むことを指定する文法に
関連付けることができる。この文法は、ユーザの入力
を、その部品番号のフォームに合致するように制約す
る。次いで、入力方式は、何をユーザが入力しようと試
みているかを理解することができるようになり、ユーザ
が文法によって定義されたフォームに合致しない入力を
入力しようと試みた場合、ヒント、例またはエラーメッ
セージを提供することができる。同じ文法を使用して、
部品番号を認識し、かつ＜ｓｃｈｅｍａｓ−ｍｉｃｒｏ
ｓｏｆｔ−ｃｏｍ＃ｐａｒｔｎｕｍｂｅｒ＞意味カテゴ
リを、ユーザが編集する自由テキストに適用することも
できる（これについては以下で記載する）。スキーマ＜
ｓｃｈｅｍａｓ−ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ−ｃｏｍ＃ｐａｒ
ｔｎｕｍｂｅｒ＞は一実施形態でしかないことを理解さ
れたい。スキーマを幅広く定義することができ、上の実
施形態は、いかなる意味においてもスキーマを限定する
ように意味されるものではない。

【００４１】本発明の一実施形態では、スキーマレジス
トリマネージャ自体が、文法を生成することを担うこと
ができ、たとえば、スキーマが、文法を生成するための
コードをポイントすることができる。この実施形態は特
に、会社の電子メールアドレスなど、動的データベース
に依存する文法について有用である可能性がある。各ユ
ーザのコンピュータを、電子メールアドレスへの改訂に
より更新しなければならないのではなく、アドミニスト
レータがスキーマを、文法を生成するためのコードをポ
イントするように設定し、最新の電子メールアドレスを
検索できるようにすることができる。

【００４２】アプリケーションがプロパティを、スキー
マと共に提供することができる。プロパティを使用し
て、入力フィールドのための適切な入力を限定あるいは
さらに定義することができる。たとえば、スキーマを電
話番号にすることができ、プロパティは、それが（５５
５）の市外局番で始まる電話番号でないというものであ
る。スキーマレジストリマネージャは、このプロパティ
を解釈して文法を修正するか、あるいは、文法のどの選
択が入力方式に送られるかを修正することができる。

【００４３】ＸＭＬスキーマおよび文法の使用を上で、
モードバイアスを入力フィールドに適用することに関し
て記載した。ＸＭＬスキーマおよび文法が上述のように
実施された後、これらを使用して意味カテゴリの認識を
駆動することができ、これは、確率的入力方式による入
力中に使用された同じ文法を、テキストが入力された後
に使用して、意味カテゴリを識別することができるから
である。

【００４４】（文法を使用した意味カテゴリ認識）上で
モードバイアスに関連して記載した文法のいくつかを、
意味カテゴリの認識のために使用することができる。好
ましい実施形態では、意味カテゴリがタイプラベル、ダ
ウンロードＵＲＬ、および、ドキュメントにおいて認識
されるストリングに関連付けられるメタデータを含む。
ストリングは、文字のシーケンスからなるデータ構造で
あり、通常は人が読むことができるテキストを表現す
る。ユーザがストリングをドキュメントに入力すると
き、意味カテゴリに、ストリングについてラベルを付け
ることができ、特定のアクションをユーザに、意味カテ
ゴリに関連して提示することができる。たとえば、ユー
ザが本のタイトルをドキュメントに入力したとき、これ
に本としてラベルを付けることができ、「本を購入す
る」など、あるアクションを、ラベリングに基づいてユ
ーザに提示することができる。

【００４５】文法を使用して意味カテゴリを認識するこ
とについての説明を続行する前に、意味カテゴリのより
詳細な説明を以下に提供する。意味カテゴリはさらに、
２０００年６月６日出願の「ＭＥＴＨＯＤＡＮＤＳ
ＹＳＴＥＭＦＯＲＳＥＭＡＮＴＩＣＡＬＬＹＬＡ
ＢＥＬＩＮＧＳＴＲＩＮＧＳＡＮＤＰＲＯＶＩＤ
ＩＮＧＡＣＴＩＯＮＳＢＡＳＥＤＯＮＳＥＭＡ
ＮＴＩＣＡＬＬＹＬＡＢＥＬＥＤＳＴＲＩＮＧＳ」
という名称の米国特許出願第０９／５８８，４１１号に
おいて論じられており、これは本願の譲受人に譲渡さ
れ、参照により本明細書に組み込まれる。

【００４６】意味カテゴリを実施するため、ストリング
が認識され、タイプラベルにより注釈を付けられ、ある
いはラベルが付けられる。ストリングがタイプラベルに
より注釈を付けられた後、アプリケーションプログラム
モジュールがタイプラベルおよび他のメタデータを使用
して、ユーザにアクションの選択を提供することができ
る。ユーザのコンピュータが、このタイプラベルに関連
付けられたアクションを有していなかった場合、ユーザ
に、このタイプラベル用のダウンロードユニフォームリ
ソースロケータ（ＵＲＬ）およびダウンロードアクショ
ンプラグインを使用するためのオプションを提供するこ
とができる。

【００４７】図４は、ドキュメントにおける意味カテゴ
リのラベリングに関連して使用するための、例示的アー
キテクチャ２００を例示するブロック図である。このア
ーキテクチャは、プログラムモジュール３７（図１）な
ど、アプリケーションプログラムモジュール２０５を含
む。アプリケーションプログラムモジュール２０５は、
レコグナイザダイナミックリンクライブラリ２１０（以
下、レコグナイザＤＬＬ）およびアクションダイナミッ
クリンクライブラリ２１５（以下、アクションＤＬＬ）
と、ユーザが電子ドキュメントの作成、編集、閲覧など
を行っているときに、通信することができる。レコグナ
イザＤＬＬ２１０は、いくつかのレコグナイザプラグイ
ン２２０をコントロールする。アクションＤＬＬ２１５
は、いくつかのアクションプラグイン２２５をコントロ
ールする。アクションＤＬＬは、タイプ−アクションデ
ータベース２３０もコントロールする。

【００４８】レコグナイザＤＬＬ２１０は、ストリング
を、アプリケーションプログラムモジュール２０５上で
動作中の電子ドキュメントから個々のレコグナイザプラ
グイン２２０へ配布することを処理する。レコグナイザ
プラグイン２２０は、ワードプロセッシングドキュメン
ト、表計算ドキュメント、ｗｅｂページなど、電子ドキ
ュメントにおける特定のストリングを認識する。レコグ
ナイザプラグイン２２０は、アプリケーションプログラ
ムモジュール２０５と共にパッケージ化することがで
き、あるいはこれらをサードパーティによって、関心の
ある特定のストリングを認識するように記述することが
できる。通常、レコグナイザＤＬＬ２１０がストリング
をレコグナイザプラグイン２２０へ、１つのパラグラフ
またはセル値増分において渡す。好ましい実施形態で
は、アクションＤＬＬおよびレコグナイザＤＬＬが単一
のＤＬＬに併合されることも理解されたい。

【００４９】あるストリングを、意味情報を含むものと
して認識することの一部として、レコグナイザプラグイ
ン２２０は、どのストリングにラベルが付けられるべき
であるか、およびどのようにそれらにラベルが付けられ
るかを決定する。これらの結果を様々なレコグナイザプ
ラグイン２２０から受け取った後、レコグナイザＤＬＬ
２１０は意味カテゴリをアプリケーションプログラムモ
ジュールに送る。好ましい実施形態では、意味カテゴリ
が、認識されたストリング、タイプラベルおよびダウン
ロードＵＲＬを含む。意味カテゴリはまた、メタデータ
も含むことができる。レコグナイザプラグイン２２０は
それぞれ別々に動作し、レコグナイザＤＬＬ２１０は、
異なるレコグナイザプラグインが異なる遅延を有して結
果を返す結果として生じる非同期性の処理を担う。

【００５０】ストリングに、レコグナイザプラグイン２
２０によってラベルが付けられ、かつ意味カテゴリがア
プリケーションプログラムモジュール２０５へ送られた
後、アプリケーションプログラムモジュール２０５のユ
ーザは、意味カテゴリのタイプラベルに関連付けられて
いるアクションを実行することができるようになる。ア
クションＤＬＬ２１５は、アクションを実行するように
動作されるアクションプラグイン２２５を管理する。レ
コグナイザプラグイン２２０によれば、アクションプラ
グイン２２５は、アプリケーションプログラムモジュー
ル２０５と共にパッケージ化することができ、あるいは
サードパーティによって、サードパーティの関心のある
特定のアクションを実行するように記述することができ
る。アクションプラグインは、ユーザに提示されるべき
可能なアクションを、ストリングに関連付けられたタイ
プラベルに基づいて提供する。アクションＤＬＬ２１５
は、何のタイプラベルを意味カテゴリが含むかを決定
し、タイプ−アクションデータベース２３０におけるタ
イプラベルを、アクションのリストと共に相互参照し
て、何のアクションをユーザに提示するべきであるかを
決定する。好ましい実施形態では、タイプ−アクション
データベースが使用されないことを理解されたい。その
代わりに、アクションのリストが各タイプについて動的
に生成され、これは、レジストリを見てどのアクション
がインストールされているかを決定し、次いでアクショ
ンＤＬＬを照会してどのタイプをそれらが適用するかを
決定することによって行われる。

【００５１】ユーザがアクションを選択した後、アクシ
ョンＤＬＬ２１５が適切なアクションプラグイン２２５
を管理し、必要な情報をアクションプラグインとアプリ
ケーションプログラムモジュール２０５の間で渡し、ア
クションプラグインが所望のアクションを実行できるよ
うにする。通常、アプリケーションプログラムモジュー
ルは、アクションＤＬＬにオートメーション要求を送
り、ユーザが選択したアクションを呼び出す。

【００５２】上述のように、認識されたストリング、タ
イプラベル、メタデータおよびダウンロードＵＲＬの組
み合わせを、本明細書では意味カテゴリと称する。タイ
プラベルは意味情報ラベルである。意味カテゴリはメタ
データも含むことができ、これらは意味カテゴリの隠し
プロパティである。意味カテゴリの一実施形態は、定義
を明らかにすることができる。ユーザが「ＧｏｎｅＷ
ｉｔｈｔｈｅＷｉｎｄ（風と共に去りぬ）」という
テキストを電子ドキュメントに入力すると仮定する。ス
トリング「ＧｏｎｅＷｉｔｈｔｈｅＷｉｎｄ」
は、タイプラベル「ＢｏｏｋＴｉｔｌｅ（本タイト
ル）」およびタイプラベル「ＭｏｖｉｅＴｉｔｌｅ
（映画タイトル）」の意味カテゴリとして識別すること
ができる。加えて、ＩＳＢＮ番号などのメタデータを、
レコグナイザプラグインによってアプリケーションプロ
グラムモジュールへ、意味カテゴリの一部として返すこ
とができる。ダウンロードＵＲＬに、タイプラベル「Ｂ
ｏｏｋＴｉｔｌｅ」および「ＭｏｖｉｅＴｉｔｌ
ｅ」を提供することができ、これは、ユーザのマシンが
これらのタイプラベルのためのアクションプラグインを
格納していない場合である。

【００５３】たとえば、タイプラベル「ＢｏｏｋＴｉ
ｔｌｅ」のためのアクションを、オンライン小売業者か
らの「ＢｕｙｔｈｉｓＢｏｏｋ（この本を購入す
る）」にすることができる。ユーザが「Ｂｕｙｔｈｉ
ｓＢｏｏｋ」に対応するアクションプラグインＤＬＬ
２２５を有していなかった場合、ダウンロードＵＲＬを
使用して、ユーザのｗｅｂブラウザを、このアクション
プラグインをダウンロードするために適切なｗｅｂサイ
トへナビゲートすることができる。本発明の他の実施で
は、多数のダウンロードＵＲＬを単一のタイプラベルの
ために提供することができる。

【００５４】例示的アーキテクチャを記載したが、ドキ
ュメントの作成中にストリングに意味的なラベリングを
行うための例示的方法３００を、以下で図４および図５
を参照して記載する。

【００５５】図５は、電子ドキュメントの作成中にスト
リングに意味的なラベリングを行うための方法３００を
例示する流れ図である。これはコンピュータ実施プロセ
スであり、コンピュータによって、ユーザからの入力お
よびプログラムモジュールによって提供された命令に応
答して実行されるものであることは、当業者には理解さ
れよう。

【００５６】図５を参照すると、方法３００は開始ステ
ップ３０５で開始し、ユーザが電子ドキュメントをアプ
リケーションプログラムモジュール２０５において開い
たとき、ステップ３１０へ進行する。好ましい実施形態
では、電子ドキュメントがワードプロセッシングドキュ
メントまたは表計算ドキュメントである。しかし、方法
３００はこれらの特定のタイプの電子ドキュメントのい
ずれにも限定されない。

【００５７】ステップ３１０で、アプリケーションプロ
グラムモジュール２０５が新しいストリングを受け取
り、これは、ユーザが新しいパラグラフを電子ドキュメ
ントに入力したか、あるいは先に入力されたパラグラフ
を編集したときなどである。次いで、方法３００がステ
ップ３１５へ進行する。

【００５８】ステップ３１５で、新しいストリングを含
むパラグラフが、アプリケーションプログラムモジュー
ル２０５からレコグナイザＤＬＬ２１０へ渡される。レ
コグナイザＤＬＬは、アプリケーションプログラムモジ
ュールと通信し、レコグナイザプラグインによって実行
される必要のあるジョブを管理し、レコグナイザプラグ
インから結果を受け取り、アプリケーションプログラム
モジュールに意味カテゴリ情報を送る責任を担う。ブー
ト時、レコグナイザＤＬＬはそのレコグナイザプラグイ
ンと通信して、何の言語をそれがサポートするか、何の
タイプをそれが適用することができるかなどを決定す
る。好ましい実施形態では、ステップ３１５で、パラグ
ラフがレコグナイザＤＬＬへ渡されることを理解された
い。しかし、代替実施形態では、文、表計算セルの内
容、ドキュメントのセクション、ドキュメント全体など
を、レコグナイザＤＬＬへ渡すことができる。すなわ
ち、本発明は、単にパラグラフをレコグナイザＤＬＬへ
渡すことに限定されない。次いで、方法３００がステッ
プ３２０へ進行する。

【００５９】なおステップ３１５を参照すると、アプリ
ケーションプログラムモジュール２０５は通常、一度に
１パラグラフをレコグナイザＤＬＬに送る。加えて、好
ましい実施形態では、文法チェッカプログラムモジュー
ルが、文法チェッカプログラムモジュールによって識別
されたすべての意味カテゴリ（タイプラベルなし）をレ
コグナイザＤＬＬへ送る。これらの意味カテゴリ（タイ
プラベルなし）をレコグナイザＤＬＬへ渡すことは重要
であり、これは、そうすることによって各レコグナイザ
プラグインが、何かが、大文字で始まるストリングの間
に機能語が散在しているものであるかどうかを決定する
必要（いくつかの正規表現、すなわちＣａｐＣａｐ
ＵｎｃＣａｐ、ＣａｐＵｎｃＣａｐなどの記述が
必要となるタスク）を省くからである。ラベルがレコグ
ナイザプラグインによって、文法チェッカプログラムモ
ジュールがラベルをつけたストリングに適用された場
合、文法チェッカラベルが除去される。

【００６０】ステップ３２０で、アイドル時間中に、パ
ラグラフ（および文法チェッカプログラムモジュールか
らの情報）がレコグナイザプラグインに渡される。次い
で、この方法がステップ３２５へ進行する。

【００６１】好ましい実施形態では、レコグナイザＤＬ
Ｌ２１０がジョブ待ち行列を維持することを理解された
い。レコグナイザＤＬＬ２１０がパラグラフをレコグナ
イザプラグイン２２０へ送る前に、ユーザがパラグラフ
を編集した場合、編集されたパラグラフを含むジョブが
削除され、レコグナイザプラグインに送られない。次い
で、ステップ３１５で新しいジョブが、編集されたパラ
グラフがステップ３１０で受け取られた後、待ち行列に
入る。このジョブ削除は、レコグナイザプラグインが不
必要な作業を、編集されたパラグラフにおいて実行する
ことを防止するために必要である。

【００６２】ステップ３２５で、レコグナイザプラグイ
ンがパラグラフにおいて実行されて、キーワードが認識
されるか、あるいは、レコグナイザプラグインによって
定義された他のアクションが実行される。レコグナイザ
プラグインの実行の一部として、パラグラフをレコグナ
イザプラグインによって、センテンスに分割することが
できる。しかし、各レコグナイザプラグインは、それ自
体のセンテンス分割を担う。ステップ３２５でキーワー
ドが発見された後、この方法がステップ３３０へ進行す
る。

【００６３】ステップ３３０で、各レコグナイザプラグ
インからの結果がレコグナイザＤＬＬによって受け取ら
れる。次いで、この方法が判断ステップ３３５へ進行す
る。

【００６４】判断ステップ３３５で、レコグナイザプラ
グインによってレビューされたパラグラフが、そのパラ
グラフがレコグナイザＤＬＬへ送られた後に編集された
かどうかが決定される。そうであった場合、方法３００
がステップ３１５へ戻り、編集されたパラグラフがレコ
グナイザＤＬＬによってアプリケーションプログラムモ
ジュールから受け取られる。そうでなかった場合、この
方法がステップ３４０へ進行する。

【００６５】ステップ３４０で、レコグナイザプラグイ
ンからの結果が意味カテゴリへ、レコグナイザＤＬＬに
よってコンパイルされ、意味カテゴリがアプリケーショ
ンプログラムモジュールへ送られる。ステップ３４５
で、アプリケーションプログラムモジュールが意味カテ
ゴリをユーザへ、電子ドキュメントにおいて表示する。
次いで、方法３００がステップ３９９で終了する。

【００６６】上の記載から、意味カテゴリを認識するた
めのアーキテクチャが、サードパーティによる、１つま
たは複数の特定のタイプのストリングを識別するための
レコグナイザプラグインの開発を許可することを、理解
されたい。レコグナイザプラグインはアプリケーション
プログラムモジュールと通信し、ストリングをアプリケ
ーションプログラムモジュールから受け取る。レコグナ
イザプラグインは認識アルゴリズムをストリングに適用
し、認識されたストリングの識別をアプリケーションプ
ログラムモジュールへ送り返すことができる。

【００６７】ストリングに特定のタイプラベルによりラ
ベルが付けられた後、ユーザが、そのタイプラベルに関
係するアクションプラグインを実行することができるよ
うになる。アクションプラグインはＣＯＭオブジェクト
であることが好ましく、これらはアプリケーションプロ
グラムモジュールとアクションＤＬＬの間の通信を介し
て実行される。アクションを実行するために必要なパラ
メータ（特定のタイプであるとしてラベルが付けられた
ストリングのＨＴＭＬ、現在の選択を表すストリングの
ＨＴＭＬ）が、アプリケーションプログラムモジュール
からアクションＤＬＬへ渡され、これはアクションプラ
グインへ渡される。

【００６８】意味カテゴリに関連付けられたアクション
のセットを識別かつ実行するためのアーキテクチャも、
提供することができる。このアーキテクチャは、特定の
タイプラベルに適用されるアクション（たとえば、本の
タイトルのためのアクションを「この本をｓｈｏｐ．Ｍ
ｉｃｒｏｓｏｆｔ．ｃｏｍから購入する」にすることが
できる）を含み、これらのアクションを、ユーザがその
ように望んだときに実行する。アクションは、入力され
たストリングに適用された、ユーザが開始した機能であ
る。たとえば、名前を連絡先フォルダに追加すること
は、タイプラベル「Ｐｅｒｓｏｎｎａｍｅ（人名）」
について可能な１つのアクションである。

【００６９】異なるアクションを異なるタイプラベルに
割り当てることができ、これらのタイプラベル−アクシ
ョンの割り当てを、タイプ−アクションデータベース２
３０に格納することができる。以下の表２は、いくつか
の可能なタイプラベル−アクションの組み合わせを例示
する。

【００７０】

【表２】

【００７１】各タイプラベルについて、タイプ−アクシ
ョンデータベース２３０は、タイプラベルの作成者によ
って指定されたダウンロードＵＲＬを格納することがで
き、これらは、その意味カテゴリタイプのためのアクシ
ョンプラグインまたはレコグナイザプラグインを有して
いないユーザがアクションプラグインおよび／またはレ
コグナイザプラグインを得るために行くことができると
ころである。たとえば、タイプラベル「ＢｏｏｋＴｉ
ｔｌｅ」のためのダウンロードＵＲＬを、ｍｉｃｒｏｓ
ｏｆｔ．ｃｏｍ／ｓｅｍａｎｔｉｃｃａｔｅｇｏｒｉｅ
ｓ．ａｓｐにすることができる。このｗｅｂページに来
た後、ユーザに様々なアクションプラグインおよびレコ
グナイザプラグインのダウンロードを提供することがで
きる。ユーザインターフェイスにおいてダウンロードＵ
ＲＬへナビゲートするためのオプションもある可能性が
あり、これは意味カテゴリを有するドキュメントの受取
り者が容易にそれらの意味カテゴリのためのアクション
プラグインを得ることができるようにするためである。

【００７２】意味カテゴリを、タグ名の付いた一意のネ
ームスペースとして保存することができる。ネームスペ
ースはＸＭＬ構造であり、論理カテゴリに属するＸＭＬ
タグのグループを一意に識別するためのものである。し
たがって、あらゆる意味カテゴリが一意に、そのネーム
スペース（たとえば、「ｓｃｈｅｍａｓ−ｍｉｃｒｏｓ
ｏｆｔ−ｃｏｍ：ｏｕｔｌｏｏｋ：ｃｏｎｔａｃｔ」）
に加えてそのネームタグ（たとえば、「ｓｔｒｅｅｔｎ
ａｍｅ」）によって識別される。

【００７３】上述の方法３００は、意味カテゴリを識別
するための１つの方法であるが、意味カテゴリを識別す
るための他のメカニズムがある可能性がある。１つのメ
カニズムは、ワードプロセッサプログラムモジュール３
７に接続された文法チェッカプログラムモジュール（図
示せず）である。別のメカニズムは、意味カテゴリを別
の電子ドキュメントから受け取ることである。たとえ
ば、意味カテゴリを含むテキストが、ある電子ドキュメ
ントからコピーされ、ワードプロセッサプログラムモジ
ュール３７の別の電子ドキュメントにペーストされたと
き、意味カテゴリを識別する情報が保存され、コピーさ
れたテキストと共にコピーされる。

【００７４】ここで、図６を参照して、意味カテゴリ４
００およびその関連付けられたドロップダウンメニュー
４０５の表示の例示を説明する。図６は、意味カテゴリ
４００、および、アプリケーションプログラムモジュー
ル２０５によってユーザに表示されるようなドロップダ
ウンメニュー４０５の例示であることを理解されたい。

【００７５】意味カテゴリ４００に関連付けられたスト
リング４１０は、ストリング「ＢｏｂＳｍｉｔｈ（ボ
ブ・スミス）」である。図６のように、意味カテゴリ４
００のストリング４１０を、ユーザに対して括弧４１５
によって識別することができる。もちろん、着色、下
線、アイコンなど、多数の他のデバイスを使用して、ユ
ーザに対し、特定のストリングが意味カテゴリであるこ
とを指示することができる。

【００７６】好ましい実施形態では、ユーザがカーソル
をストリング４１０上に置くか、挿入ポイントをストリ
ング４１０内に配置したとき、ドロップダウンメニュー
４０５がユーザに表示される。ドロップダウンメニュー
は、意味カテゴリに関連付けられたアクションのリスト
を表示することができる。ドロップダウンメニューは、
意味カテゴリストリングの上および左側に現れる可能性
がある。

【００７７】通常、ドロップダウンメニューの一行目
は、どのストリングが意味カテゴリストリングであるか
（図６ではＢｏｂＳｍｉｔｈ）、および意味カテゴリ
が何のタイプであるか（図６ではＰｅｒｓｏｎｎａｍ
ｅ）を指示する。１行目の下にリストされたものは、こ
の意味カテゴリタイプについて使用可能なアクション４
２０であり、これらは「Ｓｅｎｄｍａｉｌｔ
ｏ．．．（メールを送る）」、「ＩｎｓｅｒｔＡｄｄ
ｒｅｓｓ（住所を挿入する）」および「Ｄｉｓｐｌａｙ
ｃｏｎｔａｃｔｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ．．．（連絡
先情報を表示する）」などである。

【００７８】ドロップダウンメニューにおける区切り線
の下の最初の項目は、「Ｃｈｅｃｋｆｏｒｎｅｗａ
ｃｔｉｏｎｓ．．．（新しいアクションをチェックす
る）」４２５である。「Ｃｈｅｃｋｆｏｒｎｅｗ
ａｃｔｉｏｎｓ．．．」４２５は、ダウンロードＵＲＬ
がアプリケーションプログラムモジュールで使用可能で
ある意味カテゴリのみについて現れる。選択された場
合、「Ｃｈｅｃｋｆｏｒｎｅｗａｃｔｉｏｎ
ｓ．．．」４２５は、意味カテゴリダウンロードＵＲＬ
を使用して、ユーザのｗｅｂブラウザを、ストリングに
適用された意味カテゴリタイプのためのホームページへ
ナビゲートする。たとえば、新しいアクションが意味カ
テゴリタイプ「ｐｅｒｓｏｎｎａｍｅ」について定義
されていると仮定する。そうであった場合、「Ｃｈｅｃ
ｋｆｏｒｎｅｗａｃｔｉｏｎｓ．．．」４２５を
選択した後、新しいアクションがユーザのコンピュータ
にダウンロードされる。「Ｃｈｅｃｋｆｏｒｎｅｗ
ａｃｔｉｏｎｓ．．．」４２５は、ダウンロードＵＲ
Ｌが意味カテゴリについて使用不可能であった場合、グ
レー表示される。

【００７９】選択された場合、「Ｒｅｍｏｖｅｔｈｉ
ｓｓｅｍａｎｔｉｃｃａｔｅｇｏｒｙ（この意味カ
テゴリを削除する）」項目４３０は、意味カテゴリラベ
ルをストリングから削除する。選択された場合、「Ｓｅ
ｍａｎｔｉｃｃａｔｅｇｏｒｉｅｓ（意味カテゴ
リ）」項目４３５はユーザを、自動訂正ダイアログの意
味カテゴリタブへナビゲートする。

【００８０】アプリケーションプログラムモジュールが
要求をアクションＤＬＬへ送り、どのアクションが各意
味カテゴリタイプと共に表示されるかを決定することを
理解されたい。

【００８１】上で図６を参照して記載したように、アプ
リケーションプログラムモジュールは、ドキュメント内
ユーザインターフェイスを表示して意味カテゴリの場所
を指示するためのオプションを含むことができる。この
ドキュメント内ユーザインターフェイスは、着色された
指示を使用して、意味カテゴリの場所を指示することが
でき、これは図６における括弧４１５などである。ドキ
ュメント内ユーザインターフェイスは、意味カテゴリの
ネスティングを表示することもできるようになる。たと
えば、ＭｉｃｈａｅｌＪｏｒｄａｎ（マイケル・ジョ
ーダン）に、タイプラベル「ＰｅｒｓｏｎＮａｍｅ」
を有する意味カテゴリとしてラベルが付けられた場合、
Ｍｉｃｈａｅｌは、タイプラベル「ＦｉｒｓｔＮａｍ
ｅ（名）」を有する意味カテゴリであり、Ｊｏｒｄａｎ
は、タイプラベル「ＬａｓｔＮａｍｅ（姓）」を有す
る意味カテゴリであり、このドキュメントは、意味カテ
ゴリを指示する括弧付きでこのようになることができ
る。

【００８２】［［Ｍｉｃｈａｅｌ］［Ｊｏｒｄａｎ］］
もちろん、ドキュメント内ユーザインターフェイスを、
いかなる種類の指示にすることもできる。たとえば、
「ＥＸＣＥＬ」表計算アプリケーションプログラムで
は、インターフェイスがセルの右下部分において三角形
を含んで、１つまたは複数の意味カテゴリがセルにおい
て提示されることを指示する。

【００８３】上述のように、意味カテゴリは、レコグナ
イザプラグインによって返されたメタデータも含むこと
ができる。たとえば、本のタイトルを認識するレコグナ
イザプラグインは、それが本のタイトルを認識したと
き、メタデータとしてＩＳＤＮ本番号を返すことができ
る。次いで、ＩＳＤＮ本番号メタデータを使用して、ア
クションを提供することができる。メタデータを、アク
ションおよび探索について明確にするために使用するこ
ともできる。たとえば、レコグナイザＤＬＬが、名前を
認識するために社内従業員データベースにリンクされる
と仮定する。レコグナイザＤＬＬが「ＢｏｂＳｍｉｔ
ｈ」を認識したとき、これは「ｅｍｐｌｏｙｅｅＩＤ＝
１２３４５」をメタデータとして、バックグラウンドに
おいて格納することができる。次いで、アクションが発
生されたとき、質問におけるテキストには、従業員番号
４５６７８のＢｏｂＳｍｉｔｈではなく、従業員番号
１２３４５のＢｏｂＳｍｉｔｈを参照することが知ら
される。また、メタデータにより、探索がドキュメント
における実際のテキストとは無関係に実行できるように
することも可能である。そのため、探索を「Ｒｏｂｅｒ
ｔＳｍｉｔｈ（ロバート・スミス）」において、従業
員１２３４５を従業員データベースにおいて探すことに
よって、かつメタデータにおける探索を従業員番号１２
３４５について実行して、それらにおいて「ＢｏｂＳ
ｍｉｔｈ」を有するドキュメントを発見することによっ
て、行うことができる。メタデータについての多数の他
の機能もある。たとえば、ＤＨＴＭＬを挿入して、特殊
なトリックをｗｅｂブラウザ内で実行できるようにする
ことができる。加えて、他のアクションによって使用さ
れたデータを挿入することができ、これは、メールを送
るアクションによって使用することができる誰かの電子
メールアドレスなどであり、また、日付の正規化された
バージョンを格納して、容易に個人情報マネージャと対
話することなどができる。

【００８４】意味カテゴリを上で詳細に記載したが、以
下の記載では、意味カテゴリ認識を、文法およびＸＭＬ
スキーマを使用して提供することを中心とし、これらも
モードバイアスを適用するために使用される。バイアス
モードを上述のように適用することに加えて、アプリケ
ーション３７（それが意味カテゴリをサポートすると仮
定する）は、テキストをレコグナイザプラグインのセッ
トへ、図４に記載したインフラストラクチャを介して渡
すことも行うことを理解されたい。１つまたは複数のレ
コグナイザプラグインを、文法データベース５１５およ
びスキーマデータベース５２０に接続することができ
る。これらのレコグナイザプラグインは文法データベー
スにおける文法を使用して、意味カテゴリを認識するこ
とができる。好ましい実施形態では、ある文法のみが意
味カテゴリ認識のための使用のために設計され、設計さ
れた文法のリストはスキーマレジストリマネージャから
得られる。文法を使用して意味カテゴリを認識すること
についてのより詳細な説明を、以下で提供する。

【００８５】ここで、図７を参照して、本発明の一実施
形態による、文法を使用した意味カテゴリ認識のための
方法７００を例示する流れ図を説明する。ステップ７０
５で、ユーザがアプリケーションを開始し、これはいく
つかのレコグナイザプラグインをブートする。ステップ
７１０で、１つまたは複数のレコグナイザプラグインが
スキーマレジストリマネージャと通信し、意味カテゴリ
認識のために使用するスキーマ／文法の対の完全なセッ
トを検索する。ステップ７１５で、ユーザがあるテキス
トを、ドキュメントにおいてモードバイアスがない場所
に入力する。ステップ７２０で、アイドル時間中に、テ
キストがレコグナイザプラグインへ渡される。ステップ
７２５で、レコグナイザプラグインがスキーマレジスト
リからのスキーマをテキストへ、そのテキストがスキー
マレジストリにおいて発見された文法に準拠する場合、
適用する。ステップ７３０で、ドキュメントが保存され
るとき、テキストが、そのテキストに適用されたスキー
マと共に保存される。したがって、前述の記載から理解
されるように、スキーマは、テキストにラベルを付ける
ために意味カテゴリとして使用されている。次いで、ア
クションプラグインがこのスキーマを使用して、アクシ
ョンを提供することができる。

【００８６】したがって、上述のように、本発明による
モードバイアスの適用を、意味カテゴリの認識にも関係
付けることができる。意味カテゴリの認識には、あるテ
キストが何のカテゴリにあるかを、それが入力された後
に決定することが必要であるのに対し、モードバイアス
の適用には、あらかじめ何のタイプのテキストが入力さ
れるかを指定することが必要である。同じ規則または統
計的モデル（文法）を使用して意味カテゴリを認識する
ことができ、これは、テキストが規則のいずれかに合致
するかどうかを決定することによって行われ、モードバ
イアスの指定については、入力を確率的入力方式によ
り、それらの規則に準拠するように制約することによっ
て行われる。

【００８７】したがって、本発明の一実施形態では、ユ
ーザが電話番号を、電話番号モードバイアスが設定され
ているフィールドに入力した後、そのフィールドが電話
番号を含むという事実が保持される。したがって、フィ
ールドが電話番号であるという事実は、どのような人
（そのデータタイプに直接関係のあるアクションのリス
トを要求するユーザなど）またはプロセス（たとえば、
サーチエンジン）がドキュメントを後に見るかに関わら
ず、それらに対して明らかとなる。さらに、ユーザが電
話番号をドキュメントにおける任意の場所に、すなわ
ち、モードバイアスのアプリオリな指定がなかった場所
において入力した場合、電話番号にはそのようにレコグ
ナイザプラグインによってラベルが付けられる。すなわ
ち、本発明のモードバイアスメカニズムが適所にあった
後、レコグナイザプラグインがスキーマレジストリにお
ける多数の項目を、入力のために使用される同じパター
ンを使用して識別することができる。しかし、すべての
文法を必ずしも使用しなければならないのではなく、こ
れは、いくつかの文法を、法的なテキストまたは医療的
なテキスト、または判例法テキストと同じほど特殊であ
るものなど、特定のジャンルのテキストについてものに
することができるからである。１つの特定のジャンルか
らのものとして現れるすべてのテキストへのラベリング
には、ほとんど効果がない可能性がある。同様に、いく
つかの文法はあまりにも一般的であるため、無用であ
る。たとえば、数値などの汎用タイプは、十分な意味カ
テゴリアクションを容易にすることができない。

【００８８】したがって、前述の記載から、同じ文法を
使用してモードバイアスを適用することができ、また意
味カテゴリを認識することもできることを理解された
い。この関係を利用することは、構築のためにより少な
い文法を有するであろう開発者にとって、かつ、よりよ
い入力およびより豊富な機能性を、意味カテゴリを介し
て受けるであろうユーザにとって、有利である。加え
て、モードバイアスと意味カテゴリの間の関係は一貫性
を最大にし、これは、何かに部品番号意味カテゴリとし
てラベルが付けられた場合、フォームが部品番号を要求
するかあるいはその逆のとき、それを入力できるように
するべきであるからである。

【００８９】上述の説明から、ドキュメントまたはフォ
ームの特定の領域への入力があるパターンに準拠するべ
きであると指定するための標準の方法を有することが重
要であり、これは、予想された入力が特定のタイプのも
のであるかあるいは特定のプロパティを有するからであ
ることを、理解されたい。本発明は、ドキュメントまた
はフォームの特定の領域への入力があるパターンに準拠
するべきであると指定するための方法を提供する。たと
えば、電話番号を連絡先管理ソフトウェアの電話番号フ
ィールドに入力するとき、ユーザはほぼ確かに、十分に
形成された電話番号を入力し、いかなる入力方式を彼ら
が使用中であろうと、それを可能な限り容易にするべき
である。電話番号の厳密なフォームは、ユーザの場所に
応じて異なる可能性があるが、ユーザが世界中のどこに
いようと、彼らが自由なテキストを電話番号フィールド
に入力できると予想するであろう見込みはない。

【００９０】音声、手書きまたは東アジア入力方式エデ
ィタなどの入力方式以外のツールも、モードバイアスに
ついて知ることが必要であることを理解されたい。たと
えば、スペリング、文法およびスタイルチェッカなどの
プルーフツールを、本発明のモードバイアスにある程度
は適合できるようにするべきである。たとえば、テキス
トが、非確率的入力方式（英語のタイピングなど）を使
用して、モードバイアスを有するフォームに入力された
場合、どのようなプルーフツールがそれにおいて動作さ
れようと、テキストは、モードバイアスによってそのテ
キストに課せられた制約を認識するべきである。たとえ
ば、スペルチェックを、名前を入力することができるフ
ィールドにおいてオフにすることは、意味を成す可能性
がある。あるいは、統計的言語モデルを使用するスペル
チェッカは、テキストが性質において医療的であるか法
的であるかという知識により、より適切なモデルにおい
て交換することができる可能性がある。

【００９１】上述の説明から、本発明により、すべての
入力方式が、それらによるモードバイアスの処理におい
て標準化されることが可能であることを理解されたい。
たとえば、電話番号入力では、音声レコグナイザおよび
手書きレコグナイザが同じ（または類似の）文法をスキ
ーマレジストリマネージャから受け取る。次いで、音声
レコグナイザおよび手書きレコグナイザは、電話番号入
力を類似の方法で処理できるようになり、入力方式の標
準化が存在するようになる。本発明にはまた、従来技術
よりも柔軟性があり、これは、新しいスキーマおよび文
法をデータベースに追加することができ、かつ必要なよ
うに更新することができるからである。

【００９２】上述の説明から、入力方式が文法を受け取
った後、それがこれを多数の異なる方法において使用で
きることが当業者には明らかになるであろうことを、理
解されたい。たとえば、文脈自由文法の場合、入力方式
は、ユーザが述べたこと（または、タイプあるいは手書
きしたことなど）を文法の要素と付き合わせようと試み
ることができ、存在しなかった場合、入力を拒否するこ
とができる。もう１つの実施形態として、入力方式が文
法を、語、フレーズなどを明確にするための方法として
使用することができる（たとえば、文法が、「ｔｏ」で
はなく「ｔｗｏ」という語を含む場合、この情報を使用
して、何をユーザが入力中であるかを認識することがで
きる）。

【００９３】上述の説明が本発明の好ましい実施形態に
のみ関係すること、および、多数の変更を、本発明の精
神および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載さ
れた実施形態に行うことができることを理解されたい。

【００９４】

【発明の効果】本発明により、入力モードバイアスを適
用するための方法およびシステムを提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のための例示的オペレーティング環境を
提供するコンピュータのブロック図である。

【図２】本発明の一実施形態による、モードバイアスを
実施するためのアーキテクチャを例示するブロック図で
ある。

【図３】本発明の一実施形態による、モードバイアスを
テキストに適用するための方法を例示する流れ図であ
る。

【図４】意味カテゴリを実施するための例示的アーキテ
クチャを例示するブロック図である。

【図５】電子ドキュメントの作成中に、ストリングに意
味的なラベリングを行うための方法を例示する流れ図で
ある。

【図６】意味カテゴリおよびその関連付けられたドロッ
プダウンメニューの表示の例示の図である。

【図７】本発明の一実施形態による、文法を使用した意
味カテゴリ認識のための方法を例示する流れ図である。

【符号の説明】

２１処理装置２２システムメモリ２３システムバス２４ＲＯＭ２５ＲＡＭ２６ＢＩＯＳ３２ハードディスクドライブインターフェイス３３磁気ディスクドライブインターフェイス３４光ディスクドライブインターフェイス３５オペレーティングシステム３６アプリケーションプログラムモジュール３７プログラムモジュール３８プログラムデータ４０キーボード４２マウス４６シリアルポートインターフェイス４７モニタ４８ビデオアダプタ４９リモートコンピュータ５１ローカルエリアネットワーク５２広域ネットワーク５３ネットワークインターフェイス５４モデム２０５アプリケーションプログラムモジュール２１０レコグナイザＤＬＬ２１５アクションＤＬＬ２２０レコグナイザプラグイン２２５アクションプラグイン２３０タイプ−アクションデータベース５０５テキストサービスフレームワーク５１０スキーマレジストリマネージャ５１５文法データベース５２０スキーマデータベース５２５音声認識エンジン５３０手書き認識エンジン５３５入力方式エディタ５４０他の入力メカニズム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ジェフレイナーアメリカ合衆国 98072 ワシントン州ウッディンビルノースイースト 138 ウエイ 23322 Ｆターム(参考） 5B064 AA07 EA18 5D015 AA02 KK02

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】モードバイアスをアプリケーションの電
子ドキュメントの入力フィールドに適用するためのコン
ピュータシステムであって、前記アプリケーションに接続されたスキーマレジストリ
と、前記スキーマレジストリに接続された入力エンジンとを
備え、前記スキーマレジストリがスキーマ名を前記アプ
リケーションから受け取り、前記スキーマ名に関連付け
られた文法を見つけ、前記文法を前記入力エンジンに送
ることを特徴とするシステム。
【請求項２】請求項１に記載のシステムであって、前
記入力エンジンが音声認識エンジンであることを特徴と
するシステム。
【請求項３】請求項１に記載のシステムであって、前
記入力エンジンが手書き認識エンジンであることを特徴
とするシステム。
【請求項４】請求項１に記載のシステムであって、前
記入力エンジンが入力方式エディタ（ＩＭＥ）であるこ
とを特徴とするシステム。
【請求項５】請求項１に記載のシステムであって、前
記入力エンジンが携帯電話のキーパッドであることを特
徴とするシステム。
【請求項６】請求項１に記載のシステムであって、前
記入力エンジンがジェスチャーベースの入力方式である
ことを特徴とするシステム。
【請求項７】請求項１に記載のシステムであって、前
記入力エンジンが手話認識エンジンであることを特徴と
するシステム。
【請求項８】請求項１に記載のシステムであって、前
記スキーマレジストリがスキーマデータベースおよび文
法データベースを備え、前記スキーマデータベースが複
数のスキーマ名、および前記複数のスキーマ名に関連付
けられた文法への複数のポインタを備え、前記ポインタ
が、複数の文法を備えた前記文法データベースをポイン
トすることを特徴とするシステム。
【請求項９】請求項１に記載のシステムであって、前
記文法が文脈自由文法であることを特徴とするシステ
ム。
【請求項１０】請求項１に記載のシステムであって、
前記文法が文脈依存文法であることを特徴とするシステ
ム。
【請求項１１】請求項１に記載のシステムであって、
前記文法が正規表現であることを特徴とするシステム。
【請求項１２】請求項１に記載のシステムであって、
前記文法が統計的言語モデルであることを特徴とするシ
ステム。
【請求項１３】請求項１に記載のシステムであって、
前記文法が、前記入力フィールドのための適切な入力を
定義することを特徴とするシステム。
【請求項１４】請求項１３に記載のシステムであっ
て、前記文法が、前記入力フィールドのための適切な入
力を、前記入力フィールドのための受け入れ可能な入力
のリストを定義することによって、定義することを特徴
とするシステム。
【請求項１５】請求項１に記載のシステムであって、
前記入力エンジンが前記文法を使用して、前記アプリケ
ーションのユーザから入力を受け取ることを特徴とする
システム。
【請求項１６】請求項１５に記載のシステムであっ
て、前記入力エンジンがさらに前記文法を使用して、前
記ユーザの入力を、前記入力フィールドにとって正しい
入力に導くことを特徴とするシステム。
【請求項１７】請求項１５に記載のシステムであっ
て、前記入力エンジンが前記ユーザの前記入力を前記文
法と比較して、前記入力が適切な入力に合致し、かつ適
切な入力であるかどうかを決定することを特徴とするシ
ステム。
【請求項１８】請求項１７に記載のシステムであっ
て、前記入力エンジンが、前記ユーザの前記入力が適切
な入力に合致しないと決定した場合、前記入力エンジン
が前記入力を拒否し、前記アプリケーションに、エラー
メッセージを前記ユーザに表示させることを特徴とする
システム。
【請求項１９】請求項１に記載のシステムであって、
前記スキーマレジストリが前記アプリケーションに、テ
キストサービスフレームワークを介して接続されること
を特徴とするシステム。
【請求項２０】モードバイアスをアプリケーションの
電子ドキュメントの入力フィールドに適用するためのコ
ンピュータシステムであって、前記アプリケーションに接続されたスキーマレジストリ
と、前記スキーマレジストリに接続された入力エンジンとを
備え、前記スキーマレジストリがスキーマ名を前記アプ
リケーションから受け取り、前記スキーマ名に関連付け
られた文法の識別子を見つけ、前記文法の前記識別子を
前記入力エンジンに送ることを特徴とするシステム。
【請求項２１】モードバイアスをアプリケーションプ
ログラムモジュールの電子ドキュメントの入力フィール
ドに適用するためのコンピュータにより実施される方法
であって、挿入ポイントが前記入力フィールド内にあることを決定
するステップと、前記入力フィールドに付加されるモードバイアススキー
マを決定するステップと、前記モードバイアススキーマに関連付けられる文法を決
定するステップと、前記文法を入力エンジンに送るステップとを備え、前記
入力エンジンが前記文法を使用して、前記入力フィール
ドのための入力を受け取ることを特徴とする方法。
【請求項２２】請求項２１に記載の方法であって、前
記入力エンジンが前記文法を使用して、前記入力フィー
ルドのための入力を受け取るステップが、テキストを前
記挿入ポイントで受け取るステップと、前記受け取られ
たテキストが、前記文法によって定義された入力タイプ
と合致するかどうかを決定するステップと、合致する場
合に、前記テキストを前記入力フィールドに表示するス
テップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項２３】請求項２２に記載の方法であって、前記挿入ポイントで受け取られた前記テキストが、前記
文法によって定義された前記入力タイプと合致しない場
合に、エラーメッセージを表示するステップをさらに備
えることを特徴とする方法。
【請求項２４】請求項２１に記載の方法であって、前
記モードバイアススキーマに関連付けられる文法を決定
するステップが、スキーマデータベースにおける前記モードバイアススキ
ーマを相互参照して、前記モードバイアススキーマに関
連付けられる前記文法を決定するステップを備えること
を特徴とする方法。
【請求項２５】請求項２４に記載の方法であって、前
記文法を入力エンジンに送るステップが、前記文法を文
法データベースから検索するステップと、前記文法を前
記入力エンジンに送るステップとを備えることを特徴と
する方法。
【請求項２６】請求項２５に記載のステップを実行す
るためのコンピュータ可読命令が格納されたコンピュー
タ可読媒体。
【請求項２７】電子ドキュメントにおけるストリング
の意味カテゴリを、モードバイアススキーマに基づいて
決定するためのコンピュータにより実施される方法であ
って、モードバイアススキーマおよび関連付けられた文法を検
索するステップと、前記ストリングが、前記文法によって定義された前記入
力の定義に準拠するかどうかを決定するステップと、準拠する場合に、前記モードバイアススキーマを、前記
ドキュメント内の前記ストリングに関連付けるステップ
と、前記モードバイアススキーマを、前記ストリングと関連
付けて意味カテゴリラベルとして保存するステップとを
備えることを特徴とする方法。
【請求項２８】請求項２７に記載の方法であって、前
記意味カテゴリラベルとの関連付けにおいて、複数のア
クションを表示するステップをさらに備えることを特徴
とする方法。
【請求項２９】請求項２７に記載の方法であって、前
記モードバイアススキーマおよび前記関連付けられた文
法が、スキーマレジストリから検索されることを特徴と
する方法。
【請求項３０】請求項２７に記載の方法であって、前
記モードバイアススキーマがＸＭＬスキーマを備えるこ
とを特徴とする方法。